JP4266643B2 - Travel drive device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧駆動による走行駆動装置に関するものであり、特に、四輪駆動タイプのトラクタ等の車両に備えられるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、油圧駆動による走行駆動装置を備える車両については、多くの関連技術が開示されており、各技術においては、それぞれ、特徴的な性能を呈するものである。例えば、特許文献1で開示されるところの技術では、主に、前輪車軸に関する地上高、即ち、グランドクリアランスの拡大を目的とするものであり、その構成は、前輪駆動軸を内装支持する前車軸ケースよりも高位置に前輪駆動用の油圧モータを配する構成としている。
【0003】
【特許文献1】
特開昭55−132325号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、走行駆動装置を含む走行駆動伝達系において、全体的な装置高さを低く設計することは、低重心、かつ、グランドクリアランスの拡大といった点で、特に、トラクタ等のように畦越え等を必要とする車両には有効なものである。ところが、上記特許文献に示されるところの技術では、油圧モータのモータ軸・シリンダブロック等を上下方向に配する構成、即ち、縦置きとするとともに、油圧モータが完全に前車軸ケースに載置される構成としているため、この油圧モータの高さ分が、直接的に走行駆動伝達系の装置全体を高くしているといえる。そこで、本発明は、走行駆動装置の高さを最小限に抑えることでグランドクリアランスを拡大すべく、油圧モータを横置きの構成とするとともに、車軸ケースに内装した構成と、その構成をコンパクト化する技術を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上のごとくであり、次に該課題を解決する為の手段を説明する。
【0006】
請求項1においては、前走行駆動装置(2)と後走行駆動装置(3)を備えた四輪駆動車両において、該後走行駆動装置(3)に、油圧ポンプ(40P)と油圧モータ(40M)を設け、該油圧モータ(40M)により後輪(13L・13R)を回転駆動し、該油圧ポンプ(40P)は、該前走行駆動装置(2)の左右の油圧モータ(23L・23R)と並列的に流体接続し、操舵ステアリング機構(4)の操舵角度に応答する操舵連動リンク(24F)を構成し、該操舵連動リンク(24F)の作動により、該左右の油圧モータ(23L・23R)の斜板角を同一角度だけ増速側に傾動し、旋回時において該後輪(13L・13R)より前輪(12L・12R)を増速し、前記油圧モータ(23L・23R)を並列的に接続していることにより、該左右の前輪(12L・12R)のそれぞれの負荷の変動で、左右の油圧モータ(23L・23R)に分配される流量が自動的に変化し、該左右の前輪(12L・12R)にデフ作用を生じ差動回転させる構成において、前記前走行駆動装置(2)は、左右に相互連結した第一車軸ケース(2L)部、第二車軸ケース(2R)部と、前記第一車軸ケース(2L)部と第二車軸ケース(2R)部の接合部にて形成されるハウジング(21)に内装され、左右両面のモータ付設面(22m・22m)を形設したセンタセクション(22)と、前記センタセクション(22)に対しモータ軸(23b・23b)を水平方向として付設される左右一対の油圧モータ(23L・23R)と、を具備する油圧駆動ユニット(20)と、前記第一車軸ケース(2L)部と第二車軸ケース(2R)部の左右端面に、それぞれ接合され、左右の走行車輪を支持する一対の車輪支持ユニット(30L・30R)と、を具備し、機体フレームにおいて、前後軸線方向のセンターピン(1p)を介して、該前走行駆動装置(2)の左右端部を揺動可能に懸架された構成としたものである。
【0007】
請求項2においては、前走行駆動装置(2)と後走行駆動装置(3)を備えた四輪駆動車両において、該後走行駆動装置(3)に、油圧ポンプ(40P)と油圧モータ(40M)を設け、該油圧モータ(40M)により後輪(13L・13R)を回転駆動し、該油圧ポンプ(40P)は、該前走行駆動装置(2)の左右の油圧モータ(23L・23R)と並列的に流体接続し、操舵ステアリング機構(4)の操舵角度に応答する操舵連動リンク (24F)を構成し、該操舵連動リンク(24F)の作動により、該左右の油圧モータ(23L・23R)の斜板角を同一角度だけ増速側に傾動し、旋回時において該後輪(13L・13R)より前輪(12L・12R)を増速し、前記油圧モータ(23L・23R)を並列的に接続していることにより、該左右の前輪(12L・12R)のそれぞれの負荷の変動で、左右の油圧モータ(23L・23R)に分配される流量が自動的に変化し、該左右の前輪(12L・12R)にデフ作用を生じ差動回転させる構成において、前記前走行駆動装置(2)は、左右に相互連結した第一車軸ケース(2L)部、第二車軸ケース(2R)部と、前記第一車軸ケース(2L)部と第二車軸ケース(2R)部に挟装支持されるセンタセクション(82)と、前記第一車軸ケース(2L)部と第二車軸ケース(2R)部と、前記センタセクション(82)との接合部にてそれぞれ形成されるハウジング(21)に内装され、該センタセクション(82)の左右両面のモータ付設面(82m・82m)に対し、モータ軸(23b・23b)を水平方向として付設される左右一対の油圧モータ(23L・23R)と、を具備する車輪支持ユニット(30L・30R)と、前記第一車軸ケース(2L)部と第二車軸ケース(2R)部の左右端面に、それぞれ接合され、左右の走行車輪を支持する一対の車輪支持ユニット(30L・30R)と、を具備し、機体フレームにおいて、前後軸線方向のセンターピン(1p)を介して、該前走行駆動装置(2)の左右端部を揺動可能に懸架された構成としたものである。
【0008】
請求項3においては、前記油圧駆動ユニット(20)において、前記一対の油圧モータ(23L・23R)は可動斜板(28・28)を具備する可変容積型とするとともに、両油圧駆動ユニット(20)の可動斜板(28・28)を連動させて調整するための連動機構(24)を備えるものである。
【0009】
請求項4においては、前記連動機構(24)において、前記可動斜板(28・28)の制御量は、操向車輪である前輪(12L・12R)の操舵角の情報の入力に応じて調整されるように構成したものである。
【0010】
請求項5においては、前記油圧駆動ユニット(20)において、前記一対の油圧モータ(23L・23R)は可動斜板(28・28)を具備する可変容積型とするとともに、前記油圧モータ(23L・23R)への作動油の供給量は流量制御手段であるコントロールバルブ(45)により制限されるように構成した、該コントロールバルブ(45)の操作により、油圧モータ(23L・23R)と油圧モータ(40M)が駆動される四輪駆動モードと、該油圧モータ(40M)のみが駆動される後輪二輪駆動モードとを切り換え可能としたものである。
【0011】
請求項6においては、前記走行駆動装置において、前後方向に沿う揺動中心よりも左右方向一方向側に、前記一対の油圧モータを収容する部屋が形成されているものである。
【0012】
請求項7においては、前走行駆動装置(2)と後走行駆動装置(3)を備えた四輪駆動車両において、該後走行駆動装置(3)に、油圧ポンプ(40P)と油圧モータ(40M)を設け、該油圧モータ(40M)により後輪(13L・13R)を回転駆動し、該油圧ポンプ(40P)は、該前走行駆動装置(2)の左右の油圧モータ(63L・63R)と並列的に流体接続し、操舵ステアリング機構(4)の操舵角度に応答する操舵連動リンク(24F)を構成し、該操舵連動リンク(24F)の作動により、該左右の油圧モータ(63L・63R)の斜板角を同一角度だけ増速側に傾動し、旋回時において該後輪(13L・13R)より前輪(12L・12R)を増速し、前記油圧モータ(63L・63R)を並列的に接続していることにより、該左右の前輪(12L・12R)のそれぞれの負荷の変動で、左右の油圧モータ(63L・63R)に分配される流量が自動的に変化し、該左右の前輪(12L・12R)にデフ作用を生じ差動回転させる構成において、前記前走行駆動装置(2)は、左右に相互連結した第一車軸ケース(2L)部、第二車軸ケース(2R)部と、前記第一車軸ケース(2L)部と第二車軸ケース(2R)部にてセンタセクション(51)が挟装支持され、左右方向に複数のピストン(52H・52L)を摺動させる構成とした油圧式斜板角調整装置と、前記センタセクション(51)の両側側方に配されるモータセンタセクション(65・65)に、モータ軸(63b・63b)を水平方向として付設される左右一対の油圧モータ(63L・63R)と、前記第一車軸ケース(2L)部と第二車軸ケース(2R)部の左右端面に、それぞれ接合され、左右の走行車輪を支持する一対の車輪支持ユニット(30L・30R)と、を具備し、機体フレームにおいて、前後軸線方向のセンターピン(1p)を介して、該前走行駆動装置(2)の左右端部を揺動可能に懸架された構成とした走行駆動装置であって、前記一対の油圧モータ(63L・63R)は可動斜板(68・68)を具備する可変容積型とし、前記可動斜板(68・68)の変更は、前記油圧式斜板角調整装置より突出させるピストン(52H・52L)を当接させることで行われ、前記ピストン(52H・52L)の突出量は、操向前輪(12L・12R)の操舵角の情報の入力に応じて制御される構成としたものである。
【0013】
請求項8においては、前記一対の油圧モータ(63L・63R)と、前記一対の車輪支持ユニット(30L・30R)との間に、それぞれ、遊星歯車機構(80L・80R)を介設する構成としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0015】
図1は本発明の走行駆動装置を備える車両の構成を示す正面図、図2は同じく走行駆動装置の正面一部断面図、図3は同じく走行駆動装置の連動機構の構成の一実施形態を示す平面図、図4は同走行駆動装置に備えるセンタセクション周辺の側面断面図、図5は同走行駆動装置を備えた車両の走行駆動系の油圧回路図である。
【0016】
図7は第三の実施形態の走行駆動装置の正面一部断面図、図8は同走行駆動装置に備えるセンタセクション周辺の側面断面図、図9は第四の実施形態の走行駆動装置の正面一部断面図、図10は同走行駆動装置を備えた車両の走行駆動系の油圧回路図、図11は同じく他の油圧回路構成を示す油圧回路図、図12は第五の実施形態の走行駆動装置の正面一部断面図、図13は油圧式斜板角調整装置の油圧動作に関するものの油圧回路図、図14は第六の実施形態の走行駆動装置の正面一部断面図である。
【0017】
