JP4341108B2 - 虚像観察光学装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオカメラのビューファインダ、ヘッドマウント型デイスプレイ等に使用して好適な虚像観察光学装置に関し、特に、反射型空間光変調素子を使用する虚像観察光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
空間光変調素子(Spatial Light Modulator :SLM)は、映像信号を入力し、その画像データに基づいて各画素毎に光を変調するように構成されたデバイスである。空間光変調素子を透過する光を変調する透過型と空間光変調素子を反射する光を変調する反射型がある。本発明の虚像観察光学装置は後者の反射型空間光変調素子を使用する。
【0003】
空間光変調素子は液晶、デジタルマイクロミラー等を使用する。特に液晶を使用するものは液晶型空間光変調素子と称される。液晶には、旋光(偏光導波)モード型、複屈折モード型、光散乱モード型、光吸収モード型等がある。一般的に使用される液晶として、旋光(偏光導波)モード型のツイステッドネマティック(TN)動作モードを使用するTN液晶、複屈折動作モード型のスーパーツイステッドネマティック(STN)動作モードを使用するSTN液晶及び強誘電性液晶(FLC)動作モードを使用するFLC型の液晶がある。
【0004】
図22を参照してのTN液晶又はSTN液晶を用いた反射型空間光変調素子の構造及び動作原理を説明する。TN又はSTN液晶反射型空間光変調素子90は1対の電極部とその間に挿入された液晶材料95と下側の反射板96とを含む。上側の電極部はガラス基板91Aとその内側(下側)の透明電極92Aとその内側(下側)の配向膜93Aとを含み、下側の電極部はガラス基板91Bとその内側(上側)の透明電極92Bとその内側(上側)の配向膜93Bとを含む。
【0005】
上側の電極部のガラス基板91Aの外側(上側)には偏光子94Aが配置され、下側の電極部のガラス基板91Bの外側(下側)には検光子94Bが配置されている。2つの偏光子94A、94Bの偏光方向は互いに直交している。
【0006】
配向膜93A、93Bは液晶材料95の分子の配向方向を揃える機能を有し、上側の電極部に設けられた配向膜93Aの配向方向は上側の電極部に設けられた偏光子94Aの偏光方向と平行であり、下側の電極部に設けられた配向膜93Bの配向方向は下側の電極部に設けられた検光子94Bの偏光方向と平行である。即ち、2つの配向膜93A、93Bの配向方向は互いに直交している。
【0007】
図22Aは透明電極92A、92Bに電圧が印加されていない電圧非印加状態を示し、図22Bは透明電極92A、92Bに電圧が印加されている電圧印加状態を示す。図22Aの電圧非印加状態では液晶材料95の分子の配向は捻れ状態となり、図22Bの電圧印加状態では液晶材料95の分子は垂直方向に整列した状態となる。TN液晶の場合、電圧非印加状態における分子の捻れ角は90度である。
【0008】
図22Aの電圧非印加状態では、上側の偏光子94Aからの偏光97Aは液晶材料95を透過することによって偏光方向が回転する。従って、この偏光97Bは下側の偏光子94Bを透過し、反射板96に到達する。反射板96を反射した偏光97Cは同様に液晶材料95を透過することによって偏光方向が回転し、上側の偏光子94Aを透過する。即ち、入射光と同一経路に戻る。
【0009】
しかしながら、図22Bの電圧印加状態では、上側の偏光子94Aからの偏光97Aは液晶材料95を透過することによって偏光方向が回転しない。従って、この偏光は下側の偏光子94Bを透過することができず、反射板96に到達しない。即ち、入射光に対する反射光は得られない。
【0010】
図23を参照してのFLCを用いた反射型空間光変調素子の構造及び動作原理を説明する。FLC反射型空間光変調素子100は1対の電極部とその間に挿入された液晶材料105とを含む。上側の電極部はガラス基板101Aとその内側(下側)の透明電極102Aとその内側(下側)の配向膜103Aとを含み、下側の電極部はシリコン基板101Bとその内側(上側)のアルミ電極102Bとその内側(上側)の配向膜103Bとを含む。アルミ電極102Bは反射膜としても機能する。上側の電極部のガラス基板101Aの外側(上側)には偏光子104が配置されている。
【0011】
図23Aは透明電極102A及びアルミ電極102Bに第1の方向の電圧が印加された第1の電圧方向状態を示し、図23Bは透明電極102A及びアルミ電極102Bに第2の方向の電圧が印加された第2の電圧方向状態を示す。図23Cに示すように、第1の電圧方向状態では液晶材料105は入射偏光に対して複屈折効果を示さないが、第2の電圧方向状態では液晶材料105は入射偏光に対して複屈折効果を示す。
【0012】
図23Aの第1の電圧方向状態では、液晶材料105は複屈折効果を示さないから、偏光子104からの偏光107Aは液晶材料105を透過し、偏波状態を変えることなく、アルミ電極(反射膜)102Bに到達する。アルミ電極(反射膜)102Bを反射した偏向107Bは再び液晶材料105を透過し、偏波状態を変えることなく、偏光子104に到達する。即ち、入射光の偏波状態と同一の偏波状態の光が偏光子104に戻る。従って、偏光子104より出射光が得られる。
【0013】
しかしながら、図23Bの第2の電圧方向状態では、偏光子104からの偏光107Aは液晶材料105を透過することによって複屈折効果を受け、直線偏光が円偏光に変化する。円偏光はアルミ電極(反射膜)102Bを反射し、それによって円偏光107Bの回転方向は反対方向となる。回転方向が反対となった円偏光107Bは再び液晶材料105を透過することによって複屈折効果を受け、直線偏光となる。この直線偏光は偏光子104の偏光方向と直交しており、従って、偏光子104を通過しない。
【0014】
図24はFLC(強誘電性液晶)を用いた反射型空間光変調素子を有する虚像観察光学系の例を示す。この虚像観察光学系はFLC反射型空間光変調素子100と偏光子104とハーフミラー111と検光子112とを有する。偏光子104の偏光方向と検光子112の偏光方向は互いに直交している。
【0015】
FLC反射型空間光変調素子100は図23に示したFLC反射型空間光変調素子と同様であり、詳細な説明は省略する。空間光変調素子は通常、照明用光源装置と共に使用される。図示しない照明用光源装置からの光107Aは偏光子104を経由してハーフミラー111に到達する。ハーフミラー111を反射した光107AはFLC反射型空間光変調素子100を経由して再びハーフミラー111に到達する。ハーフミラー111を透過した偏光107Bは検光子112に到達する。
【0016】
上述のように第1の電圧方向状態では、液晶材料105は複屈折効果を示さないから、偏光子104からの偏光107Aは偏波状態を変化させることなく、検光子112に到達する。従って、照明用光源装置からの光は検光子112を透過しない。しかしながら、第2の電圧方向状態では、液晶材料105は複屈折効果を示し、偏光子104からの偏光107Bは偏波状態を変化させて検光子112に到達する。従って、照明用光源装置からの光は検光子104を透過して出力される。
【0017】
このように、照明用光源装置を使用する理由は、照明用光源装置からの光が液晶材料105による複屈折効果を受けないときに、黒表示(ノーマリブラック)とするためである。これは、液晶材料105の複屈折効果によって生成される位相差は、液晶材料105の膜厚及び入射光の入射角に依存するためである。
【0018】
図25を参照して従来の反射型空間光変調素子を使用する虚像観察光学装置の例を説明する。この例は米国特許第5596451号に記載された例であり、詳細は同特許を参照されたい。本例の虚像観察光学装置は、立方体形状の偏光ビームスプリッタキューブ125(以下に単にキューブと称する。)を有し、その対角面に偏光ビームスプリッタ125Eが形成されている。
【0019】
図示のようにキューブ125の第1の面125Aに対応して照明用光源装置121及び偏光子123、第2の面125Bに対応して反射型空間光変調器122、第3の面125Cに対応して四分の一波長板126及び反射ミラー127が配置されている。
【0020】
照明用光源装置121からの光は偏光子123を経由し、偏光ビームスプリッタ125Eによって偏向され、反射型空間光変調器122に到達する。反射型空間光変調器122からは、変調された反射光が出力される。この反射光は偏光ビームスプリッタ125E及び四分の一波長板126を経由し、反射ミラー127の凹型反射面を反射する。この反射光は、再び四分の一波長板126を経由し、偏光ビームスプリッタ125Eによって偏向され(符号128A)観察領域130の人間の瞳131に到達する。
【0021】
本例の虚像観察光学装置は次のような欠点を有する。
(1)照明用光源装置121からの光の一部は破線128Bにて示すように、迷光として直接的に瞳131に到達する。この迷光128Bは反射型空間光変調器122によって表示される画像データのノイズとなり、画像情報のコントラストを低下させる。
【0022】
