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JP4278490B2 - タッチ入力式キーボード装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一対の板状検出部材を互いに対向配置して備えるタッチ入力装置に関し、特に、各検出部材の入力操作領域内に、個々に独立したキースイッチを形成するための複数の電極が設けられるタッチ入力式キーボード装置に関する。
タッチ入力装置は、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、現金自動預払機(ATM)等の、ディスプレイを備えたデータ処理装置において、パネル表面の所望位置をオペレータがペンや指で押圧することにより、ディスプレイにおける二次元座標データを入力指示するものであり、タッチパネルの呼称で知られている。特に、LCD(液晶ディスプレイ)、PDP(プラズマパネル)、CRT(ブラウン管)等のディスプレイの画面に重ねて設置可能な、それ自体透明な構造を有するタッチパネルが、広く利用されている。
透明構造のタッチパネルは、透明な絶縁基板と絶縁基板表面に設けられる透明な導電膜とを各々に有する一対の板状の検出部材を備えて構成される。それら検出部材は、隙間を介して導電膜同士を対向させた状態で、両絶縁基板の外周縁に沿って帯状に延設される接着剤層を介して、互いに重ね合わせて固定される。通常、オペレータが押圧操作する上側の検出部材の絶縁基板は、可撓性が要求されるので薄層のガラス板や樹脂フィルムから形成される。他方、下側の検出部材の絶縁基板は、基材として剛性が要求される用途では比較的厚みの大きなガラス板や樹脂パネルから形成され、また剛性が要求されない用途では樹脂フィルム等から形成される。
この種のタッチパネルでは、入力装置として一般的なキーボードに装備される所定配列の複数のキースイッチに対応して、タッチパネルの入力操作領域内に複数の検出区画を予め特定し、それら特定検出区画に個別対応する二次元座標範囲を個々のキースイッチの固有値として処理することにより、タッチ入力式のキーボード装置を構成できることが知られている。このような構成においては、従来、タッチパネルの背面側に併設されるディスプレイの画面に所定配列のキースイッチ群の外観を表示したり、そのようなキースイッチ群の外観を描画した別体のシートをタッチパネルの背面側に置いたりすることにより、個々の特定検出区画に割り当てたキースイッチの輪郭形状や機能(文字、数字、符号等)を観察可能に表示するようにしている。
また、例えば特許文献1に記載されるように、各検出部材の絶縁基板表面に、座標検出用の導電膜を設ける代わりに、個々に独立したキースイッチ(すなわち検出区画)を形成するための複数の電極を設けた構成を有するタッチ入力式キーボード装置も知られている。この種のキーボード装置では、各検出部材の絶縁基板表面にさらに、複数の電極に個別に接続される複数の導線がパターン形成される。個々のキースイッチの機能表示は、一般にタッチ側検出部材の絶縁基板の外面に印刷等により描画されるが、特に特許文献1には、各検出部材の絶縁基板表面に設けられる複数の電極の各々が、当該検出区画に割り当てたキースイッチの機能を表示するシンボルマークの形状の不透明素材からなる構成が記載されている。
特開平5−134791号公報
タッチパネルの入力座標検出動作をキースイッチの接点開閉検知に利用した従来のタッチ入力式キーボード装置では、個々の特定検出区画に割り当てたキースイッチの輪郭形状や機能(文字、数字、符号等)をオペレータに視覚認識させるために、タッチパネルの背面側に併設されるディスプレイの画面に所定配列のキースイッチ群の外観を表示したり、そのようなキースイッチ群の外観を描画した別体のシートをタッチパネルの背面側に置いたりする必要があった。このような構成では、キーボード装置の薄型化が困難になる懸念があった。
また、各検出部材の絶縁基板表面にキースイッチ用の複数の電極を設けた従来のタッチ入力式キーボード装置では、個々のキースイッチの機能表示をタッチ側検出部材の絶縁基板外面に描画する工程が、絶縁基板表面への電極及び導線の形成工程とは別に必要となるので、製造工程が煩雑になる傾向があった。これに対し、前述した特許文献1に記載されるような、複数の電極の各々を対応キースイッチのシンボルマーク形状の不透明素材から形成する構成では、上記した機能表示の描画工程が不要になる利点がある。その反面、電極形状が線画状になるから、個々のキースイッチにおける電極同士を正確に位置合わせして導通接触させるためには、電極の形成精度を向上させる必要があり、結果として製造コストが上昇する危惧があった。