本発明の作業車両の構成について説明する。図1に示す構成は、トラクタ等の作業車両1における走行系の装置構成の概要を示すものであり、機体進行方向を前側として、前部に走行車輪としての前輪12L・12Rを駆動・操舵自在に支持する前走行駆動装置2、後部に走行車輪としての後輪13L・13Rを駆動・操舵不能に支持する後走行駆動装置3を配する構成としている。後走行駆動装置3においては、図示せぬ原動機の出力が入力され、該入力により油圧ポンプを駆動し、該油圧ポンプからの作動油により油圧モータを駆動し、後輪13L・13Rが回転駆動される構成としている。一方、後走行駆動装置3の内の油圧ポンプは、油圧ホース9a・9bを介して前走行駆動装置2に内装される油圧モータと流体的に接続されており、該油圧モータを作動油により駆動することで、前輪12L・12Rが回転駆動される構成としている。以上のように、後走行駆動装置3に内装される油圧ポンプにより、前後の走行駆動装置2・3に内装させる油圧モータを駆動する構成として、油圧駆動式の四輪駆動車両が構成されている。また、車両の前後略中央部に配された操舵ステアリング機構4の操作力は、操舵ギアボックス5、リンク6を介して、右の前輪12Rを支持する前輪支持ユニット30Rに取り付けられる操向アーム7R、さらに、連動リンク8を介して、左の前輪12Lを支持する前輪支持ユニット30Lに取り付けられる操向アーム7Lに伝動される構成としており、連動リンク8により、左右の前輪12R・12Lが同一の操舵角を呈する構成としている。
【0018】
次に、前走行駆動装置2の構成の詳細について説明する。尚、以下の説明にいて、前走行駆動装置2は、車両の構成においては、機体の後ろ側に配される、つまりは、後輪を支持する構成とするものであってもよく、特に、前位置に備えられるものとして限定されるものではない。
【0019】
まず、前走行駆動装置2における第一の実施形態について説明する。図2に示すごとく、前走行駆動装置2は、車両フレームの左右方向略中央位置に固定されたセンターピン1pに対する吊設部2gを形設した第一車軸ケース部としての左前車軸ケース2Lと、前記左前車軸ケース2Lの右側端面に形設したフランジ部に対して左側端面のフランジ部を接合させる第二車軸ケース部としての右前車軸ケース2Rと、前記左右の前車軸ケース2L・2Rの接合部に形成されるハウジング21に内装され、左右両側に垂直のモータ付設面が形成されるセンタセクション22と、前記モータ付設面にそれぞれシリンダブロック23a・23aを回転摺動自在に付設し、同シリンダブロック23a・23aに相対回転不能に係合され、左右前輪12L・12Rを駆動させる駆動力を出力するモータ軸23b・23bを具備する、左右一対の可変容積型の油圧モータ23L・23Rと、左右の可変容積型の油圧モータ23L・23Rの可動斜板28・28を同一の傾斜角を呈するように連動連結する連動機構24と、を具備する油圧駆動ユニット20と、前記右前車軸ケース2Rの右側端面、左前車軸ケース2Lの左側端面にそれぞれ接合され、左右の前輪12L・12Rを、回転駆動かつ操舵自在に支持する左右一対の前輪支持ユニット30L・30Rと、を具備し、機体フレームにおいてセンターピン1pを介して前後軸線方向に沿って揺動可能に懸架される構成としている。尚、前輪支持ユニット30L・30Rにおいては、左右一対に構成されるものであり、以下では、図2に示す右側の前輪支持ユニット30Rにて説明するものとする。
【0020】
図2に示すごとく、左右の前車軸ケース2L・2Rの接合部で形成されるハウジング21と、左前車軸ケース2Lにおいて上方へ突設したセンターピン1pとの吊設部2gとは、左右方向に互いにずれた位置に配されている。換言すれば、前記走行駆動装置2において、前後方向に沿う揺動中心となるセンターピン1pよりも左右方向一方向側に、前記一対の油圧モータ23L・23Rを収容する部屋を形成している。このように、両者の左右方向における位置が重なることによる左右の前車軸ケース2L・2Rの上下幅の拡大防止、つまりは、左右の前車軸ケース2L・2Rの上下幅を最小限に抑える構成としている。尚、本実施例では、左前車軸ケース2Lに吊設部2gを形設したが、右前車軸ケース2Rに吊設部2gを形設し、ハウジング21を機体のセンターピン1pより左側に配する構成としてもよい。また、前車軸ケース2L・2Rの接合部においては、互いに凹凸の関係となる嵌合部が形成され、両前車軸ケース2L・2Rが互いに位置決め固定される関係として、モータ軸23b・23bの芯出しが行われるようになっている。また、前記走行駆動装置2において、前記油圧モータ23L・23Rが収容される部屋(ハウジング21)は、シール部材36・36により、前輪支持ユニット30L・30Rに対して油流通不能に区画されており、油圧モータ23L・23Rを駆動するためにハウジング21内に満たされるべき作動油が、前輪支持ユニット30L・30R側へ流入することがないようにして作動油の漏れによる油圧モータ23L・23Rの作動不良といった不具合が生じないようにしている。尚、このシール部材36による構成は、第一から第五の実施例において共通のものである。
【0021】
図4に示すごとく、前記センタセクション22において、左右のモータ付設面22m・22mの中央には、油圧モータ23L・23Rのモータ軸23b・23bの端部を挿入支持する軸孔22c・22cが穿設されている。また、モータ付設面22m・22mに開口する一対のキドニーポート22a・22bが左右方向に穿設されている。該キドニーポート22a・22bは、断面視において前記軸孔22c・22cの左右側に配されるようにしている。そして、該キドニーポート22a・22bにおけるモータ付設面22m・22mにおける開口部が、それぞれシリンダブロック23a・23aの複数のシリンダ孔と対向し、作動油の給排が行われるようになっている。このキドニーポート22a・22bの左右方向中途部には、該キドニーポート22a・22bの穿設方向と直交する方向であって、それぞれ外部に通じる油路25a・25bが穿設されており、該油路22a・22bには、それぞれ、右前車軸ケース2Rの外部に通じる接続プラグ26a・26bが嵌挿されている。図4に示すごとく、センタセクション22には、側面断面視における複数箇所にボルト孔27・27・27が左右方向に貫通して穿設されており、該センタセクション22は、固定ボルト27a・27a・27aによって、右前車軸ケース2R内部に膨出させて設けた固定部2a・2a・2aに対して締結固定されている。
【0022】
また、図2に示すごとく、前記センタセクション22の中央に穿設した軸孔22c・22cには、前車軸ケース2L・2Rにおけるハウジング21との境界部にそれぞれ嵌設されるベアリング29・29にて枢支されるモータ軸23b・23bの端部が挿入されている。また、モータ付設面22m・22mには、該モータ軸23b・23bに対し相対回転不能に係合されたシリンダブロック23a・23aが回転摺動自在に付設されることで、左右一対の油圧モータ23L・23Rが配される構成となっている。前記シリンダブロック23a・23aに形設した複数のシリンダ孔内には、付勢バネを介してピストン23p・23p・・・が往復動自在に嵌合され、該ピストン23p・23p・・・の頭部には、可動斜板28・28のスラストベアリング28a・28aを当接させている。このように、ハウジング21内のセンタセクション22の左右垂直面にモータ付設面22m・22mを形設するとともに、モータ軸23b・23bを水平方向に支持する構成とし、該モータ軸23b・23bが出力軸を兼ねる構成としている、つまりは、油圧モータ23L・23Rを横置きに構成するとともに、左右の前車軸ケース2L・2Rに内装する構成としているので、車軸ケースの外部に油圧モータが存在せずに、前走行駆動装置2の高さを最小限に抑えることができ、グランドクリアランスを拡大することができる。
【0023】
また、クレドール型に構成された可動斜板28・28の側面には通例の如く、それぞれ図示せぬコントロールアームが係合しており、該コントロールアームの回動軸となるコントロール軸24a・24aの回転により可動斜板28・28の傾斜角の調整が行なわれるようになっている。なお、本実施例の可動斜板28・28はトラニオン型であっても良い。そして、図3に示すごとく、コントロール軸24a・24aの車軸ケースの外側端部には、それぞれ、コントロールアーム24L・24Rが固設されている。左側の油圧モータ23Lのコントロールアーム24Lの一端と、右側の油圧モータ23Rのコントロールアーム24Rの一端とは、連動リンク24Cにより連動連結されており、左右の可動斜板28・28が連動して一方側への傾転角度を増減させることにより、左右の油圧モータ23L・23Rが同一の割合で増速/減速するようになっている。また、コントロールアーム24Lにおける連動リンク24Cとの連結部の反対側端部には、操舵連動リンク24Fが連結されており、該操舵連動リンク24Fの動作に、コントロールアーム24L、そして、連動リンク24Cを介してコントロールアーム24Rが連動するようになっている。前記操舵連動リンク24Fの動作は、前記操舵ステアリング機構4の操作量(前輪の操舵角)に連動するものであり、操舵ステアリング機構4の操作量が増加するに従って操舵連動リンク24Fの動作量を増加させ、該操舵連動リンク24Fの動作量の増加に従って左右の油圧モータ23L・23Rが増速するようなっている。また、左右の油圧モータ23L・23Rは、前記連動リンク24Cの作用により、同一の割合で増速されるようになっている。つまり、直進時は前輪12L・12Rの周速と後輪13L・13Rの周速を略同一とし、操舵ステアリング機構4の操舵角に応答して前輪12L・12Rの周速を後輪13L・13Rの周速よりも大きくする(前輪増速)ことで、旋回性能の向上を図る構成としているものである。以上のように、コントロール軸24a・24a、コントロールアーム24L・24R、連動リンク24C、そして操舵連動リンク24Fにより連動機構24を構成し、左右の油圧モータ23L・23Rの制御量を連動させる構成としている。尚、前記操舵連動リンク24Fの制御量は、前輪12L・12Rの操舵角の情報の入力に応答するものであればよく、図1に示す操舵ステアリング機構4、連動リンク8、前輪支持ユニット30L・30Rのハウジング等といったものから操舵角の情報を入力することで行われるものであり、いずれのものから入力するかについては、特に限定されるものではない。一例としては、図3に示すごとく、左側の前輪支持ユニット30Lに操向連動アーム24hを取付け、該操向連動アーム24hと、前記操舵連動リンク24Fとを、リンク24k、カム24sを形設した扇状回動リンク24m、L字型揺動リンク24nを介して連動連結する構成により実現可能とするものである。
【0024】
