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JP4240579B2 - 内すみ摩擦攪拌接合用プローブおよびこれを用いた内すみ摩擦攪拌接合方法 - Google Patents

内すみ摩擦攪拌接合用プローブおよびこれを用いた内すみ摩擦攪拌接合方法 Download PDF

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JP4240579B2
JP4240579B2 JP14030598A JP14030598A JP4240579B2 JP 4240579 B2 JP4240579 B2 JP 4240579B2 JP 14030598 A JP14030598 A JP 14030598A JP 14030598 A JP14030598 A JP 14030598A JP 4240579 B2 JP4240579 B2 JP 4240579B2
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慎也 牧田
博光 石川
博通 佐野
一浩 桑原
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    • B23K20/12Non-electric welding by applying impact or other pressure, with or without the application of heat, e.g. cladding or plating the heat being generated by friction; Friction welding
    • B23K20/122Non-electric welding by applying impact or other pressure, with or without the application of heat, e.g. cladding or plating the heat being generated by friction; Friction welding using a non-consumable tool, e.g. friction stir welding
    • B23K20/1245Non-electric welding by applying impact or other pressure, with or without the application of heat, e.g. cladding or plating the heat being generated by friction; Friction welding using a non-consumable tool, e.g. friction stir welding characterised by the apparatus

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内すみ摩擦攪拌接合用プローブおよびこれを用いた内すみ角摩擦攪拌接合方法に関し、すみ肉表面に凹凸がなく美麗な角継ぎ手の形成と、任意の角度のすみ継手の形成が可能な内すみ摩擦攪拌接合用プローブおよびこれを用いた内すみ角摩擦攪拌接合方法に関する。また、接合される材料の材質は、通常の摩擦攪拌接合の適用が可能なものでよく、アルミニウム合金材は殊に適用が容易なものである。
【0002】
【従来の技術】
すみ継手、すなわち、2枚の母材(被接合材)を略直角にL字形に保つ、そのすみの溶接継手を形成するに際し、従来の溶融溶接法による場合、図23(a)〜(c)に示すように、2枚の母材(被接合材)30a 、30b に開先31を設けて、外側から溶融溶接を行い溶接ビード32を形成する外すみ溶接方法、また図23(d)に示すように、内側から隅肉継手状に溶接する内すみ溶接方法がある。
【0003】
また、特表平9ー508073号公報には、摩擦攪拌接合方法が示され、さらに摩擦攪拌接合方法を用いて二部材のすみ継手を形成することが説明されている。すなわち、図24に示すように、略垂直な被接合材30a の上端部側面に、略水平な被接合材30b の端面を接触させて被接合面33を形成し、前記被接合材30a と前記被接合材30b の内すみに裏当34を当接せしめ、下部に凹面円形下面35b を有し、該凹型底面の中心から下方に所定の高さだけ突出する攪拌ピン36を備えた回転プローブ35を回転しつつ前記攪拌ピン36を前記被接合面部の被接合部材30a と30b に押し込み、前記回転プローブ35を矢印Fp で示す所定の押圧力で前記凹面円形下面35b が、前記一対の被接合部材30a 、30b に接するように下方に押圧しつつ、被接合面33に沿って移動させることによって、該被接合面部を接合させてすみ継手を形成する外すみ摩擦攪拌接合方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記図23に示したように溶融溶接によりすみ継手を形成する場合には、下記の問題がある。
(1)溶接ビード表面に凹凸が生じ、接合材の用途によっては、特に外すみ溶接の場合は溶接ビードを切削もしくは研削加工により平滑に仕上げる必要が生じる場合がある。
(2)ポロシティを始めとした溶接部欠陥が発生しやすい。また、ヒューム、スパッタ等の発生が多く、作業環境の悪化を招いたり、スパッタ除去作業等が必要になる。また、ヒュームによる作業環境の悪化を防止するため、局部集塵装置等が必要になり、設備コストが増大する。
(3)局部加熱や残留応力による変形が大きく、溶接後の焼鈍や変形矯正を必要とすることがある。
(4)アルミニウム、チタニウム、銅等の酸化しやすい金属の溶接には、溶接装置が複雑、高価で、溶接技術が難しいMIG溶接やTIG溶接等の不活性ガスシールド溶接法や、真空中電子ビーム溶接法、レーザ溶接法等を適用しなければならない。
【0005】
前記図24に示した外すみ摩擦攪拌接合方法によれば、上記のような溶融溶接による方法の問題点を軽減または解消することが可能であるが、下記のような問題点がある。
(1)略直角な角継手を形成することはできるが、摩擦攪拌接合プローブのプローブ本体の底面に、該底面に垂直で前記プローブ本体の回転軸と同軸に一体に接続される攪拌ピンを備える摩擦攪拌接合プローブを使用するため、
a)図25(a)、(b)に示すように、一対の被接合材30a 、30b の内角βが90°を超える鈍角の場合は、前記一対の被接合材30a 、30b のいずれかの外面に垂直で、内すみ底線をとおる被接合面33vaまたは33vbの形成が可能で、かつ、前記外面の被接合面から一対の被接合材の外角稜線までの距離w30a またw30b が摩擦攪拌接合プローブのプローブ本体の底面半径よりも大きく取れる場合は外角摩擦攪拌接合は可能である。しかし、これら被接合(板)材30a または30b の板材の端部の必要加工形状が複雑で、かつ厳しい加工精度が必要である。
b)従来の溶融溶接法に比べれば、極めて僅かであるが接合部の表面に凹凸が現れる。またこの接合部は被接合材の側面側となり、すみ部で接合することはできなかった。
【0006】
本発明は、上記の従来技術の問題点を解消し、溶融溶接のもつ欠点が殆どなく、外すみ角摩擦攪拌接合の場合のように、外側面に接合痕が生じず、任意の角度で配置された一対の被接合材のすみ継手を内側からの摩擦攪拌接合により容易に形成可能な内すみ摩擦攪拌接合用プローブとそれを用いた内すみ摩擦攪拌接合方法の提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、第1の手段として、
被接合材端部を被接合材の内面に対して任意に決められる所定の角度α/2の斜面を有するように予め加工された一対の被接合材の、前記斜面同士を接触させて任意に決められる所定の内すみ角度αのすみ継手を形成するように被接合面を形成し、前記すみ継手の内すみから前記被接合面を摩擦攪拌接合する内すみ摩擦攪拌接合用プローブを、
前記すみ継手の内すみ部表面に接する二辺が等しく頂角角度αの逆二等辺三角柱片形状を備え、該逆二等辺三角柱片の頂角稜線上の一点から該逆二等辺三角柱片の上辺面に垂直な中心軸を有する攪拌ピン挿通用貫通孔を備えた押さえブロックと、
該押さえブロックの前記攪拌ピン挿通用貫通孔の上辺面部内径より大径の底面を備えたプローブ本体と、
該プローブ本体の底面に該プローブ本体の回転軸と同軸に一体に接続され、前記押さえブロックの前記攪拌ピン挿通用貫通孔に回転自在に挿通されて、押さえブロックの前記頂角稜線から所定の長さだけ突出した攪拌ピンと、からなることを特徴とするように構成した。
【0008】
上記の第1手段からなる本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブにおいては、第2の手段として、
前記攪拌ピンの、前記押さえブロックの前記攪拌ピン挿通用貫通孔の前記頂角稜線より所定の距離だけ前記上辺面に近づいた部位に、該部位で前記上辺面に平行な面と前記押さえブロックの二等辺面とが交差する一対の交差線間の幅に等しい直径の上面を有し、斜面が前記すみ継手を構成する一対の被接合材の内すみ部表面に接し、下面の直径が前記攪拌ピンの先端部の外径に等しく該攪拌ピンの先端部に繋がる逆円錐台部を設けるとともに、
前記押さえブロックの前記攪拌ピン挿通用貫通孔の前記頂角稜線側に、前記攪拌ピンの前記逆円錐台部が嵌装される空洞部を設けるように、構成してもよい。
【0009】
上記の第1手段からなる本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブにおいては、第3の手段として、
前記攪拌ピンの、前記押さえブロックの前記頂角稜線より所定の距離だけ該押さえブロックの前記上辺面に近づいた部位に、前記攪拌ピン挿通用貫通孔の内径より大きな直径を有する上面を有し、該上面と前記頂角稜線との間の所定の位置に上面の直径と同じ直径の円形下面を有する大径円盤部を設けるとともに、
前記押さえブロックの前記攪拌ピン挿通用貫通孔の前記頂角稜線側の周囲に、前記攪拌ピンの前記大径円盤部の上面と外周面の一部とに接し該大径円盤部が嵌装される円形孔を設け、さらに前記押さえブロックの前記大径円盤部の外周面から前記押さえブロックの長手方向の一端面までの間の、前記大径円盤部の前記円形下面の高さ位置に、前記押さえブロックの上辺面に平行な下面を形成するようにして、構成してもよい。
【0010】
上記の第1手段からなる本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブにおいては、第4の手段として、
前記攪拌ピンの、前記押さえブロックの前記頂角稜線の位置に前記攪拌ピン挿通用貫通孔の内径より大きな直径を有する円形下面を有し、外周面が前記の一対の被接合部材の内すみ部の内面と交差する高さ以上の高さ位置に上面を有する大径円盤部を設けるとともに、
前記押さえブロックの前記攪拌ピン挿通用貫通孔の前記頂角稜線側の周囲に、前記攪拌ピンの前記大径円盤部の上面に接し該大径円盤部が嵌装される円形孔を設けるように、構成してもよい。
【0011】
上記のいずれかの本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブにおいては、第5の手段として、
前記押さえブロックの上辺面または前記プローブ本体下部に潤滑剤貯留部を設けるとともに、該潤滑剤貯留部から前記プローブ本体の底面と前記押さえブロックの上辺面との間に潤滑剤を供給する潤滑剤供給通路を設けるように、構成してもよい。
【0012】
本発明の内すみ摩擦攪拌接合方法においては、上記の課題を解決するために、第6の手段として、
内面同士が任意に決められる所定の角度αをなすように配置された一対の被接合材のすみ継手を、前記第1の手段または第2の手段に記載の内すみ摩擦攪拌接合用プローブを用いて形成する内すみ摩擦攪拌接合方法を、
前記一対の被接合材の端部を、被接合材の内面に対して角度α/2をなすような斜面を有するように予め加工し、
内面同士が前記の角度αをなすように前記一対の被接合材の前記斜面同士を接触させて被接合面を形成するとともに、
前記一対の被接合材の外すみ部表面に接する裏当て部材によって、前記一対の被接合材の被接合面同士の接触を保ちつつ、
前記内すみ摩擦攪拌接合用プローブの前記プローブ本体および前記攪拌ピンを回転させながら、前記攪拌ピンの先端部を被接合面部の被接合材中に押し込み、
前記プローブ本体を前記一対の被接合材が形成する内すみの方向に押圧して、前記押さえブロックの前記頂角稜線を含む斜面を前記内すみ部に押し付けながら、
前記内すみ摩擦攪拌接合用プローブを被接合ラインに沿って移動させる、ことを特徴とするように構成した。
【0013】
本発明の内すみ摩擦攪拌接合方法においては、上記の課題を解決するために、第7の手段として、
内面同士が任意に決められる所定の角度αをなすように配置された一対の被接合材のすみ継手を、前記第3の手段に記載の内すみ摩擦攪拌接合用プローブを用いて形成する内すみ摩擦攪拌接合方法を、
前記一対の被接合材の端部を、被接合材の内面に対して角度α/2をなすような斜面を有するように予め加工し、
内面同士が前記の角度αをなすように前記一対の被接合材の前記斜面同士を接触させて被接合面を形成するとともに、
前記一対の被接合材の外すみ部表面に接する裏当て部材によって、前記一対の被接合材の被接合面同士の接触を保ちつつ、
記内すみ摩擦攪拌接合用プローブの前記プローブ本体および前記攪拌ピンを回転させながら、前記攪拌ピンの先端部および前記大径円盤部の下部を被接合面部の被接合材中に押し込み、
前記プローブ本体を前記一対の被接合材が形成する内すみの方向に押圧して、前記押さえブロックの前記頂角稜線を含む斜面を前記内すみに押し付けながら、
前記押さえブロックの前記下面を前記攪拌ピンの後方に位置させつつ前記内すみ摩擦攪拌接合用プローブを被接合ラインに沿って移動させる、ことを特徴とするように構成した。
【0014】
本発明の内すみ摩擦攪拌接合方法においては、上記の課題を解決するために、第8の手段として、
内面同士が任意に決められる所定の角度αをなすように配置された一対の被接合材のすみ継手を、前記第4の手段に記載の内すみ摩擦攪拌接合用プローブを用いて形成する内すみ摩擦攪拌接合方法を
前記一対の被接合材の端部を、被接合材の内面に対して角度α/2をなすような斜面を有するように予め加工し、
a)前記被接合材の前記斜面の内面側端部位置に、前記一対の被接合材の前記斜面同士を接触させて被接合面を形成した場合に、該被接合面の内すみ側端の位置に、該被接合面に垂直な底面を有し、縦断面の外周寸法が前記内すみ摩擦攪拌接合プローブの大径円盤部の縦断面の外周寸法よりも僅かに大きく、被接合ラインの方向に伸びる溝が形成されるように、前記一対の被接合材端部に断面形状が直角三角形の溝を刻設しておき、
内面同士が前記の角度αをなすように前記一対の被接合材の端部の前記斜面同士を接触させて被接合面を形成した後、
または、
b)内面同士が前記の角度αをなすように前記一対の被接合材の端部の前記斜面同志を接触させて被接合面を形成し、
前記の被接合面の内すみ側端の位置に、該被接合面に垂直な底面を有し、縦断面の外周寸法が前記内すみ摩擦攪拌接合プローブの大径円盤部の縦断面の外周寸法よりも僅かに大きく、被接合ラインの方向に伸びる溝を刻設した後、
前記一対の被接合部材の外すみ部表面に接する裏当て部材によって、前記一対の被接合材の被接合面同士の接触を保ちつつ、
前記内すみ摩擦攪拌接合用プローブの前記プローブ本体および前記攪拌ピンを回転させながら、前記攪拌ピンの前記大径円盤部より先の先端部を被接合面部の前記被接合材中に押し込み、
前記プローブ本体を前記一対の被接合材が形成する内すみの方向に押圧して、前記押さえブロックの前記頂角稜線を含む斜面を前記内すみ部に、前記攪拌ピンの前記大径円盤部の円形下面を前記被接合面の内すみ側端部位置に形成された前記の溝の底面に、各々押し付けつつ、
前記内すみ摩擦攪拌接合用プローブを被接合ラインに沿って移動させる、ことを特徴とするように構成した。
【0015】
【発明の実施の形態】
請求項1に係る本発明の内すみ角摩擦攪拌接合用プローブの一実施の形態と、請求項6に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合方法の一実施の形態について、図1〜図3、図16、図17、図19を参照して、以下に説明する。
図1は本実施の形態の内すみ角摩擦攪拌接合用プローブの斜視図、図2は図1の内すみ摩擦攪拌接合用プローブとこれを用いた摩擦攪拌接合方法を示す図1のA−A線矢視断面図、図3は図1の内すみ摩擦攪拌接合用プローブとこれを用いた摩擦攪拌接合方法を示す図1のB−B線矢視断面図、図16、図17は本発明の実施の形態を適用して、一対の被接合材ですみ継手を形成する場合の形状と配置を示す端面図であって、図16は被接合材の厚みt1、2 が等しい場合、図17は被接合材の厚みt1、2 が等しくない場合、図19(a)は前記図1〜3で示した内すみ摩擦攪拌接合用プローブを用いて、例えば前記図16に示した一対の被接合材で、すみ継手を形成するための摩擦攪拌接合方法を示す斜視図、図19(b)は形成されたすみ継手の接合部の仕上り状況を示す断面図である。
【0016】
上記図に示す請求項1に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブの一実施の形態は、被接合材1a 、1b の端部を被接合材1a 、1b のそれぞれの内面1ai、1biに対して所定の角度α/2の斜面1as、1bsを各々有するように予め加工された一対の被接合部材1a 、1b の、前記斜面1asと1bsとを接触させて任意に決められる所定の角度αのすみ継手3を形成するように被接合面2を形成し、前記すみ継手3の内すみから前記被接合面2を摩擦攪拌接合する内角摩擦攪拌接合用プローブ41 を、
前記すみ継手3の内すみ部表面1ai、1biに接する二辺が等しい逆二等辺三角柱片状外形を備え、該逆二等辺三角柱片の頂角稜線5el上の一点から該逆二等辺三角柱片の上辺面5usに垂直な中心軸を有する攪拌ピン挿通用貫通孔5h を備えた押さえブロック5と、
該押さえブロック5の前記攪拌ピン挿通用貫通孔5h の上辺面部内径より大径の円形底面6bsを備えたプローブ本体6と、
該プローブ本体6の前記円形底面6bsに該プローブ本体6の回転軸と同軸に一体に接続され、前記押さえブロック5の前記攪拌ピン挿通用貫通孔5h に回転自在に挿通された攪拌ピン上部7t と、該攪拌ピン上部7tに一体に繋がり、前記押さえブロック5の前記頂角稜線5elから所定の長さだけ突出し、ネジ状の攪拌翼のある攪拌ピン先端部7b とからなる攪拌ピン7と、から基本的に構成される。
【0017】
つぎに、前記のように構成された請求項1に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブ41 の作用と、該内すみ摩擦攪拌接合用プローブ41 を用いた請求項6に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合方法の一実施の形態について、以下に説明する。
(1)図16に示すように、それぞれの厚みt1 、t2 の等しい一対の被接合材1a 、1b の端部を、該一対の被接合材1a 、1b をその内面1aiと1biとが任意に決められる所定の角度αをなすように配置してすみ継手3を形成するために、前記被接合材1a 、1b のそれぞれの内面1ai、1biに対して角度α/2のをなすような斜面1as、1bsを各々有するように予め加工しておく。
なお、図17に示すようにそれぞれの厚みt1 、t2 が異なり、厚み差Δt =t2 −t1 のある一対の被接合材1a 、1b を用いてすみ継手3を形成する場合は、上記と同じような斜面1as、1bsを有するように予め加工するに際して、大きな厚みt2 をもつ被接合材1b の端面1bes において、外面1boの端縁1boe から厚さΔt だけ内面1bi側に離れた位置を起点として前記斜面1bsを形成しておけばよい。
(2)前記の内面1aiと1biとが前記の角度αをなすように、前記一対の被接合材1a 、1b のそれぞれの端部の前記斜面1asと1bsとを接触させて被接合面2を形成する。
(3)前記一対の被接合材1a 、1b の外すみ部表面1aoと1boとに接する裏当て部材8によって、前記一対の被接合部材1a 、1b のそれぞれの斜面1asと1bsが内すみ摩擦攪拌接合中に接触を保つように保持する。
(4)前記内すみ摩擦攪拌接合用プローブ41 の前記プローブ本体6および前記攪拌ピン7を回転させながら、前記攪拌ピン7の先端部を前記被接合面2の周囲の被接合材1a と1b の中に押し込む。なお、この実施の形態の場合、接合開始位置において、被接合部に前記攪拌ピン下部7btと同径の下穴を開けておくことにより塑性流動固相化した材料の攪拌ピンの体積分の処理が不要となり問題が生じない。
次に、前記プローブ本体6を前記一対の被接合材1a と1b が形成する内すみの方向(矢印Fp の方向)に押圧して、前記押さえブロック5の前記頂角稜線5elを含む斜面5sa、5sbを前記内すみ部の一対の被接合材内表面1ai、1biに押し付けながら、前記内すみ摩擦攪拌接合用プローブ41 を被接合ライン2tl(被接合面2の上端線) に沿って矢印(t)の方向に移動させる。
その結果、回転する前記攪拌ピン7と前記被接合面2の周囲の被接合材1a 、1b との間に摩擦熱が発生して温度が上昇し、前記攪拌ピン7の周囲に塑性流動固相部9が形成される。前記攪拌ピン7が前記矢印(t)の方向に移動した後の塑性流動固相部9の顕熱が周囲に奪われて温度が低下し、塑性流動を起こさない温度まで低下すると、前記一対の被接合材1a と1b が接合されて図3および図19(b)に示されるような接合部10が形成される。
なお、前記プローブ本体6の円形底面6bsは、攪拌ピン7および押さえブロック5に加える押し圧力Fp を作用させると共に、押さえブロック5の貫通孔5h と攪拌ピン上部7t との間の隙間に塑性流動固相部9が流入しても、それが前記円形底面6bsと押さえブロック5の上辺面5usとの間から流出するのを防止する作用を呈する。
【0018】
上記のような本発明の実施の形態によれば、溶融溶接にともなうような欠点が殆どなく、外すみ摩擦攪拌接合のように、被接合材端部の接合面形成のための加工形状が複雑かつ高精度を要求されたり、接合部がすみ部になく、凹凸のある接合部が被接合材の側面にくるといった欠点のない、任意に決められる所定の角度で配置された一対の被接合材のすみ継手を内側からの摩擦攪拌接合により容易に形成可能である。
【0019】
次に、請求項2に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブの一実施の形態と、請求項6に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合方法の一実施の形態について、図4〜図6、図16、図17、図19を参照して、以下に説明する。
図4は本実施の形態の内すみ摩擦攪拌接合用プローブの斜視図、図5は図4の内すみ摩擦攪拌接合用プローブとこれを用いた摩擦攪拌接合方法を示す図4のC−C線矢視断面図、図6は図4の内すみ摩擦攪拌接合用プローブとこれを用いた摩擦攪拌接合方法を示す図4のD−D線矢視断面図、図16、図17は前述のとおりである。図19(a)は前記図4〜図6で示した内すみ摩擦攪拌接合用プローブを用いて、例えば前記図16に示した一対の被接合材で、すみ継手を形成するための摩擦攪拌接合方法を示す斜視図、図19(b)は形成されたすみ継手の接合部の仕上り状況を示す断面図である。
【0020】
上記図に示す請求項2に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブの一実施の形態は、前記図1〜図3で示した請求項1に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブ41 の一実施の形態とは、以下の点で異なる。
すなわち、前記攪拌ピン7の、前記押さえブロック5の前記頂角稜線5elより所定の距離だけ該押さえブロック5の前記上辺面5usに近づいた部位に、該部位で前記上辺面5usに平行な面と前記押さえブロックの二等辺面5sa、5sbとが交差する一対の交差線間の幅に等しい直径D11の上面を有し、斜面が前記角継手を構成する一対の被接合材1a 、1b の内すみ部表面1ai、1biに接し、下面が前記攪拌ピンの先端部7b の外径d7bに等しく該攪拌ピンの先端部7b に繋がる逆円錐台部11を設けるとともに、
前記押さえブロック5の前記攪拌ピン挿通用貫通孔5h の前記頂角稜線5el側の周囲に、前記攪拌ピン7の前記逆円錐台部11の上面11usと外周面11 sの一部とに接して前記逆円錐台部11が嵌装される逆円錐台状の空洞部511a を設けて、基本的に構成されている。
【0021】
なお、前記攪拌ピン上部7t 、逆円錐台部11と攪拌ピン先端部7b とからなる攪拌ピン7を組み立てるために、以下のように構成されている。すなわち、
a)攪拌ピン7を前記押さえブロック5に着脱可能にするために、前記逆円錐台部11より上方の前記押さえブロック5の中心部は、内径が前記攪拌ピン挿通用貫通孔5h の内径に等しく、外径が前記円錐台部11の上面11usの直径D11よりもやや大きな外径D5ip の中空円筒5ipが、前記押さえブロック5の中心部に着脱可能に装着され、該押さえブロック5に固定されている。
