JP4190789B2 - コンピュータシステムにおけるpci拡張カードの自動隠蔽方法、およびそのシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のオペレーティングシステム(以下、OSと略す。例えば、WindowsやLINUX等が代表例として挙げられる。)を起動することが可能なコンピュータシステムに関するものである。さらに詳細には、起動するOSのサポート対象外の不要なPCI(Peripheral Component Interconnect)拡張カードを自動的に隠蔽するコンピュータシステムに関するものである。
【0002】
ここで、PCI拡張カードとは、PCI標準仕様によって定められている拡張カードであり、各種HW(Hard Ware)ベンダによって製造・提供され、コンピュータシステムのI/O機能を拡張するためのカード状の形体をなした周辺装置のことである。なお、PCI拡張カードは、システム内に設けられたPCI拡張カード搭載スロット(以下、PCI拡張スロットと略す)に搭載して利用する。PCI拡張カードの例としては、ストレージ用のカード(SCSI(Small Computer Standard Interface)やFibre Channelのインターフェースとして用いられるカード)や、ネットワーク用のカード(FDDI(Fiber Distributed Data Interface)やEthernetのインターフェースとして用いられるカード)等が挙げられる。
【0003】
【従来の技術】
通常、OSがサポートするPCI拡張カードの種類はOS毎に異なるため、コンピュータシステムでは、起動するOSのサポート対象外のPCI拡張カードが搭載されている場合には、何らかの不具合が発生する可能性がある。
【0004】
そのため、コンピュータシステムでは、起動するOSのサポート対象外のPCI拡張カードが搭載されていない状態で、そのOSを起動する必要がある。
【0005】
昨今のコンピュータシステムの運用形態としては、1つのコンピュータシステム上で複数の異なる種類のOSを各々個別に起動し、各々のOSを業務で活用する形態がある。その一例として、コンピュータシステムに処理を行わせる業務内容が昼夜間で異なる場合(例えば、昼間はオンライン業務の処理、夜間はバッチ処理等)などが挙げられる。そのような場合には、適宜、業務内容に最適な機能・性能をもつOSに切り替えてコンピュータシステムの運用を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のコンピュータシステムでは、上記のような形態でコンピュータシステムを運用する場合、OSを切り替える度に、オペレータが手作業により、そのOSのサポート対象外のPCI拡張カードがコンピュータシステム内に搭載されているか否かを調べ、搭載されている場合には該当するPCI拡張カードを物理的にコンピュータシステムから取り外す作業を行う必要があった。この作業は、コンピュータシステムが大規模になるほど手間が増大し、人的なミスも発生しやすくなるため、保守性、運用性の点で問題となっていた。
【0007】
本発明の目的は、起動OSのサポート対象外のPCI拡張カードがコンピュータシステム内に搭載されている場合に、そのPCI拡張カードを自動的に隠蔽することができるコンピュータシステムにおけるPCI拡張カードの自動隠蔽方法、およびそのシステムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のコンピュータシステムにおけるPCI拡張カードの自動隠蔽方法は、
I/O機能の拡張にPCI拡張カードを利用し、複数のOSを起動することが可能なコンピュータシステムにおけるPCI拡張カードの自動隠蔽方法であって、
前記複数のOSの各々がサポートするPCI拡張カードの種類を識別するための識別情報をサポートカード情報DBとして予め格納する第1のステップと、
システム起動時に、前記PCI拡張カードが搭載されている全てのPCI拡張スロットの電源をONに制御するとともに、前記PCI拡張カードが搭載されている全てのPCI拡張スロット毎に当該PCI拡張スロットに搭載されている前記PCI拡張カードの前記識別情報を格納したテーブルを作成する第2のステップと、
今回のシステム起動時の隠蔽処理前の前記テーブルを格納する第3のステップと、
前回のシステム起動時の起動OSの設定値および前記隠蔽処理前の前記テーブルと、今回のシステム起動時の前記起動OSの設定値および前記隠蔽処理前の前記テーブルとを比較する第4のステップと、
前記第4のステップにおける比較の結果、前回のシステム起動時から前記起動OSの設定値および前記隠蔽処理前の前記テーブルの両方に変更がない場合にのみ、前回のシステム起動時の前記隠蔽処理後の前記テーブルを復元する復元処理を行う第5のステップと、
前記第4のステップにおける比較の結果、前記起動OSの設定値および前記隠蔽処理前の前記テーブルのいずれかに変更がある場合にのみ、前記サポートカード情報DBを参照して前記起動OSとして指定されたOSのサポート対象外の前記PCI拡張カードの前記識別情報が前記テーブル内に存在するか否か検索し、存在する場合に、前記起動OSのサポート対象外の前記PCI拡張カードが搭載されている前記PCI拡張スロットのエントリを前記テーブルから削除する前記隠蔽処理を行う第6のステップと、
今回のシステム起動時の前記隠蔽処理後の前記テーブルを格納するとともに、今回のシステム起動時の前記起動OSの設定値を格納する第7のステップと、
前記第5のステップで前記復元処理が行われた場合に、前記復元処理後の前記テーブルに基づいて、当該テーブルからエントリが削除されている前記PCI拡張スロットの電源をOFFに制御し、前記第6のステップで前記隠蔽処理が行われた場合に、前記隠蔽処理後の前記テーブルに基づいて、当該テーブルからエントリが削除されている前記PCI拡張スロットの電源をOFFに制御する第8のステップと
を有することを特徴とするものである。
【0012】
上記目的を達成するために本発明のコンピュータシステムは、
I/O機能の拡張にPCI拡張カードを利用し、複数のOSを起動することが可能なコンピュータシステムであって、
起動OSが指定される端末と、
前記PCI拡張カードを搭載するPCI拡張スロットと、
前記複数のOSの各々がサポートするPCI拡張カードの種類を識別するための識別情報をサポートカード情報DBとして予め格納する記憶手段と、
システム起動時に、前記PCI拡張カードが搭載されている全ての前記PCI拡張スロット毎に当該PCI拡張スロットに搭載されている前記PCI拡張カードの前記識別情報を格納したテーブルを作成するとともに、前記サポートカード情報DBを参照して前記端末で指定された前記起動OSのサポート対象外のPCI拡張カードの識別情報が前記テーブル内に存在するか否か検索し、存在する場合に、前記起動OSのサポート対象外の前記PCI拡張カードが搭載されている前記PCI拡張スロットのエントリを前記テーブルから削除する隠蔽処理を行う演算手段と、
システム起動時に前記PCI拡張カードが搭載されている全ての前記PCI拡張スロットの電源をONに制御した後、前記隠蔽処理終了後の前記テーブルに基づいて、当該テーブルからエントリが削除されている前記PCI拡張スロットの電源をOFFに制御するPCI拡張スロット電源制御手段とを有するコンピュータシステムにおいて、
前記記憶手段は、前回のシステム起動時の前記起動OSの設定値、前回のシステム起動時の前記隠蔽処理前の前記テーブル、および、前回のシステム起動時の前記隠蔽処理後の前記テーブルを格納する前回起動時情報記録手段を有し、
前記演算手段は、前回のシステム起動時の前記起動OSの設定値および前記隠蔽処理前の前記テーブルと、今回のシステム起動時の前記起動OSの設定値および前記隠蔽処理前の前記テーブルとを比較し、前回のシステム起動時から前記起動OSの設定値および前記隠蔽処理前の前記テーブルの両方に変更がない場合に、前回のシステム起動時の前記隠蔽処理後の前記テーブルを復元する復元処理を行い、前回のシステム起動時から前記起動OSの設定値および前記隠蔽処理前の前記テーブルのいずれかに変更がある場合に前記隠蔽処理を行い、
前記PCI拡張スロット電源制御手段は、前記演算手段にて前記復元処理が行われた場合に、前記復元処理後の前記テーブルに基づいて、当該テーブルからエントリが削除されている前記PCI拡張スロットの電源をOFFに制御し、前記演算手段にて前記隠蔽処理が行われた場合に、前記隠蔽処理後の前記テーブルに基づいて、当該テーブルからエントリが削除されている前記PCI拡張スロットの電源をOFFに制御することを特徴とするものである。
【0015】
(作用)
上記のように構成された本発明においては、複数のOSの各々がサポートするPCI拡張カードの種類を識別するための識別情報に基づいて、コンピュータシステム内に搭載されているPCI拡張カードの中から、起動OSのサポート対象外のPCI拡張カードを特定し、特定したPCI拡張カードの電源をOFFに制御することとしたため、起動OSのサポート対象外のPCI拡張カードを自動的に隠蔽することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、本発明のコンピュータシステムの概要を示す図である。
【0018】
図1に示すように本発明のコンピュータシステム100は、起動OS指定部210を具備する入出力装置200と、BIOS(Basic Input/Output System)310を具備する演算装置300と、OSサポートカード識別情報格納部410を具備する記憶装置400と、PCI拡張カード電源制御部510およびPCI拡張カード5201〜520nを具備する周辺系装置500とを有している。
【0019】
起動OS指定部210は、コンピュータシステム100上で起動する起動OSの種類・リビジョンを指定するために、オペレータが操作、入力を行うためのユーザインタフェースである。
【0020】
OSサポートカード識別情報格納部410は、コンピュータシステム100上で起動可能な各OS(リビジョン毎)がサポートするPCI拡張カードの種類を識別するための識別情報が格納されているデータベース(以降、DBと略す)である。
【0021】
PCI拡張カード電源制御部510は、各PCI拡張カード5201〜520nが搭載されているPCI拡張スロット(不図示)の電源を個別にON/OFFすることによって、各PCI拡張カード5201〜520nへの電源の供給を制御する。
【0022】
BIOS310は、コンピュータシステム100の各種初期設定・診断等を行うために演算装置300上で実行されるFW(Firm Ware)であり、隠蔽カード決定部311を有している。
【0023】
隠蔽カード決定部311は、コンピュータシステム100内に搭載されている、起動OSのサポート対象外の不要なPCI拡張カード、およびそのPCI拡張カードが搭載されているPCI拡張スロットを特定する。
【0024】
具体的には、隠蔽カード決定部311は、OSサポートカード識別情報格納部410を参照して、起動OS指定部210で指定された起動OSのサポート対象のPCI拡張カードの種類を認識する。そして、コンピュータシステム100内に搭載されているPCI拡張カードの中から、起動OSのサポート対象外のPCI拡張カード、およびそのPCI拡張カードが搭載されているPCI拡張スロットを特定する。
【0025】
図1に示したコンピュータシステム100においては、隠蔽カード決定部311が、OSサポートカード識別情報格納部410を参照して、コンピュータシステム100内に搭載されているPCI拡張カード5201〜520nの中から、起動OS指定部210で指定された起動OSのサポート対象外のPCI拡張カードを特定する。そして、PCI拡張カード電源制御部510が、隠蔽カード決定部311で特定されたPCI拡張カードの電源をOFFに制御する。
【0026】
それにより、起動OSのサポート対象外の不要なPCI拡張カードを、物理的に取り外すことなく、自動的に隠蔽することが可能となる。
【0027】
【実施例】
以下に、図1に示した各構成要素(起動OS指定部210、OSサポートカード識別情報格納部410、PCI拡張カード電源制御部510、隠蔽カード決定部311)を具体化したコンピュータシステムの実施例について説明する。
【0028】
(第1の実施例)
図2は、本発明の第1の実施例によるコンピュータシステムを示す図である。
【0029】
図2に示すように本発明の第1の実施例によるコンピュータシステムは、CPU1と、主記憶装置2と、PCIバス3と、PCIバスブリッジ4と、不揮発性メモリであるフラッシュROM5と、PCI拡張カード71〜7nを各々搭載したPCI拡張スロット61〜6nとを有している。
【0030】
CPU1は、システム起動時にはBIOS11が動作してOS起動に必要な環境を構築する処理を行い、BIOS11による処理終了後はOS12が動作する。
【0031】
主記憶装置2は、システムの情報(CPU命令列、演算データ等)を保持・格納する。例えば、主記憶装置2は、システム内に搭載されているPCI拡張カード71〜7nの搭載位置(PCI拡張スロット61〜6nの番号)およびその識別情報を、カード種類・搭載スロット情報テーブル21(図3参照)として保持・格納している。
【0032】
PCIバスブリッジ4は、CPU1および主記憶装置2とPCIバス3とを接続するためのバスブリッジである。
【0033】
また、PCIバスブリッジ4は、各PCI拡張スロット61〜6nの電源のON/OFFを制御することが可能なPCI拡張スロット電源制御部41と、PCI拡張スロット電源制御部41を制御するためのデータが設定される制御レジスタ42とを有している。
【0034】
フラッシュROM5は、BIOS11のBIOSコードを格納するBIOSコード格納領域51と、起動OSの種類・リビジョンの設定値を格納する起動OS設定値情報格納領域52と、システムが起動可能なOSのサポート対象のPCI拡張カードの種類を識別するための識別情報を格納するサポートカード情報DB53とを有している。
【0035】
PCI拡張カード71〜7nは、PCI標準仕様によって定められている任意のPCI拡張カードを利用可能であるが、本実施例では、PCI拡張カード71〜7nが図2に示した下記のようなカードであるものとする。
【0036】
PCI拡張カード71は、BIOS11の起動画面の表示、BIOS11の各種設定を行うためのBIOSセットアップ画面の表示・操作、およびOS12の動作画面の表示・操作を行う操作端末8を接続するためのVIDEOカード(OS#A、OS#Bの両者にサポートされたデバイス)である。
【0037】
PCI拡張カード72は、OS#Aが格納されたOS#A起動ディスク9を接続するためのOS#A起動デバイス(OS#Aにのみサポートされたデバイス)である。
【0038】
PCI拡張カード73は、OS#Bが格納されたOS#B起動ディスク10を接続するためのOS#B起動デバイス(OS#Bにのみサポートされたデバイス)である。
【0039】
PCI拡張カード7nは、OS#A、OS#Bの両者にサポートされたデバイスである。
【0040】
本実施例では、図1に示した各構成要素(起動OS指定部210、OSサポートカード識別情報格納部410、PCI拡張カード電源制御部510、隠蔽カード決定部311)は、図2の次の部分にそれぞれ対応している。
【0041】
起動OS指定部210(図1参照)は、操作端末8上でBIOS11の各種設定を行うためのユーザインタフェースであるBIOSセットアップ部(不図示)に、起動OSを指定することができる機能を持たせることで実現する。なお、本実施例では、オペレータは、BIOSセットアップ部が操作端末8に表示する上記のBIOSセットアップ画面上で起動OSを指定するものとする。
【0042】
OSサポートカード識別情報格納部410(図1参照)は、フラッシュROM5上に設けられたサポートカード情報DB53に対応する。
【0043】
PCI拡張カード電源制御部510(図1参照)は、PCIバスブリッジ4に設けられたPCI拡張スロット電源制御部41に対応する。
【0044】
隠蔽カード決定部311(図1参照)は、CPU1上で実行されるBIOS11の動作に対応する。
【0045】
なお、本実施例は、あくまで図1に示した各構成要素を具体化した一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図2では、図1のOSサポートカード識別情報格納部410に対応する機能をフラッシュROM5上という物理的な装置に固定して設けているが、その機能と同様の機能を実現することができれば、他の方法(例えば、システム内に専用の記憶領域に設ける等)でその機能を実現することとしても良い。
【0046】
図3は、図2に示したコンピュータシステムにおけるサポートカード情報DB53、カード種類・搭載スロット情報テーブル21、およびBIOSセットアップ画面の一例を示す図である。なお、以下の記載では、図3に示したBIOSセットアップ画面のイメージ例を起動OS指定メニュー81と呼ぶこととする。
【0047】
図3の起動OS指定メニュー81には、システムが起動可能な各OSの名称・リビジョンが一覧表示される。オペレータは、この一覧の中から、起動するOSの名称とリビジョンを選択することで、次回起動するOSの種類とリビジョンを指定する。図3の例では、《》の付いているOS#A(リビジョン1.0)が選択されていることを示している。なお、システムを初めて起動する際の起動OSの初期値は、起動OS指定メニュー81上で一番上にあるOS#A(リビジョン1.0)であるものとする。
【0048】
図3のサポートカード情報DB53には、各OSの種類・リビジョン毎に、そのOSがサポートしているPCI拡張カードに関する識別情報が格納されている。本実施例では、この識別情報として、PCI標準仕様で定められたPCI拡張カードが保持しているベンダ識別子(PCI拡張カードの製造ベンダ毎にユニークなID。以降、VID(Vendor ID)と略す)と、デバイス識別子(PCI拡張カードの製造ベンダ内でカード種毎にユニークなID。以降、DID(Device ID)と略す)との組を使用する。BIOS11は、VIDとDIDの組によって、PCI拡張カード71〜7nの種類を特定することになる。
【0049】
図3のカード種類・搭載スロット情報テーブル21には、各PCI拡張スロット61〜6nの番号毎に、そのPCI拡張スロットに搭載されているPCI拡張カード71〜7nの識別情報(VIDとDIDの組)が格納されている。BIOS11は、カード種類・搭載スロット情報テーブル21を参照することによって、システム内に搭載されているPCI拡張カード71〜7nの種類とその搭載位置(PCI拡張スロット61〜6nの番号)を認識することになる。なお、カード種類・搭載スロット情報テーブル21の作成方法についての説明は後述する。
【0050】
以下に、図2および図3に示したコンピュータシステムの動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0051】
オペレータが操作端末8上でシステムを起動すると、CPU1が命令フェッチを開始し、フラッシュROM5内のBIOSコード格納領域51からBIOSコードを読み出す。続いて、BIOS11が、BIOSコードに基づき、CPU1のテストや主記憶装置2の初期化や初期診断、PCIバスブリッジ4の初期設定等のシステムの初期化処理を開始する(ステップ400)。
【0052】
システムの初期化処理が開始されると、PCIバスブリッジ4内では、PCI拡張スロット電源制御部41が、PCI拡張カード71〜7nが搭載されているPCI拡張スロット61〜6nの電源を全てONに制御する(ステップ420)。
【0053】
さらに、PCIバスブリッジ4内では、制御レジスタ42にPCI拡張スロット61〜6nの電源供給状況を反映させる(ステップ421)。
【0054】
BIOS11は、システムの初期化処理の過程において、PCIバス3に接続されているPCI拡張カード71〜7nを検出するとともに、サポートカード情報DBから全てのPCI拡張カード71〜7nの識別情報(本実施例では各PCI拡張カード71〜7nが有しているVIDとDIDの組)を収集する。それにより、BIOS11は、システム内に搭載されている全てのPCI拡張カード71〜7nの搭載位置(PCI拡張スロット61〜6nの番号)とその識別情報を認識し、カード種類・搭載スロット情報テーブル21を主記憶装置2内に作成する(ステップ401)。以降、BIOS11は、カード種類・搭載スロット情報テーブル21の情報に基づいて、システム内のどのPCI拡張スロットにどのような種類のPCI拡張カードが搭載されているかということを認識することになる。
【0055】
次に、BIOS11は、フラッシュROM5上の起動OS設定値情報格納部52に格納されている情報を読み出し、現在の起動OSの種類・リビジョンの設定値を認識する(ステップ402)。
【0056】
次に、BIOS11は、オペレータがBIOSセットアップ機能の起動指定(通常、“F2”キーや“Delete”キー等の特定のキーを入力することによって指定する)を行っているか否かを判断する(ステップ403)。
【0057】
BIOS11は、BIOSセットアップ機能の起動指定が行われていた場合(ステップ403で“YES"となるケース)には、操作端末8内のBIOSセットアップ部を起動する。また、BIOS11は、BIOSセットアップ機能の起動指定が行われていない場合(ステップ403で“NO"となるケース)には、システムの初期化処理を継続して行う。
【0058】
BIOS11によりBIOSセットアップ部が起動された場合、BIOSセットアップ部は、操作端末8上に、BIOSセットアップ画面として、オペレータが起動OSを指定することができる起動OS指定メニュー81(図3参照)の画面を表示する(ステップ410)。その際に、BIOSセットアップ部は、サポートカード情報DB53の内容を参照することで認識した、システムが起動可能なOSの種類・リビジョンと、ステップ402で読み出された現在の起動OSの種類・リビジョンの設定値の情報とに基づいて、起動OS指定メニュー81の画面を表示する。
【0059】
オペレータは、起動OS指定メニュー81の画面を参照し、次回起動するOSの種類・リビジョンを指定する(ステップ411)。
【0060】
BIOSセットアップ部は、オペレータによる設定が完了すると、オペレータに指定された起動OSの種類・リビジョンの設定値を起動OS設定値情報格納領域52へ保存し、システムを再起動する(ステップ412)。
【0061】
システムが再起動されると、動作はステップ400の処理に戻り、ステップ400から再びシステムの初期化処理が行われるが、今度はすでに起動OSの種類・リビジョンが指定されているため、オペレータはBIOSセットアップ機能の起動指定を行わない。そのため、BIOS11は、システムの初期化処理を継続して行う(ステップ403で“NO"となるケース)。
【0062】
次に、BIOS11は、サポートカード情報DB53を参照して、ステップ401で作成したカード種類・搭載スロット情報テーブル21内に、隠蔽する必要のあるPCI拡張カード、すなわち起動OSのサポート対象外のPCI拡張カードの識別情報が存在するか否かを検索する(ステップ404)。
【0063】
その結果、カード種類・搭載スロット情報テーブル21内に隠蔽する必要のあるPCI拡張カードの識別情報が存在する場合(ステップ405で“YES"となるケース)、BIOS11は、カード種類・搭載スロット情報テーブル21から、隠蔽する必要のあるPCI拡張カードが搭載されているPCI拡張スロットのエントリを削除し、カード種類・搭載スロット情報テーブル21の内容を更新する(ステップ406)。
【0064】
一方、カード種類・搭載スロット情報テーブル21内に隠蔽する必要のあるPCI拡張カードの識別情報が存在しない場合(ステップ405で“NO"となるケース)、PCI拡張カードを隠蔽する必要がないため、カード種類・搭載スロット情報テーブル21から削除するエントリは存在しない。したがって、カード種類・搭載スロット情報テーブル21を更新する必要はないため、ステップ406の処理は実行されない。
【0065】
次に、BIOS11は、カード種類・搭載スロット情報テーブル21の内容に基づいて、制御レジスタ42にデータを設定する(ステップ407)。このとき、隠蔽する必要のあるPCI拡張カードが搭載されたPCI拡張スロットのエントリは、先のステップ406の処理によってカード種類・搭載スロット情報テーブル21から削除されている。そのため、制御レジスタ42には、該当するPCI拡張スロットのエントリが削除されたことを反映させたデータが設定される。
【0066】
PCIバスブリッジ4内のPCI拡張スロット電源制御部41は、制御レジスタ42の内容に基づいて、カード種類・搭載スロット情報テーブル21からエントリが削除されているPCI拡張スロットを認識し、該当するPCI拡張スロットの電源をOFFに制御する(ステップ422)。この時点でシステム内の起動OSサポート対象外のPCI拡張カードが搭載されているPCI拡張スロットの電源はOFFとされ、OS12からは該当するPCI拡張カードの存在が隠蔽される。
【0067】
次に、BIOS11は、カード種類・搭載スロット情報テーブル21に識別情報が存在する全てのPCI拡張カードを初期化する(ステップ408)。
【0068】
その後、BIOS11は、システムの初期化処理を続行し、OS12を起動する環境を構築する(ステップ409)。
【0069】
以上の動作により、BIOS11がOS起動に必要な環境を構築した後、OS12は、OS起動処理を実行する(ステップ430)。OS起動処理完了後、オペレータは、その起動OSを活用して操作端末8上でシステムを運用していく(ステップ431)。
【0070】
次に、図2および図3に示したコンピュータシステムの動作について、具体例を挙げて説明する。ここでは、PCI拡張カード71〜7nがそれぞれ図2に示した構成であるものとする。
【0071】
オペレータが操作端末8上でシステムを起動すると、CPU1はBIOS11を実行し、システムの初期化処理を開始する(ステップ400)。
【0072】
BIOS11は、システムの初期化処理の過程において、システム内に搭載されている全てのPCI拡張カード71〜7nの搭載位置(PCI拡張スロット61〜6nの番号)とその識別情報を認識して、カード種類・搭載スロット情報テーブル21を作成する(ステップ401)。
【0073】
さらに、BIOS11は、フラッシュROM5上の起動OS設定値情報格納部52に格納されている情報を読み出し、現在の起動OSの種類・リビジョンの設定値を認識する(ステップ402)。
【0074】
オペレータがBIOSセットアップ機能の起動指定を行っている場合(ステップ403で“YES"となるケース)、BIOS11は、操作端末8内のBIOSセットアップ部を起動する。
【0075】
BIOSセットアップ部は、操作端末8上に起動OS指定メニュー81の画面を表示する(ステップ410)。ここで、オペレータは、起動OSとしてOS#Aを指定したと仮定する(ステップ411)。
【0076】
その場合、BIOSセットアップ部は、オペレータに起動OSとして指定されたOS#AをフラッシュROM5上の起動OS設定値情報格納領域52に保存し、システムを再起動する(ステップ412)。
【0077】
システムが再起動されると、動作はステップ400から再び開始される。ここでは、すでに起動OSが指定されているので、オペレータは、BIOSセットアップ機能の起動指定を行わない(ステップ403で“NO"となるケース)。そのため、BIOS11はシステムの初期化処理を継続して行う。
【0078】
次に、BIOS11は、サポートカード情報DB53内のOS#Aのサポートカード情報531を参照して、OS#AのサポートするPCI拡張カードの種類を認識する。そして、ステップ401で作成しておいたカード種類・搭載スロット情報テーブル21内に、OS#AのサポートするPCI拡張カードの識別情報(VIDとDIDの組)以外の識別情報が格納されているか否かを検索する(ステップ404)。
【0079】
その結果、BIOS11は、カード種類・搭載スロット情報テーブル21内に、OS#Aのサポート対象外のOS#B専用起動デバイスであるPCI拡張カード73の識別情報が格納されていることを認識したと仮定する(ステップ405で“YES"となるケース)。
【0080】
その場合、BIOS11は、PCI拡張カード73を隠蔽するために、カード種類・搭載スロット情報テーブル21から、PCI拡張カード73が搭載されているPCI拡張スロット63のエントリを削除し、カード種類・搭載スロット情報テーブル21の内容を更新する(ステップ406)。
【0081】
次に、BIOS11は、カード種類・搭載スロット情報テーブル21の内容に基づいて、PCIバスブリッジ4内の制御レジスタ42にデータを設定する(ステップ407)。
【0082】
PCIバスブリッジ4内のPCI拡張スロット電源制御部41は、制御レジスタ42の内容に基づいて、PCI拡張カード73が搭載されているPCI拡張スロット63の電源をOFFに制御する(ステップ422)。この時点で、OS12からはOS#Aのサポート対象外のPCI拡張カード73の存在は隠蔽される。
【0083】
その後、BIOS11は、カード種類・搭載スロット情報テーブル21に識別情報が存在する全てのPCI拡張カードの初期化(ステップ408)、OS起動環境の構築処理を行う(ステップ409)。
【0084】
以上の動作により、BIOS11がOS起動に必要な環境を構築した後、OS12はOS起動処理を実行する(ステップ430)。OS起動処理完了後、オペレータは、その起動OSを活用してシステムを運用する(ステップ431)。
【0085】
(第2の実施例)
図5は、本発明の第2の実施例によるコンピュータシステムを示す図である。
【0086】
図5に示すように本発明の第2の実施例によるコンピュータシステムは、フラッシュROM5内に、前回のシステム起動時の情報を保存するための前回起動時情報記憶部54を設けた点が、図2に示した第1の実施例とは異なる。なお、その他の構成要素に関しては図2と同一であるため、説明を省略する。
【0087】
前回起動時情報記憶部54は、前回のシステム起動時に指定された起動OSの設定値の情報を格納した起動OS設定値情報格納領域541と、前回のシステム起動時にPCI拡張カードの隠蔽処理が行われる前のカード種類・搭載スロット情報テーブル21の情報を格納した隠蔽処理前テーブル情報格納領域542と、前回のシステム起動時にPCI拡張カードの隠蔽処理が行われた後のシステム運用時のカード種類・搭載スロット情報テーブル21の情報を格納した運用時テーブル情報格納領域543とを有している。
【0088】
以下に、図5に示したコンピュータシステムの動作について、図6のフローチャートを参照して説明する。なお、図6は、図4のフローチャートに、新たにステップ600〜603で示す処理を追加したものである。これ以外の動作は図4と同一であるため、以下では図4との相違点のみを説明する。
【0089】
図6において、BIOS11は、システム起動時に3つの情報(起動OSの設定値の情報、隠蔽処理前のカード種類・搭載スロット情報テーブル21の情報、および隠蔽処理後のシステム運用時のカード種類・搭載スロット情報テーブル21の情報)を、次回のシステム起動時に参照できるように前回起動時情報記憶部54に保存しておく。
【0090】
すなわち、ステップ600において、BIOS11は、PCI拡張カードの隠蔽処理の結果が反映されておらず、PCI拡張カードの物理的な搭載状況を示しているカード種類・搭載スロット情報テーブル21の情報を、隠蔽処理前テーブル情報格納領域542に保存する。
【0091】
また、ステップ603において、BIOS11は、隠蔽すべきPCI拡張カードの隠蔽処理の結果が反映されており、システム運用時のPCI拡張カードの論理的な搭載状況を示しているカード種類・搭載スロット情報テーブル21の情報を、運用時テーブル情報格納領域543に保存する。
【0092】
さらに、ステップ603において、BIOS11は、起動OSの設定値の情報を起動OS設定値情報格納領域541に保存する。
【0093】
以上のように、前回のシステム起動時の情報を前回起動時情報記憶部54に保存しておいた場合、次回のシステム起動時の処理は次のようになる。
【0094】
ステップ601において、BIOS11は、前回のシステム起動時に保存しておいた情報(起動OS設定値情報格納領域541および隠蔽処理前テーブル情報格納領域42にそれぞれ格納されている情報)と、今回のシステム起動時の情報(起動OS設定値情報格納領域52およびカード種類・搭載スロット情報テーブル21にそれぞれ格納されている情報)とを比較する。そして、その比較結果に基づいて、前回のシステム起動時から、起動OSの設定値またはPCI拡張カードの物理的な搭載状況に変更があるか否かを判断する。
【0095】
その結果、前回のシステム起動時から、起動OSの設定値またはPCI拡張カードの物理的な搭載状況のいずれかに変更がある場合には(ステップ601で“YES"となるケース)、ステップ404〜406に対応するPCI拡張カードの隠蔽処理が実行される。この場合、その後の動作は、上述のステップ603の処理を行うこと以外は図4と同様であるため、説明を省略する。
【0096】
一方、前回のシステム起動時から、起動OSの設定値またはPCI拡張カードの物理的な搭載状況のどちらにも変更がない場合(ステップ601で“NO"となるケース)には、ステップ602において、BIOS11は、運用時テーブル情報格納領域543に保存されている、前回のシステム運用時のPCI拡張カードの論理的な搭載状況を示すカード種類・搭載スロット情報テーブル21の内容を、ステップ401で作成したカード種類・搭載スロット情報テーブル21に上書きして復元する。
【0097】
上記のように復元されたカード種類・搭載スロット情報テーブル21の内容は、ステップ404〜406に対応するPCI拡張カードの隠蔽処理の結果が既に反映されているため、ステップ404〜406の処理を実行せずに済む。
【0098】
したがって、前回のシステム起動時から、起動OSの設定値およびPCI拡張カードの物理的な搭載状況のどちらにも変更がない場合には、ステップ404〜406に対応するPCI拡張カードの隠蔽処理を省略することが可能である。この場合、その後の動作は、上述のステップ603の処理を行うこと以外は図4と同様であるため、説明を省略する。
【0099】
上述した第1の実施例では、前回のシステム起動時から起動OSの設定値またはPCI拡張カードの物理的な搭載状況に変更がある/ないに関わらず、ステップ404〜406に対応するPCI拡張カードの隠蔽処理が必ず実行されていた。そのため、システムの起動時間が一律に増大してしまうという欠点があった。
【0100】
これに対して、本実施例では、起動OSの設定値またはPCI拡張カードの物理的な搭載状況に変更がある場合にのみ、ステップ404〜406に対応するPCI拡張カードの隠蔽処理が実行される。そのため、起動OSの設定値またはPCI拡張カードの物理的な搭載状況に変更がない場合には、システムの起動時間が増大することを防止することができる。
【0101】
【発明の効果】
以上説明したように本発明においては、複数のOSの各々がサポートするPCI拡張カードの種類を識別するための識別情報に基づいて、コンピュータシステム内に搭載されているPCI拡張カードの中から、起動OSのサポート対象外のPCI拡張カードを特定し、特定したPCI拡張カードの電源をOFFに制御することとしたため、次のような効果を奏する。
【0102】
第1の効果は、起動OSのサポート対象外のPCI拡張カードを自動的に隠蔽することが可能となるため、オペレータの人的ミスによって、起動OSのサポート対象外のPCI拡張カードをシステム内に搭載してしまった場合に発生する可能性のある不具合を自動的に回避することができるということである。
【0103】
第2の効果は、起動OSのサポート対象外のPCI拡張カードを論理的に隠蔽しているため、オペレータが起動OSのサポート対象外のPCI拡張カードをシステムから物理的に取り外す作業を不要とすることができるということである。
【0104】
第3の効果は、1つのコンピュータシステム上で複数の異種OSを切り替えて運用する場合、OSを切り替える度に、毎回、オペレータが人手で行っていたPCI拡張カードの交換作業(全PCI拡張カードを各OSのサポートしているものに交換する作業)を不要とすることができるため、交換作業に必要な人員コストおよび時間の短縮が可能となるということである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンピュータシステムの概要を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例によるコンピュータシステムを示す図である。
【図3】図2に示したコンピュータシステムにおけるサポートカード情報DB、カード種類・搭載スロット情報テーブル、および起動OS指定メニューの一例を示す図である。
【図4】図2および図3に示したコンピュータシステムの動作を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施例によるコンピュータシステムを示す図である。
【図6】図5に示したコンピュータシステムの動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
100 コンピュータシステム
200 入出力装置
210 起動OS指定部
300 演算装置
310 BIOS
311 隠蔽カード決定部
400 記憶装置
410 OSサポートカード識別情報格納部
500 周辺系装置
510 PCI拡張カード電源制御部
5201〜520n PCI拡張カード
Claims (2)
- I/O機能の拡張にPCI拡張カードを利用し、複数のOSを起動することが可能なコンピュータシステムにおけるPCI拡張カードの自動隠蔽方法であって、
前記複数のOSの各々がサポートするPCI拡張カードの種類を識別するための識別情報をサポートカード情報DBとして予め格納する第1のステップと、
システム起動時に、前記PCI拡張カードが搭載されている全てのPCI拡張スロットの電源をONに制御するとともに、前記PCI拡張カードが搭載されている全てのPCI拡張スロット毎に当該PCI拡張スロットに搭載されている前記PCI拡張カードの前記識別情報を格納したテーブルを作成する第2のステップと、
今回のシステム起動時の隠蔽処理前の前記テーブルを格納する第3のステップと、
前回のシステム起動時の起動OSの設定値および前記隠蔽処理前の前記テーブルと、今回のシステム起動時の前記起動OSの設定値および前記隠蔽処理前の前記テーブルとを比較する第4のステップと、
前記第4のステップにおける比較の結果、前回のシステム起動時から前記起動OSの設定値および前記隠蔽処理前の前記テーブルの両方に変更がない場合にのみ、前回のシステム起動時の前記隠蔽処理後の前記テーブルを復元する復元処理を行う第5のステップと、
前記第4のステップにおける比較の結果、前記起動OSの設定値および前記隠蔽処理前の前記テーブルのいずれかに変更がある場合にのみ、前記サポートカード情報DBを参照して前記起動OSとして指定されたOSのサポート対象外の前記PCI拡張カードの前記識別情報が前記テーブル内に存在するか否か検索し、存在する場合に、前記起動OSのサポート対象外の前記PCI拡張カードが搭載されている前記PCI拡張スロットのエントリを前記テーブルから削除する前記隠蔽処理を行う第6のステップと、
今回のシステム起動時の前記隠蔽処理後の前記テーブルを格納するとともに、今回のシステム起動時の前記起動OSの設定値を格納する第7のステップと、
前記第5のステップで前記復元処理が行われた場合に、前記復元処理後の前記テーブルに基づいて、当該テーブルからエントリが削除されている前記PCI拡張スロットの電源をOFFに制御し、前記第6のステップで前記隠蔽処理が行われた場合に、前記隠蔽処理後の前記テーブルに基づいて、当該テーブルからエントリが削除されている前記PCI拡張スロットの電源をOFFに制御する第8のステップと
を有することを特徴とするPCI拡張カードの自動隠蔽方法。 - I/O機能を拡張するためにPCI拡張カードを利用し、複数のOSを起動することが可能なコンピュータシステムであって、
起動OSが指定される端末と、
前記PCI拡張カードを搭載するPCI拡張スロットと、
前記複数のOSの各々がサポートするPCI拡張カードの種類を識別するための識別情報をサポートカード情報DBとして予め格納する記憶手段と、
システム起動時に、前記PCI拡張カードが搭載されている全ての前記PCI拡張スロット毎に当該PCI拡張スロットに搭載されている前記PCI拡張カードの前記識別情報を格納したテーブルを作成するとともに、前記サポートカード情報DBを参照して前記端末で指定された前記起動OSのサポート対象外のPCI拡張カードの識別情報が前記テーブル内に存在するか否か検索し、存在する場合に、前記起動OSのサポート対象外の前記PCI拡張カードが搭載されている前記PCI拡張スロットのエントリを前記テーブルから削除する隠蔽処理を行う演算手段と、
システム起動時に前記PCI拡張カードが搭載されている全ての前記PCI拡張スロットの電源をONに制御した後、前記隠蔽処理終了後の前記テーブルに基づいて、当該テーブルからエントリが削除されている前記PCI拡張スロットの電源をOFFに制御するPCI拡張スロット電源制御手段とを有するコンピュータシステムにおいて、
前記記憶手段は、前回のシステム起動時の前記起動OSの設定値、前回のシステム起動時の前記隠蔽処理前の前記テーブル、および、前回のシステム起動時の前記隠蔽処理後の前記テーブルを格納する前回起動時情報記録手段を有し、
前記演算手段は、前回のシステム起動時の前記起動OSの設定値および前記隠蔽処理前の前記テーブルと、今回のシステム起動時の前記起動OSの設定値および前記隠蔽処理前の前記テーブルとを比較し、前回のシステム起動時から前記起動OSの設定値および前記隠蔽処理前の前記テーブルの両方に変更がない場合に、前回のシステム起動時の前記隠蔽処理後の前記テーブルを復元する復元処理を行い、前回のシステム起動時から前記起動OSの設定値および前記隠蔽処理前の前記テーブルのいずれかに変更がある場合に前記隠蔽処理を行い、
前記PCI拡張スロット電源制御手段は、前記演算手段にて前記復元処理が行われた場合に、前記復元処理後の前記テーブルに基づいて、当該テーブルからエントリが削除されている前記PCI拡張スロットの電源をOFFに制御し、前記演算手段にて前記隠蔽処理が行われた場合に、前記隠蔽処理後の前記テーブルに基づいて、当該テーブルからエントリが削除されている前記PCI拡張スロットの電源をOFFに制御することを特徴とするコンピュータシステム。
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