JP4239459B2 - インクジェットプリンタおよびそのクリーニング装置 - Google Patents
インクジェットプリンタおよびそのクリーニング装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4239459B2 JP4239459B2 JP2002031206A JP2002031206A JP4239459B2 JP 4239459 B2 JP4239459 B2 JP 4239459B2 JP 2002031206 A JP2002031206 A JP 2002031206A JP 2002031206 A JP2002031206 A JP 2002031206A JP 4239459 B2 JP4239459 B2 JP 4239459B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- path
- cleaning liquid
- ink
- liquid reservoir
- reservoir
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 title claims 35
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims 29
- 239000002699 waste material Substances 0.000 claims 14
- 238000010926 purge Methods 0.000 claims 7
- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims 1
- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims 1
Images
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印字面に対しインクを噴射するノズルを有する印字ヘッドを備えるインクジェットプリンタ、およびそのクリーニング装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のインクジェットプリンタの印字ヘッドの概略構成が図1に示され、この印字ヘッド1はノズル2を備えて、該ノズル2からインクを噴射して印字面3に画像を形成するものである。
印字ヘッド1に印字用のインクを供給するためのインクカートリッジ4が設けられ、その内部に形成された未使用インク溜め4aが、第一の経路11を介して印字ヘッド1に接続されている。
印字ヘッド1はヘッドユニット5を有し、このヘッドユニット5にインク噴射のための前記ノズル2を開口させている。ヘッドユニット5内部には圧力室6が形成されて前記ノズル2に連通されるとともに、アクチュエータ7によって、圧力室6内部のインクに噴射エネルギーを与えてノズル2から噴射させるようになっている。圧力室6には共通インク室8が連通され、共通インク室8にはインク供給口9からインクを注入可能とされている。
【0003】
ここで、インクカートリッジ4からインク供給口9までの第一の経路11を構成する材質の不適合や、インクカートリッジ4を第一の経路11に接続する際の空気や汚染物質の侵入、あるいは環境変化によるインク内の成分の析出などによって、インク内に気泡や不純物(以下単に「不純物」と称する)dが混じることがある。
これら不純物dを捕捉して除去するために、前記インク供給口9にフィルタ10を配設して、ノズルの詰まりを防止する構成が知られている(なお、インク供給口9の部分に限らず、ヘッドユニット5内部にフィルタを配設する構成も知られている)。
【0004】
また、インクジェットプリンタ本体にパージ機構13を備え、ヘッドユニット5内部に混入した不純物eを、ヘッドユニット5内部のインクを強制的に吸引することにより除去できるようにしたものが知られている。
このパージ機構13は図2に示すように、パージキャップ14と、パージキャップ14とインクカートリッジ4の廃インク溜め4bとを接続する第二の経路12と、該第二の経路12の中途に介在されるパージポンプ15と、を備えており、パージ作業を行う際には、ヘッドユニット5のノズル2を覆うようにパージキャップ14を当該ヘッドユニット5に対し当接させ、ヘッドユニット5の内部に溜まる不純物eなどを含んだ不良インクを、該パージキャップ14に接続させたパージポンプ15によって吸引できるようになっている。吸引した不純物e混じりのインクは、第二の経路12を経由してインクカートリッジ4内の廃インク溜め4bへ廃棄される。
【0005】
