JP4255632B2 - 電気負荷の断線検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気負荷の断線検出を行う断線検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば車両においては、テールランプやストップランプといった電気負荷の断線を検出するための断線検出装置として、図6のような構成のものが用いられている。
【0003】
具体的に説明すると、図6に示す従来の断線検出装置100は、ランプLに電力を供給する電源としてのバッテリ10の高電位側(即ち、バッテリ10のプラス端子の電圧であり、以下、バッテリ電圧VBという)からランプLへ至る電流供給経路に直列に設けられた電流/電圧変換用抵抗12と、その電流/電圧変換用抵抗12の両端の各電圧を入力とした差動増幅回路14と、差動増幅回路14の出力電圧(後述するオペアンプ20の出力電圧)Vout1を増幅する非反転増幅回路16と、非反転増幅回路16の出力電圧(後述するオペアンプ25の出力電圧)Vout2を入力し、その電圧Vout2と断線状態判定用の判定値とを比較することにより、ランプLの断線状態を判定するマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)18とを備えている。
【0004】
尚、図6の断線検出装置100が断線検出の対象としている電気負荷としてのランプLは、車両のブレーキペダルが踏まれてストップスイッチSTSがオンすると点灯するn個のストップランプL1〜Lnである。このため、図6の断線検出装置100では、互いに並列接続されたストップランプL1〜Lnの接地電位側とは反対側の端部が、電流/電圧変換用抵抗12の一端に共通接続されており、その電流/電圧変換用抵抗12の他端が、ストップスイッチSTSを介してバッテリ10のプラス端子に接続されるようになっている。
【0005】
また、差動増幅回路14は、オペアンプ20と、一端がオペアンプ20の反転入力端子(−端子)に接続された抵抗21と、オペアンプ20の反転入力端子と出力端子との間に設けられた抵抗22と、一端がオペアンプ20の非反転入力端子(+端子)に接続された抵抗23と、オペアンプ20の非反転入力端子と接地電位との間に設けられた抵抗24と、からなる一般的な構成のものである。そして、抵抗21のオペアンプ20側とは反対側の端部が、電流/電圧変換用抵抗12のランプL側の端部に接続されており、抵抗23のオペアンプ20側とは反対側の端部が、電流/電圧変換用抵抗12のストップスイッチSTS側の端部に接続されている。つまり、差動増幅回路14は、ストップスイッチSTSを介して供給されるバッテリ電圧VBを非反転入力とし、電流/電圧変換用抵抗12とランプL(L1〜Ln)との接続点の電圧Vaを反転入力としている。
【0006】
一方、非反転増幅回路16は、オペアンプ25と、オペアンプ25の反転入力端子と接地電位との間に設けられた抵抗26と、オペアンプ25の反転入力端子と出力端子との間に設けられた抵抗27と、一端がオペアンプ25の非反転入力端子に接続された抵抗28と、からなる一般的な構成のものであり、抵抗28のオペアンプ25側とは反対側の端部が、差動増幅回路14を構成するオペアンプ20の出力端子に接続されている。
【0007】
そして、上記2つのオペアンプ20,25には、バッテリ電圧VBが、車両のイグニッションスイッチIGSを介して、接地電位を基準とした動作電圧Vccとして供給されるようになっている。
また、非反転増幅回路16の出力電圧(即ち、オペアンプ25の出力電圧)Vout2は、マイコン18に内蔵されたA/D変換器の入力端子(以下、A/D端子という)へ入力されるようになっており、マイコン18は、そのA/D端子に入力される非反転増幅回路16の出力電圧Vout2をデジタル値に変換して、ランプLの断線状態を判定するのに用いる。
【0008】
このような断線検出装置100では、イグニッションスイッチIGSとストップスイッチSTSとがオンされている場合に、以下の手順で断線検出が行われる。
まず、ランプLには電流/電圧変換用抵抗12を介して電流が供給されることとなり、その電流/電圧変換用抵抗12とランプLとの接続点の電圧Va(以下、検出電圧Vaともいう)は、バッテリ電圧VBよりも電流/電圧変換用抵抗12での電圧降下分だけ低い電圧となる。つまり、電流/電圧変換用抵抗12からランプLに流れる電流の値をILとし、電流/電圧変換用抵抗12の抵抗値をR12とすると、「Va=VB−IL×R12」となる。
【0009】
よって、検出電圧Vaは、図7(a)に示すように、ランプLが断線していない正常な場合(非断線時)に最低値V00となり、ランプL(L1〜Ln)の何れかが断線した場合(断線時)には、最低値V00から僅かに上昇した値V01となる。尚、電圧Vaは、より多くのランプLが断線するほどバッテリ電圧VBに近い値となり、全てのランプLが断線すればバッテリ電圧VBと等しくなる。
【0010】
そして、図6の断線検出装置100では、このような検出電圧Vaが差動増幅回路14によって反転増幅され、その差動増幅回路14の出力電圧Vout1は、図7(b)のようになる。つまり、差動増幅回路14の出力電圧Vout1は、電圧Vaが高くなるほど低くなるため、非断線時に最高値V10となり、断線時には最高値V10よりも低い値V11となる。
【0011】