本発明の目的は、対向配置した一対の検出部材の各々の入力操作領域内に、個々に独立したキースイッチを形成するための複数の電極が設けられるタッチ入力式キーボード装置において、キーボード装置の薄型化が容易で製造工数を削減でき、個々のキースイッチにおける対向電極同士の安定で信頼できる導通接触を安価に実現可能なタッチ入力式キーボード装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、絶縁基板と、絶縁基板の一表面に互いに絶縁して設けられる複数の電極と、絶縁基板の該表面に互いに絶縁して設けられて複数の電極に個別に接続される複数の導線とをそれぞれに有する一対の検出部材を備え、それら検出部材が、それぞれの複数の電極同士を、互いに協働して複数のキースイッチを形成する対応関係で導通接触可能に離間対向配置した状態で、相互に組み合わされてなるタッチ入力式キーボード装置において、一対の検出部材の各々に設けられる複数の電極は、絶縁基板の表面に成膜され、絶縁画線を介して互いに分離される複数の導電膜区画からなり、一方の検出部材の複数の導電膜区画と、他方の検出部材の複数の導電膜区画とが、個々に対向配置されて、互いに絶縁された複数のキースイッチのそれぞれの開閉接点を形成し、一対の検出部材の各々は、複数の導電膜区画に個別に設けられ、個々の導電膜区画に割り当てられたキースイッチ固有の外観を観察可能に表示する複数の描線部を有し、互いに協働してキースイッチの開閉接点を形成する各一対の導電膜区画において、それぞれの導電膜区画の描線部が、外観のうちの互いに異なる特徴部分を分担して表示すること、を特徴とするタッチ入力式キーボード装置を提供する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のタッチ入力式キーボード装置において、一対の検出部材の少なくとも一方における複数の導線の各々が、接続される導電膜区画の表面上に延長される延長部を有し、複数の描線部の各々が延長部によって形成されるタッチ入力式キーボード装置を提供する。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のタッチ入力式キーボード装置において、複数の描線部の各々が、複数の導電膜区画の各々に局部的に設けられる絶縁部からなるタッチ入力式キーボード装置を提供する。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載のタッチ入力式キーボード装置において、一対の検出部材の各々が、絶縁基板の前記表面に複数の導電膜区画から独立して設けられる第2導電膜を有し、それぞれの第2導電膜が、互いに導通接触可能に対向かつ離間配置されて、座標データを入力可能なタッチパネル領域を形成するタッチ入力式キーボード装置を提供する。
請求項1に記載の発明によれば、対向する導電膜区画によって形成される個々のキースイッチの輪郭形状や機能(文字、数字、符号等)を、それら導電膜区画に設けた描線部によって観察可能に表示するようにしたから、キースイッチ群の外観を画面表示するディスプレイや同外観を描画した別体のシートをタッチパネルの背面側に設置する従来の構成に比べて、キーボード装置の薄型化を一層促進することができる。また、個々のキースイッチの開閉接点は、キースイッチの外観を表示する描線部ではなく、あくまで導電膜区画によって形成されるから、各キースイッチの電極自体を当該キースイッチのシンボルマーク形状に形成する従来の構成とは異なり、各キースイッチにおける導電膜区画をスイッチ外観とは無関係の単純形状に形成でき、しかも、それら導電膜区画の形成精度に依存することなく(したがって製造コストの上昇を抑制しつつ)、両導電膜区画を極めて容易に正確に位置合わせして導通接触させることができる。その結果、個々のキースイッチにおける導電膜区画同士の安定で信頼できる導通接触を極めて安価に実現することができる。また、キースイッチが複雑な外観を有する場合にも、その特徴部分を一対の描線部で分担することにより、描線部の形成が容易になる。
請求項2に記載の発明によれば、個々のキースイッチの外観を表示する描線部が、各導電膜区画に接続される必須の導線の延長部として形成されるから、複数の導線の形成工程において同時に描線部を形成でき、その分、タッチ入力式キーボード装置の製造工程を簡略化することができる。
請求項3に記載の発明によれば、複数の描線部を安価に形成できる。
請求項に記載の発明によれば、1つのタッチ入力式キーボード装置で、キースイッチによるキー入力とタッチパネルによる座標入力との双方を実施できる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。全図面に渡り、対応する構成要素には共通の参照符号を付す。
図面を参照すると、図1は、本発明の一実施形態によるタッチ入力式キーボード装置10の主要構成要素を示す平面図、図2は、タッチ入力式キーボード装置10を組立状態で示す平面図、図3は、図2の線III−IIIに沿った断面図である。
タッチ入力式キーボード装置10は、絶縁基板12、絶縁基板12の一表面12aに互いに絶縁して設けられる複数の電極14、及び絶縁基板12の表面12aに設けられて複数の電極14に個別に接続される複数の導線16を有する第1の検出部材18と、絶縁基板20、絶縁基板20の一表面20aに互いに絶縁して設けられる複数の電極22、及び絶縁基板20の表面20aに設けられて複数の電極22に個別に接続される複数の導線24を有する第2の検出部材26とを備える。第1及び第2の検出部材18、26の各々に設けられる複数の電極14、22は、絶縁基板12、20の表面12a、20aに成膜される複数の導電膜区画14、22からなり、それら検出部材18、26の互いに対応する位置にある導電膜区画14、22同士が協働して、個々に独立したキースイッチ(すなわち検出区画)を構成する。
各検出部材18、26において、絶縁基板12、20上で隣り合う導電膜区画14、22は、格子状に延びる絶縁画線28、30を介して互いに分離され、それにより各導電膜区画14、22に平面視略矩形の輪郭(同一又は異なる形状)が付与されている。このような導電膜区画14、22は、例えば、真空蒸着やスパッタリング等の成膜技術により絶縁基板表面12a、20aにその実質的全体を覆うように大判の導電膜を形成し、この導電膜に対し、エッチング等の化学的又は機械的除去技術により導電膜の材料を局所的に除去して絶縁画線28、30を形成することにより、所望の輪郭及び面積に比較的容易に成形できる。
第1の検出部材18の絶縁基板12と第2の検出部材26の絶縁基板20とは、平面視で互いに略同一の矩形輪郭を有し、それぞれの表面12a、20aに、互いに同一の配列で複数の導電膜区画14、22が設けられる。第1及び第2の検出部材18、26は、それぞれの絶縁基板12、20及び対応位置にある導電膜区画14、22の輪郭が互いに実質的に整合する相対位置で、かつ、それぞれの複数の導電膜区画14、22同士を、互いに協働して複数のキースイッチを形成する対応関係で導通接触可能に離間対向配置した状態で、互いに重ね合わせて固定的に組み合わされる。
両検出部材18、26は、それぞれの絶縁基板12、20の外周縁に沿って帯状に延設される電気絶縁性の接着剤層(図示せず)によって相互に固定される。それに加えて、又はその代わりに、両検出部材18、26の間には、絶縁画線28、30に沿ってスペーサ(接着剤)32が設置される。これら接着剤層又はスペーサ32の厚みにより、個々のキースイッチにおいて対向する導電膜区画14、22の間に、予め定めた寸法の隙間34が確保される。この相対配置で、個々のキースイッチにおける両導電膜区画14、22は、少なくとも一方の絶縁基板12、20が相互接近方向へ変形したときに、互いに導通接触できるようになっている。
第1の検出部材18は、オペレータによって押圧操作される上側の検出部材であり、その絶縁基板12は、可撓性に富む透明な樹脂フィルムから形成される。これに対し、第2の検出部材26は、タッチ入力式キーボード装置10の基材となる下側の検出部材であり、その絶縁基板20は、透明、半透明又は不透明のガラス板、樹脂パネル又は樹脂フィルムから形成される。各絶縁基板12、20の好適な樹脂材料としては、ポリカーボネート、アクリル、ポリエチレンテレフタレート等を挙げることができる。また、第1の検出部材18における個々の導電膜区画14は、ITO(酸化インジウム錫)等の透明な導電性皮膜から形成でき、第2の検出部材26における個々の導電膜区画22は、種々の導電性皮膜から形成できる。
