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JP4239368B2 - 蓄熱装置を有する内燃機関 - Google Patents

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JP4239368B2
JP4239368B2 JP2000188274A JP2000188274A JP4239368B2 JP 4239368 B2 JP4239368 B2 JP 4239368B2 JP 2000188274 A JP2000188274 A JP 2000188274A JP 2000188274 A JP2000188274 A JP 2000188274A JP 4239368 B2 JP4239368 B2 JP 4239368B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷却水等の熱媒体の循環により冷却又は加熱される内燃機関に関し、特に前記熱媒体が持つ熱を蓄熱する蓄熱装置を有する内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等に搭載される内燃機関では、冷間時における車室内用暖房装置の性能向上や内燃機関の暖機促進等を目的として、内燃機関の冷却水循環系に蓄熱容器を設ける技術が提案されている。
【0003】
このような技術としては、例えば、特開平10−309933号公報に記載されたような車両用暖房装置が知られている。この公報には、内燃機関及びヒータコアを経由して冷却水を流すための水路と、前記水路における前記ヒータコアより冷却水流れ方向の上流に設けられて冷却水を保温貯蔵する蓄熱タンクと、前記水路における前記蓄熱タンクより冷却水流れ方向の上流に設けられて該水路を流通する冷却水を加熱する発熱体と、前記水路における前記発熱体より冷却水流れ方向の上流に配置されて該水路を流通する冷却水を圧送する電動ポンプとを備えた車両用暖房装置が開示されている。
【0004】
上記したような車両用暖房装置は、発熱体により加熱された高温の冷却水を蓄熱タンク内に貯蔵しておくことにより、冷間時のように冷却水の温度が低い時に蓄熱タンクに貯蔵されている高温の冷却水をヒータコアへ供給し、以て暖房性能を向上させようとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したような従来の車両用暖房装置では、電動ポンプと蓄熱タンクとヒータコアとが冷却水の流れ方向の上流側から順次直列に設けられているため、内燃機関を暖機する場合のように蓄熱タンク内の高温の冷却水を内燃機関へ供給する場合には、蓄熱タンクから流出した冷却水がヒータコアを経由した後に内燃機関へ流入することになるため、冷却水の流動抵抗が高くなる。
【0006】
内燃機関より上流の水路において冷却水の流動抵抗が高くなると、単位時間当たりに内燃機関へ流入する冷却水の流量が減少し、それに応じて単位時間当たりに冷却水から内燃機関へ伝達される熱量も減少するため、内燃機関の予熱が十分に行われず、もしくは内燃機関の予熱に時間がかかってしまう場合がある。
【0007】
また、上記したような従来の車両用暖房装置では、内燃機関から流出する冷却水の温度が十分に高い場合のように、内燃機関から流出した冷却水をヒータコアへ供給して暖房用空気の加熱を行う場合には、内燃機関から流出した冷却水が電動ポンプ及び蓄熱タンクを経由した後にヒータコアへ流入することになるため、冷却水の流動抵抗が高くなる。
【0008】
ヒータコアより上流の水路において冷却水の流動抵抗が高くなると、単位時間当たりにヒータコアへ流入する冷却水の流量が減少し、それに応じてヒータコアにおいて単位時間当たりに冷却水から暖房用空気へ伝達される熱量も減少するため、所望の暖房性能を得られなくなる場合がある。
【0009】
これに対し、ヒータコアを迂回する水路、電動ポンプを迂回する水路、及び蓄熱タンクを迂回する水路を個別に設けることが考えられるが、冷却水の循環回路が複雑になり、車両用暖房装置の車両搭載性が悪化するという問題がある。
【0010】
本発明は、上記したような種々の事情に鑑みてなされたものであり、内燃機関と車室内暖房用のヒータコアとを経由する熱媒体循環系に蓄熱容器が配置された内燃機関において、熱媒体循環系の構成を複雑にすることなく、内燃機関の効率的な予熱や車室内用暖房装置の性能向上を実現することができる技術を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明に係る蓄熱容器を有する内燃機関は、熱媒体の循環により冷却又は加熱される内燃機関本体と、前記熱媒体と車室内暖房用の空気との間で熱交換を行うヒータコアと、前記内燃機関本体及び前記ヒータコアを経由して熱媒体を循環させる熱媒体流通回路と、前記ヒータコアを迂回するように前記熱媒体流通回路に接続されたバイパス通路と、前記熱媒体流通回路内の熱媒体を圧送する第1ポンプ機構と、前記バイパス通路に設けられて、熱媒体が持つ熱を蓄熱する蓄熱容器と、前記バイパス通路に設けられて、該バイパス通路内の熱媒体を前記第1ポンプ機構と逆方向へ圧送する第2ポンプ機構と、を備えることを特徴としている。
【0012】
このように構成された蓄熱装置を有する内燃機関では、蓄熱容器及び第2ポンプ機構は、ヒータコアを迂回するバイパス通路に配置されるため、それら蓄熱容器及び第2ポンプ機構は、熱媒体の流れ方向においてヒータコアと並列に位置することになる。
【0013】
蓄熱容器及び第2ポンプ機構がヒータコアと並列な位置関係にあると、ヒータコアを迂回する通路や蓄熱装置及び第2ポンプ機構を迂回する通路等を個別に設けることなく、内燃機関とヒータコアと蓄熱容器と第2ポンプ機構との全てを経由する循環回路と、内燃機関と蓄熱容器と第2ポンプ機構のみを経由する循環回路と、蓄熱容器と第2ポンプ機構とヒータコアのみを経由する循環回路と、内燃機関とヒータコアのみを経由する循環回路とを選択的に成立させることが可能となる。
【0014】
例えば、内燃機関の始動に先だって該内燃機関を予熱する場合には、内燃機関と蓄熱容器と第2ポンプ機構のみを経由する循環回路が成立させられるとともに、第2ポンプ機構が作動させられる。
【0015】
この場合、蓄熱容器内の高温の熱媒体がヒータコアを経由することなく内燃機関に流入することとなり、蓄熱容器から内燃機関へ至る流通経路において熱媒体の流動抵抗が高くなることがない。さらに、第2ポンプ機構は、第1ポンプ機構と逆方向に熱媒体を圧送するため、例えば、内燃機関のシリンダブロックより先にシリンダヘッドへ熱媒体を流入させることも可能となる。
【0016】
この結果、単位時間当たりに内燃機関に流入する熱媒体の流量が減少せず、それに応じて単位時間当たりに熱媒体から内燃機関へ伝達される熱量が減少することもない。さらに、内燃機関のシリンダヘッドへ伝達される熱量を多くすることも可能である。これにより、吸気ポートの壁面温度及び吸気温度が上昇しやすくなるため、燃料の気化が促進されるとともに混合気の温度が上昇し、壁面付着燃料量の減少、燃焼の安定化、始動性の向上、暖機運転時間の短縮等を実現することができる。
【0017】
また、内燃機関から流出する熱媒体の温度が比較的高い状況下で車室内暖房用の空気を加熱する場合には、内燃機関とヒータコアのみを経由する循環回路が成立させられる。
【0018】
この場合、内燃機関から流出した高温の熱媒体が蓄熱容器及び第2ポンプ機構を経由することなくヒータコアに流入することとなり、内燃機関からヒータコアへ至る流通経路において熱媒体の流動抵抗が高くなることがない。
【0019】
この結果、単位時間当たりにヒータコアに流入する熱媒体の流量が減少せず、それに応じてヒータコアにおいて単位時間当たりに熱媒体から車室内暖房用空気へ伝達される熱量が減少することもない。
【0020】
尚、本発明に係る蓄熱装置を有する内燃機関は、熱媒体のバイパス通路への流入およびまたはヒータコアへの流入を遮断する遮断機構を更に備えるようにしてもよい。
【0021】
これは、内燃機関の始動に先だって該内燃機関を予熱すべく内燃機関と蓄熱容器と第2ポンプ機構のみを経由する循環回路を成立させる場合に、熱媒体がヒータコアへ不要に流入する事態、又は、内燃機関から流出する熱媒体の温度が比較的高い状況下で車室内暖房用の空気を加熱すべく内燃機関とヒータコアのみを経由する循環回路を成立させる場合に、熱媒体が蓄熱容器へ不要に流入する事態を防止するためである。
【0022】
また、本発明に係る蓄熱装置を有する内燃機関において、蓄熱容器は、バイパス通路を流れる熱媒体を該蓄熱容器内へ流入させる熱媒体流入口と、該蓄熱容器内の熱媒体をバイパス通路へ流出させる熱媒体流出口とを備え、その熱媒体流入口およびまたは熱媒体流出口には、前記第2ポンプ機構の圧送方向に対する熱媒体の逆流を防止する逆流防止機構が設けられるようにしてもよい。
【0023】
この場合、熱媒体循環回路内やバイパス通路内の低温の冷却水が蓄熱容器内に不要に流入することがなくなる。特に、内燃機関の運転時に第1ポンプ機構により圧送される低温の熱媒体が蓄熱容器内に不要に流入しなくなる。尚、本発明に係る熱媒体としては、例えば、機関冷却水や潤滑油等を例示することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る蓄熱装置を有する内燃機関の具体的な実施態様について図面に基づいて説明する。
【0025】
図1は、車両に搭載された車両駆動用の水冷式内燃機関の冷却水循環系の概略構成を示す図である。
内燃機関1は、冷却水を熱媒体として冷却又は加熱される水冷式の内燃機関であり、シリンダヘッド1aとシリンダブロック1bとを備えている。シリンダヘッド1aとシリンダブロック1bとには、冷却水を流通させるためのヘッド側冷却水通路2aとブロック側冷却水路2bとがそれぞれ形成され、それらヘッド側冷却水路2aとブロック側冷却水路2bとが相互に連通している。
【0026】
前記ヘッド側冷却水路2aには、冷却水通路4が接続され、その冷却水通路4は、ラジエター5の冷却水流入口に接続されている。続いて、ラジエター5の冷却水流出口は、冷却水路6を介してサーモスタットバルブ7に接続されている。
【0027】
前記サーモスタットバルブ7には、前記冷却水路6に加えて、冷却水路8とバイパス通路9とが接続されている。前記冷却水路8は、図示しないクランクシャフトの回転トルクによって駆動されるウォーターポンプ10の吸込口に接続され、そのウォーターポンプ10の吐出口は、前記ブロック側冷却水路2bに接続されている。一方、前記バイパス通路9は、ヘッド側冷却水路2aに接続されている。
【0028】
前記したサーモスタットバルブ7は、冷却水の温度に応じて、冷却水路6とバイパス通路9との何れか一方を閉塞する流路切換バルブである。具体的には、サーモスタットバルブ7は、該サーモスタットバルブ7を流れる冷却水の温度が所定の開弁温度:T1以下であるときは、冷却水路6を遮断すると同時に冷却水路9を開放して、冷却水路8と冷却水路9とを導通させ、該サーモスタットバルブ7を流れる冷却水の温度が前記開弁温度:T1より高いときは、冷却水路6を開放すると同時に冷却水路9を遮断して、冷却水路8と冷却水路6とを導通させる。
【0029】
次に、前記冷却水路4の途中には、ヒータホース11が接続され、そのヒータホース11は、前記したサーモスタットバルブ7とウォーターポンプ10とを接続する冷却水路8の途中に接続されている。
【0030】
前記ヒータホース11の途中には、冷却水と車室内暖房用空気との間で熱交換を行うヒータコア12が配置されている。このヒータコア12と前記冷却水路8との間に位置するヒータホース11の途中には、第1バイパス通路13aが接続されている。
【0031】
前記第1バイパス通路13aは、電動ウォーターポンプ14の冷却水吸込口に接続されている。電動ウォーターポンプ14は、電動モータによって駆動されるウォーターポンプであり、前記した冷却水吸込口から吸い込んだ冷却水を冷却水吐出口から所定の圧力で吐出するよう構成されている。
【0032】
前記電動ウォーターポンプ14の冷却水吐出口は、第2バイパス通路13bを介して蓄熱容器15の冷却水入口に接続されている。蓄熱容器15は、冷却水の持つ熱を蓄熱しつつ冷却水を貯蔵する容器であり、前記冷却水入口から新規の冷却水が流入すると、その代わりに該蓄熱容器15内に貯蔵されていた高温の冷却水を冷却水出口から排出するよう構成されている。
【0033】
尚、蓄熱容器15の冷却水入口と冷却水出口との各々には、冷却水の逆流を防止するワンウェイバルブ15a、15bが取り付けられている。これらワンウェイバルブ15a、15bは、本発明に係る逆流防止機構の一実施態様である。
【0034】
前記した蓄熱容器15の冷却水出口には、第3バイパス通路13cが接続されており、この第3バイパス通路13cは、ヒータコア12と冷却水路4の間に位置するヒータホース11に接続されている。
【0035】
尚、冷却水路4とヒータコア12との間に位置するヒータホース11においてて、第3バイパス通路13cとの接続部位より冷却水路4側の部位を第1ヒータホース11aと称するとともに、ヒータコア12側の部位を第2ヒータホース11bと称するものとする。更に、ヒータコア12と冷却水路8との間に位置するヒータホース11において、第1バイパス通路13aとの接続部位よりヒータコア12側の部位を第3ヒータホース11cと称するとともに、冷却水路8側の部位を第4ヒータホース11dと称するものとする。
【0036】
前記した第3ヒータホース11cと第4ヒータホース11dと第1バイパス通路13aとの接続部には、流路切換弁16が設けられている。この流路切換弁16は、本発明に係る遮断機構の一実施態様であり、前記した3つの通路の全ての導通と、前記3つの通路の何れか1つの遮断とを選択に切り換えるバルブである。流路切換弁16は、例えば、ステップモータ等からなるアクチュエータによって駆動されるようになっている。
【0037】
また、前記冷却水路4における内燃機関1の近傍の部位には、該冷却水路4を流れる冷却水の温度に対応した電気信号を出力する第1水温センサ17が取り付けられている。
【0038】
前記第4ヒータホース11dにおける冷却水路8との接続部位の近傍には、該第4ヒータホース11d内を流れる冷却水の温度に対応した電気信号を出力する第2水温センサ18が取り付けられている。
【0039】
このように構成された内燃機関1の冷却水循環系には、該冷却水循環系を制御するための電子制御ユニット(Electronic Control Unit:ECU)19が併設されている。このECU19には、前述した第1及び第2水温センサ17、18が電気的に接続されるとともに、電動ウォーターポンプ14及び流路切換弁16が電気的に接続され、ECU19は、内燃機関1の運転状態や第1及び第2水温センサ17、18の出力信号値等をパラメータとして電動ウォーターポンプ14及び流路切換弁16を制御することが可能となっている。
【0040】
以下、この実施の形態における蓄熱装置を有する内燃機関の作用について説明する。
まず、内燃機関1を始動前に予熱する場合について説明する。尚、蓄熱容器15には予め高温の冷却水が貯蔵されているものとする。
【0041】
ECU19は、内燃機関1のクランキングが開始される前、言い換えれば図示しないスターターモータが作動する前に、第3ヒータホース11cを遮断し、且つ第1バイパス通路13aと第4ヒータホース11dとを導通させるべく流路切換弁16を制御するとともに、電動ウォーターポンプ14を作動させる。
【0042】
この場合、ウォーターポンプ10が作動せずに電動ウォーターポンプ14のみが作動するため、図2に示すように、電動ウォーターポンプ14→第2バイパス通路13b→蓄熱容器15→第3バイパス通路13c→第1ヒータホース11a→冷却水路4→ヘッド側冷却水路2a→ブロック側冷却水路2b→ウォーターポンプ10→冷却水路8→第4ヒータホース11d→流量切換弁16→第1バイパス通路13a→電動ウォーターポンプ14の順で冷却水が流れる循環回路が成立する。すなわち、電動ウォーターポンプ14と蓄熱容器15と内燃機関1のみを経由する循環回路が成立する。
【0043】
このような循環回路において、電動ウォーターポンプ14から吐出された冷却水が第2バイパス通路13bを介して蓄熱容器15に流入すると、それと入れ代わりに蓄熱容器15内に貯蔵されていた高温の冷却水が該蓄熱容器15から排出され、第3バイパス通路13c、第1ヒータホース11a、及び冷却水路4を介して、内燃機関1内のヘッド側冷却水路2aへ流入し、次いでヘッド側冷却水路2aからブロック側冷却水路2bへ流入することになる。
【0044】
続いて、蓄熱容器15から排出された高温の冷却水が内燃機関1のヘッド側冷却水路及びブロック側冷却水路2bに流入すると、それと入れ代わりにヘッド側冷却水路2a及びブロック側冷却水路2bに滞留していた低温の冷却水がヘッド側冷却水路2a及びブロック側冷却水路2bから冷却水路8へ流出することになる。
【0045】
この結果、内燃機関1では、蓄熱容器15から供給された冷却水の熱がヘッド側冷却水路2a及びブロック側冷却水路2bの壁面へ伝達され、それにより内燃機関1が予熱されることになる。
【0046】
更に、上記した循環回路では、蓄熱容器15から排出された高温の冷却水がヒータコア12を経由することなく内燃機関1に到達するため、蓄熱容器15から内燃機関1に至る流通経路において冷却水の流動抵抗が高くなることがない。
【0047】
この結果、単位時間当たりに内燃機関1に流入する高温の冷却水の量が減少することがなく、それに応じて単位時間当たりに高温の冷却水から内燃機関1へ伝達可能な熱量を十分に確保することが可能となる。
【0048】
また、上記した循環回路によれば、蓄熱容器15からの高温の冷却水がヘッド側冷却水路2a→ブロック側冷却水路2bの順で供給されるため、シリンダヘッド1aが優先的に予熱されることになる。これにより、シリンダヘッド1aの図示しない吸気ポートの壁面温度及び吸気温度が上昇するため、燃料の気化が促進されるとともに混合気の温度が上昇し、壁面付着燃料量の減少、燃焼の安定化、始動性の向上、暖機運転時間の短縮等を実現することが可能となる。
【0049】
内燃機関1の予熱が完了した後は、ECU19は、電動ウォーターポンプ14の作動を停止した上で、スターターモータや燃料噴射弁等に駆動電力を印加して内燃機関1のクランキングを開始させ、以て内燃機関1を始動させる。
【0050】
尚、内燃機関1の予熱完了を判定する方法としては、例えば、電動ウォーターポンプ14の作動開始からの経過時間が予め設定した所定時間に達した時点で内燃機関1の予熱が完了したと判定する方法や、第2水温センサ18の出力信号値(内燃機関1から流出した冷却水の温度)が所定温度以上に達した時点で内燃機関1の予熱が完了したと判定するようにしてもよい。
【0051】
内燃機関1の始動が完了すると、クランクシャフトの回転トルクによってウォーターポンプ10が駆動される。これに対応してECU19は、第3ヒータホース11cを遮断すべく流路切換弁16を制御するとともに、電動ウォーターポンプ14を停止状態に維持する。
【0052】
この場合、電動ウォーターポンプ14が作動せずにウォーターポンプ10のみが作動するとともに、その際の冷却水の温度がサーモスタットバルブ7の開弁温度:T1以下であればサーモスタットバルブ7が冷却水路6を遮断すると同時にバイパス通路9を開放することになるため、ウォーターポンプ10→ブロック側冷却水路2b→ヘッド側冷却水路2a→冷却水路9→サーモスタットバルブ7→冷却水路8→ウォーターポンプ10の順で冷却水が流れる循環回路が成立する。
【0053】
ところで、電動ウォーターポンプ14が停止状態となり、且つ、流路切換弁16が第3ヒータホース11cを遮断すると、ウォーターポンプ10からブロック側冷却水路2b→ヘッド側冷却水路2a→冷却水路4→第1ヒータホース11a→第3バイパス通路13c→蓄熱容器15→第2バイパス通路13b→電動ウォーターポンプ14→第1バイパス通路13a→流路切換弁16→第4ヒータホース11d→冷却水路8を介してウォーターポンプ10に至る回路の成立も考えられるが、本実施の形態に係る蓄熱容器15の冷却水出口及び冷却水入口には、ワンウェイバルブ15a、15bが設けられているため、冷却水が上記したような回路を循環することはない。
【0054】
従って、内燃機関1の始動完了後に冷却水の温度がサーモスタットバルブ7の開弁温度:T1以下であれば、図3に示すように、ウォーターポンプ10→ブロック側冷却水路2b→ヘッド側冷却水路2a→冷却水路9→サーモスタットバルブ7→冷却水路8→ウォーターポンプ10の順で冷却水が流れる循環回路のみが成立することになる。
【0055】
このような循環回路によれば、内燃機関1から流出した比較的低温の冷却水がラジエター5を迂回して流れることになるため、冷却水がラジエター5によって不要に冷却されることがない。この結果、内燃機関1が冷却水によって不要に冷却されることがなく、内燃機関1の暖機が妨げられることがない。
【0056】
その後、内燃機関1の暖機が完了し、且つ冷却水の温度がサーモスタットバルブ7の開弁温度:T1より高くなると、サーモスタットバルブ7が冷却水路6を開放すると同時に冷却水路9を遮断するため、図4に示すように、ウォーターポンプ10→ブロック側冷却水路2b→ヘッド側冷却水路2a→冷却水路4→ラジエター5→冷却水路6→サーモスタットバルブ7→冷却水路8→ウォーターポンプ10の順で冷却水が流れる循環回路が成立する。
【0057】
この場合、内燃機関1から流出した比較的高温の冷却水がラジエター5を流通することになるため、冷却水の熱がラジエター5によって放熱される。この結果、内燃機関1には、ラジエター5で放熱した後の比較的低温の冷却水が流入することになり、その冷却水によって内燃機関1が冷却される。
【0058】
また、内燃機関1が運転状態にあるときに、図示しない車室内暖房装置のスイッチがオンにされると、ECU19は、第1バイパス通路13aを遮断し、且つ第3ヒータホース11cと第4ヒータホース11dとを連通させるべく流路切換弁16を制御するとともに、電動ウォーターポンプ14を停止状態とする。
【0059】
この場合、図5に示すように、ウォーターポンプ10→ブロック側冷却水路2b→ヘッド側冷却水路2a→冷却水路4→第1ヒータホース11a→第2ヒータホース11b→ヒータコア12→第3ヒータホース11c→第4ヒータホース11d→冷却水路8→ウォーターポンプ10の順で冷却水が流れる循環回路が成立する。すなわち、内燃機関1とヒータコア12のみを経由する循環回路が成立する。
【0060】
このような循環回路では、内燃機関1から流出した高温の冷却水がヒータコア12を流通することになるため、ヒータコア12において冷却水と車室内暖房用空気との間で熱交換が行われ、すなわちヒータコア12において冷却水の熱が車室内暖房用空気に伝達され、その結果、車室内暖房用空気が加熱されることになる。
【0061】
更に、上記した循環回路では、内燃機関1から流出した冷却水が電動ウォーターポンプ14や蓄熱容器15を経由することなくヒータコア12へ流入するため、内燃機関1からヒータコア12へ至る流通経路において冷却水の流動抵抗が過剰に高くなることがなく、単位時間当たりにヒータコア12へ流入する高温の冷却水の量が過剰に減少することがない。その結果、ヒータコア12において単位時間当たりに高温の冷却水から暖房用空気へ伝達可能な熱量が十分に確保されることになる。
【0062】
また、本実施の形態に係る内燃機関1が車両停止時等に内燃機関の運転を一時的に停止する車両に搭載されている場合において、車室内用暖房装置のスイッチがオン状態で内燃機関1の運転が停止されると、ECU19は、第3ヒータホース11c、第1バイパス通路13a、及び第4ヒータホース11dの全ての通路を導通させるべく流路切換弁16を制御するとともに、電動ウォーターポンプ14を作動させる。
【0063】
この場合、ウォーターポンプ10が作動せずに電動ウォーターポンプ14のみが作動するため、図6に示すように、電動ウォーターポンプ14→第2バイパス通路13b→蓄熱容器15→第3バイパス通路13c→第1ヒータホース11a→冷却水路4→ヘッド側冷却水路2a→ブロック側冷却水路2b→ウォーターポンプ10→冷却水路8→第4ヒータホース11d→サーモスタットバルブ7→第1バイパス通路13a→電動ウォーターポンプ14の順に冷却水が流れる循環回路が成立すると同時に、電動ウォーターポンプ14→第2バイパス通路13b→蓄熱容器15→第3バイパス通路13c→第2ヒータホース11b→ヒータコア12→第3ヒータホース11c→流路切換弁16→第1バイパス通路13a→電動ウォーターポンプ14の順に冷却水が流れる循環回路が成立することになる。
【0064】
上記したような2つの循環回路が成立すると、内燃機関1から流出した高温の冷却水と、蓄熱容器15から流出した高温の冷却水とが混合しつつヒータコア12へ流入することになる。
【0065】
この結果、内燃機関1の運転が停止されてウォーターポンプ10が停止状態となっても、高温の冷却水がヒータコア12を流通することになり、車室内用暖房装置の性能が低下することがない。
【0066】
尚、蓄熱容器15内に高温の冷却水を貯蔵する場合は、ECU19は、内燃機関1の停止直後に、前述の図2又は図6の説明で述べたような循環回路を成立させるべく電動ウォーターポンプ14及び流路切換弁16を制御することにより、内燃機関1から流出した高温の冷却水を蓄熱容器15内へ流入させるようにすればよい。
【0067】
以上述べた実施の形態に係る蓄熱装置を有する内燃機関では、電動ウォーターポンプ14及び蓄熱容器15がヒータコア12を迂回するバイパス通路13に設けられるため、電動ウォーターポンプ14及び蓄熱容器15が冷却水の流れ方向においてヒータコア12と並列に位置することになり、内燃機関1と蓄熱容器15と電動ウォーターポンプ14のみを経由する循環回路、及び、内燃機関1とヒータコア12のみを経由する循環回路を選択的に成立させることが可能となる。
【0068】
この結果、蓄熱容器15内の高温の冷却水を内燃機関1へ供給する場合には蓄熱容器15から流出した冷却水がヒータコア12を経由することなく内燃機関1へ到達することが可能になるとともに、内燃機関1から流出した高温の冷却水をヒータコア12へ供給する場合には内燃機関1から流出した冷却水が電動ウォーターポンプ14及び蓄熱容器15を経由することなくヒータコア12へ到達することが可能となり、単位時間当たりに内燃機関1又はヒータコア12に流入する冷却水の流量が減少することがなく、それに応じて単位時間当たりに冷却水から内燃機関1へ伝達可能な熱量、又はヒータコア12において単位時間当たりに冷却水から車室内暖房用空気へ伝達可能な熱量が減少することがない。
【0069】
従って、本実施の形態に係る蓄熱装置を有する内燃機関によれば、冷却水循環系の構成を複雑にすることなく、内燃機関の効率的な予熱と車室内用暖房装置の性能向上とを実現することが可能となる。すなわち、本実施の形態に係る蓄熱装置を有する内燃機関によれば、冷却水循環系の車両搭載性を悪化させることなく、内燃機関の効率的な予熱と車室内暖房装置の性能向上とを実現することが可能となる。
【0070】
<他の実施の形態>
次に、本発明に係る蓄熱装置を有する内燃機関の他の実施の形態について図7〜図9に基づいて説明する。ここでは、前述した実施の形態と異なる構成についてのみ説明し、同様の構成については説明を省略する。
【0071】
図7は、本発明に係る蓄熱装置を有する内燃機関の冷却水循環系の概略構成を示す図である。本実施の形態と前述の実施の形態との相違点は、第2ヒータホース11bの途中に、冷却水を加熱するための冷却水加熱機構20が設けられている点にある。
【0072】
冷却水加熱機構20は、内燃機関1で発生する熱以外を熱源として冷却水を加熱する機構であればよく、燃焼式ヒータや電気ヒータ等を例示することができる。 このように構成された蓄熱装置を有する内燃機関では、車両停止等によって内燃機関1の運転が一時的に停止された際に、車室内用暖房装置のスイッチがオン状態にあると、ECU19は、第1およびまたは第2水温センサ17、18の出力信号値(冷却水温度)が所定温度:T2より高いか否かを判別する。
【0073】
その際、冷却水温度が所定温度:T2より高ければ、ECU19は、前述の実施の形態と同様に、第3ヒータホース11c、第1バイパス通路13a、及び第4ヒータホース11dの全ての通路を導通させるべく流路切換弁16を制御するとともに電動ウォーターポンプ14を作動させ、内燃機関1から流出した高温の冷却水と、蓄熱容器15から流出した高温の冷却水とをヒータコア12へ流入させる。
【0074】
一方、冷却水温度が所定温度:T2以下であれば、ECU19は、第4ヒータホース11dを遮断し、且つ第3ヒータホース11cと第1バイパス通路13aとを導通させるべく流路切換弁16を制御し、電動ウォーターポンプ14を作動させ、更に冷却水加熱機構20を作動させる。
【0075】
この場合、図8に示すように、電動ウォーターポンプ14→第2バイパス通路13b→蓄熱容器15→第3バイパス通路13c→第2ヒータホース11b→冷却水加熱機構20→第2ヒータホース11b→ヒータコア12→第3ヒータホース11c→流路切換弁16→第1バイパス通路13a→電動ウォーターポンプ14の順で冷却水が流れる循環回路が成立する。
【0076】
上記した循環回路では、蓄熱容器15から流出した冷却水が冷却水加熱機構20によって加熱された後にヒータコア12へ流入し、冷却水の熱が暖房用空気へ伝達されることになる。
【0077】
従って、冷却水の温度が低い場合であっても、ヒータコア12が暖房用空気を加熱する上で必要となる熱量を短時間で確保することが可能になる。
また、蓄熱容器15内に高温の冷却水を貯蔵する場合にも、ECU19は、図8の説明で述べたような循環回路を成立させることにより、冷却水加熱機構20で加熱されて高温となった冷却水を蓄熱容器15へ供給することが可能となる。
【0078】
尚、前述した図7に示される構成では、蓄熱容器15内に高温の冷却水を貯蔵するにあたり、冷却水加熱機構20から流出した冷却水がヒータコア12を経由した後に蓄熱容器15に流入することになるため、より効率的に高温の冷却水を蓄熱容器15に貯蔵する上では、図9に示すように、第3ヒータホース11cの途中に冷却水加熱機構20が設けられるようにしてもよい。
【0079】
このように構成された蓄熱装置を有する内燃機関では、蓄熱容器15内に高温の冷却水を貯蔵する際に、ECU19は、第4ヒータホース11dを遮断し、且つ第3ヒータホース11cと第1バイパス通路13aとを導通させるべく流路切換弁16を制御し、電動ウォーターポンプ14を作動させ、更に冷却水加熱機構20を作動させる。
【0080】
この場合、図10に示すように、電動ウォーターポンプ14→第2バイパス通路13b→蓄熱容器15→第3バイパス通路13c→第2ヒータホース11b→ヒータコア12→第3ヒータホース11c→冷却水加熱機構20→第3ヒータホース11c→流路切換弁16→第1バイパス通路13a→電動ウォーターポンプ14の順で冷却水が流れる循環回路が成立する。
【0081】
上記した循環回路では、冷却水加熱機構20によって加熱された高温の冷却水がヒータコア12を経由することなく蓄熱容器15に流入するため、冷却水の温度が低いときであっても、高温の冷却水を短時間で蓄熱容器15内に貯蔵させることが可能となる。
【0082】
【発明の効果】
本発明にかかる蓄熱装置を有する内燃機関は、熱媒体の循環により冷却又は加熱される内燃機関本体と、前記熱媒体と車室内暖房用の空気との間で熱交換を行うヒータコアと、前記内燃機関本体及び前記ヒータコアを経由する熱媒体流通回路と、前記ヒータコアを迂回するよう前記熱媒体流通回路に接続されたバイパス通路と、前記熱媒体流通回路内の熱媒体を圧送する第1ポンプ機構と、前記バイパス通路に設けられて熱媒体が持つ熱を蓄熱する蓄熱容器と、前記バイパス通路に設けられて該バイパス通路内の熱媒体を前記第1ポンプ機構と逆方向へ圧送する第2ポンプ機構と、を備えることにより、熱媒体の流れ方向において蓄熱容器及び第2ポンプ機構がヒータコアと並列に配置されることになるため、ヒータコアを迂回する通路や蓄熱装置及び第2ポンプ機構を迂回する通路等を個別に設けることなく、内燃機関とヒータコアと蓄熱容器と第2ポンプ機構との全てを経由する循環回路と、内燃機関と蓄熱容器と第2ポンプ機構のみを経由する循環回路と、蓄熱容器と第2ポンプ機構とヒータコアのみを経由する循環回路と、内燃機関とヒータコアのみを経由する循環回路とを選択的に成立させることが可能となる。
【0083】
そして、内燃機関の始動に先だって該内燃機関を予熱する場合には、内燃機関と蓄熱容器と第2ポンプ機構のみを経由する循環回路を成立させることにより、蓄熱容器内の高温の熱媒体がヒータコアを経由することなく内燃機関に流入することになるため、内燃機関の上流において熱媒体の流動抵抗が高くなることがなく、その結果、単位時間当たりに熱媒体から内燃機関へ伝達される熱量が減少することがない。さらに、第2ポンプ機構により高温な熱媒体をシリンダブロックより先にシリンダヘッドへ流入させることが可能になるため、壁面付着燃料の減少、燃焼の安定化、始動性の向上、暖機運転時間の短縮などを図ることもできる。
【0084】
また、内燃機関から流出する熱媒体の温度が比較的高い状況下で車室内暖房用の空気を加熱する場合には、内燃機関とヒータコアのみを経由する循環回路を成立させることにより、内燃機関から流出した高温の熱媒体が蓄熱容器及び第2ポンプ機構を経由することなくヒータコアに流入することになるため、ヒータコアの上流において熱媒体の流動抵抗が高くなることがなく、その結果、ヒータコアにおいて単位時間当たりに熱媒体から車室内暖房用空気へ伝達される熱量が減少することがない。
【0085】
従って、本発明に係る蓄熱容器を有する内燃機関によれば、熱媒体循環系の構成を複雑にすることなく、内燃機関の効率的な予熱や車室内用暖房装置の性能向上を実現することが可能となる。
【0086】
また、本発明にかかる蓄熱装置を有する内燃機関によれば、バイパス通路およびまたはヒータコアへの熱媒体の流入を遮断する遮断機構を更に備えている場合は、遮断機構がヒータコアへの熱媒体の流入を遮断することにより蓄熱容器から流出した熱媒体の略全てがヒータコアを経由することなく内燃機関に到達可能になるとともに、遮断機構がバイパス通路への熱媒体の流入を遮断することにより内燃機関から流出した熱媒体の略全てが蓄熱容器及びポンプ機構を経由することなくヒータコアに到達可能になる。
【0087】
この場合、熱媒体の持つ熱を最大限に利用して内燃機関の予熱およびまたは車室内暖房用空気の加熱を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る蓄熱装置を有する内燃機関の実施態様を示す図
【図2】 内燃機関を予熱する場合の冷却水の循環回路を示す図
【図3】 内燃機関の暖機を行う場合の冷却水の循環回路を示す図
【図4】 内燃機関の暖機終了後における冷却水の循環回路を示す図
【図5】 内燃機関が運転状態にあるときに暖房装置を作動させる場合の冷却水の循環回路を示す図
【図6】 内燃機関が運転停止状態にあるときに暖房装置を作動させる場合の冷却水の循環回路を示す図
【図7】 本発明に係る蓄熱装置を有する内燃機関の他の実施態様を示す図(1)
【図8】 冷間時に暖房装置を作動させる場合の冷却水の循環回路を示す図
【図9】 本発明に係る蓄熱装置を有する内燃機関の他の実施態様を示す図(2)
【図10】冷間時に高温の冷却水を蓄熱容器に貯蔵する場合の冷却水の循環回路を示す図
【符号の説明】
1・・・・内燃機関
2a・・・ヘッド側冷却水路
2b・・・ブロック側冷却水路
4・・・・冷却水路
8・・・・冷却水路
10・・・ウォーターポンプ
11・・・ヒータホース
11a・・第1ヒータホース
11b・・第2ヒータホース
11c・・第3ヒータホース
11d・・第4ヒータホース
12・・・ヒータコア
13・・・バイパス通路
13a・・第1バイパス通路
13b・・第2バイパス通路
13c・・第3バイパス通路
14・・・電動ウォーターポンプ
15・・・蓄熱容器
20・・・冷却水加熱機構

Claims (3)

  1. 熱媒体の循環により冷却又は加熱される内燃機関本体と、
    前記熱媒体と車室内暖房用の空気との間で熱交換を行うヒータコアと、
    前記内燃機関本体及び前記ヒータコアを経由して熱媒体を循環させる熱媒体流通回路と、
    前記ヒータコアを迂回するよう前記熱媒体流通回路に接続されたバイパス通路と、
    前記熱媒体流通回路内の熱媒体を圧送する第1ポンプ機構と、
    前記バイパス通路に設けられ、熱媒体が持つ熱を蓄熱する蓄熱容器と、
    前記バイパス通路に設けられ、該バイパス通路内の熱媒体を前記第1ポンプ機構と逆方向へ圧送する第2ポンプ機構と、
    を備えることを特徴とする蓄熱装置を有する内燃機関。
  2. 前記バイパス通路およびまたは前記ヒータコアへの熱媒体の流入を遮断する遮断機構を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の蓄熱装置を有する内燃機関。
  3. 前記蓄熱容器は、前記バイパス通路を流れる熱媒体を該蓄熱容器内へ流入させる熱媒体流入口と、該蓄熱容器内の熱媒体を前記バイパス通路へ流出させる熱媒体流出口とを備え、
    前記熱媒体流入口およびまたは前記熱媒体流出口には、前記第2ポンプの圧送方向に対する熱媒体の逆流を防止する逆流防止機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の蓄熱装置を有する内燃機関。
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