JP4329357B2 - リチウム二次電池負極部材、及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、 充放電のサイクル安定に優れ、 高容量で、 安全性も高いリチウム二次電池用の負極部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
リチウムイオン二次電池の体積及び重量容量密度を向上させることを目的として、 従来のグラファイト内へのリチウムイオンのインターカレーションを利用する方法ではなく、リチウム金属の状態で負極電極に蓄積する方法が検討されている。しかし、リチウム金属が有機電解液と反応し、 充放電時に樹枝状のリチウム金属の成長(デンドライト成長)が起こり、正極との内部短絡を引き起こし、 最終的には爆発に至る危険性を有している。さらに、 デンドライト成長に起因して充放電効率も90%以下と低効率になることから実用化に至っていない。
【0003】
このデンドライト成長を抑える手法として、リチウム金属表面上にポリマー膜を形成することや、 フッ化物膜、 炭酸化合物膜、 酸化物膜、 酸窒化物(US5,314,765のclaim1を参照)、及び硫化物膜(US6,025,094のclaim1および4を参照)等を形成することが検討されている。また、Li表面に酸化物層がなく、 その表面に中間層として、 硫化物層、 窒化物層を形成することによりインピーダンスを低減させることが検討されている(特開2000−340257の請求項6および7を参照)。さらに、リチウム金属表面上に非晶質の無機固体電解質を形成してデンドライト成長を抑制することも検討されている。リチウム−リン−イオウ系の無機固体電解質はリチウム金属に対して安定で、 電解液に対する化学的安定性に優れ、サイクル試験における機械的強度が強い薄膜が製膜可能としている(特開2002−329524の請求項1および9を参照)。
【0004】
一方、グラファイト負極の集電体には一般に銅箔が用いられている。それ以外にはニッケルなどが知られている。その理由として、リチウムイオンとの反応が起きないことが挙げられている。(「21世紀のリチウム二次電池技術」p.133、5行〜6行、2002年1月21日発行、シーエムシー出版)。
【0005】
また、Li−Al合金を負極とするリチウム二次電池では、負極の集電体にステンレスを使用する例が知られている。(「電池便覧」p.337、 右コラム11行、 平成2年8月20日発行、 丸文株式会社)
さらには、リチウム金属そのものを負極とする場合には、 集電体を使用することなく、リチウム金属箔単独で使用される場合が多い(「電池便覧」p.330の図3.7.32、 およびp.331の図3.7.33、平成2年8月20日発行、 丸文株式会社)。ただし、 例えばp.330の図3.7.32の場合には、 コイン型電池に於ける負極の蓋が一種の集電機能を果たしており、 材質としてはステンレスが一般的である。
【0006】
また、 集電体上にリチウムを吸蔵・放出する活物質からなる薄膜において集電体成分の拡散を適度に制御するためにMo、 Wを含有する中間層を形成することが検討させている(特開2002−373644の請求項1を参照)。また、 集電体上にリチウムと合金化する金属と、 リチウムと合金化しない金属からなる合金薄膜を設けることによって、 合金薄膜の微粉化、 剥離を抑制している(特開2002−373647請求項1を参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする技術課題】
従来、リチウムイオン二次電池の負極の集電体には銅箔が使用されている。これは、リチウムと銅が反応せず、 合金相、もしくは固溶相を形成しないとされているためで、 リチウム金属負極の場合にも銅箔を適用することが通常考えられている。
【0008】
また、リチウム金属層の厚みは、 単位体積及び重量当たりの電池容量を上げる目的から、20μm以下、好ましくは5μm程度に抑える必要がある。この厚み領域になると、リチウム金属の自立箔では機械的強度が弱く使用できない。 そのために、 銅箔等の集電体上に張り合わせること、あるいは気相合成法にて形成することが必要になる。
【0009】
この銅箔と気相合成法により形成したリチウム金属膜との積層構造に関して検討を行った結果、 従来の定説に反して、リチウム金属の融点温度以下においてもリチウム金属と銅が反応し、 合金化もしくは何らかの固溶相を形成する。
【0010】
さらに、 銅箔上にリチウム金属層を形成し、 その上に保護層を形成した部材をリチウム二次電池の負極に使用した場合、 リチウム金属層への銅の拡散が原因となってサイクル安定性が得られず、 負極性能を劣化させる現象が起きる。
【0011】
現在リチウム二次電池は充放電サイクル効率を100%にすることは非常に困難である。 それはリチウムが電解液との応物を生成してしまい、充放電のたびにリチウムの溶解析出が起こるため、リチウムを消費しながら充放電を繰り返す。 そのため、 リチウム消費分を負極側のリチウムから補うことが必要となる。
【0012】
この発明は、充放電のサイクル安定に優れ、 高容量で、 安全性も高いリチウム二次電池を実現するために、サイクル特性に優れた寿命の長い負極部材を提供することを課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明においては、金属基材上に形成されるリチウム金属膜への基材金属の拡散を減らすために、気相合成法等によるリチウム金属成膜時の熱負荷を低減する。
【0014】
また、リチウム金属膜への基材金属の拡散を抑制するために、金属基材とリチウム金属層との間に、拡散防止のための中間層を設ける。
【0015】
成膜時の熱負荷の低減は、例えば、成膜工程を2回以上に分けて成膜時のリチウム表面温度を150℃以下にする方法や成膜中の金属基材温度を150℃以下に保つ方法で実現できる。
【0016】
又、前記中間層は、金属基材の表面に基材金属の酸化層や硫化物層を形成してそれを利用する。そうすることでその中間層を容易に安価に形成することができる。
【0017】
上述した成膜時の熱負荷低減、中間層による成膜時の拡散防止により、リチウム金属膜中の基材金属の濃度が、リチウム金属膜の最表面からリチウム金属膜厚20%の範囲において、5原子%以下であるリチウム二次電池負極部材や、電界を基材と金属電極間に印加して金属電極側にリチウムイオンを伝導させたときの伝導可能リチウム量が全リチウム量に対し20%以上であるリチウム二次電池負極部材が得られる。
【0018】
なお、上述した成膜時の熱負荷低減、中間層による成膜時の拡散防止は、基材上にリチウムを吸・放出可能な金属膜、 合金膜又はカーボン膜のいずれか1種以上を形成した負極部材に適用しても効果がある。この場合にも、基材上に形成される膜の表面温度や基材温度を150℃以下に保って成膜を行う、あるいは基材金属の酸化層などを中間層にして成膜時の拡散を防止すると、基材上に形成されたリチウムを吸・放出可能な膜中の基材金属濃度が当該膜の最表面からその膜の膜厚20%の範囲において5原子%以下であるリチウム二次電池負極部材が得られる。
【0019】
【作用】
この発明のリチウム二次電池負極部材は、基材上に設けるリチウム金属層、あるいは金属膜、合金膜又はカーボン膜のいずれか1種以上の膜からなるリチウムを吸・排出可能な膜に対する銅等の基材金属の拡散を抑制したので、リチウムの不活性化が低減してサイクル寿命が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】
〔実施例1〕
図1に示すように、厚さが10μmの銅箔を基材1として使用し、 その上に蒸着法により成膜中のリチウム表面温度を150℃に抑えた条件下でリチウム金属膜2を形成した。 温度測定は放射温度計を用いて行った。 リチウム金属膜2の膜厚は5μmであった。 膜厚の測定は触針式段差計を用いて行った。 さらに、リチウム金属膜2上に、リチウム(Li)−リン(P)−イオウ(S)組成の固体電解質膜3を固体電解質の表面温度を150℃以下に抑えた条件下で蒸着法により0.5μm厚に形成し、 その後に得られた材料を15mm径に打ち抜いて負極とした。固体電解質膜3の組成は、 プラズマ発光分析(ICP)法によって分析したところ、 Li34原子%、P14原子%、 S52原子%であった。
【0021】
また、電池用の正極は、 活物質となるLiCoO2 粒子、 電子伝導性を付与する炭素粒子、 及びポリフッ化ビニリデンを有機溶媒と共に混合し、 アルミニウム箔上に塗布して作製した。 正極の厚みは100μmである。
【0022】
露点−80℃以下のアルゴンガス雰囲気下で、負極、 セパレータ(多孔質ポリマーフイルム)、及び正極を、 コイン型セル内に設置し、 さらにエチレンカーボネートとプロピレンカーボネートの混合溶液に電解塩として1モル%のLiPF6 を溶解させた有機電解液を滴下して、 リチウム二次電池を作製した。
【0023】
そして、この試作電池の性能評価のための充放電のサイクル試験行った。その充放電サイクル試験は、 3mAの定電流条件で、 充電4.2V、 放電3.0Vの間で行った。 そのサイクル試験の結果を表1に示す。この表1からわかるように、500サイクル後にも内部短絡は起こらず、 容量の低下も見られなかった。
【0024】
また、充放電サイクル試験後、 コインセルを分解し、 負極を取り出して、 走査型電子顕微鏡(SEM)による観察、 及びエネルギー分散X線分析(EDX)を行ったが、リチウム金属のデンドライト成長は見られず、 負極表面に固体電解質層が保持されていることが観察された。 さらに、 同負極部材の光電子分光分析(XPS)を行ったところ、 表面層の固体電解質、 およびリチウム金属層が観測された。
【0025】
また、 銅箔上のリチウム金属の一部を切り出し、 銅箔上に形成されたリチウム膜の深さ方向の表面分析を光電子分光分析(XPS)を用いて行った。 その分析結果を図2に示す。表面からの深さ1.0μm(膜厚の20%)付近で銅のピークが検出され、 リチウム層に銅が1%拡散していることを確認した。
【0026】
また、 図3に示すように、先に作製した負極の固体電解質膜3上にさらに蒸着法により成膜中のリチウム表面温度を150℃に抑えた条件下で第2のリチウム層となるリチウム金属膜4を形成した。そのリチウム金属膜4の膜厚は5μmであった。 膜厚の測定は触針式段差計で行った。
【0027】
この銅箔1/リチウム金属膜2/固体電解質膜3/リチウム金属膜4から成る素子の銅箔1とリチウム金属膜4に定電流電源を接続し、 銅箔直上のリチウムを固体電解質膜3とリチウム金属膜4の界面側に放出させる直流寿命試験を実施した。 この直流寿命試験は、 0.5mA/cm2 の定電流条件下で行い、直流抵抗が100Ωに上昇時点で寿命とした。 その結果、 伝導可能リチウム量は全リチウム量に対し20%(伝導可能リチウム量/全リチウム量×100(%))以上であった。 上記の直流寿命試験でリチウムを放出させ直流抵抗値が100Ωになった時点でのリチウム放出量をリチウム伝導可能リチウム量と定義する。 伝導可能リチウム量は4.85×10-4×電流密度(mA/cm2 )×時間(h)で表され(1mAh/cm2 =(4.85×10-4cm/cm2 より)、また全リチウム量は触針式段差計によって測定した膜厚(cm)で表される。
【0028】
なお、金属基材としてはCu以外に、Ni、SUSを用いることができる。
【0029】
〔実施例2〕〜〔実施例9〕
実施例1と同様の構成で、 金属基材の温度、 リチウム金属の膜厚、 固体電解質も膜厚を変えた負極を採用した電池を作製し、 その電池のサイクル特性、 直流寿命を調査した。 その結果を表1に併せて示す。 伝導可能リチウム量とサイクル特性に相関が確認できた。
【0030】
〔比較例1〕
銅箔上に形成するリチウム金属膜の成膜中の表面温度を170℃とし、その他は実施例1と同じ条件でリチウム二次電池を作製した。
【0031】
充放電のサイクル実験は、 3mAの定電流条件で、 充電4.2V、 放電3.0Vの間で行った。 その結果は表1に示す通りであり、充放電サイクル寿命は200〜300サイクルであった。
【0032】
銅箔上のリチウム金属の一部を切り出し、 銅箔上に形成されたリチウム膜の深さ方向の表面分析を光電子分光分析(XPS)を用いて行った。 その結果を図2に示す。表面からの深さ1.0μm(膜厚の20%)付近で銅のピークが検出され、 リチウム層に銅が7%拡散していることを確認した。
【0033】
また、実施例1と同様の構成で直流寿命試験を実施した。 直流寿命試験は、 0.5mA/cm2 の定電流条件下で直流抵抗が100Ωに上昇した時点で寿命とした。 その結果、 伝導可能リチウム量は全リチウム量に対し9〜12%であった。 表1に結果を示す。
【0034】
〔実施例10〕
厚さ10μmの銅箔を大気中で加熱することによってその銅箔の表面に銅の酸化層5(図4参照)を形成した。 その酸化層の膜厚は0.2μmであった。さらにその上に蒸着法によりリチウム表面温度150℃以下の条件下でリチウム金属膜2を形成した。 温度測定は放射温度計で行った。リチウム金属膜2の膜厚は0.5μmであった。これらの膜厚の測定は触針式段差計で行った。 さらに、 リチウム金属膜2上に、 リチウム(Li)−リン(P)−イオウ(S)組成の固体電解質膜3を蒸着法により0.5μm厚に形成し、 その後、得られた材料を15mm径に打ち抜いて負極とした。 プラズマ発光分析(ICP)法による固体電解質膜3の組成は、 Li34原子%、 P14原子%、 S52原子%であった。
【0035】
電池用の正極は、 活物質となるLiCoO2 粒子、 電子伝導性を付与する炭素粒子、 及びポリフッ化ビニリデンを有機溶媒と共に混合し、 アルミニウム箔上に塗布して作製した。 正極の厚みは100μmである。
【0036】
露点−80℃以下のアルゴンガス雰囲気下で、 負極、 セパレータ(多孔質ポリマーフイルム)、及び正極をコイン型セル内に設置し、 さらにエチレンカーボネートとプロピレンカーボネートの混合溶液に電解塩として1モル%のLiPF6 を溶解させた有機電解液を滴下して、 リチウム二次電池を作製した。
【0037】
そして、この電池について充放電のサイクル実験を、 3mAの定電流条件、 充電4.2V、 放電30Vの間で行った。 そのサイクル寿命の結果を表1に示す。これは550サイクル後にも内部短絡が起こらず、 容量の低下も見られなかった。
【0038】
また、充放電サイクル試験後、 コインセルを分解して負極を取り出し、 走査型電子顕微鏡(SEM)による観察とエネルギー分散X線分析(EDX)を行ったところ、リチウム金属のデンドライト成長は見られず、 負極表面に固体電解質層が保持されていることが観察された。
【0039】
さらに、同負極部材の光電子分光分析(XPS)において、 表面層の固体電解質膜、およびリチウム金属層が観測された。
【0040】
また、 銅箔1上に酸化層5、リチウム金属膜2、 固体電解質膜3を順に積層して形成した負極上にさらに蒸着法によりリチウム表面温度を150℃に抑えた条件下で図5に示すように、リチウム金属膜4を形成した。リチウム金属膜4の膜厚は5μmであった。 膜厚の測定は触針式段差計により測定した。
【0041】
この銅箔1/酸化層5/リチウム金属膜2/固体電解質3/リチウム金属膜4から成る素子の銅基材とリチウム金属膜4に定電流電源を接続し、 銅箔直上のリチウムを固体電解質膜3とリチウム金属膜4の界面側に放出させる直流寿命試験を実施した。 この直流寿命試験は、 0.5mA/ cm2 の定電流条件下で直流抵抗が100Ωに上昇した時点で寿命とした。その結果伝導可能リチウム量は全リチウム量に対し21%以上であった。
【0042】
〔実施例11〕〜〔実施例15〕
実施例1と同様の構成で、 金属基材の温度、リチウム金属の膜厚、固体電解質の膜厚を変えた負極を採用した電池を試作して試験を行い、 その電池のサイクル特性、 直流寿命を調査した。 その結果を、 表1に示す。
【0043】
〔実施例16〕
図6に示すように、厚さ10μmの銅箔を基材1として使用し、 その上に蒸着法によりリチウム金属膜2を形成した。 そのリチウム膜2の膜厚は50μmであった。 膜厚の測定は触針式段差計で行った。 また、温度測定は放射温度計で行った。一度目の成膜工程で145℃になった時点で一旦成膜をやめ、温度が100℃まで下がった時点で再度リチウム成膜を行った。 成膜工程をこのように二回(それ以上も可)に分けることによって成膜中のリチウム表面温度が150℃以上に上昇するのを抑えた。 さらに、 得られたリチウム金属膜上に、 リチウム(Li)−リン(P)−イオウ(S)組成の固体電解質膜3を、その固体電解質の表面温度を150℃以下に抑えた条件下で蒸着法により0.5μm厚に形成し、 その後、得られた材料を15mm径に打ち抜いて負極とした。 プラズマ発光分析(ICP)法で分析した固体電解質膜の組成は、Li34原子%、 P14原子%、 S52原子%であった。
【0044】
電池用の正極は、 活物質となるLiCoO2 粒子、 電子伝導性を付与する炭素粒子、 及びポリフッ化ビニリデンを有機溶媒と共に混合し、 アルミニウム箔上に塗布して作製した。 正極の厚みは100μmである。
【0045】
露点−80℃以下のアルゴンガス雰囲気下で、負極、 セパレータ(多孔質ポリマーフィルム)、及び正極をコイン型セル内に設置し、 さらにエチレンカーボネートとプロピレンカーボネートの混合溶液に電解塩として1モル%のLiPF6 を溶解させた有機電解液を滴下して、 リチウム二次電池を作製した。
【0046】
充放電のサイクル実験は、 3mAの定電流条件で、 充電4.2V、 放電3.0Vの間で行った。 そのサイクル寿命は550サイクル以上であった。
【0047】
充放電サイクル実験後、 コインセルを分解して負極を取り出し、走査型電子顕微鏡(SEM)による観察とエネルギー分散X線分析(EDX)を行った。この場合にも、リチウム金属のデンドライト成長は見られず、 負極表面に固体電解質層が保持されていることが観察された。 さらに、 同負極部材の光電子分光分析(XPS)において、 表面層の固体電解質、 およびリチウム金属層が観測された。
【0048】
銅箔上のリチウム金属の一部を切り出し、 銅箔上に形成されたリチウム膜の深さ方向の表面分析を光電子分光分析(XPS)を用いて行った。 その結果、表面からの深さ10μm(膜厚の20%)付近で銅のピークが検出され、 リチウム層に銅が1%拡散していることが確認できた。
【0049】
また、 図3と同様に、先に作製した負極の固体電解質膜3上にさらに、蒸着法によりリチウム表面温度を150℃に抑えた条件下でリチウム金属膜4を形成した。リチウム金属膜4の膜厚は5μmであった。 膜厚の測定は触針式段差計で行った。
【0050】
この銅箔1/リチウム金属膜2/固体電解質膜3/リチウム金属膜4から成る素子の銅箔1とリチウム金属膜4に定電流電源を接続し、 銅箔直上のリチウムを固体電解質3とリチウム金属4の界面側に放出させる直流寿命試験を実施した。 この直流寿命試験は、 0.5mA/cm2 の定電流条件下で直流抵抗が100Ωに上昇した時点で寿命とした。 その結果、 伝導可能リチウム量は全リチウム量に対し20%以上であった。 上記の直流寿命試験でリチウムを放出させ直流抵抗値が100Ωになった時点でのリチウム放出量をリチウム伝導可能リチウム量と定義する。
【0051】
〔比較例2〕
厚さ10μmの銅箔を基材として使用し、 その上に蒸着法により膜厚50μmのリチウム金属膜を形成した。 膜厚の測定は触針式段差計で行った。 また、温度は放射温度計で測定した。成膜温度はリチウム表面温度を170℃にした。 さらに、リチウム金属膜上に、リチウム(Li)−リン(P)−イオウ(S)組成の固体電解質膜を固体電解質表面温度を150℃以下に抑えた条件下で蒸着法により0.5μm厚に形成し、 その後、得られた材料を15mm径に打ち抜いて負極とした。固体電解質膜の組成は、 プラズマ発光分析(ICP)法による分析で、 Li34原子%、 Pl4原子%、 S52原子%であった。
【0052】
正極は、 活物質となるLiCoO2 粒子、 電子伝導性を付与する炭素粒子、 及びポリフッ化ビニリデンを有機溶媒と共に混合し、 アルミニウム箔上に塗布して作製した。 正極の厚みは100μmである。
【0053】
露点−80℃以下のアルゴンガス雰囲気下で、 負極、 セパレータ(多孔質ポリマーフィルム)、及び正極をコイン型セル内に設置し、 さらにエチレンカーボネートとプロピレンカーボネートの混合溶液に電解塩として1モル%のLiPF6 を溶解させた有機電解液を滴下して、 リチウム二次電池を作製した。
【0054】
この電池の充放電サイクル試験を、 3mAの定電流、 充電4.2V、 放電3.0Vの間で行ったところ、そのサイクル寿命は200〜300サイクルであった。
【0055】
充放電サイクル試験後、 コインセルを分解して負極を取り出し、 走査型電子顕微鏡(SEM)による観察とエネルギー分散X線分析(EDX)を行った。リチウム金属のデンドライト成長は見られず、 負極表面に固体電解質層が保持されていることが観察された。 さらに、同負極材料の光電子分光分析(XPS)を行ったが、 表面層の固体電解質、 およびリチウム金属層が観測された。
【0056】
また、 先に作製した負極の固体電解質膜上にさらに蒸着法によりリチウム表面温度を150℃に抑えて図3の4に相当する2層目のリチウム金属膜を形成した。その2層目のリチウム金属膜の膜厚は5μmであった。 膜厚の測定は触針式段差計で行った。
【0057】
この銅箔/リチウム金属膜/固体電解質/リチウム金属膜から成る素子の銅基材と固体電解質膜上のリチウム金属膜(2層目のリチウム金属膜)に定電流電源を接続し、 銅箔直上のリチウムを固体電解質膜と2層目のリチウム金属膜の界面側に放出させる直流寿命試験を実施した。 この直流寿命試験は、 0.5mA/cm2 の定電流条件下で直流抵抗が100Ωに上昇した時点で寿命とした。 その結果、 伝導可能リチウム量は全リチウム量に対し9〜12%であった。上記の直流寿命試験でリチウムを放出させ直流抵抗値が100Ωになった時点でのリチウム放出量をリチウム伝導可能リチウム量と定義する。
【0058】
また、 銅箔上のリチウム金属の一部を切り出し、 銅箔上に形成されたリチウム膜の深さ方向の表面分析を光電子分光分析(XPS)を用いて行った。 その結果、表面からの深さ10μm(膜厚の20%)付近で銅のピークが検出され、リチウム層に銅が8%拡散していることを確認した。
【0059】
〔実施例17〕
厚さ10μmの銅箔を基材として使用し、 その上に蒸着法でシリコン膜の表面温度を150℃に抑えてシリコン膜を形成した。 温度は放射温度計で測定した。 そのシリコン膜の膜厚は5μmであった。 膜厚の測定は触針式段差計で行った。
【0060】
正極は、 活物質となるLiCoO2 粒子、 電子伝導性を付与する炭素粒子、 及びポリフッ化ビニリデンを有機溶媒と共に混合し、 アルミニウム箔上に塗布して作製した。 正極の厚みは100μmである。
【0061】
露点−80℃以下のアルゴンガス雰囲気下で負極、 セパレータ(多孔質ポリマーフイルム)、及び正極をコイン型セル内に設置し、 さらにエチレンカーボネートとプロピレンカーボネートの混合溶液に電解塩として1モル%のLiPF6 を溶解させた有機電解液を滴下して、リチウムニ次電池を作製した。
【0062】
そして、この電池の充放電サイクル試験を、 3mAの定電流条件、 充電4.2V、 放電3.0Vの間で行った。 その結果を表2に示す。500サイクル後も、内部短絡は起こらず、 容量の低下も見られなかった。
【0063】
銅箔上のシリコン薄膜の一部を切り出し、 銅箔上に形成されたシリコン膜の深さ方向の表面分析を光電子分光分析(XPS)を用いて行った。 その結果、表面からの深さ10μm(膜厚の20%)付近で銅のピークが検出され、 シリコン膜中に銅が1%拡散していることを確認した。基材としてはCu以外にNi、 SuSを用いることができる。
【0064】
〔実施例18〕〜〔実施例28〕
実施例17と同様の構成で、 基材の温度、 基材上に形成するシリコン膜の膜厚、 固体電解質の膜厚を変えた負極を用いて電池を作製し、 その電池のサイクル特性、 直流寿命を調査した。 その結果を、 表2に示す。
【0065】
〔実施例29〕
厚さが10μmの銅箔を大気中で加熱してその銅箔の表面に銅の酸化層を形成した。 その酸化層の膜厚は0.2μmであった。さらにその上に蒸着法によりシリコン膜の表面温度が150℃以下となる条件で膜厚0.5μmのシリコン膜を形成した。 温度は放射温度計、酸化層とシリコン膜の膜厚は触針式段差計で各々測定した。
【0066】
正極は、 活物質となるLiCoO2 粒子、 電子伝導性を付与する炭素粒子、 及びポリフッ化ビニリデンを有機溶媒と共に混合し、 アルミニウム箔上に塗布して作製した。 正極の厚みは100μmである。
【0067】
露点−80℃以下のアルゴンガス雰囲気下で、負極、 セパレータ(多孔質ポリマーフィルム)、及び正極をコイン型セル内に設置し、 さらにエチレンカーボネートとプロピレンカーボネートの混合溶液に電解塩として1モル%のLiPF6 を溶解させた有機電解液を滴下して、 リチウム二次電池を作製した。
【0068】
この電池の充放電サイクル試験を、 3mA定電流、 充電4.2V、 放電3.0Vの間で行ったところ、表2に示すように、550サイクル後においても内部短絡は起こらず、 容量の低下も見られなかった。
【0069】
〔実施例30〕〜〔実施例34〕
実施例29と同様の構成で、 基材の温度、 基材上に設ける薄膜の膜厚を変えた負極を用いて電池を作製し、その電池のサイクル特性、直流寿命を調査した。その結果を表2に示す。
【0070】
〔実施例35〕
厚さ10μmの銅箔を基材として使用し、 その上にシリコン膜を蒸着法により形成した。 そのシリコン膜の膜厚は50μmであった。膜厚の測定は触針式段差計で、温度の測定は放射温度計で各々行った。一度目の成膜工程で145℃になった時点で一旦成膜をやめ、温度が100℃まで下がった時点で再度シリコンの成膜を行った。 成膜工程をこのように数回に分けることによって成膜中のシリコンの表面温度が150℃以上に上昇するのを抑えた。
【0071】
正極は、 活物質となるLiCoO2 粒子、 電子伝導性を付与する炭素粒子、 及びポリフッ化ビニリデンを有機溶媒と共に混合し、 アルミニウム箔上に塗布して作製した。 正極の厚みは100μmである。
【0072】
露点−80℃以下のアルゴンガス雰囲気下で、負極、 セパレータ(多孔質ポリマーフィルム)、及び正極をコイン型セル内に設置し、 さらにエチレンカーボネートとプロピレンカーボネートの混合溶液に電解塩として1モル%のLiPF6 を溶解させた有機電解液を滴下して、 リチウム二次電池を作製した。
【0073】
この電池の充放電サイクル試験を、 3mA定電流、 充電4.2V、 放電3.0Vの間で行ったところ、表2に示すように、550サイクル後においても内部短絡は起こらず、 容量の低下も見られなかった。
【0074】
銅箔上のシリコン薄膜の一部を切り出し、 銅箔上に形成されたシリコン膜の深さ方向の表面分析を光電子分光分析(XPS)を用いて行った。 その結果、表面からの深さ10μm(膜厚の20%)付近で銅のピークが検出され、 シリコン膜中に銅が1%拡散していることを確認した。
【0075】
〔比較例3〕
厚さ10μmの銅箔を基材として使用し、 その上にシリコン膜を蒸着法により形成した。 そのシリコン膜の膜厚は50μmであった。膜厚の測定は触針式段差計で行った。また、成膜時の温度を放射温度計で測定したところ、シリコン表面温度は170℃であった。
【0076】
正極は、 活物質となるLiCoO2 粒子、 電子伝導性を付与する炭素粒子、 及びポリフッ化ビニリデンを有機溶媒と共に混合し、 アルミニウム箔上に塗布して作製した。 正極の厚みは100μmである。
【0077】
露点−80℃以下のアルゴンガス雰囲気下で、負極、 セパレータ(多孔質ポリマーフィルム)、及び正極をコイン型セル内に設置し、 さらにエチレンカーボネートとプロピレンカーボネートの混合溶液に電解塩として1モル%のLiPF6 を溶解させた有機電解液を滴下して、 リチウム二次電池を作製した。
【0078】
この電池の充放電サイクル試験を、 3mA定電流、 充電4.2V、 放電3.0Vの間で行ったところ、そのサイクル寿命は200〜300サイクルであった。
【0079】
また、銅箔上のシリコン膜の一部を切り出し、銅箔上に形成されたシリコン膜の深さ方向の表面分析を光電子分光分析(XPS)を用いて行なった。その結果、表面からの深さ10μm(膜厚の20%)付近での銅のピークが検出された。なお、上記実施例のうち、10〜15と29〜34が本願発明品であり、その他は参考例である。
【0080】
【表1】
【0081】
【表2】
【0082】
【発明の効果】
以上述べたようにこの発明によれば、金属基材上に形成されるリチウム金属膜やへの基材金属の拡散が負極部材の性能に無視できない悪影響を及ぼすことを見いだし、リチウム金属膜成膜時の熱負荷の低減、または中間層の設置によりその拡散を抑制してリチウムの不活性化を抑えるようにしたので、負極部材のサイクル寿命が向上し、そのために、エネルギー密度が高く、充放電サイクル特性に優れた安定性、安全性の高いリチウム二次電池を実現して提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考形態の負極部材を示す拡大断面図
【図2】実施例1と比較例1のリチウム金属膜に対する銅の拡散状況の分析結果を示す図
【図3】負極部材の他の参考形態を示す拡大断面図
【図4】この発明の負極部材の実施形態を示す拡大断面図
【図5】この発明の負極部材の更に他の実施形態を示す拡大断面図
【図6】負極部材の更に他の参考形態を示す拡大断面図
Claims (5)
- 金属基材上に、基材金属の拡散を防止する中間層と、リチウム金属膜、又は、リチウムを吸・放出可能な金属膜、合金膜、カーボン膜から選ばれる1種以上の膜と、固体電解質膜とを順に積層したリチウム二次電池負極部材において、
前記リチウム金属膜、又は、リチウムを吸・放出可能な膜中の基材金属の濃度が、その膜の最表面からその膜の膜厚20%の範囲において、5原子%以下であり、
前記基材金属の酸化層又は硫化物層で前記中間層を形成したことを特徴とするリチウム二次電池負極部材。 - 金属基材上に、基材金属の拡散を防止する中間層とリチウム金属膜と固体電解質膜とを順に積層したリチウム二次電池負極部材であって、
前記固体電解質膜上に金属電極を形成し、電界を前記金属基材と前記金属電極との間に印加して金属電極側にリチウムイオンを伝導させたときの伝導可能リチウム量が全リチウム量に対して20%以上であり、
前記基材金属の酸化層又は硫化物層で前記中間層を形成したことを特徴とするリチウム二次電池負極部材。 - 前記リチウムを吸・放出可能な金属としてSi、Sn、Ge、Pb、または、そのいずれかを主成分とする合金を用いたことを特徴とする請求項1に記載のリチウム二次電池負極部材。
- 前記基材金属が、Cu、Ni、またはSUSであることを特徴とする請求項1に記載のリチウム二次電池負極部材。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のリチウム二次電池負極部材
を備えたリチウム二次電池。
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