JP4162284B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄性に優れ、かつ皮膚刺激性の少ない洗浄剤、さらには洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種界面活性剤は、洗浄剤として様々な分野で幅広く使用されている。
洗浄剤として各種の活性剤を用いる場合、衣料用や台所用の洗剤では、汚染物の洗浄だけでなく、手などの皮膚刺激性の低いものが求められ、また、身体用あるいは洗顔用の洗浄剤では、汚れや各種化粧品等の洗浄性に優れるだけでなく、かつ身体や顔に対する皮膚刺激性の少ないものが求められている。
特に近年では、アトピー性皮膚炎の増加や皮膚の健康面等の観点から、炎症の低下や皮膚刺激性が少なく皮膚のつややかさやしっとり感のある洗浄剤が求められている。
【0003】
従来から界面活性剤として、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤など、各種のものが知られており、洗浄剤等に使用されている。
しかしながら、高級脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩等の陰イオン界面活性剤;ハロゲン化アルキルピリジニウム塩、アルキル第4級アンモニウム塩等の陽イオン界面活性剤、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンエステル等の非イオン界面活性剤等を洗浄剤として使用した際に、これらの界面活性剤は、皮膚への接触による手荒れや肌荒れ等の問題があった。
最近では、ベタイン型の界面活性剤など両性界面活性剤による皮膚への刺激性の改善が試みられているが必ずしも十分ではなかった。
一方、高分子界面活性剤は、皮膚への刺激性が低いものの洗浄性等性能が必ずしも十分でなかった。
これまで、界面活性剤としてポリオキシエチレンモノステアレート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノ/あるいはトリオレエート、ポリオキシエチレンモノラウリルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチン、アラビアゴム等が知られている。しかしながら、洗剤として皮膚に使用した場合、必ずしも皮膚に良い影響を与える物ではなく、しっとり感は与えなかった。
また、従来の高分子界面活性剤では、被汚染物の性質によっては、洗浄効果を十分に発揮することは困難であった。
【0004】
また一方、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン単量体(以下、MPCと略す)およびその単量体を重合した重合体は既に知られている(特開平3−39309号公報)。またその重合体が蛋白質の吸着が少なくコンタクトレンズ用の洗浄剤として適することが開示されている(特開平6−43408号公報、特開平7−4166154号公報)。
またさらにMPCのポリマーは化粧料として使用でき、皮膚への刺激性が少ないことが開示されている(特開平9−204656号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の第1の目的は、洗浄性に優れ、かつ皮膚刺激性の少ない洗浄剤を提供することにある。
本発明の第2の目的は、洗浄性に優れ、かつ皮膚刺激性の少ない高分子洗浄剤と界面活性剤とからなる洗浄剤組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の問題点に鑑み鋭意検討した結果、特定の基を有する重合体が洗浄性に優れ、かつ皮膚刺激性の少ないことから洗浄剤として有用であることを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、次の(1)〜(2)である。
【0010】
(1)A成分として重合体、B成分として界面活性剤を配合してなる組成物であって、A成分の重合体が、(a1)成分の単量体である2−((メタ)アクリロイルオキシ)エチル−2'−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート100〜20重量%と、(a2)成分の単量体であるブチルメタクリレートまたは2−エチルヘキシルメタクリレート0〜80重量%からなる単量体組成物を重合してなる重量平均分子量が1,000〜10,000,000の重合体であって、かつA成分/B成分の重量比がA/B=100/1〜10/100である衣料用洗浄剤組成物。
【0011】
(2)A成分として重合体、B成分として界面活性剤を配合してなる組成物であって、A成分の重合体が、(a1)成分の単量体である2−((メタ)アクリロイルオキシ)エチル−2'−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート100〜20重量%と、(a2)成分の単量体であるブチルメタクリレートまたは2−エチルヘキシルメタクリレート0〜80重量%からなる単量体組成物を重合してなる重量平均分子量が1,000〜10,000,000の重合体であって、かつA成分/B成分の重量比がA/B=100/1〜10/100である台所用洗浄剤組成物。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明において(メタ)アクリレートはアクリレートおよび/またはメタクリレートを意味する。
本発明で用いる重合体は下記の一般式[I]
【化5】
で表される基を側鎖に有すればよい。
ここで、R1、R2、R3は、水素原子または炭素原子1〜8のアルキル基を示し、同一または異なる基であってもよく、R4は炭素数2〜4のアルキレン基である。
さらに具体的には、分子中に重合性の二重結合と前記一般式[I]で表される基を側鎖に有する単量体(a1成分)を重合して得られる重合体が好ましく挙げられる。
より具体的な単量体としては、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシ)ブチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、5−(メタ)アクリロイルオキシペンチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、6−(メタ)アクリロイルオキシヘキシル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2’−(トリエチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2’−(トリプロピルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2’−(トリブチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシブチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシペンチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシヘキシル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(ビニルオキシ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(アリルロキシ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(p−ビニルベンジルオキシ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(p−ビニルベンゾイルオキシ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(スチリルオキシ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(p−ビニルベンジル)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(ビニルオキシカルボニル)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(アリルオキシカルボニル)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(アクリロイルアミノ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(ビニルカルボニルアミノ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(アリルオキシカルボニルアミノ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(ブテロイルオキシ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(クロトノイルオキシ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、エチル−(2’−トリメチルアンモニオエチルホスホリルエチル)フマレート、ブチル−(2’−トリメチルアンモニオエチルホスホリルエチル)フマレート、ヒドロキシエチル−(2’−トリメチルアンモニオエチルホスホリルエチル)フマレート、エチル−(2’−トリメチルアンモニオエチルホスホリルエチル)フマレート、ブチル−(2’−トリメチルアンモニオエチルホスホリルエチル)フマレート、ヒドロキシエチル−(2’−トリメチルアンモニオエチルホスホリルエチル)フマレート等を例示することができる。
【0013】
好ましくは例えば、下記一般式[II]
【化6】
で表される(メタ)アクリル酸誘導体の単量体が挙げられる。
ここで、R1、R2およびR3は、水素原子または炭素原子1〜8のアルキル基を示し、同一または異なる基であってもよい。R4は炭素数2〜4のアルキレン基である。また、R5は水素原子またはメチル基で、R6は−(GO)mG−で表される基(ここで、Gは炭素数2〜12の二価の炭化水素基で、mはそのオキシアルキレン基の平均付加モル数で、0〜10である。)である。
【0014】
さらに好ましくは、入手性などから、前記一般式[II]において、R1、R2、R3、R5がメチル基、R4、R6が−C2H4−基である、2−メタクリロイルオキシエチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート(=2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、MPCと略す)が挙げられる。MPCは下記式[III]
【化7】
で表される。
【0015】
本発明の重合体の原料に用いる(a2)成分としての単量体は、例えば、スチレン、メチルスチレン、クロロメチルスチレン、アミノスチレン等のスチレン系単量体、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等の各種モノアルキル(メタ)アクリレート;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリレート;エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリテン、エチレン、プロピレン、イソブチレン、ジエチルフマレート、ジエチルマレート、アクリロニトリル、ビニルベンジルアミン、各種疎水性マクロモノマー等を例示することができる。
より好ましくは、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートが挙げられる。
【0016】
さらに必要に応じて、その他の単量体を共重合用の単量体として用いても差し支えない。その他の単量体としては、次のものが挙げられる。
アコニット酸、イタコン酸、メタコン酸、シトラコン酸、フマル酸、マレイン酸、メタコン酸、ビニルスルホン酸、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ビニルスルホン酸、及びこれらの各種金属塩、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、及びこれらの各種四級塩、2−ビニルピリジン、3−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、2−ビニルイミダゾール、N−メチル−2−ビニルイミダゾール、N−ビニルイミダゾール、(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、メタクリル酸モノグリセロール、N−[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]アクリルアミド、ビニルメチルエーテル、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、N−ビニルピロリドン、N−(メタ)アクリロイルピロリドン、アクリロイルモルホリン、マレイン酸イミド、無水マレイン酸、グリシジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメトキシシラン等の反応性官能基含有(メタ)アクリレート;2−(メタ)アクリロイルオキシエチルブチルウレタン、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルベンジルウレタン、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニルウレタン等のウレタン変性(メタ)アクリレート;等を例示することができる。
この中でグリシジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメトキシシランを用いた場合は重合後に疎水性が付与されるような反応を行い、疎水性を向上させることもできる。
【0017】
本発明に使用する(a1)成分の単量体は、前記の群から選ばれる1種または2種以上を用いることができ、全不飽和単量体中、100〜20重量%の範囲で用いられるが、好ましくは90〜30重量%の範囲で用いるのが良い。20重量%未満では重合体に由来する優れた洗浄性、マイルドな皮膚への刺激性の効果が発現し難く好ましくない。
さらに、本発明の重合体の原料に使用する(a2)成分の単量体は、前記の群から選ばれる1種または2種以上を用いることができ、全不飽和単量体中、0〜80重量%の範囲で用いられるが、好ましくは10〜70重量%の範囲で用いるのが良い。80重量%より多いと重合体に由来する優れた洗浄性、マイルドな皮膚への刺激性の効果が発現し難く好ましくない。
【0018】
本発明に使用する重合体は、前記単量体からなる単量体組成物を、公知の溶液、塊状、乳化、懸濁重合法を用いて重合して得ることができる。重合は、必要に応じて重合系を不活性ガス、例えば、窒素、二酸化炭素、ヘリウムで置換ないし雰囲気下にして、重合温度0〜100℃、重合時間10分〜48時間の条件でラジカル重合することが好ましい。
ここで用いる重合開始剤としては、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2’−アゾビス〔2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕二塩酸塩、2,2’−アゾビス〔2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕二塩酸塩、2,2’−アゾビスイソブチルアミド二水和物、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化ベンゾイル、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート、t−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルペルオキシピバレート、t−ブチルペルオキシジイソブチレート、過酸化ラウロイル、アゾビスイソブチロニトリル(AIBNと略す。)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、t−ブチルペルオキシネオデカノエート{パーブチルND、日本油脂(株)社製、商品名}が挙げられる。
さらには、前記のラジカル開始剤に各種レドックス系の促進剤を用いても良い。 これらの重合開始剤は1種または2種以上を用いることができ、全単量体に対して、0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%で使用される。
【0019】
重合体の精製は、一般的に用いられている再沈殿法、透析法、限外濾過法など、どのような方法を用いてもよい。
【0020】
本発明の重合体の重量平均分子量は、1000〜10,000,000が好ましく挙げられるが、これに限定されるものではない。より好ましくは本発明の重合体の重量平均分子量は、10,000〜1,000,000である。
【0021】
重合体は、水溶液状態で使用する際には、例えば、生理食塩水、各種緩衝液、各種化合物や有機溶媒を添加して使用することができる。またさらに、製品を粉体状態で使用する場合には、前記一般式[1]で表される基を側鎖に有する重合体を各種の界面活性剤と配合してからスプレー乾燥や造粒機で粉体化してもよいし、予め重合体の粉体としたものを粉体の界面活性剤と配合して用いてもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明の洗浄剤は、単独では、前記一般式[1]で表される基を側鎖に有する重合体であり、皮膚刺激性が少なく、各種の洗浄剤として使用した場合に、垢や汚れ、化粧品等の溶解度を向上させて、溶解あるいは分散できる作用がある。
更に洗浄剤組成物は、乾燥状態で保存が可能であり、必要に応じて緩衝液や溶媒などの水溶性の溶剤に容易に分散、溶解させることが可能である。また、本発明の重合体を配合した洗浄剤組成物は、各種の界面活性剤による優れた洗浄性と前記の重合体による優れた保湿性により、各種の界面活性剤による手、肌への荒れに対する保護に適するものである。またさらに、衣料用洗浄剤組成物として使用した際には、再汚染防止効果に優れ、洗浄後の垢や汚れを繊維等に再付着させることなく、優れた洗浄性を示すものである。
【0023】
【実施例】
以下、実施例及び比較例によって詳細に説明する。
実施例1−1
(a1)成分の単量体としてMPCを用い、(a2)成分の単量体としてブチルメタクリレート(BMA)を用い、それぞれの濃度が0.473mol/Lおよび1.10 mol/Lになるように、これらの単量体をエタノールに混合溶解した。この溶液に窒素を2時間吹き込み、系の温度を60℃に設定し、開始剤としてパーブチル−ND(P−NDと略す)を0.055 mol/Lになるように添加した。引き続いて、60℃で3時間撹拌後、70℃で1時間撹拌し、室温に冷却した。この溶液を透析膜(スペクトラポア/MwCO:6−8,000)に挿入し、重合溶液の10倍の体積のエタノール:水=7:3(V/V)を用いて透析操作を行い、1日1回の溶媒交換を7日間続ける透析処理を行うことにより重合体(重合体1−1とする)を含む溶液を調製した。結果を表1に示した。
【0024】
実施例1−2〜1−5
表1に示した(a1)成分の単量体の種類、組成比、(a2)成分の親水性単量体の種類、組成比、さらに重合溶媒種、単量体濃度、重合開始剤種、重合開始剤濃度、重合温度、重合時間で実施例1−1と同様の操作を行い、表1に示した精製法を用いて精製を行い、洗浄剤の重合体(重合体1−2〜1−5)を調製した。結果を表1に示した。
【0025】
【表1】
【0026】
なお、表中に用いた略号は次のとおり。
EHMA;2−エチルヘキシルメタクリレート
P−ND;パーブチル−ND(重合開始剤、日本油脂(株)社製)
精製方法は次のとおり。;
1);透析膜(スペクトラム・メディカル・インダストリーズ社製、商品名、「Spectra/Por 6、MwCO. 8000」)を用いて、エタノール/水(7/3=v/v)混合溶液に対して7回透析を行って、精製した。
2);ジエチルエーテルによる再沈澱を行い、乾燥した後、透析膜(スペクトラム・メディカル・インダストリーズ社製、商品名、「Spectra/Por 6、MwCO. 8000」)を用いて、エタノール/水(7/3=v/v)混合溶液に対して7回透析を行って、精製した。
3);アセトニトリルによる再沈澱を2回行って精製した。
なおまた、重合体の分子量、粘度、親水性単量体の含量の測定は、次の方法に従っておこなった。
【0027】
分子量測定(GPC)
実施例1−1〜1−5で得られた重合体(1−1〜1−5)をクロロホルム:メタノール=6:4(V/V)に対して3重量%になるように溶解、希釈し、この溶液を0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、試験溶液とした。
GPCの分析条件は次のとおり。
溶離液:クロロホルム:メタノール=6:4(V/V)、
流速:1ml/分、
試料溶液使用量:100μl、
カラム温度:40℃、
カラム:ポリマー・ラボラトリーズ社製MIXED−C(2本)、
検出器:示差屈折計、
標準物質:ポリメチルメタクリレート(1.00×10-3〜1.577×10-6;10種)とし、前記試料溶液をインジェクションした。
重量平均分子量(Mw)及び分子量分布(Mw/Mn)は東ソー製インテグレーター内蔵の分子量計算プログラム(SC−8020用GPCプログラム)を用いて求めた。
【0028】
単量体組成比含量測定;(組成比測定(リン定量・水分測定))
<リン定量>
実施1−1〜1−5で得られた重合体を、風乾した後、70℃で真空乾燥し試験試料とする。この試験試料6mgを10mlのメスフラスコを用いて蒸留エタノールで正確に10mlに希釈溶解する。次にマイクロ・シリンジを用いてこの溶液を正確に50μl測り取り、洗浄試験管に入れ、100℃のブロックヒーターを用いて溶媒を除去し、常温に戻した。この試験管に0.26mlの過塩素酸溶液(70%)を加え、ガラス玉で栓をした。次にこれらの試料をブロック・ヒーターへ移し、180℃、20分加熱する事によって重合体を分解し、常温に戻した。1.90mlの蒸留水、0.40mlの1.25%(wt/wt)モリブデン酸アンモニウム水溶液、0.40mlの5%(wt/wt)アスコルビン酸水溶液を加え、ボルテックス・ミキサーで撹拌混合後、沸騰水浴で5分間加熱することによって発色させた。この溶液の吸光度を最大吸収波長(約817.8nm)で測定し、別途作製したリン酸を用いた検量線から、被検体のリン濃度を定量した。
【0029】
<水分定量>
実施1−1〜1−5で得られた洗浄剤を風乾後、70℃で真空乾燥した試験試料は、別途カールフィッシャー法によって水分定量を行った。
この値と前記のリン定量の値から、精製後の重合体の組成比を求めた。結果を表1に併せて示した。
【0030】
実施例2−1;(洗浄性の評価1)
実施例1−1で得られた重合体、0.11gに対して1.2gの水を加えて溶解し洗浄剤水溶液とした。手の甲に粉末活性炭0.1gを乗せた後に振り落とし、活性炭の付着した手の甲に前記洗浄剤水溶液を乗せ、10秒間こっすった後に流水でリンスした。この時の洗浄効果および手の甲を乾燥後のしっとり感を表2に示す。
【0031】
比較例2−1;(洗浄性の評価1)
手の甲に粉末活性炭0.1gを乗せた後に振り落とし、活性炭の付着した手の甲を10秒間こっすった後に流水でリンスした。この時の洗浄効果および手の甲を乾燥後のしっとり感を表2に示した。
【0032】
比較例2−2;(洗浄性の評価1)
実施例2−1において用いた洗浄剤水溶液の代わりに1.2gのTween−80{ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタンモノオレエート}の10重量%水溶液を使用した以外は実施例2−1と同様の操作を行った。この時の洗浄効果、及び手の甲を乾燥後のしっとり感を表2に示した。
【0033】
実施例2−2;(洗浄性の評価2)
実施例1−1で得られた重合体、0.11gに対して1.2gの水を加えて溶解し洗浄剤水溶液とした。手の甲にシリコンオイル0.1gを乗せた後に紙にて拭き取り、シリコンオイルの付着した手の甲に前記洗浄剤水溶液を乗せ、10秒間こっすった後に流水でリンスした。この時の洗浄効果、及び手の甲を乾燥後のしっとり感を表2に示した。
【0034】
比較例2−3;(洗浄性の評価2)
手の甲にシリコンオイル0.1gを乗せた後に紙にて拭き取り、シリコンオイルの付着した手の甲を10秒間こっすった後に流水でリンスした。この時の洗浄効果、及び手の甲を乾燥後のしっとり感を表2に示した。
【0035】
比較例2−4(洗浄性の評価2)
実施例2−2において用いた洗浄剤水溶液の代わりに1.2gのTween−80の10重量%水溶液を使用した以外は実施例2−2と同様の操作を行った。この時の洗浄効果、及び手の甲を乾燥後のしっとり感を表2に示した。
【0036】
【表2】
注1)洗浄力が優れていると感じた人数/被験者数
注2)しっとり感に優れていると感じた人数/被験者数
【0037】
実施例3−1;衣料用洗浄試験1;
実施例1−1で得られた重合体の水溶液(濃度;10g/1リットル)を洗浄液として用いて、洗浄試験機(Terg−O−Tometer;(株)上島製作所)を用いて洗浄試験を下記の要領で行った。
<衣料用洗浄試験1>
前記の洗浄試験機の洗浄槽に前記の濃度で調製した洗浄液をいれ、後述の人工汚染布1を2枚および再汚染試験のために未処理の綿布(10cm×10cm)を2枚をいれ、40℃、150r.p.m、30秒に1回の反転条件で30分洗浄し、試験布を洗浄液から取り出して、40℃、150r.p.m、30秒に1回の反転条件で5分間、2回のリンス洗浄を行い、試験布を洗浄液から取り乾燥して測定用試験布とした。
<洗浄性の評価1>
洗浄試験の評価は、次のとおり。
1)洗浄試験1を行った人工汚垢による汚染布の試験布、2)再汚染試験を行った未処理試験布、3)洗浄前の人工汚染布、および4)原布の各々2枚のそれぞれ4箇所をカラーコンピューター(スガ試験機(株)製)で反射率を測定し、付属のプログラムで洗浄率、再汚染率を算出した。結果を表3に示した。
【0038】
<人工汚染布1>
人工汚垢の組成が1.5gのオレイン酸、0.75gのパルミチン酸、0.75gのミリスチン酸、3.0gのナタネ硬化油、1.0gのコレステロール、0.5gのスクワラン、1.0gのセチルアルコール、1.5gの流動パラフィン、1.75gの活性炭、800mのl、1,1,1−トリクロロエチレンからなる人工汚垢の分散液に綿布(10cm×10cm)2枚をくわえ、1分間浸漬後、取り出し、ローラーを用いて、絞り率100%に調整し、乾燥して人工汚染布1を作製した。
【0039】
比較例3−1
試験の洗浄液を実施例1−1の重合体、10g/1リットルから重合体を含まない1リットルの精製水を用いた以外は実施例6と同様にして洗浄試験を行った。
実施例3−1および比較例3−1の結果を表3に併せて示した。
【0040】
【表3】
【0041】
実施例3−1と比較例3−1の結果から本発明の化合物を洗浄剤として使用すると洗浄率が高く、再汚染率が低いことが分かる。
【0042】
実施例4−1〜4−6、比較例4−1〜4−6
実施例1−1〜1−4で得た重合体を用いて、表4および表5に示したように衣料用洗浄剤組成物を配合した。
<衣料用洗浄試験2>
前記の衣料用洗浄剤組成物の水溶液(濃度;1g/1リットル)を洗浄液として用いて、洗浄試験機(Terg−O−Tometer;(株)上島製作所製)を用いて洗浄試験を前記の要領で行った。
【0043】
【表4】
注1)手に付着したときにしっとり感を感じた人数/被験者数
【0044】
【表5】
注1)手に付着したときにしっとり感を感じた人数/被験者数
なお表5および6に用いた界面活性剤は次のとおりである。
ヤシアルキル硫酸ナトリウム;ニッサンパーソフトSK(日本油脂(株)社製)ラウリル硫酸ナトリウム;パーソフトSP(日本油脂(株)社製)
ポリオキシエチレンヤシアルキル硫酸ナトリウム;ニッサンパーソフトEK(日本油脂(株)社製)
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム;ニッサンパーソフトEF(日本油脂(株)社製)
ポリオキシエチレンヤシアルキルエーテル;ニッサンパーソフトNK−60(日本油脂(株)社製)
α−スルホヤシ脂肪酸メチルナトリウム;ニッサンサンベース(日本油脂(株)社製)
【0045】
実施例5−1〜5−4、比較例5−1
実施例1−1〜1−4で得られた重合体を用いて表6に示したように衣料用液体洗浄剤組成物の水溶液を配合した。
<衣料用洗浄試験3>
前記の水溶液を用いて、衣料用粉体洗浄剤試験2に準じて洗浄試験を行った。結果を表6に示した。
【0046】
【表6】
注1)手に付着したときにしっとり感を感じた人数/被験者数
また用いた活性剤はつぎのとおり。
ポリオキシエチレンラヤシアルキルエーテル;ニッサンパーソフトNL−95(日本油脂(株)社製)
ラウリル硫酸トリエタノールアミン塩;ニッサンパーソフトSFT(日本油脂(株)社製)
ポリオキシエチレンラルリルエーテル硫酸トリエタノールアミン塩;ニッサンパーソフトEFT(日本油脂(株)社製)
ヤシアルキル硫酸トリエタノールアミン塩;ニッサンパーソフトSLT(日本油脂(株)社製)
ポリオキシエチレンヤシアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン塩;ニッサンパーソフトELT(日本油脂(株)社製)
ラウリン酸ジエタノールアミド;ニッサンスタホームDL(日本油脂(株)社製)
【0047】
実施例6−1〜6−3、比較例6−1
実施例1−5で得られた重合体と界面活性剤を用いて表7に示したように衣料用洗浄剤の試料溶液を配合した。
<衣料用洗浄試験4>
JIS K−3362の方法に準じて洗浄試験を行った。
<衣料用洗浄試験5>
洗浄用試験の被洗浄物の試料として、EMPA−116=血液/ミルク/カーボンブラックによる汚染布(EMPA社、番手116)を用いて、JIS K−3362の方法に準じて洗浄試験を行った。
結果を表7に示した。
【0048】
【表7】
【0049】
なお、表中用いた記号は次のとおり。
K−SF;ヤシ脂肪酸アシルメチルタウリン酸ナトリウム{ニッサンダイヤポンK−SF、日本油脂(株)社製、商品名}
n−DBS;n−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
SDS;ラウリル硫酸ナトリウム
【0050】
以上の結果から、本発明の重合体を洗浄剤として用いると、皮膚への刺激性がなく、洗浄性に優れ、再汚染防止に優れることがわかる。
【0051】
実施例7−1〜7−4、比較例7−1;
表8に示したシャンプー用試験液を調製し、以下の(1)〜(7)の評価方法により、性能を評価した。
(1)泡のクリミー性の評価;
20名の女性(年令20才〜60才)をパネラーとして表の組成物5mlを用いて洗髪したときの泡のクリミー性を評価した。評価は、泡がクリミーであると感じた場合を2点、ややクリミーであると感じた場合を1点、泡がクリミーでなく、粗いと感じた場合を0点として平均値を求め、平均点が1.5以上を泡のクリミー性が良好と評価した。
(2)洗髪時の指通り感の評価;
前記と同様に20名の女性をパネラーとして表の組成物5mlを用いて洗髪したときの指の通り感を評価した。評価は、指通りがスムーズで髪がひっかからないと感じた場合を2点、指通りがスムーズで髪がやや指にひっかかると感じた場合を1点、指通りが非常に悪いと感じた場合を0点として平均値を求め、平均点が1.5以上を指通り感が良好と評価した。
【0052】
(3)洗髪後の櫛通り性の評価;
前記と同様に20名の女性をパネラーとして表の組成物5mlを用いて洗髪し、乾燥したときの櫛通り性を評価した。評価は、櫛通りがスムースであると感じた場合を2点、髪がやや櫛にひっかかると感じた場合を1点、櫛通りが非常に悪いと感じた場合を0点として平均値を求め、平均点が1.5以上を櫛通り性が良好であると評価した。
(4)洗髪後のコンディショニング効果の評価;
前記と同様に20名の女性をパネラーとして表の組成物5mlを用いて洗髪し、乾燥したときのコンディショニング効果を評価した。評価は、コンディショニング効果が優れていると感じた場合を2点、ややコンディショニング効果が得られると感じた場合を1点、コンディショニング効果が得られないと感じた場合を0点として平均値を求め、平均点が1.5以上をコンディショニング効果が優れていると評価した。
【0053】
(5)洗髪乾燥後の髪のセット性の評価;
前記と同様に20名の女性をパネラーとして表の組成物5mlを用いて洗髪し、乾燥したときの髪のセット性を評価した。評価は、髪のセット性に優れていると感じた場合を2点、やや髪のセット性に優れていると感じた場合を1点、髪のセット性が悪いと感じた場合を0点として平均値を求め、平均点が1.5以上を髪のセット性が優れていると評価した。
(6)洗髪乾燥後の髪のしっとり感の評価;
前記と同様に20名の女性をパネラーとして表の組成物5mlを用いて洗髪し、乾燥したときの髪のしっとり感を評価した。評価は、髪のしっとり感に優れていると感じた場合を2点、やや髪のしっとり感に優れていると感じた場合を1点、髪のしっとり感に優れていないと感じた場合を0点として平均値を求め、平均点が1.5以上を髪のしっとり感に優れていると評価した。
【0054】
(7)組成物の経時安定性
表8の組成物の試料をろ過滅菌した後、−5℃、25℃および45℃で1カ月間保存し、その後、目視で外観の状態を次の3段階で観察した。
【0055】
【表8】
【0056】
表8の結果から、本発明の洗浄剤は、シャンプー用に洗浄剤として用いた場合、
(2)洗髪時の指通り感の評価;
(3)洗髪後の櫛通り性の評価;
(4)洗髪後のコンディショニング効果の評価;
(5)洗髪乾燥後の髪のセット性の評価;
(6)洗髪乾燥後の髪のしっとり感の評価;
(7)経時安定性の評価
のいずれの評価も優れていることがわかる。
【0057】
実施例8−1〜8−4、比較例8−1;
表9に示した洗顔用の試験液を調製し、下記の(8)〜(11)の評価方法により、性能を評価した。
(8)泡のクリミー性の評価;
前記と同様に20名の女性をパネラーとして表の組成物5mlを用いて洗顔したときの泡のクリミー性を評価した。評価は、泡がクリミーであると感じた場合を2点、ややクリミーであると感じた場合を1点、泡がクリミーでなく、粗いと感じた場合を0点として平均値を求め、平均点が1.5以上を泡のクリミー性が良好と評価した。
【0058】
(9)すすぎ後のぬめり感の評価;
前記と同様に20名の女性をパネラーとして表の組成物5mlを用いて洗顔し、約40℃の温水1リットルずつを用いて洗い流しながら3回すすいだ後のぬめり感を評価した。評価は、ぬめり感が全くないと感じた場合を4点、ぬめり感がほとんどないと感じた場合を3点、ぬめり感がややあると感じた場合を2点、ぬめり感がしつっこいと感じた場合を1点として平均値を求め、平均点が3.0以上をぬめり感がないと評価した。
【0059】
(10)すすぎ後のさっぱり感の評価;
前記と同様に20名の女性をパネラーとして表の組成物5mlを用いて洗顔し、約40℃の温水1リットルずつを用いて洗い流しながら3回すすいだ後のさっぱり感を評価した。評価は、さっぱり感があると感じた場合を4点、さっぱり感がややあると感じた場合を3点、さっぱり感がほとんどないと感じた場合を2点、さっぱり感が全くないと感じた場合を1点として平均値を求め、平均点が3.0以上をさっぱり感があると評価した。
【0060】
(11)洗顔乾燥後の顔のしっとり感の評価;
前記と同様に20名の女性をパネラーとして表の組成物5mlを用いて洗顔し、すすいだ後の肌のしっとり感を評価した。評価は、肌のしっとり感に優れていると感じた場合を2点、やや肌のしっとり感に優れていると感じた場合を1点、肌のしっとり感に優れていないと感じた場合を0点として平均値を求め、平均点が1.5以上をさっぱり感があると評価した。
【0061】
(12)組成物の経時安定性
表9の組成物の試料をろ過滅菌した後、−5℃、25℃および45℃で1カ月間保存し、前記のシャンプー組成物と同様に目視で外観の状態を観察した。
【0062】
【表9】
【0063】
表9の結果から、本発明の重合体は、洗顔用の洗浄剤として用いた場合、
(9)すすぎ後のぬめり感の評価;
(10)すすぎ後のさっぱり感の評価;
(11)洗顔乾燥後の顔のしっとり感の評価;
(12)経時安定性の評価
のいずれの評価も優れていることがわかる。
【0064】
実施例9−1〜9−6、比較例9−1〜9−4;
表10および表11に示した台所用液体洗剤用の試験液を調製し、以下の評価方法により、性能を評価した。
<皿洗い洗浄試験>
(汚染皿)
汚染の皿は、牛脂80部、ナタネ油20部、油溶染料(Suden III)0.2部からなる人工汚垢1gを直径6cmの時計皿に塗布して、作製する。
(洗浄方法)
洗浄剤1.5g/リットルの洗浄液500ミリリットルを直径18cmのガラス容器に取り、43℃に調製して、ブラシで泡立たせた泡が消えるまで汚垢皿を洗浄した。その時の汚垢の分散状態を目視で観察した。結果を表10および表11に示した。
【0065】
【表10】
【0066】
【表11】
【0067】
注;また表中に用いた活性剤はつぎのとおり。
ラウリル硫酸ナトリウム;ニッサンパーソフトSP(日本油脂(株)社製)
ポリオキシエチレンラウルリエーテル硫酸ナトリウム;ニッサンパーソフトEP(日本油脂(株)社製)
ポリオキシエチレンヤシアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン塩;ニッサンパーソフトEFT(日本油脂(株)社製)
ラウリン酸ジエタノールアミド;ニッサンスタホームDL(日本油脂(株)社製)
ヤシ脂肪酸ジエタノールアミド;ニッサンスタホームDF(日本油脂(株)社製)
【0068】
表10および表11の結果から、本発明の重合体は、台所用の洗浄剤として配合して用いた場合、皿洗い試験の洗浄枚数、および汚垢の分散性が良いことのいずれの評価も優れていることがわかる。
Claims (2)
- A成分として重合体、B成分として界面活性剤を配合してなる組成物であって、A成分の重合体が、(a1)成分の単量体である2−((メタ)アクリロイルオキシ)エチル−2'−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート100〜20重量%と、(a2)成分の単量体であるブチルメタクリレートまたは2−エチルヘキシルメタクリレート0〜80重量%からなる単量体組成物を重合してなる重量平均分子量が1,000〜10,000,000の重合体であって、かつA成分/B成分の重量比がA/B=100/1〜10/100である衣料用洗浄剤組成物。
- A成分として重合体、B成分として界面活性剤を配合してなる組成物であって、A成分の重合体が、(a1)成分の単量体である2−((メタ)アクリロイルオキシ)エチル−2'−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート100〜20重量%と、(a2)成分の単量体であるブチルメタクリレートまたは2−エチルヘキシルメタクリレート0〜80重量%からなる単量体組成物を重合してなる重量平均分子量が1,000〜10,000,000の重合体であって、かつA成分/B成分の重量比がA/B=100/1〜10/100である台所用洗浄剤組成物。
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