JP4293498B2 - クロージャ用の端面部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、気密的・水密的に保持した状態でケーブルをクロージャ内に導入するために、クロージャの両端部に配置されるクロージャ用の端面部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
クロージャ用の端面部材は従来から鋭意開発がなされている。そのような従来技術の一例として、例えば、特開平11−262161号公報において、ケーブル配線用クロージャにおける端面シール部材に関する発明が開示されている。従来技術は、ケーブル配線用クロージャ内の気密性・水密性を保つため、ケーブル配線用クロージャの両端部に配置する端面シール部材に特徴を持たせたものである。
【0003】
この従来技術について概略説明する。
図7は従来技術の端面シール部材の概略構成図であり、図7(a)は一部を分離した状態の正面図、図7(b)は組み立てた状態の正面図である。
この端面シール部材は、図7(a)で示すように開閉自在になされた2つの分割シールベース102に2つのケーブルスペーサ100がそれぞれ取り付けられたものである。端面シール部材を閉じた場合、図7(b)で示すような形状となる。この場合、図示しないケーブルを両側から挟み込み、ケーブルを密封することとなる。
【0004】
このケーブルスペーサ100は伸び率の大きい加硫ゴム組成物から形成されているため、通常は径が極めて小さいケーブル挿通孔101にケーブルを保持させると、ケーブル挿通孔101はケーブル径に合わせて拡開するように変形し、最終的に拡開した状態のケーブル挿通孔101がケーブルに密接する。
このような構成としたことから、径の大小・凹凸があるような様々な形状のケーブルに対応し、外部環境からケーブル配線用クロージャを密封することができるというものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ケーブルスペーサ100は、伸び率の大きい加硫ゴム組成物を用いていることからも明らかなように比較的軟らかい物体である。このため、ケーブルスペーサ100の外周に配置される分割シールベース102は、金属・プラスチック・ゴム硬度が大きいゴムなど、比較的硬い材料が採用され、堅牢な構造体となっている。分割シールベース102により、ケーブルスペーサ100はその形状が維持され、また、図示しないクロージャケースへ容易に嵌着することができるようになる。
【0006】
しかしながら、分割シールベースの存在のため、端面シール部材は必然的に大型化することとなり、クロージャ全体の小型化は困難であり、さらには、組み立て作業工程も増加するという問題点があった。
また、例えば、クロージャケースを開けてケーブルを取り外すような場合において、まずクロージャケースを開けた後で改めて分割シールベースを開けるという作業が必要となり、取り付け箇所における配線作業性が悪いものであった。
さらに、クロージャケースと分割シールベースとの間にも密封用の弾性部材を介在させる必要があり、製造コストが上昇する恐れがあるというものであった。
【0007】
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであり、その目的は、気密性・水密性を高めた状態でケーブルを保持しつつ、かつ小型化・コスト低減・作業性の向上を実現するようなクロージャ用の端面部材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1〜請求項4に係る第1の発明、および、請求項5〜請求項8に係る第2の発明がなされた。
第1の発明では、クロージャ用の端面部材に補強部材を介在させて堅牢な構造とし、従来技術のような分割シールベースを不要とするものである。
このような第1の発明の請求項1に係る発明では、
対をなす二個のクロージャケースのクロージャ端面にそれぞれ取り付けられ、クロージャケースが閉じられたときに導入されるケーブルに両側から対向密接して外界から封止するクロージャ用の端面部材であって、