b)さらに、前記中空円筒5ipと前記攪拌ピン7とを分離・一体化可能にするために、前記中空円筒5ipを割り型で構成するか、または、前記攪拌ピン上部7t の上端部を前記プローブ本体6の下端部に着脱可能なようにネジ接合されて構成されている。
【0022】
上記のように構成された請求項2に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブ42 の実施の形態の作用と、これを用いた請求項6に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合方法の実施の形態は、前記請求項1に係る本発明の内すみ擦攪拌接合用プローブ41 の作用と、該内すみ摩擦攪拌接合用プローブ41 を用いた請求項6に係る本発明の内角摩擦攪拌接合方法の一実施の形態と作用・効果は略同様であるので、説明を省略する。
【0023】
ただし、前記請求項1に係る本発明の内すみ角摩擦攪拌接合用プローブの実施の形態によれば、前記図2、図3に示すように、塑性流動固相金属9が、攪拌ピン7の外周面と前記押さえブロック5の前記攪拌ピン挿通用貫通孔5h の下端部の内面との僅かな隙間や、必ずしも平滑度が高くない前記一対の被接合材1a 、1b のそれぞれの内面1ai、1biとこれに接する前記押さえブロック5の二等辺面5sa、5sbとの間に生じる僅かな隙間へ浸入する可能性がある。
これに対して、請求項2に係る本発明の内角摩擦攪拌接合用プローブの上記の実施の形態によれば、図5、図6に示すように前記内すみ摩擦攪拌接合プローブの攪拌ピン7の逆円錐台部11の円錐周面11s が回転しつつ、前記一対の被接合材1a 、1b のそれぞれの内面1ai、1biに押し付けられるために、一般に硬質金属で製作される逆円錐台部11の円錐周面11s によって、前記一対の被接合材1a 、1b のそれぞれの内面1ai、1biの多少の凹凸が均されて平滑化し、円錐台部11の円錐周面11s との密着度が高くなること、また前記円錐台部11の上面11usの外径D11が前記押さえブロック5の上部の前記攪拌ピン挿通用貫通孔5h の内径より大きく形成されているために、前記円錐台部11と前記一対の被接合材1a 、1b のそれぞれの内面1ai、1biとの間や、攪拌ピン上部7t の外周と押さえブロック5の攪拌ピン挿通用貫通孔5h の内周とのあいだの僅かな隙間に浸入する可能性が殆どなくなる。
【0024】
次に請求項2に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブの別の実施の形態と作用について、図7、図5、図8、図16、図17および図9を参照して、以下に説明する。
図7は本実施の形態の内すみ摩擦攪拌接合用プローブの斜視図、図5は図7の内すみ摩擦攪拌接合用プローブとこれを用いた摩擦攪拌接合方法を示す図7のC’−C’矢視断面図、図8は図7の内すみ摩擦攪拌接合用プローブとこれを用いた摩擦攪拌接合方法を示す図7のD’−D’矢視断面図、図16、図17、図19は前述のとおりである。
【0025】
上記の図に示す請求項2に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブの別の実施の形態は、前記図4〜図6で示した請求項2に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブの一実施の形態42 とは、以下の点で異なる。
すなわち、前記図4〜図6で示した請求項2に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブの一実施の形態42 においては、前記押さえブロック5の前記攪拌ピン挿通用貫通孔5h の前記頂角稜線5el側の周囲に、前記攪拌ピン7の前記逆円錐台部11の上面11usと外周面11s の一部とに接して前記逆円錐台部11が嵌装される逆円錐台状の空洞部511a を設けて、基本的に構成されていた。
これに対して、内すみ摩擦攪拌接合用プローブの本実施の形態42 ' においては、記押さえブロック5の前記攪拌ピン挿通用貫通孔5h の前記頂角稜線5el側の周囲に、前記攪拌ピン7の前記逆円錐台部11の上面11usと接するとともに、該上面11usと同径の内周面を有して、前記逆円錐台部11が嵌装される逆円筒容器状の空洞部511b を設けて、基本的に構成されている。
このため、逆円筒容器状の空洞部511b の内周面と逆円錐台部11の側面と前記一対の被接合材1a 、1b の各々の内面1as、1bsとの間には、図8に示すように空間511p が形成されることになる。
【0026】
上記のように構成された請求項2に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブ42 ' の実施の形態の作用と、これを用いた請求項6に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合方法の実施の形態は、前記請求項2に係る本発明の内すみ擦攪拌接合用プローブ42 の作用と、該内すみ摩擦攪拌接合用プローブ42 を用いた請求項6に係る本発明の内角摩擦攪拌接合方法の一実施の形態と作用・効果は、下記の点を除いて、略同じである。
【0027】
すなわち、図8に示した空間511p の存在により、前記の実施の形態の場合のように、接合開始部の被接合面2の周囲に下穴を形成しなくても、前記被接合面部に押し込まれた攪拌ピン先端部7b の体積分の塑性流動固相金属が、前記空間511p に流入し、摩擦攪拌接合が円滑に開始される。
また、回転する逆円錐台部11の側面11s により前記空間511p 内の塑性流動固相金属の攪拌および摩擦熱発生作用が向上し、接合がさらに容易になる。
【0028】
次に、請求項3に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブの一実施の形態と、請求項7に係る本発明内の内すみ摩擦攪拌接合方法の一実施の形態について、図9〜図12、図16、図17、図20を参照して、以下に説明する。
図9は本実施の形態の内すみ摩擦攪拌接合用プローブの斜視図、図10(a)は図9のG−G線矢視断面図、図10(b)は図9のH−H線矢視断面図、図11(a)は図9の内すみ摩擦攪拌接合用プローブとこれを用いた摩擦攪拌接合方法を示す図9のE−E線矢視断面図、図11(b)は図11(a)の要部の図、図12は図9の内すみ摩擦攪拌接合用プローブとこれを用いた摩擦攪拌接合方法を示す図9のF−F線矢視断面図、図16、図17は前記のとおりである。図20(a)は前記図9〜12で示した内すみ摩擦攪拌接合用プローブを用いて、例えば前記図16に示した一対の被接合板材で、すみ継手を形成するための摩擦攪拌接合方法を示す斜視図、図20(b)は形成されたすみ継手の接合部仕上り状況を示す断面図である。
【0029】
上記の図に示す請求項3に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブの一実施の形態は、前記図1〜図3で示した請求項1に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブ41 の一実施の形態とは、以下の点で異なる。
すなわち、前記攪拌ピン7の、前記押さえブロック5の前記頂角稜線5elより所定の距離だけ該押さえブロック5の前記上辺面5usに近づいた部位に、前記攪拌ピン挿通用貫通孔5h の内径より大きな直径D12を有する上面12usを有し、該上面12usと前記頂角稜線5el との間の所定の位置に前記上面の直径D12と同じ直径の円形下面12bsを有する大径円盤部12を設けるとともに、
前記押さえブロック5の前記攪拌ピン挿通用貫通孔5h の前記頂角稜線5el側の周囲に、前記攪拌ピン7の前記大径円盤部12の上面12usと外周面の一部とに接する円形孔512を設け、
さらに前記押さえブロック5の前記大径円盤部12の外周面12csから前記押さえブロック5の長手方向の端面5esまでの間の、前記大径円盤部12の円形下面12bsの高さ位置に、前記押さえブロック5の上面5usに平行な下面5lsを備えるように形成して、基本的に構成されている。
上記円形下面12bsは凹面状に形成され、塑性流動固相金属の攪拌および摩擦熱発生作用ともに、接合開始時に下部攪拌ピン7b の被接合面部への押込により溢れる塑性流動固相金属を収容する。
【0030】
なお、上記の攪拌ピン7の大径円盤部12の上下方向の位置は、下記のようにして決めればよい。
