JP4323758B2 - Work transfer system - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワーク搬送システムに関する。さらに詳述すると、本発明は、ワーク搬送システムにおいて自走式ワーク搬送パレットを監視、制御し円滑に動作させるための構造等の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
生産ライン上で製品や部品等の物品(本明細書ではこれらを「ワーク」と呼ぶ)を搬送するためのワーク搬送システムとして、例えば米国特許第5,626,080号、同じく米国特許第5,617,796号等のように、モノレールなどの有軌道を採用しこれに沿ってワーク搬送パレットが自走するようにした自走式ワーク搬送システムが知られている。このような自走式のワーク搬送システムでは、例えば、ワークに対し組立、加工、洗浄等の各工程が行われる作業領域に向けて自走式ワーク搬送パレットを走らせてワークを搬入し、作業終了後ここから搬出するなどの動作を行なわせている。
【0003】
また、このような自走式のワーク搬送システムとしては、例えばシステム中央に演算処理可能な上位装置を備え、各自走式ワーク搬送パレットの動きを監視し集中的に制御する集中処理方式を採用したものがある。このようなワーク搬送システムは、自走式ワーク搬送パレットの動きを集中管理することができる上、上位装置が中央に収まるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような集中処理方式のワーク搬送システムにおいては、ワーク作業場所の位置、ワークや自走式ワーク搬送パレットの数量、あるいは軌道の配置等といった各条件に合わせて上位装置のプログラムを作成する必要があることから、事実上、プログラムがワーク搬送システムに合わせた専用設計となってしまっている。そのため、例えば軌道配置を変えるなどの変更が行われる場合には、これに伴って上位装置のプログラム自体の変更が必要になり、軌道配置変更等を容易に行うことができないという問題があった。また、システムが大規模になれば監視と制御を行う管理対象が増えるために集中管理が困難になってくるという問題もある。
【0005】
そこで、本発明は、軌道配置変更や大規模化などのシステムの変更に容易に対応することができるワーク搬送システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ワークに対し組立、加工、洗浄等の各工程を行うため軌道上を自走する自走式ワーク搬送パレットによりワークを搬送するワーク搬送システムにおいて、該ワーク搬送システムは自走式ワーク搬送パレットの停止を指示する手段を有する軌道上の位置である複数のステーションと該ステーションに対応して設けられるステーションコントローラを備えるとともに、自走式ワーク搬送パレットは、該自走式ワーク搬送パレットの固有情報を記憶した記憶手段と、ステーションを介してステーションコントローラと通信をする通信手段を備え、ステーションは自走式ワーク搬送パレットとステーションコントローラとの間に介在しこれらの間での通信を確保し、ステーションコントローラは他のステーションコントローラとネットワーク接続されるとともに、ステーションの接続形態を示す接続情報を保有しており、次に搬送するステーションに対応するステーションコントローラとの間で次に搬送するステーションが占有可能か否かの情報の授受をするデータ授受手段と、ステーションを介して自走式ワーク搬送パレットと通信する通信手段と、自走式ワーク搬送パレットに対する処理手順プログラムを記憶する記憶手段と、処理手順プログラムを実行する実行手段とを備え、前記処理手順プログラムの実行によって次に搬送するステーションが占有可能な場合に自走式ワーク搬送パレットに対し固有情報に基づき動作を指示することを特徴とするものである。
【0007】
このワーク搬送システムは、ステーションに対応して設けられたステーションコントローラにより分散制御することが可能であり、集中処理方式を採用していない。この場合、ワーク作業場所の位置、ワークや自走式ワーク搬送パレットの数量、あるいは軌道の配置等といった各条件に合わせて、各ステーションコントローラ毎にプログラムを作成すればよい。また、軌道配置を変えるなどの変更が行われる場合、対応するステーションコントローラにおいてプログラムを変更すれば済み、全てのプログラムを変更する必要がない。したがって、搬送システムを大規模化するなど変更があった場合に、ステーションコントローラの規模はそれほど大きくならずに済み、設計変更や仕様変更などの対応が容易になる。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のワーク搬送システムにおいて、ステーションコントローラとネットワーク接続されるとともに処理手順プログラムをステーションコントローラに送信する送信手段を有する上位装置を備え、ステーションコントローラには上位装置から処理手順プログラムを受信する受信手段が設けられていることを特徴としている。したがって、このワーク搬送システムでは、ステーションコントローラにネットワーク接続された上位装置から各ステーションコントローラへ処理手順プログラムが送信される。また、各ステーションコントローラが処理手順プログラムを受信した後はワーク搬送システムの稼動に上位装置を必要としないので、この上位装置をネットワークから切り離すことができる。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項2に記載のワーク搬送システムにおいて、ステーションコントローラと上位装置は、ステーションコントローラと上位装置間でデータ授受するためのデータ授受手段を有することを特徴としている。これにより、上位装置は、ワーク搬送システムの稼動中にそれぞれのステーションコントローラの状態を認識することができる。また、認識の結果、自走式ワーク搬送パレットをトラッキング(自走式ワーク搬送パレットの現在位置を把握すること)することができる。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1または2に記載のワーク搬送システムにおいて、自走式ワーク搬送パレットの記憶手段は、ステーションコントローラとの通信情報を記憶することを特徴としている。この場合、複数の経路をワーク搬送システム上に設定するとともに、自走式ワーク搬送パレットの記憶に応じて任意の経路を選択して走行させることが可能となる。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項2に記載のワーク搬送システムにおいて、上位装置は処理手順プログラムを入力する入力手段を有することを特徴としている。このため、この入力手段を用いることにより、処理手順プログラムの作成からプログラム送信まで連続して行うことができる。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項2に記載のワーク搬送システムにおいて、上位装置はステーションコントローラに送信された処理手順プログラムによる搬送パレットの動きをシミュレーションできるシミュレーション手段を有することを特徴としている。したがって、このシミュレーション手段を利用することにより、ステーションコントローラにおける処理手順プログラムの妥当性をオフラインで検討することができる。また、タクトバランス(各作業領域での作動時間及び次作業領域での作業終了待ち時間の構成比率)が予め検討できるため、効果的なレイアウトを見つけることが容易となる。
【0013】
請求項7記載の発明は、請求項2に記載のワーク搬送システムにおいて、上位装置は、ステーションコントローラに送信された処理手順プログラムを実行しあるいは中断するように設けられていることを特徴としている。上位装置はステーションコントローラに対して処理手順プログラムの実行あるいは中断を指示し、ステーションコントローラはこの指示により処理手順プログラムを実行しあるいは中断する。この場合、上位装置により、停止、再起動などワーク搬送システムを一括して操作することが可能となる。
【0014】
請求項8記載の発明は、請求項1に記載のワーク搬送システムにおいて、軌道の分岐点または交差点への進入口にステーションが設けられていることを特徴としている。この場合、分岐点や交差点に進入しあるいは出てくる自走式ワーク搬送パレットさらには交差点等の内側に位置している自走式ワーク搬送パレットを監視し制御することによって交差点等での衝突等を防ぎ円滑なワーク搬送を確保しうる。
請求項9記載の発明は、請求項1に記載のワーク搬送システムにおいて、ステーションコントローラは作業工程と搬送経路との関係を記憶していると共に、自走式ワーク搬送パレットは現在の工程番号を記憶しており、ステーションコントローラは対応するステーションに移動してきた自走式ワーク搬送パレットの現在の工程番号を取得し、前記関係に基づき、自走式ワーク搬送パレットの次の搬送先を決定するものであり、前記関係には、工程番号、作業ステーション、自工程までの経路、出発時占有ステーション、出発時開放ステーション、自工程番号についての情報が含まれるものである。この場合、例えば戻り動作を含む複雑な搬送動作にも対応することが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0016】
図1〜図8に、本発明の一実施形態を示す。本発明にかかるワーク搬送システム1は、軌道3上を自走する自走式ワーク搬送パレット2によりワーク4をたとえばステーション5に搬送するものであり、本実施形態のワーク搬送システム1はステーション5に対応して設けられるステーションコントローラ6を備えている。なお、本明細書におけるステーション5とは、自走式ワーク搬送パレット2の停止を指示する手段を有する軌道3上の位置をいい、ワーク4に対し組立、加工、洗浄等をおこなう作業領域内に設ける場合(この場合のステーションを作業ステーションという)や、後述のように軌道3上の交差点に設けられる場合(図15参照)等に限られず、軌道3上であれば任意の位置に設けることができる。
【0017】
自走式ワーク搬送パレット2は、軌道3に沿ってワーク搬送システム1内を走行しワーク4を搬送する自走式の搬送手段で、各ステーション5側から送信される動作信号に基づき自律的に走行し、ステーション5内の所定位置で停止する。自走式ワーク搬送パレット2は、例えばその本体上の所定位置に位置決めされるプレート状の台などからなり本体から着脱可能なワーク載置部9を有している。ワーク載置部9は、ステーション5内で本体から外すことが可能であり、その場合、ワーク載置部9は、ステーション5内の所定位置に位置決めされ、その上に載置されているワーク4を組立等が行われる位置まで移動させる。
【0018】
また、自走式ワーク搬送パレット2は、軌道3上を自走するための構成たとえば軌道3に沿って回転する車輪2a、車輪2aを動かすモータ2b、モータ2bに給電するバッテリ2c、制御回路21、通信手段26等を備えている。通信手段26は、ステーション5と非接触で通信を行う赤外通信装置等で、近接対向した時に通信可能となるように設置し、同一機能を有する近傍の他の自走式ワーク搬送パレット2との混信を防止する。自走式ワーク搬送パレット2は、この通信手段26によりステーション5を介してステーションコントローラ6と通信をすることができる。
【0019】
本実施形態では、自走式ワーク搬送パレット2に4つの車輪2aを設けて4輪車とし、これら車輪2aの中の駆動輪を駆動することによって自走式ワーク搬送パレット2が自走するようにしている。車輪2aは、図4、図5に示すように片側に前後2輪ずつ設けられ、軌道3上を回転する(なお、図4では解りやすいように自走式ワーク搬送パレット2をステーション側から離して図示している)。ワーク搬送システム1の自走式ワーク搬送パレット2に用いられる車輪2aとしては、騒音や発塵が少なく、軌道3との間における滑りも生じ難いタイヤ例えばゴムタイヤが好ましい。前輪または後輪のうち、いずれかがモータ2bによって駆動される駆動輪とされている。
【0020】
モータ2bは車輪2aを回転させて自走式ワーク搬送パレット2を走行させるための駆動源であり、この自走式ワーク搬送パレット2に内蔵されている。また、モータ2bは、減速ギヤ等の減速機は一切介さず、回転子により車輪(駆動輪)2aを直接駆動するように同軸上に設けられている。この場合、小型化と静音化を図れる上、回生吸収によりエネルギロスを減少させられる点で有利である。
【0021】
バッテリ2cはモータ2bを駆動するために必要な電力を貯蔵する蓄電池で、非接触給電手段11a,11bにより給電され、このモータ2bに電力を供給する。本実施形態のバッテリ2cは、充電開始までの時間が短いコンデンサによって構成されていることが好ましく、軽量化・小型化に有利なように容量が大きくされていることがより好ましい。例えばポリアセンコンデンサを採用した場合、バッテリ立ち上がりまでの時間が少なくて済み急速充電が可能となる上に自走式ワーク搬送パレット2の軽量化・小型化の点でも有利となる。
【0022】
ワーク載置部9は、ワーク4を載置して搬送するための台座となる例えば平面視矩形の部材で、ワーク4を載置しかつ加工等の作業を行うのに十分な広さを有しているが、大きさや形状は、ワーク4の種類やサイズ、自走式ワーク搬送パレット2の大きさとの兼ね合い、加工等の作業の内容等に応じて適宜変更できる。さらに、このワーク載置部9は自走式ワーク搬送パレット2に対し着脱可能であり、ワーク載置部9自体の洗浄も可能であることから、例えばワーク載置部9に付着した塵埃なども容易に洗い流すことができる。さらに本実施形態ではワーク載置部9を上下に着脱可能とし、分離方向を上側としているので塵埃がワーク4に落下し難い。また、分離のための機構が比較的容易で済む。また、このワーク載置部9と自走式ワーク搬送パレット2の本体部側とには、ワーク載置部9を本体部上の所定位置に載置し、かつ走行時のずれを防止するための位置合わせ手段が設けられている。位置合わせ手段は、例えばワーク載置部9の裏面に設けられた図示しない係合孔と、この係合孔に嵌り込むように本体部の上面に設けられた係合突起(図示省略)とからなる。
【0023】
さらに、ワーク載置部9は、ワーク載置部9毎あるいは種別毎の識別信号を有していることが好ましい。こうした場合、搬送対象の種類が識別でき、種別に応じた作業、搬送路の選択、指示等が可能となる。また、種類の異なるワーク4をグループ化して混流させることも可能となり、さらには、搬送対象の不良やばらつき等のバックトレース(原因や理由の追究や突き止め)も可能となる。ワーク載置部9に与える個別信号としては、ワーク載置部9の型(タイプ)毎に異なるワーク載置部タイプ番号や、ワーク載置部9それぞれに異なる唯一の固有情報(ID番号)などがあり、これらを全て付与し識別することも可能である。なお、このワーク載置部9と同様に、上述の自走式ワーク搬送パレット2にもID番号を付すことが好ましい。こうした場合、製品不良、ばらつきのバックトレースが可能となるし、自走式ワーク搬送パレット2自体の故障や寿命の管理も可能となる。
【0024】
また、ワーク搬送システム1には、自走式ワーク搬送パレット2の停止時あるいは通過時、ワーク搬送パレット用レール側から自走式ワーク搬送パレット2のバッテリ2cへと非接触で給電するための一対の非接触給電手段11が設けられている。非接触給電手段11としては、両者が一定の間隔内にあるとき非接触で給電することを可能とする装置例えば電磁的作用により給電可能な一対のコイル11c,11dが適用可能である(図4参照)。一対の非接触給電手段11のうち、軌道3側に設けられる方(「給電トランス11b」と呼ぶ)は例えば後述のように軌道3の一実施例である断面コ字形状のレールのコ字形溝部の底等に設けられる。この場合、給電トランス11bは、システムが複雑になりすぎない範囲内でワーク搬送システム1内の多くの個所に設置されていることが給電ポイントの分散化を可能とする点で好ましい。一方、自走式ワーク搬送パレット2側に設けられる非接触給電手段(「給電トランス11a」と呼ぶ)は、自走式ワーク搬送パレット2の停止時あるいは通過時、これら軌道3側の給電トランス11bと対向して電磁結合し給電を受けられるように自走式ワーク搬送パレット2の裏面に設置されている(図4参照)。なお、本実施形態のワーク搬送システム1の場合、コ字形状のレールや車輪2aの採用により、自走式ワーク搬送パレット2は水平を保持しながら走行しやすく、尚かつ非接触給電手段11が対向するように上下に配置されているため、一対の給電トランス11a,11b間の隙間(トランスギャップ)に変動が生じにくく、安定した給電動作が可能である。なお、特に図示していないが、このような非接触給電手段11に加えて接触型の給電手段を設けておけば、非接触給電手段11が機能しないような緊急時にのみこれら接触型給電手段を動作させて速やかに充電することが可能となる。
【0025】
自走式ワーク搬送パレット2に内蔵される制御回路21は、自走式ワーク搬送パレット2の動作を規律するための手段たとえばCPUであり、モータ正逆回転・速度制御、センサの管理、通信管理、電源管理(省電管理を含む)、パラメータの記憶などの各種制御を行う。なお、ここでいう「パラメータ」は、自走式ワーク搬送パレット2の性能・仕様の差異(例えば製造時に生じうるばらつきに伴うもの)によって生じうる不具合や、自走式ワーク搬送パレット2やワーク4の工程上における動的変化等に関する数値であって是正に必要なものを意味し、自走式ワーク搬送パレット2自体あるいはワーク載置部9の固有情報(ID番号)を含む。この制御回路21は、ステーションコントローラ6からの指示により各パラメータの読み出し・変更を行う。また、記憶手段により変更されたパラメータを永続的に記憶できる。なお、電源管理の一例としては、バッテリ2cへの給電が不十分である場合にステーション5側に通知し、ワーク4に対する作業が終了しても自走式ワーク搬送パレット2を発車させないことが挙げられる。
【0026】
軌道3は各ステーション5間を接続して自走式ワーク搬送パレット2の走行路を形成している。自走式ワーク搬送パレット2が車輪2aを備えた車両である場合、軌道3をレール式とすることができる。また軌道3は、例えば断面コ字形状のレールのようにコ字状溝部を有し、自走式ワーク搬送パレット2の車輪2aがこの両側の軌道面上を走行する構造である場合、自走式ワーク搬送パレット2の本体の一部が軌道面より下方に位置し、自走式ワーク搬送パレット2の重心が軌道面よりも下方に位置するので低重心となって走行時の安定度を向上させることができる。なお、軌道3は特にこのように物理的に自走式ワーク搬送パレット2を案内するレール式などに限られるわけではなく、この他、光を利用して光学的に案内するものや磁気を利用して案内するものとすることもできる。
【0027】
ステーション5は、上述のように、自走式ワーク搬送パレット2の停止を指示する手段を有する軌道3上の位置をいい、たとえばワーク4に対し組立、加工、洗浄の各工程を実施する作業領域内に設けられた作業ステーションであり、本実施形態では図2に示すように符号5A,5B,5Cで示す3つの作業ステーションが直列的に配置されるとともに、これらステーション5A〜5Cを通過する軌道3が周回するように長円形状に敷設されている。なお、自走式ワーク搬送パレット2はステーション5を単に通過し通過時に動作信号の送受信を行う場合もある。ステーション5としては自走式ワーク搬送パレット2を制御する知能を備えたものを用いることができるが、本実施形態のステーション5はこのような知能は有しておらず、所定位置で停止した自走式ワーク搬送パレット2とステーションコントローラ6との間に介在してこれらの間での通信を確保するように設けられている。なお図2ではそれぞれのステーション5にステーションコントローラ6が内包されているものとする。また、各ステーション5は図2においてはライン10によってネットワーク接続されている。
【0028】
各ステーション5には、自走式ワーク搬送パレット2の停止を指示する手段が設けられており、本実施形態では停止位置反射板25が設けられている。また、各ステーション5には、ステーション5に対し自走式ワーク搬送パレット2の動作信号を送信するステーションコントローラ6が接続されている。本実施形態におけるステーションコントローラ6は、単独で、または上述の制御回路21と協働することにより、ワーク載置部ID・有無検出センサ22、車間センサ23、停止位置検出センサ24、停止位置反射板25、通信手段26、減速禁止・発車指令センサ27、減速禁止・発車指令LED28、車速センサ29、進入禁止LED30、通過方向検出センサ31、搬送パレット有無検出センサ32等の検出、制御等を行う。
【0029】
ワーク載置部ID・有無検出センサ22は、自走式ワーク搬送パレット2上のワーク載置部9の有無、およびワーク載置部9が載置されている場合にこのワーク載置部9に付されたIDを検出可能なセンサで、例えば自走式ワーク搬送パレット2の本体部の上部に設けられた光センサで構成されている。本実施形態のワーク搬送システム1は、このワーク載置部ID・有無検出センサ22からの信号に基づき廻送の自動判断(例えば、ワーク載置部9の無い状態で発車指令が出された場合はワーク載置部9が投入される作業ステーションに向かうなどといった判断)が可能である。このワーク載置部ID・有無検出センサ22によって検出されたワーク載置部9のIDは、通信手段26を通じてステーションコントローラ6に通知される。このため、本実施形態のワーク搬送システム1ではワーク載置部9とステーション5との間で信号を直接やり取りする必要がない。さらにこのワーク載置部ID・有無検出センサ22によれば、ワーク載置部9の位置決めの不良の検出、ワーク載置部9の半浮き等による搬送の不具合の検出も可能である。
【0030】
車間センサ23は、自走式ワーク搬送パレット2どうしが衝突するのを未然に防止し、衝突時に発生しうる破損、振動、発塵を防止するためのセンサであり、必要ある場合には自走式ワーク搬送パレット2をステーション5以外の軌道3上で停止させあるいは再発進させる。本実施形態のワーク搬送システム1では、この車間センサ23の作用により、自走式ワーク搬送パレット2の数がステーション5の数に限定されなくて済み、これにより、作業時間(タクトタイム)に合わせて必要な台数の自走式ワーク搬送パレット2を同時に走行させることが可能となっている。さらに本実施形態の車間センサ23は、進入禁止LED30が発する進入禁止信号を受光することにより、自走式ワーク搬送パレット2が所定の作業ステーション5A〜5Cへ進入するのを禁止する役割も有している。車間センサ23は、自走式ワーク搬送パレット2の本体部の前後の少なくとも一方、好ましくは前後両方に設けられている。前後両方に設けられている場合、一の自走式ワーク搬送パレット2で前進・後退動作の両方が可能となる。
【0031】
また、前後の車間センサ23をはじめとして、各種センサ、給電用トランス11a等の外部インターフェイスは、自走式ワーク搬送パレット2の前後に点対称となるように配置されていることが好ましい。こうした場合、自走式ワーク搬送パレット2の方向性を打ち消すことができ、前後を入れ換えても外部インターフェイスに何ら変化がない状態で使用することができる。また、基板の省スペース化が図れる点、センサ数が少なくて済む点においても好適である。自走式ワーク搬送パレット2側の外部インターフェイスが点対称に配置された場合は、これに応じてステーション5側のインターフェイスも点対称に配置するようにする。
【0032】
停止位置検出センサ24は、自走式ワーク搬送パレット2を設定位置(例えばワーク4に対する作業が行われる位置)で停止させるためのセンサである。例えば本実施形態の場合、2機の光センサが停止位置検出センサ24として図4、図5に示すように自走式ワーク搬送パレット2の本体部の裏面に縦方向(本体部走行方向)に並んで設置されている。これに対し、ワーク搬送パレット用レールの底部であってこの停止位置検出センサ24が対向する位置には、自走式ワーク搬送パレット2の停止位置を知らせるマーカとしての停止位置反射板25が設けられている。この停止位置反射板25は上記2機の停止位置検出センサ24の設置間隔よりも僅かに長く形成され、2機の停止位置検出センサ24のいずれもがこの停止位置反射板25の領域内に位置したときに自走式ワーク搬送パレット2を停止させるようにしている。また、停止位置反射板25を含む帯状マーカの表面は例えば黒色部分と白色部分とに塗り分けられ、反射光の有無で停止位置検出センサ24に停止位置を知らせるようにしている。例えば本実施形態の場合、白色部分を停止位置反射板25として機能させている。このような停止位置反射板25によれば、反射板の位置や長さを微調整するだけで自走式ワーク搬送パレット2の停止位置を簡単に調整することができる。また、帯状マーカの代わりに遮光板39を使用し、停止位置検出センサ24を透過型のセンサとしてもよい(図6、図7参照)。なお、自走式ワーク搬送パレット2の走行中、いずれか1機の停止位置検出センサ24が停止位置反射板25の領域内に差し掛かったときは自走式ワーク搬送パレット2の減速を開始させるようにすることが、自走式ワーク搬送パレット2が高速移動している場合でも精度よくかつ安定して停止できるようにする点で好ましい。このようにした場合、停止位置検出センサ24は減速開始センサとしての機能を併せ有することになる。
【0033】
通信手段26は、本体部の裏面に設けられた通信センサ26aと、これに対向するようにステーション5に設けられた通信センサ26bとからなり、自走式ワーク搬送パレット2の制御回路21と各ステーション5に接続されたステーションコントローラ6との間で各種情報のやり取り、例えばワーク載置部有無・IDの通知、発車指令、充電量等のステータス(状態あるいは状況)通知、パラメータ転送などを行う。通信センサ26a,26bは非接触での通信を行うセンサ(例えば赤外通信センサ)であって、同一機能を有する近傍の自走式ワーク搬送パレット2に対する干渉は防止されているものである。例えば赤外通信とした場合、近距離通信となるため構成が安価になる。また、本実施形態のように本体部とステーション5とに対向配置した場合、通信距離を一定に保つことが可能となり通信の質の向上が図れる。
【0034】
減速禁止・発車指令センサ27は、自走式ワーク搬送パレット2に対して発せられる通過指令および発車指令を検出するセンサで、図4に示すように本体部裏面の前方側と後方側とにそれぞれ設けられた計2個のセンサからなる。また、ステーション5側のこれら2個の減速禁止・発車指令センサ27と対向する位置には、指令を発する手段、例えば発光することによって指令を出す2個の減速禁止・発車指令LED28が設けられている。これら減速禁止・発車指令センサ27と減速禁止・発車指令LED28は、停止不要なステーションで自走式ワーク搬送パレット2が停止するのを防止して作業時間(タクトタイム)の向上ないし維持を図る。
【0035】
車速センサ29は自走式ワーク搬送パレット2の車速、あるいは車速と位置の両方を検出するためのセンサで、例えば本実施形態の場合は、非駆動側の車輪2aの回転を検出するように自走式ワーク搬送パレット2の内部に設けられたエンコーダなどのセンサによって構成されている。
【0036】
進入禁止LED30は、自走式ワーク搬送パレット2がステーション5へ進入するのを防止する必要のある場合に進入禁止信号を発光するもので、例えば本実施形態のワーク搬送システム1では、図4、図8に示すようにステーション5の前側と後側とにそれぞれ進入禁止LED30が設置され、ステーション5の前方および後方に向けそれぞれ発光できるようにしている。自走式ワーク搬送パレット2がステーション5側へ進入するのを防止する必要のある場合とは、例えばステーション5側の受入れ準備体勢が整っていない場合などが該当する。これら車間センサ23と進入禁止LED30とにより、必要時に進入禁止することで前走車の工程に影響を及ぼさないよう自走式ワーク搬送パレット2の進入を禁止できる。なお、本実施形態のように発光源(進入禁止LED30)と受光センサ(車間センサ23)とを別にして設けた場合、発光と受光とが干渉しにくく、かつ大きな検出エネルギーを確保できるという利点がある。
【0037】
通過方向検出センサ31は、自走式ワーク搬送パレット2の通過方向あるいは進入方向を検出することによってライン誤動作の検出を図るセンサで、例えば図4に示すように停止位置検出センサ24と対向するようにステーション5に設けられている。本実施形態の通過方向検出センサ31は図示するように前後方向に配置された2つ1組のセンサからなり、停止位置検出センサ24が通過するときの信号を検出して自走式ワーク搬送パレット2の通過方向あるいは進入方向を読み取る。
【0038】
また、ステーション5は、他のステーション5と接続され自走式ワーク搬送パレット2の入出口を形成するポート8を備えている。例えばステーション5Aであれば符号A1で示す第1ポートと符号A2で示す第2ポートとを備え、表1に示すように、第1ポートA1はステーションBの第2ポートB2と、第2ポートA2はステーションCの第1ポートC1とそれぞれ軌道3によって接続されている。
【表1】
同様にして、ステーションBについては表2に、ステーションCについては表3に示すようになっている。
【表2】
【表3】
これら表1〜表3の接続形態は、接続情報として各ステーションコントローラ6に記憶されている。
【0039】
ステーションコントローラ6は、ステーション5を介して自走式ワーク搬送パレット2と通信しこの自走式ワーク搬送パレット2の制御を行う制御手段である。図1に示すように、本実施形態では上述のステーション5A,5B,5Cに対応して符号6A,6B,6Cで示す3つのステーションコントローラ6が設けられており、各ステーションコントローラ6A〜6Cが各ステーション5A〜5C毎に対応することで分散制御できるようになっている。本実施形態のステーションコントローラ6は他のステーションコントローラ6および上位装置7と接続された状態でいわゆるバス型のネットワークを形成する。
【0040】
またステーションコントローラ6は、処理手順プログラムを記憶する記憶手段と、この処理手順プログラムを実行する実行手段を備えており、自走式ワーク搬送パレット2に対し処理手順プログラムに基づく動作信号を送信し、前進あるいは後退等の動作を指示する。動作信号は、自走式ワーク搬送パレット2ごとに異なる動作をさせるように、自走式ワーク搬送パレット2の記憶手段に記憶されている固有情報に基づいて送信される。またステーションコントローラ6はステーション5を介して自走式ワーク搬送パレット2と通信する通信手段26、および自走式ワーク搬送パレット2や上位装置7との間でデータ授受を行うデータ授受手段を有しており、対応する作業ステーション上の自走式ワーク搬送パレット2の有無を検出する手段を有する。さらにこのステーションコントローラ6A〜6Cは、対応する作業ステーション5A〜5C上の自走式ワーク搬送パレット2の固有情報をこの作業ステーション5A〜5Cを経由して読み出す。加えて、ステーションコントローラ6A〜6Cは自走式ワーク搬送パレット2の固有情報を基に適切な動作信号を送信する。ステーションコントローラ6は、上位装置7からの所定の処理手順プログラムを受信する受信手段を備えている。
【0041】
上位装置7はステーションコントローラ6とネットワーク接続され、処理手順プログラムを各ステーションコントローラ6に送信するサーバとしての送信手段を有した装置で、本実施形態の場合は各ステーションコントローラ6と図1に示すように接続されてバス型ネットワークを構築している。ただし、この上位装置7は常にステーションコントローラ6と接続されている必要はなく、処理手順プログラムを送信するなどの必要時のみ接続されていれば足りる。上位装置7は、ステーションコントローラ6との間でデータ授受するためのデータ授受手段を有している。なお、上位装置7は処理手順プログラムを入力するための入力手段を有していればプログラムを直接入力することも可能となる点で好ましい。また、上位装置7はステーションコントローラ6に送信された処理手順プログラムによる自走式ワーク搬送パレット2の動きをシミュレーションできるシミュレーション手段を有していれば実際に自走式ワーク搬送パレット2を走行させる前に走行状態を模擬することができて好適である。さらに、上位装置7はステーションコントローラ6に送信された処理手順プログラムを実行しあるいは中断することができるように設けられていれば、ステーションコントローラ6からだけでなくこの上位装置7からもプログラム実行あるいは中断が可能となって好適である。
【0042】
続いて、本実施形態のワーク搬送システム1における自走式ワーク搬送パレット2に対する処理手順の流れを示す。各ステーションコントローラ6では、図3に示すフローチャートに基づいて処理手順プログラムを実行する。なお、ここでの処理手順プログラムは各ステーションコントローラ6において共通のものである。
【0043】
まず、自走式ワーク搬送パレット2がステーション5に到着するまで待機する(ステップ1)。ステーションコントローラ6はステーション5上のパレット有無センサによって自走式ワーク搬送パレット2の到着を確認する。到着後、ワーク載置部9は自走式ワーク搬送パレット2の本体から外れてステーション5内の所定位置に位置決めされる。ワーク載置部9の位置決めが完了したらこのことを作業者に通知する(ステップ2)。この場合の作業者はワーク4の組立等を実際の行う者で、人間だけでなくロボットも含まれる。作業中、作業者から作業完了通知がなされるまで待機する(ステップ3)。作業完了が通知されたら、ステーションコントローラ6(例えばステーションコントローラ6A)はワーク載置部9の位置決めを解除し、保有している接続情報に基づき次のステーションコントローラ6(例えばステーションコントローラ6B)に対してステーション5Bが占有可能か(すなわち、ステーション5Bが空いていて現在ステーション5Aで待機している自走式ワーク搬送パレット2が第2のステーション5Bに進むことができるか)を問い合わせる(ステップ4)。問合せを受けたステーションコントローラ6(例えばステーションコントローラ6B)は、ステーション5Bに自走式ワーク搬送パレット2が無い場合に進入を許可する。許可を受けたステーションコントローラ6Aは、自走式ワーク搬送パレット2に発車指示を出し(ステップ5)、接続先ステーション5(ステーション5B)に向けて発進させる。この時、現ステーション5Aの占有が解除され、次の自走式ワーク搬送パレット2の進入が可能となり、再び自走式ワーク搬送パレット2の到着を待つ待機状態となる(ステップ1)。
【0044】
以上から解るように、本実施形態のワーク搬送システム1では、各ステーションコントローラ6で同一の処理手順プログラムを実行しておき、表1〜表3のデータ(接続情報)をそれぞれのステーションコントローラ6で保有することで、複数の自走式ワーク搬送パレット2をあたかも同期させて搬送することが可能となり、従来1個送り加工(それぞれのワーク搬送パレットの同期をとって走行させながら行う加工)で使用されている同期送り搬送をすることができる。すなわち、▲1▼ステーションコントローラ6同士でステーション占有の可否の問合せや許可のデータ交換を行い、▲2▼上位装置7から送られた接読情報を記憶し、▲3▼その接続情報を元に処理手順プログラムを実行することで自走式ワーク搬送パレットを走行させワーク4を搬送することができる。
【0045】
なお、自走式ワーク搬送パレット2側に車間センサが装備されている場合は次のステーションコントローラ6の許可を待たずに自走式ワーク搬送パレット2を発車させることにより、コンベア搬送におけるフリーフロー搬送(コンベアによってワークが個別で搬送されている場合にワークのみを所定位置で引っ掛けるなどして停止させる非同期搬送方法の一種)と同等の動作が可能となる。この場合は、図3に示したフローチャートにおいてステップ4を飛ばしたのと同等の動作となる。
【0046】
続いて本発明の第二の実施形態を説明する。
【0047】
この実施形態におけるワーク搬送システム1は、図9に示すように、ステーション5A〜5Cが直列的に接続されている点で第一の実施形態と共通だが、ステーション5Cにて工程3が済んだ後、再び中央のステーション5Bにて別工程(工程4)が行われる点で異なる。したがってこの第二実施形態では、ステーション5Cまで進んだ自走式ワーク搬送パレット2はいったんステーション5Bまで戻り、工程4の終了後、再びステーション5Cを通過してその先に進むという動作をする。
【0048】
この場合、自走式ワーク搬送パレット2がステーション5Cでの工程3を終えるまでの間に後続の自走式ワーク搬送パレット2がステーション5Bに進入してしまうと(図10参照)、先行する自走式ワーク搬送パレット2はステーション5Bに戻れなくなり、後続の自走式ワーク搬送パレット2はステーション5Cに進めない状態となる(以下、この状態を「デッドロック」と呼ぶ)。そこで、本実施形態ではデッドロックを回避すべく、自走式ワーク搬送パレット2を以下のように動作させるようにしている。
【0049】
すなわち、先行する自走式ワーク搬送パレット2がステーション5Bとステーション5Cのいずれかを占有し、あるいはこれらステーション5B,5C間の軌道3上に位置している限り、ステーション5Aで待機する後続の自走式ワーク搬送パレット2をこのステーション5Aから発車させないようにする。先行する自走式ワーク搬送パレット2は、図11に示すようにステーション5Bでの工程2を終えるとステーション5Cに進みいったんステーション5Bを空けるが、工程3を終えると図12に示すように再びステーション5Bに戻ってくる。この間、後続の自走式ワーク搬送パレット2は発車せずにステーション5Aで待機し続け、この後、先行する自走式ワーク搬送パレット2が工程4を終えて移動しステーション5B及びステーション5Cの両方が空いたのを確認してからステーション5Bに向けて発車する(図13参照)。この場合、先行する自走式ワーク搬送パレット2と後続の自走式ワーク搬送パレット2との間におけるデッドロックが回避できる。
【0050】
本実施形態では、以上のようなデッドロック回避動作を実現するため、例えば表4に示すような工程定義表(作業工程と搬送経路との関係)を作成しこれを利用して自走式ワーク搬送パレット2等を動作させている。工程定義表は「工程番号」、「自工程までの経路」、「出発時占有ステーション」、「出発時解放ステーション」そして「次工程番号」の各項目からなる。「工程番号」は図9に示した工程1〜工程4に対応している。図示していないが、第4の作業ステーションを5Dとし、ここで行われる工程の番号を5としている。「自工程までの経路」は、自走式ワーク搬送パレット2が前工程から現工程(自工程)まで進むとき、どの作業ステーション5のどのポート8を通って現在の作業ステーション5まで移動してきたかを示している。「出発時占有ステーション」は、現在の作業ステーション5から出発した自走式ワーク搬送パレット2がその後に占有する(単に通過だけの場合を含む)作業ステーションを示す。「出発時解放ステーション」は、自走式ワーク搬送パレット2が現在占有している作業ステーション5であって出発することにより解放される(空きとなる)ステーションを示す。
【表4】
【0051】
また各ステーションコントローラ6A〜6Cは、第一の実施形態で示した接続情報に加え、ステーション5A〜5Cに関連する工程定義表の内容を記憶している。さらに、自走式ワーク搬送パレット2は内蔵する記憶手段によって自走式ワーク搬送パレット2自身の現在の工程番号を記憶している。
【0052】
本実施形態における各ステーションコントローラ6は、図14に示すフローチャートに基づいたプログラムを実行する。すなわち、対応するステーション5(例えばステーションコントローラ6Aについてはステーション5A)に自走式ワーク搬送パレット2が到着するのを待ち(ステップ11)、自走式ワーク搬送パレット2が到着したらこの自走式ワーク搬送パレット2より現在の工程番号を取得する(ステップ12)。そして、対応ステーション5がこの取得した工程番号に対応するステーションかどうかを確認する(ステップ13)。対応ステーション5が該当しない場合は直ちにステップ18に進み、出発ポート8の取得を行って出発動作に移る。例えば本実施形態でいえば、工程4を終了して工程5へ向かうときの自走式ワーク搬送パレット2が単に通過するに過ぎない第3ステーション5Cは、自走式ワーク搬送パレット2に対し何ら組立等の作業をするわけでなくこの「対応ステーション5が該当しない場合」に当たる。
【0053】
一方、対応ステーション5が該当することを確認した場合は、自走式ワーク搬送パレット2が到着したことを作業者に通知し(ステップ14)、ワーク4に対する組立、加工等の作業が完了するまで待つ(ステップ15)。また、作業を終えた自走式ワーク搬送パレット2が出発する準備として、工程番号に基づき上述の「出発時占有ステーション」及び「出発時解放ステーション」の情報を取得する(ステップ16)。取得後、自走式ワーク搬送パレット2が記憶している工程番号を次工程番号へ書き換え更新する(ステップ17)。
【0054】
続いて、更新した工程番号の「自工程までの経路」データより、出発ポート8を取得(決定)する(ステップ18)。出発ポート取得後、接統情報に基づいて次のステーション5を決定する。さらに、ステップ16で取得した「出発時占有ステーション」及びステップ18に基づき決定した次ステーション5が占有可能かどうか確認する(ステップ19)。出発時占有ステーションと次ステーション5との占有が可能であることを確認できたら、自走式ワーク搬送パレット2に出発指示を出す(ステップ20)。自走式ワーク搬送パレット2が出発することにより当該ステーション5は解放される。この後、ステーションコントローラ6は再び自走式ワーク搬送パレット2の到着を待つ状態に戻る(ステップ11)。
【0055】
以上から解るように、本実施形態においては、各ステーションコントローラ6に対し同一のプログラムを記憶させておき、第一の実施形態で示した接続情報および表4に示した工程定義表を各ステーションコントローラ6毎に記憶することにより、例えば上述したような戻り動作を含む複雑な搬送動作にも対応することが可能となっている。
【0056】
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば上述の各実施形態ではネットワーク接続された上位装置7から各ステーションコントローラ6へと処理手順プログラムが送信されていたが、各ステーションコントローラ6に所望のプログラムをインストールすることが可能であればプログラムの供給形態はこれに限らず、例えばサーバからクライアントとしての各ステーションコントローラ6へプログラムを送信する形態であってもよい。この場合のサーバとしては、例えばインターネット上のサーバであって各ステーションコントローラ6に処理手順プログラムをダウンロードするネットワークサーバなどが該当する。あるいは、このようなサーバを一切介さず、CD−ROM等の記録媒体に格納された処理手順プログラムを各ステーションコントローラ6に直接インストールするようにしても構わない。
【0057】
また、上述した実施形態では軌道3上の直線部分に3つのステーション5A〜5Cが直列的に接続されている形態について説明したが、ステーション5の接続形態あるいは個数は上述したものに限られない。例えば、図15に示すように軌道3が十字に交差するとともに交差点中に設けられた方向転換機12によって経路の変更が可能となっているワーク搬送システム1において、交差点の四方の進入口(出口)さらには交差点内にそれぞれステーション5を設けることは、交差点に進入しあるいは出てくる自走式ワーク搬送パレット2さらには交差点内に位置している自走式ワーク搬送パレット2を監視し制御することによって交差点での衝突等を防ぎ円滑なワーク搬送を確保する点で好ましい。また、図示しないが、交差点におけると同様に例えば軌道3の分岐点などにおいてステーション5を設けることも円滑なワーク搬送を確保する点で好ましい。
【0058】
また、上述した実施形態では、ステーションコントローラ6が各ステーション5に対応して1対1で設けられていたが、これは好適な一例であって、必ずしも1対1には限られず、例えば図15に示したように複数のステーション5を1つのステーションコントローラ6で制御するなど、ステーション5の個数や形態に合わせて適宜対応を変えることができる。
【0059】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、請求項1記載のワーク搬送システムによると、集中処理方式を採用せずに、ステーションに対応して設けられたステーションコントローラにより分散制御することとしているため、軌道配置などの変更に対し、対応するプログラムを変更すれば済み全てのプログラムを変更する必要がない。したがって、軌道配置変更や大規模化などのシステムの変更に容易に対応することができる。
【0060】
また、請求項2記載のワーク搬送システムによると、ステーションコントローラにネットワーク接続された上位装置から各ステーションコントローラへ処理手順プログラムを送信できる。また、各ステーションコントローラが処理手順プログラムを受信した後はワーク搬送システムの稼動に上位装置を必要としないので、この上位装置をネットワークから切り離すことができる。
【0061】
また、請求項3記載のワーク搬送システムによると、上位装置により、ワーク搬送システムの稼動中にそれぞれのステーションコントローラの状態を認識することができ、さらに、認識した結果、自走式ワーク搬送パレットをトラッキングすることができる。
【0062】
また、請求項4記載のワーク搬送システムによると、複数の経路をワーク搬送システム上に設定するとともに、自走式ワーク搬送パレットの記憶に応じて任意の経路を選択して走行させることが可能となる。
【0063】
また、請求項5記載のワーク搬送システム1によると、上位装置の入力手段を用いることにより処理手順プログラムの作成からプログラム送信まで連続して行うことができる。
【0064】
また、請求項6記載のワーク搬送システムによると、上位装置のシミュレーション手段を利用することにより、ステーションコントローラにおける処理手順プログラムの妥当性をオフラインで検討することができる。また、タクトバランスを予め検討して効果的なレイアウトを容易に見つけることができる。
【0065】
また、請求項7記載のワーク搬送システムによると、上位装置により停止、再起動するなどワーク搬送システムを一括して操作することが可能となる。
【0066】
また、請求項8記載のワーク搬送システムによると、分岐点や交差点に進入しあるいは出てくる自走式ワーク搬送パレットさらには交差点等の内側に位置している自走式ワーク搬送パレットを監視し制御することによって交差点等での衝突等を防ぎ円滑なワーク搬送を確保しうる。
さらに、請求項9記載のワーク搬送システムによると、例えば戻り動作を含む複雑な搬送動作にも対応することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワーク搬送システムの一実施形態を示す図で、ステーション、ステーションコントローラ等の接続の一例を示すものである。
【図2】ステーションの配置例を示す図である。
【図3】自走式ワーク搬送パレットに対する処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】自走式ワーク搬送パレットとステーションにおける各センサ等の配置例を示す側面図である。
【図5】自走式ワーク搬送パレットの正面図(背面図)である。
【図6】遮光板の側面図である。
【図7】遮光板の正面図(背面図)である。
【図8】ステーションにおける各センサ等の配置例を示す平面図である。
【図9】本発明の第二の実施形態を示す図で、各ステーションと工程との関係を示すものである。
【図10】デッドロックが生じた状態を示す図である。
【図11】先行する自走式ワーク搬送パレットが工程2から工程3へと向かう状態を示す図である。
【図12】先行する自走式ワーク搬送パレットが工程3から工程4へと向かう状態を示す図である。
【図13】工程4を終えた自走式ワーク搬送パレットがステーション5Cを通過する状態を示す図である。
【図14】本発明の第二の実施形態における処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】軌道上の交差点およびこの交差点の進入口等に設けられたステーションを示す図である。
【符号の説明】
1 ワーク搬送システム
2 自走式ワーク搬送パレット
3 軌道
4 ワーク
5 ステーション
6 ステーションコントローラ
7 上位装置
26 通信手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a workpiece transfer system. More specifically, the present invention relates to an improvement in a structure for monitoring, controlling, and smoothly operating a self-propelled workpiece conveyance pallet in a workpiece conveyance system.
[0002]
[Prior art]
For example, US Pat. No. 5,626,080, US Pat. No. 5,617,796 and the like as a work transfer system for transferring articles such as products and parts (referred to as “workpieces” in this specification) on the production line. A self-propelled work conveyance system is known in which a track such as a monorail is employed and a work conveyance pallet is self-propelled along the track. In such a self-propelled work conveyance system, for example, the self-propelled work conveyance pallet is run toward the work area where each process such as assembly, processing, and cleaning is performed on the work, and the work is carried in, thereby completing the work. After that, the operation such as carrying out from here is performed.
[0003]
In addition, as such a self-propelled work transfer system, for example, a centralized processing system that includes a host device capable of arithmetic processing in the center of the system and monitors and centrally controls the movement of each self-propelled work transfer pallet is adopted. There is something. Such a workpiece conveyance system has the advantage that the movement of the self-propelled workpiece conveyance pallet can be centrally managed and the host device can be accommodated in the center.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a centralized processing type work transfer system, a program for the host device is created in accordance with each condition such as the position of the work work place, the number of the work and the self-propelled work transfer pallet, or the track arrangement. Because it is necessary, the program is effectively designed exclusively for the work transfer system. Therefore, for example, when a change such as changing the track arrangement is performed, the program of the host device itself needs to be changed accordingly, and there is a problem that the track arrangement change cannot be easily performed. Another problem is that centralized management becomes difficult because the number of management targets to be monitored and controlled increases as the system becomes larger.
[0005]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a work transfer system that can easily cope with changes in the system such as a change in track arrangement and an increase in scale.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, the invention according to
[0007]
This work transfer system can be distributedly controlled by a station controller provided corresponding to the station, and does not employ a centralized processing method. In this case, a program may be created for each station controller in accordance with each condition such as the position of the work work place, the quantity of the work and the self-propelled work transfer pallet, or the arrangement of the track. Further, when a change such as changing the trajectory arrangement is performed, it is only necessary to change the program in the corresponding station controller, and it is not necessary to change all the programs. Therefore, when there is a change such as an increase in the size of the transport system, the scale of the station controller does not have to be so large, and it becomes easy to deal with a design change or a specification change.
[0008]
According to a second aspect of the present invention, the work transfer system according to the first aspect includes a host device connected to the station controller via a network and having a transmission means for transmitting a processing procedure program to the station controller. A receiving means for receiving a processing procedure program from the apparatus is provided. Therefore, in this work transfer system, a processing procedure program is transmitted to each station controller from a host device connected to the station controller via a network. In addition, after each station controller receives the processing procedure program, the host device is not required for the operation of the work transfer system, so that the host device can be disconnected from the network.
[0009]
According to a third aspect of the present invention, in the work transfer system according to the second aspect, the station controller and the higher-level device have data transfer means for transferring data between the station controller and the higher-level device. Thereby, the host device can recognize the state of each station controller during operation of the work transfer system. As a result of the recognition, the self-propelled work conveyance pallet can be tracked (the current position of the self-propelled work conveyance pallet can be grasped).
[0010]
The invention according to claim 4 is the work transfer system according to
[0011]
According to a fifth aspect of the present invention, in the work transfer system according to the second aspect, the host device has an input means for inputting a processing procedure program. For this reason, by using this input means, it is possible to carry out continuously from the creation of the processing procedure program to the program transmission.
[0012]
According to a sixth aspect of the present invention, in the workpiece transfer system according to the second aspect, the host device has a simulation unit capable of simulating the movement of the transfer pallet by the processing procedure program transmitted to the station controller. Therefore, the validity of the processing procedure program in the station controller can be examined offline by using this simulation means. In addition, since the tact balance (the composition ratio of the operation time in each work area and the work end waiting time in the next work area) can be examined in advance, it is easy to find an effective layout.
[0013]
A seventh aspect of the invention is characterized in that, in the work transfer system according to the second aspect, the host device is provided so as to execute or interrupt the processing procedure program transmitted to the station controller. The host device instructs the station controller to execute or interrupt the processing procedure program, and the station controller executes or interrupts the processing procedure program according to this instruction. In this case, it becomes possible to collectively operate the work transfer system such as stop and restart by the host device.
[0014]
According to an eighth aspect of the present invention, in the workpiece transfer system according to the first aspect, a station is provided at the entrance to the branching point or intersection of the track. In this case, collisions at intersections, etc. by monitoring and controlling self-propelled workpiece conveyance pallets entering or exiting branching points and intersections, and also self-propelled workpiece conveyance pallets located inside intersections, etc. This can prevent smooth workpiece transfer.
The invention according to
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the configuration of the present invention will be described in detail based on an example of an embodiment shown in the drawings.
[0016]
1 to 8 show an embodiment of the present invention. A
[0017]
The self-propelled
[0018]
Further, the self-propelled
[0019]
In the present embodiment, the self-propelled
[0020]
The
[0021]
The
[0022]
The
[0023]
Furthermore, it is preferable that the
[0024]
In addition, when the self-propelled
[0025]
The
[0026]
The
[0027]
As described above, the
[0028]
Each
[0029]
The workpiece placement unit ID /
[0030]
The
[0031]
In addition, the front and rear
[0032]
The stop
[0033]
The communication means 26 includes a
[0034]
The deceleration prohibition /
[0035]
The vehicle speed sensor 29 is a sensor for detecting the vehicle speed of the self-propelled
[0036]
The
[0037]
The passing
[0038]
Further, the
[Table 1]
Similarly, the station B is shown in Table 2, and the station C is shown in Table 3.
[Table 2]
[Table 3]
The connection forms in Tables 1 to 3 are stored in each
[0039]
The
[0040]
The
[0041]
The
[0042]
Then, the flow of the process sequence with respect to the self-propelled
[0043]
First, it waits until the self-propelled
[0044]
As can be seen from the above, in the
[0045]
If a self-propelled
[0046]
Next, a second embodiment of the present invention will be described.
[0047]
As shown in FIG. 9, the
[0048]
In this case, if the subsequent self-propelled
[0049]
That is, as long as the preceding self-propelled
[0050]
In the present embodiment, in order to realize the above deadlock avoidance operation, for example, a process definition table as shown in Table 4(Relationship between work process and transport route)Is used to operate the self-propelled
[Table 4]
[0051]
Each
[0052]
Each
[0053]
On the other hand, if it is confirmed that the
[0054]
Subsequently, the
[0055]
As can be seen from the above, in the present embodiment, the same program is stored in each
[0056]
The above-described embodiment is an example of a preferred embodiment of the present invention, but is not limited thereto, and various modifications can be made without departing from the scope of the present invention. For example, in each of the above-described embodiments, the processing procedure program is transmitted from the network-connected higher-
[0057]
Further, in the above-described embodiment, the form in which the three
[0058]
In the above-described embodiment, the
[0059]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, according to the workpiece transfer system according to
[0060]
According to the work transfer system of the second aspect, the processing procedure program can be transmitted to each station controller from a host device connected to the station controller via a network. In addition, after each station controller receives the processing procedure program, the host device is not required for the operation of the work transfer system, so that the host device can be disconnected from the network.
[0061]
According to the workpiece transfer system of
[0062]
Moreover, according to the workpiece conveyance system of Claim 4, while setting a some path | route on a workpiece conveyance system, it is possible to drive | work by selecting arbitrary paths according to the memory | storage of a self-propelled workpiece conveyance pallet. Become.
[0063]
Moreover, according to the
[0064]
According to the workpiece transfer system of the sixth aspect, the validity of the processing procedure program in the station controller can be examined offline by using the simulation means of the host device. Further, an effective layout can be easily found by examining the tact balance in advance.
[0065]
Moreover, according to the workpiece conveyance system of
[0066]
According to the workpiece transfer system of
Furthermore, according to the workpiece transfer system of the ninth aspect, it is possible to cope with a complicated transfer operation including a return operation, for example.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an embodiment of a work transfer system according to the present invention, which shows an example of connection of stations, station controllers, and the like.
FIG. 2 is a diagram illustrating an arrangement example of stations.
FIG. 3 is a flowchart showing a flow of processing for a self-propelled workpiece transfer pallet.
FIG. 4 is a side view showing an arrangement example of sensors and the like in a self-propelled workpiece transfer pallet and a station.
FIG. 5 is a front view (rear view) of a self-propelled workpiece transfer pallet.
FIG. 6 is a side view of a light shielding plate.
FIG. 7 is a front view (back view) of the light shielding plate.
FIG. 8 is a plan view showing an arrangement example of sensors in the station.
FIG. 9 is a diagram showing a second embodiment of the present invention and showing a relationship between each station and a process.
FIG. 10 is a diagram showing a state where a deadlock has occurred.
FIG. 11 is a diagram showing a state in which the preceding self-propelled workpiece transfer pallet heads from
FIG. 12 is a diagram showing a state in which a preceding self-propelled workpiece transfer pallet heads from
FIG. 13 is a diagram showing a state in which the self-propelled workpiece transfer pallet that has finished Step 4 passes through the
FIG. 14 is a flowchart showing the flow of processing in the second embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a diagram showing an intersection on a track and a station provided at an entrance of the intersection and the like.
[Explanation of symbols]
1 Work transfer system
2 Self-propelled workpiece transfer pallet
3 orbit
4 Work
5 stations
6 Station controller
7 Host device
26 Communication means
Claims (9)
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