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JP4305323B2 - ロボット装置の動作制御装置及び動作制御方法 - Google Patents

ロボット装置の動作制御装置及び動作制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、少なくとも複数の可動部を備えたロボット装置の動作制御装置及び動作制御方法に係り、特に、さまざまな環境下での使用が想定されるロボット装置の動作制御装置及び動作制御方法に関する。
さらに詳しくは、本発明は、ロボット装置内部で異常状態を検出した際に、ロボット装置内部で自律的に異常状態の対処を行なうロボット装置の動作制御装置及び動作制御方法に係り、特に、複数の異常状態が複合して検出された際に、整合性のとれた対処処理を自律的に行なうロボット装置の動作制御装置及び動作制御方法に関する。
電気的若しくは磁気的な作用を用いて人間の動作に似せた運動を行なう機械装置のことを「ロボット」という。ロボットの語源は、スラブ語の“ROBOTA(奴隷機械)”に由来すると言われている。わが国では、ロボットが普及し始めたのは1960年代末からであるが、その多くは、工場における生産作業の自動化・無人化などを目的としたマニピュレータや搬送ロボットなどの産業用ロボット(industrial robot)であった。
最近では、ヒトやサルなどの2足直立歩行を行なう動物の身体メカニズムや動作を模した脚式移動ロボットに関する研究開発が進展し、実用化への期待も高まってきている(例えば、特許文献1を参照のこと)。2足直立による脚式移動は、クローラ式や、4足又は6足式などに比し不安定で姿勢制御や歩行制御が難しくなるが、不整地や障害物など作業経路上に凹凸のある歩行面や、階段や梯子の昇降など不連続な歩行面に対応することができるなど、柔軟な移動作業を実現できるという点で優れている。
また、ヒトの生体メカニズムや動作を再現した脚式移動ロボットのことを、特に、「人間形」、若しくは「人間型」のロボット(humanoid robot)と呼ぶ。人間型ロボットは、例えば、生活支援、すなわち住環境その他の日常生活上のさまざまな場面における人的活動の支援などを行なうことができる。
人間の作業空間や居住空間のほとんどは、2足直立歩行という人間が持つ身体メカニズムや行動様式に合わせて形成されおり、車輪その他の駆動装置を移動手段とした現状の機械システムが移動するのには多くの障壁が存在する。したがって、機械システムすなわちロボットがさまざまな人的作業を代行し、さらに人間の住空間に深く浸透していくためには、ロボットの移動可能範囲が人間のそれとほぼ同じであることが好ましい。これが、脚式移動ロボットの実用化が大いに期待されている所以でもある。
多くの場合、脚式移動ロボットの姿勢安定制御には、ZMP(Zero Moment Point)が歩行の安定度判別の規範として用いられている。ここで言う「ZMP」とは、歩行中の床反力によるモーメントがゼロとなる床面上の点のことである。ZMPによる安定度判別規範は、歩行系から路面には重力と慣性力、並びにこれらのモーメントが路面から歩行系への反作用としての床反力並びに床反力モーメントとバランスするという「ダランベールの原理」に基づく。力学的推論の帰結として、足底接地点と路面の形成する支持多角形の内側にピッチ軸及びロール軸モーメントがゼロとなる点、すなわちZMPが存在する(例えば、非特許文献1を参照のこと)。
目標ZMP制御は、すべての瞬間において、動的釣り合いを取るように運動を計画することにより、実機上で成功を収めている。ZMP規範に基づく2足歩行パターン生成は、足底着地点をあらかじめ設定することができ、路面形状に応じた足先の運動学的拘束条件を考慮し易いなどの利点がある。また、ZMPを安定度判別規範とすることは、力ではなく軌道を運動制御上の目標値として扱うことを意味するので、技術的に実現可能性が高まる。
ここで、高い脚式移動ロボットは、整地・不整地を問わず、あらゆる環境下での使用が想定され、機体の制御系が保証する運用条件を逸脱するような場面が多々存在する。このため、予期しない場面で異常状態が発生する可能性が他の機械装置に比べて高い。したがって、ロボット装置内部で異常状態を検出し、検出された異常状態に対する対処処理を自律的に行なうことが望まれている。また、2以上の異常状態が複合して発生することも想定されるが、それぞれの異常状態に対する対処処理を、整合性をとりながら行なう必要がある。
従来のロボット技術に関しては、その機能に重点を置いたものが多く、外界への安全機能に関して考慮をなされているものは殆ど存在しない。例えば工業用ロボットに関しては安全対策が数多く行なわれているが、それは可動部に人が入らないように空間的に敷居を設けたり、緊急停止スイッチを設けたり(例えば、特許文献2を参照のこと)といった、ロボット内部に実装した安全機能ではなく、外部に設けた安全機能が主である。
今後、エンタテイメント・ロボットを筆頭に各家庭にロボットが入り込んでいくことを想定すると、ユーザや環境などの外界のみならずロボット自身の損傷や負荷を減らすための行動がますます必要となる。すなわち、ロボット内部で何らかの異常状態を検出し、素早く自律的に対処を行なわなければならない。
その際、人間が熱いものを触ったときを例とするならば、理性で「熱い」と感じてから手を退くのではなく、本能的に手を退くといった、より早い段階で異常状態に対処するような機能がロボットにおいても必須となる。
特開平13−129775号公報 特開2001−38661号公報 ヴコブラトビッチ(Miomir Vukobratovic)著「脚式移動ロボット(LEGGED LOCOMOTION ROBOTS)」(加藤一郎外著『歩行ロボットと人工の足』(日刊工業新聞社))
本発明の目的は、さまざまな環境下で自律的若しくは自己完結的な動作を行なうことができる、優れたロボット装置の動作制御装置及び動作制御方法を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、ロボット装置内部で異常状態を検出した際に、ロボット装置内部で自律的に異常状態の対処を行なうことができる、優れたロボット装置の動作制御装置及び動作制御方法を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、複数の異常状態が複合して検出された際に、整合性のとれた対処処理を自律的に行なうことができる、優れたロボット装置の動作制御装置及び動作制御方法を提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、少なくとも複数の可動部を備えたロボット装置の動作制御装置であって、
前記可動部を駆動する駆動手段と、
前記可動部または前記ロボット装置の状態を計測する計測手段と、
前記計測手段による計測結果に基づいて異常状態の検出並びに異常に対する対処処理を行なう複数の異常状態検出手段と、
前記複数の異常状態検出手段による異常検出並びに異常に対する対処処理を並行して動作させる異常状態管理手段と、
を具備することを特徴とするロボット装置の動作制御装置である。
ロボット装置が普及し、さまざまな人的作業を代替し、自動化を図るためには、ロボット装置内部で異常状態を検出し、検出された異常状態に対する対処処理を自律的に行なうことが望まれている。ところが、不安定な直立姿勢をとり整地・不整地を問わない環境下で動作する脚式移動ロボットなどでは、機体の制御系が保証する運用条件を逸脱するような場面が多々存在、予期しない場面で異常状態が発生する可能性が他の機械装置に比べて高い。このような場合、2以上の異常状態が複合して発生することも想定されるが、それぞれの異常状態に対する対処処理を、整合性をとりながら行なう必要がある。
本発明によれば、前記異常状態管理手段は、前記複数の異常状態検出手段に対しそれぞれプライオリティを設定することにより、プライオリティに基づいて各異常状態検出手段を、互いの整合性をとりながら、並行して動作させることができる。
前記異常状態管理手段は、各異常状態検出手段の動作を有効又は無効にする設定、並びにプライオリティの設定を動的に行なうようにしてもよい。
また、前記ロボット装置は複数の姿勢をとることができる場合には、前記異常状態管理手段は、有効にすべき異常状態検出手段を姿勢毎に登録するようにしてもよい。例えば、前記ロボット装置が少なくとも可動脚を備えた脚式移動ロボットであれば、立ち姿勢と座り姿勢と寝姿勢を持ち、前記異常状態管理手段は、それぞれの姿勢において、異常状態検出手段を登録するようにする。
例えば、立ち姿勢において、「緊急停止」、「トルク・リミッタ検出」、「過電流保護」、「挟み込み防止」、「転倒制御」、「転倒回避制御」に関する各異常状態検出手段を登録する。また、座り姿勢並びに寝姿勢では、「緊急停止」、「トルク・リミッタ検出」、「過電流保護」、「挟み込み防止」に関する各異常状態検出手段を登録する他、もはや転倒する姿勢でないことから、代わりに「転がり検出」を登録する。
また、前記ロボット装置が複数の動作モードをとることができる場合には、前記異常状態管理手段は、有効にすべき異常状態検出手段を動作モード毎に登録するようにしてもよい。
例えば、ロボットの性能を最大限に引き出すためのPro用モードでは、緊急停止、トルク・リミッタ検出、過電流検出など、前記ロボット装置の損傷を防ぐための最低限の異常状態検出器のみを登録する。また、機体の損傷を防ぐための機体保護モードでは、緊急停止、トルク・リミッタ検出、過電流検出などの機体動作に伴う損傷を回避するための最低限の異常状態検出手段に加え、転倒検出並びに転倒回避に関する異常検出手段を登録する。また、機体及びユーザともに安全な状態を保つための動作モードは、緊急停止、トルク・リミッタ検出、過電流検出など、機体動作に伴う損傷を回避するための最低限の異常状態検出手段と、転倒検出、転倒回避など機体保護のための異常状態検出手段に加え、挟み込み防止などユーザの安全性を確保するための異常状態検出手段を登録する。
前記異常状態管理手段は、所定の制御周期毎に、あるいは設定された頻度で、登録されている各異常検出手段を、プライオリティに従って順次起動することにより、これらを並列に動作させることができる。
ここで、各異常状態検出手段は、該当する計測手段からの計測結果を処理する定常処理と、該計測結果が異常を検出すべきレベルに到達したか否かを判別する異常検出処理と、異常に対する対処処理を開始するための前処理と、異常に対処する対処処理と、異常状態対処の後処理というように、複数の処理で構成される。このような場合には、前記異常状態管理手段は、定常処理及び異常検出処理毎に、各異常状態検出手段をプライオリティに従って交互に起動することで、これらの並列動作を実現することができる。
また、前記異常状態管理手段は、異常が検出された最もプライオリティの高い異常状態についてのみ対処処理を実行するようにしてもよい。
また、前記異常状態管理手段は、複数の異常状態検出手段を2以上のグループに分けるようにしてもよい。
この場合、前記異常状態管理手段は、各グループ内では、異常が検出された最もプライオリティの高い異常状態についてのみ対処処理を実行するようにしてもよい。
また、前記異常状態管理手段は、各グループにプライオリティを設定し、プライオリティに従って各グループに登録されている異常状態検出手段を順次起動するようにしてもよい。
本発明によれば、ロボット装置内部で異常状態を検出した際に、ロボット装置内部で自律的に異常状態の対処を行なうことができる、優れたロボット装置の動作制御装置及び動作制御方法を提供することができる。
また、本発明によれば、複数の異常状態が複合して検出された際に、整合性のとれた対処処理を自律的に行なうことができる、優れたロボット装置の動作制御装置及び動作制御方法を提供することができる。
本発明によれば、想定される異常状態の対処を考慮したロボット装置の設計において、他の異常状態を考慮することなく簡潔な実装が可能となる。また、適切な異常状態検出器のプライオリティ付けにより、安全性の高いロボット装置を実現することができる。
本発明に係るロボット装置は、さまざまな異常状態を検出するために、互いに独立して動作する複数の異常検出器を備えるが、各異常状態検出器の有効/無効、並びにこれらのプライオリティを動的に操作することにより、用途別でのロボットの緊急時の対処能力に違いを設けることができる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
本発明では、胴体部に繋がった複数の関節を持ち、ロボット内部の制御周期毎に静的なモーション及びリアルタイムな動作生成による目標指令値(角度やトルク、アクチュエータ・ゲインなど)を各関節アクチュエータ(若しくは関節駆動に対応するデバイス)に与えることができるロボット装置を想定としている。
図1及び図2には本発明の実施に供される「人間形」又は「人間型」のロボット装置100が直立している様子を前方及び後方の各々から眺望した様子を示している。図示の通り、ロボット装置100は、胴体部と、頭部と、左右の上肢部と、脚式移動を行なう左右2足の下肢部とで構成され、例えば胴体に内蔵されている制御部(図示しない)によりロボット装置の動作を統括的にコントロールするようになっている。
左右各々の下肢は、大腿部と、膝関節と、脛部と、足首と、足平とで構成され、股関節によって体幹部の略最下端にて連結されている。また、左右各々の上肢は、上腕と、肘関節と、前腕とで構成され、肩関節によって体幹部の上方の左右各側縁にて連結されている。また、頭部は、首関節によって体幹部の略最上端中央に連結されている。
このように構成されたロボット装置100は、制御部(図1及び図2には図示しない)による全身協調的な動作制御により、2足歩行を実現することができる。かかる2足歩行は、一般に、以下に示す各動作期間に分割される歩行周期を繰り返すことによって行なわれる。すなわち、
(1)右脚を持ち上げた、左脚による単脚支持期
(2)右足が接地した両脚支持期
(3)左脚を持ち上げた、右脚による単脚支持期
(4)左足が接地した両脚支持期
制御部は、このロボット装置100を構成する各関節アクチュエータの駆動制御や各センサ(後述)などからの外部入力を処理するコントローラ(主制御部)や、電源回路その他の周辺機器類を搭載した筐体である。制御部は、その他、遠隔操作用の通信インターフェースや通信装置を含んでいてもよい。
ロボット装置100における歩行制御は、あらかじめ下肢の目標軌道を計画し、上記の各期間において計画軌道の修正を行なうことによって実現される。すなわち、両脚支持期では、下肢軌道の修正を停止して、計画軌道に対する総修正量を用いて腰の高さを一定値で修正する。また、単脚支持期では、修正を受けた脚の足首と腰との相対位置関係を計画軌道に復帰させるように修正軌道を生成する。
歩行動作の軌道修正を始めとして、ロボット装置の姿勢安定制御には、ZMPを歩行の安定度判別の規範として用いている。このため、ZMPに対する偏差を小さくするための位置、速度、及び加速度が連続となるように、5次多項式を用いた補間計算により行なう。ZMPによる安定度判別規範は、歩行系から路面には重力と慣性力、並びにこれらのモーメントが路面から歩行系への反作用としての床反力並びに床反力モーメントとバランスするという「ダランベールの原理」に基づく。当該原理の力学的推論の帰結として、足底接地点と路面の形成する支持多角形(すなわちZMP安定領域)の内側にピッチ軸及びロール軸モーメントがゼロとなる点、すなわちZMPが存在する。
図3には、このロボット装置100が具備する関節自由度構成を模式的に示している。同図に示すように、ロボット装置100は、2本の腕部と頭部1を含む上肢と、移動動作を実現する2本の脚部からなる下肢と、上肢と下肢とを連結する体幹部とで構成された、複数の肢を備えた構造体である。
頭部を支持する首関節(Neck)は、首関節ヨー軸101と、首関節ピッチ軸102A、頭ピッチ軸102B、首関節ロール軸103という4自由度を有している。
また、各腕部は、その自由度として、肩(Shoulder)における肩関節ピッチ軸104と、肩関節ロール軸105と、上腕ヨー軸106、肘(Elbow)における肘関節ピッチ軸107と、手首(Wrist)における手首関節ヨー軸108と、手部とで構成される。手部は、実際には、複数本の指を含む多関節・多自由度構造体である。
また、体幹部(Trunk)は、体幹ピッチ軸109と、体幹ロール軸110という2自由度を有する。
また、下肢を構成する各々の脚部は、股関節(Hip)における股関節ヨー軸111と、股関節ピッチ軸112と、股関節ロール軸113と、膝(Knee)における膝関節ピッチ軸114と、足首(Ankle)における足首関節ピッチ軸115と、足首関節ロール軸116と、足部とで構成される。
但し、ロボット装置100が上述したすべての自由度を装備しなければならない訳でも、あるいはこれに限定される訳でもない。設計・製作上の制約条件や要求仕様などに応じて、自由度すなわち関節数を適宜増減することができることは言うまでもない。
上述したようなロボット装置100が持つ各自由度は、実際には回転型アクチュエータを用いて実装され、これらの回転位置制御に基づいて運動制御を行なうようになっている。外観上で余分な膨らみを排してヒトの自然体形状に近似させること、2足歩行という不安定構造体に対して姿勢制御を行なうことなどの要請から、これら関節アクチュエータは小型且つ軽量であることが好ましい。
本実施形態では、ギア直結型で、且つサーボ制御系、電源系、並びにセンサ系の回路を搭載した制御基板をモータ・ユニットに内蔵したタイプの小型ACサーボ・アクチュエータを搭載することとした。モータ・ユニット内のセンサには、サーボ制御のための回転位置若しくは関節位置を検出する角度・位置センサ、姿勢安定制御(例えばZMP方程式のパラメータ取得)のための加速度センサやジャイロ・センサ、異常状態検出のためのトルク・センサや電流検出センサなどが含まれる。また、アクチュエータ・モータの直結ギアとして低減速ギアを採用することにより、人間との物理的インタラクションを重視するタイプのロボット100に求められている駆動系自身の受動的特性を得ている。この種のACサーボ・アクチュエータに関しては、例えば本出願人に既に譲渡されている特開2000−299970号公報や特開2004−181613号公報などに開示されている。
図4には、ロボット装置100の制御システム構成を模式的に示している。同図に示すように、ロボット装置100は、ヒトの四肢を表現した各機構ユニット130、140、141、150R/L、160R/Lと、各機構ユニット間の協調動作を実現するための適応制御を行なう制御ユニット180とで構成される(但し、R及びLの各々は、右及び左の各々を示す接尾辞である。以下同様)。
ロボット装置100全体の動作は、制御ユニット180によって統括的に制御される。制御ユニット180は、CPU(Central Processing Unit)やメモリなどの主要回路コンポーネント(図示しない)で構成される主制御部181と、電源回路やロボット100の各構成要素とのデータやコマンドの授受を行なうインターフェース(いずれも図示しない)などを含んだ周辺回路182とで構成される。
ここで言う周辺回路182は、ロボット装置に搭載される周辺機器類の他、ケーブルや無線を通して接続される外付けの周辺機器、充電ステーション(図示しない)やその他の周辺機器を接続するためのインターフェース・コネクタなどを含むものとする。
本発明を実現する上で、この制御ユニット180の設置場所は特に限定されない。図4では体幹部ユニット140に搭載されているが、頭部ユニット130に搭載してもよい。あるいは、ロボット装置100外に制御ユニット180を配備して、ロボット装置100本体とは有線若しくは無線で交信するようにしてもよい。
図3に示したロボット装置100内の各関節自由度は、それぞれに対応するアクチュエータによって実現される。すなわち、頭部ユニット30には、首関節ヨー軸101、首関節ピッチ軸102、首関節ロール軸103の各々を表現する首関節ヨー軸アクチュエータM1、首関節ピッチ軸アクチュエータM2、首関節ロール軸アクチュエータM3が配設されている。
また、体幹部ユニット140には、体幹ピッチ軸109、体幹ロール軸110の各々を表現する体幹ピッチ軸アクチュエータM9、体幹ロール軸アクチュエータM10が配設されている。
また、腕部ユニット150R/Lは、上腕ユニット151R/Lと、肘関節ユニット152R/Lと、前腕ユニット153R/Lに細分化されるが、肩関節ピッチ軸104、肩関節ロール軸105、上腕ヨー軸106、肘関節ピッチ軸107、手首関節ヨー軸108の各々を表現する肩関節ピッチ軸アクチュエータM4、肩関節ロール軸アクチュエータM5、上腕ヨー軸アクチュエータM6、肘関節ピッチ軸アクチュエータM7、手首関節ヨー軸アクチュエータM8が配設されている。
また、脚部ユニット160R/Lは、大腿部ユニット161R/Lと、膝ユニット162R/Lと、脛部ユニット163R/Lに細分化されるが、股関節ヨー軸111、股関節ピッチ軸112、股関節ロール軸113、膝関節ピッチ軸114、足首関節ピッチ軸115、足首関節ロール軸116の各々を表現する股関節ヨー軸アクチュエータM11、股関節ピッチ軸アクチュエータM12、股関節ロール軸アクチュエータM13、膝関節ピッチ軸アクチュエータM14、足首関節ピッチ軸アクチュエータM15、足首関節ロール軸アクチュエータM16が配設されている。
各関節に用いられるアクチュエータM1、M2、M3…は、より好ましくは、ギア直結型で且つサーボ制御系などをワンチップ化してモータ・ユニット内に搭載したタイプの小型ACサーボ・アクチュエータ(前述)で構成することができる。
頭部ユニット130、体幹部ユニット140、腕部ユニット150、各脚部ユニット160などの機構ユニット毎に、アクチュエータ駆動制御用の副制御部135、145、155、165が配設されている。
腰部141には、加速度センサ196と姿勢センサ195が配設されている。加速度センサ196は、XYZの各軸方向に配置する。また、腰部141に加速度センサ196を配設することによって、質量操作量が大きな部位である腰部を制御対象点として設定して、その位置における姿勢や加速度を直接計測して、ZMPに基づく姿勢安定制御を行なうことができる。加速度センサ96と姿勢センサ95は、図3中ではそれぞれ加速度センサA1及びジャイロ・センサG1として構成されている。
また、左右の各脚部160R及び160Lには、接地確認センサ191及び192と、加速度センサ193及び194がそれぞれ配設されている。接地確認センサ191及び192は、例えば足底に圧力センサを装着することにより構成され、床反力の有無により足底が着床したか否かを検出することができる。また、加速度センサ193及び194は、少なくともX及びYの各軸方向に配置する。左右の足部に加速度センサ193及び194を配設することにより、ZMP位置に最も近い足部で直接ZMP方程式を組み立てることができる。図3中では、左右の足首に、足平における加速度を計測するセンサA2及びA2と、足平の姿勢を計測するジャイロ・センサG2及びG3がそれぞれ配設されている。また、左右の足底の四隅に、接地並びに床反力を計測する力センサF1〜F4、F5〜F8が配設されている。
本実施形態では、路面との接触部位である足部にZMPと力を直接する反力センサ・システム(床反力センサなど)を配備するとともに、制御に用いるローカル座標とその座標を直接的に計測するための加速度センサを配設している。したがって、ZMP位置に最も近い足部で直接的にZMP釣合い方程式を組み立てることによって、より厳密な姿勢安定化制御を高速で実現することができる。この結果、力やトルクが作用すると路面が動いてしまう砂利上や毛足の長い絨毯上や、並進の摩擦係数が充分に確保できずに滑りが生じ易い住居のタイルなどであっても、ロボット装置の安定歩行(運動)を保証することができる。
主制御部180は、各センサA1〜A3、G1〜G3、F1〜F8の出力に応答して制御目標をダイナミックに補正することができる。より具体的には、副制御部135、145、155、165の各々に対して適応的な制御を行ない、ロボット装置100の上肢、体幹、及び下肢が協調して駆動する全身運動パターンを実現する。
ロボット装置100の全身運動は、足部運動、ZMP軌道、体幹運動、上肢運動、腰部高さなどを設定するとともに、これらの設定内容に従った動作を指示するコマンドを各副制御部135、145、155、165に転送する。そして、各々の副制御部135、145…では、主制御部181からの受信コマンドを解釈して、各アクチュエータM1、M2、M3…に対して駆動制御信号を出力する。ここで言う「ZMP」とは、歩行中の床反力によるモーメントがゼロとなる床面上の点であり、「ZMP軌道」とは、例えばロボット100の歩行動作期間中にZMPが動く軌跡を意味する。
脚式移動ロボットは、ZMPを歩行の安定度判別の規範として用いることができる。ZMPによる安定度判別規範は、系が適切なZMP空間を形成し、支持多角形の内側にZMPがある場合は、系に回転運動や並進運動が発生せず、回転や並進に関する運動方程式を解く必要がない。これに対し、支持多角形の内側にZMPがない場合や、外界に対する支持作用点が存在しない場合は、ZMP方程式に代えて、運動方程式を解く必要がある。例えば、ジャンプしたときや高台から飛び降りたときなど離床時には支持多角形が存在しないので、ZMP方程式に代えて運動方程式を解くようにすればよい。
ZMP方程式は、目標ZMP上での各モーメントの釣合い関係を記述したものである。例えば、ロボット装置を多数の質点miで表わし、これらを制御対象点とした場合、すべての制御対象点miにおいて発生する目標ZMP上でのモーメントの総和がゼロとなる各制御点の軌道を求める式としてZMP釣合い方程式を構成することができる。ZMP釣合い方程式は、目標ZMPにおける床反力モーメント(モーメント・異常成分)Tを含んでいる。このモーメント・異常をゼロ又は所定の許容範囲内に抑えることによって、ロボット装置の姿勢安定性が維持される。言い換えれば、モーメント・異常をゼロ又は許容値以下となるように運動(足部運動や上半身の各部位の軌道など)を修正することが、ZMPを安定度判別規範とした姿勢安定化制御の本質である。
なお、本実施形態に係るロボット装置100は、腰部位置に重心が設定されており、姿勢安定制御の重要な制御対象点であるとともに、装置の「基体」を構成する。
上述したような脚式移動型のロボットでは、歩行動作や各種作業を円滑に実行するといったパフォーマンス性やエンタテインメント性が優れている。その反面、転倒や挟み込みやトルク増大による過大な負荷がアクチュエータに加わるといった各種の異常状態が発生することが想定される。また、これらの各種異常状態が複合的に発生したり、ロボットの姿勢によって検出すべき異常状態が変化したりといったさまざまな場合が考えられる。
したがって、ロボット装置内部で異常状態を検出し、検出された異常状態に対する対処処理を自律的に行なうことが望まれている。また、2以上の異常状態が複合して発生することも想定されるが、それぞれの異常状態に対する対処処理を、整合性をとりながら行なう必要がある。
本実施形態では、ロボット装置は、さまざまな異常状態を検出するために、互いに独立して並列的に動作することができる複数の異常検出器を備えている。そして異常状態の検出時には、思考制御又は行動制御を行なう上位制御系を介さず、自律的に異常状態の対処処理を行なうことにより、迅速な応答性を確保するようにした。また、異常状態の検出時には上位制御系からの指令をシャットダウンし、誤動作を防止する。そして、各異常検出器にプライオリティをあらかじめ設定しておくことにより、2以上の異常状態が複合的に発生しても、各異常状態に設定されたプライオリティに従い整合性のとれた対処を行なう。
図5には、複数の異常状態の検出並びにそれらの対処処理機能を備えた脚式移動ロボットの動作制御システムの機能構成を模式的に示している。
図示の通り、本実施形態に係る脚式移動ロボットは、機体に内部実装され自律動作を制御する思考系モジュール20によるコマンドや、機体外に実装された遠隔操作系(遠隔操作装置など)30からのコマンドに従って動作するようになっている。
思考系モジュール20は、機体上における自律的な行動や動作を実現する。例えば、本出願人に既に譲渡されている特開2003−334785号公報には、外部刺激や内部状態に基づいて、熟考した行動、若しくは状況依存型の行動制御を行なうロボットの行動制御システムについて開示されている。例えば、思考系モジュール20をこのような行動制御システムにより構成することもできるが、本発明の要旨は特にこれに限定されない。
また、遠隔操作系(遠隔操作装置など)のモジュール30は、例えばパーソナル・コンピュータ(PC)のような無線LAN機能を備えた計算機システムで構成され、入力デバイスとPCアプリケーション31を備えている。
入力デバイス32は、ジョイスティックやキーボード、マウスなどのユーザ入力装置で構成され、ユーザからの手動操作に基づくロボットに対する指示を受容する。
PCアプリケーション31は、ロボットと無線LAN経由で接続し、実ロボットとの間でデータ交換を行なう。PCアプリケーション31は、入力デバイス信号を常時監視し、それをロボット用のコマンドに変換し、ロボットに送信するとともに、ロボット側からの返答や異常通知を受け取ることができる。
ゲートウェイ19は、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの通信プロトコルを実装し、遠隔操作系(遠隔操作装置など)30などの外部のコンピュータとの通信(無線又は有線)を実現するロボット内オブジェクトである。
ロボットの各リソース管理及び姿勢遷移制御モジュール11は、送られてきたコマンドに応じて、頭、体、腕、脚といったリソース単位で処理を分配する。また、姿勢遷移に関して、整合性を判断し、コマンドに対し不整合な姿勢から整合性のある姿勢へとの遷移も担当する。
復帰マネージャ12は、ロボットが未知姿勢に陥ったときに、未知姿勢から最も近い既知姿勢へと復帰し、所定の姿勢遷移モデルへ復帰させる。
エージェント群は、各リソースに対する動作を計画し、内容に応じたロコモーション生成、モーション再生などの依頼を行なう。図示の例では、エージェント群には、頭部の動作を計画するHeadAgent13A、胴体の動作を計画するBodyAgent13B、歩行動作を計画するWalkAgent13Cなどが用意されている。
ロコモーション生成部14は、エージェントからの依頼に応じて、リアルタイムに歩容を生成するオブジェクトであり、生成結果に対して、姿勢の安定化も考慮して、下肢の各関節角度を算出し、デバイスへの指令値を作成する。
モーション再生部15は、エージェントからの依頼されたモーションに応じて、各関節角度の指令値を変更する。
異常状態管理部16は、各デバイスからのセンサ値を常時参照し、異常状態の有無を監視する。ここで言う異常状態として、例えば、トルク・リミッタ、過電流検出、挟み込み、転倒、安定判別などを挙げることができる。異常には、優先順位が設定されており、優先順位の高いものから検出及び回避処理を行なう。
本実施形態では、異常状態管理部16は、互いに独立して並列的に動作することができる複数の異常検出器を備えている。各異常検出器は、それぞれの独立性が保たれた設計であり、想定される異常状態の対処を考慮したロボット装置の設計において、他の異常状態を考慮することなく簡潔な実装が可能となる。また、各異常検出器に適切なプライオリティを割り振ることにより、安全性の高いロボット装置を実現している。例えば、複数の異常状態が複合して検出された際に、このプライオリティに基づいて整合性のとれた対処処理を自律的に行なうことができる。各異常状態検出器の有効/無効、並びにこれらのプライオリティを動的に操作してもよく、用途別でのロボットの緊急時の対処能力に違いを設けることができる。異常状態管理部16の詳細については後述に譲る。
また、本実施形態では、ロコモーション生成部14とモーション再生部15にはゲート(Gate)17という概念が導入されている。このゲート17がオープンしている間は、ロコモーション生成部14とモーション再生部15はクライアントからのコマンドを受け付けるが、ゲート17がクローズすると、コマンドを拒否することができる。また、ゲート17のオープン/クローズ操作は、異常状態管理部16が担当する。また、ゲート17のクローズ時にも、ゲート17は、異常状態管理部16からのコマンドには対処することができ、異常回避動作を実現することができる。
デバイス・マネージャ18は、アクチュエータやセンサなど、ロボットを構成する各デバイスと通信を行ない、指令値の送信や計測値の受信を行なう。
図5に示す動作制御システムの基本動作は、遠隔操作系(遠隔操作装置など)30においては、PC上のアプリケーション31で入力デバイス信号を監視し、ロボット用コマンドに変換する。作成されたコマンドは無線LAN経由でロボット内のゲートウェイ19を通して、ロボットのリソース管理及び姿勢遷移制御系モジュール11に送られる。その後、そのコマンドに対する返答が同様にPCアプリケーション31に送られる。
異常検出時には、依頼されたコマンドがロボット内部処理によって、すべてブロックされ、操作系入力における影響がロボットに悪影響を及ぼすことはない。また、発生した異常の種別も操作系に送られるので、それに応じた、入力デバイス32へのフィードバックを掛けることができる。また、異常解消時には、その旨の通知が操作系に送られ、遠隔操作系(遠隔操作装置など)からの通常のコマンド入力を再開することができる。
一方、ロボットの自律行動時には、遠隔操作系(遠隔操作装置など)30の代わりに思考系モジュール20からコマンド送信を行なうことができる。異常検出時には、依頼されたコマンドがロボット内部処理によって、すべてブロックされる。また、異常解消時には、その旨の通知が操作系に送られ、遠隔操作系(遠隔操作装置など)30からの通常のコマンド入力を再開することができる。また、異常発生時にも、思考系モジュール20において異常種別に応じた任意の感情表現を行なうなどの処理に利用できる。
以下、この動作制御システムの動作について説明する。
遠隔操作を行なう場合、PCアプリケーション31は、入力デバイス32を介して得られた入力情報を基にロボットに対するコマンドを発行し、これを無線LAN経由でロボットに転送する。
ロボットの各リソース管理及び姿勢遷移制御11モジュールは、ゲートウェイ19を介して、遠隔操作系(遠隔操作装置など)30からのコマンドを受信すると、該当するエージェント13によって各リソースに対する動作を計画し、その内容に応じて、ロコモーション生成部14又はモーション再生部15に動作の発現を依頼する。ロコモーション生成部14又はモーション再生部15は、デバイス・マネージャ18をコールして、該当するロボットの各種デバイスに対して指令値を送信する。
ロボットの各種デバイスからは、指令値に基づいて駆動したときに検出されるセンサ情報を、指令の伝播とは逆の経路で、入力デバイスまで伝達される。
また、デバイス・マネージャ18は、遠隔操作系(遠隔操作装置など)30からの指令値に基づいて駆動したときに検出されるセンサ情報を、異常状態管理部16にも通知する。
異常状態管理部16は、センサ情報に基づいて、トルク・リミッタ、過電流検出、挟み込み、転倒、安定判別などの異常を検出する。そして、機体上の異常を検出すると、ロコモーション生成部14とモーション再生部15にゲート17のクローズを指示する。ロコモーション生成部14とモーション再生部15は、ゲート・クローズに応答して、ゲート17を介したクライアント(遠隔操作系30又は思考系モジュール20)からのコマンドを拒否する。
また、異常状態管理部16は、ゲート17のクローズ指示とともに、ロコモーション生成部14又はモーション再生部15に対して、異常検出時の機体動作を依頼するコマンドを発行する。
また、異常状態管理部16は、異常を検出したとき、ロボットの各リソース管理及び姿勢遷移制御モジュール11に対して異常通知を行なう。ロボットの各リソース管理及び姿勢遷移制御モジュール11は、ゲートウェイ19経由で遠隔操作系(遠隔操作装置など)30に異常種別を通知する。また、思考系モジュール20にも異常種別を通知する。
ロコモーション生成部14又はモーション再生部15は、異常状態管理部16からのコマンドに従って、異常回避処理を行なう。また、ロコモーション生成部14又はモーション再生部15は、コマンド実行に伴うステータスを異常状態管理部16に返す。
異常状態管理部16は、ロボットの各種デバイスからのセンサ情報に基づいて、異常が解除されたかどうかを判別する。そして、異常が解除されると、ロコモーション生成部14及びモーション再生部15に対してゲート17のオープンを指示する。ゲート17のオープンに伴い、ロコモーション生成部14及びモーション再生部15は、ゲート17を介したクライアントからのコマンドを受け付けることができる。
また、異常状態管理部16は、ロボットの各リソース管理及び姿勢遷移制御モジュール11にも、異常解除を通知する。ロボットの各リソース管理及び姿勢遷移制御モジュール11は、ゲートウェイ19経由で遠隔操作系(遠隔操作装置など)30に復帰終了通知を送るとともに、思考系モジュール20にも復帰終了通知を送る。
本実施形態では、異常状態管理部16は複数の異常検出器を備え、各異常検出器には適切なプライオリティが与えられ、それぞれ独立並行して動作し、整合性のとれた対処処理を行なうことができる。ここで言う異常状態検出器には、「緊急停止」、「トルク・リミッタ検出」、「過電流保護」、「挟み込み防止」、「転倒制御」、「転倒回避制御」などが挙げられる。なお、本出願人に既に譲渡されている特願2003−403932号明細書には、ロボット装置の関節駆動用アクチュエータにおける過電流などの異常状態の検出ならびに対処処理を行なう異常状態検出器の構成例について開示されている。
また、異常状態管理部16では、各異常状態検出器の有効/無効、並びにこれらのプライオリティを動的に操作することにより、姿勢別、動作モード別、あるいは用途別でのロボットの緊急時の対処能力に違いを設けることができる。
図6には、2足脚式移動ロボットにおいて、想定される異常状態検出器の姿勢別登録状態の一例を示している。
図示の例では、立脚姿勢、座り姿勢、寝姿勢という3種類の姿勢が設定されている。すべての姿勢において、「緊急停止」、「トルク・リミッタ検出」、「過電流保護」、「挟み込み防止」がこの順のプライオリティで登録されている。さらに立脚姿勢では、「転倒制御」並びに「転倒回避制御」が登録される。これに対し、座り姿勢や寝姿勢では、転倒はあり得ないので、「転倒制御」並びに「転倒回避制御」は登録されず、代わって「転がり検出」が登録される。
ロボットの起動時に、各異常状態検出器は異常状態管理部18に対し、自身の登録を行なう。登録する際のパラメータは以下のようになる。
(1)検出優先度
(2)アクティブになるべきロボットの姿勢
(3)必要とされる検知頻度(アクティブにされる頻度)
検知頻度の設定により、各制御周期で毎回呼び出されるほど緊急を要さない異常状態処理に関して、プロセッサの演算負荷を軽減することができる。
なお、それぞれの姿勢において、図示のように、各異常状態検出器にプライオリティが与えられている。異常状態管理部16は、所定の制御周期内で、登録されている各異常検出器を、プライオリティに従って順次起動することにより、制御周期毎の独立並行した動作を実現している。
また、図7には、2足脚式移動ロボットにおいて、想定される異常状態検出器の動作モード別に異常状態検出器を登録した状態の一例を示している。図示の例では、安全志向モード、機体保護モード、Pro用モードという3種類の動作モードが定義されている。
Pro用モードは、各種の安全装置を取り払い、ロボットの性能を最大限に引き出すための動作モードであり、緊急停止、トルク・リミッタ検出、過電流検出など、ロボット装置の損傷を防ぐための最低限の異常状態検出器のみを登録すなわち有効にしている。稼動する異常状態検出器を限定することにより、プロセッサの演算負荷を軽減し、あるいはその分の演算リソースを機体の動作制御や姿勢安定制御に活用することができる。
機体保護モードは、機体の損傷を防ぐための動作モードである。2足直立歩行型のロボット装置の場合、転倒に伴う床面やその他の物体との予期できない衝突に伴い、致命的な損傷を受ける可能性がある。そこで、緊急停止、トルク・リミッタ検出、過電流検出など、機体動作に伴う損傷を回避するための最低限の異常状態検出器に加え、転倒検出並びに転倒回避をさらに登録すなわち有効にしている。但し、この動作モードでは、ユーザに関する安全性は無視されており、挟み込みなどのユーザの安全性を確保するための異常状態検出器は無効にされる。言い換えれば、機体保護モードは、デモンストレーションなど人の手が触れない作業環境での用途のために定義されている。
安全志向モードは、機体及びユーザともに安全な状態を保つための動作モードであり、緊急停止、トルク・リミッタ検出、過電流検出など、機体動作に伴う損傷を回避するための最低限の異常状態検出器や、転倒検出、転倒回避など機体保護のための異常状態検出器に加え、挟み込み防止などユーザの安全性を確保するための異常状態検出器も有効にしている。
なお、それぞれの動作モード下では、図示のように、各異常状態検出器にプライオリティが与えられている。異常状態管理部16は、所定の制御周期内で、登録されている各異常検出器を、プライオリティに従って順次起動することにより、制御周期毎の独立並行した動作を実現している。
図8には、所定の制御周期毎に行なわれる、異常状態管理部16における通常処理の手順をフローチャートの形式で示している。
ステップS1〜S3では、現在のロボット姿勢において有効となる異常状態検出器に関し順次定常処理の呼び出しを行なう。そして、各異常状態検出器では、センサ値の積分処理などの定常処理を、このタイミングで実行する。
次いで、登録されているプライオリティの高い順に、異常状態検出器を呼び出す(ステップS4)。呼び出された各異常状態検出器では、定常処理を呼び出し(ステップS)、検出対象の状態をセンサ出力値と目標値との偏差などを用いて、検出すべき状態に達しているかどうかを判別する(ステップS)。
ここで、異常状態が検出された場合には、異常状態の検出結果に応じて以下のような条件分岐を行なう。
前回まで検出されていなかった異常が検出された場合には、前回までに何らかの異常処理対処中であれば(ステップS11)、その後処理を呼び出し(ステップS12)、新たに発生した異常状態に対する前処理を呼び出す(ステップS13)。その後、引き続き新たに発現した異常状態の対処処理を呼び出す(ステップS14)。そして、異常状態管理部16は次の制御周期を待つ(ステップS15)。
また、前回に引き続き同じ異常状態が検出された際には(ステップS11)、その異常状態検出器に対し、異常状態対処処理を呼び出す(ステップS14)。また、対処処理が終了した場合には、その異常状態検出器に対し後処理を呼び出す。そして、異常状態管理部16は次の制御周期を待つ(ステップS15)。
すべての異常状態検出器において、異常が検出されないまま、検出処理が終了し(ステップS5)、前回対処中の異常処理があった場合(ステップS9)、すなわち前回まで検出されていた異常状態が検出されなくなった場合には、その異常状態検出器に対し、後処理を呼び出す(ステップS10)。そして、異常状態管理部16は次の制御周期を待つ(ステップS15)。
異常状態が何も検出されない場合には、異常状態管理部16は何も行なわず、次の制御周期を待つ(ステップS15)。
ステップS7において、新たに異常状態を検出した場合、異常状態管理部16は、上位制御系(若しくはクライアント)からの指令をゲート17(前述)でシャットダウンし、発生した異常状態の種別を上位に通知する。また、これまで発現していた異常状態が解消された場合には、異常状態管理部16は、上位制御系からの指令の受け入れを再開し、異常状態が解消された旨を上位に通知する。
続いて、個々の異常状態検出器の動作について説明する。登録されている異常検出器は、異常状態管理機構側から毎制御周期、若しくは設定された頻度で呼び出される。各異常状態検出器は、定常処理、異常状態の検出処理、異常状態対処の前処理、異常状態の対処処理、並びに異常状態対処の後処理を備えている。但し、異常状態検出器が、これらすべての処理を備えていることは必須ではない。以下、図9を参照しながら、各呼び出し時の動作について説明する。
定常処理:
センサ値の積分処理などの毎制御周期で行なう必要がある定常処理を、このタイミングで実行する。
エラー状態検出処理:
各異常状態検出器において、現在のロボットの状態が対象とする異常状態に達しているかを判別し、その結果を管理機構に返す。
異常状態対処前処理:
異常状態対処処理を開始するために必要な処理であり、新たに異常状態が検出された際に、その対処処理を行なう前に呼び出される。
異常状態対処処理:
各異常状態検出器で対象とする異常状態を回避したり、解消したりするための
1制御周期分の対処処理を実行する。その結果、異常状態の解消に関する処理が終了した場合にはその旨を異常状態管理部16に返す。
異常状態対処後処理:
これまで続けていた異常状態対処処理に関する内部リソースの開放などの後始末を行なう。
ロボット本体のシャットダウン処理などでソフトウェアを終了する際、異常状態管理部16の終了処理が呼び出される。異常状態管理部16は、これまで使用していた各異常状態検出器に関する内部リソースの開放などを行なってから、終了する。ロボット本体の安全のためにもロボットが安全な位置や姿勢に移行してから、終了処理が呼び出されるようにする。
上述したように、本実施形態では、ロボット装置上では複数の異常状態検出器が同時に登録すなわち有効な状態にされている。そして、各異常状態検出器にプライオリティを割り振ることにより、異常状態管理部16は、所定の制御周期内で、登録されている各異常検出器を、プライオリティに従って順次起動することにより、制御周期毎の独立並行した動作を実現している。
このため、異常状態管理部16によりロボット装置の安全機構を実現する上で、最も重要となるのが各異常状態検出器間のプライオリティの設定である。例えば、以下に示すようなポリシーに従い、プライオリティを決定する。
(1)ロボット及びユーザの安全性を考慮し、より緊急に対処すべき必要がある処理のプライオリティを上位にする。
(2)検出のための条件が重複している異常状態が存在する場合は、より条件の狭い異常状態のプライオリティを上位にする。
(3)ある異常状態Aに関する対処中は、必ず異常状態Bは発生しないという条件下では、一般にAのプライオリティをBよりも高く設定する。
また、異常状態管理部16は、複数の異常状態検出器の管理を容易にするために、階層化若しくは異常状態検出器のグループ分けの手法を導入することもできる
図10には、異常状態検出器をグループ分けした一例を示している。図示の例では、異常状態検出器は、緊急停止系、関節軸安全設計、ユーザ安全設計、機体安全設計という4つのグループに分類されている。
緊急停止系では、不測の事態が発生したときにロボットの動作を緊急で停止させるためのグループであり、緊急停止が含まれる。
関節軸安全設計では、各関節に配置されている関節駆動用アクチュエータを保護するための異常状態検出器の集まりであり、トルク・リミッタ検出や過電流検出などの異常状態検出器が含まれる。これらの対処処理として、過大なトルクや過電流発生時に各アクチュエータのゲインを下げて破損防ぐことなどを行なう。
ユーザ安全設計では、例えばユーザの指がロボットのリンク機構に挟まれたりしてユーザが総称することを防ぐための異常状態検出器の集まりであり、挟み込み防止などが含まれる。このグループは、商品化の際の安全設計に欠かせない異常状態検出器群である。
機体安全設計は、例えば2足直立型など姿勢が不安定若しくは姿勢安定制御が必要なロボット装置に必要となるグループである。例えば、ロボット装置がバランスを崩した際に動作を停止する転倒回避や、不可避な点等を検出した際に受身動作をとる転倒制御、寝姿勢や座り姿勢において外的な要因による転がりを検出する転がり検出などの異常状態検出器がこのグループに含まれる。例えば、関節駆動用アクチュエータのゲインを下げて損傷を防いだり、機械的破損を防いだりするための異常状態検出並びに対処処理を行なう。
図10に示したような異常状態検出器のグループ分けを行なう際、同時に発生することのない検出器群や、検出条件が類似する検出器群など、特徴により分類することもできる。但し、重要な異常状態検出器に関しては、例えば緊急停止系のように単独で1つのグループを構成するようにすることが好ましい。
異常状態管理部16は、所定の制御周期内で、登録されている各異常検出器を、プライオリティに従って順次起動することにより、制御周期毎の独立並行した動作を実現している。ここで、図10に示したように異常状態検出器のグルーピングを行なった場合には、各グループにプライオリティを設定し、グループ単位での並列対処処理を行なう方法と、グループ化するものの、グループを混合して登録して異常状態検出器毎のプライオリティに従って並列対処処理を行なう方法をとることができる。
図11には、各グループにプライオリティを設定し、グループ単位での並列対処処理を行なう場合の動作手順の一例を示している。ここで、各異常状態検出器は、図9に示したように、定常処理、検出処理、対処処理の前処理、対処処理、並びに対処処理の後処理を備えているものとする。
グループ登録に関しては、各異常状態検出器が異常状態管理部16への初期登録時に行ない、異常状態管理部16ではマスク処理を行なうことによりグループ毎の管理を行なう。
図示の例では、複数の異常状態検出器はA〜Dという4つのグループに分けられ、A、B、C、Dの順にプライオリティが設定されている。また、各グループ内では、異常状態検出器がプライオリティに従って配置されている。そして、制御周期毎に、グループ毎、並びにグループ内の各異常状態検出器の処理が、設定されたプライオリティに従いラウンドロビン方式で呼び出される。ある制御周期で、グループ内の異常状態検出器で異常が検出されると、そのグループ内では下位のプライオリティの異常状態検出器では検出処理が停止され、以降は、当該グループ内では検出された異常状態に対処するための処理のみが実行される(すなわち、グループ内で起動する異常状態検出器はただ1つである)。
Aグループでは、図11中のすべての制御周期において異常状態は検出されない。
Bグループでは、時点(1)において対処処理が実行されている。但し、図示の例では、このタイミングで異常状態が発生した訳ではなく、前回の制御周期に引き続いて異常状態が発生しているためで、ここでは当該対処処理のための前処理は呼び出されない。また、時点(2)では、当該対処処理が終了したため、後処理を行ない、正常状態に復帰している。
Cグループでは、時点(3)において異常状態検出器C−3に関する異常状態が発生しているが、それが解消する前に次の制御周期の時点(4)においてプライオリティがより高い異常検出器C−2に関する異常状態が検出されたため、対処処理はC−2の方に移っている。
Dグループでは、時点(5)において、異常状態検出器D−2に関する異常状態が発生しているが、時点(6)において同様の異常状態が検出されなくなっているので、当該異常の対処に関する後処理を実行し、時点(7)において正常状態に復帰している。
また、図12には、グループを混合して登録して異常状態検出器毎のプライオリティに従って並列対処処理を行なったときの動作手順の一例を示している。但し、各異常状態検出器は、図9に示したように、定常処理、検出処理、対処処理の前処理、対処処理、並びに対処処理の後処理を備えているものとする。
図示の例では、複数の異常状態検出器はA〜Dという4つのグループに分けられているが、グループを混合して、異常状態検出器毎のプライオリティに従って配置されている。そして、制御周期毎に、混合された各異常状態検出器の処理が、設定されたプライオリティに従いラウンドロビン方式で呼び出される。
但し、この場合も、ある制御周期で、グループ内の異常状態検出器で異常が検出されると、そのグループ内では下位のプライオリティでは異常状態検出器の検出処理が停止され、以降は、当該グループ内では検出された異常状態に対処するための処理のみが実行される(すなわち、グループ内で起動する異常状態検出器はただ1つである)。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本発明の要旨は、必ずしも「ロボット」と称される製品には限定されない。すなわち、電気的若しくは磁気的な作用を用いて人間の動作に似せた運動を行なう機械装置あるいはその他一般的な移動体装置であるならば、例えば玩具などのような他の産業分野に属する製品であっても、同様に本発明を適用することができる。
また、本明細書では、脚式移動型のロボット装置に対して本発明を適用した実施形態を中心に説明してきたが、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、ロボットの形態を問わずあらゆるタイプのロボット機構に関し導入することが可能である。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
図1は、本発明の実施に供される「人間形」又は「人間型」のロボット装置100が直立している様子を前方から眺望した様子を示した図である。 図2は、本発明の実施に供される「人間形」又は「人間型」のロボット装置100が直立している様子を後方から眺望した様子を示した図である。 図3は、ロボット装置100が具備する関節自由度構成を模式的に示した図である。 図4は、ロボット装置100の制御システム構成を模式的に示した図である。 図5は、複数の異常状態の検出並びにそれらの対処処理機能を備えた脚式移動ロボットの動作制御システムの機能構成を模式的に示した図である。 図6は、2足脚式移動ロボットにおいて、想定される異常状態検出器の姿勢別登録状態の一例を示した図である。 図7は、2足脚式移動ロボットにおいて、想定される異常状態検出器の動作モード別に異常状態検出器を登録した状態の一例を示した図である。 図8は、所定の制御周期毎に行なわれる、異常状態管理部16における通常処理の手順を示したフローチャートである。所定の制御周期毎に行なわれる、異常状態管理部16における通常処理の手順を示したフローチャートである。 図9は、異常状態検出器が実行する処理を説明するための図である。 図10は、異常状態検出器をグループ分けした一例を示した図である。 図11は、グループ毎にプライオリティを設定し、グループ毎の並列対処処理を行なったときの動作手順の一例を示した図である。 図12は、グループを混合して登録して異常状態検出器毎のプライオリティに従って並列対処処理を行なったときの動作手順の一例を示した図である。
符号の説明
11…ロボットの各リソースの管理及び姿勢遷移制御モジュール
12…復帰マネージャ
13…エージェント
14…ロコモーション生成部
15…モーション再生部
16…異常状態管理部
17…ゲート
18…デバイス・マネージャ
19…ゲートウェイ
20…思考系モジュール
30…遠隔操作系(遠隔操作装置など)
31…PCアプリケーション
32…入力デバイス
100…脚式移動ロボット
101…首関節ヨー軸
102A…第1の首関節ピッチ軸
102B…第2の首関節(頭)ピッチ軸
103…首関節ロール軸
104…肩関節ピッチ軸
105…肩関節ロール軸
106…上腕ヨー軸
107…肘関節ピッチ軸
108…手首関節ヨー軸
109…体幹ピッチ軸
110…体幹ロール軸
111…股関節ヨー軸
112…股関節ピッチ軸
113…股関節ロール軸
114…膝関節ピッチ軸
115…足首関節ピッチ軸
116…足首関節ロール軸
130…頭部ユニット
140…体幹部ユニット
141…腰部ユニット
150…腕部ユニット,151…上腕ユニット
152…肘関節ユニット,153…前腕ユニット
160…脚部ユニット,161…大腿部ユニット
162…膝関節ユニット,163…脛部ユニット
180…制御ユニット,181…主制御部
182…周辺回路
191,192…接地確認センサ
193,194…加速度センサ
195…姿勢センサ
196…加速度センサ

Claims (8)

  1. 少なくとも複数の可動部を備え、複数の姿勢をとることができるロボット装置の動作制御装置であって、
    前記可動部を駆動する駆動手段と、
    前記可動部又は前記ロボット装置の状態を計測する計測手段と、
    前記計測手段による計測結果に基づいて異常状態の検出並びに異常に対する対処処理を行なう複数の異常状態検出手段と、
    有効にすべき異常状態検出手段を姿勢毎に登録し、姿勢に応じて有効となる複数の異常状態検出手段による異常検出並びに異常に対する対処処理を並行して動作させる異常状態管理手段と、
    を具備することを特徴とするロボット装置の動作制御装置。
  2. 前記ロボット装置は少なくとも可動脚を備えた脚式移動ロボットで、少なくとも立ち姿勢と座り姿勢と寝姿勢を持ち、
    前記異常状態管理手段は、
    立ち姿勢において、「緊急停止」、「トルク・リミッタ検出」、「過電流保護」、「挟み込み防止」、「転倒制御」、「転倒回避制御」に関する各異常状態検出手段を登録し、
    座り姿勢並びに寝姿勢において、「緊急停止」、「トルク・リミッタ検出」、「過電流保護」、「挟み込み防止」、「転がり検出」に関する各異常状態検出手段を登録する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のロボット装置の動作制御装置。
  3. 少なくとも複数の可動部を備え、複数の動作モードをとることができるロボット装置の動作制御装置であって、
    前記可動部を駆動する駆動手段と、
    前記可動部又は前記ロボット装置の状態を計測する計測手段と、
    前記計測手段による計測結果に基づいて異常状態の検出並びに異常に対する対処処理を行なう複数の異常状態検出手段と、
    有効にすべき異常状態検出手段を動作モード毎に登録し、動作モードに応じて有効となる複数の異常状態検出手段による異常検出並びに異常に対する対処処理を並行して動作させる異常状態管理手段と、
    を具備することを特徴とするロボット装置の動作制御装置。
  4. 前記異常状態管理手段は、
    ロボットの性能を最大限に引き出すためのPro用モードでは、緊急停止、トルク・リミッタ検出、過電流検出など、前記ロボット装置の損傷を防ぐための最低限の異常状態検出手段のみを登録し、
    機体の損傷を防ぐための機体保護モードでは、緊急停止、トルク・リミッタ検出、過電流検出などの機体動作に伴う損傷回避のための最低限の異常状態検出手段に加え、転倒検出並びに転倒回避に関する異常検出手段を登録し、
    機体及びユーザともに安全な状態を保つための動作モードは、緊急停止、トルク・リミッタ検出、過電流検出など、機体動作に伴う損傷回避のための最低限の異常状態検出手段と、転倒検出、転倒回避など機体保護のための異常状態検出手段に加え、挟み込み防止などユーザの安全性を確保するための異常状態検出手段を登録する、
    ことを特徴とする請求項に記載のロボット装置の動作制御装置。
  5. 少なくとも複数の可動部を備え、複数の姿勢をとることができるロボット装置の動作制御方法であって、
    前記可動部を駆動する際の、前記可動部又は前記ロボット装置の状態を計測する計測ステップと、
    有効にすべき異常状態検出処理を姿勢毎に登録し、前記計測ステップにおける計測結果に基づく異常状態の検出並びに異常に対する対処処理を行なう姿勢に応じて有効となる複数の異常状態検出処理を並行して動作させる異常状態管理ステップと、
    を有することを特徴とするロボット装置の動作制御方法。
  6. 前記ロボット装置は少なくとも可動脚を備えた脚式移動ロボットで、少なくとも立ち姿勢と座り姿勢と寝姿勢を持ち、
    前記異常状態管理ステップでは、
    立ち姿勢において、「緊急停止」、「トルク・リミッタ検出」、「過電流保護」、「挟み込み防止」、「転倒制御」、「転倒回避制御」に関する各異常状態検出処理を登録し、
    座り姿勢並びに寝姿勢において、「緊急停止」、「トルク・リミッタ検出」、「過電流保護」、「挟み込み防止」、「転がり検出」に関する各異常状態検出処理を登録する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のロボット装置の動作制御方法。
  7. 少なくとも複数の可動部を備え、複数の動作モードをとることができるロボット装置の動作制御方法であって、
    前記可動部を駆動する際の、前記可動部又は前記ロボット装置の状態を計測する計測ステップと、
    有効にすべき異常状態検出処理を動作モード毎に登録し、前記計測ステップにおける計測結果に基づく異常状態の検出並びに異常に対する対処処理を行なう動作モードに応じて有効となる複数の異常状態検出処理を並行して動作させる異常状態管理ステップと、
    を有することを特徴とするロボット装置の動作制御方法。
  8. 前記異常状態管理ステップにおいて、
    ロボットの性能を最大限に引き出すためのPro用モードでは、緊急停止、トルク・リミッタ検出、過電流検出など、前記ロボット装置の損傷を防ぐための最低限の異常状態検出処理のみを登録し、
    機体の損傷を防ぐための機体保護モードでは、緊急停止、トルク・リミッタ検出、過電流検出などの機体動作に伴う損傷回避のための最低限の異常状態検出処理に加え、転倒検出並びに転倒回避に関する異常検出処理を登録し、
    機体及びユーザともに安全な状態を保つための動作モードは、緊急停止、トルク・リミッタ検出、過電流検出など、機体動作に伴う損傷回避のための最低限の異常状態検出処理と、転倒検出、転倒回避など機体保護のための異常状態検出処理に加え、挟み込み防止などユーザの安全性を確保するための異常状態検出処理を登録する、
    ことを特徴とする請求項7に記載のロボット装置の動作制御方法。
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