JP4256184B2 - 液体噴射式記録装置、およびインク充填方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、プリンタ、ファックスなどに適用され、記録媒体に液滴を噴射し、該記録媒体に印字する液滴噴射式記録装置、およびインク充填方法と機能保全方法に関する。
【0002】
【従来技術】
従来から、インクを吐出する複数のノズルを有する液滴噴射式記録ヘッドを用いて被記録媒体に文字や画像を記録する液滴噴射式記録装置が知られている。かかる液滴噴射式記録装置では、被記録媒体へ文字や画像の記録を開始する前に、前記液滴噴射式記録ヘッドにインクを充填したり、印字品質を維持するために必要に応じて該液滴噴射式記録ヘッドを初期状態に戻す等の機能保全をする必要がある。
【0003】
このような液滴噴射式記録ヘッドのインク充填や機能保全に使用される液滴噴射式記録装置200の一例の概略図を図7に示す。
【0004】
図7に示すように、従来技術において前記液滴噴射式記録装置200は、インク容器100と、該インク容器100からインクを導出する加圧ポンプ101と、該加圧ポンプ101によって送り込まれた前記インクの圧力がその内部で一定以上になるまで保持する蓄圧部102と、前記加圧ポンプ101と前記蓄圧部102の間に設置され、前記インクを前記インク容器100から前記蓄圧部102へ供給するインク供給路103を適宜開閉する弁機構104と、ノズル105を具備する液滴噴射式記録ヘッド106と、前記蓄圧部102と前記液滴噴射式記録ヘッド106の間に設置されたインク供給路103を適宜開閉する弁機構107と、前記ノズル105が開口するノズル開口面108を拭う図示しない拭き取り装置と、前記ノズル105の全てを平面的に覆う図示しない受け部を少なくとも具備している。
【0005】
前記液滴噴射式記録ヘッド106へのインク充填方法は、まず弁機構107を閉、弁機構104を開とした状態で加圧ポンプ101を作動させ、蓄圧部102にインクを送り込んで該蓄圧部102内部の圧力を高めていく。そして蓄圧部102内部の圧力が十分に高くなると同時に弁機構107を開、弁機構104を閉として前記蓄圧部102内に貯留したインクを、前記圧力を利用して液滴噴射式記録ヘッド106に衝撃的に押し出して充填する。その際ノズル105からはインクが溢れ、かつノズル開口面108をインクが濡らすので、溢れたインクは前記受け部で受け止め、ノズル開口面108を濡らしたインクは前記拭き取り装置で拭き取る(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
また上記衝撃的な液滴噴射式記録ヘッド106に対するインク充填方法を、全てのノズル105からインクを吐出させるような前記メンテナンス時において適用することも可能である(例えば、特許文献2参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−91128号公報(第2−4頁、第1図)
【0008】
【特許文献2】
特開平11−207985号公報(第2−3頁、第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このような液滴噴射式記録装置およびインク充填方法と機能保全方法では、特に前記液滴噴射式記録装置が、液滴噴射式記録ヘッドの近傍のインク供給路上に圧力緩衝器を具備する場合において、従来技術のように前記液滴噴射式記録ヘッドへ蓄圧部に蓄えた高圧を用いた、衝撃的な前記インク充填方法と前記機能保全方法のみならず、前記蓄圧部を使用しないで加圧ポンプのみを用いた、前記インク充填方法と前記機能保全方法を採用する際にも、前記圧力緩衝器が前記インク充填方法と前記機能保全方法に要する加圧圧力に耐え切れず、破壊してしまうので該圧力緩衝器を使用できないという問題が発生していた。
【0010】
ここで前記圧力緩衝器は、前記液滴噴射式記録ヘッドが走査して印字する場合には該移動によるインクの慣性力による圧力変動を緩和する目的で、前記液滴噴射式記録ヘッドが固定されて印字する場合には該ヘッドに与えられる衝撃等による圧力変動を緩和する目的で使用され、印字品質を良好に保つには必要不可欠な要素である。