更に、図6の断線検出装置100では、差動増幅回路14の出力電圧Vout1が非反転増幅回路16によって増幅(非反転増幅)されるため、その非反転増幅回路16の出力電圧Vout2は、図7(c)に示すように、非断線時に最高値V20となり、断線時には最高値V20よりも低い値V21となる。
【0012】
そして、非反転増幅回路16の出力電圧Vout2は、マイコン18に入力されるが、非断線時にマイコン18へ入力される電圧Vout2の値V20と、断線時にマイコン18へ入力される電圧Vout2の値V21との差は、差動増幅回路14と非反転増幅回路16とによる2度の増幅により、断線判定を行うのに十分大きなものとなる。そこで、マイコン18は、非反転増幅回路16の出力電圧Vout2と、断線状態判定用の判定値Vth(図7(c)参照)とを比較して、電圧Vout2が判定値Vthよりも低ければ、ランプL(L1〜Ln)の何れかが断線していると判定する。
【0013】
ここで、上記従来の断線検出装置100において、検出電圧Vaを差動増幅回路14と非反転増幅回路16とで2段階に増幅するようにしているのは、以下の理由による。
まず、一般に、オペアンプの入力段としては、図8(a)に示す如く2段に接続されたNPNトランジスタを備えたもの(以下、NPNトランジスタタイプの入力段という)と、図8(b)に示す如く2段に接続されたPNPトランジスタを備えたもの(以下、PNPトランジスタタイプの入力段という)とがある。
【0014】
そして、図8(a)のNPNトランジスタタイプの入力段を持つオペアンプでは、入力電圧が1.4V〜動作電圧Vccの範囲でないと動作せず、出力可能な電圧範囲(出力電圧の範囲)も、その入力電圧の範囲と同じく1.4V〜動作電圧Vccとなる。また、図8(b)のPNPトランジスタタイプの入力段を持つオペアンプでは、入力電圧が0V〜動作電圧Vcc−1.4Vの範囲でないと動作せず、出力可能な電圧範囲も、その入力電圧の範囲と同じく0V〜動作電圧Vcc−1.4Vとなる。
【0015】
一方、この種の断線検出装置において、電気負荷としてのランプLには、電源電圧(図6の例ではバッテリ電圧VB)になるべく近い電圧を印加する必要があり、電流/電圧変換用抵抗12の抵抗値は、電圧Vaがバッテリ電圧VBの近傍(具体的には、バッテリ電圧VBよりも数百mV程度だけ低い電圧)となるように、小さい値に設定される。
【0016】
よって、図6の断線検出装置100において、電圧Vaは、「オペアンプの動作電圧Vcc−1.4V」よりも高い電圧となり、差動増幅回路14を構成するオペアンプ20としては、PNPトランジスタタイプの入力段を持つオペアンプを使うことができず、NPNトランジスタタイプの入力段を持つオペアンプを用いることとなる。
【0017】
ところが、NPNトランジスタタイプの入力段を持つオペアンプでは、前述したように、出力として1.4V以下を出すことができない。
このため、図6の断線検出装置100において、仮に、非反転増幅回路16を設けず、オペアンプ20の出力電圧Vout1をマイコン18に直接入力するようにしたとすると、ランプLの各状態に対応する電圧Vaの各値(図7(a)のV00,V01)を、差動増幅回路14により、1.4Vからマイコン18が読取可能な電圧範囲の最高値Vmax (例えば4.5V)までの狭い出力電圧範囲内に移すこととなる(換言すれば、オペアンプ20の出力電圧Vout1のダイナミックレンジを、1.4V〜上記Vmax に設定することとなる)。しかし、この場合、差動増幅回路14の増幅率を大きく設定すると、構成部品の特性ばらつきによって、オペアンプ20の出力電圧Vout1が上記狭い出力電圧範囲から簡単に外れてしまう。尚、一般に、マイコン18に供給される動作電圧は論理回路レベルの5V±10%であるため、マイコン18が読取可能な電圧範囲は0V〜5V±10%となり、上記最高値Vmax は、設計上は4.5Vとされる。
【0018】
そこで、従来の断線検出装置100では、1段目の差動増幅回路14の増幅率を装置全体で必要な値よりも小さくし、2段目にPNPトランジスタタイプの入力段を持つオペアンプ25からなる非反転増幅回路16を設けて、装置全体での増幅率を必要十分な値にまで大きくしている。尚、2段目の非反転増幅回路16のオペアンプ25として、PNPトランジスタタイプの入力段を持つオペアンプを使用しているのは、マイコン18に入力される電圧(非反転増幅回路16の出力電圧Vout2)のダイナミックレンジを、0Vを最低値とした0V〜上記Vmax(=4.5V)の範囲にしたいからである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の断線検出装置100では、差動増幅回路14と非反転増幅回路16とを1つずつ設けなければならず、オペアンプが2つ必要となることから、回路の大型化とコストアップとを招いてしまう。
【0020】
そこで、本発明は、電気負荷の断線検出装置を、小型化及び低コスト化することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の電気負荷の断線検出装置は、図6の従来装置100と同様に、並列接続された複数の電気負荷に電力を供給する単一の電源と、単一の電源の高電位側(以下、電源電圧という)から前記電気負荷へ至る電流供給経路に直列に設けられた電流/電圧変換用抵抗と、オペアンプにより構成された差動増幅回路とを備えている。
【0022】
そして、この断線検出装置においても、電流/電圧変換用抵抗の両端の各電圧(即ち、電源電圧と、電流/電圧変換用抵抗と電気負荷との接続点の電圧Va)が、差動増幅回路の入力となっており、判定手段が、上記差動増幅回路の出力電圧(換言すれば、オペアンプの出力電圧)Voutを入力して、その入力した電圧Voutと断線状態判定用の判定値とを比較することにより、上記電気負荷の断線状態を判定するが、特に、この断線検出装置には、上記電源電圧を昇圧して、その電源電圧よりも高い電圧を出力する昇圧回路が設けられており、その昇圧回路で昇圧された電圧(以下、昇圧電圧という)VPが、差動増幅回路のオペアンプの動作電圧Vccとして供給される。
【0023】
このような請求項1の断線検出装置によれば、差動増幅回路による1段階の増幅だけで、十分な検出精度を達成することができる。
理由を述べると、まず、差動増幅回路のオペアンプに、電源電圧よりも高い昇圧電圧VPを動作電圧Vccとして供給するようにしているため、そのオペアンプとして、図8(b)に示したPNPトランジスタタイプの入力段を持つオペアンプを用いることができる。つまり、PNPトランジスタタイプの入力段を持つオペアンプでは、前述したように、その入力電圧が0V〜動作電圧Vcc−1.4Vの範囲となるが、動作電圧Vccを電源電圧よりも高い昇圧電圧VPとしているため、電流/電圧変換用抵抗と電気負荷との接続点の電圧Vaが電源電圧近傍であっても、その電圧Vaを正常に識別して入力することができるからである。
【0024】
そして、差動増幅回路のオペアンプとして、PNPトランジスタタイプの入力段を持つオペアンプを用いることができるため、そのオペアンプの出力電圧Voutのダイナミックレンジを、0Vから判定手段が読取可能な電圧範囲の最高値Vmax までの広い範囲(0V〜Vmax )に設定することができる。つまり、電気負荷の各状態に対応する上記電圧Vaの各値を、0Vから上記最高値Vmax (例えば4.5V)までの広い出力電圧範囲内に移すことができ、このため、差動増幅回路の増幅率を、当該装置全体で必要な値にまで大きく設定することができる。
【0025】
よって、差動増幅回路による1段階の増幅だけであるにも拘らず、十分な増幅率、延いては、十分な断線検出精度を得ることができ、複数の電気負荷が並列接続されている多負荷の場合に、その電気負荷の何れか1つが断線しても、その断線の発生を確実に検出することができるようになる。
【0026】
また、近年の半導体集積回路の技術分野において、オペアンプからなる非反転増幅回路と昇圧回路(所謂チャージポンプ回路)とでは、昇圧回路の方が小型化が可能で安価である。このため、請求項1の断線検出装置によれば、小型で安価な構成でありながら、精度の良い断線検出が可能となる。
また、前記オペアンプの非反転入力端子に入力される電圧(以下、基準電圧という)を、判定手段からの出力に応じて変化させる電圧調節手段と、判定手段が前記電圧調節手段に出力すべき出力値であって、差動増幅回路の出力誤差を無くすことが可能な該判定手段の出力値が記憶された不揮発性メモリとを備えている。そして、判定手段は、電圧調節手段へ、前記不揮発性メモリに記憶されている出力値を出力した状態で、電気負荷の断線状態の判定を実施する。
つまり、差動増幅回路では、それを構成するオペアンプの非反転入力端子に入力される基準電圧を変えれば、その出力特性が変わる。そこで、請求項2の断線検出装置では、オペアンプの上記基準電圧を調節することで、差動増幅回路の出力誤差を補償するようにしており、基準電圧を調整するための調整値に相当する判定手段から電圧調節手段への出力値を、不揮発性メモリに記憶しておくようにしている。
そして、このような請求項1の断線検出装置によれば、差動増幅回路の個々の特性ばらつきの影響を受けることなく、精度の良い断線検出が可能となる。また、当該断線検出装置の製造時において、差動増幅回路の特性ばらつきを補償するための部品調整作業(例えば、抵抗値の調整作業)を人手により行う必要もなくなる。
【0027】
次に、請求項2に記載の電気負荷の断線検出装置は、請求項1の断線検出装置において、差動増幅回路の出力誤差が記憶された不揮発性メモリを備えている。そして、判定手段は、差動増幅回路の出力電圧または断線状態判定用の判定値を、前記不揮発性メモリに記憶されている出力誤差だけ補正して、電気負荷の断線状態の判定を実施する。
【0028】
尚、不揮発性メモリに記憶させる出力誤差は、差動増幅回路の設計上の出力値と実際の出力値との差であり、例えば、当該断線検出装置の製造時において、電流/電圧変換用抵抗に差動増幅回路の出力電圧Voutが所定値Sとなるはずの電流Isを流してやると共に、当該装置の動作モードを検査モードに設定すると、その時の差動増幅回路の実際の出力電圧Voutと上記所定値Sとの差が、差動増幅回路の出力誤差として不揮発性メモリに記憶される、というように構成すれば良い。
【0029】
そして、このような請求項2の断線検出装置によれば、差動増幅回路の個々の特性ばらつきの影響を受けることなく、精度の良い断線検出が可能となる。また、当該断線検出装置の製造時において、差動増幅回路の特性ばらつきを補償するための部品調整作業(例えば、抵抗値の調整作業)を人手により行う必要もなくなる。
【0032】
次に、請求項3に記載の電気負荷の断線検出装置では、請求項1または2の断線検出装置において、判定手段が、電源電圧を検出し、その検出した電源電圧に応じて断線状態判定用の判定値を補正する。
【0033】
具体的には、判定手段は、差動増幅回路の出力電圧Voutが判定値よりも低ければ、断線が生じた(電気負荷の何れかが断線した)と判定し、また、電源電圧が高くなると、差動増幅回路の出力電圧Voutも高くなるため、判定値は、電源電圧が高い場合ほど、大きい値に補正すれば良い。
【0034】
そして、このような請求項3の断線検出装置によれば、電源電圧の変動の影響を受けることなく、正確な断線検出が可能となる。例えば、断線検出対象の電気負荷が、互いに並列接続された複数のランプであるとすると、より多くのランプのうちの何れかが断線したことを、電源電圧が変動しても正確に検出できるようになる。
【0035】
つまり、並列接続されるランプの数が多くなればなるほど、非断線時の電圧Va(図7(a)のV00)とランプの1つが断線した時の電圧Va(図7(a)のV01)との差が小さくなるため、電源電圧が上昇すると、ランプの1つが断線した場合の差動増幅回路の出力電圧Vout(図7(b)のV11)が、低電圧時あるいは通常電圧時における非断線時の差動増幅回路の出力電圧Vout(図7(b)のV10)よりも高くなって、断線の発生を正確に検知できなくなる可能性がある。また、このことは、1個だけワット数が小さいランプがあって、そのランプが断線した場合にも同様である。そこで、請求項3の断線検出装置のように、電源電圧の上昇に伴って判定値が大きい値に補正されれば、このような問題を回避することができる。
【0036】
ところで、上記請求項1〜3の断線検出装置において、差動増幅回路には、請求項4に記載の如く、当該断線検出装置が検出すべき電気負荷の各状態に対応する差動増幅回路の出力電圧の各値(少なくとも、非断線時の値と電気負荷の何れかが断線した時の値)が、差動増幅回路を構成する部品の特性ばらつきによらず、判定手段にて読取可能な電圧範囲に入るように、オフセットを設けておくことが望ましい。
【0037】
尚、差動増幅回路にオフセットを設ける手法としては、電源電圧を分圧して前述の基準電圧を生成する分圧用抵抗のバランスを故意にずらしたり、オペアンプとして、入力のオフセットを一定方向に故意にシフトさせたものを作成して用いれば良い。また、断線検出装置が検出すべき電気負荷の各状態とは、少なくとも、断線が発生していない正常な状態と、電気負荷の何れかが断線した状態とのことである。
【0038】
そして、このような請求項4の断線検出装置によれば、当該装置が検出すべき電気負荷の各状態に対応する差動増幅回路の出力電圧Voutの各値が、差動増幅回路の構成部品の特性ばらつきにより、判定手段にて読取可能な電圧範囲から出てしまうことを確実に防止でき、精度の良い断線検出を確実に実施することができるようになる。
【0039】
また、当該断線検出装置の製造時において、差動増幅回路の特性ばらつきを補償するための部品調整作業(主に抵抗値の調整作業)を人手により行うのであれば、その作業も楽になる。これは、例えば、差動増幅回路の出力電圧Voutが上記電圧Vaに拘わらず0Vのままになってしまう、といった飽和状態を無くすことができ、出力電圧Voutを見ながら抵抗値を調整する、といった作業を容易に進めることができるからである。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施形態の断線検出装置について、図面を用いて説明する。
まず図1は、第1実施形態の断線検出装置1の構成を表す回路図である。
【0041】
尚、本第1実施形態の断線検出装置1においても、断線検出対象の電気負荷は、前述した図6の断線検出装置100と同様に、車両のn個のストップランプL1〜Ln(以下単に、ランプLともいう)である。そして、図1において、図6の断線検出装置100と同じ構成部品や電圧については、同一の符号を付しているため、詳細な説明は省略する。
【0042】
図1に示すように、本第1実施形態の断線検出装置1は、図6の断線検出装置100と比較すると、ハードウエア面において以下の(1−1)及び(1−2)の点が異なっている。
(1−1):非反転増幅回路16が設けられておらず、その代わりに、電源としてのバッテリ10の高電位側であるバッテリ電圧VB(電源電圧に相当)を昇圧して、その電圧VBよりも高い電圧(昇圧電圧)VPを出力する昇圧回路としてのチャージポンプ回路30が設けられている。
【0043】
そして、そのチャージポンプ回路30から出力される昇圧電圧VPが、差動増幅回路14のオペアンプ20に、接地電位基準の動作電圧Vccとして供給されるようになっている。
そして更に、オペアンプ20としては、図8(b)のPNPトランジスタタイプの入力段を持つオペアンプが用いられており、そのオペアンプ20の出力電圧(差動増幅回路14の出力電圧)Voutが、マイコン18のA/D端子に直接入力されるようになっている。
【0044】
尚、図1において、チャージポンプ回路30からオペアンプ20への動作電圧Vccの供給ラインと接地電位との間に接続されたコンデンサ32は、動作電圧Vccを安定させるためのものであり、オペアンプ20の入力端子間に接続されたコンデンサ34は、ノイズによる誤動作を防止するためのものである。
【0045】
(1−2):差動増幅回路14の出力誤差が記憶される不揮発性メモリとしてのEEPROM36が設けられており、そのEEPROM36は、マイコン18とデータ転送可能に接続されている。
