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JP4272002B2 - 視力計 - Google Patents

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JP4272002B2
JP4272002B2 JP2003196187A JP2003196187A JP4272002B2 JP 4272002 B2 JP4272002 B2 JP 4272002B2 JP 2003196187 A JP2003196187 A JP 2003196187A JP 2003196187 A JP2003196187 A JP 2003196187A JP 4272002 B2 JP4272002 B2 JP 4272002B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通常視力、夜間視力、動体視力及び静止視力など種々の視力の測定に共通に用いることを可能にした視力計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、視力計では、接近する視標をどの時点で判別出来るかを測定する動体視力測定、並びに、視標の光学距離及び見かけ上の大きさを段階的に変化させ、どの位置で視標を認識出来るかを測定する静止視力測定が行われていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1に記載の視力計は、複数の種類の視標或いは特定の視標を表示することが出来る視標表示手段、表示された視標を観察するための接眼部、表示された視標と接眼部との間を所定の光学距離にし、かつ視標を所定の見かけ上の大きさにするための光学系、及び接眼部と視標間の光学距離と見かけ上の大きさとを所定の速度で変化させる手段などを有している。当該視力計は、光学距離と見かけ上の大きさを段階的に変化させた場合の接眼部で観察される視標に基づいて静止視力を測定し、また光学距離が所定速度で連続的に変化するとき、接眼部で変化する倍率に応じて観察される視標に基づいて動体視力を測定するように構成されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−137519号公報(図1、図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載の視力計によると、動体視力及び静止視力を比較的簡単な構成により省スペースで測定することは出来る。しかし、例えばこれら動体視力及び静止視力に加えて、被検者から5m先の視標の大きさを変えて測定する通常視力や、明順応させた後に暗順応される中で低輝度状態の視標を何秒で視認出来るかを測定する夜間視力などの測定も出来るように構成しようとすると、部品点数が増大して、装置の大型化を招く虞がある。
【0006】
本発明は、上記した事情に鑑み、動体視力及び静止視力に加えて他種の視力測定にも共通に使用出来るものでありながら、部品点数の増加を最小限にとどめたシンプルな構成を有し、装置大型化を招くことのない視力計を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
即ち本発明のうち第1の発明は、被検眼(4a、4b)に対応する接眼開口(3a、3b)への測定光路(P)上に、第1及び第2の視標(50a、50b、12A〜12C…、12a〜12c…、27a〜27d)を各複数種のうちから選択的に呈示し得るように第1及び第2の視標板(12、27)を前記測定光路に沿って、前記接眼開口側から順次配設し、前記第1の視標板に、前記接眼開口と前記第2の視標板との間で前記測定光路を開放するバイパス部(51a、51b)を設け、
第1及び第2の測定モードを選択自在な入力手段(35〜38)を設け、
前記第1の視標板(12)を移動駆動して所定の視標を前記測定光路(P)上に呈示し得る、第1測定視力呈示手段(17)を設け、
前記第2の視標板(27)を移動駆動して所定の視標を前記測定光路(P)上に呈示し得る、第2測定視力呈示手段(28)を設け、
前記入力手段(例えば37、38)により前記第1の測定モードが選択された際には、前記第1測定視力呈示手段(17)により前記第1の視標板(12)を移動駆動して、所定の前記第1の視標(50a、50b、12A〜12C…、12a〜12c…)を前記測定光路(P)上に呈示するように制御する、第1の制御手段(30)を設け、
前記入力手段(例えば36、35)により前記第2の測定モードが選択された際には、前記第1の視標板(12)を移動駆動させて前記バイパス部(51a、51b)を前記測定光路(P)上に位置決めすると共に、前記第2測定視力呈示手段(28)により前記第2の視標板(27)を移動駆動して、所定の前記第2の視標(27a〜27d)を前記測定光路(P)上に呈示するように制御する、第2の制御手段(30)を設けて構成し、
前記第1の視標板(12)と前記第2の視標板(27)との間の測定光路(P)上に、前記測定光路に沿って移動することにより前記接眼開口(3a、3b)と前記第2の視標板(27)との間の光学距離及び前記接眼開口(3a、3b)側で観察される前記第2の視標(27a〜27d)の見かけ上の大きさを変化させることの出来る光学距離及び大きさ可変手段(26)を配設して構成した。
【0009】
また本発明のうち第の発明は、前記第1の視標板(12)と前記光学距離及び大きさ可変手段(26)との間の前記測定光路(P)上に配置され、前記光学距離及び大きさ可変手段(26)を経由した光を左右の被検眼(4a、4b)に対応するように分割し得る光分割手段(18、19)を備えて構成される。
【0010】
また本発明のうち第の発明は、前記測定光路(P)上に呈示された第1の視標(12A〜12C…、12a〜12c…)を背面から照明し得る第1の視標用照明手段(53)と、前記光分割手段(18、19)と前記光学距離及び大きさ可変手段(26)との間の前記測定光路(P)上に所定角度で配置されたハーフミラー(20A)と、を備え、
前記第1の視標用照明手段は、前記ハーフミラー(20A)の背面に配置された1個の光源(53)から構成される。
【0011】
また本発明のうち第の発明は、前記測定光路(P)上に呈示された前記第1の視標(12A〜12C…、12a〜12c…)の周辺を照明し得る周辺照明手段(10a)を設け、
前記周辺照明手段の明るさの調整手段(39)を設けて構成される。
【0012】
また本発明のうち第の発明は、前記第1の視標板(12)の前記接眼開口(3a、3b)側に配置され、前記測定光路(P)上に呈示された第1の視標(12A〜12C…、12a〜12c…)を前記接眼開口側から照明し得る第2の視標用照明手段(59、61)及び前記測定光路(P)上に呈示された第1の視標を背面から照明し得る第1の視標用照明手段(22、24又は53)を設けて構成される。
【0013】
