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JP4251276B2 - 放電灯点灯装置及び照明器具 - Google Patents

放電灯点灯装置及び照明器具 Download PDF

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JP4251276B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は高輝度放電灯を矩形波交流電圧により点灯させるための放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開2000−340383号公報
【0003】
図20に従来例の構成を示す。DC電源1からの直流電圧を、ランプを点灯させることの出来る電圧へDC/DCコンバータ2で昇降圧し、フルブリッジインバータ3によりDC電圧をAC電圧(矩形波)に変換し、メタルハライドランプのような高輝度放電灯4に印加することで点灯させる。また、イグナイタ回路5は始動時に放電灯4をブレークダウンさせるための高電圧を印加するためのものである。
【0004】
DC−DCコンバータ2は、ランプ電力を定電力制御している。その電力値は例えば図22のように、ランプの初期光束の瞬間立ち上げのために時間経過と共にランプ電力指令値を変化させている。
【0005】
図20の従来例では、ランプ電力の制御にマイコン20を用いている。また、フルブリッジインバータ3の極性反転制御にもマイコン20を用いている。その動作を図21のフローチャートに示す。図中、#1〜#13はプログラムのステップを示す。
【0006】
以下、従来例の制御動作を説明する。以下の制御手順1)〜4)は図20のハードウェアの動作を示しており、#1〜#13は図21のソフトウェアの動作を示している。
1)DC/DCコンバータ2の出力電圧(ランプ電圧)を抵抗R1,R2、電圧検出回路13を介してマイコン20に入力する。
2)DC/DCコンバータ2の出力電流(ランプ電流)を抵抗R3、電流検出回路14を介してマイコン20に入力する。
【0007】
3)以下のマイコン制御により、1次側電流指令値Isを制御する。図21の#1では、極性反転後、所定時間が経過しているかどうか判断する。所定時間が経過していないときには、#2〜#9の制御を行なわない。#2では、A/D変換によりランプ電圧を読み込む。#3では、平均化処理部21により、ランプ電圧の読み込み値に過去値を合わせて平均化することで、ランプ電圧を平均化して平均化電圧値(ランプ電圧平均値)を求める。平均化の一例を挙げると、検出値を最新値から3値記憶(読み込み時に更新)しておき、次の最新値を読み込んだとき、記憶された3値と足し合わせて4で割る。#4では、マイコン20内に持っているランプ電力指令値テーブル23を参照し、その時のランプ電圧に適したランプ電力指令値を読み出す。#5では、演算処理部24により、(ランプ電力指令値/ランプ電圧平均値)の計算式により、ランプ電流指令値を演算する。#6では、A/D変換によりランプ電流を読み込む。#7では、平均化処理部22により、ランプ電流の読み込み値に過去値を合わせて平均化することで、ランプ電流を平均化して平均化電流値を求める。#8では、比較演算処理部25により、ランプ電流指令値と平均化電流値を比較演算する。#9では、比較演算結果により、1次側電流指令値Isを変更する。
【0008】
4)コンパレータCPにより1次側電流検出値Idと前記1次側電流指令値Isを比較し、DC−DCコンバータ2をスイッチングする。
#10では、フルブリッジインバータ3の前回反転時から反転周期が経過しているかを判定し、時間経過していた場合、#11に分岐する。#11では、反転周期が経過しているとき、フルブリッジインバータ3に反転命令を出す。
5)反転命令がある場合、フルブリッジインバータ3の出力極性を反転させる。
#12では、極性反転後の時間を計算する。#13では、その他の制御を行なう。
【0009】
以上の動作によって、定電力制御を行なっている。ただし、前記ランプ電圧及びランプ電流の検出は、フルブリッジインバータ3の極性反転よりはるかに短い周期で行なう。つまり、図21の#1〜#13のループは極性反転周期に比べてはるかに短い周期で繰り返される。#12を実行するたびに、極性反転後の経過時間を記憶している変数tに前回#12を実行したときからの経過時間Δtを加算する。具体的には、マイコン20はタイマーを備えているので、前回#12を実行したときの時間t0と今回#12を実行したときの時間t1の差分を求めることで、前回#12を実行したときからの経過時間Δt=t1−t0を計算できるので、これを極性反転後の経過時間を記憶している変数tに加算する。#10で反転周期が経過したことを判定するには、変数tが極性反転周期Tよりも大きくなったときに、#11に分岐するように構成すれば良い。#11では、フルブリッジインバータ3の出力極性を反転させると共に、t=0にリセットする。極性反転後の所定時間が経過するまでは#2〜#9の制御をスキップするべく、#1では極性反転周期Tよりも十分に短い所定時間τと極性反転後の経過時間を記憶している変数tを比較し、t≦τであれば#2〜#9の制御をスキップする。つまり、1次側電流指令値Isの変更はしない。t>τであれば、ランプ電圧やランプ電流が安定してくるので、#2〜#9の制御を再開する。
【0010】
なお、#13のその他の制御では、ランプ電力指令値を図22のように時間の経過と共に変化させる。つまり、点灯初期では過大なランプ電力を注入して、光束を急速に立ち上げて、安定点灯に移行するにつれて、ランプ電力を定格電力に収束させる。
【0011】
上述のように、点灯初期はランプ電圧が低く、ランプ電流も大きいため、図23に示すように反転時に大きなリンギングが発生する。安定点灯に近づくにつれてリンギングは減っていく。このとき、ランプ電流やランプ電圧のリンギングした値をそのまま用いて制御を行なうと、ランプがちらついてしまう等の問題があった。そこで、低周波インバータの極性反転時、フルブリッジのスイッチング素子がすべてオフになったときから所定の時間τではランプ電圧およびランプ電流の検出を停止し、1次電流指令値Isの変更も停止させていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
図23に示すように、点灯初期では、極性反転時に大きなリンギングが発生するので、所定時間τは検出及び制御を停止させている。一方、図24から分かるように、安定期になると、オーバーシュートは略おさまるから、検出及び制御を停止させる必要のある期間は、所定時間τよりも短いτ1の期間となる。しかし、従来は、安定期においても点灯初期と同様に、同じ所定時間τは検出及び制御の停止を行なっていた。そのため、安定期において、実質的な制御時間が少なくなってしまい、ランプの安定性の低下から、ちらつきが発生するといった問題があった。特に、マイコンによる制御など離散的な制御の場合では制御時間を多くしないと、ちらつきが発生してしまっていた。
【0013】
本発明は上述のような点に鑑みてなされたものであり、ランプの状態に応じて、極性反転時の検出及び制御の停止時間を変更することで実質的な制御時間を増加させ、ランプの安定性を向上させることを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、上記の課題を解決するために、図20に示すように、直流電源1と、直流電源1からの直流電圧を昇降圧するDC−DCコンバータ2と、DC−DCコンバータ2から出力される直流電圧を交流電圧に変換するインバータ3と、インバータ3の出力を受ける放電灯4と、前記DC−DCコンバータ2の出力電圧を検出する電圧検出回路13と、前記DC−DCコンバータ2の出力電流を検出する電流検出回路14と、前記2つの検出回路13,14の検出出力を受けて所定の電力を前記放電灯4に供給するようにDC−DCコンバータ2を制御する制御部20とを備え、前記インバータ3の極性反転直後に前記インバータ3のスイッチング素子がオンした後の所定時間、電圧検出値もしくは電流検出値の少なくとも一方について極性反転前の検出値に基づいて前記DC−DCコンバータ2を制御する放電灯点灯装置において、前記所定時間をランプ4の状態に応じて可変としたことを特徴とするものである。
【0015】
また、同じ課題を解決するための別の手段として、インバータ3の極性反転直後に、電圧又は電流の検出値が極性反転前の安定した電圧又は電流の検出値に対して所定値以上変化しているときに、極性反転前の検出値に基づいてDC−DCコンバータ2を制御するように構成しても良い。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1は実施の形態1の制御を実現するフローチャートである。本実施の形態の回路構成は従来例(図20)と同様である。また、フローチャートの大部分は従来例と同様であるために、同一要素には同一符号を付けることで説明を省略する。従来例と異なる点は、制御動作にあるため、制御動作について以下に詳細に示す。
【0017】
