JP4341452B2 - 車両制御装置 - Google Patents
車両制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4341452B2 JP4341452B2 JP2004111027A JP2004111027A JP4341452B2 JP 4341452 B2 JP4341452 B2 JP 4341452B2 JP 2004111027 A JP2004111027 A JP 2004111027A JP 2004111027 A JP2004111027 A JP 2004111027A JP 4341452 B2 JP4341452 B2 JP 4341452B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brake
- pressure
- vehicle
- braking force
- hydraulic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Description
(I)車両の停止時に駆動源停止条件が満たされた場合に駆動源を自動で停止させ、駆動源始動条件が満たされた場合に前記駆動源を自動で再始動させる駆動源制御装置と、
(II)(a) 前記車両の左右後輪に設けられ、(i)車輪と共に回転するドラムと、(ii)車体側部材の、前記ドラムの内側に保持された一対のシューとを備え、一対のシューがケーブルの引張力によりドラムに押し付けられることにより機械式制動力を発生させる機械式のパーキングブレーキとしてのドラムブレーキと、
(b) 前記車両の前後左右の各輪に設けられ、ブレーキ操作部材の操作に応じて、車輪と共に回転するブレーキ回転体に、車体側部材に回転不能に保持された摩擦係合部材を液圧により係合させることによって液圧制動力を発生させる液圧式のサービスブレーキとしてのディスクブレーキと、
(c)(i)前記ケーブルと、(ii)そのケーブルにより作動させられ、前記一対のシューを拡開させる拡開機構と、(iii)前記ケーブルに引張力を付与する電動モータと、(iv)その電動モータの作動状態を制御することにより前記ケーブルの引張力を制御する引張力制御部と、(v)前記電動モータが非作動状態にあっても、前記ケーブルの引張力を機械的に保持する引張力保持機構とを含むとともに、前記引張力制御部が、(1)前記ケーブルの引張力を検出する張力センサと、(2)前記車両が停止している路面の勾配を検出するセンサと、(3)その路面の勾配を検出するセンサによって検出された路面の勾配に基づき前記車両に加わえられる移動力を取得し、その取得した移動力と、前記車両の停止時の液圧制動力との少なくとも一方に基づき前記車両の動き出しを防止し得る大きさの目標制動力を決定する手段と、(4)前記駆動源制御装置によって駆動源が自動で停止させられる場合に、前記電動モータを自動で作動させることにより前記ケーブルを引っ張り、前記一対のシューを拡開させて、前記機械式のドラムブレーキを自動で作動させるとともに、前記電動モータの作動状態を制御して、前記張力センサによって検出されたケーブルの引張力を前記目標制動力に対応する目標引張力に近づけるとともに、前記ケーブルの引張力が前記目標引張力に達した場合に、前記電動モータを非作動状態とする制御部とを含む機械式ブレーキ作動部と、
(d)(i)前記液圧式のディスクブレーキの液圧を、運転者によるブレーキ操作が行われていなくても保持可能な保持装置と、(ii)その液圧式のディスクブレーキの液圧を、運転者によるブレーキ操作状態に対応する大きさより増圧し、その液圧を保持可能な増圧装置とのいずれか一方と、
(e)前記車両が停止した後に、前記増圧装置と前記保持装置とのいずれか一方を作動させて、前記液圧式のディスクブレーキの液圧を前記目標制動力に対応する目標液圧とし、前記機械式ブレーキ作動部により前記機械式のドラムブレーキが作動させられて、前記ケーブルの引張力が前記目標引張力に達したことが前記張力センサによって検出された後に、前記作動させられた増圧装置と保持装置とのいずれか一方を非作動状態とする手段と
を備えた車両制動装置と
を含むものとされる。
請求項2に記載の車両制御装置においては、前記液圧式のディスクブレーキが、液圧により作動させられるブレーキシリンダを含み、前記保持装置が、前記ブレーキシリンダを低圧源から遮断する遮断弁を含み、前記増圧装置が、前記ブレーキシリンダに高圧の作動液を供給可能なポンプ装置であって、吐出口が前記遮断弁よりブレーキシリンダ側に接続されたポンプ装置を含むものとされる。
請求項に記載の車両制御装置は、
(I)車両の停止時に駆動源停止条件が満たされた場合に駆動源を自動で停止させ、駆動源始動条件が満たされた場合に前記駆動源を自動で再始動させる駆動源制御装置と、
(II)(a) 前記車両の左右後輪に設けられ、(i)車輪と共に回転するドラムと、(ii)車体側部材の、前記ドラムの内側に保持された一対のシューとを備え、一対のシューがケーブルの引張力によりドラムに押し付けられることにより機械式制動力を発生させる機械式のパーキングブレーキとしてのドラムブレーキと、
(b) 前記車両の前後左右の各輪に設けられ、ブレーキ操作部材の操作に応じて、車輪と共に回転するブレーキ回転体に、車体側部材に回転不能に保持された摩擦係合部材を液圧により係合させることによって液圧制動力を発生させる液圧式のサービスブレーキとしてのディスクブレーキと、
(c)(i)前記ケーブルと、(ii)そのケーブルにより作動させられ、前記一対のシューを拡開させる拡開機構と、(iii)前記ケーブルに引張力を付与する電動モータと、(iv)その電動モータの作動状態を制御することにより前記ケーブルの引張力を制御する引張力制御部と、(v)前記電動モータが非作動状態にあっても、前記ケーブルの引張力を機械的に保持する引張力保持機構とを含むとともに、前記引張力制御部が、(1)前記ケーブルの引張力を検出する張力センサと、(2)前記車両が停止している路面の勾配を検出するセンサと、(3)その路面の勾配を検出するセンサによって検出された路面の勾配に基づき前記車両に加わえられる移動力を取得し、その取得した移動力と、前記車両の停止時の液圧制動力との少なくとも一方に基づき前記車両の動き出しを防止し得る大きさの目標制動力を決定する手段と、(4)前記駆動源制御装置によって駆動源が自動で停止させられる場合に、前記電動モータを自動で作動させることにより前記ケーブルを引っ張り、前記一対のシューを拡開させて、前記機械式のドラムブレーキを自動で作動させるとともに、前記電動モータの作動状態を制御して、前記張力センサによって検出されたケーブルの引張力を前記目標制動力に対応する目標引張力に近づけるとともに、前記ケーブルの引張力が前記目標引張力に達した場合に、前記電動モータを非作動状態とする制御部とを含む機械式ブレーキ作動部と、
(d)(i)前記液圧式のディスクブレーキの液圧を、運転者によるブレーキ操作が行われていなくても保持可能な保持装置と、(ii)その液圧式のディスクブレーキの液圧を、運転者によるブレーキ操作状態に対応する大きさより増圧し、その液圧を保持可能な増圧装置とのいずれか一方と、
(e) 前記駆動源制御装置によって駆動源が自動で停止させられる場合に、前記保持装置と前記増圧装置とのいずれか一方が異常である場合に前記機械式のドラムブレーキを前記機械式ブレーキ作動部によって作動させて、前記機械式制動力を前記目標制動力に近づけ、前記機械式ブレーキ作動部が異常である場合に、前記保持装置と前記増圧装置のいずれか一方を制御することにより、前記液圧制動力を前記目標制動力に近づけるブレーキ作動制御部と
を備えた車両制動装置と
を含むものとされる。
請求項4に記載の車両制御装置においては、前記液圧式ブレーキが、液圧によりブレーキを作動させるブレーキシリンダを含み、前記保持装置が、前記ブレーキシリンダと低圧源とを接続する液通路の途中に設けられ、前記ブレーキシリンダの液圧を、供給電流に応じた液圧だけ、前記低圧源の液圧より高い大きさに制御する圧力制御弁を含み、前記増圧装置が、高圧の作動液をブレーキシリンダに供給するポンプ装置であって、吐出口が前記圧力制御弁よりブレーキシリンダ側に接続されたポンプ装置を含み、
前記車両制動装置が、
(a)前記圧力制御弁に、前記低圧源と前記目標制動力に対応する目標液圧との差に応じた電流を供給することにより、前記ブレーキシリンダの液圧を前記目標液圧に近づける供給電流制御部と、
(b)前記圧力制御弁のブレーキシリンダ側の液圧を検出する制御圧検出部を含み、前記目標液圧から前記制御圧検出部によって検出された液圧を引いた偏差が予め定められた設定値以上であることが検出され、その後、前記圧力制御弁への供給電流を予め定められた設定値増加させても、前記偏差が前記設定値より小さくならなかった場合に、前記圧力制御弁が異常であるとする異常検出装置と
を含むものとされる。
請求項5に記載の車両制御装置においては、前記車両制動装置が、前記駆動源が自動停止させられる場合に、前記車両に、前記機械式ブレーキの制動力と前記液圧式ブレーキの制動力とのいずれか一方を加えるとともに、そのいずれか一方の制動力を前記車両の動き出しを防止し得る大きさに制御する動き出し防止部を含むものとされ、請求項6に記載の車両制御装置は、さらに、前記駆動源始動条件が満たされた場合に制動力解除指令を出力する部分を含み、前記車両制動装置が、前記制動力解除指令が出力された場合に、前記車両に加えられた前記機械式ブレーキの制動力と前記液圧式ブレーキの制動力とのいずれか一方を、路面勾配とシフト位置との少なくとも一方で決まる制動力解除パターンに応じて減少させる部分を含むものとされる。
(a) 機械式ブレーキと、
(b) ブレーキ操作部材の操作に応じて、車輪と共に回転するブレーキ回転体に、車体側部材に回転不能に保持された摩擦係合部材を液圧により係合させることによって、液圧制
動力を発生させる液圧式ブレーキと、
(c)前記機械式ブレーキを、前記駆動源制御装置によって駆動源が自動で停止させられ
る場合に作動させるとともに、その機械式ブレーキの制動力を、前記ブレーキ操作部材の操作が解除されて前記液圧式ブレーキの制動力が加えられない状態において、前記車両の動き出しを防止し得る大きさに制御する機械式ブレーキ作動部とを含む車両制動装置と
を含むことを特徴とする車両制御装置。
本項に記載の車両制御装置においては、駆動源が自動で停止させられる場合に機械式ブレーキが作動させられる。機械式ブレーキの制動力によって車両が停止状態に保たれる場合には、車両制御装置の信頼性を向上させることができる。また、車両制動装置が機械式ブレーキと液圧式ブレーキとを含む場合において、機械式ブレーキと液圧式ブレーキとの両方の作動によって車両が停止状態に保たれる場合には、機械式ブレーキの作動により液圧式ブレーキの液圧制動力を保持する保持装置や液圧制動力を増加させる増加装置を作動させる必要がなくなったり、増加装置による増加量が少なくて済むようになったりする。そのため、保持装置や増加装置の寿命を長くすることができ(これらの省略が可能になることもある)、車両制御装置自体の寿命を長くすることができ、信頼性を向上させることができる。また、本項に記載の車両制御装置においては、車輪に機械式ブレーキの制動力のみが作動させられる状態において、車両の動き出しを防止することができる。
なお、駆動源は車両の停止時の駆動源停止条件が満たされた場合に自動停止させられるのであるが、車両の停止と同時に、あるいは停止した後に、あるいは停止の直前に自動停止させられる場合がある。
また、駆動源は、電動モータを含むものであっても、電動モータを含まないでエンジンを含むものであってもよい。
(2)前記機械式ブレーキが、
車輪と共に回転するブレーキドラムと、
そのブレーキドラムの内側に配設され、車体側部材にブレーキドラムと共に回転することを防止された状態で保持された一対のシューと
を含むドラムブレーキであり、
前記機械式ブレーキ作動部が、前記一対のシューを拡開させることにより、シューの外周面を前記ブレーキドラムの内周面に摩擦係合させるアクチュエータを含む(1)項に記載
の車両制御装置。
アクチュエータにより一対のシューが拡開させられれば、シューの外周面がブレーキドラムの内周面に摩擦係合させられる。機械式ブレーキが作動させられるのであり、制動力が発生させられる。アクチュエータは、例えば、一対のシューを拡開させる拡開機構と、その拡開機構に接続され、引っ張られることによって拡開機構を作動させるケーブルと、そのケーブルに引張力を加える張力付与装置とを含むものとすることができる。張力付与装置は、電動モータを含むものとしたり、流体圧により作動する流体圧駆動装置を含むものとしたりすることができる。本項に記載の機械式ブレーキはパーキングブレーキと兼用とすることができる。
(3)前記アクチュエータが、(i)前記一対のシューを拡開させる拡開機構と、(ii)その拡
開機構に接続され、引っ張られることによって拡開機構を作動させるケーブルとを含み、前記機械式ブレーキ作動部が、前記ケーブルに加えられた引張力を機械的に保持する引張力保持部を含む(2)項に記載の車両制御装置。
引張力保持部によれば、引っ張られたケーブルが機械的にそのままの状態に保たれるため、アクチュエータを作動状態に保つことなく、パーキングブレーキの制動力を保つことができる。
引張力保持部は、〔発明の実施の形態〕においては、ケーブルに連結された操作レバーの車体側部材に対する相対位置を保持するラチェット歯とラチェット爪とによって構成される。また、電動モータによる回転をケーブルの引っ張りに変換する運動変換装置に引張力保持部を兼ねさせることができる。例えば、運動変換装置を、ウォームとウォームホイールとを含むものとすれば、前者の回転は後者に伝達されるが、後者の回転は前者には伝達されないようにすることができるため、ウォームを電動モータの出力軸に接続し、ウォームホイールをケーブルに接続すれば、ケーブルに加えられた引張力を維持させることができる。
(4)前記機械式ブレーキ作動部が、前記アクチュエータの作動状態を制御することによって前記ケーブルに加えられる引張力を制御する引張力制御部を含む(3)項に記載の車両制
御装置。
アクチュエータの作動力が常に一定であるようにすることも可能であるが、制御可能にすれば、パーキングブレーキの制動力を制御することが可能となる。
(a) 機械式ブレーキと、
(b) 車輪と共に回転するブレーキ回転体に、車体側部材に回転不能に保持された摩擦係合部材を液圧により係合させることによって、液圧制動力を発生させる液圧式ブレーキと、
(c) (i)その液圧式ブレーキの液圧を、運転者によるブレーキ操作が行われていなくて
も保持可能な保持装置と、(ii)その液圧式ブレーキの液圧を、運転者によるブレーキ操作状態に対応する大きさより増圧可能な増圧装置との少なくとも一方と、
(d) 前記駆動源制御装置によって駆動源が自動で停止させられる場合に、前記保持装置および増圧装置の少なくとも一方と、機械式ブレーキとの少なくとも一方を作動させるブレーキ作動制御部とを含む車両制動装置と
を含む車両制御装置。
本項に記載の車両制御装置においては、機械式ブレーキと、保持装置および増圧装置の少なくとも一方とが、選択的に作動させられたり、並行して作動させられたりする。
例えば、いずれか一方が異常で、他方が正常である場合に、他方が作動させられるようにする。この場合には、いずれか一方が異常であっても、車両の動き出しを良好に防止することができる。
また、機械式ブレーキを優先させ、機械式ブレーキによって出力可能な制動力が車両を停止状態に保つのに必要な制動力より大きい場合に、機械式ブレーキが作動させられて液圧式ブレーキの保持装置や増圧装置が非作動状態に保たれるようにすることができる。保持装置や増圧装置を作動させる必要がないのであり、その分、消費エネルギを低減させることができる。
さらに、液圧式ブレーキを優先させ、液圧式ブレーキの制動力(運転者によるブレーキ操作力に対応する制動力であり、増圧装置が非作動状態にある場合における制動力)が車両を停止状態に保つのに必要な制動力より小さい場合に機械式ブレーキが作動させられるようにすることができる。この場合には、機械式ブレーキの作動により制動力不足が生じることを回避することができ、車両を確実に停止状態に保つことが可能となる。また、増圧装置を作動させる必要がなくなるため消費エネルギの低減を図ることができる。この場合、保持装置が作動させられるようにすれば、運転者によるブレーキ操作が解除されても、液圧式ブレーキの制動力を保持することができる。
機械式ブレーキ優先の場合も液圧式ブレーキが優先の場合も、機械式ブレーキが作動させられれば、増圧装置を作動させる必要が殆どなくなり、エネルギ消費量を低減させることができる。また、増圧装置の耐久性を向上させることができる。
上記保持装置は、ブレーキシリンダの液圧を保持可能な装置であり、ブレーキシリンダを低圧源から遮断可能な遮断弁(電磁開閉弁やリニア制御弁)を含むものとすることができる。増圧装置は、ブレーキシリンダの液圧を増圧可能な装置であり、例えば、ブレーキシリンダに高圧の作動液を供給可能なポンプ装置と、ブレーキシリンダを低圧源から遮断する遮断弁とを含むものとすることができる。〔発明の実施の形態〕においては、圧力制御弁が保持装置に該当し、圧力制御弁とポンプ装置とが増圧装置に該当する。このように、保持装置と増圧装置とで共通の構成要素を有する場合がある。
本項に記載の車両制御装置には、(1)項ないし(4)項のいずれか1つに記載の技術的特徴を採用することができる。
(6)前記駆動源制御装置が、前記機械式ブレーキが作動状態にあり、かつ、運転者によってサービスブレーキ操作部材の操作が解除された場合には、駆動源を始動しない(1) 項ないし(5) 項のいずれか1つに記載の車両制御装置。
駆動源制御装置においては、サービスブレーキ操作部材の操作が解除された場合に駆動源始動条件が満たされたとして、駆動源が自動で始動させられるようにされている場合が多いが、本項に記載の駆動源制御装置においては、サービスブレーキ操作部材の操作が解除されても、駆動源が始動させられることがない。機械式ブレーキが作動状態にあれば、サービスブレーキ操作部材を操作状態に保つ必要はない。むしろ、運転者が車両が停止状態にある場合にサービスブレーキ操作部材の操作を解除するために機械式ブレーキを作動させることもあるのであり、サービスブレーキ操作部材の操作が解除されたからといって駆動源が始動させられることは望ましくないのである。なお、機械式ブレーキ操作部材が操作されることによって機械式ブレーキが作動させられた場合に限って、本項が適用されるようにすることもできる。
また、サービスブレーキが液圧式ブレーキに対応し、パーキングブレーキが機械式ブレーキに対応するものとすることができる。
(a) 機械式ブレーキと、
(b) 車輪と共に回転するブレーキ回転体に、車体側部材に回転不能に保持された摩擦係合部材を液圧により係合させることによって、液圧制動力を発生させる液圧式ブレーキと、
(c) (i)その液圧式ブレーキの液圧を、運転者によるブレーキ操作が行われていなくて
も保持可能な保持装置と、(ii)その液圧式ブレーキの液圧を、運転者によるブレーキ操作状態に対応する大きさより増圧可能な増圧装置との少なくとも一方と、
(d) 前記駆動源制御装置によって駆動源が自動で停止させられる場合に、前記機械式ブレーキによって出力可能な制動力が車両を停止状態に保つのに必要な制動力より大きい場合に、前記機械式ブレーキを作動させて前記保持装置と増圧装置とを非作動状態に保ち、前記機械式ブレーキによって出力可能な制動力が前記車両を停止状態に保つのに必要な制動力以下である場合に、前記保持装置と増圧装置との少なくとも一方と、前記機械式ブレーキとの両方を作動させるブレーキ作動制御部とを含む車両制動装置と
を含む車両制御装置。
(8)車両の停止時に駆動源停止条件が満たされた場合に駆動源を自動で停止させ、駆動源始動条件が満たされた場合に前記駆動源を自動で再始動させる駆動源制御装置と、
(a) 機械式ブレーキと、
(b) 車輪と共に回転するブレーキ回転体に、車体側部材に回転不能に保持された摩擦係合部材を液圧により係合させることによって、液圧制動力を発生させる液圧式ブレーキと、
(c) (i)その液圧式ブレーキの液圧を、運転者によるブレーキ操作が行われていなくて
も保持可能な保持装置と、(ii)その液圧式ブレーキの液圧を、運転者によるブレーキ操作状態に対応する大きさより増圧可能な増圧装置との少なくとも一方と、
(d) 前記駆動源制御装置によって駆動源が自動で停止させられる場合に、前記保持装置
と増圧装置との少なくとも一方が異常である場合に機械式ブレーキを作動させるとともに、前記機械式ブレーキが異常である場合に、前記保持装置および増圧装置の少なくとも一方を作動させるブレーキ作動制御部とを含む車両制動装置と
を含む車両制御装置。
(9)前記車両制動装置が、前記駆動源が自動停止させられる場合に、前記車両に、前記機械式ブレーキの制動力と前記液圧式ブレーキの制動力との少なくとも一方を含む制動力を加えるとともに、その制動力を前記車両の動き出しを防止し得る大きさに制御する動き出し防止部を含む(5)項、(6)項、(8)項のいずれか1つに記載の車両制御装置。
機械式ブレーキの制動力を制御しても、液圧式ブレーキの制動力を制御しても、両方を制御してもよい。
(10)前記車両制動装置が、前記駆動源が自動停止させられる場合に、前記車両に、前記機械式ブレーキの制動力と前記液圧式ブレーキの制動力との少なくとも一方を含む制動力を加えるとともに、その制動力を、路面勾配,温度等の前記車両の置かれている環境に基づいて車両に加わる移動力に応じた大きさに制御する制動力制御部を含む(1)項ないし(9)項のいずれか1つに記載の車両制御装置。
制動力が環境に基づいて車両に加わる移動力に応じた大きさに制御されるため、駆動源の停止中に車両を良好に停止状態に保つことができる。制動力を移動力と同じ大きさに制御すれば停止状態に保つことができるが、移動力より大きめの大きさに制御すれば、確実に停止状態に保つことができる。
移動力は、路面勾配が大きい場合は小さい場合より大きくなり、温度が低い場合は高い場合より大きくなる。温度が低い場合には作動液の粘性が高くなるため、車両がオートマチックトランスミッションを備えた車である場合には、駆動源の駆動トルクが伝達され易くなり、車両が移動させられ易くなる。また、駆動源がエンジンである場合には、温度が低い場合にはアイドル時の回転数が大きくなるため、クリープ力が大きくなり、車両が移動させられ易くなる。
なお、路面勾配,温度等は環境を表す一例に過ぎず、他に、積載荷重,路面の摩擦係数等も該当する。
(11)前記車両制動装置が、前記駆動源が自動停止させられる場合に、前記車両に、前記機械式ブレーキの制動力と前記液圧式ブレーキの制動力との少なくとも一方を含む制動力を加えるとともに、その制動力を、前記駆動源の自動停止前の少なくとも一時期に車両に加えられた制動力に応じた大きさに制御する制御部を含む(1)項ないし(10)項のいずれか
1つに記載の車両制御装置。
駆動源が自動停止させられた場合には、車両に、自動停止前の少なくとも一時期に加えられた制動力に応じた大きさの制動力が加えられる。その結果、車両を良好に停止状態に保つことができ、車両制御装置の信頼性を向上させることができる。また、過大な制動力が加えられることを回避することができ、無駄なエネルギが消費されることを回避することができる。車両制動装置の耐久性を向上させることができ、車両制御装置の信頼性の向上を図ることができる。
車両に加えられる制動力は、自動停止前の少なくとも一時期に加えられた制動力に基づいて決定される。その時期は、車両の停止と同時、それより前、それより後(駆動源の自動停止前)としたり、走行速度が設定速度以下である間としたりすること等が可能である。そして、車両に加えられる制動力はその時期に加えられた制動力(時期が一定の時間を有する場合には、その間の最大値,最小値,平均値,中間値等とすることができる)に基づいて決定されるのであるが、その制動力と同じ値としても、制動力より多少小さい値としても、多少大きい値としてもよい。
駆動源の自動停止前に車両に加えられた制動力は走行状態にある車両を停止させるのに必要な制動力であり、この制動力以上の制動力が車両に加えられれば、停止状態にある車両が動き出すことを良好に回避することができる。また、この制動力より小さい制動力であっても、車両を停止状態に保つことができる場合があるのである。
駆動源の自動停止前に車両に加えられる制動力は、運転者によるサービスブレーキ操作
部材の操作力に応じた大きさの制動力である場合が多いが、前述の増圧装置によって増加させられた結果の大きさの制動力である場合もある。それに対して、駆動源が自動停止させられた場合に車両に加えられる制動力は、サービスブレーキの制動力であっても、パーキングブレーキの制動力であっても、これらの両方であってもよい。
また、移動力と停止前の制動力との両方に基づけば、車両に加えられる制動力を適正な大きさに制御するにすることができる。例えば、移動力と停止前の制動力とのいずれか大きい方の値を採用したり、小さい方の値を採用したり,中間の値を採用したりすることができる。また、移動力に停止前の制動力に応じた値を加えた値としたり、停止前の制動力に移動力に応じた値を加えた値としたりすることもできる。
(12)前記車両制動装置が、前記制動力を、車両の停止時における制動力に応じた大きさに制御する制動力制御部を含む(11) 項に記載の車両制御装置。
車両の停止時の制動力に応じた大きさの制動力を加えれば、車両を停止状態に保つことができるのである。
(13)前記車両制動装置が、ブレーキを作動させるブレーキシリンダと、高圧の作動液をブレーキシリンダに供給するポンプ装置と、前記ブレーキシリンダと低圧源とを接続する液通路の途中の、ポンプ装置の吐出側の接続位置より低圧源側に設けられ、ブレーキシリンダの液圧を、供給電流に応じた液圧だけ、前記低圧源の液圧より高い液圧に制御可能な圧力制御弁と、前記供給電流を制御することによって前記ブレーキシリンダの液圧を制御する供給電流制御部とを含む液圧制動装置である(1)項ないし(12)項のいずれか1つに記
載の車両制御装置。
圧力制御弁の供給電流を制御すれば、ブレーキシリンダの液圧を制御することができ、車輪に加わる液圧制動力を制御することができる。また、ポンプ装置を作動状態にするとともに圧力制御弁に電流を供給すれば、ブレーキシリンダ液圧を、低圧源より供給電流に応じた液圧だけ高い液圧に制御することができる。低圧源が、ブレーキ操作部材の操作力に応じた液圧を発生させるマスタシリンダである場合には、ブレーキシリンダに、ブレーキ操作部材の操作状態に応じた液圧(マスタシリンダの液圧)より高い液圧を発生させることが可能となる。
なお、圧力制御弁の代わりに、供給電流のON/OFF制御によりブレーキシリンダ液圧を制御する電磁開閉弁とすることもできる。この場合には、電磁開閉弁の開閉制御により、ブレーキシリンダ液圧が制御される。また、ON/OFF制御時に供給される電流が、停止前の制動力に応じた大きさとすれば、ON/OFF制御時に過大な電流が供給されることが回避され、エネルギ消費量の低減を図ることができる。
(14)前記車両制動装置が、前記圧力制御弁を冷却する冷却装置を含む(13)項に記載の車両制御装置。
冷却装置によれば、圧力制御弁が過熱されることを良好に回避することができ、圧力制御弁の耐久性を向上させることができる。冷却装置は、例えば、圧力制御弁に設けられたフィンとすることができる。
また、冷却装置を設けない場合においても、圧力制御弁(または、圧力制御弁が含まれる液圧制御ユニット)を、過熱が防止され得る位置に設置することが望ましい。
車両制動装置によって実際に加えられる制動力に基づけば、車両制動装置が異常であるか否かを検出することができる。例えば、実制動力自体,実制動力の変化状態に基づけば、液漏れの有無を検出することができる。また、実制動力が目標制動力に対して非常に小さい場合には異常であるとすることができる。このように、車両制動装置の異常が検出可能とされるため、車両制御装置の信頼性を向上させることができる。
(16)当該車両制御装置が、前記異常検出装置によって異常であると検出された場合に、警報装置を作動させる(15)項に記載の車両制御装置。
警報装置が作動させられれば、運転者に車両制動装置が異常であることを知らせることができる。
(17)前記駆動源制御装置が、前記異常検出装置によって異常であると検出された場合に、(i)前記駆動源の始動を禁止する駆動源始動禁止部と、(ii)前記駆動源の自動始動時の駆動トルクを抑制する駆動トルク抑制部との少なくとも一方を含む(15)項または(16)項に記載の車両制御装置。
駆動源の再始動が禁止されれば、安全性を向上させることができる。駆動源の再始動を禁止する場合としては、例えば、駆動源再始動禁止モードが設定される場合等が該当する。また、駆動トルクが抑制されれば、車両の発進性を向上させることができる。駆動トルクが抑制されて0にされる場合もある。
駆動源再始動禁止部と駆動トルク抑制部との両方を含む場合には、異常の程度に応じて、駆動源の再始動の禁止と駆動トルクの抑制とのいずれかが選択的に行われるようにすることもできる。
(18)前記車両制動装置が、液圧によりブレーキを作動させるブレーキシリンダと、高圧の作動液をブレーキシリンダに供給するポンプ装置と、前記ブレーキシリンダと低圧源とを接続する液通路の途中の、前記ポンプ装置の吐出口の接続位置より低圧源側に設けられ、ブレーキシリンダの液圧を、供給電流に応じた液圧だけ、前記低圧源の液圧より高い大きさに制御する圧力制御弁と、前記供給電流の制御により、前記ブレーキシリンダの液圧を制御する供給電流制御部とを含む液圧制動装置であり、
前記異常検出装置が、前記圧力制御弁のブレーキシリンダ側の液圧を検出する制御圧検出部を含み、その制御圧検出部によって検出された液圧に基づいて前記圧力制御弁が異常であることを検出する(15)項ないし(17)項のいずれか1つに記載の車両制御装置。
圧力制御弁のブレーキシリンダ側の液圧に基づけば圧力制御弁とポンプ装置との少なくとも一方が異常であるか否かを検出することができる。例えば、ブレーキシリンダ側液圧が、適正な範囲内の大きさでなくなくなったり、目標制動力に対応する液圧が実現されない場合には、異常であるとすることができる。
なお、運転者によるブレーキ操作が解除された場合のブレーキシリンダ側の液圧に基づけば、さらに、精度よく異常を検出することができる。低圧源がブレーキ操作部材の操作力に応じた液圧を発生させるマスタシリンダである場合において、ブレーキシリンダ側の液圧が設定圧より大きい場合には、圧力制御弁が閉状態にあるとすることができる。ブレーキ操作が解除され、圧力制御弁が開状態にあれば、ブレーキシリンダ側の液圧は低下するはずである。
(19)前記車両制動装置が、前記異常検出装置によって異常であると検出された場合に、前記ポンプ装置から吐出される作動液の吐出量と吐出圧との少なくとも一方を大きくするポンプ装置制御装置を含む(18)項に記載の車両制御装置。
ポンプ装置から吐出される作動液の吐出量と吐出圧との少なくとも一方が大きくされれば、圧力制御弁が異常であっても、ブレーキシリンダ圧を大きくすることができる。
(20)前記車両制動装置が、機械式ブレーキと、前記異常検出装置によって前記圧力制御弁に異常が検出された場合に、前記機械式ブレーキを作動させる異常時機械式ブレーキ作動部とを含む(18)項または(19)項に記載の車両制御装置。
液圧制動装置に異常が生じた場合に機械式ブレーキを作動させれば、車両を停止状態に良好に保持することができる。
(a) 機械式ブレーキと、
(b) ブレーキ操作部材の操作に応じて、車輪と共に回転するブレーキ回転体に、車体側部材に回転不能に保持された摩擦係合部材を液圧により係合させることによって、液圧制動力を発生させる液圧式ブレーキと、
(c)その機械式ブレーキを、前記駆動源制御装置によって駆動源が自動で停止させられる場合に作動させるとともに、前記機械式ブレーキの制動力を、前記ブレーキ操作部材の操作が解除されて前記液圧式ブレーキの制動力が加えられない状態において、前記車両の動き出しを防止し得る大きさに制御する機械式ブレーキ作動部とを含む車両制動装置と
を含むことを特徴とする車両制御装置。
(23)車両の駆動源停止条件が満たされた場合に駆動源を自動で停止させ、駆動源始動条件が満たされた場合に前記駆動源を自動で再始動させる駆動源制御装置と、
(a) 機械式ブレーキと、
(b) 車輪と共に回転するブレーキ回転体に、車体側部材に回転不能に保持された摩擦係合部材を液圧により係合させることによって、液圧制動力を発生させる液圧式ブレーキと、
(c)(i)その液圧式ブレーキの液圧を、運転者によるブレーキ操作が行われていなくても保持可能な保持装置と、(ii)その液圧式ブレーキの液圧を、運転者によるブレーキ操作状態に対応する大きさより増圧可能な増圧装置との少なくとも一方と、
(d) 前記駆動源制御装置によって駆動源が自動で停止させられる場合に、前記保持装置および増圧装置の少なくとも一方と、機械式ブレーキとの少なくとも一方を作動させるブレーキ作動制御部とを含む車両制動装置と
を含む車両制御装置。
(24)車両の駆動源停止条件が満たされた場合に駆動源を自動で停止させ、駆動源始動条件が満たされた場合に前記駆動源を自動で再始動させる駆動源制御装置と、
(a) 機械式ブレーキと、
(b) 車輪と共に回転するブレーキ回転体に、車体側部材に回転不能に保持された摩擦係合部材を液圧により係合させることによって、液圧制動力を発生させる液圧式ブレーキと、
(c) (i)その液圧式ブレーキの液圧を、運転者によるブレーキ操作が行われていなくても保持可能な保持装置と、(ii)その液圧式ブレーキの液圧を、運転者によるブレーキ操作状態に対応する大きさより増圧可能な増圧装置との少なくとも一方と、
(d) 前記駆動源制御装置によって駆動源が自動で停止させられる場合に、前記機械式ブレーキによって出力可能な制動力が車両を停止状態に保つのに必要な制動力より大きい場合に、前記機械式ブレーキを作動させて前記保持装置と増圧装置とを非作動状態に保ち、前記機械式ブレーキによって出力可能な制動力が前記車両を停止状態に保つのに必要な制動力以下である場合に、前記機械式ブレーキと、前記保持装置と増圧装置との少なくとも一方とを作動させるブレーキ作動制御部とを含む車両制動装置と
を含む車両制御装置。
(25)車両の駆動源停止条件が満たされた場合に駆動源を自動で停止させ、駆動源始動条件が満たされた場合に前記駆動源を自動で再始動させる駆動源制御装置と、
(a) 機械式ブレーキと、
(b) 車輪と共に回転するブレーキ回転体に、車体側部材に回転不能に保持された摩擦係合部材を液圧により係合させることによって、液圧制動力を発生させる液圧式ブレーキと、
(c) (i)その液圧式ブレーキの液圧を、運転者によるブレーキ操作が行われていなくても保持可能な保持装置と、(ii)その液圧式ブレーキの液圧を、運転者によるブレーキ操作状態に対応する大きさより増圧可能な増圧装置との少なくとも一方と、
(d) 前記駆動源制御装置によって駆動源が自動で停止させられる場合に、前記保持装置と増圧装置との少なくとも一方が異常である場合に機械式ブレーキを作動させるとともに、前記機械式ブレーキが異常である場合に、前記保持装置および増圧装置の少なくとも一方を作動させるブレーキ作動制御部とを含む車両制動装置と
を含む車両制御装置。
(26)前記車両制動装置が、前記駆動源が自動停止させられる場合に、前記車両に、前記機械式ブレーキの制動力と前記液圧式ブレーキの制動力との少なくとも一方を含む制動力を加えるとともに、その制動力を、前記車両の停止時における制動力に基づいた大きさに制御する(22)項ないし(25)項のいずれか1つに記載の車両制御装置。
(27)前記液圧式ブレーキが、液圧により作動させられるブレーキシリンダを含み、前記増圧装置が、前記ブレーキシリンダに高圧の作動液を供給可能なポンプ装置を含む(5)項ないし(21)項、(23)項ないし(26)項のいずれか1つに記載の車両制御装置。
前記駆動源が停止させられる場合に、車両に加えられる制動力がその車両を停止状態に保つのに必要な制動力より小さい場合に、前記シフト操作装置の操作状態の駆動状態への切換えを禁止するシフト操作禁止装置と
を含む車両制御装置。
シフト操作装置の駆動状態へのシフト操作が禁止されれば駆動源始動条件が満たされなくなくなり、駆動源が再始動させられることがない。制動力が不足している状態において、駆動源が再始動させられることがないのであり、車両制御装置の信頼性を向上させることができる。
シフト操作装置には、操作状態の非駆動状態から駆動状態へのシフト操作を禁止するシフトロック機構が含まれることが多く、そのシフトロック機構により、制動力が不足する場合に駆動状態へのシフト操作が禁止されるようにするのである。
なお、本項に記載の車両制御装置には、(1) 項ないし(27)項のいずれか1つに記載の技術的特徴を採用することができる。
(29)車両の停止時に、駆動源停止条件が満たされた場合に駆動源を自動で停止させ、駆動源始動条件が満たされた場合に前記駆動源を自動で再始動させる駆動源制御装置と、
前記駆動源が停止させられる場合に、車両に加えられる制動力がその車両を停止状態に保つのに必要な制動力より小さい場合に、トランスミッションにおける駆動伝達許容状態への切り換えを禁止する駆動伝達禁止装置と
を含む車両制御装置。
トランスミッションにおいて駆動伝達状態への切り換えが禁止されれば、駆動源が始動させられても、駆動源の駆動トルクが車輪に伝達されない。
駆動伝達禁止装置は、例えば、シフト操作装置における操作状態が駆動状態にあることが検出されても、それに応じてトランスミッションを駆動伝達状態に切り換えることを禁止する装置とすることができる。
なお、本項に記載の車両制御装置には、(1) 項ないし(28)項のいずれか1つに記載の技術的特徴を採用することができる。
(30)車両の停止時に、駆動源停止条件が満たされた場合に駆動源を自動で停止させ、駆動源始動条件が満たされた場合に前記駆動源を自動で再始動させる駆動源制御装置と、
前記駆動源が停止させられる場合に車両に制動力を加える車両制動装置と、
その車両制動装置により車両に加えられる制動力がその車両を停止状態に保つのに不足しているか否かを検出する制動力不足検出装置と、
その制動力不足検出装置によって制動力が不足していると検出された場合に、前記車両制動装置と前記駆動源との少なくとも一方を制御する不足時制御装置とを含む車両制御装置。
例えば、制動力不足が検出された場合に制動力を増加させれば、車両が動き出すことを防止することができる。
また、制動力不足が検出された場合に駆動源の再始動時における駆動トルクを抑制したり、再始動が行われないようにしたりすれば、再始動時の発進性を良好にすることができる。
さらに、警報装置を作動させることもできる。制動力が不足していることを運転者に知らせれば、ブレーキ操作部材の操作力を大きくすること等が可能となり、運転者の操作によって制動力を増加させることができる。
なお、本項に記載の車両制御装置には、(1) 項ないし(29)項のいずれか1つに記載の技術的特徴を採用することができる。
(31)エンジンに接続された定圧室と、大気と定圧室とに選択的に連通させられる変圧室との差圧により作動するバキュムブースタを含む車両制動装置と、
車両の停止時においてエンジン停止条件が満たされた場合に前記エンジンを自動で停止させ、エンジン始動条件が満たされた場合に前記エンジンを自動で再始動させるエンジン制御装置と、
前記バキュームブースタの定圧室の圧力を検出する圧力検出装置と、
前記エンジン制御装置によりエンジンが自動で停止させられている間に、前記圧力検出装置によって検出された圧力が予め定められた設定圧より大気圧に近くなった場合に、前記車両に加えられる制動力を増加させる制動力増加装置と
を含むことを特徴とする車両制御装置。
エンジンの自動停止中に、バキュームブースタの定圧室の圧力が設定圧以上大気圧に近いことが検出された場合には、車両に加えられる制動力が増加させられる。
本項に記載の車両制御装置は、エンジンの自動停止中に制動力の制御が行われない車両制動装置を備えた車両に適している。例えば、エンジンの自動停止中に、運転者による操作力が一定に保たれている場合において、定圧室の圧力が大気圧に近くなり、バキュームブースタの助勢限界に対応するブレーキ操作力が小さくなった結果、運転者の操作力がブースタの助勢限界に対応する操作力より大きくなってしまった場合にも、制動力の低下を抑制することができる。エンジンの自動停止中に、万一、バキュームブースタの定圧室の負圧が弱くなった場合にも車両の動き出しを防止することができるのであり、車両制御装置の信頼性を向上させることができる。
なお、本項に記載の車両制御装置には、(1) 項ないし(30)項のいずれか1つに記載の技術的特徴を採用することができる。
(32)前記制動力増加装置が、前記エンジンを自動始動させるエンジン自動始動部を含む(31)項に記載の車両制御装置。
エンジンを始動させれば、定圧室の圧力を真空に近づけることができ、助勢限界に対応するブレーキ操作力を大きくすることができる。
(33)前記車両制動装置が、ブレーキシリンダと、そのブレーキシリンダに前記バキュームブースタの出力に対応した液圧以上の液圧を発生可能な増圧装置とを含み、
前記制動力増加装置が、前記増圧装置を制御することによって、ブレーキシリンダの液圧を増圧させる(31)項または(32)項に記載の車両制御装置。
増圧装置を作動させれば制動力を増加させることができ、バキュームブースタの助勢限界に対応するブレーキ操作力の低下に起因する制動力不足が生じることを回避することができる。
(34)エンジンに接続された定圧室と、大気と定圧室とに選択的に連通させられる変圧室との差圧により作動するバキュムブースタを含む車両制動装置と、
前記バキュームブースタの定圧室の圧力を検出する圧力検出装置と、
車両の停止時において前記圧力検出装置によって検出された定圧室の圧力が設定圧より真空に近いことを含むエンジン停止条件が満たされた場合に前記エンジンを自動で停止させ、エンジン始動条件が満たされた場合に前記エンジンを自動で再始動させるエンジン制御装置と
を含むことを特徴とする車両制御装置。
バキュームブースタの定圧室の圧力が設定圧より大気圧に近い場合には、エンジン自動停止条件が満たされないため、エンジンが自動停止させられることがない。エンジンが継続して作動させられるため、定圧室の圧力が大気圧にさらに近づくことを回避することができる。このように、本項に記載の車両制御装置によれば、エンジンが自動停止させられても、それによって、バキュームブースタの助勢限界に対応するブレーキ操作力の低下を抑制することができ、車両制御装置の信頼性を向上させることができる。エンジンが継続して作動させられることによって、定圧室の圧力が真空に近づけば、自動停止条件が満たされ、エンジンが自動停止させられることになる。
また、エンジンが自動停止させられ、その後に、定圧室の圧力が大気圧に近づいた場合に、エンジンを始動させる場合より、エンジンが自動停止させられないようにした方が、定圧室の圧力を早期に回復させることが可能となる。
なお、本項に記載の車両制御装置には、(1) 項ないし(33)項のいずれか1つに記載の技術的特徴を採用することができる。
(35)前記エンジン制御装置が、前記定圧室の圧力が設定圧より大気圧に近い場合に、前記エンジンを、前記定圧室の圧力が真空に近くなるように制御する定圧室圧力保証部を含む(34)項に記載の車両制御装置。
例えば、エンジンが希薄燃焼(あるいは超希薄燃焼)とストイキ燃焼とに切り換え可能である場合には、ストイキ燃焼が行われる。それによって、希薄燃焼が行われる場合よりスロットルバルブの開度が小さくされ、定圧室の圧力を真空に近づけることが可能となる。
また、希薄燃焼とストリキ燃焼とに切り換え不能である場合には、スロットルバルブの開度が小さくされるだけでも、定圧室の圧力を真空に近づけることができる。
(36)前記定圧室圧力保証部が、前記車両の走行速度が予め定められた設定速度より小さい場合に、前記エンジンを、前記定圧室の圧力が真空に近づくように制御するものである(34)項または(35)項に記載に車両制御装置。
車両が停止状態にされ、エンジンが自動停止させられると、定圧室の圧力が大気圧に近づく可能性が高い。そこで、停止直前にエンジンが定圧室の圧力が真空に近づくように制御されれば、停止中に設定圧より大気圧に近づくことを良好に回避することができる。エンジンの停止時に、定圧室の圧力が設定圧より大気圧に近づくことを未然に防止することが可能となる。
(37)エンジンに接続された定圧室と、大気と定圧室とに選択的に連通させられる変圧室との差圧により作動するバキュムブースタを含む車両制動装置と、
車両の停止時において駆動源停止条件が満たされた場合に前記エンジンを自動で停止させ、駆動源始動条件が満たされた場合に前記エンジンを自動で再始動させる第1エンジン制御装置と、
前記バキュムブースタの定圧室の圧力が予め定められた設定圧より大気圧に近い場合に、前記エンジンを、定圧室の圧力が大気圧に近づくように制御する第2エンジン制御装置と
を含む車両制御装置。
エンジンの自動停止が行われる車両においては、ブースタの定圧室の圧力が大気圧に近くなり易い。そのため、エンジンを、ブースタの定圧室の圧力が設定圧より大気圧に近づかないように制御することは有効なことであり、第1エンジン制御装置と第2エンジン制御装置との両方を設けることは妥当なことである。
なお、本項に記載の車両制御装置には、(1) 項ないし(36)項のいずれか1つに記載の技術的特徴を採用することができる。
本車両制御装置が搭載された車両はオートマチック車であり、駆動源としてのエンジンによって駆動される車である。
図1において、4はエンジンであり、6はトランスミッションであり、8はブレーキ装置である。エンジン4は、シリンダ10,そのシリンダ10内に摺動可能に嵌合されたピストン12等を含む。ピストン12には、コネクティングロッドを介してクランクシャフト(出力軸)14が連結されており、ピストン12の往復運動に伴って出力軸14が回転させられる。出力軸14にはスタータモータ16が係合させられており、スタータモータ16によりエンジン4が始動させられる。
トランスミッション6においては、シフト装置42のシフト位置,車速等に基づいて変速比が決定され、その変速比を実現し得るように、複数の電磁弁が制御される。シフト装置42は、シフト操作部材と、ロック機構44とを含むものであり、シフト操作部材の操作により、シフト位置が、パーキング「P」,ニュートラル「N」,リバース「R」,ドライブ「D」,ロー「L」,セカンド「2」のいずれかに切り換えられる。ロック機構44は、ソレノイドの励磁状態により、パーキング「P」,ニュートラル「N」(非駆動位置)からリバース「R」,ドライブ「D」,ロー「L」,セカンド「2」(駆動位置)へのシフトを許可したり禁止したりする機能を有するものである。本実施形態においては、後述するように条件が満たされた場合に非駆動位置から駆動位置へのシフトが許可され、それ以外の場合には禁止される。禁止された場合には非駆動位置にロックされるのである。
液圧ブレーキ装置60は、前述のブースタ28,マスタシリンダ66,各車輪毎に設けられた液圧ディスクブレーキ68等を含む。マスタシリンダ66には、ブースタ28を介してブレーキ操作部材としてのブレーキペダル70が接続されている。ブースタ28は、前記定圧室30と、定圧室30と大気とに選択的に連通させられる変圧室71とを有するものであり、これら定圧室30と変圧室71との間の圧力差による作動力で、ブレーキペダル70の操作力が助勢されてマスタシリンダ66に伝達される。定圧室30の圧力が大気圧に近づくと、変圧室71が大気圧に達した場合の圧力差が小さくなり、助勢限界に対応するブレーキ操作力が小さくなる。マスタシリンダ66は、2つの加圧室の含むタンデム式のものであり、一方の加圧室には、左右後輪に設けられた液圧ディスクブレーキ68のブレーキシリンダ72が接続されており、他方の加圧室には、図示しない左右前輪の液圧ブレーキのブレーキシリンダが接続されている。以下、後輪側のブレーキ系統について説明し、前輪側のブレーキ系統についての説明を省略する。
逆止弁86は、圧力制御弁76が閉状態にある場合において、マスタシリンダ66の液圧が高くなった場合に、マスタシリンダ66からブレーキシリンダ72への作動液の流れを許容するために設けられたものであり、逆止弁88は、保持弁78が閉状態にある場合において、ブレーキペダル70の操作が緩められた場合にブレーキシリンダ72の作動液をマスタシリンダ66に戻すために設けられたものである。
後述するように、エンジン自動停止条件が満たされて、エンジン4が自動停止させられた場合には、開閉弁116が閉状態にされるとともに開閉弁118が開状態にされる。ポンプ102の作動と圧力制御弁76への供給電流の制御とによりブレーキシリンダ72の液圧が制御される。ブレーキシリンダ72の液圧はマスタシリンダ66の液圧より大きくされる場合もある。ブレーキシリンダ72の液圧に応じた液圧制動力が車輪に加えられる。
本実施形態においては、ポンプ102,ポンプモータ120等によって増圧装置122が構成される。
パーキングブレーキ装置62には、車体側部材に固定された保持部材158に対して軸方向に相対移動可能かつ軸線周りに相対回転可能に操作レバー160が設けられている。操作レバー160の一端部にはグリップ161が設けられ、他端部にはケーブル152が連結されている。ケーブル152は、インタミディエイトレバ162,イコライザ164等を介してドラムブレーキ150に連結されており、操作レバー160が軸方向に保持部材158に対して引き上げられることによって、ケーブル152が引き締められ、ドラムブレーキ150において図示しない一対のシューが拡開させられ、パーキングブレーキが作動させられる。
本実施形態においては、上述の一対のシューを拡開させる拡開機構と、その拡開機構に接続され、引き締められることによって拡開機構を作動させるケーブル152と、そのケーブル152に引張力を加える張力付与装置としての電動モータ154とによって電動アクチュエータ166が構成されるのである。
運転者の操作により操作レバー160が保持部材158に対して軸方向に引っ張られればパーキングブレーキ150が作動させられる。また、軸線に対して90度回転させれば、ラチェット爪176のラチェット歯172に対する噛合いが解除されるため、運転者の操作により、操作レバー160を軸方向に相対移動させることができ、パーキングブレーキ150の作動を解除することができる。
なお、パーキングブレーキ150が作動状態にあるか非作動状態にあるかは、ブレーキスイッチ190によって検出される。
ブレーキECU204の入力部には、前記ブレーキスイッチ226、パーキングブレーキ装置62に設けられた張力センサ188,原点スイッチ180,パーキングブレーキスイッチ190等の他、マスタシリンダ66の液圧を検出するマスタ圧センサ238,圧力制御弁76のブレーキシリンダ側の液圧を検出するブレーキシリンダ圧センサ240(保持弁78が図示する原位置にある場合には、圧力制御弁76のブレーキシリンダ側の圧力とブレーキシリンダ圧とはほぼ等しいため、ブレーキシリンダ圧センサと称する)、ブレーキペダル70の操作ストロークを検出する操作量センサ242、各車輪毎に設けられた車高センサ244,温度センサ246等が接続されている。出力部には、圧力制御弁76のソレノイド96,保持弁78,減圧弁84,開閉弁116,118の各ソレノイドが接続されるとともに、ポンプモータ120、パーキングブレーキ装置62の電動モータ154の駆動回路が接続されている。ブレーキECU204の制御によって、車輪に加えられる液圧制動力(ブレーキシリンダ液圧)や機械式制動力が制御される。
なお、温度センサ246は、外気温度を検出するものであっても、液圧ブレーキ装置60内の温度(作動液の温度やブレーキ回転体の温度等)を検出するものであってもよい。
エンジンECU200においては燃焼室18における燃焼状態が制御される。エンジン4の出力軸14の回転数が大きく、負荷が大きい場合には主としてストイキ燃焼が行われ、スロットルバルブ34が絞り気味にされる。回転数が小さく、負荷が小さい場合には主として希薄燃焼が行われ、スロットルバルブ34が開き気味にされる。スロットル開度が大きくされるため、サージタンク26の圧力は大気圧に近くなり、ブースタ28の定圧室30の圧力が大気圧に近くなる。定圧室30の圧力が大気圧に近くなると、助勢限界に対応するブレーキ操作力が小さくなり、望ましくない。そこで、本実施形態においては、定圧室30の圧力が設定圧より大気圧側の高さにならないようにエンジン4の燃焼状態が制御されるようにされている。図5のフローチャートで表されるブースタ負圧対応燃焼制御プログラムが予め定められた設定時間間隔毎に実行される。
設定速度Vs2以上で走行している場合には、S1における判定がNO,S2における判定がYESとなり、エンジン制御は通常の燃焼制御プログラムの実行に従って制御される。上述のように、燃焼状態が、エンジンの回転数等に基づいて制御されるのである。それに対して、設定速度Vs1より大きく設定速度Vs2以下である場合には、S3においてストイキ燃焼が行われる。車両が停止直前にある状態においてはエンジン回転数はそれほど大きくないため、希薄燃焼が行われることが多いが、本実施形態においてはストイキ燃焼が行われるのである。車両が停止し、エンジン4が自動停止させられると、定圧室30の圧力が大気圧に近づく可能性が高くなるが、停止前にストイキ燃焼が行われ、圧力を真空に近づけておけば、車両の停止中にエンジン4が自動停止させられても、ブースタ28の定圧室30の圧力が設定圧より大気圧に近づくことを回避することができる。このようにすることによって、定圧室30の圧力が大気圧に近づくことを未然に防止することが可能となる。
また、エンジン4においてストイキ燃焼が行われるようにすれば、希薄燃焼が行われる場合より定圧室30の圧力を早急に真空に近づけることができる。液圧ブレーキ装置60においては、ブースタ28が助勢限界に対応するブレーキ操作力の低下を抑制することができる。
また、車両の停止前にストイキ燃焼が行われる場合には、定圧室30の圧力が設定圧より真空側にあることをエンジン自動停止条件から外すことも可能である。停止前にストイキ燃焼が行われれば、停止中に設定圧より大気圧に近づくことは少ないからである。
エンジン自動始動条件は、(a)シフト位置が、駆動位置(ドライブ「D」,ロー「L」,セカンド「2」等)にあり、かつ、(b)ブレーキペダル70が非操作状態にある場合に満たされたとされる。
S11において、エンジン自動停止許可スイッチが操作状態にあるか否か、S12において、エンジン自動制御禁止モードが設定されているか否かが判定される。自動停止許可スイッチが操作状態にない場合やエンジン自動制御禁止モードが設定されている場合には、S13以降が実行されることはない。自動停止許可スイッチが操作状態にあり、かつ、エンジン自動制御禁止モードが設定されていない場合には、S13において自動停止条件が満たされたか否か、S14において自動始動条件が満たされたか否かが判定される。
自動停止条件が満たされた場合には、S15において、ブレーキECU204に制動力保持指令が出力され、S16において、エンジン4の駆動が停止させられる。自動始動条件が満たされた場合には、S17において、エンジン4が再始動させられ、S18において、ブレーキECU204に制動力解除指令が出力される。制動力保持指令は、厳密にいえば、車両停止状態保持指令であり、車両を停止状態に保ち得る大きさの制動力を加えることを指示する指令であり、制動力を、その時点の制動力の大きさのまま保持する場合に限定されない。
自動停止条件が満たされると、エンジン4が自動に停止させられ、後述するように、ブレーキ装置8において制動力が加えられることになるが、この状態において、運転者が車両から降りて車から離れることは望ましくない。イグニッションスイッチはONのままであり、エンジン4が停止させられたにすぎないからである。したがって、運転者に車から離れるのが適当でないことを知らせるために、エンジン4を再始動させるのである。
なお、エンジン4を作動させるのではなく、警報装置230を作動させてもよい。
図8に示すハード回路260において、シフト位置がパーキング「P」,ニュートラル「N」のいずれかにあり、かつ、ブレーキペダル70が操作状態にあり、かつ、マスタシリンダ圧が設定圧PM0以上であり、かつ、ストロークが設定量SB0以上である場合には、シフトチェンジ許可信号がトランスミッションECU202に出力される。マスタシリンダ圧が設定圧以上であるか否かストロークが設定量以上であるか否かは、エンジンECU200からブレーキECU204にこれらの情報を要求する情報要求指令が出力されると、それに応じて、ブレーキECU204からエンジンECU200に出力されることになる。
マスタシリンダ圧が設定圧より小さく、ストロークが設定量より小さい場合には、シフトロック指令(シフトチェンジが禁止される)が出力されることになり、ブレーキ装置8において十分な制動力が得られず、制動力が不足している場合には、シフトチェンジが禁止され、エンジン4の自動始動が禁止される。
図9のエンジン停止時液圧制御プログラムを表すフローチャートにおいて、S41において、制動力保持指令が供給されたか否かが判定され、供給された場合にはS42以降が実行され、供給されない場合には実行されることはない。S42以降は、制動力保持指令が供給された場合に1回実行される。
S42において、マスタシリンダ圧が検出される。制動力保持指令が供給された時点のマスタシリンダ圧が検出されるのであり、換言すれば、車両の停止時におけるマスタシリンダ圧が検出されるのである(停止時制動力と称することができる。また、増圧装置122が非作動状態にある場合にはブレーキシリンダ液圧と同じ大きさになる)。S43において、路面勾配と温度とに基づいて移動力が求められる。4輪各々に設けられた車高センサの出力値に基づいて停止状態にある車両の路面勾配が検出され、その路面勾配と温度とに基づいて車両に加えられる移動力が算出されるのである。路面勾配が大きい場合は小さい場合より移動力が大きくされ、温度が低い場合には高い場合より移動力が大きくされる。温度が低く作動液の粘性が高くなると、クリープ力が大きくなるからである。そして、その移動力と停止時制動力とに基づいて目標制動力が算出され、その目標制動力に対応する目標ブレーキシリンダ液圧が算出される。S44において、目標ブレーキシリンダ液圧が得られるために必要な圧力制御弁76への供給電流が算出され、S45において、増圧装置122が作動させられ、圧力制御弁76のソレノイドには、算出された大きさの電流が供給される。ブレーキシリンダ液圧は、マスタシリンダ液圧より大きい目標ブレーキシリンダ液圧に制御されることになる。
設定圧以上である場合には、S49〜53が繰り返し実行され、供給電流が設定量ずつ増加させられるのであるが、設定回数以上増加させても、差が設定圧より小さくならない場合には、S54において、異常であるとされ、S55において異常情報がエンジンECU200に出力される。また、S56において、圧力制御弁76への供給電流が0とされ、ポンプモータ120の作動が停止させられる。エンジン4が自動始動させられることがないため、制動力保持制御を行う必要がないのであり、エネルギの消費量の低減が図られる。
また、車両停止時におけるマスタシリンダ圧,その停止状態における環境に応じて決まる移動力に基づいて目標制動力が決定されるため、エンジン停止状態において、車両の動き出しを防止することができ、良好に停止状態に保つことができる。
圧力制御弁76,圧力制御弁76を含むユニット全体を、エンジン4の排気口から離れた位置に設置すれば、さらに、圧力制御弁76の発熱を抑制することができる。また、圧力制御弁76のソレノイド96の近傍にフィンを設けることによっても発熱を抑制することができ、耐久性を向上させることができる。
S72において、圧力制御弁76への供給電流量が読み取られ、S73において、供給電流の最適減少パターンが算出される。最適減少パターンは、現在の供給電流、アクセルペダルが操作されているか否か、シフト位置がセカンド「2」に操作されているか否か、路面勾配等に基づいて決定される。S74において、そのパターンに従って、電流が減少させられる。
アクセルペダルが操作されている場合には操作されていない場合より減少勾配が大きくされる。ブレーキペダル70の操作が解除されただけでなくアクセルペダルが操作されている場合には、運転者は早急に発進することを望むからである。また、シフト位置がセカンド「2」である場合、坂道に停止している場合には、減少勾配が小さくされる。路面μが小さい場合にはセカンド「2」に切り換えられる場合がある。車輪に急激に大きな駆動トルクが加えられると、駆動スリップが大きくなるおそれがあるからである。登り勾配の坂道に停止している場合には、車両が下がるおそれがあるため、制動力の減少勾配が小さくされるのである。
制動力保持指令が供給された場合には、S91における判定がYESとなり、S92において、上述の場合と同様に、路面勾配と温度とに基づいて移動力が求められ、その移動力に基づいて目標制動力が求められる。S93において、その目標制動力に対応するケーブル152の引張力(ケーブル186の引張力に換算)が得られるように、電動モータ154が制御される。電動モータ154の正方向の回転により、ケーブル152が引き締められ、パーキングブレーキ150が作動させられる。張力が、目標制動力に対応する大きさ(目標引張力)に達すると、電動モータ154の回転が停止させられる。この状態は、ラチェット爪176とラチェット歯172との噛合わせにより保持され、ケーブル152の引張力が保持されるとともに、パーキングブレーキ150による制動力が保持される。保持状態において電動モータ154を作動状態にする必要がないため、車両の停止状態において、消費されるエネルギを低減させることができる。
例えば、目標制動力がパーキングブレーキ装置62によって出力可能な最大値より大きい場合には、液圧ブレーキ装置60とパーキングブレーキ装置62との両方が制御され、最大値以下の場合には、パーキングブレーキ装置62のみが制御されるようにすることができる。
それに対して、目標制動力F* が最大値FMAX より大きい場合には、判定がYESとなり、S115において、機械式制動力が最大値FMAX (目標機械式制動力)となるように、パーキングブレーキ装置62が制御され、S116において、液圧制動力(F* −FMAX )(目標液圧制動力)が得られるように液圧ブレーキ装置60が制御される。
その時点におけるブレーキシリンダ液圧が、目標液圧制動力(F* −FMAX )に対応する液圧より大きい場合には、圧力制御弁76への供給電流が、そのブレーキシリンダ液圧を保持し得る大きさに決定される(例えば、ブレーキペダル70の操作が解除されても、その液圧を保持し得る大きさ)。また、ブレーキシリンダ液圧が、目標液圧制動力(F* −FMAX )に対応する液圧より小さい場合には、増圧装置122が作動させられ、圧力制御弁76への供給電流が、ブレーキシリンダ液圧が目標液圧制動力(F* −FMAX )に対応する大きさとなるように制御される。
さらに、制動力保持指令が出力された場合には、まず、圧力制御弁76に電流が供給されるようにされているブレーキ装置8においては、パーキングブレーキ150を作動させた後に、供給電流を0とすることもできる。
図13のフローチャートにおいて、制動力保持指令が供給され、S121における判定がYESとなると、S122において、上述の場合と同様に、目標ブレーキシリンダ液圧が求められ、その目標ブレーキシリンダ液圧が得られる大きさの電流が圧力制御弁76に供給され、増圧装置122が作動させられる。S123において、パーキングブレーキ150が作動させられたか否かが判定される。パーキングブレーキ150が作動させられたか否かは、張力センサ188の出力信号に基づいて検出することができる。
パーキングブレーキ150が作動させられた場合には、判定がYESとなり、S124において、供給電流が0にされ、増圧装置122の作動が停止させられる。パーキングブレーキ150が作動させられているため、液圧を保持する必要がなのであり、運転者がブレーキペダル70の踏み込みを解除しても、車両は停止状態に保たれるため差し支えないのである。本実施形態においては、ブレーキペダル70の操作が解除されても、エンジン4が再始動させられるわけではないのであり、ブレーキペダル70の操作が解除されても、エンジンの自動始動条件が満たされないようにされているエンジンECU200と組み合わせて採用することによって有効な効果が得られる。
また、液圧ブレーキ装置60およびブレーキECU204のエンジン停止時液圧制御プログラムのS42〜46を記憶する部分,実行する部分,マスタ圧センサ238,車高センサ244等により制動力制御部が構成され、S47〜54を実行する部分およびマスタ圧センサ238,ブレーキシリンダ圧センサ240等によって異常検出装置が構成される。本実施形態においては、増圧装置122は、ポンプ102およびポンプモータ120等を含むものであるが、圧力制御弁76も構成要素として加えることもできる。
また、エンジンECU200における実行,ブレーキECU206における各プログラムの実行はそれぞれ別個独立に実行することができる。
さらに、ブレーキ装置8については、液圧ブレーキ装置60の構造は限定されない。ブレーキシリンダ液圧を、ブレーキペダル70の操作力に対応する液圧以上に制御することができないものである場合には、エンジン4の自動停止中にブレーキペダル70が踏み込まれていることが必要となる。
また、車両制動装置は、液圧ブレーキ装置60ではなく、電動アクチュエータを含む電動ブレーキ装置とすることもできる。各輪毎に設けられた電動モータの作動によりディスクブレーキが作動させられることになる。パーキングブレーキ装置についても、パーキングブレーキ操作部材は回動式の操作レバーであっても、ペダル式のものであってもよい。また、操作部材とケーブルとが連結されておらず、ケーブルが操作部材の操作に応じてアクチュエータ等によって引っ張られる形式のものであってもよい。さらに、ケーブル152を引っ張る(パーキングブレーキ150を作動させる)アクチュエータは、電動モータ154を含む電動アクチュエータに限定されず、流体圧を利用して(圧縮エアあるいはバキューム)作動させる流体圧アクチュエータとすることもできる。また、パーキングブレーキ150の制動力は制御不能なものであってもよい。さらに、パーキングブレーキ150の制動力の解除は、運転者の操作レバー160の操作によって行われるものであってもよい。
また、エンジン自動停止条件,自動始動条件等は上記実施形態における場合のそれに限定されず、他の条件とすることもできる。例えば、シフト位置がドライブ「D」であっても、ブレーキペダル70が操作された場合には、自動停止条件が満たされるようにし、ブレーキペダル70の操作が解除された場合に自動始動条件が満たされるようにすることができる。また、アクセルペダルが操作された場合に自動始動条件が満たされるようにすることもできる。
さらに、ブレーキECU204において行われていた必要な制動力の算出等はエンジンECU200において行われるようにしてもよい等、上述の各プログラムが実行されるコンピュータは限定しない。
以上,本発明の幾つかの実施形態を詳細に説明したが、これは文字通り例示であり、本発明は、前述に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を施した態様で実施することができる。
Claims (6)
- 車両の停止時に駆動源停止条件が満たされた場合に駆動源を自動で停止させ、駆動源始動条件が満たされた場合に前記駆動源を自動で再始動させる駆動源制御装置と、車両制動装置とを含む車両制御装置であって、
前記車両制動装置が、
(a) 前記車両の左右後輪に設けられ、(i)車輪と共に回転するドラムと、(ii)車体側部材の、前記ドラムの内側に保持された一対のシューとを備え、一対のシューがケーブルの引張力によりドラムに押し付けられることにより機械式制動力を発生させる機械式のパーキングブレーキとしてのドラムブレーキと、
(b) 前記車両の前後左右の各輪に設けられ、ブレーキ操作部材の操作に応じて、車輪と共に回転するブレーキ回転体に、車体側部材に回転不能に保持された摩擦係合部材を液圧により係合させることによって液圧制動力を発生させる液圧式のサービスブレーキとしてのディスクブレーキと、
(c)(i)前記ケーブルと、(ii)そのケーブルにより作動させられ、前記一対のシューを拡開させる拡開機構と、(iii)前記ケーブルに引張力を付与する電動モータと、(iv)その電動モータの作動状態を制御することにより前記ケーブルの引張力を制御する引張力制御部と、(v)前記電動モータが非作動状態にあっても、前記ケーブルの引張力を機械的に保持する引張力保持機構とを含むとともに、前記引張力制御部が、(1)前記ケーブルの引張力を検出する張力センサと、(2)前記車両が停止している路面の勾配を検出するセンサと、(3)その路面の勾配を検出するセンサによって検出された路面の勾配に基づき前記車両に加わえられる移動力を取得し、その取得した移動力と、前記車両の停止時の液圧制動力との少なくとも一方に基づき前記車両の動き出しを防止し得る大きさの目標制動力を決定する手段と、(4)前記駆動源制御装置によって駆動源が自動で停止させられる場合に、前記電動モータを自動で作動させることにより前記ケーブルを引っ張り、前記一対のシューを拡開させて、前記機械式のドラムブレーキを自動で作動させるとともに、前記電動モータの作動状態を制御して、前記張力センサによって検出されたケーブルの引張力を前記目標制動力に対応する目標引張力に近づけるとともに、前記ケーブルの引張力が前記目標引張力に達した場合に、前記電動モータを非作動状態とする制御部とを含む機械式ブレーキ作動部と、
(d)(i)前記液圧式のディスクブレーキの液圧を、運転者によるブレーキ操作が行われていなくても保持可能な保持装置と、(ii)その液圧式のディスクブレーキの液圧を、運転者によるブレーキ操作状態に対応する大きさより増圧し、その液圧を保持可能な増圧装置とのいずれか一方と、
(e)前記車両が停止した後に、前記増圧装置と前記保持装置とのいずれか一方を作動させて、前記液圧式のディスクブレーキの液圧を前記目標制動力に対応する目標液圧とし、前記機械式ブレーキ作動部により前記機械式のドラムブレーキが作動させられて、前記ケーブルの引張力が前記目標引張力に達したことが前記張力センサによって検出された後に、前記作動させられた増圧装置と保持装置とのいずれか一方を非作動状態とする手段と
を含むことを特徴とする車両制御装置。 - 前記液圧式のディスクブレーキが、液圧により作動させられるブレーキシリンダを含み、前記保持装置が、前記ブレーキシリンダを低圧源から遮断する遮断弁を含み、前記増圧装置が、前記ブレーキシリンダに高圧の作動液を供給可能なポンプ装置であって、吐出口が前記遮断弁よりブレーキシリンダ側に接続されたポンプ装置を含む請求項1に記載の車両制御装置。
- 車両の停止時に駆動源停止条件が満たされた場合に駆動源を自動で停止させ、駆動源始動条件が満たされた場合に前記駆動源を自動で再始動させる駆動源制御装置と、車両制動装置とを含む車両制御装置であって、
前記車両制動装置が、
(a) 前記車両の左右後輪に設けられ、(i)車輪と共に回転するドラムと、(ii)車体側部材の、前記ドラムの内側に保持された一対のシューとを備え、一対のシューがケーブルの引張力によりドラムに押し付けられることにより機械式制動力を発生させる機械式のパーキングブレーキとしてのドラムブレーキと、
(b) 前記車両の前後左右の各輪に設けられ、ブレーキ操作部材の操作に応じて、車輪と共に回転するブレーキ回転体に、車体側部材に回転不能に保持された摩擦係合部材を液圧により係合させることによって液圧制動力を発生させる液圧式のサービスブレーキとしてのディスクブレーキと、
(c)(i)前記ケーブルと、(ii)そのケーブルにより作動させられ、前記一対のシューを拡開させる拡開機構と、(iii)前記ケーブルに引張力を付与する電動モータと、(iv)その電動モータの作動状態を制御することにより前記ケーブルの引張力を制御する引張力制御部と、(v)前記電動モータが非作動状態にあっても、前記ケーブルの引張力を機械的に保持する引張力保持機構とを含むとともに、前記引張力制御部が、(1)前記ケーブルの引張力を検出する張力センサと、(2)前記車両が停止している路面の勾配を検出するセンサと、(3)その路面の勾配を検出するセンサによって検出された路面の勾配に基づき前記車両に加わえられる移動力を取得し、その取得した移動力と、前記車両の停止時の液圧制動力との少なくとも一方に基づき前記車両の動き出しを防止し得る大きさの目標制動力を決定する手段と、(4)前記駆動源制御装置によって駆動源が自動で停止させられる場合に、前記電動モータを自動で作動させることにより前記ケーブルを引っ張り、前記一対のシューを拡開させて、前記機械式のドラムブレーキを自動で作動させるとともに、前記電動モータの作動状態を制御して、前記張力センサによって検出されたケーブルの引張力を前記目標制動力に対応する目標引張力に近づけるとともに、前記ケーブルの引張力が前記目標引張力に達した場合に、前記電動モータを非作動状態とする制御部とを含む機械式ブレーキ作動部と、
(d)(i)前記液圧式のディスクブレーキの液圧を、運転者によるブレーキ操作が行われていなくても保持可能な保持装置と、(ii)その液圧式のディスクブレーキの液圧を、運転者によるブレーキ操作状態に対応する大きさより増圧し、その液圧を保持可能な増圧装置とのいずれか一方と、
(e) 前記駆動源制御装置によって駆動源が自動で停止させられる場合に、前記保持装置と前記増圧装置とのいずれか一方が異常である場合に前記機械式のドラムブレーキを前記機械式ブレーキ作動部によって作動させて、前記機械式制動力を前記目標制動力に近づけ、前記機械式ブレーキ作動部が異常である場合に、前記保持装置と前記増圧装置のいずれか一方を制御することにより、前記液圧制動力を前記目標制動力に近づけるブレーキ作動制御部と
を含むことを特徴とする車両制御装置。 - 前記液圧式ブレーキが、液圧によりブレーキを作動させるブレーキシリンダを含み、前記保持装置が、前記ブレーキシリンダと低圧源とを接続する液通路の途中に設けられ、前記ブレーキシリンダの液圧を、供給電流に応じた液圧だけ、前記低圧源の液圧より高い大きさに制御する圧力制御弁を含み、前記増圧装置が、高圧の作動液をブレーキシリンダに供給するポンプ装置であって、吐出口が前記圧力制御弁よりブレーキシリンダ側に接続されたポンプ装置を含み、
前記車両制動装置が、
(a)前記圧力制御弁に、前記低圧源と前記目標制動力に対応する目標液圧との差に応じた電流を供給することにより、前記ブレーキシリンダの液圧を前記目標液圧に近づける供給電流制御部と、
(b)前記圧力制御弁のブレーキシリンダ側の液圧を検出する制御圧検出部を含み、前記目標液圧からその制御圧検出部によって検出された液圧を引いた偏差が設定値以上であることが検出され、その後、前記圧力制御弁への供給電流を予め定められた設定値増加させても、前記偏差が前記設定値より小さくならなかった場合に、前記圧力制御弁が異常であるとする異常検出装置と
を含む請求項3に記載の車両制御装置。 - 前記車両制動装置が、前記駆動源が自動停止させられる場合に、前記車両に、前記機械式ブレーキの制動力と前記液圧式ブレーキの制動力とのいずれか一方を加えるとともに、そのいずれか一方の制動力を前記車両の動き出しを防止し得る大きさに制御する動き出し防止部を含む請求項3または4に記載の車両制御装置。
- 当該車両制御装置が、前記駆動源始動条件が満たされた場合に制動力解除指令を出力する部分を含み、前記車両制動装置が、前記制動力解除指令が出力された場合に、前記車両に加えられた前記機械式ブレーキの制動力と前記液圧式ブレーキの制動力とのいずれか一方を、路面勾配とシフト位置との少なくとも一方で決まる制動力解除パターンに応じて減少させる部分を含む請求項1ないし5のいずれか1つに記載の車両制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004111027A JP4341452B2 (ja) | 2004-04-05 | 2004-04-05 | 車両制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004111027A JP4341452B2 (ja) | 2004-04-05 | 2004-04-05 | 車両制御装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34622799A Division JP3684965B2 (ja) | 1999-12-06 | 1999-12-06 | 車両制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004249992A JP2004249992A (ja) | 2004-09-09 |
JP4341452B2 true JP4341452B2 (ja) | 2009-10-07 |
Family
ID=33028564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004111027A Expired - Lifetime JP4341452B2 (ja) | 2004-04-05 | 2004-04-05 | 車両制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4341452B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006038309A1 (ja) * | 2004-10-06 | 2006-04-13 | Hitachi, Ltd. | 電動ブレーキ装置 |
JP2006290328A (ja) * | 2005-03-16 | 2006-10-26 | Nissan Motor Co Ltd | 先行車追従制御装置 |
US9308899B2 (en) | 2006-01-26 | 2016-04-12 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Vehicle control system |
GB2437091A (en) * | 2006-04-10 | 2007-10-17 | Ford Global Tech Llc | Electric park brake system for vehicle with no ignition key |
JP4670779B2 (ja) * | 2006-09-15 | 2011-04-13 | トヨタ自動車株式会社 | 電動パーキングブレーキシステム |
JP4803137B2 (ja) * | 2007-08-23 | 2011-10-26 | マツダ株式会社 | エンジンの自動停止装置 |
GB2489209B (en) * | 2011-03-15 | 2013-09-04 | Jaguar Cars | Motor vehicle and method of control thereof |
JP5765157B2 (ja) * | 2011-09-15 | 2015-08-19 | スズキ株式会社 | 車両のブレーキ制御装置 |
CN104057951A (zh) * | 2014-05-28 | 2014-09-24 | 江苏万伏新能源有限公司 | 智能启停微混系统及其控制方法 |
-
2004
- 2004-04-05 JP JP2004111027A patent/JP4341452B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004249992A (ja) | 2004-09-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3684965B2 (ja) | 車両制御装置 | |
US6258008B1 (en) | Control device for restarting engine of vehicle | |
JP3807145B2 (ja) | 車両のエンジン再始動の制御装置 | |
WO2011089818A1 (ja) | 車両のための制御装置及び方法 | |
JP2004068732A (ja) | ハイブリッド車両のエンジン停止始動制御装置 | |
US6338398B1 (en) | Vehicle with braking force retaining unit | |
US20050003930A1 (en) | Vehicle control method | |
EP2899431B1 (en) | Control apparatus for vehicle | |
CN102307764B (zh) | 车辆的控制装置 | |
US6388407B1 (en) | Apparatus for controlling a driving motor | |
JP4341452B2 (ja) | 車両制御装置 | |
JP6637006B2 (ja) | 車両の制御装置 | |
US9688254B2 (en) | Stop control system for vehicle | |
JP6018642B2 (ja) | 車両の停止制御装置 | |
EP1059215A2 (en) | Braking force control unit | |
JP4323823B2 (ja) | 車両の制動力保持装置 | |
JP4144353B2 (ja) | 車両の制動補助装置 | |
JP2006200370A (ja) | エンジン自動停止始動制御装置 | |
JP2001003778A (ja) | 車両のエンジンの自動停止・再始動制御装置 | |
JP2004204724A (ja) | 車両用エンジンの自動停止・始動装置 | |
JP6827679B2 (ja) | 車両の制御装置 | |
EP0992678B1 (en) | Vehicular engine stop and restart device | |
JP2000069604A (ja) | 制動トルク制御方法および制動装置 | |
JP2014125044A (ja) | 車両の停止制御装置 | |
JP3815312B2 (ja) | 車両のエンジン自動停止・自動再始動装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071002 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080909 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081110 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090616 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090629 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4341452 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130717 Year of fee payment: 4 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |