JP4280019B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主には生理用ナプキン、おりものシート、失禁パッド、医療用パッド、トイレタリー等に使用される吸収性物品に係り、詳しくは体液の拡散を防止するとともに、肌への貼り付き、ムレ等を防止し得る吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パンティライナー、生理用ナプキン、失禁パッドなどの吸収性物品として、ポリエチレンシートまたはポリエチレンシートラミネート不織布などの不透液性裏面シートと、不織布または多孔樹脂フィルム(所謂メッシュシート)などの透液性表面シートとの間に綿状パルプ等からなる吸収体を介在したものが知られている。
【0003】
前記透液性表面シートとして、前記メッシュシートを使用した場合には、逆戻りを効果的に抑えることにより、表面のドライ感を維持できるなどの利点を有し一般的に好まれる傾向にあるが、不織布のように微細な隙間や凹凸を有しないため、体液の排出が一定量を越えると、肌への貼り付きが感じられるようになるとともに、これによってムレを生じるなどの問題がある。
【0004】
一方、前記表面シートとしては、肌への接触面積を低減させることにより湿り感を抑える、或いは風合いや質感を出すとともに、感触性を高めるなどの目的に応じて適宜のエンボス模様が付与されたものが提供されている。例えば特開平10-80445号公報および特許第2875504号公報においては、不織布よりなる表面シートに、平面部を有しないように多数の畝部と溝部とが交互に配置されるとともに、上記畝部は凸状に湾曲しかつ上記溝部は凹状に湾曲し、上記溝部に間隔をおいて多数の開孔が形成された吸収性物品(従来例1)が開示されている。
【0005】
更には、表面シートにおける漏れ防止対策として、体液の拡散および流動を防止するため、吸収体の上面に表面シートを重ねた状態で、表面シート側から圧搾によってフィットエンボス溝を形成したり、表面に所定のエンボス模様を付与することが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
体液の逆戻りと表面のドライ感を重視して表面シートとしてメッシュシートを使用することにし、欠点となる肌への貼り付き感やムレを改善するために、前記従来例1に記載される技術、すなわちメッシュシートに畝部と溝部とからなる波状加工を施した場合、ある程度上記欠点は改善できるけれども、波状加工の場合は畝部の大部分が肌に接触することになるため、満足できる程度の効果を上げることはできない。また、波状加工の場合には、畝部によって製品の幅方向への拡散は確実に防止されるようになるけれども、製品の長手方向に沿う溝部に沿って体液が流れ易くなり前後方向への拡散や流動は十分に抑制できていない。
【0007】
また、体液の拡散を防止するため、表面シート面側からフィットエンボスやエンボス模様を付与した場合、このエンボス模様は凹状の窪みによって形成されるものであるため、表面シートの肌に触れる平面部分がそのまま残るため、肌への貼り付き感やムレは依然として改善できていないなどの問題があった。
【0008】
そこで本発明の主たる課題は、所謂メッシュシートを表面シートとして用いた吸収性物品において、肌への貼り付き感およびムレ等のメッシュシート特有の問題を解消し装着感の向上を図るとともに、製品の幅方向および前後方向への体液の拡散・流動を抑制し得る吸収性物品を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、所定のエンボス模様が付与された多孔樹脂フィルムよりなる透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
前記多孔樹脂フィルムに付与されたエンボス模様が肌面側に突出するエンボス突部により形成され、前記エンボス突部の傾斜面部に液透過用の開孔が形成されているとともに、前記開孔は該開孔の裏面側周縁部が垂下状に延在し導液管部を形成し、かつ前記エンボス突起による模様は、ドット状エンボスを中心として十字方向に夫々隣接して長円形エンボスを配置したパターンを繰り返した格子状パターン又は菱格子状パターンとされることを特徴とする吸収性物品が提供される。
【0010】
従来、多孔樹脂フィルムに形成されるエンボス模様はすべて吸収体側に突出するエンボス突部によって形成されていたが、上記請求項1記載の発明では、逆に前記エンボス模様を肌面側に突出するエンボス突部によって形成するようにした。前記エンボス突部によって、多孔樹脂フィルムと肌面との接触面積が大幅に低減されるようになり、肌面に対する貼り付き感が解消されるようになるとともに、ムレを同時に防止できるようになる。また、前記エンボス突部が障害となって幅方向及び前後方向への体液の拡散・流動を抑制するようになる。
【0011】
請求項2記載の本発明として、前記格子状パターン、菱格子状パターンにおけるエンボス突部の純間隔および前記エンボス突部が小間隔で並ぶ列方向の純間隔は5mm以下である請求項1記載の吸収性物品が提供される。
【0012】
請求項3記載の本発明として、前記エンボス突部の表面シート面からの高さが0.05〜2mmである請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【0013】
請求項4記載の本発明として、前記多孔樹脂フィルムの内面側に親水性素材が配置されている請求項1〜3記載の吸収性物品が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。図1は本発明に係る生理用ナプキン1の平面図、図2はその横断面図(図1のII−II線矢視図)、図3は要部拡大断面図(図1のIII−III線矢視図)である。
【0015】
生理用ナプキン1は、主にはパンティライナー、生理用ナプキン、おりものシート、失禁パッドなどの用途に供されるもので、例えば図1に示されるように、不透液性裏面シート2と、透液性表面シート3との間に、吸収体4が介在された構造となっている。前記吸収体4の周囲においては、前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3とがホットメルト接着剤等の接着手段によって接合されている。
【0016】
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他に防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には、防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが好適に用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。
【0017】
前記透液性表面シート3としては、メッシュシートが用いられる。このメッシュシートとしては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系の熱可塑性樹脂フィルムが好適に使用されるが、ポリエステル、ナイロンなどのポリアミド系樹脂、EVAなども使用することができる。
【0018】
前記メッシュシート3には、体液透過性を付与するために、多数の体液透過用開孔が形成されている。この体液透過用開孔の径は、0.05〜2.0mm、好適には0.1〜1.0mmとし、その開孔数は200〜600個/cm2程度とするのが望ましい。前記開孔を形成するには、合成樹脂シートを軟化温度付近に軟化させて、多数の開孔を有する支持体の上面に位置させた状態で、支持体の下方から吸引したり、支持体の上面から空気圧を加圧したりする方法や、合成樹脂シート素材に多数のスリットを刻印した後に、シート素材を延伸して開孔させる方法などがあるが、適宜の方法によって形成することができる。なお、図中では前記開孔は省略されている。
【0019】
これら不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との間に介在される吸収体4は、たとえばパルプ中に高吸水性樹脂を混入したもの、或いはパルプ中に化学繊維を混入させるとともに、高吸水性樹脂を混入したものが使用される。前記吸収体4は、図2に示されるように、形状保持、および経血等を速やかに拡散させるとともに、一旦吸収した経血等の逆戻りを防止するためにクレープ紙5によって囲繞するのが望ましい。前記吸収体4の平面形状は、図示されるように、小判状としてもよいし、或いは股間部への当たりを和らげるためにフィットカット形状(ひょうたん形状)としてもよい。
【0020】
前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶融パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。
【0021】
前記高吸水性樹脂としては、たとえばポリアクリル酸塩架橋物、自己架橋したポリアクリル酸塩、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体架橋物のケン化物、イソブチレン・無水マレイン酸共重合体架橋物、ポリスルホン酸塩架橋物や、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミドなどの水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの等が挙げられる。これらの内、吸水量、吸水速度に優れるアクリル酸またはアクリル酸塩系のものが好適である。前記吸水性能を有する高吸水性樹脂は製造プロセスにおいて、架橋密度および架橋密度勾配を調整することにより吸水力と吸水速度の調整が可能である。前記高吸水性樹脂の含有率は10〜60%とするのが望ましい。高吸水性樹脂含有率が10%未満の場合には、十分な吸収能を与えることができず、60%を超える場合にはパルプ繊維間の絡み合いが無くなり、シート強度が低下し破れや割れ等が発生し易くなる。
【0022】
本発明においては、前記メッシュシート3の所定部位、好ましくは全面に対して、肌面側に突出するエンボス突部6,6…によりエンボス模様が付与されている。前記エンボス模様は、素材シートをほぼ軟化点まで加熱し、エンボスロールとアンビルロールとの間を通過させる過程で前記素材シートを押圧することにより形成することができる。
【0023】
図1に示されるエンボス模様は、ドット状エンボスの配置によって形成されたパターンであり、ナプキン1の中央部領域Cにおいては、前記エンボス突部6,6…が小間隔で並ぶ列方向がナプキン1の略長手方向となるように、体液排出部位Hを跨ぐ両側にそれぞれ平面視で外側に膨出する円弧線状に2条のエンボス列が形成され、一方ナプキン1の前部領域F及び後部領域Bにおいては、前記エンボス突部6,6…が小間隔で並ぶ列方向がナプキン1の略幅方向となるように、平面視で外側に膨出する円弧線状に5条のエンボス列が形成されている。
【0024】
前記エンボス突部6のシート面からの突起高さhは0.05〜2mmとするのが望ましい。突起高さhが0.05mm未満の場合は突起が小さ過ぎるため、メッシュシートのほぼ全面が肌と面的に接触するため肌への貼り付き感やムレなどを防止することはできないとともに、エンボス突部6が体液が流れる際の障害と成り得ず本発明が所望する効果を奏することができない。また、前記突起高さhが2mmを超える場合は突部が肌に当たり過ぎるようになり、装着時に違和感を感じるようになるため好ましくない。
【0025】
また、前記エンボス突部6が小間隔で並ぶ列方向の純間隔Pは5mm以下であることが望ましい。純間隔Pが5mmを超える場合は、体液がエンボス突部6、6の間を通り易くなり、体液の拡散を効果的に防止することができない。前記エンボス突部6,6…の面積率は概ね30〜5%、好ましくは20〜10%とするのがよい。
【0026】
前述したメッシュシート3の開孔は、詳細には図4に示されるように、エンボス突部6の傾斜面部に液透過用の開孔3aが形成されていることが望ましい。エンボス突部6の傾斜面に開孔3aが形成されていることにより、流動する体液を捕捉しかつ効果的に吸収体4に吸収させることができる。前記開孔3aは、好ましくは同図に示されるように、開孔の裏面側周縁部が垂下状に延在し導液管部3bを形成していることにより逆戻りを効果的に防止できるようになる。また、エンボス突部6部位において、前記導液管部3bの方向は水平面に対して下方向きの角度を持つようにすると、より望ましいものとなる。
【0027】
前記メッシュシート3の下面側(吸収体側)には、体液の吸収速度を速めるとともに、体液の逆戻りを防止するため、メッシュシート3と吸収体4との間に、親水性不織布からなるセカンドシートを配置するのが望ましい。このセカンドシートは、図5に示されるように、予めメッシュシート3Aの裏面に一体的に親水性不織布3Bを積層させたものであってもよい。
【0028】
前記エンボス突起によるパターンは種々の態様が考えられる。図6に第2形態例として示された本生理用ナプキン1Bの場合は、体液排出部位Hを略中心として、該体液排出部位Hを囲むように、ほぼ同心楕円状に複数条のエンボス突部7を形成した例である。このように周方向に連続するエンボス模様とすることによって、体液がどの方向、どの位置を流れようとも、前記エンボス突部7、7…が障害となるため、より効果的に体液の拡散・流動を防止できるようになる。前記エンボス模様は前記同心楕円状に限らず、同心円状に形成するようにしてもよいし、同心ひょうたん状であってもよい。なお、前記生理用ナプキン1Bの構造については、前記生理用ナプキン1と同様であるため、同符号を付して説明は省略する。
【0029】
更に、前記メッシュシート3に形成されるエンボス突起は、一定の繰り返しパターンであってもよい。図7はその形態例を示すもので、図7(A)はドット状エンボス8を全体として格子模様を成すように配列した例であり、図7(B)はドット状エンボス8の配列によって菱格子模様を成すようにしたものである。更に、図7(C)はドット状エンボス9Aを中心として十字方向に夫々隣接して長円形エンボス9B、9B…を配置したパターンを繰り返し、格子状のエンボス模様を付与した例であり、図7(D)はその菱格子模様の例である。これらの格子状パターン、菱格子状パターン例においても、エンボス突部8、9A、9Bの純間隔は5mm以下であることが望ましい。
【0030】
他方、未加工の樹脂フィルムを吸収性物品の製造ラインにて上記エンボス加工を施しながら組み立てを行うには、図8に示されるように、表面材供給ドラム10から送り出される樹脂フィルム3を、多数の孔を配列した孔空けロール11に導入し、樹脂フィルム3をその軟化点近傍にまで加熱するとともに、前記孔空けロール11内から吸引して樹脂フィルム3に多数の開孔を形成する。
【0031】
次いで、その開孔を形成した樹脂フィルム3をアンビルロール12に導き、エンボスロール13との間を通過させることにより上面側(組立て状態で肌面側)に突出するエンボス突部を形成しエンボス模様を付与する。その後は、バックシート供給ドラム14から送り出されるバックシート2および吸収体4と重ねて吸収性物品を完成させるようにする。前記エンボスロール13による押圧力は20〜70N/mm、好ましくは30〜50N/mmとするのがよい。なお、樹脂フィルムに対する開孔は、樹脂フィルム3の製造を行うメーカーの段階で、予め形成しておくことも出来るし、更にはメーカー段階で前記開孔の形成とともに、エンボス加工を施すようにしてもよい。
【0032】
【実施例】
エンボス模様が肌面側に突出するエンボス突部により形成された多孔樹脂フィルムを用いた生理用ナプキン(本発明品)と、エンボス模様が吸収体側に突出するエンボス突部により形成された多孔樹脂フィルムを用いた生理用ナプキン(比較品)とを夫々作製し、液流れ試験および肌への貼り付き感やムレに対する官能試験を行い、本発明の効果の検証を行った。
【0033】
具体的には、PE/EVA多孔樹脂フィルム(開孔率25%、目付け量35g/m2)を用い、これに図7(C)に示されるエンボス模様を付与した表面シート、目付25g/m2のエアスルー不織布を親水化処理したセカンドシート、目付け220g/m2のエアレイド吸収体、PE樹脂フィルム(目付け量25g/m2)の裏面シートを用い、前記表面シートのエンボス模様が肌面側に突出するように配置して本発明品を作製するとともに、表面シートのエンボス模様が吸収体側に突出するように配置して比較品を作製した。
【0034】
液流れ試験は、45°傾斜させた台上に供試体をそれぞれ乗せ、供試体の上方10mmの位置にビュレットを設置し、前記ビュレットから馬血を1滴/秒の間隔で計3滴、滴下する。そして、滴下点から馬血の流れた最下点までの距離を測定した。試験は10回行い、その平均値を液流れ距離とした。
【0035】
また、女性15名に対し、供試体を各2枚づつ、2時間以上装着してもらい、その後に貼り付き感やムレ等の有無を回答してもらった。評価は良いと答えた人の人数により行った。
【0036】
【表1】
上記表1の結果から、本発明品の場合は、比較品と比べて、液流れ距離が小さく体液の拡散・流動が少ないことが分かる。また、貼り付き感やムレについても、多くの女性が改善されたと感じていることが分かる。
【0037】
【発明の効果】
以上詳説のとおり本発明によれば、所謂メッシュシートを表面シートとして用いた吸収性物品において、肌への貼り付き感およびムレ等のメッシュシート特有の問題を解消し装着感の向上が図れるようになるとともに、製品の幅方向および前後方向への体液の拡散・流動を抑制し得るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る生理用ナプキン1の平面図である。
【図2】 その横断面図(図1のII−II線矢視図)である。
【図3】 要部拡大断面図(図1のIII−III線矢視図)である。
【図4】 エンボス突部6の他の態様例を示す拡大断面図である。
【図5】 メッシュシートの他例を示す要部断面図である。
【図6】 第2形態例に係る生理用ナプキン1Bの平面図である。
【図7】 (A)〜(D)はそれぞれエンボス模様の他例を示す図である。
【図8】 本生理用ナプキンの組み立てライン図である。
【符号の説明】
1…生理用ナプキン、2…不透液性裏面シート、3…透液性表面シート、4…吸収体、5…クレープ紙、6・7・8・9A・9B…エンボス突部
Claims (4)
- 所定のエンボス模様が付与された多孔樹脂フィルムよりなる透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
前記多孔樹脂フィルムに付与されたエンボス模様が肌面側に突出するエンボス突部により形成され、前記エンボス突部の傾斜面部に液透過用の開孔が形成されているとともに、前記開孔は該開孔の裏面側周縁部が垂下状に延在し導液管部を形成し、かつ前記エンボス突起による模様は、ドット状エンボスを中心として十字方向に夫々隣接して長円形エンボスを配置したパターンを繰り返した格子状パターン又は菱格子状パターンとされることを特徴とする吸収性物品。 - 前記格子状パターン、菱格子状パターンにおけるエンボス突部の純間隔および前記エンボス突部が小間隔で並ぶ列方向の純間隔は5mm以下である請求項1記載の吸収性物品。
- 前記エンボス突部の表面シート面からの高さが0.05〜2mmである請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品。
- 前記多孔樹脂フィルムの内面側に親水性素材が配置されている請求項1〜3記載の吸収性物品。
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