また、図2に示すごとく、右側に配される前輪支持ユニット30Rは、右前車軸ケース2Rの右端部に接合され、略「ヘ」字状に屈曲した伝動ケース30aと、該伝動ケース30aの下部にて外嵌固定されたベアリング31a・31bに内嵌固定される操舵ケース30bと、該操舵ケース30bの立設接合面に接合される車軸ケース30cと、から外観が構成されている。伝動ケース30aの屈曲部においては、前記モータ軸23b端部に軸着したベベルギア32aと、上下方向に沿う伝動軸33の上側端部に軸着したベベルギア32bとが噛合されており、モータ軸23bの駆動力が伝動軸33に伝達される。該伝動軸33は、伝動ケース30aの屈曲部に設けたベアリング31c及び操舵ケース30bの底部に設けたベアリング31dにて、それぞれ、ベベルギア32b・32cとともに回転自在に支持されている。また、操舵ケース30bの下部においては、伝動軸33の下側端部に軸着したベベルギア32cと、前輪車軸34Rに軸着したベベルギア32dとが噛合されており、伝導軸33の駆動力が前輪車軸34Rに伝達される。前記ベベルギア32dにおける前輪車軸34Rの端面からの突出部分は、操舵ケース30bの側部の膨出部に嵌装されたベアリング31eの外輪に内嵌支持されている。また、前輪車軸34Rには、車軸ケース30cの外部より前輪固定ディスク35Rが固設されている。以上の構成の前輪支持ユニット30Rにおいて、油圧モータ23Lの回転によるモータ軸23bの駆動力が、伝動軸33から前輪車軸34Rに伝達されるようになっている。そして、該前輪車軸34Rに固設される前輪固定ディスク35Rに取り付けられる前輪12Rは、前輪車軸34Rにより回転駆動されるとともに、操舵ケース30bの回動により操舵されるようになっている。尚、以上の右側の前輪支持ユニット30Rの構成は、左側の前輪支持ユニット30Lにおいても適用されるものである。
【0025】
図5は、以上の前走行駆動装置2を備えた車両の走行駆動系の油圧回路図を示すものである。図5に示す構成において、後走行駆動装置3においては、油圧ポンプ40Pと、油圧モータ40Mが設けられており、油圧モータ40Mの駆動力により、後輪車軸44L・44Rを駆動することで、後輪13L・13Rを回転駆動する構成としている。また、油圧ポンプ40Pは、コントロールバルブ45、センタセクション22のキドニーポート22aを介して油圧モータ23L・23Rと流体的に接続されており、また、油圧モータ40Mは、同様に、コントロールバルブ45、センタセクション22のキドニーポート22bを介して油圧モータ23L・23Rと流体的に接続されている。尚、前記コントロールバルブ45の操作により、油圧モータ23L・23Rと油圧モータ40Mの全てが駆動される状態の四輪駆動モードと、油圧モータ40Mのみが駆動され油圧モータ23L・23Rは空転する状態の後輪二輪駆動モードとが切り換えられる構成となっている。前記油圧モータ23L・23Rにおいては、キドニーポート22a・22bにより並列的に接続される(パラレル接続される)、つまり、接続プラグ26aから供給される作動油は、例えば車両前進時では、キドニーポート22aから油圧モータ23L・23Rに分配供給され、油圧モータ23L・23Rから排出される作動油は、キドニーポート22bに流入して接続プラグ26bより排出されるように接続されるものである。そして、油圧モータ23L・23Rの駆動力は、それぞれ、モータ軸23b・23b、伝動軸33・33、前輪車軸34L・34Rに伝達され、前輪12L・12Rが回転駆動されるようになっている。以上の回路構成においては、油圧モータ23L・23Rに対する前輪12L・12Rの負荷変動により、それぞれの油圧モータ23L・23Rに分配される流量が変化し、左右の前輪12L・12Rにおいてデフ作用を生じさせる構成となっている。また、操舵ステアリング機構4の操作量(直進位置からの操舵角度)の情報入力に操舵連動リンク24Fの制御量が応答する構成としており、操舵連動リンク24Fが作動すると、コントロールアーム24L・24Rは連動リンク24Cの作用とあいまって、それぞれの斜板角を同一角度だけ増速側に傾ける。これにより、旋回時においては、前輪増速されるものである。
【0026】
次に、前走行駆動装置2における第二の実施形態について説明する。図6は、本実施形態における車両の走行駆動系の油圧回路図を示すものである。本構成では、前記油圧駆動ユニット20において、前記一対の油圧モータ23L・23Rは可動斜板28・28を具備する可変容積型とするとともに、前記センタセクション22への油圧モータ作動油の供給量は流量制御手段(例えば、分流弁42・42)により制限されるようにしている。
図6に示すごとく、前記油圧ホース9a・9bにおいて、コントロールバルブ45よりも後走行駆動装置3側には分流弁42・42が介設されており、油圧ポンプ40Pより前走行駆動装置2側へ供給される作動油の供給量の一部を分流弁42・42によりリリーフ回路42a・42aを介してバイパスさせるように構成されている。また、分流弁42・42とコントロールバルブ45の間の圧力を逃がすための戻り油路42b・42bも設けられている。また、油圧ホース9a・9bは、バイパス油路9cにより接続されている。以上の構成により、後走行駆動装置3から前走行駆動装置2への作動油の供給量を分流弁42・42により制限する、換言すれば、作動油の供給量を分流弁42・42により設定することが可能となる。そして、この分流弁42・42によって減速作用が得られ、前輪12L・12Rと後輪13L・13Rの回転数の比を保つことができるとともに、前走行駆動装置2に備える油圧モータ23L・23Rの容量を後走行駆動装置3の油圧モータ40Mに比べて小さくすることが可能であり、該油圧モータ23L・23Rを含むコンパクトな油圧駆動ユニット20をもってしてトラクションに必要なトルク容量を賄うことができる。また、前記戻り油路42b・42bは、ヘビーデューティーな重牽引作業時に発生するピークトルクをカットするトルクリミッタとしても作用させることができる。これにより、ギヤトレーン全体の強度レベルを落とすことが可能となり、走行駆動装置2全体のコンパクト化を図ることができる。尚、以上の構成による作用は、前走行駆動装置2の供給量を所定の割合で制限する(絞る)構成と、戻り油路を形成することで実現されるものであり、分流弁42・42の他、一般的な絞り弁を含む流量制御弁の全般を用いることによっても実現できる。
【0027】
次に、前走行駆動装置2における第三の実施形態について説明する。図7に示す構成では、センタセクション82を、左右の前車軸ケース2L・2Rの接合面との間に挟装して設ける構成としている。図7及び図8に示すごとく、センタセクション82の左右垂直面には、モータ付設面82m・82mを一段高く形設することで環状段付部82a・82aを形成し、該環状段付部に、前車軸ケース2L・2Rの接合端面に形設したフランジ部2J・2Jを接合させることで位置決めできるようになっている。また、センタセクション82の側面断面視における複数箇所にボルト孔87・87・87が左右方向に貫通して穿設されており、右前車軸ケース2R側から固定ボルト87a・87a・87aを挿入するとともに、左前車軸ケース2Lの螺孔に螺挿することで、左右の前車軸ケース2L・2Rがセンタセクション82を介して連結固定される構成としている。本構成においては、センタセクション82により、左右の前車軸ケース2L・2Rを接合する構成として、センタセクション82の外周面82Fが外部に現れる構成となっており、該センタセクション82を前車軸ケース2L・2Rに内装する構成と比較して、前車軸ケース2L・2Rの接合部での上下幅をコンパクトに構成することができる。
【0028】
次に、前走行駆動装置2における第四の実施形態について説明する。図9に示す構成においては、上述した第一の実施形態において可動斜板28・28を具備する可変容積型の油圧モータ23L・23Rであるものを、固定斜板88・88を具備する固定容積型の油圧モータ83L・83Rとした構成とするものであり、図10又は図11に示すところの油圧回路により、旋回時における前輪増速を行う構成とするものである。
【0029】
まず、図10に示す油圧回路においては、前後の走行駆動装置2・3をコントロールバルブ45を介して流体的に接続する回路構成において、油圧ポンプ40Pとコントロールバルブ45とを結ぶ油路48aと、油圧モータ40Mとコントロールバルブ45とを結ぶ油路48bとを、可変絞りバルブ49を設けた油路48cにより流体接続し、前記可変絞りバルブ49の絞り量の制御量は、前輪12L・12Rの操舵角の情報の入力に応答するようにしている。具体的には、前輪12L・12Rの操舵角が増加すると、可変絞りバルブ49の絞り量を増加させる制御としている。尚、前記可変絞りバルブ49の絞り量の制御量は、前輪12L・12Rの操舵角の情報の入力に応答するものであればよく、図1に示す操舵ステアリング機構4、連動リンク8、前輪支持ユニット30L・30Rのハウジング等といったものから操舵角の情報を入力することで行われるものであり、いずれのものから入力するかについては、特に限定されるものではない。また、油路48a・48bには、それぞれ、絞り弁と逆止弁からなるリリーフ機構46a・46bが設けられている。
【0030】
この油圧回路の構成では、後走行駆動装置3と前走行駆動装置2とを結ぶ油路48a・48bが油路48cによって連通しており、高圧側の油路を流れる作動油の一部が低圧側の油路へ流れるようになっている。これにより、旋回時において、例えば、油路48aが高圧側で、油路48bが低圧側である場合に、前輪12L・12Rの操舵角が増加すると、可変絞りバルブ49の絞り量が増加し、油路48cを通って油路48bに流入する作動油の流量が減少することから、前記操舵角がゼロの場合と比較して、前走行駆動装置2への作動油の供給量が増加し、前輪増速が行われるものである。以上の油圧回路の構成により、固定容積型の油圧モータ83L・83Rを備える前走行駆動装置2において、上述した第一の実施形態の場合と同様、装置の高さを最小限に抑えることができ、グランドクリアランスを拡大することができる。そして、特に固定容積型の油圧モータ83L・83Rを備える構成にすることで、可変容積型の油圧モータを備える構成例と比較して、部品点数の削減や、仕組みの容易性といった観点から、コスト削減が図れるといったメリットが得られる。また、固定斜板による油圧モータ83L・83Rの構成であると、油圧モータを前車軸ケース2L・2Rの取り付けた後に、前走行駆動装置2全体を仕組むことが可能であるので、仕組み性の向上が図られる。
【0031】
また、図11に示す油圧回路においては、前後の走行駆動装置2・3をコントロールバルブ45を介して流体的に接続する回路構成において、油圧ポンプ40Pとコントロールバルブ45とを結ぶ油路48aと、油圧モータ40Mとコントロールバルブ45とを結ぶ油路48bとを、油路48dにより流体接続し、前記油路48a・48bには、それぞれ可変絞りバルブ94a・94bを設けるとともに、絞り弁と逆止弁を介して他方の油路48b・48aに連通するリリーフ回路95a・95b、さらに、前走行駆動装置2側から後走行駆動装置3側へのみ作動油を流す逆止弁96a・96bを介して前記可変絞りバルブ94a・94bをバイパスさせる戻り油路97a・97bを設ける構成とし、前記可変絞りバルブ94a・94bの絞り量の制御量は、前輪12L・12Rの操舵角に応答するようにしている。この制御は、前輪12L・12Rの操舵角が増加すると、可変絞りバルブ94a・94bの絞り量を減少させる制御としている。尚、上述したものと同様、前記可変絞りバルブ94a・94bの絞り量の制御量は、前輪12L・12Rの操舵角の情報の入力に応答するものであればよい。
【0032】
