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JP4206169B2 - モールド金型 - Google Patents

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JP4206169B2
JP4206169B2 JP12863199A JP12863199A JP4206169B2 JP 4206169 B2 JP4206169 B2 JP 4206169B2 JP 12863199 A JP12863199 A JP 12863199A JP 12863199 A JP12863199 A JP 12863199A JP 4206169 B2 JP4206169 B2 JP 4206169B2
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武雄 伊藤
誠一 小林
政弘 森村
靖 大坪
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂モールド装置に装備される成形品の離型機構を備えたモールド金型に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置製造用の樹脂モールド装置は、トランスファモールドによる自動機が広く使用されている。このトランスファモールド装置では、樹脂を圧送した際に樹脂漏れが生じないように被成形品を確実に型締めするために油圧若しくは電動による型締め機構及び均等な樹脂圧により樹脂を圧送するためのトランスファ機構が設けられている。また、トランスファモールド装置には、樹脂モールド後、成形品をモールド金型より離型させるための離型機構が装備されている。
【0003】
ここで、図7を参照してモールド金型及び該モールド金型に装備した離型機構の構成について説明する。
先ず、下型側の構成について説明する。51は下型であり、以下の構成を備えている。被成形品や樹脂タブレットを収容するキャビティインサート及びポットインサートなどのインサートブロックを有する下型インサート52が、下型チェイスブロック53の凹部に収容されている。キャビティインサートには、被成形品である半導体装置が収容される。ポットインサートには、プランジャ54が上下動可能に装備されている。下型チェイスブロック53は、周縁部を下型ガイドブロック55に囲まれて位置決め支持されている。下型ガイドブロック55は下型モールドベース56に支持固定されている。また、下型チェイスブロック53は、下型モールドベース56に立設された下型サポートピラー57によって支持されている。
また、下型モールドベース56には、下型エジェクタロッド58が立設されたエジェクタプレート59が装備されている。下型モールドベース56は、下型可動プラテン60上に固定されており、該下型可動プラテン60は図示しない電動モータ或いは油圧機構などにより上下動可能になっている。
【0004】
次に下型側の離型機構について説明すると、下型チェイスブロック53の下面側には下型エジェクタピンプレート61及び下型リテーナプレート62が下型スプリング63を介して取り付けられている。下型エジェクタピンプレート61には、下型エジェクタピン64が複数立設されており、下型チェイスブロック53を挿通して下型インサート52に収容された成形品に突き出し可能に装備されている。下型エジェクタピンプレート61及び下型リテーナプレート62は、下型スプリング63により下方に付勢されており、下型エジェクタピン64の端面位置はキャビティ内底面に沿うように下型51内へ引き込まれている。
また、下型エジェクタピン64は、型開きにより下型可動プラテン60が下動すると、プレス側エジェクタロッド65にエジェクタプレート59が突き上げられ、下型エジェクタロッド58によって下型リテーナプレート62及び下型エジェクタピンプレート61を突き上げることにより、成形品ランナや樹脂部分69aを突き上げて成形品66を下型51より離型するようになっている。
【0005】
また、上型側の構成について説明する。70は上型であり以下の構成を備えている。下型側のポットに連通する樹脂路を形成するカルインサートやキャビティインサートなどのインサートブロックを有する上型インサート71が、上型チェイスブロック72の凹部に収容されている。この上型チェイスブロック72は、周縁部を上型ガイドブロック73に囲まれて位置決め支持されている。上型ガイドブロック73は上型モールドベース74に支持固定されている。また、上型チェイスブロック72は、上型モールドベース74に立設された上型サポートピラー75によって支持されている。
【0006】
次に上型側の離型機構について説明すると、上型チェイスブロック72の上面側には上型エジェクタピンプレート76及び上型リテーナプレート77が上型スプリング78を介して取り付けられている。上型エジェクタピンプレート76には、上型エジェクタピン79が複数立設されており、上型チェイスブロック72を挿通して上型インサート71に収容された成形品に突き出し可能に装備されている。上型エジェクタピンプレート76及び上型リテーナプレート77は、上型スプリング78により下方に付勢されており、上型エジェクタピン79の端面位置はランナ内底面より突き出すようになっている。
【0007】
また、上型エジェクタピンプレート76には、上端側が上型リテーナプレート77に支持され、下端側が上型チェイスブロック72及び上型インサート71を挿通したリターンピン80が取り付けられている。このリターンピン80は、上型スプリング78により上型エジェクタピンプレート76及び上型リテーナプレート77が下方に付勢されているので、常時上型インサート71より下方に突き出ている。
よって、型閉じによって、リターンピン80が下型インサート52に突き当てられて上型スプリング78の弾性力に抗して上型70内に押し上げられ、このとき上型エジェクタピンプレート76及び上型リテーナプレート77も押し上げられて上型エジェクタピン79の端面位置をランナ内底面に沿う位置まで引き込ませる。
上型エジェクタピン79は、型開きにより上型スプリング78に付勢されて上型エジェクタピンプレート76及び上型リテーナプレート77が下動することにより、成形品ランナへ突き出して成形品66の上型70からの離型を行うようになっている。
【0008】
型開きにより上型70より離型された成形品66は、下型51に収容されたまま下型可動プラテン60の下動により下型エジェクタピン64に樹脂部分69aを突き上げられて下型51より離型される。そして型開きが終了し、成形品66が下型エジェクタピン64により樹脂部分69aを突き上げられた状態で、モールド金型内に進入した取り出しハンド67の爪68によって基板部分69bを把持されて金型外へ取り出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図7に示すモールド金型においては、上型エジェクタピン79及び下型エジェクタピン64の突き出しや自重により成形品66はモールド金型より離型するが、樹脂封止が終了して型開きが終了するまで下型エジェクタピン64が成形品66の樹脂部分69aに当接して支持した状態にある。よって、取り出しハンド67により成形品66の基板部分69bをチャックしようとすると、樹脂部分69aと下型エジェクタピン64が貼り付いているため、基板部分69bが図8(a)に示す矢印方向にめくれ易くなり、樹脂部分69aと基板部分69bが剥離するおそれがあった。また、BGA用基板やテープ基板のように、基板部分69bが薄い樹脂材やテープ材などの場合には、撓むことにより成形品66が取り出しハンド67より外れて落下するおそれもあった。
また、下型エジェクタピン64と成形品66とを離型する手段を別途設けるとすれば、モールド金型が大型化したり、複雑化したりして、製造コストが高くなるおそれがあった。
【0010】
また、上型70を構成する上型インサート71にキャビティインサートが設けられている場合には、型開きにより上型スプリング78に付勢されて上型エジェクタピンプレート76及び上型リテーナプレート77が下動することにより、上型エジェクタピン79を押し下げて成形品66を上型70からの離型を行うが、図8(b)に示すように、上型エジェクタピン79の先端面が成形品66の樹脂部分69aに貼り付いているため、型開きが進行しても、成形品66が下型51に載置されず上型70側に残ったままになるおそれがある。この場合には取り出しハンド67より成形品66をチャックできないため装置を停止させなければならなくなり、生産性が低下する上に、上型エジェクタピン79に貼り付いた成形品66が落下して破損するおそれもあった。
【0011】
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、成形品を離型する前にエジェクタピンを確実に分離可能なモールド金型を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、次の構成を備える。
即ち、被成形品をクランプ可能な金型ブロックと、前記金型ブロックを可動可能に支持するガイドブロックと、前記金型ブロックを背面側より挿通して先端を該金型ブロックに収容された成形品へ突き当てて離型させるエジェクタピンを型開閉方向に可動に支持するエジェクタピンプレートと、前記ガイドブロックを支持すると共に、前記エジェクタピンプレートに突き当てて押動するエジェクタロッドを備えたモールドベースと、型開閉動作に応じて前記金型ブロックを型開閉方向に可動にすることで、該金型ブロックに収容された成形品を離型する前に、前記エジェクタピンを前記成形品より分離させる分離手段と、を具備し、前記分離手段は、前記金型ブロックと前記ガイドブロックとの間に型開閉方向に設けられた隙間を用いて該金型ブロックを型開閉方向へ移動させることで前記エジェクタピンを成形品より分離させることを特徴とする。
【0013】
また、前記金型ブロックは、型閉じにより前記モールドベースに支持されたバックプレートとの間に弾装された弾性部材の付勢力に抗して前記隙間分だけ押動され、型開きを行う際に前記弾性部材の付勢により、前記金型ブロックを前記ガイドブロックより前記隙間分だけ押動してクランプ面より突出させて前記金型ブロック内へ前記エジェクタピンを引き込ませることを特徴とする。
或いは、前記金型ブロックは、型閉じにより前記エジェクタピンプレートとの間に弾装された弾性部材の付勢力に抗して前記隙間分だけ押動され、型開きを行う際に前記弾性部材の付勢により、前記金型ブロックを前記ガイドブロックより前記隙間分だけ押動してクランプ面より突出させて前記金型ブロック内へ前記エジェクタピンを引き込ませることを特徴とする。
【0014】
また、被成形品をクランプ可能な金型ブロックと、前記金型ブロックを支持するガイドブロックと、前記金型ブロックを背面側より挿通して先端を該金型ブロックに収容された成形品へ突き当てて離型させるエジェクタピンを型開閉方向に可動に支持するエジェクタピンプレートと、前記ガイドブロックを支持すると共に、前記エジェクタピンプレートに突き当てて押動するエジェクタロッドを備えたモールドベースと、型開閉動作に応じて前記金型ブロックを型開閉方向に可動にすることで、該金型ブロックに収容された成形品を離型する前に、前記エジェクタピンを前記成形品より分離させる分離手段と、を具備し、前記金型ブロックは、インサートブロックと該インサートブロックを支持するチェイスブロックを備えており、前記分離手段は、前記インサートブロックと前記チェイスブロックとの間に型開閉方向に設けられた隙間を用いて該インサートブロック型開閉方向へ移動させることで前記エジェクタピンを前記成形品より分離させることを特徴とする。
また、前記インサートブロックは、型閉じにより、前記チェイスブロックに弾装された弾性部材の付勢力に抗して前記隙間分だけ押動され、前記分離手段は、型開きを行う際に前記弾性部材の付勢により、前記インサートブロックを前記チェイスブロックより前記隙間分だけ押動してクランプ面より突出させて前記金型ブロック内へ前記エジェクタピンを引き込ませることを特徴とする。
【0015】
また、被成形品をクランプ可能な金型ブロックと、前記金型ブロックを支持するガイドブロックと、前記金型ブロックを背面側より挿通して先端を該金型ブロックに収容された成形品へ突き当てて離型させるエジェクタピンを型開閉方向に可動に支持するエジェクタピンプレートと、前記ガイドブロックを支持すると共に、前記エジェクタピンプレートに突き当てて押動するエジェクタロッドを備えたモールドベースと、前記モールドベースに備えた上下動シリンダのON/OFFにより前記エジェクタピンプレートを所定量上下動させることで、前記金型ブロックに収容された成形品を離型する前に、前記エジェクタピンを前記成形品より分離させる分離手段と、前記金型ブロックと前記エジェクタピンプレートとの間に弾装された弾性部材と、を具備し、前記分離手段は、型閉じ状態において前記上下動シリンダを作動させて前記弾性部材の付勢力に抗して所定量押し上げられており、型開きする際に前記上下動シリンダを作動停止させてシリンダロッドが収縮して前記弾性部材の付勢力により前記エジェクタピンプレートを所定量下動させて前記エジェクタピンを前記成形品より分離させることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の態様を添付図面に基づいて詳細に説明する。
本実施の態様は、下型にプランジャを設置したロアープランジャ方式によるもので、マルチポットタイプの樹脂モールド装置に好適に用いられるモールド金型を用いて説明するものとする。
【0017】
〔第1実施例〕
モールド金型の構成について図1及び図2を参照して詳細に説明する。図1は型閉じ状態にあるモールド金型の構成を示す断面図、図2は型開き状態にあるモールド金型の構成を示す断面図である。本実施例はモールド金型の構成を下型側と上型側に分けて説明するものとし、先ず下型側の構成について説明する。
1は下型であり、以下の構成を備えている。被成形品や樹脂タブレットを収容する下型キャビティインサート2及びポットインサート3などのインサートブロックを有する下型インサート4が、下型チェイスブロック5の凹部に収容されている。上記下型インサート4及び下型チェイスブロック5は金型ブロックの一部を構成するものであり、本実施例では分離形成されているが一体に形成されていても良い。下型キャビティインサート2には、半導体素子を搭載した樹脂基板などの被成形品が搬入されるキャビティ6、樹脂が送り込まれる金型ゲート7及び金型ランナ8が各々形成されている。ポットインサート3には、樹脂タブレットを装填可能なポット9、樹脂を下型キャビティインサート2側へ送り出す金型ランナ8が各々形成されている。ポット9内には、プランジャ10が装備されており、図示しないトランスファ機構により上下動可能に構成されている(図1参照)。
【0018】
下型チェイスブロック5は、周縁部を図示しないロックブロックなどで位置決めされて、下型ガイドブロック11に支持されている。下型ガイドブロック11は下型モールドベース13に支持固定されている。また、下型チェイスブロック5は、下型モールドベース13に立設された下型サポートピラー14によって支持されている。
また、下型モールドベース13には、下型エジェクタロッド15が立設された下型エジェクタプレート16が装備されている。下型モールドベース13は、下型可動プラテン17上に固定されており、該下型可動プラテン17は図示しない電動モータ或いは油圧機構などにより上下動可能になっている。
【0019】
次に下型側の離型機構について説明する。下型チェイスブロック5の下面側には下型エジェクタピンプレート18及び下型リテーナプレート19が下型スプリング20を介して取り付けられている。下型エジェクタピンプレート18には、下型エジェクタピン21が複数立設されており、下型チェイスブロック5を背面側より挿通して下型インサート4に収容された成形品22に突き出し可能に装備されている。下型エジェクタピンプレート18及び下型リテーナプレート19は、下型スプリング20により型開閉方向下方に付勢されており、下型エジェクタピン21の端面位置はキャビティ内底面に沿うように下型1内へ引き込まれている。
【0020】
また、下型エジェクタピン21は、型開きにより下型可動プラテン17が下動すると、プレス側下エジェクタロッド23に下型エジェクタプレート16が突き上げられ、下型エジェクタロッド15によって下型リテーナプレート19及び下型エジェクタピンプレート18を突き上げることにより、成形品ランナや樹脂部分22aを突き上げて成形品22を下型インサート4より離型するようになっている。