すなわち、図11(a)、(b)において、前記被接合面2の上端線2tlから前記大径円盤部12の下面12bsまでの高さをh12b 、該下面12bsから前記大径円盤部12の外周面が前記押さえブロック5の斜面5sa、5sbのそれぞれと交わる高さ位置までの高さをh12c としたとき、前記大径円盤部12の下面12bs、前記一対の被接合材1a 、1b の内面1ai、1biのそれぞれと前記被接合面2の上端線2tlとの間の縦断面逆三角形の空間10u の断面積をAv としたとき、前記大径円盤部12の前記下面12bsと外周面12csと前記押さえブロック5の斜面5sa、5sbのそれぞれとがつくる前記大径円盤部12の下部両側の縦断面三角形の空間12a 、12b の各々の断面積Aa 、Ab の和と前記断面積Av とが略等しくなるように前記高さh12b とh12c を決める。
また、前記大径台円盤部12の上面12usの位置は、前記大径円盤部12の外周面12csが前記押さえブロック5の斜面5sa、5sbのそれぞれと交わる高さ位置から前記上面12usまでの高さをh12t としたとき、この高さが前記h12c と略等しくなる程度に決めればよい。
【0031】
次に、前記のように構成された請求項3に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブ43 の作用と、該内すみ摩擦攪拌接合用プローブ43 を用いた請求項7に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合方法の一実施の形態について、以下に説明する。
(1)〜(3)項は、前記請求項1に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブ41 の作用と、該内すみ摩擦攪拌接合用プローブ41 を用いた請求項6に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合方法の一実施の形態と作用で説明した(1)〜(3)項と同様であるので省略する。
(4)図12や図20(a)に示すように、前記内すみ摩擦攪拌接合用プローブ43 の押さえブロック5の頂角稜線5elを有する方を該内すみ摩擦攪拌接合用プローブ43 の矢印(t)で示す移動方向の前方に、前記押さえブロック5の下面5lsを移動方向の後方になるように、前記一対の被接合材1a と1b とで形成する内すみ部に配置し、
前記プローブ本体6および前記攪拌ピン7を回転させながら、前記攪拌ピン7の先端部7b と前記大径円盤部12の下部外周部を前記被接合面2の周囲の被接合材1a と1b の中に押し込み、
前記プローブ本体6を前記一対の被接合材1a と1b が形成する内すみの方向(矢印Fp の方向)に押圧して、前記押さえブロック5の前記頂角稜線5elを含む斜面5sa、5sbを前記内すみ部の一対の被接合材表面1ai、1biに押し付けながら、
前記内すみ摩擦攪拌接合用プローブ43 を被接合ライン2tl(被接合面2の上端線)に沿って矢印(t)の方向に移動させる。
【0032】
その結果、回転する前記攪拌ピン先端部7b 、大径円盤部12の下部外周面12csおよび凹面状の円形下面12bsと、前記被接合面2の周囲の被接合材1a と1b との間に摩擦熱が発生して温度が上昇し、前記攪拌ピン先端部7b 、大径円盤部12の下部外周面12csおよび凹面状円形下面12bsの周囲に塑性流動固相部9が形成される。
このとき、前記図11(b)を用いて説明したように、前記縦断面逆三角形の空間10u の断面積Av と、前記大径円盤部12下部の両側の縦断面三角形の空間12a 、12b の各々の断面積Aa とAb との和とが略等しくなるように前記高さh12b とh12c を決めたので、前記大径円盤部12の下部外周部によって押し退けられた塑性流動固相部の体積相当量が、前記押さえブロック5の下面5lsと前記被接合面2の上端線2tlとの間に形成された断面逆三角形状の空間10u に充填される。
そして、前記攪拌ピン7が前記矢印(t)の方向に移動した後の塑性流動固相部9の顕熱が周囲に奪われて温度が低下し、塑性流動を起こさない温度まで低下すると、前記一対の被接合材1a と1b が接合されて図12および図20(b)に示されるような前記断面逆三角形状の空間10u に充填された固相を含め、上端部に幅が前記大径円盤部の直径D12に、深さが前記図11を参照して説明した高さh12c に、それぞれ略等しい断面の溝12g を有する接合部10が形成される。
【0033】
また、上記の請求項3に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブの実施の形態においては、前記大径円盤部12の上面12usの外径が前記押さえブロック5の上部の前記攪拌ピン挿通用貫通孔5h の内径より大きく形成されているために、塑性流動固相9が前記攪拌ピン上部7t の外周面と押さえブロック5の攪拌ピン挿通用貫通孔5h の内周面との間の僅かな隙間に浸入する可能性が殆どなくなる。
【0034】
次に、請求項4に係る本発明の内すみ擦攪拌接合用プローブの一実施の形態と、請求項8に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合方法の一実施の形態について、図13〜図15、図18、図21を参照して以下に説明する。
図13は本実施の形態の内すみ摩擦攪拌接合用プローブ44 の斜視図、図14(a)は図13の内すみ摩擦攪拌接合用プローブとこれを用いた摩擦攪拌接合方法を示す図13のJ−J線矢視断面図、図14(b)は図14(a)の破線の円で囲んだ要部の拡大図、図15は図13の内すみ摩擦攪拌接合用プローブとこれを用いた摩擦攪拌接合方法を示す図13のK−K線矢視断面図、図18は本実施の形態を適用して、一対の被接合材ですみ継手を形成する場合の形状と配置を示す端面図、図21(a)は前記図13〜図15で示した内すみ摩擦攪拌接合用プローブを用いて、前記図18に示した一対の被接合材ですみ継手を形成するための摩擦攪拌接合方法を示す斜視図、図21(b)は形成されたすみ継手の接合部仕上り状況を示す断面図である。
【0035】
上記の図に示す請求項4に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブ44 の一実施の形態は、前記図1〜図3で示した請求項1に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブ41 の一実施の形態とは、以下の点で異なる。
前記攪拌ピン7の、前記押さえブロック5の前記頂角稜線5elの位置に前記攪拌ピン挿通用貫通孔5hの内径より大きな直径D13を有する凹面円形下面13bsを有し、外周面13csが前記の一対の被接合部材1a 、1b の内すみ部の内面1ai、1biと交差する高さ以上の高さ位置に上面13usを有する大径円盤部13を設けるとともに、
前記押さえブロック5の前記攪拌ピン挿通用貫通孔5h の前記頂角稜線5el側の周囲に、前記攪拌ピン7の前記大径円盤部13の上面13usと外周面13csの一部とに接する円形孔513を設けて、基本的に構成している。
【0036】
次に、前記のように構成された請求項4に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブ44 の作用と、該内すみ摩擦攪拌接合用プローブ44 を用いた請求項8に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合方法の一実施の形態について、以下に説明する。
(1)図16に示すように、前記一対の被接合材1a 、1b の端部を、該被接合材の1a 、1b のそれぞれの内面1ai、1biに対して角度α/2をなすような斜面1as、1bsを有するように予め加工する。
(2)次のいづれかの工程を行う。
a)前記被接合材1a 、1b のそれぞれの斜面1as、1bsのそれぞれの内面1ai、1bi側の端部位置に、前記一対の被接合材1a 、1b のそれぞれの斜面1asと1bsとを接触させて被接合面2を形成した場合に、前記の斜面1as、1bsの内面1ai、1bi側端の位置に、該斜面1as、1bsのそれぞれに垂直で、幅が前記大径円盤部13の外径D13よりも僅かに大きな底面14bsを有し、該底面14bsの端部から該底面14bsに直交し被接合材1a 、1b のそれぞれの内面1ai、1biに達する側壁14swを有するとともに、被接合ライン2tl(被接合面2の上端線)の方向に伸びる溝14が形成されるように、前記一対の被接合材端部に断面直角三角形の溝を刻設しておき、
前記内面1aiと1biが角度αをなすように前記一対の被接合(板)材1 a 、1b の端部の前記斜面1asと1bsとを接触させて被接合面2を形成する。
b)前記被接合材1a 、1b のそれぞれの内面1aiと1biとが角度αをなすように前記一対の被接合材1a 、1b の端部の前記斜面1asと1bsとを接触させて被接合面2を形成し、
前記の被接合面2の内すみ側端の位置に、該被接合面2に垂直で幅が前記攪拌ピン7の大径円盤部13の外径D13より僅かに大きな底面14bsを有し、該底面14bsの両端から該底面14bsに直交し、前記一対の被接合材1a 、1b のそれぞれの内面1aiと1biに達する側面14swを備えて、被接合ライン2tl(被接合面2の上端線)の方向に伸びる溝14を刻設する。
(3)前記一対の被接合材1a 、1b の外すみ部表面1aoと1boに接する裏当て部材8によって、前記一対の被接合材1a 、1b の被接合面2の接触を保つ。
(4)前記内すみ摩擦攪拌接合用プローブ44 の前記プローブ本体6および前記攪拌ピン7を回転させながら、前記攪拌ピン7の前記大径円盤部13より先の先端部7b を被接合面部の前記被接合材1a と1b 中に押し込み、
前記プローブ本体6を前記一対の被接合材1a と1b とが形成する内すみ方向(矢印Fp で示す方向) に押圧して、前記押さえブロック5の前記頂角稜線5elを含む斜面5saと5sbを前記内すみ部に、前記攪拌ピン7の前記大径円盤部13の凹面円形下面13bsを前記被接合面2の内すみ側端部位置に形成された前記溝14の底面14bsに、各々押し付けつつ、
前記内すみ摩擦攪拌接合用プローブ44 を被接合ライン2tl(被接合面2の上端線)に沿って移動させる。
【0037】
この結果、前記請求項1に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブ41 の作用と、該内すみ摩擦攪拌接合用プローブ41 を用いた請求項6に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合方法の一実施の形態についての説明と同様に、図15および図19に示されるような接合部10が前記溝14の底面14bsの下に形成される。
【0038】
なお、請求項4に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブの実施の形態と、これを用いた請求項8に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合方法によれば、前記攪拌ピン7の大径円盤部13が凹面円形下面13bsを備えるように形成されているので、前記の塑性流動固相9が前記凹面円形下面13bsの周囲の溝14のなかに洩れ出ることがない。
また、この実施の形態では、内すみ部に溝14を予め形成したことにより該溝の底面14bs以下の部分を見た場合通常の摩擦攪拌接合の技術をそのまま用いることができるが、さらに前述の押さえブロック5があることにより、不安定な内すみ部分におけるプローブの保持、移動のためのガイドが容易になる。
【0039】
次に、図面を参照して請求項5に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合プローブの一実施の形態とその作用について以下に述べる。
図22(a−1)は前記請求項1に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合プローブ41 に請求項5に係る本発明を適用した場合の図1のA−A線矢視断面図、図22(a−2)は図22(a−1)のM−M線矢視図である。
【0040】
上記図22(a−1)、(a−2)に示す請求項5に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブの実施の形態においては、前記内すみ摩擦攪拌接合用プローブ41 の前記押さえブロック5の上辺面5usの前記プローブ本体6の下部外周面6los から所定の間隔をおいた位置に、所定の高さのリング上突起15olを立設し、該リング上突起15olと前記プローブ本体6の下部外周面6los と前記前記押さえブロック5の上辺面5usで囲まれる潤滑剤貯留部15が設けられる。
さらに、前記プローブ本体6の底面6bsに、前記押さえブロック5の攪拌ピン挿通用貫通孔5h の外周から少し外側に離れた位置に起始し、前記プローブ本体6の下部外周面6los に達し前記潤滑剤貯留部15と連通する1乃至複数の潤滑剤供給溝15goを刻設し、該潤滑剤供給溝15goを前記潤滑剤貯留部15から前記プローブ本体6の底面6bsと前記押さえブロック5の上辺面5usとの間に潤滑剤を供給する潤滑剤供給通路が形成される。
なお、前記プローブ本体6の下部外周面6los から前記リング上突起15olの内側面までの間隔と、前記リング上突起15olの高さは、前記潤滑剤貯留部15の容積が少なくとも所定の長さ以上のすみ継手を形成する時に消費される潤滑剤の量を貯留しておける容積となるようにすればよい。
【0041】
上記のように構成した請求項5に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブの実施の形態においては、潤滑剤を上記潤滑剤貯留部15に貯留しておけば、該潤滑剤貯留部15から前記潤滑剤供給溝15goに浸入した潤滑剤は、プローブ本体6の回転とともに、前記プローブ本体6の底面6bsの略全面とこれに接する範囲の押さえブロック5の上辺面5usに薄く塗布されて薄膜を形成するので、前記プローブ本体6の底面6bsと前記押さえブロック5の上辺面5usとの間の摩擦係数を著しく低下させて、プローブ本体6の回転を円滑化するとともに、前記プローブ本体6の底面6bsと前記押さえブロック5の上辺面5usの磨耗を防止する。
【0042】
次に、図面を参照して請求項5に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合プローブの別の実施の形態とその作用について以下に述べる。
図22(b−1)は前記請求項3に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合プローブ43 に請求項5に係る本発明を適用した場合の図9のE−E線矢視断面図、図22(b−2)は図22(b−1)のN−N線矢視図である。
【0043】
上記図22(b−1)、(b−2)に示す請求項5に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブの実施の形態においては、前記内すみ摩擦攪拌接合用プローブ43 の前記プローブ本体6の下部大径部6l の上面6lus の外周端部に所定の高さの円筒状外壁15plを立設し、該円筒状外壁15plと前記プローブ本体6の上部外周6uos と前記プローブ本体6の下部大径部6l の上面6lus とによって囲まれる潤滑剤貯留部15を設けられている。さらに、前記プローブ本体6の底面6bsに、前記押さえブロック5の攪拌ピン挿通用貫通孔5h の外周から少し外側に離れた位置に起始し、前記プローブ本体6の下部外周面6los から少し内側の位置に停止する1乃至複数の潤滑剤供給溝15gcを刻設し、前記潤滑剤貯留部15の底面から前記潤滑剤供給溝15gcに連通する1乃至複数の潤滑剤供給孔15h を穿設して、前記潤滑剤貯留部15から前記プローブ本体6の底面6bsと前記押さえブロック5の上辺面5usとの間に潤滑剤を供給する潤滑剤供給通路が形成されている。
【0044】
上記のように構成した請求項5に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブの実施の形態においては、潤滑剤を上記潤滑剤貯留部15に貯留しておけば、該潤滑剤貯留部15から1乃至複数の潤滑剤供給孔15h を経由して、それぞれの潤滑剤供給孔15h に連通する潤滑剤供給溝15gcに供給された潤滑剤は、プローブ本体6の回転とともに、前記プローブ本体6の底面6bsの略全面とこれに接する範囲の押さえブロック5の上辺面5usに薄く塗布されて薄膜を形成するので、前記プローブ本体6の底面6bsと前記押さえブロック5の上辺面5usとの間の摩擦係数を著しく低下させて、プローブ本体6の回転を円滑化するとともに、前記プローブ本体6の底面6bsと前記押さえブロック5の上辺面5usの磨耗を防止する。
【0045】
