[go: up one dir, main page]

JP4325416B2 - 施錠装置 - Google Patents

施錠装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4325416B2
JP4325416B2 JP2004019077A JP2004019077A JP4325416B2 JP 4325416 B2 JP4325416 B2 JP 4325416B2 JP 2004019077 A JP2004019077 A JP 2004019077A JP 2004019077 A JP2004019077 A JP 2004019077A JP 4325416 B2 JP4325416 B2 JP 4325416B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dead bolt
opening
locking
contact
restraining member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004019077A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005213781A (ja
Inventor
晃悦 内田
滋 長野
剛行 森本
守雄 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Max Co Ltd
Original Assignee
Max Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Max Co Ltd filed Critical Max Co Ltd
Priority to JP2004019077A priority Critical patent/JP4325416B2/ja
Publication of JP2005213781A publication Critical patent/JP2005213781A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4325416B2 publication Critical patent/JP4325416B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

本発明は、住宅・事務所開口部(戸、窓、棚扉)、事務用収納機器(ロッカー、机、棚、収納箱、扉付き収納庫、金庫など)、産業用機器(自動販売機、電気制御板、配電盤、工作機械などの扉、戸口部等)に設ける施錠装置に関する。
従来から、施錠装置としては、特許文献1記載の施錠装置が公知である。この公知文献にかかる施錠装置は、設置が簡易で既存の錠にも後付け出来、窓の解、施錠の状態を検知し、さらに、人体が検知信号を遮断することによるシステムの不動作を回避することにより、不安感を取り除くことを目的とするものである。この施錠装置は、左右にスライドさせて開閉させる2枚窓の一方の窓枠体に設けるものであって、窓を施解錠させる回動式錠爪の操作片に接着させたマグネットと、上記2枚窓の他方の窓枠体の側縁部に、マグネットに対応させて設置され、上記回動式錠爪の操作片の回動位置の変化によって窓の正しい閉じ位置での施、解錠を検知する磁力作動型の近接センサ部を内蔵させたワイヤレス送信器を設けた構成となっている。
特開平6−309572号公報
しかしながら、この公知文献にかかる施錠装置は施錠・解錠の検出のみを行い、施錠自体は人間が手動で行うものであって、施錠を遠隔操作できるものではない。
遠隔操作により施錠を行う電気錠としては、ソレノイドによってデッドボルトを軸方向に動かして、受け金具の受け穴や筒状部に差し込むことが多く、デッドボルトが動作して正常の位置に施錠したかどうかは施錠機構自身が判断することは出来なかった。
また、例えば、経年変化等により窓のサッシ同士の隙間が広がった場合、従来の電気錠や手動錠ではデッドボルトが出ているか収まっているかのどちらかの状態である。このため、サッシ同士のがたつきに対応しようとすれば、受け穴の穴の深さに余裕を持たせなければならず、隙間が少なく、設置部自体の厚みが小さい窓用サッシなどでは対応が難しいという問題があった。
本発明は、このような問題に着目してなされたものであり、様々な寸法の戸やドア或いは引出等に対応でき、開閉部と開口部のがたつきや経時変化による寸法の狂いや隙間の大小に拘わらず施錠可能であり、設置空間が小さく、後付が簡単であり、正常に施錠したこと、並びに戸やドアが閉まっているかどうかを判断可能であり、開閉部と開口部とが閉まっているときだけ施錠し、しかも小電力な施錠装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の施錠装置は、開口部を開閉する開閉部材が前記開口部を閉鎖する状態にあるときに、前記開閉部材を前記開口部に拘束するデッドボルトを有し前記開口部若しくは前記開閉部材の何れか一方に設けられる施錠装置本体と、
前記開閉部材が前記開口部を閉鎖する状態にあるときに前記デッドボルトを拘束するように、前記開口部若しくは前記開閉部材の何れか他方に設けられる拘束部材と
記デッドボルトが前記拘束部材に当接したときに、前記デッドボルトを更に前記拘束部材側に付勢する付勢手段と、
前記開閉部材が前記開口部を適正に閉鎖しているか否かを検出する施錠検出手段と、
前記デッドボルトを駆動する駆動機構の駆動源を制御する制御装置と、を備え、
前記施錠検出手段は、前記デッドボルトが前記拘束部材に当接したことを検出して前記制御装置に送信し、前記制御装置は、前記デッドボルトが前記拘束部材に向かって移動してから前記施錠検出手段が施錠を検出した後に、所定時間前記デッドボルトを前記拘束部材に押し当てて前記付勢手段に付勢力を蓄積させる機能を有する施錠装置であって、
前記施錠検出手段は、前記デッドボルトが所定量以上に突出したときに、前記開閉部材が前記開口部を適正に閉鎖していないことを検出することを特徴とする。
本願の第2の施錠装置は、デッドボルトを有して開口部若しくは該開口部を開閉する1以上の開閉部材のうちの何れかに設けられた施錠装置本体と、
前記デッドボルトを拘束するための拘束部材と
前記デッドボルトが前記拘束部材に当接したときに、前記デッドボルトを更に前記拘束部材側に付勢する付勢手段と、
前記開閉部材が前記開口部を適正に閉鎖しているか否かを検出する施錠検出手段と、前記デッドボルトを駆動する駆動機構の駆動源を制御する制御装置と、を備え、
前記拘束部材は、前記開口部の閉鎖時に前記開閉部材の閉鎖状態を維持するように、前記施錠装置本体を設けた部位以外の前記1以上の開閉部材若しくは前記開口部何れかに設けられ
前記施錠検出手段は、前記デッドボルトが前記拘束部材に当接したことを検出して前記制御装置に送信し、前記制御装置は、前記デッドボルトが前記拘束部材に向かって移動してから前記施錠検出手段が施錠を検出した後に、所定時間前記デッドボルトを前記拘束部材に押し当てて前記付勢手段に付勢力を蓄積させる機能を有し、前記施錠により前記開口部の閉鎖状態における前記開閉装置の開放を規制する施錠装置であって、
前記デッドボルトが所定量以上に突出したときに、前記開閉部材が前記開口部を適正に閉鎖していないことを検出することを特徴とする。
本願の第3の施錠装置は、請求項1または請求項2の施錠装置において、前記デッドボルトが前記拘束部材に当接した位置の適否を検出して前記制御装置に送信するエラー検出手段を備え、
前記制御装置は、前記施錠検出手段が施錠を検出すると共に前記エラー検出手段が適正な当接を検出したときに、所定時間前記デッドボルトを前記拘束部材に押し当てて前記付勢手段に付勢力を蓄積させる機能を有することを特徴とする。
本願の第4の施錠装置は、請求項1または請求項2の施錠装置において、前記拘束部材は、前記デッドボルトが前記開閉部材の閉鎖時の移動領域に突出したときに前記デッドボルトと当接する施錠突起を備え、前記デッドボルトは、前記デッドボルトと共に移動する接触子を保持しており、該接触子に前記拘束部材と接触するための第1突起部と前記施錠突起と接触するための第2突起部とが形成されていると共に、前記接触子に、該第1突起部が前記拘束部材に接触したときに信号を出力する第1接点と、前記第2突起部が前記施錠突起に接触したときに信号を出力する第2接点とを設け、前記第1突起部と前記第1接点により前記エラー検出手段が構成され、前記第2突起部と前記第2接点とにより前記施錠検出手段が構成されていることを特徴とする。
本願の第5の施錠装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1つの施錠装置において、前記付勢手段は、前記デッドボルトと前記駆動機構とを連結する部位に設けられており、前記駆動機構が前記デッドボルトを前記拘束部材側に移動させて前記デッドボルトが前記拘束部材に当接したときの抵抗力に抗して駆動力を蓄積可能なバネにより構成されていることを特徴とする。
本願の請求項1〜請求項7の施錠装置によれば、デッドボルトが拘束部材とが開閉装置を施錠しているときに、閉じている開閉装置同士間の距離の大小に対応して付勢部材がデッドボルトを進退させるので、強制的に解錠されてしまうことが防止される。また、ドアや窓などが開いているときに、デッドボルトが拘束部材やドアや窓に当たらない空振り状態にあるときでも、これを検出してドアや窓が開いていることを検出し、警告することができる。
加えて、請求項2の施錠装置によれば、施錠検出手段により施錠の適否を検出できる。
また、請求項3の施錠装置によれば、施錠のエラーをも検出できる。
請求項4の施錠装置によれば、デッドボルトが施錠検出手段とエラー検出手段とを備えており、デッドボルトの動きに伴って施錠の適否を的確且つ容易に検出できる。
請求項5の施錠装置によれば、施錠の適否を検出し、デッドボルトを駆動する駆動機構をシンプルな構成とすることが出来、耐久性が向上すると共に低コストなものとすることが出来る。
以下、本発明の実施の形態にかかる施錠装置を図面を参照にして説明する。
図1はこの実施の形態にかかる施錠装置の主要構成を平面的に示した図である。図2は施錠装置の側面構成を示す図、図3はサッシ戸に施錠装置を適用した状態の斜視図である。
本件実施の形態において、少なくとも一方が戸とされ、他方が戸又は戸口部の何れかとされる開閉装置の一例としては図3に示す引き違い式のサッシ戸1L、1Rを挙げて説明するが、ヒンジドア、ショーケースのドア、ロッカーのドア、机の引出等に施錠装置を適用することも可能である。
図3において、引き違い式のサッシ戸1L,1Rの開閉動作領域は窓の開口部2のレール2Aの長手方向であり、サッシ戸1L,1Rのスライド方向である。勿論、ヒンジドアの場合は、ヒンジドアの回動方向となる。尚、このサッシ戸1L、1Rには図示しないクレセント錠が設けられており、施錠装置3はこのクレセント錠の補助錠とされている。
施錠装置3は、施錠装置本体4と拘束部材5とからなる。さらに、施錠装置本体4は、図1,図2に示すように、基板6と第1支持板部7及びデッドボルト8と駆動機構10を備える。
基板6はサッシ戸1Rの縦框部1Aにネジ止めされるための取付穴6Aを上下両端部に備えている。取付穴6Aは基板6の水平方向の位置調整のために縦框部1Aの断面方向に延びる長穴とされており、傾斜状態の調節等も可能とされている。
基板6には第1支持板部7がボルト7Bにより取り付けられている。第1支持板部7は、デッドボルト8をスライド自在に保持するものであり、相対向する一対の縦板部7Aと底板部が第1支持板部7のコの字形の断面形状を形成している。第1支持板部7の対向する一対の縦板部7Aはデッドボルト8をスライド可能に保持する開口部8Aを備えている。開口部8Aは後述する第2突起部12Bをスライド可能な形状を有している。
図7に示すように、拘束部材5は、サッシ戸1のガラスGに両面粘着テープやネジ等の周知手段で取り付けられ、平板部5Aとデッドボルト8の移動を規制するための施錠突起5Bを有する。施錠突起5Bは平板部5Aの端部において略L字型形状に突出している。拘束部材5の施錠突起5Bは、デッドボルト8が施錠突起5Bと平板部5Aの隅角部に当接したときに、サッシ戸1L,1Rを施錠状態と判断する。
デッドボルト8は、サッシ戸1L、1Rのスライド領域である開閉動作領域に出入可能とされ、拘束部材5の施錠突起5B近傍の平板部5Aに当接して一対のサッシ戸1L、1Rを施錠する。
デッドボルト8は、溝状の断面形状を有した金属(例えば鋼板)からなり、図6に示すように、溝の内部にデッドボルト8と共に移動するホルダーケース11と接触子12とを保持している。デッドボルト8の溝内にコの字形断面を有する金属のホルダーケース11が装着され、ホルダーケース11内に接触子12がホルダーケース11の長手方向にスライド可能に保持されている。デッドボルト8の端部には、ホルダーケース11のスライドを許容する溝8Bが形成されている(図6参照)。
図4,図5は接触子12を示す。接触子12はこの実施の形態ではプラスチックからなるものであり、接触子12には拘束部材5の平板部5Aと接触するための第1突起部12Aと、施錠突起5Bと接触するための第2突起部12Bとが形成されている。又、接触子12には、第1突起部12Aが拘束部材5或いはガラスGに接触したときに信号を出力する第1接点13と、第2突起部12Bが施錠突起5Bに接触したときに信号を出力する第2接点14とが設けられている。
エラー検出手段は、第1突起部12Aと第1接点13と後述する導通突起部28Aにより構成される。施錠検出手段は、第2突起部12Bと第2接点14と後述する導通突起部28Bにより構成される。
接触子12の凹部17とホルダーケース11の底部11Aの起立板部18との間にはコイルスプリング19が圧縮して配設されている。接触子12は、コイルスプリング19によってサッシ戸1側に向かって突出するように付勢されている。
接触子12の先端部にはストッパー20が形成されており、ストッパー20はホルダーケース11の開口部21内を移動可能になっている。開口部21の奥の縁部には起立板部22が形成されており、起立板部22はストッパー20の戻りを規制できるようになっている。
接触子12のサッシ戸1側の端部は第1突起部12Aとされており、第1突起部12Aの角部に第2突起部12Bが突出して形成されている。第2突起部12Bは接触子12の上面部12Cから突出している。第2突起部12Bは前述のように第1支持板部7の開口部8Aを通過可能とされている。
第1突起部12Aと第2突起部12Bとの離間距離は、第2突起部12Bが施錠突起5Bに押されたときに、第1突起部12Aがホルダーケース11内部に埋没可能な深さとされている。
すなわち、第2突起部12Bが施錠突起5Bに押されたことにより、施錠突起5Bと平板部5Aの角部にデッドボルト8が位置し、適正に施錠されたことが検出可能となる。
デッドボルト8がサッシ戸1L側に進出しても、第1突起部12Aがサッシ戸1Lに当たらなかったり、ガラスGや平板部5Aに当たっているときは、エラーとなる。
サッシ戸1L、1R(スライド式の開閉部材)が開口部2を適正に閉鎖しているか否かは、エラー検出手段と施錠検出手段と、後述するマイクロコンピュータ24の施錠検出プログラムとで検出され、施錠検出手段とマイクロコンピュータ24の施錠検出プログラムとが適正閉鎖検出手段を構成する。
具体的には、図8に示すように、マイクロコンピュータ24の施錠検出プログラムが、施錠命令によりモーターMの正転を開始すると、やや遅れてホームポジションセンサHPがオフとなる。このホームポジションセンサHPがオフとなったときからの経過時間をカウントする。このホームポジションセンサHPがオフとなったときからの経過時間は、デッドボルト8が前に進出するために必要な時間であって、適正閉鎖時期として所定の時間が定められており、この適正閉鎖時期内にエラー検出手段も施錠検出手段もONしないときには、デッドボルト8が空振りをしていると判断する。これによって、特に、ヒンジドアやヒンジ窓の場合に、ヒンジドアやヒンジ窓が開いていると判断することができる。
第1接点13,第2接点14は接触子12の側面部には設けられている。この第1接点13、第2接点14はリード線23A、23Bを介して制御装置としてのマイクロコンピュータ24に接続されている。第1接点13、第2接点14は接触子12の側面に設けられた凹部25A、25B内部に軸止される可撓舌片26A、26Bに取り付けられている。
可撓舌片26A、26Bの自由端部間にはコイルスプリング27が配設されている。可撓舌片26A、26Bの自由端部は互いにホルダーケース11の側壁部11Bに向かって付勢されている。導通接点22A、22Bは接触子12の側面より僅かに内側に位置しており、通常時はホルダーケース11と導通しないように保持されている。
ホルダーケース11の側壁部11Bにはそれぞれ導通突起部28A、28Bがコの字形断面の内側に向かって突出している。接触子12のスライド時の位置によって導通突起部28A、28Bが第1接点13、第2接点14の何れか若しくは両者に接触して導通するようになっている。
導通突起部28A、28Bの形成位置は、エラー検出手段が導通した所定時間後に施錠検出手段が導通するように、ホルダーケース11の長手方向に距離が設けられており、ホルダーケース11から突出する第1突起部12Aの突出量と、第1突起部12Aから第2突起部12Bまでの段差の距離だけ開けられている。
即ち、図7(a)に示すように、デッドボルト8が何も当たっていないとき、ホルダーケース11の端部から第1突起部12Aが突出しており、このとき導通突起部28Aは第1接点13に接触していない。
図7(b)に示すように、デッドボルト8が拘束部材5に当たり、接触子12の第2突起部12Bが施錠突起5Bに当たっていないとき、第1突起部12Aはホルダーケース11の内部に後退し、導通突起部28Aが第1接点13に接触導通する。
図7(c)に示すように、デッドボルト8が拘束部材5に当たると共に、接触子12の第2突起部12Bが施錠突起5Bに当たっているとき、第1突起部12Aはホルダーケース11の内部の奥に後退し、導通突起部28Aが第1接点13に接触導通すると共に、導通突起部28Bが第2接点14に接触導通する。
図7(d)に示すように、デッドボルト8がガラスGか拘束部材5の平板部5Aに当たったとき、第1突起部12Aはホルダーケース11の端部と同じ位置まで後退する。このとき、導通突起部28Aは第1接点13に接触導通する。
更に、図7(e)に示すように、室外側の窓の外枠1Eが室内側の窓框1Aを通り過ぎた位置にあるとき、デッドボルト8は突出しても何も当たらない空振り状態となる。このとき、ホルダーケース11の端部から第1突起部12Aが突出したままであり、デッドボルト8の突出開始から所定時間経過しても、導通突起部28Aは第1接点13に接触しない。これによって、デッドボルト8が空振りしてサッシ戸1L、1Rが完全に開いていることが検出できる。
導通突起部28A、28Bの接地位置は、上述の導通するための時間的ずれを形成するために、決められている。
ホルダーケース11は、デッドボルト8と導通可能とされており、接地されている。マイクロコンピュータ24は図示しないバッテリー電源から駆動電力を給電されており、第1接点13、第2接点14と導通突起28A、28Bとの接触により、導通状態を検出可能となっている。
マイクロコンピュータ24は第1接点13、第2接点14の電圧のH,Lにより接触子12が第1突起部12Aに当たっているか、第2突起部12に当たっているかを判断する。第1突起部12Aが拘束部材5に当たっていなければ、エラーであり、第1突起部12Aがサッシ戸1のガラスG或いは平板部5Aに当たっているときもエラーである。
又、例えば、拘束部材5に第1突起部12Aとデッドボルト8が侵入できる孔だけが設けられている場合、第1突起部12Aが何も当たっていないにも拘わらず、第2突起部12Bが施錠突起5Bに当たるという状態が生じる。この場合は、孔部分にデッドボルト8と第1突起部12Aが入り、孔の縁に第2突起部12Bが接触すると、先ず第1接点13が通電し、更にデッドボルト8は孔の先に進んでゆくために、続いて第2接点14も通電することとなり、第1接点13と第2接点14の通電の時間差が生じ、マイクロコンピュータ24の論理積も正常施錠として判断する。
第1突起部12Aが平板部5Aに当たった後に、第2突起部12Bが施錠突起5Bに当たったときは、正常に施錠されたとマイクロコンピュータ24は判断する。
[駆動機構]
駆動機構10は、デッドボルト8をサッシ戸1L,1Rがスライドする開閉動作領域に突出させるように押し出すものであり、駆動源となるモーター30と、ギア機構と、リンクレバー32及び付勢手段としての弦巻バネ34とを備えている。
モータ30はDCモータであり、基板6の表面に固定されたベース31に取り付けられている。ベース31は例えば接着剤若しくはボルト等により基板6に固定されている。ベース31はギア機構を支持するための支持板部35A、35Bを有している。支持板部35Aには軸36が固定されている。軸36にはギア37が回転時材に保持されている。ギア37は小口径のギア37Aと大口径のギア37Bを二段にして一体に形成したものであり、大口径のギアにモータ30の出力軸に取り付けられたギア38が噛み合っている。
また、支持板部35A、35B間には軸39が回転自在に取り付けられている。軸39の端部にはギア40が固定されており、軸39の中間部にはウォームギア41が固定されている。39A、39Bは軸39の軸方向の位置ずれを防止するリングであり、41A、41Bはウォームギア41の軸方向の位置ずれを防止するリングである。
ウォームギア41にはリンクレバー32を駆動するギア42が噛み合っている。ギア42は固定軸43に回転自在に支持されている。固定軸43の根元部には段部43Aが形成されており、段部43Aがベース31に当たっている。固定軸43の根元部の中心には図示しないボルトがねじ込まれており、固定軸43はベース31に固定されている。
リンクレバー32に一体に形成されたリング44Aには固定軸43が通されており、リング44は固定軸43に対して回転自在とされている。リンクレバー32の上には弦巻バネ34が配置されている。弦巻バネ34は固定軸43に通されており、固定軸43の周りを回動可能とされている。弦巻バネ34の一方の端部はリンクレバー32の片方の端部の穴32Aに掛けられており、弦巻バネ34の他方の端部はギア42の裏面に形成されたスペーサ部44Bの突起44Cに掛けられている。
弦巻バネ34は、駆動機構10の動きをデッドボルト8に伝達する部位に設けられており、駆動機構10がデッドボルト8を拘束部材5側に移動させてデッドボルト8が拘束部材5に当接したとき、その抵抗力に抗して駆動力を蓄積可能とされ、デッドボルト8を更に拘束部材5側に付勢して押し当てることにより、サッシ戸1L,1Rの隙間拡大を解消する。又、デッドボルト8と拘束部材5との間が狭くなった場合でも、付勢力により狭くなった分が吸収される。このように、隙間に大小が生じても付勢手段の付勢力により対応することが出来る。
この付勢手段は、弦巻バネ34に構成されているが、他の手段、例えば、コイルスプリングや板バネ、ゴム等の弾性体であっても良い。
スペーサ部44Bはギア42に対して一体に固定されており、ギア42の回転に伴って弦巻バネ34を回転させるようになっている。弦巻バネ34の回転はリンクレバー32に伝達され、リンクレバー32はデッドボルト8を押し出す。
リンクレバー32の片方の端部には軸32Bが突出するように設けられており、この軸32Bがデッドボルト8の長穴8Bに移動可能に嵌め込まれている。リンクレバー32の他方の端部にはベース31側に向かって突出するストッパー部32Cが形成されている。ストッパー部32CはホームポジションセンサHPの接触片HP1を押し付けてホームポジションセンサHPをONさせる。ベース31にはストッパー部32CがホームポジションセンサHPに当たったときに、リンクレバー32を支えるストッパー部45が立設されている。ホームポジションセンサHPは図示しないリード線を介してマイクロコンピュータ24に接続されている。
駆動機構10の駆動源であるモーター30を制御する制御装置は、ベース31上に配設されるマイクロコンピュータ24により構成される。このマイクロコンピュータ24は、デッドボルト8が拘束部材5に向かって移動してから、第1突起部12Aが平板部5Aに当たった後に、第2突起部12Bが施錠突起5Bに当たったときは、正常に施錠されたと判断する。
マイクロコンピュータ24は第2突起部12Bが施錠突起5Bに当たって施錠を検出した後に、所定時間だけデッドボルト8を拘束部材5に押し当てて付勢手段である弦巻バネ34に付勢力を蓄積させる機能を有する。
又、マイクロコンピュータ24の周辺回路には、無線通信器が設けられており、建物内に設けられた図示しない集中施錠装置から無線により施錠命令信号を、無線通信器で受信して施錠を行うようになっている。
[動作]
次に、施錠する場合の一連の動作を図8のタイミングチャートを用いて説明する。このタイミングチャートは正常の施錠したときの状態を示している。
先ず、建物の集中施錠装置から施錠命令を受信すると、モーター30が正転してギア38,37B、37A、40を介してウォームギア41を回転させ、ギア42を回転させる。ギア42の回転により弦巻バネ34が回転してリンクレバー32がホームポジションから離れ、ホームポジションセンサHPがやや時間を開けてオフとなる。
モーター30の正回転が継続されると、リンクレバー32がデッドボルト8を拘束部材5側に押し出す。
デッドボルト8がサッシ戸1L側に進出しても、第1突起部12Aがサッシ戸1Lに当たらなかったり、ガラスGや平板部5Aに当たっているときは、エラーとなる。
図8に示すように、ホームポジションセンサHPがオフとなったときからの経過時間をマイクロコンピュータ24はカウントする。ホームポジションセンサHPがオフとなったときからの経過時間としてのデッドボルト8が前に進出するために必要な時間には、適正閉鎖時期として所定の時間が定められている。この適正閉鎖時期内にエラー検出手段も施錠検出手段もONしないときには、デッドボルト8が空振りをしていると判断し、サッシ戸1L、1Rが完全に開いていると判断できる。また、ヒンジドアやヒンジ窓の場合に、ヒンジドアやヒンジ窓が少し開いている状態でも、ドアが開いていると判断できる。
デッドボルト8の第1突起部12Aが拘束部材5の平板部5Aに当たると、エラー検出手段を構成する第1接点13に導通突起28Aが接触して、第1接点13と導通突起28Aとが導通する。第1接点13と導通突起28Aとが導通した時点から所定時間(ガラスGから受け金具5の突出する高さから生じる時間差)経過してから、施錠検出手段を構成する第2接点14に導通突起28Bとが接触して、第2接点14と導通突起28Bとが導通する。
この第1接点13と導通突起28Aとの導通(H)と、第2接点14と導通突起28Bとの導通(H)との論理積が(H)となった後に、所定時間だけ経過した後に、第1接点13と導通突起28Aへの給電と、第2接点14と導通突起28Bへの給電を停止する。また、第1接点13と導通突起28Aとの導通(H)と、第2接点14と導通突起28Bとの導通(H)との論理積が(H)となった後に、所定時間(弦巻バネ34にデッドボルト8を押し出す付勢力を蓄える時間)モーター30を正転させる。
弦巻バネ34にデッドボルト8の押出力を十分に蓄積させたら、モーター30を停止させる。これによって、施錠状態が維持される。
前述の集中施錠装置から解錠命令が出力されたら、モーター30を逆回転させ、ホームポジションセンサHPがオン(H)になって、ホームポジションセンサHPがオンを持続可能な安定状態まで少し時間をおいてから、モーター30を停止させる。
エラーのときには、エラー検出手段を構成する第1接点13と導通突起28Aとが接触しないか、若しくは、第1接点13と導通突起28Aとが接触導通しても第2接点14と導通突起28Bとが接触しない状態となる。このエラーの場合には、無線通信機により集中施錠装置にエラーである旨を送信し、集中施錠装置はエラーを音、無線、表示装置により出力する。
[効果]
上記の施錠装置は、サッシ戸1Rに設けられる基板6と、基板6に装備され、サッシ戸1L、1Rの開閉動作領域に出入可能なデッドボルト8と、基板6に装備され、デッドボルト8をサッシ戸1L、1Rの開閉動作領域に突出させるように押し出すための駆動機構10と、サッシ戸1Lの他方に設けられ、駆動機構10により突出したデッドボルト8を受けてサッシ戸1L、1Rの開放を規制する拘束部材5とを備えた施錠装置3において、駆動機構10によりデッドボルト8が拘束部材5に当接したときに、デッドボルト8を更に拘束部材5側に付勢する弦巻バネ34を設けているので、デッドボルト8が拘束部材5に当接してサッシ戸1L,1Rを施錠しているときに、閉じているサッシ戸1L,1R同士が離れようとしても弦巻バネ34(付勢部材)がデッドボルト8を拘束部材5側に押し出すので、強制的に解錠されてしまうことが防止される。
又、何らかの原因でサッシ戸1L、1R間が狭くなった場合でも、付勢手段の付勢力により狭くなった分を吸収できる。
更に、ホームポジションセンサHPがオフとなってから、デッドボルト8が前に進出するために必要な時間は適正閉鎖時期として所定の時間が定められており、この適正閉鎖時期内にエラー検出手段も施錠検出手段もONしないときには、デッドボルト8が空振りをしていると判断できるので、特に、ヒンジドアやヒンジ窓の場合に、ヒンジドアやヒンジ窓が開いていると判断することができる。
また、施錠装置4が施錠検出手段により施錠の適否を検出できる。また、エラー検出手段によ施錠のエラーをも検出できる。このように、デッドボルト8が施錠検出手段とエラー検出手段とを備えているので、デッドボルト8の動きに伴って施錠の適否を的確且つ容易に検出できる。更に、施錠の適否を検出し、デッドボルト8を駆動する駆動機構10をシンプルな構成とすることが出来、耐久性が向上すると共に低コストなものとすることが出来る。
他の実施例
図9は、他の実施の形態にかかる施錠装置3を窓(或いは、玄関の入り口)の開口部2Dであって室内側に取り付け、デッドボルト8の受け金具となる拘束部材5をヒンジ窓Wの縁部に取り付けた状態を示す。図9、図10のヒンジ窓Wは室外側に向かって開かれるものであり、ヒンジ窓Wの平面に対して直交方向である矢印A方向に回動する。図9は開口部2Dが適正に閉じられたときのヒンジ窓Wの位置を示し、図10は開口部2Dが開いているときのヒンジ窓Wの位置を示す。
図9に示すように、ヒンジ窓Wが適正に閉められたとき、拘束部材5が施錠装置3のデッドボルト8の対向する位置に位置するので、図7(c)の説明のように、施錠装置3はデッドボルト8を拘束部材5に向かって突出させると、デッドボルト8の突起部12が施錠突起5Bに当たって、適正に施錠されたことが検出される。
他方、図10に示すように、ヒンジ窓Wが開いた状態であると、デッドボルト8の第1突起部12Aが突出限界まで空間に突出し、その突出状態がデッドボルト8の突出開始から所定時間以上継続するので、施錠装置3はデッドボルト8が空振りしたことを検出する。
尚、図9,図10では、ヒンジ窓Wを室外側に回動させて開口部2Dを開けるようにしているが、ヒンジ窓Wを室内側に回動させて開口部2Dを開けるようにしても良い。その場合、ヒンジ窓Wが開いているとき、施錠装置本体4のデッドボルト8は拘束部材5の平板部5A若しくはヒンジ窓Wの縁部WEに接触する場合もあるが、平板部5A或いはヒンジ窓Wの縁部WEに接触する場合には、図7(b)の説明のように、第1突起部12Aがデッドボルト8の先端部と同じ高さになるので、デッドボルト8が平板部5A或いはヒンジ窓Wの縁部WEに接触していることを検出できる。ヒンジ窓Wがデッドボルト8の突出領域から離れるまで回動した位置にあるときには、デッドボルト8の第1突起部12Aが突出限界まで空間に突出し、その状態が突出開始から所定時間以上継続するので、施錠装置本体4はデッドボルト8が空振りしたことを検出する。
図11は、ヒンジ窓Wの開口部2Dに鍵穴51を有する拘束部材50を固定し、更に他の実施の形態でヒンジ窓Wの框部W1に施錠装置本体56を固定した場合を示す。また、図12は、ヒンジ窓Wの開口部2Dにヒンジ窓Wの框部W1に施錠装置本体56を固定し、鍵穴51を有する拘束部材50を固定した場合を示す。
デッドボルト53が突出した状態でヒンジ窓Wを開けるときに室外側に回動させると、デッドボルト53がヒンジ窓Wが開口部2Dに当たることとなるので、ヒンジ窓Wは閉鎖状態から室内側に回動させてヒンジ窓Wを開ける場合に適している。
図11、図12に示す施錠装置52は、施錠装置本体56と拘束部材50とで構成される。施錠装置本体56は、前述の施錠装置3と異なり、デッドボルト53は筒状の鋼板部54とプラスチック等からなるセンサ部55とで構成される。デッドボルト53を保持する施錠装置本体56には、デッドボルト53を出入する開口部57が形成されている。鋼板部54の内部にはセンサ部55が鋼板部54の軸方向に所定量だけ移動可能に保持されている。
サッシ戸1L、1R(スライド式の開閉部材)が開口部2を適正に閉鎖しているか否かは、エラー検出手段と施錠検出手段は、既に述べたマイクロコンピュータ24の施錠検出プログラムとで検出される。
デッドボルト53が拘束部材51に当たっていることを検出するエラー検出手段は、第1突出部55Aと端子59A、59B、60A、60B並びにマイクロコンピュータ24の施錠検出プログラムとで構成される。
デッドボルト53が拘束部材51にもなにも当たっていないことを検出するエラー検出手段は、第1突出部55Aと端子59A、59B、端子60A、60B更にデッドボルト53の突出開始時期から所定時間の経過を計るマイクロコンピュータ24及びその施錠検出プログラムとで構成される。
施錠検出手段は、第2突出部55Bと端子59A、59B、59C、60A、60B、60C並びにマイクロコンピュータ24の施錠検出プログラムとで構成される。
適正閉鎖検出手段は、第1突出部55Aと端子59A、59B、端子60A、60B更にデッドボルト53の突出開始時期から所定時間の経過を計るマイクロコンピュータ24及びその施錠検出プログラムとで構成される。
センサ部55の先端部上下の縁部には、第1突出部55Aが形成されている。第1突出部55Aは、デッドボルト53と拘束部材50の鍵穴51の縁部と当たって、デッドボルト53が鍵穴51内に挿入されていないことを検出する機能を有する。
センサ部55の左右側面であって先端部から少し奥側には、第2突出部55Bがそれぞれ形成されている。第2突出部55Bは、デッドボルト53が鍵穴51に適正に挿入されたことを検出する機能とデッドボルト53が突出しても何にも当たらない「空振り」状態を検出機能を有する。
デッドボルト53の先端部の上下縁部には、センサ部55の第1突出部55Aが進入可能な溝54Aが形成されており、デッドボルト53の左右の側壁部にはセンサ部55の第2突出部55Bが進入可能な溝54Bがそれぞれ形成されている。
施錠装置本体56の開口部57の縁部には第2突出部55Bが出入可能な溝57Aが形成されている。
図14(a)に示すように、デッドボルト53の鋼板部54の内面とセンサ部55との間には、絶縁板58が設置されており、絶縁板58が鋼板部54とセンサ部55とを絶縁している。絶縁板58の上には端子59A、59B、59Cが設置されている。
センサ部55側には、図14(a)に示すように、櫛形の接触子60が取り付けられている。端子59Bは電源部と接続されて給電できるように3本の中で最も長く形成され、端子59Bは端子59Cより長く形成されている。接触子60は、端子59A、59B、59Cと接触可能な端子60A、60B、60Cを備えている。
端子59Bと端子60Bは常時接続されている。端子59Aは第1突出部55Aが拘束部材50の鍵穴51の縁部に当たったときに、端子60Aと接触導通するように設けられている。端子59Cは第2突出部55Bが拘束部材50の鍵穴51の縁部に当たったときに、端子60Cと接触導通するように設けられている。
施錠装置本体56のデッドボルト53を拘束部材50に向かって出入させる駆動機構と制御装置並びにデッドボルト53が拘束部材50に挿入されたかどうかを判定する制御装置は図1乃至図8に示すものと同様であるので、その説明を援用する。
即ち、図11,図12のようにヒンジ窓Wを室内側に回して開ける場合、ヒンジ窓Wが僅かに開いているときは、施錠装置52のデッドボルト53を突出させても、図14(b)に示すように、拘束部材50の鍵穴51にデッドボルト53が当たるときがある。この場合には、センサ部55の先端部と鋼板部54の先端部が面一になって、端子60Bと端子59Bとが接触導通すると共に、端子60Aと端子59Aとが接触導通する。これによって、端子59Aの出力端子C1側が「ON」となる。
また、図14(c)に示すように、拘束部材50の鍵穴51に適正に挿入された場合には、センサ部55の先端部が鋼板部54の先端部より少し突出した状態で挿入されるが、デッドボルト53の挿入により、やがて、第2突出部55Bが鍵穴51の縁部に当たる。このため、センサ55は、図14(a)の状態から鋼板部54の奥側に引き込まれ、図14(c)(d)に示す状態になる。これによって、端子60Bと端子59Bとが接触導通すると共に、端子60Aと端子59A、並びに、端子60Cと端子59Cが接触導通する。これによって、端子59Aの出力端子C1側が「ON」と共に、端子59Cの出力端子C2側も「ON」なる。
この出力端子C1、C2の「ON」「OFF」状態によりデッドボルト53の施錠完了、施錠不成功を検出できる。
また、ヒンジ窓Wがデッドボルト53の出入領域から離れてデッドボルト53の突出先が空間のみとなっている場合、デッドボルト53をヒンジ窓W側に突出させると、デッドボルト53は突出限界まで突出するが、センサ55と鋼板部54との位置関係は図14(a)に示した状態のまま変化しない。このため、出力端子C1、C2共に「OFF」のままである。よって、デッドボルト53の突出開始から、所定時間経過後にもかかわらず、出力端子C1、C2共に「OFF」のままであるときは、ヒンジ窓Wは開いていると判断することができる。
本発明にかかる施錠装置は、住宅・事務所開口部(戸、窓、棚扉)、事務用収納機器(ロッカー、机、棚、収納箱、扉付き収納庫、金庫など)、産業用機器(自動販売機、電気制御板、配電盤、工作機械などの扉、戸口部等)に設ける施錠装置において、デッドボルトが拘束部材とが開閉装置を施錠しているときに、閉じている開閉装置同士間の距離の大小に対応して付勢部材がデッドボルトを進退させるので、強制的に解錠されてしまうことが防止される。また、ドアや窓などが開いているときに、デッドボルトが拘束部材やドアや窓に当たらない空振り状態にあるときでも、これを検出してドアや窓が開いていることを検出し、警告することができる。
本発明の実施の形態にかかる施錠装置本体の構成を示す平面図。 本発明の施錠装置本体の側面図。 開閉装置としてのサッシ戸に施錠装置を接地する状態を示す斜視図。 施錠装置の接触子の断面構成を示す図。 接触子とホルダーケースの導通接点及び導通突起部の配置状態を示す断面図。 デッドボルトとホルダーケース及び接触子の取付状態を示す斜視図。 (a)はデッドボルトがガラスに当たっていない状態の図、(b)はデッドボルトが拘束部材に当たってエラーとなっている状態の図、(c)はデッドボルトの接触子が施錠突起に当たって正常な施錠状態となったいる状態図、(d)はデッドボルトがガラスに当たってエラーとなったときの状態図。 本実施の形態の施錠装置のタイミングチャート。 本発明の施錠装置をヒンジ窓に適用した状態の説明図。 図9に示すヒンジ窓が開いているときのデッドボルトの空振り状態を示す説明図。 ヒンジ窓に鍵穴を有する拘束部材を設け、開口部に施錠装置を設けた状態の説明図。 ヒンジ窓に施錠装置を設け、開口部に鍵穴を有する拘束部材を設けた状態の説明図。 図11,図12の適用した施錠装置本体とデッドボルト並びに拘束部材の構成を示す部分斜視図。 (a)はデッドボルトの鋼板部とセンサ部並びに端子類の接続上他意を示す説明図、(b)はデッドボルトが拘束部材の鍵穴の縁部に当たっているときの状態を示す説明図、(c)はデッドボルトが拘束部材の鍵穴に適正に入った施錠状態にあるときの第1突出部の状態を示す説明図、(c)はデッドボルトが拘束部材の鍵穴に適正に入った施錠状態にあるときの第2突出部の状態を示す説明図である。
符号の説明
1L、1R サッシ戸(開閉装置)
3 施錠装置
4 施錠装置本体
5 拘束部材
8 デッドボルト
10 駆動機構
12B 第2突起部(施錠検出手段)
14 第2接点 (施錠検出手段)
28B 導通突起部(施錠検出手段)
12A 第1突起部 (エラー検出手段)
13 第1接点(エラー検出手段)
28A 導通突起部(エラー検出手段)
24 マイクロコンピュータ
32 リンクレバー
34 弦巻バネ(付勢手段)

Claims (5)

  1. 開口部を開閉する開閉部材が前記開口部を閉鎖する状態にあるときに、前記開閉部材を前記開口部に拘束するデッドボルトを有し前記開口部若しくは前記開閉部材の何れか一方に設けられる施錠装置本体と、
    前記開閉部材が前記開口部を閉鎖する状態にあるときに前記デッドボルトを拘束するように、前記開口部若しくは前記開閉部材の何れか他方に設けられる拘束部材と
    記デッドボルトが前記拘束部材に当接したときに、前記デッドボルトを更に前記拘束部材側に付勢する付勢手段と、
    前記開閉部材が前記開口部を適正に閉鎖しているか否かを検出する施錠検出手段と、
    前記デッドボルトを駆動する駆動機構の駆動源を制御する制御装置と、を備え、
    前記施錠検出手段は、前記デッドボルトが前記拘束部材に当接したことを検出して前記制御装置に送信し、前記制御装置は、前記デッドボルトが前記拘束部材に向かって移動してから前記施錠検出手段が施錠を検出した後に、所定時間前記デッドボルトを前記拘束部材に押し当てて前記付勢手段に付勢力を蓄積させる機能を有する施錠装置であって、
    前記施錠検出手段は、前記デッドボルトが所定量以上に突出したときに、前記開閉部材が前記開口部を適正に閉鎖していないことを検出することを特徴とする施錠装置。
  2. デッドボルトを有して開口部若しくは該開口部を開閉する1以上の開閉部材のうちの何れかに設けられた施錠装置本体と、
    前記デッドボルトを拘束するための拘束部材と
    前記デッドボルトが前記拘束部材に当接したときに、前記デッドボルトを更に前記拘束部材側に付勢する付勢手段と、
    前記開閉部材が前記開口部を適正に閉鎖しているか否かを検出する施錠検出手段と、前記デッドボルトを駆動する駆動機構の駆動源を制御する制御装置と、を備え、
    前記拘束部材は、前記開口部の閉鎖時に前記開閉部材の閉鎖状態を維持するように、前記施錠装置本体を設けた部位以外の前記1以上の開閉部材若しくは前記開口部何れかに設けられ
    前記施錠検出手段は、前記デッドボルトが前記拘束部材に当接したことを検出して前記制御装置に送信し、前記制御装置は、前記デッドボルトが前記拘束部材に向かって移動してから前記施錠検出手段が施錠を検出した後に、所定時間前記デッドボルトを前記拘束部材に押し当てて前記付勢手段に付勢力を蓄積させる機能を有し、前記施錠により前記開口部の閉鎖状態における前記開閉装置の開放を規制する施錠装置であって、
    前記デッドボルトが所定量以上に突出したときに、前記開閉部材が前記開口部を適正に閉鎖していないことを検出することを特徴とする施錠装置。
  3. 請求項1または請求項2の施錠装置において、
    前記デッドボルトが前記拘束部材に当接した位置の適否を検出して前記制御装置に送信するエラー検出手段を備え、
    前記制御装置は、前記施錠検出手段が施錠を検出すると共に前記エラー検出手段が適正な当接を検出したときに、所定時間前記デッドボルトを前記拘束部材に押し当てて前記付勢手段に付勢力を蓄積させる機能を有することを特徴とする施錠装置。
  4. 請求項1または請求項2の施錠装置において、
    前記拘束部材は、前記デッドボルトが前記開閉部材の閉鎖時の移動領域に突出したときに前記デッドボルトと当接する施錠突起を備え、前記デッドボルトは、前記デッドボルトと共に移動する接触子を保持しており、該接触子に前記拘束部材と接触するための第1突起部と前記施錠突起と接触するための第2突起部とが形成されていると共に、前記接触子に、該第1突起部が前記拘束部材に接触したときに信号を出力する第1接点と、前記第2突起部が前記施錠突起に接触したときに信号を出力する第2接点とを設け、前記第1突起部と前記第1接点により前記エラー検出手段が構成され、前記第2突起部と前記第2接点とにより前記施錠検出手段が構成されていることを特徴とする施錠装置。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか1つの施錠装置において、
    前記付勢手段は、前記デッドボルトと前記駆動機構とを連結する部位に設けられており、前記駆動機構が前記デッドボルトを前記拘束部材側に移動させて前記デッドボルトが前記拘束部材に当接したときの抵抗力に抗して駆動力を蓄積可能なバネにより構成されていることを特徴とする施錠装置。
JP2004019077A 2004-01-27 2004-01-27 施錠装置 Expired - Fee Related JP4325416B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004019077A JP4325416B2 (ja) 2004-01-27 2004-01-27 施錠装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004019077A JP4325416B2 (ja) 2004-01-27 2004-01-27 施錠装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005213781A JP2005213781A (ja) 2005-08-11
JP4325416B2 true JP4325416B2 (ja) 2009-09-02

Family

ID=34903403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004019077A Expired - Fee Related JP4325416B2 (ja) 2004-01-27 2004-01-27 施錠装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4325416B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007107226A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Miwa Lock Co Ltd 静音化構造の電気扉錠

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005213781A (ja) 2005-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US12158023B2 (en) Locking assembly with spring mechanism
US5626039A (en) Electronic safety-lock
AU2020253566B2 (en) Electronic lock
CA2371288C (en) Remote door entry system
KR101594498B1 (ko) 좌우수 도어 겸용 디지털 도어록
US20230313565A1 (en) Fenestration automation systems and methods
US20210317684A1 (en) Changing a state of a lock
US11220845B2 (en) Powered sash lock and control systems therefor
JP4144425B2 (ja) 施錠装置
JP4325416B2 (ja) 施錠装置
JP5351822B2 (ja) 電気錠付き引戸装置
JP2010127018A (ja) 建築用電動シャッターにおける遠隔操作装置
CN214708294U (zh) 一种多功能防火锁盒
JP2008138487A (ja) 引き違い戸用錠
JP3113541U (ja) ドアのオートロック装置
EP3546680A1 (en) Closure assembly with safety device for manual unlocking of door panels or drawers
KR102811904B1 (ko) 창호 시스템
KR102425260B1 (ko) 데드볼트식 도어락
JPH0238676A (ja) 電気錠の施解錠装置
JP3075412U (ja) 開閉扉の施錠装置
JP2003074231A (ja) ドアロック装置
JP3885202B2 (ja) ピッキング対策複数電気錠
JP2004278079A (ja) 施錠装置
CN113079669A (zh) 一种多功能防火锁盒
JPH1068255A (ja) 引戸用電気錠の施解錠制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090324

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090519

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090601

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130619

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130619

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140619

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees