[go: up one dir, main page]

JP4190239B2 - コロイド結晶体及びその製造方法 - Google Patents

コロイド結晶体及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4190239B2
JP4190239B2 JP2002268141A JP2002268141A JP4190239B2 JP 4190239 B2 JP4190239 B2 JP 4190239B2 JP 2002268141 A JP2002268141 A JP 2002268141A JP 2002268141 A JP2002268141 A JP 2002268141A JP 4190239 B2 JP4190239 B2 JP 4190239B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fine particles
core
water
hydrophilic solvent
colloidal crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002268141A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004109178A (ja
Inventor
憲正 深澤
仁華 金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawamura Institute of Chemical Research
Original Assignee
Kawamura Institute of Chemical Research
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawamura Institute of Chemical Research filed Critical Kawamura Institute of Chemical Research
Priority to JP2002268141A priority Critical patent/JP4190239B2/ja
Publication of JP2004109178A publication Critical patent/JP2004109178A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4190239B2 publication Critical patent/JP4190239B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Integrated Circuits (AREA)
  • Colloid Chemistry (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フォトニック結晶体として使用しうるコロイド結晶体とその製造方法、及び、それを用いた光導波路や光学フィルター等の光機能素子に関するものである。また、本発明は、触媒、微小反応容器、分離膜、オパール様顔料等としても利用することが可能である。また、本発明のコロイド結晶体は、逆オパール型のフォトニック結晶体を作製するためのテンプレート(鋳型)として、好適に用いることができる。
【0002】
【従来の技術】
近年、光学材料、ディスプレイ、触媒、分離精製、塗料などの幅広い分野で三次元周期構造を有する材料の有用性が知られており、特に、光学材料分野では、フォトニック結晶(PC)と呼ばれる新たな光制御機能を有する材料が注目を集めている。周期構造を有する材料の内部では、材料の屈折率と周期に依存して決定される特定波長の光の伝搬が禁じられ、このようにして現れる禁制帯はフォトニック・バンド・ギャップ(PBG)と呼ばれる。例えば、光の波長オーダーの屈折率周期を有する誘電体多層膜は、高効率のミラーとして優れた特性を示すことが知られており、この構造は一次元フォトニック結晶体と呼ばれる。これに対し、二次元、三次元で光波長オーダーの屈折率周期を有する構造体は、それぞれ二次元、三次元フォトニック結晶体となり、光伝搬を制御することができるため、光導波路やフィルター、光集積回路、低しきい値レーザー等への応用が期待されている。
【0003】
例えば、分散液中で微粒子の三次元周期構造体を製造する方法が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、及び特許文献4参照。)。また、これらの微粒子配列をヒドロゲル中に固定化する方法が知られている(例えば、特許文献5、特許文献6、及び特許文献7参照。)。しかしながら、これらの方法は、微粒子の表面電荷による反発を利用した、自発的な三次元周期構造の発現を利用しており、微量の不純物によって配列が乱されるため、微粒子を予め徹底的に精製する必要があり、多大な時間を要する。また、溶媒を含んでいるため、容器を必要とする等の問題点がある。
【0004】
また、微粒子を用いた三次元周期構造体の製造方法として、例えば、微粒子の沈降を利用する方法(例えば、非特許文献1参照。)が、また、溶媒の蒸発を利用する方法(例えば、非特許文献2参照。)が知られている。微粒子の沈降や、微粒子を含む分散液から溶媒を除去する場合、徐々に微粒子間の距離が小さくなり微粒子表面の電荷の作用によりある一定の濃度までは微粒子は分散状態にあるが、より高濃度になると微粒子同士が凝集し始め、その際、微粒子の沈降速度や溶媒の除去速度が速いと、微粒子は規則的に配列せず、ランダムな微粒子凝集体が形成していた。従って微粒子のランダムな凝集を抑制するため、5〜30%程度の比較的低濃度の微粒子分散液を用い、温度や溶媒蒸気圧等の雰囲気条件の制御を行うことによって、微粒子の沈降速度や溶媒の除去速度を長時間にわたり精密にコントロールする必要があった。また、これらの方法では大きなサイズの構造体を得るのが困難であった。さらにまた、一旦配列した微粒子の規則性が、蒸発等による溶媒の流動によって乱されることがあった。