また本発明のうち第の発明は、前記第1の視標用照明手段(22、24又は53)又は前記第2の視標用照明手段(59、61)の明るさを可変に調節し得る明るさ調節手段(39、64)を設けて構成される。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のうち第1の発明によると、入力手段(例えば37)により第1の測定モードが選択された際に、第1の制御手段(30)が第1の視標として例えば通常視力測定用の視標(12A〜12C…、12a〜12c…)のうち所定のものを測定光路(P)上に呈示するように制御すると、被検眼(4a、4b)の通常視力の測定が出来るようになる。また、入力手段(例えば38)により第1の測定モードが選択された際に、第1の制御手段(30)が第1の視標として例えば明順応用視標(50a、50b)を測定光路(P)上に呈示するように制御すると、例えば、所定時間の明順応を与えた後、暗順応の中で他の第1の視標(例えば12A〜12C…、12a〜12c…)を適宜変更することで、被検眼の夜間視力の測定が出来るようになる。
【0015】
また、入力手段(例えば36、35)により第2の測定モードが選択された際に、第2の制御手段(30)が、バイパス部(51a、51b)を測定光路(P)上に位置決めすると共に、第2の視標(27a〜27d)のうち所定のものを測定光路(P)上に呈示するように制御するので、例えば、その移動により接眼開口(3a、3b)と第2の視標板(27)間の光学距離及び接眼開口(3a、3b)側で観察される第2の視標(27a〜27d)の見かけ上の大きさを変化させ得る光学手段を設けることにより、被検眼(4a、4b)の例えば動体視力や静止視力を測定することが可能になる。このように、動体視力及び静止視力と共に、通常視力などの他種の視力測定をも可能にするものでありながら、第1の視標板(12)、第2の視標板(27)等を適宜組み合わせて用いることで、部品点数を可及的に抑え、装置構成をシンプルにし、装置大型化を招くことのない視力計が実現する。
【0016】
さらに、第1の視標板(12)と第2の視標板(27)との間の測定光路(P)上に光学距離及び大きさ可変手段(26)を配設したので、例えば、入力手段(例えば36、35)により第2の測定モードが選択された際に、第1の視標板(12)を移動駆動してバイパス部(51a、51b)を測定光路(P)上に位置決めした状態で、光学距離及び大きさ可変手段(26)を選択的に移動駆動して接眼開口(3a、3b)と第2の視標(27a〜27d)間の光学距離及び接眼開口(3a、3b)側で観察される視標の見かけ上の大きさを連続的に変化させ、或いは段階的に変化させることにより、動体視力や静止視力の測定が可能となる。
【0017】
また本発明のうち第の発明によると、第1の視標板(12)と光学距離及び大きさ可変手段(26)との間の測定光路(P)上に光分割手段(18、19)を備えるので、光学距離及び大きさ可変手段(26)を経由した光を第1の視標板(12)の手前で左右被検眼(4a、4b)に対応するように分割してから、第1の視標板(12)を通して入射開口(13a、13b)に進入させることが出来る。
【0018】
また本発明のうち第の発明によると、1個の光源(53)である第1の視標用照明手段の照明光を、ハーフミラー(20A)を透過させて光分割手段(18、19)で左右被検眼(4a、4b)に対応するように光分割することにより、第1の視標(12A〜12C…、12a〜12c…)を左右被検眼に向けて効率よく照明することが出来る。このように、視標用照明光源が1個の光源からなることにより、当該光源及びそれに付随する部品点数も減少させ、装置構成の更なる簡略化に寄与することが出来る。
【0019】
また本発明のうち第の発明によると、周辺照明手段(10a)と該周辺照明手段の明るさの調整手段(39)とを設けたので、第1の視標(12A〜12C…、12a〜12c…)の周辺を周辺照明光源(10a)で照明することにより、第1の視標とその周辺の見え方による被検者の違和感を防止して、視力測定をより正確にすることが出来る。
【0020】
また本発明のうち第の発明によると、呈示された第1の視標(12A〜12C…、12a〜12c…)を、接眼開口側から照明し得る第2の視標用照明手段(59、61)及び背面から照明し得る第1の視標用照明手段(22、24又は53)を設けたので、第1及び第2の視標照明手段の明るさを適宜設定することにより、第1の視標(12A〜12C…、12a〜12c…)周囲のコントラストを小さくした際のコントラスト視力の測定を行なうことが出来る。この際、観察される第1の視標周囲のコントラストを小さくすると、被検者は、例えば夕方の薄暮の状態のように薄暗い状態(低コントラスト状態)で第1の視標を観察することになる。
【0021】
また本発明のうち第の発明によると、第1の視標用照明手段(22、24又は53)又は第2の視標用照明手段(59、61)に対応する明るさ調節手段(39)を設けたので、例えばコントラスト視力の測定時、明るさ調節手段(39)により、第1の視標用照明手段又は第2の視標用照明手段の明るさを容易に調節することが出来、従って、コントラスト視力測定時の最適な状態を簡便に得ることが出来る。
【0022】
なお、括弧内の番号等は、図面における対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明が適用される視力計の一例を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図、図2は、本発明に係る視力計の第1の実施の形態における構成を示す図で、(a)は視力計の構成を概略的に示すブロック図、(b)は図2(a)におけるA−A矢視方向に見た状態で示す概略平面図、図3は、第1の視標板を示す正面図、図4は、第2の視標板を示す正面図である。また図5は、本発明に係る視力計の第2の実施の形態における構成を示す図で、(a)は視力計の構成を概略的に示すブロック図、(b)は図5(a)におけるB−B矢視方向に見た状態で示す概略平面図、図6は、本発明に係る視力計の第3の実施の形態における構成を示す図で、(a)は視力計の構成を概略的に示すブロック図、(b)は図6(a)におけるC−C矢視方向に見た状態で示す概略平面図である。
【0024】
以下、本発明に係る視力計1を、第1ないし第3の実施の形態に沿って順に説明する。
【0025】
<第1の実施の形態>
本発明が適用される視力計1は、図1(a)に示すように、箱状に形成された本体2を有しており、該本体2の正面に接眼部3が設けられ、かつ該本体2の側面には、同図(b)に示すように、所定のスイッチを有する操作パネル5が設けられている。当該視力計1は、上記接眼部3と視標用照明光源63(図2(b)参照)との間の測定光路P上に設けられた視標(後に詳述する)を備え、呈示した視標に対する被検者の応答の正誤などに基づいて視力を測定するように構成されている。
【0026】
また視力計1は、被検眼4a、4b(図2(b)参照)と所定の距離(例えば5m)をあけて位置する視標の大きさを変えて測定する通常視力測定、明順応させた後に暗順応される中で低輝度状態の視標を何秒で視認出来るかを測定する夜間視力測定、一定速度で連続的に接近する視標をどの時点で判別出来るかを測定する動体視力測定、並びに、視標との光学距離及び見かけ上の大きさを段階的に変化させ、どの大きさの視標までを認識出来るかを測定する静止視力測定を行ない得るように構成されている。
【0027】
接眼部3には、被検者が本体2の内部に設けられた視標(後述する第1の視標及び第2の視標)を観察出来るように、レンズ15a、15bが適時挿脱される双眼状の接眼開口3a、3b(図1参照)が設けられている。レンズ15a、15bは、図3に示す第1の視標板12上の第1の視標12A、12B、12C…、12a、12b、12c…を使用して通常視力を測定する際に接眼開口3a、3bに挿入される。また、被検者による観察状態を良好にするために接眼部3の図1上方には、ガイド6に沿って伸縮するように暗幕7が設けられている。更に、接眼部3の同図下方には、被検者が視標を認識した際に応答するための応答スイッチ8A、8Bが設けられている。これら応答スイッチ8A、8Bは、図2等に示す応答スイッチ装置8を構成するものであり、応答スイッチ8Aは、被検者が視標を認識した時点で押圧操作するもので、応答スイッチ8Bは、認識した視標のランドルト氏環の切れ目方向に応じて傾動操作する所謂ジョイスティック型のものである。当該応答スイッチ8Bは、本体部9aと、本体部9aに対して傾動操作されるスティック部9bと、を有している。本体部9aの表面には、該本体部9a中央に立設された上記スティック部9bを中心とする上下・左右に、被検者に呈示される視標のランドルト氏環に対応する表示がなされている。なお、上記応答スイッチ装置8として、応答スイッチ8A、8Bを一体型に構成したものも用いることが可能である。
【0028】
上記本体2には、図2(a)下方に示す光学装置2aと、同図(a)上方に示す制御装置2bとが内蔵されている。
【0029】
光学装置2aは、図2(a)、(b)に示すように、接眼部3と視標用照明光源63との間の測定光路P上に、接眼部3を有する反射ケース13と、第1の視標板12と、該視標板12を回動させる例えばステッピングモータからなる第1の視標板回転用モータ17と、ハーフミラー18、19と、全反射ミラー20と、補正レンズ25と、不図示のプリズム移動用モータの作動に基づき図2(b)中の矢印D、E方向に移動させられるプリズム26と、第2の視標板27と、該視標板27を回動させる例えばステッピングモータからなる第2の視標板回転用モータ28と、視標板27の背面に拡散板29を介して配置された視標用照明光源63と、を被検側(つまり接眼開口側)から順に備えている。上記ハーフミラー18、19の各背面には、拡散板21、23を介して視標用照明光源(第1の視標用照明手段)22、24がそれぞれ配置されている。なお、上記視標照明光源22、24、63はいずれも、発光ダイオード(LED)から構成することが出来る。
【0030】
また上述したように、第1の視標板回転用モータ17及び第2の視標板回転用モータ28はそれぞれステッピングモータから構成することが出来るが、その場合、所要のデューティ比で生成されたパルス信号を上記モータ17、28に所定のタイミングで供給することにより、第1の視標板12、第2の視標板27をそれぞれ所定方向に所定角度で回動させて停止させる制御を容易に実行することが出来る。
【0031】
反射ケース13は、被検者の左右の被検眼4a、4bにそれぞれ対向する位置に配置された一対の、例えば箱型形状や円筒形状を呈する中空部材13A、13Bを有している。中空部材13Aは、軸方向における一端側に接眼開口3aを有しており、他端側に、第1の視標板12を介して視標用照明光源22や視標用照明光源63からの照明光を取り入れる入射開口13aを有している。また中空部材13Bは、軸方向における一端側に接眼開口3bを有しており、他端側に、第1の視標板12を介して視標用照明光源22や視標用照明光源63からの照明光を取り入れる入射開口13bを有している。
【0032】
中空部材13A、13Bは、各一端側の接眼開口3a、3bの上方に、通常視力測定時に反射ケース13内にて視標周辺を照明することの出来る周辺照明光源10a(図2(a)参照)を有しており、それぞれの内壁には、周辺照明光源10aから受けた照明光を拡散させる拡散性の部材が設けられている。また、中空部材13A、13Bの内部には、各一端側の接眼開口3a、3bの下方に位置するように、夜間視力測定時の明順応のための光源であるハロゲンランプ49が配置されている。なお、図2(a)において、周辺照明光源10aは便宜上、中空部材13B側のみを図示している。
【0033】
周辺照明光源10aは、観察される視標の周辺(視標を中心とした視野角内)を照明することが出来るように、即ちレンズ15a〜15dを介して観察され得る入射開口13a、13b外周の内壁13cを照明することが出来るように、入射開口13a、13bと略々対向する位置に設けられている。また、視標用照明光源22、24、視標用照明光源63、及び周辺照明光源10aには、例えば白色LEDを用いることが出来る。その場合、順方向電流に応じて輝度を細かく、かつ容易に調整することが出来るので、輝度むら防止を簡単に行なうことが出来るようになる。
【0034】
中空部材13Aの接眼部3では、接眼開口3aに位置したレンズ15aに対して進退することが出来るようにシャッタ11aが配置され、かつレンズ15aに隣接する位置に進退することが出来るようにレンズ15cが配置されている。また、中空部材13Bの接眼部3では、接眼開口3bに位置したレンズ15bに対して進退することが出来るようにシャッタ11bが配置され、かつレンズ15bに隣接する位置に進退することが出来るようにレンズ15dが配置されている。
【0035】
上記シャッタ11a、11bは、接眼部3に近接した位置に配設されて、測定対象が右眼、左眼、両眼のいずれであるかに応じて測定光路P上に挿脱されるものであり、視標照明光源22、24等による照明を遮蔽し得る遮光性を有する適当な材料から構成されている。
【0036】
また上記レンズ15a〜15d及びシャッタ11a、11bは、測定光路Pに対しそれぞれが独立して挿脱され得るように、ソレノイド等からなるアクチュエータ40(図2(a)参照)に連動連結されている。
【0037】
上記第1の視標板12は、図3に示すように、円板状に形成された例えば透過性のガラス材からなり、通常視力、夜間視力を測定する際に視標を呈示するように構成されている。当該第1の視標板12上には、共通の回動中心16を有しかつ直径の異なる2つの円周に沿って、多数の視標等が設けられている。
【0038】
即ち、回動中心16を中心とする内径側の円周上には、明順応用視標50a、接眼部3と第2の視標板27との間の測定光路Pを開放するための開口部(バイパス部)51a、並びに、上下左右4方向のいずれかに切れ目を有するランドルト氏環である第1の視標12A、12B、12C…が順次配置されている。また、回動中心16を中心とする外径側の円周上には、明順応用視標50b、接眼部3と第2の視標板27との間の測定光路Pを開放するための開口部(バイパス部)51b、並びに、上下左右4方向のいずれかに切れ目を有するランドルト氏環である第1の視標12a、12b、12c…が順次配置されている。なお、上記開口部51a、51bには、それぞれ透明部材が嵌め込まれていてもよい。
【0039】
このように第1の視標板12は、同心状の大小2つの円周上に、互いに対をなす明順応用視標50a、50b、開口部51a、51b、及び第1の視標12A、12B、12C…、12a、12b、12c…を備えて、通常視力、夜間視力を測定する際に、これらのうち対応するもの同士を被検眼4a、4bの双方に対して同時に呈示出来るように構成されている。そして、上記2つの円周上の各部分を中空部材13A、13Bの各入射開口13a、13bに正確に対向させ得るように、上記回動中心16は、図2(b)に示すように、中空部材13A、13Bの全体の中心位置から所定距離だけずれるように設けられている。
【0040】
なお、上記明順応用視標50a、50bは、夜間視力測定時に予め被検眼4a、4bに明順応を与えるその機能上、本実施形態において「明順応用視標」と称したが、第1の視標板12の回動位置決め(移動駆動)によって接眼開口3a、3bに呈示される視標でもあることから、本発明においては、上記視標12A、12B、12C…、12a、12b、12c…と共に第1の視標を構成するものとする。
【0041】
上記回動中心16は、第1の視標板12を図3に示す矢印E、F方向に回動自在とするように、第1の視標板回転用モータ17の回転軸(図2(b)参照)に係合されている。そして、該モータ17の所定方向への所定角度の回動により、明順応用視標50a、開口部51a及び視標12A〜12C…、或いは、明順応用視標50b、開口部51b及び視標12a〜12c…のうち選択されたものが、被検者により観察され得るように、反射ケース13の入射開口13a、13bとそれぞれ対向する位置に配置される。なお、上記明順応用視標50a、50b、及び第1の視標12A〜12C…、12a〜12c…は、例えばコーティング材により形成することが出来る。
【0042】
上記第1の視標板12は、第1の視標板回転用モータ17の作動に基づいて、第1の回動位置と、第2の回動位置と、第3の回動位置とに回動出来るように構成されている。ここで、第1の回動位置とは、反射ケース13の入射開口13a、13bを開放して接眼開口3a、3bから第2の視標27a〜27dを視認可能な状態にするための位置であり、図3における開口部51a、51bをそれぞれ反射ケース13の入射開口13a、13bに対向させる位置である。また第2の回動位置とは、入射開口13a、13bを遮蔽するための位置であり、図3における明順応用視標(第1の視標)50a、50bをそれぞれ反射ケース13の入射開口13a、13bに対向させて、第1の視標板12側からの接眼開口3a、3bへの照明光を略々遮蔽し得る位置である。
【0043】
更に第3の回動位置とは、視標用照明光源22、24(後述する第2の実施の形態では視標用照明光源53)により照明される第1の視標12A〜12C…、12a〜12c…を接眼開口3a、3bから視認可能にするための回動位置であり、第1の視標12Aから矢印下方向に明順応用視標(第1の視標)50aの手前の視標までの範囲全体、即ち、視標板12の略1回転に相当する角度範囲、図3における符号R1からRまでの可動範囲を意味するものである。この際、第1の視標12a〜明順応用視標(第1の視標)50b側における回動時の位置は、上記可動範囲R1〜Rのいずれかに第1の視標12A〜12C…が位置決めされた時点で自動的に決まる。以上のように第1の視標板12は、第3の回動位置に至った際、可動範囲R1〜Rにおいて適時回動、停止させられる。
【0044】
またハーフミラー18、19は、入射角45°かつ反射角45°を維持するように測定光路P内に配置されて、視標用照明光源63からの照明光の進路を被検者側に90°変換する機能を有している。そしてハーフミラー19は、全反射ミラー20で反射した照明光を受け、その一部を入射開口13b側に反射すると共に、残りの光成分をハーフミラー18側に透過させる。またハーフミラー18は、ハーフミラー19側から受けた照明光の一部を入射開口13a側に反射する。
【0045】
更に、上記ハーフミラー18、19は、必要時に点灯する視標照明光源22、24から拡散板21、23を介して背面に受ける照明光を透過させて、第1の視標板12の背面に向かわせる。またハーフミラー18、19は、第1の視標板12とプリズム26との間の測定光路P上に、プリズム26を経由した視標用照明光源63からの照明光を左右の接眼開口3a、3bに対応して分割することの出来る光分割手段を構成している。このような光分割手段の存在により、プリズム26を経由した照明光を第1の視標板12の手前で左右に分割してから該第1の視標板12を通して入射開口13a、13bに効率良く進入させることが出来る。
【0046】
全反射ミラー20は、視標用照明光源63から第2の視標板27を通過し、かつプリズム26及び補正レンズ25を経由して入射する照明光の進路を、ハーフミラー18、19に向けて90°変換する。
【0047】
またプリズム26は、第1の視標板12と第2の視標板27との間の測定光路P上に配置されて、第1の視標板12が第1の回動位置に位置決めされているとき、接眼開口3a、3bと第2の視標27a〜27dとの間の光学距離を変更するように、不図示のプリズム移動用モータの駆動で矢印D、E方向に移動させられる光学距離及び大きさ可変手段を構成している。
【0048】
第2の視標板27は、図4に示すように、円板状に形成された例えば透過性のガラス材からなり、動体視力、静止視力を測定する際に視標を呈示するものである。当該第2の視標板27上には、回動中心37を有しかつ1つの円周に沿って複数の視標、つまり、上下左右4方向のいずれかに切れ目を有するランドルト氏環である第2の視標27a、27b、27c、27dが等角度間隔で順次配置されている。なお、該第2の視標27a〜27dは、例えばコーティング材により形成することが出来る。
【0049】
上記回動中心37は、第2の視標板27を図4に示す矢印G、H方向に回動自在とするように、視標板回転用モータ28の回転軸(図2(b)参照)に係合されている。そして、該モータ28の所定方向への所定角度の回動により、第2の視標27a〜27dのうち選択されたものが、被検者により観察され得るように、第1の視標板12の開口部51a、51bを通して、反射ケース13の入射開口13a、13bとそれぞれ対向する位置に配置される。
【0050】
従って、上記第2の視標板27は、第1の視標板12が開口部51a、51bを入射開口13a、13bに対向させる第1の回動位置に回動した際、視標用照明光源63により照明されつつ第2の視標27a〜27dのいずれかを接眼開口3a、3bへの測定光路P上に位置し得るように回動させられる。
【0051】
次いで、制御装置2bについて説明する。当該制御装置2bは、図2(a)上方に示すように、CPU(中央処理演算装置)30を有しており、該CPU30には、表示器31、メモリ32、クロック33、アクチュエータ40、周辺照明光源10a、及び夜間視力測定の明順応中における被検眼のまぶたの状態を監視するランプ42が接続されている。
【0052】
またCPU30には、インターフェース34を介して、それぞれに視力測定を選択し得る、通常視力測定スイッチ37、夜間視力測定スイッチ38、動体視力測定スイッチ36及び静止視力測定スイッチ35が接続されている。更にCPU30には、インターフェース34を介して、輝度調整スイッチ39、64、応答スイッチ8A、8B(図1参照)からなる応答スイッチ装置8、自動測定の進行を促す音声を出力する音声ガイダンス装置41、視力変更スイッチ43、選択眼スイッチ44、ランドルト氏環の切れ目方向を切換え得る視標スイッチ45、及びランプ42の点灯感度を調節する感度調節スイッチ46などが接続されている。
【0053】
上記輝度調整スイッチ39は、周辺照明光源10a、視標用照明光源22、24及び視標用照明光源63の点灯及び消灯を実行すると共に、これら各光源による照明の輝度をそれぞれに調整することが出来る。また上記輝度調整スイッチ64は、夜間視力測定用照明光源であるハロゲンランプ49の点灯及び消灯を実行すると共に、該ハロゲンランプ49による照明の輝度を調整することが出来る。更に上記視力変更スイッチ43は、所定の視力値に応じた第1の視標12A〜12C…、12a〜12c…、或いは第2の視標27a〜27dを選択することが出来、また選択眼スイッチ44は、視力測定を左眼、右眼、又は両眼のいずれかに対応して選択することが出来る。
【0054】
上記表示器31、通常視力測定スイッチ37、夜間視力測定スイッチ38、動体視力測定スイッチ36、静止視力測定スイッチ35、輝度調整スイッチ39、64、音声ガイダンス装置41、視力変更スイッチ43、選択眼スイッチ44、視標スイッチ45、及び感度調節スイッチ46は、図1(b)に示した操作パネル5上の適当な位置に配設されている。
【0055】
上記CPU30には、所定出力の電源(不図示)を介して、光学装置2aに備えた視標用照明光源22、24、視標用照明光源63、周辺照明光源10a、第1の視標板回転用モータ17、第2の視標板回転用モータ28、及びアクチュエータ40などが接続されている。アクチュエータ40にはシャッタ11a、11b、レンズ15a〜15dが個別に接続されており、当該アクチュエータ40の選択的な作動により、これらシャッタ及びレンズを接眼開口3a、3bに対して適宜挿脱することが出来る。
【0056】
なお、通常視力測定スイッチ37、夜間視力測定スイッチ38、動体視力測定スイッチ36、及び静止視力測定スイッチ35により、第1及び第2の測定モードを選択自在な入力手段が構成されている。
【0057】
また、第1の視標板回転用モータ17により、第1の視標板12を上記第2の回動位置、第3の回動位置に回動(移動駆動)して、所定の視標を測定光路P上に呈示し得る第1測定視力呈示手段が構成されている。そしてCPU30により、通常視力測定スイッチ37又は夜間視力測定スイッチ38が上記入力手段として操作されて第1の測定モード(通常視力測定モード、夜間視力測定モード)が選択された際には、第1の視標板回転用モータ17により第1の視標板12を上記第3の回動位置、第2の回動位置に適時回動(移動駆動)して、第1の視標12A〜12C…、12a〜12c…、明順応用視標(第1の視標)50a、50bのうち所定のものを測定光路P上に呈示するように制御する、第1の制御手段が構成されている。また、当該第1の制御手段は、輝度調整手段39、64を伴うことにより、夜間視力測定スイッチ38が入力手段として操作されて、夜間視力測定モードが第1の測定モードとして選択された際、複数種の第1の視標のうち当該選択に対応する明順応用視標50a、50bを測定光路P上に位置決めすべく第1の視標板12を第2の回動位置に回動させると共に、ハロゲンランプ49を所定のタイミングで点灯させて消灯した後、視標用照明光源22、24及び周辺照明光源10aを比較的低輝度で点灯させる機能も有している。
【0058】
一方、第2の視標板回転用モータ28により、第2の視標板27を回動させて所定の視標を測定光路P上に呈示し得る第2測定視力呈示手段が構成されている。そしてCPU30により、動体視力測定スイッチ36又は静止視力測定スイッチ35が上記入力手段として操作されて第2の測定モード(動体視力測定モード、静止視力測定モード)が選択された際には、第1の視標板12を回動(移動)させて開口部(バイパス部)51a、51bを測定光路P上に位置決めすると共に、第2の視標板回転用モータ28により第2の視標板27を移動駆動して、第2の視標27a、27b、27c、27dのうち所定のものを測定光路P上に呈示するように制御する、第2の制御手段が構成されている。また、当該第2の制御手段は、動体視力測定スイッチ36又は静止視力測定スイッチ35が入力手段として操作されて、動体視力測定モード又は静止視力測定モードが第2の測定モードとして選択された際、第1の視標板12を回動させて開口部51a、51bを測定光路P上に位置決めした後、第2の視標板27の回動に連動して、プリズム26を移動、位置決めするように制御する機能も有している。
【0059】
視力計1は、以上のような構成を有するので、例えば通常視力測定時には、第1の視標板12を第3の回動位置に回動させその可動範囲R1〜Rにおいて、第1の視標12A〜12C…、12a〜12c…を視標用照明光源22、24により背面から照明した形で、第1の視標板12を回動させて第1の視標12A〜12C…、12a〜12c…を適時変更しつつ、被検眼4a、4bに対する通常視力測定を行なうことが出来る。
【0060】
即ち、通常視力測定の開始に際して、入力手段である通常視力測定スイッチ37が押下されて、通常視力測定モードが第1の測定モードとして選択されると、第1の制御手段としてのCPU30が、電源(不図示)に所定信号を伝送することより、アクチュエータ40が作動してシャッタ11a、11bを測定光路P上から適宜離脱させる。ここで、左眼視力を測定する際には、選択眼スイッチ44が予め押下されることにより、上記通常視力測定スイッチ37の押下時に左眼側のシャッタ11aが測定光路Pから離脱し、かつ右眼側のシャッタ11bが測定光路P上に挿入されるようにセットされる。逆に、右眼視力を測定する際には、選択眼スイッチ44が予め押下されることにより、右眼側のシャッタ11bが測定光路Pから離脱し、かつ左眼側のシャッタ11aが測定光路P上に挿入されるようにセットされる。そして、第1の視標板回転用モータ17に電力が供給され、該モータ17の作動により第1の視標板12が第3の回動位置に回動し、第1の視標板12上の第1の視標12A〜12C…、12a〜12c…のうち、同一視力値に対応する例えば視標12A及び12aが、反射ケース13の入射開口13a、13bに対向する位置に移動させられる。
【0061】
引き続き、視力変更スイッチ43が押下され、所定の視力値に応じた信号が入力されると、第1の制御手段としてのCPU30が電源(不図示)に所定信号を伝送し、これにより、第1測定視力呈示手段である第1の視標板回転用モータ17が作動して、第1の視標板12を所定方向に所定角度回動させる。これにより、第3の回動位置での可動範囲R1〜Rにおいて、上記入力された視力値に応じた第1の視標12A〜12C…、12a〜12c…のうち、同一の視力値に対応する一対の視標が入射開口13a、13bと対向する位置に移動させられる。この際、シャッタ11a又は11bから開放された所要の側の接眼開口3a又は3b内に選択された第1の視標が呈示されると共に、視標照明光源22又は24の点灯により当該第1の視標がその裏面から照明される。
【0062】
また、輝度調整スイッチ39により輝度が適宜調整された形で周辺照明光源10aが点灯し、観察すべき第1の視標を中心とした視野角内を照明する。この状態で被検者は、被検眼4a又は4bにより第1の視標のランドルト氏環の切れ目を識別出来た時点で該切れ目の方向に応じて応答スイッチ8B(のスティック部9b)を傾動操作する。これにより、被検者が認識した方向に応じた信号がCPU30に伝送されるので、CPU30は、呈示した第1の視標に対する被検者の応答の正誤に基づいて通常視力を測定する。なお当該通常視力測定において、例えば、被検者がランドルト氏環の切れ目を識別出来ない場合には応答スイッチ8Aを押圧操作させるようにして検査を進行させ、また視標呈示後の一定時間中に応答スイッチ8Bの操作がない場合には該視標は識別不可だったとみなして検査を進行させるように構成することも好ましい態様である。上記のように周辺照明光源10aが、反射ケース13内における第1の視標の周辺を照明することにより、第1の視標とその周辺の見え方による被検者の違和感を防止することが出来、これにより視力測定をより正確に実施することが出来る。
【0063】