ゴム製の部材本体の正面に設けられた複数個の穴部と、
複数個の穴部の各一個の穴部を挟むように部材本体の両側面に対で設けられ、複数個の穴部の開口付近にケーブルを誘導する複数対のケーブル導入部と、
複数対のケーブル導入部の各一対のケーブル導入部の間に挟まれ、かつ穴部内を仕切るように配置される蛇腹状の薄膜と、
前記ケーブル導入部により決定されるケーブルを中心とする同心円を含むように波状に起伏し、部材本体の背面付近において本体内に一体に組み込まれる補強部材と、
前記ケーブル導入部により決定されるケーブルを中心とする同心円を含むように波状に起伏し、部材本体の背面で突出する複数の突体からなり、クロージャケースに設けられた対応する突設部にこれら突体を嵌め込んで嵌着するための突設部と、
を備える端面部材であって、
開口を対向させて2個の端面部材を突き合わせ、ケーブル導入部および薄膜が両側からケーブルに密接して外部環境から封止することを特徴とする。
【0009】
また、第1の発明の請求項2に係る発明では、
請求項1に記載のクロージャ用の端面部材において、
前記ケーブル導入部は、
ケーブルが接触する閉塞膜と、
この閉塞膜付近の外側に設けられた肉厚部と、
を備えることを特徴とする。
【0010】
また、第1の発明の請求項3に係る発明では、
請求項1または請求項2に記載のクロージャ用の端面部材において、
前記補強部材は硬い樹脂製の部材または金属製の部材であることを特徴とする。
【0011】
また、第1の発明の請求項4に係る発明では、
請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のクロージャ用の端面部材において、
前記補強部材は前記端面部材の内部に鋳ぐるんで形成されることを特徴とする。
【0012】
また、第2の発明では、クロージャ用の端面部材としてゴム硬度が小さい(つまり軟らかい)部材本体にゴム硬度が大きい(つまり硬い)分離型突設部とが一体になるように形成し、このゴム硬度が大きい分離型突設部に第1の発明の補強部材の役割を担わせるようにしたことで堅牢な構造とし、従来技術のような分割シールベースを不要とするものである。
【0013】
このような第2の発明の請求項5に係る発明では、
対をなす二個のクロージャケースのクロージャ端面にそれぞれ取り付けられ、クロージャケースが閉じられたときに導入されるケーブルに両側から対向密接して外界から封止するクロージャ用の端面部材であって、
ゴム製の部材本体の正面に設けられた複数個の穴部と、
複数個の穴部の各一個の穴部を挟むように部材本体の両側面に対で設けられ、複数個の穴部の開口付近にケーブルを誘導する複数対のケーブル導入部と、
複数対のケーブル導入部の各一対のケーブル導入部の間に挟まれ、かつ穴部内を仕切るように配置される蛇腹状の薄膜と、
ケーブル導入部により決定されるケーブルを中心とする同心円を含むように波状に起伏し、部材本体のゴム硬度よりも大きいゴム硬度を有する材料を用いて形成され、突設部本体と、この突設部本体から突出するとともにクロージャケースに設けられた対応する突設部に嵌着するための複数の突体からなる突設部と、を有し、部材本体の背面に突設部本体が配置されて部材本体の背面から突設部が突出するようになされる分離型突設部と、
を備える端面部材であって、
分離型突設部と一体に形成された部材本体の開口を対向させて2個の端面部材を突き合わせ、ケーブル導入部および薄膜が両側からケーブルに密接して外部環境から封止するようにしたことを特徴とする。
【0014】
また、第2の発明の請求項6に係る発明では、
請求項5に記載のクロージャ用の端面部材において、
前記ケーブル導入部は、
ケーブルが接触する閉塞膜と、
この閉塞膜付近の外側に設けられた肉厚部と、
を備えることを特徴とする。
【0015】
また、第2の発明の請求項7に係る発明では、
請求項5または請求項6に記載のクロージャ用の端面部材において、
前記分離型突設部は、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン三元共重合体)を材料とすることを特徴とする。
【0016】
また、第2の発明の請求項8に係る発明では、