【0005】
また、微粒子の分散液をセル中に流し込んでいく方法が知られている(例えば、非特許文献3参照。)、この方法は、基板上に特別なセルを作製する必要があるため、基板の選択性に乏しい、工程が複雑である等の問題点があった。
【0006】
即ち、これら従来の、微粒子を用いた三次元周期構造体の形成法では、(1)作製に長時間を要する、(2)温度、雰囲気等の作製条件を精密にコントロールする必要がある、(3)セルや封止が必要、(4)基板が制限される、(5)大きなサイズのコロイド結晶体作製が困難等の問題点があった。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−85716号公報
【特許文献2】
特開平6−335629号公報
【特許文献3】
米国特許第4,627,689号明細書
【特許文献4】
米国特許第4,632,517号明細書
【特許文献5】
米国特許第5,330,685号明細書
【特許文献6】
米国特許第5,338,492号明細書
【特許文献7】
米国特許第5342,552号明細書
【非特許文献1】
「アドヴァンスド・マテリアルズ(Advanced Materials)」、第9巻、第3号、1997年、p.257〜260
【非特許文献2】
「ケミストリー・オブ・マテリアルズ(Chemistry of Matrials)」、第11巻、第8号、1999年、p.2132〜2140
【非特許文献3】
「アドヴァンスド・マテリアルズ(Advanced Materials)」、第10巻、第13号、1998年、p.1028〜1032
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の種々の問題点に鑑みてなされたものであり、特殊な容器や複雑な条件のコントロールを必要とせず、迅速、簡便に作製しうる三次元周期構造を有するコロイド結晶体、および、その製造方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、かかる課題を解決するために鋭意研究した結果、水又は親水性溶媒に不溶なコア部と、前記水又は親水性溶媒に溶媒和されるシェル層とを有するコア−シェル型微粒子を前記水又は親水性溶媒中に分散させ、この分散液から前記水又は親水性溶媒を除去することによって、特別な容器を用いたり、複雑な条件のコントロールを行わなくとも、微粒子が容易に配列して三次元周期構造を形成し、コロイド結晶体となることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
即ち本発明は、水又は親水性溶媒に不溶なコア部と、前記水又は親水性溶媒に溶媒和されるシェル層とを有するコア−シェル型微粒子が三次元周期構造を形成してなるコロイド結晶体を提供する。
【0011】
また本発明は、水又は親水性溶媒に不溶のコア部と、前記水又は親水性溶媒に溶媒和されるシェル層とを有するコア−シェル型微粒子を前記水又は親水性溶媒に分散させた分散液から、前記水又は親水性溶媒を除去することを特徴とする三次元周期構造を有するコロイド結晶体の製造方法を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明は、微粒子が配列した三次元周期構造を有するコロイド結晶、及びその製造方法に関するものであり、従来の作製技術が、長時間を要する、もしくは特殊な容器や複雑な条件のコントロールを必要とするのに対し、迅速、簡便に作製しうるコロイド結晶体、および、その製造方法を提供するものである。以下、本発明のコロイド結晶体およびその製造方法について詳細に説明する。
【0013】
本発明のコロイド結晶体は、水又は親水性溶媒に不溶なコア部と、前記水又は親水性溶媒に溶媒和されるシェル層とを有するコア−シェル型微粒子が三次元周期配列したものであることを特徴とする。このコア−シェル型微粒子が容易に三次元周期配列する機構については、未だ明らかではないが、以下の理由によるものと考えられる。
【0014】
微粒子の分散液から溶媒が除去されていくと、徐々に微粒子間の距離が小さくなる。微粒子表面の電荷の作用により、ある一定の濃度までは、微粒子は分散状態にあるが、より高濃度になると微粒子同士が凝集し始める。溶媒の除去速度が速いと、微粒子は規則的に配列せず、ランダムな微粒子凝集体が形成される。このように、溶媒の蒸発速度が大きくなるに従い、微粒子配列の規則性が低下する。
【0015】
従って、従来提唱されている、もしくは、用いられている、ポリスチレンやシリカ等の、水又は親水性溶媒に溶媒和されるシェル層を持たない粒子を沈降させる、もしくは溶媒蒸発を利用する、コロイド結晶作製法では、このような微粒子の凝集を抑制するために、5〜30%程度の比較的低い濃度の微粒子分散液を用い、温度や溶媒蒸気圧の制御を行うことによって、溶媒が除去される速度を長時間にわたり精密にコントロールする必要がある。
【0016】
一方、本発明では、コア−シェル型微粒子を水又は親水性溶媒中に分散させると、微粒子のシェル層が溶媒和される。溶媒が除去されるに従い、微粒子間の距離が小さくなるが、溶媒和されたシェル層が存在するため、微粒子間の凝集力は、シェル層を持たない微粒子に比べて小さく、微粒子間の比較的自由な運動が保たれる。この結果、溶媒蒸発に伴ってさらに微粒子同士が接近しても、シェル層がクッション的に働き、微粒子が運動できるため、最密充填構造をとりやすく、容易に比較的大きな三次元周期構造を形成する。また、シェル層が溶媒和されていることにより、50〜80%程度の比較的高濃度においても流動性を保つことが可能であるので、予め微粒子濃度の高い分散液をコロイド結晶作製に用いて、作製時間を短縮することが可能である。
【0017】
また、従来の、水又は親水性溶媒に溶媒和されるシェル層を持たない粒子を用いたコロイド結晶作製法では、一旦配列した微粒子の規則性が、蒸発等による溶媒の流動によって乱される場合がある。一方、本発明のコア−シェル微粒子では、シェル層が溶媒和されているために、溶媒の流れが起こっても、微粒子がこれに追随するため、このような乱れは起こりにくい。従って、容易に三次元周期構造を有するコロイド結晶を作製することができる。
【0018】
本発明で用いる水又は親水性溶媒とは、水、もしくはメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類を意味し、必要に応じ、これらを単独、もしくは混合したものを好適に用いることができる。
【0019】
本発明で用いるコア−シェル型微粒子の組成は、前記水又は親水性溶媒に溶解しないコア(芯)部と、該水又は親水性溶媒に溶媒和されるシェル層(外殻部)を有する粒子であれば、特に制限はなく、任意の物質を好適に用いることができるが、架橋された親水性のシェル層を有するコア−シェル型微粒子を特に好適に用いることができる。
【0020】
また、本発明で用いるコア−シェル型微粒子は、シェル層が水又は親水性溶媒に溶媒和されることにより、該シェル層が膨潤してゲル状態になるものを特に好適に用いることができる。
【0021】
本発明で用いるコア−シェル型微粒子は、コア部とシェル層が共有結合されているものであっても、物理吸着されているものであっても良い。
【0022】
コア部としては、ラジカル重合性を有するエチレン系不飽和単量体を重合させた高分子微粒子、Ni、Cu、Ag、Pt、Au等の金属微粒子、また、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア等の無機酸化物微粒子の群から適宜選択されたものを好適に用いることができる。
【0023】
高分子微粒子の調製に用いられるエチレン系不飽和単量体は、例えば、スチレン、スチレンスルホン酸、スチレンスルホン酸ナトリウム、α―メチルスチレン、ビニルトルエン、α−クロロスチレン、o−、m−、p−クロロスチレン、p−エチルスチレン、ビニルナフタレン等のモノビニル芳香族炭化水素、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、等のアクリル系単量体、ジビニルベンゼン等が挙げられ、これらの重合性単量体を1種類、もしくは、これらの2種以上を共重合させて高分子微粒子を調製することができる。
【0024】
また、これらの単量体とアクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−シクロプロピルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−シクロプロピルメタクリルアミド、N−イソプロピルメタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メチル−N−エチルアクリルアミド、N−メチル−N−イソプロピルアクリルアミド、N−メチル−N−n−プロピルアクリルアミド、N,N―ジエチルアクリルアミド、N−エチル−N−イソプロピルアクリルアミド、N−エチル−N−n−プロピルアクリルアミド、N,N−ジイソプロピルアクリルアミド、N−アクリロイルピロリドン、N−アクリロイルピペリドン、N−アクリロイルメチルホモピペラジン、N−アクリロイルメチルピペラジン等のアクリルアミド系単量体との共重合体微粒子もコアとして用いることができる。共重合に用いるアクリルアミド系単量体の量は30重量%以下であることが望ましい。
【0025】
好的の単量体は、スチレン、(メタ)アクリル酸エステル、スチレン/アクリルアミド系単量体である。
【0026】
コア部に用いる高分子微粒子は、ミクロゲル法、乳化重合法、ソープフリー乳化重合法、シード乳化重合法、二段階膨潤法、分散重合法、懸濁重合法等、種々の公知の方法によって調製することが可能である。また、ダウ・ケミカル社やポリサイエンス社の市販のものを用いても良い。
【0027】
Ni、Cu、Ag、Pt、Au等の金属微粒子、また、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア等の無機酸化物微粒子は、市販のものを用いても、ゾルーゲル法等、種々の公知の方法によって製造されたものであっても良い。
【0028】
シェル層は、例えば、アクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−シクロプロピルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N−n−プロピルアクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−シクロプロピルメタクリルアミド、N−イソプロピルメタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メチル−N−エチルアクリルアミド、N−メチル−N−イソプロピルアクリルアミド、N−メチル−N−n−プロピルアクリルアミド、N,N―ジエチルアクリルアミド、N−エチル−N−イソプロピルアクリルアミド、N−エチル−N−n−プロピルアクリルアミド、N,N−ジイソプロピルアクリルアミド、N−アクリロイルピロリドン、N−アクリロイルピペリドン、N−アクリロイルメチルホモピペラジン、N−アクリロイルメチルピペラジン等のアクリルアミド系単量体のうちから1種類、もしくは、これらの2種以上を重合させた高分子の架橋体を好適に用いることができる。また、これらとアクリル酸、メタクリルアミド−プロピル−トリメチル−アンモニウムクロライド、1−ビニルイミダゾール、メタクリロイルオキシフェニルジメチルスルホニウムメチルスルフェイトなどを共重合させたものも好適に用いることができる。
【0029】
架橋剤としては、N,N’−メチレンビスアクリルアミドやエチレングリコールジメタクリレートを用いることが好ましい。
【0030】
本発明で用いるコア−シェル型微粒子は、コア部、シェル層とも高分子化合物からなる場合には、ミクロゲル法、乳化重合法、ソープフリー乳化重合法、シード乳化重合法、二段階膨潤法、分散重合法、懸濁重合法等、種々の公知の方法によって調製することが可能であり、コア部とシェル層を連続的に調製しても良いし、コア部となる微粒子を調製しておき、これをシードとして、シェル層を別途調製しても良い。また、市販の微粒子をコア粒子として用いることも可能である。
【0031】
Ni、Cu、Ag、Pt、Au等の金属微粒子、または、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア等の金属酸化物微粒子等をコア粒子として用いる場合にも、従来公知の方法によって、これらの微粒子を調製し、これをシードとしてシェル層を調製することが可能である。また、市販のものをシードとして用いても良い。
【0032】
本発明で用いるコア−シェル型微粒子の形状は、球状のものをもちいることが好ましく、精度の高い三次元周期構造を得るために、真球状のものを用いることが特に好ましいが、断面形状が楕円形やアレイ型のものも用いることができる。
【0033】
本発明で用いるコア−シェル型微粒子は、コア部、シェル層がそれぞれ独立に中性、正、または負の電荷を有していて良い。
【0034】
本発明で用いるコア−シェル型微粒子の粒径は、水又は親水性溶媒が除去された状態で、50nm〜10μmのものを好適に用いることができるが、フォトニック結晶体を作製するためには、100nm〜5μmの粒子を用いることが望ましい。可視光領域及び近赤外光領域で機能を発現するフォトニック結晶体を作製する場合には、200nm〜900nmの粒径の微粒子を用いることが特に望ましい。
【0035】
本発明で用いる上記コア−シェル型微粒子のコア部の粒径は、50nm〜10μmのものを用いることが好ましく、フォトニック結晶体を作製するためには、100nm〜5μmのコア部を有するコア−シェル型微粒子を用いることが望ましい。可視光領域及び近赤外光領域で機能を発現するフォトニック結晶体を作製する場合には、200nm〜900nmの粒径のコア部を有するコア−シェル型微粒子を用いることが特に望ましい。
【0036】
本発明で用いるコア−シェル型微粒子は、(粒径の標準偏差)/(平均粒径)で示される、粒径のばらつきの度合いが、水又は親水性溶媒を除去した状態で、0.25以下のものを好適に用いることができるが、0.2以下のものを用いることが好ましく、0.1以下のものを用いるのが特に好ましい。フォトニック結晶体を作製する場合には、特に0.1以下のものを用いることが好ましい。
【0037】
本発明において、フォトニック結晶体とは、屈折率の分布が光の波長程度の大きさ、すなわち100nm〜5μm程度の三次元的な周期構造を有しており、どの方向にも光が伝搬しないフォトニックバンドギャップと呼ばれる波長領域を出現させることが可能であったり、非常に大きな光学異方性や分散性を示すなどの特徴を有するものをいう。また、周期構造の一部に欠陥を設けて、局所的に光を局在させるようにしたものも含む。
【0038】
水又は親水性溶媒が除去された状態におけるコア−シェル型微粒子の粒径は、電子顕微鏡や表面プローブ顕微鏡を用いて測定することができる。
【0039】
シェル層の厚さは、コア−シェル型微粒子が水又は親水性溶媒中に分散された状態で、コア部の粒径の0.01倍〜1倍の厚さのものを用いることが好ましいが、厚いものを用いると、溶媒を除去する際に微粒子の配列が乱れることがあるので、コア部の粒径の0.01〜0.5倍の厚さのものを用いることが特に望ましい。
【0040】
本発明で用いるコア−シェル型微粒子は、シェル層が水又は親水性溶媒の除去によって収縮することを特徴とするコア−シェル型微粒子を用いることが望ましい。
【0041】
水又は親水性溶媒中に分散された状態におけるコア−シェル型微粒子の粒径は、光散乱法によって測定することができ、シェル層の厚さは、シェル層調製前後の粒径を比較するか、または、水又は親水性溶媒の温度や水又は親水性溶媒中のイオン濃度を変えることにより、シェル層を収縮させて求めることができる。
【0042】
水又は親水性溶媒を除去する方法としては、従来技術と同様に、温度、蒸気圧を精密にコントロールした条件下で長時間をかけて徐々に乾燥させる方法や、特別な容器内に微粒子分散液を流し込んで、溶媒のみ流し出す方法、微細なフィルターを通して濾過を行うことにより、溶媒を除去する方法も好適に用いることが可能であるが、本発明のコア−シェル型微粒子を用いる作製法においては、キャスト法、ディップコート法、バーコート法、ロールコート法、印刷法、スピンコート等、種々の公知のコーティング法により、溶媒を除去して、より迅速かつ簡便にコロイド結晶体を作製することが可能である。
【0043】
また、遠心分離器により、微粒子を容器内で沈殿させた後、上澄み液を除去する方法も好適に用いることができる。この際、遠心分離器の回転速度は4000r.p.m.以上を用いることが好ましく、より好ましくは8000r.p.m.以上を用いることが好ましい。シェル層の厚さが大きほど、大きい回転速度を用いることが望ましい。
【0044】
シェル層の主成分が、例えば、ポリ(N−シクロプロピルアクリルアミド)、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)、ポリ(N−n−プロピルアクリルアミド)、ポリ(N−シクロプロピルメタクリルアミド)、ポリ(N−イソプロピルメタクリルアミド)、ポリ(N−メチル−N−エチルアクリルアミド)、ポリ(N−メチル−N−イソプロピルアクリルアミド)、ポリ(N−メチル−N−n−プロピルアクリルアミド、N,N―ジエチルアクリルアミド)、ポリ(N−アクリロイルピロリドン)、ポリ(N−アクリロイルピペリドン)等の、熱、電場又は前記水又は親水性溶媒中のイオン濃度の変化により収縮する高分子化合物からなるコア−シェル型微粒子の場合には、加熱しながらコーティングを行う、加熱しながら遠心分離を行う、コア−シェル型微粒子の分散液にイオン性物質を添加した後コーティングを行うことにより、シェル層から効率よく溶媒を除去することができるので、より迅速かつ簡便にコロイド結晶体を作製することが可能である。
【0045】
添加するイオン性物質としては、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化アンモニウム等が挙げられる。
【0046】
【実施例】
以下に実施例に基づき本発明をさらに詳細に説明する。
【0047】
(実施例1)
水100ml中に、N−イソプロピルアクリルアミド0.95g、スチレン4.2gを加え、70℃で窒素気流下、過硫酸カリウム(以下、KPSと略記する。)0.05gを加えて撹拌しながら24時間重合させてコア粒子を調製し、さらにN−イソプロピルアクリルアミド1.48g、N,N’−メチレンビスアクリルアミド0.2g、アクリル酸0.3g、KPS0.05gを加えて撹拌しながら4時間重合させシェル層を形成し、コア−シェル型微粒子を調製した。水に分散させた状態でのシェル層の厚みは約40nm、乾燥させた状態での平均粒径が410nmで、粒径のばらつきは10%の球状粒子であった。
【0048】
このコア−シェル型微粒子の50質量%水分散液をスライドガラス板上に滴下し、ガラス棒を用いて展開し、室温で自然乾燥させたところ、乾燥に伴い約2分後にガラス板全面に反射色を示すコロイド結晶体の膜が形成された。この膜は、図1に示す様に、870nm付近に鋭い反射ピークを有しており、走査型電子顕微鏡による表面観察によって、図2に示すように微粒子が最密充填していることが確認された。
【0049】
(比較例1)
平均粒径500nmのポリスチレンラテックスの2質量%水分散液(ポリサイエンス社製「Polybead Microshperes」)を濃縮してラテックス分量を20質量%とし、スライドガラス板上に滴下し、ガラス棒を用いて展開し、室温で自然乾燥させたところ、乾燥に伴い反射色が観察されたが、ガラス板から剥離して粉末化し、膜は形成されなかった。
【0050】
(比較例2)
水及びエタノール混合溶媒(水/エタノール=1/1)100mlにスチレン5.0gを加え、70℃で窒素気流下、KPS0.05gを加えて撹拌しながら24時間重合させ、平均粒径が310nm、粒径のばらつきが20%の球状粒子を調製した。
【0051】
この球状粒子の20質量%の水分散液をスライドガラス板上に滴下し、ガラス棒を用いて展開し、室温にて自然乾燥させたところ、乾燥に伴い反射色が観察されたが、ガラス板から剥離して粉末化し、膜は形成されなかった。
【0052】
(実施例2)
水100ml中に、N−イソプロピルアクリルアミド0.3g、スチレン2.3gを加え、70℃で窒素気流下、KPS0.05gを加えて撹拌しながら24時間重合させてコア粒子を調製し、さらにN−イソプロピルアクリルアミド1.48g、N,N’−メチレンビスアクリルアミド0.2g、アクリル酸0.3g、KPS0.05gを加えて撹拌しながら4時間重合させシェル層を形成し、コア−シェル型微粒子を調製した。水に分散させた状態でのシェル層の厚みは約35nm、乾燥させた状態での平均粒径が380nmで、粒径のばらつきは12%の球状粒子であった。
【0053】
このコア−シェル型微粒子の50質量%水分散液をスライドガラス板上に滴下し、ガラス棒を用いて滴下し、室温にて自然乾燥させたところ、乾燥に伴い約2分後にガラス板全面に反射色を示すコロイド結晶体の膜が形成された。この膜は、図3に示す様に、800nm付近に鋭い反射ピークを有していた。
【0054】
(実施例3)
水100ml中に、アクリルアミド0.47g、スチレン4.6gを加え、70℃で窒素気流下、KPS0.05gを加えて撹拌しながら24時間重合させてコア粒子を調製し、さらにアクリルアミド1.48g、N,N’−メチレンビスアクリルアミド0.2g、アクリル酸0.3g、KPS0.05gを加えて撹拌しながら4時間重合させシェル層を形成し、コア−シェル型微粒子を調製した。水に分散させた状態でのシェル層の厚みは約110nm、乾燥させた状態での平均粒径が470nmの球状粒子で、粒径のばらつきは12%の球状粒子であった。
【0055】
このコア−シェル型微粒子の50質量%水分散液をスライドガラス板上に滴下し、ガラス棒を用いて展開し、室温で自然乾燥させたところ、乾燥に伴い約2分後にガラス板全面に反射色を示すコロイド結晶体の膜が形成された。
【0056】
(実施例4)
水100ml中に、N−イソプロピルアクリルアミド0.50g、スチレン4.8gを加え、70℃で窒素気流下、KPS0.05gを加えて撹拌しながら24時間重合させてコア粒子を調製し、さらにN−イソプロピルアクリルアミド1.48g、N,N’−メチレンビスアクリルアミド0.2g、アクリル酸0.3g、KPS0.05gを加えて撹拌しながら4時間重合させシェル層を形成し、コア−シェル型微粒子を調製した。水に分散させた状態でのシェル層の厚みは約40nm、乾燥させた状態での粒径が平均径410nmで、粒径のばらつきは10%の球状粒子であった。
【0057】
このコア−シェル型微粒子の50質量%水分散液をスライドガラス板上に滴下し、ガラス棒を用いて展開し、室温にて自然乾燥させたところ、乾燥に伴い約2分後にガラス板全面に反射色を示すコロイド結晶体の膜が形成された。
【0058】
(実施例5)
水100ml中に、N−イソプロピルアクリルアミド0.46g、スチレン5.0gを加え、70℃で窒素気流下、KPS0.05gを加えて撹拌しながら24時間重合させてコア粒子を調製し、さらにN−イソプロピルアクリルアミド1.48g、N,N’−メチレンビスアクリルアミド0.2g、アクリル酸0.3g、KPS0.05gを加えて撹拌しながら4時間重合させてシェル層を形成し、コア−シェル型微粒子を調製した。水に分散させた状態でのシェル層の厚みは約30nm、乾燥させた状態での平均粒径が420nmで、粒径のばらつきは12%の球状粒子であった。
【0059】
このコア−シェル型微粒子の10質量%水分散液をスライドガラス板上に滴下して、500rpmで20秒間、続いて2000rpmで20秒間の条件でスピンコート製膜したところ、ガラス板状全面に反射色を示すコロイド結晶体の膜が形成された。
【0060】
この膜の表面を走査型電子顕微鏡で観察したところ、図4に示すように微粒子の最密充填が確認された。
【0061】
(実施例6)
実施例5で用いたものと同じコア−シェル型微粒子の10質量%エタノール分散液をスライドガラス板状に滴下してスピンコート法により実施例5と同様の条件で製膜したところ、実施例4と同様にガラス板全面に反射色を示すコロイド結晶体の膜が形成された。
【0062】
(比較例3)
平均粒径500nmのポリスチレンラテックスの2質量%水分散液(ポリサイエンス社製「Polybead Microshperes」)を濃縮して10質量%とし、スライドガラス板状に滴下してスピンコート法により実施例5と同様の条件で製膜したところ、ガラス板上に白色粉末が生成し、膜は形成されなかった。
【0063】
(実施例7)
実施例2で用いたものと同じ、水に分散させた状態でのシェル層の厚みが約35nm、乾燥させた状態での平均粒径が380nmで、粒径のばらつきは12%のコア−シェル型微粒子の1質量%水分散液約50mlを容積50ml用の遠沈管に入れ、40℃に加熱しながら12000rpmで30分間遠心分離し、上澄み液を除去した後、40℃に加熱しながら真空乾燥したところ、表面が反射色を示すコロイド結晶体からなる固形物が得られた。
【0064】
この固形物の断面を走査型電子顕微鏡で観察したところ、図5に示すように微粒子の最密充填が確認された。
【0065】
(比較例4)
水及びエタノール混合溶媒(水/エタノール=1/1)100mlにスチレン5.0gを加え、70℃で窒素気流下、KPS0.05gを加えて撹拌しながら24時間(重合させ、平均粒径が310nm、粒径のばらつきが20%の球状粒子を調製した。
【0066】
この球状粒子の1質量%水分散液約50mlを容積50ml用の遠沈管に加え、40℃に加熱しながら12000rpmで30分間遠心分離し、上澄み液を除去した後、40℃に加熱しながら真空乾燥したところ、反射色を示す小片が得られたが、亀裂が入り、コロイド結晶体の大きな固形物は得られなかった。
【0067】
(実施例8)
実施例7で用いたものと同じ、水に分散させた状態でのシェル層の厚みが約35nm、乾燥させた状態での平均粒径が380nmで、粒径のばらつきは12%のコア−シェル型微粒子の1質量%水分散液約50mlを容積50ml用の遠沈管に加え、さらに該遠沈管に塩化ナトリウム0.005gを加え、12000rpmで30分間遠心分離し、上澄み液を除去した後、40℃に加熱しながら真空乾燥したところ、表面が反射色を示すコロイド結晶体が得られた。
【0068】
【発明の効果】
本発明のコロイド結晶体は、水又は親水性溶媒に不溶なコア部と、該水又は親水性溶媒に溶媒和されるシェル層とを有するコア−シェル型微粒子から構成されている。このため、該コア−シェル型微粒子同士が溶媒除去に伴い接近しても溶媒和されたシェル層がクッション的に働き該コア−シェル型微粒子が運動できるため、容易に三次元周期構造体を有するコロイド結晶体を製造できる。
【0069】
また、本発明のコロイド結晶体を構成するコア−シェル型微粒子が光の波長程度の周期、すなわち100nm〜5μm程度の三次元周期で配列する場合には、本発明のコロイド結晶体をフォトニック結晶体として利用することができる。
【0070】
また、本発明のコロイド結晶体は、結晶の欠陥が少ない最密充填構造を容易に形成することができるため、例えばフォトニック結晶体として用いた際、フォトニックバンドを狭帯化することができるだけでなく、光の伝播ロスの少ない光導波路を作製することもできる。
【0071】
また、本発明のコロイド結晶体の製造方法は、特殊な容器や複雑な条件のコントロールを必要とせず、三次元周期構造を有するコロイド結晶体を容易に製造することができる。また、コア−シェル型微粒子のシェル層が溶媒和されることから50〜80%程度の比較的高濃度においても流動性を保つことが可能であり、予め微粒子濃度の高い分散液を用い、三次元周期構造を有するコロイド結晶体を迅速に製造することができる。
【0072】
また本発明のコロイド結晶体の製造方法において、シェル層の溶媒を、加熱、加圧、電圧の印加及び前記水又は親水性溶媒中のイオン濃度の変化のいずれかの手段を用いて脱溶媒和させながら行うことによって迅速に三次元周期構造を有するコロイド結晶体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に示すコロイド結晶体膜の反射スペクトル図である。
【図2】実施例1に示すコロイド結晶体膜表面の走査型電子顕微鏡写真である。
【図3】実施例2に示すコロイド結晶体膜の反射スペクトル図である。
【図4】実施例5に示すコロイド結晶体膜表面の走査型電子顕微鏡写真である。
【図5】実施例7に示すコロイド結晶体断面の走査型電子顕微鏡写真である。

Claims (6)

  1. 水又は親水性溶媒に不溶なコア部と、前記水又は親水性溶媒に溶媒和され、且つ、熱、圧力、電場又は前記溶媒中のイオン濃度の変化により収縮する高分子化合物からなるシェル層とを有するコア−シェル型微粒子が三次元周期構造を形成してなることを特徴とするコロイド結晶体。
  2. 更に、前記コア−シェル型微粒子のシェル層が、架橋された親水性の高分子化合物からなるものである請求項1記載のコロイド結晶体。
  3. 前記コア−シェル型微粒子のコア粒径が200nm〜900nmである請求項1又は2に記載のコロイド結晶体。
  4. 前記コア−シェル型微粒子の(粒径の標準偏差)/(平均粒径)で示される粒径のばらつきの度合いが、水又は親水性溶媒を除去した状態で0.25以下である請求項1〜3の何れか1項記載のコロイド結晶体。
  5. 水又は親水性溶媒に不溶なコア部と、前記水又は親水性溶媒に溶媒和され、且つ、熱、圧力、電場又は前記溶媒中のイオン濃度の変化により収縮する高分子化合物からなるシェル層とを有するコア−シェル型微粒子を、前記水又は親水性溶媒に分散させた分散液から、前記水又は親水性溶媒を除去することを特徴とする三次元周期構造を有するコロイド結晶体の製造方法。
  6. 記分散液に各々熱、電場又は前記水又は親水性溶媒中のイオン濃度の変化を加えると同時又はその後、前記水又は親水性溶媒を除去する請求項に記載の三次元周期構造を有するコロイド結晶体の製造方法。
JP2002268141A 2002-09-13 2002-09-13 コロイド結晶体及びその製造方法 Expired - Fee Related JP4190239B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002268141A JP4190239B2 (ja) 2002-09-13 2002-09-13 コロイド結晶体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002268141A JP4190239B2 (ja) 2002-09-13 2002-09-13 コロイド結晶体及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004109178A JP2004109178A (ja) 2004-04-08
JP4190239B2 true JP4190239B2 (ja) 2008-12-03

Family

ID=32266442

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002268141A Expired - Fee Related JP4190239B2 (ja) 2002-09-13 2002-09-13 コロイド結晶体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4190239B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103158382A (zh) * 2011-12-19 2013-06-19 中国科学院化学研究所 利用喷墨打印技术制备具有响应性及图案化的光子晶体复合膜的方法

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10245848A1 (de) * 2002-09-30 2004-04-01 Merck Patent Gmbh Verfahren zur Herstellung inverser opalartiger Strukturen
JP4096102B2 (ja) * 2004-03-31 2008-06-04 国立大学法人群馬大学 粒子集積構造体の製造方法
JP4492205B2 (ja) * 2004-05-12 2010-06-30 株式会社豊田中央研究所 コロイド結晶及びその製造方法
JP2006162638A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Ricoh Co Ltd 三次元周期構造体および該三次元周期構造体を用いた導波路ならびに共振器
JP2006213534A (ja) * 2005-02-01 2006-08-17 Kawamura Inst Of Chem Res 無機酸化物周期構造体
JP2007002074A (ja) * 2005-06-22 2007-01-11 L'oreal Sa 光学発色体及び光学構造体
CN100475885C (zh) * 2005-08-17 2009-04-08 中国科学院化学研究所 具有可控浸润性的聚合物胶体光子晶体膜及其制法和用途
JP2007182392A (ja) * 2006-01-04 2007-07-19 L'oreal Sa 光学発色体
CN100460897C (zh) * 2006-03-08 2009-02-11 中国科学院化学研究所 宽波长高反射率耐污染胶体光子晶体漫反射膜
JP2008083545A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Nippon Paint Co Ltd フォトニック結晶構造作成用樹脂粒子およびそれから得られるフォトニック結晶膜。
JP2008094861A (ja) * 2006-10-05 2008-04-24 Soken Chem & Eng Co Ltd 3次元粒子結晶体相形成用の水性粒子分散体、その製造方法及びその3次元粒子結晶体相の用途
JP5255485B2 (ja) * 2009-03-03 2013-08-07 学校法人光産業創成大学院大学 微粒子製造方法
CN102616044B (zh) * 2012-03-08 2013-10-30 中国科学院化学研究所 具有湿度响应性及图案化的胶体光子晶体复合膜的制法及胶体光子晶体复合膜
CN104044380B (zh) * 2013-03-12 2016-03-09 中国科学院化学研究所 喷墨打印制备连续光子晶体图案的方法及连续光子晶体图案
WO2016093121A1 (ja) 2014-12-12 2016-06-16 公立大学法人名古屋市立大学 コロイド共晶、コロイド共晶固化体、及びそれらの製造方法
JP7427174B2 (ja) * 2018-02-19 2024-02-05 公立大学法人名古屋市立大学 加飾性水系組成物及びその製造方法
JP7548532B2 (ja) * 2018-06-27 2024-09-10 学校法人東京理科大学 分散物及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103158382A (zh) * 2011-12-19 2013-06-19 中国科学院化学研究所 利用喷墨打印技术制备具有响应性及图案化的光子晶体复合膜的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004109178A (ja) 2004-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4190239B2 (ja) コロイド結晶体及びその製造方法
Song et al. Cross-linked, monodisperse, micron-sized polystyrene particles by two-stage dispersion polymerization
Xu et al. Synthesis and utilization of monodisperse hollow polymeric particles in photonic crystals
Gallei Functional Polymer Opals and Porous Materials by Shear‐Induced Assembly of Tailor‐Made Particles
Crassous et al. Anisotropic responsive microgels with tuneable shape and interactions
Chen et al. Discovery and insights into organized spontaneous emulsification via interfacial self-assembly of amphiphilic bottlebrush block copolymers
Dziomkina et al. Colloidal crystal assembly on topologically patterned templates
Peng et al. Synthesis of monodisperse, highly cross-linked, fluorescent PMMA particles by dispersion polymerization
US9180486B2 (en) Method for preparing a porous anti-reflection thin film composed of hollow polymeric nanoparticles
Kirillova et al. Platelet Janus particles with hairy polymer shells for multifunctional materials
Wu et al. Polarity reversal in homologous series of surfactant-free Janus nanoparticles: toward the next generation of amphiphiles
Ni et al. Mechanism of soap-free emulsion polymerization of styrene and 4-vinylpyridine: characteristics of reaction in the monomer phase, aqueous phase, and their interface
Zulian et al. Structural iridescent tuned colors from self-assembled polymer opal surfaces
Hu et al. Janus photonic crystal microspheres: centrifugation-assisted generation and reversible optical property
TWI757039B (zh) 用於製造多孔微結構的方法
JP4982748B2 (ja) 高分子グラフト微粒子によるコロイド結晶の製造方法
Lo et al. Thermal-annealing-induced self-stretching: fabrication of anisotropic polymer particles on polymer films
JP2000191818A (ja) 多孔質微粒子の製造方法
US3969433A (en) Iridescent composition and the process of preparing the same
Chen et al. Conversion of colloidal crystals to polymer nets: turning latex particles inside out
JP2006110653A (ja) 無機酸化物周期構造体
Suzuki et al. Hydrogel particles as a particulate stabilizer for dispersion polymerization
JP4437906B2 (ja) 構造体の製造方法、多孔質構造体の製造方法、及び多孔質構造体
RU2381235C1 (ru) Способ получения монодисперсного синтетического полимерного латекса с аминогруппами на поверхности частиц
CN111253593B (zh) 一种利用软物质界面在平面或者曲面组装周期纳米结构的方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050912

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080717

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080814

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080916

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080916

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120926

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120926

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130926

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees