JP4225801B2 - 超音波流量計 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、都市ガス、水などの流体の流量を計測する流量計測装置として、超音波を利用して流速を測定する超音波流量計が知られている。例えば、特許文献1には、超音波センサによって流量測定するためのガス導通路を長手方向に沿って傾斜配置させることにより、ガス中に含まれる不純物が導通路内に堆積せず落下し、長期にわたりガス流量の正確な計測を可能にする技術が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特許第3334857号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、超音波センサ(超音波送受信部)を装着した当初の状態においては、ガス流量等の正確な計測が可能であるが、経時変化等により音圧感度特性が劣化し、測定精度が低下するので、超音波送受信部を交換しなければならない場合がある。特に、ガスメータでは10年経過時のメータ交換が法律で義務付けられているので、回収した超音波流量計のリサイクルを行うためには、超音波送受信部の取り外し・取り替えが必要となる。さらには、超音波流量計(超音波センサ)の組立後の検査で所定の性能・精度が得られないとき(作動不良が発見されたとき)にも、超音波送受信部の取り替えを要する場合がある。しかし、特許文献1に示すような超音波流量計では、密閉構造に形成された密閉室内においてその密閉室を2つに分割する隔壁に超音波センサを設置するための導通路が固定されているため、超音波センサ(超音波送受信部)の取り外し・取り替えは非常に困難であった。
【0005】
そこで本発明の課題は、超音波センサを設置するための流路の密閉性、組立性を維持しながら、超音波センサ(とりわけ超音波送受信部)の着脱性(取り外し・取り替えの容易性)を向上させることができる超音波流量計を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記課題を解決するために本発明に係る超音波流量計は、
それぞれ外面に開口する流入口及び流出口の間に流体を通過させるための本体流路が内部に形成された本体ユニットと、
その本体ユニットに形成された本体流路切除部に流体の流れ方向と交差する方向から嵌合したときに前記本体流路と接続される中間流路が内部に貫通形成されるとともに、前記本体流路切除部と連通し前記本体ユニットの外面に開口する窓孔に対応して嵌合方向の前方側に突出部が形成され、その突出部に前記中間流路を通過する流体の流量を測定するための超音波センサが着脱可能に取り付けられた中間流路形成ユニットとを備え、
前記中間流路が前記本体流路と連通するように前記中間流路形成ユニットを前記本体ユニットに嵌合することにより、前記突出部がその本体ユニットの窓孔から外部に突出してその窓孔を密閉するとともに、外部から前記超音波センサを着脱可能とすることを特徴とする。
【0007】
この超音波流量計によれば、本体ユニットの窓孔を通り中間流路形成ユニットの突出部が外部に突出しているので、外部から超音波センサのみを容易に取り外し・取り替えすることができ、作業性・組立性が向上する。また、このように超音波センサの交換が容易になることによって、超音波センサのリサイクル使用も促進される。さらに、超音波流量計の組立後の検査において、超音波センサに何らかの不具合(作動不良等)が発見された場合でも、速やかに不具合の発生した超音波センサを取り外し・取り替えすることができる。
【0008】
そして、上記課題を解決するために本発明に係る超音波流量計の第一の具体的態様は、
それぞれ外面に開口する流入口及び流出口の間に流体を通過させるための本体流路が内部に形成された本体部と、その本体部に形成された本体流路切除部を外部から覆う蓋部とを有する本体ユニットと、