フルブリッジインバータの極性反転時のリンギングは、点灯初期から安定点灯へと変化するにつれて、図4の(A)→(B)→(C)のように減少していく。また、それと同期する形で図3に示すようにランプ電圧値は上昇していき、安定状態で略フラットになる。図4の(A),(B),(C)は図3のA,B,Cの部分の拡大図である。
【0018】
このようなランプ電圧の特性を利用して、極性反転前の電圧平均値に応じて検出及び制御停止時間を決めることで、不必要な検出および制御停止時間を減らすことができ、制御時間を増やすことができ、ランプの安定化につながる。
【0019】
図1のフローチャートにおいて、従来例と異なる点は以下の通りである。#1では、極性反転後の経過時間Tと、極性反転時に決めた検出および制御停止時間T1を比較する。T≦T1の時には、#2〜#9の制御を行なわない。#11では、反転周期が経過しているとき、フルブリッジインバータ3に反転命令を出す。また、極性反転後の時間をT=0にクリアする。#11−1では、図2のようなテーブルより、反転前の平均化ランプ電圧に依存して決まる、検出および制御停止時間T1を読み出す。
【0020】
上述のような制御とすることにより、従来、安定期においても検出及び制御停止時間が長く、ランプのちらつきの原因となっていたところが、ランプ電圧値を監視するだけで、検出及び制御停止時間T1を短くでき、その効果で実質的な制御時間を延ばすことにより、より安定点灯できるようになる。
【0021】
上述の例では、検出及び制御停止時間T1として、図2のような直線を用いているが、当然、図5のようにランプの状態に応じた曲線を用いると、より精度の高い制御が可能となる。また、同様に図6のように2値化(もしくは多段化)することにより、テーブルを持つこともなく、より高速な制御が可能となる。
【0022】
(実施の形態2)
図7は実施の形態2の制御を実現するフローチャートである。本実施の形態の回路構成は従来例(図20)と同様である。また、フローチャートの大部分は従来例および実施の形態1と同様であるために、同一要素には同一符号を付けることで説明を省略する。従来例および実施の形態1と異なる点は、制御動作にあるため、制御動作について以下に詳細に示す。
【0023】
実施の形態1と異なる点は、実施の形態1ではランプ電圧値に対して検出及び制御停止時間T1を決めていたことに対し、本実施の形態では、図8に示すように、ランプ電流値に対して検出及び制御停止時間T2を決めている点である。
【0024】
フルブリッジインバータの極性反転時のリンギングは、点灯初期から安定点灯へと変化するにつれて、図10の(A)→(B)→(C)のように減少していく。また、それと同期する形で図9に示すようにランプ電流値は減少していき、安定状態で略フラットになる。図10の(A),(B),(C)は図9のA,B,Cの部分の拡大図である。
【0025】
このようなランプ電流の特性を利用して、極性反転前の電流平均値に応じて検出及び制御停止時間を決めることで、不必要な検出および制御停止時間を減らすことができ、それだけ実質的な制御時間を増やすことができ、ランプの安定化につながる。
【0026】
図7のフローチャートにおいて、従来例と異なる点は以下の通りである。#1では、極性反転後の経過時間Tと、極性反転時に決めた検出および制御停止時間T2を比較する。T≦T2の時には、#2〜#9の制御は行なわない。#11では、極性反転周期が経過しているとき、フルブリッジインバータ3に極性反転命令を出す。また、極性反転後の経過時間をT=0にクリアする。#11−2では、図8のようなテーブルより、極性反転前の平均化電流値に依存して決まる、検出および制御停止時間T2を読み出す。
【0027】
上述のような制御とすることにより、従来、安定期においても検出及び制御停止時間が長く、ランプのちらつきの原因となっていたところが、ランプ電流値を監視するだけで、検出及び制御停止時間を短くでき、その効果で実質的な制御時間を延ばすことにより、より安定点灯できるようになる。
【0028】
本実施の形態においても、当然、実施の形態1と同様に、図8の直線をランプの状態に応じた曲線にしたり、2値化してもよい。
また、ランプ電流の低下とリンギングの大きさの関係がランプ電力とリンギングの大きさの関係と同様の傾向となるため、ランプ電流の代わりに、ランプ電力の計算値(平均化電圧値×平均化電流値)を用いても同様の制御が可能である。
【0029】
(実施の形態3)
図11は実施の形態3の制御を実現するフローチャートである。本実施の形態の回路構成は従来例(図20)と同様である。また、フローチャートの大部分は従来例および実施の形態1と同様であるために、同一要素には同一符号を付けることで説明を省略する。従来例および実施の形態1と異なる点は、制御動作にあるため、制御動作について以下に詳細に示す。
【0030】
実施の形態1と異なる点は、実施の形態1ではランプ電圧値に対して検出及び制御停止時間T1を決めていたことに対し、本実施の形態では、図12に示すように、ランプ電力指令値に対して検出及び制御停止時間T3を決めている点である。
【0031】
図13に示すように、従来例で示したランプ電力指令値の時間経過による減少にともなって、フルブリッジインバータの極性反転時のリンギングは、図14に示すように、点灯初期から安定点灯へと変化するにつれて減少する。そこで、極性反転時にランプ電力指令値に応じて、検出および制御停止時間T3を決める(図12参照)ことで不必要な検出及び制御停止時間を減らすことができ、実質的に制御時間を増やすことができ、ランプの安定化につながる。
【0032】
図11のフローチャートにおいて、従来例と異なる点は以下の通りである。#1では、極性反転後の経過時間Tと、極性反転時に決めた検出および制御停止時間T3を比較する。T≦T3の時には、#2〜#9の制御を行なわない。#11では、極性反転周期が経過しているとき、フルブリッジインバータ3に極性反転命令を出す。また、極性反転後の経過時間をT=0にクリアする。#11−3では、図12のようなテーブルより、極性反転前のランプ電力指令値に依存して決まる、検出および制御停止時間T3を読み出す。
【0033】
上述のような制御とすることにより、従来、安定期においても検出及び制御停止時間が長く、ランプを安定点灯させることができなかったところが、ランプ電力指令値を監視するだけで、検出及び制御停止時間を短くでき、その効果で制御時間を延ばすことにより、より安定点灯できるようになる。
【0034】
また、一度点灯した後の再始動時には、ランプ電力指令値を図12のカーブの途中から始めるなどすると、再始動時の検出及び制御停止時間も短くすることができる。
【0035】
また、実施の形態1や実施の形態2と比較して、ランプ電圧値やランプ電流値といった回路の誤動作で変わってしまう可能性のある値を用いずに、マイコン単体で検出及び制御停止時間を決めることが可能となり、安定性が増す。
当然、実施の形態1と同様に、図12の直線をランプの点灯状態に応じた曲線にしたり、2値化してもよい。
【0036】
(実施の形態4)
図17に実施の形態4の構成を示す。破線で囲まれた部分の構成は図20の従来例と同様である。回路構成において、従来例と異なる点はマイコン20にランプ状態検出回路15が付加された点である。ランプ状態検出回路15の具体例を挙げると、例えば、抵抗とコンデンサによる充放電回路にスイッチを付け、前記スイッチのON/OFF制御により、点灯時にはコンデンサを充電し、消灯後にはコンデンサを放電させる。これにより、消灯前の点灯時間や消灯後の停止時間をコンデンサの電圧により概略知ることができ、そこからランプの点灯前の温度、管圧等のランプ状態を概略知ることができる。
【0037】
上述の実施の形態1〜3ではランプ電圧やランプ電流の検出値あるいはランプ電力指令値に対して検出及び制御停止時間を決めていたことに対し、本実施の形態では、点灯時のランプ状態により検出及び制御停止時間の初期値を決めると共に、その後の点灯時間に応じて検出及び制御停止時間を減少させていく点が異なる。実施の形態3の図14に示すように、点灯開始からの時間経過につれて、フルブリッジインバータ3の極性反転時のリンギングは点灯初期から安定点灯へと変化するにつれて減少する。そこで、極性反転時に点灯時間に応じて、検出および制御停止時間を決めることで不必要な検出及び制御停止時間を減らすことができ、それだけ実質的な制御時間を増やすことができ、ランプの安定化につながる。
【0038】
図15は実施の形態4の制御を実現するフローチャートである。従来例と異なる点は以下の通りである。ステップaでは、ランプを点灯させるための制御を行なう。ステップbでは、ランプの点灯を確認する、点灯していない場合、ステップa,bの制御を繰り返す。ランプが点灯しているか否かは、例えば、ランプ電圧の急減やランプ電流の通電を検知することにより判定する。ランプが点灯していた場合、ステップc以下の点灯後制御に移行する。ステップcでは、ランプ状態検出回路から、ランプ状態(ランプ状態検出回路15のコンデンサの電圧値)を読み込む。ステップdでは、ランプ状態に応じた点灯時間TIMEを初期値に設定する。この点灯時間TIMEは、ステップeを実行するたびにカウントアップされる。
【0039】
#1では、極性反転後の経過時間Tと、極性反転時に決めた検出および制御停止時間T4を比較する。T≦T4の時には、#2〜#9の制御を行なわない。#11では、極性反転周期が経過しているとき、フルブリッジインバータ3に反転命令を出す。また、極性反転後の経過時間をT=0にクリアする。#11−4では、図16のようなテーブルより、点灯時間TIMEに依存して決まる、検出および制御停止時間T4を読み出す。
【0040】
以上のように制御することにより、従来、安定期においても検出及び制御停止時間が長く、ランプのちらつきの原因となっていたところが、点灯からの経過時間を監視するだけで、検出及び制御停止時間を短くでき、その効果で実質的な制御時間を延ばすことにより、より安定点灯できるようになる。
【0041】
また、実施の形態1、2と比較すると、ランプ電圧値やランプ電流値といった回路の誤動作で変わってしまう可能性のある値を用いずに、マイコン内のタイマー単体で検出及び制御停止時間を決めることが可能となり、安定性が高まる。
【0042】
また、再始動時のランプ状態を読み込むことにより、再始動時における検出及び制御停止時間の調整も可能となり、安定性が高まる。
なお、実施の形態1と同様に、図16の直線をランプ状態に応じた曲線にしたり、2値化してもよい。
【0043】
(実施の形態5)
図18に実施の形態5のフローチャートを示す。回路構成は図20の従来例と同様である。本実施の形態においては、実際のランプ電圧及びランプ電流のリンギングを確認して検出及び制御停止時間を設定することを特徴としている。フローの一部は従来例と同様であるため、同一要素には同一符号を付けることで説明を省略する。
【0044】
実施の形態1の図4及び実施の形態2の図10に示すように、フルブリッジインバータ3の極性反転時のリンギングは点灯初期から安定点灯に移行するにつれて減少する。そこで、極性反転直前の電圧平均値および電流平均値を記憶しておき、極性反転後、所定時間の間、実際のマイコンのA/D変換によるランプ電圧およびランプ電流の読み込み値と記憶された極性反転直前の電圧平均値および電流平均値を比較する。それらの値の差の絶対値が所定値を超えると、それらの値を読み込まない(つまり平均化しない)ようにする。
【0045】
図19に本実施の形態の制御動作を示す。図中のA、B、Cは図3の区間A、B、Cに対応している。図中、矢印は実際に検出する(読み込む)ことを意味し、点線は範囲外のため検出しない(読み込まない)ことを意味する。極性反転直前の平均値に対して、電圧所定値×2の幅の範囲は読み込み許可範囲とし、一定間隔の検出タイミングで所定時間にわたり、電圧または電流を検出する。点灯初期の区間Aではリンギングが大きく、検出及び制御停止時間は長くなる。安定点灯の区間Cではリンギングが小さくなり、検出及び制御停止時間は短くなる。点灯初期と安定点灯の中間の区間Bでは、検出及び制御停止時間は区間AとCの中間ぐらいの長さとなる。
【0046】
図18のフローチャートにおいて、従来例と異なる点を説明すると、次の通りである。#1では、極性の反転後所定時間が経過しているかどうかを判断する。所定時間が経過していると、従来例(図21)と同様の制御(#2〜#13)となる。極性の反転後、所定時間が経過していない場合、従来例に対して一部変更したステップa〜eの制御を行なう。
【0047】
ステップaでは、極性反転直前の平均化ランプ電圧値V3と読み込んだランプ電圧V1の差の絶対値|V3−V1|を計算し、その値が電圧所定値より大きい場合、#3のランプ電圧平均化を行なわない。つまり、実質的にはランプ電圧を読み込まないのと同じことになる。
【0048】
ステップbでは、極性反転直前の平均化ランプ電流値I3と読み込んだランプ電流I1の差の絶対値|I3−I1|を計算し、その値が電流所定値より大きい場合、#7〜#9の制御(ランプ電流平均化・比較演算・1次側電流指令値変更)を行なわない。つまり、実質的にはランプ電流を読み込まないのと同じことになる。
【0049】
ステップcでは、反転直前の平均化ランプ電圧値V3と読み込んだランプ電圧V1の差の絶対値|V3−V1|を計算し、その値が電圧所定値より大きい場合、#8、#9の制御(比較演算・1次側電流指令値変更)を行なわない。つまり、ステップbとステップcが追加されていることにより、ランプ電圧又はランプ電流のいずれかにリンギングがあれば、1次側電流の指令値Isは変更されない。
【0050】
ステップdでは、そのときの平均化ランプ電圧値V2をフルブリッジインバータ3の極性反転直前の平均化ランプ電圧値V3として保存する。
ステップeでは、そのときの平均化ランプ電流値I2をフルブリッジインバータ3の極性反転直前の平均化ランプ電流値I3として保存する。
【0051】
以上のように制御することにより、ランプ電圧、ランプ電流のリンギングが大きい時間の測定値のみを除外することができる。これにより、実施の形態1〜4のように、一定の所定時間にわたり検出及び制御停止時間を設定していたものに対して、安定点灯に近づくにつれて、検出及び制御停止時間を最短時間まで短くすることができ、よりランプを安定に点灯させることができる。
【0052】
また、実施の形態1や2では電圧値や電流値等からリンギングの大きい時間を推測していたために、経時変化(ランプは一般的に寿命末期になると、電圧が上昇する)等で、検出及び制御停止時間にばらつきが生じてしまっていた。それに対して本実施の形態においては、実際のランプ電圧及びランプ電流のリンギングを確認して検出及び制御停止時間を設定できるため、ランプの経時変化による影響を無視できて、検出及び制御停止時間をより短くし、それだけ実質的な制御時間を長くすることができ、安定点灯が可能となる。
【0053】
ランプ電圧やランプ電流が所定範囲内であるか否かを判定するための所定値は、予め設定された所定値であっても良いし、極性反転前の各平均値に対する割合で決めてもよい。
本実施の形態においては、ランプ電圧およびランプ電流の両方で読み込みの可否を判断しているが、当然、どちらか一方でもよい。
【0054】
また、たとえランプ電圧やランプ電流が極性反転前の平均値から所定値以上離れていても、平均化を行なわないだけで#8〜#9の制御を行なってもよい。また、ランプ電圧やランプ電流が極性反転前の平均値から所定値以上離れているか否かの比較を行なう前記所定時間(#1の所定時間)を、実施の形態1〜4の検出及び制御停止時間T1〜T4のように決めてもよい。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、インバータの極性反転直後に前記インバータのスイッチング素子がオンした後の所定時間、電圧検出値もしくは電流検出値の少なくとも一方について極性反転前の検出値に基づいてDC−DCコンバータを制御する放電灯点灯装置において、前記所定時間をランプ電圧やランプ電流、あるいはランプ電流の演算値、目標値などのランプの状態に応じて可変としたので、極性反転後の実質的な制御停止時間を短くすることができ、より安定点灯できるようになる。
【0056】
また、ランプ電圧やランプ電流にリンギングが生じている期間を実際に検出して、その期間は極性反転前の検出値に基づいてDC−DCコンバータを制御するように構成すれば、ランプの経時変化によるばらつきがあっても、極性反転後の実質的な制御停止時間を最短期間に設定することができ、より安定点灯できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の動作説明のためのフローチャートである。
【図2】本発明の実施の形態1におけるランプ電圧と制御停止時間の関係の一例を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態1におけるランプ電圧の時間的変化を示す波形図である。
【図4】本発明の実施の形態1における時間経過に伴うランプ電圧のリンギング収束の様子を示す波形図である。
【図5】本発明の実施の形態1におけるランプ電圧と制御停止時間の関係の他の一例を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態1におけるランプ電圧と制御停止時間の関係の別の一例を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態2の動作説明のためのフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態2におけるランプ電流と制御停止時間の関係の一例を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態2におけるランプ電流の時間的変化を示す波形図である。
【図10】本発明の実施の形態2における時間経過に伴うランプ電流のリンギング収束の様子を示す波形図である。
【図11】本発明の実施の形態3の動作説明のためのフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態3におけるランプ電力指令値と制御停止時間の関係の一例を示す説明図である。
【図13】本発明の実施の形態3におけるランプ電力指令値の時間的変化を示す波形図である。
【図14】本発明の実施の形態3における時間経過に伴うリンギング収束の様子を示す波形図である。
【図15】本発明の実施の形態4の動作説明のためのフローチャートである。
【図16】本発明の実施の形態4の点灯時間と制御停止時間の関係の一例を示す説明図である。
【図17】本発明の実施の形態4の回路図である。
【図18】本発明の実施の形態5の動作説明のためのフローチャートである。
【図19】本発明の実施の形態5の動作説明のための波形図である。
【図20】従来の放電灯点灯装置の回路図である。
【図21】従来の放電灯点灯装置の動作説明のためのフローチャートである。
【図22】従来の放電灯点灯装置におけるランプ電力指令値の時間変化を示す説明図である。
【図23】従来の放電灯点灯装置における点灯初期のランプ電圧とランプ電流及びそれらの検出値の波形図である。
【図24】従来の放電灯点灯装置における安定期のランプ電圧とランプ電流及びそれらの検出値の波形図である。
【符号の説明】
1 DC電源
2 DC−DCコンバータ
3 フルブリッジインバータ
4 ランプ(高輝度放電灯)
13 電流検出回路
14 電圧検出回路
20 マイコン

Claims (12)

  1. 直流電源と、直流電源からの直流電圧を昇降圧するDC−DCコンバータと、DC−DCコンバータから出力される直流電圧を交流電圧に変換するインバータと、インバータの出力を受ける放電灯と、前記DC−DCコンバータの出力電圧を検出する電圧検出回路と、前記DC−DCコンバータの出力電流を検出する電流検出回路と、前記2つの検出回路の検出出力を受けて所定の電力を前記放電灯に供給するようにDC−DCコンバータを制御する制御部とを備え、前記インバータの極性反転直後に前記インバータのスイッチング素子がオンした後の所定時間、電圧検出値もしくは電流検出値の少なくとも一方について極性反転前の検出値に基づいて前記DC−DCコンバータを制御する放電灯点灯装置において、前記所定時間をランプの状態に応じて可変としたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 前記所定時間を、ランプ電圧の検出値に応じて可変としたことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 前記所定時間を、ランプ電流の検出値に応じて可変としたことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  4. 前記所定時間を、ランプ電圧とランプ電流から算出されるランプ電力の演算値に応じて可変としたことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  5. 前記所定時間を、前記放電灯に電力供給する目標値に応じて可変としたことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  6. 前記所定時間を、ランプの点灯時間に応じて可変としたことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  7. 前記所定時間の初期値を、点灯時のランプの状態に応じて設定することを特徴とする請求項6記載の放電灯点灯装置。
  8. 直流電源と、直流電源からの直流電圧を昇降圧するDC−DCコンバータと、DC−DCコンバータから出力される直流電圧を交流電圧に変換するインバータと、インバータの出力を受ける放電灯と、前記DC−DCコンバータの出力電圧を検出する電圧検出回路と、前記DC−DCコンバータの出力電流を検出する電流検出回路と、前記2つの検出回路の検出出力を受けて所定の電力を前記放電灯に供給するようにDC−DCコンバータを制御する制御部とを備え、前記インバータの極性反転直後に、電圧又は電流の検出値が極性反転前の安定した電圧又は電流の検出値に対して所定値以上変化しているときに、極性反転前の検出値に基づいて前記DC−DCコンバータを制御することを特徴とする放電灯点灯装置。
  9. 前記インバータの極性反転直後に、電圧又は電流の検出値が極性反転前の安定した電圧又は電流の検出値に対して所定値以上変化しているか否かの比較動作を、極性反転直後から所定時間だけ行なうことを特徴とする請求項8記載の放電灯点灯装置。
  10. 前記極性反転前の安定した電圧又は電流の検出値として、前記所定時間経過後の検出値の少なくとも2つ以上の平均値を用いることを特徴とする請求項9記載の放電灯点灯装置。
  11. 前記所定値は、極性反転前の安定した電圧又は電流の検出値に対する割合で設定することを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の放電灯点灯装置を備えたことを特徴とする照明器具。
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