JP4300326B2 - 地盤改良材の注入工法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液状化対策等を目的とした地盤改良工事に用いられる地盤改良材の注入工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
たとえば砂礫層からなる地盤の場合、地震の発生などによって液状化現象が生じるおそれがあるため、これを未然に阻止するために地盤改良材を注入して地盤を強化する対策がとられる。この工法は注入工法と呼ばれ、注入装置を掘削孔内に挿入して地盤改良材である薬液を注入し、これを地盤に浸透させて硬化させることにより地盤を強化するものである。
【0003】
図6は、従来の注入工法の一例であるスリーブ注入工法を示す断面図である。図において、101は砂礫層からなる地盤、102はこの地盤101に掘削した掘削孔、103は掘削孔102に挿入された注入装置である。注入装置103は、スリーブパイプ104とこのスリーブパイプ104の内部に挿入されるインジェクションパイプ105とを備えており、スリーブパイプ104には薬液の注入口106が形成されているとともに、この注入口106を覆う円筒形のゴムスリーブ107が外周に装着されている。このゴムスリーブ107には、スリット108が形成されている。また、インジェクションパイプ105は、上下にゴム製のパッカー109,110を備えているとともに、薬液の吐出口111が設けられている。112はスリーブパイプ104と掘削孔103との間に充填されたシール材、113はゴムスリーブ107のスリット108から噴射されて地盤101の内部に注入される薬液である。
【0004】
次に、上記のような注入装置103を用いた地盤改良工事の施工手順について説明する。まず、ボーリングにより地盤101に掘削孔102を形成する。このボーリングは、図示しないケーシングパイプを用いて行われる。所定深度までボーリングを行ない、ケーシングパイプが土中に埋設されると、次に、ケーシングパイプ内にCB(セメント・ベントナイト)のようなシール材112を注入する。続いて、スリーブパイプ104をケーシングパイプ内に挿入し、シール材112が硬化しないうちにケーシングパイプを掘削孔102から引き抜く。これによって図のように、シール材112がスリーブパイプ104と掘削孔102との間に充填される。
【0005】
次に、インジェクションパイプ105をスリーブパイプ104内に挿入する。そして、外部からインジェクションパイプ105内に薬液を導入し、この薬液を所定の圧力で吐出口111から注入口106およびスリット108を通して噴射させると、その圧力によりシール材112にはクラックが発生する。したがって、噴射された薬液113はこのクラックを通って地盤101の砂礫層に浸透し、浸透した薬液113が硬化することによって地盤101が強化される。
【0006】
しかしながら、上記従来の工法では、スリーブパイプ104と掘削孔102との間にシール材112が介在しており、このシール材112のクラックを通して薬液113を地盤101に注入するので、薬液113の浸透面積が小さく、浸透に時間がかかるという難点がある。もっとも、浸透時間を短くするには薬液の注入量を多くすればよいが、注入量をあまり多くすると、その注入圧力によって砂礫層のような地盤101が崩れるおそれがあるから、実際には注入量には限界がある。
【0007】
これに対して、パッカーを膨張させることによりパッカー間に注入空間を形成し、この空間に薬液を注入して地盤へ浸透させる工法が考えられる。図7はこの工法を示しており、(a)のように地盤30に形成した掘削孔31にパッカー1および注入管2を備えた注入装置を挿入し、パイプ32からパッカー1内へ圧縮空気やガス等の気体を送り込んでパッカー1を膨張させ、パッカー1で隔離された注入空間37を形成する。その後、注入管2へ薬液を供給し、これを吐出口22から注入空間37へ注入して、(b)のように薬液34を地盤30内へ浸透させるものである。
【0008】
これによると、注入管22と地盤30との間に広い注入空間37が形成され、この注入空間37に注入された薬液34は広い接触面積で直接地盤30と接してすみやかに浸透するため、地盤30を崩すことなく注入空間37に大量の薬液34を注入することが可能となり、注入速度を上げて施工効率を向上することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図7の工法においては、先に注入された薬液が、薬液未注入の空間の周囲へ侵入して硬化すると、後から注入する薬液は地盤への浸透が阻害され、浸透径が小さくなって満足すべき地盤強度が得られなくなる。
【0010】
そこで本発明の主たる課題は、注入した薬液が未注入領域へ侵入して硬化するのを阻止し、あとから注入する薬液が十分に地盤に浸透するようにして、地盤の強度を確保することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る地盤改良材の注入工法は、液体透過性を有する膨張自在な複数のパッカーを用い、このパッカーの内部に硬化時間の比較的短い浸透性注入材を注入して、隣り合うパッカー間に複数の注入空間が形成されるように全てのパッカーを膨張させ、膨張したパッカーの中間部を掘削孔の内面に密着させ、注入材を前記パッカーの中間部を通して当該中間部と接する地盤へ浸透させ硬化させた後に、注入管から地盤改良材を複数の注入空間へ1つおきに注入し、その後残りの注入空間に注入するものである。
【0012】
このようにすることで、パッカーの周辺地盤には注入材の硬化層が形成され、この硬化層が隔壁となって、その後に注入する地盤改良材が未注入領域へ侵入するのを阻止することができる。
【0013】
また、本発明の注入工法では、浸透性注入材をパッカーの内部に注入して地盤へ浸透させた後、懸濁液型注入材をパッカー内部に注入して硬化させるのが好ましい。こうすることにより、パッカーは内部に注入材が充填されて地盤と強固に密着するため、注入空間に注入された地盤改良材が隣の注入空間に漏出するのを防止することができる。
【0014】
また、本発明の注入工法においては、両側部にゴム引きなどの止水加工を施したパッカーを用いるのが好ましい。こうすることにより、パッカーに充填した浸透性注入材は地盤と接する部分だけから滲み出し、無駄なく地盤に浸透する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態につき、図を参照しながら説明する。図1は本発明の注入工法に用いる地盤改良材の注入装置を示す図であり、(a)は正面断面図、(b)は側面断面図である。図において、1は所定間隔をおいて設けられた膨張自在なパッカー、2はパッカー1と連続して設けられた地盤改良材の注入管であり、これらは交互に複数個設けられている。パッカー1は本体3を備えており、この本体3は両端部において、それぞれカシメリング4a,4bによって固定具5a,5bにカシメ固定されている。なお、本体3は液体透過性のある材質からなり、ここでは布を用いている。また、固定具5a,5bはプラスチックなどの樹脂で形成されているが、これに代えて金属により形成してもよい。
【0016】
パッカー1の内部には、パッカー1を膨張させるための流体を供給するホース6と、注入管2へ地盤改良材を供給するためのホース7とが収納されており、これらのホース6,7は可撓性の樹脂材料からなるフレキシブルパイプ12の内部に挿通されている。フレキシブルパイプ12の両端部は、カシメリング13によって固定具5a,5bに固定されている。
【0017】
注入管2は、地盤改良材を注入するための多数の吐出口22を周面に有するフレキシブルストレーナ20と、このフレキシブルストレーナ20の外周に装着されたメッシュシート23とを備え、これらは両端部においてカシメリング21a,21bにより固定具5a,5bに固定されている。フレキシブルストレーナ20は、フレキシブルパイプ12と同様に可撓性の樹脂材料からなり、これによって全体がフレキシブルな装置となって、巻取りが可能となる。メッシュシート23は、土中の砂などが内部に侵入しない程度の網目状の細孔が形成された薄い樹脂材料からなる。この注入管2の内部には、パッカー1内のホース6,7と連通するホース6,7が収納されている。
【0018】
ホース6およびホース7は、図1(b)に示すように、1つのパッカー1および注入管2の内部にそれぞれ複数本が収納されており、ホース6は各パッカー1に対応して設けられていて、対応するパッカー1へ流体を個別に供給できるように、各ホース6は独立したものとなっている。一方、ホース7も各注入管2に対応して設けられていて、対応する注入管2へ地盤改良材を個別に供給できるように、各ホース7は独立したものとなっている。
【0019】
図1(a)に示すように、パッカー1の内部のホース6は、一端が固定具5a、他端が固定具5bにそれぞれ支持され、固定具5aに形成された通路6aと接続されているとともに、固定具5bに形成された通路6bと接続されている。また、ホース7も一端が固定具5a、他端が固定具5bにそれぞれ支持され、固定具5aに形成された通路7aと接続されているとともに、固定具5bに形成された通路7bと接続されている。このような構造によると、パッカー1の長さを地質に合わせて製造段階で自由に調節することができる。
【0020】
一方、注入管2の内部のホース6は、一端が固定具5b、他端が固定具5aにそれぞれ支持され、固定具5bに形成された通路6bと接続されて、パッカー1の内部のホース6と連通しているとともに、固定具5aに形成された通路6aと接続されている。また、注入管2の内部のホース7も、一端が固定具5b、他端が固定具5aにそれぞれ支持され、固定具5bに形成された通路7bと接続されて、パッカー1の内部のホース7と連通しているとともに、固定具5aに形成された通路7aと接続されている。このような構造によると、注入管2の長さ、したがってパッカー1の間隔を地質に合わせて製造段階で自由に調節することができる。
【0021】
このようにして、ホース6と通路6a,6bとによって膨張流体供給路が形成され、ホース7と通路7a,7bとによって地盤改良材供給路が形成される。そして、固定具5aにおける通路6aの1つは、その端部にパッカー1の内部空間9と連通する開口8を有しており、当該パッカー1と対応するホース6および通路6a,6bから供給される膨張用流体が開口8から内部空間9に送り込まれて、パッカー1が膨張するようになっている。したがって、複数のパッカー1は、それぞれに対応して独立して設けられた膨張流体供給路から供給される流体によって、個別に膨張させることができる。この場合、ホース6,7は、フレキシブルパイプ12によってパッカー1の内圧から保護される。なお、通路6aの開口8の手前には、逆流防止弁10が設けられている。
【0022】
一方、固定具5bにおける通路7bの1つは、その端部に注入管2の内部空間24と連通する開口11を有しており、当該注入管2と対応するホース7および通路7a,7bから供給される地盤改良材が開口11から内部空間24に送り込まれて、吐出口22から吐出されるようになっている。したがって、複数の注入管2は、それぞれに対応して独立して設けられた地盤改良材供給路から供給される地盤改良材を、個別に吐出させることができる。
【0023】
次に、以上の構成からなる注入装置を用いて地盤改良工事を行なう場合の注入工法について説明する。図2は、本発明に係る注入工法の一例を示す工程図である。まず、図2(a)のように、地盤30にボーリングにより形成した掘削孔31に、図1の注入装置を縦方向に挿入する。なお、32は前述したホース6,7が挿通されているパイプである。ここでは、地盤30が砂礫層からなるため、掘削孔31を形成するには、ケーシングパイプ(図示省略)を用いたボーリングが好ましい。掘削孔31の深さはたとえば15m〜20m、孔径はたとえば12cm程度である。
【0024】
次に、パイプ32の外部からホース6を通して注入材を供給すると、図3に示すように、注入材33は、開口8からパッカー1の内部へ注入されて充填され、これによってパッカー1が膨張する。ここでは、注入材として硬化時間(ゲルタイム)の比較的短い浸透性注入材を供給する。このような注入材としては、たとえば水ガラス系やシリカゾル系もしくはシリカ系の注入材などが用いられる。なお、開口8の手前には逆流防止弁10を設けてあるので、パッカー1の内部に充填された注入材33が逆流することはない。
【0025】
注入材33が充填されてパッカー1が膨張すると、図2(b)のようにパッカー1の中間部は掘削孔31の内面に密着し、隣り合うパッカー1,1の間に、後述する地盤改良材が注入される複数の注入空間37が形成される。また、前述のようにパッカー1の本体3は布製であるため、図3に示すように、パッカー1の地盤と接する中間部において、充填された注入材33が本体3を通して滲み出す。滲み出した注入材33は、図2(b)のように地盤30の砂礫層に浸透してゆく。この場合、注入材33は硬化時間が短く、数分程度で硬化するので、パッカー1の周囲にはごく短時間で注入材33の硬化層が形成される。この硬化層は、浸透径がたとえば0.5m〜1mであり、後述する地盤改良材の他領域への侵入を防ぐ役割を果たす。
【0026】
好ましい実施形態としては、上記に続いてパイプ32の外部からホース6を通して懸濁液型注入材を供給し、図4に示すように、この注入材35を開口8からパッカー1の内部へ注入し充填する。このような懸濁液型注入材35としては、たとえば水ガラスとセメント懸濁液との混合液であるLW(LabiresWasserglas)が推奨される。LWの硬化時間は30秒〜3分程度であるから、パッカー1の内部へ充填された注入材35は短時間で硬化する。ここで、注入材35にはセメントが混合されているため、パッカー1の本体3の布地がセメントにより目詰まりされ、水ガラスが布地を通して滲出するのを防止することができる。このようにして注入材35が充填されたパッカー1は、掘削孔31の内壁に圧着して隣り合う注入空間37を相互に遮蔽するとともに、地盤30を補強する機能も併せ持つ。
【0027】
次に、パイプ32の外部からホース7を通して地盤改良材を供給し、これを図1の通路7bを介して開口11から注入管2の内部空間24へ送り込み、これをフレキシブルストレーナ20の吐出口22からメッシュシート23を通して吐出させ、注入空間37に注入する。この場合、すべての注入空間37に同時に地盤改良材を注入すると、地盤30内の水圧が上がりすぎて地盤30が持ち上がることがあるので、図2(c)のように、複数の注入空間37へは1つおきに地盤改良材を注入する。注入空間37へ注入された地盤改良材は、パッカー1が隔壁となって隣の注入空間37への漏出が防止される。
【0028】
地盤改良材としては、硬化時間の長い溶液型水ガラス系やシリカゾル系、あるいは超微粒子シリカ系のような耐久性を備えた高浸透性の薬液を用いるのが好ましい。
【0029】
注入空間37に注入された薬液34aは、図2(c)のように地盤30の砂礫層に浸透してゆく。ここで、注入空間37には図7のようなシール材112が存在せず、また、注入空間37の上下寸法はたとえば0.75m〜1m程度に設定できるので、注入空間37に注入された薬液34aは広い接触面積で直接地盤30と接し、しかも高浸透性を有することから、薬液34aはすみやかに地盤30に浸透する。
【0030】
続いて、薬液が未注入の残りの注入空間37に、薬液34aと同じ薬液34bを上記と同様に注入する。ここで、先に注入された薬液34aが薬液未注入の空間37の周囲へ侵入して硬化すると、後から注入する薬液34bの浸透が阻害されるが、図2(c)のようにパッカー1の周囲には注入材33の硬化層が存在するので、この硬化層が隔壁となって薬液34aの未注入領域への侵入を阻止することができる。
【0031】
後から注入された薬液34bは、先の薬液34aと同様に図2(d)のように地盤30内に浸透してゆき、薬液34a,34b(まとめて34で表す)は最終的に、図2(e)のように掘削孔31の周囲の広い範囲まで浸透して硬化する。これによって、地盤30の砂礫層は薬液34で固められ強化される。そして、薬液34は耐久性があり長期にわたって劣化することがないため、液状化対策に大きな威力を発揮する。
【0032】
なお、図2では地盤30が単一の砂礫層からなる場合を例に挙げたが、地盤30が複数の層から構成されている場合は、各層の地質に見合った注入条件(薬液の種類、注入速度、注入圧力等)で薬液を個別に注入すればよい。
【0033】
図5は、上述した工法で用いるパッカーの他の実施形態を示しており、(a)は正面図、(b)は断面図である。ここでは、パッカー1の布製本体3の両側部に、ゴム36a、36bをコーティングすることにより止水加工を施してある。このような構造にすれば、パッカー1に充填した注入材33は、地盤30と接する部分だけから滲み出すので、注入材33を無駄なく地盤30に浸透させることができる。なお、止水加工としては、上記のようなゴム引きに代えて、樹脂をコーティングしてもよい。あるいは、これらに代えて、パッカー1の両側部を樹脂材料で形成し、中間部のみを布で形成してもよい。また、パッカー1の材質としては、布以外に、皮、ゴム、ビニール等に小径の穴を設けて液体透過性を付与したものを用いてもよい。
【0034】
なお、上述した実施形態では、注入管2が複数設けられている例を示したが、本発明は注入管2が単一の場合でも適用が可能である。また、図2では、垂直にボーリングを行なって掘削孔31を形成する場合を示したが、タンクなどの既設構造物の直下の液状化対策を行なう際には、構造物の側方から斜めにボーリングを行なって掘削孔31を形成するとよい。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、地盤改良材を注入するに先だってパッカーの周辺に注入材の硬化層が形成されるため、この硬化層が隔壁となって地盤改良材の未注入領域への侵入を阻止することができ、あとから注入される地盤改良材を十分に浸透させて強固な地盤を確保することができる。
【0036】
また、浸透性注入材を地盤へ浸透させた後に、懸濁液型注入材をパッカー内部に注入して硬化させることで、パッカーは地盤と強固に密着し、注入空間に注入された地盤改良材が隣の注入空間に漏出するのを防止できる。
【0037】
さらに、パッカーの両側部に止水加工を施すことで、パッカーに充填した注入材は地盤と接する部分だけから滲み出すため、注入材を無駄なく地盤に浸透させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工法に用いる注入装置を示す断面図である。
【図2】本発明に係る地盤改良材の注入工法を示す工程図である。
【図3】浸透性注入材が充填されたパッカーの断面図である。
【図4】懸濁液型注入材が充填されたパッカーの断面図である。
【図5】パッカーの他の実施形態を示す図である。
【図6】従来の注入工法の一例を示す断面図である。
【図7】浸透による注入工法を示す工程図である。
【符号の説明】
1 パッカー
2 注入管
22 吐出口
30 地盤
31 掘削孔
33 浸透性注入材
34 薬液(地盤改良材)
35 懸濁液型注入材
36a,36b ゴム
37 注入空間
Claims (3)
- 液体透過性を有しかつ膨張自在な複数のパッカーと、このパッカーに連続して設けられ地盤改良材の吐出口を有する注入管とを地盤の掘削孔に挿入し、
前記パッカーの内部に硬化時間の比較的短い浸透性注入材を注入して、隣り合うパッカー間に複数の注入空間が形成されるように全てのパッカーを膨張させ、膨張したパッカーの中間部を前記掘削孔の内面に密着させ、
前記注入材を前記パッカーの中間部を通して当該中間部と接する地盤へ浸透させ硬化させた後、前記注入管の吐出口から地盤改良材を前記複数の注入空間へ1つおきに注入し、その後残りの注入空間に注入することを特徴とする地盤改良材の注入工法。 - 浸透性注入材をパッカーの内部に注入して地盤へ浸透させた後、懸濁液型注入材をパッカー内部に注入して硬化させる請求項1に記載の地盤改良材の注入工法。
- 前記パッカーとして、両側部に止水加工を施したパッカーを用いる請求項1または2に記載の地盤改良材の注入工法。
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