この油圧回路の構成では、後走行駆動装置3と前走行駆動装置2とを結ぶ油路48a・48bに、可変絞りバルブ94a・94bが設けられる構成となっており、該可変絞りバルブ94a・94bの絞り量により、前走行駆動装置2へ供給される作動油の量がコントロールされるようになっている。これにより、旋回時において前輪12L・12Rの操舵角が増加すると、可変絞りバルブ94a・94bの絞り量が減少することから、後走行駆動装置3から前走行駆動装置2へ供給される作動油が増加し、前輪増速が行われるものである。尚、前輪12L・12Rの操舵角が少ない場合には、リリーフ回路95a・95bにより低圧側に作動油を逃がすようにしている。また、本構成では、操舵角に対して両方の可変絞りバルブ94a・94bが同時に作動し、前走行駆動装置2から後走行駆動装置3へ作動油を戻す回路も狭められることになるため、逆止弁96a・96bを設けた戻り油路97a・97bを通すことで、前記可変絞りバルブ94a・94bをバイパスさせるようにしている。以上の油圧回路の構成により、固定容積型の油圧モータ83L・83Rを備える前走行駆動装置2において、上述した第一の実施形態の場合と同様、装置の高さを最小限に抑えることができ、グランドクリアランスを拡大することができる。そして、同じく、特に固定容積型の油圧モータ83L・83Rを備える構成にすることで、可変容積型の油圧モータを備える構成例と比較して、部品点数の削減や、仕組みの容易性といった観点から、コスト削減が図れるといったメリットが得られる。また、固定斜板による油圧モータ83L・83Rの構成であると、油圧モータを前車軸ケース2L・2Rの取り付けた後に、前走行駆動装置2全体を仕組むことが可能であるので、仕組み性の向上が図られる。
【0033】
次に、前走行駆動装置2における第五の実施形態について説明する。図12に示すごとく、前走行駆動装置2は、左前車軸ケース2Lと右前車軸ケース2Rでセンタセクション51を挟装支持される油圧式斜板角調整装置50と、前記左右の前車軸ケース2L・2Rに内装され、前記油圧式斜板角調整装置50の減速・増速油圧ピストン52H・52Lにより可動斜板の斜板角の調整が行われる可変容積型の油圧モータ63L・63Rと、前記右前車軸ケース2Rの右側端面、左前車軸ケース2Lの左側端面にそれぞれ接合され、左右の前輪12L・12Rを回転駆動かつ操舵自在に支持する左右一対の前輪支持ユニット(不図示)と、を具備し、前記左右の前車軸ケース2L・2Rのいずれか一方に、車両のセンターピン1pに対する吊設部2gを形設している。尚、左右一対の前輪支持ユニット30L・30Rについては、図2で示されるところの構成と同一のものである。
【0034】
図12に示すごとく、本実施形態において、油圧モータ63L・63Rは、左右の前車軸ケース2L・2Rに内装固定されたセンタセクション65・65の内側面に形設したモータ付設面65m・65mに、シリンダブロック63a・63aを回転摺動自在に付設し、該シリンダブロック63a・63aの複数のシリンダ孔にはピストン63p・63p・・・が往復動自在に嵌合され、該ピストン63p・63p・・・の頭部には、可動斜板68・68のスラストベアリング68c・68cを当接させている。シリンダブロック63a・63aには、モータ軸63b・63bが相対回転不能に係合され、該モータ軸63b・63bの回転力を左右前輪12L・12Rの駆動力として出力する構成としている。以上のようにして、左右一対の可変容積型の油圧モータ63L・63Rが、それぞれ、左右の前車軸ケース2L・2Rに内装されている。前記センタセクション65・65には、前車軸ケース2L・2Rの外部と通じる接続プラグ66a・66aが嵌装されている。また、前記可動斜板68・68の外側面の上下位置には作用当接部68a・68bが形設されており、油圧式斜板角調整装置50のセンタセクション51より突出される増速・減速油圧ピストン52H・52Lの突端を当接させるようにしている。
【0035】
図12に示すごとく、前記油圧式斜板角調整装置50は、中央部の軸受け56・56にて前記油圧モータ63L・63Rのモータ軸63b・63bの内端を軸承し、該モータ軸63b・63bの回転軸線を挟んで平行関係にある減速側シリンダ54L及び増速側シリンダ54Hを左右方向に貫通して穿設するとともに、前記減速側シリンダ54L・増速側シリンダ54Hの左右中央部と外部とをそれぞれ連通させる減速側吸入ポート53L及び増速側吸入ポート53Hを穿設したセンタセクション51と、前記減速側シリンダ54L・増速側シリンダ54Hにそれぞれ摺動自在に設けられた左右一組の減速油圧ピストン52L・52L及び増速油圧ピストン52H・52Hと、から構成されるものである。前記センタセクション51の左右側面には、左右の前車軸ケース2L・2Rの端面がそれぞれ当接しており、これら前車軸ケース2L・2Rにてセンタセクション51を挟装支持している。また、センタセクション51には、減速側シリンダ54L・増速側シリンダ54Hが左右方向に貫通して穿設されており、それぞれに減速油圧ピストン52L・52L、増速油圧ピストン52H・52Hが摺動自在に嵌設されている。これら減速油圧ピストン52L・52L及び増速油圧ピストン52H・52Hの突出端は、油圧モータ63L・63Rの可動斜板68・68に当接するような位置に配されている。そして、減速油圧ピストン52L・52L及び増速油圧ピストン52H・52Hは、それぞれ、減速側吸入ポート53L及び増速側吸入ポート53Hから吸入(又は排出)される作動油の流動により、減速側シリンダ54L・増速側シリンダ54Hの左右中央部より左右方向へ均等な距離を移動し、可動斜板68・68の作用当接部68a・68bに対し、それぞれの突出端が当接するようになっている。また、前記センタセクション51は、前記減速側シリンダ54Lの左右幅を増速側シリンダ54Hの左右幅よりも大となるように構成されて正面断面視略「T」字状としている。これにより、減速油圧ピストン52L・52Lを減速側シリンダ54Lの開口端面よりも内部に収容する一方、増速油圧ピストン52H・52Hを突出させた状態では、増速油圧ピストン52H・52Hの突端が可動斜板68・68の下部の作用当接部68b・68bを押圧することから、作用当接部68a・68aが減速側シリンダ54Lの左右の突端部51S・51Sに当接する。このように、減速側シリンダ54Lの左右の突端部51S・51Sを可動斜板68・68の傾きに対するストッパーとして機能させる。そして、突端部51S・51Sがストッパーとして機能する場合には、可動斜板68・68の傾斜角が最小となって、モータ軸63b・63bの回転速度が最大となるものである。一方で、減速油圧ピストン52L・52Lを最も突出させた状態では、減速油圧ピストン52L・52Lの突端が可動斜板68・68の上部の作用当接部68a・68aを押圧することにより、下部の作用当接部68b・68bを増速油圧ピストン52H・52Hの左右の突端部に当接させるようにしている。この際、増速油圧ピストン52H・52Hは、増速側シリンダ54H内で互いに当接し合い、先端を増速側シリンダ54Hから突出させた状態で静止しており、増速油圧ピストン52H・52Hの先端は、可動斜板68・68の傾きに対するストッパーとして機能する。そして、このように、増速油圧ピストン52H・52Hがストッパーとして機能する場合には、可動斜板68・68の傾斜角が最大となって、モータ軸63b・63bの回転速度が最小となるものである。
【0036】
図13は、以上に説明した第五の実施形態の前走行駆動装置2に備える油圧式斜板角調整装置50の油圧動作に関する油圧回路を示すものである。図13に示す油圧回路構成において、作動油タンク71からポンプ72によって汲み上げられた作動油を、第二コントロールバルブ73を介して、油圧式斜板角調整装置50のセンタセクション51に供給するようにしている。第二コントロールバルブ73は、コントローラ74に接続された第一コントロールバルブ75により油圧パイロットの制御が行われるようになっている。尚、作動油タンク71からポンプ72により作動油を汲み上げる他、油圧モータ63L・63Rへの作動油の供給回路よりバイパスさせてセンタセクション51に供給させる構成としてもよい。ここで、コントローラ74には、前輪12L・12Rの操舵角と、油圧モータ63L・63Rの可動斜板68・68の傾斜角が入力されるものであり、例えば、前記操舵角は、操舵ステアリング機構4の操作量から算出する一方、前記傾斜角は、可動斜板68のコントロール軸68dの回動角を検出するポテンショメーター76から入力される構成とする。そして、コントローラ74は、ポテンショメーター76からの入力値により、可動斜板68・68の実際の傾斜角を認識するとともに、この実際の傾斜角と、操舵ステアリング機構4の操作量に対する理想の傾斜角を比較することで、第一コントロールバルブ75の制御量を決定・出力する。以上の制御による具体的な動作について説明すると、旋回時において操舵ステアリング機構4の操作量が増加すると、コントローラ74は、第一コントロールバルブ75を作動させ、第二コントロールバルブ73の位置を切り換えて、センタセクション51の増速側吸入ポート53Hに作動油を供給させるものである。つまり、操舵ステアリング機構4の操作に応じて、増速側吸入ポート53Hへの作動油の供給の有無を切替るとともに、操作量に応じて供給時間を長くするといったものである。このようにして、旋回時において前輪12L・12Rの操舵角が増加すると、第二コントロールバルブ73の位置が切り換えられ、増速側吸入ポート53Hへの作動油の供給が行われることから、可動斜板68・68が増速側に傾いて前輪増速が行われるものである。尚、前輪12L・12Rの操舵角が減少した場合には、第二コントロールバルブ73から減速側吸入ポート53Lへ作動油の供給が行われるものであり、可動斜板68・68が減速側に傾いて前輪12L・12Rが減速する。
【0037】
以上の第五の実施形態においては、油圧による前輪増速の構成が実現されるとともに、また、上記の他の実施形態と同様、油圧モータ63L・63Rを横置きに構成するとともに、左右の前車軸ケース2L・2Rに内装する構成としているので、車軸ケースの外部に油圧モータが存在せずに、前走行駆動装置2の高さを最小限に抑えることができ、グランドクリアランスを拡大することができる。
【0038】
次に、前走行駆動装置2における第六の実施形態について説明する。本実施形態では、図14に示すごとく、上述した第五の実施形態において、モータ軸63b・63bの出力を、遊星歯車機構80L・80Rを介して前輪支持ユニット30L・30Rに出力する構成とするものである。図14に示すごとく、遊星歯車機構80L・80Rは、それぞれ、センタセクション65の外側垂直面に付設したインターナルギア80aと、該インターナルギア80aの内ギアに噛合し、キャリア80bより突設したプラネット軸80p・80p・・・に回転自在に支承される複数のプラネットギア80c・80c・・と、これらプラネットギア80c・80c・・に包囲され、モータ軸63bに相対回転不能に取り付けられたサンギア80dと、前記キャリア80bの回転中心に相対回転不能に取り付けられ、前輪支持ユニット30L・30R側へ向かって延設される出力軸80eと、から構成され、該出力軸80eの外側端部に設けたベベルギア32aからベベルギア32bを介して、伝導軸33へ駆動力を伝達させる構成としている。前記出力軸80eは、前走行駆動装置2L・2Rに嵌設されたベアリング31h・31hにより軸承されている。尚、本構成においては、油圧式斜板角調整装置50のセンタセクション51の下部を左右方向に延設して支持部58a・58aを設け、該支持部58a・58aに油圧モータ63L・63Rを付設したセンタセクション65・65をボルト固定する構成としている。
