JP4343350B2 - 光学式エンコーダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被測定物体の移動量や回転量等の変位を測定する光学式スケールを用いた光学式エンコーダに関し、特に、被測定物体の変位方向も同時に検出可能な簡単な構成の光学式エンコーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、被測定物体の移動量や回転量の検出を光学式スケールを利用して行う、いわゆる光学式エンコーダが、例えば、特開昭59−63517号公報、特公昭57−12104号公報、特開昭60−140119号公報等で提案されている。
【0003】
この内、例えば特公昭57−12104号公報においては、図13に示すように、光透過性部材より成り、3角形状の断面の溝20aを有する溝付き格子を備えた光学式スケール20を用いた光学式エンコーダが開示されている。
【0004】
この光学式エンコーダは、3角形状の溝20aの傾斜面で2方向に射出した光束を2個の受光素子で各々検出することにより、出力信号として180度の電気的位相差を持つ2相出力信号(プッシュプル出力関係の2相信号)を取り出している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の上記光学式エンコーダにおいては、90度の位相差を有する2相出力信号を得ようとする場合には、2相の出力信号の強度関係を等しくするための調整手段等を必要とするため、構成が複雑になり、好ましい方法ではなかった。
【0006】
こうした問題点を解決するために、特公平7−3342号公報においては、図13を例として示すと、光学式の可動スケールのV型溝20aと、それに隣接するV型溝20aのピッチをPとした時、このV型溝20aの片側傾斜面の幅をP/4とし、90度の位相差を有する2相出力信号を得ることを可能とした光学式エンコーダが開示されている。
【0007】
しかし、格子周期と等しい光強度分布を有する像の重ね合わせによるモアレ現象にしか適用できないという問題点があった。
【0008】
本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、0度〜180度の範囲内で任意の位相差を有する2つの出力信号、特に、90度の位相差を有する出力信号を容易に得ることができ、被測定物の変位方向も同時に求めることが可能で、しかも格子周期の正数倍の周期の光強度分布を有する像の重ね合わせによる変位量検出が可能な、簡単な構成の光学式エンコーダを提供することを課題としている。
【0009】
請求項1の発明は、格子状の光透過部を有する第1スケールと、
変位方向に対して垂直方向で、且つ前記第1スケールに対向する面に設けられたV型溝と光透過平面部とが該変位方向に対して周期的に設けられ、前記第1スケールに対して相対的に平行移動する第2スケールと、
前記第1スケールの光透過部を介して前記第2スケールのV型溝に入射させた後、前記V型溝の各傾斜面で偏向された光束を受光するように配置した2つの受光素子とを備え、前記2つの受光素子より出力される2相出力信号を用いて前記被測定物の変位方向及び変位量を検出する構成の光学式エンコーダにおいて、
前記第1スケールの格子状の光透過部のピッチをP1、前記第2スケールのV型溝と該V型溝に隣接するV型溝のピッチをP2、前記出力信号の位相差をθとすると、
P2=P1×2m(m=1,2,3・・・)
の関係を満たす時、出力信号周期P1で任意の位相差θの信号を得るために、第2スケールを、そのV型溝の片側傾斜面の幅をV、前記光透過平面部の幅をFとすると、
V=P1×(nπ−θ)/2π(n=1,2,3・・・)
F=P2−2V
の関係を満たすように形成したことを特徴としている。
【0010】
請求項2の発明は請求項1の発明において、前記変数n、m、θの値を適宜選択することにより前記第2スケールの形状を決定することを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は本発明の光学式エンコーダの概略図、図2は、図1に示す可動スケールの斜視図(A)と可動スケールの光束の進行方向の断面図(B)である。