前記本体部の本体流路切除部に流体の流れ方向と交差する方向から嵌合したときに前記本体流路と接続される中間流路が内部に貫通形成されるとともに、前記本体流路切除部と連通し前記本体部の外面に開口する窓孔に対応して嵌合方向の前方側に突出部が形成され、その突出部に前記中間流路を通過する流体の流量を測定するための超音波センサが着脱可能に取り付けられた中間流路形成ユニットとを備え、
前記中間流路が前記本体流路と連通するように前記中間流路形成ユニットを前記本体部に嵌合することにより、前記突出部がその本体部の窓孔から外部に突出してその窓孔を密閉するとともに、外部から前記超音波センサを着脱可能とすることを特徴とする。
【0009】
この超音波流量計によれば、本体部の窓孔を通り中間流路形成ユニットの突出部を外部に突出させて、外部から超音波センサのみを容易に取り外し・取り替えすることができるとともに、蓋部によって本体部の本体流路切除部と中間流路形成ユニットとを外部から覆って密閉構造とすることができる。
【0010】
その際、超音波流量計の第一の具体的態様においては、
中間流路形成ユニットに形成された中間流路のうち少なくとも一部分が直線状に形成され、その直線状中間流路は、流体の流れ方向に直交する断面において、本体流路切除部への嵌合方向を長辺となす矩形状に形成されるとともに、
超音波センサは、直線状中間流路の流れ方向直交断面のうち嵌合方向前方側の短辺を形成する壁面に一対の送受信部が流れ方向に所定距離を隔てて取り付けられ、かつその嵌合方向後方側の短辺を形成する壁面を反射面とする反射型V字配列に構成され、送受信部が外部から個別に着脱可能とされていることが望ましい。
【0011】
これによって、直線状中間流路に設置された一対の送受信部により超音波センサが反射型V字配列に構成され、矩形状断面流路の嵌合方向後方側の短辺を形成する壁面を反射面としている。したがって、直線状中間流路と矩形状断面流路とにより流体の流速分布が省スペースで均一化され、かつ流速をより速く(大きく)した状態で測定が可能となり、超音波流量計の高精度化と小型化を図ることができる。
【0012】
また、上記課題を解決するために本発明に係る超音波流量計の第二の具体的態様は、
それぞれ外面に開口する流入口及び流出口の間に流体を通過させるための本体流路が内部に形成された本体部と、その本体部に形成された本体流路切除部を外部から覆う蓋部とを有する本体ユニットと、
前記本体部の本体流路切除部に流体の流れ方向と交差する方向から嵌合したときに前記本体流路と接続される中間流路が内部に貫通形成されるとともに、前記蓋部の厚さ方向において前記本体流路切除部が外部と連通するように前記蓋部に貫通形成された窓孔に対応して嵌合方向の後方側に突出部が形成され、その突出部に前記中間流路を通過する流体の流量を測定するための超音波センサが着脱可能に取り付けられた中間流路形成ユニットとを備え、
前記中間流路が前記本体流路と連通するように前記中間流路形成ユニットを前記本体部に嵌合することにより、前記突出部が前記蓋部の窓孔から外部に突出してその窓孔を密閉するとともに、外部から前記超音波センサを着脱可能とすることを特徴とする。
【0013】
この超音波流量計によれば、蓋部の窓孔を通り中間流路形成ユニットの突出部を外部に突出させて、外部から超音波センサのみを容易に取り外し・取り替えすることができるとともに、蓋部によって本体部の本体流路切除部と中間流路形成ユニットとを外部から覆って密閉構造とすることができる。
【0014】
このとき、超音波流量計の第二の具体的態様においては、
中間流路形成ユニットに形成された中間流路のうち少なくとも一部分が直線状に形成され、その直線状中間流路は、流体の流れ方向に直交する断面において、本体流路切除部への嵌合方向を長辺となす矩形状に形成されるとともに、
超音波センサは、直線状中間流路の流れ方向直交断面のうち嵌合方向後方側の短辺を形成する壁面に一対の送受信部が流れ方向に所定距離を隔てて取り付けられ、かつその嵌合方向前方側の短辺を形成する壁面を反射面とする反射型V字配列に構成され、送受信部が外部から個別に着脱可能とされていることが望ましい。
【0015】