本発明に係るタッチ入力式キーボード装置10の特徴的構成として、第1及び第2の検出部材18、26はそれぞれ、複数の導電膜区画14、22に個別に設けられ、個々の導電膜区画14、22に割り当てられたキースイッチ固有の外観を観察可能に表示する複数の描線部36、38をさらに有する。図示実施形態では、両検出部材18、26における複数の導線16、24の各々が、接続される導電膜区画14、22の表面14a、22a上に延長される所定パターンの延長部を有し、この延長部により、複数の描線部36、38の各々が形成されている。
図4に拡大して示すように、個々のキースイッチ(検出区画)を構成する対向する導電膜区画14、22において、それぞれの描線部36、38は、キースイッチ固有の外観のうち、互いに異なる特徴部分を分担して表示している。つまり、第1の検出部材18における各導電膜区画14内の描線部36は、キースイッチの頂面の輪郭を表わす環状部分36aと、キースイッチの一側面の陰影を表わす台形部分36bとを有する。また、第2の検出部材26における各導電膜区画22内の描線部38は、キースイッチの底面の輪郭を表わす環状部分38aと、キースイッチの他側面の陰影を表わす台形部分38bとを有する。
描線部36、38はさらに、キースイッチ固有の外観の一つである機能(文字、数字、符号等)を表示することもできる。この場合、図5に示すように、一方の導電膜区画14に設けられる描線部36に、文字や数字等の機能を表わす線画部分36cを一体的に形成することができる。或いは、他方の導電膜区画22に設けられる描線部38にも、機能表示の一部(例えば文字だけ)を分担して表示させることもできる。さらに、このような機能表示用の線画部分36cを、輪郭表示用の環状部分36aや台形部分36bから切り離して設けることもできる。
そもそも描線部36(38)は、導電膜区画14(22)と導線16(24)との接続部分であって、当該導電膜区画14(22)を外部の制御回路に電気的に接続できさえすれば、描線部36(38)の全体が連続体である必要は無い。また、各キースイッチにおける対向する導電膜区画14、22のいずれか一方にのみ、キースイッチ固有の外観を表示する描線部36、38を設けることもできる。この場合、描線部36、38を有さない導電膜区画14(22)には、導線16(24)を安定して接続できるだけの単純な線状の延長部を設ければよい。いずれの場合も、導線16、24及び描線部36、38は、スクリーン印刷等の印刷法によって形成できる。
なお、各検出部材18(26)において、絶縁基板12(20)上にパターン形成される複数の導線16(24)は、互いに絶縁されている必要がある。特に、図1で横方向へ整列する導電膜区画14(22)のそれぞれの導線16(24)は、例えば図示しない絶縁層を介して、検出部材18(26)の厚み方向へ重畳するように、互いに積層させて形成することができる。そして、各検出部材18(26)の複数の導線16(24)は、絶縁基板12(20)上の1箇所に集められて、図示しないコネクタにより外部の制御回路に接続される。
図示実施形態においては、上記した描線部36、38をそれぞれに備えた複数の導電膜区画14、22を有する第1及び第2の検出部材18、26を、前述した対応配置で互いに組み合わせると、図2及び図6に示すように、個々のキースイッチにおける描線部36、38が相補的に関連し合って、キースイッチ固有の外観を観察可能に表示する。この外観表示は、タッチ入力式キーボード装置10をオペレータが操作する際に、第1の検出部材18側からその絶縁基板12と導電膜区画14とを透視することにより観察できるものであって、平面に描画された図柄で個々のキースイッチを立体的に表示しようとするものである。なお、図面上は各描線部36、38を網状ハッチングで示しているが、これは理解を助けるためであり、実際には個々の描線部36、38を全体に一様な塗膜として形成できる。
上記構成を有するタッチ入力式キーボード装置10によれば、対向する導電膜区画14、22によって形成される個々のキースイッチの輪郭形状や機能(文字、数字、符号等)を、それら導電膜区画14、22に設けた描線部36、38によって観察可能に表示するようにしたから、キースイッチ群の外観を画面表示するディスプレイや同外観を描画した別体のシートをタッチパネルの背面側に設置する従来の構成に比べて、キーボード装置10の薄型化を一層促進することができる。描線部36、38は、第1及び第2の検出部材18、26の相互対向面に有る導電膜区画14、22に形成されるから、タッチ入力操作を繰り返しても、描線部36、38が損耗する惧れは無い。
また、個々のキースイッチの開閉接点は、キースイッチの外観を表示する描線部36、38ではなく、あくまで導電膜区画14、22によって形成されるから、各キースイッチの電極自体を当該キースイッチのシンボルマーク形状に形成する従来の構成とは異なり、各キースイッチにおける導電膜区画14、22(対向電極)をスイッチ外観とは無関係の単純形状(例えば矩形)に形成でき、しかも、それら導電膜区画14、22の形成精度に依存することなく(したがって製造コストの上昇を抑制しつつ)、両導電膜区画14、22を極めて容易に正確に位置合わせして導通接触させることができる。その結果、タッチ入力式キーボード装置10では、個々のキースイッチにおける導電膜区画14、22同士の安定で信頼できる導通接触を極めて安価に実現することができる。
さらに、タッチ入力式キーボード装置10では、個々のキースイッチの外観を表示する描線部36、38が、各導電膜区画14、22に接続される必須の導線16、24の延長部として形成されているから、複数の導線16、24の形成工程において同時に描線部36、38を形成でき、その分、タッチ入力式キーボード装置10の製造工程を簡略化することができる。なお、描線部36、38の一部分が導線16、24から分離された構成を有する場合にも、描線部36、38を導線16、24と同一の材料(例えば銀)から形成することにより、導線形成工程で同時に描線部36、38を形成できる。また、対向する導電膜区画14、22のそれぞれの描線部36、38がキースイッチ外観の互いに異なる特徴部分を分担して表示する構成とすれば、キースイッチが複雑な外観を有する場合にも、描線部36、38の形成が容易になる。
本発明に係るタッチ入力式キーボード装置においては、図7に示すように、各キースイッチを構成する導電膜区画14、22に設けられる描線部を、少なくとも一方の導電膜区画14、22に局部的に設けられる絶縁部40から構成することもできる。この場合、導線16、24は、単純な線状の延長部16a、24aによって導電膜区画14、22に接続される。このような絶縁部からなる描線部40は、例えば、導電膜区画22の表面22aに絶縁材料の塗膜を印刷したり、導電膜区画22の材料を化学的又は機械的除去技術により局所的に除去したりすることにより形成できる。ただし後者の場合、キースイッチの開閉接点を構成する導電膜区画22の中央領域と、導線24との間を、電気的に分断しない配慮が必要である。いずれの場合も、銀等の電気良導材料を使用する描線部36、38に比べて、安価に形成することができる。
なお、図示しないが、第2の検出部材26の裏面の、導電膜区画22に対応する位置に、絶縁材料の塗布や検出部材26の材料の化学的又は機械的除去等によって、描線部を形成することもできる。この構成においても、タッチ入力操作の繰り返しにより描線部が損耗する惧れは排除される。
また、本発明は、図8に示すように、第1及び第2の検出部材18、26の双方が、絶縁基板12、20の表面12a、20a(図3)に、複数の導電膜区画14、22から独立して設けられる第2導電膜42、44を有し、それぞれの第2導電膜42、44が、座標データを入力可能なタッチパネル領域46を形成するタッチ入力式キーボード装置48を提供することもできる。タッチパネル領域46は、一般的なタッチパネルの構成と同様の構成を有する。すなわち、第1及び第2の検出部材18、26の第2導電膜42、44は、互いに実質的同一の平面視矩形輪郭を有して、導通接触可能に対向かつ離間配置される。第2の検出部材26の第2導電膜44上には、多数のドットスペーサ(図示せず)が所定パターンで形成される。また、両第2導電膜42、44上には、それら第2導電膜42、44の互いに90度異なる対向辺に沿って配置される電極対50、52と、第2導電膜42、44から絶縁してそれぞれの電極対50、52に接続される配線ストリップ(図示せず)とが、例えばスクリーン印刷法によりパターン形成される。このような構成によれば、1つのタッチ入力式キーボード装置48で、キースイッチによるキー入力とタッチパネルによる座標入力との双方を実施できる。
また、図9に示すように、異なるキー配列を有する複数のタッチ入力式キーボード装置10を、互いに適当に組み合わせて、1つの大判のキーボード54を構成することもできる。
さらに、図10に示すように、タッチ入力式キーボード装置10の第1及び第2の検出部材18、26の間に、予め湾曲板状に成形された絶縁材料から成る支持板56を挿入し(図10(a))、完成品としてのタッチ入力式キーボード装置10に、所望の湾曲形状を付与することもできる(図10(b))。このような絶縁材料からなる支持板56は、図3に示すスペーサ32として形成することもできるし、図7に示す描線部40として形成することもできる。
本発明に係るタッチ入力式キーボード装置は、例えばパーソナルコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、現金自動預払機(ATM)等の、ディスプレイ及びキーボードを備えたデータ処理装置において使用でき、特に、キーボード自体の薄型化が要求される用途で有効に使用される。
本発明の一実施形態によるタッチ入力式キーボード装置の主要構成部品を示す平面図で、(a)第1の検出部材、及び(b)第2の検出部材をそれぞれ示す。 図1のタッチ入力式キーボード装置を組立状態で示す平面図である。 図2の線III−IIIに沿った断面図である。 図1のタッチ入力式キーボード装置における1つの検出区画を模式図的に示す斜視図である。 図5の検出区画の平面図で、(a)第1の検出部材側の構成部品、及び(b)第2の検出部材側の構成部品をそれぞれ示す。 図5の検出区画を組み合わせ状態で示す平面図である。 変形例による検出区画を模式図的に示す斜視図である。 本発明の他の実施形態によるタッチ入力式キーボード装置の平面図である。 本発明に係るタッチ入力式キーボード装置を備えたキーボードの平面図である。 本発明のさらに他の実施形態によるタッチ入力式キーボード装置の図で、(a)分解斜視図、及び(b)組立斜視図である。
符号の説明
10、48…タッチ入力式キーボード装置
12、20…絶縁基板
14、22…導電膜区画
16、24…導線
18…第1の検出部材
26…第2の検出部材
28、30…絶縁画線
36、38…描線部
40…絶縁部(描線部)
42、44…第2導電膜
46…タッチパネル領域

Claims (4)

  1. 絶縁基板と、該絶縁基板の一表面に互いに絶縁して設けられる複数の電極と、該絶縁基板の該表面に互いに絶縁して設けられて該複数の電極に個別に接続される複数の導線とをそれぞれに有する一対の検出部材を備え、それら検出部材が、それぞれの該複数の電極同士を、互いに協働して複数のキースイッチを形成する対応関係で導通接触可能に離間対向配置した状態で、相互に組み合わされてなるタッチ入力式キーボード装置において、
    前記一対の検出部材の各々に設けられる前記複数の電極は、前記絶縁基板の前記表面に成膜され、絶縁画線を介して互いに分離される複数の導電膜区画からなり、
    一方の前記検出部材の前記複数の導電膜区画と、他方の前記検出部材の前記複数の導電膜区画とが、個々に対向配置されて、互いに絶縁された前記複数のキースイッチのそれぞれの開閉接点を形成し、
    前記一対の検出部材の各々は、前記複数の導電膜区画に個別に設けられ、個々の該導電膜区画に割り当てられたキースイッチ固有の外観を観察可能に表示する複数の描線部を有し、
    互いに協働して前記キースイッチの前記開閉接点を形成する各一対の前記導電膜区画において、それぞれの前記導電膜区画の前記描線部が、前記外観のうちの互いに異なる特徴部分を分担して表示すること、
    を特徴とするタッチ入力式キーボード装置。
  2. 前記一対の検出部材の少なくとも一方における前記複数の導線の各々が、接続される前記導電膜区画の表面上に延長される延長部を有し、前記複数の描線部の各々が該延長部によって形成される、請求項1に記載のタッチ入力式キーボード装置。
  3. 前記複数の描線部の各々が、前記複数の導電膜区画の各々に局部的に設けられる絶縁部からなる、請求項1に記載のタッチ入力式キーボード装置。
  4. 前記一対の検出部材の各々が、前記絶縁基板の前記表面に前記複数の導電膜区画から独立して設けられる第2導電膜を有し、それぞれの該第2導電膜が、互いに導通接触可能に対向かつ離間配置されて、座標データを入力可能なタッチパネル領域を形成する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のタッチ入力式キーボード装置。
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