第一の経路11から供給されるインクに含まれる気泡は、エアトラップ30で捕捉される。通常のインク噴射状態の遅い流れでは、インクはエアトラップ30の第一室33、フィルタ31、その下の第二室35を通ってヘッドユニット5に流れる。第一室33において気泡は浮力により上昇され、第一室33の天井部に貯留される(貯留された気泡の塊が符号36で示される)。上記のようにパージポンプ15による速いインクの流れが生起された場合、フィルタ31の抵抗が大きいために、インクは隔壁32を乗り越えて第三室34から第二室35を通ってヘッドユニット5に流れる。その際、第一室33の天井部に貯留されている気泡36も、同じ経路を通って廃インク溜め4bへ廃棄される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のフィルタ10も不純物dを無限に捕捉できるわけではなく、長期間の使用によって不純物dがフィルタ10上に堆積され許容量を超えてしまうと、フィルタ10が詰まってインクの供給ができなくなってしまう。また、前述のパージ機構13は、フィルタ10を通過した不純物eをある程度吸引除去することはできても、フィルタ10により捕捉されてフィルタ10上に残った不純物dを除去することは不可能であり、ヘッドユニット5内でインク内の成分が析出し堆積する可能性もある。
従って、フィルタ10が詰まった場合は印字ヘッド1を分解して、ヘッドユニット5を洗浄したり、あるいはフィルタ10を取り出して交換しなければならないが、これには時間の掛かる煩雑な作業を要し、高コストであるばかりか、その間プリンタを使用できないロスも大であるという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0008】
即ち、請求項1においては、印字面に対しインクを噴射するノズルを有する印字ヘッドと、前記印字ヘッドに印字用のインクを供給する第一の経路と、前記印字ヘッドのノズルを着脱可能に覆うキャップを有し、そのキャップがノズルを覆った状態で前記ノズルを介して前記第一の経路に接続する第二の経路とを有するインクジェットプリンタにおいて、前記第一の経路には廃洗浄液溜めを、前記第二の経路には洗浄液溜めを、着脱可能とし、その洗浄液溜め及び廃洗浄液溜めを装着しかつ前記キャップでノズルを覆った状態において、洗浄液溜めから廃洗浄液溜めへ前記第一の経路及び第二の経路を通って洗浄液を流動させる第一の流動手段と、前記第一の経路には未使用インク溜めを、前記第二の経路には廃インク溜めを、着脱可能であり、前記未使用インク溜め及び廃インク溜めを装着しかつ前記キャップでノズルを覆ったときにおいて、未使用インク溜めから廃インク溜めへ前記第一の経路及び第二の経路を通ってインクを流動させる第二の流動手段とを備えている。そして、前記第二の流動手段は、前記第一の経路及び前記第二の経路に存在する液体を流動不能とする第一の状態と、液体を前記第二の経路から前記第一の経路へと向かう方向に流動可能とする第二の状態とに切り換え可能とする切換手段を有し、前記切換手段は、前記洗浄液溜め及び廃洗浄液溜めを装着しかつ前記キャップでノズルを覆ったときにおいて、前記第一の状態から前記第二の状態に切り換えるインクジェットプリンタである。
【0009】
この構成により、第一の流動手段によって洗浄液を流動させて印字ヘッド内部にある不純物を押し流して、廃洗浄液溜めに廃棄することができる。従って、印字ヘッド内部の不純物を簡単に除去することができる。また、第二の流動手段によってインクを流動させて印字ヘッド内部にある不純物を押し流して、廃インク溜めに廃棄することもできる。また、インクを強制流動させる経路を、洗浄液を流動させる経路と兼用することができ、構成を簡単にできる。また、パージ作業の吸引流とは逆方向の吸引流を発生させることができるから、印字ヘッド内のフィルタ上に堆積していた不純物も取り除いて廃洗浄液溜めへ廃棄できる。そのため、フィルタの交換の必要はない。
【0010】
請求項2においては、前記切換手段が、前記第二の経路の途中に設けられインクを強制的に吸引することが可能なパージポンプと、前記第二の経路において、前記キャップと前記パージポンプの吸入側との間の流路と前記パージポンプの吐出側と前記洗浄液溜めとの間の流路とを繋ぐバイパス経路と、前記第二の経路において、前記キャップと前記パージポンプの吸入側とを接続する状態及び前記キャップと前記バイパス経路とを接続する状態のいずれかに選択的に切り換え可能な第一の切換バルブと、前記第二の経路において、前記パージポンプの吐出側と前記洗浄液溜めとを接続する状態及び前記バイパス経路と前記洗浄液溜めとを接続する状態のいずれかに選択的に切り換え可能な第二の切換バルブとを有しており、前記第一の流動手段によって前記洗浄液溜めから前記廃洗浄液溜めへと洗浄液を流動させるときに、前記第一の切換バルブが、前記第二の経路において、前記キャップと前記バイパス経路とを接続しており、前記第二の切換バルブが、前記第二の経路において、前記バイパス経路と前記洗浄液溜めとを接続しているものである。
請求項3においては、前記切換手段が、前記第二の経路の途中に設けられインクを強制的に吸引することが可能なパージポンプを有しており、前記パージポンプが、内周を円弧状に構成したガイド部材と、前記ガイド部材の内周に沿って配置され前記第二の経路の一部を構成するチューブと、前記ガイド部材の内周に沿って回転可能な円板と、前記円板に設けられた長孔と、前記長孔に沿って移動可能に支持された軸と、前記軸に回転可能に支持され且つ前記円板の一方向の回転に伴って前記チューブを押圧するローラとから構成されており、前記長孔が、前記円板の一方向の先頭側に向かうにつれて前記円板の中心軸からの距離を減少させてゆくような平面形状を有しており、前記軸は、前記円板を前記一方向に回転させると前記ローラが前記チューブを押圧する位置に移動し、前記円板を前記一方向とは逆方向に回転させると前記ローラが前記チューブへの押圧を解除する位置に移動するものである。