【0039】
以上のように、油圧モータ63L・63Rと前輪支持ユニット30L・30Rとの間に、遊星歯車機構80L・80Rを介設する構成とすることにより、モータ軸63b・63bを減速することが可能であり、より容積の小さい油圧モータ63L・63Rを装備した構成を可能とするとともに、また、モータ軸63b・63bの同軸上で減速できることから、前車軸ケース2L・2Rの上下幅をコンパクトに維持したままでの適用が可能である。
【0040】
また、上述した第一から第六の実施形態の走行駆動装置は、取り付けられる車両の既存の設計を踏襲したままに適用可能であるので、車両側にとって、大幅な設計変更を要求することもない。
【0041】
【発明の効果】
本発明は以上のごとく構成したので、次のような効果を奏するのである。
請求項1に記載のごとく、前走行駆動装置(2)と後走行駆動装置(3)を備えた四輪駆動車両において、該後走行駆動装置(3)に、油圧ポンプ(40P)と油圧モータ(40M)を設け、該油圧モータ(40M)により後輪(13L・13R)を回転駆動し、該油圧ポンプ(40P)は、該前走行駆動装置(2)の左右の油圧モータ(23L・23R)と並列的に流体接続し、操舵ステアリング機構(4)の操舵角度に応答する操舵連動リンク(24F)を構成し、該操舵連動リンク(24F)の作動により、該左右の油圧モータ(23L・23R)の斜板角を同一角度だけ増速側に傾動し、旋回時において該後輪(13L・13R)より前輪(12L・12R)を増速し、前記油圧モータ(23L・23R)を並列的に接続していることにより、該左右の前輪(12L・12R)のそれぞれの負荷の変動で、左右の油圧モータ(23L・23R)に分配される流量が自動的に変化し、該左右の前輪(12L・12R)にデフ作用を生じ差動回転させる構成において、前記前走行駆動装置(2)は、左右に相互連結した第一車軸ケース(2L)部、第二車軸ケース(2R)部と、前記第一車軸ケース(2L)部と第二車軸ケース(2R)部の接合部にて形成されるハウジング(21)に内装され、左右両面のモータ付設面(22m・22m)を形設したセンタセクション(22)と、前記センタセクション(22)に対しモータ軸(23b・23b)を水平方向として付設される左右一対の油圧モータ(23L・23R)と、を具備する油圧駆動ユニット(20)と、前記第一車軸ケース(2L)部と第二車軸ケース(2R)部の左右端面に、それぞれ接合され、左右の走行車輪を支持する一対の車輪支持ユニット(30L・30R)と、を具備し、機体フレームにおいて、前後軸線方向のセンターピン(1p)を介して、該前走行駆動装置(2)の左右端部を揺動可能に懸架された構成としたので、車軸ケースの外部に油圧モータが存在せずに、走行駆動装置の高さを最小限に抑えることができ、本発明の走行駆動装置を備えた車両のグランドクリアランスを拡大することができる。
【0042】
請求項2に記載のごとく、前走行駆動装置(2)と後走行駆動装置(3)を備えた四輪駆動車両において、該後走行駆動装置(3)に、油圧ポンプ(40P)と油圧モータ(40M)を設け、該油圧モータ(40M)により後輪(13L・13R)を回転駆動し、該油圧ポンプ(40P)は、該前走行駆動装置(2)の左右の油圧モータ(23L・23R)と並列的に流体接続し、操舵ステアリング機構(4)の操舵角度に応答する操舵連動リンク(24F)を構成し、該操舵連動リンク(24F)の作動により、該左右の油圧モータ(23L・23R)の斜板角を同一角度だけ増速側に傾動し、旋回時において該後輪(13L・13R)より前輪(12L・12R)を増速し、前記油圧モータ(23L・23R)を並列的に接続していることにより、該左右の前輪(12L・12R)のそれぞれの負荷の変動で、左右の油圧モータ(23L・23R)に分配される流量が自動的に変化し、該左右の前輪(12L・12R)にデフ作用を生じ差動回転させる構成において、前記前走行駆動装置(2)は、左右に相互連結した第一車軸ケース(2L)部、第二車軸ケース(2R)部と、前記第一車軸ケース(2L)部と第二車軸ケース(2R)部に挟装支持されるセンタセクション(82)と、前記第一車軸ケース(2L)部と第二車軸ケース(2R)部と、前記センタセクション(82)との接合部にてそれぞれ形成されるハウジング(21)に内装され、該センタセクション(82)の左右両面のモータ付設面(82m・82m)に対し、モータ軸(23b・23b)を水平方向として付設される左右一対の油圧モータ(23L・23R)と、を具備する車輪支持ユニット(30L・30R)と、前記第一車軸ケース(2L)部と第二車軸ケース(2R)部の左右端面に、それぞれ接合され、左右の走行車輪を支持する一対の車輪支持ユニット(30L・30R)と、を具備し、機体フレームにおいて、前後軸線方向のセンターピン(1p)を介して、該前走行駆動装置(2)の左右端部を揺動可能に懸架された構成としたので、車軸ケースの外部に油圧モータが存在せずに、走行駆動装置の高さを最小限に抑えることができ、本発明の走行駆動装置を備えた車両のグランドクリアランスを拡大することができる。
【0043】
請求項3に記載のごとく、前記油圧駆動ユニット(20)において、前記一対の油圧モータ(23L・23R)は可動斜板(28・28)を具備する可変容積型とするとともに、両油圧駆動ユニット(20)の可動斜板(28・28)を連動させて調整するための連動機構(24)を備えるので、左右の走行車輪を連動して増速・減速させることができる。
【0044】
請求項4に記載のごとく、前記連動機構(24)において、前記可動斜板(28・28)の制御量は、操向車輪である前輪(12L・12R)の操舵角の情報の入力に応じて調整されるように構成したので、左右の走行車輪を操舵角に連動して増速させることができ、例えば、本発明の走行駆動装置を備えた車両において、前輪増速によって旋回性能の向上を図ることができる。
【0045】
請求項5に記載のごとく、前記油圧駆動ユニット(20)において、前記一対の油圧モータ(23L・23R)は可動斜板(28・28)を具備する可変容積型とするとともに、前記油圧モータ(23L・23R)への作動油の供給量は流量制御手段であるコントロールバルブ(45)により制限されるように構成した、該コントロールバルブ(45)の操作により、油圧モータ(23L・23R)と油圧モータ(40M)が駆動される四輪駆動モードと、該油圧モータ(40M)のみが駆動される後輪二輪駆動モードとを切り換え可能としたので、油圧モータへの作動油を制御(決定)することができるため、油圧モータの容量や、ギヤトレーンのコンパクト化を図ることができる。
【0046】
請求項6に記載のごとく、前記走行駆動装置において、前後方向に沿う揺動中心よりも左右方向一方向側に、前記一対の油圧モータを収容する部屋が形成されているので、前記揺動中心と、油圧モータを収容する部屋とが、互いに左右方向にずれた位置に配され、左右の第一・第二車軸ケース部の上下幅の拡大防止、つまりは、左右の第一・第二車軸ケース部の上下幅を最小限に抑えることができる。
【0047】
請求項7に記載のごとく、前走行駆動装置(2)と後走行駆動装置(3)を備えた四輪駆動車両において、該後走行駆動装置(3)に、油圧ポンプ(40P)と油圧モータ(40M)を設け、該油圧モータ(40M)により後輪(13L・13R)を回転駆動し、該油圧ポンプ(40P)は、該前走行駆動装置(2)の左右の油圧モータ(63L・63R)と並列的に流体接続し、操舵ステアリング機構(4)の操舵角度に応答する操舵連動リンク(24F)を構成し、該操舵連動リンク(24F)の作動により、該左右の油圧モータ(63L・63R)の斜板角を同一角度だけ増速側に傾動し、旋回時において該後輪(13L・13R)より前輪(12L・12R)を増速し、前記油圧モータ(63L・63R)を並列的に接続していることにより、該左右の前輪(12L・12R)のそれぞれの負荷の変動で、左右の油圧モータ(63L・63R)に分配される流量が自動的に変化し、該左右の前輪(12L・12R)にデフ作用を生じ差動回転させる構成において、前記前走行駆動装置(2)は、左右に相互連結した第一車軸ケース(2L)部、第二車軸ケース(2R)部と、前記第一車軸ケース(2L)部と第二車軸ケース(2R)部にてセンタセクション(51)が挟装支持され、左右方向に複数のピストン(52H・52L)を摺動させる構成とした油圧式斜板角調整装置と、前記センタセクション(51)の両側側方に配されるモータセンタセクション(65・65)に、モータ軸(63b・63b)を水平方向として付設される左右一対の油圧モータ(63L・63R)と、前記第一車軸ケース(2L)部と第二車軸ケース(2R)部の左右端面に、それぞれ接合され、左右の走行車輪を支持する一対の車輪支持ユニット(30L・30R)と、を具備し、機体フレームにおいて、前後軸線方向のセンターピン(1p)を介して、該前走行駆動装置(2)の左右端部を揺動可能に懸架された構成とした走行駆動装置であって、前記一対の油圧モータ(63L・63R)は可動斜板(68・68)を具備する可変容積型とし、前記可動斜板(68・68)の変更は、前記油圧式斜板角調整装置より突出させるピストン(52H・52L)を当接させることで行われ、前記ピストン(52H・52L)の突出量は、操向前輪(12L・12R)の操舵角の情報の入力に応じて制御される構成としたので、車軸ケースの外部に油圧モータが存在せずに、走行駆動装置の高さを最小限に抑えることができ、本発明の走行駆動装置を備えた車両のグランドクリアランスを拡大することができる。また、左右の走行車輪を操舵角に連動して増速させることができ、例えば、前輪増速によって旋回性能の向上を図ることができる。
【0048】
請求項8に記載のごとく、前記一対の油圧モータ(63L・63R)と、前記一対の車輪支持ユニット(30L・30R)との間に、それぞれ、遊星歯車機構(80L・80R)を介設する構成としたので、より容積の小さい油圧モータを装備した構成を可能とするとともに、また、モータ軸の同軸上で減速できることから、車軸ケースの上下幅をコンパクトに維持したままでの適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の走行駆動装置を備える車両の構成を示す正面図である。
【図2】 同じく走行駆動装置の正面一部断面図である。
【図3】 同じく走行駆動装置の連動機構の構成の一実施形態を示す平面図である。
【図4】 同走行駆動装置に備えるセンタセクション周辺の側面断面図である。
【図5】 同走行駆動装置を備えた車両の走行駆動系の油圧回路図である。
【図6】 第二の実施形態の油圧回路構成を示す油圧回路図である。
【図7】 第三の実施形態の走行駆動装置の正面一部断面図である。
【図8】 同走行駆動装置に備えるセンタセクション周辺の側面断面図である。
【図9】 第四の実施形態の走行駆動装置の正面一部断面図である。
【図10】 同走行駆動装置を備えた車両の走行駆動系の油圧回路図である。
【図11】 同じく他の油圧回路構成を示す油圧回路図である。
【図12】 第五の実施形態の走行駆動装置の正面一部断面図である。
【図13】 油圧式斜板角調整装置の油圧動作に関するものの油圧回路図である。
【図14】 第六の実施形態の走行駆動装置の正面一部断面図である。
【符号の説明】
2 走行駆動装置
2L 第一車軸ケース
2R 第二車軸ケース
20 油圧駆動ユニット
21 ハウジング
22 センタセクション
22m モータ付設面
23b モータ軸
23L 油圧モータ
30 車輪支持ユニット[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a travel drive device using hydraulic drive, and more particularly, to a device provided in a vehicle such as a four-wheel drive type tractor.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, many related technologies have been disclosed for a vehicle including a travel drive device that is hydraulically driven, and each technology exhibits a characteristic performance. For example, in the technique disclosed in
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-55-132325
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, in the travel drive transmission system including the travel drive device, designing the overall device height to be low is particularly important for tractors and the like in terms of low center of gravity and increased ground clearance. This is effective for vehicles that need to cross over. However, in the technique disclosed in the above-mentioned patent document, the motor shaft / cylinder block and the like of the hydraulic motor are arranged vertically, that is, the hydraulic motor is completely placed on the front axle case. Therefore, it can be said that the height of the hydraulic motor directly increases the overall travel drive transmission system. In view of this, the present invention has a configuration in which the hydraulic motor is installed horizontally in order to increase the ground clearance by minimizing the height of the travel drive device, and the configuration in which the interior of the axle case is built, and the configuration is made compact. The technology to do is provided.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The problem to be solved by the present invention is as described above. Next, means for solving the problem will be described.
[0006]
In
[0007]
In
[0008]
According to claim 3, in the hydraulic drive unit (20), the pair of hydraulic motors (23L, 23R) are movable swash plates.(28.28)And an interlocking mechanism (24) for adjusting the movable swash plates (28, 28) of both hydraulic drive units (20) in conjunction with each other.
[0009]
According to a fourth aspect of the present invention, in the interlocking mechanism (24), the control amount of the movable swash plate (28, 28) is adjusted according to the input of the steering angle information of the front wheels (12L, 12R) which are steered wheels. It is configured as described above.
[0010]
According to claim 5, in the hydraulic drive unit (20), the pair of hydraulic motors (23L, 23R) is a variable displacement type including a movable swash plate (28, 28), and the hydraulic motor (23L, 23R). The hydraulic oil (23L / 23R) and the hydraulic motor (23R) are controlled by the operation of the control valve (45), which is configured such that the amount of hydraulic oil supplied to 23R) is limited by a control valve (45) that is a flow rate control means. 40M) can be switched between a four-wheel drive mode in which the vehicle is driven and a rear-wheel two-wheel drive mode in which only the hydraulic motor (40M) is driven.
[0011]
According to a sixth aspect of the present invention, in the travel drive device, a chamber for accommodating the pair of hydraulic motors is formed on one side in the left-right direction from the center of swing along the front-rear direction.
[0012]
In claim 7, in a four-wheel drive vehicle equipped with a front travel drive device (2) and a rear travel drive device (3), a hydraulic pump (40P) and a hydraulic motor (40M) are connected to the rear travel drive device (3). ) And the rear wheels (13L and 13R) are driven to rotate by the hydraulic motor (40M), and the hydraulic pump (40P) is connected to the left and right hydraulic motors (63L and 63R) of the front travel drive device (2).A steering interlock link (24F) that is fluidly connected in parallel and responds to the steering angle of the steering steering mechanism (4) is configured, and the left and right hydraulic motors (63L and 63R) are operated by the operation of the steering interlock link (24F). The swash plate angle is tilted to the speed increasing side by the same angle, and the front wheels (12L and 12R) are accelerated from the rear wheels (13L and 13R) during turning, and the hydraulic motors (63L and 63R) are connected in parallel. As a result of the connection, the flow rate distributed to the left and right hydraulic motors (63L, 63R) automatically changes due to fluctuations in the loads on the left and right front wheels (12L, 12R), and the left and right front wheels ( 12L · 12R) In a configuration in which a differential action is generated and differentially rotated,The front travel drive device (2) includes a first axle case (2L) portion, a second axle case (2R) portion, a first axle case (2L) portion and a second axle case (2R) interconnected to the left and right. Center section at)(51)And a motor center section disposed on both sides of the center section (51), and a hydraulic swash plate angle adjusting device configured to slide a plurality of pistons (52H, 52L) in the left-right direction. A pair of left and right hydraulic motors (63L, 63R) attached to (65, 65) with the motor shaft (63b, 63b) as a horizontal direction, the first axle case (2L) portion and the second axle case (2R) A pair of wheel support units (30L and 30R) that are joined to the left and right end surfaces of the unit and support the left and right traveling wheels, respectively, and in the body frame, via the center pin (1p) in the longitudinal axis direction, The traveling drive device has a configuration in which left and right end portions of the front traveling drive device (2) are suspended so as to be swingable, and the pair of hydraulic motors (63L, 63R) includes movable swash plates (68, 68). The movable swash plate (68, 68) is changed by bringing a piston (52H, 52L) protruding from the hydraulic swash plate angle adjusting device into contact with the piston (52H). The projecting amount of 52L) is controlled in accordance with the input of information on the steering angle of the steered front wheels (12L and 12R).
[0013]
In
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0015]
FIG. 1 is a front view showing a configuration of a vehicle including a travel drive device according to the present invention, FIG. 2 is a partial front sectional view of the travel drive device, and FIG. 3 is an embodiment of a configuration of an interlocking mechanism of the travel drive device. FIG. 4 is a side sectional view of the periphery of the center section provided in the travel drive device, and FIG. 5 is a hydraulic circuit diagram of a travel drive system of a vehicle equipped with the travel drive device.
[0016]
7 is a partial front sectional view of the travel drive device of the third embodiment, FIG. 8 is a side sectional view of the periphery of the center section provided in the travel drive device, and FIG. 9 is a front view of the travel drive device of the fourth embodiment. FIG. 10 is a hydraulic circuit diagram of a travel drive system of a vehicle equipped with the travel drive device, FIG. 11 is a hydraulic circuit diagram showing another hydraulic circuit configuration, and FIG. 12 is a travel of the fifth embodiment. 13 is a partial front view of the drive device, FIG. 13 is a hydraulic circuit diagram of the hydraulic operation of the hydraulic swash plate angle adjusting device, and FIG. 14 is a partial front sectional view of the travel drive device of the sixth embodiment.
[0017]
The structure of the work vehicle of this invention is demonstrated. The configuration shown in FIG. 1 shows an outline of the configuration of a traveling system in a
[0018]
Next, the details of the configuration of the front traveling
[0019]
First, a first embodiment of the front
[0020]
As shown in FIG. 2, the
[0021]
As shown in FIG. 4, in the
[0022]
Further, as shown in FIG. 2, the shaft holes 22c and 22c drilled in the center of the
[0023]
Further, as usual, control arms (not shown) are respectively engaged with the side surfaces of the
[0024]
As shown in FIG. 2, the front
[0025]
FIG. 5 shows a hydraulic circuit diagram of a travel drive system of a vehicle provided with the front
[0026]
Next, a second embodiment of the front
As shown in FIG. 6, in the
[0027]
Next, a third embodiment of the front
[0028]
Next, a fourth embodiment of the front
[0029]
First, in the hydraulic circuit shown in FIG. 10, in a circuit configuration in which the front and rear traveling
[0030]
In the configuration of this hydraulic circuit, the
[0031]
Further, in the hydraulic circuit shown in FIG. 11, in a circuit configuration in which the front and rear traveling
[0032]
In this hydraulic circuit configuration,
[0033]
Next, a fifth embodiment of the front
[0034]
As shown in FIG. 12, in the present embodiment, the
[0035]
As shown in FIG. 12, the hydraulic swash plate
[0036]
FIG. 13 shows a hydraulic circuit related to the hydraulic operation of the hydraulic swash plate
[0037]
In the fifth embodiment described above, the configuration of front wheel acceleration by hydraulic pressure is realized, and, similarly to the other embodiments described above, the
[0038]
Next, a sixth embodiment of the front
[0039]
As described above, the
[0040]
In addition, since the travel drive apparatus according to the first to sixth embodiments described above can be applied while following the existing design of the vehicle to which the vehicle is attached, the vehicle side does not require a significant design change. .
