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JP4292279B2 - 結晶作製器具 - Google Patents

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Description

本発明は、液−液拡散法で結晶を作製するときに使う結晶作製器具に関する。
タンパク質を結晶化する手法のひとつとして,液−液拡散法が知られている。この液−液拡散法は,タンパク質溶液と沈殿剤とを接触させて,その自由界面で両者を拡散させて,タンパク質を部分的に過飽和状態にさせ,これによって,タンパク質を結晶化させるものである。この液−液拡散法を用いてタンパク質を結晶化させるときの条件をスクリーニングするためには,多数の条件について,同時に,微量のサンプルで結晶化の実験をできるようにすることが好ましい。そのような実験を可能にする器具として,特許文献1に開示されたような結晶化プレートが知られている。本発明はこの種の結晶化プレートに関連がある。
米国特許公開2005/0201901
この特許文献1に開示されている結晶化プレートは,微量のサンプルで多数の結晶化条件についてスクリーニングが可能であり,プレート中に多数の細長い溝を形成して,その溝の内部でタンパク質溶液と沈殿剤を接触させるようにしている。この結晶化プレートは,タンパク質溶液の通路と沈殿剤の通路との間を開閉する開閉弁と,タンパク質溶液の供給口付近に配置したタンパク質溶液供給弁と,沈殿剤の供給口付近に配置した沈殿剤供給弁とを備えていて,これらの弁の開閉を制御することで,タンパク質溶液及び沈殿剤の供給作業を実施するとともに,タンパク質溶液と沈殿剤両者の間の相互拡散の開始を制御している。弁の開閉は,気体の圧力を利用しているため,加圧するための専用装置が必要である。拡散を開始した後は,一定期間後に開閉弁を閉じて,溶液からの水分の蒸発による濃度変化を利用して,結晶を析出させている。
また,液−液拡散法の一種として,ゲル・カウンタ・ディフュージョン法が知られている(非特許文献1及び特許文献2)。このゲル・カウンタ・ディフュージョン法は,ゲルを挟んでタンパク質溶液と沈殿剤を配置するもので,これによって,タンパク質溶液と沈殿剤がゲルを通して混じり合って,タンパク質が結晶化するものである。本発明は,このゲル・カウンタ・ディフュージョン法にも関連がある。
J. Synchrotron Rad. (2004) 11, 45-48 "A simplified counter diffusion method combined with a 1-D simulation program for optimizing crystallization conditions" 特開平6−321700号公報
液−液拡散法の結晶化プレート,及び,ゲル・カウンタ・ディフュージョン法を実施するための結晶化装置は,結晶を取り出すことが必ずしも容易ではないという問題がある。また,従来の結晶化プレートは,タンパク質溶液と沈殿剤に圧力をかけて充填するため,専用の加圧装置が必要である。
本発明の目的は,液−液拡散法を用いて微量のサンプルで結晶化を実施できて,かつ,結晶を取り出すことが容易な結晶作製器具を提供することにある。本発明の別の目的は,液−液拡散法を用いて微量のサンプルで結晶化を実施できて,かつ,流路内部の空気を逃がすことで充填を容易にした結晶作製器具を提供することにある。
本発明の結晶作製器具は,結晶化すべき物質を含む物質溶液から前記物質の結晶を作製するための結晶作製器具において,次の(ア)乃至(ウ)を備えている。(ア)次の(a)乃至(e)を備える流路プレート。(a)第1面と第2面を備える平板状の本体。(b)前記本体に形成された細長い流路であって,その流路の長手方向に延びるひとつの面が前記第2面に露出している流路。(c)前記本体に形成された物質溶液導入口であって,一端が前記第1面に開口していて他端が前記流路の第1端部に連通している物質溶液導入口。(d)前記本体に形成された結晶生成溶液導入口であって,一端が前記第1面に開口していて他端が前記流路の第2端部に連通している結晶生成溶液導入口。(e)前記本体に形成された空気抜き穴であって,一端が前記第1面に開口していて他端が前記流路の前記第1端部と前記第2端部の間の地点において前記流路に連通している空気抜き穴。(f)前記本体に形成されたゲル導入口であって,一端が前記第1面に開口していて他端が前記流路の前記第1端部と前記空気抜き穴の間の地点において前記流路に連通しているゲル導入口。(イ)前記第1面を覆う第1カバーシートであって,少なくとも前記物質溶液導入口の開口,前記結晶生成溶液導入口の開口,前記空気抜き穴の開口及び前記ゲル導入口の開口を気密に覆う第1カバーシート。(ウ)前記第2面を覆う第2カバーシートであって,可視光に対して透明で切込みを入れて剥がすことができる程度に柔軟であり,少なくとも前記流路の長手方向に延びる開口を気密に覆う第2カバーシート。