ここで、チャージポンプ回路30は、車両のイグニッションスイッチIGSを介してエミッタにバッテリ電圧VBが供給されるPNPトランジスタ40と、そのトランジスタ40のコレクタに一端が接続された抵抗41と、その抵抗41の他端に一端が接続された抵抗42と、その抵抗42の他端にコレクタが接続されたNPNトランジスタ43と、そのトランジスタ43のエミッタにアノードが接続され、カソードが接地電位に接続されたダイオード44と、PNPトランジスタ40のエミッタにアノードが接続されたダイオード45と、そのダイオード45のカソードにアノードが接続されたダイオード46と、そのダイオード46のカソードに一端が接続された抵抗47と、ダイオード45のカソードと抵抗41,42同士の接続点との間に接続されたコンデンサ48と、ダイオード46のカソードと接地電位との間に接続されたコンデンサ49と、抵抗47のダイオード46側とは反対側の端部と接地電位との間に接続されたコンデンサ50と、そのコンデンサ50と並列に且つアノードを接地電位側にして接続されたツェナーダイオード51とを備えている。
【0046】
更に、チャージポンプ回路30は、PNPトランジスタ40のエミッタとベースとの間に接続された抵抗52と、PNPトランジスタ40のエミッタとNPNトランジスタ43のベースとの間に接続された抵抗53と、NPNトランジスタ43のベースにアノードが接続されたダイオード54と、PNPトランジスタ40のベースとダイオード54のカソードとの間に接続された抵抗55と、ダイオード54のカソードと抵抗55との接続点にコレクタが接続され、エミッタが接地電位に接続されたNPNトランジスタ56と、そのトランジスタ56のベースとマイコン18の出力ポートとの間に接続された抵抗57とを備えている。
【0047】
そして、このチャージポンプ回路30では、マイコン18から抵抗57へ出力される制御信号によってトランジスタ56が一定周期で繰り返しオン/オフされる。
すると、トランジスタ56のオン時には、トランジスタ40がオンすると共にトランジスタ43がオフし、トランジスタ56のオフ時には、トランジスタ40がオフすると共にトランジスタ43がオンする、といった具合に、トランジスタ40とトランジスタ43とが交互にオンして、コンデンサ48のバッテリ電圧VBによる充放電が行われ、それに伴い、バッテリ電圧VBよりも高い電圧でのコンデンサ49,50への充電が行われる。そして、最終的には、コンデンサ50と抵抗47との接続点からオペアンプ20へ、バッテリ電圧VBをほぼ2倍にまで昇圧した昇圧電圧VPが動作電圧Vccとして供給される。
【0048】
尚、チャージポンプ回路30は、それの構成部品の全て、あるいは、コンデンサ50等の比較的大きな部品を除く殆どの部品が、IC化されて構成されている。
そして、このようなチャージポンプ回路30を備えた本第1実施形態の断線検出装置1においても、電流/電圧変換用抵抗12とランプLとの接続点の電圧(検出電圧)Vaが差動増幅回路14によって反転増幅され、その差動増幅回路14の出力電圧(オペアンプ20の出力電圧)Voutは、図7(b)に示したように、検出電圧Vaが高くなるほど低くなって、非断線時に最高値V10となり、断線時には最高値V10よりも低い値V11となる。そして更に、判定手段としてのマイコン18は、イグニッションスイッチIGSとストップスイッチSTSとがオンされている場合に、差動増幅回路14の出力電圧Voutと断線状態判定用の判定値Vthとを比較し、電圧Voutが判定値Vthよりも低ければ、ランプL(L1〜Ln)の何れかが断線したと判定して、予め決められたフェイルセーフ処理を行う。
【0049】
また特に、本第1実施形態の断線検出装置1において、マイコン18は、上記のような断線検出を実施する際に、差動増幅回路14から入力した該差動増幅回路14の出力電圧Voutあるいは上記判定値Vthを、EEPROM36に予め記憶されている差動増幅回路14に固有の出力誤差分だけ補正して、ランプLの断線状態を判定する。
【0050】
具体的に説明すると、本断線検出装置1では、それの製造時において、電流/電圧変換用抵抗12に差動増幅回路14の出力電圧Voutが所定値Sとなるはずの電流Isを流してやると共に、マイコン18に対し、図示しない信号線や通信ラインを介して検査用動作モードの指示信号を与えてやると、マイコン18は、その時の差動増幅回路14の実際の出力電圧Voutと上記所定値Sとの差を、差動増幅回路14の出力誤差としてEEPROM36に記憶する(書き込む)ようになっている。例えば、差動増幅回路14の出力電圧Voutが設計上3Vとなるはずの電流を電流/電圧変換用抵抗12に流した際に、差動増幅回路14の実際の出力電圧Voutが3.1Vならば、0.1Vが出力誤差として記憶される。そして、この例の場合、マイコン18は、上記検査用動作モードではない通常動作モード時において、差動増幅回路14から入力した電圧Voutを、「Vout−0.1」と補正するか、あるいは、判定値Vthを「Vth+0.1V」と補正して、ランプLの断線状態を判定する。
【0051】
以上のような本第1実施形態の断線検出装置1では、差動増幅回路14のオペアンプ20に、電源電圧であるバッテリ電圧VBよりも高い昇圧電圧VPを動作電圧Vccとして供給するようにしているため、そのオペアンプ20として、図8(b)のPNPトランジスタタイプの入力段を持つオペアンプを用いているにも拘わらず、バッテリ電圧VBに近い検出電圧Vaを正常に識別して入力することができる。
【0052】
そして、オペアンプ20として、PNPトランジスタタイプの入力段を持つオペアンプを用いることができるため、前述したように、そのオペアンプ20の出力電圧Voutのダイナミックレンジを、0Vから判定手段としてのマイコン18が読取可能な電圧範囲の最高値Vmax (ここでは4.5V)までの広い範囲(0V〜Vmax )に設定することができる。つまり、検出すべきランプLの各状態(少なくとも、ランプLが全て正常な非断線の状態と、ランプLが1つ断線した状態)に対応する検出電圧Vaの各値を、0Vから上記最高値Vmax までの広い出力電圧範囲内に移すことができる。このため、差動増幅回路14の増幅率を、当該装置1全体で必要な値にまで大きく設定することができる。
【0053】
よって、本第1実施形態の断線検出装置1によれば、差動増幅回路14による1段階の増幅だけであるにも拘わらず、十分な増幅率、延いては、十分な断線検出精度を得ることができ、複数のランプLの何れか1つが断線しても、その断線の発生を確実に検出することができるようになり、図6のような非反転増幅回路16を備えない小型で安価な構成でありながら、精度の良い断線検出が可能となる。
【0054】
しかも、本第1実施形態の断線検出装置1によれば、マイコン18が、差動増幅回路14の出力電圧Voutあるいは判定値Vthを、EEPROM36に記憶されている差動増幅回路14の出力誤差分だけ補正して、ランプLの断線状態を判定するようにしているため、差動増幅回路14の個々の特性ばらつきの影響を受けることなく、精度の良い断線検出が可能となる。また、当該断線検出装置1の製造時において、差動増幅回路14の特性ばらつきを補償するための部品調整作業(主に抵抗21〜24の抵抗値調整作業)を人手により行う必要もなくなる。
【0055】
次に、第2実施形態の断線検出装置について、図2を用いて説明する。尚、図2において、第1実施形態の断線検出装置1(図1)と同じ構成部品や電圧については、同一の符号を付しているため、詳細な説明は省略する。
本第2実施形態の断線検出装置2は、第1実施形態の断線検出装置1と比較すると、以下の(2−1)及び(2−2)の点が異なっている。
【0056】
(2−1):まず図2に示すように、本第2実施形態の断線検出装置2には、マイコン18からのデジタルデータに応じた電圧を出力するD/Aコンバータ60と、そのD/Aコンバータ60の出力端子に一端が接続され、他端がオペアンプ20の非反転入力端子に接続された抵抗62とが、追加して設けられている。
【0057】
このため、本第2実施形態の断線検出装置2では、オペアンプ20の非反転入力端子に入力される電圧(基準電圧)Vbが、マイコン18からD/Aコンバータ60に出力されるデジタルデータの値(以下単に、出力値という)に応じて調整されることとなる。尚、本実施形態では、上記D/Aコンバータ60と抵抗62とが、電圧調節手段に相当している。
【0058】
(2−2):EEPROM36には、差動増幅回路14の出力誤差でなく、マイコン18がD/Aコンバータ60に出力すべき出力値であって、差動増幅回路14の出力誤差を無くすことが可能な該マイコン18の出力値が記憶されている。そして、マイコン18は、EEPROM36に記憶されている出力値をD/Aコンバータ60に出力した状態で、ランプLの断線状態の判定を実施する。
【0059】
つまり、差動増幅回路14では、オペアンプ20の非反転入力端子に入力される基準電圧Vbを変えれば、その出力特性が変わるため、本第2実施形態の断線検出装置2では、オペアンプ20の上記基準電圧Vbを調節することで、差動増幅回路14の出力誤差を無くすようにしており、その基準電圧Vbを調整するための調整値に相当するD/Aコンバータ60への出力値を、EEPROM36に記憶しておくようにしている。
【0060】
具体的に説明すると、本断線検出装置2では、それの製造時において、電流/電圧変換用抵抗12に差動増幅回路14の出力電圧Voutが所定値Sとなるはずの電流Isを流してやると共に、マイコン18に対し、図示しない信号線や通信ラインを介して検査用動作モードの指示信号を与えてやると、マイコン18は、その時の差動増幅回路14の実際の出力電圧Voutが上記所定値Sとなるように、D/Aコンバータ60への出力値を変化させ、Vout=所定値Sとなったときの出力値を、基準電圧Vbの調整値としてEEPROM36に記憶する(書き込む)ようになっている。例えば、差動増幅回路14の出力電圧Voutが設計上3Vとなるはずの電流を電流/電圧変換用抵抗12に流した際に、差動増幅回路14の実際の出力電圧Voutが3.1Vならば、マイコン18は、D/Aコンバータ60の出力電圧を徐々に小さくしていくことにより、オペアンプ20の基準電圧Vbを徐々に下げていき、Vout=3Vとなった時のD/Aコンバータ60への出力値を、調整値としてEEPROM36に記憶する。そして、マイコン18は、上記検査用動作モードではない通常動作モード時において、D/Aコンバータ60へEEPROM36に記憶した上記調整値を出力しながら、ランプLの断線状態を判定する。
【0061】
このため、本第2実施形態の断線検出装置2によっても、差動増幅回路14の個々の特性ばらつきの影響を受けることなく、精度の良い断線検出が可能となり、第1実施形態の断線検出装置1と同じ効果が得られる。
尚、オペアンプ20の上記基準電圧Vbが、マイコン18に供給される動作電圧(一般に5V±10%)よりも必ず低いことが保証されているのであれば、D/Aコンバータ60を削除して、マイコン18に内蔵されたD/Aコンバータから抵抗62の一端へ、基準電圧Vbを調整するための調整値を出力するように構成することもできる。
【0062】
