JP4186395B2 - 空気清浄器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、紫外線を照射する紫外線照射手段を備え、この紫外線照射手段にて照射された紫外線がケース外に漏れることを防止した空気清浄器に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような空気清浄器として、従来から、例えば特開平8−312977号公報記載のごとく、複数の遮光板を所定間隔あけて並設することにより、これら各遮光板によって紫外線照射手段から空気吸込口を介してケース外へ向かう紫外線を遮るようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、各遮光板にて紫外線を遮るためには、隣り合う遮光板同士をできるだけ近づける必要があるので、各遮光板間を通過する空気の圧力損失がどうしても大きくなってしまうという問題が発生する。
【0004】
本発明は、上記問題点に鑑み、遮光板における遮光性を確保しながら遮光板間を通過する空気の圧力損失をできるだけ小さくすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成させるために以下の技術的手段を用いる。
【0006】
すなわち、請求項1〜5記載の発明では、空気吸込口(3)から空気吹出口(8)にかけてケース(2)内に空気流を発生させる送風手段(4)と、紫外線が照射されると励起する触媒を担持したフィルタ部材(6)と、フィルタ部材(6)に紫外線を照射する紫外線照射手段(7)と、所定の間隔をあけて複数並列配置された第1遮光板(19)とを備え、これら第1遮光板(19)によって、紫外線照射手段(7)から空気吸込口(3)あるいは空気吹出口(8)を介してケース(2)外へ向かう紫外線を遮るように構成された空気清浄器において、第1遮光板(19)間には、第1遮光板(19)間における空気流れ方向で第1遮光板(19)よりも短く形成され、第1遮光板(19)間を通過する紫外線を遮る第2遮光板(24)が設けられたことを特徴している。
【0007】
上記技術的手段によると、隣り合う第1遮光板(19)同士を離して第1遮光板(19)間の流路断面積を大きくしても、第2遮光板(24)が第1遮光板(19)間を通過する紫外線を遮ることによって、遮光性を確保することができる。しかも、第2遮光板(24)を第1遮光板(19)間における空気流れ方向で第1遮光板(19)よりも短くしているので、第2遮光板(24)の形状を工夫することによって通風抵抗を小さくし、第1遮光板(19)間を通過する空気の圧力損失を小さくできる。
【0008】
特に、請求項2記載の発明では、第1遮光板(19)は、ケース(2)外へ向かう紫外線の方向において角度の異なる面部(19a、19b)を複数有し、これら複数の面部(19a、19b)にて紫外線を遮ることを特徴としているので、あらゆる角度から直進する紫外線をいずれかの面部(19a、19b)にて遮ることができる。
【0009】
また、請求項3記載の発明では、上記照射面(7a)に対する直交方向において、隣り合う第1遮光板(19)同士が互いに重なり合うようにしたので、紫外線照射手段(7)の照射面(7a)に対する直交方向に直進する紫外線を確実に遮ることができる。
【0010】
また、隣り合う第1遮光板(19)同士を離していくと、図6に示すように、第1遮光板(19)間に紫外線が漏れる流路(100)が形成される。
【0011】
そこで、請求項4記載の発明では、第2遮光板(24)を上記流路(100)の全体に渡って設けることによって、上記漏れ流路(100)を通過する紫外線を確実に遮ることができる。
【0012】
また、請求項5記載の発明では、上記空気清浄器は、室内に開口した開口部(30)および空気吸込口(3)を介して吸込んだ室内空気を清浄化し、この清浄空気を空気吹出口(8)および上記室内に開口した上記開口部(30)を介して上記室内に吹出すように構成され、上記開口部(30)に第1、2遮光板(19、24)を設けたことを特徴としている。
【0013】
これにより、一般的に開口部(30)に設けられるグリルを、第1、2遮光板(19、24)にて構成できる。その結果、上記グリルと第1、2遮光板(19、24)とを別体で設けたものと比べて、圧力損失を低減できるとともに、製造コストを低減することもできる。
【0014】
【発明の実施形態】
以下、本発明を自動車用空気清浄器に適用した一実施形態について、図1〜6を用いて説明する。なお、図1は空気浄化ユニット1の構成を示す側面図、図2はフィルタ部材6を取外したときにおける図1のA矢視図、図3はフィルタ部材6を取付けたときにおける図1の斜視図、図4は空気浄化ユニット1の車両リアトレイRへの取付状態を示す模式図、図5は図3のX−X断面図、図6は第2遮光板24を設けない場合における図5相当図である。
【0015】
まず、空気浄化ユニット1の構成を図1〜4を用いて説明する。
【0016】
図1〜4に示すように、空気浄化ユニット1は車室内に空気を導く空気通路をなすケース2を備える。このケース2の上流端には、車室内からケース2内に空気を導入する空気吸込口3が形成されており、この空気吸込口3の空気下流側には、空気流を発生する送風手段としてのファン4、たばこの煙等の汚染粒子の濃度を検出するガスセンサ5、空気を清浄するフィルタ部材6、およびフィルタ部材6に紫外線を照射する紫外線照射手段としての紫外線ランプ7がそれぞれ設けられている。また、ケース2の下流端には、フィルタ部材6にて清浄された空気を車室内に向かって吹出す空気吹出口8が形成されている。
【0017】
なお、図4に示すように、空調ユニット1は、空気吸込口3の上流側に吸込ダクト3aが接続されるとともに、空気吹出口8の下流側に吹出ダクト8aが接続された状態で、車両リアトレイRに組付けられるようになっている。
【0018】
また、車両リアトレイRには後述するグリル18の外周囲とほぼ同じ大きさの開口部30が開口し、吸込ダクト3aの上流端開口および吹出ダクト8aの下流端開口が開口部30に接続されている。これによって、空気吸込口3が開口部30および吸込ダクト3aを介して車室内空気をケース2内に吸込むとともに、空気吹出口8から吹出された上記清浄空気が吹出ダクト8aおよび開口部30を介して車室内へ吹出されるようになっている。
【0019】
ファン4は、その駆動手段としてのファンモータ4aにより駆動される。なお、このファンモータ4aへの印加電圧を変化させることによって、ファン4の回転数が2段階(後述する低速運転と高速運転)に切替可能となっている。
【0020】
なお、本実施形態では、ファン4にて発生する騒音によって乗員に不快感を与えるのを抑制するレゾネータ50が、ケース2に一体的に形成されている。レゾネータ50の内部には、空気吸込口3と連通した空間部(図示しない)が形成されている。これにより、ファン4からこの空間部に進入した音波を空間部の内壁面で反射させ、乗員が不快感を感じる周波数を低減するようになっている。
【0021】
また、レゾネータ50は、一般的には上記吸込ダクトあるいは吹出ダクトに形成されるため、ダクトの形状を変える必要がある車両間で共通して製造することができなかったが、本実施形態では、レゾネータ50をケース2に一体的に形成することによって、ダクトの形状を変える必要がある車両間でも共通して製造することができるようになっている。
【0022】
フィルタ部材6は、空気通過面を複数箇所で山折した濾材を有し、この濾材の紫外線ランプ7と対向する面に活性炭および光触媒を塗付したフィルタ本体9(図3参照)を、樹脂製の枠体10の内周囲で支持することによって構成されている。
【0023】
上記濾材は、周知のエレクトレットぺーパーにて構成されており、フィルタ部材6を通過する空気中に含まれる塵を捕捉するようになっている。
【0024】
また、上記活性炭は、フィルタ部材6を通過する空気中に含まれる臭気成分を吸着するようになっている。
【0025】
また、上記光触媒は、金属酸化物(本実施形態では二酸化チタン)で構成されており、後述するように紫外線が照射されると励起して、上記活性炭に吸着した臭気成分を酸化分解する。
【0026】
また、フィルタ本体9は、上記濾材における折山の稜線が、ファン4からフィルタ本体9に向かって圧送された空気が流れる方向に沿った状態で設けられている。これにより、ファン4から圧送された空気がフィルタ本体9をできるだけスムーズに流れるようになっている。
【0027】
また、枠体10は、断面長方形の樹脂枠であって、枠体10の内周囲にフィルタ本体9を脱着可能な状態で装着できるようになっている。なお、図示しないが、枠体10の外周面には、ケース内壁面と枠体10の外周面とをシールする弾性を有したパッキンが設けられている。
【0028】
ところで、紫外線ランプ7が設けられているケース内壁面のうち、フィルタ部材6と対向する部位には、フィルタ部材6をケース2内に挿入するフィルタ挿入開口部11が形成されている。また、このフィルタ挿入開口部11は、車両前後方向にスライド可能なフィルタ蓋部12によって開閉される。なお、このフィルタ蓋部12には取手13が一体的に設けられており、上記開閉作業時には、作業者がこの取手13を掴んで、容易にフィルタ蓋部12を開閉できるようになっている。
【0029】
また、枠体10の外周囲が、ケース内壁面に形成されたレール14の内周囲よりも若干小さく形成されているので、枠体10にフィルタ本体9を装着したフィルタ部材6を、フィルタ挿入開口部11からレール14に沿って斜めに挿入することによって、フィルタ部材6がケース2内に脱着可能な状態で支持されるようになっている。
【0030】
さらに、枠体10の外周面うち、フィルタ挿入開口部11と対向する平面部には、取手15が一体的に設けられており、フィルタ部材6をケース2から脱着する時には、作業者がこの取手15を掴んで、容易にこの脱着作業が行えるようになっている。
【0031】
紫外線ランプ7は、フィルタ部材6の稜線を略直交する方向に渡って延出した円筒形状のガラス管を有し、フィルタ部材6と空気吹出口8との間のケース内壁面に高電圧発生部16を介して組付けられている。なお、紫外線ランプ7が、長手方向に渡ってフィルタ本体9の折山の稜線を略直交した状態で設けられているので、フィルタ本体9の上記活性炭および上記光触媒が塗付された面に漏れなく紫外線が照射されるようになっている。
【0032】
また、紫外線ランプ7は、上記ガラス管内に希ガス(本実施形態ではキセノン)が封入されている。さらに、上記ガラス管の曲面部には、ガラス管の長手方向に渡って陽極(図示しない)および陰極(図示しない)がそれぞれ設けられており、バッテリ(図示しない)からの供給電圧(本実施形態では12V)が、上記高電圧発生部16にて所定の高電圧(本実施形態では2000V)に昇圧された後、上記電極間に印加されるようになっている。また、上記ガラス管の内面には蛍光体が塗布されている。
【0033】
従って、上記のように電極間に上記高電圧が印加されると、電極間で放電が起こり、上記キセノンが励起して上記蛍光体に衝突することによって、ガラス管の曲面部のうち、電極が設けられていない部位7a(以下、照射面7aという)から紫外線が照射されるようになっている。
【0034】
また、紫外線ランプ7は、格子状に形成された金属部材17にて囲まれている。この金属部材17は、紫外線ランプ7の電極間で放電が起こったときに発生するノイズを吸収するようになっている。これにより、上記ノイズが他の電気機器に悪影響を及ぼすことを防止している。
【0035】
なお、紫外線ランプ7の上流側にフィルタ部材6が設けられているので、フィルタ部材6にて除塵された空気が常に紫外ランプ7を通過し、その結果として紫外ランプ7が汚れないようになっている。
【0036】
また、図4に示すように、開口部30には、意匠部品としての樹脂製のグリル18が設けられている。
【0037】
グリル18は車両左右方向に複数の仕切が設けられており、これにより、車室内乗員が空気吸込口3および空気吹出口8からケース2内に手を入れないようにするとともに、この仕切の隙間からお金等がケース2内に落ちないようになっている。なお、本実施形態では、それぞれ後述する上側グリル22における第1遮光板19と、第2遮光板24とが車両左右方向に渡って連続的に形成されることによって、上記の仕切をなしている。また、後述する下側グリル23における第1遮光板19は、グリル18のうち空気吹出口8と対向する部位18a(以下、吹出グリル18aという)だけに形成されている。
【0038】
ところで、紫外線ランプ7から照射された紫外線を車室内に漏れないようにする必要があるが、本実施形態では、図1〜4に示すように、紫外線ランプ7が空気吹出口8と対向しており、空気吹出口8から車室内に紫外線が漏れ得る構造となっているので、吹出グリル18aにて紫外線を遮るようになっている。
【0039】
以下、吹出グリル18aの構成について、図5を用いて詳しく説明する。
【0040】
図5に示すように、吹出グリル18aには、断面視略くの字状に屈曲した第1遮光板19が、所定間隔で紫外線ランプ7の長手方向に沿って複数並設配置され、各第1遮光板19間には空気吹出口8から吹出された空気が流れる屈曲流路20がそれぞれ形成されている。
【0041】
第1遮光板19は、屈曲部21を境界として、ケース2外へ向かう紫外線の方向においてそれぞれ角度の異なる空気上流側面部19a、空気下流側面部19bを有している。
【0042】
また、隣り合う第1遮光板19のうち、一方の第1遮光板19の屈曲部21と、他方の第1遮光板19の空気上流側端部19cとが、矢印B方向、すなわち照射面7aに対する直交方向(車両上下方向)で互いに重なり合っている。
【0043】
また、各第1遮光板19間には、第1遮光板19間(屈曲流路20内)を通過する空気流れ方向(図4矢印C方向)で第1遮光板19よりも短く形成され、第1遮光板19間を通過する紫外線を遮る第2遮光板24が設けられている。
【0044】
具体的に説明すると、図6に示すように、第1遮光板19間に第2遮光板24がないと、空気上流側面部19aよりも空気下流側面部19bが短く、かつ傾斜の緩い状態で設けられているので、第1遮光板19間に紫外線が漏れる流路100が形成される。そこで、各第2遮光板24が、第1遮光板19の空気下流側面部19bとほぼ同方向に傾斜した状態で、漏れ流路100の全体に渡って設けられることによって、漏れ流路100を通過する紫外線を遮るようになっている。
【0045】
また、本実施形態におけるグリル18は、第1遮光板19の屈曲部21を境界として上側グリル22と下側グリル23とに分割できるようになっており、これら両グリル22、23は、ねじ等の固定手段にて固定されている。なお、グリル18は、第1、2遮光板19、24にて紫外線が吸収および拡散されやすいように黒色に塗装されている。
【0046】
また、グリル18は、樹脂にて構成されるので周知の型成形によって製造されるが、上側グリル22の製造時には、上記の傾斜形状に沿って型抜きすれば一回の型抜き工程で済むようになっており、下側グリル23についても同様に一回の型抜き工程で済むようになっている。
【0047】
次に、空気浄化ユニット1の作動について説明する。
【0048】
乗員によって図示しないイグニッションスイッチがオンされ、上記バッテリの電力が高電圧発生部16に供給されると、紫外線ランプ7の発光部から紫外線が照射される。
【0049】
さらに、乗員が図示しない指示手段にてファン4の作動状態を、低速運転、高速運転、および自動運転のうち、いずれか1つに選択すると、車室内空気がグリル18、開口部30、および吸込ダクト3aを介して空気吸込口3からケース2内に導入される。なお、上記自動運転では、ガスセンサ5が検出した汚染粒子の濃度が所定値以下のときにはファン4を低速運転させ、上記所定値以上のときにはファン4を高速運転させるようになっている。
【0050】
上記のようにケース2内に導入された車室内空気は、フィルタ部材6を通過して除塵および脱臭された後、空気吹出口8から吹出ダクト8a、開口部30、およびグリル18(吹出グリル18a)を介して車室内へと吹出される。
【0051】
以上説明した本実施形態では、各第1遮光板19間には、屈曲流路20を通過する空気流れ方向で第1遮光板19よりも短く形成され、第1遮光板19間を通過する紫外線を遮る第2遮光板24がそれぞれ設けている。
【0052】
これにより、隣り合う第1遮光板19を離して屈曲流路20の断面積を大きくしても、この屈曲流路20を通過する紫外線を第2遮光板24によって紫外線を遮ることができ、遮光性を確保できる。しかも、第2遮光板24が屈曲流路20内の空気流れ方向で第1遮光板19よりも短くなっているので、第2遮光板24の形状を工夫すれば屈曲流路20を通過する空気の圧力損失を小さくできる。
【0053】
また、第1遮光板19は、ケース2外へ向かう紫外線の方向においてそれぞれ角度の異なる面部19a、19bを有しているので、あらゆる角度から直進する紫外線を面部19a、19bのいずれかで遮ることができる。
【0054】
また、紫外線ランプ7の照射面7aに対する直交方向において、隣り合う第1遮光板19同士が互いに重なり合っているので、紫外線の照射面7aに対する直交方向で直進する成分を確実に遮ることもできる。
【0055】
また、第2遮光板24は、第1遮光板19間に形成される紫外線の漏れ流路100全体に渡って設けられているので、この漏れ流路100を通過する紫外線を確実に遮ることができる。
【0056】
また、第1、2遮光板19、24を開口部30に設けているので、第1、2遮光板19、24にて吹出グリル18aを構成でき、第1、2遮光板19、24と吹出グリル18aを別体で設ける場合と比べて通風抵抗を小さくでき、さらに、製造コストも低減できる。
【0057】
(他の実施形態)
上記実施形態では、第2遮光板24は、紫外線の照射面7aに対する直交方向に対して斜めに直進する(漏れ流路100を通過する)成分を完全に遮ることができるようになっているが、上記直交方向に直進する成分、上記直交方向に対して斜めに直進する成分、どちらの成分においても完全に遮る必要は必ずしもなく、若干漏れても良い。
【0058】
また、第1遮光板は、紫外線の照射面7aに対する直交方向に直進する成分を完全に遮ることができるようになっているが、完全に遮る必要は必ずしもなく、若干漏れても良い。
【0059】
また、上記各実施形態では、第1遮光板19の形状を断面視略くの字状としたが、これに限らず、例えば、第2遮光板24のように直線上のものや、断面視湾曲状としても良い。
【0060】
また、上記各実施形態では、第1遮光板19が、屈曲部21を境界として2つの面部19a、19bを有しているが、面部が3つ以上あっても良い。
【0061】
また、上記各実施形態では、第1、2遮光板19、24を吹出グリル18aに一体的に設けているが、例えば、吹出グリル18aと別体で第1、2遮光板19、24を設けても良い。
【0062】
また、上記各実施形態では、第2遮光板24を上側グリル22に設けているが、下側グリル23に設けても良い。
【0063】
また、上記各実施形態では、紫外線ランプ7が空気吹出口8とフィルタ部材6との間に設けられているので、第1、2遮光板19、24を吹出グリル18aに設けたが、例えば、紫外線ランプ7が空気吸込口3とフィルタ部材6との間に設けられているものでは、第1、2遮光板19、24をグリル18のうち空気吸込口3と対向する部位(吸込グリル)に設けても良い。
【0064】
また、上記各実施形態では、1つの開口部30から空気を吸込むとともに吹出しているが、当然、空気を吸込む開口部と空気を吹出す開口部とをそれぞれ設けても良い。
【0065】
また、上記各実施形態では、第1、2遮光板19、24を有するグリル18をリアパッケージトレイRに開口した開口部30に設けているが、例えば、空気吸込口3、空気吹出口8に設けても良い。
【0066】
また、上記各実施形態では、第2遮光板24を、各第1遮光板19間に設けているが、必ずしも全ての第1遮光板19間に設ける必要はない。
【0067】
上記各実施形態では、本発明をリアパッケージトレイRに設けられた自動車用空気清浄器に適用した場合について説明したが、これに限らず、例えば、サイドトリム内に設けられた自動車用空気清浄器、家庭用空気清浄器、空調装置内に一体的に組み込まれる空気清浄器等に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における空気清浄ユニット1の構成を示す側面図である。
【図2】フィルタ部材6を取外したときにおける図1のA矢視図である。
【図3】フィルタ部材6を取付けたときの図1における斜視図である。
【図4】空気浄化ユニット1の車両リアトレイRへの取付状態を示す模式図である。
【図5】図3のX−X断面図である。
【図6】第2遮光板24を設けない場合における図5相当図である。
【符号の説明】
2…ケース、
3…空気吸込口、
4…ファン(送風手段)、
6…フィルタ部材、
7…紫外線ランプ(紫外線照射手段)、
7a…照射面、
8…空気吹出口、
19…第1遮光板、
19…上流側面部(面部)、
19…下流側面部(面部)、
24…第2遮光板、
30…開口部、
100…漏れ流路。
Claims (5)
- 空気吸込口(3)から空気吹出口(8)への空気通路をなすケース(2)と、
前記ケース(2)内において前記空気吸込口(3)から前記空気吹出口(8)にかけて空気流を発生する送風手段(4)と、
前記ケース(2)内に設けられ、紫外線が照射されると励起する触媒が担持されたフィルタ部材(6)と、
前記ケース(2)内に設けられ、前記フィルタ部材(6)に担持された前記触媒に紫外線を照射する紫外線照射手段(7)と、
所定の間隔をあけて複数並列配置された第1遮光板(19)とを備え、
これら複数の第1遮光板(19)によって、前記紫外線照射手段(7)から前記空気吸込口(3)あるいは前記空気吹出口(8)を介して前記ケース(2)外へ向かう紫外線を遮るように構成された空気清浄器において、
前記第1遮光板(19)間には、前記第1遮光板(19)間における空気流れ方向で前記第1遮光板(19)よりも短く形成され、前記第1遮光板(19)間を通過する紫外線を遮る第2遮光板(24)が設けられたことを特徴とする空気清浄器。 - 前記第1遮光板(19)は、前記ケース(2)外へ向かう紫外線の方向において角度の異なる面部(19a、19b)を複数有し、これら複数の面部(19a、19b)にて紫外線を遮ることを特徴とする請求項1に記載の空気清浄器。
- 前記紫外線照射手段(7)は、紫外線を照射する照射面(7a)を有し、
前記複数の第1遮光板(19)は、前記照射面(7a)に対する直交方向において、隣り合う第1遮光板(19)同士が互いに重なり合っていることを特徴とする請求項1または2に記載の空気清浄器。 - 前記第2遮光板(24)は、前記第1遮光板(19)間に形成された紫外線の漏れ流路(100)の全体に渡って設けられたことを特徴とする請求項3に記載の空気清浄器。
- 前記空気清浄器は、室内に開口した開口部(30)および前記空気吸込口(3)を介して吸込んだ前記室内の空気を清浄化し、この清浄空気を前記空気吹出口(8)および前記室内に開口した前記開口部(30)を介して前記室内に吹出すように構成され、
前記開口部(30)に、前記第1、2遮光板(19、24)を設けたことを特徴とする請求項1ないし4いずれか1つに記載の空気清浄器。
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