本発明の結晶作製器具は,上述のゲル導入口を省略したものであってもよい。また,本発明の結晶作製器具は,上述のゲル導入口と空気抜き穴の両方を省略したものであってもよい。
流路プレートの本体の材質はポリジメチルシロキサンであることが好ましい。また,第2カバーシートの材質はポリエチレンテレフタレート,ポリイミドまたはポリテトラフルオロエチレンであることが好ましい。その場合に,第1カバーシートの材質も同様の材質とすることができる。
本発明の結晶作製器具は,液−液拡散法を用いて微量のサンプルで特にタンパク質を結晶化させるのに最適であるが,液−液拡散法を用いてその他の物質を結晶化させることに用いることもできる。
本発明によれば,液−液拡散法を用いて微量のサンプルで結晶を作製する場合に,結晶を取り出すことが容易になる。また,空気抜き穴を設けると,物質溶液や結晶生成溶液,さらにはゲルを導入する際に,流路内部の空気が容易に抜けるので,圧力をかけなくても物質溶液と結晶生成溶液を充填することができる。
以下,図面を参照して本発明の実施例を詳しく説明する。図1は本発明の結晶作製器具の一実施例の分解斜視図である。この結晶作製器具は,液−液拡散法を用いて物質溶液(結晶化すべき物質を含む溶液)から結晶を作製するための器具である。以下の説明では,タンパク質結晶を作製することを例にして説明する。この結晶作製器具は,流路プレート10,第1カバーシート12,第2カバーシート14,ケース16及びケース蓋18からなる。この結晶作製器具の使用方法を簡単に説明すると,流路プレート10の底面(第2面)に第2カバーシート14を貼り付けてから,物質溶液としてのタンパク質溶液と,結晶生成溶液としての沈殿剤と,ゲルを,タンパク質溶液導入口と沈殿剤導入口とゲル導入口を介して,流路プレート10の流路内に充填する。それから,流路プレート10の上面に第1カバーシート12を貼り付ける。このように二つのカバーシート12,14で挟まれた状態の流路プレート10を,ケース16の内部に配置して,上からケース蓋18を被せる。この状態で所定時間が経過すると,流路プレート10の流路内でタンパク質の結晶が成長する。
ケース16の平面形状は矩形であり,その材質は透明な硬質プラスチック(例えばポリスチレン)である。ケース蓋18も,平面形状は同様に矩形であり,ケース16と同じ材質でできている。
流路プレート10は,平板状の本体に,タンパク質溶液,沈殿剤及びゲルのための流路や,タンパク質溶液,沈殿剤及びゲルのための導入口,さらには,空気抜き穴などを形成したものである。流路プレート10の本体の平面形状は90mm×60mmの矩形であり,その厚さは2〜3mm程度である。流路プレート10の本体の材質はポリジメチルシロキサン(Polydimethylsiloxane,略称はPDMS)である。このPDMSは無色透明なシリコーンゴムである。
第1カバーシート12と第2カバーシート14の平面形状は,流路プレート10と同じ大きさの矩形であり,材質はポリエチレンテレフタレートである。これらのカバーシートは,厚さが0.1〜0.15mmの,透明で柔軟なシートである。
流路プレート10と二つのカバーシート12,14とケース16とケース蓋18は,すべて,可視光に対して透明であり,これにより,流路プレート10の内部の状況を外部から観察できるようになっている。
図2は流路プレート10の上面(第1面)を示した平面図である。破線で示したものは,流路プレート10の底面(第2面)側に露出するように形成された8本の流路20a〜20hである。以下,8本の流路を特に区別しないで説明するときは,これらの流路を符号20で代表する。流路20の一端(第1端部)にはタンパク質溶液導入口24が連通しており,流路20の他端(第2端部)には沈殿剤導入口22が連通している。タンパク質溶液導入口24と沈殿剤導入口22は流路プレート10の上面に開口している。この開口部分から,タンパク質溶液と沈殿剤を導入できる。
流路プレート10には8本の流路20a〜20hが形成されている。これらの流路20a〜20hは,いずれも,上述のように,第1端部にタンパク質溶液導入口24が連通しており,第2端部に沈殿剤導入口22が連通している。8本の流路の特徴を説明する。第1の流路20aと第2の流路20bは,タンパク質溶液導入口24と沈殿剤導入口22の間には何も他の導入口等が連通していない。第1の流路20aと第2の流路20bの違いは流路の長さにあり,第1の流路20aの長さ(タンパク質溶液導入口24の中心から沈殿剤導入口22の中心までの距離)は50mmであり,第2の流路20bの長さは70mmである。第3の流路20cと第4の流路20dは,流路の途中にゲル導入口26と空気抜き穴28が形成されている。第3の流路20cと第4の流路20dの違いは空気抜き穴28の位置にあり,第3の流路20cよりも,第4の流路20dの方が,空気抜き穴28の位置がゲル導入口26に近い。第5の流路20eと第6の流路20fは,流路の途中に空気抜き穴28だけが形成されている。第5の流路20eと第6の流路20fの違いは空気抜き穴28の位置にあり,第5の流路20eよりも,第6の流路20fの方が,空気抜き穴28の位置が沈殿剤導入口22に近い。第7の流路20gは第5の流路20eに似ているが,その違いについては後述する。第8の流路20hは,流路の途中が二つに分岐していて,分かれた先が二つのタンパク質溶液導入口24に連通している。
タンパク質溶液導入口24の直径は2mmであり,沈殿剤導入口22の直径は6mmであり,ゲル導入口26の直径は2mmであり,空気抜き穴28の直径は0.5mmである。
図2に示す流路プレート10は,流路幅が異なる4種類のものを作製した。すなわち,流路幅が200μm,100μm,50μm,20μmの4種類である。流路深さは流路幅と同じである。各流路プレートにおいて,上述の8本の流路は,基本的には,互いに同一の流路幅になっている。
以下,流路幅が200μmの流路プレートを例にして,8本の流路の形状及び寸法を詳しく説明する。まず,第1の流路20aと第2の流路20bは,流路幅が200μmで,流路深さが200μmである。
次に,第3の流路20cを説明する。図4(A)は第3の流路20cを流路プレートの底面側から見た平面図であり,図4(B)は第3の流路20cを幅方向の中央で切断した切断端面図である。流路20cの両端にはタンパク質溶液導入口24と沈殿剤導入口22が連通している。流路20cの途中にはゲル導入口26と空気抜き穴28が連通している。空気抜き穴28はゲル導入口26とタンパク質溶液導入口24の間に位置している。この第3の流路20cはゲル・カウンタ・ディフュージョン法でタンパク質を結晶化するための流路である。図4(B)に示すように,タンパク質溶液導入口24,沈殿剤導入口22,ゲル導入口26及び空気抜き穴28は,それらの一端(上端)が流路プレートの上面38(第1面)に開口している。それらの導入口22,24,26及び空気抜き穴28の他端(下端)は,流路20cに連通している。そして,流路20cの長手方向に延びるひとつの面(底面側の面)が流路プレートの底面40(第2面)に開口している。
第3の流路20cは,その流路プレートの標準の流路幅となっている通路(以下,広い通路という)と,それよりも幅が狭い通路とから構成されている。なお,幅が広い,または,幅が狭い,という表現は相対的なものである。沈殿剤導入口22の側から述べると,第1の狭い通路30,第1の広い通路32,第2の狭い通路34,及び,第2の広い通路36が,順番につながっている。第1の広い通路32の長手方向の中央部にゲル導入口26が連通しており,第2の狭い通路34の長手方向の中央部に空気抜き穴28が連通している。狭い通路30,34は,タンパク質溶液が通路内を進むときのスピードを抑制するために設けているが,狭い通路を無くして,すべて同一幅の通路とすることもできる。
図6(A)は図4(A)の6A−6A線断面図であり,第1の広い通路32の断面形状を示している。第1の広い通路32の深さは200μmであり,幅も200μm(この流路プレートの標準の流路幅)である。この図では,通路32のひとつの面(下側の面)が流路プレートの底面(第2面)40に開口していることがよく分かる。図6(B)は図4(A)の6B−6B線断面図であり,第1の狭い通路30の断面形状を示している。第1の狭い通路30の深さは200μmであり,幅は50μmである。狭い通路と広い通路は,深さが同じで,幅だけが異なっている。図4(A)に戻って,第2の広い通路36の断面形状は第1の広い通路32と同じであり,第2の狭い通路34の断面形状は第1の狭い通路30と同じである。
図4(A)において,タンパク質溶液導入口24の中心から沈殿剤導入口22の中心までの距離L1は70mmである。第1の狭い通路30の距離L2は2mmであり,第1の広い通路32の距離L3は10mmであり,第2の狭い通路34の距離L4は3mmである。したがって,第2の広い通路36の距離は51mmであり,他の通路30,32,34と比較して長くなっている。第2の広い通路36の途中は省略して図示している。
図3は第3の流路20cの一部の斜視図であり,流路の幅方向の中央で切断した状態を示している。沈殿剤導入口22の側から順に,第1の狭い通路30,第1の広い通路32,第2の狭い通路34,及び,第2の広い通路36が順番につながっている。そして,第1の広い通路32の長手方向の中央部にゲル導入口26が連通しており,第2の狭い通路34の長手方向の中央部に空気抜き穴28が連通している。
次に,図2に戻って,第4の流路20dを説明する。この第4の流路20dは第3の流路20cとほぼ同じである。第3の流路20cと違うところは,第3の流路20cと比較して,空気抜き穴28の位置がゲル導入口26に近づいていることである。
次に,第5の流路20eを説明する。図5(A)は第5の流路20eを流路プレートの底面側から見た平面図であり,図5(B)は第5の流路20eを幅方向の中央で切断した切断端面図である。流路20eの両端にはタンパク質溶液導入口24と沈殿剤導入口22が連通していて,流路20eの途中には空気抜き穴28が連通している。ゲル導入口が存在しないこと以外は,第3の流路20cと同じである。この流路20eはゲルを利用しない液−液拡散法でタンパク質を結晶化するための流路である。広い通路の幅は200μmで,狭い通路の幅は50μmである。
図2に戻って,第6の流路20fは,第5の流路20eとほぼ同じであるが,第5の流路20eと比較して,空気抜き穴28の位置が沈殿剤導入口22に近づいている。
第7の流路20gは,流路の幅が200μmで,深さが200μmである。第5の流路20eと類似しているが,第5の流路20eと異なっているところは,空気抜き穴28の付近でも流路が狭くなっていないことである。
第8の流路20hは,流路の幅が200μmで,深さが200μmであり,流路の途中が二つに分岐している。
以上の説明は,標準の流路幅が200μmの流路プレートの例であるが,流路幅が100μm,50μm,20μmの流路プレートの場合は,上述の200μmを,それぞれ,100μm,50μm,20μmに置き換えればよい。ただし,標準の流路幅よりも狭い通路については(第3の流路20c〜第6の流路20fに存在する),次のようにしている。標準の流路幅が100μmの流路プレートの場合は,狭い通路の幅は50μmである。標準の流路幅が50μmの流路プレートの場合は,狭い通路の幅は20μmである。標準の流路幅が20μmの流路プレートの場合は,狭い通路の幅は10μmである。
流路プレートに細長い流路を形成するには,フォトレジストを用いたリソグラフィー技術を用いることができる。
図7は結晶作製器具の使用方法を説明する切断端面図である。図2に示す8種類の流路のうち,第3の流路20cを用いて,ゲル・カウンタ・ディフュージョン法でタンパク質を結晶化する例である。まず,図7(A)に示すように,流路プレート10の底面40(第2面)に第2カバーシート14を貼り付ける。流路プレート10の材質は弾力性のあるPDMSであり,第2カバーシート14の材質は柔軟なポチエチレンテレフタレートであるので,第2カバーシート14を流路プレート10の底面40に押し付けるだけで,流路を気密に封止するだけの密着性がある。次に,マイクロピペットを用いて,ゲル導入口26にゲル42を導入する。ゲル42はゲル導入口26から通路20cの内部へと広がっていく。ゲルの導入量は,沈殿剤導入口22及び空気抜き穴28のところにゲル42が見え始めるまでとする。次に,図7(B)に示すように,マイクロピペットを用いて,沈殿剤導入口22に沈殿剤44を導入する。沈殿剤44の導入量は,沈殿剤導入口22の開口付近まで沈殿剤44を満たすまでとする。次に,マイクロピペットを用いて,タンパク質溶液導入口24にタンパク質溶液46を導入する。タンパク質溶液46は細い通路20cの内部を進んでいくが,タンパク質溶液46が空気抜き穴28のところに到達すると,空気抜き穴28の内部を上昇する。タンパク質溶液46の導入量は,タンパク質溶液導入口22及び空気抜き穴28の開口付近までタンパク質溶液46を満たすまでとする。もし,空気抜き穴28が無いとすると,特に流路20cの幅が狭い場合には,充填済みのゲル42と,導入するタンパク質溶液46との間に,空気溜まりができてしまうおそれがある。空気抜き穴28があると,空気溜まりができるおそれはなく,空気が容易に逃げていく。
沈殿剤44とタンパク質溶液46の導入が完了したら,図7(C)に示すように,流路プレート10の上面38(第1面)に第1カバーシート12を貼り付ける。第1カバーシート12も,第2カバーシート14と同様に,柔軟なポリエチレンテレフタレートでできているので,第1カバーシート12を流路プレート10の上面38に押し付けるだけで,タンパク質溶液導入口24の開口,沈殿剤導入口22の開口,ゲル導入口26の開口,及び,空気抜き穴28の開口を,気密に封止するだけの密着性がある。カバーシート12,14の材質であるポリエチレンテレフタレートは,水分の透過性が低いので,水分の蒸発による結晶化はほとんど起きないと考えられる。タンパク質の結晶化は,ゲル42を通して,タンパク質溶液46が沈殿剤44に拡散し,沈殿剤44がタンパク質溶液46に拡散していく過程で,タンパク質溶液46中でタンパク質の濃度が過飽和になることで達成されると考えられる。
二つのカバーシート12,14に挟まれた状態の流路プレート10は,図1に示すように,ケース16の中に収容する。その後,ケース蓋18を閉じる。流路プレート10を収容したケース16は,恒温装置の中にセットして,所定時間だけ静置しておき,タンパク質が結晶化するのを待つ。ケース16,ケース蓋18,流路プレート10,二つのカバーシート12,14は,すべて透明なので,外部からタンパク質の結晶化の様子を確認できる。十分な大きさの結晶ができたことを確認できたら,以下に述べる方法で,流路から結晶を取り出す。なお,図7(C)では,タンパク質の結晶48が流路内20c内に析出された状態を模式的に示している。
本発明の結晶作製器具は,ゲル導入口,沈殿剤導入口及びタンパク質溶液導入口に,それぞれ,ゲル,沈殿剤及びタンパク質溶液を導入するだけでセットアップが完了するので,非常に簡便であり,サンプル量が微量であっても,再現性が良好である。空気抜き穴がある場合は,ゲルとタンパク質溶液を導入する際に,加圧注入しなくてもよい。ひとつの流路当たり(ひとつの条件当たり)のサンプル量は非常に少なくて済み,例えば,最も少ない量で0.1μリットル未満でも実験が可能である。
ゲルを用いない場合は,図2の第1の流路20a,第2の流路20b,及び,第5の流路20e〜第8の流路20hのいずれかを用いて,結晶化の実験をすることができる。その場合は,まず,沈殿剤を通路の途中までに導入し,その後,タンパク質溶液を通路に導入して,両者が直接接触するようにする。
図8はタンパク質の結晶を取り出す方法を示す斜視図であり,カバーシートの一部を切り取って示している。流路20内に結晶48が析出された状態の流路プレート10は,二つのカバーシート12,14に挟まれた状態のままでケースから取り出して,これを裏返しにする。これにより,第2カバーシート14が上に来る。次に,カッターナイフ(図示せず)を用いて,結晶48を取り囲むように第2カバーシート14に切込み50を入れる。切込み50は,PDMS製の流路プレート10まで到達するようにする。そして,切込み50のところから,第2カバーシート14の切片52を流路プレート10の底面40から剥がす。これにより,流路プレート10の流路20が露出する。次に,結晶取出器具54を用いて,結晶48を取り出す。このように,第2カバーシート14を透明でかつ柔軟なシートで形成したことにより,第2カバーシート14を所望の箇所で切り取ることで,流路内の結晶を露出させることができ,結晶の取出しが容易になる。取り出した結晶は,X線結晶構造解析などの分析に供することができる。流路プレート10は,通常は,使い捨てであり,カッターで傷を付けても構わない。
次に,結晶を実際に作製したときの条件を説明する。タンパク質溶液としては,リゾチーム溶液とソーマチン溶液を準備した。リゾチーム溶液は,濃度80mg/mlのHEW−リゾチーム(Lysozyme)(和光純薬製)で,50mM酢酸Na(和光純薬製),pH4.7に溶解したものである。リゾチーム用の沈殿剤は,10%NaCl(和光純薬製),50mM酢酸Na(和光純薬製),pH4.7である。
ソーマチン溶液は,濃度20mg/mlのソーマチン(Thaumatin)(SIGMA製)である。ソーマチン用の沈殿剤は,CrystalScreen 1-29 [0.8 M Potassium Sodium Tartrate tetrahydrate, 0.1M HEPES-Na, pH 7.5](HamptonResearch製)である。
ゲルは,1%(w/v)アガロース(Agarose)(和光純薬製),0.04%NaN(和光純薬製)である。
図9に示す一覧表はタンパク質の結晶化の実験結果を示すものである。流路幅の異なる4種類の流路プレートを用いて,各流路プレートについて第1流路20aから第4流路20dまでを用いて,リゾチームまたはソーマチンを結晶化したものである。実験番号1〜4番は流路幅200μmの流路プレートを用いたものであり,実験番号5〜8番は流路幅100μmの流路プレートを用いたものであり,実験番号9〜12番は流路幅50μmの流路プレートを用いたものであり,実験番号13〜16番は流路幅20μmの流路プレートを用いたものである。各流路プレートについて,図2に示す第1の流路20aから第4の流路20dまでを用いて実験を行った。使用したタンパク質溶液は,リゾチーム溶液またはソーマチン溶液である。
「Set up」の欄は,流路にゲルとタンパク質溶液及び沈殿剤をうまく充填できたかどうかを示している。○印はうまく充填できたことを示している。
日数の欄には,その経過日数のときに流路内に結晶が確認できたかどうかを示している。「C」と記入された箇所は,結晶が確認できたことを示している。「A」と記入された箇所は,アモルファスの析出物が確認できたことを示している。何も記入されていない箇所は,観察した限りでは何も変化がなかったことを示している。
上述の実施例では,二つのカバーシート12,14の平面形状は流路プレート10の平面形状と同じにしているが,カバーシートはもっと小さくてもよい。すなわち,第1のカバーシート12は,少なくともタンパク質溶液導入口の開口,沈殿剤導入口の開口,空気抜き穴の開口及びゲル導入口の開口を気密に覆うことができるような大きさであれば足りる。その場合に,1枚のカバーシートにしないで,小さなサイズのものを複数個用意してもよい。同様に,第2のカバーシート14も,少なくとも流路プレートの底面側における各流路の開口部を覆うことができるような大きさであれば足りる。この場合も,1枚のカバーシートにしないで,細長いサイズのものを複数個用意してもよい。
二つのカバーシート12,14の材質としては,上述のポリエチレンテレフタレートのほかに,ポリイミドまたはポリテトラフルオロエチレンを使うこともできる。
本発明の結晶作製器具の一実施例の分解斜視図である。 流路プレートの上面(第1面)を示した平面図である。 第3の流路の一部の斜視図である。 第3の流路を流路プレートの底面側から見た平面図と,その流路の切断端面図である。 第5の流路を流路プレートの底面側から見た平面図と,その流路の切断端面図である。 図4(A)の6A−6A線断面図と6B−6B線断面図である。 結晶作製器具の使用方法を説明する切断端面図である。 タンパク質の結晶を取り出す方法を示す斜視図である。 タンパク質の結晶化の実験結果を示す一覧表である。
符号の説明
10 流路プレート
12 第1カバーシート
14 第2カバーシート
16 ケース
18 ケース蓋
20 流路
22 沈殿剤導入口
24 タンパク質溶液導入口
26 ゲル導入口
28 空気抜き穴
30 第1の狭い通路
32 第1の広い通路
34 第2の狭い通路
36 第2の広い通路
38 流路プレートの上面(第1面)
40 流路プレートの底面(第2面)
42 ゲル
44 沈殿剤
46 タンパク質溶液
48 結晶
50 切込み
52 切片
54 結晶取出器具

Claims (6)

  1. 結晶化すべき物質を含む物質溶液から前記物質の結晶を作製するための結晶作製器具において,次の(ア)乃至(ウ)を備える結晶作製器具。
    (ア)次の(a)乃至(f)を備える流路プレート。
    (a)第1面と第2面を備える平板状の本体。
    (b)前記本体に形成された細長い流路であって,その流路の長手方向に延びるひとつの面が前記第2面に露出している流路。
    (c)前記本体に形成された物質溶液導入口であって,一端が前記第1面に開口していて他端が前記流路の第1端部に連通している物質溶液導入口。
    (d)前記本体に形成された結晶生成溶液導入口であって,一端が前記第1面に開口していて他端が前記流路の第2端部に連通している結晶生成溶液導入口。
    (e)前記本体に形成された空気抜き穴であって,一端が前記第1面に開口していて他端が前記流路の前記第1端部と前記第2端部の間の地点において前記流路に連通している空気抜き穴。
    (f)前記本体に形成されたゲル導入口であって,一端が前記第1面に開口していて他端が前記流路の前記第2端部と前記空気抜き穴の間の地点において前記流路に連通しているゲル導入口。
    (イ)前記第1面を覆う第1カバーシートであって,少なくとも前記物質溶液導入口の開口,前記結晶生成溶液導入口の開口,前記空気抜き穴の開口及び前記ゲル導入口の開口を気密に覆う第1カバーシート。
    (ウ)前記第2面を覆う第2カバーシートであって,可視光に対して透明で切込みを入れて剥がすことができる程度に柔軟であり,少なくとも前記流路の長手方向に延びる開口を気密に覆う第2カバーシート。
  2. 結晶化すべき物質を含む物質溶液から前記物質の結晶を作製するための結晶作製器具において,次の(ア)乃至(ウ)を備える結晶作製器具。
    (ア)次の(a)乃至(e)を備える流路プレート。
    (a)第1面と第2面を備える平板状の本体。
    (b)前記本体に形成された細長い流路であって,その流路の長手方向に延びるひとつの面が前記第2面に露出している流路。
    (c)前記本体に形成された物質溶液導入口であって,一端が前記第1面に開口していて他端が前記流路の第1端部に連通している物質溶液導入口。
    (d)前記本体に形成された結晶生成溶液導入口であって,一端が前記第1面に開口していて他端が前記流路の第2端部に連通している結晶生成溶液導入口。
    (e)前記本体に形成された空気抜き穴であって,一端が前記第1面に開口していて他端が前記流路の前記第1端部と前記第2端部の間の地点において前記流路に連通している空気抜き穴。
    (イ)前記第1面を覆う第1カバーシートであって,少なくとも前記物質溶液導入口の開口,前記結晶生成溶液導入口の開口及び前記空気抜き穴の開口を気密に覆う第1カバーシート。
    (ウ)前記第2面を覆う第2カバーシートであって,可視光に対して透明で切込みを入れて剥がすことができる程度に柔軟であり,少なくとも前記流路の長手方向に延びる開口を気密に覆う第2カバーシート。
  3. 結晶化すべき物質を含む物質溶液から前記物質の結晶を作製するための結晶作製器具において,次の(ア)乃至(ウ)を備える結晶作製器具。
    (ア)次の(a)乃至(d)を備える流路プレート。
    (a)第1面と第2面を備える平板状の本体。
    (b)前記本体に形成された細長い流路であって,その流路の長手方向に延びるひとつの面が前記第2面に露出している流路。
    (c)前記本体に形成された物質溶液導入口であって,一端が前記第1面に開口していて他端が前記流路の第1端部に連通している物質溶液導入口。
    (d)前記本体に形成された結晶生成溶液導入口であって,一端が前記第1面に開口していて他端が前記流路の第2端部に連通している結晶生成溶液導入口。
    (イ)前記第1面を覆う第1カバーシートであって,少なくとも前記物質溶液導入口の開口及び前記結晶生成溶液導入口の開口を気密に覆う第1カバーシート。
    (ウ)前記第2面を覆う第2カバーシートであって,可視光に対して透明で切込みを入れて剥がすことができる程度に柔軟であり,少なくとも前記流路の長手方向に延びる開口を気密に覆う第2カバーシート。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の結晶作製器具において,前記本体の材質はポリジメチルシロキサンであることを特徴とする結晶作製器具。
  5. 請求項1から4までのいずれか1項に記載の結晶作製器具において,前記第2カバーシートの材質はポリエチレンテレフタレート,ポリイミドまたはポリテトラフルオロエチレンであることを特徴とする結晶作製器具。
  6. 請求項5に記載の結晶作製器具において,前記第1カバーシートの材質はポリエチレンテレフタレート,ポリイミドまたはポリテトラフルオロエチレンであることを特徴とする結晶作製器具。
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