JP4174918B2 - データ配信方法及び装置、並びに、データ受信方法及び装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル衛星データ放送やマルチメディア・コンテンツの通信など、デジタル・データ配信技術に係り、特に、データ属性を持つコンピュータ言語の命令で構成されるデジタル・データを配信する技術に関する。データ属性を持つコンピュータ言語の命令で構成されるデジタル・データは、例えば、データ属性を定義するタグで区切られたタグ・データからなる言語(すなわち、マークアップ言語)形式で記述される。
【0002】
更に詳しくは、本発明は、任意に定義可能なタグを使用する言語(例えば、XML(eXtensible Markup Language))形式のデジタル・データを配信する技術に係り、特に、XML文書の表現形式等を規定するためのスタイルシートすなわちXSL(eXtensible Stylesheet Language)文書の取り扱いに関する。
【0003】
【従来の技術】
衛星テレビ放送の技術分野において、データのデジタル化が急速に進められている。これは、デジタル・データの方がアナログ・データよりも帯域を効率よく利用できる点や、映像や音声以外のデータとの親和性が高い点などに依拠する。
【0004】
例えば、デジタル・データであれば、1チャンネルで4本分のデータを搬送することができ、ハイビジョン用のデータをそのまま送信することができる。また、EPG(Electric Program Guide:電子番組ガイド)など各種のシステム情報等を映像情報や音声情報とともに送ることによって、ユーザ(視聴者)へのサービスを向上させることができる(EPGは、放送番組の放送スケジュールや番組名などの提示情報の他、VTRへの録画予約などの機能を包含する)。
【0005】
デジタル形式のデータは、汎用コンピュータ・システムなどテレビジョン以外の情報機器との親和性も高い。例えば、汎用コンピュータ・システムにデジタル衛星データ放送用のチューナ・カードを取り付けて、受信したEPGデータをコンピュータ内で解析して、番組表をコンピュータ・ディスプレイ上にウィンドウ表示して、番組切換や録画予約などをマウス・カーソルによる操作で実現することができる。勿論、放送データをコンピュータの内蔵ハード・ディスクにそのままデジタル録画することも可能である。
【0006】
また、映像以外のデータを送信することにより、放送番組の対話性を高めることができる。例えば、択一式のクイズを提供するような放送番組であれば、映像データとともに解答を併せて送信することにより、衛星テレビ放送受信機(すなわち視聴者)側では、コンピュータ・ディスプレイ上に解答メニュー・ボタンを用意し、マウス・カーソルによる解答操作に応答して答え合わせを行うことができる。
【0007】
さらに対話性が高まれば、家庭内のテレビ受信機は、単に映像コンテンツを扱うだけでなく情報管制塔として飛躍することが期待できる。例えば、テレビ受信機は、インターネット端末や電子商取引端末にもなり得る。
【0008】
デジタル衛星データ放送の標準化作業では、マルチメディア符号化の方式として、従来はMHEG(Multimedia and Hypermedia Expert Group)の利用が検討されてきた。MHEGは、データ属性を定義するタグを用いる記述言語(すなわち、マークアップ記述言語)の一種であり、マルチメディア・コンテンツをテレビに表示し、ビデオ・オン・デマンド(VOD)やデジタル・テレビ放送において視聴者が所望の情報を引き出すような用途を想定している。例えば日本のCSデジタル放送(SKYPerfecTV)では、MHEG−5が採用されている。
【0009】
しかしながら、MHEGは、タグの定義が固定的であり拡張性に欠ける。すなわち、一意に定められたタグのみを用いて記述しなければならないので、例えば関数(API(Application Programming Interface)など)を一つ変更するのにさえ、相当の修正作業を要する。また、MHEGは、放送業務に特化したマルチメディア符号化方式を規定したものなので、インターネット上のコンテンツとの互換性がない。
【0010】
そこで、MHEGに代わって、XML(eXtended Markup Language)をベースとした仕様が検討されている。当業界では既に周知のように、XMLは、現在のインターネットの記述言語であるHTML(Hyper Text Markup Language)と同様、タグを使ってコンテンツ・データを区切り、その属性を指定するタイプの記述言語(すなわち、マークアップ言語)である。XMLは、HTMLと同様にコンテンツ中にリンクすなわち別の資源オブジェクトへのアクセス情報(リファレンス)を埋め込むこともできる。
【0011】
XMLは、タグの定義が任意、すなわち属性の記述の仕方に制約がないので、自由度が高く、また、インターネットとの親和性が高いことなどが、MHEGよりも有利な点として挙げられる。また、XMLは、次世代インターネットの記述言語としての策定も進められている。
【0012】
デジタル衛星データ放送用言語としてのXMLの仕様とは、要するに、送信コンテンツをディスプレイ上に表現するマルチメディア符号化方式をタグを用いて記述することを規定したものである。
【0013】
さらに、送信コンテンツに対して任意に定義可能なタグを付加できるようにしたものである。任意に定義可能なタグの記述方法を定めたものが、DTD(Document Type Definition)と呼ばれる標準規約である。例えば、各業界毎にDTDを定めることができる。ここで言うタグには、例えばテレビ受信機とコンピュータのように異機種間で接続したときに、各機器が互いにコンテンツの意味を理解して処理するために必要な情報などが含まれる。
【0014】
また、XMLコンテンツの表現方法(すなわち、ディスプレイ上でのプレゼンテーション形式やプリンタへの印刷出力形式であり)は、DTDとは別のドキュメントであるスタイルシートによって記述される。例えば、スタイルシートの記述次第で、書体やそのサイズ・色などを変化させて、同じDTDコンテンツを全く別の形式で表現することができる。スタイルシートは、DTDとは別のファイルにして送信される。XMLドキュメント用のスタイルシートのことを、特に「XSL(eXtensible Stylesheet Language)」とも呼ぶ。XSLは、スタイルシート本来の機能の他に、XMLドキュメントの変換言語としても注目されている。また、DTDドキュメントの負荷が重く、受信機がセット・トップ・ボックス(STB)のようにハード・ディスク装置を装備できないタイプの場合には、XSLを用いることによりデータベース操作を行うことができるなどの利点がある。
【0015】
XMLコンテンツの配信は、図10に示すように、XMLドキュメントの他、例えばDTDドキュメントとXSLドキュメントなどを伴なう(但し、XML文書はDTDを含まない場合もある)。また、必ずしもXML言語形式で記述された文書には限定されず、SGML(Standard GeneralizedMarkup Language)やHTMLなど他の言語形式であってもよい。また、XMLで記述された文書が、例えばTV放送などに適用され、他のマルチメディア・コンテンツと共に動作してコンテンツのプレゼンテーションを行う場合には、リアルタイム・マルチメディア・コンテンツも文書本体に含むものとする。
【0016】
受信側では、これら受信したドキュメントを「XMLパーザ(Perser)」と呼ばれる構文解析プログラムでパーシング処理する。XMLパーザは、DTDドキュメントを用いてXMLドキュメントを解析して、文書オブジェクトを出力する。この文書オブジェクトは、元のXMLドキュメント中のタグに従って木構造が形成された構造化文書である。
【0017】
次いで、この文書オブジェクトは、「XSLプロセッサ」と呼ばれる変換プログラムによって変換処理される。XSLプロセッサは、XSLドキュメントを例えばスクリプト形式の変換して、XSLドキュメントの記述に従った表現形式に文書オブジェクトを変換する。例えば、高度XML形式で記述されたドキュメントを、いわゆるHTMLブラウザでブラウジング可能なHTML形式のドキュメントに変換したり、HTML以外のカスタム・ブラウザでブラウジング可能なカスタム文書に変換したりすることができる。
【0018】
ところで、放送や通信などの様々な手段によって配信されるマルチメディア・コンテンツを、利用者(すなわち、放送の視聴者若しくは受信機ユーザ)の属性に応じた情報にして提供するという要望は、従来から高かった。
【0019】
しかしながら、放送は、有線又は無線、地上波又は衛星の区別に拘らず、不特定多数に同時通報する一方向性の情報伝達であり、利用者に与えられる情報は単目的なものであった。言い換えれば、個々の受信者の属性に応じて放送する情報の内容を変えるのはほとんど不可能であった。
【0020】
また、インターネットの世界では、ホームページ上に用意された入力画面を介して利用者の属性を判断することは、既に可能となっている。例えば、WWW(World Wide Web)サーバが利用者を識別するための文字列情報として、”Cookie”なるものが用意されている。すなわち、カスタマイズ・サービスを提供するWWWサーバは、各利用者のためのCookieを生成してブラウザに転送し、ブラウザはこれを保管する。ブラウザが再びカスタマイズ・サービスにアクセスするときには、Cookieを転送することで、情報のカスタマイズを可能にしている。しかしながら、単一のコンテンツ情報によって個々の利用者の属性に応じた情報提供を行う訳ではなく、属性を記述した別のコンテンツをサーバ・クライアント間で交換する必要があり、操作や処理の簡易性に欠ける。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、任意に定義可能なタグを使用する言語(例えば、XML(eXtensible Markup Language))形式の文書を、各利用者毎の属性に応じた形態で情報提供することができる、優れたデータ配信技術を提供することにある。
【0022】
本発明の更なる目的は、放送やネットワークを介してデータを配信する際に、単一のコンテンツを各利用者毎の属性に応じた形態で情報提供することができる、優れたデータ配信技術を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、コンピュータ言語で記述されたデータを配信するデータ配信方法又は装置であって、利用者の属性に応じた複数の提供情報を単一の配信データ・コンテンツに含めるステップ又は手段と、
該配信データ・コンテンツを配信するステップ又は手段と、
を具備することを特徴とするデータ配信方法又は装置である。
【0024】
また、本発明の第2の側面は、タグを使用する言語形式のデータを配信するデータ配信方法又は装置であって、
利用者の属性に応じた複数の提供情報を単一の配信データ・コンテンツに含めるステップ又は手段と、
該配信データ・コンテンツを配信するステップ又は手段と、
を具備することを特徴とするデータ配信方法又は装置である。
【0025】
また、本発明の第3の側面は、任意に定義可能なタグを使用する言語形式のデータを配信するデータ配信方法又は装置であって、
利用者の属性に応じた複数の提供情報を単一の配信データ・コンテンツに含めるステップ又は手段と、
該配信データ・コンテンツを配信するステップ又は手段と、
を具備することを特徴とするデータ配信方法又は装置である。
【0026】
ここで、利用者の属性に応じた提供情報の各々は、タグで区切られたデータであってもよい。
【0027】
また、配信データ・コンテンツは、適用すべきスタイルシートの指定を含んでもよい。
【0028】
配信データ・コンテンツは、スタイルシートによって表現形式を規定することができる。
【0029】
また、スタイルシートは、利用者の属性に応じた情報提供の形式を規定してもよい。
【0030】
また、本発明の第4の側面は、コンピュータ言語で記述されたデータを受信するデータ受信方法又は装置であって、
データ・コンテンツの表現形式を規定した1以上のスタイルシートを準備するステップ又は手段と、
利用者の属性に応じた複数の提供情報を含んだ単一の配信データ・コンテンツを受信するステップ又は手段と、
適合するスタイルシートを参照して受信した配信データ・コンテンツを所定の表現形式に変換するステップ又は手段と、
を具備することを特徴とするデータ受信方法又は装置である。
【0031】
また、本発明の第5の側面は、タグを使用する言語形式のデータを受信するデータ受信方法又は装置であって、
データ・コンテンツの表現形式を規定した1以上のスタイルシートを準備するステップ又は手段と、
利用者の属性に応じた複数の提供情報を含んだ単一の配信データ・コンテンツを受信するステップ又は手段と、
適合するスタイルシートを参照して受信した配信データ・コンテンツを所定の表現形式に変換するステップ又は手段と、
を具備することを特徴とするデータ受信方法又は装置である。
【0032】
また、本発明の第6の側面は、任意に定義可能なタグを使用する言語形式のデータを受信するデータ受信方法又は装置であって、
データ・コンテンツの表現形式を規定した1以上のスタイルシートを準備するステップ又は手段と、
利用者の属性に応じた複数の提供情報を含んだ単一の配信データ・コンテンツを受信するステップ又は手段と、
適合するスタイルシートを参照して受信した配信データ・コンテンツを所定の表現形式に変換するステップ又は手段と、
を具備することを特徴とするデータ受信方法又は装置である。
【0033】
本発明の第4乃至第6の側面に係るデータ受信方法又は装置では、配信データ・コンテンツ内の指定に従って、適合するスタイルシートを選択するようにしてもよい。
【0034】
あるいは、配信データ・コンテンツの利用者の要求に従って、適合するスタイルシートを選択するようにしてもよい。
【0035】
また、スタイルシートは、利用者の属性に応じた情報提供の形式を規定してもよい。
【0036】
【作用】
本発明に係るデータ配信方法又は装置によれば、利用者の属性に応じた複数の提供情報を単一の配信データ・コンテンツに含めてデータ配信が行われる。この結果、配信者においては配信コンテンツの取り扱いが簡易化される。
【0037】
配信データ・コンテンツ中の利用者の属性に応じた提供情報の各々は、タグで区切られたデータであるから、各々を容易に分離して処理することが可能である。
【0038】
利用者の属性に応じた情報提供の形態、すなわち表現形式は、スタイルシートによって規定される。したがって、複数のスタイルシートを利用することで、各利用者の属性に応じた情報提供の形態を予め用意しておくことができる。
【0039】
また、本発明に係るデータ受信方法又は装置によれば、利用者の属性に応じた複数の提供情報を含んだ単一の配信データ・コンテンツを受信すると、該コンテンツに対して適合するスタイルシートを用いて所定の表現形式に変換する。
【0040】
配信データ・コンテンツに適合するスタイルシートは、例えば配信コンテンツ自身の中で記述することができる。この場合、配信者主導により、利用者の属性に応じた情報提供がなされる。
【0041】
また、受信機上のユーザ・インターフェースを用いて、配信コンテンツに適合するスタイルシートを利用者が選択することができる。この場合、利用者主導により、利用者の属性に応じた情報提供がなされる。
【0042】
本発明を衛星又は地上波による放送事業に適用した場合、単一の配信コンテンツを基にして、利用者の属性に応じた情報提供を実現することができる。かかる情報提供は、利用者主導又は放送事業者主導のいずれであってもよい。
【0043】
また、本発明を、インターネットを介した情報配信に適用した場合、ホームページ上の入力画面を介して利用者の属性を判断することにより、単一のコンテンツを基にして、利用者の属性に応じた情報提供を実現することができる。かかる情報提供は、利用者主導又は放送事業者主導のいずれであってもよい。
【0044】
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を詳解する。
【0046】
図1には、本発明の実施に供されるデジタル衛星データ放送システム100の概略構成を示している。同図に示すように、デジタル衛星データ放送システム100は、放送サービスを提供する放送局(Broadcast Server)1と、放送データを中継する放送衛星(Satellite)5と、放送衛星5から放送データを受信する受信局(Receiver/Decoder)10とで構成される。放送局1は地上に1基以上存在し、放送衛星5は地球のはるか上空に散在する。また、受信局10は、一般家庭などに相当し、実際には地上に無数存在する。放送局1及び放送衛星5を介したデータ配信すなわち放送は、一方向通信である。
【0047】
デジタル・データ放送では、10〜50Mbpsの転送レートでデータ伝送される。本実施例では、放送局1が配信するデータは、例えばXML(eXtensible Markup Language)言語形式で記述されたデジタル・コンテンツであり、XMLドキュメントと、DTDドキュメントと、XSLドキュメントを含む(但し、XMLドキュメントはDTDドキュメントを含まない場合もある。また、配信時にはXSLドキュメントを含まない場合もある)。また、配信データは、通常、MPEG2(Motion Picture Experts Group phase2)形式でデータ圧縮されている。
【0048】
各受信局10と放送局1との間は、インターネットのような広域ネットワーク50、又は専用線などによって双方向接続されていてもよい。例えば、インターネット50を利用した一部オンデマンド放送サービスを提供することも可能である。但し、この場合、両者間は、56kbps以上の高速アナログ電話回線、10〜64kbps程度の高速ワイヤレス通信、128kbpsのISDN(Integrated Services Digital Network)、あるいは5〜30Mbpsクラスのケーブルによって接続されていることが好ましい。
【0049】
図2には、受信局10(すなわち一般家庭)における受信システムの一例10−Aのハードウェア構成を模式的に示している。該システム10−Aは、例えばSTB(セット・トップ・ボックス)と呼ばれる形態で普及している。該システム10A内の各ハードウェア・コンポーネントは、バス15を介して相互接続されている。以下、各部について説明する。
【0050】
アンテナ(図示しない)で受信された放送波は、チューナ11に供給される。放送波は、規定のフォーマットに従っており、例えば番組ガイド情報(EPG:Electric Program Guide)等を含んでいる。なお、放送波としては、上記した放送波以外に、有線放送波や地上波でもよく、特に限定されない。
【0051】
チューナ11は、CPU21(後述)からの指示に従い、所定チャネルの放送波のチューニングを行い、TS(Transport Stream)デコーダ12に出力する。受信データは、映像情報、音声情報と、それ以外の番組情報等のデータが、MPEG圧縮され、シリアルに連結されて、「トランスポート・ストリーム」として構成されている。トランスポート・ストリームは、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルで言う「トランスポート層」で規定されている。
【0052】
なお、送信されてくる放送波がアナログかデジタルかに応じて、チューナ11の構成を適宜変更又は拡張することができる。
【0053】
TSデコーダ12は、このトランスポート・ストリームを解釈して、映像及び音声情報すなわちAVデータ・ブロックをAVデコーダ13に送出し、それ以外の番組情報等のデータ・ブロックを、バス15を介してCPU21に送信する。TSデコーダ12は、作業データ保管用のメモリ12Aを自己のローカルに備えていてもよい。
【0054】
AVデコーダ13は、TSデコーダ12から渡されたAVデータ、すなわち音声及び画像データを解釈して、元の映像信号や音声信号を再生して、映像・音声出力部18に出力する。AVデコーダ13は、作業データ保管用のメモリ13Aを自己のローカルに備えていてもよい。また、映像・音声出力部18の実体は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ(又は液晶などのフラット・パネル・ディスプレイ)とスピーカである。
【0055】
ユーザ・インターフェース制御部17は、ユーザからの入力操作を処理するモジュールであり、例えば、ユーザが直接操作するための操作ボタンや遠隔操作するためのリモコンを備えている。また、現設定内容を表示するための表示パネルやLEDインジケータ(図示しない)を含んでいてもよい。
【0056】
CPU(Central Processing Unit)21は、受信システム10−A全体の動作を統括するメイン・コントローラである。CPU21は、オペレーティング・システム(OS)によって提供されるプラットフォーム上で、XMLパーシングやXSLプロセッシング、ブラウジングなど、XMLコンテンツ処理のための各種ソフトウェア・プログラム(後述)を実行することができる。
【0057】
RAM(Random Access Memory)22は、CPU21の実行プログラム・コードをロードしたり、実行プログラムの作業データを書き込むために使用される、書き込み可能な揮発性メモリである。また、ROM(Read Only Memory)23は、システム10−Aの電源投入時に実行する自己診断・初期化プログラムや、ハードウェア操作用のマイクロコードを恒久的に格納する読み出し専用メモリである。
【0058】
シリアル入出力(SIO)コントローラ24は、システム10−A外部の機器とシリアル的なデータ交換を行うための周辺コントローラである。SIOコントローラ24が用意するシリアル・ポートには、アナログ電話回線上の伝送データを変復調するための高速モデム25(例えば、転送レートが56Kbps)が装着されている。モデム25によって所定のアクセス・ポイント(図示しない)にPPP接続することで、システム10−Aはインターネットに接続される。
【0059】
IEEE1394インターフェース26は、数10MBps程度のデータ送受信が可能なシリアル高速インターフェースである。1EEE1394ポートには、IEEE1394対応の外部機器をデイジーチェーン接続又はツリー接続することができる。IEEE1394対応機器には、例えば、ビデオ・カメラ27やスキャナ(図示しない)などがある。
【0060】
ハード・ディスク・ドライブ(HDD)29は、プログラムやデータなどを所定フォーマットのファイル形式で蓄積するための外部記憶装置であり、通常、数GB程度の大容量を持つ。HDD29は、インターフェース28を介してバス15に接続される。
【0061】
OSD表示コントローラ16は、OSD(Open Software Description)フォーマットのデータを画面表示するための専用コントローラである。
【0062】
この受信システム10−Aでは、CPU21は、ユーザ・インターフェース制御部17を介したユーザ入力コマンドに従って、チューナ11のチューニング動作を制御するとともに、番組情報の表示制御などを行う。すなわち、TSデコーダ12から供給された番組情報を処理して表示用のデータに変換してOSD表示コントローラ16に供給する。OSD表示コントローラ16は、この表示データを基に、番組情報の画像信号を生成し、ミキサ19に供給する。ミキサ19は、AVデコーダ13から供給される映像信号と、OSD表示コントローラ16から供給される映像信号とを合成して、映像・音声出力部18に出力する。
【0063】
なお、OSDは、ソフトウェアの配布やインストールのための情報記述用フォーマットであり、CDF(Channel Definition Format)と組み合わせてプログラムのプッシュ配信や自動インストールに適応している。OSDは、米Marimba社と米Microsoft社の提案に端を発し、Netscape社やCyberMedia社、InstallShieldSoftware社等が支持している。
【0064】
図3には、他の例に係る受信システム10−Bのハードウェア構成を模式的に示している。該システム10−Bは、例えば、汎用コンピュータ・システム30にデジタル衛星データ放送用のデジタル・チューナ・カード40を装備するという形態で実装される。
【0065】
デジタル・チューナ・カード40は、チューナ11と、TSデコーダ12と、AVデコーダ13と、各RAM12A及び13Aとで構成される。チューナ11と、TSデコーダ12と、AVデコーダ13の各々の機能は図2に示した例と略同一なので、ここではこれ以上説明しない。
【0066】
他方、汎用コンピュータ・システム30は、CPU31(後述)を始めとする主用回路コンポーネントを搭載した印刷配線基板(図示しない)を含んである。該基板は「マザーボード」とも呼ばれる。先述のチューナ・カード40は、例えば「アダプタ・カード」の形態で提供され、マザーボード上に配設されたバス・スロット(図示しない)に装着される。バス・スロットに装着されたチューナ・カード40は、PCIインターフェース17(図示)を介してコンピュータ・システム30内のバス(PCIバス)に接続される。
【0067】
なお、チューナ・カード40は、アダプタ・カードとしてではなく、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)/JEIDA(Japan Electronic Industry Development Association)の策定仕様に準拠したPCカードの形式で提供され、PCカード・スロットに挿入することによってシステム構成に組み込まれてもよい。
【0068】
CPU31は、コンピュータ・システム30全体の動作を統括的に制御するメイン・コントローラであり、CPU21は、オペレーティング・システム(OS)によって提供されるプラットフォーム上で、XMLパーシングやXSLプロセッシング、ブラウジングなど、XMLコンテンツ処理のための各種ソフトウェア・プログラム(後述)を実行することができる。
【0069】
CPU31の外部ピンに直結したプロセッサ・バスは、バス・ブリッジ32を介してシステム・バス33に相互接続されている。
【0070】
本実施例のバス・ブリッジ32は、プロセッサ・バスとシステム・バス33間の速度差を吸収するためのデータ・バッファの他、RAM34へのメモリ・アクセスを制御するメモリ・コントローラを含んだ構成となっている。
【0071】
RAM(Random Access Memory)34は、CPU21の実行プログラム・コードをロードしたり、実行プログラムの作業データを書き込むために使用される、書き込み可能な揮発性メモリである。通常は、複数個のDRAM(ダイナミックRAM)チップで構成される。
【0072】
バス33は、アドレス・バス、データ・バス、コントロール・バスなどを含んだ共通信号伝送路であり、例えばPCI(Peripheral Component Interconnect)バスがこれに相当する。バス33上には、PCIインターフェース仕様に合致した各種周辺機器が相互接続されている。周辺機器の一例は、先述のデジタル衛星データ放送用チューナ・カード40である。これら周辺機器の各々には固有のI/Oアドレスが割り振られており、CPU31(より厳密にはCPU31が実行するプログラム)は、I/Oアドレスを指定することで所望の周辺機器に対するデータやコマンドの転送を実現することができる。
【0073】
ROM(Read Only Memory)35は、コンピュータ・システム30の電源投入時に実行する自己診断プログラム(POST)や、ハードウェア操作用の基本入出力システム(BIOS)を恒久的に格納する読み出し専用メモリである。ROM35は、例えば電気的な消去及び再書き込み動作が可能なEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)で構成されていてもよい。
【0074】
シリアル入出力(SIO)コントローラ36は、システム30外部の機器とシリアル的なデータ交換を行うための周辺コントローラである。SIOコントローラ36が用意するシリアル・ポートには、アナログ電話回線上の伝送データを変復調するための高速モデム37(例えば、転送レートが56Kbps)が装着されている。モデム37によって所定のアクセス・ポイント(図示しない)にPPP接続することで、システム30はインターネットに接続される。
【0075】
IEEE1394インターフェース38は、数10MBps程度のデータ送受信が可能なシリアル高速インターフェースである。1EEE1394ポートには、IEEE1394対応の外部機器をデイジーチェーン接続又はツリー接続することができる。IEEE1394対応機器には、例えば、ビデオ・カメラ39やスキャナ(図示しない)などがある。
【0076】
ハード・ディスク・ドライブ(HDD)62は、プログラムやデータなどを所定フォーマットのファイル形式で蓄積するための外部記憶装置であり、通常、数GB程度の大容量を持つ。HDD62は、インターフェース51を介してシステム・バス33に接続される。ハード・ディスク・ドライブをコンピュータ・システム30に接続するインターフェース規格は、例えばIDE(Integrated Drive Electronics)やSCSI(Small Computer System Interface)などである。
【0077】
キーボード/マウス・コントローラ(KMC)63は、キーボード64やマウス65などからのユーザ入力を処理するための専用コントローラである。KMC63は、キーボード64からのスキャン・コード入力やマウス65からの座標指示入力を検出したことに応答して、CPU31に対して割り込み要求を発行する。本実施例では、コンピュータ・システム30に対する通常のコマンド入力の他、チャネルの選択などの受信システム10−Bに対する入力操作も、キーボード64やマウス65を介して行うことができる。
【0078】
ビデオ・コントローラ66は、CPU31からの描画命令に従って画面表示を制御する専用コントローラであり、描画情報を一時格納するためのフレーム・メモリ(VRAM)67を備えている。なお、本発明を好適に具現するためには、ビデオ・コントローラ67は、VGA(Video Graphics Array)以上の描画能力(例えば、SVGA(Super video Graphics Array)やXGA(eXtended Graphics Array))を有することが好ましい。
【0079】
この受信システム10−Bでは、CPU31は、キーボード64やマウス65を介したユーザ入力コマンドに従って、チューナ11のチューニング動作を制御するとともに、番組情報の表示制御などを行う。すなわち、TSデコーダ12から供給された番組情報を処理して表示用のデータに変換してビデオ・コントローラ66に供給する。ビデオ・コントローラ66は、この表示データを基に、番組情報の画像信号を生成し、ミキサ19に供給する。ミキサ19では、AVデコーダ13から供給される映像信号と、ビデオ・コントローラ67から供給される映像信号とを合成して、映像・音声出力部68に出力される。
【0080】
なお、デジタル衛星データ放送受信システム10を構成するためには、図2や図3に示した以外にも多くの電気回路等が必要である。但し、これらは当業者には周知であり、また、本発明の要旨を構成するものではないので、本明細書中では省略している。また、図面の錯綜を回避するため、図中の各ハードウェア・ブロック間の接続も一部しか図示していない点を了承されたい。
【0081】
例えば、図2及び図3には図示しないが、受信システム10は、FD(Floppy Disc)やCD−ROM、MO(Magneto−Optical disc)、メモリ・スティックなどの可搬型の記録メディアを装填してデータ・アクセス可能なFDD(Floppy Disc Drive)、CD−ROMドライブ、MOドライブ、メモリ・スロットのような外部記憶装置を備えていてもよい。
【0082】
図4には、デジタル放送データ受信システム10において実行される各種ソフトウェア・プログラム間における階層的構成を模式的に図解している。以下、各層のソフトウェアの機能について説明する。
【0083】
最下層のハードウェア制御層は、オペレーティング・システム(OS)等の上位ソフトウェアに対してハードウェアの相違を吸収する目的を持ち、各ハードウェアに対する直接的な入出力動作やハードウェア割り込みに対応した処理を実行する。
【0084】
ハードウェア制御層は、例えばROM23/35に恒久的に格納されたBIOS(Basic Input/Output System)、あるいは、HDD28/62にインストールされた「デバイス・ドライバ」という形態で受信システム10に提供される。
【0085】
オペレーティング・システム(OS)は、受信システム10内のハードウェア及びソフトウェアを総合的に管理するための基本ソフトウェアのことである。OSは、HDD28/62上のファイルの記録を管理する「ファイル・マネージャ」や、メモリ空間を管理する「メモリ・マネージャ」、システム・リソースの割り振りを管理する「リソース・マネージャ」、タスク実行を管理する「スケジューラ」、ディスプレイ上のウィンドウ表示を制御する「ウィンドウ・システム」などのサブシステムを含んでいる。
【0086】
システム・サービスは、アプリケーションなどの上位プログラムがOSに対して各機能を呼び出す(コールする)ための関数の集まりであり、API(Application Programming Interface)やラン・タイム・ライブラリがこれに相当する。システム・サービスの存在により、アプリケーションは各ハードウェアを直接操作する必要がなくなり、ハードウェア操作の統一性が担保される。
【0087】
XMLアプリケーションは、XMLコンテンツに相当し、XMLという任意の定義付けが可能なタグ付の言語で記述されたXMLドキュメントである。各XMLドキュメントには、文書型定義のためのDTDドキュメントと、表示形式を規定するXSL(スタイルシート)ドキュメントが付随する。但し、XMLドキュメントがDTDドキュメントを含まない場合もある。また、XMLドキュメントの配信時にXSLドキュメントが付随しないこともある。
【0088】
XMLパーザは、DTDドキュメント及びXMLドキュメントを解析するソフトウェア・プログラムであり、解析結果としての文書オブジェクトをXSLプロセッサに渡す。この文書オブジェクトは、元のXMLドキュメント中のタグに従って木構造が形成された構造化文書である。
【0089】
XSLプロセッサは、XSLドキュメントの記述に従った表現形式に文書オブジェクトを変換するソフトウェア・プログラムである。XSLプロセッサで変換処理されたドキュメントは、XMLブラウザでブラウジングすることが可能である。また、別のXSLドキュメントを使用することにより、他のブラウザ(例えば、HTMLブラウザや、それ以外のカスタム・ブラウザ)でブラウジング可能なドキュメントに変換することも可能である。
【0090】
次に、デジタル衛星データ放送受信システム10において、XML文書などの放送コンテンツを受信する処理手順について説明する。
【0091】
デジタル衛星データ放送システム100では、図5に示すように、まず、放送局1から放送衛星5に対してコンテンツが送信され、放送衛星5から受信局10に向かって転送される。
【0092】
放送のコンテンツは、XML形式で記述された文書本体(但し、DTD文書を含まないこともある)と、XSL形式で記述されたスタイルシートからなる。XML文書本体には、どのように表示されるかを指定するスタイル情報以外の情報が包含されている(例えば、テキストと、これに利用される画像オブジェクトなどのマルチメディア・コンテンツなど)。
【0093】
衛星放送のように一方向性の送信環境では、標準的なXML言語で記述されたコンテンツは、使用するスタイルシートを限定しない限り、XML文書とスタイルシートが同梱された形態で送信される。
【0094】
受信システム10側では、受信データのうち必要なものは、HDD29/62のような大容量記憶装置に一旦蓄積される(受信システム10がHDDを装備しないデザインの場合、着脱式で可搬性のあるメモリ・カード/スティックなど、他の記憶媒体に格納される)。受信データが、XMLなどのマークアップ言語形式の文書である場合、受信システム10内で処理され、TVなどの表示装置18/68に画面出力される。
【0095】
また、本実施例では、放送衛星5を介して送信されるコンテンツは、XML文書とXSL文書が同梱されたもの以外に、XML文書本体のみ、XSL文書のみというケースも想定している。また、XSL文書は、放送以外による配信・配布の形態、例えばインターネットのようなネットワーク経由でのファイル・ダウンロードや、FDやCD−ROM、MO、メモリ・スティックなどの可搬型記憶媒体に担持されて供給を受けることができる。
【0096】
本実施例に係る受信システム10は、供給されたXML文書とXSL文書を分離して蓄積する。すなわち、これら供給された文書ファイルを蓄積するHDD29/62には、XML文書(但し、DTD文書を含んでもよい)のみを保存・管理する文書本体保存部80と、スタイルシートとしてのXSL文書のみを保存・管理するスタイルシート保存部90が設けられている。スタイルシートの高機能化・高付加価値化が進み、スタイルシートすなわちXSL文書自体が、文書本体と同様に著作物性を具備するようになってきている。したがって、スタイルシートの無断使用や不正利用を排除するためには、スタイルシート保存部90はセキュリティ管理された記憶領域であることが好ましい。
【0097】
次に、受信システム10において、受信した放送コンテンツを処理する手順について、図6を参照しながら説明する。以下で言及するように、放送事業者又は放送の利用者の要求に合致したスタイルシートを適用することで、放送コンテンツ本体としてのXML文書は、所望の実行可能形式に変換される。
【0098】
受信システム10は、放送コンテンツと同梱で、あるいは放送コンテンツとは分離して、スタイルシートを獲得する。放送コンテンツの本体は、必ずしもXML言語形式で記述された文書には限定されない。例えば、SGML(Standard Generalized Markup Language)やHTMLなど、XML以外のマークアップ言語形式であってもよい。また、XML文書が、例えばTV放送などに適用され、他のマルチメディア・コンテンツと共に動作してコンテンツのプレゼンテーションを行う場合には、マルチメディア・コンテンツも文書本体に含むものとする。また、スタイルシートはXSL形式で記述された、XML文書本体の表現形式を規定した文書である。
【0099】
放送コンテンツ本体は、XML文書の他にDTD文書を含んでいてもよい。XML文書は、XMLパーザと呼ばれる構文解析プログラムに投入されパーシング処理される。XMLパーザは処理結果を文書オブジェクトとして出力し、これを後続のXSLプロセッサ・モジュールに渡す。なお、ここで扱う文書オブジェクトは、元のXML文書中のタグに従って木構造が形成された構造化文書であると理解されたい。
【0100】
XSL文書は、XML文書の表現形式等を規定したスタイルシートである(前述)。本実施例では、受信システム10内に設けられた外部記憶装置29(又は62)には、予め1以上のXSL文書ファイルが蓄積されているものとする。また、本発明者は、XSL文書中に利用者の属性情報を書き込むこととし、且つ、異なる利用者属性情報を含んだ数種類のXSL文書を外部記憶装置29/62に保管することとした。
【0101】
XSLプロセッサは、外部記憶装置29/62の中から1つのXSL文書を取り出して、該XSL文書の記述に従って、文書オブジェクトを、規定されたスタイルに応じた実行可能形式(例えば、ブラウザによる表示処理可能な形式)に変換する。
【0102】
そして、生成された実行可能形式文書は、実行エンジンに投入される。実行エンジンの一例は、ディスプレイ18(又は68)に描画処理するブラウザである。ブラウザは、XML文書をブラウズ可能にするXMLブラウザでも、HTML文書のためのHTMLブラウザでもよい。また、これら以外のカスタム・ブラウザでもよい。ブラウザを始めとする実行エンジンは、一般に、オペレーティング・システムが提供するプラットフォーム上で動作する。すなわち、オペレーティング・システムが用意するAPI(Application Programming Interface)をコールすることで操作性よく処理を実現することができる。
【0103】
XSLプロセッサが使用すべきスタイルシートを指定する方法は幾つか考えられる。例えば、処理対象である元のXML文書中に使用すべきXSL文書の識別子を書き込むことができる。この場合、スタイルシートの指定者はXML文書の配信者である放送事業者となる。言い換えれば、放送事業者主導でスタイルシート(及びスタイルシートが規定する利用者属性)が選択されることになる。
【0104】
あるいは、受信システム10上で、利用者がXSL文書を直接選択することも考えられる。例えば、ディスプレイ18(又は68)の画面上にダイアログ・ボックスを開いて、どのスタイルシートを適用すべきかのユーザ入力を促すようにしてもよい。また、ディスプレイ18(又は68)のブラウザ画面上で利用者属性のユーザ入力を促し、この入力結果に合致するスタイルシートを自動選択するようにしてもよい。このような場合、スタイルシートの指定者はコンテンツ受信者である利用者となる。言い換えれば、利用者主導でスタイルシート(及びスタイルシートが規定する利用者属性)が選択されることになる。
【0105】
さらには、利用者が放送コンテンツを購入する際の認証手続きにおいて、購入契約等に応じたスタイルシートを自動選択するようにしてもよい。例えば、利用者が購入契約した放送サービスの品質等に関するランクやレベル、種別などに従って、スタイルシートを選択する。この場合、スタイルシートは、放送事業者と利用者の合意に従って選択されることになる。
【0106】
既に言及したように、同一の放送コンテンツすなわちXML文書であっても、適用するスタイルシートを変えるだけで、ディスプレイ画面上での表示形態は大いに異なる。本実施例では、放送事業者又は放送の利用者のいずれか一方又は双方の意向に従って、利用者の属性を規定したスタイルシートを選択的に使用することで、単一の配信コンテンツに基づいて利用者の属性に適合した情報を提供することが可能となる訳である。
【0107】
本実施例において処理されるXML文書のソース・コードの一例を示しておく。既に述べたように、XML文書は、データ属性を定義するタグで区切られた一連のタグ・データで構成されたマークアップ言語形式文書である。
【0108】
【数1】
【0109】
ここで、[数1]に示したXML文書の内容について簡単に説明しておく。このXMLソース・コードは、ある製品の紹介・告知情報の放送番組に関して記述するものである。このコードの先頭から第2行目までは制御情報に相当する。すなわち、第1行目では、”version =…”でXMLのバージョン情報を記述し、”encode =…”で文字符号の形式を規定する。また、第2行目では、”stylesheet type =…”でスタイルシートの種類を指定し、”href =…”で参照スタイルシートのファイル名を指定する。この例ではファイル名”product3.xsl”なるXSL形式のスタイルシートが指定されている。すなわち、この例では、XML文書の作成者である放送事業者の要求(すなわち放送事業者主導)により、スタイルシートが指定され、利用者の属性に応じた情報提供がなされることになる。(但し、XML文書中でスタイルシートを指定するのではなく、受信システム10のユーザ・インターフェース上で利用者がスタイルシートを指定することもできる。この場合、利用者の要求(すなわち利用者駆動)により、利用者の属性に応じた情報提供が実現される。)
【0110】
また、このXML文書の本体部分では、視聴者を、特別契約者、一般契約者、無契約者という3つのレベルに区分して、各レベル毎に異なる利用情報を規定している。従来、提供される情報が異なる場合には、図7(a)に示すように、それぞれ別の放送コンテンツとして配信する他なかった。これに対し、XML文書で記述される放送コンテンツの場合、タグの定義が任意である(前述)という性格を持つ。本発明者は、利用者(すなわち視聴者)の属性に応じて異なる放送コンテンツの各々を、タグで区切ることによってシリアルに連結して、単一のコンテンツとして配信することとした。XML言語形式で放送コンテンツを記述した場合、図7(b)に示すように、各利用者属性毎の放送コンテンツは全て、単一のXMLソース・コード中に列挙される。
【0111】
この結果、放送事業者は配信コンテンツの取り扱いや管理が簡素で容易なものとなる。また、視聴者に対しては、個別の属性情報に応じた情報提供を享受でき、サービスが拡充される。
【0112】
図6に示すように、受信コンテンツであるXML文書は、まず、XMLパーザに投じられて構文解析され、構造化された文書オブジェクトとして出力される。この文書オブジェクトは、XSLプロセッサに投じられる。
【0113】
XSLプロセッサは、XML文書中で指定されたXSL文書すなわちスタイルシートを外部記憶装置29又は62から取り出して、このスタイルシートを参照しながら、文書オブジェクトを実行可能形式に変換する。(勿論、XML文書中でスタイルシートを指定するのではなく、受信システム10のユーザ・インターフェース上で利用者がスタイルシートを指定することもできる。この場合、放送事業者ではなく利用者の要求(すなわち利用者主導)により、利用者の属性に応じた情報提供が実現される。)
【0114】
なお、指定されたスタイルシートが外部記憶装置29/62内に存在しない、すなわち受信システム10のローカルに用意されていない場合には、デフォルトのスタイルシートを適用するなどの対策を講じればよい。
【0115】
上記のXML文書に対して適用可能なXSL文書の一例のソース・コードを以下に示しておく。このスタイルシートは、[数1]に示したXML文書中で指定されたXSL文書であり、すなわち、ファイル名”product3.xsl”なるXSL形式のスタイルシートとする。但し、表記の便宜上、単一のXSL文書を[数2]と[数3]という2つの数式を用いて記述したが、実際には両数式は単一の文書ファイルとしてシリアルに連結していると理解されたい。
【0116】
【数2】
【0117】
【数3】
【0118】
[数2]に示すXSLスタイルシートの第1行目の”?xml version =…”によってXSLのバージョンを指定し、また、同行の”encoding =…”によって文字符号化形式を指定する。また、第2行目のタグ”〈HTML …〉”は、日本語のNamespaceのメタ・データ・ファイルの取得を指定する。〈HEAD〉なるタグは、タイトル指定、テンプレートの選択、ソート処理の規定を行うことができる。また、〈SCRIPT〉なるタグは、使用するスクリプトの指定と、そのスクリプトの中で利用する機能を定義することができる。また、〈SCRIPT LANGUAGE …〉は、実際のスクリプト部分である。ここで例示したソース・コードでは、スクリプトは”JavaScript”で記述されているので、詳細は市販のマニュアル類(例えば川西朝雄著「改定新版 ホームページを飾るJavaScript入門」(技術評論社))を参照されたい。
【0119】
また、[数3]の第3行目の”〈xsl: value−of select=”視聴者/情報内容” 〉”によって、XMLソース・コード中の視聴者/情報内容を受けている。この結果、表示画面の最初のラインに出力される。
【0120】
また、上記のXML文書に対して上記のXSLスタイルシート中で規定されているSORT文書のソース・コードを以下に示しておく。
【0121】
【数4】
【0122】
図8及び図9には、[数1]に示したXML文書に対して、指定されたXSL文書を適用して生成された表示可能形式文書の表示例を示している。
【0123】
[追補]
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0124】
【発明の効果】
以上詳記したように、本発明によれば、任意に定義可能なタグを使用する言語(例えば、XML(eXtensible Markup Language))形式の文書を、各利用者毎の属性に応じた形態で情報提供することができる、優れたデータ配信技術を提供することができる。
【0125】
また、本発明によれば、放送やネットワークを介してデータを配信する際に、単一のコンテンツを各利用者毎の属性に応じた形態で情報提供することができる、優れたデータ配信技術を提供することができる。
【0126】
本発明を、衛星又は地上波による放送事業に適用した場合、単一のコンテンツを基にして、利用者の属性に応じた情報提供を実現することができる。かかる情報提供は、利用者主導又は放送事業者主導のいずれであってもよい。
【0127】
また、本発明を、インターネットを介した情報配信に適用した場合、ホームページ上の入力画面を介して利用者の属性を判断することにより、単一のコンテンツを基にして、利用者の属性に応じた情報提供を実現することができる。かかる情報提供は、利用者主導又は放送事業者主導のいずれであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に供されるデジタル衛星データ放送システム100の概略構成を示した図である。
【図2】受信局10(すなわち一般家庭)における受信システムの一例10−Aのハードウェア構成を模式的に示した図であり、より具体的には、STB(セット・トップ・ボックス)と呼ばれる形態で実装された受信システム10−Aの構成を示した図である。
【図3】他の例に係る受信システム10−Bのハードウェア構成を模式的に示した図であり、より具体的には、汎用コンピュータ・システムにデジタル衛星データ放送用のチューナ・カードを装備するという形態で実装された受信システム10−Bのハードウェア構成を示した図である。
【図4】デジタル放送データ受信システム10において実行される各種のソフトウェア・プログラムにおける階層的構成を模式的に図解している。
【図5】放送コンテンツが放送局1から放送衛星5を介して受信局10に転送される様子を模式的に示した図である。
【図6】受信システム10におけるスタイルシートの利用手順を模式的に示した図である。
【図7】配信される放送コンテンツの構造を模式的に図解したものである。
【図8】[数1]に示したXML文書に対して、指定されたXSL文書を適用して生成された表示可能形式文書を表示例である。
【図9】[数1]に示したXML文書に対して、指定されたXSL文書を適用して生成された表示可能形式文書を表示例である。
【図10】XMLコンテンツを処理する手順を概略的に示した図である。
【符号の説明】
10…デジタル放送データ受信システム
11…チューナ,12…TSデコーダ
13…AVデコーダ,12A,13A…RAM
15…バス,16…OSD表示コントローラ
17…ユーザ・インターフェース制御部
18,68…映像・音声出力部,19…ミキサ
21/31…CPU,22/34…RAM
23/35…ROM
24/36…シリアル入出力コントローラ
25/37…高速モデム
26/38…IEEE1394インターフェース
27/39…ビデオ・カメラ
28/61…ハード・ディスク・インターフェース
29/62…ハード・ディスク・ドライブ
63…キーボード/マウス・コントローラ
64…キーボード,65…マウス
66…ビデオ・コントローラ,67…VRAM
100…デジタル衛星データ放送システム
Claims (8)
- XML(eXtendsible Markup Language)ベースの言語で記述されたデータ放送の表示・出力の有様を規定する制御プログラムとしてのXMLドキュメントと、XSL(eXtensible Stylesheet Language)で記述されたスタイルシートを含むデータ放送コンテンツが送出され、MPEG(Motion Picture Experts Group)圧縮された映像・音声データとともに多重化され、トランスポート・ストリームとして放送される放送コンテンツを受信するデータ受信装置であって、
それぞれ利用者の属性に応じて記述された複数のXML文書をタグで区切ることによりシリアル連結して構成される本体部分を含む単一のXML文書を放送コンテンツとして受信する受信手段と、
利用者の属性を規定したスタイルシートを蓄積するスタイルシート格納手段と、
受信した放送コンテンツに含まれるXMLベースの言語で記述されたXMLドキュメントを構文解析して文書オブジェクトを生成する構文解析手段と、
前記スタイルシート格納手段に格納されているスタイルシートの中から、処理対象となるXML文書中で指定した又は利用者が直接選択したスタイルシートを選択的に実行して、前記文書オブジェクトを前記表示手段に描画処理するための実行可能形式オブジェクトに変換するスタイルシート実行手段と、
該実行可能形式オブジェクトを描画処理する描画手段と、
を具備することを特徴とするデータ受信装置。 - 前記スタイルシート実行手段は、前記スタイルシート格納手段に格納されているスタイルシートの中から、所定のブラウザに対応するスタイルシートを抽出し実行して、前記文書オブジェクトを該所定のブラウザでブラウジング可能なオブジェクトに変換する、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ受信装置。 - 放送波以外からスタイルシートを取得するスタイルシート取得手段をさらに備え、該取得したスタイルシートを前記スタイルシート格納手段に格納する、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ受信装置。 - コンピュータを用いて構築されるデータ受信にシステムにおいて、XMLベースの言語で記述されたデータ放送の表示・出力の有様を規定する制御プログラムとしてのXMLドキュメントと、XSLで記述されたスタイルシートを含むデータ放送コンテンツが送出され、MPEG圧縮された映像・音声データとともに多重化され、トランスポート・ストリームとして放送される放送コンテンツを受信するデータ受信方法であって、
前記コンピュータが備える受信手段が、それぞれ利用者の属性に応じて記述された複数のXML文書をタグで区切ることによりシリアル連結して構成される本体部分を含む単一のXML文書を放送コンテンツとして受信する受信ステップと、
前記コンピュータが備えるスタイルシート格納手段が、利用者の属性を規定したスタイルシートを蓄積するスタイルシート格納ステップと、
前記コンピュータが備える構文解析手段が、受信した放送コンテンツに含まれるXMLベースの言語で記述されたXMLドキュメントを構文解析して文書オブジェクトを生成する構文解析ステップと、
前記コンピュータが備えるスタイルシート実行手段が、前記スタイルシート格納手段に格納されているスタイルシートの中から、処理対象となるXML文書中で指定した又は利用者が直接選択したスタイルシートを選択的に実行して、前記文書オブジェクトを前記表示手段に描画処理するための実行可能形式オブジェクトに変換するスタイルシート実行ステップと、
前記コンピュータが備える描画手段が、該実行可能形式オブジェクトを描画処理する描画ステップと、
を具備することを特徴とするデータ受信方法。 - 前記スタイルシート実行ステップでは、前記スタイルシート格納手段に格納されているスタイルシートの中から、所定のブラウザに対応するスタイルシートを抽出し実行して、前記文書オブジェクトを該所定のブラウザでブラウジング可能なオブジェクトに変換する、
ことを特徴とする請求項4に記載のデータ受信方法。 - 前記コンピュータが備えるスタイルシート取得手段が放送波以外からスタイルシートを取得するスタイルシート取得ステップをさらに備え、該取得したスタイルシートを前記スタイルシート格納手段に格納する、
ことを特徴とする請求項4に記載のデータ受信方法。 - 請求項1に記載のデータ受信装置に対してデータを配信するデータ配信装置であって、
それぞれ利用者の属性に応じて記述された複数のXML文書をタグで区切ることによりシリアル連結して単一のXML文書の本体部分に含めた、XSL(eXtensible Stylesheet Language)で記述されたスタイルシートを含むデータ放送コンテンツを配信する、
ことを特徴とするデータ配信装置。 - データ放送コンテンツを配信する請求項7に記載のデータ配信装置と、データ放送コンテンツを受信する請求項1に記載のデータ受信装置で構成される、
ことを特徴とするデータ送受信システム。
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