JP4342158B2 - Led駆動システム - Google Patents
Led駆動システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP4342158B2 JP4342158B2 JP2002255280A JP2002255280A JP4342158B2 JP 4342158 B2 JP4342158 B2 JP 4342158B2 JP 2002255280 A JP2002255280 A JP 2002255280A JP 2002255280 A JP2002255280 A JP 2002255280A JP 4342158 B2 JP4342158 B2 JP 4342158B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- led
- gradation data
- unit
- data
- color
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 claims description 112
- 230000006870 function Effects 0.000 claims description 87
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 46
- 235000019646 color tone Nutrition 0.000 description 41
- 238000000034 method Methods 0.000 description 27
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 14
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 13
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 7
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 2
- 230000004397 blinking Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000004927 fusion Effects 0.000 description 1
- 238000012886 linear function Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
- Control Of El Displays (AREA)
- Led Devices (AREA)
Description
【0001】
本発明は、異なる色を発光可能な複数のLEDを備えるLEDユニットと、該LEDユニットに配置された各々のLEDに対し少なくとも各LEDの発光期間を決定する階調データを供給するデータ供給部を有するLED駆動システムおよびその制御方法に係り、特に、各LEDの発光特性のバラツキに応じて輝度補正および色調補正を一括して行うことができるLED駆動システムおよびその制御方法に関する。
【従来の技術】
【0002】
今日、LED(以下、「発光ダイオード(Light Emitting Diode)」とも呼ぶ)等の高輝度に発光可能な発光素子がRGB(赤色、緑色、青色)それぞれにつき開発されたに伴い、大型の自発光型フルカラーディスプレイが作製されるようになっている。中でも、LEDを発光素子として用いたフルカラーディスプレイは軽量、薄型化が可能で且つ消費電力が低い等の特徴を有し、屋内だけでなく屋外でも使用可能な大型ディスプレイとして需要が急激に増加している。
【0003】
例えば、屋外に設置するような大型ディスプレイの場合は、一般に複数のLEDユニットを組み合わせることにより1つのディスプレイが構成されている。すなわち、LEDユニットには、基板上に例えばRGBを一組とするLEDが画素毎に配置されており、各々のLEDユニットがそれぞれに割り当てられた画像を表示する。なお、LEDを発光素子として用いたフルカラーディスプレイでは各画素はそれぞれ、RGBに発光可能な3種以上のLEDの組み合わせから構成されることが一般的である。
【0004】
また、LEDユニットの駆動方式としては、通常、ダイナミック駆動方式が用いられている。例えば、図6に示すように画素がm行n列に配置されたLEDディスプレイの場合、各行に位置するLED20のアノード端子が1つの共通ライン21に共通に接続され、各列に位置するLED20のカソード端子が1つの電流ライン22に共通に接続されている。このようにm行ある共通ライン21が所定の周期で順次ONされ、ONした共通ラインに対応するデータに応じて、n列ある電流ライン22に駆動電流が供給される。これにより各画素のLED20にそのデータに応じた駆動電流が印加(図中の矢印に対応する)され、画像が表示される。
【0005】
ここで、データが正確にLEDディスプレイ上に再現されるためには、個々のLEDの発光特性(輝度および色調等)が均一であることが必要となる。発光特性が均一でないと、たとえ同条件下でLEDを発光させたとしても、LED毎に発光特性のバラツキが生じ、単色あるいは混色を利用して所望の色を得ることができないからである。ところが、LEDは半導体技術によってウエハ上に形成されており、製造ロット、ウエハ又はチップによって輝度や色調のバラツキが生じる。このため、各画素を構成する各々のLEDの発光特性のバラツキに合わせて、駆動条件を任意に調整する必要がある。
【0006】
例えば、従来の輝度のバラツキの補正(以下、「輝度補正」ともいう)は、各LEDの輝度のバラツキに応じて駆動電流を増減させることにより行われていた。すなわち、各LEDに供給される駆動電流の大きさを調整することで、輝度のバラツキがある、異なるLEDであっても同じ輝度が得られるように補正されていた。
【0007】
また、従来の色調のバラツキの補正(以下、「色調補正」ともいう)は、例えば、各LEDの色調のバラツキに応じて他の色のLEDを、補正用駆動電流を使用して点灯させることにより実現されていた。具体的には、各LEDの色調ばらつきに応じて、主に発光するLEDと該LEDによる発光を補正する補正用のLEDに異なる大きさの駆動電流を流していた。これにより、色調のばらつきのある、異なるLEDであっても全体として同じ色調を得ることができる。
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来の輝度補正または色調補正では、入力される情報を正確にLEDユニット上に再現することは非常に困難であった。
【0009】
すなわち、従来の輝度補正においては、輝度に対する補正は行うことはできても色調に対する補正は行うことが出来なかった。詳細には、駆動電流の大きさに依存してLEDの色調が変化してしまうために、駆動電流の大きさを調整することにより輝度を制御することはできても、色調を完全に制御することが困難であるという問題があった。
【0010】
また、従来の色調補正においては、LEDの色調ばらつきを補正するのではなく、LEDディスプレイの色再現性に重きを置いたものが主流であった。また、LEDの特性上、電流を使用した輝度補正を行うことにより、LED自身の発光色変化が生じて、精度のよい色調補正を行うことは不可能であった。
【0011】
本発明は、このような問題に鑑みて成されたものであり、LED毎の輝度及び色調のばらつきに拘らず、輝度補正及び色調補正を同時に行うことにより、色調を一定に保ちながらも輝度を制御することができるLED駆動システム及びその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明のLED駆動システムは、少なくとも第1の色に発光する第1のLEDと第2の色に発光する第2のLEDが画素毎に配置されたLEDユニットと、上記LEDユニットに接続され上記第1のLEDと上記第2のLEDそれぞれに対し少なくとも各LEDの発光期間を決定する階調データを供給するデータ供給部と、を備えるLED駆動システムにおいて、上記データ供給部は、データ制御部に接続された階調データ変換部と、該階調データ変換部と上記LEDユニットに接続された階調データ加算部とを有しており、上記階調データ変換部は、上記データ制御部から供給される本来上記第1のLEDで発光させるべき色に関する階調データを、第1の関数に基づいて、上記第1のLEDに対する階調データと、上記第1のLEDによる発光を補正するための第2のLEDに対する階調データとに変換して上記階調データ加算部に出力する第1の階調データ変換手段と、上記データ制御部から供給される本来上記第2のLEDで発光させるべき色に関する階調データを、第2の関数に基づいて、上記第2のLEDに対する階調データと、上記第2のLEDによる発光を補正するための第1のLEDに対する階調データとに変換して上記階調データ加算部に出力する第2の階調データ変換手段と、を備えている。
