JP4327103B2 - Plate torsion spring - Google Patents
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Description
本発明は、板状捻りばねに関するものであり、内側入力部と外側入力部とをばね部で連結する構造の板状捻りばねに好適なものである。 The present invention relates to a plate-shaped torsion spring, and is suitable for a plate-shaped torsion spring having a structure in which an inner input portion and an outer input portion are connected by a spring portion.
このような板状捻りばねとしては、クラッチプレートに用いられる板状の捻りばねにおいて、内側入力部と外側入力部とを連結するばね部を板状の梁とし、つまり全体的に平坦にし、その梁の平面形状をS字状や渦巻き状として長くすることにより、小さいスペースでも、要求されるばねの弾性力を達成し、且つ伝達トルク容量を高める技術がある(例えば特許文献1)。
しかしながら、前記従来の板状捻りばねの弾性係数を小さくしようとすると、必然的に梁(ばね部)の幅を狭くしなければならなくなるので、疲労強度が低下すると共に、大きなトルクを伝達できなくなる。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、疲労強度に優れ且つ大きなトルクを伝達可能で且つ弾性係数の小さな板状捻りばねを提供することを目的とするものである。
However, if the elastic coefficient of the conventional plate-shaped torsion spring is to be reduced, the width of the beam (spring part) must inevitably be reduced, so that the fatigue strength is reduced and a large torque cannot be transmitted. .
The present invention has been made by paying attention to the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a plate-shaped torsion spring that has excellent fatigue strength, can transmit a large torque, and has a small elastic coefficient. is there.
上記課題を解決するために、本発明のうち請求項1に係る板状捻りばねは、内側入力部及び外側入力部と、該内側入力部と該外側入力部とを連結するばね部とからなり、該ばね部は、前記内側入力部又は前記外側入力部に作用するトルクによって弾性変形し、且つ該弾性変形によって前記内側入力部と外側入力部とが互いに回転軸線を中心に相対回転するように連結する板状捻りばねにおいて、前記ばね部は、前記内側入力部又は前記外側入力部に対して、前記回転軸線方向に突出するように形成されることを特徴とするものである。 In order to solve the above problems, a plate-shaped torsion spring according to claim 1 of the present invention comprises an inner input portion and an outer input portion, and a spring portion that connects the inner input portion and the outer input portion. The spring portion is elastically deformed by a torque acting on the inner input portion or the outer input portion, and the inner input portion and the outer input portion are rotated relative to each other about the rotation axis by the elastic deformation. In the plate-shaped torsion spring to be connected, the spring portion is formed so as to protrude in the rotation axis direction with respect to the inner input portion or the outer input portion.
而して、本発明のうち請求項1に係る板状捻りばねによれば、内側入力部及び外側入力部と、該内側入力部と該外側入力部とを連結するばね部とからなり、該ばね部は、前記内側入力部又は前記外側入力部に作用するトルクによって弾性変形し、且つ該弾性変形によって前記内側入力部と外側入力部とが互いに回転軸線を中心に相対回転するように連結する板状捻りばねにおいて、前記ばね部は、前記内側入力部又は前記外側入力部に対して、前記回転軸線方向に突出するように形成したため、ばね部の長さを確保することにより、疲労強度や伝達トルク容量を低下することなく、弾性係数を小さくすることができる。 Thus, according to the plate-shaped torsion spring according to claim 1 of the present invention, the inner input portion and the outer input portion, and the spring portion that connects the inner input portion and the outer input portion, The spring portion is elastically deformed by a torque acting on the inner input portion or the outer input portion, and the inner input portion and the outer input portion are connected to each other so as to rotate relative to each other about the rotation axis by the elastic deformation. In the plate-shaped torsion spring, the spring portion is formed so as to protrude in the rotational axis direction with respect to the inner input portion or the outer input portion. Therefore, by ensuring the length of the spring portion, fatigue strength and The elastic modulus can be reduced without reducing the transmission torque capacity.
次に、本発明の板状捻りばねの第1実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の板状捻りばねをロックアップクラッチ付きトルクコンバータ1のロックアップダンパ2に用いたものである。図1中の符号21は、トルクコンバータ1を構成するインペラ、図中の符号22は、同じくトルクコンバータ1を構成するタービン、図中の符号23は、同じくトルクコンバータ1を構成するステータである。インペラ21は、トルクコンバータカバー24を介してエンジンに接続され、タービン22は、変速機のインプットシャフト25に接続されている。また、ステータ23は、ワンウエイクラッチを介して固定壁に接続されている。勿論、トルクコンバータカバー24の内部には作動流体が封入されている。従って、このトルクコンバータでは、エンジンからの回転がドライブプレート止めネジ20、トルクコンバータカバー24、インペラ21及び流体を介してタービン22及びステータ23に伝達され、タービン22によって増大された回転トルクがタービンシェル26、タービンハブ27を介してインプットシャフト25に伝達される。
Next, a first embodiment of the plate-like torsion spring of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 shows the use of a plate-shaped torsion spring of this embodiment as a lock-up damper 2 of a torque converter 1 with a lock-up clutch. Reference numeral 21 in FIG. 1 denotes an impeller that constitutes the torque converter 1,
一方、ロックアップクラッチは、タービンハブ27から径方向に延設されたロックアップピストンプレート29と、その径方向外側に取付けられたフェーシング30とで構成される。従って、トルクコンバータカバー24とロックアップピストンプレート29との間の作動流体圧を小さくすると、フェーシング30がトルクコンバータカバー24に強く押し付けられ、ロックアップピストンプレート29とトルクコンバータカバー24とが直結状態となる。その結果、エンジントルクは、トルクコンバータカバー24から外周ホルダ31に伝達され、この外周ホルダ31からロックアップダンパ2を介してハブ33、タービンシェル26、タービンハブ27、インプットシャフト25の順に伝達される。つまり、この状態では、エンジントルクの伝達経路にトルクコンバータ1が介入していないので、エンジンと変速機とは直結状態にあるといえる。
On the other hand, the lock-up clutch includes a lock-
前記ロックアップダンパ2は、互いに隣接する、入力トルク(エンジントルク)に対して弾性係数(弾性力)の小さい二枚の低剛性ばね3と、同じく入力トルク(エンジントルク)に対して弾性係数(弾性力)の大きい一枚の高剛性ばね4とを並列に組合せて構成される。低剛性ばね3は、外周ホルダ31と内周ホルダ32とに固定され、外周ホルダ31は、ロックアップピストンプレート29に接続され、内周ホルダ32がハブ33に接続されている。また、高剛性ばね4は、外周ホルダ31とハブ33との間に配設されている。このロックアップダンパ2では、エンジントルクが所定値より小さいときには弾性係数の小さい低剛性ばね3が変形しながらハブ33からインプットシャフト25にエンジントルクを伝達し、エンジントルクが所定値以上のときには低剛性ばね3と弾性係数の大きい高剛性ばね4とが共働しながらハブ33からインプットシャフト25にエンジントルクを伝達する。
The lock-up damper 2 includes two low-
図2には、低剛性ばね3の一例を示す。図には、合わせて、外周ホルダ31及び内周ホルダ32を示す。低剛性ばね3は、図示の通り、渦巻きばねである。また、内周ホルダ32は、渦巻きばねからなる低剛性ばね3の内周端部に固定されると共に、図示しないスプライン結合などによって、インプットシャフト25の回転軸線方向に移動可能なようにハブ33に連結される。また、外周ホルダ31は、渦巻きばねからなる低剛性ばね3の外周端部に固定され且つ高剛性ばね4側に突出している。従って、ロックアップクラッチの締結時にトルクコンバータカバー24から所定値より小さいエンジントルクが入力されると、低剛性ばね3が弾性変形し、その弾性変形量、つまり弾性力とエンジントルクとが釣り合った状態で外周ホルダ31から低剛性ばね3、内周ホルダ32、ハブ33、インプットシャフト25の順にエンジントルクが伝達される。
FIG. 2 shows an example of the
図3には、本実施形態の高剛性ばね4を示す。同図には、前記低剛性ばね3に固定された外周ホルダ31も合わせて二点鎖線で示す。この高剛性ばね4からは、リング状の外側入力部6から径方向外側に向けて係合凸部19が突設されている。従って、前述のように渦巻きばねからなる低剛性ばね3が周方向に変形すると、外周ホルダ31は高剛性ばね4の外側入力部6の外周に沿って移動し、エンジントルクが前記所定値以上になると、外周ホルダ31は係合凸部19に当接する。このように外周ホルダ31が係合凸部19に当接した後は、エンジントルクに対して、高剛性ばね4と低剛性ばね3とが共働して、当該エンジントルクをハブ33からインプットシャフト25に伝達する。ちなみに、この高剛性ばね4には、低剛性ばね3がタービン22側に座屈することを防止するという機能もある。
FIG. 3 shows the high-
一方、前述したように、この高剛性ばね4のリング状の内側入力部5は、前記は部33に接続されている。これら内側入力部5と外側入力部6とは、図3aに示すように、平板状で平坦である。そして、これら内側入力部5と外側入力部6とを、周方向に等間隔で、4カ所、つまり90°毎に、ばね部7で連結する。このばね部7は、何れも内側入力部5(又は外側入力部6)の径方向に延びて設けられる板部材を波状に折り曲げたものであり、図4a、bに示すように、平面部12と折り曲げ部13とから構成されている。即ち、内側入力部5と外側入力部6との間で、平面部12が内側入力部5及び外側入力部6に対して略々インプットシャフト25の回転軸線方向に突出するように折り曲げ部13において前記板部材は折り曲げられており、前記ばね部7は、これら平面部12と折り曲げ部13とにより波状の形状に成形されている。本実施形態では、折り曲げ稜線8が内側入力部5(又は外側入力部6)の周方向に延びるようにしている。また、前述の通り、ばね部7の平面部12は、図3aの左方にのみ突出、つまりインプットシャフト25の回転軸線方向、換言すれば内側入力部5又は外側入力部の回転軸線方向に突出している。ここで、前記波状とは、前述の通り、前記ばね部7がインプットシャフト25の回転軸線方向に突出していることを意味し、平面部12及び折り曲げ部13の個数や形状を規定するものではない。ばね部7は、図1に示すように、トルクコンバータ1のタービン22側に突出し、タービン22の断面略半円形状の湾曲部の頂部より外周側に設けられている。ちなみに、この板状捻りばねからなる高剛性ばね4は、薄鋼板をプレス打ち抜きして全体形状を成形した後、前記ばね部7をプレス成形したものである。
On the other hand, as described above, the ring-shaped
例えば、エンジントルクが作用していないときのばね部7の状態が図4aのようであるとして、外側入力部6にエンジントルクが作用すると、外側入力部6は内側入力部5に対して相対回転しようとする。このとき、ばね部7は図4bのように弾性変形して、両者の変位を許容する。その結果、例えば図5a、bに示すように、ばね部7は、内側入力部5と外側入力部6とが互いに相対回転するように連結している。この変位量の弾性係数は、ばね部7の弾性係数に他ならない。
For example, assuming that the state of the
ここで、板厚をt、ばね部7の幅をwとすると、ばね部7を曲げるときの断面二次モーメントIは、I=tw3 /12であるため、ばね部7の幅を小さくできないことにより、剛性が大きいことが分かる。しかしながら、一般的にプレス打ち抜きでは、板厚より小さな幅を加工することは困難であるため、プレス打ち抜きで成形されるばね部7の厚さtと幅wとを考慮すると、ばね部7の幅wは厚さtより大きくなる。従って、プレス加工にて成形される板状捻りばねにおいて、ばね部7の幅を小さくすることによって弾性係数を小さくするには限界があった。勿論、ばね部7の幅を狭くすると、疲労強度も低下するし、伝達可能なトルクも小さくなる。
Here, assuming that the plate thickness is t and the width of the
そこで、本実施形態では、インプットシャフト25の回転軸線方向、つまり内側入力部5又は外側入力部6の回転軸線方向に突出するように板部材を折り曲げてばね部7を構成し、このばね部7で内側入力部5と外側入力部6とを連結することにより、内側入力部5又は外側入力部6にトルクが作用すると、ばね部7が弾性変形して両者の変位を許容するようにした。
Therefore, in the present embodiment, the
従って、このロックアップダンパ2によれば、例えばアクセルペダルの踏込み時に、前記所定値以上のエンジントルクが作用すると、低剛性ばね3と高剛性ばね4とが共働し、低剛性ばね3の弾性力と高剛性ばね4の弾性力とでエンジントルクを減衰しながら、ハブ33からインプットシャフト25にエンジントルクを伝達する。このとき、本実施形態の高剛性ばね4を、内側入力部5及び外側入力部6と、該内側入力部5と該外側入力部6とを連結するばね部7とからなり、該ばね部7は、前記内側入力部5又は前記外側入力部6に作用するトルクによって弾性変形し、且つ該弾性変形によって前記内側入力部5と外側入力部6とが互いに回転軸線を中心に相対回転するように連結する板状捻りばねであって、前記ばね部7は、前記内側入力部5又は前記外側入力部6に対して、前記回転軸線方向に突出するように板部材を波状に折り曲げて形成された板状捻りばねで構成したため、ばね部7の長さを確保することにより、疲労強度や伝達トルク容量を低下することなく、弾性係数を小さくすることができる。
Therefore, according to this lockup damper 2, for example, when the engine torque of the predetermined value or more is applied when the accelerator pedal is depressed, the
また、内側入力部5をリング状とし、ばね部7の折り曲げ稜線8を内側入力部5の周方向、即ち内側入力部5又は外側入力部6の回転方向に延ばして形成したことにより、ばね部7の折り曲げ稜線8間の平面部12が捻れるように撓んで弾性変形することで、疲労強度や伝達トルク容量を低下することなく、弾性係数を小さくすることができる。
Further, the
また、エンジン(駆動源)からのトルクが伝達されるインペラ21と、前記インペラ21から流体を介して伝達されたトルクを変速機に伝達するタービン22と、ロックアップピストンプレート29の移動によりインペラ21とタービン22とを直結状態として一体回転可能とするロックアップクラッチとを有するトルクコンバータ1を備え、板状捻りばねからなる高剛性ばね4を、前記ロックアップクラッチによる直結状態でロックアップピストンプレート29とタービン22との間でトルクを伝達するロックアップダンパ2に適用し且つ板状捻りばねからなる高剛性ばね4のばね部7をタービン22側に突出するように板部材を波状に折り曲げて形成したことにより、タービン22とロックアップダンパ2との隙間を有効活用してトルクコンバータ1自体の軸線方向の長さを短縮することが可能となる。
Further, the impeller 21 to which torque from the engine (drive source) is transmitted, the
次に、本発明の板状捻りばねの第2実施形態について、図6、図7を用いて説明する。本実施形態の板状捻りばねも、前記第1実施形態と同様に、トルクコンバータ1のロックアップダンパ2の高剛性ばね4として使用されるものである。本実施形態でも、リング状の内側入力部5と、その外側に配設されたリング状の外側入力部6とを、ばね部7で連結し、図6a、bに示すように、このばね部7は、何れも内側入力部5(又は外側入力部6)の周方向に延びて設けられる板部材を波状に折り曲げたものであり、前記第1実施形態と同様に、平面部12と折り曲げ部13とから構成され、これら平面部12と折り曲げ部13とにより波状の形状に成形されている。本実施形態では、折り曲げ稜線8がリング状の内側入力部5(又は外側入力部6)の径方向に延びるように、板部材を波状に折り曲げて形成した円弧状のばね部7を、内側入力部5と外側入力部6との間に配設し、90°角度(位相)をずらした2カ所で、内側入力部5とばね部7又は外側入力部6とばね部7とを連結する。ちなみに、この実施形態の板状捻りばねからなる高剛性ばね4も、前記第1実施形態と同様に、薄鋼板をプレス打ち抜きして全体形状を成形した後、前記ばね部7をプレス成形したものである。
Next, 2nd Embodiment of the plate-shaped torsion spring of this invention is described using FIG. 6, FIG. The plate-like torsion spring of this embodiment is also used as the high-
例えば、エンジントルクが作用していないときのばね部7の状態が図6a、bのようであるとして、外側入力部6にエンジントルクが作用すると、外側入力部6は内側入力部5に対して相対回転しようとする。このとき、ばね部7は弾性変形して、両者の変位を許容する。その結果、例えば図7a、bに示すように、ばね部7は、内側入力部5と外側入力部6とが互いに相対回転するように連結している。
For example, assuming that the state of the
このように、本実施形態の高剛性ばね4を、内側入力部5及び外側入力部6と、該内側入力部5と該外側入力部6とを連結するばね部7とからなり、該ばね部7は、前記内側入力部5又は前記外側入力部6に作用するトルクによって弾性変形し、且つ該弾性変形によって前記内側入力部5と外側入力部6とが互いに回転軸線を中心に相対回転するように連結する板状捻りばねであって、前記ばね部7は、前記内側入力部5又は前記外側入力部6に対して、前記回転軸線方向に突出するように板部材を波状に折り曲げて形成された板状捻りばねで構成したため、ばね部7の長さを確保することにより、疲労強度や伝達トルク容量を低下することなく、弾性係数を小さくすることができる。
As described above, the highly
また、内側入力部5をリング状とし、ばね部7の折り曲げ稜線8を内側入力部5の径方向、即ち内側入力部5又は外側入力部6の回転方向に対して法線方向に延ばして形成したことにより、ばね部7の長さを長くすることが容易で、疲労強度や伝達トルク容量を低下することなく、弾性係数を小さくすることができる。
Further, the
また、エンジン(駆動源)からのトルクが伝達されるインペラ21と、前記インペラ21から流体を介して伝達されたトルクを変速機に伝達するタービン22と、ロックアップピストンプレート29の移動によりインペラ21とタービン22とを直結状態として一体回転可能とするロックアップクラッチとを有するトルクコンバータ1を備え、板状捻りばねからなる高剛性ばね4を、前記ロックアップクラッチによる直結状態でロックアップピストンプレート29とタービン22との間でトルクを伝達するロックアップダンパ2に適用し且つ板状捻りばねからなる高剛性ばね4のばね部7をタービン22側に突出するように板部材を波状に折り曲げて形成したことにより、タービン22とロックアップダンパ2との隙間を有効活用してトルクコンバータ1自体の軸線方向の長さを短縮することが可能となる。
Further, the impeller 21 to which torque from the engine (drive source) is transmitted, the
次に、本発明の板状捻りばねの第3実施形態について、図8、図9を用いて説明する。本実施形態の板状捻りばねも、前記第1実施形態と同様に、トルクコンバータ1のロックアップダンパ2の高剛性ばね4として使用されるものである。本実施形態でも、リング状の内側入力部5と、その外側に配設されたリング状の外側入力部6とを、ばね部7で連結するが、図8a、bに明示するように、双方4カ所ずつの両者の連結部位を周方向にずらし、その間をばね部7で連結すると共に、前記第2実施形態と同様に、ばね部7の折り曲げ稜線8を、リング状の内側入力部5(又は外側入力部6)の径方向に延びるように、板部材を波状に折り曲げて形成した。その結果、内側入力部5とばね部7との間には内側入力部側ストッパ9が形成されることとなり、外側入力部6とばね部7との間には外側入力部側ストッパ10が形成されることとなった。ちなみに、この実施形態の板状捻りばねからなる高剛性ばね4も、前記第1実施形態と同様に、薄鋼板をプレス打ち抜きして全体形状を成形した後、前記ばね部7をプレス成形したものである。
Next, 3rd Embodiment of the plate-shaped torsion spring of this invention is described using FIG. 8, FIG. The plate-like torsion spring of this embodiment is also used as the high-
例えば、エンジントルクが作用していないときのばね部7の状態が図8a、bのようであるとして、外側入力部6にエンジントルクが作用すると、外側入力部6は内側入力部5に対して相対回転しようとする。このとき、ばね部7は弾性変形して、両者の変位を許容する。その結果、例えば図9a、bに示すように、ばね部7は、内側入力部5と外側入力部6とが互いに相対回転するように連結している。しかしながら、本実施形態では、図9aに示すように、内側入力部5が外側入力部6に対して時計回りに相対回転して、隣り合う内側入力部側ストッパ9と外側入力部側ストッパ10とが当接すると、それ以上の相対回転が許容されない。例えば、この内側入力部側ストッパ9と外側入力部側ストッパ10とが当接するエンジントルクを第2の所定値とすると、この第2の所定値以上のエンジントルクに対しては、内側入力部5と外側入力部6との相対回転が許容されないため、ロックアップダンパ2が作用せず、インプットシャフト25に直接的にエンジントルクが伝達されることになり、ロックアップダンパ2を過大なエンジントルクから保護することができる。一方、例えば図9bに示すように、内側入力部5が外側入力部6に対して反時計回りに相対回転するときは、ストッパによる規制がない。なお、このように内側入力部5と外側入力部6との何れか一方の相対回転のみ、内側入力部側ストッパ9及び外側入力部側ストッパ10によるロックアップダンパ2の保護作用が機能する場合には、例えばより大きなトルクが作用する方向、例えばドライブ(駆動)側にストッパを設けるとよい。
For example, assuming that the state of the
このように、本実施形態の板状捻りばねによれば、前記第2実施形態の作用・効果に加えて、ばね部7と内側入力部5との間に内側入力部側ストッパ9を設けると共に、ばね部7と外側入力部6との間に外側入力部側ストッパ10を設け、内側入力部5又は外側入力部6に何れか一方の回転方向に第2の所定値以上のトルクが作用したときに、内側入力部側ストッパ9及び外側入力部側ストッパ10が当接し、内側入力部側ストッパ9及び外側入力部側ストッパ10を介して、内側入力部5と外側入力部6との間でトルクを直接的に伝達することにより、例えばアクセルペダルの踏込み時などに、何れか一方の方向の過大なトルクに対して板状捻りばね自体を保護することができる。
Thus, according to the plate-shaped torsion spring of this embodiment, in addition to the operation and effect of the second embodiment, the inner input
次に、本発明の板状捻りばねの第4実施形態について、図10を用いて説明する。本実施形態の板状捻りばねも、前記第1実施形態と同様に、トルクコンバータ1のロックアップダンパ2の高剛性ばね4として使用されるものである。本実施形態は、伝達トルクを大きくすべく、前記第3実施形態の板状捻りばねからなる高剛性ばね4を変更したものであり、具体的にはばね部7による内側入力部5及び外側入力部6の連結箇所が16カ所に増設されている。その他の、例えばばね部7の折り曲げ稜線8の方向や、内側入力部側ストッパ9及び外側入力部側ストッパ10については、構成も作用も同じである。即ち、本実施形態では、ばね部7による内側入力部5及び外側入力部6の連結箇所が16カ所に増設されている、つまり内側入力部側ストッパ9及び外側入力部側ストッパ10を介した内側入力部5及び外側入力部6の直接的なトルク伝達箇所が16カ所に増設されることで、内側入力部側ストッパ9及び外側入力部側ストッパ10の当接面の面積を大きくし、内側入力部側ストッパ9及び外側入力部側ストッパ10が当接した後の伝達トルクを大きくすることが可能となる。ちなみに、この実施形態の板状捻りばねからなる高剛性ばね4も、前記第1実施形態と同様に、薄鋼板をプレス打ち抜きして全体形状を成形した後、前記ばね部7をプレス成形したものである。
Next, 4th Embodiment of the plate-shaped torsion spring of this invention is described using FIG. The plate-like torsion spring of this embodiment is also used as the high-
次に、本発明の板状捻りばねの第5実施形態について、図11を用いて説明する。本実施形態の板状捻りばねも、前記第1実施形態と同様に、トルクコンバータ1のロックアップダンパ2の高剛性ばね4として使用されるものである。本実施形態は、両方向の伝達トルクを大きくすべく、前記第4実施形態の板状捻りばねからなる高剛性ばね4を変更したものであり、具体的には前記第2実施形態のばね部7による内側入力部5及び外側入力部6の連結箇所を6カ所に増設すると共に、図示最上部及び最下部の図示左右両側の内側入力部5とばね部7との間に内側入力部側ストッパ9を形成し、外側入力部6の図示最上部及び最下部からは内側入力部5に向けてストッパ部11を突設し、その図示左右両側に外側入力部側ストッパ10を形成した。これにより、内側入力部5及び外側入力部6が相対回転すると、それがどちらの方向に相対回転しても、外側入力部側ストッパ10と内側入力部側ストッパ9とが当接するので、ロックアップダンパを過大なトルクから保護することができ、内側入力部側ストッパ9及び外側入力部側ストッパ10が当接した後の伝達トルクを両方向共に大きくすることが可能となる。ちなみに、この実施形態の板状捻りばねからなる高剛性ばね4も、前記第1実施形態と同様に、薄鋼板をプレス打ち抜きして全体形状を成形した後、前記ばね部7をプレス成形したものである。なお、この内側入力部側ストッパ9と外側入力部側ストッパ10との組合せは、上記以外に、外側入力部6とばね部7との間に外側入力部側ストッパ10を設け、内側入力部5からはストッパ部11を突設して、その両側に内側入力部側ストッパ9を設ける組合せもある。
Next, 5th Embodiment of the plate-shaped torsion spring of this invention is described using FIG. The plate-like torsion spring of this embodiment is also used as the high-
従って、本実施形態の板状捻りばねによれば、前記第3実施形態の作用・効果に加えて、ばね部7と内側入力部5との間に設けられた内側入力部側ストッパ9と、外側入力部6に設けられた外側入力部側ストッパ10との組合せ、又は内側入力部5に設けられた内側入力部側ストッパ9と、ばね部7と外側入力部6との間に設けられた外側入力部側ストッパ10との組合せの何れかを備え、内側入力部5又は外側入力部6に両回転方向に第2の所定値以上のトルクが作用したときに、内側入力部側ストッパ9及び外側入力部側ストッパ10を介して、内側入力部5と外側入力部6との間でトルクを伝達することとしたため、両方向の過大なトルクに対して板状捻りばね自体を保護することができる。
Therefore, according to the plate-shaped torsion spring of the present embodiment, in addition to the operation and effect of the third embodiment, an inner input
なお、本願各実施形態では、本発明の板状捻りばねをトルクコンバータのロックアップダンパの高剛性ばねに採用した場合についてのみ詳述したが、本発明の板状捻りばねの用途はこれに限定されるものではなく、例えば前記ロックアップダンパの低剛性ばねや、エンジンのフライホイールに取付ける捻りばねを始め、あらゆる用途の捻りばねに適用可能である。 In each embodiment of the present application, the plate-shaped torsion spring of the present invention has been described in detail only when it is used as a high-rigidity spring of the lock-up damper of the torque converter. However, the use of the plate-shaped torsion spring of the present invention is limited to this. For example, the present invention can be applied to a torsion spring of any application including a low rigidity spring of the lock-up damper and a torsion spring attached to an engine flywheel.
また、本願各実施形態においては、前記ばね部7は平面部12を備えるが、平面の部分を必ずしも備える必要はない。
また、本願各実施形態において、インプットシャフト25の回転軸線方向、即ち、内側入力部5又は外側入力部6の回転軸線方向に突出とは、内側入力部5と外側入力部6とが同一平面上にあるときは、該平面に対して面外方向に突出していることを意味し、内側入力部5と外側入力部6とが同一平面上にないとき、即ち本発明に係る板状捻りばねの外形を、内側入力部5と外側入力部6とで略々円錐台に見立てることができるときは、該円錐台の周壁面に対して突出していることを意味する。例えば、本願各実施形態のように、板状捻りばねのばね部7をプレス成形するものについては、内側入力部5又は外側入力部6の回転軸線方向に突出とは、内側入力部5又は外側入力部6の回転軸線方向にプレス成形することを意味するものではなく、ばね部7のプレス成形前の形状に比べて、プレス成形後のばね部7の形状が内側入力部5又は外側入力部6の回転軸線方向に突出する部分を備えている、とも言える。
なお、ばね部7を波状の形状に成形するのは、プレス成形に限らないことは言うまでもない。
Moreover, in each embodiment of this application, although the said
Further, in each embodiment of the present application, the protrusion in the rotation axis direction of the
Needless to say, forming the
1はトルクコンバータ
2はロックアップダンパ
3は低剛性ばね
4は高剛性ばね
5は内側入力部
6は外側入力部
7はばね部
8は折り曲げ稜線
9は内側入力部側ストッパ
10は外側入力部側ストッパ
11はストッパ部
12は平面部
13は折り曲げ部
1 is a torque converter 2 is a lock-up
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