JP4289799B2 - 組込みアイソレーターを具えた低域フィルター装置と該装置を有した個人機器 - Google Patents
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Description
この発明は、狭帯域サービス(アナログまたはISDN)および広帯域サービス(xDSLまたはHomePNA)を有する、アクセスネットワークに接続された、個人機器用の低域フィルター装置、並びにそのような装置を含む、個人機器に関する。
【0002】
個人機器とは、顧客構内ネットワーク(CPN)のことを意味する。それは、構内(NID、つまりネットワーク中継区分)の端末を出発点とし、全てのケーブル、銅線の対、および電話用ソケットを含む。該個人機器は、狭帯域サービスおよび広帯域サービスにアクセスする目的で、(たぶんPABXのような稼動中の機器を経由して)ネットワークに接続される。
【0003】
該個人機器は、実際上、電話ネットワークに接続される、次のものを含む電話的、および遠隔データ的機器である。該個人機器に含まれるものは、電話ハンドセット、ファックス、アンサリングマシン、モデム、あるいは任意の別タイプのアナログあるいはデジタル機器(ISDN)のようなものを含めた、1個以上の狭帯域端末、並びにDSLまたはHomePNA技術に基づく、1個以上の広帯域端末である。
【0004】
これ以降では、狭帯域端末をTBEと略称し、広帯域端末をTLBと略称する。広帯域サービスとは、狭帯域サービスよりも、高い位置のスペクトル帯域で送信される、あらゆるサービス(つまり、10kHzより高い周波数による、電話送信あるいはISDN)のことを意味する。これらは典型的に、xDSLネットワークで配信されるサービス、あるいは例えば、HomePNAとして知られる、純粋に個人的システムに基づく、サービスである。
【0005】
xDSLという用語は、SDSL、ADSLおよびADSL−Liteのような通信技術群を総称する広帯域サービスに与えられた名称である。
【0006】
HomePNAとは、業界団体が電話間の、統一送信規格を取り決めるために、1998年に設立したホーム電話線ネットワーク協定のことである。ここで述べたことを拡張解釈して、いわゆるHomePNAは、HomePNA協定に適合するか否かにかかわらず、対になった銅製電話線による、全ての送信システムを、意味するようになった。
【0007】
今までに出された出版物は、専ら次の主題に関するものであった:
−ADSL−Lite、およびさらにもっと一般的に、分散配置フィルタリングにかかわる諸問題、並びにその技術的インパクト;
−低域フィルターの設計。
【0008】
次の諸団体から発表された文献調査:
−UAWG:ユニバーサルADSL作業グループ
−ADSLフォーラム
−ITU SG15Q4 国際テレコミュニケーションズ・ユニオン−研究グループ15−問題点4
【0009】
この発明が属する技術分野に関連する、勧告事項、および諸規準の中には、次のようなものが有る:
*ITU−T:
−SG15/Q4:決定 G.992.1(ADSLモデム)、
−SG15/Q4:決定 G.992(ADSL−Lite、あるいはスプリッター無しのモデム)、
−SG15/Q4:決定 G.996.1(DSLシステムを性能評価するための試験法)、
−勧告 Q.552「デジタル交換局の、2線式アナログ中継器における送信特性」。
【0010】
また、*ETSIについては、次のようなものが有る:
*ETSI:
−TBR21:端末装置(TE);(TEが音声電話サービスを、サポートしている場合を除いて)ネットワークがアドレスする、TEにおける、アナログ式公的交換局による、電話ネットワーク(PSTNs)へ接続するために、汎ヨーロッパ的認可を得るための、アタッチメントへの要求条件は、もしできるなら、デュアルトーン多重周波数(DTMF)信号手段によることである。
−TBR37:草案EN 301 437 V1.1.1(1998−09)−端末装置(TE);ネットワークがアドレスする、音声電話サービスを、サポートするTEに、アナログ式公的交換局による、電話ネットワーク(PSTNs)へ接続するために、汎ヨーロッパ的認可を得るための、アタッチメントへの要求条件は、もしできるなら、デュアルトーン多重周波数(DTMF)信号手段によることである。
【0011】
申し込み者が遭遇する、問題の状況は次の通りである:
【0012】
ひとつのIPCが、あるアクセスネットワークに接続される。該接続によって、別の諸TBEへ狭帯域サービスを、配信することが可能となる。
【0013】
この同一IPCが、1個以上の諸TLB(xDSLタイプ、あるいは例えばHomePNAという、個人的LANタイプのどちらでも)へ広帯域サービスを、配信する目的で使用することができる。
【0014】
同一IPCで、ふたつの帯域のサービスを、同時に搬送することは、当該信号を多重周波数化することによって達成される。
【0015】
同一IPCで、狭帯域サービスと、広帯域サービスとを、多重周波数化するには、ふたつの帯域サービス間の透過性を、保証(相互干渉を皆無に)するために、1個以上のTBEの前(あるいは中)に、低域フィルター(英語の専門用語でLPFという)を必要とすることが多い。
【0016】
次に、分散配置した、複数のフィルター(「分散配置LPF」、あるいはもっと一般的に「分散配置したフィルター」)という概念を引き合いに出す。この概念を以下に詳しく述べる。
【0017】
以前は知られておらず、終始変化することができる、多数のフィルターを、使用するということは、1個または複数個のTBEと、個人機器との間に、インピーダンス・ミスマッチングという問題を有する。例えば、従来の電話サービスにおいて、このインピーダンス・ミスマッチングは、音声品質の劣化という結果を招く。
【0018】
あるADSLモデムを、サービス状態化するには、従来、狭帯域信号(アナログまたはISDNサービス)、およびADSL信号(広帯域サービス)に対して、個人機器の入力端に、セパレーター、またはスプリッター機器を必要とした。
【0019】
該サービスのそれぞれは、次に別々に、ふたつの個々の施設(銅線の対)を経由して、臨時のTBE、またはTLB(典型的にはADSLモデム)にまわされる。
【0020】
1998年にひとつの新しい概念が生じた:「スプリッター無し」、これは、信号スプリッターの排除を想定するものである。しかしながら、大部分の場合、TBEのいくつか、あるいは全ての前に、低域フィルターを、装着することが必要になり、さもないと、広帯域信号が電話機器と干渉する。その逆もまた同じである。
【0021】
分散配置フィルタリング、あるいは「分散配置したフィルター」という概念が次に引き合いに出された。この概念の主な特徴は、顧客が、ADSLモデム、およびフィルターを、図1Aに図示するように、独自のシンプルな方法で、取付けることが可能な点にある。
【0022】
従来技術で用いられた、フィルターの一例が、図1Bに図示されている。これは、Excelsus社により、販売されているフィルターである。
【0023】
そのような解決策が、実用的であるためには、次の諸点が追従する必要がある:
1.分散配置したフィルターを用いても、各TBEにより感知される、狭帯域サービスの品質を保持しなければならない;
2.狭帯域サービスを用いても、ADSL信号(例えば、電話セットのハンギングアップ、またはピッキングアップ)が有する、広帯域サービスと干渉してはならない。その逆もまた同じである;
3.上記ポイント1および2は、取付けられる、顧客の個人機器の数がどのようであっても、条件を満たさなければならない。
4.用いられるフィルターの形式は、顧客の個人機器に取付けられる、フィルターの数と無関係でなければならない。
5.それぞれのフィルターの、ユニット単価は、安価を維持しなければならない。
【0024】
ひとつのフィルターが、顧客の個人機器に挿入されるとき、そのことが、狭帯域サービスの、回復を減損させてはならない。例えば、該フィルターが、TBEのアクセスインピーダンスと、マッチしたインピーダンスを持たなければならない。
【0025】
インピーダンス・ミスマッチがあると、その結果として、アナログサービスの、回復パラメーターを減損する。従って、当該国で効力のある、規定あるいは勧告に不適合となる。
【0026】
例えば、音声サービスに関して、TBEと電話アクセスとの間に、インピーダンス・ミスマッチがあると、ローカルエコーという現象が発生し、そのレベルはミスマッチングの程度と符合する。
【0027】
例えば、ヨーロッパにおける勧告事項、および諸規準の中で、TBE(音声および非音声)は、ETSI出版物に述べられている、いくつかのインピーダンス形式を持つことができる:−TBR21およびTBR37。
【0028】
国際レベルでは、ITU−Tにより出版された、勧告事項、および諸規準が、同じ点を扱っている:勧告事項 Q.552「デジタル交換局の、2線式アナログ中継器における送信特性」。
【0029】
これらの出版物はまた、狭帯域サービスの、評価パラメーターについても述べ、「リターンロス」、あるいは挿入ロス、および挿入ロスのゆがみ、などに関して条件を満たすように、勧告している。
【0030】
非常に多くのTBEの前に、並列にいくつかの、フィルターを配置すると、顧客の個人機器(IPC)およびフィルターで形成される、該アッセンブリーの結果的なインピーダンスを、モディファイする:TBEのそれぞれで見られる「IPC+フィルター」。
【0031】
この規定に対する唯一の例外は、いわゆる一次フィルターである。これは、単純なインダクター(誘導子)の場合である。それらのいくつかを並列に配置しても、IPCにおける結果的なインピーダンスは、モディファイされない。
【0032】
該問題点は、次の通りである:フィルターの強さは、第1次近似で、オクターブ当り、nx6dBである。ここで、nはフィルターの次数である。一次フィルターは、狭帯域サービスを、広帯域サービスから、充分に保護することができない。電話機器に関しては、残留ノイズ(ヒス)が、そのとき知覚できる。
【0033】
1よりも大きい次数の、フィルターに対して、ひとつの有り得る解決策は、該フィルターを、それぞれのTBEから見たインピーダンスが、与えられた構成に適合するように、設計することから成る。例えば、もし該顧客の機器が、「n」フィルターの使用を要求するならば、この特定状況に適合した低域フィルターを、作成することが可能である:「n」フィルターをIPCに並列に取付ける。
【0034】
そのときの問題点:フィルターの追加、あるいは除去が、全体のインピーダンスを変化させ、上述の状況に導く:TBEと、IPCおよびフィルターから成る、アッセンブリーとの間の、インピーダンスがミスマッチとなる。
【0035】
新種のフィルターがまた、Siemens Telecom Networks社のB.Beemanによって提案された。この技法のために探求された目標は、並列に取付けられる、フィルターの数が変化するとき、「リターンロス」水準(ここでは4kHzで測定される)の変動を制限するために、フィルターのインピーダンスZを、モディファイすることから成る。
【0036】
それぞれのフィルターが、TBEと厳密にマッチした、インピーダンスを個々に持っているわけではなく、リターンロスは、僅かな与えられた構成限界内で、ほんの僅かに変動するだけである。
【0037】
この解決策は、フィルター数量の影響を減少させるが、それを完璧にキャンセルするわけではない。
【0038】
そのことは不満である。何故なら、異なる国々で行なわれている勧告(例えばITU−T q.552、あるいはETSI TBR21およびTBR37)の条件満足を保証しないからである。
【0039】
結論として、現時点では、次の性質を同時に満足する、いかなる装置も存在しない:
−アナログまたはISDNサービス、あるいは諸サービスの品質を維持すること、
−1個以上のTBEの前(または中)に取付けることができ、フィルターの全数量を、終始不確定で変更可能とする、単純な形式のフィルターを設計すること。
【0040】
この発明は、これらの不都合を、改善することが可能である。
【0041】
この発明の目的は、狭帯域サービス(アナログまたはISDN)、および広帯域サービス(xDSLまたはHomePNA)を有する、アクセスネットワークに、接続された個人機器用の、狭帯域端末のためのフィルター装置であって、主として次の特徴を有する、フィルター装置である。該フィルター装置が、低域フィルター手段と、隔離手段とを含み、狭帯域端末がオンフック状態にあるときに、呼出し信号の通過を可能とし、該フィルター装置が、高入力インピーダンスを有することができ、該フィルター装置を、機器から隔離させることを特徴とするフィルター装置。
【0042】
第1実施例として、該フィルター手段と、隔離手段とが、機能において別個であることができる。
【0043】
該フィルター手段は、1個以上の別個の低域フィルターを含むことができる。
【0044】
もうひとつの特徴として、該隔離手段が、対向配置されて、かつ並列配置された、スイッチダイオードを含む。
【0045】
もうひとつの特徴として、該隔離手段が、対向配置されて、かつ並列配置された、ツェナーダイオードを含む。
【0046】
もうひとつの特徴として、該フィルター手段が、LCタイプのフィルターを含み、該隔離手段が、上記フィルターの入力部に配置される。
【0047】
もうひとつの特徴として、該フィルター手段が、LCタイプのフィルターを含み、該隔離手段が、上記フィルターのインダクターとコンデンサーの間に配置される。
【0048】
第2実施例として、該フィルター手段と隔離手段とが、機能において相関していることができる。
【0049】
この第2モードのひとつの特徴として、該フィルター手段と隔離手段とが、低域フィルター、ダイオードブリッジ、および少なくとも1個のリレーを含む。
【0050】
この第2モードのもうひとつの特徴として、該フィルター手段が、二次LCフィルターを含み、該隔離手段(I)が、上記フィルターのコンデンサーのそれぞれの側に配置され、該装置がまた、少なくとも2個の別のコンデンサー(C’)を含み、フィルターの隔離手段およびコンデンサーで形成される、アッセンブリーに対して、それぞれが並列に配置される。
【0051】
第3実施例として、それは上記実施例のオプション的特徴のひとつに相当するが、該フィルター手段が、高インピーダンスの二次LCフィルターを含み、個人機器側の装置の入力端に配置されて、第2のフィルターが第1のフィルターと結合され、その作動が直接的に、該隔離手段に依存する。
【0052】
該第2のフィルターが、フィルターLCのコンダクターと並列になった、コンデンサーを含み、そのコンデンサーが、該隔離手段内または該隔離手段の後に配置される。
【0053】
第2実施例の変形と第3実施例とを結合した、望ましいモードとして、該隔離手段がLCフィルターの後に配置され、第2のフィルターのコンデンサーが、該隔離手段内に置かれ、第2のフィルターの隔離手段およびコンデンサーで形成される、アッセンブリーに対して、他の2個のコンデンサーが、互いに並列に配置される。
【0054】
この発明のもうひとつの目的は、狭帯域サービスおよび広帯域サービスを有する、アクセスネットワークに接続された、少なくとも1個の狭帯域端末と、少なくとも1個の広帯域端末を含む個人機器であって、次のものを含むことを特徴とする個人機器である。そこに含まれるものは、少なくとも1個のフィルター装置で、低域フィルター手段と、隔離手段とを含み、狭帯域端末がオンフック状態にある時に、呼出し信号の通過を可能とし、該フィルター装置が、高入力インピーダンスを持つことができ、該フィルター装置を、機器から隔離させることを特徴とする。
【0055】
ひとつの実施例として、該フィルター装置が、ネットワークのアクセス、あるいは端末をネットワークに接続するリード線において、狭帯域端末の入力端に配置される。
【0056】
もうひとつの実施例として、該装置が、狭帯域端末内に配置される。
【0057】
この発明の、その他の特徴および利点は、添付の図面と関連する、以下の記述を読めば、明らかになるであろう。
【0058】
図2Aに示すように、フィルター装置は独立の装置として狭帯域端子TBE1,TBE2,TBE3の前の個人機器に挿入できるし、(例えば壁ソケットP1とTBE1のコネクターC1との間)またはTBEに直接組み込んでもよい(例えば導線中:例えばTBE3,D3または端子中に組み込む、例えばTBE4)。
【0059】
また装置は隔離された数個の狭帯域端子となるようにしてもよく、これらは同じ装置に同時に接続されている。
【0060】
図2Bにおいて、この発明のフィルター装置は機器の狭帯域端子TBE1を「HomePNA」システムTLB1およびTLB2の広帯域信号に対して隔離することができる。
【0061】
図2A,2Bに示すように、個人機器は組込みアイソレーターとともに個人機器の1以上の端子TBEの前に配置された複数の低域フィルター装置を有していてもよい。
【0062】
この発明のフィルター装置は、端子TBEがオンフック状態にあるときに、フィルターの低域フィルター機能Fと隔離機能Iとを結合する。
【0063】
フィルターおよび隔離機能は、第1の実施例(図8A,8B,9,11A,11B)のように物理的に別離されてもよいし、第2の実施例(図12)のように相関されていてもよい。
【0064】
この発明のフィルター装置の動作を以下に記載する。TBEがオフフック状態のときには、問題としている狭帯域サービスの周波数(アナログまたはISDN)に関して低域フィルターのように動作し、それに整合したTBEインピーダンスを有する。TBEがオンフック状態のときにはフィルター機能を隔離する。TBEがオンフック状態のときには、呼び出し電流のTBEへの送信を防止しない(つまり呼出し信号に対して透過性である)。
【0065】
したがって装置は、個人機器IPC中に装備されている端子の個数に関係なく、狭帯域サービスと広帯域サービスとの間の透過性を保証するのである。
【0066】
この発明の装置は分散フィルターに伴う構造のタイプには拘らないのが望ましい。特にこの装置は3通りの形でユーザーが装填することができる。端子TBE1の場合には、独立の装置が電話ソケットに接続される。端子TBE2の場合には、装置は電話導線中に挿入される。端子TBE3の場合には、装置は端子に組み込まれる。
【0067】
図3A,4,5にこの発明のフィルター装置Dnの機能を示す。該装置Dnは電話ネットワーク(IPC)のアクセスCnに接続されている。また装置は低域フィルターに併設されたアイソレーターIを有しており、呼び出し信号Sの通過のためのチャンネルを残してある。
【0068】
図4に端子TBnがオンフック状態のときの装置の状態を示す。この場合装置は残りの機器IPCから低域フィルターを隔離する。この結果機器のインピーダンスは1個(または以上)の装置の存在により影響されない。装置は呼出し電流と干渉しない。
【0069】
装置のアイソレーターIの前にインダクター(一次フィルターF’に等しい)を挿入することもできる。
【0070】
端子TBnがオフフック状態のときの装置の状態を図5に示す。問題としている狭帯域サービスの周波数(アナログまたはISDN)については装置は低域フィルターのように動作する。
【0071】
装置は同じ周波数について端子TBEn側に整合するインピーダンスを有している。装置は呼出し信号に対して透過性を保つ。
【0072】
図3Bに示すように、「インピーダンスアイソレーター」機能と数個の併設された低域フィルターと結合してもこの発明の装置は構成できる。この場合アイソレーターは付設された低域フィルターFz1およびFz2の全てに作用し、少なくとも1個のTBEがオフフック状態のときに透過性となり、全てのTBEがオンフック状態のときに隔離する。低域フィルターはインピーダンスが異なっても同じであってもよい。
【0073】
したがって、TBE間のインピーダンスが問題とする低域フィルターの出力端により呈されるものに整合していれば、TBEを装置の各出力端に接続することもできる。
【0074】
国によっては種々のタイプのインピーダンスでTBEは現在展開しており、例えば電話機では600ohmであり、また複合インピーダンスもある(例えばTBR21によるものもある)。
【0075】
したがって「二重」装置を設計することもでき、ひとつは2つの低域フィルター出力端を有し、その出力インピーダンスは問題とする国に現存するTBEの大多数を示している。
【0076】
TBEの特性に応じて、ユーザーはそれを装置の適当な出力端に接続する。例えば600ohm整合出力端または複合インピーダンスに整合した出力端などである。
【0077】
異なるタイプの低域フィルター(例えばある出力端は二次LPF上にあり他のものは五次LPF上にある)に対応する数個の出力端を具えた装置にも同じような考えを適用できる。
【0078】
図8A,11Aに図示する実施例では簡単のためにこの考えを呈してないが、そのような設計とすることも可能である。しかし図12,13に示す実施例ではこれは不可能である。全ての端子がオンフック状態のときの数個の端子TBE1〜TBEnの接続を図6に示す。この場合オンフック状態の装置から結果されたインピーダンスは高くて、装置の個数には左右されない。
【0079】
図7に示す実施例では図6と同じであるが、端子たとえば端子TBEnがオフフック状態である。併設された装置Dnは低域フィルターとして作用するが、他の装置D1〜Dn−1はアイソレーターとして作用する。
【0080】
隔離と低域フィルター機能を行うべく、図3A,3Bの実施例を装備することについていくつかの実施例を以下記載する。図8A,8B,9,10,11A,11Bに示すのは第1の実施例である。他の組合せも勿論可能である。
【0081】
第1の実施例:
第1の変化例、図8A:
この装置は対向配列されたスイッチダイオードDを具えたアイソレーターIと1より大なる次の低域フィルターFとを有している。これには適当なタイプの1より大なる次の低域フィルターLCを用いればよい。異なるタイプのダイオードを製造に用いることができ、したがって数個のダイオードを並列または直列に配置する。図8AではフィルターFは二次LCフィルターである(記号Lはインダクターを、記号Cはコンデンサーを示す)。
【0082】
インダクターはIPCアクセスとアイソレーターとの間に配置でき、この場合第1の群のインダクターと置き換えてもよく、第1の群に添加されてもよい。
【0083】
第2の変化例、図8B:
1N4148タイプの各スイッチダイオードのしきい値電圧は約0.6Vである。したがって2x5の並列ダイオード群はピーク対ピーク電圧が3Vの振幅の全ての信号を、バイアスされてないときには(つまりTBEがオンフック状態であるときには)フィルターすることができる。使用されたインダクターLは10mH(ミリヘンリー)の値を有している。コンデンサーCは4.7nF(ナノファラード)の値を有している。
【0084】
図9に示す変化例は一次LCタイプのフィルターF’をカスケード配置したもので、スイッチダイオードを具えたアイソレーターIを有し、四次LCタイプフィルターを有している。端子TBEnがオフフック状態のとき、アッセンブリーは五次LCフィルターとして作用する。
【0085】
図10に示す実施例では、アイソレーターは数個のダイオードを直列に配置してなり、必要ならしきい値電圧を増加している。該アイソレーターはフィルターの各入力端に対向配列のスイッチダイオードブリッジを有している。
【0086】
第3の変化例:図11A:
アイソレーターは対向配列で直列にされたツェナーダイオードからなっている。前の実施例の全要素はこの実施例にも用いられる(図12に対応するものは除く)。特にこれは異なるタイプのツェナーダイオードから構成されるか、または数個のツェナーダイオードを対向配列で直列に配置してもよい。対向配列ならば(両方とも同じ導線上にまたは各導線上にひとつずつ)1対のツェナーダイオードのみを挿入してもよい。
【0087】
第4の変化例:図11B:
この装置は10mHのインダクター、14.7nFのコンデンサーおよび逆しきい値電圧8.2VのBZX85Cツェナーダイオードを用いている。他の値を用いることもできる。広帯域システムにより放射される残りの信号の振幅はダイオードの選択による。
【0088】
図9と同じ方法で(アイソレーターの前に配置された一次フィルター)、対になったツェナーダイオードはインダクターとコンデンサーとの間に挿入されて、高周波ノイズを低減する。ツェナーダイオードは電話対の各導線上で対向配列されて、ラインの極性を考慮に入れる。これらはアノード対アノードまたはカソード対カソードで各導線上に配置されてもよい。
【0089】
第2の実施例:
第1の変化例:図12:
図12に第1の変化例を示す。この場合装置は、ダイオードブリッジP(スイッチダイオードD)からなるアイソレーターIと、少なくとも1個のリレーRと、少なくとも1個のコンデンサーCを具えた二次低域フィルターFとを、有している。ダイオードブリッジPはリレーRおける電流をバイアスさせることができる。
【0090】
端子TBEnがオンフック状態のとき、リレーRはLCタイプの二次フィルターFのコンデンサーCの回路を開く。該装置Dnはついで一次フィルターとして作用する。端子TBEnがオフフック状態のときには、リレーRは二次フィルターLCのコンデンサーCにおける回路を閉じる。ついで該装置は二次フィルターとして作用する。
【0091】
上記したような実施例では、コンデンサーCpは1マイクロファラッドのダイオードブリッジに用いられている。このダイオードは0.6Vの1N4148ダイオードである。フィルターのインダクタンスは10mHであり、フィルターのコンデンサーCは14.7ナノファラッドである。フィルターLCが二次を越える場合は、数個のコンデンサーを有しており、リレーRを用いた同じデザインはフィルターLCの各コンデンサーにも適用できる。全てのタイプのリレーを用いることができる(例えばステムリレー、フォトカプラー、フォトFETなど)。
【0092】
第2の変形例:図13
第2の実施例の第2の変化例を図13に示す。これは以下の問題に対処するものである。電話通信に間連する特定のサービス領域を開発したオペレーターもいる。例えばV23タイプのフォーマットに基づいた(出願人であるフランス テレコムではクラスサービスと称している)メッセージ公知サービスや呼出し側識別サービスなどである。そのようなサービスにおけるデータの送信は、TBEのオンフック状態で起きるという事実により、識別される。
【0093】
この目的のために、装置のフィルターおよび隔離手段は、装置の特性には従いながらも、これらのサービスに間連するメッセージの送信に対して透過性でなければならないのである。
【0094】
この変化例はこのような特定の要請に応えるものである。
【0095】
この変化例においては、フィルター手段は二次LCフィルターを有しており、隔離手段は該フィルターのコンデンサーC1の各側に配置されている。また少なくとも2個の他のコンデンサーC’は全体に対して並列に配置されている。コンデンサーC’の値を計算して、特定のサービス(例えばV23)の信号に対して透過性を保つ。
【0096】
TBEがオンフック状態のとき、コンデンサーC’は問題としているサービスの信号に対して透過性を呈する。しかしダイオードはコンデンサーC1をLCフィルターから隔離する。その作用は前記したオンフックフェーズのものと同じである。TBEがオフフック状態のときには、コンデンサーC1は活性となりコンデンサーC’は短絡される。その作用は前記したオフフックフェーズのものと同じである。
【0097】
第3の実施例:
第1および第2実施例に関連して第3の実施例を以下記載する。これにより次のような問題を解決することができる。
【0098】
この変化例ではダイオードを有している(例えばショットキーダイオード、またはツェナーダイオード、図8A,8B,9,10,11A,11B,12および13参照)。従来そのようなダイオードは無視可能な残留容量(例えば10pF未満または数十pF)を有しているものと仮定されている。実際には無視できない残留容量を有しているのが普通である。
【0099】
したがってそのような場合には、装置は広帯域サービスの周波数帯で最少のインピーダンスを有している。これにより作用が低減する。この問題を解決すべく、装置の入力端(IPC側)に高インピーダンスの第1の二次LCフィルターを配置し、これを入力フィルターFeと称する。フィルター手段は2個の要素に分割される。
【0100】
一方では入力フィルターFeが、他方では補助的なフィルター手段Fcが隔離手段に直接に依存する。
【0101】
図14,15に第1の実施例(アイソレーターとフィルター手段が機能的に分離)および第2の実施例(アイソレーターとフィルター手段が機能的に相関)に関連する場合を示す。
【0102】
いずれの実施例にせよ、TBEがオフフック状態のときには、装置は高インピーダンスの二次LCフィルターのように作用して計算され、共鳴周波数は広帯域サービスのそれと狭帯域サービスのそれとの間に位置する。
【0103】
入力フィルターのコンデンサーC2の値は装置の種々の要素、一般には補助的なフィルターFcおよびTBEの残りの残留容量よりも非常に大きいものと仮定する。TBEがオフフック状態のとき、装置は二次入力LCフィルターまたは補助フィルターの要素を追加するフィルターとして作用する。
【0104】
図16に第1の実施例の第4の変化例を示す。入力フィルターを前の例に追加してある。補助フィルターは単純なコンデンサーC1である。TBEがオフフック状態のとき、装置は二次LCフィルターのように作用し、容量C1,C2を追加する。この変化例ではダイオードなどの要素の残留容量が軽減する。
【0105】
使用者をxDSLサービスに接続するために、上記の装置を数個並列に配置することは既に説明した。数個の実施例がテストされた。アイソレーター、5ダイオードを用いた実施例:図8B。ツェナーダイオードを用いた実施例:図11B。ダイオードブリッジとリレーを用いた実施例:図12。
【0106】
これらを異なる低域フィルターと比較した。
−Alcatel製のフィルター:一次フィルター、単純インダクタンス、L=7mH。
−Cisco製のフィルター:600ohm適合二次フィルター、L=7mHおよびC=35nF。
−所謂「Z−2400」フィルター(Bob・Beeman−Siemens):インピーダンスが2400ohmの二次フィルター、および本発明者により製造された、L=10mHおよびC=4.7nF。
−所謂「Z−1200」フィルター(Bob・Beeman−Siemens製):インピーダンスが1200ohmの二次フィルター、および本発明者により製造された、L=10mHおよびC=14.7nF。
−Excelsus製のフィルター:図1B。
【0107】
これらはIPC上でテストされた。「TBE+装置」(またはフィルター)の個数は1〜4と変更し、アクセスネットワーク部(電話交換器とIPC入力コネクター帯体)からのケーブル長さも変更した。
【0108】
数個の装置が挿入されたときには、テストに際してはTBEを活性化(オフフック状態)にしかつ不活性化(オンフック状態)した。残りはすべて不活性化(オンフック状態)された。
【0109】
テストされたパラメーターは種々のものであった(リストは完全なものではない)。
−種々の構造のTBEにおいて呈された入力インピーダンス。
−リターン損失(または整合減衰)。
−オシロスコープで観測された電気的ノイズは0および10kHzまたは0および100kHz。
【0110】
3通りの実施例の比較。装置は仮定された作用を示した。併設されたTBEがオンフック状態のとき、装置は一次フィルター(Alcatel製のもの)として作用する。IPC中の装置の個数はリターン損失には影響が無い。TBEがオフフック状態のとき、図12の装置は二次フィルターとして作用する。
【0111】
しかし他のフォトタイプよりも製造が高価であり複雑である。回路をバイアスするのに必要なフォトカプラー−リレーとダイオードブリッジの価格。
【0112】
図8Bの装置は比較的廉価であり簡単である。またいかなるタイプの低域フィルターとも適合するものであり、所期の成果を達成するものである。
【0113】
図11Bの装置は現在価格、製造の容易さ(ツェナーダイオードを4個追加するだけ)、信頼性(リレーがないなど)作用などにおいて図8Bのものと同じである。電気的なノイズも低い。
【0114】
しかしこのものは図16の第3の実施例によりさらに改善されるのである。
【0115】
(1)「リターン損失」の現象または整合減衰。フィルターA(Excelsus製)およびB(Cisco製)は機器において用いられる分散フィルターであり、この発明による改良を示すものである。
【0116】
以下の表は、IPCが4個のフィルターを有するときの、フィルターアクセス「TBE側」上のリターン損失測定である。測定は600ohm結合セットおよびラインの短い長さ(75m)上で行われる。
【0117】
【表1】
【0118】
装置の「リターン損失」の現象は周波数により若干異なるが、2個の従来のフィルターの劣化が観測された。
【0119】
図17に示すのは、装置またはフィルター数が1〜4と変化したときの、リターン損失の変化である。アクセスネットワーク部のライン長さは4/10ケーブル中で3400mである。5個のダイオードを用いた変化例では変化が無い点に注目すべきである。IPC上で1から4へとフィルターが変わるとき、フィルターA(Excelsus製)の損失は急落する。
【0120】
(2)入力インピーダンス。端子がオンフック状態のときの、装置DnおよびフィルターA、Bの入力インピーダンスの測定は図18中の曲線Zn,ZaおよびZbで表わされる。他の2個のフィルターと比較して、図8Bの変化例の入力インピーダンスは非常に高く共鳴周波数がない。10kHz未満の周波数にあっては真に隔離が行われている。図11Aの変化例の入力インピーダンスは図8Bの変化例と同じである。
【0121】
かくしてこの発明の装置は以下に述べるような目的に適合する低域フィルター解決を与えるのである。
【0122】
1.機器IPC上にいかなる数が装備されようとも、各装置の特性または仕様は同じである。
2.狭帯域信号(アナログまたはISDNサービス)と広帯域信号(xDSLおよびHomePNA)との間のフィルターはIPC上に装備される装置の数に左右されない。
3.狭帯域と広帯域サービスとを画定するパラメータはIPC上に装備される装置の数に左右されない。
【0123】
図19に5個のダイオードと0−10kHz帯域中のフィルターA(Excelsus製)を用いたこの発明の装置からの電気ノイズ出力のスペクトル表示を示す。図11Aの実施例の電気ノイズは図8Bの実施例のそれよりも少なく、実施にはフィルターA(Excelsus製)のそれと等しい。
【0124】
第2の実施例の第2の変化例と第3の実施例との組合せから結果される好ましい実施例(図20)について以下説明する。
【0125】
以下の仕様の装置を用いた。それぞれ10mHのインダクターLを2個。14.7nFのコンデンサーC1を1個。2.2nFのコンデンサーC2を1個。1μFのコンデンサーC’を2個。他のテストはC1=24nF、C’=3マイクロFで行われた。
【0126】
「Dnクラス装置」は特定のサービス(呼出し側の識別、メッセージの通知など)に対して透過性である。広帯域サービスの作用を劣化させることはなく、一般に上記の全ての特性を保持している。装置は第3の実施例で述べた測定のサービスに対して透過性でなければならないので、最善の折衷となる。
【0127】
以下の表は整合損失(IPCの入力端におけるdBで)の測定を示す。ここでは1個の装置Dn(図20対応)と4個の装置(図20対応)とが各端子(図6,7)の前で並列である。
【0128】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)機器の状態に応じて、フィルターを分散配置した、個人機器を描いた略図である。
(B)機器の状態に応じて、低域フィルターを描いた略図である(Excelsus社が販売)。
【図2】(A)この発明によるフィルター装置を取付けた、広帯域端末を含む、個人機器を描いた略図である。
(B)この発明によるフィルター装置を取付けた、「HomePNA」を含む、個人機器を描いた略図である。
【図3】(A)この発明による装置を描いた概略図であり、図3Bは、図3Aで描いた原理を、変形したものである。
(B)この発明による装置を描いた概略図であり、図3Bは、図3Aで描いた原理を、変形したものである。
【図4】 狭帯域端末(TBE)がオンフックのときの、装置の作動状況図を示す。
【図5】 狭帯域端末(TBE)がオフフックのときの、装置の作動状況図を示す。
【図6】 全ての狭帯域端末がオンフックの場合の、この発明による装置を取付けた、機器を描いた略図である。
【図7】 1個の狭帯域端末がオフフックの場合の、この発明による装置を取付けた、機器を描いた略図である。
【図8】(A)この発明による装置の、第1実施例の、第1変形態様を描いた略図である。
(B)図8Aを変形した実施例を示す。
【図9】 第2変形態様内の第1モードを描いた略図である。
【図10】 アイソレーターの変形態様を描いた略図である。
【図11】(A)第1実施例の、第3変形態様を描いた略図である。
(B)第1実施例の、第4変形態様を描いた略図である。
【図12】 この発明による装置の、第2実施例を描いた略図である。
【図13】 この発明による装置の、第2実施例の、第2変形態様を描いた略図である。
【図14】 第3実施例を描いた略図で、第1実施態様に適用したものである。
【図15】 第3実施例を描いた略図で、第2実施態様に適用したものである。
【図16】 図14による見本的実施態様を示す。
【図17】 従来技術、およびこの発明による変形態様という、ふたつの個別のケースにおける、マッチングロスを説明するグラフを示す。
【図18】 従来技術、およびこの発明による変形態様というケースにおける、各フィルターの、入力インピーダンス・カーブを、説明するグラフを示す。
【図19】 フィルター出力部における、ノイズカーブを説明するグラフを示す。
【図20】 第2モードの第2変形態様(図13)と、第3実施例(図15)とを結合した、望ましい実施例を示す。
Claims (14)
- 狭帯域サービス(アナログまたはISDN)および広帯域サービス(xDSLまたはHomePNA)を有したアクセスネットワークに接続された個人機器中の狭帯域端末のためのフィルター装置であって、低域フィルター手段(F)および対向配列されかつ直列配置されたツェナーダイオードを具えた隔離手段(I)を有しており、狭帯域端子がオンフック状態で呼出し信号を通過させる時、前記隔離手段が前記フィルター装置に高入力インピーダンスを持たせて前記低域フィルター手段を前記個人機器から隔離することを特徴とするフィルター装置。
- フィルター手段が1以上の低域フィルターを有していることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- フィルター手段がLCタイプのフィルターを有しており、隔離手段が該フィルターの入力端に配置されていることを特徴とする請求項1〜2のいずれかひとつに記載の装置。
- フィルター手段(F)がLCタイプのフィルターを有しており、隔離手段(I)がフィルターのインダクターとコンデンサーとの間に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかひとつに記載の装置。
- フィルター手段と隔離手段とが異なる回路であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかひとつに記載の装置。
- フィルター手段と隔離手段とが相関した回路であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかひとつに記載の装置。
- 低域フィルター手段がLCタイプのフィルターを有するとともに、コンデンサーと前記LCタイプのフィルターとの接続を制御する少なくとも1個のリレーを有していることを特徴とする請求項6に記載の装置。
- フィルター手段が二次LCフィルター(F)を有しており、隔離手段(I)がフィルターのコンデンサー(C1)の各側に配置されており、かつさらに少なくとも2個の他のコンデンサー(C’)が設けられており、それぞれが隔離手段とフィルターのコンデンサーにより構成されるアッセンブリーに並列に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の装置。
- フィルター手段が、高インピーダンスでかつ個人機器側で装置の入力端に配置された第1の二次LCフィルター(Fe)と、前記隔離手段により前記第1の二次LCフィルター(Fe)に接続された第2のフィルター(Fc)と、を有していることを特徴とする請求項1〜8のいずれかひとつに記載の装置。
- 第2のフィルターが隔離手段中またはその後に配置されたLCフィルターのコンデンサー(C2)に対して並列にコンデンサー(C1)を有していることを特徴とする請求項9に記載の装置。
- 隔離手段(I)がLCフィルターのコンデンサー(C2)の後に配置されており、第2のフィルターのコンデンサー(C1)が隔離手段(I)中に配置され、かつ他の2個のコンデンサー(C’)はそれぞれが、隔離手段と第2のフィルターのコンデンサー(C1)により構成されるアッセンブリーに対して、並列に配置されていることを特徴とする請求項9〜10のいずれかひとつに記載の装置。
- 少なくとも1個の狭帯域端子と少なくとも1個の広帯域端子とを有して、狭帯域サービスと広帯域サービスとを有したアクセスネットワークに接続された型式であって、請求項1〜11に記載のフィルター装置を少なくとも1個有していることを特徴とする個人機器。
- 前記フィルター装置がネットワークアクセスの狭帯域端子の入力端または端子をネットワークに接続する導線上に配置されていることを特徴とする請求項12に記載の機器。
- 前記フィルター装置が狭帯域端子内に配置されていることを特徴とする請求項12に記載の機器。
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