【0013】
さらに、上記階調データ変換部は、上記第1および第2の関数を求める際に流した駆動電流とは大きさが異なる駆動電流により求められた第3の関数および第4の関数を有しており、上記データ制御部から供給される本来上記第1のLEDで発光させるべき色に関する階調データを、上記第3の関数に基づいて、上記第1のLEDに対する階調データと、上記第1のLEDによる発光を補正するための第2のLEDに対する階調データとに変換して上記階調データ加算部に出力する第3の階調データ変換手段と、上記データ制御部から供給される本来上記第2のLEDで発光させるべき色に関する階調データを、上記第4の関数に基づいて、上記第2のLEDに対する階調データと、上記第2のLEDによる発光を補正するための第1のLEDに対する階調データとに変換して上記階調データ加算部に出力する第4の階調データ変換手段と、を備えており、上記階調データ加算部は、上記データ制御部から供給される本来上記第1のLEDで発光させるべき色に関する階調データを、第1又は第3の関数に基づいて変換した、上記第1のLEDに対する階調データと、上記データ制御部から供給される本来上記第2のLEDで発光させるべき色に関する階調データを、第2又は第4の関数に基づいて変換した、上記第2のLEDによる発光を補正するための第1のLEDに対する階調データと、を加算して上記LEDユニットに出力する第1の階調データ加算手段と、上記データ制御部から供給される本来上記第2のLEDで発光させるべき色に関する階調データを、第2又は第4の関数に基づいて変換した、上記第2のLEDに対する階調データと、上記データ制御部から供給される本来上記第1のLEDで発光させるべき色に関する階調データを、第1又は第3の関数に基づいて変換した、上記第1のLEDによる発光を補正するための第2のLEDに対する階調データと、を加算して前記LEDユニットに出力する第2の階調データ加算手段と、を備えており、上記第1乃至第4の関数を求める際に上記第1のLED及び上記第2のLEDに流す駆動電流の大きさと、上記LEDユニットを駆動する際に上記第1のLED及び上記第2のLEDに流す駆動電流の大きさは同一である。
【0014】
また、本発明のLED駆動システムは、少なくとも第1の色に発光する第1のLEDと第2の色に発光する第2のLEDと第3の色に発光する第3のLEDが画素毎に配置されたLEDユニットと、LEDユニットに接続さ第1のLEDと第2のLEDと第3のLEDのそれぞれに対し少なくとも各LEDの発光期間を決定する階調データを供給するデータ供給部とを備える。特に、このLED駆動システムはさらに、LEDユニットおよびデータ供給部に接続された階調データ変換部を有しており、階調データ変換部は、データ供給部から供給される本来第1のLEDで発光させるべき色に関する階調データを、第1の関数に基づいて、第1のLEDに対する階調データと第1のLEDによる発光を補正するための第2のLEDに対する階調データと第1のLEDによる発光を補正するための第3のLEDに対する階調データに変換する第1の階調データ変換手段と、データ供給部から供給される本来第2のLEDで発光させるべき色に関する階調データを、第2の関数に基づいて、第2のLEDに対する階調データと第2のLEDによる発光を補正するための第1のLEDに対する階調データと第2のLEDによる発光を補正するための第3のLEDに対する階調データに変換する第2の階調データ変換手段と、データ供給部から供給される本来第3のLEDで発光させるべき色に関する階調データを、第3の関数に基づいて、第3のLEDに対する階調データと第3のLEDによる発光を補正するための第1のLEDに対する階調データと第3のLEDによる発光を補正するための第2のLEDに対する階調データに変換する第3の階調データ変換手段と、から選択された少なくとも1つの階調データ変換手段を備えており、上記第1乃至第3の関数を求める際に上記第1乃至第3のLEDに流す駆動電流の大きさと、上記LEDユニットを駆動する際に上記第1乃至第3のLEDに流す駆動電流の大きさは同一であることを特徴とする。
【0015】
また、本発明のLED駆動システムは、階調データ変換部および前LEDユニットに接続された階調データ加算部を有することができる。この階調データ加算部は、階調データ変換部が第1の階調データ変換手段、第2の階調データ変換手段および第3の階調データ変換手段を備え、且つ本来第1のLEDで発光させるべき色に関する階調データに基づく発光と本来第2のLEDで発光させるべき色に関する階調データに基づく発光と本来第3のLEDで発光させるべき色に関する階調データに基づく発光のうち少なくとも2つの発光を利用し画素毎に混色させる際、第1の階調データ変換手段にて変換された第1のLEDに対する階調データと第2の階調データ変換手段にて変換された第1のLEDに対する階調データと第3の階調データ変換手段にて変換された第1のLEDに対する階調データを加算して1つの階調データとする第1の階調データ加算手段と、第1の階調データ変換手段にて変換された第2のLEDに対する階調データと第2の階調データ変換手段にて変換された第2のLEDに対する階調データと第3の階調データ変換手段にて変換された第2のLEDに対する階調データを加算して1つの階調データとする第2の階調データ加算手段と、第1の階調データ変換手段にて変換された第3のLEDに対する階調データと第2の階調データ変換手段にて変換された第3のLEDに対する階調データと第3の階調データ変換手段にて変換された第3のLEDに対する階調データを加算して1つの階調データとする第3の階調データ加算手段のうち少なくともいずれか1つの手段を備えることを特徴とする。
【0016】
また、各階調データ加算手段にて加算された各々のLEDに対する階調データに基づくLEDそれぞれの発光において、発光期間が最も長いLEDの発光期間内に、他のLEDの発光期間が含まれることを特徴とする。これにより、各LEDの発光期間のずれによる色のちらつきを大幅に軽減することができる。
【0017】
また、各階調データ変換手段は、自身に入力された階調データを所定のLEDに対する階調データと該所定のLEDによる発光を補正するためのLEDに対する階調データに変換する際、自身に入力された階調データを共通の入力とし、その入力と第1のLED、第2のLEDおよび第3のLEDそれぞれに対応している所定の関数に基づいて、各LEDに対して新たな階調データを出力することを特徴とする。これにより、自身に入力された階調データを新たな階調データに効率よく変換することができる。
【0018】
また、所定の関数は非線形であることを特徴とする。これにより、例えばガンマ補正等他の補正をも一括に行うことができる。
【0019】
また、第1のLED、第2のLEDおよび第3のLEDはそれぞれ、赤色に発光する赤色LED、緑色に発光する緑色LEDおよび青色に発光する青色LEDであることを特徴とする。これにより、フルカラー発光が可能なLED駆動システムとすることができる。
【0020】
本発明のLED駆動システムの制御方法は、LEDユニット上に画素毎に配置された赤色に発光する赤色LED、緑色に発光する緑色LEDおよび青色に発光する青色LEDのそれぞれに対して各LEDの発光期間を決定する階調データを供給し、階調データに基づいて各々のLEDを発光させる制御方法である。特に、このLED駆動システムの制御方法は、本来赤色LEDで発光させるべき赤色に関する階調データを、第1の関数に基づいて、主に発光する赤色LEDに対する階調データと赤色LEDによる発光を補正するための緑色LEDに対する階調データと赤色LEDによる発光を補正するための青色LEDに対する階調データに変換する第1の階調データ変換工程と、本来緑色LEDで発光させるべき緑色に関する階調データを、第2の関数に基づいて、主に発光する緑色LEDに対する階調データと緑色LEDによる発光を補正するための青色LEDに対する階調データと緑色LEDによる発光を補正するための赤色LEDに対する階調データに変換する第2の階調データ変換工程と、本来青色LEDで発光させるべき青色に関する階調データを、第3の関数に基づいて、主に発光する青色LEDに対する階調データと青色LEDによる発光を補正するための赤色LEDに対する階調データと青色LEDによる発光を補正するための緑色LEDに対する階調データに変換する第3の階調データ変換工程と、から選択された少なくとも1つの階調データ変換工程を含んでおり、上記LEDユニットを駆動する際に上記赤色LED、上記緑色LEDおよび上記青色LEDに流す駆動電流の大きさは、上記第1乃至第3の関数を求める際に上記赤色LED、上記緑色LEDおよび上記青色LEDに流される駆動電流の大きさと同一であることを特徴とする。
【0021】
また、本発明のLED駆動システムの制御方法は、第1の階調データ変換工程、第2の階調データ変換工程および第3の階調データ変換工程を備え、且つ赤色に関する階調データに基づく発光と緑色に関する階調データに基づく発光と青色に関する階調データに基づく発光のうち少なくとも2つの発光を利用して画素毎に混色させる際、第1の階調データ変換工程にて変換された赤色LEDに対する階調データと第2の階調データ変換工程にて変換された赤色LEDに対する階調データと第3の階調データ変換工程にて変換された赤色LEDに対する階調データを加算して1つの階調データとする第1の階調データ加算工程と、第1の階調データ変換工程にて変換された緑色LEDに対する階調データと第2の階調データ変換工程にて変換された緑色LEDに対する階調データと第3の階調データ変換工程にて変換された緑色LEDに対する階調データを加算して1つの階調データとする第2の階調データ加算工程と、第1の階調データ変換工程にて変換された青色LEDに対する階調データと、第2の階調データ変換工程にて変換された青色LEDに対する階調データと第3の階調データ変換工程にて変換された青色LEDに対する階調データを加算して1つの階調データとする第3の階調データ加算工程のうち少なくともいずれか1つの工程を含むことを特徴とする。これにより、制御方法の構成をさらに簡略化することができると共に、階調データの制御を容易にすることができる。
【0022】
また、第1の階調データ加算工程にて加算された赤色LEDに対する階調データに基づく赤色LEDの発光と第2の階調データ加算工程にて加算された緑色LEDに対する階調データに基づく緑色LEDの発光と第3の階調データ加算工程にて加算された青色LEDに対する階調データに基づく青色LEDの発光において、発光期間が最も長いLEDの発光期間内に、他のLEDの発光期間が含まれるように制御されることを特徴とする。これにより、各LEDの発光期間のずれによる色のちらつきを大幅に軽減することができる。
【0023】
また、各階調データ変換工程において、自身に入力された階調データを所定のLEDに対する階調データと該所定のLEDによる発光を補正するためのLEDに対する階調データに変換する際、自身に入力された階調データを共通の入力とし、その入力と赤色LED、緑色LEDおよび青色LEDそれぞれに対応している所定の関数に基づいて、各LEDに対して新たな階調データを出力することを特徴とする。これにより、自身に入力された階調データを新たな階調データに効率よく変換することができる。
【0024】
また、所定の関数は非線形であることを特徴とする。これにより、例えばガンマ補正等他の補正をも一括に行うことができる。
【0025】
また、赤色、緑色および青色に関する各階調データを利用して所定の輝度を得るために必要な駆動電流よりも大きな駆動電流を流して、赤色LED、緑色LEDまたは青色LEDの発光特性をそれぞれ測定し、その測定結果に基づいてLED毎に対応している所定の関数が決定されることを特徴とする。これにより、階調データを必要以上に長くすることなく所望の輝度を得ることができる。
【発明の実施の形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するためのものであって、本発明を以下のものに限定するものではない。また、各図面に示す構成部位の大きさや位置関係などは説明を明確にするために誇張しているところがある。
【0027】
図1に、本発明に係るLED駆動システムの一構成例を示す。本実施の形態のLED駆動システムは少なくとも、第1の色に発光する第1のLEDと第2の色に発光する第2のLEDと第3の色に発光する第3のLEDが画素毎に配置されたLEDユニット5(以下、「DU(Display Unit)」とも呼ぶ)と、LEDユニット5に接続されLEDそれぞれに対し少なくとも各LEDの発光期間を決定する階調データを供給するデータ供給部2(以下、「TA(Terminal Adapter)」とも呼ぶ)と、LEDユニット5およびデータ供給部2に接続された階調データ変換部3を備える。ここでは、第1のLEDとして赤色に発光する赤色LED、第2のLEDとして緑色に発光する緑色LED、第3のLEDとして青色に発光する青色LEDをそれぞれ使用し、各画素がRGB(赤色、緑色、青色)のLEDで構成される例について説明する。
【0028】
図1に示すように、本実施の形態のLED駆動システムは、データ制御部1(以下、「CU(Control Unit)」とも呼ぶ)を備える。データ制御部1は、外部から入力されたLEDを駆動させるための制御データおよび階調データをデータ供給部2を介して各LEDユニット2に供給するものである。なお、本明細書において、制御データとは各LEDを制御し駆動させるための種々のデータであり、例えば、一画像フレームの開始と終了を示す垂直同期データ(以下、「VSYNC」とも呼ぶ)、行毎の区切りを示す水平同期データ(以下、「HSYNC」とも呼ぶ)、階調の基準を示す階調基準クロック(以下、「GCLOCK」とも呼ぶ)等であり、階調データとは階調基準クロックに基づいて各LEDの発光期間を決定するためのデータである。
【0029】
また、本実施の形態のLED駆動システムは後に説明するように階調データ加算部4を備えており、階調データ加算部4は階調データ変換部3およびLEDユニット5に接続されている。すなわち、本実施の形態のLED駆動システムは、データ制御部1、データ供給部2、階調データ変換部3、階調データ加算部4、LEDユニット5が順次接続された構成となる。ここで本実施の形態のLED駆動システムは、データ供給部2が階調データ変換部3および階調データ加算部4を具備する構成とする。
【0030】
図1に示すように、本実施の形態のLED駆動システムは、複数のデータ供給部2がデータ制御部1に通信ラインL2を介して接続され、複数のLEDユニット1がデータ供給部2毎に通信ラインL1を介して接続されている。すなわち、本実施の形態においてデータ供給部2となるTAがデータ制御部1となるCUから入力されたデータを自身に接続された複数のDUそれぞれに分配する分配器としての機能を有しており、このように構成することでより大きなディスプレイ10を形成することができる。さらに、図1においては説明を簡略化するために、データ制御部1をCU、データ供給部2をTA、LEDユニット5をDUと表現している。ここで、より円滑な通信を行うために、通信ラインL2における通信は、通信ラインL1における通信よりも高速の通信が行われることが好ましい。
【0031】
一方、10は制御データおよび階調データに基づいて表示を行うディスプレイ全体であり、ディスプレイ10は複数のTAブロック11に分割されている。すなわち、各TAブロック11にはそれぞれ1つのTAが配置されており、本実施の形態ではTA1〜TA24がそれぞれ配置される24のTAブロック11からディスプレイ10が構成される。さらに、各TAブロック11は複数のDUから構成され、本実施の形態ではそれぞれのTAブロック11が12のDU(DU1〜DU12)から構成される。すなわち、本実施の形態において、ディスプレイ10は24×12の計288のDUからなる。
【0032】