【0021】
また、離型機構には、下型キャビティインサート2に収容された成形品22を離型する前に、下型エジェクタピン21を該成形品22より分離させるための分離手段が装備されている。この分離手段は、型開閉動作に応じて下型エジェクタピン21に対して下型チェイスブロック5を型開閉方向へ可動にすることで下型エジェクタピン21を成形品22より分離させるようになっている。
具体的には、下型モールドベース13に立設された下型サポートピラー14の上端は下型バックプレート24に連繋している。この下型バックプレート24には、固定ボルト25により弾性部材として用いた皿バネ26が取り付けられている。固定ボルト25を締め付けることにより、皿バネ26が下型チェイスブロック5と下型バックプレート24との間に弾装されている。
【0022】
皿バネ26の付勢力により、下型チェイスブロック5の周縁部の上下突き当て面と下型ガイドブロック11の上下ガイド面との間でいずれか一方側に型開閉方向に隙間tが形成されるようになっている。下型チェイスブロック5は、図1に示すように、型閉じ状態においては、皿バネ26の付勢力に抗して隙間tだけ押し下げられ、下型エジェクタピン21の先端が成形品22に沿って密着可能となっている。また、図2に示すように、型開きにより皿バネ26により下型チェイスブロック5が下型ガイドブロック11より隙間t分だけ押し上げられてクランプ面より突出するので、下型エジェクタピン21を成形品22より分離させることができる。
【0023】
次に、上型側の構成について説明する。27は上型であり以下の構成を備えている。下型側のポット9に連通する樹脂路を形成するカルインサート28や上型キャビティインサート29などのインサートブロックを有する上型インサート30が、上型チェイスブロック31の凹部に収容されている。この上型チェイスブロック31は、周縁部を上型ガイドブロック32に囲まれて位置決め支持されている。上型ガイドブロック32は上型モールドベース33に支持固定されている。また、上型チェイスブロック31は、上型モールドベース33に立設された上型サポートピラー34によって支持されている。
【0024】
次に上型側の離型機構について説明すると、上型チェイスブロック31の上面側には上型エジェクタピンプレート35及び上型リテーナプレート36が上型スプリング37を介して取り付けられている。上型エジェクタピンプレート35には、上型エジェクタピン38が複数立設されており、上型チェイスブロック31を挿通して上型インサート30に収容された成形品22に突き出し可能に装備されている。上型エジェクタピンプレート35及び上型リテーナプレート36は、上型スプリング37により下方に付勢されており、上型エジェクタピン38の端面位置はランナ内底面より突き出すようになっている。
【0025】
また、上型エジェクタピンプレート35には、上端側が上型リテーナプレート36に支持され、下端側が上型チェイスブロック31及び上型インサート31を挿通したリターンピン39が取り付けられている。このリターンピン39は、上型スプリング37により上型エジェクタピンプレート35及び上型リテーナプレート36が下方に付勢されているので、常時上型インサート30より下方に突き出ている。
よって、型閉じによって、リターンピン39が下型インサート4に突き当てられて上型スプリング37の弾性力に抗して上型27内に押し上げられ、このとき上型エジェクタピンプレート35及び上型リテーナプレート36も押し上げられて上型エジェクタピン38の端面位置をランナ内底面に沿う位置まで引き込ませる。
上型エジェクタピン38は、型開きによりリターンピン39が上型スプリング37に付勢されて上型エジェクタピンプレート35及び上型リテーナプレート36が下動することにより、成形品ランナへ突き出して成形品22の上型27からの離型を行うようになっている。
【0026】
型開きにより上型27より離型され、かつ下型エジェクタピン21より分離された成形品22は、下型インサート4に収容されたまま下型可動プラテン16の下動により下型エジェクタピン21に樹脂部分22aを突き上げられて下型インサート4より離型される。そして型開きが終了し、成形品22が下型エジェクタピン21により樹脂部分22aを突き上げられた状態で、モールド金型内に進入した取り出しハンド40の爪41によって基板部分22bを把持されてモールド金型外へ取り出される。
【0027】
上記構成によれば、下型インサート4より成形品22を離型する前に、該成形品22と下型エジェクタピン21とを確実に分離可能なモールド金型を提供することが可能となる。
また、上記モールド金型より離型した成形品22を取り出しハンド40により基板部分22bを把持して取り出す際に、該基板部分22bがめくれあがって樹脂部分22aより剥離することもなく、成形品22の信頼性を向上させることができる。また、BGA用基板やテープ基板のように基板部分22bが薄い樹脂材やテープ材のような可撓性のある成形品でも、取り出しハンド40により確実に掴んで取り出せるので、装置動作の安定性も向上させることができる。
また、下型エジェクタピン21と成形品22とを離型する手段を別途設ける必要もなく、分離手段が比較的簡易な構成でモールド金型内に組み込まれているので、モールド金型の小型化を促進して、製造コストも安価にすることができる。
【0028】
〔第2実施例〕
