JP4344503B2 - ビル管理システムの計量パルスカウンタ値異常判定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、時間比例方式を用いたビル管理システムの計量パルスカウンタ値異常判定装置に関し、特にノイズを含む異常パルスカウンタ値を検出するとともに、保守などによるコントローラ停止から復旧した際に大きなパルスカウンタ値が転送されてきても異常と誤判定することのないビル管理システムの計量パルスカウンタ値異常判定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は、たとえば特開2001−243585号公報に記載された、ビル管理システムに適用される従来の計量パルスカウンタ値異常判定装置を各処理要素毎に示すブロック図である。
【0003】
図4において、1はデータ計測部であり、ビル設備に関連した計量対象(データ)を計測して計量パルスカウンタ値を生成する。
2はデータ計測部1に接続されたカウンタデータ受信部、3は前回サンプリングされたカウンタ値を格納する前回カウンタ値格納部、4は内部カウンタ値(後述する)を格納する内部カウンタ値格納部、5は内部カウンタ値格納部4に接続されたデータ集計部、5はあらかじめ設定された差分上限値(固定基準値)を格納する差分上限値格納部である。
【0004】
6はカウンタデータ比較部であり、カウンタデータ受信部2、前回カウンタ値格納部3および差分上限値格納部5に接続されている。7はカウンタデータ比較部6と内部カウンタ値格納部4との間に挿入された内部カウンタ値更新部である。
上記処理要素1〜8は、同一のCPUユニット(図示せず)に搭載されているものとする。
【0005】
データ計測部1は、電力量計(後述する)などからの検出データ(パルス)を積算して計測し、カウンタデータ受信部2は、データ計測部1で積算されたカウンタデータを受信して、カウンタデータ比較部6に入力する。
【0006】
前回カウンタ値格納部3は、カウンタデータ比較部6での比較演算に用いられる前回カウンタ値を格納する。
内部カウンタ値格納部4は、データ受信部2により今回サンプリングされた今回カウンタ値と前回カウンタ値との差分(カウンタデータ比較部6による比較演算結果)の累積値を内部カウンタ値として格納する。
【0007】
差分上限値格納部5は、カウンタデータ比較部6における比較演算用の基準値となる差分上限値を格納する。
カウンタデータ比較部6は、前回カウンタ値格納部3内の前回カウンタ値と、データ受信部2からの今回カウンタ値との差分を求め、この差分値を差分上限値格納部5内の差分上限値と比較演算する。
【0008】
内部カウンタ値更新部7は、カウンタデータ比較部6で求められた差分値を、内部カウンタ値格納部4に入力し、内部カウンタ値として累積加算していく。
データ集計部8は、内部カウンタ値格納部4内のデータ(内部カウンタ値)を一定周期毎に集計し、たとえばビル設備の電力消費量などの履歴データ値として外部に出力する。
【0009】
図5は、図4内の各処理要素1〜8を動作させるためのシステム全体を示すブロック図であり、前述(図4参照)と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。
【0010】
図5において、9はデータ計測部1を含むカウンタ部、10はデータ計測部1以外の処理要素2〜8を含むCPU部、11はカウンタ部9を駆動する直流電源、12はCPU部10を駆動する直流電源、13はCPU部10に接続された保守用ツールである。
【0011】
図5においては、データ計測部1が搭載されているカウンタ部9と、各処理要素2〜8が搭載されているCPU部10とが、互いに独立して動作するシステムとして示されている。
【0012】
直流電源11はカウンタ部9に対する給電を行い、他の直流電源12はCPU部10に対する給電を行い、保守用ツール13はCPU部10のプログラム書き換えなどに使用される。
【0013】
図6は、図4内の各処理要素1〜8を動作させるための他の従来装置を示すブロック図であり、前述(図4、図5参照)と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。
【0014】
図6において、14はデータ計測部1を含む電力量計、15は電力量計14とCPU部10とを接続する伝送線である。
図6においては、データ計測部1が搭載されて負荷の電力量を積算する電力量計14と、各処理要素2〜8が搭載されているCPU部10とが、互いに独立して動作するとともに、両者が伝送線15を介して接続されたシステムとして示されている。
【0015】
次に、図4に示した従来のビル管理システムの計量パルスカウンタ値異常判定装置の動作について説明する。
まず、カウンタデータ受信部2は、データ計測部1で計測されたカウンタデータを受信する。
【0016】
続いて、前回カウンタ値格納部3は、前回受信されたデータを前回カウンタ値として保存し、内部カウンタ値格納部4は、内部カウンタデータ値を格納する。
また、差分上限値データ格納部5は、カウンタデータ受信部2からの入力データが異常データであるか否かを判定するための差分上限値データをカウンタデータ比較部6に入力する。
【0017】
カウンタデータ比較部6は、受信された今回カウンタデータと前回カウンタデータとを比較演算し、さらに、その比較結果(差分値)を差分上限値データと比較する。
【0018】
カウンタデータ比較部6は、上記差分値が差分上限値以内と判定されれば、今回データが正常データであると判定し、今回カウンタデータを前回カウンタデータとして、前回カウンタ値格納部3に更新して格納する。
【0019】
また、内部カウンタ値更新部7は、正常と判定された今回カウンタデータを内部カウンタ値格納部4内に加算して格納し、データ集計部8は、内部カウンタ値格納部4内の内部カウンタデータを一定周期毎に読み出してデータ集計する。
【0020】
一方、ノイズパルスの重畳などにより、カウンタデータ差分値が差分上限値よりも大きい値を示せば、カウンタデータ比較部6は、今回データが異常データであると判定し、異常警報表示など(図示せず)を駆動し、オペレータに対して異常データ発生を報知する。
【0021】
しかしながら、たとえば図5のように、カウンタ部9とCPU部10とが独立して動作するシステムの場合、CPU部10の直流電源12がOFFされる状況や、プログラム入れ替え作業などの保守時において保守ツール13によりCPU部10を停止させる状況が発生する。
【0022】
このような状況においては、CPU部10が停止しているのもかかわらず、カウンタ部9が計量値のパルスカウントを継続し続けることになる。
このとき、CPU部10の停止時間が長くなると、その間にカウンタ部9でカウントされる計量パルスカウンタ値も大きくなる。
【0023】
上記の状況下でCPU部10が動作を再開すると、再開時点までにカウンタ部9がカウントした計量パルスカウンタ値が、CPU部10に格納されている差分上限値データ以上の数値となるおそれがある。
【0024】
このように、カウンタ部9の計量パルスカウンタ値が差分上限値データ以上になった場合には、計量パルスカウンタ値が正常であるにもかかわらず、異常と誤判定されてしまうことになる。
【0025】
同様に、図6のように電力量計14とCPU部10とが伝送線15を介して接続されて独立動作するシステムの場合も、上記のような誤判定が発生するおそれがあり得る。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
従来のビル管理システムの計量パルスカウンタ値異常判定装置は以上のように、前回カウンタ値と今回カウンタ値との差分値を差分上限値と単純に比較演算していたので、たとえば図5に示すシステムの場合には、CPU部10の停止時間が長くなってカウンタ部9の計量値パルスカウンタの格納値が増大すると、CPU部10の処理再開時に、計量パルスカウンタ値が正常であるにもかかわらず、異常と誤判定してしまうという問題点があった。
【0027】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、CPU部の長時間停止中にデータ計測部によるカウンタ値が増大しても、異常と誤判定することのないビル管理システムの計量パルスカウンタ値異常判定装置を得ることを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るビル管理システムの計量パルスカウンタ値異常判定装置は、ビル設備に関連した計量パルスカウンタ値を生成するデータ計測部と、計量パルスカウンタ値をデータ処理して異常判定するためのCPU部と、CPU部への給電をオフしてCPU部の保守作業を行うための保守用ツールとを備えたビル管理システムの計量パルスカウンタ値異常判定装置であって、CPU部は、計量パルスカウンタ値を受信するカウンタデータ受信部と、計量パルスカウンタ値をサンプリングしたサンプリング日時を格納するサンプリング日時格納部と、計量パルスカウンタ値の前回値と今回値とのカウンタ差分値を格納するカウンタ差分値格納部と、サンプリング日時の前回値と今回値とのサンプリング日時差分値を格納するサンプリング日時差分値格納部と、単位時間当りのカウンタ基準値を格納する単位時間当りのカウンタ基準値格納部と、サンプリング日時差分値と単位時間当りのカウンタ基準値との乗算により算出された基準カウンタ値を格納する基準カウンタ値格納部と、カウンタ差分値が基準カウンタ値よりも大きい場合に異常と判定するカウンタデータ比較部とを含むものである。
【0029】
また、この発明に係るビル管理システムの計量パルスカウンタ値異常判定装置によるCPU部は、時間帯別の複数のカウンタ基準値を格納する時間帯別のカウンタ基準値格納部を含み、単位時間当りのカウンタ基準値格納部は、現在の時間帯に応じて複数のカウンタ基準値のうちの1つを選択し、単位時間当りのカウンタ基準値として設定するものである。
【0030】
また、この発明に係るビル管理システムの計量パルスカウンタ値異常判定装置によるCPU部は、サンプリング日時差分値が0か否かを判定するサンプリング日時差分値判定処理部を含み、サンプリング日時差分値判定処理部は、サンプリング日時差分値が0でない場合には、サンプリング日時差分値格納部を有効とし、サンプリング日時差分値が0を示す場合には、サンプリング日時差分値格納部を無効として、基準カウンタ値を所定値に固定するものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
【0032】
図1はこの発明の実施の形態1を示すブロック図であり、前述(図4、図5参照)と同様のものについては、同一符号を付して、または、符号の後に「A」を付して詳述を省略する。
【0033】
図1において、16は現在日時を格納する現在日時格納部である。
17はカウンタデータ受信部2Aと一体のサンプリング日時格納部であり、現在日時格納部16に接続されている。
18は前回カウンタ値格納部3Aと一体の前回サンプリング日時格納部であり、サンプリング日時格納部4に関連している。
【0034】
19はカウンタ差分値格納部であり、カウンタデータ受信部2Aおよび前回カウンタ値格納部3Aと、カウンタデータ比較部6Aとの間に挿入されている。
20はカウンタ差分値格納部19と一体のサンプリング日時差分格納部、21はサンプリング日時差分格納部20に関連した単位時間当りのカウンタ基準値格納部である。
【0035】
22は基準カウンタ値格納部であり、サンプリング日時差分格納部20および単位時間当りのカウンタ基準値格納部21とカウンタデータ比較部6Aとの間に挿入されている。
23は内部カウンタ累積値格納部であり、カウンタデータ比較部6Aとデータ集計部8Aとの間に挿入されている。
【0036】
上記処理要素16〜23は、カウンタデータ受信部2A、前回カウンタ値格納部3A、カウンタデータ比較部6Aおよびデータ集計部8Aとともに、CPU部10A内に構成されている。
【0037】
現在日時格納部16は、CPU部10Aが保持している現在時刻データを格納し、サンプリング日時格納部17に出力する。
サンプリング日時格納部17は、カウンタデータ受信部2Aの受信データが更新されたときに、現在時刻格納部16から転送されるサンプリング時刻を取り込む。
【0038】
カウンタ差分値格納部19は、データ受信部2Aと前回カウンタ値格納部3Aとのカウンタ値の差分値を格納し、カウンタデータ比較部6Aに出力する。
サンプリング日時差分格納部20は、サンプリング日時格納部17と前回サンプリング日時格納部18との時刻データの差分からなるサンプリング経過時間を格納する。
【0039】
基準カウンタ値格納部22は、サンプリング日時差分格納部20内の時間データ(比較対象)と、単位時間当りのカウンタ基準値格納部21内のカウンタ基準値(カウンタデータ)とを乗算して基準カウンタ値を求め、この基準カウンタ値をカウンタデータとして格納する。
【0040】
内部カウンタ累積値格納部23は、カウンタ差分値格納部19内の差分値データを累積し、その累積値を内部カウンタ値として格納する。
【0041】
次に、図1に示したこの発明の実施の形態1による動作について説明する。
まず、カウンタデータ受信部2Aは、データ計測部1から転送されてくる計量パルスカウンタ値を格納し、これと同時に、サンプリング日時格納部17は、現在日時格納部16から現在時刻を転送して取り込む。
【0042】
続いて、カウンタ差分値格納部19は、カウンタデータ受信部2Aに格納されている計量パルスカウンタ値と、前回カウンタ値格納部3Aに格納されている前回カウンタ値との差分値を求めて格納する。
【0043】
また、サンプリング日時差分値格納部20は、サンプリング日時格納部17に格納されている日時データと、前回サンプリング日時格納部18に格納されている日時データとの差分値を求めて格納する。
【0044】
次に、基準カウンタ値格納部22は、サンプリング日時差分格納部20に格納されている日時差分データと、単位時間当りのカウンタ基準値格納部21に格納されているカウンタ基準値とを乗算し、この乗算値を基準カウンタ値として格納する。
【0045】
また、カウンタデータ受信部2Aは、計量パルスカウンタ値を前回カウンタ値格納部3Aに転送してデータ更新し、サンプリング日時格納部17は、日時データを前回サンプリング日時格納部18に転送してデータ更新する。
【0046】
カウンタデータ比較部6Aは、カウンタ差分値格納部19内のカウンタ差分値と、基準カウンタ値格納部22内の基準カウンタ値とを比較演算して、カウンタ差分値が基準カウンタ値よりも大きい場合には「異常」と判定し、カウンタ差分値が基準カウンタ値以下の場合には「正常」と判定する。
【0047】
カウンタデータ比較部6Aは、「正常」と判定されたカウンタ差分値を、内部カウンタ累積値格納部23に格納されているカウンタ累積値に加算する。
また、集計部8Aは、内部カウンタ累積値格納部23に格納されているカウンタ累積値(内部カウンタ値)を一定周期毎に読み出してデータ集計する。
【0048】
このように、前回サンプリングからの経過時間をサンプリング日時差分値として算出し、この差分値と単位時間当りのカウンタ基準値(基準パルス値)とを乗算して基準カウンタ値を求め、この基準カウンタ値と、前回サンプリング値と今回サンプリング値との差分値とを比較演算することにより、正確に異常発生を判定することができる。
【0049】
たとえば、計量パルス数が正常であって、前回サンプリング日時「4月20日15時44分」での前回カウンタ値が「10」、CPU部10Aを停止後に再開させた今回サンプリング日時「4月20日16時24分」での前回カウンタ値が「90」の場合、カウンタ差分値「80(=90−10)」は、以下のように、経過時間を考慮した基準カウンタ値と比較される。
【0050】
すなわち、カウンタ差分値「80」は、サンプリング日時差分値「40分」と1分当りのカウンタ基準値「2」とを乗算した基準カウンタ値「80(=40×2)」と比較される。
したがって、カウンタ差分値=カウンタ基準値となり、「正常」と判定されるので、異常と誤判定されることはない。
【0051】
このように、計量パルスカウンタ値をサンプリングした日時データをサンプリング日時格納部17に格納し、前回サンプリング日時と今回サンプリング日時との時間差分値をサンプリング日時差分値格納部20に格納し、時間差分値と単位時間当りの基準値を乗算した基準カウンタ値を基準カウンタ値格納部22に格納し、カウンタ差分値を基準カウンタ値と比較することにより、正確な異常判定を実現することができる。
【0052】
すなわち、ビル管理システムにおいて、従来のカウンタ差分値の単純比較方式を採用せず、カウンタ差分値をCPU部10Aの停止時間に応じた基準カウンタ値と比較することにより、正常な計量パルスカウント値を異常値と誤判定するのを防止することができる。
【0053】
たとえば、プログラム入れ替え作業などによりCPU部10Aが長時間停止されても、長い停止時間による大きなカウンタ差分値が、長い停止時間に見合った大きな基準カウンタ値と比較されるので、計量パルスカウンタ値の異常誤判定を防止することができる。
【0054】
また、ノイズ発生などにより、短時間で異常に多数のパルスが検出された場合には、正確に異常状態を判定することができる。
したがって、ビル管理システムにおいて、ノイズを含む異常パルスカウンタ値を確実に検出するとともに、保守時にCPU部10A(コントローラ)が停止状態から復旧した際に、大きな計量パルスカウンタ値が転送されてきても、異常と誤判定することはない。
【0055】
さらに、図6のように、データ計測部1を含む電力量計14とCPU部2Aとが伝送線15で接続されているシステムであっても同様の効果を奏することは言うまでもない。
【0056】
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1では、単位時間当りのカウンタ基準値を固定値としたが、単位時間当りのカウンタ基準値を時間帯別の複数のカウンタ基準値から選択可能に構成してもよい。
【0057】
図2は単位時間当りのカウンタ基準値を選択可能にしたこの発明の実施の形態2を示すブロック図であり、前述(図1参照)と同様のものについては、同一符号を付して、または、符号の後に「B」を付して詳述を省略する。
【0058】
図2において、24は単位時間当りのカウンタ基準値格納部21と関連した時間帯別の複数のカウンタ基準値格納部であり、0時台のカウンタ基準値格納部と、1時台、2時台、・・・、22時台のカウンタ基準値格納部と、23時台のカウンタ基準値格納部とにより構成されている。
【0059】
図2のように、単位時間当りのカウンタ基準値を、時間帯別のカウンタ基準値24から選択することにより、ビルの時間帯別エネルギー消費量に応じて設定された基準カウンタ値と、計量パルスカウンタ値の差分値とを比較演算することができるので、さらに高精度の計量パルスカウンタ値の異常判定処理を実現することができる。
【0060】
実施の形態3.
なお、上記実施の形態1では、サンプリング日時格納部17と前回サンプリング日時格納部18との時刻データの差分(サンプリング日時差分値)が単位時間以内(実質的に「0」)の場合について考慮しなかったが、サンプリング日時差分値が「0」の場合に基準カウンタ値が「0」とならないように、従来方式と同様に基準カウンタ値を固定値に設定してもよい。
【0061】
図3はサンプリング日時差分値が「0」の場合には基準カウンタ値を所定値に固定して「0」となるのを回避したこの発明の実施の形態3を示すブロック図であり、前述(図1参照)と同様のものについては、同一符号を付して、または、符号の後に「C」を付して詳述を省略する。
【0062】
図3において、25はサンプリング日時差分値格納部20Cの入力側に挿入されたサンプリング日時差分値判定処理部であり、サンプリング日時差分値が「0」であるか否かを判定する。
【0063】
サンプリング日時差分値判定処理部25は、サンプリング日時差分値が「0」でない場合には、サンプリング日時差分値格納部20Cを有効とし、サンプリング日時差分値が「0」を示す場合には、サンプリング日時差分値格納部20Cを無効として、基準カウンタ値格納部22Cの基準カウンタ値を所定値に固定するようになっている。
【0064】
図3のように、サンプリング日時差分値が実質的に「0」(同一時刻に複数のサンプリングが実行された場合)を示す場合には、従来方式と同様に、計量パルスカウンタ値を所定値に固定することにより、サンプリング日時差分値が「0」となった場合でも、計量パルスカウンタ値の異常判定を実行することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、ビル設備に関連した計量パルスカウンタ値を生成するデータ計測部と、計量パルスカウンタ値をデータ処理して異常判定するためのCPU部と、CPU部への給電をオフしてCPU部の保守作業を行うための保守用ツールとを備えたビル管理システムの計量パルスカウンタ値異常判定装置であって、CPU部は、計量パルスカウンタ値を受信するカウンタデータ受信部と、計量パルスカウンタ値をサンプリングしたサンプリング日時を格納するサンプリング日時格納部と、計量パルスカウンタ値の前回値と今回値とのカウンタ差分値を格納するカウンタ差分値格納部と、サンプリング日時の前回値と今回値とのサンプリング日時差分値を格納するサンプリング日時差分値格納部と、単位時間当りのカウンタ基準値を格納する単位時間当りのカウンタ基準値格納部と、サンプリング日時差分値と単位時間当りのカウンタ基準値との乗算により算出された基準カウンタ値を格納する基準カウンタ値格納部と、カウンタ差分値が基準カウンタ値よりも大きい場合に異常と判定するカウンタデータ比較部とを含むので、CPU部の長時間停止中にデータ計測部によるカウンタ値が増大しても、異常と誤判定することのないビル管理システムの計量パルスカウンタ値異常判定装置が得られる効果がある。
【0066】
また、この発明によれば、CPU部は、時間帯別の複数のカウンタ基準値を格納する時間帯別のカウンタ基準値格納部を含み、単位時間当りのカウンタ基準値格納部は、現在の時間帯に応じて複数のカウンタ基準値のうちの1つを選択し、単位時間当りのカウンタ基準値として設定するようにしたので、時間帯に応じた正確な異常判定を実現したビル管理システムの計量パルスカウンタ値異常判定装置が得られる効果がある。
【0067】
また、この発明によれば、CPU部は、サンプリング日時差分値が0か否かを判定するサンプリング日時差分値判定処理部を含み、サンプリング日時差分値判定処理部は、サンプリング日時差分値が0でない場合には、サンプリング日時差分値格納部を有効とし、サンプリング日時差分値が0を示す場合には、サンプリング日時差分値格納部を無効として、基準カウンタ値を所定値に固定するようにしたので、時間帯に応じた正確な異常判定を実現したビル管理システムの計量パルスカウンタ値異常判定装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態2を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態3を示すブロック図である。
【図4】 従来のビル管理システムの計量パルスカウンタ値異常判定装置を概略的に示すブロック図である。
【図5】 従来のビル管理システムの計量パルスカウンタ値異常判定装置の一例を示すブロック図である。
【図6】 従来のビル管理システムの計量パルスカウンタ値異常判定装置の他の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 データ計測部、2A データ受信部、3A 前回カウンタ値格納部、6A カウンタデータ比較部、8A データ集計部、9 カウンタ部、10A、10B、10C CPU部、12 直流電源、13 保守用ツール、16 現在日時格納部、17 サンプリング日時格納部、18 前回サンプリング日時格納部、19 カウンタ差分値格納部、20、20C サンプリング日時差分格納部、21 単位時間当りのカウンタ基準値格納部、22、22C 基準カウンタ値格納部、23 内部カウンタ値格納部、24 時間帯別のカウンタ基準値格納部、25 サンプリング日時差分値判定処理部。
Claims (3)
- ビル設備に関連した計量パルスカウンタ値を生成するデータ計測部と、
前記計量パルスカウンタ値をデータ処理して異常判定するためのCPU部と、
前記CPU部への給電をオフして前記CPU部の保守作業を行うための保守用ツールと
を備えたビル管理システムの計量パルスカウンタ値異常判定装置であって、
前記CPU部は、
前記計量パルスカウンタ値を受信するカウンタデータ受信部と、
前記計量パルスカウンタ値をサンプリングしたサンプリング日時を格納するサンプリング日時格納部と、
前記計量パルスカウンタ値の前回値と今回値とのカウンタ差分値を格納するカウンタ差分値格納部と、
前記サンプリング日時の前回値と今回値とのサンプリング日時差分値を格納するサンプリング日時差分値格納部と、
単位時間当りのカウンタ基準値を格納する単位時間当りのカウンタ基準値格納部と、
前記サンプリング日時差分値と前記単位時間当りのカウンタ基準値との乗算により算出された基準カウンタ値を格納する基準カウンタ値格納部と、
前記カウンタ差分値が前記基準カウンタ値よりも大きい場合に異常と判定するカウンタデータ比較部と
を含むことを特徴とするビル管理システムの計量パルスカウンタ値異常判定装置。 - 前記CPU部は、時間帯別の複数のカウンタ基準値を格納する時間帯別のカウンタ基準値格納部を含み、
前記単位時間当りのカウンタ基準値格納部は、現在の時間帯に応じて前記複数のカウンタ基準値のうちの1つを選択し、前記単位時間当りのカウンタ基準値として設定することを特徴とする請求項1に記載のビル管理システムの計量パルスカウンタ値異常判定装置。 - 前記CPU部は、前記サンプリング日時差分値が0か否かを判定するサンプリング日時差分値判定処理部を含み、
前記サンプリング日時差分値判定処理部は、
前記サンプリング日時差分値が0でない場合には、前記サンプリング日時差分値格納部を有効とし、
前記サンプリング日時差分値が0を示す場合には、前記サンプリング日時差分値格納部を無効として、前記基準カウンタ値を所定値に固定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のビル管理システムの計量パルスカウンタ値異常判定装置。
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