ここで本発明のLED駆動システムおよびその制御方法は、階調データ変換部3または後に説明する階調データ変換工程にて、本来1色のLEDに対応すべき階調データを複数のLEDに対する階調データに変換することを特徴とする。なお、本来1色のLEDに対応すべき階調データを複数色のLEDに対する階調データに変換し、この新たな階調データに基づいて対応する各LEDを駆動する際は、複数色の各LEDに供給される駆動電流の大きさが少なくとも各色のLED毎において常に等しい。すなわち、輝度は駆動電流の大きさと発光期間の長さによって決定されるが、本発明においては階調データ変換部3にて変換された新たな階調データそれぞれに対応するLEDに供給される駆動電流の大きさを一定とし、階調データ変換部3にて変換された新たな階調データによって全体として輝度を任意に制御することを特徴とする。換言すれば、駆動電流の大きさは変化させずに階調データによって各LEDの発光期間を調整することにより、色調を一定に保ちながらも輝度を任意に調整することができる。なお、各色のLEDに供給される駆動電流それぞれの大きさは、目的とする所定の色(例えば白)を考慮して決定すればよい。
【0033】
なお本明細書において、「本来1色のLEDに対応すべき階調データ」とは「LEDの発光特性を考慮した輝度補正および色調補正が実質的に満足できる程度に施されていない階調データ」を指す。すなわち、本発明においては、輝度補正と色調補正の少なくとも一方が公知の方法で施されている場合であっても、実質的にさらに補正を施す必要があるならば、その階調データを新たな他の階調データに変換することでより優れた輝度補正および色調補正を行うことができる。
【0034】
以下、図1から5に基づいて制御データおよび階調データの流れをより詳細に説明する。まず例えば、PCなどのコンピュータから制御データが、ビデオプレーヤーなどの映像再生機器から階調データがそれぞれデータ制御部1に入力される。ここで本明細書においては、図2および図3に示すように、本来赤色LEDで発光させるべき赤色に関する階調データを「r」、本来緑色LEDで発光させるべき緑色に関する階調データを「g」、本来青色LEDで発光させるべき青色に関する階調データを「b」と表現する。すなわち、階調データr、g、bはCUからTAに直接入力される補正が行われていない各色の階調データを意味する。
【0035】
一方、本実施の形態のLED駆動システムは前に記載したように、データ制御部1、データ供給部2、階調データ変換部3、階調データ加算部4、LEDユニット5が順次接続されている。図2は階調データ変換部3に注目して本実施の形態のLED駆動システムを描いたブロック図である。図2に示すように本実施の形態においては、階調データ変換部3が第1の階調データ変換手段3rと第2の階調データ変換手段3gと第3の階調データ変換手段3bを備える。
【0036】
すなわち、第1の階調データ変換手段3rに入力された階調データrは「Rr」、「Gr」、「Br」で表される階調データにそれぞれ変換される。ここで、Rrとは赤色LEDに対する階調データ、GrとはRrに基づく赤色LEDの発光を補正するための緑色LEDに対する階調データ、BrとはRrに基づく赤色LEDの発光を補正するための青色LEDに対する階調データを指す。同様に、第2の階調データ変換手段3gに入力された階調データgは「Gg」、「Bg」、「Rg」で表される階調データにそれぞれ変換される。ここで、Ggとは緑色LEDに対する階調データ、GbとはGgに基づく緑色LEDの発光を補正するための青色LEDに対する階調データ、GrとはGgに基づく緑色LEDの発光を補正するための赤色LEDに対する階調データを指す。同様に、第3の階調データ変換手段3bに入力された階調データbは「Bb」、「Rb」、「Gb」で表される階調データにそれぞれ変換される。ここで、Bbとは青色LEDに対する階調データ、RbとはBbに基づく青色LEDの発光を補正するための赤色LEDに対する階調データ、GbとはBbに基づく青色LEDの発光を補正するための緑色LEDに対する階調データを指す。
【0037】
なお本発明においては、本来1色のLEDに対応すべき階調データを複数のLEDに対する階調データに変換する工程を階調データ変換工程と言う。詳細には、本実施の形態のLED駆動システムの制御方法における階調データ変換工程は、第1の階調データ変換工程、第2の階調データ変換工程および第3の階調データ変換工程を含む。すなわち、第1の階調データ変換工程では、階調データrが上記した「Rr」、「Gr」、「Br」で表される階調データにそれぞれ変換される。同様に、第2の階調データ変換工程では階調データgが上記した「Gg」、「Bg」、「Rg」で表される階調データにそれぞれ変換され、第3の階調データ変換工程では階調データbが上記した「Bb」、「Rb」、「Gb」で表される階調データにそれぞれ変換される。
【0038】
また、階調データr、g、bが階調データ変換部3にてそれぞれ変換される際には、入力される階調データr、g、bと自身に予め設けられた所定の関数に基づいて、各LEDに対する階調データをそれぞれ出力する。すなわち、階調データ変換部3には予め所定の関数が記憶されており、その関数と階調データの入力を対応させることで新たな階調データとなる出力を決定する。以下に当事項についてより詳細に説明する。
【0039】
図4は本実施の形態の階調データ変換部3をより詳細に説明するための模式的図面である。図4に示すように、本実施の形態において階調データ変換部3は、第1の階調データ変換手段3r、第2の階調データ変換手段3gおよび第3の階調データ変換手段3bを備え、それぞれの手段において赤色LED、緑色LED、青色LEDそれぞれに対応する計3つの関数が記憶されている。すなわち、第1の階調データ変換手段3rには階調データrを共通の入力とした赤色LEDに対応する関数3r(R)、緑色LEDに対応する関数3r(G)、青色LEDに対応する関数3r(B)が予め記憶されている。同様に、第2の階調データ変換手段3gには階調データgを共通の入力とした赤色LEDに対応する関数3g(R)、緑色LEDに対応する関数3g(G)、青色LEDに対応する関数3g(B)が予め記憶されており、第3の階調データ変換手段3bには階調データbを共通の入力とした赤色LEDに対応する関数3b(R)、緑色LEDに対応する関数3b(G)、青色LEDに対応する関数3b(B)が予め記憶されている。図4に示す各関数は、横軸が階調データr、g、bの入力(図中の「IN」に相当する)に対応し縦軸が各LEDに対する階調データの出力(図中の「OUT」に相当する)に対応している。
【0040】
ここで第1の階調データ変換手段3rに注目すると、赤色に関する階調データrが自身に設けられた関数3r(R)、3r(G)、3r(B)それぞれに共通に入力され、各々の関数にて新たな階調データが出力される。すなわち、関数3r(R)は自身に入力された階調データrに基づいて赤色LEDに対する新たな階調データRrを出力する。同様に、関数3r(G)は自身に入力された階調データrに基づいて緑色LEDに対する新たな階調データGrを出力し、関数3r(B)は自身に入力された階調データrに基づいて青色LEDに対する新たな階調データBrを出力する。
【0041】
次に、第2の階調データ変換手段3gに注目すると、緑色に関する階調データrが自身に設けられた関数3g(R)、3g(G)、3g(B)それぞれに共通に入力され、各々の関数にて新たな階調データが出力される。すなわち、関数3g(R)は自身に入力された階調データgに基づいて赤色LEDに対する新たな階調データRgを出力する。同様に、関数3g(G)は自身に入力された階調データgに基づいて緑色LEDに対する新たな階調データGgを出力し、関数3g(B)は自身に入力された階調データgに基づいて青色LEDに対する新たな階調データBgを出力する。
【0042】
次に、第3の階調データ変換手段3bに注目すると、青色に関する階調データbが自身に設けられた関数3b(R)、3b(G)、3b(B)それぞれに共通に入力され、各々の関数にて新たな階調データが出力される。すなわち、関数3b(R)は自身に入力された階調データbに基づいて赤色LEDに対する新たな階調データRbを出力する。同様に、関数3b(G)は自身に入力された階調データbに基づいて緑色LEDに対する新たな階調データGbを出力し、関数3b(B)は自身に入力された階調データbに基づいて青色LEDに対する新たな階調データBbを出力する。