【0013】
図1において、1は発光素子で、集光作用をするレンズ部1aを有している。2は第1スケールである固定スケールであり、格子状の光透過部2aと光遮光部2bとを等間隔で周期的にピッチP1で設けている。3は第2スケールである可動スケールであり、固定スケール2と平行に対向配置すると共に、図示しない被測定物に取り付けられている。4a,4b,4cは各々受光素子であり、後述する可動スケール3の各領域からの光束を各々受光する。5は増幅回路、6は波形整形回路であり、増幅回路5からの出力信号を波形整形している。7は方向判別カウンタであり、波形整形回路6からの2つの所定の位相差を有した出力信号を用いて可動スケール3の移動方向を判別している。
【0014】
可動スケール3は、ガラス若しくはプラスチックによりモールド形成された平行平板状で厚さtの透明材料から成り、図2にも示すように、発光素子1からの光束の入射面上に、この可動スケール3の可動方向(矢印D方向)に対して垂直方向に格子ピッチP2で設けたV型溝31と、可動方向Dに対して平行方向にV型溝31と隣接してピッチP2を形成するように設けた光透過平面部32とから構成されている。V型溝31は2つの傾斜面3a,3cから成り、光透過平面部32は光透過平面3bを有している。
【0015】
ここで、固定スケール2の格子ピッチP1と、可動スケール3の格子ピッチP2が、
P2=P1×2m、(m=1,2,3,・・・)
の関係を満たすという条件の下において、出力信号周期がP1で任意の位相差θの信号を得るために、可動スケール3のV型溝31の片側傾斜面の幅(片幅)をV、光透過平面部32の幅をFとすると、
V=P1×(nπ−θ)/2π(n=1,2,3,・・・)
F=P2−2V
の関係を満たすように可動スケール3を形成する。この実施形態では、上記変数m、n、θがそれぞれ、m=1、n=1、θ=90°の場合を示している。
【0016】
したがって、固定スケール2の格子ピッチP1は可動スケール3の格子ピッチP2の1/2倍に設定されており、図2(B)に示すように、V型溝31の2つの傾斜面3a,3cの幅Vが等しく各々ピッチP2の1/8(ピッチP1の1/4の幅)となるように、又、光透過平面部32の幅FがピッチP2の3/4となるように設定している。
【0017】
V型溝31を形成する2つの傾斜面3a,3cが、光透過平面3bに対してなす角度αは各々45度であり、射出側平面3dは光透過平面3bと平行になっている。
【0018】
上記構成において、図3に示すように、発光素子1からの平行光束の内、固定スケール2の透過部2aを通過した光束が可動スケール3に入射する。可動スケール3の平面光透過部32を通過した光束は直進して受光素子4bに入射し、V型溝31に入射した光束は屈折して受光素子4a,4c上に入射する。参考までに、発光素子1からの平行光束を固定スケール2を介さずに可動スケール3に入射させた場合を示すと、図4のように、その大部分は光透過平面部32を直進して受光素子4bに入射し、可動スケール3のV型溝31に入射した光束のみ受光素子4a,4cに入射する。
【0019】
尚、本実施形態においては、受光素子4bは特に設けなくても良く、受光素子4a,4cからの出力信号の位相関係が明確であれば良い。
【0020】
次に、受光素子4a,4cからの出力信号の位相関係について説明する。固定スケール2の格子ピッチP1が可動スケール3のピッチP2と同一の場合と、この実施形態のように異なる場合とでは、受光素子4a,4cからの出力信号の位相差も異なってくる。そこで、出力信号の位相差θを任意に設定し、それぞれの場合に上記変数m、nの値を変化させた時に、可動スケール3のピッチP2、V型溝31の片側傾斜面の幅V、光透過平面部32の幅Fがそれぞれどのように変化するか、上記計算式にしたがって算出して見た。
【0021】
出力信号の位相差θを90度に設定した場合を表1に、θを60度に設定した場合を表2にそれぞれ示している。この表から明らかなように、θ=60°、又はθ=90°何れの場合も、m=1〜5、n=1〜11と変化させた場合に応じて、種々のピッチP2、V型溝31の片幅V、光透過平面部32の幅Fが、上記計算式に応じて必然的に決定される。但し、(m,n)=(1,3)、(2,5)、(3,7)、(4,9)、(5,11)の場合は、θ=60°、θ=90°何れの場合も光透過平面部32の幅Fの値がマイナスとなるため、適用できない。
【0022】
したがって、表1、又は表2から、所望の位相差を設定した時の、可動スケール3の各部の寸法を適宜選択することができる。本実施形態は、表1において、(m,n,θ)=(1,1,90)の場合を示しており、固定スケール2のピッチP1=20.0、可動スケール3のピッチP2=40.0、V型溝31の片幅V=5.0、光透過平面部32の幅F=30.0、の各値(mm)を採用している。尚、表1と表2共に、最上段はピッチP1とピッチP2が等しい場合を示している。
【0023】
本実施形態では、可動スケール3に空間的に強度分布が一様な平行光束を垂直に入射させ、入射光束を可動スケール3の3つの領域3a,3b,3cで3方向に分割している。この内、傾斜面の3a,3cの傾きによって決定される方向に射出した光束を各々受光素子4a,4cに入射させ、又、光透過平面3bに垂直入射した光束を受光素子4bに入射させている。
【0024】
この傾斜面3a,3cの幅Vと、光透過平面部32の幅Fを、表1から適宜選択して設定することにより、特に、位相差θが90度の出力信号を容易に得ることができる。そして、受光素子4a,4cからの所定の位相差を有した2つの出力信号を用いて可動スケール3の移動量及び移動方向等の変位状態を検出している。
【0025】
尚、受光素子4bからの出力信号を利用して発光素子1からの出力光を監視するようにしても良い。
【0026】
次に、本実施形態において、可動スケール3と固定スケール2との相対的位置の違いによる、発光素子1からの射出した光束の各受光素子4a,4b,4cへの入射状態について、代表的な4つの状態を図5〜図8を参照して説明する。
【0027】
図5は、固定スケール2の光透過部2aが可動スケール3の光透過平面3bと重なった場合である。固定スケール2の光透過部2aを通過した平行光束は全て可動スケール3の光透過平面3bを通過し、受光素子4bに入射する。この時、受光素子4a,4cには光束は入射しない。
【0028】
図6は、固定スケール2の光透過部2aが可動スケール3の光透過平面3bの一部とと傾斜面3aに重なった場合である。したがって、固定スケール2の光透過部2aを通過した光束は、その一部が光透過平面3bのみ入射し、残りが傾斜面3aを含んだ領域に入射する。その結果、可動スケール3からの射出光束は受光素子4a,4bに入射する。
【0029】
図7は、固定スケール2の光透過部2aが可動スケール3のV型溝31の両傾斜面3a,3cに重なった場合である。固定スケール2の光透過部2aを通過した光束は、その一部が傾斜面3a,3cに入射し、残りが光透過平面3bのみに入射する。この結果、受光素子4a,4b,4cに光束が入射する。
【0030】
図8は、固定スケール2の光透過部2aが可動スケール3の光透過平面3bの一部と傾斜面3cに重なった場合である。固定スケール2の光透過部2aを通過した光束は、その一部が光透過平面3bのみに入射し、残りが傾斜面3cを含む領域に入射する。この結果、受光素子4b,4cに光束が入射する。この時、受光素子4aには光束は入射しない。
【0031】
次に、図5〜図8に示した固定スケール2と可動スケール3との相対的位置を連続的に変化させた時の各受光素子4a,4b,4cで受光される光量変化について、図9を参照して説明する。同図(A)は、図5〜図8に示した固定スケール2と可動スケール3との相対的変位に対する光量変化を示す理論上の特性線図である。これは、発光素子1からの射出光は平行光束であること、固定スケール2の透過部からの射出光は回折しないこと、又、可動スケール3の各入射面と射出面で光量損失がないものと仮定した場合の、受光素子4a,4b,4cの出力信号A,B,Cを示している。
【0032】
同図(B)は、実際に本実施形態の光学式エンコーダを組み立てた場合の、前述の各仮定が成り立たない状態での各受光素子4a,4b,4cからの出力信号の実際の波形を示している。各受光素子4a,4b,4cで受光される光量変化を、横軸を可動スケール3の変化量に取って示している。図中A,Cは、受光素子4a,4cで受光される光量の相対的変位を示しており、両方の位相関係は90度ずれたものとなっている。
【0033】
同図(B),(A)、何れの場合も、受光素子4a,4cからの出力信号は互いに90度の位相差を有している。
【0034】
尚、本実施形態においては、可動スケール3のV型溝31の傾斜面3a,3cは、図2(B)に示したように、光透過平面3bに対して45度の傾斜角度αを有しているが、これに限定されるものではなく、傾斜面3a,3cに入射した光束が容易に2方向に分離し、2つの受光素子に入射する角度であれば何度であっても良い。但し、可動スケール3の傾斜角度αがあまり小さいと、光束の分離角度が小さくなり、受光素子4a,4cを可動スケール3から遠く離した位置に配置しなければならなくなり、装置全体が大型化してくるので好ましくない。又、傾斜角度αが大き過ぎると、傾斜面3a,3cで屈折した光束が底面である射出側面3dにおいて全反射してしまうので、全反射しない程度の角度に設定する必要がある。加えて、全反射しなくても傾斜角αが大きいと面3dでの光量損失が増加するので、傾斜角度αは、
30(度)<α<60(度)
の範囲内に設定するのが望ましい。
【0035】
本実施形態においては、図2(B)に示すように、可動スケール3の光入射面を、前述したように、V型溝31の傾斜面3a,3cの幅Vを各々P2/8、光透過平面部32の幅を3P2/4としてピッチP2を構成し、2つの受光素子4a,4cからの出力信号に90度の位相差を付与した場合を示し、また表2のように、位相差θが60度の場合の各値の変化を示したが、位相差θは0度〜180度の範囲内で任意の値を選択することができる。
【0036】
以上の各実施形態において、可動スケール3と固定スケール2との配置を交換し、発光素子1側に可動スケール3を配置し、受光素子4a,4b,4c側に固定スケール2を配置しても同様の効果を期待することができる。
【0037】
次に、他の実施形態について図10を参照して説明する。この実施形態は、上記実施形態の図1に示す光学式スケールと同様の構成であるが、異なっているのは、表1において、(m,n,θ)=(1,2,90)の場合の可動スケール30のV溝片側幅V、光透過平面部32幅Fの寸法を採用した点である。上記計算式に、これらの値を代入することにより、図10において、可動スケール30のV型溝301の2つの傾斜面30a,30cの幅Vは各々ピッチP2の3/8に、V型溝301の幅はピッチP2の3/4に、又、光透過平面部302の幅FはピッチP2の1/4となるように各々設定している。
【0038】
また、V型溝301を形成する2つの傾斜面30a,30cが、光透過平面30bに対してなす角度αは各々45度であり、射出側平面30dは光透過平面30bと平行になっていてその厚さはtである。
【0039】
言うまでもないことであるが、V型溝301及び光透過平面部302の幅がこのような割合で設定された可動スケール30を用いても、上記実施形態の光学式スケールと同様の効果を期待することができる。
【0040】
次に、本発明の光学式エンコーダをロータリーエンコーダ、及びリニアエンコーダに適用した時の一実施形態を図11及び図12に示している。図11、図12において、
上記実施形態と同一部材には同一番号を付しており説明を省略する。21及び22は固定スケール、33及び34は可動スケールである。可動スケール33,34は、例えば、図2に示す構成を有している。図11において、可動スケール33は軸120を中心に回転する。
【0041】
可動スケール33,34は、何れも、被測定物体に各々取り付けられている。固定スケール21,22の透過部と可動スケール33,34のV型溝を通過した光束を受光素子4a,4cで所定の位相差を付与した状態で受光することにより、被測定物体の変位方向及び変位量を検出する。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第1スケールの格子状の光透過部のピッチをP1、第2スケールのV型溝とそれに隣接するV型溝のピッチをP2、出力信号の位相差をθとすると、P2=P1×2m(m=1,2,3・・・)の関係を満たす時、出力信号周期P1で任意の位相差θの信号を得るために、第2スケールを、そのV型溝の片側傾斜面の幅をV、光透過平面部の幅をFとすると、V=P1×(nπ−θ)/2π(n=1,3,4・・・)、F=P2−2Vの関係を満たすように形成したので、変数n、m、θの値を適宜選択することにより、この可動スケールを通過した光束を2つの受光素子に各々入射させて、任意の位相差を有する2つの出力信号、特に、90度の位相差を有する出力信号を容易に得ることができる。
【0043】
また、V型溝周期の正数倍の光強度分布像との重ね合わせにより、さらに高精度に変位量検出が可能になる。
【0044】
特に、従来の検出方法で問題となっていた光源の指向性、固定スケールと可動スケールとのアジマス角のズレ、そして固定スケールと可動スケールの空隙間の変動等による位相差付与の誤差が改善された、安定した出力信号が得られる光学式エンコーダを構成することができる。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す光学式エンコーダの基本構成を示す斜視図。
【図2】可動スケールを示す斜視図(A)と側面図(B)。
【図3】図1の光学式エンコーダの光束の進行状態を示す説明図。
【図4】固定スケールを配置しない場合の光束の進行状態を示す説明図。
【図5】固定スケールに対して可動スケールがすべての光束が直進するような位置にある場合を示す説明図。
【図6】固定スケールに対して可動スケールが光束の一部が左側に屈折するような位置にある場合を示す説明図。
【図7】固定スケールに対して可動スケールが光束の大部分が左右に屈折するような位置にある場合を示す説明図。
【図8】固定スケールに対して可動スケールが光束の一部が右側に屈折するような位置にある場合を示す説明図。
【図9】可動スケールを連続的に変位させた時の受光素子の光量変化を示す特性線図であって理論上の想定線図(A)と実際の測定線図(B)。
【図10】本発明の他の実施形態を示す可動スケールの側面図。
【図11】本発明をロータリーエンコーダに適用した場合を示す概略図。
【図12】本発明をリニアエンコーダに適用した場合を示す概略図。
【図13】従来の可動スケールを示す側面図。
【符号の説明】
1 発光素子
2 固定スケール(第1スケール)
3 可動スケール(第2スケール)
3a,3c 傾斜面
3b 光透過平面
3d 射出側面
4a,4b,4c 受光素子
31 V型溝
32 光透過平面部
P1 固定スケールのピッチ
P2 可動スケールのピッチ
V V型溝の片側幅
F 光透過平面部の幅
Claims (2)
- 格子状の光透過部を有する第1スケールと、
変位方向に対して垂直方向で、且つ前記第1スケールに対向する面に設けられたV型溝と光透過平面部とが該変位方向に対して周期的に設けられ、前記第1スケールに対して相対的に平行移動する第2スケールと、
前記第1スケールの光透過部を介して前記第2スケールのV型溝に入射させた後、前記V型溝の各傾斜面で偏向された光束を受光するように配置した2つの受光素子とを備え、前記2つの受光素子より出力される2相出力信号を用いて前記被測定物の変位方向及び変位量を検出する構成の光学式エンコーダにおいて、
前記第1スケールの格子状の光透過部のピッチをP1、前記第2スケールのV型溝と該V型溝に隣接するV型溝のピッチをP2、前記出力信号の位相差をθとすると、
P2=P1×2m(m=1,2,3・・・)
の関係を満たす時、出力信号周期P1で任意の位相差θの信号を得るために、第2スケールを、そのV型溝の片側傾斜面の幅をV、前記光透過平面部の幅をFとすると、
V=P1×(nπ−θ)/2π(n=1,2,3・・・)
F=P2−2V
の関係を満たすように形成したことを特徴とする光学式エンコーダ。 - 前記変数n、m、θの値を適宜選択することにより前記第2スケールの形状を決定することを特徴とする請求項1記載の光学式エンコーダ。
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