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JP4252119B2 - 揮散装置 - Google Patents

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JP4252119B2
JP4252119B2 JP00411598A JP411598A JP4252119B2 JP 4252119 B2 JP4252119 B2 JP 4252119B2 JP 00411598 A JP00411598 A JP 00411598A JP 411598 A JP411598 A JP 411598A JP 4252119 B2 JP4252119 B2 JP 4252119B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は芳香剤、消臭剤、防虫剤等の液状薬剤中に含まれる薬効成分を揮散させるための揮散装置に関し、特に、温度変化に影響されることなく常に一定の揮散量が得られる揮散装置に関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
従来、芳香剤、消臭剤、防虫剤等の液状薬剤中に含まれる薬効成分を揮散させるための揮散装置として種々のタイプのものが提案されており、例えば、内部に液状薬剤が充填される容器と、容器の口部に挿着される吸液性素材からなる吸上げ部材と、容器の口部に装着されるとともに、一部に吸上げ部材が接触する吸液性素材からなる揮散部材とを具えた揮散装置等が既に知られている。
【0003】
そして、このような構成の揮散装置を室内、車内等の所定の位置に設置することで、液状薬剤中に含まれる薬効成分が室内、車内等に揮散され、薬効成分による芳香、消臭、防虫等の効能が得られるものである。
【0004】
しかしながら、上記のような構成の揮散装置にあっては、温度によって揮散量が大きく変化するため、温度変化に影響されることなく常に一定の揮散量を得ることができない。このため、例えば、20℃程度の温度ではちょうど良い薬効(芳香、消臭、防虫等)の強さが得られても、それよりも低い温度では薬効が弱すぎたり、それよりも高い温度では薬効が強すぎたりする等の問題が生じる。因みに、水性の液状薬剤の場合には、40℃における揮散量は20℃における揮散量の約5倍となり、油性の液状薬剤の場合には、40℃における揮散量は20℃における揮散量の約10倍となる。
【0005】
一方、上記のような問題を解決するため、揮散部にスリットを設けて、スリットの開閉度を調節することによって揮散量を調節するようにした揮散装置が提案されている。しかし、このような揮散装置であっても、温度変化による揮散量の変化を完全になくすことはできず、温度変化に影響されることなく一定の薬効の強さを得ることができない。また、スリットを設けることによって部品点数が多くなるため、コスト高となる。さらに、温度変化に応じてスリットの開閉度を調節する煩わしい作業が必要となる。
【0006】
この発明は前記のような従来のもののもつ問題点を解決したものであって、温度変化に影響されることなく常に一定の揮散量が得られる揮散装置を提供することを目的とするものである。また、部品点数を少なくすることによって安価なものを提供することを目的とするものである。さらに、スリットの開閉度の調節等の繁雑な作業が一切不要なものを提供することを目的とするものである。
【0007】
【問題点を解決するための手段】
上記の問題点を解決するためにこの発明は、上部に筒状の口部を有し内部に液状薬剤が充填される容器と、前記口部の上方に保持され吸液性素材からなる揮散部材と、前記口部に挿通され前記揮散部材に一部が接触するとともに、一部が前記容器内の液状薬剤に接触する吸液性素材からなる吸上げ部材とを具え、20℃以下で選定される使用最低温度における前記揮散部材の揮散量と前記吸上げ部材の最大吸上げ量とを一致させた手段を採用したものである。また、上部に筒状の口部を有し内部に液状薬剤が充填される容器と、前記口部を密栓するとともに、押圧されることにより容器内に落下して前記口部を開栓する栓部材と、一部が前記口部の上方に位置し、一部が前記口部内に位置して前記栓部材を押圧し得る押圧部材と、前記口部の上方に保持され吸液性素材からなる揮散部材と、前記口部に挿通され一部が前記揮散部材に接触するとともに、一部が前記栓部材に連結される吸液性素材からなる吸上げ部材とを具え、20℃以下で選定される使用最低温度における前記揮散部材の揮散量と前記吸上げ部材の最大吸上げ量とを一致させた手段を採用したものである。さらに、上部に筒状の口部を有し内部に液状薬剤が充填される容器と、前記口部を密栓するとともに、押圧されることにより容器内に落下して前記口部を開栓する栓部材と、一部が前記口部の上方に位置し、一部が前記口部内に位置して前記栓部材を押圧し得る押圧部材と、前記口部の上方に保持され吸液性素材からなる揮散部材と、前記口部に挿通され一部が前記揮散部材に接触するとともに、一部が栓部材の開栓の際に自重で液状薬剤に浸るように構成され吸液性素材からなる吸上げ部材とを具え、20℃以下で選定される使用最低温度における前記揮散部材の揮散量と前記吸上げ部材の最大吸上げ量とを一致させた手段を採用したものである。
さらに、上部に筒状の口部を有し内部に液状薬剤が充填される容器と、前記口部を密栓するとともに、押圧されることにより容器内に落下して前記口部を開栓する栓部材と、該栓部材の上部に載置される重りと、一部が前記口部の上方に位置し、一部が前記口部内に位置して前記栓部材を押圧し得る押圧部材と、前記口部の上方に保持され吸液性素材からなる揮散部材と、前記口部に挿通され一部が前記重りに連結されるとともに、一部が前記揮散部材に接触する吸液性素材からなる吸上げ部材とを具え、20℃以下で選定される使用最低温度における前記揮散部材の揮散量と前記吸上げ部材の最大吸上げ量とを一致させた手段を採用したものである。さらに、上部に筒状の口部を有し内部に液状薬剤が充填される容器と、前記口部に装着されるとともに、容器内外を連通する筒状の連通孔を有する蓋部材と、前記連通孔を密栓するとともに、押圧されることにより容器内に落下して前記連通孔を開栓する栓部材と、一部が前記口部の上方に位置し、一部が前記口部内に位置して前記栓部材を押圧し得る押圧部材と、前記口部の上方に保持され吸液性素材からなる揮散部材と、前記連通孔に挿通され一部が前記揮散部材に接触するとともに、一部が前記栓部材に連結される吸液性素材からなる吸上げ部材とを具え、20℃以下で選定される使用最低温度における前記揮散部材の揮散量と前記吸上げ部材の最大吸上げ量とを一致させた手段を採用したものである。さらに、上部に筒状の口部を有し内部に液状薬剤が充填される容器と、前記口部に装着されるとともに、容器内外を連通する筒状の連通孔を有する蓋部材と、前記連通孔を密栓するとともに、押圧されることにより容器内に落下して前記連通孔を開栓する栓部材と、該栓部材の上部に載置される重りと、一部が前記口部の上方に位置し、一部が前記口部内に位置して前記栓部材を押圧し得る押圧部材と、前記口部の上方に保持され吸液性素材からなる揮散部材と、前記連通孔に挿通され一部が前記揮散部材に接触するとともに、一部が前記重りに連結される吸液性素材からなる吸上げ部材とを具え、20℃以下で選定される使用最低温度における前記揮散部材の揮散量と前記吸上げ部材の最大吸上げ量とを一致させた手段を採用したものである。さらに、前記吸上げ部材に吸上げ量を調整する調整機構を設けた手段を採用したものである。さらに、前記揮散部材を前記押圧部材に装着した手段を採用したものである。さらに、前記栓部材は吸液性素材からなる手段を採用したものである。さらに、前記重りは吸液性素材からなる手段を採用したものである。さらに、前記栓部材の上方に密閉された空間を形成し、該空間内に薬剤を収納した手段を採用したものである。
【0008】
【作用】
この発明は前記のような手段を採用して、使用最低温度における揮散部材の揮散量と吸上げ部材の最大吸上げ量とを一致させたことにより、例えば、周囲温度が上昇して揮散部材の単位面積当りの揮散量が増大しても、吸上げ部材の吸上げ量がほぼ一定であるので、揮散部材全体としての揮散量が増大することはない。したがって、周囲の温度変化に影響されることなく一定の揮散量が得られることになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
温度変化によって揮散部材の揮散量が大きく変化するのは、揮散部材の揮散量が温度変化に対して大きく変化するのに対し、吸上げ部材の吸上げ量は温度変化に対しての変化が少ないからである。そこで、本願発明者らは、使用最低温度における揮散部材の揮散量と吸上げ部材の吸上げ量を一致させれば上記の問題を解決できるのではないかと考えた。
温度変化によって揮散部材の揮散量は大きく変化する。揮散部材は揮散面積が大きいほど揮散量は大きくなり、同一面積であれば温度上昇により揮散量が増大する。しかし、吸上げ部材の吸上げ量は温度変化に対して変化量が少ないため、吸上げ部材の吸い上げる量を規定し、その分だけ揮散させるようにすれば揮散量が一定になるのではないかと考えた。そこで、吸上げ部材の吸上げ量を確認すべく、広い面積の揮散紙を用い吸上げ部材を揮散紙に接触させてみたところ、揮散紙上での薬剤の広がりはある程度の広さから拡がっていかないという現象がみられた。さらに、温度上昇させるに伴い、揮散紙上での薬剤の広がりは減少していくが、揮散量はほとんど変わらないことを発見した。このことは、温度上昇に伴い、揮散紙の単位面積当りの揮散量は増大するが、揮散面積が小さくなることにより全体として揮散量はほぼ同一になるものと考えられる。
【0010】
揮散部材の揮散量と吸上げ部材の吸上げ量とを一致させるには、まず、揮散部材の素材を決定する。揮散部材は、素材、厚み等によって揮散量が異なる。したがって、使用する素材によって必要な揮散面積は異なる。揮散部材の素材としては、紙、織布、不織布、スポンジ等の中から選択することができる。揮散部材は、液体を吸収し得る素材であれば特に限定されず、紙、織布、不織布、スポンジ、素焼き等の従来公知の揮散部材から適宜選択できる。
【0011】
次に、使用最低温度で必要揮散量が得られる揮散部材の必要揮散面積を決定する。揮散部材の必要揮散面積は、空間に薬剤を付与して程よい薬効の強さが得られる大きさとする。例えば、芳香剤であれば、使用最低温度で程よい香りの強さが得られる大きさとする。
【0012】
次に、選択した揮散部材に対する吸上げ部材の吸上げ量を決定する。具体的には、揮散部材に吸上げ部材を取り付け、最低使用温度における揮散部材上の液状薬剤の広がりが揮散部材の揮散面積と同じになるように吸上げ部材を選択する。