【0043】
なお本実施の形態では、ガンマ補正等を考慮し各関数を非線形としている。このように構成することで、階調データのみを変化させて輝度補正および色調補正だけでなくガンマ補正等をも行うことができる。また、本実施の形態においては各関数を非線形としたが、各関数を直線形、すなわち一次関数とすることも可能である。
【0044】
次に、階調データ変換部3に予め記憶される各々の関数の求め方について説明する。本発明の目的は階調データを利用することで、色調を一定に保ちながらも輝度を任意に変化させるというものである。ここでは赤色に関する階調データrに注目して、階調データrが各々のLEDに対する階調データRr、Gr、Brに変換されることにより、色調を一定に保ちながらも輝度を任意に変化させることができる関数3r(R)、3r(G)、3r(B)の決定方法を例にとって説明する。
【0045】
まず、目標とする赤色の色調・輝度を「(xo、yo)、Yo」と仮定し、これをCIE三刺激値に変換したものを「Xo、Yo、Zo」とする。なお、目標とする赤色のCIE三刺激値「Xo、Yo、Zo」は階調データによって異なってくる。これは、色調を一定(駆動電流の高さを一定)とし階調データrによって輝度を変化させると、「Xo、Yo、Zo」はそれぞれ変動するからである。ここで、赤色LED、緑色LED、青色LEDに供給される駆動電流の大きさをLED毎に一定とし、補正の対象となる赤色LEDの1階調におけるCIE三刺激値の変化を「ΔXR、ΔYR、ΔZR」、緑色LEDの1階調におけるCIE三刺激値の変化を「ΔXG、ΔYG、ΔZG」、青色LEDの1階調におけるCIE三刺激値の変化を「ΔXB、ΔYB、ΔZB」とすると、赤色LEDに対して出力すべき階調データを「Rr」、緑色LEDに対して出力すべき階調データを「Gr」、青色LEDに対して出力すべき階調データを「Br」とした時(Rr、Gr、Brは図4に対応している)、目標とする赤色のCIE三刺激値「Xo、Yo、Zo」は[式1]で表すことができる。
【0046】
【式1】
[式1]を行列の形で表現すると[式2]とすることができる。
【0047】
【式2】
ここで必要となるのは出力となる階調データRr、Gr、Brであるので、逆行列を掛けると[式3]とすることができる。
【0048】
【式3】
このようにして求められた階調データRr、Gr、Brを対応する各LEDに出力することにより、目標とする赤色のCIE三刺激値「X0、Y0、Z0」に値を集束することができる。すなわち、ここでは、同一空間にCIE三刺激値が存在するので色度補正だけでなく輝度補正をも一括して行うことができる。
【0049】
より詳細に説明すれば、初めの段階でΔXR、ΔYR、ΔZR、ΔXG、ΔYG、ΔZG、ΔXB、ΔYB、ΔZBをそれぞれ求める際、すなわち色調を一定とし階調データr毎の「Xo、Yo、Zo」を測定する際における階調データrが入力となり、その入力に対する「Xo、Yo、Zo」が目標のCIE三刺激値となる。そして、そのCIE三刺激値を実現するために必要な赤色LED、緑色LEDおよび青色LEDそれぞれに対する出力が[式3]によって求められるのである。すなわち、階調データr毎の「Xo、Yo、Zo」を測定する際における階調データrを入力、それから得られるRr、Gr、Brを各LEDに対する出力とし、それぞれをプロットすることにより、関数3r(R)、3r(G)、3r(B)を求めることができる。なおここでは、階調データrに注目して関数3r(R)、3r(G)、3r(B)について説明したが、関数3g(R)、3g(G)、3g(B)、3b(R)、3b(G)、3b(B)についても同様にして求めることができる。なお、目標とする色の「Xo、Yo、Zo」を測定する際には、画素毎、LEDユニット毎、あるはそれよりも大きな単位で任意に行うことができる。また、目標とする色の「Xo、Yo、Zo」を測定する、つまり上記所定の関数を求める際に各色のLEDに流す駆動電流の大きさと、実際にLEDを駆動する際に各色のLEDに流す駆動電流の大きさをLED毎に同一にすることにより、測定時と駆動時の間で色調の変化を伴わずに駆動させることができる。具体的には、例えば、赤色LED、緑色LED、青色LEDをそれぞれ測定し、該測定の結果に基づいて各々のLEDに対する所定の関数を決定し、かつ測定時の駆動電流と同じ大きさの駆動電流を用いて各LEDを実際に駆動することができる。また、本件発明においては、後に説明するように、実際にLEDを駆動させて得られる目的とする輝度の範囲を考慮して、測定時の電流の大きさを決定することもできる。なお、何色のLEDを測定するか、その測定に基づいて何色のLEDに対して階調データを変換するかは設定者側で任意に設定することができる。
【0050】
また例えば、赤色のCIE三刺激値「Xo、Yo、Zo」を測定する際は、本来赤色LEDに対応する赤色に関する階調データを利用して所定の輝度を得るために必要な駆動電流よりも大きな駆動電流を流して、赤色LED、緑色LEDまたは青色LEDの発光特性をそれぞれ測定することがこのましい。すなわち、駆動電流を大きくして各LEDを駆動することを考慮して測定することができる。以下に、階調データr、g、bに基づく赤色LEDの発光を例にとって、その理由について説明する。
【0051】
本実施の形態においては、赤色LEDに対する階調データに注目すると、階調データr、g、bに基づいて赤色LEDに対する階調データRr、Rg、Rbが出力される。そして階調データRr、Rg、Rbは、後に記載するように階調データ加算部(階調データ加算工程)を備える場合、1つの階調データ「Rr+Rg+Rb」として赤色LEDに対して出力される。ここで、階調データ「Rr+Rg+Rb」は対応するメモリに一旦書き込まれ、それを読み出すことにより赤色LEDが発光するが、階調データ「Rr+Rg+Rb」が備えられたメモリに対して大きすぎる場合が生じる。
【0052】
すなわち、所望の画像を得るには、LEDの明滅の繰り返し期間を短縮させ、画像の点灯が常時行われているように見せる(ヒュージョン)必要があるが、その影響で、階調データ制御のみでは、一定以上の輝度を得ることができない。もし、一定以上の輝度を得ようと一定時間以上の点灯を行えば、画像にフリッカーがはしることとなり、また、最悪の場合は、輝度が逆に落ちる場合もある。そのため、本発明の輝度補正および色調補正を考慮した点灯になるために必要な輝度を得ることができなくなる。
【0053】
そこで、予め大きな駆動電流での使用を考慮しておき、測定時のその「大きな駆動電流」を実際に流して各LEDを発光させることで、色調の変化は伴わずにより短い階調データで所定の輝度を得ることができ、且つ画像のちらつきを伴うことなく輝度補正及び色調補正を行うことができる。尚、「大きな駆動電流」を流すことにより当然色調は変化するが、同じ大きさの駆動電流を流して測定を行うので当然補正後は所望の輝度及び色調を得る事ができる。すなわち、本件発明は、所定の関数を決定するためにLEDの発光特性を測定する際に各色のLEDそれぞれに流す駆動電流の大きさと、実際にLEDを駆動する際に各色のLEDに流す駆動電流の大きさを各色のLEDそれぞれにおいて一定にすることにより、測定時と駆動時の間で色調の変化を伴わずに駆動させることができる。このため本件発明においては、実際にLEDを駆動させて得られる目的とする輝度の範囲を考慮して、測定時の電流の大きさが決定されるのである。なお、ここでは、より大きな輝度を得ることを目的として、「大きな駆動電流」としたが、前に説明したように測定時の電流と駆動時の電流の大きさが同じであればよいのであって、例えば通常使用される電流値よりも小さい「小さな駆動電流」を用いて所定の関数を決定することもできる。なお、前に記載したように何色のLEDを測定するか、その測定に基づいて何色のLEDに対して階調データを変換するかは設定者側で任意に設定することができる。
【0054】
図3は階調データ加算部4に注目して本実施の形態のLED駆動システムを描いたブロック図である。図3に示すように本実施の形態においては、階調データ加算部4が第1の階調データ加算部4R、第2の階調データ加算部4G、第3の階調データ加算部4Bを備える。すなわち階調データ加算部4は、階調データ変換部3にて変換された新たな9つの階調データRr、Gr、Br、Rg、Gg、Bg、Rb、Gb、Bbを、対応する赤色LED、緑色LED、青色LED毎に加算し1つの階調データとして各LEDに対して出力する。
