JP4287139B2 - ヘテロ環式(r)−および(s)−シアンヒドリンの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、(R)−および(S)−ヒドロキシニトリル−リアーゼ(HNL)を使用して相応するヘテロ環式ケトン類からエナンチオマーの豊富なヘテロ環式(R)−および(S)−シアンヒドリンを製造するための酵素触媒による方法および相応する酸、エステルまたはアミドを製造するためにそれを更に反応させることに関する。
【0002】
【従来の技術】
シアンヒドリン類は、生物的活性物質、例えば医薬有効物質、ビタミンまたはピレスロイド化合物を製造するのに使用されるα−ヒドロキシ酸、α−ヒドロキシケトン類、β−アミノアルコール類の合成にとって重要である。
【0003】
シアンヒドリン類は青酸をケトンまたはアルコールのカルボニル基に付加することによって製造される。
【0004】
既に文献に脂肪族、芳香族またはヘテロ芳香族アルデヒドまたは脂肪族または芳香族ケトンから(R)−および/または(S)−シアンヒドリンを製造することを説明する複数の変法が開示されている。
【0005】
例えばヨーロッパ特許出願公開(A)第0,326,063号明細書には、脂肪族、芳香族またはヘテロ芳香族アルデヒドまたはケトン類と青酸とをPrunus amygdalusからの(R)−オキシニトリラーゼ(EC4.1.2.10)またはSorghum bicolorからのオキシニトラーゼ(EC.4.1.2.11)の存在下に反応させることによって光学活性の(R)−および/または(S)−シアンヒドリンを製造する酵素法が開示されているが、ケトン類の例、特にヘテロ環式ケトンは開示されていない。
【0006】
更にヨーロッパ特許第0,632,130号明細書には脂肪族アルデヒド類または非対称脂肪族ケトン類を青酸、およびHevea brasiliensisからのオキシニトリラーゼと立体特異的に反応させて(S)−シアンヒドリンを得る方法が開示されている。ヘテロ環式ケトン類は記載されていない。
【0007】
ヨーロッパ特許0,927,766号明細書には、脂肪族、芳香族またはヘテロ芳香族アルデヒド類またはケトン類からエマルジョン状態で光学活性の(S)−シアンヒドリンを製造する酵素法が開示されている。そこに引用されたヘテロ芳香族ケトンはインドーリルアセトンだけである。ケトン基がヘテロ環の一部であるケトンはヨーロッパ特許0,927,766号に包含されていない。
【0008】
ケトン基がヘテロ環の構成員であるヘテロ環ケトン、例えば7−オキサビシクロ[2,2.1]ヘプテン−2誘導体からのシアンヒドリンは、Helv.Chim.Acta(1984)、67(6)、1612−1615に記載されている様に、従来には例えばZnI2 触媒作用によるフランおよびアセトキシアシルニトリルのデールスアルダー付加反応によって製造されてきた。光学活性シアンヒドリンはシアンヒドリン−ブルシン錯塩を経るラセミ体分離を用いるこの方法において得ることができた。他の可能な方法は米国特許第4,208,338号明細書によって説明される通り、シアノフラノン類、例えばMeCH(OH)CO2 EtおよびクロトノニトリルからTHF中でNaHの存在下に製造するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、相応するヘテロ環式ケトン類からエナンチオマーの豊富なヘテロ環式(R)−および(S)−シアンヒドリンを簡単な方法で、高収率および高エナンチオマー純度で製造することを可能とする方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
予期できなかったことにこの課題はヘテロ環式ケトンの(R)−または(S)−HNLの触媒作用による反応によって達成できた。
【0011】
それ故に本発明は、エナンチオマーの豊富な式(I)
【0012】
【化3】
【0013】
[式中、R1、R2、R3およびR4は互いに無関係にH、反応条件のもとで不活性の置換基でモノ置換またはポリ置換されたまたは非置換の直鎖状の、分岐したまたは環状のC1 〜C24−アルキル、アルケニルまたはアルキニル基(ただしその鎖中の1つ以上の炭素原子が酸素原子、窒素原子、硫黄原子、SOまたはSO2 基に交換されていてもよい);反応条件のもとで不活性の置換基でモノ置換またはポリ置換されていてもよいまたは非置換のアリールまたはヘテロアリールまたはヘテロ環式基;またはハロゲン、水酸基、NR5R6、アセチル、オキソ、C1 〜C6 −カルバルコキシ、C1 〜C6 −カルバルコキシアミノ、COOR7、シアノ、アミド、ベンゾイルアミノまたはNO2 であり、
R5およびR6は互いに無関係にH、直鎖状の、分岐したまたは環状のC1 〜C6 −アルキル基、フェニル基、ベンジル基、COOR7、または一緒になってC2 〜C8 −アルキレンまたは−ヘテロアルキレン基であり、
R7はHまたはC1 〜C6 −アルキルであり、
XおよびYは互いに無関係に、反応条件のもとで不活性の置換基でモノ置換されたまたはジ置換されたまたは非置換の炭素原子、またはN、O、SまたはNR5R6よりなる群から選択される基であり、その際にR5およびR6は上記の通り、SOまたはSO2 であり、
nは0、1、2または3であり、
Zは反応条件のもとで不活性の置換基でモノ置換されたまたはジ置換されたまたは非置換の炭素原子、またはN、O、SまたはNR5R6よりなる群から選択される基であり、その際にR5およびR6は上記の通り、SOまたはSO2 であり、
そして基X、YおよびZの少なくとも1つは炭素原子でない。]
で表されるヘテロ環式(R)−および(S)−シアンヒドリンであって、式(I)の化合物が、5員環では二重結合が−C(OH)CN−基と共役二重結合していないという前提条件のもとで、環の大きさに依存して環中に1つ以上の二重結合を有していてもよく、
および/または0〜3個のヘテロ原子を持つ5員−、6員−または7員環によってモノ縮合またはポリ縮合されていてもよく、
および/またはアルキル鎖において1つ以上のヘテロ原子で中断されていてもよくおよび/または二重結合を有していてもよい直鎖状のまたは分岐したC1 〜C6 −アルキレン基で橋架けされていてもよい
上記ヘテロ環式(R)−および(S)−シアンヒドリンを製造する方法において、式(II)
【0014】
【化4】
【0015】
[式中、R1、R2、R3、R4、X、Y、Zおよびnが上述の意味を有する。
【0016】
]
で表されるケトン類を(R)−および(S)−ヒドロキシニトリル−リアーゼと、有機−、水性−または二相系においてまたはエマルジョン状態でシアニド基供与体の存在下で反応させ、所望の(R)−および(S)−シアンヒドリンを得ることを特徴とする、上記方法に関する。
【0017】
式(I)および式(II) においてR1、R2、R3、R4は互いに無関係にH、反応条件のもとで不活性の置換基でモノ置換またはポリ置換されたまたは非置換の直鎖状の、分岐したまたは環状のC1 〜C24−アルキル、アルケニルまたはアルキニル基でもよい。
【0018】
アルキル、アルケニルまたはアルキニルは飽和のまたはモノ−またはポリ不飽和の直鎖状の、枝分かれしたまたは環状の、第一、第二または第三炭化水素基を意味する。これらはC1 〜C24−アルキル、アルケニルまたはアルキニル基、例えばメチル、エチル、ビニル、エチニル、プロピル、イソプロピル、アリル、プロペニル、1−メチルシクロプロペニル、ブチル、イソブチル、第三ブチル、1,3−ブタジエニル、2−メチル−1,3−ブタジエニル、ペンチル、シクロペンチル、イソペンチル、ネオ−ペンチル、2−ペンチニル、1,3−ペンタジイニル、ヘキシル、イソヘキシル、1,2−ヘキサジエニル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、3−メチルペンチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、オクチル、イソオクチル、シクロオクチル、2,6−ジメチルオクタン、デシル、シクロデシル、ドデシル、シクロドデシル、2,6,10−トリメチルドデカニル等がある。
【0019】
C1 〜C12−アルキル基およびC2 〜C12−アルケニルまたはアルキニル基が好ましく、C2 〜C8 −アルキル、アルケニルまたはアルキニル基が特に有利である。これらの基中、鎖中の1または複数の炭素原子は酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはSOまたはSO2 基に交換されていてもよく、その場合エーテル、アミド、アミン、イミン、チオエーテル、スルホキシドおよびスルホニルが得られる。
【0020】
これらの例には2−メトキシプロピル、2−メトキシブチル、オキシラニル、テトラヒドロフリル、ジオキサニル、2−エトキシメチル、2−プロポキシメチル、N’,N’−ジメチルヒドラジノ、エチルチオメチル、1,1−ジオキソテトラヒドロチオフェニル、メチルスルフィニルメチル、メチルスルホニルメチル、チイラニル等がある。
【0021】
反応条件の下で不活性である置換基は例えば以下の群が適する:C1 〜C20−アルコキシまたはアルキルアルコキシまたはアリールオキシ基、例えばメトキシ、エトキシ、ブトキシ、ヘキソキシ、メトキシメチル、エトキシメチル、エトキシエチル、フェニルオキシ等;ニトロ、ハロゲン、水酸基、オキソ、CN、CONH2 、カルボキシ、カルボン酸エステルまたはカルボキシアミド、第一、第二または第三アミノ基、SO3 H基;ハロゲン、水酸基、C1 〜C4 −アルキルまたはアルコキシ等でモノ置換またはポリ置換されたまたは非置換のフェニルである。
【0022】
有利な置換基はC1 〜C6 −アルコキシ、C1 〜C12−アルキルアルコキシ、C1 〜C20−アリールオキシ、ハロゲン、水酸基、オキソ、カルボキシル、非置換のまたはハロゲン、水酸基またはC1 〜C4 −アルキルまたはC1 〜C4 −アルコキシでモノ置換またはジ置換されたフェニル基であるのが好ましい。
【0023】
しかしながらR1、R2、R3、R4は反応条件の下で不活性の置換基でモノ置換またはポリ置換されたまたは非置換のアリールまたはヘテロアリールまたはヘテロ環式基でもよい。
【0024】
アリールはC6 〜C20−アリール基、例えばフェニル、ビフェニル、ナフチル、インデニル、フロオレニル等を意味するのが有利である。
【0025】
アリール基は反応条件の下で不活性の上述の置換基でモノ置換またはポリ置換されていてもよい。
【0026】
ヘテロアリールまたはヘテロ環式基は環中に少なくとも1つのO、SまたはNを有する環状基を意味する。これらには例えばフリル、チオフェニル、ピリジル、ピリミジル、イミダゾーリル、テトラゾーリル、ピラジニル、ベンゾフラニル、キノリル、イソキノリル、イソベンゾフリル、ピラゾリル、インドリル、イソインドリル、ベンゾイミダゾリル、プリニル、カルバゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、ピロリル、キナーゾリニル、ピリダジニル、フタラジニル、モルホリニル等である。官能性OまたはN基はここでは場合によっては保護されていてもよい。
【0027】
ヘテロアリール基またはヘテロ環式基は既に上に挙げた置換基でモノ置換またはポリ置換されているかまたは非置換であってもよい。
【0028】
更にR1、R2、R3、R4はハロゲン、例えばフッ素または塩素、ホウ素、水酸基、NR5R6、アセチル、オキソ、C1 〜C6 −カルバルコキシ、COOR7、シアノ、NO2 、アミドまたはベンゾイルアミノでもよい。
【0029】
R5およびR6は互いに無関係にH、直鎖状の、分岐したまたは環状のC1 〜C6 −アルキル基、フェニル基、ベンジル基またはCOOR7、または一緒になってC2 〜C8 −アルキレンまたはC2 〜C8 −ヘテロアルキレン基である。
【0030】
R7はHまたはC1 〜C6 −アルキルである。
【0031】
R1、R2、R3およびR4は好ましくは互いに無関係にH;鎖中の一つの炭素原子が酸素原子、窒素原子または硫黄原子で置換されていてもよい飽和またはモノ不飽和の、直鎖状の、分岐したまたは環状のC1 〜C12−アルキル;フェニル、ビフェニルまたはナフチル基であるかまたはハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1 〜C6 −カルバルコキシ、C1 〜C6 −カルバルコキシアミノ、NR5R6、アセチル、COOR7、シアノ、アミド、ベンゾイルアミノまたはNO2 であり、
R5およびR6は互いに無関係にH、直鎖状の、環状のまたは分岐したC1 〜C6 −アルキルであるかまたは一緒になってC2 〜C8 −アルキレンを形成し、
そしてR7はHまたはC1 〜C6 −アルキルである。
【0032】
nは0、1、2または3であり、結果としてそれの5員、6員環、7員または8員環が得られる。nが0、1または2であり、特にnが0または1であるのが好ましい。
【0033】
X、YおよびZは互いに無関係に、反応条件下に不活性の置換基でモノ置換またはジ置換されたまたは非置換の炭素原子かまたはN、O、SまたはNR5R6よりなる群から選択される基であり、その際にR5およびR6は上で規定した通りSOまたはSO2 であり、基X、YまたはZの少なくとも1つは炭素原子でない。好ましくは基X、YまたはZの1つまたは2つ、特に基X、YおよびZの1つはN、O、S、NR5R6、SOおよびSO2 よりなる群から選択される基である。反応条件のもとで不活性である適する置換基は既に上述した置換基である。
【0034】
X、YまたはZは好ましくはC1 〜C6 −アルキル、C1 〜C6 −アルコキシ、C1 〜C12−アルキルアルコキシ、C1 〜C20−アリールオキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシル、またはハロゲン、ヒドロキシ、C1 〜C4 −アルキルまたはC1 〜C4 −アルコキシでモノ置換またはジ置換されたまたは非置換のフェニルによってモノ置換またはジ置換されたまたは非置換の炭素原子、またはN、O、SまたはNR5R6よりなる群から選択される基であり、その際にX、YまたはZの1つまたは2つは炭素原子ではない。
【0035】
式(I)および式 (II) の化合物は環の大きさに依存して環中に1つ以上の二重結合を有していてもよく、5員環では二重結合が−C(OH)CN−基と共役二重結合しているべきでない。
【0036】
好ましくは5員環は環に二重結合を含有していない。6員環は好ましくは二重結合を有していないかまたは最高でも1つの二重結合を環中に有しており、他方、7員環および8員環では0〜2個の二重結合を有しているのが有利である。
【0037】
式(I)および式 (II) の化合物は環の大きさに依存して0〜3個、好ましくは0〜1個のヘテロ原子を有する5員、6員または7員環によってモノ縮合またはポリ縮合されていてもよい。式(I)の化合物は縮合されていないかまたは5員または6員環によって縮合されているのが好ましい。
【0038】
更に式(I)および式 (II) の化合物は直鎖状のまたは分岐したC1 〜C6 −アルキレン基によって橋架けされていてもよい。このアルキレン鎖はこの場合には一つの二重結合を有していてもよいしおよび/または1つ以上のヘテロ原子で中断されていてもよい。
【0039】
この鎖がヘテロ原子で中断されていないかまたは最高でも1つのヘテロ原子で中断されているのが有利である。
【0040】
本発明の方法において式 (II) のケトン類の幾種類かは市販されておりまたは例えばJ.Org.Chem.1970、35、898−902に従ってまたは文献のSynthesis、1978、368〜370に従って合成することができ、反応してエナンチオマーの豊富なヘテロ環式(R)−および(S)−シアンヒドリンを生成する。
【0041】
式 (II) の相応するケトン類はここではシアニド基供与体の存在下に(R)−および(S)−ヒドロキシニトリル−リアーゼ(lyase) と反応する。
【0042】
適するシアニド基供与体は青酸、シアン化アルカリ金属または一般式(III)
R8R9C(OH)(CN)
[式中、R8およびR9は互いに無関係に水素原子または非置換の炭化水素基であり、またはR8およびR9は一緒になって炭素原子数4または5のアルキレン基であり、その際にR8およびR9は同時に水素ではない。]
で表されるシアンヒドリン類である。上記炭化水素基は脂肪族または芳香族、特に脂肪族基である。R8およびR9は好ましくは炭素原子数1〜6のアルキル基、特に好ましくはアセトシアノヒドリンは式(III) のシアニド基供与体である。
【0043】
シアニド基供与体は公知の方法で製造することができる。シアンヒドリン、特にアセトシアンヒドリンは市販されてもいる。青酸、KCN、NaCNまたはアセトシアノヒドリン、特に青酸をシアニド基供与体として使用するのが有利である。
【0044】
青酸は塩の1種、例えばNaCNまたはKCNから反応直前に遊離させてもよいし、反応混合物に溶剤なしでまたは溶解した状態で添加する。
【0045】
シアニド基供与体は式 (II) の化合物と0.5:1〜7:1、好ましくは0.8:1〜6:1、特に好ましくは1:1〜5:1のモル比で使用する。
【0046】
反応は有機性、水性または二相系でまたはエマルジョンの状態で使用する。
【0047】
使用可能な有機系希釈剤は水非混和性であるかまたは僅かにしか水と混和しないハロゲン化されていてもよい脂肪族または芳香族炭化水素、アルコール類、エーテル類またはエステル類またはそれらの混合物である。第三ブチルメチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテルおよびエチルアセテートまたはそれらの混合物を使用するのが有利である。
【0048】
エナンチオ選択性反応において使用する水性系は適当なHNLを含有する水溶液または緩衝液である。これらの例にはアセテート緩衝液、ホウ酸塩緩衝液、フタレート緩衝液、クエン酸塩緩衝液または燐酸塩緩衝液またはこれらの緩衝液の混合物がある。
【0049】
HNLは有機系希釈剤中にそのままでまたは固定化されて存在していてもよいが、反応は二相系でまたは未固定化HNLを含有するエマルジョン状態で行うことができる。
【0050】
適するHNLは天然のものだけでなく、組替え物の(R)−および(L)−HNLでもよい。
【0051】
適する(S)−ヒドロキシニトリル−リアーゼは天然の(S)−ヒドロキシニトリル−リアーゼ、例えばカサバ(manioc)またはパラゴムノキ- ブラジリエンシス(brasiliensis)からの天然の(S)−ヒドロキシニトリル- リアーゼおよび組替え(S)−HNLである。適する天然のHNLはパラゴムノキ- ブラジリエンシス(brasiliensis)からのものである。適する組替え(S)−HNLは例えば遺伝的に修飾された微生物、例えばピヒア・パストリス(Pichia pastoris)、E.コリ(E.coli) またはサッカロミセス・セレビシア(Saccaharomyces cerevisiae)から得られる。ピヒア・パストリス(Pichia pastoris)またはコリ(E.coli) からの組替え(S)−HNLを使用するのが有利である。
【0052】
適する(R)−HNLは例えばプルヌス・アミグダルス(Prunus amygdalus) 、プルヌス・ラウロセラスス(Prunus laurocerasus) またはプルヌス・セロチナ(Prunus serotina)からの(R)−ヒドロキシニトリル−リアーゼ、または組替え(R)−HNLである。
【0053】
プルヌス・アミグダルスからの(R)−ヒドロキシニトリル−リアーゼ、または組替え(R)−HNLを使用するのが有利である。
【0054】
適する(R)−および(S)−HLNは例えば国際特許第97/03204号明細書、ヨーロッパ特許第0,969,095号明細書、同第0,951,561号明細書、同第0,927,766号明細書、同第0,632,130号明細書、同第0,547,655号明細書、同第0,326,063号明細書、国際特許第01/44487号明細書等に開示されている。
【0055】
1gのケトンあたり約0.1〜20gの希釈剤および10〜50,000IU、好ましくは1000〜40,000IUの活性のヒドロキシニトリル−リアーゼを添加する。
【0056】
反応混合物を約−10℃からヒドロキシニトリル−リアーゼの失活温度までの温度、好ましくは−5℃〜+30℃で震盪または撹拌するか、反応をエマルジョン状態で行う場合には0℃〜約+30℃の温度で撹拌してエマルジョンを生成する。 反応をエマルジョン状態で実施した場合には、反応混合物を後処理するためにおよび生じたシアンヒドリンを単離するために、最初にエマルジョンを解乳化する慣用の技術、例えば濾過、遠心分離または合体(coalescence) を使用する。次いで生じる相を場合によっては解乳化剤を添加して分離しそして生成物含有相を後処理する。
【0057】
最終生成物に依存して相応するシアンヒドリンを生成するために、公知の技術、例えば蒸留、抽出または結晶化を使用する。こうして生成されるシアノヒドリンは、場合によっては更に加工する前に酸の添加によって安定化させることができる。
【0058】
抽出する場合には、水非混和性の有機溶剤、例えば脂肪族または芳香族の非ハロゲン化またはハロゲン化炭化水素、例えばペンタン、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、メチレンクロライド、クロロホルム、クロロベンゼン類、エーテル、例えば第三ブチルメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテルまたはエステル類、例えば酢酸エチルまたはかゝる溶剤の混合物を使用する。
【0059】
抽出された生成物の純度が十分でない場合には、精製操作を次に行う。この精製は公知の方法で行うことができ、クロマトグラフィーで行うのが十分であり最も好ましい。
【0060】
本発明に従って製造される式(I)の(R)−または(S)−シアノヒドリンは高収率で得られかつ非常に高い純度を有している。
【0061】
式(I)のシアンヒドリンは所望の場合には更に加工してもよく、結果として相応するヒドロキシカルボン酸、それのエステルおよび相応するエーテルまたはアミドを得ることができる。
【0062】
式(I)の相応する(R)−または(S)−シアノヒドリンは例えば抽出後にまたは場合によっては酵素を濾去しそして溶剤を留去した後に、従来技術、例えばAngew.Chem.1994、106、1615またはTetrahedron Letters 1990、第31巻、No.9、1249−1252に記載されているのと同様にして、更に精製することなしに濃硫酸で加水分解することができる。加水分解のためには他の適当な酸、例えばH2 SO4 を使用することもできるが、HClを使用するのが有利である。
【0063】
得られる(R)−および(S)−α−ヒドロキシカルボン酸を次いで場合によってはヨーロッパ特許第1,148,042号明細書に記載されている様に再結晶化することによって精製することができる。
【0064】
(R)−および(S)−α−ヒドロキシカルボン酸はBull.Chem.Soc.Jpn.,1967、40、373−378に記載されている様にAg塩の存在下にアルキル沃化化合物、例えば沃化メチルと反応させることによって相応するエーテルに転化することができる。
【0065】
相応するアミドは例えば、例えばTetrahedron Asymmetry、1997、8、3503−3511に記載されている様にCH2 Cl2 中で0℃でHBF4 で部分加水分解することによって式(I)のシアンヒドリンから製造することができる。
【0066】
相応するエステルは例えば、例えばTetrahedron、1998、54、14477−14486に記載されている様にCH2 Cl2 中でアセチルクロライドおよびピリジンでアシル化することによって製造される。
【0067】
それ故に本発明は本発明に従って製造された式(I)の(R)−または(S)−シアンヒドリンを相応するヒドロキシカルボン酸、エーテル、エステルおよびアミドを製造するために使用することにも関する。
【0068】
【実施例】
実施例1:(S)−3−シアノテトラヒドロチオフェン−3−オールの合成
【0069】
【化5】
【0070】
10.2gの(0.1モル)の4,5−ジヒドロ−3(2H)−チオフェノンを35mLの第三ブチルメチルエーテルに溶解しそして0℃に冷却する。
【0071】
6,500IU/mLの活性を有するパラゴムノキ(Hevea)-ブラジリエンシス(brasiliensis)からの31mLの(S)−HNLをpH4.00の24mLの50ミリモル濃度K2 HPO4 /クエン酸塩緩衝液と混合しそして10%濃度クエン酸を用いてpH4.50とする。水性酵素溶液を有機溶液に添加しそして0℃で5分撹拌してエマルジョンとする。13.5g(0.5モル)のHCNをこの反応溶液に激しい撹拌下に40分の間に添加する。75分後に、反応させるために100mLの第三ブチルメチルエーテルを滴加しそしてこの混合物を更に30分撹拌する。
【0072】
相分離が完了した後に水性相を再び100mLの第三ブチルメチルエーテルで抽出処理しそして一緒にした有機相をNa2 SO4 で乾燥し、濾過しそして溶剤を除く。
【0073】
収量:10.26gの黄色の油(79.4%の収率、91.3%ee)
実施例2:(S)−3−ヒドロキシテトラヒドロチオフェン−3−カルボン酸の合成
【0074】
【化6】
【0075】
実施例1における様にして製造した6.0g(0.046モル)の(S)−3−シアノテトラヒドロチオフェン−3−オールを15.4mLの濃厚なHClに懸濁させそして70℃に加熱する。70℃で15時間撹拌した後に、この溶液を冷却し、水性NaOHを用いて塩基性にしそして第三ブチルメチルエーテルで2度抽出処理する。黄色の水性相をHClでpH1に調整し、第三ブチルメチルエーテルで抽出処理する。一緒にした第三ブチルメチルエーテル相をNaCl溶液で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥し、濾過しそして溶剤を除く。
【0076】
収量:3.85gのベージュ色の固体(55.9%の収率、91.3%ee)。
【0077】
酸のキラリティーを測定するために、(S)−フェニルエチルアミンとの塩を製造しそしてこの酸を絶対立体配置をそれのx−線構造回析により測定する。
【0078】
実施例3:(S)−3−シアノテトラヒドロフラン−3−オールの合成
【0079】
【化7】
【0080】
0.52g(6.05ミリモル)の4,5−ジヒドロ−3(2H)−フラノンを3.5mLの第三ブチルメチルエーテルに溶解しそして0℃に冷却する。
【0081】
2,100IU/mLの活性を有するプルヌス・アミグダルス(Prunus amygdalus) からの3.10mLの(S)−HNLをpH4.00の2.4mLの50ミリモル濃度K2 HPO4 /クエン酸塩緩衝液と混合しそして10%濃度クエン酸を用いてpH4.50とする。この水性相を有機相に添加しそして0℃で5分撹拌する。次いで0.76g(28ミリモル)のHCNを一度に全部添加しそして1時間撹拌する。この反応溶液を第三ブチルメチルエーテルで三度抽出処理しそして一緒にした有機相から溶剤を除く。
【0082】
収量:24%eeで92%の転化率(明るい黄色の油)
実施例4:(S)−3−シアノテトラヒドロピラン−3−オールの合成
【0083】
【化8】
【0084】
0.200g(2ミリモル)のテトラヒドロ−4H−ピラン−3−オンを3mLの第三ブチルメチルエーテルに溶解しそして0℃に冷却する。
【0085】
5,100IU/mLの活性を有するパラゴムノキ(Hevea)-ブラジリエンシス(brasiliensis)からの0.3mLの(S)−HNLを3mLの蒸留水と混合しそして10%のクエン酸でpH4.70に調整する。この酵素水溶液を有機性溶液に添加しそして0℃で15分撹拌してエマルジョンを得る。次いで0.3mL(8.8ミリモル)のHCNを反応溶液に添加する。0℃で60分撹拌した後に、3mLの第三ブチルメチルエーテルを、反応させるために添加し、そして0.5gのCelite(R) 545、水および酵素と結合させる。次いでこの混合物をNa2 SO4 で乾燥し、濾過しそして溶剤を除く。
【0086】
収量:(転化率98%)44%eeの(S)−3−シアノテトラヒドロピラン−3−オールの無色の油状物。
【0087】
分析の目的でシアンヒドリンを相応する酢酸塩に転化する。以下の特徴を示す:
44%ee; 1H NMR:δ(ppm)4.05(d,J=12.1Hz、1H;H−2)、3.51(d,1H,H−2’)、3.87−3.61(m、2H;H−6、H−6’)、2.38(m,1H;H−4)、2.15(m,1H;H4’)、2.13(s,3H;Ac−CH3 )、1.85(m,2H;H−5、H−5’); 13 CNMR:δ(ppm)、168.99(Ac−C=O)、117.39(CN)、68.93、68.09(C−2、C−6)、32.83、30.52(C−4、C−5)、22.03(Ac−CH3 )。
【0088】
実施例5:rac−2−メチルテトラヒドロフラン−3−オンの反応
【0089】
【化9】
【0090】
0.200g(2ミリモル)の2−メチルテトラヒドロフラン−3−オンを3mLの第三ブチルメチルエーテルに溶解しそして0℃に冷却する。
【0091】
5,100IU/mLの活性を有するパラゴムノキ(Hevea)-ブラジリエンシス(brasiliensis)からの1.5mLの(S)−HNLを1.5mLの蒸留水で希釈し、そして10%のクエン酸でpH5.20に調整する。この酵素水溶液を有機性溶液に添加しそして0℃で15分撹拌してエマルジョンを得る。次いで0.3mL(8.8ミリモル)のHCNを反応溶液に添加する。0℃で60分撹拌した後に、3mLの第三ブチルメチルエーテルを、反応させるために添加しそして0.5gのCelite(R) 545,水および酵素と結合させる。次いでこの混合物をNa2 SO4 で乾燥し、濾過しそして溶剤を除く。
【0092】
収量:(転化率99%)3−シアノ−2−メチルテトラヒドロフラン−3−オールの無色の油状物。
【0093】
分析の目的でシアンヒドリンを相応する酢酸塩に転化する。以下の特徴を示す:
(+)−シス−異性体:27%de; 1H NMR:δ(ppm)4.13−4.04(m,1H;H−5)、4.04(qu、J=6.3.Hz、1H;H−2)、3.85(ddd,J=18.0、8.8、6.9Hz 1H;H−5’)、2.71(ddd,J=14.0、8.8、8.2Hz 1H;H−4)、2.43(ddd,J=14.0、6.9、3.5 Hz 1H;H4’)、2.15(s、3H;Ac−CH3 )、1.50(d,J=6.3Hz;3H;CH3 ); 13 CNMR:δ(ppm)、169.23(Ac−C=O)、116.35(CN)、81.98(C−5)、78.78(C−3)、65.87(C−2)、38.66(C−4)、20.79(Ac−CH3 )、17.32(CH3 )。
【0094】
(+)−トランス−異性体:50%de; 1H NMR:δ(ppm)4.13−4.02(m,1H;H−5)、4.11(qu、J=6.3Hz、1H,H−2)、3.88(ddd,J=17.6、8.5、7.3Hz 1H,H−5’)、2.78(ddd,J=14.6、8.3、5.4Hz 1H;H−4)、2.51(ddd,J=14.6、8.5、7.3Hz 1H;H4’)、2.16(s、3H;Ac−CH3 )、1.40(d,J=6.3Hz;3H;CH3 ); 13 CNMR:δ(ppm)、169.12(Ac−C=O)、117.05(CN)、82.09(C−5)、75.20(C−3)、65.84(C−2)、38.70(C−4)、20.70(Ac−CH3 )、13.32(CH3 )。
【0095】
実施例6:rac−2−メチルテトラヒドロチオフェン−3−オンの反応
【0096】
【化10】
【0097】
0.232g(2ミリモル)の2−メチルテトラヒドロチオフェン−3−オンを3mLの第三ブチルメチルエーテルに溶解しそして0℃に冷却する。
【0098】
5,100IU/mLの活性を有するパラゴムノキ(Hevea)-ブラジリエンシス(brasiliensis)からの1mLの(S)−HNLを2mLの蒸留水で希釈し、そして10%のクエン酸でpH4.40に調整する。この酵素水溶液を有機性溶液に添加しそして0℃で15分撹拌してエマルジョンを得る。次いで0.3mL(8.8ミリモル)のHCNを反応溶液に添加する。0℃で60分撹拌した後に、3mLの第三ブチルメチルエーテルを、反応させるために添加しそして0.5gのCelite(R) 545、水および酵素と結合させる。次いでこの混合物をNa2 SO4 で乾燥し、濾過しそして溶剤を除く。
【0099】
収量:(転化率90%)3−シアノ−2−メチルテトラヒドロチオフェン−3−オールの黄色の油状物。
【0100】
分析の目的でシアンヒドリンを相応する酢酸塩に転化する。以下の特徴を示す:
(+)−シス−異性体:10%de; 1H NMR:δ(ppm)3.65(qu,J=6.9Hz、1H;H−2)、3.12−2.70(m,3H;H−4、H−5、H−5’)、2.58−2.37(m、1H;H−4’)、2.10(s,3H;Ac−CH3 )、1.47(d、J=6.9Hz 3H、CH3 ); 13 CNMR:δ(ppm)、169.02(Ac−C=O)、115.54(CN)、81.38(C−3)、48.06(C−2)、38.70(C−4)、26.95(C−5)、20.98(Ac−CH3 )、19.48(CH3 )。
【0101】
(+)−トランス−異性体:10%de; 1H NMR:δ(ppm)3.85(qu、J=6.9Hz、1H、H−2)、3.12−2.70(m,3H;H−4、H−5、H−5’)、2.58−2.37(m,1H、H−4’)、2.14(s、3H;Ac−CH3 )1.34(d、J=6.9Hz;3H;CH3 ); 13 CNMR:δ(ppm)、168.97(Ac−C=O)、117.00(CN)、78.48(C−3)、78.74(C−2)、38.66(C−4)、26.34(C−5)、20.88(Ac−CH3 )、15.62(CH3 )。
【0102】
実施例7:rac−5−メチルテトラヒドロチオフェン−3−オンの反応
【0103】
【化11】
【0104】
0.232g(2ミリモル)の2−メチルテトラヒドロチオフェン−3−オンを3mLの第三ブチルメチルエーテルに溶解しそして0℃に冷却する。
【0105】
250 IU/mLの活性を有するプルヌス・アミグダルス(Prunus amygdalus) からの3mLの(R)−HNLを10%濃度クエン酸でpH4.30に調整する。この酵素水溶液を有機性溶液に添加しそして0℃で15分撹拌してエマルジョンを得る。次いで0.3mL(8.8ミリモル)のHCNを反応溶液に添加する。0℃で60分撹拌した後に、3mLの第三ブチルメチルエーテルを、反応させるために添加しそして0.5gのCelite(R) 545、水および酵素と結合させる。次いでこの混合物をNa2 SO4 で乾燥し、濾過しそして溶剤を除く。
【0106】
収量:(転化率95%)3−シアノ−5−メチルテトラヒドロチオフェン−3−オールの黄色の油状物。
【0107】
分析の目的でシアンヒドリンを相応する酢酸塩に転化する。以下の特徴を示す:
(−)−シス−異性体:86%de; 1H NMR:δ(ppm)3.75−33.6(m、3H;H−5、H−2、H−2’)、2.81(dd、J=13.2、6.6Hz、1H,H−4)、2.11(m,1H;H−4’)、2.13(s、3H;Ac−CH3 )、1.41(d、J=6.8Hz、3H;CH3 ); 13 CNMR:δ(ppm)、168.97(Ac−C=O)、117.02(CN)、76.67(C−3)、49.35(C−2)、41.24(C−4)、38.51(C−5)、22.00(Ac−CH3 )、20.63(CH3 )。
【0108】
(−)−トランス−異性体:95%de; 1H NMR:δ(ppm)3.70(m、1H,H−5)、3.62(d,J=11.9Hz、1H;H−2)、3.28(d,J=11.9Hz、1H;H−2’)、2.88(dd、J=13.2、6.6Hz、1H;H−4)、2.12(dd、J=13.2Hz、1H;H−4’)、2.13(s,3H;Ac−CH3 )、1.40(d、J=6.8Hz、3H;CH3 ); 13 CNMR:δ(ppm)、168.99(Ac−C=O)、117.47(CN)、77.41(C−3)、48.47(C−2)、40.54(C−4)、38.51(C−5)、21.99(Ac−CH3 )、20.89(CH3 )。
Claims (8)
- エナンチオマーの豊富な式(I)
R5およびR6は互いに無関係にH、直鎖状の、分岐したまたは環状のC1 〜C6 −アルキル基、フェニル基、ベンジル基、COOR7、または一緒になってC2 〜C8 −アルキレンまたは−ヘテロアルキレン基であり、
R7はHまたはC1 〜C6 −アルキルであり、
XおよびYは互いに無関係に、反応条件のもとで不活性の置換基でモノ置換されたまたはジ置換されたまたは非置換の炭素原子、またはN、O、SまたはNR5R6よりなる群から選択される基であり、その際にR5およびR6は上記の通り、SOまたはSO2 であり、
nは0、1、2または3であり、
Zは反応条件のもとで不活性の置換基でモノ置換されたまたはジ置換されたまたは非置換の炭素原子、またはN、O、SまたはNR5R6よりなる群から選択される基であり、その際にR5およびR6は上記の通り、SOまたはSO2 であり、
そして基X、YおよびZの少なくとも1つは炭素原子でない。]
で表されるヘテロ環式(R)−および(S)−シアンヒドリンであって、式(I)の化合物が、5員環では二重結合が−C(OH)CN−基と共役二重結合していないという前提条件のもとで環の大きさに依存して環中に1つ以上の二重結合を有していてもよく、
および/または0〜3個のヘテロ原子を持つ5員−、6員−または7員環によってモノ縮合またはポリ縮合されていてもよく、
および/またはアルキル鎖において1つ以上のヘテロ原子で中断されていてもよくおよび/または二重結合を有していてもよい直鎖状のまたは分岐したC1 〜C6 −アルキレン基で橋架けされていてもよい
上記ヘテロ環式(R)−および(S)−シアンヒドリンを製造する方法において、式(II)
で表されるケトン類を(R)−および(S)−ヒドロキシニトリル−リアーゼと、有機−、水性−または二相系においてまたはエマルジョン状態でシアニド基供与体の存在下で反応させ、所望の(R)−および(S)−シアンヒドリンを得ることを特徴とする、上記方法。 - R1、R2、R3およびR4は互いに無関係にH、鎖中の炭素原子が酸素原子、窒素原子または硫黄原子で交換されていてもよい飽和またはモノ不飽和の、直鎖状の、分岐したまたは環状のC1 〜C12−アルキル;フェニル、ビフェニルまたはナフチル基であり、これらの基はC1 〜C6 −アルキル、C1 〜C6 −アルコキシ、C1 〜C12−アルキルアルコキシ、C1 〜C20−アリールオキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシル、非置換の、またはハロゲン、ヒドロキシ、C1 〜C4 −アルキルまたはC1 〜C4 −アルコキシでモノ置換またはジ置換されていてもよいフェニルよりなる群から選択された1つ以上の置換基で置換されていてもよいく、
またはハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、C1 〜C6 −カルバルコキシ−、C1 〜C6 −カルバルコキシアミノ、NR5R6、アセチル、COOR7、シアノ、アミド、ベンゾイルアミノまたはNO2 であり、
R5およびR6は互いに無関係にH、直鎖状の、分岐したまたは環状のC1 〜C6 −アルキル基または一緒になってC2 〜C8 −アルキレン基を形成し、
R7はHまたはC1 〜C6 −アルキルであり、
nは0、1または2であり、
X、YおよびZは互いに無関係に、C1 〜C6 −アルキル、C1 〜C6 −アルコキシ、C1 〜C12−アルキルアルコキシ、C1 〜C20−アリールオキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシル、非置換の、またはハロゲン、ヒドロキシ、C1 〜C4 −アルキルまたはC1 〜C4 −アルコキシでモノ置換またはジ置換されていてもよいフェニルによってモノ置換またはジ置換されたまたは非置換の炭素原子、またはN、O、SまたはNR5R6よりなる群から選択される基であり、その際にX、YまたはZの1つまたは2つは炭素原子ではなく、n=0の時に式(II) のケトン類は二重結合を有しておらず、n=1の時に二重結合を有していないかまたは1つの二重結合を有しそしてn=2の時に0〜2つの二重結合を有しおよび/または0または1つのヘテロ原子を有する5員または6員環と縮合されていてもよく、
および/または二重結合を有していてもよい直鎖状のまたは分岐したC1 〜C6 −アルキレン基によって橋架けされていてもよい
式(II) で表されるケトン類を出発物質として使用する、請求項1に記載の方法。 - 有機系で反応に使用される有機系希釈剤がハロゲン化されていてもよい水非混和性または僅かに水混和性の脂肪族または芳香族炭化水素、アルコール、エーテルまたはエステルまたはそれらの混合物である、請求項1に記載の方法。
- 反応をエマルジョン状態で行う、請求項1に記載の方法。
- エナンチオマー選択反応を水性系で実施し、その際に相応するヒドロキシニトリル−リアーゼを含有する溶液またはアセテート緩衝液、ホウ酸塩緩衝液、フタレート緩衝液、クエン酸塩緩衝液または燐酸塩緩衝溶液またはこれらの緩衝溶液の混合物を反応媒体として役立てる請求項1に記載の方法。
- 使用されるヒドロキシニトリル−リアーゼがそのまままたは固定化されて存在する天然のまたは組換えられた(R)−または(S)−ヒドロキシニトリル−リアーゼである、請求項1に記載の方法。
- 使用されるヒドロキシニトリル−リアーゼがカサバ(manioc)またはパラゴムノキ(Hevea)-ブラジリエンシス(brasiliensis)からの天然の(S)−ヒドロキシニトリル- リアーゼ、ピヒア・パストリス(Pichia pastoris)、E.コリ(E.coli) またはサッカロミセス・セレビシア(Saccaharomyces cerevisiae)よりなる群から選択される遺伝的に変性された微生物からの組替え(S)−ヒドロキシニトリル−リアーゼ、プルヌス・アミグダルス(Prunus amygdalus) 、プルヌス・ラウロセラスス(Prunus laurocerasus) またはプルヌス・セロチナ(Prunus serotina)からの天然の(R)−ヒドロキシニトリル−リアーゼ、または組替え(R)−ヒドロキシニトリル−リアーゼである、請求項6に記載の方法。
- シアニド基供与体が青酸、シアン化アルカリ金属または一般式(III)
R7R8C(OH)(CN)
[式中、R7およびR8は互いに無関係に水素原子または非置換の炭化水素基であり、またはR7およびR8は一緒になって炭素原子数4または5のアルキレン基であり、その際にR7およびR8は同時に水素ではない。]
で表されるシアンヒドリン類である、請求項1に記載の方法。
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