JP4241502B2 - 車両の駆動力制御装置 - Google Patents
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Description
すなわち、ドライバがアクセルペダルを踏込むこと(アクセルOFF→アクセルONとなること)により燃料供給が再開されるところ、このとき、エンジンは被駆動状態から駆動状態へと転じることになるから、まずは駆動系ギヤのバックラッシュが詰められることになる。このバックラッシュが詰められるあいだは、エンジンとしては無負荷状態となっているので、たとえ目標駆動力の変化速度を制限して加速特性を穏やかにしたとしても、加速のためのトルクをエンジンが出力してしまうとギヤ同士が激しく衝突することになり、その際の衝撃により車両の前後振動が発生してしまうという問題が残る。
本発明は、このような問題に着目してなされたもので、アクセルOFFからアクセルONへの切り換え時における車両の前後振動を抑制しつつ、ドライバにレスポンスのよい加速感を与えることを目的とする。
なお、前記所定期間が経過するまでのあいだは、本来出力されるべきエンジントルクが制限されていたと言えるので、所定期間の経過後、その制限していた分をエンジントルクに上乗せするようにしてもよい(この場合、上乗せ分を時間の経過とともに徐々に変化(減少)させるようにするのが望ましい)。このようにすれば、ドライバに、さらにレスポンスのよい加速感を与えることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両の構成を模式的に示したものである。図1に示すように、この車両は、エンジン1と、このエンジン1に接続されるトルクコンバータ付き自動変速機(以下、「AT」という)2とを備えており、エンジン1の出力は、AT2、プロペラシャフト3及びディファレンシャルギヤ4を介して車輪駆動軸5及び車輪6に伝達されるようになっている。
そして、ECU10は、入力された各種信号に基づいて燃料噴射量や点火時期や電子制御スロットル101のスロットル開度を制御することによりエンジントルクを調整し、ATCU20は、入力された各種信号に基づいてAT2の変速制御を行って、これら両者によってエンジン運転条件に応じて要求される目標駆動力を実現する。
ところで、燃料カット中にドライバがアクセルペダル8を踏込むこと(アクセルOFF→アクセルON)により、燃料カット条件が非成立となって燃料の供給が再開される。これにより、既述のように、エンジン1は回転させられていた状態(被駆動状態)から車両を駆動する状態(駆動状態)へと移行し、駆動力としては「負(マイナス)」方向から「正(プラス)」方向へと切り換わることになる。このため、駆動系ギヤにおいてはバックラッシュが詰められる過程が発生する。かかる過程においては、エンジン1としては無負荷状態となるから、通常運転時のように、アクセルペダル8の踏込量(アクセル操作量)に応じたエンジントルク(加速の為のトルク)を出力すると、被駆動状態から駆動状態への切り換えに伴って、駆動系ギヤ同士が激しく衝突してしまうことになり、その際の衝撃により車両の前後振動が発生するおそれがある。
S12では、ドライバによりアクセルペダル8が踏込まれたか否か(アクセル操作があったか否か)を判定する。アクセルペダル8が踏込まれた場合(すなわち、アクセルOFF→アクセルON)はS13に進み、それ以外(すなわち、アクセルOFFのまま)の場合は本フローを終了する。
S13では、読み込んだアクセル開度APO及びエンジン回転速度Neに基づいて、ドライバの加速要求に応じたエンジントルク(以下、「ドライバ要求トルク」という)TFDを算出する。かかるドライバ要求トルクTFDの算出は、通常運転時に行われるものと同様であり、例えば、読み込んだアクセル開度APO及びエンジン回転速度Neに基づいて、アクセル開度APO及びエンジン回転数Neに応じて割り付けられ目標エンジントルクマップを参照することにより算出する。
S17では、上限スロットル開度LMTTHを設定する。かかる上限スロットル開度LMTTHが設定されることにより、当該設定が解除されるまでのあいだは、スロットル開度が上限スロットル開度LMTTH以下に制限される。この結果、通常運転時にはS13で算出したドライバ要求トルクTFDを出力するようにエンジン1(及びAT2)の制御が実行されるのであるが、上限スロットル開度LMTTHが設定されているあいだは、算出したドライバ要求トルクTFDにかかわらず、エンジン1はガタ詰め必要トルクGATTRQを出力することになる(エンジントルクがガタ詰め必要トルクGATTRQに制限されることになる)。なお、同時に上限スロットル開度設定フラグFLMTTHが1にセットされる。
S19では、回転時間変化量DLTNEが第1の所定値ΔNe1以上となったか否かを判定する。DLTNE≧ΔNe1であればS20に進み、DLTNE<ΔNe1であれば本フローを終了する。
既述のように、エンジン1がガタ詰め必要トルクGATTRQを出力すると、駆動系ギヤのバックラッシュが詰められる。このバックラッシュが詰められる過程においては、エンジン1は無負荷状態となるから、エンジン回転速度Neは上昇する。したがって、上記S19で回転時間変化量DLTNEが第1の所定値ΔNe1以上となることを判定することによって、駆動系ギヤのバックラッシュを詰める状態(以下、「ガタ詰めフェーズ」という)が開始されたことが確認される。一方、バックラッシュを詰める最終段階ではエンジン1に対する負荷が増加してくるから、上昇したエンジン回転速度Neは降下し始めることになる。したがって、上記S20で回転時間変化量DLTNEが第2の所定値ΔNe2以下となることを判定することで、ガタ詰めフェーズが(ほぼ)終了したことが確認される。なお、第1の所定値ΔNe1と第2の所定値ΔNe2とは、同一の値又は異なる値のいずれとしてもよい。
S22では、ガタ詰めフェーズ中に制限されたエンジントルク(以下、単に「制限トルク」という)LMTFDを算出する。この制限トルクLMTFDは、ガタ詰めフェーズ時間における前記ドライバ要求トルクTFDと前記ガタ詰め必要トルクGATTRQとの差に基づいて算出される(図6のA部参照)。
所定の燃料カット条件の成立により燃料カットフラグFcutが設定され、燃料の供給が停止される。かかる燃料カット中は、アクセルはOFF、スロットル弁は全閉、エンジン回転速度はほぼ一定(回転時間変化量DLTNE≒0)となっている。このとき、車両にはエンジンブレーキがかかっており、駆動力(実発生値)としては「負(マイナス)」の状態となっている。
以上説明した実施形態によると、アクセルOFFからアクセルONへの切り換え時(時刻t1)のスロットル開度の上限である上限スロットル開度LMTTHを設定し、アクセルONとなったときはスロットル開度を上限スロットル開度LMTTH以下に制限することで、まず駆動系ギヤのバックラッシュを詰めるために必要なエンジントルク(ガタ詰め必要トルクGATTRQ)を発生させ、バックラッシュが詰められてエンジン1が完全に駆動状態に転じたタイミング(時刻t2)で加速に必要なエンジントルク(ドライバ要求トルクTFD)を発生させる。これにより、エンジン1が被駆動状態から駆動状態へと転じる際に生じるおそれのある、駆動系ギヤ同士の激しい衝突を回避して車両の前後振動の発生を抑制し、ドライバの加速感を向上できる。
また、ガタ詰めフェーズ終了後は、ガタ詰めフェーズにおいて制限されていたトルク(制限トルクLMTFD)に基づいてドライバ要求トルクTFDを増量補正し、この増量補正分を時間の経過と共に徐々に減少させていくので(図6のB部参照)、よりレスポンスのよい加速感をドライバに与えつつ、良好な運転性を確保できる。
Claims (6)
- アクセル操作量を検出し、検出したアクセル操作量に基づいてエンジンの出力トルクを制御するエンジンの制御装置であって、
前記エンジンのスロットル弁の開度を前記アクセル操作量とは独立して制御できるスロットル開度制御手段と、
アクセル操作がなされていない状態からアクセル操作がなされたときのスロットル開度の上限として、バックラッシュのガタ詰め必要トルクを生じるスロットル開度を設定する上限スロットル開度設定手段と、
エンジン回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段を備え、
前記スロットル開度制御手段は、前記アクセル操作がなされてから前記エンジン回転速度の単位時間当たりの変化量が予め設定された所定値以上となった後に、再び前記所定値以下となるまでの所定期間、前記スロットル弁の開度を前記上限以下に制限することを特徴とするエンジンの制御装置。 - アクセル操作量を検出し、検出したアクセル操作量に基づいてエンジンの出力トルクを制御するエンジンの制御装置であって、
前記エンジンのスロットル弁の開度を前記アクセル操作量とは独立して制御できるスロットル開度制御手段と、
アクセル操作がなされていない状態からアクセル操作がなされたときのスロットル開度の上限として、バックラッシュのガタ詰め必要トルクを生じるスロットル開度を設定する上限スロットル開度設定手段と、
エンジン回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段を備え、
前記スロットル開度制御手段は、前記アクセル操作がなされてから前記エンジン回転速度の単位時間当たりの変化量が第1の所定値以上となった後に、第1の値とは異なる第2の所定値以下となるまでの所定期間、前記スロットル弁の開度を前記上限以下に制限することを特徴とするエンジンの制御装置。 - 検出したアクセル操作量とエンジン回転速度に基づいて、ドライバの要求に応じたエンジン出力トルクをドライバ要求トルクとして算出するドライバ要求トルク算出手段と、
前記ドライバ要求トルクに対して、前記スロットル開度制御手段が前記スロットルの開度を前記上限以下とすることによって制限された制限トルクを算出する制限トルク算出手段と、
前記所定期間の経過後に、前記制限トルクに基づいて前記ドライバ要求トルクを増量補正するトルク補正手段と、
を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のエンジンの制御装置。 - 前記トルク補正手段は、時間の経過と共に増量補正分を徐々に減少させることを特徴とする請求項3記載のエンジンの制御装置。
- 前記エンジンが接続される変速機のギヤ段を検出するギヤ段検出手段を備え、
前記上限スロットル開度設定手段は、ギヤ段に基づいて前記スロットル開度の上限を設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のエンジンの制御装置。 - 前記エンジンが搭載される車両の車輪の回転速度を検出する車輪回転速度検出手段を備え、
前記上限スロットル開度設定手段は、エンジン回転速度及び前記車輪の回転速度に基づいて前記スロットル開度の上限を設定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のエンジンの制御装置。
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