【0011】
また従来技術では、インク供給路に加圧コロが常時接触して該インク供給路をしごくことにより圧力を発生させるチュ−ブポンプ等で加圧ポンプがある場合、該加圧ポンプを停止させると前記加圧コロが前記インク供給路を閉じてしまうため、インク充填後も加圧ポンプを用いてインクを前記液滴噴射式記録ヘッドに供給しつづける必要があり、該供給に要するエネルギ−が無駄であるし、さらに前記加圧ポンプによってインクを供給する場合には、該供給の圧力は脈動となって、前記圧力緩衝器を具備できない液滴噴射式記録ヘッドによる印字品質を、該脈動が著しく損ねるという問題も発生していた。
【0012】
本発明はこのような事情に鑑み、加圧ポンプによって液滴噴射式記録ヘッドへインクを充填、全吐出等する機能保全動作を行う場合でも、圧力緩衝器を具備できる液滴噴射式記録装置の構成とそのインク充填または保全方法を提案し、かつ通常印字時に前記加圧ポンプによるインク供給を常時行わなくてもよい前記液滴噴射式記録装置の構成を提案することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の態様は、インクを内部に貯留するインク容器と、該インク容器に連通して、液滴噴射式記録ヘッドに供給する前記インクの供給圧力の変動を緩和する、圧力緩衝器を具備するインク供給路と、該圧力緩衝器よりも前記インク容器に近い位置で前記インク供給路から分岐し、前記圧力緩衝器と液滴噴射式記録ヘッドの間で前記インク供給路に合流して、少なくとも1個の圧力ポンプを具備するインク供給迂回路と、該インク供給迂回路と前記インク供給路の連通状態を適宜切り替え可能な弁機構を少なくとも備えており、前記圧力ポンプのインクを満たす対象を負圧にして該インクを導く吸引機能によって前記圧力緩衝器にインクを満たした後で前記弁機構を切り替え、前記圧力ポンプのインクを満たす対象を加圧して該インクを導く加圧機能によって前記液滴噴射式記録ヘッドにインクを充填、または全吐出させ、通常の印字時にはインク容器から前記インク供給路を通してインクは供給されることを特徴とする液滴噴射式記録装置、およびインク充填と機能保全方法にある。
【0014】
かかる本発明における液滴噴射式記録装置では、前記吸引機能により圧力緩衝器をインクで満たすので該圧力緩衝器の破壊は発生せず、前記加圧機能により液滴噴射式記録ヘッドにインクを充填、または全吐出させるので気泡が該ヘッド内に残留しにくい。さらに前記吸引機能と加圧機能に使用する圧力ポンプを共通化すれば、該圧力ポンプは1台にまとめることができ、使用する圧力ポンプ数を削減可能となる。したがって前記液滴噴射式記録装置製造を低コストで実現しつつ、いかなるタイプの液滴噴射式記録装置においても常に印字品質を保持することを可能にする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
【0016】
図1は、液滴噴射式記録装置50を示す模式図であり、本発明の実施形態を示す。該液滴噴射式記録装置50の構成について説明する。
【0017】
インクを内部に貯留するインク容器1と、該インク容器1から液滴噴射式記録ヘッド8に供給する前記インクの供給圧力の変動を緩和する、圧力緩衝器5を介して液滴噴射式記録ヘッド8にインクを供給するインク供給路2と、圧力緩衝器5の設置位置よりもインク容器1に近い位置に設置された三方弁たる弁機構3と、圧力緩衝器5と液滴噴射式記録ヘッド8の間に設置された三方弁たる弁機構6と、該弁機構6と弁機構3を連通するインク供給迂回路4と、該インク供給迂回路4上に設置された圧力ポンプ7と、インク供給迂回路4上の圧力ポンプ7と弁機構3の間に設置された三方弁たる弁機構11と、該弁機構11にてインク供給迂回路4から分岐し、インクを排出するためのインク排出管12と、液滴噴射式記録ヘッド8が具備するノズル9が表面に開口するノズル開口面10と、該ノズル開口面10と鉛直方向に対向しかつ全てのノズル9が分布する平面領域を覆う受け部13と、該受け部13の底面で連通する廃液路14と、インク排出管12と廃液路14から排出されたインクを貯留する廃インク容器15と、で該液滴噴射式記録装置50は少なくとも構成されている。
【0018】
図1におけるAはインク容器1に貯留されたインク液面とノズル開口面10の鉛直方向距離を示し、これはノズル9にメニスカスを形成するために必要な圧力水頭を発生させるための水頭差である。また圧力緩衝部5は液滴噴射式記録ヘッド8に供給されるインクの圧力変動を抑制する目的で設置しているので、可能な限り液滴噴射式記録ヘッド8の近傍に設置することが望ましい。特に液滴噴射式記録ヘッド8を走査して印字する液滴噴射式記録装置50の場合は、図1のBで示す領域の圧力緩衝器5、弁機構6、および液滴噴射式記録ヘッド8をキャリッジに搭載する必要がある。
【0019】
図1の場合、弁機構3、弁機構6、弁機構11は全て三方弁であるが、弁機構3と弁機構6はインク供給路2とインク供給迂回路4の連通状態を適宜選択可能な要素であれば何でもよく、例えば、電磁弁等の複数個の開閉弁を組合せた構成であっても問題はない。弁機構11も同様にインク供給迂回路4とインク排出管12の連通状態を適宜選択可能な要素であれば何でもよい。
【0020】
なお、図1における圧力ポンプ7はインクを満たす対象を負圧にして該インクを導く吸引機能と、インクを満たす対象を加圧して該インクを導く加圧機能の両方を具備する、例えばチュ−ブを加圧コロでしごくことで圧力を発生させるチュ−ブ式ポンプであり、1個のみ使用しているが、図6のように吸引機能のみを有する吸引ポンプ16と、加圧機能のみを有する加圧ポンプ17を並列配置して圧力ポンプを複数使用してもよく、ここで使用可能な吸引ポンプ、加圧ポンプの例として、前記チュ−ブ式ポンプやインクを圧送するためのダイヤフラム式ポンプ、インクを圧送するためのピストン−シリンダ式のポンプが挙げられる。
【0021】
本発明では、液滴噴射式記録ヘッド8へ加圧によってインク充填されるので、受け部13をノズル開口面10に密着させてノズル9を密閉する必要はなく、全てのノズル9から漏出するインクを漏れなく受け止めることができる位置に受け部13を配置するのみで十分である。よって受け部13を上下動させる駆動装置は必要ない。また、受け部13を介してインクを吸引して液滴噴射式記録ヘッド8にインクを充填することはないので、廃液路14は吸引ポンプを具備する必要はなく、受け部13によるノズル開口面10との密閉空間を大気圧と平衡状態とするための大気開放弁も必要ない。
【0022】
また本発明では、圧力緩衝器5の内部に吸引によってインクを満たすので、圧力緩衝器5が空気層を有するタイプのものであってもインクを満たしている間に圧力緩衝器5が破壊することはない。
【0023】
次に図1で示した液滴噴射式記録装置50における、液滴噴射式記録ヘッド8に対するインク充填方法と機能保全方法について、図2から図5を用いて説明する。
【0024】
図2は液滴噴射式記録ヘッド8にインクを充填する前に必要な、圧力緩衝器5およびインク供給路2にインクを満たす過程を示す。
【0025】
図2では、弁機構3にてインク供給路2とインク供給迂回路4を連通させず、インク容器1と圧力緩衝器5を連通させ、弁機構6にて圧力緩衝器5と液滴噴射式記録ヘッド8を連通させず、圧力緩衝器5とインク供給迂回路4を連通させ、弁機構11にて圧力ポンプ7とインク排出管12を連通させている。この状態で圧力ポンプ7の吸引機能を作動させ、図2に記す矢印Cの方向にインクがインク容器1から流れ、該インクがインク排出管12を経て廃インク容器15に適当な時間排出されると、圧力緩衝器5およびインク供給路2にインクは万遍なく満たされる。
【0026】
この際、インク排出管12は吸引したインクをインク供給迂回路4から排出するために不可欠な要素である。またインク排出管12から排出したインクは液滴噴射式記録ヘッド8を経ていないので微細なゴミ等を含んでいる可能性が低く、廃インク容器15に捨てるのではなく、インク容器1にインク排出管12を用いて戻してもよい。
【0027】
図3は、図2に記した過程を終了後、液滴噴射式記録ヘッド8にインクを充填する過程を示す。
【0028】
図3では、弁機構3にてインク容器1と圧力緩衝器5を連通させず、インク供給路2とインク供給迂回路4を連通させ、弁機構6にて圧力緩衝器5とインク供給迂回路4を連通させず、インク供給迂回路4と液滴噴射式記録ヘッド8を連通させ、弁機構11にて圧力ポンプ7とインク排出管12を連通させず、圧力ポンプ7と弁機構3を連通している。この状態で圧力ポンプ7の加圧機能を作動させ、図3に記す矢印Dの方向にインクがインク容器1から流れ、該インクがインク供給迂回路4を経て液滴噴射式記録ヘッドに充填される。該充填の過程でノズル9から漏出したインクは受け部13で全て受け止められ、廃液路14を介して廃インク容器15に回収される。
【0029】
ここで最も重要なことは、図2に示す圧力緩衝器5へインクを満たす過程が終了した後、最初に弁機構3にてインク容器1とインク供給迂回路4を連通させ、圧力緩衝器5とインク容器1の連通を遮断することである。その理由は、弁機構3にて圧力緩衝器5とインク容器1の連通を遮断する前に、弁機構6にて圧力緩衝器5と液滴噴射式記録ヘッド8を一瞬でも連通させ、圧力緩衝器5を大気開放してしまうと、インク供給路2と圧力緩衝器5に満たされていたインクは重力の作用によって抜けてしまうからである。圧力緩衝器5が大気開放される前に弁機構3にて圧力緩衝器5とインク容器1の連通を遮断してしまえば、インク供給路2の一端は密閉されていることとなり、インク供給路2と圧力緩衝器5に満たされていたインクは重力の作用によって抜けてしまうことはない。
【0030】
図4は図3に記した過程を終了後、液滴噴射式記録ヘッド8が通常印字する状態でのインクを液滴噴射式記録ヘッド8に供給する過程を示す。
【0031】
図4では、弁機構3にてインク供給路2とインク供給迂回路4を連通させず、インク容器1と圧力緩衝器5を連通させ、弁機構6にてインク供給迂回路4と液滴噴射式記録ヘッド8を連通させず、圧力緩衝器5と液滴噴射式記録ヘッド8を連通させる。この際、弁機構11の状態は任意の連通状態でよい。この状態でインク容器1から液滴噴射式記録ヘッド8に至る経路にはインクが満たされているので、液滴噴射式記録ヘッド8が印字をすれば印字で消費したインクが自然とインク容器1から矢印Eの方向に供給されるのは、従来からよく知られている一般的な液滴噴射式記録装置の場合と同じである。
【0032】
弁機構3と弁機構6を操作して圧力緩衝器5とインク容器1、または圧力緩衝器5と液滴噴射式記録ヘッド8の連通を確保する順序であるが、これはどちらが先でもよく、当然同時に操作して該連通を確保してもよい。
【0033】
弁機構3にて圧力緩衝器5とインク容器1を先に連通させた場合は、弁機構6にてインク供給路は密閉されているので、圧力緩衝器5を含むインク供給路2からインクがインク容器1に逆流することはなく、その後、弁機構6にて圧力緩衝器5と液滴噴射式記録ヘッド8を連通させても、図1における水頭差Aの作用でノズル9にメニスカスが形成されるので問題はないからである。
【0034】
また弁機構6にて圧力緩衝器5と液滴噴射式記録ヘッド8を先に連通させた場合は、弁機構3にてインク供給路は密閉されているので、圧力緩衝器5を含むインク供給路2からインクがノズル9から重力の作用で抜けることはなく、その後弁機構3にて圧力緩衝器5とインク容器1を連通させても、図1における水頭差Aの作用でノズル9にメニスカスが形成されるので問題はないからである。
【0035】
図3におけるインク充填が終了した後、図示しない拭き取り部材でノズル開口面に残留するインクを払拭し、図4のように各要素を連通させれば印字は可能となる。
【0036】
なお、液滴噴射式記録ヘッド8の通常印字途中で全てのノズル9からインクを吐出させて印字品質を保つ際には、図3に記したのと同じ状態に各要素を連通させ、圧力ポンプ7の加圧機能によってインクを押し出せばよく、ここでも弁機構3と弁機構6の操作順序は制限されない。
【0037】
図5に液滴噴射式記録ヘッド8を交換する際の各要素の連通状態を示す。弁機構6にて圧力ポンプ7と液滴噴射式記録ヘッド8を連通させ、弁機構11にてインク排出管12と圧力ポンプ7を連通させる。その後、圧力ポンプ7の吸引機能、加圧機能のどちらかを用いれば、図5に示す両方向矢印の方向にインクはそれぞれ流れ、インク排出管12またはノズル9からインクは排出される。ここで圧力ポンプの加圧機能を用いてインクを押し出すと、ノズル開口面10の表面にインクが残留し、図示しない拭き取り装置で該インクを払拭する必要が生じるので、圧力ポンプの吸引機能を用いてインクをインク排出管12から排出することが望ましい。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、インク供給迂回路が具備する圧力ポンプの吸引機能により、まずインク供給路が具備する圧力緩衝器にインクを満たした後で、前記圧力ポンプの加圧機能により液滴噴射式記録ヘッドにインクを充填し、さらに該液滴噴射式記録ヘッドの全ノズルからインクを吐出させる際にも前記圧力ポンプの加圧機能を用いるので、従来問題となっていたインク充填時や機能保全時の前記圧力緩衝器の破壊が発生しない。
【0039】
また通常の印字動作中はインク供給路を介してインクが前記液滴噴射式記録ヘッドに供給されるので、前記圧力ポンプを常に作動させる必要はない。
【0040】
さらに印字するために液滴噴射式記録ヘッドが移動する場合も移動しない場合も、印字品質を安定させるために、前記圧力緩衝器の設置は望ましいが、たとえ該圧力緩衝器がない場合でも前記インク供給路を用いれば、前記圧力ポンプを常に作動させる必要はない。
【0041】
そして前記圧力ポンプが吸引機能と加圧機能の両方を具備する場合、該圧力ポンプの使用数を削減することができる。
【0042】
これにより液滴噴射式記録ヘッドに加圧によってインク充填や機能保全を行う場合でも、問題なく圧力緩衝器を使用可能となり、前記液滴噴射式記録ヘッドに供給するインクの圧力のばらつきが抑制されるので、印字品質が安定するとともに、通常印字時に前記圧力ポンプを常時作動させなくてよいので、無駄なエネルギ−の消費を抑制することも可能となる。
【0043】
さらに前記液滴噴射式記録ヘッドを交換する際に、該液滴噴射式記録ヘッドと前記インク供給路の連結を解除する前に、該液滴噴射式記録ヘッド内部に残留するインクを排除することができるので、周囲の環境を汚染しない。
【0044】
図6に示す液滴噴射式記録装置50の場合には、図2から図5に示す各要素の連通状態はそのままに、上記圧力ポンプ7の吸引機能を吸引ポンプ16で実現すればよく、同様に上記圧力ポンプ7の加圧機能を加圧ポンプ17で実現すればよい。
【0045】
また図1から図6に記す廃液管にはインク排出を促進する吸引ポンプを具備していないが、当然該吸引ポンプを導入しても何ら問題はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る液滴噴射式記録装置を示す模式図である。
【図2】本発明のインク充填方法の過程を示す模式図である。
【図3】本発明のインク充填方法と機能保全方法の過程を示す模式図である。
【図4】本発明の通常印字時におけるインクの流れを示す模式図である。
【図5】本発明の液滴噴射式記録ヘッドからインクを排出する際のインクの流れを示す模式図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る液滴噴射式記録装置を示す模式図である。
【図7】従来技術に係る液滴噴射式記録装置を示す模式図である。
【符号の説明】
1、100 インク容器
2 インク供給路
3、6、11、104、107 弁機構
4 インク供給迂回路
5 圧力緩衝器
7 圧力ポンプ
8、106 液滴噴射式記録ヘッド
9、105 ノズル
10、108 ノズル開口面
12 インク排出管
13 受け部
14 廃液路
15 廃インク容器
16 吸引ポンプ
17、101 加圧ポンプ
102 蓄圧部
103 インク供給管
50、200 液滴噴射式記録装置
Claims (4)
- インクを内部に貯留するインク容器と、
前記インクを噴射するノズルを具備する記録ヘッドと、
一端が前記インク容器に接続され他端が前記記録ヘッドに接続されるとともに前記インクを前記インク容器から前記記録ヘッドへ供給するインク供給路と、
前記インク容器と前記記録ヘッドの間の前記インク供給路上に位置し前記インクの圧力変動を緩衝する圧力緩衝器と、
前記インク容器と前記圧力緩衝器の間の前記インク供給路上に位置し前記インク容器と前記圧力緩衝器を連通及び遮断する第一弁機構と、
前記圧力緩衝器と前記記録ヘッドの間の前記インク供給路上に位置し前記圧力緩衝器と前記記録ヘッドを連通及び遮断する第二弁機構と、
一端が前記第一弁機構に接続され他端が前記第二弁機構へ接続されるとともに前記第一弁機構及び前記第二弁機構を介して前記インク供給路と連通及び遮断されるインク供給迂回路と、
前記第一弁機構と前記第二弁機構の間の前記インク供給迂回路上に位置し前記インクを加圧及び吸引する圧力ポンプと、
前記第一弁機構と前記圧力ポンプの間の前記インク供給迂回路上に位置し前記第一弁機構と前記圧力ポンプを連通及び遮断する第三弁機構と、
前記第三弁機構を介して前記インク供給迂回路と連通及び遮断されるインク排出管と、を具備することを特徴とする液滴噴射式記録装置。 - 前記ノズルの開口面の鉛直方向に対向するとともに前記ノズルを覆うインク受け部と、
前記インク受け部に連通するインク廃液路と、
前記インク廃液路から排出されたインクを貯留する廃インク容器と、
を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の液滴噴射式記録装置。 - インクを内部に貯留するインク容器と、前記インクを噴射するノズルを具備する記録ヘッドと、一端が前記インク容器に接続され他端が前記記録ヘッドに接続されるとともに前記インクを前記インク容器から前記記録ヘッドへ供給するインク供給路と、前記インク容器と前記記録ヘッドの間の前記インク供給路上に位置し前記インクの圧力変動を緩衝する圧力緩衝器と、前記インク容器と前記圧力緩衝器の間の前記インク供給路上に位置し前記インク容器と前記圧力緩衝器を連通及び遮断する第一弁機構と、前記圧力緩衝器と前記記録ヘッドの間の前記インク供給路上に位置し前記圧力緩衝器と前記記録ヘッドを連通及び遮断する第二弁機構と、一端が前記第一弁機構に接続され他端が前記第二弁機構へ接続されるとともに前記第一弁機構及び前記第二弁機構を介して前記インク供給路と連通及び遮断されるインク供給迂回路と、前記第一弁機構と前記第二弁機構の間の前記インク供給迂回路上に位置し前記インクを加圧及び吸引する圧力ポンプと、前記第一弁機構と前記圧力ポンプの間の前記インク供給迂回路上に位置し前記第一弁機構と前記圧力ポンプを連通及び遮断する第三弁機構と、前記第三弁機構を介して前記インク供給迂回路と連通及び遮断されるインク排出管と、を具備する液滴噴射式記録装置において、
前記第一弁機構は前記インク容器と前記圧力緩衝器を連通し、前記第二弁機構は前記圧力緩衝器と前記圧力ポンプを連通し、前記第三弁機構は前記圧力ポンプと前記インク排出管を連通する第一流路選択工程と、
前記圧力ポンプを用いて前記インク容器から前記第一弁機構及び前記圧力緩衝器を介して前記第二弁機構に至る前記インク供給路と前記第二弁機構から前記圧力ポンプに至る前記インク供給迂回路の内部をインクで満たし、前記圧力ポンプに到達したインクを前記第三弁機構を介して前記インク排出管へ導入する第一充填工程と、
前記第一弁機構は前記インク容器と前記圧力ポンプを連通し、前記第二弁機構は前記圧力ポンプと前記記録ヘッドを連通する第二流路選択工程と、
前記圧力ポンプを用いて前記インク容器から前記第一弁機構を介して前記圧力ポンプに至る前記インク供給路と前記第一弁機構から第二弁機構に至る前記インク供給迂回路と前記第二弁機構から前記記録ヘッドに至る前記インク供給路の内部をインクで満たす第二充填工程と、
前記第一弁機構は前記インク容器と前記圧力緩衝器を連通し、前記第二弁機構は前記圧力緩衝器と前記記録ヘッドを連通する第三流路選択工程と、
からなる液体噴射式記録装置のインク充填方法。 - 前記第二流路選択工程において前記インク容器と前記圧力ポンプを連通した後に前記圧力ポンプと前記記録ヘッドを連通することを特徴とする請求項4に記載の液体噴射式記録装置のインク充填方法。
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