この構成により、円板を一方向と逆方向に少量回転させると、ローラがチューブに対する押圧を解除する。この状態で円板を停止させておけば、チューブの内部の流路が遮断されないので、洗浄液溜めからの洗浄液を該チューブ内で吐出側から吸込側へ逆流させることができる。
【0011】
【0012】
請求項4においては、前記第一の経路及び第二の経路の端部を隣接配置したカートリッジ装着部を備え、前記未使用インク溜め及び廃インク溜めを収容したインクカートリッジと、前記洗浄液溜め及び廃洗浄液溜めを収容したクリーニングカートリッジとを、前記カートリッジ装着部に交換して着脱可能としたものである。
【0013】
この構成により、未使用インク溜めおよび廃インク溜めを用いる構成と、洗浄液溜めおよび廃洗浄液溜めを用いる構成とを、カートリッジの交換により容易に切り替えることができ、メンテナンス作業の取り回しも便宜である。
【0014】
【0015】
【0016】
請求項5においては、印字面に対しインクを噴射するノズルを有する印字ヘッドと、前記印字ヘッドに印字用のインクを供給する第一の経路と、前記印字ヘッドのノズルに着脱可能に覆うキャップを有し、そのキャップがノズルを覆った状態で前記ノズルを介して前記第一の経路に接続する第二の経路とを有するインクジェットプリンタにおいて使用されるクリーニング装置であって、該クリーニング装置は、前記第一の経路及び第二の経路の一方に脱着可能な洗浄液溜めと、他方に脱着可能な廃洗浄液溜めと、前記洗浄液溜め中の洗浄液を前記第一の経路及び第二の経路を通って前記廃洗浄液溜めへと流動させるだけの圧力を発生させる第一の流動手段と、前記洗浄液溜め、前記廃洗浄液溜め、及び、前記第一の流動手段を一体に収容したカートリッジ筐とを有していることを特徴とする、クリーニング装置である。
【0017】
このクリーニング装置を用いることにより、第一の流動手段によって洗浄液を流動させて、インクジェットプリンタの印字ヘッド内部にある不純物を押し流して、廃洗浄液溜めに廃棄することができる。従って、印字ヘッド内部の不純物を簡単に除去することができる。また、カートリッジ筐を取り付ける一回の動作で、洗浄液溜めと廃洗浄液溜めを二本の経路にそれぞれ接続できることになるから、メンテナンス作業が一層容易になる。また、クリーニング装置側に第一の流動手段が備えられているから、プリンタ本体側にそのような流動手段を特別に備える必要がなくなって、プリンタのコンパクト化に寄与できる。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
請求項6においては、前記インクジェットプリンタに装着された使用状態において前記第一の経路には廃洗浄液溜めが連通し、前記第二の経路には洗浄液溜めが連通しているものである。
この構成により、パージ作業の吸引流とは逆方向の吸引流を発生させることができるから、印字ヘッド内のフィルタ上に堆積していた不純物も取り除いて廃洗浄液溜めへ廃棄できる。そのため、フィルタの交換の必要はない。
請求項7においては、前記第一の流動手段は、前記廃洗浄液溜め内部に形成された負圧状態であるものである。
【0023】
この構成により、廃洗浄液溜めの内部に流動手段が備えられているから、クリーニングカートリッジのコンパクト化を図ることができる。また、流動手段が負圧状態であり、ポンプ等のような機械的な流動手段と比して簡単に作り出すことができるものであるから、製造コストを低減することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図3は本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの構成を示す概略図である。
図4はクリーニングカートリッジを取り付けた瞬間の様子を示す図である。図5は洗浄液による洗浄が完了した様子を示す図である。
図6はパージポンプの具体的な構成を示した図である。図7はパージポンプの変形例を示した図である。
【0025】
本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタは図3に示すように、パージ機構13において、パージキャップ14とパージポンプ15の吸入側とを繋ぐ流路の間に、第一の切換バルブ21を介在させ、また、パージポンプ15の吐出側とインクカートリッジ4の廃インク溜め4bとを繋ぐ流路の間に、第二の切換バルブ22を介在させてある。
なお、印字ヘッド1やインクカートリッジ4の構成は、図1に図示の従来技術の構成とまったく同様であるので、説明を省略する。
【0026】
パージポンプ15の具体的な構成が図6に示され、このパージポンプ15は、内周を円弧状に構成したガイド部材41と、ガイド部材41の内周に沿って配置された弾性を有するチューブ42と、このチューブ42を押圧するローラ43を備えている。具体的にはこのローラ43は、円板44の周縁に支軸46を固設し、この支軸46に回転自在に支持されている。円板44は図示せぬモータにより、軸45を中心に回転駆動される。チューブ42の一端は前記第一の切換バルブ21に接続され、他端は第二の切換バルブ22に接続される。
この構成で円板44を軸45を中心に図6の白抜き矢印方向に回転駆動させると、ローラ43は、その外周と、ガイド部材41の内周とでチューブ42を押し潰しながら回転し、チューブ42内部のインクを送り出す。この結果、第一の切換バルブ21側からインクを吸い込んで第二の切換バルブ22側へ吐出させることができる。
【0027】
図3において、第一の切換バルブ21と第二の切換バルブ22とは連動して動作し、(1)パージキャップ14とパージポンプ15の吸入側を接続し、かつ、パージポンプ15の吐出側とインクカートリッジ4の廃インク溜め4bとを接続する状態と、(2)パージキャップ14をバイパス経路23を介して(パージポンプ15を介さずに)インクカートリッジ4の廃インク溜め4bとを接続する状態と、に切り替えることができる。
特許請求の範囲にいう「第二の流動手段」には、本実施形態においては、パージポンプ15、第一及び第二の切換バルブ21・22、並びにバイパス経路23を含むものが相当する。
【0028】
図3に示されるのは前記パージ機構13がヘッドユニット5内部のインクを強制的に吸引する様子である。パージキャップ14がノズル2を覆うようにヘッドユニット5に当接して密着し、これによって、パージキャップ14とインクカートリッジ4の廃インク溜め4bとを繋ぐ第二の経路12は、ノズル2や圧力室6、共通インク室8を介して、インクカートリッジ4の未使用インク溜め4aからヘッドユニット5へインクを供給する前記第一の経路11と接続される。
二つの切換バルブ21・22は前述の(1)の状態とされ、パージポンプ15が駆動されて、パージキャップ14を介してノズル2からインクが吸い込まれる。この結果、インクは未使用インク溜め4aから第一の経路11及び第二の経路12を通って流動し、前述の不純物eを含んだインクは、インクカートリッジ4の廃インク溜め4b内に廃棄される。
【0029】
インクカートリッジ4はプリンタのカートリッジ装着部25に着脱可能に設けられており、このカートリッジ装着部25に、前記第一の経路11の端部と、前記第二の経路12の端部が、相互に隣接配置されている。
インクカートリッジ4は、第一の経路11に着脱可能な未使用インク溜め4aと、第二の経路12に着脱可能な廃インク溜め4bとが、カートリッジ筐26の内部に一体的に収容された構成としている。未使用インク溜め4a内のインクが空になったときは、カートリッジ筐26ごとに新しいものに交換できるようになっている。
【0030】
なお、本実施形態においては、インクカートリッジ4と第一及び第二の経路11・12との接続は、以下に示すような公知のものを採用するのが望ましい。
即ち、カートリッジ装着部25に中空針37・38を設ける一方、インクカートリッジ4の未使用インク溜め4aと廃インク溜め4bの開口部をゴム状のシール部材39・40で閉塞した構成とする。そして、インクカートリッジ4をカートリッジ装着部25に装着したとき、中空針37・38がシール部材39・40を貫通することで、インクカートリッジ4の未使用インク溜め4aが第一の経路11に、廃インク溜め4bが第二の経路12に、それぞれ連通するようにする。
【0031】
そして本発明のプリンタにおいては、該カートリッジ装着部25に、クリーニングカートリッジ16(クリーニング装置)をインクカートリッジ4と交換して取り付けることができるようになっている。
クリーニングカートリッジ16をカートリッジ装着部25に取り付けた状態が図4に示され、このクリーニングカートリッジ16は、そのカートリッジ筐17の内部に、第二の経路12に着脱可能な洗浄液溜め16aと、第一の経路11に着脱可能な廃洗浄液溜め16bとを一体に収容している。洗浄液溜め16aにおいては、可撓性を有する袋18の中に洗浄液を封入してあり、その袋18の開口部は、ゴム状のシール部材50で閉塞されている。また、廃洗浄液溜め16bにおいては、可撓性を有する袋20内にその袋を拡張する方向の弾性を有するバネ19が収容されており、その袋20とともにバネ19が圧縮された状態で、袋20の開口部がゴム状のシール部材49で閉塞されている。つまり、クリーニングカートリッジ16がカートリッジ装着部25に装着される前の状態では、バネ19の拡張力によって袋20は拡張方向に付勢されているが、シール部材49で閉塞されているので、圧縮状態に維持され、その内部は負圧状態にある。この袋20、バネ19、シール部材49およびそれらによって形成した負圧が第一の流動手段を構成する。
【0032】
クリーニングカートリッジ16を取り付ける際には、予めパージキャップ14をヘッドユニット5に密着させてノズル2を覆っておき、かつ、二つの切換バルブ21・22を前述の(2)の状態に切り換えておく。
図4に示されるのは、上記の状態とした上で、クリーニングカートリッジ16をカートリッジ装着部25に取り付けた瞬間の様子である。図4において、前記洗浄液溜め16aの袋18は、シール部材50を貫通した中空針38を介して第二の経路12に連通し、また、廃洗浄液溜め16bの袋20内はシール部材50を貫通した中空針37を介して第一の経路11に連通する。これにより、バネ19によって袋20は急激に拡張され、袋20内の負圧によって吸い込み作用を呈し、第一の経路11、ヘッドユニット5内部の共通インク室8や圧力室6、第二の経路12内のインクが、廃洗浄液溜め16bへ吸い込まれる。これに伴い、洗浄液溜め16a内の洗浄液が、第二の経路12およびバイパス経路23を通過し、パージキャップ14→ノズル2→圧力室6→共通インク室8→フィルタ10→第一の経路11と経由して流動し、最終的には廃洗浄液溜め16bへ流れ込む。この流れにインク内部の不純物d・eは押し流されて、最終的には、図5に示すように廃洗浄液溜め16bへ送られる。
【0033】
このように、クリーニングカートリッジ16を使用することによって、印字ヘッド1内部の不純物d・eを簡単に除去できるのである。特に、図3に示すパージ作業の吸引流とは逆方向の吸引流を発生させることができるから、フィルタ10上に堆積していた不純物dも取り除いて廃洗浄液溜め16bへ廃棄できることになるから、フィルタ10の交換の必要はない。
また、クリーニングカートリッジ16を用いるのみならず、パージポンプ15を用いることによっても不純物の除去が可能であるから、不純物の除去の方法の選択肢が増えて、必要に応じて適切な方法でメンテナンスを行うことが可能である。
更には、クリーニングカートリッジ16のカートリッジ筐17の内部に洗浄液溜め16a・廃洗浄液溜め16bを一体に収容し、インクカートリッジ4の代わりにクリーニングカートリッジ16を取り付ける簡単な作業で、洗浄液溜め16a・廃洗浄液溜め16bを各経路12・11に接続することが可能であるから、メンテナンス作業の取り回しも便宜である。また、クリーニングカートリッジ16内の廃洗浄液溜め16b内の負圧状態をもって(第一の)流動手段としているから、ポンプ等を特別に設ける場合に比べてコンパクト性に優れることになる。
【0034】
クリーニングカートリッジ16によるクリーニング作業が終了した状態が図5に示される。この後は、使用済みのクリーニングカートリッジ16を取り外してインクカートリッジ4を取り付け、図3に示す通常のパージ作業を行わせる。こうして、印字ヘッド1や第一の経路11内の洗浄液が該インクカートリッジ4の廃インク溜め4bへ廃棄されるとともに、当該印字ヘッド1や第一の経路11内に未使用インク溜め4a内のインクが注入され、この結果、印字ヘッド1は再び印字可能な状態となる。
【0035】
本実施の形態において、洗浄液は、本印字ヘッド1に使用するインクから染料または顔料等の着色成分のみを除いた、インク成分にできるだけ近いものであることが望ましい。また、本実施の形態においては、印字ヘッド1に対して噴射動作時のインクの流動方向とは洗浄液を逆方向に流動させているが、インク中の析出物を洗浄液によって溶融させて流し去るためならば、インクの流動方向と同じ方向に洗浄液を流動させてもよい。
クリーニングカートリッジ16をカートリッジ装着部25に装着する前において、バネ19を係止部材等で機械的に圧縮状態に保持しておいて、クリーニングカートリッジ16の装着に連動してあるいは人為的操作により係止部材を解除して袋20を拡張させるようにすることもできる。また、洗浄液は、通常のポンプまたはパージポンプ15を用いて流動させることもできる。パージポンプ15を用いる場合、バイパス経路23は不要になる。
【0036】
なお、図3の構成において切換バルブ21・22やバイパス経路23を設けたのは、図6のパージポンプ15の構成では、その駆動を止めた際に洗浄液を吐出側から吸込側へ流すことが不可能だからであり、洗浄液溜め16aからの洗浄液をパージキャップ14側へ送るためにバイパス経路23を通すことが必要だからである。
しかしながら、パージポンプの構成として、吐出側から吸込側への逆流を許容する図7のような変形例を採用することによって、切換バルブ21・22およびバイパス経路23を省略することができる。
【0037】
この変形例に係るパージポンプ15’は、前述のローラ43を支持する支軸46が、円板44に設けられた長孔47に沿って摺動自在とされている。長孔47は円板44の駆動方向(図7の白抜き矢印方向)の先頭側に向かうにつれて軸45からの距離を減少させてゆくような形状となっており、支軸46が長孔47の一端Aにあるときはローラ43は円板44から突出してチューブ42を押圧するが、支軸46が長孔47の他端Bにあるときはローラ43は円板44から突出しなくなり、チューブ42の押圧が解除されるように構成している。
【0038】
図7の構成において円板44を白抜き矢印方向に回転させると、ローラ43の支軸46は長孔の一端Aに位置するので、円板44はローラ43にチューブ42を押圧させながら回転し、ポンプ作用を営む。
