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JP4260649B2 - 排熱回収ボイラの煙突と該排熱回収ボイラの煙突を備えた複合発電設備 - Google Patents

排熱回収ボイラの煙突と該排熱回収ボイラの煙突を備えた複合発電設備 Download PDF

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Description

本発明は、油焚きガスタービンと排熱回収ボイラ及び脱硝装置を使った複合発電設備の硫黄酸化物や錆の飛散防止に係わるものである。
従来の発電設備の機器構成図を図8に示す。
ガスタービン1からの排気ガスは排熱回収ボイラ2に導かれる。排熱回収ボイラ2では、排ガスから熱回収し、蒸気を発生させる。その蒸気は過熱器5で過熱され、主蒸気管8を通って蒸気を工場等で利用されたり、蒸気タービンへ供給し発電に利用されたりするものである。
また、排ガス中には窒素酸化物(以下NOxと略す)が含まれているため、排熱回収ボイラ2に脱硝装置6を組み込み、排ガス中にアンモニア(NH3)を注入し、脱硝装置6でNOxの除去を行う。ガスタービン1の燃料として油類、例えばA重油を使用する場合、燃料中の硫黄分によりガスタービン1の排ガス中には硫化化合物(以下SOxと略す)が含まれている。この場合、NOx除去のために注入されるアンモニアとSOxとの化学反応により、ガス温度が220℃から150℃の領域(図8の節炭器3の領域に相当)で酸性硫安が生成し、伝熱管群に付着する。この酸性硫安は腐食性があり、伝熱管群を錆させる。また、酸性硫安は冷却されると粉末状になるが、排熱回収ボイラ2が停止して冷却されると、酸性硫安が排熱回収ボイラ2内で粉末状になる。このような状態で、ガスタービン1を起動させると、錆や酸性硫安がガスに搬送されて排熱回収ボイラ2の出口の煙突9(高さは約50〜80m)から飛散したり、錆や酸性硫安で周囲の機器を汚したり、腐食させたりするおそれがある。
従って、従来は図9に示すように錆や酸性硫安の飛散を防止するために、ガスタービン1の起動前に煙突9に仮設の網17を設置していた。また、網17に錆や酸性硫安が付着すると、網17設置部を境にして煙突9内部のガス差圧が大きくなり、ガスタービン1の運転に支障を来たす。そのため、規定時間運転した後、網17を重機16を使って煙突9から取り出し、網17に付着した錆や酸性硫安をエアーブロー等で除去した後、再度煙突9に重機16で設置するということを実施しなければならなかった。
また、下記特許文献1に開示されているように、ガスタービン1の停止時に排熱回収ボイラ2内部の雰囲気を加熱して伝熱管に錆びが発生しないようにしたり煙突から錆や酸性硫安外部が外部に排出しないようにした発明もなされている。
特開2002−98301号公報
上記従来技術のガスタービン1の起動前に煙突9に仮設の網17を設置する方法では、ガスタービン1が起動した後、正規の運転状態に入るまで数回網17を清掃するため、排熱回収ボイラ2が通常の正規運転に入るまでに時間を要したり、煙突9の内部への仮設の網17の設置、撤去等の工事費がかかるといった問題があった。
また、特開2002−98301号公報記載の発明では排熱回収ボイラ2の内部の全領域を加熱するための加熱管を配置する必要があり、多大な設備コストを必要としていた。
本発明の課題は比較的設備コストを掛けないで、錆、酸性硫安及び煤塵などの固形物を煙突から外部に排出させないようにした排熱回収ボイラ(の煙突)と該ボイラを備えた複合発電設備を提供することである。
本発明の課題は錆、酸性硫安及び煤塵を短時間で簡単に除去できる排熱回収ボイラ(の煙突)と該ボイラを備えた複合発電設備を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明は次の解決手段を用いる。
請求項1記載の発明は、一以上のガスタービンと、該ガスタービンの排ガスを導入して蒸気を発生させる熱交換部と脱硝装置を有する排熱回収ボイラとを備えた複合発電設備に用いられる浄化排ガスを排出する排熱回収ボイラの煙突において、ガス流路の下方にガス流路を閉止してガス流を止める機能を有する第一のダンパーを配置し、その上方に錆、酸性硫安及び煤塵を含む固形物を捕集する大きさの通過孔を有する第二のダンパーを設けた排熱回収ボイラの煙突である。
請求項2記載の発明は、前記第一のダンパーと前記第二のダンパーの間のガス流路にガス圧力検出器を設置し、ガス圧力検出器の検出信号により、前記第二のダンパーの開閉と、ガスタービンの運転と運転停止を制御する制御装置を設けた請求項1記載の排熱回収ボイラの煙突である。
請求項3記載の発明は、前記第一のダンパーは、前記第二のダンパーで捕集された固形物を回収することができる漏斗形状とした請求項1記載の排熱回収ボイラの煙突である。
請求項4記載の発明は、前記第二のダンパーには作業員が捕集した固形物をたたき落とすための足場を設けた請求項3記載の排熱回収ボイラの煙突である。
請求項5記載の発明は、前記第二のダンパーの上方には第二のダンパーで捕集した固形物を吹き落とすためのブロア装置を設けた請求項3記載の排熱回収ボイラの煙突である。
請求項6記載の発明は、前記第一のダンパーの漏斗形状の下方には捕集した固形物を煙突外部に排出する刷き出し配管を接続した請求項3記載の排熱回収ボイラの煙突である。
請求項7記載の発明は、ガス流路をガス流れ方向に沿って2以上に仕切る仕切板を設け、各ガス流路に前記第一のダンパーと前記第二のダンパーをそれぞれ設けた請求項1記載の排熱回収ボイラの煙突である。
請求項8記載の発明は、前記第一のダンパーは仕切板上に設けた回動軸を中心に回動自在とし、前記仕切板には前記第一のダンパーの大きさと同じ又はほぼ同じ大きさの開口部を設けた請求項7記載の排熱回収ボイラの煙突である。
請求項9記載の発明は、請求項1記載の排熱回収ボイラの煙突を備えたガスタービンと排熱回収ボイラからなる複合発電設備である。
請求項1記載の発明によれば、排熱回収ボイラの煙突内の錆、酸性硫安及び煤塵などの固形物を捕集する機能を有する第二のダンパーに固形物が十分捕集された後、第一のダンパーによりガス流路を閉止し、第二のダンパーに捕集された固形物を除去する作業をすることで、従来実施されていた錆、酸性硫安及び煤塵などの固形物の仮設捕集材(網ほか)を差圧が大きくなる毎に撤去し、清掃後また設置などに費やしていた時間や費用を大幅に短縮(1/5〜1/10)することが可能である。
請求項2記載の発明によれば、前記第一のダンパーと前記第二のダンパーの間のガス流路のガス圧力を検出器の検出値が所定値を超えると、ガスタービンの運転を停止させて第一のダンパーによりガス流路を閉止し、第二のダンパーに捕集された固形物を除去する作業をすることができ、作業能率が良い。
請求項3記載の発明によれば、漏斗(すり鉢)形状の第一のダンパーの底部に第二のダンパーで捕集された固形物が回収されるので、固形物を集める作業が省ける。
請求項4記載の発明によれば、第二のダンパーに設けられた足場に乗って作業員が捕集した固形物をたたき落とすることができるので、固形物の回収が能率的に行える。
請求項5記載の発明は、第二のダンパーの上方にあるブロア装置により第二のダンパーで捕集した煤塵を吹き落とすことができるので、作業員が煙突内部に入り込んで直接除去作業せずに済み、固形物の回収作業を容易に行える。
請求項6記載の発明によれば、漏斗形状の第一のダンパーで捕集した煤塵を刷き出し配管から煙突外部に排出することができるので、煙突内に作業員が入込んでの固形物の回収作業を行う必要がなくなる。
請求項7記載の発明によれば、仕切板で仕切られた2以上のガス流路にそれぞれれ第一のダンパーと第二のダンパーを設けているので、少なくとも一方のガス流路側のプラントを停止させることなく、煙突内の清掃ができる。
請求項8記載の発明によれば、請求項7記載の発明において仕切板で仕切られた一方のガス流路から他方のガス流路に仕切板に設けた開口部を経由して流すことができ、ガス流路が開放された煙突内のガス流路に接続するプラントを停止させることなく、第二のダンパーの清掃ができる。
請求項9記載の発明によれば、環境を害さないで複合発電設備の運転を行うことができる。
本発明の実施例を図面とともに説明する。
図1に、本実施例の排熱回収ボイラ2の概略構成図を示す。
ガスタービン1からの排気ガスが排熱回収ボイラ2内に導入されると、節炭器3,蒸発器4及び過熱器5等から成る熱交換部の伝熱管内部を流れる水から蒸気を発生させる。ドラム7で水は蒸気と分離され、得られた蒸気は過熱器5で過熱され、主蒸気管8を通って蒸気を工場等で利用されたり、蒸気タービン(図示せず)へ供給し、発電など利用される。このとき脱硝装置6で注入されるアンモニア(NH3)が排ガス中のSOxの反応して酸性硫安を生成し、伝熱管群に付着すること、及び酸性硫安が伝熱管群を錆させること、さらに排熱回収ボイラ2の運転停止により冷却された粉末状の酸性硫安と錆がガスタービン1の再起動によりに排熱回収ボイラ2出口の煙突9から飛散するおそれがあることはすでに述べた通りである。
本実施例では粉末状の酸性硫安と錆がガスタービン1の再起動によりに排熱回収ボイラ2出口の煙突9から飛散することを防止するために煙突9内に網状のダンパー11(第2のダンパー)と板状のダンパー10(第1のダンパー)を設置したものである。第一ダンパーの斜視図を(図1(b))に示し、第二ダンパーの斜視図を(図1(c))に示す。
排熱回収ボイラ2停止後のガスタービン1の起動時に飛散する酸性硫安や錆を捕獲するために、網状のダンパー11により煙突9を閉止状態にするものである。規定時間複合発電プラントを運転した後、ガスタービン1を停止させて網状ダンパー11に付着した酸性硫安や錆を除去するのであるが、この場合にガス上流側(図1では煙突下部)に設置した板状のダンパー10を閉止状態にして、図3に示すように、煙突9のマンドア15から作業員が煙突9内部に入り、当該ダンパー10を足場代わりに利用して、網状ダンパー11を清掃するものである。また、板状ダンパー10によって、網状ダンパー11を清掃するときに除去された酸性硫安や錆を排熱回収ボイラ2側に落下することも防止できる。
なお、両ダンパー10、11の使用方法は次のとおりである。
通常のガスタービン1の運転中は両ダンパー10,11は当然のことながら全開状態である。ガスタービン1が停止して、次の起動(約10〜50時間)まで、排熱回収ボイラ2を暖機状態(この状態にすることによって、ガスタービン1起動から定格負荷に到達するまでの時間が短縮できる)に保つ場合には、板状のダンパー10は全閉状態、網状ダンパー11は全開状態のままとする。ガスタービン1が長期間停止して、排熱回収ボイラ2の定期検査(酸性硫安や錆の除去作業実施)をした後に起動する場合には、板状のダンパー10は全開状態とするが、網状ダンパー11は全閉状態にして、飛散する酸性硫安や錆を捕獲するものである。
規定時間、網ダンパー10を全閉運転した後、ガスタービン1を停止させて、板状ダンパー10を全閉として、該ダンパー10を足場として利用し、網ダンパー11に付着した酸性硫安や錆を除去する。網ダンパー11の清掃後は網ダンパー11は全閉のままにして、板状ダンパー10を全開にしてガスタービン1を起動する。以降、網ダンパー11への付着がほとんど無くなるまで、繰り返す。なお、煙突径は3〜5m程度なので、両ダンパー10,11を2〜3m離して設置することができるので、板ダンパー10を足場代わりに利用して、清掃することは可能である。
図2には本発明の第2の実施例を示す複合発電プラントの概略図を示す。排熱回収ボイラ2出口の煙突9内に網状11と板状10のダンパーを設置して、その間にガス圧力の検出器12を設置したものである。網状のダンパー11に酸性硫安や錆が付着し、その付着量が増加すると、網状ダンパー11のガス差圧が増大し、その結果、ガスタービン1の排気圧力も増加する。従って、当該ガス圧力検出器12によってガス圧力を監視する。
ガス圧力検出器12で運転中のガス圧力を検出し、その圧力が予め設定した網状ダンパー10の許容圧力またはガスタービン1の許容排気圧力を超えそうになると、ガス圧力検出器12の信号を受けたガスタービン運転制御装置14にガスタービン1を停止させる指令を出し、同時に網状ダンパー10の開指令をダンパー開閉制御装置13に出す。その後、板状のダンパー10を閉止し、網状のダンパー11を清掃する。
このような操作によって、網状ダンパー11の差圧やガスタービン1の排気圧力を規定値以下に抑えることが可能となる。
なお、以上の実施形態における板状のダンパー10(第一のダンパー)は、閉の状態でガス流れを止めるものであれば、形状は必ずしも板状のものでなくてもよい。
また、網状のダンパー11(第二のダンパー)は、閉の状態でガス中の煤塵等を捕集し、ガスを流通させることができるものであれば、必ずしも網状のものでなくてもよい。
