JP4250736B2 - 封緘有価証券類、封緘有価証券類作製方法、および製品保証検査装置 - Google Patents
封緘有価証券類、封緘有価証券類作製方法、および製品保証検査装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、帯体によって帯封された紙幣等の有価証券類の品質を保証する封緘有価証券類、封緘有価証券類作製方法、および封緘有価証券類の品質を検査する製品保証検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、所定の製造工程を経て製造された多数の紙幣類は、例えば千枚の紙幣類を積層して一束とした千枚束の状態にされて、他の処理工程等に送り出される。通常、千枚束の状態にされた紙幣類は、帯体によって帯封され、各紙幣類がバラバラに飛散するのを防いでいる。
また、このように紙幣類に施された帯封は、紙幣類の製造品質、計数、真贋等といった紙幣類全体の品質を保証するという封緘の機能も果たしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、紙幣類に施された帯封は、紙幣類の飛散を防止するとともに、紙幣類の封緘という役割も担っている。
【0004】
しかしながら、帯体によって帯封された帯封紙幣類については、外観を変化させることなく、帯封を一旦開封した後に、再度帯体によって施封することができる場合も考えられる
このため、帯体によって紙幣類を封緘している場合、例えば、紙幣類に施された帯封を開封して、紙幣類の変造あるいは抜き取り等の不正行為を行った後、外観を変化させることなく再度帯体によって施封することも可能である。このような場合には、紙幣類に対して行った不正行為を外観から特定することは非常に難しい。
また、紙幣類全体の品質を機械検査する際に、帯体によって紙幣類を封緘しているのみでは、必ずしも効率良く大量の紙幣類の機械検査を行うことができない。
【0005】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、有価証券類の品質を適切に保証して、有価証券類に対して行われた不正行為の有無を確実に判別することができる封緘有価証券類、封緘有価証券類作製方法、および封緘有価証券類の品質を検査する製品保証検査装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、有価証券類と、有価証券類を十文字状に帯封する横帯体と縦帯体とからなる帯体と、帯体上のうち横帯体と縦帯体との交差部において、横帯体および縦帯体の両者にまたがるようにして貼付された蛍光物質を含む製品保証テープと、を備えたことを特徴とする封緘有価証券類である。
【0007】
本発明の封緘有価証券類によれば、帯体とは別個に設けられた製品保証テープによって有価証券類の品質が保証されているので、外観を変化させることなく帯体を開封して有価証券類に不正行為を行い再度帯体を施封した場合にも、当該不正行為を発見することが可能である。
【0008】
この場合、製品保証テープは、外部から直下の情報を読みとることができる透明体からなることが好ましい。
また、製品保証テープは、強粘着特性を有することが好ましい。
また、本発明は、有価証券類を縦帯体と横帯体とからなる帯体によって十文字状に帯封した帯封有価証券類を準備する工程と、帯封有価証券類の帯体上のうち横帯体と縦帯体との交差部において、横帯体および縦帯体の両者にまたがるようにして、蛍光物質を含む製品保証テープを貼付する工程と、を備えたことを特徴とする封緘有価証券類作製方法である。
【0009】
本発明の封緘有価証券類作製方法によれば、帯封有価証券類に製品保証テープを適切に貼付することができる。
【0010】
