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JP4182419B2 - チルトステアリング装置 - Google Patents

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JP4182419B2
JP4182419B2 JP2003168319A JP2003168319A JP4182419B2 JP 4182419 B2 JP4182419 B2 JP 4182419B2 JP 2003168319 A JP2003168319 A JP 2003168319A JP 2003168319 A JP2003168319 A JP 2003168319A JP 4182419 B2 JP4182419 B2 JP 4182419B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステアリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
運転者の体格等に応じてステアリングホイールの位置を上下方向に調整可能なチルトステアリング装置がある。また、上記のチルト調整機能に加え、ステアリングホイールの位置をステアリングシャフトの軸方向に沿って調整可能な、いわゆるテレスコピック調整機能を付加したチルトテレスコステアリング装置がある。
【0003】
上記のチルトステアリング装置の中には、車体に固定される固定ブラケットによってコラムブラケットを挟持し、チルトロック等を達成するものがある。
具体的には、固定ブラケットの一対の側板およびコラムブラケットの一対の側板に、支軸としてのロックボルトを挿通し、このロックボルトの一端部に備えられる締付部材としての頭部、およびこのロックボルトの先端に螺合するナットにより両ブラケットを挟持する(例えば、特許文献1参照)。また、ナットを緩める等により上記両ブラケットの押圧を解除し、固定ブラケットの側板に形成された縦長孔内をロックボルトが上下に移動することで、チルト調整が行われる。
【0004】
このようなチルトステアリング装置において、車体側ブラケットの剛性を高めるために、車体側ブラケットを断面略M字状に形成し、その頂部のV字状凹面と車体に形成されたV字状凸面とを接合させたものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−322552号公報。
【特許文献2】
特開2000−62624号公報。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のチルトステアリング装置において、コラムブラケットを良好に保持するためには、ロックボルト等により、固定ブラケットの側板と、コラムブラケットの側板とを十分に圧接する必要がある。しかしながら、模式図である図7に示すように、固定ブラケット100の側板101は、通常、その上端部102が車体103に固定されて固定端となっており、また、下端部104が拘束を受けない自由端となっている。すなわち、固定ブラケット100の側板101は、片持ち支持されるようになっている。
【0007】
このため、固定ブラケット100の側板101をロックボルト105で締め付けた場合に、ロックボルト105の大径の頭部106の上端とこれの上方にある側板101の上端部102(固定端)との距離Yが近いとき、ロックボルト105の頭部106の主に上部が側板101に接する、いわゆる片当たりを生じる傾向にある。
すなわち、上記の片当たりによる片当たり部Zが、側板101に対するロックボルト105の締付力の作用点となり、側板101の固定端を支点とするこの締付力のモーメントアーム長さ(距離Y)が極めて短いものとなってしまう。したがって、ロックボルト105の軸109の近傍において、側板101を十分に撓ませることができず、コラムブラケット107の側板108に対する側板101の締付力が不足し、コラムブラケット107を良好に保持できない虞があった。
【0008】
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、コラムブラケットを良好に保持することのできるチルトステアリング装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するため、第1発明は、車体に固定される固定ブラケットの一対の側板と、ステアリングコラムに固定されるコラムブラケットの対応する一対の側板とを圧接させてコラムブラケットを固定するチルトステアリング装置において、上記固定ブラケットの一対の側板を外側から締め付けてコラムブラケットの対応する側板に押圧可能な一対の締付部材と、両ブラケットの側板を挿通して一対の締付部材を支持する支軸とを備え、上記一対の締付部材は支軸回りの回動を規制される回動不能部材を含み、上記回動不能部材は、固定ブラケットの対応する側板の外側面に対向する対向面を含み、上記対向面の下部に、固定ブラケットの対応する側板の外側面に接する当接部を設けると共に、上記対向面の上部に、固定ブラケットの対応する側板の外側面から逃げる逃げ凹部を設け、上記逃げ凹部は上記対向面の上部を切り欠いてなり、上記支軸の一端部には軸頭部が形成され、上記支軸の他端部にはチルトロック達成用のカム部材が設けられ、上記回動不能部材は、上記軸頭部または上記カム部材を含むことを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、回動不能部材の上部と固定ブラケットの側板との片当たりを防止することで、回動不能部材による締付力を支軸近傍において十分に大きくして、固定ブラケットの側板をコラムブラケットの側板に良好に圧接でき、コラムブラケットを良好に保持できる。また、回動不能部材に凹部を設けるのみでよく、コストも安価である。
第2発明は、第1発明において、上記回動不能部材は、上記軸頭部、および上記カム部材の双方を含むことを特徴とする。本発明によれば、従来より用いられている部材で第1発明の効果を奏することができ、よりコストも安価である。
【0011】
第3発明は、第1または第2発明において、上記逃げ凹部の上下方向の長さは、この逃げ凹部が設けられる回動不能部材の対向面の上下方向の長さの1/4〜1/2に設定されることを特徴とする。本発明によれば、逃げ凹部の上下方向の長さを1/4以上に設定することで、回動不能部材の上部と固定ブラケットの側板との片当たりを良好に防止して、両ブラケットの側板同士を十分に圧接できる。また、逃げ凹部の上下方向の長さを1/2以下に設定することで、回動不能部材の対向面の当接部の面積を十分に確保して、固定ブラケットの側板に十分に圧接できる。
【0012】
第4発明は、車体に固定される固定ブラケットの一対の側板と、ステアリングコラムに固定されるコラムブラケットの対応する一対の側板とを圧接させてコラムブラケットを固定するチルトステアリング装置において、上記固定ブラケットの一対の側板を外側から締め付けてコラムブラケットの対応する側板に押圧可能な一対の締付部材と、両ブラケットの側板を挿通して一対の締付部材を支持する支軸とを備え、上記固定ブラケットの少なくとも一方の側板の外側面は、対応する締付部材の対向面の下部に接する当接部と、対応する締付部材の対向面の上部に対応する箇所を切り欠いて形成された逃げ凹部とを含むことを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、締付部材の上部と固定ブラケットの側板との片当たりを防止することで、締付部材による締付力を支軸近傍において十分に大きくして、固定ブラケットの側板をコラムブラケットの側板に良好に圧接でき、コラムブラケットを良好に保持できる。また、固定ブラケットの側板に凹部を設けるのみでよく、コストも安価である。
第5発明は、第4発明において、上記固定ブラケットの一対の側板は、上記支軸が挿通される円弧状の縦長孔を有し、上記逃げ凹部は、上記縦長孔の上部周縁に設けられることを特徴とする。本発明によれば、第4発明と同様の効果を奏することができる。さらに、固定ブラケットの側板と締付部材の上部との片当たりを確実に防止でき、支軸の近傍で締付部材を固定ブラケットの側板に良好に圧接できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態のチルトステアリング装置1の縦断面図である。図1を参照して、本チルトステアリング装置1は、軸方向上端にステアリングホイール(図示せず)が固定されるステアリングシャフト2を回動可能に支承するステアリングコラム3を備えている。
【0015】
ステアリングコラム3は、ステアリングシャフト2を回動自在に支承するチューブからなるアッパジャケット4を含み、このアッパジャケット4に、断面溝形のコラムブラケット5が固定されている。コラムブラケット5は、アッパジャケット4から上方に延びる一対の側板6、7と、これら側板6、7の上端部を互いに接続する上板8とを有している。これら一対の側板6、7には、円形の支軸挿通孔9がそれぞれ形成されている。
【0016】
固定ブラケット10は、車体11に固定されるものであり、相対向する一対の側板12、13と、これら側板12、13の上端部16を互いに接続する上板14と、上板14の上面に例えば溶接により固定される取付ステー15とを備えている。一対の側板12、13は、上端部16が車体11にそれぞれ固定される固定端となっており、下端部18が拘束を受けない自由端となっている。一対の側板12、13には、円弧状の縦長孔としての支軸挿通孔20がそれぞれ形成されている。
【0017】
取付ステー15の左右両端部にそれぞれ挿通されるボルト21を介して固定ブラケット10が車体11に固定され、固定ブラケット10の一対の側板12、13とコラムブラケット5の対応する一対の側板6、7とを圧接させることにより、コラムブラケット5が固定ブラケット10に固定される。
アッパジャケット4の軸方向下端には、チューブからなるロアージャケット22が嵌合されており、このロアージャケット22は、車体11に支持される図示しないピボット軸(チルト中心軸)の回りに揺動自在に支持されている。
【0018】
アッパジャケット4の上方に配置される支軸23が、コラムブラケットの一対の側板6、7の支軸挿通孔9、および固定ブラケット10の一対の側板12、13の支軸挿通孔20に挿通されている。支軸23の一端部24には、固定ブラケット10の側板13を外側から締め付けてコラムブラケット5の側板7に押圧可能な締付部材としての軸頭部25が一体に形成されている。軸頭部25は、固定ブラケット10の側板13の外側面26に対向する対向面27を含む。
【0019】
支軸23の一端部24のうち、軸頭部25に近接する部分17は、その断面が縦長の略矩形形状(実際には、側片が円弧状)をなし、固定ブラケット10の側板13の支軸挿通孔20に係合して支軸23の回動を規制している。すなわち、締付部材としての軸頭部25は、支軸23回りの回動が規制されることで回動不能部材を構成している。
一方、支軸23の他端部28にはねじ部29が設けられ、このねじ部29に螺合部材としてのナット30が螺合している。また、この支軸23の他端部28には、チルトロック達成用のカム機構31が設けられている。具体的には、固定ブラケット10の側板12とナット30との間にカム部材としてのカム32およびカムフォロワ33が介在し、支軸23の他端部28に嵌合している。
【0020】
カム32は、挿通孔34を有する円板状をなし、その挿通孔34には、このカム32を支持する支軸23が挿通されている。カム32には、操作レバー35の本体部36の一端部が連結されており、操作レバー35の本体部36の他端部に設けられた握り部37を握り操作レバー35を回動することで、カム32を支軸23回りに回動することができるようになっている。カム32とナット30との間には座金38が介在し、また、ナット30の緩み止め部材39が操作レバー35の本体部36に保持されている。
【0021】
カムフォロワ33は、固定ブラケット10の側板12を外側から締め付けてコラムブラケット5の側板6に押圧可能な締付部材であり、カム32と固定ブラケット10の側板12との間に介在している。カムフォロワ33の挿通孔40には、このカムフォロワ33を支持する支軸23が挿通されている。
カムフォロワ33は、円板状の主体部41を有し、固定ブラケット10の側板12の外側面42に対向する主体部41の対向面43に挿入凸部44が突設されている。
【0022】
挿入凸部44は、その断面が縦長の略矩形形状(実際には、側片が円弧状)をなし、この挿入凸部44が支軸挿通孔20に嵌め入れられて、カムフォロワ33の支軸23回りの回動が規制されている。これにより、締付部材としてのカムフォロワ33が回動不能部材を構成している。
カム32およびカムフォロワ33の、互いに対向して接触する対向面45、46には、互いに対応する形状の凹凸がそれぞれ設けられており、カム32を回動させることで、カムフォロワ33をこのカム32に対して支軸23の軸方向Aに移動できるようになっている。これにより、カムフォロワ33を固定ブラケット10の側板12に対して押圧したり、押圧を解除したりできる。
【0023】
本実施の形態の特徴とするところは、上記軸頭部25およびカムフォロワ33の主体部41の対向面27、43の下部56、57に、固定ブラケット10の対応する側板12、13の外側面26、42に接する当接部47、48をそれぞれ設けると共に、上記各対向面27、43の上部51、54に、固定ブラケット10の対応する側板12、13の外側面26、42から逃げる逃げ凹部49、50をそれぞれ設けている点にある。
【0024】
図1のカム機構31周辺の拡大図である図2、およびカムフォロワ33の正面図である図3を参照して、カムフォロワ33について説明する。
カムフォロワ33の主体部41の対向面43の逃げ凹部49は、主体部41の一部を切欠くようにして例えば半月状に形成され、主体部41の上部51が固定ブラケット10の側板12に接触しないようになっている。主体部41の上下方向Cの例えば上端寄りに形成される段部52は、固定ブラケット10の上板14の下面53と略平行に延び、逃げ凹部49の下端を区画している。
【0025】
カムフォロワ33の中心Bを通る上下方向Cに関して、逃げ凹部49の長さDは、カムフォロワ33の主体部41の対向面43の上下方向の長さE(直径)の例えば1/4〜1/2(本実施の形態では、1/4)に設定される。また、この逃げ凹部49の深さFは、カムフォロワ33の主体部41の厚さGの例えば1/50〜1/2に設定される。
上記の構成により、カムフォロワ33の主体部41の当接部47の上端と、固定ブラケット10の上板14の下面53との上下方向Cの距離Hは、逃げ凹部を設けない場合のカムフォロワの主体部の当接部の上端と、上記下面53との距離Jに対して格段に長くなっている。
【0026】
すなわち、固定ブラケット10の側板12の上端部16(固定端)を支点とするカムフォロワ33の締付力のモーメントアーム長さ(距離H)は、逃げ凹部を設けない場合のカムフォロワの締付力のモーメントアーム長さ(距離J)に対して格段に長くなっている。
次に、図1の軸頭部25周辺の拡大図である図4、および軸頭部25の正面図である図5を参照して、軸頭部25について説明する。
【0027】
軸頭部25の対向面27の逃げ凹部50は、軸頭部25の一部を切欠くようにして例えば半月状に形成され、この軸頭部25の上部54が固定ブラケット10の側板13に接触しないようになっている。軸頭部25の上下方向Cの例えば上端寄りに形成される段部55は、固定ブラケット10の上板14の下面53と略平行に延び、逃げ凹部50の下端を区画している。
軸頭部25の中心Kを通る上下方向Cに関して、逃げ凹部50の長さMは、軸頭部25の対向面27の上下方向の長さN(直径)の例えば1/4〜1/2(本実施の形態では、1/4)に設定される。また、この逃げ凹部50の深さPは、軸頭部25の厚さQの例えば1/50〜1/2に設定される。
【0028】
上記の構成により、軸頭部25の当接部48の上端と、固定ブラケット10の上板14の下面53との上下方向Cの距離Rは、逃げ凹部を設けない場合の軸頭部の当接部の上端と、上記下面53との距離Sに対して格段に長くなっている。すなわち、固定ブラケット10の側板13の上端部16(固定端)を支点とする軸頭部25の締付力のモーメントアーム長さ(距離R)は、逃げ凹部を設けない場合の軸頭部の締付力のモーメントアーム長さ(距離S)に対して格段に長くなっている。
【0029】
このように、本実施の形態によれば、カムフォロワ33の主体部41および軸頭部25の上部51、54と、固定ブラケット10の対応する側板12、13との片当たりをそれぞれ防止でき、カムフォロワ33の主体部41および軸頭部25のより下部側で、固定ブラケット10の対応する側板12、13を押圧できる。
これにより、固定ブラケット10の側板12、13のそれぞれの上端部16(固定端)を支点とする、カムフォロワ33および軸頭部25の締付力のモーメントアーム長さをより長くできる。したがって、支軸23の近傍において、固定ブラケット10の側板12、13を十分に撓ませてコラムブラケット5の対応する側板6、7に良好に圧接でき、コラムブラケット5を良好に保持できる。また、従来より用いられている部品であるカムフォロワ33および軸頭部25に凹部を設けるのみでよく、コストも安価である。
【0030】
さらに、逃げ凹部49、50の上下方向Cの長さD、Mを、対応する対向面27、43の直径E、Nの1/4以上に設定することで、カムフォロワ33の主体部41および軸頭部25の上部51、54と、固定ブラケット10の対応する側板12、13との片当たりを良好に防止して、両ブラケット5、10の対応する側板同士を十分に圧接できる。
また、逃げ凹部49、50の上下方向Cの長さD,Mを、対応する対向面27、43の直径E,Nの1/2以下に設定することで、カムフォロワ33の主体部41および軸頭部25の対向面27、43の当接部47、48の面積を十分に確保して、固定ブラケット10の対応する側板12、13に十分に圧接できる。
【0031】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されない。例えば、図6に示すように、逃げ凹部49、50を、固定ブラケット10の側板12、13の外側面26、42に設けても良い。この場合、固定ブラケット10の一対の側板12、13の外側面26、42は、カムフォロワ33の主体部41および軸頭部25の対応する対向面27、43の下部56、57にそれぞれ接する当接部60、61と、側板12、13の支軸挿通孔20の上部周縁62に形成され、カムフォロワ33の主体部41および軸頭部25の対応する対向面27、43の上部51、54からそれぞれ逃げる上記逃げ凹部49、50とを含む。
【0032】
図6に示す実施の形態において、各逃げ凹部49、50と、カムフォロワ33の主体部41および軸頭部25の対応する対向面27、43とは、支軸23が支軸挿通孔20の上端側に位置しているとき、すなわち、カムフォロワ33および軸頭部25が支軸挿通孔20の上端側に位置しているときに、互いに対向するようになっている。
このとき、カムフォロワ33の主体部41および軸頭部25の対向面27、43のうち、対応する逃げ凹部49、50と対向する部分の上下方向Cの長さS,Tは、それぞれの対向面27、43の直径E,N(図3および図5参照)の例えば1/4〜1/2(本実施の形態では、1/4)に設定される。本実施の形態においても、図1〜図5に示す実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0033】
また、固定ブラケット10の一対の側板12、13に凹部を設けるのみでよく、コストも安価である。さらに、固定ブラケット10の一対の側板12、13と、カムフォロワ33の主体部41および軸頭部25の対応する上部51、54との片当たりを確実に防止でき、支軸23の近傍でこれらカムフォロワ33および軸頭部25を固定ブラケット10の対応する側板12、13に良好に圧接できる。
【0034】
また、図1〜図5に示す実施の形態において、逃げ凹部49、50を、カムフォロワ33または軸頭部25の何れか一方にのみ設けてもよい。さらに、図6に示す実施の形態において、逃げ凹部49、50を、固定ブラケット10の一対の側板12、13の何れか一方にのみ設けても良い。
また、上記各実施の形態において、カム32およびカムフォロワ33を廃止し、かつ、操作レバー35の本体部36とナット30とを一体回転可能に連結し、操作レバー35の回動に伴うこの操作レバー35の軸方向Aの移動により、固定ブラケット10の側板12、13をコラムブラケット5の対応する側板6、7に押圧する構成であっても良い。
【0035】
その他、本発明は、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のチルトステアリング装置の縦断面図である。
【図2】図1のカム機構周辺の拡大図である。
【図3】カムフォロワの正面図である。
【図4】図1の軸頭部周辺の拡大図である。
【図5】軸頭部の正面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態のチルトステアリング装置の縦断面図である。
【図7】チルトステアリング装置の従来例を示す、模式的な一部縦断面図である。
【符号の説明】
1 チルトステアリング装置
3 ステアリングコラム
5 コラムブラケット
6、7 側板
10 固定ブラケット
11 車体
12、13 側板
20 支軸挿通孔(縦長孔)
23 支軸
24 一端部
25 軸頭部(締付部材、回動不能部材)
26 外側面
27 対向面
28 他端部
33 カムフォロワ(締付部材、回動不能部材、カム部材)
42 外側面
43 対向面
47、48 当接部
49、50 逃げ凹部
51、54 上部
56、57 下部
60、61 当接部
62 上部周縁
C 上下方向
D、M 長さ
E、N 長さ

Claims (5)

  1. 車体に固定される固定ブラケットの一対の側板と、ステアリングコラムに固定されるコラムブラケットの対応する一対の側板とを圧接させてコラムブラケットを固定するチルトステアリング装置において、
    上記固定ブラケットの一対の側板を外側から締め付けてコラムブラケットの対応する側板に押圧可能な一対の締付部材と、
    両ブラケットの側板を挿通して一対の締付部材を支持する支軸とを備え、
    上記一対の締付部材は支軸回りの回動を規制される回動不能部材を含み、
    上記回動不能部材は、固定ブラケットの対応する側板の外側面に対向する対向面を含み、
    上記対向面の下部に、固定ブラケットの対応する側板の外側面に接する当接部を設けると共に、上記対向面の上部に、固定ブラケットの対応する側板の外側面から逃げる逃げ凹部を設け
    上記逃げ凹部は上記対向面の上部を切り欠いてなり、
    上記支軸の一端部には軸頭部が形成され、
    上記支軸の他端部にはチルトロック達成用のカム部材が設けられ、
    上記回動不能部材は、上記軸頭部または上記カム部材を含むことを特徴とするチルトステアリング装置。
  2. 請求項1において、上記回動不能部材は、上記軸頭部、および上記カム部材の双方を含むことを特徴とするチルトステアリング装置。
  3. 請求項1または2において、上記逃げ凹部の上下方向の長さは、この逃げ凹部が設けられる回動不能部材の対向面の上下方向の長さの1/4〜1/2に設定されることを特徴とするチルトステアリング装置。
  4. 車体に固定される固定ブラケットの一対の側板と、ステアリングコラムに固定されるコラムブラケットの対応する一対の側板とを圧接させてコラムブラケットを固定するチルトステアリング装置において、
    上記固定ブラケットの一対の側板を外側から締め付けてコラムブラケットの対応する側板に押圧可能な一対の締付部材と、
    両ブラケットの側板を挿通して一対の締付部材を支持する支軸とを備え、
    上記固定ブラケットの少なくとも一方の側板の外側面は、対応する締付部材の対向面の下部に接する当接部と、対応する締付部材の対向面の上部に対応する箇所を切り欠いて形成された逃げ凹部とを含むことを特徴とするチルトステアリング装置。
  5. 請求項4において、上記固定ブラケットの一対の側板は、上記支軸が挿通される円弧状の縦長孔を有し、上記逃げ凹部は、上記縦長孔の上部周縁に設けられることを特徴とするチルトステアリング装置。
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