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JP4256768B2 - 電子写真装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真技術を利用した複写機やプリンタなどの画像形成装置に関するものである。
一般に電子写真装置に用いられる定着器には、加熱ローラの表面温度を一定に維持するために加熱ローラ表面の温度を検知する温度検知手段を有している。この温度検知手段としては、加熱ローラに接触して加熱ローラの表面温度を検知する接触式サーミスタを用いる接触式温度検知と、加熱ローラとは接触せずに温度を検知する非接触サーミスタを用いる非接触式温度検知の2つの方式がある。
接触式温度検知の場合は、加熱ローラとサーミスタが接触することで必然的に加熱ローラを傷つけるため、加熱ローラに傷がついても用紙への画像欠陥が発生しないよう、接触式サーミスタを、加熱ローラと用紙が接触しない、すなわち通紙幅よりも外側の、加熱ローラ端部の非通紙部へ設けるのが一般である。
一方、非接触式温度検知の場合は、赤外線にて温度を検知するタイプと輻射熱を検知するタイプがあり、接触式サーミスタと違い、加熱ローラと接触しないため、加熱ローラ通紙部への設置が可能である。
特開2003−098899号公報
上述した従来の方式では、用紙が加熱ローラと接する通紙部分の温度を間接的に検知するため温度応答性には限界がある。その結果、高精度な温度制御が要求される高速定着、或は、多種の用紙、すなわち用紙の坪量が60〜210g/mの薄紙から厚紙や封筒、OHPシートなどに対して適正な温度制御を行う、高画質のカラー画像の定着には、以下の理由から対応しきれないという問題がある。
先ず、接触式温度検知の場合は、加熱ロ−ラ自体の軸方向への熱伝達が良くないため、用紙と接しトナーを溶融する加熱ローラの通紙部は、用紙に熱が奪われて温度が下がるけれども、温度検知している加熱ローラ端部の非通紙部では、熱が用紙に奪われないため温度が急には下がらない。その結果、加熱ローラの通紙部と接触サーミスタ検知する温度にズレが生じ、加熱ローラを一定の温度に維持することが難しいものとなっている。また、多種の用紙に応じて加熱ローラの表面温度を適正な温度に切り替える場合においては、この様な非通紙部の温度と通紙部との温度ズレにより、非通紙部に設けた接触式サーミスタの検知温度だけでは、加熱ローラの通紙部の温度を高精度に制御することが困難である。それ故、その結果として、加熱ローラの通紙部の温度が低い場合には、トナーが溶融しきれず用紙からトナーが剥がれるコールドオフセットが生じたり、或は通紙部の温度が高い場合には溶融したトナーが加熱ローラに粘着するホットオフセットや用紙が加熱ローラに巻き付く現象が発生するという問題がある。
一方、非接触式温度検知の場合は、加熱ローラを傷つけることがないため、加熱ローラの通紙部に設けることができる。それ故、上述したような非通紙部の温度を検知する接触式温度検知よりも、通紙部の温度を検知することが可能である。しかしながら、赤外線タイプおよび輻射熱タイプには、それぞれ以下の問題がある。
先ず、赤外線タイプの場合は、検知素子周辺の気流やゆらぎの影響を防ぐための保護部材が必要である。そのため、接触式や輻射熱タイプと比べるとかなり大型となる他、部品数も多く低コスト化が困難という問題がある。
次に輻射熱タイプの問題について述べる。輻射熱タイプは、一般に接触式サーミスタと同じ検知素子を加熱ローラからある空隙を保って保持させることで、加熱ローラ表面温度を空気層を介して検知するものである。それ故、簡単な構成であり、小型、低コストに対してはもっとも有利である。しかしながら、空気層を介して加熱ローラの温度を検知するため、やはり加熱ローラ表面温度と検知温度には時間的な遅れによるズレが生じ、その結果、接触式温度検知と同様、高速定着や多種用紙に対する高画質のカラー定着では、加熱ローラの温度が安定せず、コールドオフセットやホットオフセットが発生し、最悪の場合、用紙の巻きつきジャムが発生するという問題がある。
本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、温度検知手段の大型化やコストアップすることなく、加熱ローラの表面の傷つきによる画像欠陥を防止するとともに、高精度な温度制御が要求される高速定着や多種用紙の高画質カラー定着を実現する定着器およびそれを用いた電子写真装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の第一の特徴は、円筒状芯金の内部に発熱体を有し、前記円筒状芯金の周囲に形成した耐熱性とトナー離型性を兼ね備えた加熱ローラと、前記加熱ローラの表面に接触して前記加熱ローラの表面温度を検知する温度検知手段と、を備えた定着装置において、前記加熱ローラは、表面がPFA(四弗化エチレンパーフロロアルコキシレン共重合体)樹脂で被覆され、前記温度検知手段は、フィルムを介して前記加熱ローラに接触する1枚の金属板と、前記金属板前記加熱ローラと反対側設けられた温度検知素子とを、前記金属板の前記加熱ローラ側と前記温度検知素子側の両側から挟み込むように前記フィルムを張り合わせて構成され、少なくとも前記加熱ローラ側の前記フィルムをフッ素樹脂フィルムとするとともに前記フッ素樹脂フィルムの幅を前記金属板よりも広く、且つ前記フッ素樹脂フィルムの端部と前記加熱ローラの軸方向の稜線とがなす角度を5°以上とする電子写真装置の定着装置を提供することにある。
本発明の電子写真装置によれば、温度検知手段の大型化やコストアップすることなく、加熱ローラの表面の傷つきによる画像欠陥を防止するとともに、高精度な温度制御が要求される高速定着や多種用紙の高画質カラー定着を実現することができる。
加熱ローラの表面の傷つきによる画像欠陥を防止するとともに、高精度な温度制御が要求される高速定着や多種用紙の高画質カラー定着を実現するという目的を、接触サーミスタおよびローラの表面材質により、最小の部品点数で、定着器ならびに電子写真装置の大きさを損なわずに実現した。
以下、本発明の一実施例を図1、2、3を用いて説明する。
先ず、本発明に係わる電子写真装置の概要について、その概略断面を示す図2を用いて説明する。図2において、装置中央部に中間転写装置11が配置されており、中間転写装置11の周辺には、感光装置12、転写装置13、用紙剥離手段14、中間転写装置清掃手段15が配置されている。また、感光装置12の周辺には、帯電器16、感光体清掃手段17、残像除去手段18が配置されている。4色の異なる色の微少着色粉体であるトナーを封入した現像器19K、19Y、19M、19Cが重ねられて配置されており、その下方には露光手段20、また更にその下方には用紙を溜めておく用紙保持手段21、用紙供給装置22が配置されている。電子写真装置上部には、定着装置10、用紙排出装置23が配置されている。
このような構成において、帯電器16は感光装置12の表面を一様に帯電させる。次にパソコン、イメージスキャナ等による画像、文字の情報を露光手段20によりドット単位で露光が行われ、感光装置12の表面に静電潜像を形成させる。
その後、静電潜像は、現像装置19K、19Y、19M、19Cのいずれかによりトナーが供給、現像されることにより、トナー像として可視化され、第一転写位置T1へ搬送される。第一転写位置T1では、図示しない電源から供給される感光装置12と中間転写装置11との電位差により、トナー像が中間転写装置11の表面へ転写される。第一転写位置T1を通過した後、感光装置12の表面は残像除去手段18による光照射で電位を一定以下に落とされ、静電潜像が消去され、また、感光体清掃手段17により第一転写位置T1にて転写されずに残留した表面の残トナーが清掃され、次のトナー像の形成が可能な状態になる。上記工程を各現像装置19K〜19Cにより必要数繰返すことにより、中間転写装置11の表面には、画像、文字の情報に見合うトナー像が形成される。その後、トナー像は第二転写位置T2で転写装置13によって、用紙供給装置22により用紙保持手段21から供給された用紙に転写される。トナー像を転写された用紙は、用紙剥離手段14により中間転写装置11より剥離され、定着装置10に運ばれ、トナー像を用紙に定着し、用紙排出装置23にて排出される。
次に、本発明の電子写真装置における定着器について、その概略断面を示す図1を用いて説明する。定着装置は、加熱ローラ1、加圧ベルト2、入口ガイド3、剥離ガイド4、側板30から構成される。加熱ローラ1は、厚さ1mmのパイプ状のアルミ芯金1aの上に、厚さ0.8mm、JIS硬度20度のシリコーンゴム層1bで被覆された外径φ40.4の弾性ローラであり、その表面にはトナーとの離型性を確保するため厚さ30μmのPFA(四弗化エチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)が被覆されている。また、内部にはヒータ5を有しており、この熱によってトナーを溶融する。また、加熱ローラ1は、後述する転がり軸受けにより、側板30に回転支持されており、図示していないギヤにより矢印A方向へ回転する。