本発明は、有価証券類を縦帯体と横帯体とからなる帯体によって十文字状に帯封した帯封有価証券類に対して、帯体上のうち横帯体と縦帯体との交差部において、横帯体および縦帯体の両者にまたがるように蛍光物質を含む製品保証テープを貼付して封緘有価証券類を作製する封緘有価証券類作製手段と、可視波長域の光、および製品保証テープの蛍光物質に対応する紫外線を封緘有価証券類に照射する照射手段と、照射手段によって照射された可視波長域の光が封緘有価証券類によって反射された反射光と、紫外線が製品保証テープに照射された際に生じる蛍光物質の励起光と、を撮像する画像取得手段と、画像取得手段が撮像した画像から、帯体の有無および位置を検出する帯体位置検出手段と、画像取得手段が撮像した画像から、製品保証テープの有無および位置を検出するテープ検出手段と、帯体位置検出手段の検出結果とテープ検出手段の検出結果とに基づいて、封緘有価証券類の品質の良否を判定する良否判定手段と、を備えたことを特徴とする製品保証検査装置である。
【0011】
本発明の製品保証検査装置によれば、帯体の有無および位置と、封緘有価証券類に貼付されている製品保証テープの有無および位置を迅速かつ効率良く確認することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、有価証券の一例として、紙幣類に適用した封緘紙幣類作製機や製品保証テープ確認機を備えた紙幣類確認集積装置の全体を示す構成図である。図2(a)、(b)は、千枚束状に積層された紙幣類を製品保証テープによって封緘した封緘紙幣類を示す構成図であり、図2(a)は封緘紙幣類の概略斜視図であり、図2(b)は封緘紙幣類の概略平面図である。図3は、帯体に貼付された記番号表示票を示す図である。図4は、製品保証テープ確認機を示す構成図であり、図5は、製品保証テープ確認機において行われる処理工程のフローチャートである。図6は、製品保証テープ確認機の画像取得部において取得された可視画像の概略図であり、図7は、製品保証テープ確認機の良否判定部において行われる封緘紙幣類の良否の判定方法を説明する図である。
【0013】
図1に示すように、紙幣類確認集積装置1は、紙幣類確認集積装置1の前段から送られてくる千枚束状の紙幣類30を帯体41により帯封した帯封紙幣類40を受け入れる受入機2と、帯封紙幣類40の品質を保証するために帯封紙幣類40に製品保証テープ55を貼付して封緘紙幣類50を作製する封緘紙幣類作製装置4(製品保証テープ貼付手段)と、を備えている。
【0014】
受入機2と封緘紙幣類作製装置4との間にはターンテーブル3が設置され、受入機2に受け入れられた帯封紙幣類40は、ターンテーブル3を介して封緘紙幣類作製装置4に送られるようになっている。
【0015】
また、封緘紙幣類作製装置4の後段には製品保証テープ確認装置5が設置されており、この製品保証テープ確認装置5は、封緘紙幣類作製装置4から送られてくる封緘紙幣類50に貼付された製品保証テープ55によって封緘紙幣類50の品質の良否を確認するようになっている。従って、封緘紙幣類作製装置4と製品保証テープ確認装置5とから製品保証検査装置が形成されることとなる。
【0016】
製品保証テープ確認装置5には製品保証テープ確認装置用モニタ9が接続されており、この製品保証テープ確認装置用モニタ9は、製品保証テープ確認装置5における各工程の過程や結果を表示するようになっている。また、製品保証テープ確認装置5にはテープ確認装置用排出部7が接続され、製品保証テープ確認装置5によって良好でないと認められた封緘紙幣類50は、製品保証テープ確認装置5に接続されたテープ確認装置用排出部7から排出されるようになっている。
【0017】
製品保証テープ確認装置5の後段には記番号表示票確認装置6が設置されており、この記番号表示票確認装置6によって封緘紙幣類50に貼付されている記番号表示票42の確認が行われるようになっている。
【0018】
記番号表示票確認装置6には記番号表示票確認装置用モニタ10が接続されており、この記番号表示票確認装置用モニタ10は、記番号表示票確認装置6における各工程の過程や結果を表示して、記番号表示票42の確認を目視にて行うことができるようになっている。また、記番号表示票確認装置6には記番号確認装置用排出部8が接続されており、記番号表示票確認装置6によって記番号表示票42の確認を十分に行うことができなかった封緘紙幣類50は、記番号確認装置用排出部8から排出されるようになっている。
【0019】
また、記番号表示票確認装置6を経た封緘紙幣類50は、紙幣類確認集積装置1の後段に設けられた紙幣類フィルム包装機等の他の処理装置(図示せず)に送られるようになっている。
【0020】
なお、千枚束状の紙幣類30は、図2(a)に示すように、百枚の紙幣類30を積層して一束とした百枚束31を10個積層して形成されるのが一般的である。また、紙幣類確認集積装置1に送られてくる帯封紙幣類40は、千枚束状の紙幣類30と、千枚束状の紙幣類30を帯封する横帯体41aおよび縦帯体41bから形成された帯体41と、を有している。紙幣類30を帯封する帯体41は、千枚束状の紙幣類30の表側面および裏側面のそれぞれにおいて、横帯体41aと縦帯体41bとが相互に十字に交差するように十文字状に巻き付けられている。また、帯封紙幣類40の横帯体41aと縦帯体41bとの交差部60における縦帯体41b上には、当該帯封紙幣類40の記番号表示票42が貼付されている。図3に示すように、記番号表示票42は、各帯封紙幣類40に帯封されている紙幣類30を識別するために帯体41上に貼付されるものであり、帯封されている紙幣類30を識別するために必要な番号等が表示されている。従って、例えば、紙幣類30に示されている「AB123000C」等の記番号が、記番号表示票42に表示されている(図2(a)及び図3参照)。なお、記番号表示票42に表示される番号等は、数字、記号、文字、これらの組み合わせでも良く、記番号表示票も単に番号票でも良い。
【0021】
次に、図1により、封緘紙幣類作製装置4の内部構成について詳述する。
封緘紙幣類作製装置4は、受入機2からターンテーブル3を介して送られてきた帯封紙幣類40を所定の貼付位置に準備する作製装置用搬送機15と、所定の貼付位置に配置された帯封紙幣類40に製品保証テープ55を規定位置に貼付するテープ貼付機16と、を有している。このテープ貼付機16は、帯封紙幣類40を十文字状に帯封する横帯体41aと縦帯体41bとの交差部60において、横帯体41aおよび縦帯体41bの両者にまたがるようにして製品保証テープ55を貼付するようになっている。このため、封緘紙幣類作製装置4によって帯封紙幣類40に製品保証テープ55が貼付されて、図2(a)および(b)に示す封緘紙幣類50が作製されることとなる。
【0022】
ところで、封緘紙幣類作製装置4によって帯封紙幣類40に貼付される製品保証テープ55は蛍光物質を含んでおり、製品保証テープ55に紫外線が照射されると蛍光物質が励起されて励起光(紫外線励起光)を発光するようになっている。また、この製品保証テープ55は透明体によって形成されており、製品保証テープ55の直下の情報を外部から読みとることができるようになっている。さらに、この製品保証テープ55は強粘着特性を有している。このため、帯封紙幣類40に貼付された製品保証テープ55は、帯封紙幣類40に強力な粘着力で接着しており、この製品保証テープ55を帯封紙幣類40からきれいに剥がすことは非常に難しい。
【0023】
次に、製品保証テープ確認装置5の構成について詳述する。
製品保証テープ確認装置5は、図4に示すように、所定の確認位置に配置された封緘紙幣類50に可視波長域の光および紫外線のそれぞれを照射する複数台(2台)の照明機(照射手段)20a、20bと、封緘紙幣類50による可視波長域の光の反射光である可視反射光および製品保証テープ55に紫外線が照射される際に生じる紫外線励起光を一時に撮像することができるエリアセンサ21と、を有している。
【0024】
エリアセンサ21には画像取得部22が接続されており、画像取得部22ではエリアセンサ21で撮像した可視反射光および紫外線励起光を可視画像として取得することができるようになっている。従って、エリアセンサ21と画像取得部22とにより画像取得手段が形成されることとなる。
【0025】
また、画像取得部22には、帯体位置検出部23(帯体位置検出手段)およびテープ検出部24(テープ検出手段)が順次接続されている。帯体位置検出部23では、画像取得部22で取得された可視画像に基づいて封緘紙幣類50を帯封するとともに横帯体41aと縦帯体41bとからなる帯体41の有無および位置を検出することができるようになっている。また、テープ検出部24では、封緘紙幣類50に貼付された製品保証テープ55の有無および位置を検出することができるようになっている。
【0026】
また、テープ検出部24には良否判定部25(良否判定手段)が接続されている。この良否判定部25は、帯体位置検出部23で検出した帯体41の位置とテープ検出部24で検出した製品保証テープ55の位置とに基づいて、品質確認対象となっている封緘紙幣類50の良否を判定することができるようになっている。
【0027】
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず、図1に示す紙幣類確認集積装置1の各装置における各工程について説明する。
【0028】
紙幣類確認集積装置1の前段において、千枚束状に積層された紙幣類30は、所定の仕上がり検査を経て、横帯体41aおよび縦帯体41bが順次巻き付けられ帯封されて帯封紙幣類40とされる。そして、帯封紙幣類40の横帯体41aと縦帯体41bとの交差部60における縦帯体41b上には、当該帯封紙幣類40の記番号表示票42が貼付される。
【0029】
このように紙幣類確認集積装置1の前段において作製された帯封紙幣類40は、紙幣類確認集積装置1の受入機2に送られ、その後、受入機2からターンテーブル3を介して封緘紙幣類作製装置4に送られる。
【0030】
封緘紙幣類作製装置4に送られた帯封紙幣類40は、図1に示す作製装置用搬送機15により所定の貼付位置に配置され、製品保証テープ55を帯封紙幣類40に貼付するために帯封紙幣類40を準備する。次に、テープ貼付機16が、所定の貼付位置に配置された帯封紙幣類40に製品保証テープ55を貼付する。この時、テープ貼付機16は、帯封紙幣類40を帯封する横帯体41aと縦帯体41bとの交差部60において、横帯体41aおよび縦帯体41bの両者にまたがるようにして、製品保証テープ55を貼付して、図2(a)、(b)に示す封緘紙幣類50を作製する。従って、帯体41の交差部60では、紙幣類30、横帯体41a、縦帯体41b、記番号表示票42、製品保証テープ55の各々が、下から順に配置される。
【0031】
このように、帯封紙幣類40に貼付された製品保証テープ55は、強粘着特性を有しており、帯封紙幣類40に強力な粘着力で接着している。このため、この製品保証テープ55を帯封紙幣類40からきれいに剥がすことは非常に難しい。
【0032】
封緘紙幣類作製装置4において作製された封緘紙幣類50は、次に、製品保証テープ確認装置5に送られる。
【0033】
製品保証テープ確認装置5に送られた封緘紙幣類50は、後述する所定の処理工程において製品保証テープ55の有無および位置を検出することにより、品質の良否が判定される。品質が良好であると判定された封緘紙幣類50は記番号表示票確認装置6に送られる。他方、品質が良好でないと判定された封緘紙幣類50は、テープ確認装置用排出部7に送られて、紙幣類確認集積装置1の外部に排出される。
【0034】
記番号表示票確認装置6に送られた封緘紙幣類50は、記番号表示票確認装置6によって記番号表示票42が確認される。この、記番号表示票42の確認は、可視波長域の光を記番号表示票42に照射してその可視反射光に基づいて行われる。
【0035】
ところで、記番号表示票42は、帯体41の交差部60において、縦帯体41bの上側に位置するとともに製品保証テープ55の下側に位置している。このため、記番号表示票42の確認のための可視波長域の光は、製品保証テープ55を介して記番号表示票42に照射される。このとき、製品保証テープ55は外部から直下の情報を読みとることができる透明体からなるので、記番号表示票42に照射される可視波長域の光を製品保証テープ55が妨げることはない。従って、記番号表示票確認装置6は、記番号表示票42が製品保証テープ55の下側に位置する場合でも、記番号表示票42を容易に確認することができる。なお、記番号表示票42に記載された記番号表示の確認は、記番号表示票確認装置用モニタ10を介した目視による手法や、センサ等(図示せず)を利用した機械的手法により行われる。
【0036】
記番号表示票確認装置6によって記番号表示票42を適切に確認することができなかった封緘紙幣類50は、記番号確認装置用排出部8から紙幣類確認集積装置1の外部に排出される。
【0037】
他方、記番号表示票確認装置6において記番号表示票42が適切に確認された封緘紙幣類50は、紙幣類確認集積装置1の後段に設けられた紙幣類フィルム包装機等の他の処理装置に送られる。
【0038】
次に、製品保証テープ確認装置5における所定の処理工程について、図4乃至図7を用いて詳述する。
図4に示す製品保証テープ確認装置5において、封緘紙幣類50は所定の確認位置に配置される。所定の確認位置に配置された封緘紙幣類50は、照明機20a、20bによって可視波長域の光と紫外線とが各々照射される。このとき、封緘紙幣類50は照射された可視波長域の光を反射し、また、封緘紙幣類50の製品保証テープ55に含まれる蛍光物質は、照射された紫外線によって励起され紫外線励起光を発光する。
【0039】
封緘紙幣類50による可視波長域の光の反射光(可視反射光)および製品保証テープ55による紫外線励起光は、エリアセンサ21により一時に撮像され、画像取得部22において図6に示す可視画像として取得される。すなわち、画像取得部22では、図6に示すように、紙幣類30の全体および紙幣類30を帯封する帯体41が可視反射光による可視画像として取得され、また、製品保証テープ55が紫外線励起光による可視画像として取得される(STEP1)(図5参照)。
【0040】
画像取得部22で取得した可視画像は帯体位置検出部23に送られ、帯体位置検出部23は紙幣類を帯封する帯体41の有無および位置を検出する(STEP2)。また、画像取得部22で取得した可視画像はテープ検出部24にも送られ、テープ検出部24は製品保証テープ55の有無および位置を検出する(STEP3)。
【0041】
帯体位置検出部23で検出された帯体41の有無および位置と、テープ検出部24で検出された製品保証テープ55の有無および位置とは良否判定部25に送られて、良否判定部25は、帯体41の位置および製品保証テープ55の位置に基づいて品質確認対象となっている封緘紙幣類50の品質の良否を判定する(STEP4)。
【0042】
この時、良否判定部25では、製品保証テープ55が規定位置に貼付されているか否かによって、品質確認対象となっている封緘紙幣類50の品質の良否が判定される。ここで製品保証テープ55を貼付する規定位置は、帯封の位置に対する製品保証テープ55の相対位置により定められる。
【0043】
すなわち、図7に示すように、製品保証テープ55が縦帯体41bの右側に突出している距離xrおよび左側に突出している距離xlと、横帯体41aが製品保証テープ55の上側に突出している距離yuおよび下側に突出している距離ydと、が求められる。そして、求められたxr、xl、yu、yd、のそれぞれが、所定の距離x1、x2およびy1、y2を用いて表される以下の式(1)および式(2)に規定された条件を満たすか否かによって、封緘紙幣類50の品質の良否が判定される。
x1 ≦ xr、xl ≦ x2 ・・・(1)
y1 ≦ yu、yd ≦ y2 ・・・(2)
式(1)および式(2)の両者を満たす場合には封緘紙幣類50の品質は良好であると判定され、他方、式(1)および式(2)のうち少なくとも一方を満たさない場合には封緘紙幣類50の品質は良好でないと判定される。
【0044】
良否判定部25で品質が良好であると判定された封緘紙幣類50は、記番号表示票確認装置6に送られる。他方、良否判定部25で品質が良好でないと判定された封緘紙幣類50は、製品保証テープ確認装置5に接続されたテープ確認装置用排出部7から紙幣類確認集積装置1の外部に排出される。
【0045】
以上説明したように、本実施の形態によれば、封緘紙幣類作製装置4において作製された封緘紙幣類50は、紙幣類30を帯封する帯体41とは別個に設けられた製品保証テープ55によって紙幣類30を封緘している。これにより、紙幣類30に施された帯封を開封して紙幣類30に対して不正行為が行われた場合には、不正行為を容易かつ確実に特定することが可能となり、紙幣類の品質を適切に保証することができる。また、製品保証テープ55は蛍光物質を含んでいるので、紫外線を照射することによって、製品保証テープ55の有無および位置を容易に特定することが可能となる。さらに、製品保証テープ55は外部から直下の情報を読みとることができる透明体から成るので、製品保証テープ55が、製品保証テープ55の直下の記番号表示票42等の情報の読みとりを妨げることはなく、封緘紙幣類50の取り扱いの利便化を図ることができる。
【0046】
また、製品保証テープ55は強粘着特性を有しているので、帯封紙幣類40に貼付された製品保証テープ55は、帯封紙幣類40に強力な粘着力で接着している。従って、帯封紙幣類40から製品保証テープ55をきれいに剥がすことは非常に難しい。このため、製品保証テープ55が帯封紙幣類40から剥がされて不正行為が行われた場合であっても、当該不正行為を容易かつ確実に特定することができる。
【0047】
また、封緘紙幣類作製装置4によって行われる上述の封緘紙幣類作製方法に従って封緘紙幣類50を作製することにより、帯封紙幣類40に製品保証テープ55を適切に貼付することができるので、所望の封緘紙幣類50を作製することができる。
【0048】
また、製品保証テープ確認装置5は、封緘紙幣類50に貼付されている製品保証テープ55の有無および位置を迅速かつ効率良く確認することができる。特に、可視波長域の光の反射光により帯体41や紙幣類30を確認することができるとともに、製品保証テープ55に含まれる蛍光物質の励起光により製品保証テープ55を容易に確認することができる。このため、製品保証テープ55の有無および位置に基づいて封緘紙幣類50の良否を精度良く判定することができる。
【0049】
なお、記番号表示票42は、各帯封紙幣類40に帯封されている紙幣類30を識別することができるものであればよい。このため、記番号表示票42に表示される番号等は、紙幣類30の記番号に限定されるものではなく、帯封されている紙幣類30を適切に識別することが可能な番号等であればよい。
【0050】
また、製品保証テープ確認装置5の有する照明機20a、20bは、可視波長域の光および紫外線を、封緘紙幣類50に適切に照射することができるものであればよい。従って、図4に示すように複数台(2台)の照明機20a、20bを設けて、各照明機20a、20bによって可視波長域の光および紫外線を別個に封緘紙幣類50に照射してもよいし、1台の照明機によって可視波長域の光および紫外線の両者を封緘紙幣類50に照射してもよい。
【0051】
また、照明機20a、20bが照射する紫外線は、製品保証テープ55に含まれる蛍光物質を励起して励起光を生じさせて、製品保証テープ55の有無および位置を確認するために照射するものである。従って、必ずしも封緘紙幣類50全体に紫外線を照射するものである必要はなく、規定位置に貼付された製品保証テープ55に、適切に紫外線を照射することができるものであればよい。
【0052】
帯体位置検出部23は、画像取得部22で撮像された可視画像に基づいて帯体41の有無および位置を検出するものであり、テープ検出部24は、画像取得部22で撮像された可視画像に基づいて製品保証テープ55の有無および位置を検出するものである。このため、本実施の形態では、画像取得部22が可視反射光および紫外線励起光を一時に可視画像として撮像する例について説明したが、可視反射光による可視画像と紫外線励起光による可視画像とを別々に撮像するものであってもよい。
なお、上記実施の形態においては紙幣類を例にとって説明したが、切手、小切手、証券等の有価証券にも適用可能なことは勿論である。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の封緘有価証券類によれば、有価証券類を帯封する帯体とは別個に設けられた製品保証テープによって有価証券類を封緘するので、有価証券類に対して行われる不正行為を容易かつ確実に特定することができ、有価証券類の品質を適切に保証することが可能となる。
また、本発明の封緘有価証券類作成方法によれば、帯封有価証券類に製品保証テープを適切に貼付することができるので、所望の封緘有価証券類を作製することができる。
また、本発明による製品保証テープ確認装置によれば、帯体の有無および位置と、封緘有価証券類に貼付されている製品保証テープの有無および位置を迅速かつ効率良く確認することができ、封緘有価証券類の良否を精度良く判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙幣類確認集積装置の全体を示す構成図である。
【図2】紙幣類を製品保証テープによって封緘した封緘紙幣類を示す概略図である。
【図3】帯体に貼付される記番号表示票を示す図である。
【図4】製品保証テープ確認機を示す構成図である。
【図5】製品保証テープ確認機において行われる処理工程のフローチャートである。
【図6】製品保証テープ確認機の画像取得部において取得された可視画像の概略図である。
【図7】製品保証テープ確認機の良否判定部における封緘紙幣類の良否判定方法の説明図である。
【符号の説明】
1 紙幣類確認集積装置
2 受入機
3 ターンテーブル、
4 封緘紙幣類作製装置
5 製品保証テープ確認装置
6 記番号表示票確認装置
7 テープ確認装置用排出部
8 記番号確認装置用排出部
9 製品保証テープ確認装置用モニタ
10 記番号表示票確認装置用モニタ
15 作製装置用搬送機
16 テープ貼付機
20a、20b 照明機
21 エリアセンサ
22 画像取得部
23 帯体位置検出部
24 テープ検出部
25 良否判定部
30 紙幣類
31 百枚束
40 帯封紙幣類
41 帯体
41a 横帯体
41b 縦帯体
42 記番号表示票
50 封緘紙幣類
55 製品保証テープ
60 交差部
Claims (5)
- 有価証券類と、
有価証券類を十文字状に帯封する横帯体と縦帯体とからなる帯体と、
帯体上のうち横帯体と縦帯体との交差部において、横帯体および縦帯体の両者にまたがるようにして貼付された蛍光物質を含む製品保証テープと、を備えたことを特徴とする封緘有価証券類。 - 製品保証テープは、外部から直下の情報を読みとることができる透明体からなることを特徴とする請求項1に記載の封緘有価証券類。
- 製品保証テープは、強粘着特性を有することを特徴とする請求項1または2に記載の封緘有価証券類。
- 有価証券類を縦帯体と横帯体とからなる帯体によって十文字状に帯封した帯封有価証券類を準備する工程と、
帯封有価証券類の帯体上のうち横帯体と縦帯体との交差部において、横帯体および縦帯体の両者にまたがるようにして、蛍光物質を含む製品保証テープを貼付する工程と、を備えたことを特徴とする封緘有価証券類作製方法。 - 有価証券類を縦帯体と横帯体とからなる帯体によって十文字状に帯封した帯封有価証券類に対して、帯体上のうち横帯体と縦帯体との交差部において、横帯体および縦帯体の両者にまたがるように蛍光物質を含む製品保証テープを貼付して封緘有価証券類を作製する封緘有価証券類作製手段と、
可視波長域の光、および製品保証テープの蛍光物質に対応する紫外線を封緘有価証券類に照射する照射手段と、
照射手段によって照射された可視波長域の光が封緘有価証券類によって反射された反射光と、紫外線が製品保証テープに照射された際に生じる蛍光物質の励起光と、を撮像する画像取得手段と、
画像取得手段が撮像した画像から、帯体の有無および位置を検出する帯体位置検出手段と、
画像取得手段が撮像した画像から、製品保証テープの有無および位置を検出するテープ検出手段と、
帯体位置検出手段の検出結果とテープ検出手段の検出結果とに基づいて、封緘有価証券類の品質の良否を判定する良否判定手段と、を備えたことを特徴とする製品保証検査装置。
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