【0013】
吸上げ部材は、素材、形状等により吸上げ量が異なる。吸上げ部材の素材としては、パルプ、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂等から吸上げ量に合わせて適宜選択する。吸上げ部材の形状としては、繊維状、紐状、糸状、網目状繊維を用いた織布、不織布、紙等の中から適宜選択する。このようにして、使用最低温度における揮散部材の揮散量と吸上げ部材の吸上げ量とを一致させることができる。吸上げ部材は、毛管現象により容器本体内の液体を揮散部材まで導くものであれば特に限定されるものではなく、紙、織布、不織布、合成繊維の束など従来公知の吸上げ部材を適宜選択できる。また、繊維の密度や紐の編み方等によっても吸上げ量を調整することができる。
【0014】
吸上げ部材に吸上げ量を調整する調整機構(図3参照)を設けることによっても、使用最低温度における揮散部材の揮散量と吸上げ部材の吸上げ量とを一致させることができる。具体的には、吸上げ部材を、「ねじ、クリップ等で挟み込む(図4参照)」、「熱で潰す」、「撥水剤(撥油剤)で処理する」、「吸上げ部材に結び目を作る」等が考えられる。揮散部にスリットを設けて、スリットの開閉度により揮散量を調節する機構を併用してもよい。
【0015】
以下、この発明の実施の形態について説明する。
図1及び図2には、この発明による揮散装置の第1の実施の形態が示されている。この揮散装置は、内部に芳香剤、消臭剤等の液状薬剤10が充填される容器1と、容器1の口部2に挿着される栓部材3と、栓部材3の上部に載置される重り4と、容器1の口部2に装着されるとともに、栓部材3を容器1の内部方向に押圧し得る押圧部材5と、押圧部材5に装着される揮散部材8と、揮散部材8と重り4とを連結する吸上げ部材9とを具えている。
【0016】
容器1は、合成樹脂、ガラス等から形成されるものであって、球形状、半球形状、円錐形状、角錐形状等に形成されるものである。容器1の上部には筒状の口部2が形成され、この口部2を介して容器1内に芳香剤、消臭剤等の液状薬剤10が充填されるようになっている。
【0017】
容器1の口部2の内側の部分には円板状の栓部材3が挿着され、この栓部材3によって口部2が密栓されるようになっている。栓部材3は、ゴム、合成樹脂、金属、それらを組合せたもの、吸液性素材等から形成されるものであって、開栓時に容器1内に落下するようになっている。
【0018】
押圧部材5は、容器1の口部2の内側に挿着される筒状の押圧部6と、押圧部6の上端に一体に設けられる揮散部材8を保持するための保持部7とから構成されている。押圧部6は、口部2の全長と同じ長さ又は全長よりもやや長い長さに形成され、下端が栓部材3の上面に接触する位置まで挿入されるようになっている。保持部7は揮散部材8の形状に応じた形状に形成されるものであって、上面側に揮散部材8が装着されるようになっている。
【0019】
揮散部材8は、紙、織布、不織布、スポンジ、吸液性素材等から形成されるものであって、円形、半円形、三角形、四角形、六角形等の適宜の形状に形成されるものである。
【0020】
重り4は、ガラス、合成樹脂、ゴム、金属、それらの組合せ、吸水性素材等から形成されるものであって、球状、半球状、円柱状、角柱状、三角錐、四角錐等の適宜の形状に形成されるものである。
【0021】
吸上げ部材9は、パルプ、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂、吸液性素材等から形成されるものであって、糸状、繊維状、紐状、網目状繊維を用いた織布、不織布、紙等の形状に形成されるものである。吸上げ部材9の一端は接着剤等によって揮散部材8に連結されるとともに、他端は接着剤等によって重り4に連結されるようになっている。
【0022】
この場合、前述したように、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とが一致するように、揮散部材8の揮散面積を設定する。
【0023】
そして、上記のように構成したこの実施の形態による揮散装置を室内、車内等の所定の位置に設置し、押圧部材5を押圧すると、押圧部6によって栓部材3が下方に押圧されて容器1内に落下して容器1の口部2が開栓され、このとき重り4も一緒に落下して液状薬剤10中に浸され、重り4に連結している吸上げ部材9を介して液状薬剤10が揮散部材8に吸上げられ、揮散部材8において液状薬剤10中の薬効成分が空気中に揮散することになる。
【0024】
上記のように構成したこの実施の形態による揮散装置にあっては、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とが一致するように、揮散部材8の揮散面積を設定しているので、周囲温度が上昇して揮散部材8の単位面積当りの揮散量が増大しても、揮散部材8全体としての揮散量が増大することはない。
【0025】
すなわち、吸上げ部材9の吸上げ量は温度変化に影響されることなくほぼ一定であるので、周囲の温度上昇によって揮散部材8の単位面積当りの揮散量が増大しても、揮散部材8全体としての揮散面積は減少することになり、揮散部材8全体としての揮散量が増大することはない。
【0026】
したがって、周囲の温度変化に影響されることなく、一定の薬効(芳香、消臭、防虫等)の強さが得られることになる。また、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とを一致させるだけで足りるので、全体としての部品点数が増大することはなく、安価なものを提供することができることになる。さらに、従来のもののように、スリットの開閉度を調整するような繁雑な作業を一切必要とすることはなく、一定の揮散量が得られることになる。
【0027】
なお、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とを一致させる場合、図3に示すように、吸上げ部材9に吸上げ量を調整する調整機構20を装着してもよいものである。
【0028】
調整機構20は、中心部を吸上げ部材9が挿通する筒状の本体部21と、本体部21に螺着されるねじ部22とで構成したものである。そして、ねじ部22の先端と本体部21の内面との間で吸上げ部材9を締め付けることによって吸上げ部材9の吸上げ量を調整することができるものである。なお、調整機構20として、前述したように、「吸上げ部材9をクリップで締め付ける(図4参照)」、「吸上げ部材9を熱で潰す」、「吸上げ部材9を撥水剤(撥油剤)で処理する」、「吸上げ部材9に結び目を作る」等も考えられる。なお、揮散部にスリットを設けて、スリットの開閉度により揮散量を調節する機構を併用してもよいものである。
【0029】
図5及び図6には、この発明による揮散装置の第2の実施の形態が示されている。この揮散装置は、栓部材3と押圧部材5との間に形成される空間内に、薬剤15を収納したものであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様である。
【0030】
薬剤15としては、液状の防虫剤、消臭剤、芳香剤等の薬剤をセルロースビーズ、シリカゲル等に含浸したものを用いることができる。
【0031】
そして、この実施の形態に示すものにあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同様に、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とが一致するように、揮散部材8の揮散面積を設定しているので、周囲温度が上昇して揮散部材8の単位面積当りの揮散量が増大しても、揮散部材8全体としての揮散量が増大することはなく、一定の揮散量が得られることになる。
【0032】
したがって、周囲の温度変化に影響されることなく、一定の薬効(芳香、消臭、防虫等)の強さが得られることになる。また、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とを一致させるだけで足りるので、全体としての部品点数が増大することはなく、安価なものを提供することができることになる。さらに、従来のもののように、スリットの開閉度を調整するような繁雑な作業が不要となる。
【0033】
なお、この実施の形態においても、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とを一致させる場合に、図3又は図4に示すような構成の調整機構20を使用してもよいものである。また、この実施の形態においては、栓部材3を開栓したときに、空間内に収納されている薬剤15も液状薬剤中に落下することになるので、落下した薬剤15は含浸されている薬剤が徐々に液状薬剤10中に染み出し、染み出した薬剤は液状薬剤10と一緒に吸上げ部材9を介して揮散部材8に導かれ、揮散部材8において薬効成分が空気中に揮散することになるものである。
【0034】
図7及び図8には、この発明による揮散装置の第3の実施の形態が示されている。この揮散装置は、重りを使用せずに栓部材3に直接に吸上げ部材9を連結するようにしたものであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様である。
【0035】
そして、この実施の形態に示すものにあっても前記第1の実施の形態に示すものと同様に、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とが一致するように、揮散部材8の揮散面積を設定しているので、周囲温度が上昇して揮散部材8の単位面積当りの揮散量が増大しても、揮散部材8全体としての揮散量が増大することはなく、一定の揮散量が得られることになる。
【0036】
したがって、周囲の温度変化に影響されることなく、一定の薬効(芳香、消臭、防虫等)の強さが得られることになる。また、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とを一致させるだけで足りるので、全体としての部品点数が増大することはなく、安価なものを提供することができることになる。さらに、従来のもののように、スリットの開閉度を調整するような繁雑な作業が不要となる。
【0037】
なお、この実施の形態においても、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とを一致させる場合に、図3又は図4に示すような構成の調整機構20を使用してもよいものである。また、この実施の形態においても、第2の実施の形態に示すものと同様に、栓部材3の上部に形成される空間内に薬剤を収納しておくことにより、栓部材3の開栓の際に第2の実施の形態に示すものと同様の効果が得られるものである。
【0038】
図9及び図10には、この発明による揮散装置の第4の実施の形態が示されている。この揮散装置は、重りを使用せずに栓部材3に吸上げ部材9を接触させて、栓部材3の開栓の際に吸上げ部材9の下端部が自重で液状薬剤10中に浸るように構成したものであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様である。
【0039】
そして、この実施の形態に示すものにあっても前記第1の実施の形態に示すものと同様に、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とが一致するように、揮散部材8の揮散面積を設定しているので、周囲温度が上昇して揮散部材8の単位面積当りの揮散量が増大しても、揮散部材8全体としての揮散量が増大することはなく、一定の揮散量が得られることになる。
【0040】
したがって、周囲の温度変化に影響されることなく、一定の薬効(芳香、消臭、防虫等)の強さが得られることになる。また、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とを一致させるだけで足りるので、全体としての部品点数が増大することはなく、安価なものを提供することができることになる。さらに、従来のもののように、スリットの開閉度を調整するような繁雑な作業が不要となる。
【0041】
なお、この実施の形態においても、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とを一致させる場合に、図3又は図4に示すような構成の調整機構20を使用してもよいものである。また、この実施の形態においても、第2の実施の形態に示すものと同様に、栓部材3の上部に形成される空間内に薬剤を収納しておくことにより、栓部材3の開栓の際に第2の実施の形態に示すものと同様の効果が得られるものである。
【0042】
図11及び図12には、この発明による揮散装置の第5の実施の形態が示されている。この揮散装置は、金属製のバネの周囲に吸液性素材を巻回させたものを吸上げ部材9としたものであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様である。
【0043】
そして、この実施の形態に示すものにあっても前記第1の実施の形態に示すものと同様に、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とが一致するように、揮散部材8の揮散面積を設定しているので、周囲温度が上昇して揮散部材8の単位面積当りの揮散量が増大しても、揮散部材8全体としての揮散量が増大することはなく、一定の揮散量が得られることになる。
【0044】
したがって、周囲の温度変化に影響されることなく、一定の薬効(芳香、消臭、防虫等)の強さが得られることになる。また、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とを一致させるだけで足りるので、全体としての部品点数が増大することはなく、安価なものを提供することができることになる。さらに、従来のもののように、スリットの開閉度を調整するような繁雑な作業が不要となる。
【0045】
なお、この実施の形態においても、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とを一致させる場合に、図3又は図4に示すような構成の調整機構20を使用してもよいものである。また、この実施の形態においても、第2の実施の形態に示すものと同様に、栓部材3の上部に形成される空間内に薬剤を収納しておくことにより、栓部材3の開栓の際に第2の実施の形態に示すものと同様の効果が得られるものである。
【0046】
図13及び図14には、この発明による揮散装置の第6の実施の形態が示されている。この薬剤揮散装置は、シート状のものを折り畳んで蛇腹状に形成したものを吸上げ部材9としたものであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様である。
【0047】
そして、この実施の形態に示すものにあっても前記第1の実施の形態に示すものと同様に、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とが一致するように、揮散部材8の揮散面積を設定しているので、周囲温度が上昇して揮散部材8の単位面積当りの揮散量が増大しても、揮散部材8全体としての揮散量が増大することはなく、一定の揮散量が得られることになる。
【0048】
したがって、周囲の温度変化に影響されることなく、一定の薬効(芳香、消臭、防虫等)の強さが得られることになる。また、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とを一致させるだけで足りるので、全体としての部品点数が増大することはなく、安価なものを提供することができることになる。さらに、従来のもののように、スリットの開閉度を調整するような繁雑な作業が不要となる。
【0049】
なお、この実施の形態においても、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とを一致させる場合に、図3又は図4に示すような構成の調整機構20を使用してもよいものである。また、この実施の形態においても、第2の実施の形態に示すものと同様に、栓部材3の上部に形成される空間内に薬剤を収納しておくことにより、栓部材3の開栓の際に第2の実施の形態に示すものと同様の効果が得られるものである。
【0050】
図15及び図16には、この発明による揮散装置の第7の実施の形態が示されている。この揮散装置は、押圧部材5の押圧部6と保持部7とを別体に形成したものであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様である。
【0051】
この場合、押圧部6の上端には押圧部6が容器1内に落下するのを防止するための係止部6aが一体に設けられている。保持部7の下面中央部には筒状の支持部7aが一体に設けられ、この支持部7aの内周側に容器1の口部2の外周面及び係止部6aの外周面が相対的にスライド可能に位置するようになっている。
【0052】
そして、押圧部材5によって栓部材3を押圧するには、保持部7を揮散部材8と一体に下方に押圧して、揮散部材8の下面側を押圧部6の係止部6aの上面側に当接させ、この状態から保持部7、揮散部材8及び押圧部6を更に下方に押圧すればよい。
【0053】
そして、この実施の形態に示すものにあっても前記第1の実施の形態に示すものと同様に、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とが一致するように、揮散部材8の揮散面積を設定しているので、周囲温度が上昇して揮散部材8の単位面積当りの揮散量が増大しても、揮散部材8全体としての揮散量が増大することはなく、一定の揮散量が得られることになる。
【0054】
したがって、周囲の温度変化に影響されることなく、一定の薬効(芳香、消臭、防虫等)の強さが得られることになる。また、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とを一致させるだけで足りるので、全体としての部品点数が増大することはなく、安価なものを提供することができることになる。さらに、従来のもののように、スリットの開閉度を調整するような繁雑な作業が不要となる。
【0055】
なお、この実施の形態においても、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とを一致させる場合に、図3又は図4に示すような構成の調整機構20を使用してもよいものである。また、この実施の形態においても、第2の実施の形態に示すものと同様に、栓部材3の上部に形成される空間内に薬剤を収納しておくことにより、栓部材3の開栓の際に第2の実施の形態に示すものと同様の効果が得られるものである。
【0056】
図17及び図18には、この発明による揮散装置の第8の実施の形態が示されている。この揮散装置は、容器1の口部2にキャップ状の蓋部材11を被嵌させるとともに、蓋部材11の中心部の容器1内外を連通する連通孔13内に押圧部材5の押圧部6を挿着し、連通孔13を栓部材3で密栓し、蓋部材11に押圧部材5の保持部7を装着したものであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様である。
【0057】
押圧部材5の保持部7には筒状の支持部7aが一体に設けられ、この支持部7aの内周側に蓋部材11の外周面がスライド可能に位置するようになっている。蓋部材11の下面中央部には下方に突出する筒状の突起12が一体に設けられ、この突起12の中心部に容器1内外を連通する連通孔13が形成されるようになっている。栓部材3の上部には突起12の下端部が嵌合し得る凹部3aが形成され、この凹部3a内に突起12の下端部を嵌合させることで、連通孔13が密栓されるようになっている。
【0058】
そして、押圧部材5によって栓部材3を押圧する場合には、保持部7を揮散部材8と一体に下方に押圧させて、保持部7の下面側を押圧部6の係止部6aの上面側に当接させるとともに、この状態で保持部7、揮散部材8及び押圧部6を一体に下方に押圧すればよい。
【0059】
そして、この実施の形態に示すものにあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同様に、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とが一致するように、揮散部材8の揮散面積を設定しているので、周囲温度が上昇して揮散部材8の単位面積当りの揮散量が増大しても、揮散部材8全体としての揮散量が増大することはなく、一定の揮散量が得られることになる。
【0060】
したがって、周囲の温度変化に影響されることなく、一定の薬効(芳香、消臭、防虫等)の強さが得られることになる。また、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とを一致させるだけで足りるので、全体としての部品点数が増大することはなく、安価なものを提供することができることになる。さらに、従来のもののように、スリットの開閉度を調整するような繁雑な作業が不要となる。
【0061】
なお、この実施の形態においても、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とを一致させる場合、図3又は図4に示すような構成の調整機構20を使用してもよいものである。また、この実施の形態においても、栓部材3の上部に形成される空間内に薬剤を収納しておくことにより、第2の実施の形態に示すものと同様の効果が得られるものである。
【0062】
図19及び図20には、この発明による揮散装置の第9の実施の形態が示されている。この揮散装置は、容器1の口部2に筒状の蓋部材11を挿着するとともに、蓋部材11の中心部の容器1内外を連通する連通孔13内に押圧部材5の押圧部6を挿着し、蓋部材11の容器1内に突出している下端部にキャップ状の栓部材3を装着して連通孔13を密栓し、押圧部6の上部に押圧部材5の内面側に揮散部材8を装着した保持部7を装着したものであって、その他の構成は前記第8の実施の形態に示すものと同様である。
【0063】
そして、この実施の形態に示すものにあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同様に、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とが一致するように、揮散部材8の揮散面積を設定しているので、周囲温度が上昇して揮散部材8の単位面積当りの揮散量が増大しても、揮散部材8全体としての揮散量が増大することはなく、一定の揮散量が得られることになる。
【0064】
したがって、周囲の温度変化に影響されることなく、一定の薬効(芳香、消臭、防虫等)の強さが得られることになる。また、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とを一致させるだけで足りるので、全体としての部品点数が増大することはなく、安価なものを提供することができることになる。さらに、従来のもののように、スリットの開閉度を調整するような繁雑な作業が不要となる。
【0065】
なお、この実施の形態においても、使用最低温度における吸上げ部材9の最大吸上げ量と揮散部材8の揮散量とを一致させる場合、図3又は図4に示すような構成の調整機構20を使用してもよいものである。また、この実施の形態においても、栓部材3の上部に形成される空間内に薬剤を収納しておくことにより、第2の実施の形態に示すものと同様の効果が得られるものである。
【0066】
【発明の効果】
この発明は前記のように構成して、使用最低温度における吸上げ部材の最大吸上げ量と揮散部材の揮散量とを一致させるように、揮散部材の揮散面積を設定したことにより、周囲温度が上昇して揮散部材の単位面積当りの揮散量が増大しても、揮散部材全体としての揮散量が増大することはなく、一定の揮散量が得られることになる。したがって、周囲の温度変化に影響されることなく、常に一定の薬効(芳香、消臭、防虫等)の強さが得られることになる。また、吸上げ部材の吸上げ量を調整機構によって調整できるようにしたことにより、吸上げ部材の吸上げ量を調整することによっても、使用最低温度における揮散部材の揮散面積と吸上げ部材の最大吸上げ量とを一致させることができる。したがって、この場合にも、周囲の温度変化に影響されることなく、常に一定の薬効(芳香、消臭、防虫等)の強さが得られることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による揮散装置の第1の実施の形態を示した概略断面図であり、使用開始前の状態を示した概略断面図である。
【図2】図1に示すものの使用開始後の状態を示した概略断面図である。
【図3】図1に示すものの変形例を示した部分拡大断面図である。
【図4】図1に示すものの他の変形例を示した部分拡大断面図である。
【図5】この発明による揮散装置の第2の実施の形態を示した概略断面図であり、使用開始前の状態を示した概略断面図である。
【図6】図5に示すものの使用開始後の状態を示した概略断面図である。
【図7】この発明による揮散装置の第3の実施の形態を示した概略断面図であり、使用開始前の状態を示した概略断面図である。
【図8】図7に示すものの使用開始後の状態を示した概略断面図である。
【図9】この発明による揮散装置の第4の実施の形態を示した概略断面図であり、使用開始前の状態を示した概略断面図である。
【図10】図9に示すものの使用開始後の状態を示した概略断面図である。
【図11】この発明による揮散装置の第5の実施の形態を示した概略断面図であり、使用開始前の状態を示した概略断面図である。
【図12】図11に示すものの使用開始後の状態を示した概略断面図である。
【図13】この発明による揮散装置の第6の実施の形態を示した概略断面図であり、使用開始前の状態を示した概略断面図である。
【図14】図13に示すものの使用開始後の状態を示した概略断面図である。
【図15】この発明による揮散装置の第7の実施の形態を示した概略断面図であり、使用開始前の状態を示した概略断面図である。
【図16】図15に示すものの使用開始後の状態を示した概略断面図である。
【図17】この発明による揮散装置の第8の実施の形態を示した概略断面図であり、使用開始前の状態を示した概略断面図である。
【図18】図17に示すものの使用開始後の状態を示した概略断面図である。
【図19】この発明による揮散装置の第9の実施の形態を示した概略断面図であり、使用開始前の状態を示した概略断面図である。
【図20】図19に示すものの使用開始後の状態を示した概略断面図である。
【符号の説明】
1……容器
2……口部
3……栓部材
3a……凹部
4……重り
5……押圧部材
6……押圧部
6a……係止部
7……保持部
7a……支持部
8……揮散部材
9……吸上げ部材
10……液状薬剤
11……蓋部材
12……突起
13……連通孔
15……薬剤
20……調整機構
21……本体部
22……ねじ部

Claims (11)

  1. 上部に筒状の口部を有し内部に液状薬剤が充填される容器と、
    前記口部の上方に保持され吸液性素材からなる揮散部材と、
    前記口部に挿通され前記揮散部材に一部が接触するとともに、一部が前記容器内の液状薬剤に接触する吸液性素材からなる吸上げ部材とを具え、
    20℃以下で選定される使用最低温度における前記揮散部材の揮散量と前記吸上げ部材の最大吸上げ量とを一致させたことを特徴とする揮散装置。
  2. 上部に筒状の口部を有し内部に液状薬剤が充填される容器と、
    前記口部を密栓するとともに、押圧されることにより容器内に落下して前記口部を開栓する栓部材と、
    一部が前記口部の上方に位置し、一部が前記口部内に位置して前記栓部材を押圧し得る押圧部材と、
    前記口部の上方に保持され吸液性素材からなる揮散部材と、
    前記口部に挿通され一部が前記揮散部材に接触するとともに、一部が前記栓部材に連結される吸液性素材からなる吸上げ部材とを具え、
    20℃以下で選定される使用最低温度における前記揮散部材の揮散量と前記吸上げ部材の最大吸上げ量とを一致させたことを特徴とする揮散装置。
  3. 上部に筒状の口部を有し内部に液状薬剤が充填される容器と、
    前記口部を密栓するとともに、押圧されることにより容器内に落下して前記口部を開栓する栓部材と、
    一部が前記口部の上方に位置し、一部が前記口部内に位置して前記栓部材を押圧し得る押圧部材と、
    前記口部の上方に保持され吸液性素材からなる揮散部材と、
    前記口部に挿通され一部が前記揮散部材に接触するとともに、一部が栓部材の開栓の際に自重で液状薬剤に浸るように構成され吸液性素材からなる吸上げ部材とを具え、
    20℃以下で選定される使用最低温度における前記揮散部材の揮散量と前記吸上げ部材の最大吸上げ量とを一致させたことを特徴とする揮散装置。
  4. 上部に筒状の口部を有し内部に液状薬剤が充填される容器と、
    前記口部を密栓するとともに、押圧されることにより容器内に落下して前記口部を開栓する栓部材と、
    該栓部材の上部に載置される重りと、
    一部が前記口部の上方に位置し、一部が前記口部内に位置して前記栓部材を押圧し得る押圧部材と、
    前記口部の上方に保持され吸液性素材からなる揮散部材と、
    前記口部に挿通され一部が前記重りに連結されるとともに、一部が前記揮散部材に接触する吸液性素材からなる吸上げ部材とを具え、
    20℃以下で選定される使用最低温度における前記揮散部材の揮散量と前記吸上げ部材の最大吸上げ量とを一致させたことを特徴とする揮散装置。
  5. 上部に筒状の口部を有し内部に液状薬剤が充填される容器と、
    前記口部に装着されるとともに、容器内外を連通する筒状の連通孔を有する蓋部材と、
    前記連通孔を密栓するとともに、押圧されることにより容器内に落下して前記連通孔を開栓する栓部材と、
    一部が前記口部の上方に位置し、一部が前記口部内に位置して前記栓部材を押圧し得る押圧部材と、
    前記口部の上方に保持され吸液性素材からなる揮散部材と、
    前記連通孔に挿通され一部が前記揮散部材に接触するとともに、一部が前記栓部材に連結される吸液性素材からなる吸上げ部材とを具え、
    20℃以下で選定される使用最低温度における前記揮散部材の揮散量と前記吸上げ部材の最大吸上げ量とを一致させたことを特徴とする揮散装置。
  6. 上部に筒状の口部を有し内部に液状薬剤が充填される容器と、
    前記口部に装着されるとともに、容器内外を連通する筒状の連通孔を有する蓋部材と、
    前記連通孔を密栓するとともに、押圧されることにより容器内に落下して前記連通孔を開栓する栓部材と、
    該栓部材の上部に載置される重りと、
    一部が前記口部の上方に位置し、一部が前記口部内に位置して前記栓部材を押圧し得る押圧部材と、
    前記口部の上方に保持され吸液性素材からなる揮散部材と、
    前記連通孔に挿通され一部が前記揮散部材に接触するとともに、一部が前記重りに連結される吸液性素材からなる吸上げ部材とを具え、
    20℃以下で選定される使用最低温度における前記揮散部材の揮散量と前記吸上げ部材の最大吸上げ量とを一致させたことを特徴とする揮散装置。
  7. 前記吸上げ部材に吸上げ量を調整する調整機構を設けた請求項1〜記載の揮散装置。
  8. 前記揮散部材を前記押圧部材に装着した請求項記載の揮散装置。
  9. 前記栓部材は吸液性素材からなる請求項記載の揮散装置。
  10. 前記重りは吸液性素材からなる請求項又は記載の揮散装置。
  11. 前記栓部材の上方に密閉された空間を形成し、該空間内に薬剤を収納した請求項10記載の記載装置。
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