(2)立方体形状の偏光ビームスプリッタキューブ125を使用するため、照明用光源装置121からの光の入射面125A、反射型空間光変調器122に対応する面125B、四分の一波長板126及び反射ミラー127に対応する面125C、観察領域130へ光が出射する面125D及び偏光ビームスプリッタ面125Eは平面であり、光学的自由度を有する面が少ない。従って、例えば、反射型空間光変調器122の画素ピッチが小さい場合等では十分な解像度が得られないことがある。
(3)反射型空間光変調器122の寸法が一定であると仮定した場合、見かけの表示画面の寸法を大きくするためには画角を大きくしなければならない。画角を大きくすると焦点距離fは小さくなる。焦点距離fを小さくするとペッツバール和PSの絶対値が大きくなる。即ち、画像の湾曲度は大きくなる。
【0023】
ペッツバール和PSは、画像の平坦度又は湾曲度を表すパラメータであり、次の式に示すように、屈折率n及び焦点fの関数である。
【0024】
【数1】
PS=Σ(1/nf)
【0025】
ペッツバール和がゼロ、即ち、PS=0の場合は画像が平坦であることを表す。ペッツバール和PSの絶対値が大きいほど、画像の湾曲度が大きいことを示す。図25の例では、反射ミラー127の凹型反射面のみによって光学系全体の屈折力を負担しており、n=−1,f> 0である。従って、ペッツバール和はPS< 0となる。
【0026】
(4)偏光ビームスプリッタキューブと反射ミラーが別個の構成部品であるため、部品点数が多くなり、製造費等が高くなる。また、キューブと反射ミラーの間に空気層があるため、この空気層が無い場合と比べて焦点距離が長くなる。
(5)偏光ビームスプリッタキューブは製造費が高く及び重量が大きいため、装置の製造費及び重量が大きくなる。
【0027】
図26を参照して従来の反射型空間光変調素子を使用する虚像観察光学装置の他の例を説明する。この例も上述の米国特許第5596451号に記載された例であり、詳細は同特許を参照されたい。本例の虚像観察光学装置は、図25を参照して説明した虚像観察光学装置にて、小さな寸法の立方体形状の偏光ビームスプリッタキューブ124(以下に単にキューブと称する。)を付加的に設けた構成を有する。
【0028】
小さな寸法のキューブ124は大きな寸法のキューブ125と同様な構成を有し、その対角面に偏光ビームスプリッタ124Eが形成されている。図示のように、小さな寸法のキューブ124の第1の面124Aに対応して照明用光源装置121、第2の面124Bに対応して反射型空間光変調器122、第3の面124Cに対応して大きな寸法のキューブ125が配置され、この大きな寸法のキューブ125の第3の面125Cに対応して四分の一波長板126及び反射ミラー127が配置されている。
【0029】
照明用光源装置121からの光は小さなキューブ124の偏光ビームスプリッタ124Eによって偏向され、反射型空間光変調器122に到達する。反射型空間光変調器122からは、変調された反射光が出力される。この反射光は2つの偏光ビームスプリッタ124E及び125Eと四分の一波長板126を経由し、反射ミラー127の凹型反射面を反射する。この反射光は、再び四分の一波長板126を経由し、偏光ビームスプリッタ125Eによって偏向され(符号128A)観察領域130の人間の瞳131に到達する。
【0030】
本例の虚像観察光学装置では、照明用光源装置121からの光の一部は破線128Bにて示すように偏光ビームスプリッタ124Eを透過するが、観察領域130に到達しない。従って、迷光によって画像データにノイズが生ずることはない。従って、本例では上述の3つの欠点の内、第1の欠点(1)は回避されるが、他の欠点は依然として残る。
【0031】
図27を参照して従来の虚像観察光学系の他の例を説明する。図27Aに示す虚像観察光学系は、照明用光源装置141とFLC反射型空間光変調素子142Aと偏光ビームスプリッタ143と凹面反射鏡144とを有する。本例の偏光ビームスプリッタ143はガラス基板の上に偏光性光束分割膜を塗布した構造を有する。図27Bに示す虚像観察光学系では、空間光変調素子としてTN結晶型反射型空間光変調素子142Bを使用し、更に、偏光ビームスプリッタ143と凹面反射鏡144の間に四分の一波長板145を設ける。
【0032】
照明用光源装置141からの光は偏光ビームスプリッタ143を経由して反射型空間光変調素子142A、142Bに到達する。反射型空間光変調素子142A、142Bからの光は偏光ビームスプリッタ143によって偏向され凹面反射鏡144を反射して観察空間130の瞳131に達する。
【0033】
図27の例では、立方体形状の偏光ビームスプリッタキューブを使用する代わりに板状の偏光ビームスプリッタ143を使用する。従って、上述の第5の欠点は回避される。しかしながら、この例では、次のような欠点が存在する。
(1)光学系の寸法関係が同一の場合、キューブを使用する場合に比べて、屈折力を発生する反射鏡の焦点距離が長くなり、光学的な倍率が小さくなる。光学的倍率が小さくなると見かけの表示画像の寸法が小さくなる。尚、虚像結像のための焦点距離は、虚像距離が無限遠の場合、反射型空間光変調素子と反射鏡の主点間の物理的距離をその間の媒質の屈折率によって除した値である。
(2)板状の偏光ビームスプリッタでは、全可視光帯域にてP偏光透過率及びS偏光透過率の両者を高くすることは困難である。図27Bに示す例のように、反射型光空間変調素子として反射型TN液晶空間光変調素子を使用し、反射鏡と偏光ビームスプリッタの間に四分の一波長板を配置した場合でも、光利用効率を十分高くすることができない。
(3)例えば、構成面を曲面にすることができる内部充填型の偏光ビームスプリッタと比べた場合、自由面光学的自由度を有する面が少ない。従って、解像度、像面湾曲量等の収差補正が十分に達成できない場合がある。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】
図28を参照して虚像観察光学装置の他の例を説明する。本例の虚像観察光学装置は照明用光源装置10と光学フィルム15と反射型空間光変調器20と第1及び第2のハーフミラー21、22と凹面反射鏡23とを有する。
【0035】
虚像観察光学装置は更に、映像信号1を入力するシステムコントローラ2とシステムコントローラ2からの信号を入力する照明用光源装置駆動回路4及び反射型空間光変調器駆動回路6とを含む制御回路を有する。照明用光源装置駆動回路4はシステムコントローラ2からの信号に基づいてを照明用光源装置10に光源駆動信号を供給し、反射型空間光変調器駆動回路6はシステムコントローラ2からの信号に基づいて反射型空間光変調器20に駆動信号を供給する。
【0036】
照明用光源装置10は光源11とリフレクタ12と導光板13及び反射板14とを有する。光源11からの光は直接又はリフレクタ12を反射して導光板13に導入される。導光板13に導入された光の一部は、直接、前面13Aより出射されるが、他の部分は2つの面13A、13B及び反射板14の間を繰り返し反射した後に前面13Aより出射される。導光板13の断面を楔形にすることによって、導光板13の前面13Aから出射される光の強さは、光源11から近い部分から遠い部分まで均一化される。
【0037】
導光板13からの光は光学フィルム15に到達する。光学フィルム15は導光板13からの光束の発散角DAを制御する機能を有し、その性能は半値発散角HDAによって表される。半値発散角HDAは光強度がピーク値の半分になる立体角の2分の1になる角度である。
【0038】
光学フィルム15を経由した光は、第1のハーフミラー21を反射し、反射型空間光変調器20に到達し、それによって変調される。反射型空間光変調器20からの光は、第1のハーフミラー21を透過し第2のハーフミラー22を反射し、凹面反射鏡23を反射し、第2のハーフミラー22を透過して観察空間130の瞳131に到達する。
【0039】
図29は図28の虚像観察光学装置の光学系を模式的に示した図である。図29を参照して図28の虚像観察光学装置の光学系を詳細に説明する。この図から明らかなように、この虚像観察光学装置の光学系は、基本的には、光源光学系と接眼光学系からなる。光源光学系は照明用光源装置10からの光を反射型空間光変調器20に導くための光束分割素子、即ち、第1のハーフミラー21を含む。接眼光学系は反射型空間光変調器20からの光を偏向する光束分割素子、即ち、第2のハーフミラー22と反射素子、即ち、凹面反射鏡23とを有する。
【0040】
反射型空間光変調器20と光源光学系の光束分割素子、即ち、第1のハーフミラー21のなす角をαとする。反射型空間光変調器20の中心を通る光線、即ち、主光線が接眼光学系の光束分割素子、即ち、第2のハーフミラー22と交わる点をPとし、更に、主光線が反射素子、即ち、凹面反射鏡23と交わる点をQとする。
【0041】
点Pにおける面法線ベクトルをA、点Qにおける面法線ベクトルをBとし、2つのベクトルA、Bのなす角をβとする。本例では、αは45度、βは135度である。また、図示のように、ベクトルBと接眼光学系の光束分割素子22のなす角は45度である。
【0042】
接眼光学系の反射素子23上の点Qと光束分割素子22上の点Pの間の距離をf1 ´とし、反射型空間光変調器20から光束分割素子22上の点Pまでの距離をf2 ´とする。反射素子、即ち、凹面反射鏡23の焦点距離f´はこの2つの距離の和に等しい。
【0043】
【数2】
f´=f1 ´+f2 ´
【0044】
接眼光学系の反射素子23上の点Qから光束分割素子、即ち、第2のハーフミラー22の下端までの距離をL´とし、第2のハーフミラー22の下端から観察空間130の瞳Oまでの距離をR´とする。距離L´は光学系の厚さを表し、距離R´はアイレリーフを表す。
【0045】
この例では、焦点距離f´が比較的長いという欠点がある。また、上述の2つのベクトルA、Bの間の角度βが比較的小さい、例えば、135度である。従って、光学系の厚さ距離L´を小さくすることができなかった。更に、アイレリーフ又は距離R´を大きくすることできなかった。
【0046】
以上の問題に鑑みて、本発明は、反射型空間光変調素子を使用する虚像観察光学装置において、迷光による画像データのノイズを最小化することを目的とする。
【0047】
本発明は、反射型空間光変調素子を使用する虚像観察光学装置において、接眼光学系の反射素子の焦点距離を小さくし光学系の倍率を大きくすることを目的とする。
【0048】
本発明は、反射型空間光変調素子を使用する虚像観察光学装置において、光学系の厚さを最小化し、装置全体の寸法を小型化することを目的とする。
【0049】
本発明は、反射型空間光変調素子を使用する虚像観察光学装置において、アイレリーフを大きくすることを目的とする。
【0050】
本発明は、反射型空間光変調素子を使用する虚像観察光学装置において、光学系の収差を低減することを目的とする。
【0051】
【課題を解決するための手段】
本発明による虚像観察光学装置は、反射型空間光変調素子と、該反射型空間光変調素子に照明用光線を提供するための照明用光源装置と、上記照明用光源装置から発せられる照明用光線の光路上に配置され、上記照明用光源装置からの照明用光線を反射して上記反射型空間光変調素子に導く第1の光束分割面を有する光束分割素子を含む光源光学系と、上記反射型空間光変調素子によって変調された画像光線の上記光束分割素子を透過した出射側に配置され、上記反射型空間光変調素子からの画像光線の入射側に屈折面と、該屈折面から入射した上記画像光線を全反射させる平面の第2の光束分割面と、該第2の光束分割面によって全反射された上記画像光線を反射し、上記第2の光束分割面を透過屈折させて観察空間に導く、自由曲面又は反射型ホログラフィック面より成る反射面とを有する全反射屈折光学素子と、を備え、上記反射型空間光変調素子の中心を通る主光線が上記反射面によって反射される点における上記反射面の法線ベクトルと上記第2の光束分割面における法線ベクトルとのなす角は、上記反射面及び上記第2の光束分割面の各面における光線が反射する側をベクトルの正の方向として、136度以上且つ179度以下であり、上記反射型空間光変調素子の中心を通る主光線が上記照明用光源装置から上記光束分割素子に至る光路を通る光線のうち上記光束分割素子において反射することなく該光束分割素子を透過する光線が、上記全反射屈折光学素子の上記屈折面から入射して上記反射面で反射されるように、上記全反射屈折光学素子の上記屈折面と、上記光源光学系の上記光束分割素子の上記第1の光束分割面とが配置され、上記反射型空間光変調素子の中心を通る主光線が上記照明用光源装置から上記光束分割素子に至る光路を通る光線のうち上記光束分割素子において反射することなく該光束分割素子を透過する光線の、上記全反射屈折光学素子の上記反射面により反射された後、上記第2の光束分割面を透過する光路が、上記観察空間から外れた領域に向かう構成とされる。
【0052】
従って、本発明によると、光束分割素子に立てた面法線ベクトルと反射素子に立てた面法線ベクトルのなす角βが136度以上且つ179度以下であるため、従来の値、例えば、135度より大きい。従って、照明用光源装置からの迷光が観察空間に到達することはない。また、光学系の寸法を従来の虚像観察光学装置より小さくすることができる。
【0053】
本発明によると、例えば、図3に示すように、虚像観察光学装置は、反射型空間光変調素子と、該反射型空間光変調素子に照明用光線を提供するための照明用光源装置と、上記照明用光源装置からの照明光線を上記反射型空間光変調素子に導くための光源光学系と、上記反射型空間光変調素子からの画像光線を観察空間に導くための接眼光学系とを有し、上記光源光学系は上記照明用光源装置からの照明光線を偏向させて上記反射型空間光変調素子に導くための光束分割素子を含み、該接眼光学系は内部に屈折率が1より大きい媒質によって充填された屈折光学素子を含み、該接眼光学系屈折光学素子は上記反射型空間光変調素子からの画像光線を受け入れるための屈折面と上記画像光線を偏向させるための光束分割面と該光束分割面によって偏向された光を反射させて上記観察空間に導くための反射面とを有する。
【0054】
こうして本発明によると、光学系を屈折光学素子によって構成するため、屈折光学素子の各面を曲面、例えば、回転対称軸を有さない自由曲面又は回転対称軸を有する非球面にすることができる。それによって、屈折光学素子の各面に、収差補正機能及び屈折力を付与することができる。
【0055】
本発明によると、例えば、図5に示すように、虚像観察光学装置は、反射型空間光変調素子と、該反射型空間光変調素子に照明用光線を提供するための照明用光源装置と、上記照明用光源装置からの照明光線を上記反射型空間光変調素子に導くための光源光学系と、上記反射型空間光変調素子からの画像光線を観察空間に導くための接眼光学系とを有し、上記光源光学系及び上記接眼光学系はそれぞれ内部に屈折率が1より大きい媒質によって充填された屈折光学素子を含み、上記光源光学系屈折光学素子は上記照明用光源装置からの照明光線を受け入れるための第1の屈折面と上記反射型空間光変調素子からの画像光線を受け入れるための第2の屈折面と上記照明用光源装置からの照明光線を偏向させて上記反射型空間光変調素子に導くための光束分割面を含み、上記接眼光学系屈折光学素子は上記画像光線を受け入れるための屈折面と上記画像光線を偏向させるための光束分割面と該光束分割面によって偏向された光を反射させて上記観察空間に導くための反射面とを有する。
【0056】
本発明によると、光学系は光源光学系屈折光学素子と接眼光学系屈折光学素子を接合して1つの屈折光学素子として一体的な構造を有するため、製造工程が簡単となり、コンパクトな構造の虚像観察光学系が得られる。
【0057】
本発明によると、例えば、図7に示すように、虚像観察光学装置は、反射型空間光変調素子と、該反射型空間光変調素子に照明用光線を提供するための照明用光源装置と、上記照明用光源装置からの照明光線を上記反射型空間光変調素子に導くための光源光学系と、上記反射型空間光変調素子からの画像光線を観察空間に導くための接眼光学系とを有し、上記光源光学系は内部に屈折率が1より大きい媒質によって充填された屈折光学素子を含み、上記接眼光学系は内部に屈折率が1より大きい媒質によって充填された2つの屈折光学素子を含み、上記光源光学系屈折光学素子は上記照明用光源装置からの照明光線を受け入れるための第1の屈折面と上記反射型空間光変調素子からの画像光線を受け入れるための第2の屈折面と上記照明用光源装置からの照明光線を偏向させて上記反射型空間光変調素子に導くための光束分割面を含み、上記接眼光学系の第1の屈折光学素子は上記光源光学系屈折光学素子からの画像光線を受け入れるための屈折面と上記画像光線を偏向させるための光束分割面と該光束分割面によって偏向された光を反射させて再び上記光束分割面に導くための反射面とを含み、上記接眼光学系の第2の屈折光学素子は上記接眼光学系の第1の屈折光学素子の光束分割面からの光を受け入れるための第1の屈折面と該第1の屈折面からの光を上記観察空間に導くための第2の屈折面とを有する。
【0058】
上記光源光学系屈折光学素子、上記接眼光学系の第1及び第2の屈折光学素子、は光学的に密着接合されている。
【0059】
本発明によると、光源光学系の屈折光学素子と接眼光学系の屈折光学素子を、互いに接合された1つ又は2つの屈折光学素子より構成することができるから、虚像観察光学装置の組立作業が簡単化され、小型化される。
【0060】
本発明によると、例えば、図8に示すように、虚像観察光学装置は、反射型空間光変調素子と、該反射型空間光変調素子に照明用光線を提供するための照明用光源装置と、上記照明用光源装置からの照明光線を上記反射型空間光変調素子に導くための光源光学系と、上記反射型空間光変調素子からの画像光線を観察空間に導くための接眼光学系とを有し、上記光源光学系は内部に屈折率が1より大きい媒質によって充填された屈折光学素子を含み、上記接眼光学系は内部に屈折率が1より大きい媒質によって充填された2つの屈折光学素子を含み、上記光源光学系屈折光学素子は上記照明用光源装置からの照明光線を受け入れるための第1の屈折面と上記反射型空間光変調素子からの画像光線を受け入れるための第2の屈折面と上記照明用光源装置からの照明光線を偏向して上記反射型空間光変調素子に導くための光束分割面を含み、上記接眼光学系の第1の屈折光学素子は上記光源光学系屈折光学素子からの画像光線を受け入れるための屈折面と上記画像光線を偏向させるための光束分割面と該光束分割面によって偏向された光を反射させて再び上記光束分割面に導くための反射面とを含み、上記接眼光学系の第2の屈折光学素子は上記接眼光学系の第1の屈折光学素子の光束分割面からの光を受け入れるための第1の屈折面と該第1の屈折面からの光を上記観察空間に導くための第2の屈折面とを有する。
【0061】
本発明によると、光学系は光源光学系屈折光学素子と接眼光学系の2つの屈折光学素子からなり、多数の光学面を有する。従って、これらの屈折光学素子の各面を自由曲面、球面、非球面等の曲面にすることによって収差を低減し屈折力を付与することができる。また、屈折光学素子と屈折光学素子の間に、偏光子、検光子、四分の一波長板等を配置することができる。
【0062】
本発明によると、例えば、図9及び図10に示すように、虚像観察光学装置は、反射型空間光変調素子と、該反射型空間光変調素子に照明用光線を提供するための照明用光源装置と、上記照明用光源装置からの照明光線を上記反射型空間光変調素子に導くための光源光学系と、上記反射型空間光変調素子からの画像光線を観察空間に導くための接眼光学系とを有し、上記光源光学系は上記照明用光源装置からの照明光線を偏向させて上記反射型空間光変調素子に導くための光束分割素子を含み、該接眼光学系は内部に屈折率が1より大きい媒質によって充填された屈折光学素子を含み、該接眼光学系屈折光学素子は上記反射型空間光変調素子からの画像光線を受け入れるための第1の屈折面と上記画像光線を偏向させるための光束分割面と該光束分割面によって偏向された光を反射させるための反射面と該反射面からの光を上記観察空間に導くための第2の屈折面とを有し、上記第1及び第2の屈折面は上記反射型空間光変調素子の中心を通る主光線を回転対称軸とする回転対称な曲面に形成されている。
【0063】
従って、本発明によると、接眼光学系が1つの屈折光学素子より形成されているため、虚像観察光学装置の組立工程が簡単化される。また、接眼光学系の屈折光学素子の屈折面及び反射面を曲面にすることによって各種の収差を除去することができる。
【0064】
【発明の実施の形態】
図1を参照して本発明の虚像観察光学装置の第1の例を説明する。本例の虚像観察光学装置は照明用光源装置10と光学フィルム15と反射型空間光変調器20と第1及び第2のハーフミラー21、22と凹面反射鏡23とを有する。
【0065】
ハーフミラー21、22は反射型ホログラム面であってよい。ハーフミラー21、22の代わりに偏光ビームスプリッタを設け、適宜、四分の一波長板を設けてよい。凹面反射鏡23は反射型ホログラフィック面であってよく、非球面に形成されてよい。尚、非球面は回転対称軸を有する球面でない曲面の意味である。更に、凹面反射鏡23は回転対称軸を有さない自由曲面であってよい。図示していないが、偏光子及び検光子を設けて良い。
【0066】
虚像観察光学装置は更に、映像信号1を入力するシステムコントローラ2とシステムコントローラ2からの信号を入力する照明用光源装置駆動回路4及び反射型空間光変調器駆動回路6とを含む制御回路を有する。
【0067】
照明用光源装置10は光源11とリフレクタ12と導光板13及び反射板14とを有する。
【0068】
本例の虚像観察光学装置の構成素子は図28を参照して説明した虚像観察光学装置の構成素子と同様であってよい。しかしながら、本例の虚像観察光学装置の構成素子間の相対的は位置関係は図28の例と異なる。
【0069】
図28の例の場合と同様に、照明用光源装置10からの光の一部は第1のハーフミラー21を反射して反射型空間光変調器20に到達するが、他は部分は第1のハーフミラー21を透過して凹面反射鏡23に到達し、それを反射する。しかしながら、本例では、凹面反射鏡23を反射した迷光200は観察空間130の瞳131に到達することはない。従って、本例では、迷光200によって画像データに対するノイズが生成されることはない。
【0070】
図2を参照して図1の虚像観察光学装置の光学系の動作の詳細を説明する。図2は図29に対応した図であり、同一の部分については同一の参照符号が付されている。本例の光学系は、図29の例と同様に、照明用光源装置10からの光を反射型空間光変調素子20に導き、反射型空間光変調素子20からの光を接眼光学系に導くための光源光学系と光源光学系からの光を観察空間130の瞳131に導くための接眼光学系とを含む。
【0071】
光源光学系は照明用光源装置10からの光を偏向して反射型空間光変調素子20に導くための光束分割素子21を含む。接眼光学系は光源光学系からの光を偏向するための光束分割素子22と光束分割素子22からの光を観察空間130の瞳131に導くための反射素子23とを有する。
【0072】
本例では、第1のハーフミラー21が光源光学系の光束分割素子であり、第1のハーフミラー21と反射型空間光変調器20のなす角がαである。また、第2のハーフミラー22が接眼光学系の光束分割素子であり、凹面反射鏡23が反射素子である。従って、第2のハーフミラー22に立てた面法線ベクトルAと凹面反射鏡23に立てた面法線ベクトルBのなす角がβである。
【0073】
本例では、αは45度、βは145度である。また、ベクトルBと第2のハーフミラー22のなす角は55度である。本例の2つのベクトルA、Bのなす角βは、図28及び図29にて示した例の2つのベクトルA、Bのなす角βより大きい。
【0074】
同様に、凹面反射鏡23上の点Qと第2のハーフミラー22上の点Pの間の距離をf1 とし、反射型空間光変調器20から第2のハーフミラー22上の点Pまでの距離をf2 とする。凹面反射鏡23の焦点距離fはこの2つの距離の和に等しい。
【0075】
【数3】
f=f1 +f2
【0076】
本例の凹面反射鏡23の焦点距離fの値を、図29の例の凹面反射鏡23の焦点距離f´の値と比較すると、本例の凹面反射鏡23の焦点距離fの値のほうがより小さい。
【0077】
【数4】
f< f´
【0078】
従って、本例の虚像観察光学装置では光学系の倍率を従来の場合より大きくすることができる。
【0079】
凹面反射鏡23上の点Qから第2のハーフミラー22の下端までの距離をLとし、第2のハーフミラー22の下端から観察空間130の瞳Oまでの距離をRとする。距離Lは光学系の厚さを表し、距離Rはアイレリーフを表す。
【0080】
本例の光学系の厚さL及びアイレリーフRの値を、それぞれ図29の例の光学系の厚さL´及びアイレリーフR´の値と比較すると、本例の光学系の厚さLの値の方が小さく、本例のアイレリーフRの値の方が大きい。
【0081】
【数5】
L< L´
R> R´
【0082】
図1に示した本発明による虚像観察光学装置の第1の例に基づく実施例を示すと次のようになる。
(1)照明用光源装置10
(a)光源11: 冷陰極管
(b)光学フィルム15:半値発散角HDA≒15°
(2)反射型空間光変調素子20
(a)液晶: TN型
(b)表示部: 対角線長さDL=0.55インチ
(c)画素: VGA 640×480
(3)光学系の配置
(a)光源光学系の光束分割素子=第1のハーフミラー21
α≒45°
(b)接眼光学系の光束分割素子=第2のハーフミラー22
反射素子=凹面反射鏡23
β≒145°
【0083】
図3を参照して本発明による虚像観察光学装置の第2の例を説明する。本例の虚像観察光学装置は照明用光源装置10と光学フィルム15と偏光子17と反射型空間光変調器20と偏光ビームスプリッタ25と検光子26と全反射屈折光学素子30とを有する。偏光ビームスプリッタ25は例えば、反射型ホログラムであってよい。尚、図示されていないが適宜、四分の一波長板が設けられてよい。本例の照明用光源装置10は図1の第1の例の照明用光源装置10と同様であってよい。
【0084】
検光子26は表示画像のコントラストを向上させるため及び迷光を低減するために設けられ、その偏光方向は、偏光子17の偏光方向と直交するように、即ち、クロスニコルの関係となるように配置されている。
【0085】
本例の接眼光学系は全反射屈折光学素子30によって構成されている。ここに屈折光学素子はプリズムのように複数の屈折面及び反射面を有する光学素子であるが、プリズムは複数の光学的平面を有するのに対して、屈折光学素子は複数の光学的平面又は曲面を有する。全反射屈折光学素子30は、屈折率が1より大きい媒質によって充填された構造を有し、凹面の屈折面31と平面の光束分割面32と内側に凹面の反射面33とを有する。屈折面31及び反射面33は非回転対称な収差を低減するために自由曲面を有する。自由曲面は回転対称軸を有さない曲面形状の意味である。反射面33は、反射型ホログラフィック面によって形成されてよい。
【0086】
本例の虚像観察光学装置は更に、システムコントローラ2、照明用光源装置駆動回路4及び反射型空間光変調器駆動回路6とを含む制御回路を有する。
【0087】
照明用光源装置10からの光は光学フィルム15及び偏光子17を経由し、偏光ビームスプリッタ25を反射し、反射型空間光変調器20に到達する。反射型空間光変調器20からの光は偏光ビームスプリッタ25及び検光子26を経由して全反射屈折光学素子30に到達する。
【0088】
全反射屈折光学素子30の屈折面31を経由した光は、全反射条件下にて光束分割面32を反射して、反射面33に到達する。反射面33を反射した光は光束分割面32を経由して観察空間130の瞳131に到達する。
【0089】
次に本例の場合の迷光について説明する。照明用光源装置10からの光の一部は偏光ビームスプリッタ25及び検光子26を透過して全反射屈折光学素子30の反射面33を反射する。反射面33を反射した迷光200は光束分割面32を経由することによって観察空間130より離れる方向に偏向される。従って、迷光200が観察空間130の瞳131に到達することはない。
【0090】
本例では、偏光ビームスプリッタ25が光源光学系の光束分割素子であり、偏光ビームスプリッタ25と反射型空間光変調器20のなす角がαである。全反射屈折光学素子30の光束分割面32が接眼光学系の光束分割素子であり、反射面33が反射素子である。従って、全反射屈折光学素子30の光束分割面32に立てた面法線ベクトルAと反射面33に立てた面法線ベクトルBのなす角がβである。
【0091】
図4を参照して本発明による虚像観察光学装置の第3の例を説明する。本例の虚像観察光学装置は照明用光源装置10と光学フィルム15と偏光子17と反射型空間光変調器20と偏光ビームスプリッタ25と検光子26と全反射屈折光学素子30−1と屈折光学素子30−2とを有する。
【0092】
本例の虚像観察光学装置を図3の第2の例の虚像観察光学装置と比べると、屈折光学素子30−2が付加された点が異なり、それ以外の構成は第2の例と同様であってよい。従って、ここでは、屈折光学素子30−2以外の構成の説明は省略する。
【0093】
本例の接眼光学系は全反射屈折光学素子30−1及び屈折光学素子30−2によって構成されている。屈折光学素子30−2は第1及び第2の屈折面34、35を有し、これらは回転対称軸を有さない自由曲面に形成されてよい。
【0094】
本例の場合の迷光について説明する。照明用光源装置10からの光の一部は偏光ビームスプリッタ25及び検光子26を透過して全反射屈折光学素子30−1の反射面33を反射する。反射面33を反射した迷光200は光束分割面32及び屈折光学素子30−2を経由することによって観察空間130より離れる方向に偏向される。従って、迷光200が観察空間130の瞳131に到達することはない。
【0095】
本例では、第2の例と同様に、偏光ビームスプリッタ25が光源光学系の光束分割素子であり、偏光ビームスプリッタ25と反射型空間光変調器20のなす角がαである。全反射屈折光学素子30−1の光束分割面32が接眼光学系の光束分割素子であり、反射面33が反射素子である。従って、全反射屈折光学素子30−1の光束分割面32に立てた面法線ベクトルAと反射面33に立てた面法線ベクトルBのなす角がβである。
【0096】
図3及び図4に示した本発明による虚像観察光学装置の第2及び第3の例に基づく実施例を示すと次のようになる。
(1)照明用光源装置10
(a)光源11: 発光ダイオード(LED)
(b)光学フィルム15:半値発散角HDA≒15°
(2)反射型空間光変調素子20
(a)液晶: FLC型
(b)表示部: 対角線長さDL=0.55インチ
(c)画素: VGA 640×480
(3)光学系の配置
(a)光源光学系の光束分割素子=偏光ビームスプリッタ25
α≒45°
(b)接眼光学系の光束分割素子=全反射屈折光学素子30、30−1の光束分割面32
反射素子=全反射屈折光学素子30、30−1の反射面33
β≒145°
【0097】
図5を参照して本発明による虚像観察光学装置の第4の例を説明する。本例の虚像観察光学装置は照明用光源装置10と光学フィルム15と反射型空間光変調器20と屈折光学素子40−1及び全反射屈折光学素子40−2とを有する。
【0098】
本例によると、光源光学系は屈折光学素子40−1によって構成され、接眼光学系は全反射屈折光学素子40−2によって構成される。
【0099】
屈折光学素子40−1は凹面の第1及び第2の屈折面41、43とハーフミラー42とを有する。ハーフミラー42は反射型ホログラム面であってよい。全反射屈折光学素子40−2は屈折面44と平面の光束分割面47と内側に凹面の反射面48とを有する。
【0100】
屈折光学素子40−1と全反射屈折光学素子40−2は、別個の屈折光学素子として構成されてよいが、ハーフミラー42及び屈折面44を介して光学的に密着接合されてよい。2つの屈折光学素子40−1、40−2が光学的に密着接合されている場合、ハーフミラー42及び屈折面44は屈折光学素子40−1、40−2の内部に形成された面である。
【0101】
屈折光学素子40−1及び全反射屈折光学素子40−2によって構成される光源光学系及び接眼光学系は偏心光学系である。従って、屈折光学素子40−1の第1及び第2の屈折面41、43及び全反射屈折光学素子40−2の反射面48は非回転対称な収差を低減するために自由曲面に形成されている。全反射屈折光学素子40−2の反射面48は、例えば、反射型ホログラフィック面であってよい。尚、ハーフミラー42の代わりに偏光ビームスプリッタを設け、四分の一波長板を設けてよい。又、図示していないが、適宜、偏光子及び検光子を設けてよい。
【0102】
照明用光源装置10からの光は光学フィルム15を経由し、屈折光学素子40−1の第1の屈折面41を経由し、ハーフミラー42を反射し、第2の屈折面43を経由して、反射型空間光変調器20に到達する。反射型空間光変調器20からの光は、屈折光学素子40−1の第2の屈折面43及びハーフミラー42を経由して全反射屈折光学素子40−2に到達する。
【0103】
全反射屈折光学素子40−2に到達した光は屈折面44を経由し、全反射条件下にて全反射屈折光学素子40−2の光束分割面47を反射する。光束分割面47を反射した光は、反射面48を反射し、光束分割面47を経由して観察空間130の瞳131に到達する。
【0104】
次に本例の場合の迷光について説明する。照明用光源装置10からの光の一部はハーフミラー42及び屈折面44を透過して全反射屈折光学素子40−2の反射面48を反射する。反射面48を反射した迷光200は光束分割面47を経由することによって観察空間130より離れる方向に偏向される。従って、本例では迷光200が観察空間130の瞳131に到達することはない。
【0105】
本例では、屈折光学素子40−1のハーフミラー42が光源光学系の光束分割素子であり、従って、ハーフミラー42と反射型空間光変調器20のなす角がαである。また、全反射屈折光学素子40−2の光束分割面47が接眼光学系の光束分割素子であり、反射面48が反射素子である。従って、全反射屈折光学素子40−2の光束分割面47に立てた面法線ベクトルAと反射面48に立てた面法線ベクトルBのなす角がβである。
【0106】
図6を参照して本発明による虚像観察光学装置の第5の例を説明する。本例の虚像観察光学装置は照明用光源装置10と光学フィルム15と反射型空間光変調器20と屈折光学素子40−1と全反射屈折光学素子40−2と屈折光学素子40−3とを有する。
【0107】
本例の虚像観察光学装置を図5の第4の例の虚像観察光学装置と比べると、第の屈折光学素子40−3が付加された点が異なり、それ以外の構成は第4の例と同様であってよい。従って、ここでは、屈折光学素子40−3以外の構成の説明は省略する。
【0108】
本例の接眼光学系は全反射屈折光学素子40−2及び屈折光学素子40−3によって構成されている。第2の屈折光学素子40−3は第1及び第2の屈折面46、49を有し、これらは回転対称軸を有さない自由曲面に形成されてよい。
【0109】
本例の場合の迷光について説明する。照明用光源装置10からの光の一部はハーフミラー42及び屈折面44を透過して全反射屈折光学素子40−2の反射面48を反射する。反射面48を反射した迷光200は光束分割面47及び屈折光学素子40−3を経由することによって観察空間130より離れる方向に偏向される。従って、迷光200が観察空間130の瞳131に到達することはない。
【0110】
本例では、第4の例と同様に、ハーフミラー42が光源光学系の光束分割素子であり、ハーフミラー42と反射型空間光変調器20のなす角がαである。全反射屈折光学素子40−2の光束分割面47が接眼光学系の光束分割素子であり、反射面48が反射素子である。従って、全反射屈折光学素子40−2の光束分割面47に立てた面法線ベクトルAと反射面48に立てた面法線ベクトルBのなす角がβである。
【0111】
図5及び図6に示した本発明による虚像観察光学装置の第4及び第5の例に基づく実施例を示すと次のようになる。
(1)照明用光源装置10
(a)光源11: 発光ダイオード(LED)
(b)光学フィルム15:半値発散角HDA≒15°
(2)反射型空間光変調素子20
(a)液晶: TN型
(b)表示部: 対角線長さDL=0.55インチ
(c)画素: VGA 640×480
(3)光学系の配置
(a)光源光学系の光束分割素子=屈折光学素子40−1のハーフミラー42
α≒40°
(b)接眼光学系の光束分割素子=全反射屈折光学素子40−2の光束分割面47
反射素子=全反射屈折光学素子40−2の屈折面48
β≒140°
【0112】
図7を参照して本発明による虚像観察光学装置の第6の例を説明する。本例の虚像観察光学装置は照明用光源装置10と光学フィルム15と反射型空間光変調器20とガラス製屈折光学素子50とを有する。ガラス製屈折光学素子50は図示のように4つのガラス製屈折光学素子50−1、50−2、50−3、50−4を含む。
【0113】
本例によると、光源光学系は第1のガラス製屈折光学素子50−1によって構成され、接眼光学系は第2、第3及び第4のガラス製屈折光学素子50−2、50−3、50−4によって構成されている。
【0114】
光源光学系は凹面の第1の屈折面51とハーフミラー52と凸面の第2の屈折面53を有する。接眼光学系は第3の屈折面54と偏光ビームスプリッタ57及び四分の一波長板56と内側に凹面の反射面58と凹面の第4の屈折面59とを有する。ハーフミラー52及び第3の屈折面54は紙面に垂直な中心軸を有する円筒面であってよい。
【0115】
ガラス製屈折光学素子50は、別個の4つのガラス製屈折光学素子50−1、50−2、50−3、50−4より構成されてよいが、光学的に密着接合することによって1つのガラス製屈折光学素子として構成されてよい。1つのガラス製屈折光学素子として構成された場合、ハーフミラー52、偏光ビームスプリッタ57及び四分の一波長板56はガラス製屈折光学素子50の内部に形成された面である。
【0116】
ハーフミラー52は反射型ホログラム面であってよい。反射面58は、例えば、反射型ホログラフィック面であってよい。尚、図示していないが、適宜、偏光子及び検光子を設けてよい。
【0117】
ガラス製屈折光学素子50の第1、第2及び第3の屈折面51、53、59及び反射面58は、主として、歪曲及び像面湾曲を補正するために非球面にて構成されている。非球面とは、対称軸を有する非球面状曲面の意味である。
【0118】
照明用光源装置10からの光は光学フィルム15を経由し、ガラス製屈折光学素子50の第1の屈折面51を経由して円筒面状のハーフミラー52を反射する。ハーフミラー52を円筒面状にすることによって照明用光源装置10からの照明用光は効率的に均一に反射型空間光変調器20に導かれる。ハーフミラー52からの光は、第2の屈折面53を経由して、反射型空間光変調器20に到達する。反射型空間光変調器20からの光は、第2の屈折面53を経由して、ハーフミラー52に到達する。
【0119】
ハーフミラー52を経由した光は、偏光ビームスプリッタ57を反射し、四分の一波長板56を経由して反射面58に到達する。反射面58を反射した光は、再び四分の一波長板56を通過する。
【0120】
反射面58に入射する直線偏光は四分の一波長板56を通過することによって円偏光となる。反射面58を反射した円偏光は四分の一波長板56を通過することによって直線偏光となる。帰路の直線偏光は、往路の直線偏光と直交する偏波状態を有する。四分の一波長板56からの直線偏光は、偏光ビームスプリッタ57及び第3の屈折面59を経由して観察空間130の瞳131に到達する。
【0121】
次に本例の場合の迷光について説明する。照明用光源装置10からの光の一部はハーフミラー52を透過して反射面58を反射する。反射面58を反射した迷光200は第3の屈折面59を経由することによって観察空間130より離れる方向に偏向される。従って、本例では迷光200が観察空間130の瞳131に到達することはない。
【0122】
本例では、第1のガラス製屈折光学素子50−1のハーフミラー52が光源光学系の光束分割素子であり、従って、ハーフミラー52と反射型空間光変調器20のなす角がαである。また、第2のガラス製屈折光学素子50−2の偏光ビームスプリッタ57が接眼光学系の光束分割素子であり、第4のガラス製屈折光学素子50−4の反射面58が反射素子である。従って、偏光ビームスプリッタ57に立てた面法線ベクトルAと反射面58に立てた面法線ベクトルBのなす角がβである。
【0123】
図7に示した本発明による虚像観察光学装置の第6の例に基づく実施例を示すと次のようになる。
(1)照明用光源装置10
(a)光源11: 発光ダイオード(LED)
(b)光学フィルム15:半値発散角HDA≒20°
(2)反射型空間光変調素子20
(a)液晶: TN型
(b)表示部: 対角線長さDL=0.45インチ
(c)画素: SVGA 800×600
(3)光学系の配置
(a)光源光学系の光束分割素子=ガラス製屈折光学素子50のハーフミラー52
α≒45°
(b)接眼光学系の光束分割素子=ガラス製屈折光学素子50の光束分割面57
反射素子=ガラス製屈折光学素子50の反射面58
β≒145°
【0124】
図8を参照して本発明による虚像観察光学装置の第7の例を説明する。本例の虚像観察光学装置は照明用光源装置10と光学フィルム15と偏光子17と反射型空間光変調器20とガラス製屈折光学素子60−1と第1及び第2のプラスチック製屈折光学素子60−2、60−3とを有する。
【0125】
本例によると、光源光学系はガラス製屈折光学素子60−1によって構成され、接眼光学系は第1及び第2のプラスチック製屈折光学素子60−2、60−3によって構成される。尚、本例では、接眼光学系の第1及び第2のプラスチック製屈折光学素子60−2、60−3を互いに光学的に密着接合して1体的な屈折光学素子に形成してよい。更に、ガラス製屈折光学素子60−1と第1及び第2のプラスチック製屈折光学素子60−2、60−3とを互いに光学的に密着接合して1体的な屈折光学素子に形成してよい。
【0126】
ガラス製屈折光学素子60−1は凹面の第1の屈折面61と偏光ビームスプリッタ63と凸面の第2の屈折面62とを有する。第1のプラスチック製屈折光学素子60−2は検光子64とハーフミラー67と内側に凹面の反射面68とを有する。第2のプラスチック製屈折光学素子60−3は平面の第1の屈折面66と凹面の第2の屈折面65とを有する。
【0127】
ガラス製屈折光学素子60−1の第1及び第2の屈折面61、62と第1のプラスチック製屈折光学素子60−2の反射面68と第2のプラスチック製屈折光学素子60−3の屈折面65は非球面に形成されている。ガラス製屈折光学素子60−1の偏光ビームスプリッタ63は反射型ホログラム面であってよい。第1のプラスチック製屈折光学素子60−2の反射面68は、例えば、反射型ホログラフィック面であってよい。ハーフミラー67の代わりに偏光ビームスプリッタを設け、更に四分の一波長板を設けてよい。
【0128】
検光子64は表示画像のコントラストを向上させるため及び迷光を低減するために設けられ、その偏光方向は、偏光子17の偏光方向と直交するように、即ち、クロスニコルの関係となるように配置されている。
【0129】
照明用光源装置10からの光は光学フィルム15及び偏光子17を経由し、ガラス製屈折光学素子60−1の第1の屈折面61を経由して偏光ビームスプリッタ63を反射し、第2の屈折面62を経由して、反射型空間光変調器20に到達する。反射型空間光変調器20からの光は、ガラス製屈折光学素子60−1の第2の屈折面62及び偏光ビームスプリッタ63を経由して、第1のプラスチック製屈折光学素子60−2に到達する。
【0130】
第1のプラスチック製屈折光学素子60−2に到達した光は、検光子64を経由してハーフミラー67及び反射面68を反射し、ハーフミラー67を透過して第2のプラスチック製屈折光学素子60−3に到達する。第2のプラスチック製屈折光学素子60−3に到達した光は第1及び第2の屈折面66、65を経由して観察空間130の瞳131に到達する。
【0131】
次に本例の場合の迷光について説明する。照明用光源装置10からの光の一部はガラス製屈折光学素子60−1の偏光ビームスプリッタ63を透過して第1のプラスチック製屈折光学素子60−2の反射面68を反射する。反射面68を反射した迷光200は第2のプラスチック製屈折光学素子60−3の屈折面65を経由することによって観察空間130より離れる方向に偏向される。従って、本例では迷光200が観察空間130の瞳131に到達することはない。
【0132】
本例では、ガラス製屈折光学素子60−1の偏光ビームスプリッタ63が光源光学系の光束分割素子であり、従って、偏光ビームスプリッタ63と反射型空間光変調器20のなす角がαである。また、第1のプラスチック製屈折光学素子60−2のハーフミラー67が接眼光学系の光束分割素子であり、反射面68が反射素子である。従って、第1のプラスチック製屈折光学素子60−2のハーフミラー67に立てた面法線ベクトルAと反射面68に立てた面法線ベクトルBのなす角がβである。
【0133】
図8に示した本発明による虚像観察光学装置の第7の例に基づく実施例を示すと次のようになる。
(1)照明用光源装置10
(a)光源11: 発光ダイオード(LED)
(b)光学フィルム15:半値発散角HDA≒20°
(2)反射型空間光変調素子20
(a)液晶: FLC型
(b)表示部: 対角線長さDL=0.45インチ
(c)画素: SVGA 800×600
(3)光学系の配置
(a)光源光学系の光束分割素子=ガラス製屈折光学素子60−1の偏光ビームスプリッタ63
α≒45°
(b)接眼光学系の光束分割素子=プラスチック製屈折光学素子60−2のハーフミラー67
反射素子=プラスチック製屈折光学素子60−2の反射面68
β≒145°
【0134】
図9を参照して本発明による虚像観察光学装置の第8の例を説明する。本例の虚像観察光学装置は照明用光源装置10と光学フィルム15と偏光子17と反射型空間光変調器20とハーフミラー21と検光子26とプラスチック製屈折光学素子70とを有する。本例によると、接眼光学系はプラスチック製屈折光学素子70によって構成される。
【0135】
プラスチック製屈折光学素子70は球面の第1の屈折面71とハーフミラー72と内側の凹面の反射面73と非球面の第2の屈折面74とを有する。ハーフミラー72はプラスチック製屈折光学素子70の内部に形成された面である。ハーフミラー72は反射型ホログラム面であってよい。反射面73は反射型ホログラフィック面であってよく、非球面に形成されている。尚、ハーフミラー72の代わりに偏光ビームスプリッタを設け、更に四分の一波長板を設けてよい。
【0136】
照明用光源装置10からの光は光学フィルム15及び偏光子17を経由し、ハーフミラー21を反射して、反射型空間光変調器20に到達する。反射型空間光変調器20からの光は、ハーフミラー21及び検光子26を経由して、プラスチック製屈折光学素子70に到達する。
【0137】
プラスチック製屈折光学素子70に到達した光は、第1の屈折面71を経由してハーフミラー72及び反射面73を反射し、ハーフミラー72及び第2の屈折面74を経由して観察空間130の瞳131に到達する。
【0138】
次に本例の場合の迷光について説明する。照明用光源装置10からの光の一部はハーフミラー21及び検光子26を透過してプラスチック製屈折光学素子70の反射面73を反射する。しかしながら、本例では、プラスチック製屈折光学素子70の反射面73を反射した迷光は観察空間130の瞳131に到達することはない。
【0139】
図10を参照して本発明による虚像観察光学装置の第9の例を説明する。本例の虚像観察光学装置は照明用光源装置10と光学フィルム15と偏光子17と反射型空間光変調器20とハーフミラー21と検光子26とプラスチック製屈折光学素子80とを有する。本例によると、接眼光学系はプラスチック製屈折光学素子80によって構成される。
【0140】
本例の虚像観察光学装置を図9の第8の例と比較すると、プラスチック製屈折光学素子の反射面の位置が異なり、それ以外の構成は同様であってよい。
【0141】
プラスチック製屈折光学素子80は球面の第1の屈折面81とハーフミラー82と内側の凹面の反射面83と非球面の第2の屈折面84とを有する。ハーフミラー82はプラスチック製屈折光学素子80の内部に形成された面である。ハーフミラー82は反射型ホログラム面であってよい。反射面83は反射型ホログラフィック面であってよく、非球面に形成されている。尚、ハーフミラー72の代わりに偏光ビームスプリッタを設け、更に四分の一波長板を設けてよい。
【0142】
照明用光源装置10からの光は光学フィルム15及び偏光子17を経由し、ハーフミラー21を反射して、反射型空間光変調器20に到達する。反射型空間光変調器20からの光は、ハーフミラー21及び検光子26を経由して、プラスチック製屈折光学素子80に到達する。
【0143】
プラスチック製屈折光学素子80に到達した光は、第1の屈折面81を経由してハーフミラー82を透過し、反射面83及びハーフミラー82を反射し、第2の屈折面84を経由して観察空間130の瞳131に到達する。
【0144】
次に本例の場合の迷光について説明する。照明用光源装置10からの光の一部はハーフミラー21及び検光子26を透過してプラスチック製屈折光学素子80に到達する。しかしながら、本例では、プラスチック製屈折光学素子80に到達した迷光は観察空間130の瞳131に到達することはない。
【0145】
図9及び図10に示した例では、ハーフミラー21が光源光学系の光束分割素子であり、従って、ハーフミラー21と反射型空間光変調器20のなす角がαである。また、プラスチック製屈折光学素子70、80のハーフミラー72、82が接眼光学系の光束分割素子であり、反射面73、83が反射素子である。従って、ハーフミラー72、82に立てた面法線ベクトルAとプラスチック製屈折光学素子70、80の反射面73、83に立てた面法線ベクトルBのなす角がβである。
【0146】
図9及び図10に示した本発明による虚像観察光学装置の第8及び第9の例に基づく実施例を示すと次のようになる。
(1)照明用光源装置10
(a)光源11: 発光ダイオード(LED)
(b)光学フィルム15:半値発散角HDA≒20°
(2)反射型空間光変調素子20
(a)液晶: FLC型
(b)表示部: 対角線長さDL=0.55インチ
(c)画素: VGA 640×800
(3)光学系の配置
(a)光源光学系の光束分割素子=ハーフミラー21
α≒45°
(b)接眼光学系の光束分割素子=プラスチック製屈折光学素子70、80のハーフミラー72、82
反射素子=プラスチック製屈折光学素子70、80の反射面73、83
β≒135°
【0147】
図11に本発明による虚像観察光学装置の第10の例の光線図を示す。本例の虚像観察光学装置の構成は図7に示した第6の例の構成と同様であるが、本例では四分の一波長板56が除去されている点が異なる。図示のように、観察空間の出射瞳が存在する点に原点を設け、光軸に沿ってz軸、光軸に垂直な面内にて水平方向にx軸、垂直方向にy軸をとる。図示のように虚像観察光学系より遠ざかる方向にz軸の正の方向をとる。本例の光学系の仕様を次に示す。
【0148】
瞳径: 水平方向の径12mm×垂直方向の径4mm
(光線収差及び解像度の演算は瞳径4mmにて実施した。)
アイレリーフ:20mm
水平画角:32度
垂直画角:24度
歪曲:5%以下
【0149】
上述にように、実際には、照明光源装置10からの光は光源光学系、空間光変調器及び接眼光学系を経由して観察空間の出射瞳に到達するが、ここでは、光路を逆に辿る。従って、図示のように、観察空間の出射瞳STOから虚像OBJへの光を想定する。この光は接眼光学系、空間光変調素子及び光源光学系を経由して照明用光源装置に至る。
【0150】
このように光路の経路に存在する光学系の面に、順に番号を付する。例えば、ガラス製屈折光学素子50の屈折面59には数字3が付され、偏光ビームスプリッタ57には往路と帰路に対してそれぞれ数字4及び6が付され、反射面58には数字5が付されている。尚、空間光変調器20の画素表示面には数字10が付され、空間光変調器20の偏光子の両面には、それぞれ往路と帰路に対して8及び9と11及び12が付されている。
【0151】
各光学面は次の非球面を表す式によって表される。この式の右辺のRDY は曲率半径、K、a、b、c、dは定数である。
【0152】
【数6】
z=RDY ・h2[1+(1-(1+K)RDY2h2)1/2]-1
+ah4+bh6+ch8+dh10
h2=x2+y2
【0153】
図12に本例の虚像観察光学装置の光学系のデータを示し、図13に各光学面のレンズデータを示す。図12の光学系のデータを簡単に説明する。面番号は図11に示す光学系の各要素に付された面の番号である。OBJは虚像位置、STOは瞳、IMGは照明用光源装置である。面番号8〜12は空間光変調器の各構成面を示す。ASPは非球面であることを示す。REFLは反射面を示し、REFLの表示がないのは屈折面を示す。
【0154】
図13のレンズデータを簡単に説明する。レンズデータを簡単に説明する。A、B、C、D、Kは数6の式の係数、XDE、YDE、ZDEはXYZ方向の偏心、ADE、BDE、CDEはXYZ軸周りのチルトである。また、表中、GLBG1は瞳座標基準、IC:Yは非球面の曲面が複数存在する場合に第1の面を対象とすることを意味する。
【0155】
図14〜図18は本例の虚像観察光学装置の各面の光線収差を示す曲線である。各図の右側に図示したように、3つの波長λについて、光線収差を求めた。縦軸は主光線の像面上の位置と他の光線の像面上の位置との距離であり単位はmmである。横軸は入射瞳における光線高さであり最大値は±2mmである。各図の中央の最初の括弧はXY座標、次の括弧は水平画角及び垂直画角である。
【0156】
図19〜図21はMTF(Modulation Transfer function)を示す。縦軸は変調度、横軸はデフォーカス位置である。光線収差の場合と同様の3つの波長を使用したが、3つの波長が1対1対1の割合の合成光線を使用した。各図の左側の括弧は水平画角及び垂直画角である。
【0157】
以上本発明の実施例について詳細に説明してきたが、本発明は上述の実施例に限ることなく本発明の要旨を逸脱することなく他の種々の構成が採り得ることは当業者にとって容易に理解されよう。
【0158】
上述の例では、反射型空間光変調素子として、液晶を含む液晶型空間光変調素子を使用した。しかしながら、本発明の虚像観察光学装置は、反射型空間光変調素子であればどのような形式のものでも使用可能であり、例えば、デジタルマイクロミラーデバイス等の他の反射型空間光変調素子を使用してもよい。
【0159】
また、このように液晶型空間光変調素子以外の反射型空間光変調素子を使用する場合、上述の例と同様に、光源光学系及び接眼光学系において、偏光子及び検光子、四分の一波長板等の位相差板、マイクロレンズ、ディフューザ等の光学素子を適宜組み合わせて使用してよい。
【0160】
上述の例では、照明用光源装置として、光源及び導光板を含む装置を使用したが、これ以外の照明用光源装置も可能である。例えば、拡散板又はフライアイレンズとレーザ光源を組み合わせたものであってもよい。
【0161】
【発明の効果】
本発明によると、接眼光学系の光束分割素子に立てた面法線ベクトルAと反射素子に立てた面法線ベクトルBのなす角βは136度以上179度以下であり、従って、迷光によるゴーストが低減した虚像観察光学装置を提供することができる利点がある。
【0162】
本発明によると、接眼光学系の光束分割素子に立てた面法線ベクトルAと反射素子に立てた面法線ベクトルBのなす角βは136度以上179度以下であり、従って、薄型且つ軽量の虚像観察光学装置を提供することができる利点がある。
【0163】
本発明によると、接眼光学系の光束分割素子に立てた面法線ベクトルAと反射素子に立てた面法線ベクトルBのなす角βは136度以上179度以下であり、従って、高倍率且つ高解像度の虚像観察光学装置を提供することができる利点がある。
【0164】
本発明によると、光学系の屈折光学素子の内の1つの屈折光学素子を複屈折が十分小さいもの(通常、ガラス製にする)にすることによって、表示画像のコントラストの劣化を最小化することができる利点がある。従って、光学系を構成する全ての屈折光学素子を複屈折が十分小さいもの(通常ガラス製にする)にする場合と比べて、製造コスト及び光学系の重量が小さくすることができる利点を有する。
【0165】
本発明によると、光学系の光束分割素子又は反射素子を屈折光学素子の1面に設けることによって、組立工程を簡略化することができる利点を有する。
【0166】
本発明によると、屈折光学素子の各面を適当な形状の自由曲面又は非球面に形成することによって、像面湾曲及び歪曲収差を補正することができる。従って、高解像度の虚像観察光学装置を提供することができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の虚像観察光学装置の第1の例を示す図である。
【図2】本発明の虚像観察光学装置の第1の例の詳細を説明するための説明図である。
【図3】本発明の虚像観察光学装置の第2の例を示す図である。
【図4 】本発明の虚像観察光学装置の第3の例を示す図である。
【図5】本発明の虚像観察光学装置の第4の例を示す図である。
【図6 】本発明の虚像観察光学装置の第5の例を示す図である。
【図7】本発明の虚像観察光学装置の第6の例を示す図である。
【図8】本発明の虚像観察光学装置の第7の例を示す図である。
【図9】本発明の虚像観察光学装置の第8の例を示す図である。
【図10】本発明の虚像観察光学装置の第9の例を示す図である。
【図11】本発明の虚像観察光学装置の第10の例の光線図である。
【図12】本発明の虚像観察光学装置の第10の例の光学系のデータを示す図である。
【図13】本発明の虚像観察光学装置の第10の例のレンズデータを示す図である。
【図14】本発明の虚像観察光学装置の第10の例の光線収差を示す図である。
【図15】本発明の虚像観察光学装置の第10の例の光線収差を示す図である。
【図16】本発明の虚像観察光学装置の第10の例の光線収差を示す図である。
【図17】本発明の虚像観察光学装置の第10の例の光線収差を示す図である。
【図18】本発明の虚像観察光学装置の第10の例の光線収差を示す図である。
【図19】本発明の虚像観察光学装置の第10の例のMTFを示す図である。
【図20】本発明の虚像観察光学装置の第10の例のMTFを示す図である。
【図21】本発明の虚像観察光学装置の第10の例のMTFを示す図である。
【図22】旋光(偏光導波)型液晶を用いた反射型空間光変調素子の構成及び動作を説明するための説明図である。
【図23】複屈折型液晶(FLC)を用いた反射型空間光変調素子の構成及び動作を説明するための説明図である。
【図24】従来の複屈折型液晶(FLC)を用いた反射型空間光変調素子を使用する虚像観察光学系の構成の概略を説明するための説明図である。
【図25】従来の虚像観察光学装置の第1の例を示す図である。
【図26】従来の虚像観察光学装置の第2の例を示す図である。
【図27】従来の虚像観察光学装置の第3及び第4の例を示す図である。
【図28】 虚像観察光学装置の一例を示す図である。
【図29】 図28に示す虚像観察光学装置の一例の詳細を説明するための説明図である。
【符号の説明】
10…照明用光源装置、 11…光源、 12…リフレクタ、 13…導光板、13A…前面(出射面)、 13B…背面、 14…反射板、 15…光学フィルム、 17…偏光子、 20…反射型空間光変調器、 21,22…ハーフミラー、 23…反射鏡、 25…偏光ビームスプリッタ、 26…検光子、 30,30−1…全反射屈折光学素子、 30−2…屈折光学素子、 31…屈折面、 32…光束分割面、 33…反射面、 34,34…屈折面、 40−1…屈折光学素子、 40−2…全反射屈折光学素子、 40−3…屈折光学素子、 41…屈折面、 42…ハーフミラー、 43,44,46…屈折面、47…光束分割面、 48…反射面、 49…屈折面、 50,50−1,50−2,50−3…ガラス製屈折光学素子、 50−4…ガラス製屈折光学素子、 51…屈折面、 52…ハーフミラー、 53…屈折面、 56…四分の一波長板、 57…偏光ビームスプリッタ、 58…反射面、 59…屈折面、 60−1…ガラス製屈折光学素子、 60−2,60−3…プラスチック製屈折光学素子、 61,62…屈折面、 63…偏光ビームスプリッタ、 64…検光子、 65,66…屈折面、 67…ハーフミラー、 68…反射面、 70…プラスチック製屈折光学素子、 71…屈折面、 72…ハーフミラー、 73…反射面、 74…屈折面、 80…プラスチック製屈折光学素子、 81…屈折面、 82…ハーフミラー、 83…反射面、 84…屈折面、 90…液晶型反射型空間光変調素子、 91A,91B…ガラス基板、 92A,92B…透明電極、 93A,93B…配向板、 94A…偏光子、 94B…検光子、 95…液晶材料、 96…反射板、 100…FLC型反射型空間光変調素子、 101A…ガラス基板、 101B…シリコン基板、 102A…透明電極、 102B…アルミ電極、103A,103B…配向膜、 104…偏光子、 105…液晶材料、 111…ハーフミラー、 112…検光子、 130…観察空間、 131…瞳、 200…迷光
Claims (15)
- 反射型空間光変調素子と、
該反射型空間光変調素子に照明用光線を提供するための照明用光源装置と、
上記照明用光源装置から発せられる照明用光線の光路上に配置され、上記照明用光源装置からの照明用光線を反射して上記反射型空間光変調素子に導く第1の光束分割面を有する光束分割素子を含む光源光学系と、
上記反射型空間光変調素子によって変調された画像光線の上記光束分割素子を透過した出射側に配置され、上記反射型空間光変調素子からの画像光線の入射側に屈折面と、該屈折面から入射した上記画像光線を全反射させる平面の第2の光束分割面と、該第2の光束分割面によって全反射された上記画像光線を反射し、上記第2の光束分割面を透過屈折させて観察空間に導く、自由曲面又は反射型ホログラフィック面より成る反射面とを有する全反射屈折光学素子と、を備え、
上記反射型空間光変調素子の中心を通る主光線が上記反射面によって反射される点における上記反射面の法線ベクトルと上記第2の光束分割面における法線ベクトルとのなす角は、上記反射面及び上記第2の光束分割面の各面における光線が反射する側をベクトルの正の方向として、136度以上且つ179度以下であり、
上記反射型空間光変調素子の中心を通る主光線が上記照明用光源装置から上記光束分割素子に至る光路を通る光線のうち上記光束分割素子において反射することなく該光束分割素子を透過する光線が、上記全反射屈折光学素子の上記屈折面から入射して上記反射面で反射されるように、上記全反射屈折光学素子の上記屈折面と、上記光源光学系の上記光束分割素子の上記第1の光束分割面とが配置され、
上記反射型空間光変調素子の中心を通る主光線が上記照明用光源装置から上記光束分割素子に至る光路を通る光線のうち上記光束分割素子において反射することなく該光束分割素子を透過する光線の、上記全反射屈折光学素子の上記反射面により反射された後、上記第2の光束分割面を透過する光路が、上記観察空間から外れた領域に向かう構成とされる
虚像観察光学装置。 - 上記照明用光源装置と上記光源光学系の光束分割素子の間に偏光子が配置された請求項1記載の虚像観察光学装置。
- 上記光源光学系の光束分割素子と上記観察空間の間に検光子が配置された請求項1又は2に記載の虚像観察光学装置。
- 上記光源光学系の光束分割素子は偏光性光束分割素子である請求項1記載の虚像観察光学装置。
- 上記光源光学系の光束分割素子は無偏光性光束分割素子である請求項1記載の虚像観察光学装置。
- 上記光源光学系の光束分割素子は反射型ホログラム光束分割素子である請求項1記載の虚像観察光学装置。
- 上記全反射屈折光学素子の第2の光束分割面は偏光性光束分割面である請求項1記載の虚像観察光学装置。
- 上記全反射屈折光学素子の第2の光束分割面は無偏光性光束分割面である請求項1記載の虚像観察光学装置。
- 上記全反射屈折光学素子の第2の光束分割面は反射型ホログラム光束分割面である請求項1記載の虚像観察光学装置。
- 上記全反射屈折光学素子の第2の光束分割面と上記反射面の間に四分の一波長板が配置されている請求項1記載の虚像観察光学装置。
- 上記全反射屈折光学素子の反射面、屈折面の少なくとも一つは回転対称軸を有さない自由曲面である請求項1記載の虚像観察光学装置。
- 上記照明用光源装置は光源と導光板とを含む請求項1記載の虚像観察光学装置。
- 上記反射型空間光変調素子は強誘電性液晶型の空間光変調素子である請求項1記載の虚像観察光学装置。
- 上記全反射屈折光学素子に隣接して配置され、屈折面を有し、上記全反射屈折光学素子の反射面により反射した光を該屈折面を経由して上記観察空間に導く屈折光学素子を、更に有する請求項1記載の虚像観察光学装置。
- 上記光源光学系は、上記照明用光源装置からの光の入射面又は上記反射型空間光変調素子側の面のうち少なくともいずれか一方の面に自由曲面をもった屈折光学素子を有する請求項1記載の虚像観察光学装置。
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