一方、夜間視力を測定する際には、第1の視標板12を第2の回動位置に位置決めして入射開口13a、13bを遮蔽した形で、ハロゲンランプ49を点灯させて反射ケース13内を照明し、接眼開口3a、3bを覗く被検眼4a、4bに所定時間の明順応を与える。更に、該所定時間の経過後、ハロゲンランプ49を消灯すると共に、第1の視標板12を第3の回動位置に回動させ、該第3の回動位置での可動範囲R1〜Rにおいて第1の視標板12を回動させ、第1の視標12A〜12C…、12a〜12c…を適時変更しつつ、該第1の視標を視標用照明光源22、24により照明し、これにより被検眼4a、4bの夜間視力を測定する。
【0064】
即ち、夜間視力測定の開始に際して、入力手段である夜間視力測定スイッチ38が押下されて、夜間視力測定モードが第1の測定モードとして選択されると、第1の制御手段としてのCPU30が、電源(不図示)に所定信号を伝送することより、アクチュエータ40が作動してシャッタ11a、11bを測定光路P上から適宜離脱させる。これにタイミングを合わせて、第1の視標板回転用モータ17が所定方向に所定角度回動し、これにより第1の視標板12が第2の回動位置に回動させられて明順応用視標(第1の視標)50a、50bがそれぞれ入射開口13a、13bに対向するように移動させられて、中空部材13A、13B内が遮蔽される。そして、被検者がシャッタ11a又は11bから開放された接眼開口3a又は3bを覗き込んだ状態で、夜間視力測定時の明順応のための照明であるハロゲンランプ49が点灯して中空部材13A又は13B内を所定時間照明し、被検者の被検眼4a又は4bには明順応を与える。
【0065】
上記所定時間の経過後、第1の制御手段としてのCPU30からの信号に基づき、ハロゲンランプ49が消灯されると共に、視標板回転用モータ17が作動させられて第1の視標板12を第3の回動位置の所定の視標に回動させる。当該視標は、予め設定された視標、もしくは、検査開始時や明順応中に設定された視標のいずれでもよい。
【0066】
被検者は、明順応の後のハロゲンランプ49が消灯した暗闇状態で、被検眼4a又は4bにより第1の視標のランドルト氏環の切れ目を識別出来た時点で応答スイッチ8Aを押圧操作すると共に、該切れ目の方向に応じて応答スイッチ8Bを傾動操作する。即ち、明順応後の被検眼4a、4bが略々暗闇状態で徐々に暗順応されるので、被検者は、視標照明光源22、24により低照度で照明される第1の視標を観察し、ランドルト氏環の切れ目を識別出来た時点で応答スイッチ8A、8Bを操作することになる。これによりCPU30は、クロック33により、ハロゲンランプ49の消灯からの経過時間を測定し、操作パネル5の表示器31に該経過時間を表示し、上記経過時間から所定の特性曲線に基づき夜間視力を測定する。
【0067】
また、動体視力を測定する際には、第1の視標板12を第1の回動位置に位置決めして、開口部51a、51bを入射開口13a、13b(即ち接眼開口3a、3b)に対向させ、第2の視標板27上の第2の視標27a〜27dを視標用照明光源63により照明しつつ、光学距離及び大きさ可変手段であるプリズム26を移動させて接眼開口3a、3bと第2の視標27a〜27d間の光学距離及び当該視標の見かけ上の大きさを変更する。これにより、接眼開口3a、3bを覗く被検眼4a、4bに対する動体視力測定を行なうことが出来る。
【0068】
即ち、動体視力測定の開始に際して、入力手段である動体視力測定スイッチ36が押下されて、動体視力測定モードが第2の測定モードとして選択されると、第2の制御手段としてのCPU30が、電源(不図示)に所定信号を伝送することより、アクチュエータ40が作動してシャッタ11a、11bを測定光路P上から適宜離脱させる。これにタイミングを合わせて、第1の視標板回転用モータ17が所定方向に所定角度回動させられ、該モータ17の作動により第1の視標板12が第1の回動位置に回動させられる。これにより、第1の視標板12上の開口部(バイパス部)51a、51bが、反射ケース13の入射開口13a、13bに対向する位置に移動させられて、接眼開口3a又は3b側から、ハーフミラー18又は19、全反射ミラー20、補正レンズ25及びプリズム26を介して、第2の視標板27上の第2の視標27a〜27dを視認可能な状態となる。
【0069】
この状態において、視力変更スイッチ43が押下され、所定の視標に応じた信号が入力されると、CPU30が電源(不図示)に所定信号を伝送し、これにより、第2測定視力呈示手段である第2の視標板回転用モータ28が作動して、第2の視標板27を所定方向(図4の矢印G又はH方向)に所定角度回動させる。これにより、上記入力された視標に応じた第2の視標27a〜27dが接眼開口3a、3b内に出現し、所定のタイミングで点灯する視標用照明光源63によって照明される。
【0070】
つまり、第2の視標27a〜27dを照明した視標用照明光源63による照明光が、プリズム26、補正レンズ25を経由して全反射ミラー20で90°反射した後、ハーフミラー18、19で90°反射して入射開口13a、13bから中空部材13A、13B内に進入し、接眼開口3a、3bから被検眼4a、4bに達する。
【0071】
そして、CPU30が所定信号を伝送すると、これに応答して不図示のプリズム移動用モータが作動し、プリズム26を所定速度で、例えば矢印D→E方向に移動させる。この際、被検者は、接近するように見える第2の視標のランドルト氏環の切れ目を識別出来た時点で応答スイッチ8Aを押圧操作すると共に、該切れ目の方向に応じて応答スイッチ8Bを傾動操作する。これにより、被検者が認識した方向に応じた信号がCPU30に伝送される。CPU30は、該信号により応答の正誤を判定すると共に、クロック33によりプリズム26の移動開始からの経過時間を測定し、該経過時間からプリズム26の位置を算出することにより、見かけ上の大きさに基づく動体視力値を演算し、これを測定結果とする。
【0072】
また、静止視力を測定する際には、第1の視標板12を第1の回動位置に回動させて開口部51a、51bを測定光路P上に位置決めした後、プリズム26を移動、位置決め制御し、複数種の第2の視標27a〜27dのうち入力操作に対応する視標を測定光路P上に位置決めすべく第2の視標板27を所定方向(図4の矢印G又はH方向)に所定角度回動させ、第2の視標27a〜27dを視標用照明光源63により照明した状態で、被検眼4a、4bに対する静止視力測定を行なう。
【0073】
即ち、静止視力測定の開始に際して、入力手段である静止視力測定スイッチ35が押下されて、静止視力測定モードが第2の測定モードとして選択されると、第2の制御手段としてのCPU30が、電源(不図示)に所定信号を伝送することより、アクチュエータ40が作動してシャッタ11a、11bを測定光路P上から適宜離脱させる。これにタイミングを合わせて、第1の視標板回転用モータ17が所定方向に所定角度回動させられ、該モータ17の作動により第1の視標板12が第1の回動位置に回動させられる。これにより、上述した動体視力測定時と同様に、開口部51a、51bが入射開口13a、13bと対向する位置に移動して、接眼開口3a又は3b側から第2の視標27a〜27dを視認出来る状態となる。
【0074】
上記静止視力測定では、或る特定の光学距離に位置する第2の視標板27上の第2の視標27a、27b、27c、27dに対する視力を測定するのではなく、操作者の指示に応答させてプリズム26を所定距離ずつ段階的に移動させて停止させることにより、光学距離及び第2の視標の見かけ上の大きさを段階的に変化させ、視力を測定する。