次に、第3実施形態の断線検出装置について、図3及び図4を用いて説明する。尚、図3は、第3実施形態の断線検出装置3の構成を表す回路図であるが、この図3において、第1実施形態の断線検出装置1(図1)と同じ構成部品や電圧については、同一の符号を付しているため、詳細な説明は省略する。
【0063】
本第3実施形態の断線検出装置3は、第1実施形態の断線検出装置1と比較すると、以下の(3−1)及び(3−2)の点が異なっている。
(3−1):まず図3に示すように、本第3実施形態の断線検出装置3には、バッテリ電圧VBを分圧してマイコン18に入力させる2つの抵抗64,66が追加して設けられている。尚、この2つの抵抗64,66は、当該装置3において、ストップスイッチSTSを介しバッテリ電圧VBが印加される端子と接地電位との間に、直列に設けられている。そして、その両抵抗64,66同士の接続点の電圧が、マイコン18の他のA/D端子(即ち、差動増幅回路14の出力電圧Voutを入力するA/D端子とは別のA/D端子)に入力されるようになっている。
【0064】
(3−2):マイコン18は、抵抗64,66による分圧電圧からバッテリ電圧VBを検出すると共に、ランプLの断線状態を判定する際には、その検出したバッテリ電圧VBの値に応じて断線状態判定用の判定値Vthを補正する。
具体的に説明すると、まず、マイコン18内のROMには、判定値Vthの補正係数とバッテリ電圧VBとの関係を図4の如く定めたデータマップが予め記憶されている。そして、マイコン18は、抵抗64,66による分圧電圧から検出したバッテリ電圧VBに対応する補正係数を上記データマップから読み出し、その読み出した補正係数を判定値Vthに乗じた値を、断線判定に実際に用いる判定値Vthとする。よって、判定値Vthは、バッテリ電圧VBが高くなるほど、大きい値に補正されることとなる。これは、バッテリ電圧VBが高くなるほど、差動増幅回路の出力電圧Voutも高くなるためである。
【0065】
そして、このような第3実施形態の断線検出装置3によれば、より多くのランプLのうちの何れかが断線したことを、バッテリ電圧VBが変動しても正確に検出できるようになり、より正確な断線検出が可能となる。
つまり、並列接続されるランプLの数が多くなればなるほど、非断線時の検出電圧VaとランプLの1つが断線した時の検出電圧Vaとの差が小さくなるため、バッテリ電圧VBが上昇すると、ランプLの1つが断線した場合の差動増幅回路14の出力電圧Voutが、低電圧時あるいは通常電圧時における非断線時の差動増幅回路14の出力電圧Voutよりも高くなって、断線の発生を正確に検知できなくなる可能性がある。また、このことは、例えば1個だけワット数が小さいランプがあって、そのランプが断線した場合にも同様である。これに対して、本第3実施形態の断線検出装置3では、バッテリ電圧VBの上昇に伴って判定値Vthが大きい値に補正されるため、このような問題を回避することができる。
【0066】
次に、第4実施形態の断線検出装置について、図5を用いて説明する。尚、図5は、第4実施形態の断線検出装置4の構成を表す回路図であるが、この図4において、第2実施形態の断線検出装置2(図2)と同じ構成部品や電圧については、同一の符号を付しているため、詳細な説明は省略する。
【0067】
本第4実施形態の断線検出装置4は、第2実施形態の断線検出装置2と比較すると、以下の(4−1)及び(4−2)の点が異なっている。
(4−1):まず図5に示す如く、本第4実施形態の断線検出装置4には、第3実施形態の断線検出装置3と全く同様の抵抗64,66が追加して設けられており、その両抵抗64,66同士の接続点の電圧が、マイコン18の他のA/D端子に入力されるようになっている。
【0068】
(4−2):そして、マイコン18は、第3実施形態の断線検出装置3と全く同様に、抵抗64,66による分圧電圧からバッテリ電圧VBを検出し、その検出したバッテリ電圧VBの値に応じて断線状態判定用の判定値Vthを補正する。
【0069】
このため、本第4実施形態の断線検出装置4によっても、第3実施形態の断線検出装置3と同じ効果を得ることができる。
尚、上記第3及び第4実施形態の各断線検出装置3,4において、図4の如き補正係数とバッテリ電圧VBとの関係は、ランプLの抵抗値のばらつきの影響を受け難くするために、ランプLの抵抗値の平均値に基づいて設定しておけば良い。また、上記データマップは、判定値Vthの補正係数と抵抗64,66による分圧電圧との関係を定めたものとしても良い。一方、上記のようなデータマップを設けることに代えて、マイコン18が、バッテリ電圧VBの値あるいは抵抗64,66による分圧電圧の値から、予め決められた演算式によって判定値Vthの補正係数を求めるように構成しても良い。
【0070】
ところで、上記第1〜第4実施形態の各断線検出装置1〜4において、差動増幅回路14には、当該断線検出装置が検出すべきランプLの各状態に対応する差動増幅回路14の出力電圧Voutの各値(少なくとも、非断線時の値とランプLの何れか1つが断線した時の値)が、差動増幅回路14を構成する部品20〜24の特性ばらつきによらず(即ち、各部品の特性が最悪方向にばらついたとしても)、マイコン18にて読取可能な電圧範囲(0V〜4.5V)に入るように、故意にオフセットを設けておくことが望ましい。
【0071】
例えば、n個のランプLのうちのm個が断線したことを判別する必要があるのであれば、そのm個のランプLが断線した場合の差動増幅回路14の出力電圧Vout(即ち、判別すべき出力電圧Voutの最小値)が、最悪でも0Vより高くなるように、故意にオフセットを設けた設計を行えば良い。
