JP4198920B2 - バックアップシステム、バックアップ用プログラムおよびバックアップ方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記憶済データのバックアップを取る際に利用するバックアップシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、端末装置の備える記憶装置により記憶されている記憶済データのバックアップを取る、つまり、記憶済データのバックアップデータを記憶しておくために、例えば、MOディスク、CD−Rなどの記録媒体を利用したり、ファイルサーバーとして機能する他の端末装置の備える記憶装置を利用することが行われている。なお、本明細書中においてバックアップデータとは、記憶済データを復元可能なデータであって、単に記憶済データを複製した複製データ、複製データを複数に分割したそれぞれの分割データなどのことである。
【0003】
しかし、上述したバックアップデータを記憶しておく方法のうち、記録媒体を利用する方法では、記録媒体の持ち運びが容易であることから、記録媒体自体を紛失してしまったり、盗難に遭う恐れがある。また、ファイルサーバーを利用する方法では、ファイルサーバーとして機能する専用の端末装置を用意する必要があるため、この端末装置に相当するコストが増加してしまう。
【0004】
このような問題を解決するために、複数の端末装置で構成されるネットワーク上で、各端末装置の記憶領域の一部を他の端末装置がネットワーク経由で利用可能な共用の記憶領域としておき、この記憶領域をバックアップデータの記憶に利用するといったシステムを考えることができる。
【0005】
このようなシステムであれば、ファイルサーバーとして機能する専用の端末装置を用意する必要がないため、コストが増加することもなく、また、各端末装置の記憶領域を有効利用することができるため好適である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようなシステムでは、利用者にとっての操作負担が重く、容易に記憶済データのバックアップを取ることができない恐れがある。
例えば、記憶済データのバックアップを取る際、利用者は、各端末装置の記憶領域の空き容量を順次確認しながら、記憶済データに相当するデータ量以上の空き容量を有する端末装置を探し出す必要がある。このとき、ネットワーク上に記憶済データに相当するデータ量以上の空き容量を有する端末装置が存在していない場合、利用者は、それぞれが記憶済データよりもデータ量の小さい複数のバックアップデータを新たに作成し、複数の端末装置に分けて記憶させるといった操作を行わなければならない。
【0007】
本発明は、利用者にとっての操作負担が軽く、容易に記憶済データのバックアップを取ることができるバックアップシステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記問題を解決するため、第1の構成に係るバックアップシステムおよび第8の構成に係るバックアップ方法は、
ネットワーク回線を介して相互に接続されたネットワーク上の複数の端末装置のうち、いずれかの端末装置をマスター端末とし、このマスター端末を除く2以上の端末装置をバックアップ端末として、マスター端末により記憶されている記憶済データのバックアップデータを、バックアップ端末に記憶させるようにしたものである。
【0009】
このバックアップシステムおよびバックアップ方法によって、バックアップ端末にバックアップデータを記憶させる際には、まず、マスター端末が、バックアップデータの記憶に利用する記憶領域の空き容量を問い合わせるための問い合わせデータを端末装置に送信する。ここでバックアップデータの記憶に利用する記憶領域の空き容量とは、例えば、記憶装置内の全記憶領域のうちの空き容量や、記憶装置内にあらかじめ確保されたバックアップデータ用の記憶領域のうちの空き容量などのことである。
【0010】
続いて、問い合わせデータを受信した端末装置が、空き容量を通知するための通知データをマスター端末に送信する。
続いて、この通知データを受信したマスター端末が、通知データにより通知された空き容量に基づいて、複数の端末装置の中から2以上の端末装置をバックアップ端末として決定する。ここでは、例えば、通知データを送信してきた全ての端末装置、所定のしきい値以上の空き容量を有する端末装置、または、空き容量の多い順に所定数までの端末装置などが、バックアップ端末として決定されるように構成すればよい。
【0011】
続いて、マスター端末が、決定したバックアップ端末それぞれの空き容量に応じて記憶済データを分けて、その分けたデータのバックアップデータをバックアップ端末それぞれに送信する。
そして、このバックアップデータを受信したバックアップ端末が、受信したバックアップデータを記憶する。
【0012】
このように構成されたバックアップシステムによれば、記憶済データに相当するデータ量以上の空き容量を有する端末装置がネットワーク上に存在しない場合であっても、記憶済データよりデータ量の小さい複数のバックアップデータを新たに作成するといった操作を利用者が行う必要がない。よって、端末装置の記憶領域の一部を共用の記憶領域としただけの構成と比べて、容易に記憶済データのバックアップを取ることができる。
【0013】
なお、このバックアップシステムにおける端末装置は、記憶装置を利用してデータを記憶可能に構成されたコンピュータシステムであって、記憶装置としては、例えば、ハードディスクなどの補助記憶装置を利用することができる。
また、マスター端末は、バックアップ端末それぞれの空き容量に応じて記憶済データを分け、分けたデータのバックアップデータをバックアップ端末それぞれに送信するが、この構成としては、記憶済データが単一のデータファイルからなる場合には、例えば、マスター端末が、バックアップ端末それぞれの空き容量の比率と同じ比率となるように記憶済データを分けて、分けたデータをバックアップ端末それぞれに送信するように構成するとよい。
【0014】
一方、記憶済データが複数のデータファイルからなる場合には、例えば、マスター端末が、バックアップ端末それぞれの空き容量に応じて、複数のデータファイルをバックアップ端末それぞれに対応するグループにグループ分けし、そのグループ分けしたデータファイルのバックアップデータを、各グループに対応するバックアップ端末に送信するように構成するとよい。
【0015】
この構成では、マスター端末が、複数のデータファイルをバックアップ端末それぞれに対応するグループにグループ分けする。ここでは、各グループの全データファイルを合計したデータ量が、各グループに対応するバックアップ端末の空き容量以下となるようにグループ分けされるようにすればよい。
【0016】
また、記憶済データが複数のデータファイルからなる場合の別の構成として、第2の構成のように、
マスター端末が、複数のデータファイルを単一のデータに結合した後、この結合したデータをバックアップ端末の数と同じ数に分割し、この分割したデータのバックアップデータをバックアップ端末それぞれに送信するように構成すればよい。
【0017】
この構成では、マスター端末が、単一のデータに結合したデータをバックアップ端末の数と同じ数に分割する。ここでは、例えば、結合したデータをバックアップ端末それぞれの空き容量の比率と同じ比率となるように分ければよい。また、それぞれがバックアップ端末の空き容量に相当するデータ量以下であれば、結合したデータをバックアップ端末の数と同じ数に等分割してもよい。
【0018】
このように構成されたバックアップシステムによれば、複数のデータファイルが単一のデータとなるように結合された後で分割されるため、この分割されたデータのみから各データファイルを復元することができなくなる。これによって、端末装置を操作する利用者に、この端末装置により記憶されているバックアップデータの内容を知られることはなく、バックアップデータの秘匿性を高めることができる。
【0019】
ところで、上述のバックアップシステムでは、バックアップデータから記憶済データを復元する際、バックアップ端末により記憶されているバックアップデータを回収した上で記憶済データを復元することになる。このようにバックアップデータを回収するための構成としては、例えば、以下に示す第3の構成を考えることができる。
【0020】
第3の構成に係るバックアップシステムは、複数の端末装置それぞれがマスター端末として機能するように構成されており、マスター端末が、このマスター端末とされた端末装置を識別可能な識別データをバックアップデータに付加した状態でバックアップ端末に送信して、バックアップデータを受信したバックアップ端末が、このバックアップデータを記憶しておき、マスター端末が、バックアップデータの送信をバックアップ端末に対して要求すると、バックアップ端末が、マスター端末としてバックアップデータを要求してきた端末装置を特定し、この特定した端末装置を識別可能な識別データの付加されているバックアップデータをマスター端末に送信することを特徴とする。
【0021】
このように構成されたバックアップシステムによれば、マスター端末から、バックアップデータの送信をバックアップ端末に要求するだけで、このマスター端末を識別可能な識別データの付加されているバックアップデータのみを間違いなく回収することができる。
【0022】
また、バックアップデータを回収するための別の構成として、以下に示す第4の構成を考えることができる。
この構成に係るバックアップシステムは、複数の端末装置それぞれがマスター端末として機能するように構成されており、バックアップデータを受信したバックアップ端末が、マスター端末としてバックアップデータを送信してきた端末装置に対応づけた状態でバックアップデータを記憶しておき、マスター端末が、バックアップデータの送信をバックアップ端末に対して要求すると、バックアップ端末が、マスター端末としてバックアップデータを要求してきた端末装置を特定し、この特定した端末装置に対応するバックアップデータをマスター端末に送信することを特徴とする
このように構成されたバックアップシステムによれば、マスター端末から、バックアップデータの送信をバックアップ端末に要求するだけで、このマスター端末に対応するバックアップデータのみを間違いなく回収することができる。
【0023】
また、第5の構成に係るバックアップシステムは、マスター端末が、ネットワーク上を監視し、マスター端末とデータ通信可能な端末装置のリストを作成しており、このリストに登録されている端末装置に対して問い合わせデータを送信することを特徴とする。
【0024】
このように構成されたバックアップシステムによれば、リストに登録されている端末装置、つまり、マスター端末とデータ通信可能な端末装置にのみ問い合わせデータが送信されることになるため、ネットワークへの負荷を軽減することができる。
【0025】
また、第6の構成に係るバックアップ用プログラムは、
それぞれが記憶装置を利用してデータを記憶可能に構成された複数の端末装置と、該複数の端末装置間を結ぶネットワーク回線とを備えてなるネットワーク上で、前記複数の端末装置のうちいずれかの端末装置をマスター端末とし、該マスター端末を除く1以上の端末装置をバックアップ端末として、前記マスター端末により記憶されている記憶済データのバックアップデータを、前記バックアップ端末によって記憶させるバックアップシステムにおいて、
前記マスター端末とされる前記端末装置に、
前記バックアップデータの記憶に利用する記憶領域の空き容量を問い合わせる手順と、該手順による問い合わせに応じて前記端末装置から通知された前記空き容量に基づいて、前記複数の端末装置の中から2以上の前記端末装置を前記バックアップ端末として決定する手順と、該手順により決定された前記バックアップ端末それぞれの前記空き容量に応じて前記記憶済データを分ける手順と、該手順により分けられたデータのバックアップデータを前記バックアップ端末それぞれに送信する手順とを実行させるためのバックアップ用プログラムである。
【0026】
このようなプログラムによって制御される端末装置は、第1の構成に係るバックアップシステムの一部を構成することができる。
また、このバックアップ用プログラムを、前記マスター端末とされる前記端末装置に、前記記憶済データが複数のデータファイルからなる場合、該複数のデータファイルを単一のデータに結合する手順と、該手順により結合されたデータを前記バックアップ端末の数と同じ数に分割する手順と、該手順により分割されたデータのバックアップデータを前記バックアップ端末それぞれに送信する手順とを実行させるためのプログラムとしてもよい。
【0027】
このようなプログラムによって制御される端末装置は、第2の構成に係るバックアップシステムの一部を構成することができる。
また、このバックアップ用プログラムを、前記複数の端末装置それぞれが前記マスター端末として機能するように構成されている場合に、前記マスター端末とされる前記端末装置に、該端末装置自身を識別可能な識別データを付加した状態で前記バックアップデータを前記バックアップ端末に送信する手順と、前記バックアップデータの送信を前記バックアップ端末に対して要求する手順と、該手順による要求に応じて前記バックアップ端末から送信されてきた前記バックアップデータを受信する手順とを実行させるためのプログラムとしてもよい。
【0028】
このようなプログラムによって制御される端末装置は、第3の構成に係るバックアップシステムの一部を構成することができる。
また、このバックアップ用プログラムを、前記マスター端末とされる前記端末装置に、ネットワーク上を監視する手順と、前記端末装置自身とデータ通信可能な前記端末装置のリストを作成する手順と、該手順により作成されたリストに登録されている前記端末装置に対して前記空き容量を問い合わせる手順とを実行させるためのプログラムとしてもよい。
【0029】
このようなプログラムによって制御される端末装置は、第5の構成に係るバックアップシステムの一部を構成することができる。
また、第7の構成に係るバックアップ用プログラムは、
それぞれが記憶装置を利用してデータを記憶可能に構成された複数の端末装置と、該複数の端末装置間を結ぶネットワーク回線とを備えてなるネットワーク上で、前記複数の端末装置のうちいずれかの端末装置をマスター端末とし、該マスター端末を除く1以上の端末装置をバックアップ端末として、前記マスター端末により記憶されている記憶済データのバックアップデータを、前記バックアップ端末によって記憶させるバックアップシステムにおいて、
前記バックアップ端末とされる前記端末装置に、
前記マスター端末から前記空き容量の問い合わせを受けた際、前記空き容量を当該マスター端末に通知する手順と、
前記マスター端末から送信された前記バックアップデータを受信した際、該バックアップデータを記憶する手順とを実行させるためのバックアップ用プログラムである。
【0030】
このようなプログラムによって制御される端末装置は、第1の構成に係るバックアップシステムの一部を構成することができる。
また、このバックアップ用プログラムを、前記バックアップ端末とされる前記端末装置に、前記マスター端末から前記バックアップデータを送信を要求された際、前記マスター端末として前記バックアップデータの送信を要求してきた前記端末装置を特定する手順と、該手順により特定された前記端末装置を識別可能な識別データの付加されている前記バックアップデータを前記マスター端末に送信する手順とを実行させるためのプログラムとしてもよい。
【0031】
このようなプログラムによって制御される端末装置は、第3の構成に係るバックアップシステムの一部を構成することができる。
また、このバックアップ用プログラムを、前記バックアップ端末とされる前記端末装置に、前記マスター端末から前記バックアップデータを受信した際、前記マスター端末として当該バックアップデータを送信してきた前記端末装置に対応づけた状態で当該バックアップデータを記憶する手順と、前記マスター端末から前記バックアップデータの送信を要求された際に、前記マスター端末として前記バックアップデータを要求してきた前記端末装置を特定する手順と、該手順により特定された前記端末装置に対応する前記バックアップデータを前記マスター端末に送信する手順とを実行させるためのプログラムとしてもよい。
【0032】
このようなプログラムによって制御される端末装置は、第4の構成に係るバックアップシステムの一部を構成することができる。
なお、上述した第6および第7の構成に係るバックアップ用プログラムは、例えば、CD−ROMなどの記録媒体や、インターネットなどの通信回線を介して、端末装置を操作する利用者に配布されるものである。
【0033】
また、第8の構成に係るバックアップ方法を、前記記憶済データが複数のデータファイルからなる場合に、前記マスター端末が、前記複数のデータファイルを単一のデータに結合した後、該結合したデータを前記バックアップ端末の数と同じ数に分割し、該分割したデータのバックアップデータを前記バックアップ端末それぞれに送信するようにしてもよい。
【0034】
このような方法によって記憶済データのバックアップを取るバックアップシステムは、第2の構成に係るバックアップシステムを構成することができ、同システムと同様の作用、効果を得ることができる。
また、このバックアップ方法を、前記複数の端末装置それぞれが、前記マスター端末として機能するように構成されている場合に、前記マスター端末が、該マスター端末である前記端末装置を識別可能な識別データを付加した状態で前記バックアップデータを前記バックアップ端末に送信して、前記バックアップデータを受信した前記バックアップ端末が、当該バックアップデータを記憶しておき、前記マスター端末が、前記バックアップデータの送信を前記バックアップ端末に対して要求すると、該バックアップ端末が、前記マスター端末として前記バックアップデータを要求してきた前記端末装置を特定し、該特定した前記端末装置を識別可能な前記識別データの付加されている前記バックアップデータを前記マスター端末に送信するようにしてもよい。
【0035】
このような方法によって記憶済データのバックアップを取るバックアップシステムは、第3の構成に係るバックアップシステムを構成することができ、同システムと同様の作用、効果を得ることができる。
また、このバックアップ方法を、前記複数の端末装置それぞれが、前記マスター端末として機能するように構成されている場合に、前記バックアップデータを受信した前記バックアップ端末が、前記マスター端末として当該バックアップデータを送信してきた前記端末装置に対応づけた状態で当該バックアップデータを記憶しておき、前記マスター端末が、前記バックアップデータの送信を前記バックアップ端末に対して要求すると、該バックアップ端末が、前記マスター端末として前記バックアップデータを要求してきた前記端末装置を特定し、該特定した前記端末装置に対応する前記バックアップデータを前記マスター端末に送信するようにしてもよい。
【0036】
このような方法によって記憶済データのバックアップを取るバックアップシステムは、第4の構成に係るバックアップシステムを構成することができ、同システムと同様の作用、効果を得ることができる。
また、このバックアップ方法を、前記マスター端末が、ネットワーク上を監視することによって当該マスター端末とデータ通信可能な前記端末装置のリストを作成し、該リストに登録されている前記端末装置に対して前記問い合わせデータを送信するようにしてもよい。
【0037】
このような方法によって記憶済データのバックアップを取るバックアップシステムは、第5の構成に係るバックアップシステムを構成することができ、同システムと同様の作用、効果を得ることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について例を挙げて説明する。
[全体構成]
バックアップシステム1は、図1に示すように、複数の端末装置10それぞれがネットワーク回線100経由でTCP/IPを利用してデータ通信を行うように構成されたものである。
【0039】
端末装置10は、周知のコンピュータシステムであって、CPU11、ROM12、RAM13、ハードディスク(以降、HDとする)14、ディスプレイ15、キーボード16、マウス17、通信装置18などを備えており、通信装置18を介してネットワーク回線100に接続されている。
【0040】
また、端末装置10には、以下に示した各処理を実行するためのアプリケーションソフトが組み込まれている。
[1.共用設定処理]
端末装置10が実行する共用設定処理を図2に基づいて説明する。この共用設定処理は、利用者によって共用設定ダイアログを表示させるための操作が行われた後に開始される。
【0041】
まず、端末装置10は、共用設定ダイアログを開く(s11)。この処理においては、図3に示したように、HD14の記憶領域全体に占める未使用領域に相当するデータ量(以降、空き容量とする)の表示欄i1、空き容量を他の端末装置10からアクセス可能な共用の記憶領域とするか否かを選択するラジオボタンi2、i3、決定ボタンi4、キャンセルボタンi5などの設けられた共用設定ダイアログがディスプレイ15に表示される。なお、ラジオボタンi2、i3は、空き容量を共用の記憶領域とする場合に選択するラジオボタンi2と、共用の記憶領域としない場合に選択するラジオボタンi3からなり、初期状態では、ラジオボタンi3が選択されている。こうして、共用設定ダイアログが表示された後、利用者は、ラジオボタンi2またはi3を選択する操作、決定ボタンi4またはキャンセルボタンi5を選択する操作などを行うことができる。
【0042】
次に、端末装置10は、決定ボタンi4またはキャンセルボタンi5を選択する操作が行われるまで待機する(s12:NO)。
このs12の処理で、決定ボタンi4を選択する操作が行われた場合(s12:YES、s13:YES)、端末装置10は、ラジオボタンi2が選択されていれば(s14:YES)、共用設定フラグに「1」をセットし(s15)、ラジオボタンi3が選択されていれば(s14:NO)、共用設定フラグに「0」をセットする(s16)。この共用設定フラグは、初期値として「0」がセットされており、後述する要求応答処理において、他の端末装置10からの要求に応答する際に利用されるものである。
【0043】
そして、s15の処理を行った後、s16の処理を行った後、または、s12の処理でキャンセルボタンi5を選択する操作が行われた場合(s12:YES、s13:NO)、端末装置10は、共用設定ダイアログを閉じる(s17)。この処理においては、ディスプレイ15から共用設定ダイアログの表示が消去される。こうして、キャンセルボタンi5を選択する操作が行われた場合には、共用設定フラグの値が変更されることなく本共用設定処理が終了することになる。
【0044】
[2.バックアップファイル選択処理]
端末装置10が実行するバックアップファイル選択処理を図4に基づいて説明する。このバックアップデータ選択処理は、利用者によって、バックアップファイル選択ダイアログを表示するための操作が行われた後に開始される。
【0045】
まず、端末装置10は、バックアップファイル選択ダイアログを開く(s21)。この処理においては、図5に示したように、HD14内に記憶されているデータファイル(本発明における記憶済データ)の一覧を階層的に表示したファイル一覧画面i6、バックアップを取るデータファイルの一覧を表示するバックアップファイル一覧画面i7、イベントメニューi8、クローズボックスi9などの設けられたバックアップファイル選択ダイアログがディスプレイ15に表示される。なお、イベントメニューi8は、プルダウンメニュー内に設けられている。
【0046】
こうしてバックアップファイル選択ダイアログが表示された後、利用者は、ファイルの移動操作、ファイルの削除操作、イベントメニューi8を選択する操作、クローズボックスi9を選択する操作などを行うことができる。なお、ファイルの移動操作とは、ファイル一覧画面i6内に表示されているデータファイルを、キーボード16によるコピーおよびペースト、マウス17によるドラッグおよびドロップによって、バックアップファイル一覧画面i7側に移動させる操作である。これによって、移動させられたファイル名がバックアップファイル一覧画面i7に表示される。また、ファイルの削除操作とは、キーボード16またはマウス17によって、バックアップファイル一覧画面i7内に表示されているファイル名を削除する操作である。
【0047】
次に、端末装置10は、利用者による操作が行われるまで待機する(s22:NO)。
このs22の処理で行われた操作が(s22:YES)、ファイルの移動操作である場合(s23:YES)、端末装置10は、移動させられたデータファイルのファイル名をバックアップファイル一覧画面i7内に表示させ(s24)、このデータファイルのパス名(記憶位置を示す位置情報)をパス名リストに登録する(s25)。パス名リストは、HD14内にあらかじめ用意されているリストである。
【0048】
また、s22の処理で行われた操作が(s22:YES)、ファイルの削除操作である場合(s23:NO、s26:YES)、端末装置10は、削除させられたファイル名のデータファイルのパス名をパス名リストから削除する(s27)。
【0049】
また、s22の処理で行われた操作が(s22:YES)、イベントメニューi8を選択する操作である場合(s23:NO、s26:NO、s28:YES)、端末装置10は、イベント設定画面を開く(s29)。この処理においては、図6に示したように、チェックボックスi10、i11、決定ボタンi12、キャンセルボタンi13などの設けられたイベント設定画面がディスプレイ15に表示される。こうして、イベント設定画面が表示された後、利用者は、チェックボックスi10、i11を選択する操作、決定ボタンi12またはキャンセルボタンi13を選択する操作などを行うことができる。なお、チェックボックスは、後述するバックアップデータ送信処理を開始する際のタイミングを決定するためのものであって、端末装置10の起動時(電源ON後)にバックアップデータ送信処理を開始する場合に選択するチェックボックスi10と、端末装置10の終了時(電源OFF前)にバックアップデータ送信処理を開始する場合に選択するチェックボックスi11とからなる。
【0050】
次に、端末装置10は、決定ボタンi12またはキャンセルボタンi13を選択する操作が行われるまで待機する(s30:NO)。
このs30の処理で、決定ボタンi12を選択する操作が行われた場合(s30:YES、s31:YES)、端末装置10は、チェックボックスi10、i11の選択内容に応じて、起動タイミングフラグおよび終了タイミングフラグに所定の値をセットする(s32)。この処理においては、チェックボックスi10が選択されていれば、起動タイミングフラグに「1」がセットされ、チェックボックスi11が選択されていれば、終了タイミングフラグに「1」がセットされる。この起動および終了タイミングフラグは、共に初期値として、「0」がセットされているものである。こうして、端末装置10は、起動タイミングフラグに「1」がセットされて以降、端末装置10が起動した後に、後述するバックアップデータ送信処理を開始するようになる。また、終了タイミングフラグに「1」がセットされて以降、端末装置10が終了する直前に、バックアップデータ送信処理を開始するようになる。
【0051】
こうして、s32の処理を終えた後、または、s30の処理でキャンセルボタンi13を選択する操作が行われた場合(s30:YES、s31:NO)、端末装置10は、イベント設定画面を閉じる(s33)。この処理においては、イベント設定画面の表示がディスプレイ15上から消去される。
【0052】
こうしてs25の処理、s27の処理、または、s33の処理を終えた後、s22の処理に戻る。
また、s22の処理で実行された操作が(s22:YES)、クローズボックスi9を選択する操作である場合(s23:NO、s26:NO、s28:NO)、端末装置10は、バックアップファイル選択ダイアログを閉じる(s34)。この処理においては、バックアップファイル選択ダイアログの表示がディスプレイ15から消去される。
【0053】
[3.ネットワーク監視処理]
端末装置10が実行するネットワーク監視処理を図7に基づいて説明する。このネットワーク監視処理は、端末装置10が起動した後、キーボード16またはマウス17による操作が可能な状態となって以降、所定時間(本実施形態においては30秒)毎に繰り返し実行される。
【0054】
まず、端末装置10は、ネットワーク上に存在する端末装置10のIPアドレスを収集する(s41)。この処理において端末装置10は、IPアドレスの通知を要求するためのアドレス要求データを、ネットワーク上の全ての端末装置10に対して送信(ブロードキャスト)する。このアドレス要求データを受信した各端末装置10からは、この端末装置10自身のIPアドレスを特定可能なアドレス応答データが送信されてくる。そして、端末装置10は、アドレス応答データを受信した後、このアドレス応答データに含まれるIPアドレスを収集する。
【0055】
次に、端末装置10は、HD14内の空き容量が共用の記憶領域となっている端末装置10のIPアドレスを収集する(s42)。この処理において端末装置10は、まず、空き容量が共用の記憶領域となっているかどうかを確認するための共用確認データを、s41の処理で収集したIPアドレスの端末装置10に向けて送信する。この共用確認データを受信した端末装置10のうち、図2における共用設定処理(s15の処理またはs16の処理)で共用設定フラグに「1」がセットされている端末装置10からは、この端末装置10のIPアドレスを特定可能な共用通知データが送信されてくる。端末装置10は、所定時間(本実施形態においては5秒)内に送信されてきた共用通知データのみを受信し、この共用通知データで特定されるIPアドレスを、空き容量が共用の記憶領域となっている端末装置10のIPアドレスとして収集する。
【0056】
そして、端末装置10は、s42の処理で収集されたIPアドレスをアドレスリストに登録する(s43)。このアドレスリストは、HD14内にあらかじめ用意されているリストであって、後述するバックアップデータ送信処理において空き容量を問い合わせる際に利用されるものである。
【0057】
[4.バックアップデータ送信処理]
端末装置10が実行するバックアップデータ送信処理を図8に基づいて説明する。このバックアップデータ送信処理は、起動および終了タイミングフラグにセットされている値に基づいて、起動タイミングフラグが「1」の場合に、端末装置10の起動時に開始され、終了タイミングフラグが「1」の場合に、端末装置10の終了時に開始される。
【0058】
まず、端末装置10は、アドレスリストに登録されている全てのIPアドレスの端末装置10に対して、HD14内の空き容量を問い合わせる(s51)。この処理においては、空き容量を問い合わせるための空き容量問い合わせデータが、アドレスリストに登録されているIPアドレスの端末装置10それぞれに向けて送信される。この空き容量問い合わせデータを受信した端末装置10からは、この端末装置10のIPアドレスと空き容量とを特定可能な空き容量応答データ(本発明における通知データ)が送信されてくる。
【0059】
次に、端末装置10は、空き容量応答データを受信する(s52)。
次に、端末装置10は、s52の処理で受信された全ての空き容量応答データに基づいて、各空き容量応答データで特定されるIPアドレスおよび空き容量を登録したデータテーブルを作成する(s53)。この処理においては、s51の処理で空き容量問い合わせデータを送信してから所定時間(本実施形態においては、5秒)内に送信されてきた空き容量応答データに基づいて、データテーブルが作成される。こうして、データテーブルに登録されたIPアドレスの端末装置10が、以降の処理でバックアップデータを送信すべき端末装置10として決定されたことになる。
【0060】
また、端末装置10は、s51の処理からs53の処理と平行して、まず、パス名リストに登録されている全てのパス名のデータファイルをアーカイブ化する(s54)。この処理において端末装置10は、パス名リストに登録されている全てのパス名のデータファイルを複製し、それぞれの複製データを周知の圧縮アルゴリズムを利用して圧縮することによって、結合された単一のアーカイブデータを作成する。
【0061】
次に、端末装置10は、s54の処理で作成されたアーカイブデータを暗号化して暗号データを作成する(s55)。この処理においては、周知の暗号化方式によってアーカイブデータが暗号化される。
こうして、s53の処理およびs55の処理を終えた後、端末装置10は、s55の処理で作成された暗号データを分割してバックアップデータを作成する(s56)。この処理においては、データテーブルに登録されている空き容量に応じて暗号データが分割される。具体的には、データテーブルに登録されている空き容量の比率が1:2:3となっている場合、アーカイブデータも1:2:3の比率となるように分割される。こうして、データテーブルに登録されている空き容量毎、つまり、各空き容量に対応するIPアドレスの端末装置10毎にバックアップデータが作成されたことになる。
【0062】
次に、端末装置10は、端末装置10自身のIPアドレスを識別可能な識別データを、s56の処理で作成されたバックアップデータに付加する(s57)。
そして、端末装置10は、s57の処理で識別データの付加されたバックアップデータを送信する(s58)。この処理においては、バックアップデータが、データテーブルに登録されている各IPアドレスの端末装置10に向けて送信される。このバックアップデータを受信した端末装置10では、このバックアップデータがHD14内に記憶される。
【0063】
[5.データ復元処理]
端末装置10が実行するデータ復元処理を図9に基づいて説明する。このデータ復元処理は、データ復元ダイアログを表示するための操作が行われた後に開始される。
【0064】
まず、端末装置10は、データ復元ダイアログを開く(s61)。この処理においては、復元開始ボタンなどが設けられたデータ復元ダイアログがディスプレイ15に表示される。こうして、データ復元ダイアログが表示された後、利用者は、復元開始ボタンを選択する操作などを行うことができる。
【0065】
次に、端末装置10は、復元開始ボタンを選択する操作が行われるまで待機する(s62:NO)。
このs62の処理で、復元開始ボタンを選択する操作が行われたら(s62:YES)、端末装置10は、バックアップデータの送信を要求する(s63)。この処理において端末装置10は、バックアップデータの送信を要求するためのデータであって、端末装置10のIPアドレスを特定可能な送信要求データを、ネットワーク上の全ての端末装置10に対して送信(ブロードキャスト)する。この送信要求データを受信した各端末装置10からは、バックアップデータが送信されてくる。
【0066】
次に、端末装置10は、バックアップデータを受信する(s64)。
次に、端末装置10は、s64の処理で受信した各バックアップデータを結合して暗号データを復元する(s65)。この処理においては、図8におけるs55の処理で作成された暗号データが復元される。
【0067】
次に、端末装置10は、s65の処理で復元された暗号データを復号してアーカイブデータを復元する(s66)。この処理においては、図8におけるs55の処理と同じ暗号化方式で暗号データを復号することによって、図8におけるs54の処理で作成されたアーカイブデータが復元される。
【0068】
そして、端末装置10は、s66の処理で復元されたアーカイブデータのアーカイブ化を解除して複数のデータファイルを復元する(s67)。この処理においては、s66の処理で復元されたアーカイブデータを伸張することによって、図8におけるs54の処理が行われる時点でパス名リストに登録されていたパス名の各データファイルが復元される。
【0069】
[6.要求応答処理]
端末装置10が実行する要求応答処理を図10に基づいて説明する。この要求応答処理は、端末装置10がネットワーク経由で自身宛のデータを受信した後に開始される。なお、以降、本要求応答処理を実行する端末装置10をバックアップ端末10とし、このバックアップ端末10に向けてデータを送信してきた端末装置10をマスター端末10として説明する。
【0070】
まず、バックアップ端末10は、受信したデータがアドレス要求データである場合(s71:YES)、バックアップ端末10自身のIPアドレスを特定可能なアドレス応答データを、マスター端末10に送信する(s72)。アドレス要求データは、図7におけるs41の処理でマスター端末10から送信されてくるものであって、アドレス応答データは、図7におけるs41の処理でマスター端末10が受信するものである。
【0071】
また、バックアップ端末10は、受信したデータが共用確認データである場合(s71:NO、s73:YES)、共用設定フラグにセットされている値をチェックする(s74)。共用確認データは、図7におけるs42の処理でマスター端末10から送信されてくるものである。また、共用設定フラグは、図2におけるs15の処理またはs16の処理で、「1」または「0」がセットされたものである。
【0072】
このs74の処理で、共用設定フラグに「1」がセットされている場合(s74:YES)、バックアップ端末10は、共用通知データをマスター端末10に送信する(s75)。この共用通知データは、空き容量が共用の記憶領域として設定されていることを通知するためのデータであって、バックアップ端末10自身のIPアドレスを特定可能なデータである。また、この共用通知データは、図7におけるs42の処理でマスター端末10が受信するものである。
【0073】
また、バックアップ端末10は、受信したデータが空き容量要求データである場合(s71:NO、s73:NO、s76:YES)、空き容量応答データをマスター端末10に送信する(s77)。空き容量要求データは、図8におけるs51の処理でマスター端末10から送信されてくるものである。また、空き容量応答データは、バックアップ端末10の備えるHD14の空き容量と、バックアップ端末10自身のIPアドレスを特定可能なデータである。また、この空き容量応答データは、図8におけるs52の処理で、マスター端末10が受信するものである。
【0074】
また、バックアップ端末10は、受信したデータがバックアップデータである場合(s71:NO、s73:NO、s76:NO、s78:YES)、このバックアップデータをHD14内に記憶する(s79)。バックアップデータは、図8におけるs58の処理でマスター端末10から送信されてくるものである。
【0075】
また、バックアップ端末10は、受信したデータが送信要求データである場合(s71:NO、s73:NO、s76:NO、s78:NO)、送信すべきバックアップデータを検索する(s80)。この処理においては、バックアップデータに付加されている識別データに基づいて、マスター端末10に送信するバックアップデータが検索される。なお、バックアップデータは、以前に本要求応答処理におけるs79の処理が実行された際に、HD14内に記憶されたものである。バックアップデータには、IPアドレスを識別可能な識別データが付加されている。この識別データは、図8におけるs58の処理で、マスター端末10としてバックアップデータを送信してきた端末装置10のIPアドレスである。また、送信要求データは、マスター端末10として送信要求データを送信してきた端末装置10のIPアドレスを特定可能である。そのため、バックアップ端末10は、HD14内に記憶されているバックアップデータの中から、識別データで識別されるIPアドレスが送信要求データで特定されるIPアドレスと一致するバックアップデータを、マスター端末10に送信するバックアップデータとして検索する。
【0076】
そして、バックアップ端末10は、s80の処理で検出されたバックアップデータをマスター端末10に送信する(s81)。このバックアップデータは、図9におけるs64の処理でマスター端末10が受信するものである。
こうして、s72の処理、s75の処理、s77の処理、s79の処理およびs81の処理のうちいずれかの処理を終えた後、または、s74の処理で共用設定フラグに「0」がセットされている場合(s74:NO)、本要求応答処理を終了する。
【0077】
[効果]
このように構成されたバックアップシステム1によれば、端末装置10によって 図8におけるs54の処理でデータファイルがアーカイブ化された後、s53の処理で作成されたデータテーブルに登録されている空き容量に応じて、アーカイブデータを分割したデータがバックアップデータとして作成される。そのため、アーカイブデータに相当するデータ量以上の空き容量を有する端末装置10がネットワーク上に存在しない場合であっても、アーカイブデータよりデータ量の小さい複数のバックアップデータを作成するといった操作を利用者が行う必要がない。よって、端末装置の記憶領域の一部を共用の記憶領域としただけの構成と比べて、容易にデータファイルのバックアップを取ることができる。
【0078】
特に、s54の処理でデータファイルがアーカイブ化された後、s56の処理でアーカイブデータが分割されるため、この分割されたデータのみから各データファイルを復元することができなくなる。これによって、端末装置10を操作する利用者に、この端末装置10により記憶されているバックアップデータの内容を知られることはなく、バックアップデータの秘匿性を高めることができる。
【0079】
また、図9におけるs63の処理で、端末装置10が、バックアップデータの送信を要求することによって、この端末装置10を識別可能な識別データの付加されているバックアップデータのみを間違いなく回収(受信)することができる。
【0080】
また、図8におけるs51の処理で、端末装置10が、アドレスリストに登録されている全てのIPアドレスの端末装置10に対して、HD14内の空き容量を問い合わせている。このアドレスリストは、空き容量が共用の記憶領域となっている端末装置10のIPアドレスが登録されているリストであるため、空き容量が共用の記憶領域となっている端末装置10にのみ問い合わせデータが送信されることになる。よって、ネットワークへの負荷を軽減することができる。また、上述した1から6の各処理を実行するアプリケーションソフトが組み込まれていない端末装置がネットワーク回線100に接続されている場合、これらの端末装置に問い合わせデータが送信されることがなくなるため、ネットワークへの負荷をより軽減することができる。
【0081】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されず、このほかにも様々な形態で実施することができる。
例えば、本実施形態においては、各端末装置10を特定するためにIPアドレスを利用しているものを例示したが、各端末装置10を特定するために端末装置10のMACアドレスを利用するように構成してもよい。この場合、本実施形態における「IPアドレス」との記載を「MACアドレス」と読み替えることとする。また、各端末装置10を特定するために利用されるデータとしては、IPアドレスやMACアドレスだけに限定されるものでなく、各端末装置10にあらかじめ割り当てられたコードなどを利用するように構成してもよい。
【0082】
また、本実施形態において、HD14の記憶領域全体に占める未使用領域のうちの所定の記憶領域をバックアップデータの記憶用の記憶領域として確保しておき、このバックアップ用の記憶領域に占める未使用領域を「空き容量」としてもよい。
【0083】
また、本実施形態においては、図8のバックアップデータ送信処理が、起動および終了タイミングフラグにセットされている値に基づいて開始されるように構成されたものを例示した。しかし、バックアップデータ送信処理が開始される条件としては、起動および終了タイミングフラグの値以外のものを利用してもよい。例えば、図2の共有設定処理において、共有設定ダイアログにスケジュールメニューを設け、このスケジュールメニューが選択された際に、日程(毎日、毎週、毎月)や時間を入力する操作を実行できるようにして、この入力されたスケジュールに従ってバックアップデータ送信処理が開始されるように構成すればよい。
【0084】
また、本実施形態においては、図8におけるs53の処理で、データテーブルに空き容量およびIPアドレスが登録され、このIPアドレスの端末装置10が、バックアップデータを送信すべき端末装置10として決定されるものを例示した。しかし、このs53の処理で、所定のしきい値以上となっている空き容量と、この空き容量に対応するIPアドレスとをデータテーブルに登録するように構成してもよい。また、多い順に所定数までの空き容量と、この空き容量に対応するIPアドレスとをデータテーブルに登録するように構成してもよい。この場合、図8におけるs52の処理で、多数の端末装置10から空き容量応答データを受信しても、多数のバックアップデータが作成されることがなくる。そのため、空き容量応答データの送信元である全ての端末装置10にバックアップデータを送信(s58の処理)する場合よりも、バックアップデータを送信する送信先の端末装置10が少なくて済み、ネットワークに対する付加を軽減させることができる。
【0085】
また、本実施形態においては、図8におけるs58の処理で、端末装置(マスター端末)10が、識別データの付加されたバックアップデータを送信するように構成されている。しかし、この処理で、マスター端末10が、識別データを付加することなく(s57の処理を行うことなく)、バックアップデータを送信するようにすることも考えられる。具体的には、まず、バックアップデータを受信したバックアップ端末10が、図10におけるs79の処理で、バックアップデータをデータ領域に含むパケットのヘッダ領域から送信元IPアドレスまたは送信元MACアドレスを抽出し、抽出した送信元IPアドレスまたは送信元MACアドレスに対応づけた状態でバックアップデータを記憶しておく。そして、バックアップ端末10が、図10におけるs80の処理でバックアップデータを検索する際、送信要求データで特定されるIPアドレスに対応するバックアップデータを検索するように構成すればよい。このように構成すれば、図9におけるs63の処理で、マスター端末10が、バックアップデータの送信を要求することによって、このますタータンます10に対応するバックアップデータのみを間違いなく回収(受信)することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バックアップシステムの全体構成を示す図
【図2】共用設定処理の処理手順を示すフローチャート
【図3】共用設定ダイアログを示す図
【図4】バックアップファイル選択処理の処理手順を示すフローチャート
【図5】バックアップファイル選択ダイアログを示す図
【図6】イベント設定画面を示す図
【図7】ネットワーク監視処理の処理手順を示すフローチャート
【図8】バックアップデータ送信処理の処理手順を示すフローチャート
【図9】データ復元処理の処理手順を示すフローチャート
【図10】要求応答処理の処理手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1・・・バックアップシステム、10・・・端末装置、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、15・・・ディスプレイ、16・・・キーボード、17・・・マウス、18・・・通信装置。
Claims (9)
- それぞれが記憶装置を利用してデータを記憶可能に構成された複数の端末装置と、該複数の端末装置間を結ぶネットワーク回線とを備えてなるネットワーク上で、前記複数の端末装置のうちいずれかの端末装置をマスター端末とし、該マスター端末を除く端末装置をバックアップ端末として、前記マスター端末により記憶されている記憶済データのバックアップデータを、前記バックアップ端末によって記憶させるバックアップシステムであって、
前記マスター端末が、当該マスター端末の起動時または終了時に、容量問い合わせ手段により、前記バックアップデータの記憶に利用する記憶領域の空き容量(記憶領域全体に占める未使用領域に相当するデータ量)を問い合わせるための問い合わせデータを前記端末装置に送信して、
前記問い合わせデータを受信した前記端末装置が、容量通知手段により、前記空き容量を通知するための通知データを前記マスター端末に送信して、
前記通知データを受信した前記マスター端末が、当該マスター端末の起動時または終了時に、端末決定手段によって、当該通知データにより通知された前記空き容量に基づき、前記記録済データにおける少なくとも一部データを記憶可能な空き容量を有する前記端末装置を前記バックアップ端末として決定し、データ送信手段により、該決定した前記バックアップ端末に前記記録済データにおけるその空き容量に応じたデータのバックアップデータを送信して、
該バックアップデータを受信した前記バックアップ端末である前記端末装置が、データ記憶手段により、当該受信した前記バックアップデータを記憶する
ことを特徴とするバックアップシステム。 - 前記通知データを受信した前記マスター端末が、前記端末決定手段によって、当該通知データにより通知された前記空き容量に基づいて前記複数の端末装置の中から2以上の前記端末装置を前記バックアップ端末として決定し、前記データ分割手段によって、該決定した前記バックアップ端末それぞれの前記空き容量の比率に合わせて前記記憶済データを分けて、該分けたデータのバックアップデータを前記データ送信手段により前記バックアップ端末それぞれに送信する
ことを特徴とする請求項2に記載のバックアップシステム。 - 前記記憶済データが複数のデータファイルからなり、
前記マスター端末が、データ結合手段により、前記複数のデータファイルを単一のデータに結合した後、前記データ分割手段により、該結合したデータを前記バックアップ端末の数と同じ数に分割し、前記データ送信手段により、該分割したデータのバックアップデータを前記バックアップ端末それぞれに送信する
ことを特徴とする請求項2に記載のバックアップシステム。 - 前記複数の端末装置それぞれが前記マスター端末として機能するように構成されており、
前記マスター端末が、前記データ送信手段により、該マスター端末とされた前記端末装置を識別可能な識別データを前記バックアップデータに付加した状態で該バックアップデータを前記バックアップ端末に送信して、
前記バックアップデータを受信した前記バックアップ端末が、前記データ記憶手段により、当該バックアップデータを記憶しておき、
前記マスター端末が、データ要求手段により、前記バックアップデータの送信を前記バックアップ端末に対して要求すると、
該要求を受けたバックアップ端末が、端末特定手段により、前記マスター端末として前記バックアップデータを要求してきた前記端末装置を特定し、データ返信手段により、該特定した前記端末装置を識別可能な前記識別データの付加されている前記バックアップデータを前記マスター端末に送信する
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のバックアップシステム。 - 前記複数の端末装置それぞれが前記マスター端末として機能するように構成されており、
前記バックアップデータを受信した前記バックアップ端末が、前記データ記憶手段により、前記マスター端末として当該バックアップデータを送信してきた前記端末装置に対応づけた状態で当該バックアップデータを記憶しておき、
前記マスター端末が、データ要求手段により、前記バックアップデータの送信を前記バックアップ端末に対して要求すると、
該要求を受けたバックアップ端末が、端末特定手段により、前記マスター端末として前記バックアップデータを要求してきた前記端末装置を特定し、データ返信手段により、該特定した前記端末装置に対応する前記バックアップデータを前記マスター端末に送信する
ことを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のバックアップシステム。 - 前記マスター端末は、タイミング設定手段により、ユーザの操作を受けて前記容量問い合わせ手段による問い合わせデータの送信タイミングを設定して、該設定された送信タイミングにて前記容量問い合わせ手段が前記問い合わせデータを送信する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のバックアップシステム。 - 前記マスター端末が、リスト作成手段によって、ネットワーク上を監視し、空き容量が共有の記憶領域となっている旨を通知すべく共有通知データを送信してきた前記端末装置のリストを作成しており、前記容量問い合わせ手段によって、該リストに登録されている前記端末装置に対して前記問い合わせデータを送信する
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のバックアップシステム。 - それぞれが記憶装置を利用してデータを記憶可能に構成された複数の端末装置と、該複数の端末装置間を結ぶネットワーク回線とを備えてなるネットワーク上で、前記複数の端末装置のうちいずれかの端末装置をマスター端末とし、該マスター端末を除く端末装置をバックアップ端末として、前記マスター端末により記憶されている記憶済データのバックアップデータを、前記バックアップ端末によって記憶させるバックアップシステムにおいて、
前記マスター端末とされる前記端末装置に、
当該マスター端末の起動時または終了時に前記バックアップデータの記憶に利用する記憶領域の空き容量(記憶領域全体に占める未使用領域に相当するデータ量)を問い合わせる手順と、
該手順による問い合わせに応じて前記端末装置から通知された前記空き容量に基づいて、前記記録済データにおける少なくとも一部データを記憶可能な空き容量を有する前記端末装置を前記バックアップ端末として決定する手順と、
該手順により決定された前記バックアップ端末それぞれに前記記録済データにおけるその空き容量に応じたデータのバックアップデータを送信する手順と、
を実行させるためのバックアップ用プログラム。 - それぞれが記憶装置を利用してデータを記憶可能に構成された複数の端末装置と、該複数の端末装置間を結ぶネットワーク回線とを備えてなるネットワーク上で、前記複数の端末装置のうちいずれかの端末装置をマスター端末とし、該マスター端末を除く端末装置をバックアップ端末として、前記マスター端末により記憶されている記憶済データのバックアップデータを、前記バックアップ端末によって記憶させるバックアップ方法であって、
前記マスター端末が、当該マスター端末の起動時または終了時に、前記バックアップデータの記憶に利用する記憶領域の空き容量(記憶領域全体に占める未使用領域に相当するデータ量)を問い合わせるための問い合わせデータを前記端末装置に送信して、
前記問い合わせデータを受信した前記端末装置が、前記空き容量を通知するための通知データを前記マスター端末に送信して、
前記通知データを受信した前記マスター端末が、当該マスター端末の起動時または終了時に、当該通知データにより通知された前記空き容量に基づいて、前記記録済データにおける少なくとも一部データを記憶可能な空き容量を有する前記端末装置を前記バックアップ端末として決定し、該決定した前記バックアップ端末それぞれに前記記録済データにおけるその空き容量に応じたデータのバックアップデータを送信して、
該バックアップデータを受信した前記バックアップ端末である前記端末装置が、当該受信した前記バックアップデータを記憶する
ことを特徴とするバックアップ方法。
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