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JP4184398B2 - ブローバイガス還流装置の異常判定装置 - Google Patents

ブローバイガス還流装置の異常判定装置 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関の吸気系に接続されたブローバイガス通路を介して、ブローバイガスを吸気系に還流させるブローバイガス還流装置の異常判定装置に関する。
従来のこの種のブローバイガス還流装置の異常判定装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この特許文献1では、内燃機関の吸気管に、スロットルバルブが設けられるとともに、スロットルバルブを迂回するバイパス通路が接続されている。バイパス通路にはISCバルブが設けられており、内燃機関のアイドル運転中、ISCバルブの開度を制御し、吸気量を制御することによって、内燃機関の回転数が目標回転数になるように制御される。吸気管のスロットルバルブよりも下流側には、ブローバイガス通路が接続されている。この異常判定装置では、アイドル運転中に、ISCバルブの開度を検出し、検出した開度が所定の判定値よりも小さいときに、ブローバイガス通路の吸気管からの外れや破損などの原因によって、ブローバイガス還流装置に異常が生じていると判定する。
このようにブローバイガス還流装置の異常を判定するのは、次の理由による。すなわち、ブローバイガス通路の外れや破損が生じた場合、その部分から空気が吸気管に流入することによって、その分、吸気量が増加し、内燃機関の回転数が上昇することにより、目標回転数を上回るようになる。それに伴い、ISCバルブの開度は、上昇した回転数を目標回転数に収束させるために吸気量を低減するように、正常時よりも小さな値に制御される結果、判定値を下回るからである。
しかし、上述した従来の異常判定装置を、例えば、吸気管のスロットルバルブよりも上流側にブローバイガス通路を接続したブローバイガス還流装置に適用した場合には、ブローバイガス通路の外れや破損が生じ、その部分から空気が流入しても、流入した空気の量を含めて、ISCバルブの開度が制御される。その結果、ISCバルブの開度が、ブローバイガス還流装置の異常時と正常時とで同じように制御されるため、ISCバルブの開度に基づく判定では、ブローバイガス還流装置の異常を適切に判定することができない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、吸気系のブローバイガス通路の連結部よりも下流側に吸気量制御装置が設けられている場合に、異常判定の精度を向上させることができるブローバイガス還流装置の異常判定装置を提供することを目的とする。
特開平10−184335号公報
この目的を達成するため、請求項1に係る発明は、内燃機関3の吸気系(実施形態における(以下、本項において同じ)吸気管4)に連結部30を介して接続されたブローバイガス通路16を介して、ブローバイガスを吸気系に還流させるブローバイガス還流装置15の異常判定装置1であって、吸気系の連結部30よりも上流側に設けられ、吸気量QAを検出する吸気量センサ(エアフローメータ22)と、吸気系の連結部30よりも下流側に設けられ、吸気量を制御する吸気量制御装置(吸気絞り弁11、EGR装置7および過給機8)と、吸気量制御装置の動作により吸気量が変化した後に吸気量センサにより検出された吸気量QAに基づいて、ブローバイガス還流装置15の異常を判定する異常判定手段(ECU2、ステップ21〜23,46)と、を備えることを特徴とする。
このブローバイガス還流装置の異常判定装置によれば、内燃機関の吸気系にブローバイガス通路が連結部を介して接続されており、このブローバイガス通路の連結部よりも上流側(以下、単に「上流側」という)に設けられた吸気量センサによって、吸気量が検出されるとともに、吸気系の連結部よりも下流側(以下、単に「下流側」という)に設けられた吸気量制御装置によって、吸気量が制御される。異常判定手段は、吸気量制御装置の動作により下流側の吸気量が変化した後に吸気量センサによって検出された上流側の吸気量に基づいて、ブローバイガス還流装置の異常を判定する。
吸気量制御装置の動作により下流側の吸気量が変化すると、ブローバイガス還流装置が正常な場合には、上流側の吸気量は、変化した下流側の吸気量に対して応答良く変化し、比較的、短時間で、下流側の吸気量と一致するようになる。これに対して、ブローバイガス通路の外れや破損などのブローバイガス還流装置の異常が生じている場合には、その部分から空気が流入または流出するため、変化した下流側の吸気量に対して、上流側の吸気量の応答性が低下したり、上流側の吸気量が一致しなかったりするなど、上流側の吸気量は、正常時とは異なる挙動を示す。本発明によれば、下流側の吸気量が変化した後に検出された上流側の吸気量に基づいてブローバイガス還流装置の異常を判定するので、その判定を適切に行うことができ、判定精度を向上させることができる。
また、吸気系の上流側には通常、吸気量センサ(エアフローメータ)が設けられているので、そのような既存の吸気量センサを利用し、判定のための専用のデバイスを追加することなく、異常判定を行うことができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のブローバイガス還流装置15の異常判定装置1において、異常判定手段は、吸気量が変化した後に検出された吸気量QAに基づいて、吸気量QAの変化度合い(吸気変化量SCQAR)を算出する変化度合い算出手段(ECU2、ステップ20)を有し、吸気量が減少側に変化した後に算出された吸気量QAの変化度合いに基づいて、ブローバイガス還流装置15の異常を判定することを特徴とする。
吸気量が減少側に変化すると、その当初には、ブローバイガス通路の外れや破損が生じている場合、それまでに吸気系を流れていたより多量の吸気の一部が行き場を失い、ブローバイガス通路の外れた部分などから流出するため、上流側の吸気量は、緩やかに減少する。本発明によれば、吸気量が減少側に変化した後の吸気量の変化度合いを変化度合い算出手段によって算出するとともに、算出した上流側の吸気量の変化度合いに基づいて、ブローバイガス還流装置の異常を判定するので、その判定を適切に行うことができる。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載のブローバイガス還流装置15の異常判定装置1において、異常判定手段は、吸気量が変化した後に検出された吸気量QAに基づいて、吸気量QAの変化度合い(吸気変化量SCQAR)を算出する変化度合い算出手段(ECU2、ステップ20)を有し、吸気量が増加側に変化した直後に算出された吸気量QAの変化度合いに基づいて、ブローバイガス還流装置15の異常を判定することを特徴とする。
吸気量が増加側に変化すると、その直後には、上流側の吸気量は急激に増加する(立ち上がる)。ブローバイガス通路の外れや破損が生じている場合、その部分から空気が吸気系に流入し、その分、上流側の吸気量が減少するので、立ち上がり量はより小さくなる。本発明によれば、吸気量が増加側に変化した直後の変化度合いを算出するとともに、算出した変化度合いに基づいて、ブローバイガス還流装置の異常を判定するので、その判定を適切に行うことができる。
請求項4に係る発明は、請求項2または3に記載のブローバイガス還流装置15の異常判定装置1において、変化度合い算出手段は、吸気量QAの変化度合いを表すパラメータとして、吸気量が変化した後の所定期間(第3所定時間TMREF3、第4所定時間)内に検出された吸気量QAの積算値(補正後吸気量積算値SCQA)を算出し、異常判定手段は、算出された吸気量QAの積算値に基づいて、ブローバイガス還流装置15の異常を判定することを特徴とする。
この構成によれば、変化度合い算出手段は、吸気量の変化度合いを表すパラメータとして、吸気量が変化した後の所定期間内に検出された吸気量の積算値を算出し、算出された吸気量の積算値に基づいて、ブローバイガス還流装置の異常が判定される。このように、吸気量の変化度合いを表すパラメータとして、吸気量の積算値を用いるので、吸気量の一時的な変動や吸気量の検出信号に含まれるノイズの影響などによる誤判定を防止でき、判定精度をさらに向上させることができる。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載のブローバイガス還流装置15の異常判定装置1において、内燃機関3の回転数(エンジン回転数NE)を検出する回転数検出手段(クランク角センサ21およびECU2)と、検出された回転数が高いほど、検出された吸気量QAをより小さくなるように補正する吸気量補正手段(ECU2、ステップ15,16)と、をさらに備えることを特徴とする。
吸気量は、内燃機関の回転数に応じて異なり、例えば、回転数が高いほど、多くなる。本発明によれば、検出された内燃機関の回転数が高いほど、吸気量をより小さくなるように補正する。このため、例えば、吸気量の積算中に、内燃機関の回転数が変化した場合でも、吸気量をある所定の内燃機関の回転数を基準とする吸気量として求めることができる。したがって、そのように補正した吸気量に基づいて異常判定を行うことによって、その精度をさらに向上させることができる。
請求項6に係る発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載のブローバイガス還流装置15の異常判定装置1において、内燃機関3の運転状態を検出する運転状態検出手段(ECU2)をさらに備え、異常判定手段は、検出された運転状態が所定の運転状態のときに、ブローバイガス還流装置15の異常の判定を実行することを特徴とする。
この構成によれば、異常判定手段は、検出された内燃機関の運転状態が所定の運転状態のときに、ブローバイガス還流装置の異常の判定を実行する。異常判定中に、内燃機関の運転状態が変動すると、それに伴って吸気量が変動し、吸気量に基づく異常判定を適切に行えなくなるおそれがある。このため、内燃機関の所定の運転状態として、例えば、負荷の変動が少ない運転状態を設定することにより、吸気量が安定しているときに限り、異常判定を行うことが可能になり、それにより、異常判定の精度をさらに向上させることができる。
請求項7に係る発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載のブローバイガス還流装置15の異常判定装置1において、吸気量制御装置は複数の吸気量制御装置(吸気絞り弁11、EGR装置7および過給機8)で構成されており、異常判定を実行する際に、複数の吸気量制御装置の少なくとも1つ(吸気絞り弁11)を、吸気量を変化させるように制御するとともに、他の吸気量制御装置(EGR装置7および過給機8)を、吸気量に影響を及ぼさないような所定の動作状態に制御(閉弁制御)する制御手段(ECU2、ステップ3)をさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、異常判定を実行する際に、複数の吸気量制御装置の少なくとも1つを制御することによって、吸気量を変化させるとともに、他の吸気量制御装置については、吸気量に影響を及ぼさないような所定の動作状態に保持する。このため、他の吸気量制御装置の動作による吸気量への影響を排除した状態で、異常判定を行うことができ、その精度をさらに向上させることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態による異常判定装置1、これを適用したブローバイガス還流装置15および内燃機関(以下「エンジン」という)3の概略構成を示している。エンジン3は、車両(図示せず)に搭載された、例えば4気筒(1つのみ図示)のディーゼルエンジンである。
エンジン3のシリンダヘッド3aには、吸気管4(吸気系)および排気管5がそれぞれ接続されるとともに、燃料噴射弁(以下「インジェクタ」という)6が、燃焼室に臨むように取り付けられている。インジェクタ6の燃料噴射量QINJおよび噴射時期は、後述するECU2によって制御される。
エンジン3のクランクシャフト3bには、クランク角センサ21(回転数検出手段)が設けられている。クランク角センサ21は、マグネットロータ21aとMREピックアップ21bで構成されており、クランクシャフト3bの回転に伴い、パルス信号であるCRK信号を発生する。CRK信号は、所定のクランク角(例えば1°)ごとに出力され、ECU2は、このCRK信号に基づいて、エンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを算出する。
また、エンジン3には、EGR管7aおよびEGR制御弁7bを有するEGR装置7(吸気量制御装置)が設けられている。EGR管7aは、吸気管4および排気管5に、両者をつなぐように接続されている。このEGR管7aを介して、エンジン3の排ガスの一部が吸気管4にEGRガスとして還流し、それにより、エンジン3の燃焼温度が低下することで、排ガス中のNOxが減少する。
EGR制御弁7bは、EGR管7aに取り付けられたリニア電磁弁で構成されており、供給される電流のデューディ比をECU2で制御することにより、そのバルブリフト量がリニアに制御され、それにより、EGRガスの還流量(以下「EGR量」という)が調整される。具体的には、デューティ比が大きいほど、バルブリフト量が大きくなることでEGR量はより大きくなり、デューティ比が値0のときには、EGR制御弁7bが全閉状態に制御され、EGR量は値0になる。
さらに、エンジン3には、ターボチャージャで構成された過給機8(吸気量制御装置)と、これに連結されたアクチュエータ9が設けられている。過給機8は、吸気管4のEGR管7aとの接続部よりも上流側に設けられた回転自在のコンプレッサブレード8aと、排気管5に設けられた回転自在のタービンブレード8bおよび複数の回動自在の可変ベーン8cと、これらのブレード8a,8bを一体に連結するシャフト(図示せず)を有している。過給機8は、排気管5内の排ガスによりタービンブレード8bが回転駆動されるのに伴い、これと一体のコンプレッサブレード8aが回転駆動されることによって、吸気管4内の吸気を加圧する過給動作を行う。
アクチュエータ9は、負圧によって作動するダイアフラム式のものであり、各可変ベーン8cに機械的に連結されている。アクチュエータ9には、負圧ポンプから負圧供給通路(いずれも図示せず)を介して負圧が供給され、この負圧供給通路の途中にベーン開度制御弁10が設けられている。ベーン開度制御弁10は、電磁弁で構成されており、その開度がECU2からの駆動信号で制御されることによって、アクチュエータ9への供給負圧が変化し、それに伴い、可変ベーン8cの開度(以下「ベーン開度」という)が変化することにより、過給圧が制御される。具体的には、ベーン開度が小さいほど、タービンブレード8bに流入する排ガスの流速が小さくなることによって、過給圧が低下し、ベーン開度が全閉状態のときに、過給圧は値0になる。
ブローバイガス還流装置15は、エンジン3のクランクケース3c内のブローバイガスを吸気管4に適宜、還流させるものであり、ブローバイガス通路16およびPCVバルブ17を有している。
ブローバイガス通路16は、一端部がエンジン3のシリンダヘッドカバー3dに接続されるとともに、他端部が吸気管4のコンプレッサブレード8aよりも上流側に、連結部30を介して接続されている。エンジン3には、シリンダヘッド3aからシリンダブロックにわたって、ブリーザ通路(図示せず)が形成されており、このブリーザ通路、シリンダヘッドカバー3dおよびブローバイガス通路16を介して、ブローバイガスが吸気管4に還流する。
PCVバルブ17は、ブローバイガス通路16のシリンダヘッドカバー3dとの接続部分に設けられている。また、PCVバルブ17は、機械式の弁で構成されており、その上流側と下流側の間の差圧が所定圧よりも大きくなったときに開弁し、それにより、ブローバイガスが吸気管4に還流する。
吸気管4には、EGR管7aとの接続部とコンプレッサブレード8aの間に、吸気量を調整するための吸気絞り弁11(吸気量制御装置)が設けられている。吸気絞り弁11には、例えば直流モータで構成されたアクチュエータ11aが接続されている。吸気絞り弁11の開度は、アクチュエータ11aに供給される電流のデューティ比をECU2で制御することによって、全閉開度と全開開度の間で可変に制御される。
また、吸気管4のブローバイガス通路16との連結部30よりも上流側には、エアフローメータ22(吸気量センサ)が設けられている。エアフローメータ22は、吸気量QAを検出し、その検出信号をECU2に出力する。
ECU2には、車速センサ23から、車両の速度(以下「車速」という)VPを表す検出信号が出力される。
ECU2は、I/Oインターフェース、CPU、RAMおよびROMなどから成るマイクロコンピュータで構成されている。前述した各種のセンサ21〜23からの検出信号はそれぞれ、I/OインターフェースでA/D変換や整形がなされた後、CPUに入力される。
CPUは、これらの入力信号に応じ、ROMに記憶された制御プログラムなどに従って、エンジン3の運転状態を判別するとともに、判別した運転状態に応じて、燃料噴射量QINJを含むエンジン3の制御を実行するとともに、ブローバイガス還流装置15の異常判定処理を実行する。なお、本実施形態では、ECU2が、異常判定手段、変化度合い算出手段、回転数検出手段、吸気量補正手段、運転状態検出手段および制御手段に相当する。
図2および図3は、本発明の第1実施形態によるブローバイガス還流装置15の異常判定処理を示すフローチャートである。本処理は、所定時間ごとに実行される。本処理では、まず、ステップ1(「S1」と図示。以下同じ)において、エンジン3が所定の運転状態であるか否かを判別する。この判別では、エンジン3への燃料の供給が停止された燃料カット運転中、またはエンジン3がクルーズ運転中のときに、所定の運転状態であるとされる。具体的には、燃料噴射量QINJがほぼ値0のときに燃料カット運転中であると判別され、燃料噴射量QINJおよび車速VPがほぼ一定のときに、クルーズ運転中であると判別される。
このステップ1の判別結果がNOのときには、EGR制御弁7b、可変ベーン8cおよび吸気絞り弁11をそれぞれ通常状態に制御(以下「通常制御」という)し(ステップ24)、閉弁制御フラグF_EBC、絞り制御フラグF_THCおよび積算中フラグF_SCQAをいずれも「0」にセットする(ステップ25)とともに、補正後吸気量積算値SCQAを値0にリセットした(ステップ26)後、本処理を終了する。
一方、前記ステップ1の判別結果がYESで、エンジン3が所定の運転状態のときには、閉弁制御フラグF_EBCが「1」であるか否かを判別する(ステップ2)。
この判別結果がNOのときには、ステップ3において、EGR制御弁7bおよび可変ベーン8cの開度を、吸気量に影響を及ぼさないような、小さな所定の開度(例えばそれぞれ0°,5°)に保持する(以下「閉弁制御」という)とともに、吸気絞り弁11を、大きな所定の開度に一旦、制御する(開弁制御)。次に、閉弁制御フラグF_EBCを「1」にセットする(ステップ4)とともに、ダウンカウント式のディレイタイマ(図示せず)の第1タイマ値TMDLY1を第1所定時間TMREF1(例えば1.5sec)にセットした(ステップ5)後、本処理を終了する。
前記ステップ4が実行されると、前記ステップ2の判別結果がYESになり、その場合には、第1タイマ値TMDLY1が値0であるか否かを判別し(ステップ6)、この判別結果がNOのときには、本処理を終了する。
一方、このステップ6の判別結果がYESのとき、すなわち、EGR制御弁7bおよび可変ベーン8cの閉弁制御が第1所定時間TMREF1、継続したときには、吸気量が安定した状態になったとして、絞り制御フラグF_THCが「1」であるか否かを判別する(ステップ7)。
この判別結果がNOのときには、ステップ8において、吸気絞り弁11を通常制御時よりも小さな所定開度に制御する(以下「絞り制御」という)。これにより、吸気量が減少側に制御される。なお、上記の所定開度は、例えば、燃料カット運転中には所定のアイドル開度に、クルーズ運転中にはアイドル開度よりも大きな所定開度に制御される。
次に、絞り制御フラグF_THCを「1」にセットする(ステップ9)とともに、第2タイマ値TMDLY2を第2所定時間TMREF2(例えば0.3sec)にセットした(ステップ10)後、本処理を終了する。
前記ステップ9が実行されると、前記ステップ7の判別結果がYESになり、その場合には、第2タイマ値TMDLY2が値0であるか否かを判別し(ステップ11)、この判別結果がNOのときには、本処理を終了する。
一方、このステップ11の判別結果がYESのとき、すなわち、吸気絞り弁11の絞り制御の開始後、第2所定時間TMREF2が経過したときには、絞り制御に伴う吸気絞り弁11および吸気量の応答遅れによる影響がなくなったとして、積算中フラグF_SCQAが「1」であるか否かを判別する(ステップ12)。
この判別結果がNOのときには、積算中フラグF_SCQAを「1」にセットする(ステップ13)とともに、第3タイマ値TMDLY3を第3所定時間TMREF3(例えば2.0sec)にセットし(ステップ14)、ステップ15に進む。また、ステップ13が実行されると、前記ステップ12の判別結果がYESになり、その場合には、ステップ15に直接、進む。
このステップ15では、エンジン回転数NEに応じ、図4に示すテーブルを検索することによって、吸気量補正係数KQAを算出する。このテーブルでは、吸気量補正係数KQAは、エンジン回転数NEが高いほど、より小さな値になるようにリニアに設定されており、基準回転数NE0(例えば1500rpm)のときに、1.0に設定されている。
次に、エアフローメータ22で検出された吸気量QAに吸気量補正係数KQAを乗算することによって、補正後吸気量CQAを算出する(ステップ16)。この補正は、吸気量QAをエンジン回転数NEが基準回転数NE0のときの値に換算するためのものである。これは、エンジン回転数NEが高いほど、吸気量QAが多くなるためである。
次に、算出した補正後吸気量CQAを補正後吸気量積算値SCQAの前回値に加算する(=SCQA+CQA)ことによって、今回の補正後吸気量積算値SCQAを算出する(ステップ17)。次いで、第3タイマ値TMDLY3が値0であるか否かを判別する(ステップ18)。なお、上記の第3所定時間TMREF3は、吸気絞り弁11の絞り制御の開始後、吸気量が一定値にほぼ収束するのに要する時間に相当しており、例えば実験によって求められる。この判別結果がNOのときには、本処理を終了する。
一方、このステップ18の判別結果がYESで、補正後吸気量積算値SCQAの算出の開始後、第3所定時間TMREF3が経過したときには、吸気量が収束しているとして、そのときの補正後吸気量CQAを最終値CQAFとして設定する(ステップ19)。次に、算出した補正後吸気量積算値SCQAや最終値CQAFを用い、次式(1)に従って、吸気変化量SCQARを算出する(ステップ20)。
SCQAR=SCQA−(CQAF×N) ・・・・・(1)
ここで、Nは、補正後吸気量積算値SCQAの積算回数であり、第3所定時間TMREF3を本処理の実行周期で除算した値である。
次に、算出した吸気変化量SCQARが所定のしきい値QAREFよりも小さいか否かを判別する(ステップ21)。この判別結果がYESのときには、ブローバイガス還流装置15が正常であるとして、異常フラグF_PCVNGを「0」にセットした(ステップ22)後、前記ステップ24を実行する。
一方、ステップ21の判別結果がNOで、SCQAR≧QAREFのときには、吸気変化量SCQARが大きく、ブローバイガス通路16の外れなどにより、その外れ部分から空気が流出しているおそれがあるとして、ブローバイガス還流装置15が異常であると判定する。そして、そのことを表すために異常フラグF_PCVNGを「1」にセットした(ステップ23)後、前記ステップ24を実行する。
図5は、ブローバイガス還流装置15が(a)正常な場合および(b)異常な場合における吸気絞り弁11の絞り制御に伴う補正後吸気量CQAの推移の一例を示している。吸気絞り弁11の絞り制御を開始し(タイミングt1)、この絞り制御の開始から第2所定時間TMREF2が経過したときに(t2)、補正後吸気量積算値SCQAの算出を開始し、この算出の開始から第3所定時間TMREF3が経過したときに(t3)、その算出を終了する。このため、補正後吸気量積算値SCQAは、t2とt3の間における補正後吸気量CQAの積算値であり、図5の領域A+Bの面積に相当する。また、領域Bの面積は、式(1)の第2項の最終値CQAF×積算回数Nに相当する。したがって、ステップ20で算出した吸気変化量SCQARは、領域Aの面積に相当し、絞り制御に関係しない部分を除いた、絞り制御に応じた正味の変化量を表す。
ブローバイガス還流装置15が正常な場合、吸気絞り弁11の絞り制御を開始すると、それに良好に応答して上流側の吸気量QAもすぐに減少するため、同図(a)に示すように、領域Aの面積はより小さくなる。これに対して、ブローバイガス還流装置15が異常な場合には、絞り制御の開始時までに吸気管4を流れていた、より多量の吸気の一部が行き場を失い、ブローバイガス通路16の外れ部分などから流出するため、吸気量QAは緩やかに減少し、同図(b)に示すように、領域Aの面積はより大きくなる。
以上のように、本実施形態によれば、吸気絞り弁11を絞り制御することによって、吸気管4の連結部30よりも下流側の吸気量を強制的に減少側に変化させ(ステップ8)、その後に連結部30よりも上流側においてエアフローメータ22で検出された吸気量QAに基づいて、最終的に吸気変化量SCQARを算出する(ステップ20)。そして、この吸気変化量SCQARがしきい値QAREF以上のときに(ステップ21:NO)、ブローバイガス還流装置15が異常と判定するので、異常の判定を適切に行うことができ、判定精度を向上させることができる。
また、吸気量QAに基づいて吸気変化量SCQARを算出する際に、吸気量QAをエンジン回転数NEに応じて補正するので、エンジン回転数NEが変化した場合でも、吸気量QAを基準回転数NE0を基準とする吸気量として求めることができ、それにより、異常判定の精度をさらに向上させることができる。
さらに、補正後吸気量CQAを積算することによって補正後吸気量積算値SCQAを算出するので、吸気量QAの一時的な変動や吸気量QAの検出信号に含まれるノイズの影響などによる誤判定を防止でき、判定精度をさらに向上させることができる。
また、吸気変化量SCQARを、補正後吸気量積算値SCQAから最終値CQAFと積算回数Nを乗算した値を減算することによって算出するので、絞り制御に応じた正味の変化量に基づいて異常判定を行うことができ、したがって、異常判定の精度をさらに向上させることができる。
さらに、吸気量QAを検出する吸気量センサとして、エンジン3を制御するために通常、用いられている既存のエアフローメータ22を利用しているので、異常判定のための専用のデバイスを追加することなく、異常判定を行うことができる。
また、異常判定を燃料カット運転中またはクルーズ運転中であることを条件として実行するので、吸気量が安定しているときに限り、異常判定が実行されることによって、その精度をさらに向上させることができる。
さらに、異常判定中には、EGR制御弁7bおよび可変ベーン8cをいずれも閉弁制御し、小さな所定の開度に保持するので、それらの動作による吸気量への影響を排除でき、したがって、異常判定をより適切に行うことができる。
図6および図7は、本発明の第2実施形態によるブローバイガス還流装置15の異常判定処理を示すフローチャートである。これらの図6および図7と、図2および図3との比較からわかるように、第1実施形態の異常判定処理では、異常判定を、吸気絞り弁11を閉じ側に制御した状態で実行するのに対し、第2実施形態では、吸気絞り弁11を開き側に制御した状態で実行する点が大きく異なる。したがって、以下の説明では、第1実施形態と同じ実行内容については、図面に同一のステップ番号を付し、異なる実行内容を中心として説明を行うものとする。
本処理では、エンジン3が所定の運転状態にあり(ステップ1:YES)、かつ閉弁制御フラグF_EBCが「1」でないとき(ステップ2:NO)には、ステップ48において、EGR制御弁7bおよび可変ベーン8cを、前記ステップ3と同様にして閉弁制御するとともに、吸気絞り弁11についても、通常制御時よりも小さな所定の開度に一旦、制御する(閉弁制御)。そして、これらの閉弁制御が第1所定時間TMREF1、継続したとき(ステップ6:YES)に、開き制御フラグF_THOが「1」であるか否かを判別する(ステップ41)。この判別結果がNOのときには、ステップ42において、吸気絞り弁11を、それまでの閉弁制御時よりも大きな所定開度に制御する(以下「開き制御」という)とともに、開き制御フラグF_THOを「1」にセットした(ステップ43)後、前記ステップ10を実行する。これにより、吸気量が増加側に制御される。
ステップ43が実行されると、前記ステップ41の判別結果がYESになり、その場合には、第2タイマ値TMDLY2が値0であるか否かを判別し、この判別結果がYESのときには、積算中フラグF_SCQAが「1」であるか否かを判別する(ステップ12)。この判別結果がNOのときには、積算中フラグF_SCQAを「1」にセットする(ステップ13)とともに、第4タイマ値TMDLY4を第3所定時間TMREF3よりも非常に短い第4所定時間TMREF4(例えば0.3sec)にセットした(ステップ44)後、補正後吸気量積算値SCQAを算出する(ステップ15〜17)。この算出の開始後、第4所定時間TMREF4が経過したとき(ステップ45:YES)には、算出した吸気変化量SCQARが所定のしきい値QAREFよりも大きいか否かを判別する(ステップ46)。
この判別結果がYESのときには、異常フラグF_PCVNGを「0」にセットする(ステップ22)。一方、このステップ46の判別結果がNOで、SCQAR≦QAREFのときには、吸気変化量SCQARが小さく、ブローバイガス通路16の外れなどにより、その外れ部分から空気が流入しているおそれがあるとして、ブローバイガス還流装置15が異常であると判定し、異常フラグF_PCVNGを「1」にセットする(ステップ23)。ステップ22または23に続くステップ24では、EGR制御弁7b、可変ベーン8cおよび吸気絞り弁11を通常制御した後、閉弁制御フラグF_EBC、開き制御フラグF_THOおよび積算中フラグF_SCQAをいずれも「0」にセットする(ステップ47)とともに、補正後吸気量積算値SCQAを値0にリセットした(ステップ26)後、本処理を終了する。
図8は、ブローバイガス還流装置15が(a)正常な場合および(b)異常な場合における吸気絞り弁11の開き制御に伴う補正後吸気量CQAの推移の一例を示している。吸気絞り弁11の開き制御を開始し(タイミングt11)、この開き制御の開始から第2所定時間TMREF2が経過したときに(t12)、補正後吸気量積算値SCQAの算出を開始し、この算出の開始から非常に短い第4所定時間TMREF4が経過したときに(t13)、その算出を終了する。
吸気絞り弁11の開き制御の開始直後には、補正後吸気量CQAは急激に立ち上がり、ブローバイガス還流装置15が正常な場合、同図(a)に示すように、立ち上がり量が大きくなるのに対し、ブローバイガス還流装置15が異常な場合には、ブローバイガス通路16の外れた部分などから空気が流入し、その分、吸気量QAが減少するので、同図(b)に示すように、立ち上がり量は小さくなる。前記ステップ20で算出した吸気変化量SCQARは、この吸気量QAの立ち上がり量を表すものであり、同図に示すように、ブローバイガス還流装置15が異常な場合には、より小さくなる。
以上のように、本実施形態によれば、吸気絞り弁11を開き制御することによって、吸気管4の連結部30よりも下流側の吸気量を強制的に増加側に変化させる(ステップ42)とともに、その直後に検出された吸気量QAに基づいて算出した、吸気量QAの立ち上がり量を表す吸気変化量SCQARが、しきい値QAREF以下のときに(ステップ46:NO)、ブローバイガス還流装置15が異常と判定する。したがって、吸気絞り弁11の開き制御の開始直後の立ち上がり量に基づいて、ブローバイガス還流装置15の異常を適切に判定することができ、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、第1および第2実施形態では、吸気量を変化させるための吸気量制御装置として、吸気絞り弁11を用い、それぞれ絞り制御および開き制御を行っているが、これに代えて、またはこれとともに、他の適当な吸気量制御装置を用いてもよい。例えば、EGR装置7のEGR制御弁7bの制御によってEGR量を増減してもよく、または過給機8の可変ベーン8cの制御によって過給圧を増減してもよい。この場合、吸気量を変化させるのに用いない吸気量制御装置は、実施形態において閉弁制御されるEGR制御弁7bおよび可変ベーン8cと同様、吸気量に影響を及ぼさないような所定の動作状態に保持することが好ましい。
また、実施形態では、異常判定を行うために、吸気絞り弁11の絞り制御または開き制御によって、吸気量を強制的に変化させている。本発明は、これに限らず、例えば、運転者によるアクセルペダルの操作に伴って吸気絞り弁11の開度が変化したタイミングを捉えて、異常判定を行ってもよい。
さらに、本実施形態では、異常判定を行うためのパラメータとして、補正後吸気量CQAの積算値を用いているが、これに限らず、例えば、吸気絞り弁11の絞り制御または開き制御の開始後の所定のタイミングで検出された吸気量QAまたは補正後吸気量CQAを用いてもよい。前者の場合には、吸気量QAと比較されるしきい値は、エンジン回転数NEに応じて設定するのが好ましい。
また、実施形態では、本発明を車両に搭載されたディーゼルエンジンに適用した例であるが、本発明はこれに限らず、ディーゼルエンジン以外のガソリンエンジンなどの各種のエンジンに適用してもよく、また、車両用以外のエンジン、例えば、クランク軸を鉛直に配置した船外機などのような船舶推進機用エンジンにも適用可能である。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
本発明の異常判定装置、これを適用したブローバイガス還流装置および内燃機関の概略構成を示す図である。 本発明の第1実施形態によるブローバイガス還流装置の異常判定処理を示すフローチャートである。 図2の続きを示すフローチャートである。 図2の処理で用いられる吸気量補正係数を算出するためのテーブルである。 ブローバイガス還流装置が(a)正常な場合および(b)異常な場合における吸気絞り弁の絞り制御に伴う補正後吸気量の推移の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態によるブローバイガス還流装置の異常判定処理を示すフローチャートである。 図6の続きを示すフローチャートである。 ブローバイガス還流装置が(a)正常な場合および(b)異常な場合における吸気絞り弁の開き制御に伴う補正後吸気量の推移の一例を示す図である。
符号の説明
1 異常判定装置
2 ECU(異常判定手段、変化度合い算出手段、回転数検出手段、吸気量補正手段
、運転状態検出手段および制御手段)
3 エンジン
4 吸気管(吸気系)
7 EGR装置(吸気量制御装置)
8 過給機(吸気量制御装置)
11 吸気絞り弁(吸気量制御装置)
15 ブローバイガス還流装置
16 ブローバイガス通路
21 クランク角センサ(回転数検出手段)
22 エアフローメータ(吸気量センサ)
30 連結部
NE エンジン回転数
QA 吸気量(検出された吸気量)
TMREF3 第3所定時間(所定期間)
TMREF4 第4所定時間(所定期間)
SCQA 補正後吸気量積算値(吸気量の積算値)
SCQAR 吸気変化量(吸気量の変化度合い)

Claims (7)

  1. 内燃機関の吸気系に連結部を介して接続されたブローバイガス通路を介して、ブローバイガスを前記吸気系に還流させるブローバイガス還流装置の異常判定装置であって、
    前記吸気系の前記連結部よりも上流側に設けられ、吸気量を検出する吸気量センサと、
    前記吸気系の前記連結部よりも下流側に設けられ、吸気量を制御する吸気量制御装置と、
    当該吸気量制御装置の動作により吸気量が変化した後に前記吸気量センサにより検出された吸気量に基づいて、前記ブローバイガス還流装置の異常を判定する異常判定手段と、
    を備えることを特徴とするブローバイガス還流装置の異常判定装置。
  2. 前記異常判定手段は、
    前記吸気量が変化した後に検出された吸気量に基づいて、当該吸気量の変化度合いを算出する変化度合い算出手段を有し、
    前記吸気量が減少側に変化した後に算出された前記吸気量の変化度合いに基づいて、前記ブローバイガス還流装置の異常を判定することを特徴とする、請求項1に記載のブローバイガス還流装置の異常判定装置。
  3. 前記異常判定手段は、
    前記吸気量が変化した後に検出された吸気量に基づいて、当該吸気量の変化度合いを算出する変化度合い算出手段を有し、
    前記吸気量が増加側に変化した直後に算出された前記吸気量の変化度合いに基づいて、前記ブローバイガス還流装置の異常を判定することを特徴とする、請求項1に記載のブローバイガス還流装置の異常判定装置。
  4. 前記変化度合い算出手段は、前記吸気量の変化度合いを表すパラメータとして、吸気量が変化した後の所定期間内に検出された吸気量の積算値を算出し、
    前記異常判定手段は、前記算出された吸気量の積算値に基づいて、前記ブローバイガス還流装置の異常を判定することを特徴とする、請求項2または3に記載のブローバイガス還流装置の異常判定装置。
  5. 前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、
    当該検出された回転数が高いほど、前記検出された吸気量をより小さくなるように補正する吸気量補正手段と、
    をさらに備えることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載のブローバイガス還流装置の異常判定装置。
  6. 前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段をさらに備え、
    前記異常判定手段は、前記検出された運転状態が所定の運転状態のときに、前記ブローバイガス還流装置の異常の判定を実行することを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載のブローバイガス還流装置の異常判定装置。
  7. 前記吸気量制御装置は複数の吸気量制御装置で構成されており、
    当該異常判定を実行する際に、前記複数の吸気量制御装置の少なくとも1つを、前記吸気量を変化させるように制御するとともに、他の前記吸気量制御装置を、前記吸気量に影響を及ぼさないような所定の動作状態に保持する制御手段をさらに備えることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載のブローバイガス還流装置の異常判定装置。
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