JP4213169B2 - 有機el発光素子およびそれを用いた発光装置 - Google Patents
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Description
図6(A)(B)は、有機EL発光素子を用いた従来のXYマトリックス型発光装置を示している。このXYマトリックス型発光装置は、ストライプ状に形成されたX電極ラインXe−2,Xe−1,Xe,Xe+1…と、このX電極ラインXe−2,Xe−1,Xe,Xe+1…に対して直交配置されたストライプ状のY電極ラインYm−1,Ym,Ym+1…と、これらX電極ラインXe−2,Xe−1,Xe,Xe+1…およびY電極ラインYm−1,Ym,Ym+1…の間に介在され少なくとも有機発光層を含む有機層Zとから構成されている。
このため、10インチ以上の大面積や、画素数が(320×240)以上の高精細ディスプレイを実現しようとすると、次の点が問題となってきた。
I=LN/η(A/m2)=(LN/η)×10-4(A/cm2)
=(LN/η)×10-1(mA/cm2)
である。
従って、求める輝度Lo=200(nit)とした場合、次の表1の電流密度が必要である。(η=10cd/Aのとき)
(3)しかも、高精細になるにつれ、走査ラインおよび信号ラインが細線化し高抵抗化するため、CR時定数が大きくなり、素子の応答が遅れ、動画像を得る場合の支障となる。
(4)さらに、テレビジョンを実現したいというニーズに対しては輝度が300nit以上必要となるので、これらの問題はさらに不可避となる。
このEP0717445号では、ポリシリコンTFTを用いTFT駆動した有機EL発光装置を開示している。画素の大きさ200μm角、画素数1000×1000のディスプレイを実現しようとすると、単純マトリックス方式では走査線電流が2A/cm2となり、さらに走査線抵抗、信号線抵抗による電圧降下によって実質的には駆動できないことを開示している。この特許では、TFTを用いて、この問題を解決しようとしている。
しかしながら、ポリシリコンTFTのプロセスは長く、また、製造コストも高い。従って、ディスプレイも高価となるためメリットは少ない。
本発明の発光装置は、上記有機EL発光素子を、画素として、一次元または二次元配列したことを特徴とする。
ここで、各画素の中間導電層は、隣接する画素の中間導電層から分離されているだけでなく、電源からも分離されている。また、各画素中の単位素子の数nは、任意であるが、現実的には101以下、つまり、2≦n≦101である。
しかし、本発明では、走査線電流は従来の1/nとなり、消費電力も減少するので、より大面積かつ高精細、たとえば、12インチSVGA(画素数800×600、画素ピッチ110μm×330μm)以上も可能である。
本発明では、Coが1/nとなり、さらに駆動時に関係する静電容量C1も1/nとなる。従って、時定数はτo=Ro・(C1/n)となり、高速に応答し、動画表示も高品質で行うことができる。なお、C1はCoと同一ではなく、駆動方式にもよるが、C1=Co×(縦画素数)程度となる。
特に、前者の構成の場合には、後者の構成に比べ、画素を高密度化できる。
ここで、整流性を、好ましくは103以上、より好ましくは106以上とすれば、クロストークを防ぐことが可能となる。本発明では、中間導電層を保有する単位素子を多段で連結したため、整流性が得やすくなっている。従来の素子は、一個の単位素子からなっているため、整流性が不良な素子が生じやすく、クロストークが生じやすいという問題があった。
このWO95/06400号は、第一の有機発光素子と第二の有機発光素子とを積層して、第一の発光色と第二の発光色を混色する、または、ハイカラー化するための効果を得るため考えられたものであるが、各有機発光素子にそれぞれ個別に電圧を印加した構成であるため、本発明の中間導電層を保有する構成とは異なる。しかも、本発明の中間導電層を中間に挟んだ有機発光層の構成に基づく効果についても一切示されていない。
また、本発明の有機EL発光素子では、前記中間導電層は、2層で構成されているとともに一方の主表面は正孔注入性でありかつ他方の主表面は電子注入性であって、外部の電源から分離されており、電圧の印加中において略等電位を保つことが好ましい。
図1は参考技術の概略構成を示している。同図に示すように、参考技術の発光装置10は、図示省略のガラス基板上に形成された陽極となる透明電極2と、この透明電極2に対向して配置された陰極となる対向電極3と、n枚(1≦n≦100)の中間導電層4と、前記透明電極2と対向電極3との間に中間に前記中間導電層4を挟んで介在され少なくとも有機発光層を含有する複数の有機層5とを含む有機EL発光素子6を画素として備え、この画素(有機EL発光素子6)が二次元配列、つまり、XおよびY方向に沿って配列されている。つまり、XYマトリックス型発光装置を構成している。
対向電極3は、Y電極ラインYm,Ym+1…に対して直交して、互いに平行にかつ一定間隔おきに並設された複数のX電極ラインXe,Xe+1…から構成されている。
中間導電層4は、透光性を備えるとともに、Y電極ラインYm,Ym+1…とX電極ラインXe,Xe+1…との交差する箇所で、かつ、これらの間にそれぞれ1枚配置されている。これを、E(e,m,n),E(e,m+1,n),E(e+1,m,n),E(e+1,m+1,n)…とする。なお、nは各画素6中に介在された中間導電層の数を表し、本実施形態では「1」である。また、各画素6中の中間導電層E(e,m,n),E(e,m+1,n),E(e+1,m,n),E(e+1,m+1,n)…は、隣接する画素6の中間導電層E(e,m,n),E(e,m+1,n),E(e+1,m,n),E(e+1,m+1,n)…から分離されているとともに、電極2,3に接続される電源からも分離されている。もとより、中間導電層E(e,m,n),E(e,m+1,n),E(e+1,m,n),E(e+1,m+1,n)…を単独でアドレスする配線は備えていない。
中間導電層4は、一方の主表面側には正孔を注入でき、他方の主表面側には電子を注入でき、かつ、層内には略等電位を保つ層と定義できる。この定義にあてはまるならば、各種透明性の半導体、金属を用いることができるとともに、半導体/金属の組合せも用いることができる。
有機層5は、Y電極ラインYm,Ym+1…とX電極ラインXe,Xe+1…との交差する箇所(各画素中)において、Y電極ラインYm,Ym+1…と中間導電層E(e,m,n),E(e,m+1,n),E(e+1,m,n),E(e+1,m+1,n)…との間、中間導電層E(e,m,n),E(e,m+1,n),E(e+1,m,n),E(e+1,m+1,n)…とX電極ラインXe,Xe+1…との間にそれぞれ介在されている。
また、単位素子としては、同じ発光色を示すものが好ましい。さらに、有機層5を構成する各層(たとえば、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子注入層)の材料については、同一材料によって構成されているのが好ましい。これは、製造がしやすくなり、さらに製膜条件が一定であるため、画素の欠陥が少なくなる効果がある。また、透明電極2上に直接位置する単位素子にリーク不良が存在したとしても、積層される単位素子によりリーク不良が解消される効果があるが、その効果の面でも材料が同一で製膜条件が一定である方が、より効果を得やすい。
これらの図に示すように、透明電極2および基板(図示省略)上に層間絶縁膜7が形成されている。層間絶縁膜7は、絶縁性または半導性の膜であり、非発光素子部分の一部分となっている。層間絶縁膜7はその断差部分が急であり、これにより、中間導電層4を相互に分離している。
層間絶縁膜7としては、断差加工ができる絶縁性膜、無機酸化物膜または無機窒化膜、具体的にはSiOx(1≦x≦2),SiNx(1/2≦x≦4/3),SiON,SiAlON,SiOFなどである。
別の好ましい絶縁性膜は高分子膜である。具体的には、ポリイミド,ポリアクリレート,ポリキノリン,ポリシロキサン,ポリシランなどである。
絶縁性膜の他にも半導体膜であっても画素分離ができる絶縁性があればよい。好ましい比抵抗は、1016Ω・cm〜105Ω・cmである。たとえば、α−Si,α−SiC,α−SiNなどでもよい。
(1)透明電極の製膜およびパターン加工
(2)段差を与える層間絶縁膜の製膜およびパターン加工
(3)有機発光層を含む有機層の製膜((4)を挟んでn+1回繰り返し)
(4)中間導電層の製膜
(5)対向電極の作製((3)の製膜後に作製)
(6)封止工程
従って、たとえば、(3)を2回繰り返す時は(1)→(2)→(3)→(4)→(3)→(5)→(6)となる。
また、本製造方法は、層間絶縁膜の段差を急にするところが必須であり、その角度は好ましくは70度以上である。これにより、好ましくは20nm〜0.5nmの膜厚で製膜された中間導電層が段差により断線され、隣接する画素の中間導電層が互いに分離される。また、面発光素子(一画素)についても、中間導電層が対向電極や透明電極より分離されていることを保障する。
(1)超薄膜金属/透明電極
(2)電子輸送性化合物と電子注入性化合物の混合層/透明電極
(3)炭素化合物とアルカリ金属の混合層/透明電極
(4)正孔導電性有機層/電子導電性有機層
(5)P型半導体/N型半導体
(6)P型導電性高分子/N型半導体
などである。さらに、一方の面が正孔注入性であり、かつ、他方の面が電子注入性であれば、薄膜金属、透明電極、電子輸送性化合物と電子注入性化合物の混合層、正孔導電性有機層、PまたはN型半導体など(1)〜(6)の中間導電層として用いられるものの中より組み合わせれば、より好ましく用いることができる。
好ましい超薄膜金属は、電子注入性であるMg:Ag合金、Al:Li合金,Mg:Li合金などである。
好ましい電子輸送性化合物は、オキレンの金属錯体または含N素環化合物である。
好ましい電子注入性化合物は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類金属およびこれらを含有する化合物である。たとえば、BaO,SrO,Li2O,LiCl,LiF,MgF2,MgO,CaF2などが好ましい電子注入性化合物である。
好ましいP型半導体は、P型α−Si,P型Si,P型CdTe,P型CuOなどである。
好ましいN型半導体は、N型α−Si,N型Si,N型CdS,N型ZnSなどである。
P型またはN型の導電性高分子として、好ましいものは、ポリアリーレンビニレン、ポリチェニレンビニレンなどである。
図4は第1実施形態の概略構成を示している。同図に示すように、第1実施形態の発光装置20は、3つの単位素子(1)(2)(3)が平面視上、並置されている構成である。
Y電極ラインYmより延長され接続されている電極Y’は、その上部の中間導電層E(e,m,1)との間に有機発光層を有する有機層5を介在し、単位素子(1)を構成している。中間導電層E(e,m,1)は、並置された単位素子(2)の下部にある中間導電層E(e,m,1)と接続されている。
中間導電層E(e,m,1)は、その上部にある中間導電層E(e,m,2)との間に有機発光層を有する有機層5を介在し、単位素子(2)を構成している。中間導電層E(e,m,2)は、並置される単位素子(3)の下部にある中間導電層E(e,m,2)と接続されている。
中間導電層E(e,m,2)は、その上部のX電極ラインXeとの間に有機発光層を有する有機層5を介在し、単位素子(3)を構成している。なお、これらの単位素子(1)(2)(3)については整流性を備える。
[参考例1]
25mm×75mm×1.1mmのサイズのガラス基板上にITO(インジウムチンオキサイド)電極を120nm製膜してあるものを透明支持基板とした。このITOを110μmピッチ、90μm幅のストライプ状に加工した。ストライプの長手方向は20mm、本数は600本である。
次に、層間絶縁膜として透明アクリレート樹脂(新日本製鉄化学社製)であるV259をスピンコートにて1.2μmの膜厚で製膜した。この後、この基板を200℃の温度で加熱し、V259からなる層間絶縁膜を熱硬化した。
次に、NPD入りのボートを加熱し、膜厚10nmの正孔輸送層を製膜した。次に、Alq入りボートを加熱し、膜厚40nmの発光層を製膜し、さらに、金属LiとAlqを1:1のモル比で同時蒸着した。このAlq:Li層は電子注入層として働くが、中間導電層の一部として考えてもよく、発光層への電子注入を行う。
次に、NPD入りのボートを加熱し、膜厚10nmの正孔輸送層を製膜した。次に、Alq入りボートを加熱し、膜厚40nmの発光層を製膜し、さらに、金属LiとAlqを1:1のモル比で同時蒸着した。
最後に、Inを陰極用蒸着マスク(開口ストライプパターンは、ITOストライプに垂直となるように400μmピッチ、開口幅300μmで20本設けられている。)をかけて1.8μmの膜厚で製膜し、陰極とした。作製された発光素子群(発光装置)の断面は図5(E)で示されたものである。
比較例1は中間導電層がない場合である。
参考例1と同様に素子群を作製した。ただし、In−Zn−O中間導電層および2回目の正孔注入層、正孔輸送層、発光層の蒸着を省略し、従来の構成の素子群を作製した。発光素子群の陰極であるInストライプ全てを0電位に、陽極であるITOストライプ全てに7.35Vを印加したところ、電流密度3mA/cm2、輝度100nitを得た。発
光効率は3.37cd/Aであった。
以上のことから、参考例1の素子は、電圧が比較例1に対して約2倍となるが、発光効率が約2倍となり、高輝度化が可能なことが判る。
参考例2は中間導電層が2枚の場合である。
参考例1と同様にして2回目のLi:Alq層まで蒸着した。以上の製膜を行った基板を真空蒸着用の槽よりこの真空槽に連結されているスパッタリング用の真空槽に再び移動した。そして、中間導電層の一部としてIn−Zn−Oを10nm製膜した。In/(In+Zn)で表される電子比0.83のIn−Zn−Oスパッタリングターゲットを用いスパッタリング出力1.2W/cm2、Ar:O2の体積比1000:1の混合ガスを雰囲気として製膜した。
次に、NPD入りボートを加熱し、膜厚10nmの正孔輸送層を製膜した。
次に、Alq入りボートを加熱し、膜厚40nmの発光層を製膜し、さらに、金属LiとAlqを1:1のモル比で同時蒸着した。
最後に、Inを陰極用蒸着マスク(開口ストライプパターンは、ITOストライプに垂直となるように400μmピッチ、開口幅300μmで20本設けられている。)をかけて1.8μmの膜厚で製膜し、陰極とした。
cd/Aであった。
以上のように、この参考例2では、比較例1の素子に比べて、電圧は約3倍であるが、輝度が3倍、発光効率も約3倍の高輝度化素子が作製できた。
なお、以上の参考例では、全面発光の試験例を示したが、陽極を信号線、陰極を走査線として単純マトリックスによる線順次駆動できることも確認している。従来の発光装置に比較して、走査線電流を同じにしたとき、参考例1、参考例2の発光装置で得られる輝度はそれぞれ2.02、2.95倍であり、高輝度化することができた。
参考例3は中間導電層がMg:Agの超薄膜/In−Zn−O導線性酸化物膜の例である。
参考例1と同様にして素子を作製した。ただし、Alq:Li/In−Zn−O導線性酸化物膜の構成の中間導電膜層のかわりに、Mg:Agの超薄膜/In−Zn−O導線性酸化物膜を用いたところが異なった。
Mg:Agは、膜厚8nmであり、同時蒸着により形成した。この中間導電層は透過率が約60%であった。この発光素子群の陰極ストライプ全てを0電位に、陽極であるITOストライプ全てに15Vを印加し、中間導電層には何も結合しなかったところ、電流密度3mA/cm2、輝度156nitを得た。発光効率は5.2cd/Aであった。
参考例4は中間導電層を保有する面発光光源の例である。
25mm×75mm×1.1mmのサイズのガラス基板上にITO(インジウムチンオキサイド)電極を120nm製膜してあるものを透明支持基板とした。このITOを25mm×30mmの形状にパターン加工した。
次に、層間絶縁膜として透明アクリレート樹脂製(新日本製鉄化学社製)であるV259をスピンコートにて1.2μmの膜厚で製膜した。この後、この基板を200℃の温度で加熱し、V259からなる層間絶縁膜を熱硬化した。
次に、この基板をイソプロピルアルコール中にて超音波洗浄を5分行い、さらに、紫外線とオゾンを併用した洗浄を30分行った。
これを真空中で80℃で乾燥し、さらに、この層の上にAlq(8−ヒドロキシキノリンのAl錯体)と金属Liの1:1の層を電子注入層として20nm、真空蒸着した。このAlq:Li層は電子注入層として働くが、中間導電層の一部として考えてもよく、発光層への電子注入を行う。
以上で作製を終えたが、この面発光素子の陰極を0電位に、陽極であるITOに11Vを印加し、中間導電層には何も結合しなかったところ、電流密度30mA/cm2、輝度1400nitを得た。発光効率は4.7cd/Aであった。
比較例2は従来の面状発光素子の場合である。
参考例4と同様に素子群を作製した。ただし、In−Zn−O中間導電層および2回目の発光層、電子注入層を省略し、従来の構成の素子を作製した。発光素子群の陰極を0電位に、陽極であるITOに5.2Vを印加したところ、電流密度30mA/cm2、輝度
750nitを得た。発光効率は2.5cd/Aであった。
以上のことから、参考例4の素子は、比較例2に比べ、電圧が約2倍となるが、発光効率が略2倍近くとなり、低電圧で高輝度化が可能なことが判る。
初期200nitで定電流駆動で寿命試験を行った。比較例2の素子の寿命は500時間であった。参考例4の本発明の素子を同じ輝度で寿命試験を行ったところ、寿命は1300時間に伸びた。
初期輝度400nitで定電流駆動で寿命試験を行ったところ、比較例2に対して参考例4の素子の輝度が2倍のとき、寿命は470時間で同等であった。
従って、本発明は、高輝度で同等の寿命を得ることができ、同等の輝度では著しく長寿命となることが判る。
たとえば、参考技術および第1実施形態では、画素(有機EL発光素子6)を二次元配列したが、XまたはY方向に沿って一列に配列、つまり、一次元配列でもよい。
また、参考技術では各画素中に1つの中間導電層4を、また、第1実施形態では2つの中間導電層4を介在させたが、中間導電層4の数nは、1つ以上かつ100以下の範囲内であれば任意である。つまり、1≦n≦100の範囲内であれば任意である。
従って、この有機EL発光素子を用いた発光装置によれば、大型かつ高精細ディスプレイを安価に実現できる。
Claims (4)
- 1つの透明電極と、1つの対向電極と、n−1個(nは、2以上の整数)の中間導電層と、n個の有機発光層と、を含んで第1から第nまでの単位素子が構成され、
前記中間導電層は、電気的に接続された前記n個の有機発光層のうち1の有機発光層よりも上部にある中間導電層と、前記有機発光層に隣接する有機発光層よりも下部にある中間導電層とを有し、
nが2の場合、
第1の単位素子は、前記透明電極と、第1の前記中間導電層であって前記上部にある中間導電層と、前記透明電極と前記第1の前記中間導電層であって前記上部にある中間導電層との間に介在している第1の前記有機発光層と、を含んで構成され、
第2の単位素子は、第1の前記中間導電層であって前記下部にある中間導電層と、前記対向電極と、前記第1の前記中間導電層であって前記下部にある中間導電層と前記対向電極との間に介在している第2の前記有機発光層と、を含んで構成され、
前記第1の単位素子と前記第2の単位素子とは前記透明電極および前記対向電極に平行な平面に対して並置され、
nが3以上の場合、
第1の単位素子は、前記透明電極と、第1の前記中間導電層であって前記上部にある中間導電層と、前記透明電極と前記第1の前記中間導電層であって前記上部にある中間導電層との間に介在している第1の前記有機発光層と、を含んで構成され、
第kの(kは、2以上かつn−1以下の整数)単位素子は、第k−1の前記中間導電層であって前記下部にある中間導電層と、第kの前記中間導電層であって前記上部にある中間導電層と、前記第k−1の前記中間導電層であって前記下部にある中間導電層と前記第kの前記中間導電層であって前記上部にある中間導電層との間に介在している第kの前記有機発光層と、を含んで構成され、
第nの単位素子は、第n−1の前記中間導電層であって前記下部にある中間導電層と、前記対向電極と、前記第n−1の前記中間導電層であって前記下部にある中間導電層と前記対向電極との間に介在している第nの前記有機発光層と、を含んで構成され、
前記第1の単位素子、前記第kの単位素子、前記第nの単位素子は、前記透明電極および前記対向電極に平行な平面に対して並置されている
ことを特徴とする有機EL発光素子。 - 請求項1に記載の有機EL発光素子において、
前記単位素子の数nが、2≦n≦101である
ことを特徴とする有機EL発光素子。 - 請求項1または請求項2に記載の有機EL発光素子において、
すべての前記単位素子が、少なくとも整流性を保有する
ことを特徴とする有機EL発光素子。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の有機EL素子を画素として一次元または二次元配列した
ことを特徴とする発光装置。
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