JP4183791B2 - 補助動力装置付き車輌 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、人力と補助動力装置による補助動力とを用いて、駆動する補助動力装置付き車輌及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電動モータなどの既知の駆動装置を補助動力装置として装備し当該補助動力装置による補助動力を操作者や使用者などによる人力駆動力に加えて、走行、駆動する補助動力装置付き車輌が知られている。具体的に言えば、例えば操作者がペダルを踏むことにより生じるペダル踏力(回転力)、あるいはハンドリムを回すことにより生じる回転力に、電動モータを駆動することにより生じる補助動力を加えて、車輪を回転し走行する電動モータ付き自転車、電動モータ付き車椅子または荷物搬送車等がある。このような補助動力装置付き車輌では、人力駆動力を検出して、検出した人力駆動力に基づいて電動モータを制御することが一般的である。つまり、この補助動力装置付き車輌では、検出した人力駆動力に対する上述の補助動力の比率(以下、”補助比率”という)を制御することにより、該車輌を駆動していた。
従来の補助動力装置付き車輌としては、例えば特開平8−34385号公報に開示された電動モータ付き乗り物がある。この従来の補助動力装置付き車輌では、走行時間の経過に伴って、補助比率を次第に増大するよう構成していた。つまり、この従来の補助動力装置付き車輌では、車輌の走行時間に比例して、電動モータを高速に回転し当該電動モータによる補助動力の比率を大きくしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の補助動力装置付き車輌では、操作者等の状態、例えば操作者の疲労の度合いや車輌の走行環境に関係なく、走行時間が長くなれば補助比率を単に大きくするよう構成していた。このため、この従来の補助動力装置付き車輌では、補助比率が走行時間の経過に伴い必要以上に増大して、操作者等が所望する補助比率よりも大きくなることがあった。つまり、この従来の補助動力装置付き車輌では、操作者等の状態や走行環境に応じて、その車輌を最適に走行、駆動することができなかった。
【0004】
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、操作者等の状態や車輌の走行環境を自動的に検出して、検出した操作者等の状態や車輌の走行環境に応じて、常に最適な補助比率を決定し走行、駆動することができる補助動力装置付き車輌及びその制御方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の補助動力装置付き車輌は、走行を行うための車輌走行部と、前記車輌走行部に人力駆動力を与える人力駆動部と、前記車輌走行部に補助動力を与える補助動力駆動部とを備えた補助動力装置付き車輌であって、
前記人力駆動力を検出する人力駆動力検出部と、
路面の傾斜角という走行環境を検出する走行環境検出部と、
前記走行環境検出部が検出した走行環境のデータに基づいて、前記人力駆動力検出部が検出した人力駆動力のデータを、前記傾斜角が0度で走行抵抗がない基準走行環境で走行した場合での人力駆動力のデータに変換する人力駆動力変換部と、
前記基準走行環境での人力駆動力の基準値を記憶した記憶部と、
前記記憶部に記憶した前記基準値と、前記人力駆動力変換部が変換した前記基準走行環境で走行した場合での前記変換後の人力駆動力のデータとの比較に基づいて、前記変換後の人力駆動力のデータが前記基準値より小さいとき、前記補助動力駆動部の補助動力の補助比率を大きくし、前記変換後の人力駆動力のデータが前記基準値より大きいとき、前記補助動力駆動部の補助動力の補助比率を小さくする補助比率決定部を備えている。
このように構成することにより、操作者の疲労の度合いなどの操作者等の状態を自動的に検出することができ、最適な補助比率を決定して車輌を走行、駆動することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の補助動力装置付き車輌及びその制御方法を示す好ましい実施例について、図面を参照しながら説明する。尚、以下の説明では、本発明の補助動力装置付き車輌の一つの好ましい実施例として、脚力(ペダル踏力)と補助動力とを組み合わせて走行する自転車を構成した例について説明する。また、他の実施例としては、ホイールチェア(車椅子)であってもよい。
【0012】
《第1の実施例》
図1は本発明の第1の実施例である補助動力装置付き車輌の概略構成を示す構造図であり、図2は図1に示した補助動力装置付き車輌の構成を示すブロック図である。
図1、及び図2に示すように、本実施例の補助動力装置付き車輌は、当該車輌を走行するための車輌走行部1、前記車輌走行部1を駆動するための人力駆動部2及び補助動力駆動部3、及び前記補助動力駆動部3の制御を行う制御部4を具備している。
車輌走行部1は、路面と接して車輌を走行するための車輪1a,1b、及び車輪1a,1bを回転自在にそれぞれ支持する支持機構1c,1dを備えている。車輌走行部1には、人力駆動部2からの人力駆動力と補助動力駆動部3からの補助動力が供給され、これにより上記車輪1a,1bが回転して車輌が走行する。人力駆動部2は、操作者や使用者などの人力を受け取るためのペダル2aと、その人力を人力駆動力として車輌走行部1に伝達するためのペダルクランク2bやチェーン、一方向クラッチ、及び合力軸などからなる伝達機構2cを備えている。
補助動力駆動部3は、電動モータなどの既知の駆動装置3aと当該駆動装置3aの電源を構成する二次電池などの電池3bを備え、制御部4からの指示信号に基づいて作動(回転)する。さらに、補助動力駆動部3は、その回転力を補助動力として伝達機構2cを介して車輌走行部1に伝達する。尚、補助動力駆動部3は、例えば駆動装置3aの通電電流などの補助動力の大きさを示すための情報を制御部4に逐次出力している。
【0013】
制御部4は、人力駆動部2から車輌走行部1に伝達された人力駆動力を検出する人力駆動力検出部5、前記人力駆動力検出部5からの人力駆動力のデータを記憶する第1の記憶部6、及び操作者等の状態を推定、判断して、検出した人力駆動力に対する補助動力の比率(以下、”補助比率”という)を決定する補助比率決定部7を備えている。
人力駆動力検出部5としては、例えばクランク軸2b’の外周面にアモルファス合金製で「ハハーーー」のパターンの状態のスリットを設けた帯状磁性膜を貼り付け、ペダルクランク2bにかかる人力駆動力の変化に応じてこの磁性膜の各部にねじれ歪みを生じ、それによりさらに透磁率の変化を生じ、それを2個以上の微少コイルによって検出するようにした磁歪式のトルクセンサ(同一出願人が平成9年12月に特許出願)を、好適に用いうる。このトルクセンサによって人力駆動力を所定のサンプリング周期(例えば、1msec)で検出する。人力駆動力検出部5は、第1の記憶部6、及び補助比率決定部7に検出した人力駆動力のデータを出力する。
第1の記憶部6は、RAMあるいは類似の記憶素子により構成され、人力駆動力検出部5から入力した人力駆動力のデータを記憶する。この第1の記憶部6は、人力駆動力検出部5から入力する人力駆動力のデータを所定の時間(例えば、人力駆動力の値が所定値をはじめて越えてから10sec)で書き換み、保持する。
補助比率決定部7は、所定の周期(例えば、10sec)毎に、人力駆動力検出部5からの人力駆動力のデータと第1の記憶部6に記憶されている人力駆動力のデータとを比較する。これにより、補助比率決定部7は、操作者等の状態、例えば疲労の度合いを自動的に推定、判断して、最適な補助比率を決定することが可能となる。具体的に言えば、例えば人力駆動力検出部5から入力した現時点の人力駆動力のデータが第1の記憶部6に記憶されている以前の人力駆動力のデータよりも小さい場合、補助比率決定部7は、操作者の疲労の度合いが増加していると判断して、現時点の補助比率よりも大きい値の補助比率を決定する。これにより、補助比率を大きくする指示信号が、制御部4から補助動力駆動部3に出力され、より大きな補助動力が車輌走行部1に伝達されて、操作者の疲労を軽減することが可能となる。
尚、上述のサンプリング周期、時間間隔、及び周期は、図示しないテンキーなどの入力機器によって制御部4に設定される。また、この入力機器を用いて、操作者が所望する人力駆動力のデータを第1の記憶部6に設定入力する構成としてもよい。
【0014】
次に、本実施例の補助動力装置付き車輌の制御方法について、図3を参照して説明する。
図3は、図1に示した補助動力装置付き車輌の動作を示すフローチャートである。
図3に示すように、本実施例の補助動力装置付き車輌では、まず人力駆動力検出部5が人力駆動部2から車輌走行部1に伝達された人力駆動力を検出する(ステップS1)。続いて、人力駆動力検出部5は、検出した人力駆動力のデータを第1の記憶部6と補助比率決定部7に出力する(ステップS2)。
次に、補助比率決定部7は、人力駆動力検出部5から入力した現時点の人力駆動力のデータと第1の記憶部6に記憶されている以前の人力駆動力のデータとを比較して、現時点の人力駆動力のデータが以前の人力駆動力のデータよりも大きいかどうかについて判断する(ステップS3)。
現時点の人力駆動力のデータが以前の人力駆動力のデータよりも大きい場合、補助比率決定部7は操作者の疲労の度合いが減少していると判断して、現時点の補助比率よりも小さい補助比率を決定する(ステップS4)。これにより、制御部4から補助動力駆動部3に補助比率を小さくする指示信号が出力される。
現時点の人力駆動力のデータが以前の人力駆動力のデータよりも小さい場合、補助比率決定部7は操作者の疲労の度合いが増加していると判断して、現時点の補助比率よりも大きい補助比率を決定する(ステップS5)。これにより、制御部4から補助動力駆動部3に補助比率を大きくする指示信号が出力される。
【0015】
以上のように、本実施例の補助動力装置付き車輌では、人力駆動力検出部5が人力駆動部2から車輌走行部1に伝達された人力駆動力を検出し、第1の記憶部6が検出した人力駆動力のデータを所定の時間で書き換み、保持する。さらに、本実施例の補助動力装置付き車輌では、補助比率決定部7が人力駆動力検出部5から入力した現時点の人力駆動力のデータと第1の記憶部6に記憶されている以前の人力駆動力のデータとを比較している。これにより、本実施例の補助動力装置付き車輌は、操作者の状態を自動的に推定、判断し最適な補助比率を決定して、車輌を走行、駆動することができる。
【0016】
尚、上記の説明以外に、所定の走行時間間隔での人力駆動力の最大値を第1の記憶部6に記憶して、補助比率決定部7が前記最大値を基準値として、操作者の疲労の度合いを推定、判断する構成でもよい。また、周期的に変化する人力駆動力の平均値や実効値に基づいて、操作者の疲労の度合いを推定してもよい。さらに、車輌の平均速度等に基づいて、操作者の疲労の度合いを推定してもよい。
また、操作者の疲労の度合いが減少していると判断した場合、現時点の補助比率よりも小さい補助比率を決定して、補助比率を小さくする構成について説明したが、必ずしも補助比率を小さくする必要はなく、現時点の補助比率を維持する構成でもよい。
また、補助比率を決定する際に人力駆動力を以前のデータと比較して行っているが、データの値に限定されるものではなく幅を持たせてもよい。例えば、以前のデータの90〜110%の範囲内であれば補助比率を変更しない構成としてもよい。
【0017】
《第2の実施例》
図4は、本発明の第2の実施例である補助動力装置付き車輌の構成を示すブロック図である。この実施例では、補助動力装置付き車輌の構成において、車輌の走行環境を検出する走行環境検出部を設け、検出した人力駆動力及び走行環境のデータに基づいて補助比率を決定するよう構成した。それ以外の各部は、第1の実施例に示すものと同様であるのでそれらの重複した説明は省略する。
図4に示すように、本実施例の補助動力装置付き車輌では、車輌の走行環境を検出する走行環境検出部8、検出した走行環境のデータに基づいて、人力駆動力検出部5から入力した人力駆動力のデータを、車輌が基準走行環境で走行した場合での人力駆動力のデータに変換する人力駆動力変換部9、及び基準走行環境での人力駆動力の基準値を予め記憶した第2の記憶部10が制御部14内に設けられている。
走行環境検出部8は、車輌の速度Vを検出する既知の速度センサと、当該車輌と接する路面の傾斜角θを検出するための検出部材とを備え、検出した速度V、及び傾斜角θを用いて当該車輌に作用する走行抵抗dを算出する。走行環境検出部8は、速度V、傾斜角θ、及び走行抵抗dを車輌の走行環境として人力駆動力変換部9に出力する。尚、この走行抵抗dは、上記傾斜角θ、路面からの動摩擦力、及び風などによる空気抵抗などに規定されるものである。
【0018】
人力駆動力変換部9は、予め設定された車輌の運動方程式を用いて、人力駆動力検出部5から入力した人力駆動力のデータを基準走行環境で走行した場合の人力駆動力のデータに変換する(詳細は後述)。人力駆動力変換部9は、変換した人力駆動力のデータを補助比率決定部7に出力する。尚、ここでいう基準走行環境とは、上記傾斜角が0度であって、さらに前記路面からの動摩擦力や空気抵抗を車輌が受けない場合、すなわち走行抵抗がない場合での走行環境をいう。
第2の記憶部10は、RAMあるいは類似の記憶素子により構成され、基準走行環境での人力駆動力の基準値を予め保持、記憶している。
補助比率決定部7は、人力駆動力変換部9からの人力駆動力のデータと第2の記憶部10に予め記憶されている基準走行環境での人力駆動力の基準値とを比較する。これにより、補助比率決定部7は、操作者等の状態を自動的に推定、判断して、最適な補助比率を決定することが可能となる。このように、本実施例の補助動力装置付き車輌では、現時点での人力駆動力及び走行環境を自動的に検出して、これらの人力駆動力及び走行環境のデータに基づいて、最適な補助比率を決定し車輌を走行、駆動することが可能となる。
【0019】
ここで、人力駆動力変換部9における人力駆動力のデータの変換方法について、具体的に説明する。
まず、車輌が走行抵抗dを受けることなく傾斜角θの路面を走行する場合での変換方法について、説明する。
この場合、車輌の運動方程式は、下記の(1)式により示される。尚、(1)式では、車輌全体の質量をmとし、車輌の加速度、及び重力加速度をそれぞれα、及びgとする。さらに、(1)式では、人力駆動力、及び補助比率をFh、及びbによりそれぞれ表している。
【0020】
mα + mgsinθ = Fh + b×Fh −−−(1)
【0021】
(1)式において、傾斜角θ=0とすると、基準走行環境での車輌の運動方程式は、次の(2)式により表される。また、(1)式は、下記の(3)式に変形することができる。
【0022】
mα = Fh’ + b×Fh’ −−−(2)
mα = Fh + b×Fh − mgsinθ −−−(3)
【0023】
但し、(2)式では、Fh’は変換すべき基準走行環境での人力駆動力を示している。
これらの(2)式、及び(3)式を変形して、下記の(4)式を得ることができる。
【0024】
Fh’ = Fh − mgsinθ ÷ (1 + b) −−−(4)
【0025】
上記(4)式の右辺の各パラメータは、既知の値もしくは人力駆動力検出部5、及び走行環境検出部8により検出される値である。つまり、車輌が走行抵抗dを受けることなく傾斜角θの路面を走行する場合、人力駆動力変換部9は予め入力されている車輌全体の質量m、及び重力加速度gと、補助比率決定部7からの現時点での補助比率bと、人力駆動力検出部5、及び走行環境検出部8にそれぞれ検出された現時点での人力駆動力Fh、及び傾斜角θを(4)式に代入することにより、基準走行環境で走行した場合の人力駆動力Fh’に変換、算出することができる。
【0026】
次に、車輌が走行抵抗dを受けて傾斜角θの路面を走行する場合での変換方法について、説明する。
この場合、車輌の運動方程式は、その速度Vを用いて下記の(5)式により示される。
【0027】
mα + dV + mgsinθ = Fh + b×Fh −−−(5)
【0028】
(5)式において、基準走行環境での走行抵抗をd’とし傾斜角θ=0とすると、基準走行環境での車輌の運動方程式は、次の(6)式により表される。また、(5)式は、下記の(7)式に変形することができる。
【0029】
【0030】
これらの(6)式、及び(7)式を変形して、下記の(8)式を得ることができる。
【0031】
【0032】
ここで、車輌の走行抵抗dは、次の(9)式を用いることによって算出することができる。この(9)式は、上述の(5)式を変形したものであり、走行環境検出部8が傾斜角θを検出したとき、当該走行環境検出部8は検出した傾斜角θを(9)式に代入し現時点での走行抵抗dを算出して、検出した傾斜角θと共に人力駆動力変換部9に出力する。
【0033】
【0034】
この(9)式により得られた走行抵抗dを(8)式に代入することにより、人力駆動力Fh’を算出することができる。つまり、車輌が走行抵抗dを受けて傾斜角θの路面を走行する場合、人力駆動力変換部9は予め入力されている車輌全体の質量m、重力加速度g、及び基準走行環境での走行抵抗d’と、補助比率決定部7からの現時点での補助比率bと、人力駆動力検出部5に検出された現時点での人力駆動力Fhと、走行環境検出部8に検出された現時点での速度V、傾斜角θ、及び走行抵抗dを(8)式に代入することにより、基準走行環境で走行した場合の人力駆動力Fh’に変換、算出することができる。
尚、車輌の運動方程式は、上記(1)式、及び(5)式に限定されるものでなく、例えば走行抵抗dだけを含んだものでもよい。また、走行抵抗dを(9)式を用いた演算により求める構成について説明したが、既知の検出器を用いて直接検出する構成でもよい。
【0035】
次に、本実施例の補助動力装置付き車輌の制御方法について、図5を参照して説明する。
図5は、図4に示した補助動力装置付き車輌の動作を示すフローチャートである。
図5に示すように、この実施例の補助動力装置付き車輌では、人力駆動力検出部5が人力駆動部2から車輌走行部1に伝達された人力駆動力を検出し、走行環境検出部8が走行環境を検出する(ステップS6)。続いて、人力駆動力検出部5、及び走行環境検出部8は、それぞれ検出した人力駆動力及び走行環境のデータを人力駆動力変換部9に出力する(ステップS7)。
次に、人力駆動力変換部9は、入力した人力駆動力のデータと走行環境のデータとを用いて、当該人力駆動力のデータを基準走行環境で走行した場合の人力駆動力のデータに変換する(ステップS8)。続いて、人力駆動力変換部9は、変換後の人力駆動力のデータを補助比率決定部7に出力する(ステップS9)。
次に、補助比率決定部7は、人力駆動力変換部9から入力した変換後の人力駆動力のデータと第2の記憶部10に記憶されている基準走行環境での人力駆動力の基準値とを比較して、変換後の人力駆動力のデータが上記基準値よりも大きいかどうかについて判断する(ステップS10)。
変換後の人力駆動力のデータが基準値よりも大きい場合、補助比率決定部7は操作者の疲労の度合いが減少していると判断して、現時点の補助比率よりも小さい補助比率を決定する(ステップS11)。これにより、制御部4から補助動力駆動部3に補助比率を小さくする指示信号が出力される。
変換後の人力駆動力のデータが基準値よりも小さい場合、補助比率決定部7は操作者の疲労の度合いが増加していると判断して、現時点の補助比率よりも大きい補助比率を決定する(ステップS12)。これにより、制御部4から補助動力駆動部3に補助比率を大きくする指示信号が出力される。
【0036】
以上のように、本実施例の補助動力装置付き車輌では、人力駆動力検出部5が人力駆動部2から車輌走行部1に伝達された人力駆動力を検出し、走行環境検出部8が車輌の走行環境を検出する。さらに、本実施例の補助動力装置付き車輌では、人力駆動力変換部9が、入力した人力駆動力のデータと走行環境のデータとを用いて、入力した現時点での人力駆動力のデータを基準走行環境で走行した場合の人力駆動力のデータに変換する。そして、補助比率決定部7が、人力駆動力変換部9から入力した変換後の人力駆動力のデータと第2の記憶部10に記憶されている基準走行環境での人力駆動力の基準値とを比較している。これにより、本実施例の補助動力装置付き車輌は、操作者の状態だけでなく走行環境も自動的に推定、判断し最適な補助比率を決定して、車輌を走行、駆動することができる。
尚、人力駆動力の基準値としては、例えばその最大値や平均値、実効値を用いてもよい。さらに、補助比率の変更は、その都度行ってもよいし、また遅延させて(例えば人力駆動力の値が所定値以下になった以降)もよい。
【0037】
《第3の実施例》
図6は、本発明の第3の実施例である補助動力装置付き車輌の構成を示すブロック図である。この実施例では、補助動力装置付き車輌の構成において、車輌の走行距離を算出する走行距離算出部を設け、算出した走行距離に基づいて補助比率を決定するよう構成した。それ以外の各部は、第1の実施例に示すものと同様であるのでそれらの重複した説明は省略する。
図6に示すように、本実施例の補助動力装置付き車輌は、車輌の走行距離を算出する走行距離算出部11を制御部24内に設けている。この走行距離算出部11は、例えば車輌の速度を検出する既知の速度センサを用いて速度を検出することにより、車輌の走行距離を算出する。走行距離算出部11は、算出した走行距離を補助比率決定部7に出力する。走行距離が増加するに伴って、操作者の疲労の度合いは一般的に増加する。このため、補助比率決定部7は走行距離の増加に応じて操作者の疲労の度合いが大きくなったと推定、判断して、大きい補助比率を選択、決定する。これにより、補助比率を大きくする指示信号が、制御部4から補助動力駆動部3に出力され、より大きな補助動力が車輌走行部1に伝達されて、操作者の疲労を軽減することが可能となる。
【0038】
次に、本実施例の補助動力装置付き車輌の制御方法について、図7を参照して説明する。
図7は、図6に示した補助動力装置付き車輌の動作を示すフローチャートである。
図7に示すように、この実施例の補助動力装置付き車輌では、走行距離算出部11が車輌の走行距離を算出する(ステップS13)。続いて、走行距離算出部11が、算出した走行距離を補助比率決定部7に出力する(ステップS14)。次に、補助比率決定部7は、走行距離算出部11から入力した車輌の走行距離に基づいて、操作者の疲労の度合いが増加していると判断して、現時点の補助比率よりも大きい補助比率を決定する(ステップS15)。これにより、制御部4から補助動力駆動部3に補助比率を大きくする指示信号が出力される。
【0039】
以上のように、本実施例の補助動力装置付き車輌では、走行距離算出部11が車輌の走行距離を算出し、補助比率決定部7が走行距離の増加に応じて補助比率を大きくしている。これにより、本実施例の補助動力装置付き車輌は、他の実施例のものに比べて簡易的な構成を用いて、操作者の状態を自動的に推定、判断し最適な補助比率を決定して、車輌を走行、駆動することができる。
尚、上記の説明では、走行距離の増加に応じて補助比率を大きくする構成について説明したが、走行時間をカウントして、走行距離及び走行時間の増加に応じて補助比率を大きくする構成でもよい。
【0040】
尚、上述の第1乃至第3の実施例の制御部を適宜組み合わせて、補助比率を決定する構成としてもよい。また、人力駆動力検出部により検出した人力駆動力のデータを積分演算して、操作者の疲労の度合いを推定、判断し補助比率を決定するよう構成してもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上のように、本発明の補助動力装置付き車輌及びその制御方法では、人力駆動力検出部が人力駆動部から車輌走行部に伝達された人力駆動力を検出し、第1の記憶部が検出した人力駆動力のデータを所定の時間間隔で書き換え、保持する。さらに、本発明の補助動力装置付き車輌では、補助比率決定部が、人力駆動力検出部から入力した現時点の人力駆動力のデータと第1の記憶部に記憶されている以前の人力駆動力のデータとを比較している。これにより、本発明の補助動力装置付き車輌では、操作者の疲労の度合いを自動的に推定、判断して、最適な補助比率を決定し車輌を走行、駆動することができる。
また、他の発明の補助動力装置付き車輌及びその制御方法では、人力駆動力検出部が人力駆動部から車輌走行部に伝達された人力駆動力を検出し、走行環境検出部が車輌の走行環境を検出する。さらに、この補助動力装置付き車輌では、人力駆動力変換部が、入力した人力駆動力のデータと走行環境のデータとを用いて、入力した現時点での人力駆動力のデータを基準走行環境で走行した場合の人力駆動力のデータに変換する。そして、補助比率決定部が、人力駆動力変換部から入力した変換後の人力駆動力のデータと第2の記憶部に記憶されている基準走行環境での人力駆動力の基準値とを比較している。これにより、この補助動力装置付き車輌は、操作者の状態だけでなく走行環境も自動的に推定、判断し最適な補助比率を決定して、車輌を走行、駆動することができる。
また、他の発明の補助動力装置付き車輌及びその制御方法では、走行距離算出部が車輌の走行距離を算出し、補助比率決定部が走行距離の増加に応じて補助比率を大きくしている。これにより、この補助動力装置付き車輌は、制御部の構成を簡略化することができ、操作者の状態を自動的に推定、判断し最適な補助比率を決定して、車輌を走行、駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である補助動力装置付き車輌の概略構成を示す構造図
【図2】図1に示した補助動力装置付き車輌の構成を示すブロック図
【図3】図1に示した補助動力装置付き車輌の動作を示すフローチャート
【図4】本発明の第2の実施例である補助動力装置付き車輌の構成を示すブロック図
【図5】図4に示した補助動力装置付き車輌の動作を示すフローチャート
【図6】本発明の第2の実施例である補助動力装置付き車輌の構成を示すブロック図
【図7】図6に示した補助動力装置付き車輌の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1 車輌走行部
2 人力駆動部
3 補助動力駆動部
4,14,24 制御部
5 人力駆動力検出部
6 第1の記憶部
7 補助比率決定部
8 走行環境検出部
9 人力駆動力変換部
10 第2の記憶部
11 走行距離算出部
Claims (1)
- 走行を行うための車輌走行部と、前記車輌走行部に人力駆動力を与える人力駆動部と、前記車輌走行部に補助動力を与える補助動力駆動部とを備えた補助動力装置付き車輌であって、
前記人力駆動力を検出する人力駆動力検出部と、
路面の傾斜角という走行環境を検出する走行環境検出部と、
前記走行環境検出部が検出した走行環境のデータに基づいて、前記人力駆動力検出部が検出した人力駆動力のデータを、前記傾斜角が0度で走行抵抗がない基準走行環境で走行した場合での人力駆動力のデータに変換する人力駆動力変換部と、
前記基準走行環境での人力駆動力の基準値を記憶した記憶部と、
前記記憶部に記憶した前記基準値と、前記人力駆動力変換部が変換した前記基準走行環境で走行した場合での前記変換後の人力駆動力のデータとの比較に基づいて、前記変換後の人力駆動力のデータが前記基準値より小さいとき、前記補助動力駆動部の補助動力の補助比率を大きくし、前記変換後の人力駆動力のデータが前記基準値より大きいとき、前記補助動力駆動部の補助動力の補助比率を小さくする補助比率決定部と、
を具備することを特徴とする補助動力装置付き車輌。
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