請求項5〜請求項7の何れか1項に記載のクロージャ用の端面部材において、
前記分離型突設部は、部材本体の硬度をA゜とすると、分離型突設部の硬度はA゜から60゜までの中の何れかの値となることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、第1の発明に係るクロージャ用の端面部材の実施形態について図を参照しつつ説明する。
ここに、図1は本実施形態を搭載したクロージャを開放した場合の内観斜視図である。図2は本実施形態の構成斜視図である。図3は本実施形態の外観の構成図であり、図3(a)は右側面図、図3(b)は正面図、図3(c)は底面図である。図4は本実施形態の側面および断面の構成図であり、図4(a)が右側面図、図4(b)がA−A矢視図、図4(c)がB−B矢視図、図4(d)がC−C矢視図である。
【0018】
クロージャ用の端面部材10は、図1で示すように、クロージャケース20A,20Bを閉じた場合に対向するような位置に配置されており、これらは対をなしている。これらクロージャ用の端面部材10はクロージャ端面の左右両側に配置され、クロージャの両側から導入されるケーブルを、一対の端面部材10により挟持して外部環境から封止し、ケーブルの導入箇所から雨水等が侵入する事態を防止する。
なお、クロージャケース20Aには、図示しない融着接続トレイが設けられ、配線のためにケーブルから引き出された心線などが接続されることとなる。
【0019】
端面部材10は、図2,図3で示すように、ゴム製の部材本体に、穴部1と、ケーブル導入部2と、薄膜3と、補強部材4と、突設部5とが設けられてなるものである。
穴部1は、図2,図3でも明らかなように、部材本体内に上下方向に3個連続するように形成される角穴であり、正面において3つの開口が形成される。
【0020】
ケーブル導入部2は、穴部1を挟んで両側に対をなすように設けられており、本実施形態ではそれぞれ対をなすケーブル導入部2が2個づつ上下3段で計6個配置される。
このケーブル導入部2は、前記穴部1内にケーブルを通過させるため、その通過位置を決定する役割を果たしている。ケーブル導入部2の最内周には、略半円状の閉塞膜2aが設けられている。後に詳述するが、ケーブルを導入すると、最内周にある閉塞膜2aは押し退けられつつ移動してケーブルは閉塞膜2aに確実に密着する。さらに、ケーブル導入をしないケーブル導入部2では、この閉塞膜2aは外部環境から封止するという役割も果たす。
【0021】
この半円状の閉塞膜2aの外側には、この半円の中心と同じ中心である同心円に沿うような略半円の肉厚部2bが設けられ、ケーブル導入部2は充分な厚さが確保されている。この肉厚部2bがあるため、閉塞膜2aがケーブルによりケーブル半径方向へ押し退けられるような場合でも、閉塞膜2aが破断するという事態が防止される。
また、仮にケーブルが図2で示す矢印A方向に移動するような場合でも、ケーブル導入部2が破断するという事態が回避されるようになされている。
【0022】
穴部1の内側には穴部1の内部を仕切る2枚の薄膜3が形成されている。この薄膜3は、図2,図3からも明らかなように、蛇腹状に形成されているため、自在に移動できる遊び部分を有するものである、ケーブル径の大小、または、ケーブル被覆表面の凹凸等にも対応して密着することができる。
薄膜3は、ケーブルに確実に薄膜3を当接させるようにするため、図4(a),(b),(c),(d)でも明らかなように、穴部1の開口から突出するような大きさに設けられている。後述するが薄膜3の蛇腹部分にケーブルが確実に密接することとなる。
【0023】
補強部材4は、例えば、比較的硬い樹脂製の部材であったり、鉄・アルミニウム等の金属製の部材であり、部材本体の背面で、部材本体内に一体となるように組み込まれている。
部材本体に補強部材4を一体に組み込んで形成するには、部材本体を形成するための型枠に補強部材4を配置し、そしてゴムを流し込んで鋳ぐるむように形成することとなる。本実施形態では、このような比較的簡単な工程が追加されるのみであり、作業性を低下させることはない。
【0024】
この補強部材4は、上下に3段あるそれぞれのケーブル導入部の閉塞膜2aの半円中心からの同心円を含むよう起伏するという略波形の形状を有している。本実施形態における補強部材4の形状は、図2,図3で示すような波形の形状になる。
このような波型の形状とする利点は、内外から付与される各種の力に対抗して、ゴム製の端面部材10の形状を維持するという点が挙げられる。
【0025】
突設部5は、部材本体の背面に設けられており、図2,図3でも示すように、複数(図2,図3では4本)の突体であり、クロージャケース20A,20Bへ取り付けるために設けられている。クロージャケース20A,20Bにも、図1で示すように、対応する突設部が設けられており、これら突設部同士を嵌着することで取り付けることができる。
【0026】
このような嵌着作業時には突設部5にも力が加わるため、端面部材10が変形しようとするが、この突設部5は先に説明した補強部材4の付近に設けられているため、その形状が確実に維持されるものであり、クロージャケース20A,20Bに容易に取り付けることが可能である。
【0027】
このような4本の突設部5により3本の溝が形成される。これら溝の中にクロージャケース20A,20Bの突設部が入り込み、溝底にある部材本体まで到達して確実に密着するため、クロージャケース20A,20Bと端面部材10との取り付け箇所からの雨水の浸入を確実に防止する。溝は3本あるため、仮に外部環境に一番近い外側の溝(例えば、図3(c)における左右何れか一方の外側の溝)から雨水が浸入しても、次の溝(図3(c)における中央の溝)で雨水の侵入が防止される。このように、突設部5は、クロージャ内部への雨水の浸入を防止してクロージャを外部環境から封止するという役割も兼ねる。
【0028】
続いて、クロージャケースを閉じる場合の一対の端面部材の作用について説明する。まず、ケーブルを導入することなくクロージャケースを閉じる場合の端面部材の作用について説明する。
図5は、ケーブルを導入することなくクロージャケースを閉じる場合の端面部材を説明する説明図であって、図5(a)は密着前の一対の端面部材の部分図、図5(b)は密着後の一対の端面部材の部分図である。
【0029】
クロージャケースが閉じられると、一対のケーブル導入部2は左右から密着するように押圧され、その隙間を確実に塞ぐ。この場合、図5(a)で示すようなケーブル導入部2は左右からの押圧力により、図5(b)で示すような形状となるまで変形する。
このため、ケーブル導入部2は充分に密接し、外界からの雨水等の侵入を確実に防止するように封止する。この場合、薄膜3まで雨水は到達することはない。
【0030】
続いて、ケーブルを導入しつつクロージャケースを閉じてケーブルを端面部材に保持させる場合について説明する。
図6は、ケーブルを導入してクロージャケースを閉じる場合の端面部材を説明する説明図であって、図6(a)はケーブル保持後の一対の端面部材の部分図、図6(b)は一方の薄膜3の状態を説明する部分図、図6(c)は他方の薄膜3の状態を説明する部分図である。
【0031】
この場合、ケーブル導入部2の閉塞膜2a近傍にケーブルを配置してクロージャケース20A,20Bを閉じると、ケーブルは閉塞膜2aを押し退けつつケーブル導入部2に配置され、図6(a)で示すようにケーブルが導入された状態となる。
この図6(a)では、ケーブルは半円状の切り欠きである肉厚部2bの最内周まで到達しているが、この場合でも、閉塞膜2aはケーブルに密着して、雨水の浸入を確実に防ぐこととなる。
【0032】
なお、図6(a)ではケーブル径が大きいためケーブル導入部の肉厚部2bの最内周まで到達する場合を想定して説明したが、ケーブル径が小さいため肉厚部2bまで到達しないような場合でも、閉塞膜2aがケーブルに密着して、外部環境から封止する事が可能となる。このため、一定範囲内ではあるがケーブル径の大小およびケーブル表面の凹凸にも対応してケーブルを導入することができる。
【0033】
また、ケーブル導入時において、一対の端面部材10のそれぞれの薄膜3が両側からケーブルに密着する。この場合、一方の薄膜3は、図6(b)で示すような状態となり、また、他方の薄膜は図6(c)で示すような状態となっている。この場合も、ケーブルが薄膜3を押し退けつつ、また、薄膜3はそれぞれケーブルの上下まで密着するため、その隙間を確実に塞ぐ。このような2枚の薄膜3が交互に重なり合うため、外部環境からの雨水等を確実に塞ぐことができる。
【0034】
本実施形態では、ケーブル導入部2の閉塞膜2aにより雨水が浸入するという事態が発生することはほとんどなくなり、万が一若干量の雨水がケーブル導入溝とケーブルとの間に発生した隙間を通過して穴部1内へ侵入したとしても、これら薄膜3の閉塞作用により、外界からの雨水の侵入を確実に防止する。
さらにこのような薄膜3は多段(本実施形態では2段)にわたり形成されており、雨水はクロージャケース本体内へ到達することはなく、クロージャケース内は良好な環境を維持することができる。
【0035】
続いて、第2の発明に係るクロージャ用の端面部材の実施形態について図を参照しつつ説明する。なお、クロージャの構造等は第1の発明として説明したクロージャと同一であるものとして、その説明を省略し、端面部材10’の構造についてのみ説明する。図8は本実施形態の構成斜視図、図9は本実施形態の例示的な分解図である。
【0036】
端面部材10’は、図8,図9で示すように、ゴム製の部材本体に、穴部1と、ケーブル導入部2と、薄膜3と、分離型突設部6とが設けられてなるものである。
本実施形態では第1実施形態で用いていた補強部材4を取り去って、ゴム硬度が大きい(つまり硬い)材料により形成した分離型突設部6を設け、この分離型突設部6に補強部材の役割を兼用させている。
【0037】
この分離型突設部6は、複数(図8では4本)の突設部6aが、突設部本体6bから突出するように形成されたものである。図1で示すクロージャケース20A,20Bにも、対応する突設部が設けられており、これら突設部同士を嵌着することで取り付けることができるのは第1の発明の実施形態と同じである。
【0038】
この分離型突設部6は部材本体に組み込まれて一体に形成される。この形成方法について説明する。硬度が小さい一塊りのゴム材料を図示しない型枠の中に予め配置しておく。この一塊りのゴム材料は、部材本体ができる程度の量であり、硬化前であって高温で軟らかい状態である。
そして、図示しない型枠には図8で示すように突設部6a上の位置からゴムが流れ込むように材料注入ゲートが設けられており、この位置から型枠内へ硬度が大きいゴム材料が注入される。注入されるゴム材料も、硬化前であって高温で軟らかい状態である。
これら硬度が異なるゴム材料を冷却固化させることにより硬度の高い分離型突設部6と硬度の低い部材本体が一体となった端面部材10’が形成される。
本実施形態では、このような比較的簡単な工程が追加されるのみであり、作業性を低下させることはない。
【0039】
この端面部材10’は、実際には一体に形成されるため形成後は分離型突設部6と部材本体は着脱ができないが、説明のため、図9で示すように例示的に分離型突設部6と部材本体とを分離させると、分離型突設部6はゴム硬度が大きい、つまり硬く、また、部材本体ではゴム硬度が小さい、つまり軟らかい。このため、第1の発明で用いていた補強部材をなくしたにも拘わらず、第1の発明と同様に分離型突設部6の突設部6aを堅牢な構造とすることができる。
【0040】
なお、図8で示すような材料注入ゲートは、4個の突設部6aのうち、内側の2個の突設部6a上にある6個の材料注入ゲートから注入されるものであるが、この場合、外側の2個の突設部6aは、硬度が小さい、つまり部材本体と同じである軟らかいゴム材料として形成することも可能である。このように形成するには図示しない型枠の中に予め配置しておく硬度が小さいゴム材料の量を多くするように調節することにより実現される。
【0041】
さらに、図示しないが、外側の2個の突設部6a上に位置するように設けられた材料注入ゲートから注入されるものとすれば、内側の2個の突設部6aが硬度が小さい、つまり部材本体と同じである軟らかい突設部とすることもできる。
また、4個の突設部6aが硬度の大きいゴム材料で確実に形成されるようにするため、図示しないが、4個の突設部6a上に位置するように設けた材料注入ゲートからゴム材料を注入するようにすればよい。
【0042】
なお、分離型突設部6と部材本体との具体的な材料としては、ともにEPDM(Ethylene Propylene Diene Monomer:エチレン・プロピレン・ジエン三元共重合体)を材料とするものであり、部材本体の硬度をA゜とすると、分離型突設部6の硬度はA゜から60゜までの中の何れかの値となる。
仮にA=1ならば、部材本体の硬度は1゜であり、分離型突設部6の硬度は1゜から60゜までの中の何れかの値となる。
また、仮にA=5ならば、部材本体の硬度は5゜であり、分離型突設部6の硬度は5゜から60゜までの中の何れかの値となる。
このA゜の具体的値としては1゜から30゜までの範囲内にある何れかの値が好ましい。
【0043】
このようにして形成した端面部材10’をクロージャへ嵌着する場合、突設部6aにも力が加わって変形しようとするが、この突設部6aは先に説明したようにゴム硬度が大きい(硬い)ため、その形状が確実に維持されるものであり、クロージャケース20A,20Bに容易に取り付けることが可能である。
なお、ケーブル導入部2および薄膜3の機能については第1の発明と同じ構成・機能を有しているものであって、その説明を省略する。
【0044】
以上、第1,第2の発明に係る実施形態について説明した。
これら実施形態では1対の端面部材10(10’)に導入されるケーブルを3本とし、それに伴い穴部1を3個,ケーブル導入部を3対であるとして説明しているが、これらを3個・3対に限定する趣旨ではなく、2個・2対あるいは4個・4対というように、任意の数とすることができる。
また、薄膜3の枚数または突設部5の数も必要に応じて任意の数とすることができ、これらは適宜設計・選択される。
【0045】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、端面部材で従来用いていたような外周枠が不要となるため、端面部材を小型化することができ、クロージャ全体の小型化も可能となった。
また、クロージャケースを開けてケーブルを取り外すような場合において、従来技術のようにまずクロージャケースを開けた後で改めて外周枠を開けるという作業が不要となり、配線作業性が良好である。
さらに、クロージャケースへ取り付けるための突設部(分離型突設部)がゴム製の部材本体であるため、密封用の弾性部材を別途設けなくとも充分に封止が可能となり、製造コストの上昇を抑制することができる。
【0046】
総じて、本発明によれば、気密性・水密性を高めた状態でケーブルを保持しつつ、かつ小型化・コスト低減・作業性の向上を実現するようなクロージャ用の端面部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を搭載したクロージャを開放した場合の内観斜視図である。
【図2】本発明の実施形態の構成斜視図である。
【図3】本発明の実施形態の外観の構成図であり、図3(a)は右側面図、図3(b)は正面図、図3(c)は底面図である。
【図4】本発明の実施形態の側面および断面の構成図であり、図4(a)が右側面図、図4(b)がA−A矢視図、図4(c)がB−B矢視図、図4(d)がC−C矢視図である。
【図5】ケーブルを導入することなくクロージャケースを閉じる場合の端面部材を説明する説明図であって、図5(a)は密着前の一対の端面部材の部分図、図5(b)は密着後の一対の端面部材の部分図である。
【図6】ケーブルを導入してクロージャケースを閉じる場合の端面部材を説明する説明図であって、図6(a)はケーブル保持後の一対の端面部材の部分図、図6(b)は一方の薄膜の状態を説明する部分図、図6(c)は他方の薄膜の状態を説明する部分図である。
【図7】従来技術の端面シール部材の概略構成図であり、図7(a)は一部を分離した状態の正面図、図7(b)は組み立てた状態の正面図である。
【図8】本発明の実施形態の構成斜視図である。
【図9】本発明の実施形態の例示的な分解図である。
【符号の説明】
10,10’ 端面部材
1 穴部
2 ケーブル導入部
2a 閉塞膜
2b 肉厚部
3 薄膜
4 補強部材
5 突設部
6 分離型突設部
6a 突設部
6b 突設部本体
Claims (8)
- 対をなす二個のクロージャケースのクロージャ端面にそれぞれ取り付けられ、クロージャケースが閉じられたときに導入されるケーブルに両側から対向密接して外界から封止するクロージャ用の端面部材であって、
ゴム製の部材本体の正面に設けられた複数個の穴部と、
複数個の穴部の各一個の穴部を挟むように部材本体の両側面に対で設けられ、複数個の穴部の開口付近にケーブルを誘導する複数対のケーブル導入部と、
複数対のケーブル導入部の各一対のケーブル導入部の間に挟まれ、かつ穴部内を仕切るように配置される蛇腹状の薄膜と、
前記ケーブル導入部により決定されるケーブルを中心とする同心円を含むように波状に起伏し、部材本体の背面付近において本体内に一体に組み込まれる補強部材と、
前記ケーブル導入部により決定されるケーブルを中心とする同心円を含むように波状に起伏し、部材本体の背面で突出する複数の突体からなり、クロージャケースに設けられた対応する突設部にこれら突体を嵌め込んで嵌着するための突設部と、
を備える端面部材であって、
開口を対向させて2個の端面部材を突き合わせ、ケーブル導入部および薄膜が両側からケーブルに密接して外部環境から封止することを特徴とするクロージャ用の端面部材。 - 請求項1に記載のクロージャ用の端面部材において、
前記ケーブル導入部は、
ケーブルが接触する閉塞膜と、
この閉塞膜付近の外側に設けられた肉厚部と、
を備えることを特徴とするクロージャ用の端面部材。 - 請求項1または請求項2に記載のクロージャ用の端面部材において、
前記補強部材は硬い樹脂製の部材または金属製の部材であることを特徴とするクロージャ用の端面部材。 - 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のクロージャ用の端面部材において、
前記補強部材は前記端面部材の内部に鋳ぐるんで形成されることを特徴とするクロージャ用の端面部材。 - 対をなす二個のクロージャケースのクロージャ端面にそれぞれ取り付けられ、クロージャケースが閉じられたときに導入されるケーブルに両側から対向密接して外界から封止するクロージャ用の端面部材であって、
ゴム製の部材本体の正面に設けられた複数個の穴部と、
複数個の穴部の各一個の穴部を挟むように部材本体の両側面に対で設けられ、複数個の穴部の開口付近にケーブルを誘導する複数対のケーブル導入部と、
複数対のケーブル導入部の各一対のケーブル導入部の間に挟まれ、かつ穴部内を仕切るように配置される蛇腹状の薄膜と、
ケーブル導入部により決定されるケーブルを中心とする同心円を含むように波状に起伏し、部材本体のゴム硬度よりも大きいゴム硬度を有する材料を用いて形成され、突設部本体と、この突設部本体から突出するとともにクロージャケースに設けられた対応する突設部に嵌着するための複数の突体からなる突設部と、を有し、部材本体の背面に突設部本体が配置されて部材本体の背面から突設部が突出するようになされる分離型突設部と、
を備える端面部材であって、
分離型突設部と一体に形成された部材本体の開口を対向させて2個の端面部材を突き合わせ、ケーブル導入部および薄膜が両側からケーブルに密接して外部環境から封止するようにしたことを特徴とするクロージャ用の端面部材。 - 請求項5に記載のクロージャ用の端面部材において、
前記ケーブル導入部は、
ケーブルが接触する閉塞膜と、
この閉塞膜付近の外側に設けられた肉厚部と、
を備えることを特徴とするクロージャ用の端面部材。 - 請求項5または請求項6に記載のクロージャ用の端面部材において、
前記分離型突設部は、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン三元共重合体)を材料とすることを特徴とするクロージャ用の端面部材。 - 請求項5〜請求項7の何れか1項に記載のクロージャ用の端面部材において、
前記分離型突設部は、部材本体の硬度をA゜とすると、分離型突設部の硬度はA゜から60゜までの中の何れかの値となることを特徴とするクロージャ用の端面部材。
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