ポンプの駆動を停止させるには円板44の回転を止めれば良いが、その際、円板44を白抜き矢印方向と逆方向に少量回転させると、ローラ43の支軸46が長孔の他端Bに相対的に移動し、ローラ43がチューブ42に対する押圧を解除する。この状態で円板44を停止させておけば、チューブ42の内部の流路が遮断されないので、洗浄液溜め16aからの洗浄液を該チューブ42内で吐出側から吸込側へ逆流させることができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したので、印字ヘッド内部の不純物を簡単に除去することができ、そのメンテナンス作業も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のインクジェットプリンタの構成を示す概略図。
【図2】 ヘッドユニット内のインクを強制的に吸い出す様子を示す図。
【図3】 本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの構成を示す概略図。
【図4】 クリーニングカートリッジを取り付けた瞬間の様子を示す図。
【図5】 洗浄液による洗浄が完了した様子を示す図。
【図6】 パージポンプの具体的な構成を示した図。
【図7】 パージポンプの変形例を示した図。
【符号の説明】
1 印字ヘッド
2 ノズル
3 印字面
4 インクカートリッジ
4a 未使用インク溜め
4b 廃インク溜め
5 ヘッドユニット
6 圧力室
7 アクチュエータ
10 フィルタ
11 第一の経路
12 第二の経路
13 パージ機構
14 キャップ
15 パージポンプ
16 クリーニングカートリッジ
16a 洗浄液溜め
16b 廃洗浄液溜め
25 カートリッジ装着部
Claims (7)
- 印字面に対しインクを噴射するノズルを有する印字ヘッドと、前記印字ヘッドに印字用のインクを供給する第一の経路と、前記印字ヘッドのノズルを着脱可能に覆うキャップを有し、そのキャップがノズルを覆った状態で前記ノズルを介して前記第一の経路に接続する第二の経路とを有するインクジェットプリンタにおいて、
前記第一の経路には廃洗浄液溜めを、前記第二の経路には洗浄液溜めを、着脱可能とし、
その洗浄液溜め及び廃洗浄液溜めを装着しかつ前記キャップでノズルを覆った状態において、洗浄液溜めから廃洗浄液溜めへ前記第一の経路及び第二の経路を通って洗浄液を流動させる第一の流動手段と、
前記第一の経路には未使用インク溜めを、前記第二の経路には廃インク溜めを、着脱可能であり、
前記未使用インク溜め及び廃インク溜めを装着しかつ前記キャップでノズルを覆ったときにおいて、未使用インク溜めから廃インク溜めへ前記第一の経路及び第二の経路を通ってインクを流動させる第二の流動手段とを備え、
前記第二の流動手段は、前記第一の経路及び前記第二の経路に存在する液体を流動不能とする第一の状態と、液体を前記第二の経路から前記第一の経路へと向かう方向に流動可能とする第二の状態とに切り換え可能とする切換手段を有し、
前記切換手段は、前記洗浄液溜め及び廃洗浄液溜めを装着しかつ前記キャップでノズルを覆ったときにおいて、前記第一の状態から前記第二の状態に切り換えることを特徴とする、
インクジェットプリンタ。 - 請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記切換手段が、前記第二の経路の途中に設けられインクを強制的に吸引することが可能なパージポンプと、前記第二の経路において、前記キャップと前記パージポンプの吸入側との間の流路と前記パージポンプの吐出側と前記洗浄液溜めとの間の流路とを繋ぐバイパス経路と、前記第二の経路において、前記キャップと前記パージポンプの吸入側とを接続する状態及び前記キャップと前記バイパス経路とを接続する状態のいずれかに選択的に切り換え可能な第一の切換バルブと、前記第二の経路において、前記パージポンプの吐出側と前記洗浄液溜めとを接続する状態及び前記バイパス経路と前記洗浄液溜めとを接続する状態のいずれかに選択的に切り換え可能な第二の切換バルブとを有しており、
前記第一の流動手段によって前記洗浄液溜めから前記廃洗浄液溜めへと洗浄液を流動させるときに、前記第一の切換バルブが、前記第二の経路において、前記キャップと前記バイパス経路とを接続しており、前記第二の切換バルブが、前記第二の経路において、前記バイパス経路と前記洗浄液溜めとを接続していることを特徴する、インクジェットプリンタ。 - 請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記切換手段が、前記第二の経路の途中に設けられインクを強制的に吸引することが可能なパージポンプを有しており、
前記パージポンプが、内周を円弧状に構成したガイド部材と、前記ガイド部材の内周に沿って配置され前記第二の経路の一部を構成するチューブと、前記ガイド部材の内周に沿って回転可能な円板と、前記円板に設けられた長孔と、前記長孔に沿って移動可能に支持された軸と、前記軸に回転可能に支持され且つ前記円板の一方向の回転に伴って前記チューブを押圧するローラとから構成されており、