図4には本発明の第3の実施例の複合発電プラントの煙突部分内部構造図を示す。第二のダンパー11は、図4に示すように足場部材20を有するものとしても良い。作業者が第二のダンパー11にある足場部材20に乗り、第二のダンパー11に付着した煤塵等を槌打するか、またはブロア等により下方の第一のダンパー10に落下させ、捕集する。これにより、作業者が落下する煤塵にまみれずに済む。足場部材20の配置間隔、形状構成等は特に限定されない。
さらに、人力によらず、煙突9の壁面から第二のダンパー11の上方に伸びるようにブロア装置25を設け、空気等を吹き付けて煤塵等を落下させるようにしてもよい。ブロア装置25は、可動式、固定式、抜き差し式等、その形式・個数等を問わない。
また図示しない槌打手段または加振手段により、第二のダンパー11に衝撃を与え、または振動を与えることにより、煤塵等を落下させるようにしてもよい。
落下した煤塵等は、一箇所にまとまりやすいような手段、例えば図4に示すように第一のダンパー10の中央部等が窪んだ漏斗形状とし、集塵しやすいようにしてもよい。
さらに、第一のダンパー10の窪んだ漏斗部の最下端部に開口部23を設け、刷き出し手段を通じて煙突9の外へ煤塵等を刷き出すようにしても良い。具体的には図5の図4の矢印A方向からの見た図に示すように、煙突9の壁面の開口部24から抜き差し式の刷き出し配管22を通し、その端部等に設けた開口部と、第一のダンパー10に設けた前記開口部23とを接続し、刷き出し配管22から煤塵等を吸引するようにすればよい。
これにより、煙突9の内部に人が入らずに作業でき、煙突9の内部の、ガス又は温度等の諸条件が人が作業するに適さない状態であっても、除塵ができるのでプラントの運用効率が向上する。
図6には本発明の第4の実施例の複合発電プラントの煙突部分内部構造図を示す。本実施例は煙突9の内部を仕切板26でガス流れ方向に区分し、複数の隣接する排熱回収ボイラからの複数の排ガス流路を形成した例を示す。煙突9の内部の仕切板26は排熱回収ボイラ2の排ガス流路の数に合わせて2以上にガス流れを区分する。
仕切板26により区分された煙突内部のガス流路にそれぞれ配置される第一のダンパー10A,10Bおよび第二のダンパー11A,11Bはシャフト21A,21Bを軸として各ガス流路毎に個別に開閉が可能であり、その可動範囲はダンパーの回動軸であるシャフト21部分の高さの上方、下方いずれにも可能としてよい。
仕切板26にはバイパス開口27が設けられている。該バイパス開口27は、第一のダンパー10A,10Bと略同一の形状で、第一のダンパー10A,10Bの回動軸であるシャフト21部分より下方に開口しており、第一のダンパー10A,10Bのいずれかがシャフト21A,21Bを中心に回動して仕切板26と面一になるような開口形状をしている。
従って、第一のダンパー10A,10Bと略同一の形状として、第一のダンパー10A,10Bいずれかを下方に回転させたとき、バイパス開口27が閉止する。
なお、本実施例では第一のダンパー10A,10Bのいずれかが、バイパス開口27を閉止する形態を示したが、独立して閉止部材を設け、その開閉を行うようにしてもよい。
図7(図7(a)は斜視図、図7(b)は縦断面図)は、図6の形態において図5と同様の刷き出し手段を設けた例で、第一のダンパー10A,10Bの底板29A,29Bの形状をシャフト21A,21Bから円周方向の一端に向けて傾斜させ、最も低くなった位置に開口部23を設けている。なお、第一のダンパー10A,10Bの側板30A,30Bは、煙突壁と干渉しないように内側に傾斜するような形状とすればよい。
以上の構成により、第一のダンパー10Aと第二のダンパー11Aが設けられたガス流路(以下、ガス流路Aとする。)において、第二のダンパー11Aを閉じた状態でプラント運転中に第二のダンパー11Aに付着した煤塵等の量が増加すると、第一のダンパー10Aを閉止し、第一のダンパー10Bは、シャフト21Bを中心に上方に回動してガス流路Aを流れる排ガスを第一のダンパー10Bと第二のダンパー11Bが設けられたガス流路(以下、ガス流路Bとする。)に誘導して流すようにすることができる。
これにより、ガス流路A側の発電プラントを停止することなく、ガス流路A側の第二のダンパー11Aに付着した煤塵等を除塵できる。
同様にして、第二のダンパー11Bの煤塵等の付着量が増加してきたとき、第一のダンパー10Bを閉止し、第一のダンパー10Aは、シャフト21Aを中心に上方に回動して、ガス流路Bを流れる排ガスを流路Aに流すようにすることができる。
したがって、ガス流路A側、ガス流路B側のいずれのプラントも停止させずに除塵ができるので、発電プラントの運用効率が著しく向上する。
以上の実施形態において第一のダンパー10A,10Bおよび第二のダンパー11A,11Bはシャフト21A,21Bを軸に回転してガス流路A,Bの開閉を行う例を示している。これらは構成部品が少なく簡易なものであるが、ガス流路A,Bの開閉機能が実現されるものであれば構成・形式を問わない。
本発明は、油焚きガスタービンと排熱回収ボイラ及び脱硝装置を使った複合発電設備の硫黄酸化物や錆の飛散防止対策をした排熱回収ボイラ(の煙突)に利用できる。
本発明の一実施例の排熱回収ボイラの概略構成図(図1(a))と第一ダンパーの斜視図(図1(b))と第二ダンパーの斜視図(図1(c))である。 本発明の一実施例の複合発電プラント設備の概略構成図である。 本発明の一実施例の排熱回収ボイラの煙突のダンパーの清掃時の様子を示す図である。 本発明の一実施例の排熱回収ボイラの煙突のダンパー部分を示す斜視図である。 図4の煙突の第一ダンパー部分を示す平面図である。 本発明の一実施例の排熱回収ボイラの煙突のダンパー部分を示す斜視図である。 図6の煙突の第一ダンパー部分を示す斜視図(図7(a))と縦断面図(図7(b))である。 従来の複合発電プラント設備の配置構成図である。 従来の排熱回収ボイラの煙突内の仮設網の設置要領の概念図である。
符号の説明
1 ガスタービン 2 排熱回収ボイラ
3 節炭器 4 蒸発器
5 過熱器 6 脱硝装置
7 ドラム 8 主蒸気管
9 煙突 10 第一のダンパー
11 第二のダンパー 12 ガス圧力検出器
13 ダンパー開閉制御装置
14 ガスタービン運転制御装置
15 マンドア 16重機
17 仮設網 20 足場部材
21 シャフト 22 刷き出し配管
23 開口部 24 煙突壁面の開口部
25 ブロア装置 26 仕切板
27 バイパス開口 29 底板
30 側板 A,B ガス流路

Claims (9)

  1. 一以上のガスタービンと、該ガスタービンの排ガスを導入して蒸気を発生させる熱交換部と脱硝装置を有する排熱回収ボイラとを備えた複合発電設備に用いられる浄化排ガスを排出する排熱回収ボイラの煙突において、
    ガス流路の下方にガス流路を閉止してガス流を止める機能を有する第一のダンパーを配置し、その上方に錆、酸性硫安及び煤塵を含む固形物を捕集する大きさの通過孔を有する第二のダンパーを設けたことを特徴とする排熱回収ボイラの煙突。
  2. 前記第一のダンパーと前記第二のダンパーの間のガス流路にガス圧力検出器を設置し、ガス圧力検出器の検出信号により、前記第二のダンパーの開閉と、ガスタービンの運転と運転停止を制御する制御装置を設けたことを特徴とする請求項1記載の排熱回収ボイラの煙突。
  3. 前記第一のダンパーは、前記第二のダンパーで捕集された固形物を回収することができる漏斗形状としたことを特徴とする請求項1記載の排熱回収ボイラの煙突。
  4. 前記第二のダンパーには作業員が捕集した固形物をたたき落とすための足場を設けたことを特徴とする請求項3記載の排熱回収ボイラの煙突。
  5. 前記第二のダンパーの上方には第二のダンパーで捕集した固形物を吹き落とすためのブロア装置を設けたことを特徴とする請求項3記載の排熱回収ボイラの煙突。
  6. 前記第一のダンパーの漏斗形状の下方には捕集した固形物を煙突外部に排出する刷き出し配管を接続したことを特徴とする請求項3記載の排熱回収ボイラの煙突。
  7. ガス流路をガス流れ方向に沿って2以上に仕切る仕切板を設け、各ガス流路に前記第一のダンパーと前記第二のダンパーをそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1記載の排熱回収ボイラの煙突。
  8. 前記第一のダンパーは仕切板上に設けた回動軸を中心に回動自在とし、前記仕切板には前記第一のダンパーの大きさと同じ又はほぼ同じ大きさの開口部を設けたことを特徴とする請求項7記載の排熱回収ボイラの煙突。
  9. 請求項1記載の排熱回収ボイラの煙突を備えたことを特徴とするガスタービンと排熱回収ボイラからなる複合発電設備。
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