【0055】
具体的には、階調データ変換部3で変換された赤色LEDに対する3つの階調データRr、Rg、Rbが第1の階調データ加算部4Rにて加算され1つの階調データ「Rr+Rg+Rb」となる。同様に、階調データ変換部3で変換された緑色LEDに対する3つの階調データGr、Gg、Gbが第2の階調データ加算部4Gにて加算され1つの階調データ「Gr+Gg+Gb」となり、階調データ変換部3で変換された青色LEDに対する3つの階調データBr、Bg、Bbが第3の階調データ加算部4Bにて加算され1つの階調データ「Br+Bg+Bb」となる。このように階調データ加算部4は、赤色LED、緑色LED、青色LEDそれぞれに対して、新たに生成した階調データ「Rr+Rg+Rb」、「Gr+Gg+Gb」、「Br+Bg+Bb」を出力し、その階調データに基づいて赤色LED、緑色LED、青色LEDをそれぞれ発光させる。
【0056】
なお本発明においては、第1の階調データ変換工程、第2の階調データ変換工程および第3の階調データ変換工程それぞれにおいて新たに出力される階調データを、赤色LED、緑色LEDおよび青色LED毎に加算してそれぞれ1つの階調データとする工程を階調データ加算工程と言う。すなわち、本実施の形態においては、各階調データ変換工程にて変換された赤色LEDに対する3つの階調データRr、Rg、Rbが第1の階調データ加算工程にて加算され1つの階調データ「Rr+Rg+Rb」となる。同様に、各階調データ変換工程にて変換された緑色LEDに対する3つの階調データGr、Gg、Gbが第2の階調データ加算工程にて加算され1つの階調データ「Gr+Gg+Gb」となり、階調データ変換工程にて変換された青色LEDに対する3つの階調データBr、Bg、Bbが第3の階調データ加算工程にて加算され1つの階調データ「Br+Bg+Bb」となる。
【0057】
図5は、加算された新たな階調データによる各LEDの発光期間の関係を説明するための模式的なタイムチャートである。ここでは所定の階調基準クロックを基準として、階調データ「Rr+Rg+Rb」により赤色LEDが期間w(Rr+Rg+Rb)で発光し、階調データ「Gr+Gg+Gb」により緑色LEDが期間w(Gr+Gg+Gb)で発光し、階調データ「Br+Bg+Bb」により青色LEDが期間w(Br+Bg+Bb)で発光する一実施の形態について説明する。
【0058】
なお、図5の各LEDに対応するタイムチャートそれぞれにおいては、横軸が時間的な流れを示し、縦軸が駆動電流の大きさを示す。本発明においては前に記載したように各LEDを発光させる際、LEDそれぞれにおける駆動電流の大きさは常に一定とする。ところで、例えばRGBのLEDそれぞれに所定の割合で駆動電流を供給し発光させ、その駆動電流の供給割合を維持したまま各LEDに供給される駆動電流の大きさを変化させると、駆動電流の供給割合が一定であるにも係わらず色調が変化してしまう。これは前に記載したように1つのLEDにおいて駆動電流の大きさが変化すると色調もが変化してしまうためである。なお、駆動電流を一定とした場合、発光期間を増減させることにより色調は変化せず輝度のみを変化させることができる。本発明はこれらを考慮してなされたものであり、LEDを発光させる際に各色のLEDそれぞれに供給される駆動電流の大きさは各色のLED毎に常に一定とし階調データの長さのみを考慮することで、色調を一定としながらも輝度を任意に制御することができるというものである。
【0059】
図5に示すように、赤色LEDに対する3つの階調データが加算された新たな階調データ「Rr+Rg+Rb」により赤色LEDが発光する期間w(Rr+Rg+Rb)に注目すると、期間w(Rr+Rg+Rb)は実質的に、階調データRrによる発光期間w(Rr)と階調データRgによる発光期間w(Rg)と階調データRbによる発光期間w(Rb)に分割して考えることができる。すなわち、本発明においては各色のLED毎に駆動電流を一定の大きさとし且つ階調データ変換部3にて各LEDの発光期間を決定する階調データのみを変化させているので、階調データの加算は発光期間の加算となり、換言すれば輝度の加算と同様の意味を持つ。
【0060】
同様に、緑色LEDに対する階調データ「Gr+Gg+Gb」により緑色LEDが発光する期間w(Gr+Gg+Gb)に注目すると、期間w(Gr+Gg+Gb)は実質的に、階調データGrによる発光期間w(Gr)と階調データGgによる発光期間w(Gg)と階調データGbによる発光期間w(Gb)に分割して考えることができる。また、青色LEDに対する階調データ「Br+Bg+Bb」により青色LEDが発光する期間w(Br+Bg+Bb)に注目すると、期間w(Br+Bg+Bb)は実質的に、階調データBrによる発光期間w(Br)と階調データBgによる発光期間w(Bg)と階調データBbによる発光期間w(Bb)に分割して考えることができる。なお、図5に示すタイムチャートは説明を容易にするためにLED毎に3つの発光期間に分割したものであって、実際には各LEDの発光期間において境目は存在しない。
【0061】
ここで、図5に示す階調データ「Rr+Rg+Rb」に基づく赤色LEDの発光期間と、階調データ「Gr+Gg+Gb」に基づく緑色LEDの発光期間と、階調データ「Br+Bg+Bb」に基づく青色LEDの発光期間に注目すると、発光期間が最も長い赤色LEDの発光期間内に、緑色LEDの発光期間および青色LEDの発光期間が含まれることが好ましい。すなわち、発光期間が最も長いLEDの発光と他のLEDの発光が時間的に重複していることが好ましい。これにより、色のちらつき(以下、「色フリッカー」ともいう)の発生を効果的に軽減することができる。なお図5においては、各LEDの発光が同時に開始される例について説明したが、各発光を時間差で開始することもできる。
【0062】
また、本実施の形態においては、色フリッカーを最大に軽減するために発光期間が最も長いLEDの発光期間内に、他の2つのLEDの発光期間が含まれる例について説明したが、もちろん、発光期間が最も長いLEDの発光期間内に他の2つのLEDの発光期間が含まれる場合に比較して色フリッカー軽減の効果は多少落ちるが、他の1つのLEDの発光期間のみを含むようにしてもよい。
【0063】
また、階調データ加算部4にて各LEDに対する階調データが加算されずに、階調データr、g、bそれぞれに基づく各LEDの発光が個々に行われる場合も同様に、発光期間が最も長いLEDの発光期間内に、補正用の他のLEDの発光期間が含まれることが好ましい。例えば図2において階調データ加算部3が備えられておらず、階調データ変換部3で変換された各階調データが赤色LED、緑色LED、青色LEDにそのまま入力される例について考える。すなわち、階調データrに基づく各LEDの発光においては、階調データRrに基づいて赤色LEDが発光している期間内に、階調データGrに基づく緑色LEDの発光と階調データBrに基づく青色LEDの発光が行われるように制御することが好ましい。同様に、階調データgに基づく各LEDの発光においては、階調データGgに基づいて緑色LEDが発光している期間内に、階調データBgに基づく青色LEDの発光と階調データRgに基づく赤色LEDの発光が行われるように制御し、階調データbに基づく各LEDの発光においては、階調データBbに基づいて青色LEDが発光している期間内に、階調データRbに基づく赤色LEDの発光と階調データGbに基づく緑色LEDの発光が行われるように制御することが好ましい。これにより、階調データ加算部4にて各階調データを加算せずに単色で発光させる場合においても、色フリッカーを容易に軽減することができる。
【0064】
また、ここでは倍速表示について言及しなかったが、もちろん画像のちらつきを軽減するために倍速表示を行ってもよい。すなわち、1VSYNC期間を複数に分割し、その分割期間毎に同じ画像を表示することにより、画像のちらつきを効果的に軽減することができる。本発明を倍速表示に適応させる場合は、分割期間毎に、本来1色のLEDで発光させるべき色に関する階調データに基づき主に発光するLEDとそのLEDの発光を補正するためのLEDの発光が分割期間内に行われる。これにより、画像のちらつきだけでなく色フリッカーの発生も効果的に軽減することができる。さらに、同じ画像を表示する分割期間毎に、階調データ(輝度)を増減させることもできる。このように構成することにより、見かけ上の階調(グレースケール)を増やすことができる。
【0065】
また、本実施の形態においては、データ供給部2が階調データ変換部3および階調データ加算部4を備える構成について説明したが、本発明はこれに限定されない。つまり、階調データ変換部3および階調データ加算部4はデータ供給部1またはLEDユニット5が具備することもできる。また、例えばデータ供給部2が階調データ変換部3を備え、LEDユニットが階調データ加算部4を備えることもできる。すなわち、階調データ変換部3と階調データ加算部4を分離して構成することもできる。さらに、本発明のLED駆動システムにおいて分配器であるTAは必ずしも必要なく、CUからDUにデータを直接入力することもできる。この場合、CUが本発明のデータ供給部に対応することになる。
【0066】
また、本実施の形態においては、通信ラインL2を上位の通信ラインとし、通信ラインL1を下位の通信ラインとした2階層から構成される接続としたが、通信ラインの階層は3以上の複数階層から構成してもよい。この場合、階層に応じたTAが配置される。また、TAおよびDUの数、TAおよびDUの接続形態はこれに限定されないことは言うまでもない。すなわち、図1に示すように本実施の形態においては、TAがZ字状に配置され各TAにおいてDUがZ字状に配置された構成となるが本発明はこれに限定されず、例えば各TAが一直線に配列され各TAにおいてDUがTAの配列方向と異なる方向に(例えばTAの配列方向とDUの配列方向が垂直になるように)一直線に配列させてもよい。
【0067】
また、本実施の形態においては、第1の色に発光する第1のLED、第2の色に発光する第2のLED、第3の色に発光する第3のLEDからなる計3種のLEDがLEDユニット5に配置された構成について説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明のLED駆動システムは、異なる色に発光する2種以上のLEDが存在していればよく、例えば、第1の色に発光する第1のLEDと第2の色に発光する第2のLEDからなる計2種のLED、あるいは計4種以上のLEDがLEDユニットに配置されていてもよい。この場合、異なる色を発光するLEDの数を考慮して、階調データ変換部および階調データ加算部がそれぞれ構成されることになる。
【0068】
また、ここでは、本来一種のLEDで発光させるべき階調データに対して複数色の各LEDがそれぞれ一種の関数を有する構成としたが、複数色のLEDそれぞれにおいて予め複数の大きさの駆動電流を用いて所定の関数を設定し、それぞれの大きさの駆動電流に対する関数を複数に設定することもできる。これにより、例えば、比較的大きな駆動電流を用いて各関数を決定することにより昼間用の比較的大きな輝度を容易に確保できると共に、比較的小さな駆動電流を用いて各関数を決定することにより夜間用の比較的小さな輝度を色フリッカーを伴うことなく確保することができる。いずれの場合も、複数色のLEDそれぞれにおいて、測定時の駆動電流の大きさと駆動時の駆動電流の大きさを同じにすることにより、色調の変化を伴うことなく各LEDを発光させることができる
【発明の効果】
【0069】
これまで説明したように、本発明によれば輝度補正および色調補正を一括して行うことができる。すなわち、一般には、本来1色のLEDに対応させるべき階調データに基づく発光において、輝度が調整でき且つ色調が常に一定に保たれることが好ましい。しかしながら、LEDによって輝度および色度のバラツキが存在すること、駆動電流の大きさを変化させると色調までもが変化してしまうことを考慮すると、色調を一定に保ちつつ輝度を任意に調整することは容易ではない。
【0070】
しかしながら、本発明のLED駆動システムおよびその制御方法によれば、実際に各LEDを発光させる際に駆動電流を常に一定の大きさとし且つ各LEDに対する階調データを利用するという比較的簡単な構成にも拘わらず、輝度補正と色調補正を両立せさせて同時に効率よく行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】 本実施の形態のLED駆動システムの構成を示す概略図である。
【図2】 図1に示すLED駆動システムの階調データ変換部に注目した概略図である。
【図3】 図1に示すLED駆動システムの階調データ加算部に注目した概略図である。
【図4】 本実施の形態のLED駆動システムの階調データ変換部に記憶された関数をしめす模式図である。
【図5】 本実施の形態における各LEDの発光期間を示す模式図である。
【図6】 LEDに駆動電流が供給される状態を説明するための概略図である。
【符号の説明】
【0072】
1…データ制御部、2…データ供給部、3…階調データ変換部、3r…第1の階調データ変換手段、3g…第2の階調データ変換手段、3b…第3の階調データ変換手段、4…階調データ加算部、4R…第1の階調データ加算手段、4G…第2の階調データ加算手段、4B…第3の階調データ加算手段、5…LEDユニット、10…ディスプレイ、11…TAブロック、20…LED、21…共通ライン、22…電流ライン、L1、L2…通信ライン。
Claims (1)
- 少なくとも第1の色に発光する第1のLEDと第2の色に発光する第2のLEDが画素毎に配置されたLEDユニットと、前記LEDユニットに接続され前記第1のLEDと前記第2のLEDそれぞれに対し少なくとも各LEDの発光期間を決定する階調データを供給するデータ供給部と、を備えるLED駆動システムにおいて、
前記データ供給部は、データ制御部に接続された階調データ変換部と、該階調データ変換部と前記LEDユニットに接続された階調データ加算部とを有しており、
前記階調データ変換部は、
前記データ制御部から供給される本来前記第1のLEDで発光させるべき色に関する階調データを、第1の関数に基づいて、前記第1のLEDに対する階調データと、前記第1のLEDによる発光を補正するための第2のLEDに対する階調データとに変換して前記階調データ加算部に出力する第1の階調データ変換手段と、
前記データ制御部から供給される本来前記第2のLEDで発光させるべき色に関する階調データを、第2の関数に基づいて、前記第2のLEDに対する階調データと、前記第2のLEDによる発光を補正するための第1のLEDに対する階調データとに変換して前記階調データ加算部に出力する第2の階調データ変換手段と、を備えており、
さらに、前記階調データ変換部は、
前記第1および第2の関数を求める際に流した駆動電流とは大きさが異なる駆動電流により求められた第3の関数および第4の関数を有しており、
前記データ制御部から供給される本来前記第1のLEDで発光させるべき色に関する階調データを、前記第3の関数に基づいて、前記第1のLEDに対する階調データと、前記第1のLEDによる発光を補正するための第2のLEDに対する階調データとに変換して前記階調データ加算部に出力する第3の階調データ変換手段と、
前記データ制御部から供給される本来前記第2のLEDで発光させるべき色に関する階調データを、前記第4の関数に基づいて、前記第2のLEDに対する階調データと、前記第2のLEDによる発光を補正するための第1のLEDに対する階調データとに変換して前記階調データ加算部に出力する第4の階調データ変換手段と、を備えており、
前記階調データ加算部は、
前記データ制御部から供給される本来前記第1のLEDで発光させるべき色に関する階調データを、第1又は第3の関数に基づいて変換した、前記第1のLEDに対する階調データと、前記データ制御部から供給される本来前記第2のLEDで発光させるべき色に関する階調データを、第2又は第4の関数に基づいて変換した、前記第2のLEDによる発光を補正するための第1のLEDに対する階調データと、を加算して前記LEDユニットに出力する第1の階調データ加算手段と、
前記データ制御部から供給される本来前記第2のLEDで発光させるべき色に関する階調データを、第2又は第4の関数に基づいて変換した、前記第2のLEDに対する階調データと、前記データ制御部から供給される本来前記第1のLEDで発光させるべき色に関する階調データを、第1又は第3の関数に基づいて変換した、前記第1のLEDによる発光を補正するための第2のLEDに対する階調データと、を加算して前記LEDユニットに出力する第2の階調データ加算手段と、を備えており、
前記第1乃至第4の関数を求める際に前記第1のLED及び前記第2のLEDに流す駆動電流の大きさと、前記LEDユニットを駆動する際に前記第1のLED及び前記第2のLEDに流す駆動電流の大きさは同一であること特徴とするLED駆動システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002255280A JP4342158B2 (ja) | 2002-03-18 | 2002-08-30 | Led駆動システム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002-74621 | 2002-03-18 | ||
JP2002074621 | 2002-03-18 | ||
JP2002255280A JP4342158B2 (ja) | 2002-03-18 | 2002-08-30 | Led駆動システム |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008127853A Division JP4770873B2 (ja) | 2002-03-18 | 2008-05-15 | Led駆動システムおよびその制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003345309A JP2003345309A (ja) | 2003-12-03 |
JP4342158B2 true JP4342158B2 (ja) | 2009-10-14 |
Family
ID=29781799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002255280A Expired - Fee Related JP4342158B2 (ja) | 2002-03-18 | 2002-08-30 | Led駆動システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4342158B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4644418B2 (ja) * | 2003-07-25 | 2011-03-02 | 名古屋電機工業株式会社 | 道路情報表示装置、道路情報表示方法および表示色変換ユニット |
KR100565810B1 (ko) | 2004-06-16 | 2006-03-29 | 삼성전자주식회사 | 색신호 처리장치 및 방법 |
JP2006019319A (ja) * | 2004-06-30 | 2006-01-19 | C I Kasei Co Ltd | 発光ダイオード組立体および発光ダイオード組立体の製造方法 |
KR100603760B1 (ko) | 2004-12-17 | 2006-07-24 | 삼성전자주식회사 | 디스플레이장치 및 그의 구동 펄스 제어 방법 |
KR101133572B1 (ko) | 2005-06-21 | 2012-04-05 | 삼성전자주식회사 | 다수의 색재현 범위를 갖는 색재현 장치 및 그 색신호처리방법 |
JP7558111B2 (ja) | 2021-04-28 | 2024-09-30 | 株式会社ジャパンディスプレイ | 表示装置 |
-
2002
- 2002-08-30 JP JP2002255280A patent/JP4342158B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003345309A (ja) | 2003-12-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3368890B2 (ja) | 画像表示装置およびその制御方法 | |
KR101537434B1 (ko) | 유기전계발광표시장치의 광학보상방법 및 구동방법 | |
KR100858614B1 (ko) | 유기전계발광표시장치 및 그의 구동방법 | |
KR20130108822A (ko) | 유기전계 발광 표시장치의 계조전압 생성장치 및 계조전압 생성방법 | |
KR20140055314A (ko) | 유기전계 발광 표시장치 및 이의 계조전압 생성방법 | |
KR20080009497A (ko) | 다색 표시 장치 및 그 구동 방법 | |
WO2011132455A1 (ja) | 表示装置 | |
KR20080095664A (ko) | 다색 표시 장치 및 그 구동 방법 | |
JP3268001B2 (ja) | Ledドットマトリックス型表示装置 | |
KR100753318B1 (ko) | 표시 장치 | |
TW202226188A (zh) | 顯示面板的伽馬調試方法和伽馬調試裝置 | |
JP4501205B2 (ja) | 画像表示装置の補正システムおよび補正方法 | |
JP2007240799A (ja) | 自発光表示装置、ホワイトバランス調整装置及びプログラム | |
JP4770873B2 (ja) | Led駆動システムおよびその制御方法 | |
JP3125711B2 (ja) | Ledディスプレイユニットとled定電流ドライバー回路 | |
JP4342158B2 (ja) | Led駆動システム | |
CN114067724A (zh) | 灰度数据处理方法、装置及系统和显示装置 | |
CN100369097C (zh) | 有机电致发光组件驱动信号决定方法 | |
JP2001134234A (ja) | 表示装置とledディスプレイユニットの点灯方法 | |
KR20080082281A (ko) | 유기전계발광표시장치 및 그의 제조방법 | |
JP2006195306A (ja) | 発光素子の駆動方法、発光素子の駆動装置、表示装置 | |
JP2007025303A (ja) | 表示装置 | |
JP2003099003A (ja) | 画像表示装置、画像表示制御方法および画像表示装置の制御方法 | |
JP2000047639A (ja) | Ledディスプレイユニット | |
KR101747722B1 (ko) | 평판 표시장치 및 그 구동 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050714 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071220 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080108 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080303 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080415 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080515 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20080620 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20080718 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090611 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090707 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4342158 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130717 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |