JP4193823B2 - バルブ装置 - Google Patents
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Description
摺動部材の変位位置に応じて流路の開閉あるいは流量調整が可能なバルブ装置の一例を図1(a)を参照して説明する。図1(a)に示すバルブ装置は、コモンレール式燃料噴射装置のコモンレール(固定部材の一例)1に取り付けられて、コモンレール1の実レール圧を減圧調整する減圧弁11である。
この減圧弁11は、コモンレール1に締結(固定技術の一例)されるバルブボディ21に形成された摺動孔(摺動面の一例)28でプッシュロッド(摺動部材の一例)22を軸方向(摺動方向の一例)に摺動自在に支持するものであり、バネ手段41と電磁アクチュエータ(駆動手段の一例)42によってプッシュロッド22を図示下方(閉弁方向)に付勢し、プッシュロッド22の図示下端に設けられたボール(弁体)23をシート部材24の弁シート38に着座させることで、弁シート38内の流路口(流路の一例)37が閉塞される構造になっている。
そして、電磁アクチュエータ42によってプッシュロッド22に与えられる閉弁方向の力を弱めることで、ボール23が弁シート38から離座して、流路口37内の高圧燃料が低圧側に流れる構造になっている(例えば、特許文献1)。
バルブボディ21は、高圧燃料を蓄えるコモンレール1に強固に締結されるため、締結荷重によってバルブボディ21が歪む可能性がある。
また、コモンレール1が鋳造技術で製造されたり、高温の環境下で処理されて、コモンレール1に歪みが生じる場合がある。その場合、コモンレール1にバルブボディ21を強固に締結すると、コモンレール1の歪みによってバルブボディ21が歪む可能性がある。
なお、バルブボディ21の歪みを抑えるために、バルブボディ21の肉厚を大きくすることも考えられるが、減圧弁11の体格が大きくなるとともに、重量も重くなってしまう。
請求項1の手段を採用するバルブ装置は、摺動面が形成される摺動保持ガイドが、バルブボディとは別体に設けられる。そして、この摺動保持ガイドは、バルブボディとの間にクリアランスを形成する。
このため、固定部材にバルブボディを締結してバルブボディに歪みが生じたとしても、バルブボディの歪みがクリアランスで吸収され、摺動保持ガイドに伝わらなくなる。あるいは、例えバルブボディの歪みが摺動保持ガイドに伝わったとしても、摺動保持ガイドに伝わる歪みはクリアランスで吸収しきれない残りの歪みであり、摺動保持ガイドに伝わる歪みは小さく抑えられる。
このように、バルブボディに歪みが生じたとしても、クリアランスによって、バルブボディの歪みが摺動保持ガイドに伝わるのが抑えられて、摺動面の歪みが抑えられるため、摺動部材が摺動面でスムーズに摺動することができる。即ち、固定部材にバルブボディを締結してバルブボディに歪みが生じても、摺動部材の摺動不良の発生が抑えられる。
請求項2の手段を採用するバルブ装置のバルブボディは、筒形状を呈する筒部を有し、その筒部の外周面に固定部材と螺合するネジ部が設けられる。そして、クリアランスは、ネジ部の内径方向に設けられるものである。
これにより、固定部材にバルブボディを締結することによりネジ部の内側の筒部に歪みが生じても、その歪みがクリアランスによって摺動保持ガイドに伝わるのが防がれる。このため、摺動部材の摺動不良の発生が抑えられる。
請求項3の手段を採用するバルブ装置における摺動保持ガイドは、摺動部材を内周面で摺動自在に支持する筒形状を呈する。そして、クリアランスは、摺動面の外径方向に設けられるものである。
これにより、バルブボディに歪みが生じても、摺動部材の摺動不良の発生が抑えられる。
請求項4の手段を採用するバルブ装置は、コモンレール式燃料噴射装置において高圧燃料を蓄えるコモンレールに固定されて、コモンレールの実レール圧を減圧調整可能な減圧弁である。
このように、減圧弁に適用されることにより、コモンレールに固定されることなどで、バルブボディに歪みが生じても、減圧弁における摺動部材(例えば、プッシュロッド)の摺動不良の発生を防ぐことができる。
そして、このバルブ装置は、バルブボディとは別体でネジ部の内径部位に配置されて、摺動部材を摺動自在に支持する摺動面が形成された摺動保持ガイドを備え、この摺動保持ガイドは、ネジ部の軸方向範囲内で、且つその内径範囲内においてバルブボディとの間にクリアランスを形成する。
コモンレール式燃料噴射装置を図2を参照して説明する。
図2に示すコモンレール式燃料噴射装置は、4気筒のエンジン(例えばディーゼルエンジン:図示しない)に燃料噴射を行う噴射システムであり、コモンレール1、インジェクタ2、サプライポンプ3、制御装置4等から構成されている。この制御装置4は、ECU(エンジン制御ユニット)4aとEDU(駆動ユニット)4bから構成されるものであり、図2ではECU4aとEDU4bを別搭載する例を示すが、1つのケース内にECU4aとEDU4bを配置するものであっても良い。
この減圧弁11の詳細は後述する。
また、サプライポンプ3には、高圧ポンプに吸引される燃料の量を調整するSCV(吸入調量弁)12が搭載されており、このSCV12が制御装置4によって調整されることにより、コモンレール1に蓄圧される実レール圧PCiが調整される。
なお、ECU4aに接続されるセンサ類には、コモンレール1に蓄圧された実レール圧PCiを検出レール圧PCkとして検出するレール圧センサ13の他に、アクセル開度を検出するアクセルセンサ、エンジン回転数を検出する回転数センサ、エンジンの冷却水温度を検出する水温センサ、インジェクタ2に供給される燃料の温度を検出する燃料温度センサ、およびその他のセンサ類がある。
ECU4aは、インジェクタ2の制御プログラムとして、燃料の噴射毎に、ROMに記憶されたプログラムと、RAMに読み込まれたセンサ類の信号(車両の運転状態)とに基づいて、噴射形態を決定する「噴射形態決定手段」、各噴射毎の目標噴射量を算出する「目標噴射量算出手段」、各噴射毎の噴射開始時期を算出する「目標噴射時期算出手段」を備える。
「噴射形態決定手段」は、現運転状態に応じたインジェクタ2の噴射形態(単噴射、マルチ噴射など)の決定を行う制御プログラムである。
「目標噴射量算出手段」は、現運転状態に応じた目標噴射量を求め、この目標噴射量を得るための指令インジェクタ駆動時間を求める制御プログラムである。
「目標噴射時期算出手段」は、現運転状態に応じた目標噴射時期を求め、この目標噴射時期に噴射を開始させるための噴射指令タイミングを求める制御プログラムである。
ECU4aは、コモンレール1に蓄圧される実レール圧PCiの制御プログラムとして、ROMに記憶されたプログラムと、RAMに読み込まれたセンサ類の信号(車両の運転状態)とに基づいて目標レール圧PC0を算出する「目標レール圧算出手段」、算出された目標レール圧PC0に基づいてSCV12の通電量を制御する「SCV制御手段」、目標レール圧PC0に基づいて減圧弁11の通電量を算出する「減圧弁制御手段」を備える。
「目標レール圧算出手段」は、現運転状態に応じてマップあるいは計算式等を用いて目標レール圧PC0を求めるプログラムである。
「SCV制御手段」は、SCV12に与える通電量を算出するものであり、レール圧センサ13で読み取られる検出レール圧PCkが目標レール圧PC0となるSCV開度を算出し、そのSCV開度がSCV12で得られるように、SCV駆動回路に開弁信号(例えば、PWM信号)を発生させる制御プログラムである。
一方、「流量フィードバック制御」は、レール圧センサ13で読み取られる検出レール圧PCkが目標レール圧PC0となる減圧弁開度を算出し、その減圧弁開度が減圧弁11で得られる通電量を算出し、その通電量が減圧弁11に与えられるように、EDU4bに設けられた減圧弁駆動回路に開弁圧設定信号(例えば、PWM信号)を発生させる制御プログラムである。
「開弁圧オープン制御」と「流量フィードバック制御」のどちらが用いられるものであっても良い。
次に、従来構造の減圧弁11を図1(a)を参照して説明する。
減圧弁11は、バルブボディ21、プッシュロッド(摺動部材の一例)22、ボール23、シート部材24および駆動手段25で構成される。
バルブボディ21は、コモンレール(固定部材の一例)1の端部に締結されるものであり、コモンレール1の端部からコモンレール1の内部にネジ込まれる小径筒(筒部の一例)26と、駆動手段25が内蔵される大径筒27とに大別され、中心部にはプッシュロッド22を図中上下方向(以下、軸方向)に摺動自在に支持する摺動孔(摺動面の一例)28が形成されている。
小径筒26の先端側で、摺動孔28の図示下側には、大径穴31より小径の小径穴32が軸方向に形成されている。この小径穴32も、バルブボディ21(小径筒26)と同芯の円筒穴であり、シート部材24に形成された流路口37(後述する)を通過した燃料が流入する。この小径筒26から径方向に形成された径方向穴33は、コモンレール1に形成されて、リリーフ配管9が接続される配管ジョイント1b内の低圧通路1cと連通するものであり、小径穴32内に流入した燃料は、径方向穴33→低圧通路1cを介してリリーフ配管9に導かれる。
シート部材24の図示上側で、流路口37の周囲には、ボール23が着座することで、流路口37を閉塞するテーパ形状の弁シート38が形成されている。そして、ボール23が弁シート38から離座することで、流路口37が開かれて、蓄圧室1dの高圧燃料が流路口37→小径穴32→径方向穴33→低圧通路1cを介してリリーフ配管9に導かれる。
バルブボディ21をコモンレール1に強固に締結することで、シート部材24がコモンレール1に設けられた断面が台形形状の環状突起部に強く押し付けられて、流路口37を経由せずに、直接シート部材24とコモンレール1の隙間から燃料が低圧通路1cに流れるのを防止する。
なお、シート部材24とバルブボディ21との軸方向間に配置された符号39は、リング円盤形状を呈した調整シムであり、弁可動部のプッシュロッド22とボール23のリフト量を調整するものである。
バネ手段41は、圧縮コイルバネであり、プッシュロッド22の図示上部に固定されたアーマチャ43と、大径筒27の上部に組み付けられるアッパーボディ44との間で圧縮された状態で配置され、アーマチャ43を閉弁方向に付勢することで、プッシュロッド22を介してボール23に閉弁方向の付勢力を与える。
なお、大径筒27の図示上部には、駆動手段25が組み入れられる駆動部挿入穴45が軸方向に形成されている。この駆動部挿入穴45は、バルブボディ21(大径筒27)と同芯の円筒穴であり、その内部に、各構成部品を組み付けた後、バルブボディ21の図示上端部をカシメることで、アッパーボディ44がバルブボディ21に固定される。
アーマチャ43は、プッシュロッド22の図示上部に固定された略円盤形状を呈する磁性部材(例えば、鉄などの強磁性材料)であり、バルブボディ21とアッパーボディ44との間の空間(アーマチャ収容室48)内において、軸方向に所定量移動可能に配置されている。
ソレノイド46は、アーマチャ43を軸方向に磁気吸引することで、プッシュロッド22に与えられる軸方向の変位力を可変するものである。具体的に、この図1に示すソレノイド46は、アーマチャ43の図示下部のバルブボディ21内に装着されて、通電量に応じてアーマチャ43を閉弁方向に磁気吸引するものである。
即ち、図1に示す減圧弁11は、ソレノイド46に与えられる通電量が少ないと閉弁方向の付勢力が弱まり減圧弁11の開弁圧が低く設定され、逆に、ソレノイド46に与えられる通電量が多いと閉弁方向の付勢力が強まり開弁圧が高く設定されるタイプである。
なお、図1に示す減圧弁11とは逆に、ソレノイド46に与えられる通電量が多くなるに従い、閉弁方向の付勢力が弱まるタイプの減圧弁11を用いても良い。
次に、減圧弁11を開弁圧オープン制御により制御した場合の作動例を示す。
コモンレール1内の実レール圧PCiが、ECU4aにより設定された減圧弁11の開弁圧(目標レール圧PC0)より上昇すると、駆動手段25がボール23を着座させる閉弁力(バネ手段41+電磁アクチュエータ42の磁気吸引力)より、流路口37を介してボール23が受ける開弁力が勝り、ボール23が弁シート38より離座する。すると、コモンレール1内の燃料が流路口37→小径穴32→径方向穴33を介してリリーフ配管9を通り、燃料タンク8内へ戻される。このように、コモンレール1内の燃料が減圧弁11を介して排出されることで実レール圧PCiが下がる。
そして、コモンレール1内の実レール圧PCiが減圧弁11の開弁圧(目標レール圧PC0)まで下がると、駆動手段25がボール23を着座させる閉弁力が、流路口37を介してボール23が受ける開弁力より勝り、ボール23が弁シート38に着座する。この結果、実レール圧PCiが減圧弁11の開弁圧(目標レール圧PC0)に保たれる。
目標レール圧PC0が上昇する場合、オープン制御によって減圧弁11の通電量が増加し、減圧弁11の閉弁力が高められることで、減圧弁11の開弁圧が上昇した目標レール圧PC0に変更される。この時、目標レール圧PC0の上昇に伴ってSCV12の開度が大きく制御されてサプライポンプ(高圧ポンプ)3の吐出量も増加される。
目標レール圧PC0が下降する場合、オープン制御によって減圧弁11の通電量が減少し、減圧弁11の閉弁力が下げられることで、減圧弁11の開弁圧が下降した目標レール圧PC0に変更される。この時、目標レール圧PC0の下降に伴ってSCV12の開度が小さく制御されてサプライポンプ(高圧ポンプ)3の吐出量も減少される。
目標レール圧PC0の下降直後は、実レール圧PCiが開弁圧(目標レール圧PC0)より高いため、減圧弁11が直ぐさま自己開弁してコモンレール1内の圧力を目標レール圧PC0まで素早く下げる。
そして、実レール圧PCiが、目標レール圧PC0まで下がると減圧弁11が直ぐさま自己閉弁する。
実施例1の特徴を、先ず「実施例1の背景」を説明し、その後で「実施例1の解決技術」を説明する。
(実施例1の背景)
従来構造の減圧弁11には、次の2つの問題点があった。
減圧弁11は、小径筒26(バルブボディ21)の外周面に設けた雄ネジ(固定部の一例)34を、コモンレール1の雌ネジ1aに強固に締結することで、コモンレール1に固定されるものであるため、締結荷重(軸方向に圧縮される荷重)によってバルブボディ21が歪む可能性がある。
また、コモンレール1が鋳造技術で製造されたり、高温の環境下で処理されて、コモンレール1に歪みが生じる場合がある。このため、コモンレール1にバルブボディ21を強固に締結すると、コモンレール1の歪みによってバルブボディ21が歪む可能性がある。 このように、バルブボディ21が歪むと、バルブボディ21に直接形成した摺動孔28に歪みが生じ、プッシュロッド22が摺動孔28に干渉して、プッシュロッド22の摺動不良が発生する可能性がある。
アーマチャ43が図示上下方向に変位すると、アーマチャ収容室48の容積が変化する。このため、アーマチャ収容室48は、アーマチャ収容室48の外部と呼吸通路を介して連通される。
従来構造の減圧弁11は、プッシュロッド22と摺動孔28の摺動クリアランスAを介してアーマチャ収容室48が小径穴32内(低圧側)と連通する構造になっている。摺動クリアランスAは、プッシュロッド22の軸ズレを防ぐために狭く且つ軸方向に長いものであるため、摺動クリアランスAを通過する流体(燃料)の流通抵抗が大きいものとなる。このため、アーマチャ収容室48の呼吸(容積変動)が妨げられる結果となり、アーマチャ43およびプッシュロッド22の可動性(応答性)を阻害する。
上記2つの問題点を解決する技術を、図1(b)を参照して説明する。なお、以下では、減圧弁11において不具合を解決する相違点のみを説明するものであり、他の部分は上述した従来構造の減圧弁11と同じ構成のものである。
従来構造の減圧弁11は、コモンレール1に締結されて歪みが生じる可能性のあるバルブボディ21に摺動孔28が直接形成されるものであった。
これに対し、実施例1の減圧弁11は、コモンレール1に締結されて歪みが生じる可能性のあるバルブボディ21とは別体で、プッシュロッド(摺動部材の一例)22を摺動自在に支持する摺動孔(摺動面の一例)28が形成された摺動保持ガイド51を備える。この摺動保持ガイド51は、筒形状を呈するものであり、少なくとも摺動孔28の外径方向において、バルブボディ21との間にクリアランスCが設けられるものである。
また、クリアランスCは、小径筒(筒部の一例)26の外周面に設けられたコモンレール(固定部材の一例)1に固定される雄ネジ(固定部の一例)34の内径方向に設けられるものである。
バルブボディ21は、内部に軸方向に沿うガイド挿入穴52が形成されている。このガイド挿入穴52は、バルブボディ21の軸心と同芯の円筒形状の穴である。なお、バルブボディ21の図示下端には、従来構造の減圧弁11と同様の大径穴31が形成されている。
摺動保持ガイド51の下端の外周には、大径穴31の内部に挿入され、外径寸法が大径穴31の内径寸法に一致する円筒形状のセンタリング外筒53が形成されている。このセンタリング外筒53の軸心は、摺動保持ガイド51の軸心と一致する。そして、センタリング外筒53が大径穴31の内周面に組み入れられることで、摺動保持ガイド51がバルブボディ21(小径筒26)にセンタリングされる。
ガイド挿入穴52の内周に挿入される摺動保持ガイド51の外径寸法は、ガイド挿入穴52の内径寸法より小径に設けられており、ガイド挿入穴52の内周面と摺動保持ガイド51の外周面との間に、上述したクリアランスCが形成される。
即ち、シート部材24のセンタリング内筒55を、摺動保持ガイド51の小径穴32の内周面に組み入れることで、摺動孔28の軸心と、弁シート38の軸心のセンタリングが成される。
そして、バルブボディ21に、摺動保持ガイド51、調整シム39、シート部材24を組付けた後、バルブボディ21の図示下端を軸方向内側にカシメることで、摺動保持ガイド51、調整シム39、シート部材24がバルブボディ21に固定される。
なお、摺動保持ガイド51は、図示下端のセンタリング外筒53のみでバルブボディ21に固定されるものであり、他の部分(ガイド挿入穴52の内周に挿入される部分)は、バルブボディ21とはクリアランスCを介して、接触しないように設けられている。
実施例1の減圧弁11は、上述したように、摺動保持ガイド51がバルブボディ21とは別体に設けられ、固定部である雄ネジ34の内側の小径筒26と摺動保持ガイド51の間には、クリアランスCが設けられる。
このため、コモンレール1への締結により、雄ネジ34の内側の小径筒26に歪みが生じたとしても、小径筒26の歪みがクリアランスCで吸収され、歪みは摺動孔28に伝わらない。この結果、プッシュロッド22が摺動孔28内でスムーズに摺動することができ、プッシュロッド22の摺動不良が発生しない。即ち、バルブボディ21の歪みを抑えるために、バルブボディ21の肉厚を大きくする必要がなく、減圧弁11の体格や重量が大きくなる不具合がない。
また、クリアランスCは、低圧側において径方向穴33および連通通路54と連通し、アーマチャ収容室48の呼吸通路として用いられる。クリアランスCは、上述したように、バルブボディ21に生じる歪みを吸収するものであり、且つクリアランスCの径が摺動クリアランスAの径より大きいため、クリアランスCによる通路面積は、摺動クリアランスAによる通路面積より大きい。このため、クリアランスCの流路抵抗が小さくなり、呼吸通路の流速が速くなるため、アーマチャ43の変位に応じて生じるアーマチャ収容室48の呼吸(容積変動)が容易になる。この結果、アーマチャ43およびプッシュロッド22の可動性(応答性)が向上し、応答性の速い減圧弁11を提供することができる。
これに対し、この実施例2では、シート部材24を、摺動保持ガイド51にセンタリングされた状態で、摺動保持ガイド51と一体に設けたものである。即ち、摺動保持ガイド51とシート部材24を一体に設けて、摺動孔28と弁シート38のセンタリングをするものである。
このように設けられることで、実施例1と同様の効果を得ることができる。
また、部品点数が少なくなるため、製造コストを抑えることが可能になる。
上記の実施例では、駆動手段25の一例として電磁アクチュエータ42を用いる例を示したが、バネ手段41による付勢力をステップモータの回転量で調整したり、ピエゾアクチュエータで調整するなど、他のアクチュエータを用いても良い。
上記の実施例では、開弁圧や流体流量を調整するバルブ装置(実施例では減圧弁11)に本発明を適用する例を示したが、開弁と閉弁が制御されるバルブ装置に本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、摺動保持ガイド51が摺動部材(実施例ではプッシュロッド22)を軸方向に摺動自在に支持するものであったが、摺動保持ガイド51が摺動部材を回転方向に摺動自在に支持するものであっても良い。即ち、摺動部材がロータリバルブなどの回転体であっても良い。
11 減圧弁(バルブ装置)
21 バルブボディ
22 プッシュロッド(摺動部材)
25 駆動手段
26 小径筒(筒部)
28 摺動孔(摺動面)
34 雄ネジ
37 流路口(流路)
51 摺動保持ガイド
C クリアランス
Claims (4)
- 固定部材に螺合するネジ部を有するバルブボディと、このバルブボディ内で摺動自在に支持される摺動部材と、この摺動部材に摺動方向の変位力を与える駆動手段とを備え、
前記摺動部材の変位位置に応じて流路の開閉あるいは前記流路を通過する流体の流量調整が可能なバルブ装置において、
このバルブ装置は、前記バルブボディとは別体で前記ネジ部の内径部位に配置されて、前記摺動部材を摺動自在に支持する摺動面が形成された摺動保持ガイドを備え、
この摺動保持ガイドは、前記ネジ部の軸方向範囲内で、且つその内径範囲内において前記バルブボディとの間にクリアランスを形成することを特徴とするバルブ装置。 - 請求項1に記載のバルブ装置において、
前記バルブボディは、筒形状を呈する筒部を有し、その筒部の外周面に前記固定部材と螺合するネジ部が設けられるものであり、
前記クリアランスは、前記ネジ部の内径方向に設けられることを特徴とするバルブ装置。 - 請求項1または請求項2に記載のバルブ装置において、
前記摺動保持ガイドは、前記摺動部材を内周面で摺動自在に支持する筒形状を呈し、
前記クリアランスは、前記摺動面の外径方向に設けられることを特徴とするバルブ装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のバルブ装置において、
このバルブ装置は、コモンレール式燃料噴射装置において高圧燃料を蓄えるコモンレールに固定されて、当該コモンレールの実レール圧を減圧調整可能な減圧弁であることを特徴とするバルブ装置。
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