加圧ベルト2は、厚さ80μm、内径φ30のシームレスのポリイミドベルトであり、その表面にはトナーとの離径性を確保するため、厚さ30μmのPFAがコートされている。また、加圧ベルト2は、加圧部材6a、6bおよび加圧ローラ6cからなる加圧手段6によって懸架され、加圧アーム7と加圧バネ8によって加熱ローラ1に巻付き角度θで当接し、トナー9を溶融するための接触部hを形成している。また、加熱ローラ1の周囲には、加熱ローラ1の表面温度を高精度に検知してヒータ5の発熱を制御するために、接触式サーミスタ31が加熱ローラ1の通紙部に配置されている。
この構成により、未定着のトナー9が転写された用紙32は、矢印B方向へ搬送され、加熱ローラ1と接触部hで当接し、そこでトナー9が用紙に溶融定着されたのち、剥離ガイド4により加熱ローラ1から剥離されて排出される。
次に、本発明に係わる加熱ローラ1と接触サーミスタ31との接触状態について、加熱ローラ1の長手方向の拡大断面図である図3を用いて説明する。加熱ローラ1は、前述したように、厚さ1mmのパイプ状のアルミ芯金1aの上に、厚さ0.8mm、JIS硬度20度のシリコーンゴム層1bで被覆された外径φ40.4の弾性ローラであり、その表面にはトナーとの離型性を確保するため厚さ30μmのPFA1cが被覆されている。また、その表面粗さは、接触式サーミスタとの摺動による傷あるいは磨耗による用紙の画像欠陥を防止するために、平均粗さRaが0.05μm〜0.13μmの範囲、好ましくは0.07μm〜0.1μmとしている。その理由については、後述する。接触式サーミスタ31は、加熱ローラ1の表面温度を高精度に検知するため、用紙が通過する通紙幅Lのほぼ中央に配置している。また、その構成は、厚さ0.1mmのステンレス板31aの片側に温度を検知する抵抗素子31bが形成された株式会社芝浦電子製ボードセンサPT7S−312を使用し、加熱ローラ1の表層1cと接する面には、PFA層を有する厚さ0.08mmで、加熱ローラ1と接触する面の平均粗さRaが0.2μm以下、好ましくは0.15μm以下となるフッ素樹脂フィルム31cを接着した構成としている。フッ素樹脂フィルム31cの端面は、そのエッジによって加熱ローラ1が傷ついたり、トナーが端面に蓄積しないよう、加熱ローラ1の稜線に対して、少なくとも5°以上、好ましくは10°〜60°の角度φを保つようステンレス板31aによって保持されている。さらに、図4に示す接触サーミスタの斜視図のように、加熱ローラと接するフッ素樹脂フィルム31cが加熱ローラ1との摺動によってステンレス板31aから剥がれ落ちないよう、もう1枚のフィルム31cを用いることで、抵抗素子31bおよびステンレス板31aをはさみ込むよう、両側から張り合わせる構成としている。
なお、本実施例では、両側のフッ素樹脂フィルム31cとも株式会社寺岡製作所製のPFA粘着テープNo.813を用いたが、加熱ローラ1と反対面側すなわち抵抗素子31b側のフィルムは加熱ローラと接触しないため、特に同じ材質にする必要は無い。但し、その場合、抵抗素子31b側のフィルムは、加熱ローラ側のフッ素樹脂フィルムの線膨張係数と同等以下で、その差が4×10−5/℃以内である線膨張係数にする必要がある。なぜなら、加熱ローラ側のフッ素樹脂フィルムよりも線膨張が大きいと、抵抗素子31c側のフッ素樹脂フィルムが加熱ローラ側よりも伸びてしまい、その結果、加熱ローラ側のフッ素樹脂フィルムの端面が加熱ローラに当接する方向へ変形するからである。
また、本実施例では2枚のフィルムを張り合わせた構成としているが、図5に示すように、熱収縮のPFAチューブ31dを接触サーミスタ31の金属板31aに挿入する構成であっても構わない。
以上から、本構成により、抵抗素子31bが、厚さ0.08mmの薄いフッ素樹脂フィルムと熱伝導性のよいステンレス製の板を介して、加熱ローラの通紙部と接触するため、加熱ローラにおける通紙部の温度を応答性よく検知することが可能となる。また、加熱ローラ1の表面を厚さ30μmのPFA樹脂でその平均粗さRaが0.05μm〜0.13μmとするとともに、接触サーミスタ表面に厚さ0.08mmでその平均粗さRaを0.2μm以下とすることで、加熱ローラにおける接触式サーミスタとの摺動による傷や磨耗に起因する用紙の画像欠陥を防止するができる。
次に、加熱ローラ表面の傷つき防止について説明する。
接触式サーミスタとの摺動に起因する加熱ローラ表面の傷は、接触荷重、表面粗さ、硬度が大きく関与する。そこで、これらパラメータについて、評価検討した結果を以下述べる。但し、接触式サーミスタの接触荷重は、接触サーミスタの取り付け寸法のばらつきや温度検知の熱応答性から、ある一定以上必要であり、本実施例では5gとした。
表1は、図3において接触サーミスタ表面の所フッ素樹脂層31cの各種材質、厚さ、硬度、表面粗さに対して実印字試験を行ったときの加熱ローラおよびサーミスタ表面状態について評価した結果を表す表である。
Figure 0004256768
表1中のNo.2とNo.4は、図3に示したフッ素樹脂フィルム31cの替わりに、ステンレス板31aの表面に直接コーティングによる被膜を施したものであり、No.5は何も施さずにステンレス板31aを直接加熱ローラへ当接した場合である。表中の表面材質硬度は、マイクロビッカース硬度計にて荷重10g、15secの条件で測定した硬度である。加熱ローラ表面粗さは、実印字試験後、加熱ローラにおける接触サーミスタとの摺動部の表面粗さを測定したものである。なお、初期の加熱ローラの表面粗さRaは0.03μm程度である。サーミスタのトナー付着は、実印字後のサーミスタ表面のトナー付着状態を目視にて評価したものである。画像欠陥は、実印字後、坪量160g/m、平滑度30秒の厚紙(International Paper社製、Springhill−90lb)にて、全面ブルーベタを印字し、接触サーミスタとの摺動部に対応する部分の光沢が、容易に目視にて判別できる場合を×、注力しないと判別できないレベルを○としている。なお、表3の実印字試験の条件は、Xerox用紙4024−24lbを用いて、全面ブルーのベタ画像を250枚印字で行ったものである。
上記の表3の結果から、加熱ローラの表面傷を抑えるためには、接触式サーミスタの表面材質は、軟らかくて表面が平滑なほど良いことがわかる。画像欠陥の評価結果をみると、通紙後における加熱ローラの表面粗さRaが約0.14μm以下であれば実用上問題ないことから、接触サーミスタの表面粗さRaは0.2μm以下、好ましくは0.15μm以下が良いことがわかる。さらに、加熱ローラ表層のPFAチューブがマイクロビッカース硬度計にて4Hv程度であることから、接触式サーミスタ表面の硬度はそれ以下がよく、表3に示した加熱ローラ表面粗さの結果から、PFAテープもしくはPTFEテープがよい。一方、サーミスタ表面のトナー付着量の結果をみると、PFAテープがもっとも少なく、トナーとの離型性に優れていることがわかる。したがって、同じPFA材質であってもPFAテープの方がコート品よりも加熱ローラへの傷つきやトナー離型性が勝っていることから、接触式サーミスタの表面材質は、表面粗さが滑らかであり、さらにある程度の厚さを有することで硬度が軟らかいPFAテープが、接触式サーミスタに適していることがわかった。
表2に、接触式サーミスタの表面材質をPFAテープとし、加熱ローラ表層のPFAチューブの表面粗さを替えたときの実印字試験の結果を示す。なお、実印字試験の条件は、Xerox用紙4024−24lbを用いて、黒化率5%の黒画像を印字したものである。
Figure 0004256768
表2中の加熱ローラの表面粗さは実印字試験前の初期状態の平均粗さである。また、光沢スジは表1と同様に、実印字後、坪量160g/m、平滑度30秒の厚紙(International Paper社製、Springhill−90lb)にて、全面ブルーベタを印字し、接触サーミスタとの摺動部に対応する部分の光沢が、容易に目視にて判別できる場合を×、注力しないと判別できないレベルを○としている。なお()内に示した枚数は、その光沢スジを判定した実印字枚数であり、それ以下の枚数では特に問題ないことを示している。すなわち、加熱ローラの表面粗さRaが0.01μm〜0.04μm若しくは0.16μm〜0.19μmの場合では、印字枚数250枚で光沢スジが容易に判別できたのに対して、Raが0.05μm〜0.07μm、0.07μm〜0.10μm、0.10μm〜0.13μmでは、印字枚数60,000枚でも注力しないと判別できないレベルの光沢スジであったことを表している。この結果から、加熱ローラの表面粗さは、小さくても大きくても光沢スジが顕著となり、ある範囲であれば問題ないことがわかる。これは以下によるものと考えられる。光沢スジとは、接触サーミスタと加熱ローラとの摺動部における画像と、それ以外の非摺動部における画像との光沢差で目に付く現象である。したがって、加熱ローラの表面粗さが小さい、すなわち滑らかであると摺動部分が非摺動部よりも荒れてしまい、その結果、摺動部における画像の光沢度が落ちてしまって光沢スジが目立つことになる。反対に、加熱ローラの表面粗さが大きい、すなわち粗いと、接触サーミスタとの摺動によりその摺動部分が非摺動部よりも滑らかとなり、その結果、摺動部における画像の光沢性が上がり、光沢スジが顕著になる。
一方、表中のOHP画像の透過性は、実印字試験前の初期状態で、OHP(3M社製、型番CG3700)を用いて全面イエローのベタ画像を印字した時の透過性を評価した結果であり、加熱ローラの表面粗さとOHP画像の透過性について評価したものである。OHPの画像透過性は、加熱ローラの表面粗さに大きく起因し、表面粗さが大きくなると、すなわち表面が荒れると透過性が低下する。表2では、○は透過率が60%以上、×は60%未満であったことを示しており、一般に透過率が60%以上であれば、実用上問題ない。したがって、本評価結果から、加熱ローラの表面粗さRaが0.13μm以下であれば、OHPの透過性は確保できることがわかる。
以上の結果から、加熱ローラの表面粗さは平均粗さRaで0.05μm〜0.13μmの範囲がよく、好ましくは0.07μm〜0.10μmの範囲が望ましいことがわかる。
本発明に係わる定着器の概略構成図である。 本発明に係わる電子写真装置の概略構成図である。 本発明に係わる加熱ローラと接触サーミスタの拡大断面図である。 本発明における接触サーミスタの一実施例である。 本発明における接触サーミスタの別実施例である。
符号の説明
1は加熱ローラ、1aはアルミ芯金、1bはシリコーンゴム、1cはPFA樹脂、
2は加圧ベルト、3は入り口ガイド、4は剥離ガイド、5はヒータ、6は加圧手段、7は加圧アーム、8は加圧バネ、9はトナー、10は定着装置、11は中間転写、12は感光装置、13は転写装置、14は用紙剥離手段、15は中間転写装置清掃手段、16は帯電器、17は感光体清掃手段、18は残像除去手段、19K、19Y、19M、19Cは現像器、20は露光手段、21は用紙保持手段、22は用紙供給装置、23は用紙排出装置、30は側板、31はサーミスタ、31aは金属板、31bは抵抗素子、31cはフッ素樹脂フィルム、32は用紙である。

Claims (6)

  1. 円筒状芯金の内部に発熱体を有し、前記円筒状芯金の周囲に形成した耐熱性とトナー離型性を兼ね備えた加熱ローラと、前記加熱ローラの表面に接触して前記加熱ローラの表面温度を検知する温度検知手段と、を備えた定着装置において、前記加熱ローラは、表面がPFA(四弗化エチレンパーフロロアルコキシレン共重合体)樹脂で被覆され、前記温度検知手段は、フィルムを介して前記加熱ローラに接触する1枚の金属板と、前記金属板前記加熱ローラと反対側設けられた温度検知素子とを、前記金属板の前記加熱ローラ側と前記温度検知素子側の両側から挟み込むように前記フィルムを張り合わせて構成され、少なくとも前記加熱ローラ側の前記フィルムをフッ素樹脂フィルムとするとともに前記フッ素樹脂フィルムの幅を前記金属板よりも広く、且つ前記フッ素樹脂フィルムの端部と前記加熱ローラの軸方向の稜線とがなす角度を5°以上とすることを特徴とする電子写真装置の定着装置。
  2. 前記PFA樹脂の表面粗さRaは0.05μm〜0.13μmの範囲であることを特徴とする請求項1記載の電子写真装置の定着装置。
  3. 前記フッ素樹脂フィルムの端部と前記加熱ローラの軸方向の稜線とがなす角度が10°〜60°であることを特徴とする請求項1記載の電子写真装置の定着装置。
  4. 前記フッ素樹脂フィルムと、前記温度検知素子側のフィルムとの線膨張係数の差が4×10 ―5 /℃以内であり、且つ前記フッ素樹脂フィルムの線膨張係数が大きいことを特徴とする請求項1記載の電子写真装置の定着装置。
  5. 前記フッ素樹脂フィルムの表面粗さRaが0.2μm以下であることを特徴とする請求項1記載の電子写真装置の定着装置。
  6. 前記温度検知手段の前記加熱ローラと接触する部分の前記フッ素樹脂フィルムの硬度は、マイクロビッカース硬度計にて、前記加熱ローラ表面のPFA樹脂の硬度よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の電子写真装置の定着装置。
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