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JP4179978B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

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JP4179978B2
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Description

本発明は、差動プッシュプル法によってトラッキングエラー信号の生成を行う光ディスク装置に関する。
現在、光ディスクとしては遠赤外レーザで記録再生するCD系光ディスク、また赤色レーザで記録再生するものとしてDVD系光ディスクがある。さらに近年は、ブルーレーザを用いたBlu−lay規格やAOD(Advanced Optical Disc)規格等が提案されており、それらの規格を用いた光ディスクやドライブ装置の商品化も進められつつある。
ところで、このように様々な規格の光ディスクが商品化されてきているが、これら光ディスクはその大部分が樹脂で製作されているため、その再生あるいは記録再生に際しては、いわゆる面振れが生じる。また、光ディスクは可換媒体であるため、ディスクの装着の際には芯ずれが生じ、トラックの偏心が大きくなる。このような面振れ、あるいは偏心を持って回転する媒体に対して、情報をトラック上で正確に再生、あるいは記録再生を行うためには、光ピックアップによるレーザ光が光ディスクのトラックを正確にトラッキング(追跡)する必要がある。そこで従来より、上記偏心を是正し、且つ正確にトラッキングするための手段として、トラッキングサーボが採用されている。
この光ディスクのトラッキングサーボとしては、様々な方法が知られており、その一例として差動プッシュプル法がある。この差動プッシュプル法は周知の如く、光ディスクに照射する光ビームを3ビームに分割し、光ディスク上で一対のサブビーム(副光)スポットをメインビーム(主光)スポットに対して互いにディスク半径方向に(N+1/2)・Tp(ここで、Nは整数、Tpはトラックピッチ)だけずらして配置する。そして、メインとサブのそれぞれのスポットに対してプッシュプル信号を検出し、それらの差動信号からトラックキングエラー信号を生成するものである。
すなわち、上記メインビームのプッシュプル信号と上記サブビームのプッシュプル信号とは、共に光軸ずれ(対物レンズのディスク半径方向のずれ)やチルト(光ディスクの照射ビームに対する傾き)によって発生する直流オフセット成分が等しい。このため、このような差動プッシュプル法によれば、これらプッシュプル信号の差分信号である差動プッシュプル信号によって上記直流オフセット成分をキャンセル(相殺)することができるようになる。
図3に、こうした差動プッシュプル法によるトラッキングエラー信号生成回路の一例を示す。
同図3に示すように、この回路は、上記3分割した光ビームの上記光ディスクからの反射光をそれぞれ受光する二分割された受光素子101、102、103を備えている。このうち、受光素子101はメインビームスポットの反射光を、受光素子102と103とはそれぞれサブビームスポットの反射光を受光する。なお、受光素子101は、例えば非点収差法によるフォーカスエラー検出を行う場合に4分割された素子として構成されるが、ここでは便宜上、その分割線を省略している。
一方、この回路において、差分演算回路104は、上記受光素子101を構成する各分割素子の差分信号を演算する回路であり、この差分信号がメインビームのプッシュプル信号MPPとなる。同様に、差分演算回路105と106は、それぞれ上記受光素子102及び103を構成する各分割素子の差分信号を演算する回路であり、和演算回路107は、これら差分演算回路105及び106の出力信号SPP1及びSPP2の和信号を演算する回路である。そして、この和演算回路107からの出力信号がサブビームプッシュプル信号SPPとなる。また、このサブビームプッシュプル信号SPPは、可変利得増幅器108によってk倍された後、差分演算回路109によって、上記メインビームのプッシ
ュプル信号MPPとの差分信号である差動プッシュプル信号DPPが生成される。すなわちこの回路では、以下の(1)式に示す演算式の態様で差動プッシュプル信号DPPが生成される。ここで、上記可変利得増幅器108の利得kは、メインビームとサブビームとの光量比などによって決定される定数である。

DPP=MPP−k・SPP
=MPP−k・(SPP1+SPP2)…(1)

ところで、上述したトラッキングエラー信号生成回路の場合、上記分割した3ビームの照射するトラックの反射率がほぼ等しいときには、確かにその差動プッシュプル信号DPPを通じて、光軸ずれやチルトによって発生する直流オフセット成分を除去することはできる。しかし、上記メインビームと各々のサブビームの照射するトラックの反射率が異なるような場合には、こうした直流オフセット成分の除去効果も十分に得ることができなくなる。このことを、図4〜図8を参照して更に詳述する。
図4〜図8はいずれも、上記メインビーム及びサブビームの光ディスクに対する照射態様、並びに光ディスクからのそれら各反射光の受光素子101〜103による受光態様を例示したものである。そして、これら図4〜図8において、各々(a)は、上記3ビームの光ディスクに対する照射態様と光ディスクの状態(記録、未記録)を示している。また同図4〜図8において、各々(b)は、受光素子102に対する反射サブビーム(S1)の受光態様を、各々(c)は、受光素子101に対する反射メインビーム(M)の受光態様を、各々(d)は、受光素子103に対する反射サブビーム(S2)の受光態様をそれぞれ示している。なお、同図4〜図8にも示されるように、光ディスクのトラックは、基本的にはランドLとグルーブGによって構成されている。そして、メインビームMの反射光を受光する受光素子101によって各々分割された受光出力のうち、光ディスクの内周側に対応する信号が受光信号M1として、また光ディスクの外周側に対応する信号が受光信号M2としてそれぞれ検出される。また、サブビームS1の反射光を受光する受光素子102によっては、各々分割された受光出力のうち、光ディスクの内周側に対応する信号が受光信号S11として、また光ディスクの外周側に対応する信号が受光信号S12としてそれぞれ検出される。同様に、サブビームS2の反射光を受光する受光素子103によっても、各々分割された受光出力のうち、光ディスクの内周側に対応する信号が受光信号S21として、また光ディスクの外周側に対応する信号が受光信号S22としてそれぞれ検出される。また、同図4〜図8においては、上記トラック中、斜線で示した部分がデータの記録エリア、白い部分がデータの未記録エリアを表しており、ここでの例では、未記録エリアの反射率が記録エリアの反射率よりも高い場合について例示している。一般的には、記録エリアにはマーク(ピット)が形成されているため、マークの形成されていない未記録エリアの反射率の方が記録エリアの反射率よりも高くなる。
さて、図4(a)〜(d)は、光ディスクの未記録エリアに上記3ビームが照射されている場合について、その照射態様、並びにその反射光の上記受光素子101〜103による受光態様を示している。また、図5(a)〜(d)は、グルーブGにデータが記録されている光ディスクに上記3ビームが照射されている場合について、その照射態様、並びにその反射光の上記受光素子101〜103による受光態様を示している。また、図6(a)〜(d)は、ランドL及びグルーブGの両方にデータ記録された光ディスクに上記3ビームが照射されている場合について、その照射態様、並びにその反射光の上記受光素子101〜103による受光態様を示している。これら図4〜図6に示した例のように、メインビームと各サブビームとのトラックからの反射率がほぼ同一となるときには、それぞれ光ディスクの光軸ずれやチルトによって前述した直流オフセット成分が生じたとしても、前記差動プッシュプル信号DPPを通じてこうしたオフセット成分を除去することはでき
る。
しかし一方で、図7(a)〜(d)及び図8(a)〜(d)に示す例のように、例えば追記型光ディスクや書換え型光ディスクでの初めてのデータ記録、または消去された部分へのデータの再記録に際しては、図4〜図6に示した例のものとは事情が異なってくる。すなわち、それら光ディスクの外周側のサブビームS1は未記録エリアを照射し、同光ディスクの内周側のサブビームS2は既記録エリアを照射することとなり、メインビームと各サブビームとでトラックからの反射率が異なってくる。そしてこのような場合には、前述した直流オフセット成分の除去効果も十分には得ることができなくなる。
具体的には、例えばCD−Rディスクのような追記型光ディスクにデータを記録する際は、同光ディスクの内周側から螺旋状のトラックに沿ってデータを記録していく用途が多く、このような場合、光ディスクの内周側のサブビームは既記録エリアを、同光ディスクの外周側のサブビームは未記録エリアをそれぞれ照射することとなる。また、CD−RWディスクのような書換え型光ディスクにおいては、未記録状態のディスクにデータを記録する際は、上述と同様に、内周側のサブビームは既記録エリアを、外周側のサブビームは未記録エリアを照射することとなり、オーバーライト(上書き)する際は、双方のサブビームとも、既記録エリアを照射することになる。さらには、記録しているメインビームの反射率は、これら光ディスクの特性によっても異なる。すなわち、CD−Rディスク等によく用いられる色素記録型光ディスクでは、ビーム照射中にマークが形成されるため、メインビームの照射している部分の反射率は、未記録エリアの反射率や既記録エリアの反射率とは異なったものとなる。また、CD−RWディスク等によく用いられる相変化型光ディスクでは、ビーム通過後の冷却状態でマークが形成されるため、ビーム照射部の反射率に大きな変化は生じにくい。このように、光ディスクの種類やビームの照射する状態等により、上記3つのビームの照射部分の反射率が異なることがある。
そこで従来は、例えば特許文献1にみられるように、
(イ)CD−RやDVD−Rなどの追記型光ディスクにデータを記録する場合、データの記録中はメインビームと光ディスク外周側のサブビーム(先行サブビーム)とのみを使用してトラッキングエラー信号を生成する方法。
あるいは特許文献2にみられるように、
(ロ)メインビームと一対のサブビームとの各ビームが照射する領域の反射率差に応じて算出した利得に基づいて2つのサブビームプッシュプル信号のゲイン調整を行う方法。
などが提案されるに至っている。
特許第3132144号公報 特開2002−230805号公報
上記従来の方法によれば、一対のサブビーム間で、あるいはサブビームとメインビームとの間でそれら反射光に光量差が生じる場合であれ、前述した差動プッシュプル信号DPPとして、直流オフセット成分の除去されたトラッキングエラー信号を生成することは確かにできる。
しかし、上記従来の方法はいずれも、受光素子101に受光されるメインビームの光ディスク外周側に対応した反射光と内周側に対応した反射光との光量が常に等しい場合にのみ有効な方法である。メインビームのこれら外周側に対応した反射光と内周側に対応した反射光との光量に差がある場合のメインビームプッシュプル信号(MPP)に関しては、何らこれを補正することができない。
すなわち、光ディスク装置においては、光ピックアップよりディスク上に照射されるビームは、記録時には隣接トラックに影響を与えず、再生時には隣接トラックの影響を受けないことが理想的である。しかし実際には、サイドローブ等の影響により、ディスク上に照射されるビームは、走査トラックを中心にある程度の広がりをもって照射される。このため、例えば先の図7あるいは図8に示した例の場合、上記メインビームも、光ディスクの内周側に対応した受光信号M1と同光ディスクの外周側に対応した受光信号M2とでは、実際には「M1<M2」といった関係になり、これら信号に基づき生成されるメインビームプッシュプル信号MPP自体の信頼性が損なわれることともなっている。特に、このメインビームプッシュプル信号MPPは、上述したトラッキングエラー信号以外に、光ディスク装置としての運用そのものに必要不可欠なディスクの回転速度の基準となるウォブル信号に基づく制御、さらには物理アドレスやディスクの諸情報を表すアドレス信号の生成にも使用される信号であり、その信頼性の向上が望まれている。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、差動プッシュプル法によってトラッキングエラー信号の生成を行う際、トラッキングエラー信号としての精度を高く維持しつつ、メインビームプッシュプル信号としてもより信頼性の高い信号を得ることのできる光ディスク装置を提供することを目的とする。
こうした目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、メインビームと一対のサブビームとを略「N+(1/2)トラックピッチ(Nは整数)」となる間隔にて光ディスクのトラック上に照射するとともに、それら各ビームの反射光を各々少なくとも二分割された各別の受光素子にて受光し、それら各受光素子による受光出力をもとにした差動プッシュプル法を用いてトラッキングエラー信号の生成を行う光ディスク装置において、前記メインビームの反射光を受光する受光素子の各々分割された受光出力に対し各別にレベル補正を施してその差動信号であるメインビームプッシュプル信号を生成し、該生成したメインビームプッシュプル信号と前記一対のサブビームの反射光を受光する各受光素子の各々分割された受光出力に基づき生成されるサブビームプッシュプル信号との差動信号として前記トラッキングエラー信号の生成を行うトラッキングエラー信号生成回路を備え、前記トラッキングエラー信号生成回路が、前記メインビームの反射光を受光する受光素子の各々分割された受光出力の少なくとも一つを可変利得増幅する増幅器を備えて構成され、該増幅器による可変利得増幅を通じて、前記各々分割された受光出力に対する前記各別のレベル補正を施し、かつ、前記トラッキングエラー信号生成回路が、前記一対のサブビームの反射光を受光する各受光素子の各々分割された受光出力を各別に和算する回路と、これら和算された信号の差分及び比率のいずれかに基づいて前記増幅器によるその都度の増幅率を可変設定する利得制御手段とを備えることをその要旨とする。
光ディスク装置としてのこうした構成によれば、差動プッシュプル法によってトラッキングエラー信号の生成を行う際、メインビームの反射光を受光する受光素子の各々分割された受光出力に対し各別にレベル補正が施されてその差分信号であるメインビームプッシュプル信号が生成される。そして、メインビームの反射光を受光する受光素子の各々分割された受光出力の間で出力バランスがたとえ崩れていても、一対のサブビームの反射光量のその都度の差分あるいは比率に基づいて上記可変利得増幅する増幅器によって各別に利得補正を施すことで、容易に、しかも高い精度でメインビームの反射光の各受光出力に対する出力バランスの補正を行うことができるようになる。少なくともこれにより、より信頼性の高いメインビームプッシュプル信号を得ることができるようになる。また、こうして生成される信頼性の高いメインビームプッシュプル信号とサブビームプッシュプル信号との差動信号としてトラッキングエラー信号の生成が行われることで、トラッキングエラー信号としても精度の高い信号を得ることができるようになる。しかも、上記信頼性の高いメインビームプッシュプル信号から、ディスクの回転速度の基準となるウォブル信号に
基づく制御、並びに物理アドレス信号やディスクの諸情報を表すアドレス信号の生成が行われることで、当該光ディスク装置としてのより精度の高い記録・再生の制御が可能ともなる。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の光ディスク装置において、前記光ディスクの試し書きエリアに当該光ディスクの試し書きに際して求められた記録エリアと非記録エリアでの光ビームの反射率もしくはそれら反射率の差分及び比率のいずれかを示す情報が予め記録され、トラッキングエラー信号生成回路は、この光ディスクの試し書きエリアに予め記録されている情報に基づいて前記増幅器によるその都度の増幅率を可変設定することをその要旨とする。
たとえ同一規格の光ディスクであったとしても、それら光ディスク個々の特性は、例えば製造メーカや製造ロット毎に微妙に異なっている。この点、光ディスク装置としてのこうした構成によれば、一旦使用した、もしくは使用する光ディスクについては、それら光ディスク個々に上記記録エリアと非記録エリアでの光ビームの反射率もしくはそれら反射率の差分及び比率のいずれかを示す情報が記録されることとなり、当該光ディスクへのデータ記録等に際しては、その試し書きエリアに記録されている情報に基づいて上記増幅器による増幅率が可変設定されるようになる。このため、光ディスク毎に微妙に異なる記録エリアと非記録エリアでの光ビームの反射率、もしくはそれら反射率の差分及び比率のいずれかについても、それら使用する光ディスク毎に好適に補償することが可能となる。さらには、試し書きの際に一度だけ、上記情報を記録しておけば、単に情報を読み込むことで上記増幅率が設定され、こうした補償が実現されることとなり、トラッキングエラー信号生成回路としても、その構成の簡素化が可能となる。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の光ディスク装置において、前記光ディスクの試し書きエリアでの試し書きに際して求められた記録エリアと非記録エリアでの光ディスクの反射率もしくはそれら反射率の差分及び比率のいずれかに基づいて前記増幅器によるその都度の増幅率が計算され、トラッキングエラー信号生成回路、この計算された増幅率に基づいて前記増幅器によるその都度の増幅率を可変設定することをその要旨とする。
光ディスク装置としてのこうした構成によれば、使用する光ディスク毎に、光ディスク個々に上記記録エリアと非記録エリアでの光ビームの反射率もしくはそれら反射率の差分及び比率のいずれかに基づいて上記増幅器によるその都度の増幅率が計算される。そして、当該光ディスクへのデータ記録等に際しては、その計算された増幅率に基づいて上記増幅器によるその都度の増幅率が可変設定されるようになる。このため、光ディスク毎に微妙に異なる記録エリアと非記録エリアでの光ビームの反射率、もしくはそれら反射率の差分及び比率のいずれかについても、それら使用する光ディスク毎に好適に補償することが可能となる。
また、請求項に記載の発明は、メインビームの反射光を受光する受光素子の各々分割された受光出力に対し各別にレベル補正を施してその差動信号であるメインビームプッシュプル信号を生成し、該生成したメインビームプッシュプル信号と前記一対のサブビームの反射光を受光する各受光素子の各々分割された受光出力に基づき生成されるサブビームプッシュプル信号との差動信号として前記トラッキングエラー信号の生成を行うトラッキングエラー信号生成回路を備え、前記トラッキングエラー信号生成回路、前記メインビームの反射光を受光する受光素子の各々分割された受光出力の少なくとも一つに対して補正値の減算及び加算のいずれかを行う減算器及び加算器のいずれかを備えて構成され、該減算器及び加算器のいずれかによる補正値の減算及び加算のいずれかを通じて、前記各々分割された受光出力に対する前記各別のレベル補正を施し、かつ、前記トラッキングエラ
ー信号生成回路は、前記一対のサブビームの反射光を受光する各受光素子の各々分割された受光出力を各別に和算する回路と、これら和算された信号の差分及び比率のいずれかに基づいて前記減算器及び加算器のいずれかによるその都度の補正値を可変設定する補正値設定手段とを備えることをその要旨とする。
光ディスク装置としてのこうした構成によれば、メインビームの反射光を受光する受光素子の各々分割された受光出力の間で出力バランスがたとえ崩れていても、減算器及び加算器のいずれかによる補正値の減算及び加算のいずれかを通じて、各別にレベル補正を施すことで、それら出力バランスを容易に補正することが可能となる。この場合、上記減算器及び加算器のいずれかによるレベル補正に際し、上記一対のサブビームの反射光量のその都度の差分あるいは比率に基づいてその補正値が可変設定されることとなる。すなわち、上述したメインビームの反射光の各受光出力の出力バランスが崩れている場合、その崩れ度合いは通常、上記一対のサブビームの反射光量のその都度の差分あるいは比率に大きく相関する。このため、こうした一対のサブビームの反射光量のその都度の差分あるいは比率に基づいて上記補正値を可変設定するようにすれば、容易に、しかも高い精度でメインビームの反射光の各受光出力に対する出力バランスの補正を行うことができるようになる。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の光ディスク装置において、前記光ディスクの試し書きエリアには、当該光ディスクの試し書きに際して求められた記録エリアと非記録エリアでの光ビームの反射率もしくはそれら反射率の差分及び比率のいずれかを示す情報が予め記録され、トラッキングエラー信号生成回路、この光ディスクの試し書きエリアに予め記録されている情報に基づいて前記減算器及び加算器のいずれかによるその都度の補正値を可変設定することをその要旨とする。
上述のように、たとえ同一規格の光ディスクであったとしても、それら光ディスク個々の特性は、例えば製造メーカや製造ロット毎に微妙に異なっている。この点、光ディスク装置としてのこうした構成によれば、一旦使用した、もしくは使用する光ディスクについては、それら光ディスク個々に上記記録エリアと非記録エリアでの光ビームの反射率、もしくはそれら反射率の差分及び比率のいずれかを示す情報が記録されることとなり、当該光ディスクへのデータ記録等に際しては、その試し書きエリアに記録されている情報に基づいて上記減算器及び加算器のいずれかによる補正値が可変設定されるようになる。このため、光ディスク毎に微妙に異なる記録エリアと非記録エリアでの光ビームの反射率もしくはそれら反射率の差分及び比率のいずれかについても、それら使用する光ディスク毎に好適に補償することが可能となる。さらには、試し書きの際に一度だけ、上記情報を記録しておけば、単に情報を読み込むことで上記補正値が設定され、こうした補償が実現されることとなり、トラッキングエラー信号生成回路としても、その構成の簡素化が可能となる。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の光ディスク装置において、前記光ディスクの試し書きエリアでの試し書きに際して求められた記録エリアと非記録エリアでの光ビームの反射率もしくはそれら反射率の差分及び比率のいずれかに基づいて前記減算器及び加算器のいずれかによるその都度の補正値が計算され、トラッキングエラー信号生成回路、この計算された補正値に基づいて前記減算器及び加算器のいずれかによるその都度の補正値を可変設定することをその要旨とする。
光ディスク装置としてのこうした構成によれば、使用する光ディスク毎に、光ディスク個々に上記記録エリアと非記録エリアでの光ビームの反射率もしくはそれら反射率の差分及び比率のいずれかに基づいて前記減算器及び加算器のいずれかによるその都度の補正値が計算される。そして、当該光ディスクへのデータ記録等に際しては、その計算された補
正値に基づいて上記減算器及び加算器のいずれかによるその都度の補正値が可変設定されるようになる。このため、光ディスク毎に微妙に異なる記録エリアと非記録エリアでの光ビームの反射率、もしくはそれら反射率の差分及び比率のいずれかについても、それら使用する光ディスク毎に好適に補償することが可能となる。
この発明によれば、差動プッシュプル法によってトラッキングエラー信号の生成を行う際、トラッキングエラー信号としての精度を高く維持しつつ、メインビームプッシュプル信号としてもより信頼性の高い信号を得ることができるようになる。
以下、この発明にかかる光ディスク装置の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1に、この実施の形態にかかる光ディスク装置に採用されているトラッキングエラー信号生成回路についてその回路構成を示す。なお、本実施の形態では一例として、追記型光ディスク(色素記録型光ディスク)であるCD−R規格の光ディスクを対象としてデータの記録・再生を行う光ディスク装置について説明する。
このトラッキングエラー信号生成回路も、基本的には前述した差動プッシュプル法によってトラッキングエラー信号を生成する回路である。すなわち、同図1に示されるように、光源から発せられた光ビームは回折格子によって一つのメインビームと一対のサブビームとに分離され、光ディスク上で一対のサブビームスポットがメインビームのスポットに対して、互いにディスク半径方向に(N+1/2)トラックピッチの間隔で照射される(ここで、Nは整数)。すなわち、上記光源から発せられた光ビームは前述のように、3分割されて光ディスクに照射されることとなり、これら3分割された光ビームの該光ディスクからの反射光をそれぞれ受光するために、この回路にも、受光領域が各々二分割された受光素子1、2、3が設けられている。このうち、受光素子1は、メインビームMのビームスポットの反射光を受光する受光素子であり、受光素子2は、サブビームS1のビームスポットの反射光を受光する受光素子であり、受光素子3は、サブビームS2のビームスポットを受光する受光素子である。
またこの回路において、減算器4は、上記受光素子1を構成する各分割素子による受光出力M1、M2の差分信号を演算する回路であり、この差分信号がメインビームプッシュプル信号(メインプッシュプル信号)MPPとなる。同様に、減算器5及び6は、それぞれ上記受光素子2及び3を構成する各分割素子による受光出力S11、S12及びS21、S22の各差分信号をそれぞれ演算する回路である。そして、減算器5によって生成されるプッシュプル信号(S11−S12)がサブビームS1のプッシュプル信号SPP1、また減算器6によって生成されるプッシュプル信号(S21−S22)がサブビームS2のプッシュプル信号SPP2となる。
一方、加算器7及び8は、上記サブビームの受光出力S11とS12、及びS21とS22をそれぞれ加算する回路である。そして、加算器7によって生成される和信号(S11+S12)がサブビームS1の和信号SSUM1、また加算器8によって生成される和信号(S12+S22)がサブビームS2の和信号SSUM2となる。
また、増幅器13及び14は、上記メインビームMの反射光に対する受光出力M1及びM2をそれぞれ可変利得増幅する増幅器である。これら増幅器13及び14の利得(増幅率)は、利得制御手段として設けられているゲイン制御部12によって可変設定されている。すなわち、ゲイン制御部12には、上記サブビームS1の和信号SSUM1とサブビ
ームS2の和信号SSUM2とが入力され、ゲイン制御部12では、これら和信号SSUM1とSSUM2とのその都度の差分に基づいて増幅器13及び14の利得を可変設定する。具体的には、メインビームの内周側の受光信号M1は増幅器13を通じてk1倍に可変利得増幅され、メインビームの外周側の受光信号M2は増幅器14を通じてk2倍に可変利得増幅される。そして、これら増幅器13、14による可変利得増幅を通じて、各々分割された受光出力に対する各別のゲイン補正が施されることによって、メインビームMの内周側と外周側との光量バランスが補償される。このため、メインビームMのこれら内周側と外周側との差分演算によって生成される上記メインビームプッシュプル信号MPP自体、その信頼性が高く維持されるようになる。ちなみにこの実施の形態において、このメインビームプッシュプル信号MPPは、次のような演算式のかたちで求められることとなる。

MPP=k1×M1−k2×M2…(2)

ここで、上記利得k1、k2の求め方についての具体例を示す。上記増幅器13、14に各々可変設定するこれら利得k1、k2は上述のように、一対のサブビームの和信号SSUM1及びSSUM2のその都度の差分より算出される。すなわち、光ディスクの外周側のサブビームS1の和信号SSUM1と光ディスクの内周側のサブビームS2の和信号SSUM2との差分「SD=SSUM1−SSUM2」から、メインビームMの隣接トラックの反射率の違いを表すことができる。例えば、隣接トラックが両方とも未記録エリアあるいは記録エリアである場合は「SD=0」となり、光量バランスが適正に維持された状態にある。他方、メインビームMの外周側の隣接トラックが未記録エリアでメインビームの内周側の隣接トラックが記録エリアである場合には、「SD>0」となり、「メインビームMの外周側の受光出力M1>メインビームMの内周側の受光出力M2」という関係になる。そこで、例えば「SD>0」の場合は、ゲイン制御部12を通じて、上記利得k1及びk2をそれぞれ「k1=1」、「k2=1+α・SD」と設定することにより、メインビームMの外周側の受光出力M1及び同ビームMの内周側の受光出力M2の各隣接トラックの状態による光量バランスの崩れを補正することができるようになる。すなわち、「SD>0」の場合には、「k1<k2」となり、メインビームMの内周側の受光信号を増大させることができ、光量バランスを適正にすることができる。ここで、上記「α」の値は光ディスクの反射率やビームのスポットサイズ、トラックピッチなどの条件により決定される。なお、k1及びk2の比率は、ビームスポットの大きさやビームスポットのガウス分布(ビームの光強度とビームの広がりとの関係)等を考慮して設定される。
なお、こうして生成されるメインビームプッシュプル信号MPPは、同図1にも示されるように、トラッキングエラー信号以外に、ディスクの回転速度の基準となるウォブル信号に基づく制御、並びに物理アドレス信号やディスクの諸情報を表すアドレス信号の生成にも使用される。ウォブル信号に基づく制御は、ウォブル制御部21を通じたウォブル信号の帯域フィルタ、位相比較、クロック生成等の処理のもとに、光ディスクが常に適切な回転速度となるような制御が行われる。また、アドレス信号は、例えばウォブル信号に周波数変調や位相変調等を施すかたちで表現され、アドレス制御部22を通じてその復調等の処理が行われる。また、このアドレス信号に基づいて物理アドレスやディスク情報が得られることとなる。
また一方、加算器9は上記サブビームS1のプッシュプル信号SPP1と上記サブビームS2のプッシュプル信号SPP2とを加算する回路である。そして、この加算器9にて加算された信号SPPは、さらに増幅器10にてk倍に可変利得増幅される。このk倍に可変利得増幅された信号「k×SPP」は次のような演算式のかたちで求められることとなる。

SPP=(S11−S12)+(S21−S22)
=SPP1+SPP2
k×SPP=k×(SPP1+SPP2)…(3)

そして、減算器11は、上記メインビームプッシュプル信号MPPと上記増幅器10から出力されるk倍のサブビームプッシュプル信号SPPとの差分信号を演算する回路である。そして、この減算器11の出力が前述した差動プッシュプル信号DPPとなる。ちなみに本実施の形態にあって、この差動プッシュプル信号DPPは、次のような演算式のかたちで表わされるようになる。

DPP=MPP−k×SPP
=k1×M1−k2×M2−k×(S11−S12)
−k×(S21−S22)…(4)

なお、上記利得kは通常、「メインビーム/サブビーム」の照射光量比等によって決まる値であり、メインビーム及びサブビームの照射光量が等しければ、上記k倍したサブビームプッシュプル信号「k×SPP」はメインビームプッシュプル信号MPPと基本的に同一振幅となり、光軸ずれによる直流オフセット成分も等しくなる。そして、この利得kによって、トラッキングエラー信号として利用される上記差動プッシュプル信号DPPとしての精度も高く維持されるようになる。
以上詳述したように、この実施の形態にかかる光ディスク装置によれば、以下に列記するような優れた効果が得られるようになる。
(1)差動プッシュプル法によってトラッキングエラー信号の生成を行う際、メインビームMの反射光を受光する受光素子1の各々分割された受光出力M1、M2に対し各別にゲイン補正が施されてその差分信号であるメインビームプッシュプル信号MPPが生成される。少なくともこれにより、より信頼性の高いメインビームプッシュプル信号MPPを得ることができるようになる。また、こうして生成される信頼性の高いメインビームプッシュプル信号MPPと上記k倍されるサブビームプッシュプル信号SPPとの差動信号としてトラッキングエラー信号を生成したことで、トラッキングエラー信号としても精度の高い信号を得ることができるようになる。しかも、上記信頼性の高いメインビームプッシュプル信号MPPから、ディスクの回転速度の基準となるウォブル信号に基づく制御、並びに物理アドレス信号やディスクの諸情報を表すアドレス信号の生成が行われることで、当該光ディスク装置としてのより精度の高い記録・再生の制御が可能ともなる。
(2)メインビームMの反射光を受光する受光素子1の各々分割された受光出力M1、M2の間で出力バランスがたとえ崩れていても、上記可変利得増幅する増幅器13及び14によって各別に利得補正を施すことで、それら出力バランスの崩れを容易に補正することが可能となる。
(3)増幅器13及び14による利得補正に際し、上記一対のサブビームS1及びS2の反射光量のその都度の差分に基づいてその利得(増幅率)が可変設定されることとなる。すなわち上述のように、メインビームMの反射光の各受光出力M1、M2の出力バランスが崩れている場合、その崩れ度合いは通常、上記一対のサブビームS1及びS2の反射光量のその都度の差分に大きく相関する。このため、こうした一対のサブビームの反射光量のその都度の差分に基づいて上記増幅器の利得(増幅率)を可変設定するようにしたこ
とで、容易に、しかも高い精度でメインビームMの反射光の各受光出力M1、M2に対する出力バランスの補正を行うことができるようになる。
なお、この発明にかかる光ディスク装置は上記実施の形態に限定されるものではなく、同実施の形態を適宜変更した、例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記実施の形態では、サブビームS1の和信号SSUM1とサブビームS2の和信号SSUM2との差分「SD=SSUM1−SSUM2」が、「SD=0」あるいは「SD>0」となる場合についてのみ例示した。しかし、この差分信号が「SD<0」となることがある場合には、ゲイン制御部12を通じて、上記利得k1及びk2をそれぞれ「k1=1+α・SD」、「k2=1」と設定することにより、メインビームMの各受光出力M1、M2に対する上述同様の補正を行うことができるようになる。また、これらサブビームS1の和信号SSUM1とサブビームS2の和信号SSUM2との差分に代えて、これら各和信号SSUM1及びSSUM2のその都度の比率を用い、該比率に基づいて上記増幅器13及び14に対する利得(増幅率)を可変設定する構成とすることもできる。
・上記実施の形態では、未記録エリアの反射率が記録エリアの反射率よりも高い場合についての照射態様を例示したが、逆に記録エリアの反射率が未記録エリアの反射率よりも高い場合であっても、上述同様の補正を行うことはできる。
・上記実施の形態では、上記増幅器10に対する利得kを「メインビーム/サブビーム」の照射光量比によって決定するとした。この利得kの値に関してはさらに、サブビームプッシュプル信号SPPのレベルをメインビームプッシュプル信号MPPの上述したゲイン補正に起因するレベル変化分をも補償して、これを同一振幅の信号とし得る値を選ぶようにしてもよい。これにより、上記差動プッシュプル信号DPPとしても、より望ましいかたちでこれを得ることができるようになる。
・上記実施の形態では、増幅器13、14それぞれの可変利得増幅を通じて、メインビームMの光量バランスを補正するとしたが、これら増幅器13、14のいずれか一方のみ設けた構成としても、上記実施の形態に準じた光量バランスの補正を行うことはできる。
・また、こうしたメインビームMの光量バランスの補正手法としては、上記増幅器13、14の少なくとも一方による可変利得増幅に限らず、減算器あるいは加算器による適宜の補正値を用いたレベル補正も有効である。すなわち、図2に例示するように、メインビームMに関する受光出力のうちの例えば出力M1から所定の補正値を減算する減算器16を設け、この補正値を補正値制御部(補正値設定手段)15を通じてその都度可変設定するようにしてもよい。なおこの場合も、補正値制御部15では、上記加算器7、8にてそれぞれ加算演算された和信号SSUM1とSSUM2とのその都度の差分もしくは比率に基づいて、上記補正値を可変設定することとなる。またこの場合、図2に例示した構成、すなわちメインビームMに関する受光出力M1、M2のうちのいずれか一方のみに対応して減算器を設ける構成に限らず、
(a)上記受光出力M1、M2の双方に対応して減算器を設ける構成。
(b)上記受光出力M1、M2のうちのいずれか一方にのみ対応して加算器を設ける構成。
(c)上記受光出力M1、M2の双方に対応して加算器を設ける構成。
等々も適宜に採用可能である。
・上記実施の形態では、利得k1及びk2は、一対のサブビームの和信号のその都度の差分もしくは比率に基づき算出されるとした。このような構成に代えて、光ディスクに用意されている試し書きエリアへの試し書きに際して記録エリアと非記録エリアとでの光ビ
ームの反射率、もしくは反射率の差分や比率を示す情報を予め求めておき、この求めた情報を同試し書きエリアに記録するようにしてもよい。そしてこの場合には、当該光ディスクが装着されたタイミング等をもって上記情報を読み込み、この読み込んだ情報をもとに、上述した増幅器13、14の利得(増幅率)や、減算器16(あるいは加算器)等に与える補正値を設定するとする。これにより、光ディスク毎に微妙に異なる記録エリアと非記録エリアでの光ビームの反射率もしくはそれら反射率の比率についても、それら使用する光ディスク毎に好適に補償することが可能となる。さらには、試し書きの際に一度だけ上記情報を記録しておけば、単に情報を読み込むことで上記増幅率や補正値が設定されて前述した補償が実現されることとなり、トラッキングエラー信号生成回路としても、その構成の簡素化が可能となる。
・また、上記試し書きエリアを利用して増幅率や補正値を設定する場合、必ずしも上記情報をこの試し書きエリアに記録しておく必要はない。他に例えば、上記試し書きエリアでの試し書きに際して求められる記録エリアと非記録エリアでの光ディスクの反射率、もしくはそれら反射率の差分や比率に基づいて増幅器13、14によるその都度の利得(増幅率)や、減算器16(あるいは加算器)等に与える補正値を計算する。そして、この計算された増幅率や補正値を直接使用して、これら増幅器13、14の利得(増幅率)や減算器16(あるいは加算器)等に与える補正値を可変設定するようにしてもよい。この場合であっても、光ディスク毎に微妙に異なる記録エリアと非記録エリアでの光ビームの反射率もしくはそれら反射率の比率について、それら使用する光ディスク毎に好適に補償することが可能となる。
・上記実施の形態では、対象とする光ディスクとして、追記型光ディスク(色素記録型光ディスク)であるCD−R規格の光ディスクを例示したが、該光ディスクとしては、CD−R規格の光ディスクに限らず、プッシュプル信号が得られる程度の反射率を持つ光ディスクであればよい。このような光ディスクとしては他に、例えばCD−RW規格、DVD−R規格、DVD−RW規格、DVD+R規格、DVD+RW規格、DVD−RAM規格、Blu−lay規格、AOD規格、等々の光ディスクがある。
この発明にかかる光ディスク装置の一実施の形態として、そのトラッキングエラー信号生成回路の構成を示すブロック図。 上記トラッキングエラー信号生成回路の変形例を示すブロック図。 差動プッシュプル法を用いたトラッキングエラー信号生成回路として従来一般に採用されている回路の構成例を示すブロック図。 (a)は、光ディスク上のトラックへの3分割されたビームの照射態様、(b)及び(d)は、各サブビームの受光素子への受光態様、(c)は、メインビームの受光素子への受光態様をそれぞれ示す略図。 (a)は、光ディスク上のトラックへの3分割されたビームの照射態様、(b)及び(d)は、各サブビームの受光素子への受光態様、(c)は、メインビームの受光素子への受光態様をそれぞれ示す略図。 (a)は、光ディスク上のトラックへの3分割されたビームの照射態様、(b)及び(d)は、各サブビームの受光素子への受光態様、(c)は、メインビームの受光素子への受光態様をそれぞれ示す略図。 (a)は、光ディスク上のトラックへの3分割されたビームの照射態様、(b)及び(d)は、各サブビームの受光素子への受光態様、(c)は、メインビームの受光素子への受光態様をそれぞれ示す略図。 (a)は、光ディスク上のトラックへの3分割されたビームの照射態様、(b)及び(d)は、各サブビームの受光素子への受光態様、(c)は、メインビームの受光素子への受光態様をそれぞれ示す略図。
符号の説明
1、2、3…受光素子、4、5、6、11、16…減算器、7、8、9…加算器、10、13、14…増幅器、12…ゲイン制御部、15…補正値制御部、21…ウォブル制御部、22…アドレス制御部。

Claims (6)

  1. メインビームと一対のサブビームとを略「N+(1/2)トラックピッチ(Nは整数)」となる間隔にて光ディスクのトラック上に照射するとともに、それら各ビームの反射光を各々少なくとも二分割された各別の受光素子にて受光し、それら各受光素子による受光出力をもとにした差動プッシュプル法を用いてトラッキングエラー信号の生成を行う光ディスク装置において、
    前記メインビームの反射光を受光する受光素子の各々分割された受光出力に対し各別にレベル補正を施してその差動信号であるメインビームプッシュプル信号を生成し、該生成したメインビームプッシュプル信号と前記一対のサブビームの反射光を受光する各受光素子の各々分割された受光出力に基づき生成されるサブビームプッシュプル信号との差動信号として前記トラッキングエラー信号の生成を行うトラッキングエラー信号生成回路を備え
    前記トラッキングエラー信号生成回路は、前記メインビームの反射光を受光する受光素子の各々分割された受光出力の少なくとも一つを可変利得増幅する増幅器を備えて構成され、該増幅器による可変利得増幅を通じて、前記各々分割された受光出力に対する前記各別のレベル補正を施し、かつ、前記トラッキングエラー信号生成回路は、前記一対のサブビームの反射光を受光する各受光素子の各々分割された受光出力を各別に和算する回路と、これら和算された信号の差分及び比率のいずれかに基づいて前記増幅器によるその都度の増幅率を可変設定する利得制御手段とを備える
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記光ディスクの試し書きエリアには、当該光ディスクの試し書きに際して求められた記録エリアと非記録エリアでの光ビームの反射率もしくはそれら反射率の差分及び比率のいずれかを示す情報が予め記録され、トラッキングエラー信号生成回路は、この光ディスクの試し書きエリアに予め記録されている情報に基づいて前記増幅器によるその都度の増幅率を可変設定する
    請求項に記載の光ディスク装置。
  3. 前記光ディスクの試し書きエリアでの試し書きに際して求められた記録エリアと非記録エ
    リアでの光ディスクの反射率もしくはそれら反射率の差分及び比率のいずれかに基づいて前記増幅器によるその都度の増幅率が計算され、トラッキングエラー信号生成回路は、この計算された増幅率に基づいて前記増幅器によるその都度の増幅率を可変設定する
    請求項に記載の光ディスク装置。
  4. メインビームと一対のサブビームとを略「N+(1/2)トラックピッチ(Nは整数)」となる間隔にて光ディスクのトラック上に照射するとともに、それら各ビームの反射光を各々少なくとも二分割された各別の受光素子にて受光し、それら各受光素子による受光出力をもとにした差動プッシュプル法を用いてトラッキングエラー信号の生成を行う光ディスク装置において、
    前記メインビームの反射光を受光する受光素子の各々分割された受光出力に対し各別にレベル補正を施してその差動信号であるメインビームプッシュプル信号を生成し、該生成したメインビームプッシュプル信号と前記一対のサブビームの反射光を受光する各受光素子の各々分割された受光出力に基づき生成されるサブビームプッシュプル信号との差動信号として前記トラッキングエラー信号の生成を行うトラッキングエラー信号生成回路を備え、
    前記トラッキングエラー信号生成回路は、前記メインビームの反射光を受光する受光素子の各々分割された受光出力の少なくとも一つに対して補正値の減算及び加算のいずれかを行う減算器及び加算器のいずれかを備えて構成され、該減算器及び加算器のいずれかによる補正値の減算及び加算のいずれかを通じて、前記各々分割された受光出力に対する前記各別のレベル補正を施し、かつ、前記トラッキングエラー信号生成回路は、前記一対のサブビームの反射光を受光する各受光素子の各々分割された受光出力を各別に和算する回路と、これら和算された信号の差分及び比率のいずれかに基づいて前記減算器及び加算器のいずれかによるその都度の補正値を可変設定する補正値設定手段とを備える
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  5. 前記光ディスクの試し書きエリアには、当該光ディスクの試し書きに際して求められた記録エリアと非記録エリアでの光ビームの反射率もしくはそれら反射率の差分及び比率のいずれかを示す情報が予め記録され、トラッキングエラー信号生成回路は、この光ディスクの試し書きエリアに予め記録されている情報に基づいて前記減算器及び
    加算器のいずれかによるその都度の補正値を可変設定する
    請求項に記載の光ディスク装置。
  6. 前記光ディスクの試し書きエリアでの試し書きに際して求められた記録エリアと非記録エリアでの光ビームの反射率もしくはそれら反射率の差分及び比率のいずれかに基づいて前記減算器及び加算器のいずれかによるその都度の補正値が計算され、トラッキングエラー信号生成回路は、この計算された補正値に基づいて前記減算器及び加算器のいずれかによるその都度の補正値を可変設定する
    請求項に記載の光ディスク装置。
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