[0041]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
As described in
[0042]
As described in
[0043]
4. The hydraulic drive unit (20) according to claim 3, wherein the pair of hydraulic motors (23L, 23R) are movable swash plates.(28.28)As well as an interlocking mechanism (24) for adjusting the movable swash plates (28, 28) of both hydraulic drive units (20) in conjunction with each other. Can be increased or decreased.
[0044]
As described in claim 4, in the interlocking mechanism (24), the control amount of the movable swash plate (28, 28) depends on the input of information on the steering angle of the front wheels (12L, 12R) which are steered wheels. The left and right traveling wheels can be accelerated in conjunction with the steering angle. For example, in a vehicle equipped with the traveling drive device of the present invention, the turning performance is improved by increasing the front wheels. Can be achieved.
[0045]
As in claim 5, in the hydraulic drive unit (20), the pair of hydraulic motors (23L, 23R) is a variable displacement type including a movable swash plate (28, 28), and the hydraulic motor ( The hydraulic oil (23L / 23R) and the hydraulic pressure are controlled by operating the control valve (45) so that the amount of hydraulic oil supplied to the flow control means is limited by the control valve (45) serving as a flow rate control means. Since the four-wheel drive mode in which the motor (40M) is driven and the rear-wheel two-wheel drive mode in which only the hydraulic motor (40M) is driven can be switched, the hydraulic oil to the hydraulic motor is controlled (determined). Therefore, the capacity of the hydraulic motor and the gear train can be made compact.
[0046]
According to the sixth aspect of the present invention, in the travel drive device, a chamber for accommodating the pair of hydraulic motors is formed on one side in the left-right direction with respect to the swing center along the front-rear direction. And the chamber for accommodating the hydraulic motor are arranged at positions shifted from each other in the left-right direction to prevent the left and right first and second axle case portions from expanding in the vertical width, that is, the left and right first and second axles The vertical width of the case portion can be minimized.
[0047]
As described in claim 7, in a four-wheel drive vehicle including a front travel drive device (2) and a rear travel drive device (3), the rear travel drive device (3) includes a hydraulic pump (40P) and a hydraulic motor. (40M) is provided, and the rear wheels (13L and 13R) are rotationally driven by the hydraulic motor (40M). The hydraulic pump (40P) is connected to the left and right hydraulic motors (63L and 63R) of the front travel drive device (2). )WhenA steering interlock link (24F) that is fluidly connected in parallel and responds to the steering angle of the steering steering mechanism (4) is configured, and the left and right hydraulic motors (63L and 63R) are operated by the operation of the steering interlock link (24F). The swash plate angle is tilted to the speed increasing side by the same angle, and the front wheels (12L and 12R) are accelerated from the rear wheels (13L and 13R) during turning, and the hydraulic motors (63L and 63R) are connected in parallel. As a result of the connection, the flow rate distributed to the left and right hydraulic motors (63L, 63R) automatically changes due to fluctuations in the loads on the left and right front wheels (12L, 12R), and the left and right front wheels ( 12L · 12R) In a configuration in which a differential action is generated and differentially rotated,The front travel drive device (2) includes a first axle case (2L) portion, a second axle case (2R) portion, a first axle case (2L) portion and a second axle case (2R) interconnected to the left and right. Center section at)(51)And a motor center section disposed on both sides of the center section (51), and a hydraulic swash plate angle adjusting device configured to slide a plurality of pistons (52H, 52L) in the left-right direction. A pair of left and right hydraulic motors (63L, 63R) attached to (65, 65) with the motor shaft (63b, 63b) as a horizontal direction, the first axle case (2L) portion and the second axle case (2R) A pair of wheel support units (30L and 30R) that are joined to the left and right end surfaces of the unit and support the left and right traveling wheels, respectively, and in the body frame, via the center pin (1p) in the longitudinal axis direction, The traveling drive device has a configuration in which left and right end portions of the front traveling drive device (2) are suspended so as to be swingable, and the pair of hydraulic motors (63L, 63R) includes movable swash plates (68, 68). The movable swash plate (68, 68) is changed by bringing a piston (52H, 52L) protruding from the hydraulic swash plate angle adjusting device into contact with the piston (52H). Since the projecting amount of 52L) is controlled in accordance with the input of the steering angle information of the front steering wheel (12L, 12R), there is no hydraulic motor outside the axle case, and the travel drive device The height of the vehicle can be minimized, and the ground clearance of the vehicle equipped with the traveling drive device of the present invention can be increased. Further, the left and right traveling wheels can be accelerated in conjunction with the steering angle. For example, the turning performance can be improved by increasing the front wheel speed.
[0048]
As described in
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a configuration of a vehicle including a travel drive device of the present invention.
FIG. 2 is a partial front sectional view of the traveling drive device.
FIG. 3 is a plan view showing an embodiment of the configuration of the interlocking mechanism of the traveling drive device.
FIG. 4 is a side sectional view of the periphery of a center section provided in the traveling drive device.
FIG. 5 is a hydraulic circuit diagram of a travel drive system of a vehicle equipped with the travel drive device.
FIG. 6 is a hydraulic circuit diagram showing a hydraulic circuit configuration of a second embodiment.
FIG. 7 is a partial front sectional view of a travel drive device according to a third embodiment.
FIG. 8 is a side sectional view of the periphery of the center section provided in the traveling drive device.
FIG. 9 is a partial front sectional view of a travel drive device according to a fourth embodiment.
FIG. 10 is a hydraulic circuit diagram of a travel drive system of a vehicle equipped with the travel drive device.
FIG. 11 is a hydraulic circuit diagram showing another hydraulic circuit configuration.
FIG. 12 is a partial front sectional view of a travel drive apparatus according to a fifth embodiment.
FIG. 13 is a hydraulic circuit diagram relating to the hydraulic operation of the hydraulic swash plate angle adjusting device.
FIG. 14 is a partial front sectional view of a travel drive device according to a sixth embodiment.
[Explanation of symbols]
2 Traveling drive device
2L first axle case
2R second axle case
20 Hydraulic drive unit
21 Housing
22 Center section
22m Motor installation surface
23b Motor shaft
23L hydraulic motor
30 Wheel support unit
Claims (8)
前記第一車軸ケース(2L)部と第二車軸ケース(2R)部の左右端面に、それぞれ接合され、左右の走行車輪を支持する一対の車輪支持ユニット(30L・30R)と、を具備し、機体フレームにおいて、前後軸線方向のセンターピン(1p)を介して、該前走行駆動装置(2)の左右端部を揺動可能に懸架された構成としたことを特徴とする走行駆動装置。In a four-wheel drive vehicle equipped with a front travel drive device (2) and a rear travel drive device (3), the rear travel drive device (3) is provided with a hydraulic pump (40P) and a hydraulic motor (40M). The rear wheels (13L and 13R) are rotationally driven by the motor (40M), and the hydraulic pump (40P) is fluidly connected in parallel with the left and right hydraulic motors (23L and 23R) of the front travel drive device (2). The steering interlocking link (24F) responding to the steering angle of the steering steering mechanism (4) is configured, and the operation of the steering interlocking link (24F) causes the left and right hydraulic motors (23L and 23R) to have the same swash plate angle. By tilting to the acceleration side by an angle, the front wheels (12L, 12R) are accelerated from the rear wheels (13L, 13R) during turning, and the hydraulic motors (23L, 23R) are connected in parallel. , The left and right front wheels ( 2L and 12R), the flow distributed to the left and right hydraulic motors (23L and 23R) automatically changes due to fluctuations in the respective loads, causing differential action on the left and right front wheels (12L and 12R). In the configuration, the front travel drive device (2) includes a first axle case (2L) portion , a second axle case (2R) portion , a first axle case (2L) portion and a second portion interconnected to the left and right. A center section (82) sandwiched and supported by the axle case (2R) portion, a joint portion of the first axle case (2L) portion, the second axle case (2R) portion, and the center section ( 82 ). decorated in the housing (21) formed respectively Te, the left and right both sides of the motor mounting face of the center section (82) to (82m · 82m), left and right is attached a motor shaft (23b · 23b) as a horizontal direction one- A hydraulic motor (23L · 23R), and a wheel support unit having a (30L · 30R),
A pair of wheel support units (30L and 30R) that are joined to the left and right end surfaces of the first axle case (2L) and the second axle case (2R), respectively, and support the left and right traveling wheels; A travel drive device characterized in that the left and right end portions of the front travel drive device (2) are swingably suspended via a center pin (1p) in the longitudinal axis direction in the machine body frame.
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