前記長孔が、前記円板の一方向の先頭側に向かうにつれて前記円板の中心軸からの距離を減少させてゆくような平面形状を有しており、
前記軸は、前記円板を前記一方向に回転させると前記ローラが前記チューブを押圧する位置に移動し、前記円板を前記一方向とは逆方向に回転させると前記ローラが前記チューブへの押圧を解除する位置に移動することを特徴とする、インクジェットプリンタ。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記第一の経路及び第二の経路の端部を隣接配置したカートリッジ装着部を備え、
前記未使用インク溜め及び廃インク溜めを収容したインクカートリッジと、前記洗浄液溜め及び廃洗浄液溜めを収容したクリーニングカートリッジとを、前記カートリッジ装着部に交換して着脱可能としたことを特徴とする、インクジェットプリンタ。 - 印字面に対しインクを噴射するノズルを有する印字ヘッドと、前記印字ヘッドに印字用のインクを供給する第一の経路と、前記印字ヘッドのノズルに着脱可能に覆うキャップを有し、そのキャップがノズルを覆った状態で前記ノズルを介して前記第一の経路に接続する第二の経路とを有するインクジェットプリンタにおいて使用されるクリーニング装置であって、
該クリーニング装置は、前記第一の経路及び第二の経路の一方に着脱可能な洗浄液溜めと、他方に着脱可能な廃洗浄液溜めと、前記洗浄液溜め中の洗浄液を前記第一の経路及び第二の経路を通って前記廃洗浄液溜めへと流動させるだけの圧力を発生させる第一の流動手段と、前記洗浄液溜め、前記廃洗浄液溜め、及び、前記第一の流動手段を一体に収容したカートリッジ筐とを有していることを特徴とする、クリーニング装置。 - 請求項5に記載のクリーニング装置であって、前記インクジェットプリンタに装着された使用状態において前記第一の経路には廃洗浄液溜めが連通し、前記第二の経路には洗浄液溜めが連通していることを特徴とする、クリーニング装置。
- 請求項5又は6に記載のクリーニング装置であって、前記第一の流動手段は、前記廃洗浄液溜め内部に形成された負圧状態であることを特徴とする、クリーニング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002031206A JP4239459B2 (ja) | 2002-02-07 | 2002-02-07 | インクジェットプリンタおよびそのクリーニング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002031206A JP4239459B2 (ja) | 2002-02-07 | 2002-02-07 | インクジェットプリンタおよびそのクリーニング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003231276A JP2003231276A (ja) | 2003-08-19 |
JP4239459B2 true JP4239459B2 (ja) | 2009-03-18 |
Family
ID=27774682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002031206A Expired - Fee Related JP4239459B2 (ja) | 2002-02-07 | 2002-02-07 | インクジェットプリンタおよびそのクリーニング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4239459B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102161269A (zh) * | 2010-02-15 | 2011-08-24 | 兄弟工业株式会社 | 液体喷射头 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4379351B2 (ja) | 2005-02-28 | 2009-12-09 | ブラザー工業株式会社 | 画像形成装置 |
JP4665565B2 (ja) * | 2005-03-14 | 2011-04-06 | セイコーエプソン株式会社 | 洗浄液回収体及び液体噴射装置 |
JP2006305941A (ja) | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Seiko Epson Corp | 液体供給回収装置 |
JP4994091B2 (ja) * | 2007-04-05 | 2012-08-08 | キヤノンファインテック株式会社 | インクジェット記録装置 |
JP5146518B2 (ja) * | 2010-11-15 | 2013-02-20 | セイコーエプソン株式会社 | 液体供給装置 |
-
2002
- 2002-02-07 JP JP2002031206A patent/JP4239459B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102161269A (zh) * | 2010-02-15 | 2011-08-24 | 兄弟工业株式会社 | 液体喷射头 |