次に上記モールド金型の他の実施例について図3を参照して説明する。尚、上型27側の構成は同様であるので説明を省略し離型機構を中心に説明するものとし、第1実施例と同一部材には同一番号を付して説明を援用するものとする。
離型機構には、下型キャビティインサート2に収容された成形品22を離型する前に、下型エジェクタピン21を該成形品22より分離させるための分離手段が装備されている。この分離手段は、型開閉動作に応じて下型エジェクタピン21に対して下型チェイスブロック5を型開閉方向へ可動にすることで下型エジェクタピン21を成形品22より分離させるようになっている。
【0029】
具体的には、下型モールドベース13には、下型チェイスブロック5を支持する下型サポートピラー14が立設されており、下型リテーナプレート19には型閉じしたときに、下型チェイスブロック5と下型ガイドブロック11との間に隙間tを形成して支持するスペーサ44aが立設されている。スペーサ44aの上端は、下型バックプレート24に突き当て可能に設けられている。下型バックプレート24は、下型チェイスブロック5の下面側に固定ボルト25aにより一体に固定されている。また、この下型バックプレート24には、スペーサ44bが固定ボルト25bにより取り付けられている。この固定ボルト25bを締めることにより、弾性部材としてスプリング20が下型チェイスブロック5と下型エジェクタピンプレート18との間に弾装されている。このスプリング20の付勢力により、下型チェイスブロック5の周縁部の上下突き当て面と下型ガイドブロック11の上下ガイド面との間でいずれか一方側に型開閉方向に隙間tが形成されるようになっている。
【0030】
型閉じ状態においては、下型チェイスブロック5が下型エジェクタピンプレート18との間に弾装された下型スプリング20の付勢力に抗して隙間t分だけ押し下げられ、下型エジェクタピン21の先端が成形品22に沿って密着可能となっている。型開きにより下型スプリング20の付勢力により、下型チェイスブロック5を下型ガイドブロック11より隙間t分だけ押し上げられて上方へ突出すので下型エジェクタピン21を成形品22より分離させることができる。
【0031】
上記構成によれば、下型インサート4より成形品22を離型する前に、該成形品22と下型エジェクタピン21とを確実に分離可能なモールド金型を提供することが可能となる。
また、上記下型エジェクタピン21と成形品22とを離型する手段を別途設ける必要もなく、分離手段が比較的簡易な構成でモールド金型内に組み込まれているので、モールド金型の小型化を促進して、製造コストも安価にすることができる。
【0032】
〔第3実施例〕
次に上記モールド金型の他の実施例について図4を参照して説明する。第1,第2実施例は下型側の金型ブロックにキャビティが形成され、下型エジェクタピンを成形品より分離させるための分離手段が装備されていたが、本実施例は上型側の金型ブロックにキャビティが形成され、上型エジェクタピンを成形品より分離させるための分離手段を装備したものである。即ち、第2実施例の構成を上型側と下型側とで反転させたような構成になっている。尚、第1実施例と同一部材には同一番号を付して説明を援用する。
【0033】
先ずモールド金型のうち上型27の構成について説明する。上型27には、上型キャビティインサート29及びカルインサート28などのインサートブロックを有する上型インサート30が、上型チェイスブロック31の凹部に収容されている。上記上型インサート30及び上型チェイスブロック31は金型ブロックの一部を構成するものであり、本実施例では分離形成されているが一体に形成されていても良い。上型キャビティインサート29には、半導体素子を搭載した樹脂基板などの被成形品が搬入されるキャビティ6、樹脂が送り込まれる金型ゲート7及び金型ランナ8が各々形成されている。カルインサート28には、ポット9より樹脂が送り込まれる金型ゲート7及び金型ランナ8が各々形成されている。
【0034】
上型チェイスブロック31は、周縁部を図示しないロックブロックなどで位置決めされて、上型ガイドブロック32に支持されている。上型ガイドブロック32は上型モールドベース33に支持固定されている。また、上型チェイスブロック31は、上型モールドベース33に立設された上型サポートピラー34によって支持されている。
また、上型モールドベース33には、上型エジェクタロッド46が立設された上型エジェクタプレート47が装備されている。上型モールドベース33には、プレス側の図示しないシリンダ等を駆動させることにより下動可能なプレス側上エジェクションロッド48が突き出し可能に装備されている。
【0035】
また、上型エジェクタピンプレート35は、上型リテーナプレート36に支持されている。この上型エジェクタピンプレート35には、上型バックプレート49、上型チェイスブロック31及び上型インサート30を挿通可能に上型エジェクタピン38及びリターンピン39が取り付けられている。上型エジェクタピン38は複数立設されており、上型インサート30に収容された成形品22に突き出し可能に装備されている。また、リターンピン39は、型閉じした際に下型インサート4に突き当てられる。
【0036】
尚、下型1には、被成形品や樹脂タブレットを収容するキャビティインサート2及びポットインサート3などのインサートブロックを有する下型インサート4が、下型チェイスブロック5の凹部に収容されている。上記下型インサート4及び下型チェイスブロック5は金型ブロックの一部を構成するものであり、本実施例では分離形成されているが一体に形成されていても良い。キャビティインサート2には、半導体素子を搭載した樹脂基板が搬入されるキャビティ凹部2aが形成されており、ポットインサート3には、樹脂タブレットを装填可能なポット9が形成されている。ポット9内には、プランジャ10が装備されており、図示しないトランスファ機構により上下動可能に構成されている。
【0037】
次に上型27の離型機構について説明すると、型開きする際に、プレス側の図示しないシリンダ等を駆動させてプレス側上エジェクションロッド48を下動させて上型エジェクタプレート47に突き当たると、上型エジェクタロッド46を押し下げる。該上型エジェクタロッド46は上型リテーナプレート36に突き当たって上型エジェクタピンプレート35と共に押し下げ上型エジェクタピン38は、成形品22に突き出し可能になっている。これによって、成形品ランナや樹脂部分22aを突き下げて成形品22を上型インサート30より離型するようになっている。
【0038】
また、上型27の離型機構には、キャビティインサート29に収容された成形品22を離型する前に、上型エジェクタピン38を該成形品22の樹脂部分22aより分離させるための分離手段が装備されている。この分離手段は、型開閉動作に応じて上型エジェクタピン38に対して上型チェイスブロック31を型開閉方向へ可動にすることで上型エジェクタピン38を成形品22より分離させるようになっている。
【0039】
具体的には、上型モールドベース33には、上型サポートピラー34が立設されており、先端側が上型バックプレート49に連結支持している。また、上型チェイスブロック31と上型エジェクタピンプレート35との間に隙間tを形成して支持するスペーサ44aが立設されている。スペーサ44aの上端側のフランジ部は、上型バックプレート49に突き当て可能に設けられている。上型バックプレート49は、上型チェイスブロック31の上面側に固定ボルト25aにより一体に固定されている。また、上型バックプレート49には、スペーサ44bが固定ボルト25bにより取り付けられている。この固定ボルト25bを締めることにより、弾性部材としてスプリング45が上型チェイスブロック31と上型エジェクタピンプレート35との間に弾装されている。このスプリング45の付勢力により、型閉じした際に上型エジェクタピンプレート35を上方に付勢して上型エジェクタピン38を上型インサート30より突出しないように引き込ませている。
【0040】
上型チェイスブロック31は、型閉じ前後でその周縁部の上下突き当て面と上型ガイドブロック32の上下ガイド面との間でいずれか一方側に型開閉方向に隙間tが形成されるようになっている。
即ち、型閉じ前においては、上型チェイスブロック31は、自重とスプリング45の付勢力により上型ガイドブロック32の下ガイド面に突き当たって支持されており上ガイド面との間に隙間tが生じた状態にある。型閉じ状態においては、上型チェイスブロック31が下型チェイスブロック5に突き当たって隙間t分だけ上方に押し戻されるため、図4(a)に示すように、上型エジェクタピンプレート35との間に弾装されたスプリング45を圧縮して上型ガイドブロック32の下ガイド面との間に隙間tが生ずる。このとき、上型エジェクタピン38の先端が成形品22に沿って密着可能となっている。
型開きにより図4(b)に示すように、上型チェイスブロック31は、自重とスプリング45の付勢力により上型ガイドブロック32の下ガイド面に突き当たるまで隙間t分だけ下動するため、上型エジェクタピン38を上型インサート30の内部に相対的に引き込ませて、成形品22より分離させることができる。このとき、上型チェイスブロック31は上型ガイドブロック32の上ガイド面との間に隙間tが生じた状態にある。
【0041】
次に、成形品22を上型インサート30より離型するため、該成形品22の下型1への受け渡しを円滑に行うため、一旦下型1の下動を停止させた状態で、プレス側上エジェクションロッド48を駆動させてプレス側上エジェクタロッド46を下動させて上型エジェクタピンプレート35を下動させて上型エジェクタピン38を成形品ランナや樹脂部分22aを突き下げて成形品22を上型インサート30より離型して下型インサート4へ受渡すようになっている。
【0042】
上記構成によれば、上型インサート30より成形品22を離型する前に、該成形品22と上型エジェクタピン38とを確実に分離可能なモールド金型を提供することが可能となる。
また、上記上型エジェクタピン38と成形品22とを離型する手段を別途設ける必要もなく、分離手段が比較的簡易な構成でモールド金型内に組み込まれているので、モールド金型の小型化を促進して、製造コストも安価にすることができる。
【0043】
〔第4実施例〕
次に上記モールド金型の他の実施例について図5を参照して説明する。尚、上型27側の構成は同様であるので説明を省略し離型機構を中心に説明するものとし、第1実施例と同一部材には同一番号を付して説明を援用するものとする。
第1実施例は、下型チェイスブロック5と下型ガイドブロック11との間で型開閉方向に隙間tが生ずるように皿バネ26を用いて付勢するように構成したが、図5に示すように下型インサート4と下型チェイスブロック5との間に型開閉方向に隙間tが形成されて下型インサート4が可動となるように構成しても良い。
【0044】
即ち、成形品22を下型インサート4より離型する前に、型開閉動作に応じて下型エジェクタピン21に対して下型インサート4を型開閉方向に可動とすることで下型エジェクタピン21を成形品22より分離させるようになっている。
具体的には、下型チェイスブロック5の凹部に下型インサート4が皿バネ26を底部に介在させて収容されている。また、皿バネ26の付勢力により、下型インサート4の周縁部の上下突き当て面と下型チェイスブロック5の上下収容面との間でいずれか一方側に型開閉方向に隙間tが形成されるようになっている。
【0045】
下型インサート4は、図5に示すように、型閉じ状態においては、皿バネ26の付勢力に抗して隙間tだけ押し下げられ、下型エジェクタピン21の先端が成形品22に沿って密着可能となっている。また、型開きにより皿バネ26により下型インサート4が下型チェイスブロック5より隙間t分だけ押し上げられて上方へ突出することにより、下型エジェクタピン21を上記成形品22より分離させることができる。
【0046】
〔第5実施例〕
次に上記モールド金型の他の実施例について図6を参照して説明する。尚、上型27側の構成は同様であるので説明を省略し、離型機構を中心に説明するものとし、第1実施例と同一部材には同一番号を付して説明を援用するものとする。
第1,第2実施例は、エジェクタピンと成形品の分離手段として弾性部材を用い、該弾性部材の付勢力により下型インサート4又は下型チェイスブロック5を型開閉方向に可動となるように構成されていたが、図6に示すように、下型モールドベース13に備えた上下動シリンダ42により下型エジェクタピンプレート18を上下動させることで、成形品22を下型インサート4より離型する前に下型エジェクタピン21を成形品22より分離させるようにしても良い。
具体的には、下型モールドベース13には上下動シリンダ42が装備されており、シリンダロッド43の先端は下型リテーナプレート19に突き当てられている。下型リテーナプレート19及び下型エジェクタピンプレート18は、上下動シリンダ42のON/OFFに応じて所定量tだけ上下動するようになっている。
【0047】
下型エジェクタピンプレート18は、図5に示すように、型閉じ状態においては、上下動シリンダ42を作動させてシリンダロッド43を伸長させて下型スプリング20の付勢力に抗して所定量tだけ押し上げられ、下型エジェクタピン21の先端が成形品22に沿って密着可能となっている。また、型開きする際に上下動シリンダ42を作動停止させるとシリンダロッド43が収縮して下型スプリング20の付勢力により下型リテーナプレート19及び下型エジェクタピンプレート18は所定量tだけ下動し、下型エジェクタピン21を成形品22より分離させることができる。
【0048】
前述したように、本発明は、上型及び/又は下型にキャビティが形成されたいずれのモールド金型にも適用可能であり、また片面モールドタイプや両面モールドタイプのいずれのタイプのモールド金型にも適用することも可能である。尚、両面モールドタイプの金型の場合には、成形品を離型するに先立って上下のエジェクタピンから分離するための分離手段を上型及び下型に各々設けるのが望ましい。
また、モールド金型が装備される樹脂モールド装置は、プレス部の数、被成形品の種類(リードフレーム、樹脂基板、テープ基板など)、装置形態(独立タイプ,インラインタイプ,複数成形タイプ(例えば成形を2度に分けて行うタイプ)等が異なる様々な樹脂モールド装置について適用可能である等、発明の精神を逸脱しない範囲内でさらに多くの改変を施し得るのはもちろんのことである。
【0049】
【発明の効果】
本発明は前述したように、インサートブロックより成形品を離型する前に、該成形品とエジェクタピンとを確実に分離可能なモールド金型を提供することが可能となる。
また、モールド金型より離型した成形品を取り出しハンドにより基板部分を把持して取り出す際に、エジェクタピンの貼り付きにより基板部分がめくれあがって樹脂部分より剥離することもなく、成形品の信頼性を向上させることができる。また、BGA用基板やテープ基板のように基板部分が薄い樹脂材やテープ材のような可撓性のある成形品でも、取り出しハンドにより確実に掴んで取り出せるので、装置動作の安定性も向上させることができる。
また、エジェクタピンと成形品とを離型する手段を別途設ける必要もなく、分離手段が比較的簡易な構成でモールド金型内に組み込まれているので、モールド金型や装置本体の小型化を促進して、製造コストも安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る型閉じ状態にあるモールド金型の構成を示す断面図である。
【図2】第1実施例に係る型開き状態にあるモールド金型の構成を示す断面図である。
【図3】第2実施例に係る型閉じ状態にあるモールド金型の構成を示す断面図である。
【図4】第3実施例に係る型閉じ状態にあるモールド金型の構成を示す断面図である。
【図5】第4実施例に係る型閉じ状態にあるモールド金型の構成を示す断面図である。
【図6】第5実施例に係る型閉じ状態にあるモールド金型の構成を示す断面図である。
【図7】従来の型開き状態にあるモールド金型の構成を示す断面図である。
【図8】従来の離型後の成形品取り出し動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 下型
2 下型キャビティインサート
3 ポットインサート
4 下型インサート
5 下型チェイスブロック
6 キャビティ
7 金型ゲート
8 金型ランナ
9 ポット
10 プランジャ
11 下型ガイドブロック
13 下型モールドベース
14 下型サポートピラー
15 下型エジェクタロッド
16 下型エジェクタプレート
17 下型可動プラテン
18 下型エジェクタピンプレート
19 下型リテーナプレート
20 下型スプリング
21 下型エジェクタピン
22 成形品
22a 樹脂部分
22b 基板部分
23 プレス側下エジェクションロッド
24 下型バックプレート
25,25a,25b 固定ボルト
26 皿バネ
27 上型
28 カルインサート
29 上型キャビティインサート
30 上型インサート
31 上型チェイスブロック
32 上型ガイドブロック
33 上型モールドベース
34 上型サポートピラー
35 上型エジェクタピンプレート
36 上型リテーナプレート
37 上型スプリング
38 上型エジェクタピン
39 リターンピン
40 取り出しハンド
41 爪
42 上下動シリンダ
43 シリンダロッド
44a,44b スペーサ
45 スプリング
46 上型エジェクタロッド
47 上型エジェクタプレート
48 プレス側上エジェクションロッド
49 上型バックプレート

Claims (6)

  1. 被成形品をクランプ可能な金型ブロックと、
    前記金型ブロックを可動可能に支持するガイドブロックと、
    前記金型ブロックを背面側より挿通して先端を該金型ブロックに収容された成形品へ突き当てて離型させるエジェクタピンを型開閉方向に可動に支持するエジェクタピンプレートと、
    前記ガイドブロックを支持すると共に、前記エジェクタピンプレートに突き当てて押動するエジェクタロッドを備えたモールドベースと、
    型開閉動作に応じて前記金型ブロックを型開閉方向に可動にすることで、該金型ブロックに収容された成形品を離型する前に、前記エジェクタピンを前記成形品より分離させる分離手段と、を具備し、
    前記分離手段は、前記金型ブロックと前記ガイドブロックとの間に型開閉方向に設けられた隙間を用いて該金型ブロックを型開閉方向へ移動させることで前記エジェクタピンを成形品より分離させることを特徴とするモールド金型。
  2. 前記金型ブロックは、型閉じにより前記モールドベースに支持されたバックプレートとの間に弾装された弾性部材の付勢力に抗して前記隙間分だけ押動され、型開きを行う際に前記弾性部材の付勢により、前記金型ブロックを前記ガイドブロックより前記隙間分だけ押動してクランプ面より突出させて前記金型ブロック内へ前記エジェクタピンを引き込ませることを特徴とする請求項1記載のモールド金型。
  3. 前記金型ブロックは、型閉じにより前記エジェクタピンプレートとの間に弾装された弾性部材の付勢力に抗して前記隙間分だけ押動され、型開きを行う際に前記弾性部材の付勢により、前記金型ブロックを前記ガイドブロックより前記隙間分だけ押動してクランプ面より突出させて前記金型ブロック内へ前記エジェクタピンを引き込ませることを特徴とする請求項1記載のモールド金型。
  4. 被成形品をクランプ可能な金型ブロックと、
    前記金型ブロックを支持するガイドブロックと、
    前記金型ブロックを背面側より挿通して先端を該金型ブロックに収容された成形品へ突き当てて離型させるエジェクタピンを型開閉方向に可動に支持するエジェクタピンプレートと、
    前記ガイドブロックを支持すると共に、前記エジェクタピンプレートに突き当てて押動するエジェクタロッドを備えたモールドベースと、
    型開閉動作に応じて前記金型ブロックを型開閉方向に可動にすることで、該金型ブロックに収容された成形品を離型する前に、前記エジェクタピンを前記成形品より分離させる分離手段と、を具備し、
    前記金型ブロックは、インサートブロックと該インサートブロックを支持するチェイスブロックを備えており、前記分離手段は、前記インサートブロックと前記チェイスブロックとの間に型開閉方向に設けられた隙間を用いて該インサートブロック型開閉方向へ移動させることで前記エジェクタピンを前記成形品より分離させることを特徴とするモールド金型。
  5. 前記インサートブロックは、型閉じにより、前記チェイスブロックに弾装された弾性部材の付勢力に抗して前記隙間分だけ押動され、前記分離手段は、型開きを行う際に前記弾性部材の付勢により、前記インサートブロックを前記チェイスブロックより前記隙間分だけ押動してクランプ面より突出させて前記金型ブロック内へ前記エジェクタピンを引き込ませることを特徴とする請求項4記載のモールド金型。
  6. 被成形品をクランプ可能な金型ブロックと、
    前記金型ブロックを支持するガイドブロックと、
    前記金型ブロックを背面側より挿通して先端を該金型ブロックに収容された成形品へ突き当てて離型させるエジェクタピンを型開閉方向に可動に支持するエジェクタピンプレートと、
    前記ガイドブロックを支持すると共に、前記エジェクタピンプレートに突き当てて押動するエジェクタロッドを備えたモールドベースと、
    前記モールドベースに備えた上下動シリンダのON/OFFにより前記エジェクタピンプレートを所定量上下動させることで、前記金型ブロックに収容された成形品を離型する前に、前記エジェクタピンを前記成形品より分離させる分離手段と、
    前記金型ブロックと前記エジェクタピンプレートとの間に弾装された弾性部材と、を具備し、
    前記分離手段は、型閉じ状態において前記上下動シリンダを作動させて前記弾性部材の付勢力に抗して所定量押し上げられており、型開きする際に前記上下動シリンダを作動停止させてシリンダロッドが収縮して前記弾性部材の付勢力により前記エジェクタピンプレートを所定量下動させて前記エジェクタピンを前記成形品より分離させることを特徴とするモールド金型。
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