なお、前記図22(a−1)、(b−1)に示すように、前記押さえブロック5に該押さえブロック5の長手方向に伸びる1乃至複数の冷媒通路5chを設けて、該冷媒通路に冷却水等の冷媒を流通させて、前記押さえブロック5、特にその下部を冷却すれば、攪拌ピン先端部の温度を下げ、該攪拌ピンの周囲に形成される塑性流動固相の幅が狭くなり、前記押さえブロック5の頂角稜線5el近傍の斜面5saおよび5sbへの被接合材料例えばアルミニウム等の付着が少なくなるとともに、前記押さえブロック5自体の温度上昇が少なくなるので、冷却を行わない場合に比べて押さえブロック5の熱容量が小さくてすみ、押さえブロック5を小型化できるという効果もある。
【0046】
また、前記請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の本発明に係る内すみ摩擦攪拌接合用プローブの実施の形態において、攪拌ピン7の材質は、工具鋼等被接合材より硬度が高く、耐磨耗性のある材料が良く、例えば、被接合材がアルミニウム合金材の場合は通常の工具鋼で十分である。
前記押さえブロック5は、その上辺面5us、攪拌ピン挿通用貫通孔5h の内面および頂角稜線5elを含む斜面5sa、5sbの各々が、前記プローブ本体6の下面6bs、攪拌ピン7の外周面および一対の被接合材1a 、1b のそれぞれの内面1ai、1biの各々と接触・摺動するので磨耗しやすい。従って、前記押さえブロック5は耐磨耗性の高い材料か、耐磨耗性表面処理を施したもので形成することが望ましく、例えば、超硬合金、セラミックス、あるいは、工具鋼にセラミックスやTiC等の表面被覆を施したもの等が望ましい。
【0047】
以上、本発明の実施の形態について述べたが、本発明は前記の実施の形態に限られるものではなく、その構成の要旨を逸脱しない範囲内で他の実施の形態を含むものであることは言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】
本発明の内すみ擦攪拌接合用プローブおよびそれを用いた内すみ摩擦攪拌接合方法によれば、以下のような優れた効果が得られる。
従来の溶融溶接方法に比較して、
(1)接合ビード表面が平坦・美麗で、切削もしくは研削加工により平滑に仕上げる必要がない。
(2)ポロシティを始めとした溶接部欠陥が発生しにくい。また、ヒューム、スパッタ等の発生が少なく、作業環境の悪化を招いたり、スパッタ除去作業等が必要になる事がない。ヒュームによる作業環境の悪化を防止するため、局部集塵装置等を必要とすることもなく、設備コスト・作業コストが低い。
(3)残留応力や局部加熱による変形が小さく、溶接後の焼鈍や変形矯正を必要とすることがない。
(4)アルミニウム、チタニウム、銅等の酸化しやすい金属の溶接が容易に可能で、溶接装置が複雑、高価で、溶接技術が難しいMIG溶接やTIG溶接等の不活性ガスシールド溶接法や、真空中電子ビーム溶接法、レーザ溶接法等にくらべてコストおよび技術の難易度において優れる。
【0049】
また、外すみ摩擦攪拌接合方法に比べて、
(1)すみ継手の被接合材の端部の複雑な加工形状、厳しい加工精度を要求されることはない。
(2)すみ継手の内すみ角度が任意のすみ継手を容易に形成可能である。
(3)接合線を内すみ側に形成でき、さらに接合線は側面側ではなくすみ部に形成されるので外観が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1に係る本発明の内すみ擦攪拌接合用プローブの実施の形態の斜視図である。
【図2】 図1の内すみ摩擦攪拌接合用プローブとこれを用いた摩擦攪拌接合方法を示す図1のA−A線矢視断面図である。
【図3】 図1の内すみ摩擦攪拌接合用プローブとこれを用いた摩擦攪拌接合方法を示す図1のB−B線矢視断面図である。
【図4】 請求項2に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブの一実施の形態の斜視図である。
【図5】 図4、図7の内すみ摩擦攪拌接合用プローブとこれを用いた摩擦攪拌接合方法を示す図4のC−C線矢視断面図、兼、図7のC' −C' 線矢視断面図である。
【図6】 図4の内すみ摩擦攪拌接合用プローブとこれを用いた摩擦攪拌接合方法を示す図4のD−D線矢視断面図である。
【図7】 請求項2に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブの別の実施の形態の斜視図である。
【図8】 図7の内すみ摩擦攪拌接合用プローブとこれを用いた摩擦攪拌接合方法を示す図7のD' −D' 線矢視断面図である。
【図9】 請求項3に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブの実施の形態の斜視図である。
【図10】 (a)は図9のG−G線矢視断面図と、(b)は図9のH−H線矢視断面図である。
【図11】 (a)は図9の内すみ摩擦攪拌接合用プローブとこれを用いた摩擦攪拌接合方法を示す図9のE−E線矢視断面図、(b)は(a)の要部詳細図である。
【図12】 図9の内すみ摩擦攪拌接合用プローブとこれを用いた摩擦攪拌接合方法を示す図9のF−F線矢視断面図である。
【図13】 請求項4に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブの実施の形態の斜視図である。
【図14】 (a)は図13の内すみ摩擦攪拌接合用プローブとこれを用いた摩擦攪拌接合方法を示す図13のJ−J線矢視断面図、(b)は(a)の二点鎖線の円で囲んだ要部の拡大図である。
【図15】 図13の内すみ摩擦攪拌接合用プローブとこれを用いた摩擦攪拌接合方法を示す図13のK−K線矢視断面図である。
【図16】 本発明の請求項1〜3、請求項6〜7の実施の形態を適用して一対の被接合材ですみ継手を形成する場合の、被接合部材の形状と配置を示す端面図である。
【図17】 本発明の請求項1〜3、請求項6〜7の実施の形態を適用して一対の被接合材ですみ継手を形成する場合の、被接合材の他の形状と配置を示す端面図である。
【図18】 本発明の請求項4、請求項8の実施の形態を適用して一対の被接合材ですみ継手を形成する場合の、被接合材の形状と配置を示す端面図である。
【図19】 (a)は請求項1、請求項2のいずれかに係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブを用いた請求項6に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合方法の実施の形態を示す斜視図、(b)は形成されたすみ継手の接合部の仕上り状況を示す断面図である。
【図20】 (a)は請求項3に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブを用いた請求項7に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合方法の実施の形態を示す斜視図、(b)は形成されたすみ継手の接合部の仕上り状況を示す断面図である。
【図21】 (a)は請求項4に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブを用いた請求項8に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合方法の実施の形態を示す斜視図、(b)は形成されたすみ継手の接合部の仕上り状況を示す断面図である。
【図22】 請求項5に係る本発明の内すみ摩擦攪拌接合用プローブの二つの実施の形態を示し、(a−1)は図1のA−A線矢視断面図、(a−2)は(a−1)のM−M線矢視図、(b−1)は図9のE−E線矢視断面図、(b−2)は(b−1)のN−N線矢視図である。
【図23】 従来の溶融溶接によるすみ継手の例を示す断面図である。
【図24】 従来の外すみ摩擦攪拌接合方法の例を示す斜視図である。
【図25】 従来の外すみ摩擦攪拌接合方法を適用する場合の一対の被接合材の加工形状と配置を示し、(a)、(b)は内すみ角度βが鈍角の場合を、(c)は内すみ度βが鋭角の場合を示す端面図である。
【符号の説明】
1a,1b 被接合材
2 被接合面
3 すみ継手
1 〜44 内すみ摩擦攪拌接合用プローブ
5 押さえブロック
5el 頂角稜線
5us 上辺面
5ls 下面
5h 攪拌ピン挿通用貫通孔
5sa、5sb 押さえブロック斜面
11a 逆円錐台状空洞
11b 逆円筒容器状空洞
12、513 円形孔
6 プローブ本体
6l プローブ本体下部大径部
6bs 円形下面
7 攪拌ピン
7t 攪拌ピン上部
7b 攪拌ピン先端部(下部)
8 裏当て部材
9 塑性流動固相部
10 接合部
11 逆円錐台部
12 大径円盤部
12g 溝
13 大径円盤部
13bs 凹面円形下面
14 溝
15 潤滑材貯留部
15go 潤滑材供給溝
15gc 潤滑材供給溝
15h 潤滑材供給孔
30a,30b 母材(被接合材)
31 開先
32 溶接ビード
33 被接合面
34 裏当
35 回転プローブ
35b 凹面円形下面
36 攪拌ピン

Claims (8)

  1. 被接合材端部を被接合材の内面に対して任意に決められる所定の角度α/2の斜面を有するように予め加工された一対の被接合材の、前記斜面同士を接触させて任意に決められる所定の内すみ角度αのすみ継手を形成するように被接合面を形成し、前記すみ継手の内すみから前記被接合面を摩擦攪拌接合する内すみ摩擦攪拌接合用プローブであって、
    前記すみ継手の内すみ部表面に接する二辺が等しく頂角角度αの逆二等辺三角柱片形状を備え、該逆二等辺三角柱片の頂角稜線上の一点から該逆二等辺三角柱片の上辺面に垂直な中心軸を有する攪拌ピン挿通用貫通孔を備えた押さえブロックと、
    該押さえブロックの前記攪拌ピン挿通用貫通孔の上辺面部内径より大径の底面を備えたプローブ本体と、
    該プローブ本体の底面に該プローブ本体の回転軸と同軸に一体に接続され、前記押さえブロックの前記攪拌ピン挿通用貫通孔に回転自在に挿通されて、押さえブロックの前記頂角稜線から所定の長さだけ突出した攪拌ピンと、からなることを特徴とする内すみ摩擦攪拌接合用プローブ。
  2. 前記攪拌ピンの、前記押さえブロックの前記攪拌ピン挿通用貫通孔の前記頂角稜線より所定の距離だけ前記上辺面に近づいた部位に、該部位で前記上辺面に平行な面と前記押さえブロックの二等辺面とが交差する一対の交差線間の幅に等しい直径の上面を有し、斜面が前記すみ継手を構成する一対の被接合材の内すみ部表面に接し、下面の直径が前記攪拌ピンの先端部の外径に等しく該攪拌ピンの先端部に繋がる逆円錐台部を設けるとともに、
    前記押さえブロックの前記攪拌ピン挿通用貫通孔の前記頂角稜線側に、前記攪拌ピンの前記逆円錐台部が嵌装される空洞部を設けたこと、を特徴とする請求項1に記載の内すみ摩擦攪拌接合用プローブ。
  3. 前記攪拌ピンの、前記押さえブロックの前記頂角稜線より所定の距離だけ該押さえブロックの前記上辺面に近づいた部位に、前記攪拌ピン挿通用貫通孔の内径より大きな直径を有する上面を有し、該上面と前記頂角稜線との間の所定の位置に上面の直径と同じ直径の円形下面を有する大径円盤部を設けるとともに、
    前記押さえブロックの前記攪拌ピン挿通用貫通孔の前記頂角稜線側の周囲に、前記攪拌ピンの前記大径円盤部の上面と外周面の一部とに接し該大径円盤部が嵌装される円形孔を設け、さらに前記押さえブロックの前記大径円盤部の外周面から前記押さえブロックの長手方向の一端面までの間の、前記大径円盤部の前記円形下面の高さ位置に、前記押さえブロックの上辺面に平行な下面を形成したこと、を特徴とする請求項1に記載の内すみ摩擦攪拌接合用プローブ。
  4. 前記攪拌ピンの、前記押さえブロックの前記頂角稜線の位置に前記攪拌ピン挿通用貫通孔の内径より大きな直径を有する円形下面を有し、外周面が前記の一対の被接合部材の内すみ部の内面と交差する高さ以上の高さ位置に上面を有する大径円盤部を設けるとともに、
    前記押さえブロックの前記攪拌ピン挿通用貫通孔の前記頂角稜線側の周囲に、前記攪拌ピンの前記大径円盤部の上面に接し該大径円盤部が嵌装される円形孔を設けたこと、を特徴とする請求項1に記載の内すみ摩擦攪拌接合用プローブ。
  5. 前記押さえブロックの上辺面または前記プローブ本体下部に潤滑剤貯留部を設けるとともに、該潤滑剤貯留部から前記プローブ本体の底面と前記押さえブロックの上辺面との間に潤滑剤を供給する潤滑剤供給通路を設けたこと、を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の内すみ摩擦攪拌接合用プローブ。
  6. 内面同士が任意に決められる所定の角度αをなすように配置された一対の被接合材のすみ継手を、請求項1または請求項2に記載の内すみ摩擦攪拌接合用プローブを用いて形成する内すみ摩擦攪拌接合方法であって、
    前記一対の被接合材の端部を、被接合材の内面に対して角度α/2をなすような斜面を有するように予め加工し、
    内面同士が前記の角度αをなすように前記一対の被接合材の前記斜面同士を接触させて被接合面を形成するとともに、
    前記一対の被接合材の外すみ部表面に接する裏当て部材によって、前記一対の被接合材の被接合面同志の接触を保ちつつ、
    前記内すみ摩擦攪拌接合用プローブの前記プローブ本体および前記攪拌ピンを回転させながら、前記攪拌ピンの先端部を前記被接合面部の被接合材中に押し込み、
    前記プローブ本体を前記一対の被接合材が形成する内すみの方向に押圧して、前記押さえブロックの前記頂角稜線を含む斜面を前記内すみ部に押し付けながら、
    前記内すみ摩擦攪拌接合用プローブを被接合ラインに沿って移動させる、ことを特徴とする内すみ擦攪拌接合方法。
  7. 内面同士が任意に決められる所定の角度αをなすように配置された一対の被接合材のすみ継手を、請求項3に記載の内すみ摩擦攪拌接合用プローブを用いて形成する内すみ摩擦攪拌接合方法であって、
    前記一対の被接合材の端部を、被接合材の内面に対して角度α/2をなすような斜面を有するように予め加工し、
    内面同士が前記の角度αをなすように前記一対の被接合材の前記斜面同士を接触させて被接合面を形成するとともに、
    前記一対の被接合材の外すみ部表面に接する裏当て部材によって、前記一対の被接合材の被接合面同士の接触を保ちつつ、
    記内すみ摩擦攪拌接合用プローブの前記プローブ本体および前記攪拌ピンを回転させながら、前記攪拌ピンの先端部および前記大径円盤部の下部を被接合面部の被接合材中に押し込み、
    前記プローブ本体を前記一対の被接合材が形成する内すみの方向に押圧して、前記押さえブロックの前記頂角稜線を含む斜面を前記内すみに押し付けながら、
    前記押さえブロックの前記下面を前記攪拌ピンの後方に位置させつつ前記内すみ摩擦攪拌接合用プローブを被接合ラインに沿って移動させる、ことを特徴とする内すみ摩擦攪拌接合方法。
  8. 内面同士が任意に決められる所定の角度αをなすように配置された一対の被接合材のすみ継手を、請求項4に記載の内すみ摩擦攪拌接合用プローブを用いて形成する内すみ摩擦攪拌接合方法であって、
    前記一対の被接合材の端部を、被接合材の内面に対して角度α/2をなすような斜面を有するように予め加工し、
    a)前記被接合材の前記斜面の内面側端部位置に、前記一対の被接合材の前記斜面同士を接触させて被接合面を形成した場合に、該被接合面の内すみ側端の位置に、該被接合面に垂直な底面を有し、縦断面の外周寸法が前記内すみ摩擦攪拌接合プローブの大径円盤部の縦断面の外周寸法よりも僅かに大きく、被接合ラインの方向に伸びる溝が形成されるように、前記一対の被接合材の各々の端部に断面形状が直角三角形の溝を刻設しておき、内面同士が前記の角度αをなすように前記一対の被接合材の端部の前記斜面同士を接触させて被接合面を形成した後、
    または、
    b)内面同士が前記の角度αをなすように前記一対の被接合材の端部の前記斜面同志を接触させて被接合面を形成し、前記の被接合面の内すみ側端の位置に、該被接合面に垂直な底面を有し、縦断面の外周寸法が前記内すみ摩擦攪拌接合プローブの大径円盤部の縦断面の外周寸法よりも僅かに大きく、被接合ラインの方向に伸びる溝を刻設した後、

    前記一対の被接合部材の外すみ部表面に接する裏当て部材によって、前記一対の被接合材の被接合面同士の接触を保ちつつ、
    前記内すみ摩擦攪拌接合用プローブの前記プローブ本体および前記攪拌ピンを回転させながら、前記攪拌ピンの前記大径円盤部より先の先端部を被接合面部の前記被接合材中に押し込み、
    前記プローブ本体を前記一対の被接合材が形成する内すみの方向に押圧して、前記押さえブロックの前記頂角稜線を含む斜面を前記内すみ部に、前記攪拌ピンの前記大径円盤部の円形下面を前記被接合面の内すみ側端部位置に形成された前記の溝の底面に、各々押し付けつつ、
    前記内すみ摩擦攪拌接合用プローブを被接合ラインに沿って移動させる、ことを特徴とする内すみ摩擦攪拌接合方法。
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