これによって、直線状中間流路に設置された一対の送受信部により超音波センサが反射型V字配列に構成され、矩形状断面流路の嵌合方向前方側の短辺を形成する壁面を反射面としている。したがって、第一の具体的態様の超音波流量計と同様に、直線状中間流路と矩形状断面流路とにより流体の流速分布が省スペースで均一化され、かつ流速をより速く(大きく)した状態で測定が可能となり、超音波流量計の高精度化と小型化を図ることができる。
【0016】
また、第一又は第二の具体的態様において、流入口及び流出口を、直方体形状を有する本体部の上面にそれぞれ開口し、かつ中間流路形成ユニットを、流体の流れ方向とほぼ直交する方向から本体部の本体流路切除部に嵌合することにより、直線状中間流路を、本体流路とほぼ直交するとともに本体部の下面に沿って配設することができる。これによって、本体部のコンパクト化を図りつつ、直線状中間流路の長さひいては一対の送受信部の相互間隔を十分長くとれ、測定精度が向上する。
同じく、第一又は第二の具体的態様において、本体部に嵌合した中間流路形成ユニットを嵌合方向後方側から押圧・保持した状態で、蓋部を本体部に固定することができる。これによって、中間流路形成ユニットが本体部にしっかり嵌合され密閉性が保たれる。その際、蓋部と本体部とは、ねじ、ボルト等の締結部材を用い、パッキン、ガスケット等のシール材を介して固定するとよい。
【0017】
次に、本発明の超音波流量計において、中間流路形成ユニットと本体ユニットの本体流路切除部との嵌合面を嵌合方向に沿って傾斜する傾斜面に形成することができる。また、本発明の超音波流量計において、少なくとも中間流路形成ユニットと本体ユニットの本体流路切除部とを、熱膨張率が同一又は近似の材料で構成することができる。
これらによって、中間流路形成ユニットと本体流路切除部との密閉性を確実にして測定精度を向上させるとともに、流量測定部からのガス漏れ等の危険を防止している。なお、鋳造性と軽量化とを勘案して、中間流路形成ユニットと本体ユニットとは同一のアルミダイカスト材料(例えば、JIS H 5302で規定されるADC12;線膨張係数21×10−6/K)で構成してもよい。勿論、中間流路形成ユニットと本体ユニットとの少なくとも一方に、アルミダイカスト材料と同等の熱膨張率を有する樹脂材料(例えば、グラスファイバ入りABS樹脂)等を採用してもよい。
【0018】
ところで、本発明の前提となる超音波流量計は、
それぞれ外面に開口する流入口及び流出口の間に流体を通過させるための本体流路が内部に形成された本体ユニットと、
その本体ユニットに形成された本体流路切除部に流体の流れ方向と交差する方向から嵌合したときに前記本体流路と接続される中間流路が内部に貫通形成されるとともに、前記中間流路を通過する流体の流量を測定するための超音波センサが取り付けられた中間流路形成ユニットとを備え、
前記中間流路が前記本体流路と連通するように前記中間流路形成ユニットを前記本体ユニットに嵌合することにより、前記本体流路切除部が前記中間流路形成ユニットで密閉されるものであってもよい。
【0019】
このような超音波流量計にあっては、超音波センサは中間流路形成ユニットと一体で本体ユニットに対して着脱可能であってもよい。流体流通空間であると同時に流量計測空間でもある中間流路の内壁面には、本体流路よりも高い寸法精度(例えば、超音波の伝搬距離に関与する流路寸法や流速分布を乱さないための表面精度)が求められ、高度な加工技術が必要となる。中間流路を含む部分を中間流路形成ユニットとして本体部分(本体ユニット)から分割形成することによって、メンテナンスの容易性に加えて、加工性の向上と製造コストの低減とを同時に満たすことができる。なお、中間流路の断面形状及び/又は断面積の異なる中間流路形成ユニットのみの交換により、流量(流速)の測定可能範囲(使用最大流量と呼ぶ)を変更できるので、本体ユニットの汎用性を高め用途を拡大することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
次に、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、一般住宅用ガスメータ等として用いられる超音波流量計の一実施例の全体斜視図を示す。この超音波流量計100は、本体ユニット10と中間流路形成ユニット20と遮断弁30とから構成され、本体ユニット10は本体部11と蓋部17とからなる。
【0021】
図2は超音波流量計100の正面断面図を示し、図2のA−A断面図が図3に、B−B断面図が図5にそれぞれ表わされている。また、図4は中間流路形成ユニット20の斜視図を表わしている。
図2に示すように、本体部11は全体として直方体形状を有し、その上面には、上流側のガス配管に接続される流入口12及び下流側のガス配管に接続される流出口13がそれぞれ開口している。また、その内部には、流入口12と流出口13との間にガス(流体)を通過させるための本体流路14が形成されている。本体部11の下部には、図2の背面側から手前側(図5の嵌合方向)に向けて本体流路切除部15が形成され、この本体流路切除部15は、図5に示すようにパッキン17a(シール材)を介し蓋部17によって外部から覆われている。本体部11の嵌合方向前方側(図2の手前側)の外面には、本体流路切除部15と連通する一対の窓孔16,16が開口している。
【0022】
図3に示すように、中間流路形成ユニット20の内部には、本体部11の本体流路切除部15にガスの流れ方向と直交する方向(嵌合方向)から嵌合したときに本体流路14と接続される中間流路21が貫通形成されている。この中間流路21は、本体流路14と滑らかに連続する入口側連結流路21b,出口側連結流路21cと、両端で両連結流路21b,21cと連なるとともに、本体流路14とほぼ直交する形態で本体部11の下面に沿って配設される直線状中間流路21aとから構成されている(図2参照)。また、中間流路形成ユニット20には、本体部11に開口する一対の窓孔16,16に対応して嵌合方向の前方側に一対の突出部22,22がそれぞれ一体形成されている。さらに、中間流路形成ユニット20の一対の突出部22,22には、直線状中間流路21aを通過するガスの流量を測定するために、超音波センサ23の一対の送受信部23a,23bがそれぞれ着脱可能に取り付けられている。直線状中間流路21aの軸直交断面積を本体流路14の軸直交断面積よりも小とし(絞り)、直線状中間流路21aを流れるガスの流速を速くして超音波センサ23による流量(流速)の測定精度が高くなるようにしている。なお、流入口12と中間流路21との間の本体流路14には、本体流路14のガスの流れを遮断する遮断弁30が設けられている(図2参照)。
【0023】
したがって、図3において、中間流路21が本体流路14と連通するように中間流路形成ユニット20を本体部11の本体流路切除部15に嵌合すると、各突出部22,22が本体部11の各窓孔16,16からそれぞれ外部に突出する。そして、各突出部22,22はパッキン16a(シール材)を介し各窓孔16,16をそれぞれ密閉する。さらに、超音波センサ23の各送受信部23a,23bが、取付ねじ23c,23c(取付部材)と押圧板(押圧部材;図示せず)によって外部から各突出部22,22にそれぞれ着脱可能に固定されている。
【0024】
図5(流体の流れ方向に直交する断面)において、直線状中間流路21aは、本体流路切除部15への嵌合方向を長辺L、上下方向を短辺Sとする矩形状に形成されている。そして、超音波センサ23は次のような反射型V字配列に構成されている。すなわち、直線状中間流路21aの流れ方向直交断面のうち嵌合方向前方側の短辺を形成する壁面(取付面)21dに一対の送受信部23a,23bが流れ方向に所定距離Wを隔てて取り付けられ、嵌合方向後方側の短辺を形成する壁面を反射面21eとする(図3参照)。
【0025】
図5に示すように、中間流路形成ユニット20と本体ユニット11の本体流路切除部15との各々の嵌合面20a,15aは、嵌合方向に沿って傾斜する傾斜面に形成されている。具体的には、直線状中間流路21aを挟んで上下の嵌合面20a,15aが、嵌合方向前方側ほど近接するようなテーパを有している。本体ユニット10(本体部11及び蓋部17)と中間流路形成ユニット20とは、ともにアルミダイカスト材料ADC12(JIS H 5302;線膨張係数21×10−6/K)で構成されている。このように、嵌合面20a,15aのテーパ形成及び本体ユニット10と中間流路形成ユニット20との同一材料構成により、中間流路形成ユニット20と本体流路切除部15との嵌合時又は熱膨張時の抜けを防止し、本体流路切除部15と窓孔16との間の気密性を保持している。
【0026】
本体部11(本体流路切除部15)と中間流路形成ユニット20とを嵌合する際に、蓋部17により中間流路形成ユニット20を嵌合方向後方側から押圧・保持し、パッキン17a(シール部材)と固定ねじ17b(固定部材)とによって蓋部17を本体部11に固定する。本体部11(本体流路切除部15)と中間流路形成ユニット20とが確実に嵌合され、本体部11と蓋部17とが固定されるので、本体部11・蓋部17・中間流路形成ユニット20の三者の気密性が十分に保持される。
【0027】
図1に示すように、超音波センサ23の送受信部23a,23b(センサ素子)で得られた出力信号は、リード線25,25を介して流量演算処理回路24に送信されてガス流量が算出され、流量表示部(図示せず)等を用いて報知される。これらの送受信部23a,23b、流量演算処理回路24、リード線25,25、流量表示部等は流量測定部Mを構成している。リード線25,25は、窓孔16,16から外部に突出して設けられる超音波センサ23(送受信部23a,23b)から引き出されるので、その芯線部を通じて測定ガスが外部に漏れ出して、気密性が不十分となったり、測定精度が低下したりすることがない。このように、本体部11・蓋部17・中間流路形成ユニット20の三者の気密性が確保され、リード線25,25が流路外に位置するので、漏れ出したガスに電気部品の火花が引火して火災が発生することもない。なお、26は、入口側連結流路21bと直線状中間流路21aとの間に設けられ、流路内での測定ガス流の乱れを抑え速度分布を均一化するための整流部材である(図2参照)。
【0028】
したがって、このような超音波流量計100を組み立てるには、本体部11の本体流路切除部15に中間流路形成ユニット20を、互いの嵌合面15a,20aを合わせながら嵌合する。そして、本体部11の窓孔16,16から中間流路形成ユニット20の突出部22,22を外部に突出させる。蓋部17によって中間流路形成ユニット20を嵌合方向後方側から本体部11側に押圧し、パッキン17aを挟んで固定ねじ17bにより蓋部17を本体部11に固定する。
【0029】
超音波センサの経時変化等による音圧感度特性の劣化、あるいは超音波流量計のリサイクルや組立時検査不合格等のために送受信部23a,23bを取り外す(取り替える)には、送受信部23a,23bの取付ねじ23c,23cと押圧板を取り外せばよい。
【0030】
(実施例2)
次に、超音波流量計の他の実施例について説明する。実施例2として示す超音波流量計200は、図6において図3(実施例1)に代るA−A断面図で表わされ、図7において図5(実施例1)に代るB−B断面図で表わされる。この超音波流量計200も、本体ユニット10と中間流路形成ユニット20と遮断弁30とから構成され、本体ユニット10は本体部11と蓋部17とからなる。
【0031】
図6において、超音波流量計200が超音波流量計100(実施例1)と異なる点は次の通りである。すなわち、この実施例では、窓孔16は蓋部17に貫通形成され、蓋部17の厚さ方向において本体流路切除部15が外部と連通する。したがって、中間流路形成ユニット20の突出部22が蓋部17の窓孔16から外部に突出して窓孔16を密閉している。また、超音波センサ23は次のような反射型V字配列に構成されている。すなわち、直線状中間流路21aの流れ方向直交断面のうち嵌合方向後方側の短辺を形成する壁面(取付面)21dに一対の送受信部23a,23bが流れ方向に所定距離Wを隔てて取り付けられ、嵌合方向前方側の短辺を形成する壁面を反射面21eとする。なお、蓋部17には、遮断弁30を挿入するために、厚さ方向に貫通形成された挿入孔も形成されているが、図示を省略している。
【0032】
(変形例)
以上の実施例においては、超音波センサ(送受信部)の配置と超音波の通る径路(測線という)として反射型V字配列を採用した場合について説明した。反射型V字配列では、一対の送受信部を流れ方向に沿って同じ側に集中配置できるので、送受信部の着脱を同じ方向から行える利点がある。超音波流量計における超音波センサ(送受信部)の測線方式には、反射型V字配列の他にも多くの種類が知られている。他の測線方式に対する本発明の適用例について以下に説明する。
【0033】
(1)透過型バイパス配列(図8(a))
嵌合方向の前方側にバイパス部122が一体形成され、そのバイパス部122にガス流量を測定するための透過型超音波センサ123(送受信部123a,123b)が着脱可能に取り付けられている。反射型V字配列の場合と同様に一対の送受信部123a,123bを流れ方向に沿って同じ側に集中配置できる。
【0034】
(2)透過型V字配列(図8(b))
1個の送信部223aから発せられた超音波を流れ方向に沿って所定距離離間して配置された一対の受信部223b,223bで受信する方式である。この方式では、送信部223aと受信部223b,223bとは流れ方向の両側に分離して配置される。
【0035】
(3)交差型X配列(図8(c))
流れ方向に沿って所定距離離間して配置された一対の送信部323a,323aから発せられた超音波を流れ方向に沿って所定距離離間して配置された一対の受信部323b,323bで受信する方式である。この方式は上記した図8(b)の方式において、送信部を1個から一対に増設したものに相当する。
【0036】
以上の実施例及び変形例においては、本体ユニット10が、本体流路14を内部に有する本体部11と本体部11を外部から覆う蓋部17とから構成される場合についてのみ説明したが、本体ユニット10は次のような構成であってもよい。すなわち、本体ユニットは半割り状の本体流路を各々有する第一本体部と第二本体部とを合掌構成してもよい。ただし、この場合には窓孔は第一本体部と第二本体部とのうち少なくともいずれか一方に設けられ、蓋部は設けても設けなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波流量計の一実施例の全体斜視図。
【図2】図1の正面断面図。
【図3】図2のA−A断面図。
【図4】中間流路形成ユニットの斜視図。
【図5】図2のB−B断面図。
【図6】本発明に係る超音波流量計の他の実施例の図3に代るA−A断面図。
【図7】図5に代るB−B断面図。
【図8】本発明に係る超音波流量計の変形例を示す説明図。
【符号の説明】
10 本体ユニット
11 本体部
12 流入口
13 流出口
14 本体流路
15 本体流路切除部
15a 嵌合面
16 窓孔
17 蓋部
20 中間流路形成ユニット
20a 嵌合面
21 中間流路
22 突出部
23 超音波センサ
23a,23b 送受信部
30 遮断弁
100,200 超音波流量計
Claims (9)
- それぞれ外面に開口する流入口及び流出口の間に流体を通過させるための本体流路が内部に形成された本体ユニットと、
その本体ユニットに形成された本体流路切除部に流体の流れ方向と交差する方向から嵌合したときに前記本体流路と接続される中間流路が内部に貫通形成されるとともに、前記本体流路切除部と連通し前記本体ユニットの外面に開口する窓孔に対応して嵌合方向の前方側に突出部が形成され、その突出部に前記中間流路を通過する流体の流量を測定するための超音波センサが着脱可能に取り付けられた中間流路形成ユニットとを備え、
前記中間流路が前記本体流路と連通するように前記中間流路形成ユニットを前記本体ユニットに嵌合することにより、前記突出部がその本体ユニットの窓孔から外部に突出してその窓孔を密閉するとともに、外部から前記超音波センサを着脱可能とすることを特徴とする超音波流量計。 - それぞれ外面に開口する流入口及び流出口の間に流体を通過させるための本体流路が内部に形成された本体部と、その本体部に形成された本体流路切除部を外部から覆う蓋部とを有する本体ユニットと、
前記本体部の本体流路切除部に流体の流れ方向と交差する方向から嵌合したときに前記本体流路と接続される中間流路が内部に貫通形成されるとともに、前記本体流路切除部と連通し前記本体部の外面に開口する窓孔に対応して嵌合方向の前方側に突出部が形成され、その突出部に前記中間流路を通過する流体の流量を測定するための超音波センサが着脱可能に取り付けられた中間流路形成ユニットとを備え、
前記中間流路が前記本体流路と連通するように前記中間流路形成ユニットを前記本体部に嵌合することにより、前記突出部がその本体部の窓孔から外部に突出してその窓孔を密閉するとともに、外部から前記超音波センサを着脱可能とすることを特徴とする超音波流量計。 - 前記中間流路形成ユニットに形成された中間流路のうち少なくとも一部分が直線状に形成され、その直線状中間流路は、流体の流れ方向に直交する断面において、前記本体流路切除部への嵌合方向を長辺となす矩形状に形成されるとともに、
前記超音波センサは、前記直線状中間流路の流れ方向直交断面のうち前記嵌合方向前方側の短辺を形成する壁面に一対の送受信部が流れ方向に所定距離を隔てて取り付けられ、かつその嵌合方向後方側の短辺を形成する壁面を反射面とする反射型V字配列に構成され、前記送受信部が外部から個別に着脱可能とされている請求項2に記載の超音波流量計。 - それぞれ外面に開口する流入口及び流出口の間に流体を通過させるための本体流路が内部に形成された本体部と、その本体部に形成された本体流路切除部を外部から覆う蓋部とを有する本体ユニットと、
前記本体部の本体流路切除部に流体の流れ方向と交差する方向から嵌合したときに前記本体流路と接続される中間流路が内部に貫通形成されるとともに、前記蓋部の厚さ方向において前記本体流路切除部が外部と連通するように前記蓋部に貫通形成された窓孔に対応して嵌合方向の後方側に突出部が形成され、その突出部に前記中間流路を通過する流体の流量を測定するための超音波センサが着脱可能に取り付けられた中間流路形成ユニットとを備え、
前記中間流路が前記本体流路と連通するように前記中間流路形成ユニットを前記本体部に嵌合することにより、前記突出部が前記蓋部の窓孔から外部に突出してその窓孔を密閉するとともに、外部から前記超音波センサを着脱可能とすることを特徴とする超音波流量計。 - 前記中間流路形成ユニットに形成された中間流路のうち少なくとも一部分が直線状に形成され、その直線状中間流路は、流体の流れ方向に直交する断面において、前記本体流路切除部への嵌合方向を長辺となす矩形状に形成されるとともに、
前記超音波センサは、前記直線状中間流路の流れ方向直交断面のうち前記嵌合方向後方側の短辺を形成する壁面に一対の送受信部が流れ方向に所定距離を隔てて取り付けられ、かつその嵌合方向前方側の短辺を形成する壁面を反射面とする反射型V字配列に構成され、前記送受信部が外部から個別に着脱可能とされている請求項4に記載の超音波流量計。 - 前記流入口及び前記流出口が、直方体形状を有する前記本体部の上面にそれぞれ開口し、かつ前記中間流路形成ユニットが、流体の流れ方向とほぼ直交する方向から前記本体部の本体流路切除部に嵌合することにより、
前記直線状中間流路は、前記本体流路とほぼ直交するとともに前記本体部の下面に沿って配設されている請求項項2ないし5のいずれか1項に記載の超音波流量計。 - 前記蓋部は、前記本体部に嵌合した前記中間流路形成ユニットを嵌合方向後方側から押圧・保持した状態で、その本体部に固定される請求項2ないし6のいずれか1項に記載の超音波流量計。
- 前記中間流路形成ユニットと前記本体ユニットの本体流路切除部との嵌合面が前記嵌合方向に沿って傾斜する傾斜面に形成されている請求項1ないし7のいずれか1項に記載の超音波流量計。
- 少なくとも前記中間流路形成ユニットと前記本体ユニットの本体流路切除部とは、熱膨張率が同一又は近似の材料で構成される請求項1ないし8のいずれか1項に記載の超音波流量計。
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