JP4313581B2 - Sealing jig - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、壁や床等の目地に乾式のシール材を充填する際に用いるシール材充填治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、隣接する壁パネル等のパネル間の目地に長尺のシール材を充填して壁等の防水性を確保することが行なわれている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−302791号公報(図面等)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、シール材は弾性を有するゴム系材料等で形成されているために、手で押し込んで充填すると、不用意な変形や傾きが生じた状態で目地に充填されることがあり、目地の側面とシール材との間に隙間が生じて防水性が低下することがあった。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、不用意な変形や傾きを生じにくくしてシール材を目地に充填することができるシール材充填用治具を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るシール材充填用治具は、壁50に形成された目地2に沿って壁面を走行させることによって、縦片と横片を有する長尺のシール材Aを目地2に充填するためのシール材充填用治具であって、シール材Aの縦片を挟持して支持しながら目地2にシール材Aの一部を差し込むための一対の差し込み片10と、目地2に差し込まれたシール材Aをさらに目地2に押し込むための充填ローラ21とを備え、上記差し込み片の先端はその間にシール材を挟持した状態で目地に挿入自在に形成して成ることを特徴とするものであり、シール材Aの一部を差し込み片10により支持しながら目地2に差し込むことができ、差し込み片10の支持により不用意な変形や傾きを生じにくくしてシール材Aを目地2に充填することができるものである。
【0007】
また、本発明の請求項2に係るシール材充填用治具は、請求項1に加えて、目地に差し込まれたシール材Aの表面に接触しながら転動することによりシール材Aを押圧するための押さえローラ23と、押さえローラ23の両側方において目地2の開口縁部に接触しながら転動する補助ローラ22とを備えて充填ローラ21を形成して成ることを特徴とするものであり、補助ローラ22で押さえローラ23をガイドして傾きにくくすることができ、押さえローラ23の押圧による不用意な変形や傾きがシール材Aにさらに生じにくくすることができるものである。
【0008】
また、本発明の請求項3に係るシール材充填用治具は、請求項2に加えて、押さえローラ23と補助ローラ22とをそれぞれ独立して回転自在に形成して成ることを特徴とするものであり、充填ローラ21でシール材Aを押し込む際に生じる押さえローラ23と補助ローラ22との周速の差を、押さえローラ23と補助ローラ22がそれぞれ独立して回転することにより吸収することができ、押さえローラ23の押圧による不用意な変形や傾きがシール材Aにさらに生じにくくすることができるものである。
【0009】
また、本発明の請求項4に係るシール材充填用治具は、請求項2又は3において、押さえローラ23の幅寸法を目地2の幅寸法に応じて可変自在に形成して成ることを特徴とするものであり、目地2の幅寸法に誤差があってもそれに追随させて押さえローラ23の幅寸法を変えることができ、押さえローラ23の押圧による不用意な変形や傾きがシール材Aにさらに生じにくくすることができるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
図1は本発明のシール材充填用治具を示す。このシール材充填用治具は、透明なアクリル板等で形成される左右一対の支持板20、20の間の前後(シール材充填用治具の走行方向における一端側と他端側)にローラを回転自在に設けて形成されている。一対の支持板20、20は複数個のボルト40などで連結されている。一対の支持板20、20の間の一端側(後側)に設けた一方のローラは充填ローラ21として形成されるものであって、図2に示すように、一対の補助ローラ22と一対の押さえローラ23とで構成されている。補助ローラ22は円盤状に形成されている。また、押さえローラ23は円盤状の本体部24と、本体部24の外周面に全周に亘って一体的に突設された凸部25とで構成されている。本体部24にはその中心部分を囲むようにして凹部26が設けられており、凹部26は本体部24の内面に開口されている。また、凸部25は本体部24の内面に近い方の外周面端部に沿って形成されている。
【0012】
そして、一対の押さえローラ23を内面同士を対向させて近接配置すると共に各押さえローラ23の外面に補助ローラ22の片面を対向させて近接配置することによって、充填ローラ21が形成されている。また、充填ローラ21の内部にはコイルバネ等の弾性体27が設けられている。この弾性体27は一対の押さえローラ23の対向する凹部26に亘って収納されているものであり、弾性体27の弾性力により一対の押さえローラ23は互いに近接離間自在に形成されている。さらに、凸部25の先部は補助ローラ22の周端面よりも外側に突出するように形成されている。このような充填ローラ21には各押さえローラ23と各補助ローラ22の中心を厚み方向で貫通する貫通孔28が形成されており、この貫通孔28に回転軸29を差し込むと共に回転軸29の端部を支持板20に連結して支持板20、20間に回転軸29を架設することによって、支持板20、20間に充填ローラ21を回転自在に取り付けることができる。ここで、押さえローラ23及び補助ローラ22はそれぞれ独立して回転することができるものである。
【0013】
一方、一対の支持板20、20の間の他端側(前側)に設けた他方のローラは左右一対の支持ローラ30であって、上記補助ローラ22と同様に円盤状に形成されている。また、支持ローラ30、30には厚み方向に貫通する回転軸31が設けられており、回転軸31の端部を支持板20に連結して支持板20、20間に回転軸31を架設することによって、支持板20、20間に支持ローラ30が回転自在に取り付けられている。ここで、一対の支持ローラ30、30の間には間隙33が設けられている。
【0014】
上記の充填ローラ21及び支持ローラ30の周面は、支持板20の正面(シール材Aの充填時にパネル1側に向く面)及び背面(シール材Aの充填時にパネル1と反対側に向く面)よりも外側に突出した状態で設けられている。また、充填ローラ21の補助ローラ22と支持ローラ30の周面はほぼ同じ高さ位置に形成されており、従って、充填ローラ21の押さえローラ23の凸部25の先部は支持ローラ30の周面よりも外側に突出していることになる。また、上記の充填ローラ21及び支持ローラ30はクッション性の高いシリコーンゴム(ネオプレンゴム)等の弾性材料で形成することができる。
【0015】
シール材充填用治具の正面側には把持部32が突設されていると共に支持板20、20の間で充填ローラ21と支持ローラ30の間には一対の差し込み片10が設けられている。差し込み片10はステンレス鋼等の金属材料で形成されるものであって、図13に示すように、一対の差し込み片10はやや間隔をおいて互いに対向するように配設されている。また、差し込み片10はその基部を固定具35で各支持板20に一つずつ固定して取り付けられていると共に差し込み片10はシール材充填用治具の背面側に向かって傾いて取り付けられており、これにより、図3に示すように、差し込み片10の先端は充填ローラ21及び支持ローラ30の周面よりも背面側に突出している。さらに、一対の差し込み片10、10の間の間隙は、図13に示すように、充填ローラ21の凸部25と一対の支持ローラ30、30の間の間隙33とを結ぶ線上にほぼ位置している。
【0016】
また、差し込み片10と後側のローラである支持ローラ30の間において支持板20にはガイド片45が設けられている。このガイド片45は前後方向に長く且つ目地2の幅寸法よりもやや小さな幅寸法を有して形成されるものであって、支持板20の背面側に突出するように設けられている。支持板20の背面からのガイド片45の突出寸法は、支持板20の背面からの凸部25の突出寸法と同程度である。また、ガイド片45は一対の差し込み片10、10の間の間隙と充填ローラ21の凸部25と一対の支持ローラ30、30の間の間隙33とを結ぶ線上にほぼ位置している。
【0017】
図4には本発明を好適に用いることができるシール材Aの一例を示す。このシール材Aは弾性を有するゴム系材料等で形成されるものであって、例えば、天然ゴムあるいはスチレンブタジエンゴム(SBR)やアクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)やシリコーンゴムなどの合成ゴムを用いることができるが、これに限定されるものではない。また、このシール材Aは一対の連結片3、3と、各連結片3、3の後端に突設された一対の接着片4、4と、連結片3、3の前端に形成される支点部7と、支点部7の前側に接着片4、4とほぼ平行な覆い片6を設けて断面略H型で長尺に形成されたものであって、連結片3、3は上記の支点部7により前端のみが連結されている。従って、連結片3の基部及び支点部7が弾性変形することにより一対の連結片3、3は支点部7を中心(支点)として互いに近接離間自在に形成されるものである。また、上記の接着片4、4は互いに反対方向に向いて突設されているものである。このシール材Aにおいて縦片は一対の連結片3、3であり、横片は一対の接着片4、4と覆い片6である。
【0018】
上記のシール材Aは壁50の表面に形成された目地2の開口から押し込み、目地2の側面に接着片4、4の先端面をそれぞれ接着剤5で接着することにより目地2に充填されるものである。ここで、シール材Aは連結片3、3が互いに近接した状態、つまり互いに離間していない状態で目地2に充填されるものである。そして、壁50が複数枚のパネル1を縦横に並列して形成されている場合、隣り合うパネル1、1が気温変化等により面方向と平行な方向に伸縮して目地2の幅寸法が変動した場合であっても、連結片3、3が互いに近接離間することによって目地2の幅寸法の変動に追随することができ、接着剤5に応力がかかりにくくなってシール材Aがパネル1の端面(目地2の側面)1aから剥離しにくくなり、シール信頼性(防水信頼性)を高くすることができるものである。
【0019】
そして、本発明のシール材充填用治具を用いて上記のようなシール材Aを壁50の目地2に充填するにあたっては次のようにして行う。まず、シール材Aを一対の支持ローラ30、30の間の間隙33に通しながら、シール材Aの先端を差し込み片10の後端に近づけ、一対の差し込み片10の間にシール材Aの両連結片3、3を差し込むことによって、図5、6に示すようにシール材充填用治具にシール材Aの先部を保持させる。この時、図12に示すように、シール材Aの両連結片3、3は一対の差し込み片10、10で挟まれて互いに近接した状態になっている。また、シール材Aは差し込み片10の長手方向に沿ってスライド移動自在に保持されるものである。
【0020】
上記のようにしてシール材充填用治具にシール材Aの先部を保持させた後、充填ローラ21を上側、支持ローラ30を下側にし、あるいは充填ローラ21を下側、支持ローラ30を上側にし、接着剤5を注入した目地2に差し込み片10の先端及びガイド片45を挿入するようにしてシール材充填用治具をパネル1の表面側に配置する。このようにして差し込み片10の先端でシール材Aの厚み方向の大部分を目地2に差し込むが、この時、図12に示すように、両連結片3、3は一対の差し込み片10、10で挟持された状態で挿入されるために、両連結片3、3はほとんど離間しない状態で目地2に押し込まれるものであり、これにより、シール材Aに不用意な変形や傾きを生じにくくしてシール材Aの厚み方向の大部分を目地2に差し込むことができる。
【0021】
次に、充填ローラ21の補助ローラ22と支持ローラ30とを目地2の開口縁部において壁50の表面に接触させながら転動させてシール材充填用治具を目地2の長手方向(鉛直方向であって、図7、8において紙面と直交する方向)に沿って上方又は下方に走行(移動)させることによって、差し込み片10の先端によりシール材Aを上記と同様にして目地2に順次差し込んで(押し込んで)いくと共に差し込み片10により目地2に差し込まれたシール材Aの覆い片6をその表面側から押さえローラ23の凸部25で押圧しながら覆い片6を壁50の表面よりも所定の深さまで挿入するものであり、これにより、シール材A全体が目地2に完全に且つ一様に押し込まれる。このようにしてシール材Aを目地2の全長に亘って一様に且つスピーディに充填することができるものである。
【0022】
上記のようにして凸部25でシール材Aを押圧するとき、図7に示すように、両方の凸部25の先部は目地2に差し込まれながら目地2内をその長手方向に沿って移動することになるが、シール材Aが不用意に変形したり傾いたりすることなく目地2に充填するためには、シール材Aがその厚み方向に押さえローラ23で真っ直ぐに押圧されることが好ましい。そこで、本発明では押さえローラ23の両側方に補助ローラ22を設けるようにしたものであり、これにより、補助ローラ22で押さえローラ23をガイドして傾きにくくすることができ、押さえローラ23でシール材Aを厚み方向に真っ直ぐ押圧することができて不用意な変形や傾きがシール材Aにさらに生じにくくすることができるものである。
【0023】
また、シール材Aが不用意に変形したり傾いたりすることなく目地2に充填するためには、凸部25はその側面が目地2の側面に摺接しながら移動する方が好ましい。しかしながら、目地2の幅寸法は誤差によって全長に亘って一定ではない。そこで、上記のシール材充填用治具は一対の凸部25の幅寸法(二つの凸部25の幅寸法の合計)が目地2の幅寸法に応じて可変自在に形成されている。すなわち、凸部25が目地2の幅寸法の広い部分を通過する際には、図8(b)に示すように、弾性体27の弾性力により一対の押さえローラ23の間隔が広がって一対の凸部25の幅寸法が目地2の目地幅に応じて広がるものであり、逆に、凸部25が目地2の幅寸法の狭い部分を通過する際には、図8(a)に示すように、一対の凸部25が目地2の側面で両側から押され、弾性体27の弾性力に抗して一対の押さえローラ23の間隔が狭まって、一対の凸部25の幅寸法が目地2の目地幅に応じて狭まるものである。そして、一対の凸部25の幅寸法が目地2の幅寸法に応じて可変するので、凸部25の側面を目地2の側面に摺接させながら移動させることができ、さらに不用意な変形や傾きを生じにくくしてシール材Aを目地2に充填することができるものである。尚、一対の凸部25の幅寸法の可変は±2mm程度にすることができるが、これに限定されるものではない。
【0024】
また、上記のシール材充填用治具はシール材Aを充填する際に、押さえローラ23と補助ローラ22とがそれぞれ独立して回転するために、シール材Aの延伸を防止することができるものである。すなわち、押さえローラ23の半径(押さえローラ23の中心から凸部25の周面までの距離)は補助ローラ22の半径よりも大きいために、押さえローラ23と補助ローラ22とが同じ速さで回転すると、これらの周速の差(押さえローラ23の方が大きい)が生じ、シール材Aに凸部25により引張り力が加わってシール材Aが延伸される恐れがある。そこで、押さえローラ23と補助ローラ22とをそれぞれ独立して回転するようにしたものであり、これにより、押さえローラ23と補助ローラ22の周速さをほぼ一定にすることができてシール材Aに凸部25による引張り力が加わりにくくなり、シール材Aが延伸されにくくなるものである。
【0025】
また、本発明のシール材充填用治具はガイド片45を目地2に挿入した状態で壁50の表面を走行させることによって、ガイド片45を目地2でガイドしながら安定して走行させることができ、シール材充填用治具の前部が左右にぶれないようにすることができてシール材Aの充填が行いやすいものである。
【0026】
尚、本発明のシール材充填用治具は、上から下に向かって鉛直下向きに移動させる場合と、下から上に向かって鉛直上向きに移動させる場合のいずれでも使用することができるが、いずれの場合も支持ローラ30を充填ローラ21よりも前側に位置させた状態で壁50の表面側に配置して移動(前進)させるものである。
【0027】
上記では、壁50を複数枚のパネル1を並列して形成する場合について説明したが、これに限らず、例えば、コンクリート外壁やALC外壁等で壁50を構成しても良い。また、シール材Aの断面形状も図4のものに限定されず、各種のものを使用することができ、例えば、図4のものにおいて一対の連結片3、3を一体化したような形状、すなわち、一つの連結片3と、連結片3の後端に突設された一対の接着片4、4と、連結片3の前端に形成される覆い片6とを設けることによって、図14に示すような断面略H型で長尺に形成されたシール材Aを用いてもよく、このシール材Aも上記と同様にして目地2に施工することができる。
【0028】
図9には、コンクリート外壁やALC外壁等で形成した壁50の目地2にシール材Aを充填する場合の一例を示す。ここで、シール材Aは四角筒状に形成された胴部51と、胴部51の表面側と裏面側の両側端部に突設されたフィン52とを設けて長尺に形成されるものである。このシール材Aにおいて縦片は胴部51であり、横片はフィン52である。
【0029】
そして、このシール材Aを目地2に充填するにあたっては、上記と同様にして行うことができる。すなわち、まず、シール材Aを一対の支持ローラ30、30の間の間隙33に通しながら、シール材Aの先端を差し込み片10の後端に近づけ、一対の差し込み片10の間にシール材Aの胴部51を差し込むことによって、シール材充填用治具にシール材Aの先部を保持させる。この時、シール材Aの胴部51は図9(a)に示すように一対の差し込み片10、10で挟まれた状態になっている。また、シール材Aは差し込み片10の長手方向に沿ってスライド移動自在に保持されるものである。
【0030】
上記のようにしてシール材充填用治具にシール材Aの先部を保持させた後、充填ローラ21を上側、支持ローラ30を下側にし、あるいは充填ローラ21を下側、支持ローラ30を上側にし、接着剤5を注入した目地2に差し込み片10の先端を挿入するようにしてシール材充填用治具をパネル1の表面側に配置する。このようにして差し込み片10の先端でシール材Aの厚み方向の大部分を目地2に差し込むが、この時、胴部51は一対の差し込み片10、10で挟まれた状態で挿入されるために、傾かないように目地2に押し込まれるものであり、これにより、不用意な変形や傾きを生じにくくしてシール材Aの厚み方向の大部分を目地2に差し込むことができる。
【0031】
次に、充填ローラ21の補助ローラ22と支持ローラ30とを目地2の開口縁部において壁50の表面に接触させながら転動させてシール材充填用治具を目地2の長手方向に沿って上方又は下方に移動させることによって、差し込み片10の先端によりシール材Aを上記と同様にして目地2に順次差し込んで(押し込んで)いくと共に差し込み片10により目地2に差し込まれたシール材Aの胴部51をその表面側から押さえローラ23の凸部25で押圧しながらフィン52を壁50の表面よりも所定の深さまで挿入するものであり、これにより、シール材A全体が目地2に完全に且つ一様に押し込まれる。このようにして図9(b)に示すようにシール材Aを目地2の全長に亘って一様に且つスピーディに充填することができるものである。
【0032】
図11には、コンクリート外壁やALC外壁等で形成した壁50の目地2にシール材Aを充填する場合の他例を示す。ここで、シール材Aは四角筒状に形成された胴部51と、胴部51の両側面に突設された複数のフィン52と、胴部51の表面側の両側端部に突設された係止片53とを備えて長尺に形成されるものである。このシール材Aにおいて縦片は胴部51であり、横片はフィン52と係止片53である。このシール材Aを目地2に充填すると、係止片53が目地2の開口縁部に係止されることになり、従って、シール材Aはその表面側が壁50の表面よりも係止片53の厚み分だけ突出した状態で充填されるものである。
【0033】
上記のようなシール材Aを目地2に充填する場合は、図2とは異なる充填ローラ21を備えたシール材充填用治具を用いるようにする。すなわち、図10に示すように、充填ローラ21は一対の補助ローラ22の間に一つの円盤状の押さえローラ23を設けて形成されるものであり、また、押さえローラ23の径は補助ローラ22の径よりも小さく形成されており、押さえローラ23の周面が補助ローラ22の周面よりも内側(中心側)に位置して突出しないように形成されている。
【0034】
そして、このシール材Aを目地2に充填するにあたっては、上記と同様にして行うことができる。すなわち、まず、シール材Aを一対の支持ローラ30、30の間の間隙33に通しながら、シール材Aの先端を差し込み片10の後端に近づけ、一対の差し込み片10の間にシール材Aの胴部51を差し込むことによって、シール材充填用治具にシール材Aの先部を保持させる。この時、図11(a)に示すように、係止片53と最も表面側に位置するフィン52との間においてシール材Aの胴部51は一対の差し込み片10、10で挟まれた状態になっている。また、シール材Aは差し込み片10の長手方向に沿ってスライド移動自在に保持されるものである。
【0035】
上記のようにしてシール材充填用治具にシール材Aの先部を保持させた後、充填ローラ21を上側、支持ローラ30を下側にし、あるいは充填ローラ21を下側、支持ローラ30を上側にし、接着剤5を注入した目地2に差し込み片10の先端を挿入するようにしてシール材充填用治具をパネル1の表面側に配置する。このようにして差し込み片10の先端でシール材Aの胴部51の厚み方向の大部分を目地2に差し込むが、この時、胴部51は一対の差し込み片10、10で挟まれた状態で挿入されるために、傾かないように目地2に押し込まれるものであり、これにより、不用意な変形や傾きを生じにくくしてシール材Aの胴部51の厚み方向の大部分を目地2に差し込むことができる。
【0036】
次に、充填ローラ21の補助ローラ22と支持ローラ30とを目地2の開口縁部において壁50の表面に接触させながら転動させてシール材充填用治具を目地2の長手方向に沿って下方に移動させることによって、差し込み片10の先端によりシール材Aの胴部51を上記と同様にして目地2に順次差し込んで(押し込んで)いくと共に差し込み片10により目地2に差し込まれたシール材Aの胴部51をその表面側から押さえローラ23で押圧しながら胴部51を壁50の表面よりも所定の深さまで挿入するものであり、これにより、シール材Aが係止片53の厚み分を残して目地2に完全に且つ一様に押し込まれる。このようにして図11(b)に示すようにシール材Aを目地2の全長に亘って一様に且つスピーディに充填することができるものである。
【0037】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1の発明は、壁に形成された目地に沿って壁面を走行させることによって、縦片と横片を有する長尺のシール材を目地に充填するためのシール材充填用治具であって、シール材の縦片を挟持して支持しながら目地にシール材の一部を差し込むための一対の差し込み片と、目地に差し込まれたシール材をさらに目地に押し込むための充填ローラとを備え、上記差し込み片の先端はその間にシール材を挟持した状態で目地に挿入自在に形成するので、シール材の一部を差し込み片により支持しながら目地に差し込むことができ、差し込み片の支持により不用意な変形や傾きを生じにくくしてシール材を目地に一様な深さに且つスピーディに充填することができるものである。
【0038】
また、本発明の請求項2の発明は、目地に差し込まれたシール材の表面に接触しながら転動することによりシール材を押圧するための押さえローラと、押さえローラの両側方において目地の開口縁部に接触しながら転動する補助ローラとを備えて充填ローラを形成するので、補助ローラで押さえローラをガイドして傾きにくくすることができ、押さえローラの押圧による不用意な変形や傾きがシール材にさらに生じにくくすることができるものである。
【0039】
また、本発明の請求項3の発明は、押さえローラと補助ローラとをそれぞれ独立して回転自在に形成するので、充填ローラでシール材を押し込む際に生じる押さえローラと補助ローラとの周速さの差を、押さえローラと補助ローラがそれぞれ独立して回転することにより吸収することができ、押さえローラの押圧による不用意な変形や傾きがシール材にさらに生じにくくすることができるものである。
【0040】
また、本発明の請求項4の発明は、押さえローラの幅寸法を目地の幅寸法に応じて可変自在に形成するので、目地の幅寸法に誤差があってもそれに追随させて押さえローラの幅寸法を変えることができ、押さえローラの押圧による不用意な変形や傾きがシール材にさらに生じにくくすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す斜視図である。
【図2】同上の充填ローラの一例を示す断面図である。
【図3】同上の側面図である。
【図4】シール材の一例を示す断面図である。
【図5】同上のシール材の支持状態を示す斜視図である。
【図6】同上のシール材の支持状態を示す側面図である。
【図7】同上のシール材の充填を示す断面図である。
【図8】同上のシール材の充填を示し、(a)(b)は断面図である。
【図9】同上のシール材の他例を示し、(a)(b)は断面図である。
【図10】同上の充填ローラの他例を示す断面図である。
【図11】同上のシール材の他例を示し、(a)(b)は断面図である。
【図12】同上の差し込み片によるシール材の保持状態を示す断面図である。
【図13】同上の本発明の実施の形態の一例を示す背面図である。
【図14】同上のシール材の他例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 目地
10 差し込み片
22 補助ローラ
23 押さえローラ
A シール材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a sealing material filling used when filling dry sealing materials on joints such as walls and floors. jig It is about.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, it has been practiced to fill a joint between adjacent panels such as a wall panel with a long sealing material to ensure waterproofness of the wall (for example, see Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP 9-302791 A (drawings etc.)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the sealing material is formed of an elastic rubber-based material or the like, if it is filled by pushing it in by hand, the joint may be filled with inadvertent deformation or inclination. In some cases, a gap is generated between the sealing member and the sealing material, resulting in a decrease in waterproofness.
[0005]
The present invention has been made in view of the above points, and is for filling a sealing material that is less likely to cause inadvertent deformation and inclination and can be filled with a sealing material. jig Is intended to provide.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
For filling a sealing material according to
[0007]
Further, for sealing material filling according to
[0008]
Further, for sealing material filling according to
[0009]
Moreover, for sealing material filling according to
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below.
[0011]
FIG. 1 is for filling the sealing material of the present invention. jig Indicates. For filling this sealing material jig Is a front and rear between a pair of left and
[0012]
The
[0013]
On the other hand, the other roller provided on the other end side (front side) between the pair of
[0014]
The peripheral surfaces of the filling
[0015]
For sealing material filling jig
[0016]
A
[0017]
FIG. 4 shows an example of a sealing material A that can suitably use the present invention. The sealing material A is formed of a rubber-based material having elasticity, and for example, natural rubber or synthetic rubber such as styrene butadiene rubber (SBR), acrylonitrile butadiene rubber (NBR), or silicone rubber is used. Yes, but not limited to this. The sealing material A is formed at a pair of connecting
[0018]
The sealing material A is filled from the opening of the joint 2 formed on the surface of the
[0019]
And for sealing material filling of the present invention jig When filling the
[0020]
For sealing material filling as above jig After holding the front part of the sealing material A, the filling
[0021]
Next, the
[0022]
When the sealing material A is pressed by the
[0023]
Further, in order to fill the joint 2 without causing the sealing material A to be inadvertently deformed or inclined, it is preferable that the
[0024]
Also for filling the above sealing material jig When the sealing material A is filled, since the
[0025]
Also, for filling the sealing material of the present invention jig By running the surface of the
[0026]
For filling the sealing material of the present invention jig Can be used both in the case of moving vertically downward from the top to the bottom and in the case of moving vertically upward from the bottom to the top. Also, it is arranged on the front side of the
[0027]
In the above description, the case where the
[0028]
In FIG. 9, an example in the case of filling the sealing material A in the
[0029]
And when filling this sealing material A into the joint 2, it can carry out similarly to the above. That is, first, while the sealing material A is passed through the
[0030]
For sealing material filling as above jig After holding the front part of the sealing material A, the filling
[0031]
Next, the
[0032]
FIG. 11 shows another example in which the sealing material A is filled in the
[0033]
When filling the joint 2 with the sealing material A as described above, the sealing material is provided with a filling
[0034]
And when filling this sealing material A into the joint 2, it can carry out similarly to the above. That is, first, while the sealing material A is passed through the
[0035]
For sealing material filling as above jig After holding the front part of the sealing material A, the filling
[0036]
Next, the
[0037]
【The invention's effect】
As described above, the invention according to
[0038]
The invention according to
[0039]
In the invention according to
[0040]
In the invention according to
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an example of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing an example of the same filling roller.
FIG. 3 is a side view of the above.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing an example of a sealing material.
FIG. 5 is a perspective view showing a support state of the sealing material.
FIG. 6 is a side view showing a support state of the sealing material.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing the filling of the sealing material.
8A and 8B are cross-sectional views showing the filling of the sealing material.
FIGS. 9A and 9B show other examples of the sealing material of the same, and FIGS. 9A and 9B are cross-sectional views. FIGS.
FIG. 10 is a cross-sectional view showing another example of the same filling roller.
FIGS. 11A and 11B show another example of the sealing material of the same, and FIGS.
FIG. 12 is a cross-sectional view showing a state in which the sealing material is held by the insertion piece same as above.
FIG. 13 is a rear view showing an example of the embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a cross-sectional view showing another example of the sealing material.
[Explanation of symbols]
2 joints
10 Inserts
22 Auxiliary roller
23 Pressing roller
A Sealing material
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