【0075】
そして、上記第2の視標27a〜27dの視認可能状態で、視標スイッチ45が押下され、所定の視標方向に応じた信号が入力されると、CPU30からの所定信号に応答して第2の視標板回転用モータ28が作動し、第2の視標板27を所定方向に所定角度回動させる。これにより、上記視標方向に応じた第2の視標が接眼開口3a、3b内に出現し、所定のタイミングで点灯する視標用照明光源63によって照明される。
【0076】
被検者は、照明された第2の視標27a〜27dを観察し、ランドルト氏環の切れ目の方向が認識出来た時点で応答スイッチ8Aを押圧操作すると共に、該切れ目の方向に応じて応答スイッチ8Bを傾動操作する。これにより、被検者が認識した方向に応じた信号がCPU30に伝送されて、CPU30が表示器31に正答である旨の表示をした場合、例えば現在の視標より一段階高い視力値になるようにプリズム26を移動させ、光学距離及び見かけの大きさを変化させた上で、第2の視標を被検者に呈示し、上述した測定を繰り返す。一方、所定時間応答がない場合、または被検者が誤った方向に応答スイッチ8Bを傾動操作した場合、CPU30は、表示器31に誤答である旨の表示をし、例えば現在の視標より一段階低い視力値になるようにプリズム26を移動させ、光学距離及び見かけの大きさを変化させた上で、第2の視標を被検者に呈示し、上述した測定を繰り返す。そしてCPU30は、正答した視力値のうちで最も高い視力値を被検者の視力として表示器31に表示し、静止視力測定を終了する。
【0077】
以上のように、本実施の形態によれば、動体視力及び静止視力に加えて、通常視力、夜間視力などの他の視力を測定することが出来るものでありながら、第1の視標板12、第2の視標板27、各照明光源22、24、63、ハロゲンランプ49、及びプリズム26等を適宜組み合わせて用いることで部品点数を可及的に抑え、装置構成をシンプルにし、装置大型化を招くことのない視力計1を実現することが出来る。また、輝度調整手段39により、周辺照明光源10a及び視標用照明光源22、24、63の各光量、つまり明るさを適宜調整することが出来るので、第1の視標12A〜12C…、12a〜12c…とその周辺の見え方による被検者の違和感を防止する、最適な状態を容易に得ることが出来る。
【0078】
<第2の実施の形態>
次いで、本発明に係る第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、図5に示すように、先に述べた第1の実施形態に比し、ハーフミラー18、19の後方に配置していた視標用照明光源22、24の個数を減少させるように構成した点で異なるが、他の部分は同一なので、主要部分に同一符号を付してその説明を省略する。
【0079】
即ち、本実施の形態では、第1の実施形態におけるハーフミラー18に代えて、全反射ミラー18Aを同じ位置に同じ角度で配置すると共に、第1の実施形態における視標用照明光源22、24及び拡散板21、23を無くし、更に、全反射ミラー20に代えてハーフミラー20Aを同じ位置に同じ角度で配置している。そして、当該ハーフミラー20Aの背面に、拡散板52を介して視標用照明光源53を1個のみ配置している。当該視標用照明光源53は、第1の実施の形態における周辺照明光源10a、視標用照明光源22、24及び視標用照明光源63と同様に、輝度調整スイッチ39の操作に基づいて点灯、消灯されると共に、その照明の輝度(明るさ)が調整される。
【0080】
このような構成を有する本実施の形態では、1個の視標用照明光源53の照明光が、拡散板52、ハーフミラー20Aを透過してハーフミラー19に、更に該ハーフミラー19を透過して全反射ミラー18Aにそれぞれ導かれる。そして、これら全反射ミラー18A及びハーフミラー19に導かれた照明光は、これらミラー18A、19でそれぞれ90°反射して中空部材13A、13Bに進入し、測定光路Pに沿って進んで被検眼4a、4bに達することになる。
【0081】
従って、本実施の形態の視力計1によると、第1の実施形態における少なくとも視標用照明光源22、24及び拡散板21、23の搭載を不要にして、第1の視標板12の背面からの照明手段を、1個の視標照明光源53及び拡散板52によって実現することが出来る。このため、1個の視標照明光源53を点灯させることにより、ハーフミラー20Aを透過した照明光を測定光路Pに沿ってミラー18A、19に向かわせ、被検眼4a、4bの左右に対応するように光分割させてから当該被検眼4a、4bに対して第1の視標を効率よく照明出来るので、視標用照明光源53及びこれに対応する拡散板52の個数を各1個とし、部品点数をより減少させて装置構成の簡略化に寄与することが出来る。この場合、視標用照明光源53に高輝度のLEDを採用すれば、照明効率をより良好にすることが出来る。また、輝度調整手段39により、周辺照明光源10a及び視標用照明光源53の各光量(つまり明るさ)を適宜調整出来るので、第1の視標12A〜12C…、12a〜12c…とその周辺の見え方による被検者の違和感を防止する最適な状態を容易に得ることが出来る。
【0082】
<第3の実施の形態>
次いで、本発明に係る第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、図6に示すように、先に述べた第1の実施形態に比し、コントラスト視力(視標と背景照明のコントラストを小さくした際の視力)を測定することが出来るように構成した点で異なるが、他の部分は同一なので、主要部分に同一符号を付してその説明を省略する。
【0083】
即ち、本実施の形態では、第1の実施形態の構成に加えて、反射ケース13と第1の視標板12との間の距離を広げた形で、両者間にコントラスト視力測定部2dを介在している。当該コントラスト視力測定部2dは、中空部材13A、13Bと第1の視標板12との間の測定光路P上にそれぞれ所定角度で配置されたハーフミラー56、57と、ハーフミラー56に所定角度で光照射出来るように拡散板58を介して配置された例えばLEDからなるコントラスト照明光源59と、ハーフミラー57に所定角度で光照射出来るように拡散板60を介して配置された例えばLEDからなるコントラスト照明光源61と、から構成されている。従って、コントラスト視力測定部2dによる照明は、拡散板58、60を介してハーフミラー56、57で反射され、入射開口13a、13b側から第1の視標板12上の第1の視標を照明することになる。
【0084】
また、CPU30には、インターフェース34を介してコントラスト視力スイッチ62が接続されている。なお、本実施の形態において、輝度調整スイッチ39は、周辺照明光源10a、視標用照明光源22、24それぞれの輝度(照明光量)を調整する機能に加えて、コントラスト照明光源(第2の視標用照明手段)59、61の輝度を調整する機能をも備えている。
【0085】
従って、本実施の形態における視力計1では、コントラスト視力測定を開始する場合、まず、コントラスト視力スイッチ62を押下する。すると、CPU30が所定信号を伝送することにより、視標用照明光源22、24及び周辺照明光源10aが点灯し、観察すべき視標を中心とした視野角内が輝度を略均一にした形で照明される。
【0086】
そして、CPU30からの所定信号に応答して、コントラスト照明光源59、61が点灯すると、当該照明光源59、61による照明が、拡散板58、60を介してハーフミラー56、57の反射により、測定光路P上において視標照明光源22、24による照明と重なり、第1の視標板12上の第1の視標12A〜12C、12a〜12c…のいずれかと背景とがいずれも明るくなり、視標と背景照明との間のコントラストが小さくなる。
【0087】
こうして、コントラスト照明光源59、61が第1の視標12A〜12C…、12a〜12c…をその前面側から輝度を可変にして照明することにより、コントラスト視力の測定時に、第1の視標と背景照明との間のコントラストを適宜変更して、より良好な測定結果を得ることが出来る。そして、視標用照明光源22、24(第2の実施形態では視標用照明光源53)、視標用照明光源59、61の明るさを可変に調節し得る輝度調整手段39を設けたので、コントラスト視力の測定時に、輝度調整手段39により、視標用照明光源22、24、コントラスト照明光源59、61それぞれの明るさを適宜調節出来、従って、コントラスト視力測定時の最適な状態を容易に得ることが出来る。
【0088】
なお、本実施の形態では、ハーフミラー56、57を測定光路P内に常時位置させるように構成したが、これに限らず、例えば測定光路P内に配置したハーフミラー56、57を不使用時には跳ね上げて測定光路Pから退避させるように構成し、或いは、常時は測定光路P外に配置しておき使用時にのみ測定光路P内に挿入するように構成することも出来る。
【0089】
また、上述した第1ないし第3の実施の形態では、手動による視力測定について述べたが、これに限らず、例えば自動による測定、半自動による測定であっても、本発明を適用出来ることは勿論である。更に、上述した各実施の形態において、通常視力の一例として光学距離を5[m]とした視力測定について説明したが、これに限らず、レンズ15aと15c、及びレンズ15bと15dの組み合わせを適宜選択調整すること等により、光学距離を5[m]より短くした状態で視力測定することも出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明が適用される視力計の一例を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図2】図2は、本発明に係る視力計の第1の実施の形態における構成を示す図で、(a)は視力計の構成を概略的に示すブロック図、(b)は図2(a)におけるA−A矢視方向に見た状態で示す概略平面図である。
【図3】図3は、第1の視標板を示す正面図である。
【図4】図4は、第2の視標板を示す正面図である。
【図5】図5は、本発明に係る視力計の第2の実施の形態における構成を示す図で、(a)は視力計の構成を概略的に示すブロック図、(b)は図5(a)におけるB−B矢視方向に見た状態で示す概略平面図である。
【図6】図6は、本発明に係る視力計の第3の実施の形態における構成を示す図で、(a)は視力計の構成を概略的に示すブロック図、(b)は図6(a)におけるC−C矢視方向に見た状態で示す概略平面図である。
【符号の説明】
1……視力計
3……接眼部
3a、3b……接眼開口
4a、4b……被検眼
10a……周辺照明手段(周辺照明光源)
12……第1の視標板
12A〜12C、12a〜12c……第1の視標
13……反射ケース
13a、13b……入射開口
17……第1測定視力呈示手段(第1の視標板回転用モータ)
18、19……光分割手段(ハーフミラー)
20……全反射ミラー
20A……ハーフミラー
22、24、53……第1の視標用照明手段(視標用照明光源)
26……光学距離及び大きさ可変手段(プリズム)
27……第2の視標板
27a〜27d…第2の視標
28……第2測定視力呈示手段(第2の視標板回転用モータ)
30……第1の制御手段、第2の制御手段(CPU)
35……入力手段(静止視力測定スイッチ)
36……入力手段(動体視力測定スイッチ)
37……入力手段(通常視力測定スイッチ)
38……入力手段(夜間視力測定スイッチ)
39……明るさの調整手段、調節手段(輝度調整手段)
49……ハロゲンランプ
50a、50b……第1の視標(明順応用視標)
51a、51b……バイパス部(開口部)
52……拡散板
59、61……第2の視標用照明手段(コントラスト照明光源)
63……視標用照明光源
64……輝度調整手段
P……測定光路
R1〜R……可動範囲

Claims (6)

  1. 被検眼に対応する接眼開口への測定光路上に、第1及び第2の視標を各複数種のうちから選択的に呈示し得るように第1及び第2の視標板を前記測定光路に沿って、前記接眼開口側から順次配設し、前記第1の視標板に、前記接眼開口と前記第2の視標板との間で前記測定光路を開放するバイパス部を設け、
    第1及び第2の測定モードを選択自在な入力手段を設け、
    前記第1の視標板を移動駆動して所定の視標を前記測定光路上に呈示し得る、第1測定視力呈示手段を設け、
    前記第2の視標板を移動駆動して所定の視標を前記測定光路上に呈示し得る、第2測定視力呈示手段を設け、
    前記入力手段により前記第1の測定モードが選択された際には、前記第1測定視力呈示手段により前記第1の視標板を移動駆動して、所定の前記第1の視標を前記測定光路上に呈示するように制御する、第1の制御手段を設け、
    前記入力手段により前記第2の測定モードが選択された際には、前記第1の視標板を移動させて前記バイパス部を前記測定光路上に位置決めすると共に、前記第2測定視力呈示手段により前記第2の視標板を移動駆動して、所定の前記第2の視標を前記測定光路上に呈示するように制御する、第2の制御手段を設けて構成し、
    前記第1の視標板と前記第2の視標板との間の測定光路上に、前記測定光路に沿って移動することにより前記接眼開口と前記第2の視標板との間の光学距離及び前記接眼開口側で観察される前記第2の視標の見かけ上の大きさを変化させることの出来る光学距離及び大きさ可変手段を配設して構成したことを特徴とする視力計。
  2. 前記第1の視標板と前記光学距離及び大きさ可変手段との間の前記測定光路上に配置され、前記光学距離及び大きさ可変手段を経由した光を左右の被検眼に対応するように分割し得る光分割手段を備えることを特徴とする請求項に記載の視力計。
  3. 前記測定光路上に呈示された第1の視標を背面から照明し得る第1の視標用照明手段と、前記光分割手段と前記光学距離及び大きさ可変手段との間の前記測定光路上に所定角度で配置されたハーフミラーと、を備え、
    前記第1の視標用照明手段は、前記ハーフミラーの背面に配置された1個の光源からなることを特徴とする請求項に記載の視力計。
  4. 前記測定光路上に呈示された前記第1の視標の周辺を照明し得る周辺照明手段を設け、
    前記周辺照明手段の明るさの調整手段を設けて構成した、請求項1に記載の視力計。
  5. 前記第1の視標板の前記接眼開口側に配置され、前記測定光路上に呈示された第1の視標を前記接眼開口側から照明し得る第2の視標用照明手段及び前記測定光路上に呈示された第1の視標を背面から照明し得る第1の視標用照明手段を設けて構成した、請求項1に記載の視力計。
  6. 前記第1の視標用照明手段又は前記第2の視標用照明手段の明るさを可変に調節し得る明るさ調節手段を設けて構成した、請求項記載の視力計。
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