【0072】
そして、このように故意にオフセットを設けるようにすれば、当該断線検出装置1〜4が検出すべきランプLの各状態に対応する差動増幅回路14の出力電圧Voutの各値が、差動増幅回路14の構成部品20〜24の特性ばらつきにより、マイコン18にて読取可能な電圧範囲から出てしまうことを確実に防止でき、精度の良い断線検出を確実に実施することができるようになる。
【0073】
n個のランプLのうちのm個が断線したことを判別する必要がある場合を例に挙げて説明すると、差動増幅回路14の出力電圧Voutは、ランプLの断線個数が増えるほど低下していくこととなるが(図7(b)参照)、部品20〜24の特性ばらつきにより、m−1個のランプLが断線した場合の出力電圧Voutが0Vよりも低くなってしまうようなケースがあると、もはやm個のランプLが断線したことは判別できない。これに対して、上記の如く差動増幅回路14に故意にオフセットを設けておけば、そのような問題を回避でき、より高精度の断線検出が可能となる。
【0074】
また、上記の如く差動増幅回路14に故意にオフセットを設けておけば、当該断線検出装置の製造時に差動増幅回路14の特性ばらつきを補償するための部品調整作業(主に抵抗21〜24の抵抗値調整作業)を人手により行うのであれば、その作業も楽になる。これは、差動増幅回路14の出力電圧Voutが検出電圧Vaに拘わらず0Vのままになってしまう、といった飽和状態を無くすことができ、出力電圧Voutを見ながら抵抗値を調整する、といった作業を容易に進めることができるからである。
【0075】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、 上記各実施形態の断線検出装置は、車両のストップランプL1〜Lnの断線を検出するものであったが、本発明は、車両に搭載されるストップランプ以外の電気負荷あるいは車両用でない他の電気負荷の断線を検出する装置に対しても、全く同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の断線検出装置の構成を表す回路図である。
【図2】 第2実施形態の断線検出装置の構成を表す回路図である。
【図3】 第3実施形態の断線検出装置の構成を表す回路図である。
【図4】 判定値の補正係数とバッテリ電圧との関係を表すグラフである。
【図5】 第4実施形態の断線検出装置の構成を表す回路図である。
【図6】 従来の断線検出装置の構成を表す回路図である。
【図7】 従来の断線検出装置の動作を説明するタイムチャートである。
【図8】 オペアンプの入力段の構成を表す回路図である。
【符号の説明】
1〜4…断線検出装置、10…バッテリ、12…電流/電圧変換用抵抗、14…差動増幅回路、18…マイコン、20…オペアンプ、21〜24,62,64,66…抵抗、30…チャージポンプ回路、36…EEPROM、60…D/Aコンバータ、L,L1〜Ln…ランプ(ストップランプ)、IGS…イグニッションスイッチ、STS…ストップスイッチ
Claims (4)
- 並列接続された複数の電気負荷に電力を供給する単一の電源と、
前記単一の電源の高電位側(以下、電源電圧という)から前記電気負荷へ至る電流供給経路に直列に設けられた電流/電圧変換用抵抗と、
前記電源電圧を昇圧して、該電源電圧よりも高い電圧を出力する昇圧回路と、
該昇圧回路によって昇圧された電圧が動作電圧として供給されるオペアンプにより構成されると共に、前記電流/電圧変換用抵抗の両端の各電圧を入力とした差動増幅回路と、
該差動増幅回路の出力電圧を入力し、その入力した前記差動増幅回路の出力電圧と断線状態判定用の判定値とを比較することにより、前記電気負荷の断線状態を判定する判定手段と、
前記オペアンプの非反転入力端子に入力される電圧を、前記判定手段からの出力に応じて変化させる電圧調節手段と、
前記判定手段が前記電圧調節手段に出力すべき出力値であって、前記差動増幅回路の出力誤差を無くすことが可能な該判定手段の出力値が記憶された不揮発性メモリと、
を備え、
前記判定手段は、前記電圧調節手段へ、前記不揮発性メモリに記憶されている出力値を出力した状態で、前記電気負荷の断線状態の判定を実施すること
を特徴とする電気負荷の断線検出装置。 - 請求項1に記載の電気負荷の断線検出装置において、
前記差動増幅回路の出力誤差が記憶された不揮発性メモリを備え、
前記判定手段は、前記差動増幅回路の出力電圧または前記判定値を、前記不揮発性メモリに記憶されている前記出力誤差だけ補正して、前記電気負荷の断線状態の判定を実施すること、
を特徴とする電気負荷の断線検出装置。 - 請求項1または請求項2に記載の電気負荷の断線検出装置において、
前記判定手段は、前記電源電圧を検出し、その検出した電源電圧に応じて前記判定値を補正すること、
を特徴とする電気負荷の断線検出装置。 - 請求項1ないし請求項3の何れかに記載の電気負荷の断線検出装置において、
当該装置が検出すべき前記電気負荷の各状態に対応する前記差動増幅回路の出力電圧の各値が、前記差動増幅回路を構成する部品の特性ばらつきによらず、前記判定手段にて読取可能な電圧範囲に入るように、前記差動増幅回路には故意にオフセットが設けられていること、
を特徴とする電気負荷の断線検出装置。
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