JP4205773B2 - 蛍光インク及び記録情報読取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、蛍光インク及び記録情報読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、日常の光のもとでは目立ちにくい蛍光インクを使用して文字、数字、記号、バーコード等の情報を記録媒体に記録し、この記録媒体に適当な励起光を照射することにより蛍光インクを発光させて情報を読取る方式が各種提案されている。
【0003】
例えば、特公昭60−29996号公報のものは、ネオジムイオン及びイツテルビウムイオンで賦活された蛍光体で記録された情報を、ネオジムイオンを励起する波長790〜850nmの励起光で励起し、波長900〜1100nmに感度を有する光検出器で情報を読取るというものであり、特表平6−500590号公報のものは、約400〜700nmの可視範囲における放射をほとんど吸収せず、少なくとも約750nmの赤外範囲近傍における放射の吸収がよく、さらに赤外範囲近傍における励起放射に反応し蛍光して励起の波長よりも長い波長の蛍光放射を形成する有機染料を含有するマーク媒質を使用してマークを形成し、このマークに光源からレーザを照射し、マークからの蛍光をフィルタを介して検出器で検出しマークを読取るというものであり、さらに、特公平4−64517号公報のものは、青紫及び青色以外の蛍光を発する蛍光色素を含有するインク組成物を用いて情報の付与を行い、このインクで記録した情報を紫外線を照射して読取り、その場合に青紫及び青色光をカットするフィルタを通過させるというものである。
【0004】
これら各公報に記載されている蛍光インクは、実質的に可視光スペクトル領域に吸収を持たず、有機染料の場合は日常光下では不可視もしくは目に見えにくく、無機顔料の場合は白色で、ある適当な波長の励起光を照射すると紫外線励起の場合には可視光領域に発光し、赤外線励起の場合には励起光の波長より長い波長の赤外線を発光するものであり、これら蛍光インクから発せられた光を光検出器により励起光源の波長をフィルタでカットし蛍光インクの発光波長のみを検出することにより蛍光インクで記録された情報を読取るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような日常光下で不可視の蛍光インクを使用して記録した情報の読取は、証券や金券等の偽造防止の技術に若干使用されているもののほとんど普及していないのが現状で、特に、商品等の管理に使用されているバーコードシステムにおいては全く普及していない。これは、これまでの不可視の蛍光インクを使用するものでは独自の励起光源と独自の光検出器が必要となり、現在、商品等の管理に使用されている黒インクを使用したバーコードシステムとの互換性が全くなく、新たに不可視の蛍光インクを使用したバーコードシステムを構築しなければならないという点にある。
【0006】
ところで、特開平3−288984号公報には、ネオジムイオン及びイツテルビウムイオンで賦活された蛍光体で記録された情報を、ネオジムイオンを励起する波長500〜780nmの励起光で励起し、波長840〜1100nmに感度を有する光検出器で情報を読取ることが開示されている。ここにおける励起波長は現行の黒インクのバーコードシステムに使用されている光源の波長600〜700nmを含む範囲であり、また、光検出器の感度範囲も現行の黒インクのバーコードシステムに使用されている光検出器の感度波長900nmを含む範囲であるが、この公報に使用されている蛍光物質はネオジムイオン及びイツテルビウムイオンで賦活された無機蛍光顔料で、この顔料は前述した特公昭60−29996号公報にも記載されているように、本来、励起波長790〜850nmで最も効率よく発光するものであり、励起波長500〜780nmでは発光効率が低下する。また、無機蛍光顔料は有機蛍光染料に比べ発光効率が非常に悪く発光光量が小さい。
【0007】
さらに、ネオジムイオン及びイツテルビウムイオンで賦活された無機蛍光顔料の吸収波長は、図11に示すように、ピーク波長が約750nmと800nmであり、波長600〜700nmの範囲での吸収は非常に小さくなり、従って、励起波長として600〜700nmの波長の光を使用した場合には発光光量が非常に小さくなる。
【0008】
以上のことから、特開平3−288984号公報に記載されているネオジムイオン及びイツテルビウムイオンで賦活された無機蛍光顔料を含む蛍光インクを使用して例えばバーコードを記録し、これを通常の黒インクを使用したバーコードシステムの読取装置を使用して読取った場合、充分な発光光量が得られず正確にバーコードを読取ることができないという問題があった。
【0009】
また、有機蛍光染料を蛍光インクは大きな発光光量が得られるが、可視光スペクトル領域に吸収のある有機蛍光染料を使用すると色がついてしまい、例えば波長600〜700nmに吸収がある有機蛍光染料を使用すると薄い青緑から青色の色がつき不可視インクあるいは目立ちにくいインクにならないという問題があった。
【0010】
請求項1記載の発明は、不可視あるいは目立ちにくく、しかも、記録した情報の読取りに通常の有色インクを使用して記録した情報の読取装置を兼用することができる蛍光インクを提供する。また、請求項7及び8記載の発明は、不可視あるいは目立ちにくい蛍光インクを使用して記録した情報も、通常の有色インクを使用して記録した情報も読取りができる記録情報読取装置を提供する。
【0011】
また、請求項2及び3記載の発明は、不可視あるいは目立ちにくい蛍光インク及び通常の有色インクの両方により情報を記録した記録媒体からそれぞれのインクで記録した情報を分離して確実に読取ることができる記録情報読取装置を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、波長600〜700nmの可視光スペクトル領域に吸収領域を持ち、波長600〜900nmに蛍光を発し、有機染料又は有機金属錯体からなる第1の蛍光物質と、波長400nm以下の吸収領域を持ち、波長600〜700nmに蛍光を発し、有機染料又は有機金属錯体からなる第2の蛍光物質とを含有し、可視光スペクトル領域の波長を励起波長として、発光波長領域が赤色から近赤外の領域の蛍光を発する蛍光インクにある。
【0018】
請求項2記載の発明は、波長600〜700nmの可視光スペクトル領域に吸収領域を持ち、波長600〜900nmに蛍光を発する第1の蛍光物質と、可視光スペクトル領域以外の領域に吸収波長を持ち、第1の蛍光物質の可視光スペクトルの吸収領域に発光する第2の蛍光物質とを含有し、可視光スペクトル領域の波長を励起波長として蛍光を発する蛍光インクにより情報を記録した記録媒体と、この記録媒体に可視光を照射する手段と、波長600〜900nmに感度を持ち、前記記録媒体から記録情報を読取る光検出手段と、記録媒体から記録情報を読取るとき、光検出手段の手前に配置される蛍光インクの励起波長をカットする光学フィルタとを設けた記録情報読取装置にある。
【0020】
請求項3記載の発明は、波長600〜700nmの可視光スペクトル領域に吸収領域を持つ第1の蛍光物質と、可視光スペクトル領域以外の領域に吸収波長を持ち、第1の蛍光物質の可視光スペクトルの吸収領域に発光する第2の蛍光物質とを含有し、可視光スペクトル領域の波長を励起波長として蛍光を発する蛍光インク及び第1の蛍光物質の可視光スペクトルの吸収領域に吸収波長を持つ有色インクにより情報を記録した記録媒体と、この記録媒体に波長600〜700nmの可視光を照射する手段と、蛍光インクの発光波長に感度を有し、記録媒体から記録情報を読取る光検出手段と、蛍光インク読取モードと有色インク読取モードを切替えるモード切替え手段と、このモード切替え手段が蛍光インク読取モードを選択したとき、光検出手段の手前に配置される蛍光インクの励起波長をカットする第1の光学フィルタと、モード切替え手段が有色インク読取モードを選択したとき、光検出手段の手前に配置される蛍光インクの発光波長をカットする第2の光学フィルタとを設け、蛍光インクで記録した情報及び有色インクで記録した情報の両方を読取る記録情報読取装置にある。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
可視光スペクトル領域に吸収波長を持つ第1の蛍光物質と、可視光スペクトル領域以外の領域に吸収波長を持ち、第1の蛍光物質の可視光スペクトルの吸収領域に発光する第2の蛍光物質とを含有し、可視光スペクトル領域の波長を励起波長として蛍光を発する蛍光インクを製造する。
【0023】
有色インク、例えば、黒インクを使用してバーコード等の情報を記録した記録媒体から情報を読取る場合、光源として600〜700nmの波長領域の光源を使用する。従って、蛍光インクの第1の蛍光物質としては、波長600〜700nmに吸収領域を持ち、波長600〜900nmに蛍光を発する蛍光物質を使用し、第2の蛍光物質としては、波長400nm以下の吸収領域を持ち、波長600〜700nmに蛍光を発する蛍光物質を使用する。
【0024】
これにより、第1の蛍光物質は補色の関係から薄い青緑〜青色をしているが、第2の蛍光物質を含有することで図1に示した光における加法混色の原理から蛍光インクは見た目には薄い白色となり見えにくい蛍光インクとなる。すなわち、図2の(a) に第1の蛍光物質の反射特性を示し、図2の(b) に加法混色色素の特性を示し、図2の(c) にこの蛍光インクの反射特性を示すように、600〜700nmに吸収aを有する色素が加法混色法により吸収された部分が補われ白色に近い蛍光インクとなっている。
【0025】
第1の蛍光物質としては、Nile Blue 、Rhodamine 700、Pyridine1、Pyridine2、Rhodamine 800、Oxazine 1、Oxazine 750、DTDCI 、HIDCI 、Styryl6、Styryl8、Styryl11等のレーザ色素を使用する。例えば、光源として通常はLED等発光出力があまり大きくない光源を使用するので発光効率の高い有機蛍光染料や有機金属錯体を使用する。
【0026】
第2の蛍光物質としては、CaWO4 、Zn2 SiO4 :Mn、Y2 O3 :Eu、Mg6 As2 O11:Mn等の無機蛍光顔料やクマリン類、ベンゾオキサジン誘導体、ユーロピウム錯体等の有機蛍光染料及び有機金属錯体等を使用し、第1の蛍光物質よりも適便のものを選択する。なお、第2の蛍光物質も自然光内の紫外線量が少ないため無機蛍光顔料より発光効率のよい有機蛍光染料や有機金属錯体の方が望ましい。
【0027】
前記蛍光インクを熱転写記録、インクジェットもしくは有版印刷等により、紙、ラベル等の基材に印刷し、バーコード等を形成する。前記蛍光インクにより形成したバーコードは可視光スペクトル波長領域に吸収を持つため、現行の黒バーコード情報読取り方式の光源がそのまま使用でき、特別な光源を必要としない。
【0028】
従って、バーコードなどの情報を記録した記録媒体に可視光を照射する手段や記録媒体から情報を読取る光検出手段としては現行の黒バーコードを読取る読取装置の光源や検出器がそのまま使用できる。例えば、光源としては一般的に使用される600〜700nmの赤色LEDや半導体レーザが使用でき、検出器としてはCCDセンサやシリコンダイオードアレイが使用できる。
【0029】
蛍光インクとしては、特に、この600〜700nmの波長領域に吸収を持つように第1の蛍光物質を選定するのが好ましい。また、第2の蛍光物質も第1の蛍光物質に合わせて波長600〜700nmに蛍光を発するものを選定するのが望ましい。そして、発光波長600〜700nmの赤色LEDにより励起された前記蛍光インクは600〜900nmの波長領域に蛍光を発する。
【0030】
図3は記録情報読取装置の要部構成を示す図で、記録媒体であるラベル1には可視光スペクトル領域の波長を励起光源として蛍光を発する蛍光インクにより例えばバーコードを記録している。この蛍光インクは、吸収波長が600〜700nmでこの波長の光を励起光として600〜900nmの蛍光を発する第1の蛍光物質と、400nm以下の波長により励起され600〜700nmの蛍光を発する第2の蛍光物質の2種類の蛍光物質を含有している。
【0031】
具体的には、第1の蛍光物質としては、Rhodamine 700、Rhodamine 800、Oxazine 750等を使用する。また、第2の蛍光物質としては、Mg6 As2 O11:Mn、ユーロピウム錯体等を使用する。このように、薄い有色の第1の蛍光物質に無職透明で第1の蛍光物質の吸収領域に蛍光を発する第2の蛍光物質を含有させることにより、薄い白色の見えにくい蛍光インクとなる。
【0032】
実際の蛍光インクの製造においては、各蛍光物質を、インクジェット、熱転写、オフセット印刷、スクリーン印刷等の各印刷方式に応じてそれぞれに合った調合を行う。例えば、熱転写に使用する場合について述べると、熱転写インクリボンを使用して記録媒体にバーコードを印刷することになる。インクリボンとしては、ベースフィルム上にインク材料を塗布したものを使用し、ベースフィルムとしては、例えばポリエステル、ポリプロピレン、セロファン、アセテート、ポリカーボネート等のプラスチックフィルム、コンデンサ紙、パラフィン紙等を使用する。
【0033】
熱溶融インクとしては、蛍光物質、合成樹脂、ワックス及び必要に応じて溶剤、添加剤(分散剤、界面活性剤等)等を配合する。合成樹脂としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸エステル共重合体(EEA)、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、石油樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、塩化ビニリデン樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、フッ素樹脂、ポリビニルフォルマール、ポリビニルブチラール、アセチルセルロース、ニトロセルロース、ポリ酢酸ビニル、ポリイソブチレン、エチルセルロース、ポリウレタン、ポリアセタール等を使用する。また、ワックスとしては、例えば、カルナバワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、モンタンワックス、キャンデリワックス、ペトロラクタム等を使用する。また、溶剤が必要な場合は、例えば、ベンゼン、キシレン、トルエン、トリクレン、酢酸エチル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、メチルエチルケトン、シクロヘキサン等を使用する。
【0034】
一例として、第1の蛍光物質にRhodamine 700、第2の蛍光物質にユーロピウム錯体を使用し、厚さ6μmのポリエステルフィルムからなるベースフィルム上にホットメルトコート法によりインク厚約4μmに形成して熱転写インクリボンを製造する。この場合、蛍光物質は熱転写性が低下しないように蛍光染料にワックス的又は樹脂的性状を付与したワックス状物質固溶体あるいは樹脂固溶体とする。
【0035】
ワックス状固溶体としては、ステアリン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールラミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ソルビタンベヘニン酸エステル、グリセリンモノステアリン酸エステル、アセチルソルビット、ベンゾイルソルビット、アセチルマンニット等を使用する。樹脂固溶体としては、平均分子量1万のポリカプロラクトン、平均分子量6千のポリエチレングリコール、低縮重合メラミン・トルエンスルホンアミド樹脂、低縮重合ベンジルトルエンスルホンアミド樹脂、アクリル樹脂、直鎖状ポリアミド樹脂等を使用する。
【0036】
固溶体を製造する方法としては、塊状樹脂粉砕法、乳化重合法、樹脂析出法等がある。塊状樹脂粉砕法は樹脂及び蛍光染料を溶融混和後冷却固化し、得た塊を粉砕する方法であり、また、乳化重合法は蛍光染料の熱水溶液に乳化重合による樹脂粉末を加えて染料を樹脂粉末に吸い込ませ、さらにこれを濾過乾燥する方法であり、また、樹脂析出法は樹脂の水溶性塩及び蛍光染料を溶解した水溶液にAl2 (SO4 )3 ・8H2 Oのような水溶性金属塩の水溶液を加えて反応させ、必要あれば液を酸性にして溶存する樹脂を蛍光染料に付着したまま金属塩として析出させ、ついでこれを濾過乾燥する方法である。
【0037】
なお、こうして得た固溶体は傾向染料の濃度の増加とともに発光強度も増大するが、ある濃度以上になると濃度消光を起こして発光強度が減少する。また、ある濃度以下では情報が読取れなくなる。このため固溶体中の蛍光染料の割合はそれぞれ0.01〜5.0重量%程度が適当である。
【0038】
ここでは塊状樹脂粉砕法による蛍光染料の樹脂固溶体の製造について説明する。
鎖状ポリアミド樹脂 98.95重量%
Rhodamine700 0.05重量%
ユーロピウム錯体 1.00重量%
先ず、鎖状ポリアミド樹脂を125℃に加熱溶融し、透明になった時点で温度を170℃〜180℃に上げる。続いて、これにRhodamine 700及びユーロピウム錯体を加えて溶融し、冷却して固めた後粉砕することにより樹脂固溶体を製造する。なお、樹脂として鎖状ポリアミド樹脂を使用したがこれに限定するものでないのは勿論である。
【0039】
こうして製造した樹脂固溶体を使用して熱転写インクリボンを作成する。すなわち、
樹脂固溶体 20重量%
パラフィンワックス 70重量%
エチレン−酢酸ビニル共重合体 10重量%
これら樹脂固溶体、パラフィンワックス及びエチレン−酢酸ビニル共重合体を溶融拡販後、ホットメルトコーティング法により厚さ6μmのポリエステルフィルムからなるベースフィルム上にインク厚約4μmに形成して熱転写インクリボンを作成する。
【0040】
こうして作成した熱転写インクリボンを使用してサーマルプリンタによりラベル1上に図5に示すようにバーコード2を印刷する。このラベル1にはすでに有色インクを使用して文字情報3が印刷されている。Rhodamine 700は、図7に吸収スペクトルを示すように、波長600〜700nmに吸収領域があるので、薄い青色をしているが、図8に発光スペクトルg1 を示すように波長600〜700nmに発光するユーロピウム錯体を混合させたことにより薄い白色の蛍光インクとなる。なお、ユーロピウム錯体は図8に点線で示すように波長400nm以下に吸収スペクトルg2 を持つ。このため文字情報3の上にバーコード2を印刷しても文字情報3を隠蔽することなく、見た目上も違和感はない。
【0041】
このようにして文字情報3の上にバーコード2を印刷したラベル1に対してハンディタイプの記録情報読取装置11のLED光源12から波長600〜700nmの可視光を励起光として照射する。そして前記ラベル1からの光を集光レンズ13、反射ミラー14及びフィルタ装置15を介して検出器である波長600〜700nmに感度があり、ピーク波長が630nmのCCDセンサ16に入力している。そして、CCDセンサ16の出力を増幅回路17で増幅した後、後段の認識部に供給するようになっている。
【0042】
前記フィルタ装置15は、図4に示すように、第1のフィルタ18と第2のフィルタ19を左右に並べた構成のもので、前記第1のフィルタ18は図9にg3 で示す光学特性を持ち、蛍光インクの励起光を含む670nm以下の波長をカットするフィルタであり、前記第2のフィルタ19は図9にg4 で示す光学特性を持ち、蛍光インクの発光光をカットするフィルタである。なお、図9におけるg5 は蛍光インクの発光特性を示し、図9におけるg6 は蛍光インクの励起特性を示している。
【0043】
前記フィルタ装置15はモード切替え手段であるモード切替えスイッチ20によりCCDセンサ16の手前に第1のフィルタ18を配置するか第2のフィルタ19を配置するか切替えるようになっている。
従って、図5に示すように蛍光インクによってバーコード2を印刷したラベル1からバーコード2を読取る場合には第1のフィルタ18がCCDセンサ16の手前に配置されるように切替えスイッチ20を操作する。
【0044】
この状態でLED光源12からの励起光がラベル1に照射されると、この励起光はバーコード2、文字情報3及びラベルの空白部にそれぞれ照射する。バーコード2は蛍光インクで印刷しているのでバーコード2からは蛍光インクの発光光が出射される。また、文字情報3は有色インクで印刷しているので光はほとんど吸収される。さらに、空白部ではラベル1の用紙の反射率に従って光を反射する。
【0045】
こうして、ラベル1からは励起光の反射光と蛍光インクからの発光光が出射される。この光は集光レンズ14及び反射ミラー13を介して第1のフィルタ18に入射されるが、励起光の反射光はこの第1のフィルタ18によりカットされるので、蛍光インクからの発光光のみが第1のフィルタ18を通過してCCDセンサ16に入射される。
【0046】
こうしてラベル1から蛍光インクで印刷したバーコード2を確実に読取ることができる。
また、図6に示すように有色インクで文字情報21及びバーコード22を印刷したラベル23からバーコード22を読取る場合には第2のフィルタ19がCCDセンサ16の手前に配置されるように切替えスイッチ20を操作する。
【0047】
この状態でLED光源12からの光がラベル23のバーコード22上に照射されると、この光はバーコード22のバーと空白部にそれぞれ照射する。バーコード22は有色インクで印刷しているので光はほとんど吸収される。また、空白部ではラベル23の用紙の反射率に従って光を反射する。こうしてラベル23からの反射光は集光レンズ14及び反射ミラー13を介して第2のフィルタ19に入射される。第2のフィルタ19はこの反射光を通過させるので、CCDセンサ16はラベル23に印刷したバーコード22を確実に読取ることができる。
【0048】
なお、この場合にバーコード22の近傍に蛍光インクで印刷したバーコードなどの情報があっても蛍光インクからの発光光は第2のフィルタ19によりカットされるので、蛍光インクからの発光光が外乱ノイズとなるのを防止でき、このような場合でも有色インクで印刷したバーコード22を確実に読取ることができる。
【0049】
このようにLED光源12とCCDセンサ16を使用した、有色インクでバーコード22を印刷した通常のラベル23を読取ることができる読取装置に2種類のフィルタ18,19からなるフィルタ装置15を配置するのみで、有色インクで印刷したバーコード22も蛍光インクで印刷したバーコード2も読取ることができる。すなわち、蛍光インクで印刷したバーコードを読取るための専用の読取装置を不要にできる。
【0050】
また、蛍光インクは600〜700nmに吸収はあるが、加法混色による白色化により目立たないインクになっているので、蛍光インクの印刷により有色インクで印刷した文字情報やバーコードの読取りに悪影響を及ぼすことはない。従って、有色インクで印刷した文字情報やバーコードの近傍や重ねて蛍光インクのバーコードを印刷することができ、ラベル用紙を無駄なく有効に使用することができる。
【0051】
(第2の実施の形態)
なお、前述した第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し異なる部分について述べる。
図10に示すハンディタイプの記録情報読取装置31は、LED光源12から波長600〜700nmの可視光を励起光としてコリメータレンズ32及びガルバノ機構33を介してラベル1上に照射するようになっている。すなわち、LED光源12からの励起光をコリメータレンズ32で略平行なビームに形状を整えた後、ガルバノ機構33の反射面に反射させ、このガルバノ機構33によりラベル1のバーコード2上を走査するビームに変換している。
【0052】
ラベル1からの光を集光レンズ14及びフィルタ装置15を介してCCDセンサ16に入射するようになっている。前記フィルタ装置15は例えばモータ等の駆動機構(図示せず)により2種類のフィルタ18,19を切替える構成になっており、モード切替えスイッチ20の操作によりCCDセンサ16の手前にフィルタ18を配置するかフィルタ19を配置するかを切替えできるようになっている。
【0053】
このような構成においては、蛍光インクによりバーコード2を印刷したラベル1からバーコード2を読取る場合には、モード切替えスイッチ20を操作してフィルタ装置15のフィルタ18をCCDセンサ16の手前に配置する。この状態でLED光源12から励起光が出射すると、この励起光はコリメータレンズ32により略平行なビームとなり、さらにガルバノ機構33によりラベル1上を走査するビームに変換される。
【0054】
こうして、励起光によりラベル1上のバーコード2が走査される。ラベル1上では励起光によりバーコード2の蛍光インクが励起されて発光し、その発光光が出射する。また、ラベル1上の文字情報は励起光を吸収し、空白部は励起光を反射する。こうしてラベル1からは蛍光インクからの発光光と励起光の反射光が出射し、集光レンズ14を介してフィルタ18に入射される。
フィルタ18は励起光の反射光をカットし、蛍光インクからの発光光のみを通過させる。こうしてCCDセンサ16には蛍光インクからの発光光のみが入射し、CCDセンサ16はバーコード2を確実に読取ることができる。
【0055】
また、有色インクで文字情報21とともにバーコード22を印刷した通常のラベル23からバーコード22を読取る場合には、モード切替えスイッチ20を操作してフィルタ装置15のフィルタ19をCCDセンサ16の手前に配置する。この状態でLED光源12から光が出射すると、この光はコリメータレンズ32により略平行なビームとなり、さらにガルバノ機構33によりラベル1上を走査するビームに変換される。
【0056】
こうして、ラベル23上のバーコード22が光ビームにより走査される。ラベル23上ではバーコード23のバーは光を吸収し、空白部は光を反射する。こうしてラベル23からは照射光の反射光が出射し、集光レンズ14を介してフィルタ19に入射される。
フィルタ19はこの反射光を透過させるので、反射光はCCDセンサ16に入射される。こうしてCCDセンサ16はラベル23からバーコード22を確実に読取ることができる。
【0057】
従って、この実施の形態においてもLED光源12とCCDセンサ16を使用した、有色インクでバーコード22を印刷した通常のラベル23を読取ることができる読取装置にフィルタ34を配置するのみで、有色インクで印刷したバーコード22も蛍光インクで印刷したバーコード2も読取ることができる。すなわち、蛍光インクで印刷したバーコードを読取るための専用の読取装置を不要にできる。
【0058】
また、蛍光インクの印刷により有色インクで印刷した文字情報やバーコードの読取りに悪影響を及ぼすことはない。従って、有色インクで印刷した文字情報やバーコードの近傍や重ねて蛍光インクのバーコードを印刷することができ、ラベル用紙を無駄なく有効に使用することができる。
【0059】
なお、前述した各実施の形態では光源からの励起光をカットするフィルタと蛍光インクの発光光をカットするフィルタの2種類のフィルタを使用した場合について述べたが必ずしもこれに限定するものではなく、蛍光インクのバーコードを通常のラベル23と同様に文字情報とは異なる領域に印刷する場合には蛍光インクの発光光をカットするフィルタを省略することができる。
【0060】
また、前述した各実施の形態では可視光をラベルに照射する手段としてLED光源を使用し、バーコードを読取る光検出手段としてCCDセンサを使用したが必ずしもこれに限定するものでないのは勿論である。例えば、LED光源に代えて630nm、660nm、670nmなどの波長のレーザを発光する半導体レーザを光源に使用してもよい。
また、読取装置はハンディタイプのものに限定するものではない。さらに、蛍光インクとして有色インクの吸収波長と同じ領域の波長で励起される蛍光インクを使用すれば、加法混色による白色化を行わなくてもよい。
【0061】
【発明の効果】
請求項1乃至6記載の発明によれば、不可視あるいは目立ちにくく、しかも、記録した情報の読取りに通常の有色インクを使用して記録した情報の読取装置を兼用することができる蛍光インクを提供できる。
また、請求項7及び8記載の発明によれば、不可視あるいは目立ちにくい蛍光インクを使用して記録した情報も、通常の有色インクを使用して記録した情報も読取りができる記録情報読取装置を提供できる。
【0062】
また、請求項9及び10記載の発明によれば、不可視あるいは目立ちにくい蛍光インク及び通常の有色インクの両方により情報を記録した記録媒体からそれぞれのインクで記録した情報を分離して確実に読取ることができる記録情報読取装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光における加法混色の原理を説明するための図。
【図2】光における加法混色法を利用した蛍光インクのスペクトル原理を説明するための図。
【図3】本発明の第1の実施の形態の要部概略構成図。
【図4】同実施の形態におけるフィルタの構成を示す図。
【図5】同実施の形態で使用する蛍光インクでバーコードを印刷したラベル例を示す図。
【図6】同実施の形態で使用する有色インクでバーコードを印刷した通常のラベル例を示す図。
【図7】同実施の形態で使用する第1の蛍光物質であるRhodamine 700の吸収スペクトルを示す図。
【図8】同実施の形態で使用する第2の蛍光物質であるユーロピウム錯体の吸収スペクトル及び発光スペクトルを示す図。
【図9】同実施の形態で使用するフィルタの光学特性並びに蛍光インクの発光特性及び励起特性を示す図。
【図10】本発明の第2の実施の形態の要部概略構成図。
【図11】従来の蛍光インクに使用された無機蛍光顔料の吸収スペクトルを示す図。
【符号の説明】
1,23…ラベル
11…記録情報読取装置
12…LED光源
15…フィルタ装置
16…CCDセンサ
20…モード切替えスイッチ
Claims (3)
- 波長600〜700nmの可視光スペクトル領域に吸収領域を持ち、波長600〜900nmに蛍光を発し、有機染料又は有機金属錯体からなる第1の蛍光物質と、波長400nm以下の吸収領域を持ち、波長600〜700nmに蛍光を発し、有機染料又は有機金属錯体からなる第2の蛍光物質とを含有し、可視光スペクトル領域の波長を励起波長として、発光波長領域が赤色から近赤外の領域の蛍光を発することを特徴とする蛍光インク。
- 波長600〜700nmの可視光スペクトル領域に吸収領域を持ち、波長600〜900nmに蛍光を発する第1の蛍光物質と、可視光スペクトル領域以外の領域に吸収波長を持ち、前記第1の蛍光物質の可視光スペクトルの吸収領域に発光する第2の蛍光物質とを含有し、可視光スペクトル領域の波長を励起波長として蛍光を発する蛍光インクにより情報を記録した記録媒体と、この記録媒体に可視光を照射する手段と、波長600〜900nmに感度を持ち、前記記録媒体から記録情報を読取る光検出手段と、前記記録媒体から記録情報を読取るとき、前記光検出手段の手前に配置される前記蛍光インクの励起波長をカットする光学フィルタとを設けたことを特徴とする記録情報読取装置。
- 波長600〜700nmの可視光スペクトル領域に吸収領域を持つ第1の蛍光物質と、可視光スペクトル領域以外の領域に吸収波長を持ち、前記第1の蛍光物質の可視光スペクトルの吸収領域に発光する第2の蛍光物質とを含有し、可視光スペクトル領域の波長を励起波長として蛍光を発する蛍光インク及び前記第1の蛍光物質の可視光スペクトルの吸収領域に吸収波長を持つ有色インクにより情報を記録した記録媒体と、この記録媒体に波長600〜700nmの可視光を照射する手段と、前記蛍光インクの発光波長に感度を有し、前記記録媒体から記録情報を読取る光検出手段と、蛍光インク読取モードと有色インク読取モードを切替えるモード切替え手段と、このモード切替え手段が蛍光インク読取モードを選択したとき、前記光検出手段の手前に配置される前記蛍光インクの励起波長をカットする第1の光学フィルタと、前記モード切替え手段が有色インク読取モードを選択したとき、前記光検出手段の手前に配置される前記蛍光インクの発光波長をカットする第2の光学フィルタとを設け、前記蛍光インクで記録した情報及び前記有色インクで記録した情報の両方を読取ることを特徴とする記録情報読取装置。
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