US8550613B2 (en) | 2010-02-15 | 2013-10-08 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Liquid ejecting head |
CN102161269B (zh) * | 2010-02-15 | 2014-07-16 | 兄弟工业株式会社 | 液体喷射头 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003231276A (ja) | 2003-08-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3846083B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
US6364449B1 (en) | Ink jet recording apparatus and cleaning control method for the same | |
JP2003312023A (ja) | インクジェット印字ヘッドのクリーニング装置 | |
JP3981502B2 (ja) | インクジェット式記録装置およびこれに適したクリーニング方法 | |
JP4239459B2 (ja) | インクジェットプリンタおよびそのクリーニング装置 | |
JP3713960B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JPS602369A (ja) | インクジエツトプリンタ | |
JP2006175747A (ja) | 廃液回収装置及び液体噴射装置 | |
JP5445248B2 (ja) | ノズルクリーニング装置およびインクジェットプリンタ | |
WO2006112209A1 (ja) | 液体噴射装置 | |
JP2006306041A (ja) | 液体噴射装置 | |
JPS602368A (ja) | インクジエツトプリンタ | |
JP2004351641A5 (ja) | ||
JP2006306042A (ja) | 液体噴射装置及び同装置における廃液回収方法 | |
JP2004230906A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP3958893B2 (ja) | インクジェット式記録装置および同装置における記録ヘッドのクリーニング制御方法 | |
JPH02231143A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JPH0521745B2 (ja) | ||
JPH07266571A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JPH0521746B2 (ja) | ||
JP4448861B2 (ja) | インクジェット式記録装置および同装置における記録ヘッドのクリーニング制御方法 | |
JP4711175B2 (ja) | 廃液回収容器及び同容器からの廃液排出方法並びに同容器を備えたカートリッジ | |
JP2007160684A (ja) | 液体噴射装置及びその交換式液体容器、並びにその交換式液体容器の装着方法 | |
JP4415848B2 (ja) | 中継器及び液体噴射装置 | |
JP2004351664A (ja) | インクジェット記録装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040903 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060920 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061010 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061207 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080902 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081104 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081202 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081215 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4239459 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140109 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |