JP4323059B2 - 食材の冷却加工装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱調理などを済ませた食材を冷却加工する食材の冷却加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
大量の食事を来客者に一度に提供する宴会場や結婚式場などにおいては、事前に加熱調理などを済ませた食材を冷却庫(ブラストチラー)で、例えば0℃に急速冷却加工したのち、冷蔵庫や冷凍庫などで保存しておき、来客者に提供する時に前記冷蔵庫などから取り出してオーブンなどで再加熱するようにしている。この冷却庫は、安全性・衛生性の確保のために、例えば食材の芯温が90分以内に3℃以下になるように急速冷却加工することが求められており、例えば特開平6−341747号公報に示すごとく、食材温度センサ(芯温センサ)によって食材の温度(芯温)を測定し、この食材の温度が、短時間で設定温度(例えば0℃)になるように庫内温度を制御して、食材を急速冷却加工するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記公報のものでは、一つの食材温度センサによって食材の温度を測定して冷却加工の制御を行っているが、食材温度センサが一つだけでは、大きな食材の温度を測定して食材の冷却加工の制御を行う場合や、複数の食材の温度を測定して各食材の冷却加工の制御を行う場合などには不都合である。
【0004】
つまり、前記大きな食材では、食材の箇所によって冷却の進み度合いが異なるため、食材温度センサを取り付けた箇所が冷却されにくい箇所であると、食材温度センサで測定された芯温が設定温度になったときには、食材全体としては冷却され過ぎているおそれがある。また、食材温度センサを食材に取り付けた状態で食材が凍結すると、食材温度センサの取り外しが困難であるといった問題がある。
【0005】
本発明の目的は、大きな食材を冷却加工する場合でも、適正に食材の芯温測定が行えて、食材の冷却加工の制御を適正に行える食材の冷却加工装置を得ることにある。また、本発明の目的は、凍結した食材から芯温センサの取り外しが容易な食材の冷却加工装置を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明が対象とする食材の冷却加工装置は、冷却室3内に収納された食材を冷却加工するようになっている。そして、本発明の冷却加工装置は、前記食材に取り付けて、この食材の芯温を測定する複数の芯温センサ8と、これらの芯温センサ8のうち、いずれか一つまたは複数個を選択するための選択手段20と、この選択手段20で選択された芯温センサ8の食材の芯温の測定結果に基づいて、当該食材の芯温が予め設定された設定温度になるように冷却室3内の冷却を制御する制御手段15とを備えている。ここでの食材には、加熱調理などを済ませたもの、未加熱のものなどが含まれる。選択手段20は、冷却加工装置に設けたものや、冷却加工装置とは別に設けて、冷却加工装置と通信することで芯温センサ8を選択するものが含まれる。
【0007】
具体的に説明すると、制御手段15は、選択手段20によって一つの芯温センサ8が選択された場合には、当該芯温センサ8の測定値が設定温度になったときに前記制御を完了し、選択手段20によって複数の芯温センサ8が選択された場合には、これらの芯温センサ8のうち、いずれかの測定値が設定温度になったときに前記制御を完了させている。ここでは、選択手段20によって、冷却加工装置に設けた全ての芯温センサ8を選択する場合と、一部の芯温センサ8を選択する場合とが含まれる。
【0008】
各芯温センサ8が、これを加熱する加熱手段26を有しており、食材が凍結するまで冷却を行う冷却加工を実行する場合には、制御手段15が、食材の芯温が設定温度になったときに加熱手段26を作動させることができる。
【0009】
【作用および発明の効果】
冷却室3内の食材の芯温を測定する芯温センサ8を、一つまたは複数個選択して、この選択された芯温センサ8で測定された食材の芯温に基づいて、冷却加工装置を制御するので、食材の芯温測定を適正に行えるように一つまたは複数個の芯温センサ8を選択することで、食材の冷却加工の制御を適正に行える。
【0010】
つまり、複数の芯温センサ8の何れかの測定値が設定温度になったときに冷却室3内の冷却の制御を完了させるようにした場合には、例えば大きな食材に、前述の複数の芯温センサ8をそれぞれ取り付けておけば、当該食材全体として冷却され過ぎることが防止される。即ち、芯温センサ8を取り付けた食材の箇所に、冷却の進み具合が遅い箇所が含まれていても、冷却の進み具合が早い食材の箇所での測定結果に基づいて食材の冷却加工が制御されることになり、食材全体として冷却され過ぎて、例えば食材が過度に凍結することが防止される。従って、適正な食材の冷却加工の制御が行える。
【0012】
食材が凍結するまで冷却する冷却加工を実行する場合に、食材の芯温が設定温度になったときに加熱手段26を作動させると、芯温センサ8の周囲の食材が解凍されて、食材から芯温センサ8を取り外しやすくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1ないし図5は、本発明に係る食材の冷却加工装置である冷却庫(ブラストチラー)1を例示しており、この冷却庫1は、図3に示すごとく冷却室3と機械室4とを備えている。冷却庫1は、冷却室3内に収納された食材を冷却加工するようになっており、この冷却加工で実行する冷却制御の手順は操作部(選択手段)20あるいは管理装置2で予め設定される。この管理装置2は、この冷却制御の手順のプログラムを作成・編集して記憶し、必要に応じて冷却庫1へ送信する。
【0014】
つまり、管理装置2は、パーソナルコンピュータなどの汎用のコンピュータを用いており、図2に示すごとくマイクロコンピュータなどからなる制御部21と、冷却庫1の冷却制御の手順のプログラムや管理装置2自体の制御プログラムなどを記憶する記憶部22と、ディスプレイやプリンタなどからなる表示部23と、キーボード24と、冷却庫1の通信部18と通信する通信部25などを備える。管理装置2の通信部25と冷却庫1の通信部18とは、EIA規格RS−232Cの通信線や無線などで通信する。そして、管理装置2は、キーボード24などを使って作成・編集された冷却庫1の冷却制御の手順のプログラムを、通信部25を介して冷却庫1へ送信する。管理装置2は、冷却庫1から送られて来た各種データ、例えば庫内温度に関するデータを蓄積し、必要に応じて温度履歴や警報履歴などの統計を表あるいはグラフなどに編集して表示部23で表示する。
【0015】
冷却庫1の冷却室3内には、図1および図4に示すごとく、加熱調理などを済ませた食材を載置するためのトレー10を上下6段で収容している。また、冷却室3内には、モータ5によって駆動される庫内ファン6と、オゾン発生部7と、食材に差し込んで食材の芯温を測定するための4本の芯温センサ8と、冷却室3の庫内温度を測定する庫内温度センサ9と、冷凍機11の冷却器11aなどを配置している。冷却室3の前面には、ドア13が開閉自在に設けている。
【0016】
冷却庫1の機械室4内には、図1に示すごとく冷凍機11を配置するとともに、マイクロコンピュータなどからなる制御部(制御手段)15と、モータ5の回転制御を行うモータ制御部16と、ブザー(報知手段)17と、管理装置2と通信するための前記通信部18と、タイマ19とを配置している。また、機械室4内には、管理装置2から送られて来た前記プログラムや、操作部20でのマニュアル操作で設定された冷却制御の手順のプログラムなどを記憶する記憶部14を備えている。
【0017】
機械室4の前面パネル4aの上部に前記操作部20を配置してあり、前面パネル4aの下部には冷凍機11などの放熱用の空気吸い込み口4bを配置している。操作部20は、図5に示すごとく電源ボタン、運転開始のためのスタートボタンおよび庫内温度の設定温度などをマニュアル操作で設定するための各種のスイッチなどを有するとともに、食材の芯温や庫内温度などの表示を行うための複数個の表示部を有する。つまり、操作部20では、現在時刻を設定して表示したり、庫内ファン6の風速を変更したり、庫内ファン6を停止したり、霜取りを行わせたりするなど各種のマニュアル操作が可能である。
【0018】
操作部20では、オゾン発生部7が冷却運転中および運転停止中であっても常時作動するようにマニュアル操作できる。この場合でも、庫内温度が0℃以下のときや、冷却室3のドア13を開けたときには、オゾン発生部7が自動的に停止する。操作部20でのマニュアル操作によって、オゾン発生部7が常時停止した状態にすることもできる。なお、霜取り中もオゾン発生部7は作動する。
【0019】
制御部15は、記憶部14に記憶されているプログラムなどに基づいてモータ制御部16、ブザー17、オゾン発生部7および冷凍機11などの作動を制御する。また、制御部15は、食材の芯温、庫内温度および警報などのデータを通信部18を介して管理装置2へ送信する。
【0020】
前記管理装置2や操作部20で設定される冷却庫1の冷却制御の手順は、急速冷却などの運転モードの制御、庫内温度に基づく温度制御などの温度制御の条件および冷却風の風速などをそれぞれ選択して組み合わせた状態で設定される。また、食材の種類などに応じて、冷却庫1の冷却制御の手順が、冷却加工の途中で、前記運転モード、温度制御の条件および庫内ファン6の風速などを切り換えるように設定される。例えば、最初は緩やかな冷却運転であるソフトチラー運転で食材を冷却し、食材の芯温が15℃になったときに、速やかな冷却運転であるのハードチラー運転に切り換えるように設定される。
【0021】
つまり、この冷却の運転モードとしては、冷却室3の庫内設定温度を、例えば−5℃にして緩やかに冷却するソフトチラー運転と、庫内設定温度を、例えば−20℃にして速やかに冷却するハードチラー運転と、庫内設定温度を、例えば−45℃の極低温にして急速冷却するショックフリーザ運転との3モードの中から選択される。温度制御の条件としては、食材の芯温と芯温設定温度とを比較して、食材の芯温が芯温設定温度になるように冷却を制御する芯温制御と、冷却室3の庫内温度と庫内設定温度とを比較して、庫内温度が庫内設定温度になるように冷却を制御する庫内温度制御と、設定時間だけ冷却するタイマ制御との3種類の中から選択される。庫内ファン6の風速は、微風、弱風および強風などの複数段階の中から選択される。冷却庫1は、冷却加工が完了したときには、その完了時の設定温度で食材を保冷する。
【0022】
管理装置2や操作部20では、冷却庫1の冷却加工の途中でブザー(報知手段)17を鳴らすように設定できる。例えば、食材の芯温が15℃になるまで冷却し、食材の芯温が15℃になったときに冷却を一時停止して、このときの庫内温度を保持するとともに、ブザー17を鳴らすように設定できる。この場合、このブザー17の音を聞いた料理人が、ドア13を開けて冷却室3内の食材をかき混ぜるなどの作業を行ったのち、ドア13を閉めて、例えば操作部20のスタートボタンを押して冷却加工を再開させることになる。操作部20での操作によって、ブザー17の音色が、複数種類の音色から選択できるようになっているが、鳴らないように設定することも可能である。このブザー17が鳴らないように設定した場合には、前記冷却加工の一時停止は行われない。ブザー17は、冷却加工が完了したときに鳴ってもよい。
【0023】
管理装置2や操作部20では、芯温制御を行うための芯温センサ8を、4本の芯温センサ8から1本を選択設定することができ、また、4本の芯温センサ8で食材の芯温をそれぞれ測定し、これらの芯温センサ8の何れかの測定値が設定温度になったときに芯温制御を完了させるように設定できる。この場合でも、冷却庫1は、冷却加工の完了時の設定温度で食材を保冷する。
【0024】
次に、前記冷却制御の手順のプログラムの作成例を、食材が「野菜のテリーヌ」の場合を例に説明する。これでは、図6に示すごとく食材の冷却制御の手順(メニュー)が、2段階(ステップ1およびステップ2)になっている。そして、ステップ毎に、冷却の運転モード、温度制御の条件、芯温設定温度、タイマ設定値、庫内設定温度、オゾン発生部7の作動設定、庫内ファン6の風速およびブザー17の作動設定をそれぞれプログラムすることになる。即ち、ステップ1では、運転モードが「ソフトチラー」に、温度制御の条件が「芯温」に、芯温設定温度が「15℃」に、庫内設定温度が「0℃」に、オゾン発生の設定が「無し」に、風速の設定が「微風」に、ブザーの設定が「無し」にプログラムされる。ステップ2では、運転モードが「ハードチラー」に、温度制御の条件が「芯温」に、芯温設定温度が「3℃」に、庫内設定温度が「−10℃」に、オゾン発生の設定が「無し」に、風速の設定が「弱風」に、およびブザーの設定が「無し」にプログラムされる。
【0025】
冷却庫1は、この「野菜のテリーヌ」のメニューのプログラムを実行したときには、まず、庫内ファン6が微風に設定され、庫内設定温度が0℃に設定されたソフトチラー運転によって冷却加工が開始され、温度制御の条件として芯温制御が行われる。そして、食材の芯温が15℃になると、庫内ファン6が弱風に変更され、庫内設定温度が−10℃に変更されてハードチラー運転に切り換わる。この後、食材の芯温が3℃になると、冷却加工が完了して、このときの庫内温度で食材が保冷される。
【0026】
管理装置2は、作成した食材の冷却制御の手順を全て冷却庫1に送信することもできるが、作成した複数の冷却制御の手順のうち、冷却加工が実行される頻度の高い食材の冷却制御の手順を選択して冷却庫1に送信することもできる。つまり、管理装置2は、例えば図7に示すごとく季節毎に冷却加工が実行される頻度の高い食材の冷却制御の手順(メニュー)を集めたグループにそれぞれ分けて記憶部22に記憶しており、各季節毎にグループ単位でメニューを冷却庫1に送信する。これにより、調理者は、冷却加工が実行される頻度の高いメニューの中から、冷却加工する食材のメニューを探せばよいことになって、当該メニューを容易に見つけることができる。しかも、季節が替わっても、当該季節のグループを管理装置2から冷却庫1へ送信するだけでよいので、季節毎にプログラムを編集しなくても済み、プログラム作成の手間が軽減される。なお、複数のグループには同一のメニューが含まれていてもよい。
【0027】
冷却庫1は、次の冷却制御の設定などが可能である。例えば、天麩羅料理のように揚げ終えた順番に食材をショックフリーザ運転で急速冷却加工したい場合に、各芯温センサ8が芯温設定温度になる毎にブザー17を鳴らすとともに、この芯温を検出した芯温センサ8に付された番号などを操作部20に表示するように設定できる。この設定を行った場合には、料理人は、前記揚げ終えた食材から順に芯温センサ8を差し込んで冷却室3に収納し、ブザー17が鳴ったときには、操作部20に表示された番号の芯温センサ8が差し込まれた食材を冷却室3から取り出したのち、この芯温センサ8を次に揚げ終えた食材に差し込んでこの食材を冷却室3に収納することになる。この場合、冷却庫1は、前記ショックフリーザ運転を食材の芯温に関係なく継続する。
【0028】
各芯温センサ8は、ヒータなどからなる加熱手段26を設けてあり、冷却庫1は、ショックフリーザ運転で芯温制御の場合に、食材の芯温が芯温設定温度になったときに加熱手段26を自動的に作動させるように設定できる。この場合、芯温センサ8の周辺の食材が解凍されて、芯温センサ8が食材から容易に抜き取れる。
【0029】
冷却庫1は、オゾン発生部7を冷却庫1の運転状態や温度状態に応じて自動的に作動させて、オゾン発生部7によって発生させたオゾンで冷却室3内を殺菌消毒するように設定できる。例えば、冷却庫1は、前記オゾン発生部7の自動作動が設定されると、運転停止中であって庫内温度が0℃以上のときにオゾン発生部7が自動的に作動する一方で、冷却運転中のとき、および運転停止中であっても庫内温度が0℃以下のときにはオゾン発生部7が自動的に停止する。これらのオゾン発生部7の作動の設定は、管理装置2でも行える。
【0030】
冷却庫1は、庫内ファン6の風速を自動制御に設定できる。つまり、庫内ファン6が強風の場合、庫内温度が−40℃程度までは迅速に冷却できるが、庫内ファン6からの冷風が冷却室3の壁などにも強く当たる分だけ、この壁などに庫内ファン6の風の冷熱が吸熱されて、庫内温度は−40℃以下には迅速に低下しない。この場合、庫内ファン6を弱風にして前記吸熱を抑えると、庫内温度が−40℃以下に迅速に低下する。そして、冷却庫1は、庫内ファン6の風速が自動制御に設定された状態で、庫内設定温度が、例えば−50℃に設定された場合には、庫内温度が−40℃になるまでは庫内ファン6を強風にし、庫内温度が−40℃になると庫内ファン6を自動的に弱風に切り換える。
【0031】
また、冷却庫1の周囲温度が高い状態で、加熱調理を終えた食材を冷却室3内に収納したときには、急速冷却しようとしても冷凍機の熱で冷凍機の保護回路が働いて冷凍機が強制的に停止する。このため、冷却庫1は、冷却庫1の周囲温度が高いうえ庫内温度も高い場合には、庫内ファン6を弱風にして冷凍機の保護回路が働かないようにして冷却を行うことも可能である。なお、庫内ファン6の風速を自動制御に設定してあっても、操作部20での庫内ファン6の風速のマニュアル操作が優先される。また、食材の冷却加工の途中であってもドア13を開くと、庫内ファン6は停止する。
【0032】
管理装置2や操作部20では、例えば「−10℃」や「10℃」のように摂氏目盛りの設定温度データで温度設定を行うが、冷却庫1の制御部15は、この摂氏目盛りの設定温度データを、負数の符号を伴わない数値データに変換して温度制御を行う。つまり、制御部15は、設定温度データが「0℃」の場合には、その設定温度データを、例えば「128」の数値データに変換し、設定温度データが「0℃」よりも低い場合には、前記「128」の数値データよりも小くなる数値データに変換する。例えば、設定温度データが「−10℃」の場合には「118」の数値データに変換する。また、設定温度データが「0℃」よりも高い場合には、前記「128」の数値データよりも大きくなる数値データに変換する。例えば、設定温度データが「10℃」の場合には「138」の数値データに変換する。数値データは、芯温センサ8や庫内温度センサ9による測定温度が高くなるに従って、大きな値になる連続値になっている。
【0033】
この場合、芯温センサ8や庫内温度センサ9からの測定温度データは、測定温度が「0℃」の場合に「128」になるように補正して、前記数値データとの整合をとっている。このように、設定温度データおよびセンサ8・9の測定温度データを、負数の符号を伴わないデータにするので、温度制御においてセンサ8・9の測定温度データと設定温度データとの比較の際に、測定温度データと設定温度データとを符号の部分と、絶対値の部分とに分けてから比較しなくても済み、この分だけ制御部15での演算処理が迅速になる。
【0034】
冷却庫1の制御部15は、冷凍機などを制御して食材の冷却加工を実行するCPUと、操作部20の操作などで食材の冷却制御の手順を作成して記憶部14に記憶させ、また管理装置2から送られて来た食材の冷却制御の手順を記憶部14に記憶させるCPUとは独立して動作可能にしてある。これにより、冷却庫1が食材を冷却制御しているときでも、管理装置2から送られて来た食材の冷却制御の手順を記憶部14に記憶させたり、操作部20の操作で、新たな食材の冷却制御の手順の作成や記憶部14に記憶している食材の冷却制御の手順の修正などを行ったりすることができる。つまり、冷却庫1は、現在行っている冷却加工の完了後に、前記操作部20によって作成・修正などした食材の冷却制御の手順で食材の冷却加工を直ちに実行できる。
【0035】
管理装置2は、前記冷却庫1のみならず、業務用冷蔵庫や業務用冷凍庫などにも接続して、これらの温度設定や温度管理などを行わせることができる。この場合、管理装置2は、複数台の冷蔵庫の庫内温度を同時に表示することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る食材の冷却加工装置のブロック構成図である。
【図2】本発明に係る管理装置のブロック構成図である。
【図3】本発明に係る冷却庫の正面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】操作部の正面図である。
【図6】冷却制御の手順のプログラムの作成例を示す説明図である。
【図7】メニューのグループ分けの例を示す説明図である。
【符号の説明】
3 冷却室
8 芯温センサ
9 庫内温度センサ
15 制御部
17 ブザー
20 操作部
26 加熱手段
Claims (2)
- 冷却室(3)内に収納された食材を冷却加工する食材の冷却加工装置において、
前記食材に取り付けて、この食材の芯温を測定する複数の芯温センサ(8)と、これらの芯温センサ(8)のうち、いずれか一つまたは複数個を選択するための選択手段(20)と、この選択手段(20)で選択された芯温センサ(8)の食材の芯温の測定結果に基づいて、当該食材の芯温が予め設定された設定温度になるように冷却室(3)内の冷却を制御する制御手段(15)とを備えており、 制御手段(15)は、選択手段(20)によって一つの芯温センサ(8)が選択された場合には、当該芯温センサ(8)の測定値が設定温度になったときに前記制御を完了し、選択手段(20)によって複数の芯温センサ(8)が選択された場合には、これらの芯温センサ(8)のうち、いずれかの測定値が設定温度になったときに前記制御を完了することを特徴とする食材の冷却加工装置。 - 各芯温センサ(8)は、これを加熱する加熱手段(26)を有しており、
制御手段(15)は、食材が凍結するまで冷却する冷却加工を実行する場合には、食材の芯温が予め設定された設定温度になったときに芯温センサ(8)の加熱手段(26)を作動させる請求項1記載の食材の冷却加工装置。
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