JP4161535B2 - 静電潜像現像用トナー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真法、静電記録法等によって形成される静電潜像を現像するための静電潜像現像用トナーに関し、更に詳しくは、印字枚数が多くなっても印字濃度の低下及びカブリの発生がない静電潜像現像用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子写真装置や静電記録装置等の画像形成装置において形成される静電潜像は、先ず、トナーにより現像され、次いで、形成されたトナー像は、必要に応じて紙等の転写材上に転写された後、加熱、加圧、溶剤蒸気など種々の方式により定着される。
トナーとしては、一般に、結着樹脂成分となる熱可塑性樹脂中に、着色剤、帯電制御剤、離型剤等を溶融混合して均一に分散させて組成物とした後、該組成物を粉砕、分級することにより着色粒子を得る粉砕トナー、結着樹脂原料である重合性単量体中に着色剤、帯電制御剤、離型剤等を溶解あるいは分散させ、重合開始剤を添加後、分散安定剤を含有する水系分散媒体中に懸濁させ、所定温度まで加温して重合を開始し、重合終了後に濾過、洗浄、脱水、乾燥することにより着色粒子を得る懸濁重合トナー、乳化重合により得た極性基を含有する結着樹脂の粒子と、着色剤並びに帯電制御剤を含有してなる粒子とを、結着樹脂のガラス転移温度より高い温度で攪拌して会合させた粒子を、濾過、乾燥することにより着色粒子を得る乳化重合トナーが使用されている。
【0003】
近年、より高画質であること、高温高湿や低温低湿などの劣悪な環境下でも安定した画質を与えることなど画質の向上に関する要望は益々高くなり、トナーに対する品質の向上が要求されている。
こうした要求に対して、結着樹脂の設計や、帯電制御剤や離型剤などの機能性成分を含有させることが提案されているほか、得られた着色粒子に、有機又は無機の微粒子のような外添剤を添加して、トナーの画質向上を図る提案もある。上記の無機微粒子の中でもシリカ微粒子、特に粒子表面を疎水化処理したシリカ微粒子が、コストおよびトナー物性に与える効果の面から多用されている。
【0004】
例えば、特開昭46−5782号公報には、炭素数1〜3の有機基を有する(具体的には、ジメチルジクロルシラン等で処理された)シリカ微粒子が、特開昭55−120041号公報には、トリメチルシロキシル基で処理されたシリカ微粒子が、特開昭58−132757号公報には、炭素原子数が5以上の飽和若しくは不飽和の脂肪族有機基又は少なくとも1つの炭化水素環を有する炭素原子数が8以上の有機基を有する(具体的には、ジヘキシルジクロルシラン等で処理された)シリカ微粒子が、特開平4−231318号公報には、フッ素含有のシランカップリング剤で処理された(具体的には、CHF2−CF2−O−(CH)2−Si−(OCH3)3等)シリカ微粒子が開示されている。
しかしながら、これらのシリカ微粒子をトナーに外添剤として添加しても、カブリが多く、特に高温高湿下で印字枚数が多くなると十分な画像を得ることができなかった。
【0005】
一方、特開昭59−45457号公報には、シランカップリング剤(具体的には、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン)で処理した後に、更にシリコーンオイル(具体的には、ジメチルシリコーンオイル)で処理したシリカ微粒子が、特開昭61−277964号公報には、シリコーンオイル(具体的には、ジメチルシリコーンオイル等)で処理された疎水化度90%以上のシリカ微粒子が開示されている。しかしながら、カブリに対するある程度の改善効果は見られるが、印字枚数が増加すると、カブリの発生を抑える効果が小さくなり、画質の低下が見られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、様々な環境、特に高温高湿下において、印字枚数が増加してもカブリがなく、高い印字濃度の画像を得ることができるトナーを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、この目的を達成すべく鋭意研究を行った結果、特定範囲の粒径を有し、環状シラザン、又は環状シラザンとシランカップリング剤で疎水化処理されたシリカ微粒子を外添剤に含有させることで、上記目的が達成されることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0008】
かくして、本発明によれば、以下のものが提供される。
(1)着色粒子と外添剤とを含有し、該外添剤は、一次粒子の個数平均粒径が5〜30nmで且つ環状シラザンまたは環状シラザンとシランカップリング剤で疎水化処理されたシリカ微粒子(A)と、一次粒子の個数平均粒径が30〜100nmで且つアミノ変性シリコーンオイルで疎水化処理されたシリカ微粒子(B)とを含有するものである静電潜像現像用トナー。
(2)着色粒子と外添剤とを含有し、該外添剤は、一次粒子の個数平均粒径が5〜30nmで且つ環状シラザンまたは環状シラザンとシランカップリング剤で疎水化処理されたシリカ微粒子(A)と、一次粒子の個数平均粒径が30〜100nmで且つアミノ変性シリコーンオイルで疎水化処理されたシリカ微粒子(B)と、一次粒子の個数平均粒径が0.1〜1μmの導電性金属酸化物粒子(D)とを含有するものである静電潜像現像用トナー。
(3)該着色粒子は、体積平均粒径が3〜12μmで、体積平均粒径/個数平均粒径が1〜1.3である(1)又は(2)に記載の静電潜像現像用トナー。
(4)該着色粒子は、多官能エステル化合物を含有するものである(1)〜(3)のいずれか1項に記載の静電潜像現像用トナー。
(5)静電潜像が記録された感光体表面に前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載のトナーを付着させて可視像にし、該可視像を転写材に転写する画像形成方法。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の静電潜像現像用トナーは着色粒子と外添剤とを含有する。
本発明に使用される着色粒子は、着色剤及び結着樹脂を含有してなる。
【0010】
結着樹脂としては、従来からトナーに広く用いられている樹脂類が用いられる。例えば、ポリスチレン、ポリp−クロルスチレン、ポリビニルトルエン等のスチレンおよびその置換体の重合体;スチレン−p−クロルスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタレン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロロメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体等のスチレン共重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族または脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂等が挙げられ、これらは単独あるいは組み合わせて用いることができる。
【0011】
着色粒子に含まれる着色剤としては、カーボンブラック、チタンホワイトの他、あらゆる顔料および/または染料を用いることができる。黒色のカーボンブラックは、一次粒径が20〜40nmであるものが好適に用いられる。20nmより小さいとカーボンブラックの分散が得られず、かぶりの多いトナーになることがある。一方、40nmより大きいと、多価芳香族炭化水素化合物の量が多くなって、環境安全上の問題が起こることがある。
【0012】
フルカラートナーを得る場合、通常、イエロー着色剤、マゼンタ着色剤およびシアン着色剤を使用する。
イエロー着色剤としては、アゾ系顔料、縮合多環系顔料等の化合物が用いられる。具体的にはC.I.ピグメントイエロー3、12、13、14、15、17、62、65、73、83、90、93、97、120、138、155、180および181等が挙げられる。
マゼンタ着色剤としては、アゾ系顔料、縮合多環系顔料等の化合物が用いられる。具体的にはC.I.ピグメントレッド48、57、58、60、63、64、68、81、83、87、88、89、90、112、114、122、123、144、146、149、163、170、184、185、187、202、206、207、209、251、C.I.ピグメントバイオレット19等が挙げられる。
シアン着色剤としては、銅フタロシアニン化合物およびその誘導体、アントラキノン化合物等が利用できる。具体的にはC.I.ピグメントブルー2、3、6、15、15:1、15:2、15:3、15:4、16、17、および60等が挙げられる。
こうした着色剤の使用量は、結着樹脂または重合性単量体100重量部に対して1〜10重量部である。
【0013】
着色粒子には、トナーの性能を向上させるため、離型剤や帯電制御剤などを含有させることができる。
離型剤としては、例えば、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリブチレンなどの低分子量ポリオレフィンワックス類や分子末端酸化低分子量ポリプロピレン、分子末端をエポキシ基に置換した低分子量末端変性ポリプロピレンおよびこれらと低分子量ポリエチレンのブロックポリマー、分子末端酸化低分子量ポリエチレン、分子末端をエポキシ基に置換した低分子量ポリエチレンおよびこれらと低分子量ポリプロピレンのブロックポリマーなどの末端変性ポリオレフィンワックス類;キャンデリラ、カルナウバ、ライス、木ロウ、ホホバなどの植物系天然ワックス;パラフィン、マイクロクリスタリン、ペトロラクタムなどの石油系ワックスおよびその変性ワックス;モンタン、セレシン、オゾケライト等の鉱物系ワックス;フィッシャートロプシュワックスなどの合成ワックス;ペンタエリスリトールテトラミリステート、ペンタエリスリトールテトラパルミテート、ジペンタエリスリトールヘキサミリステートなどの多官能エステル化合物などが挙げられる。
これらは1種あるいは2種以上を混合して使用することができる。
【0014】
これらのうち、合成ワックス(特にフィッシャートロプシュワックス)、末端変性ポリオレフィンワックス類、石油系ワックス、多官能エステル化合物などが好ましい。多官能エステル化合物のなかでも示差走査熱量計により測定されるDSC曲線において、昇温時の吸熱ピーク温度が30〜200℃、好ましくは40〜160℃、更に好ましくは50〜120℃の範囲にあるペンタエリスリトールエステルや、同吸熱ピーク温度が50〜80℃の範囲にあるジペンタエリスリトールエステルなどの多価エステル化合物が、トナーとしての定着−剥離性バランスの面で特に好ましく、その中でも、分子量が1000以上であり、スチレン100重量部に対し25℃で5重量部以上溶解し、酸価が10mg/KOH以下のものは定着温度低下に顕著な効果を示すので更に好ましい。吸熱ピーク温度は、ASTM D3418−82によって測定された値である。
上記離型剤は、結着樹脂または結着樹脂を得るために用いる重合性単量体100重量部に対して、通常0.5〜50重量部、好ましくは1〜20重量部を用いる。
【0015】
帯電制御剤としては、各種の帯電制御剤を用いることができる。例えば、ボントロンN01(オリエント化学社製)、ニグロシンベースEX(オリエント化学社製)、スピロンブラックTRH(保土ケ谷化学社製)、T−77(保土ケ谷化学社製)、ボントロンS−34(オリエント化学社製)、ボントロンE−81(オリエント化学社製)、ボントロンE−84(オリエント化学社製)、ボントロンE−89(オリエント化学社製)、ボントロンF−21(オリエント化学社製)、COPY CHRGE NX(クラリアント社製)、COPY CHRGENEG (クラリアント社製)、TNS−4−1(保土ケ谷化学社製)、TNS−4−2(保土ケ谷化学社製)、LR−147(日本カーリット社製)等の帯電制御剤、特開平11−15192号公報、特開平3−175456号公報、特開平3−243954号公報などに記載の4級アンモニウム(塩)基含有共重合体や特開平3−243954号公報、特開平1−217464号公報、特開平3−15858号公報などに記載のスルホン酸(塩)基含有共重合体等の帯電制御剤(帯電制御樹脂)を用いることができる。
これらの中でも、正帯電性に制御できる、帯電制御剤を使用することが好ましい。樹脂は、結着樹脂との相溶性が高く、無色であり高速でのカラー連続印刷においても帯電性が安定したトナーを得ることができるので好ましい。
帯電制御剤は、結着樹脂または重合性単量体100重量部に対して、通常0.01〜20重量部、好ましくは0.1〜10量部の割合で用いられる。
【0016】
着色粒子は磁性材料を含有していても良い。この場合使われる材料としては、マグネタイト、γ−酸化鉄、フェライト、鉄過剰型フェライト等の酸化鉄;鉄、コバルト、ニッケルのような金属あるいはこれらの金属とアルミニウム、コバルト、銅、鉛、マグネシウム、錫、亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス、カドミウム、カルシウム、マンガン、セレン、チタン、タングステン、バナジウムのような金属との合金およびその混合物等が挙げられる。
【0017】
着色粒子の粒径は、体積平均粒径(dv)が3〜12μm、好ましくは4〜10μmであり、体積平均粒径と個数平均粒径(dn)の比(dv/dn)が1〜1.3の範囲のものであるのが望ましい。
【0018】
着色粒子は、粒子の内部(コア層)と外部(シェル層)に異なる二つの重合体を組み合わせて得られる、所謂コアシェル型(カプセル型ともいう)の粒子とすることができる。コアシェル型粒子では、内部(コア層)の低軟化点物質をそれより高い軟化点を有する物質で内包化することにより、定着温度の低温化と保存時の凝集防止とのバランスを取ることができるので好ましい。コアシェル構造の着色粒子は粉砕法により得られたものでも、重合法、会合法又は転相乳化法により得られたものであっても良い。
【0019】
コアシェル型粒子の場合、コア粒子の体積平均粒径は特に限定されないが、通常2〜10μm、好ましくは2〜9μm、より好ましくは3〜8μmである。また、体積平均粒径(dv)/個数平均粒径(dp)も特に限定されないが、通常1.7以下、好ましくは1.5以下、より好ましくは1.3以下である。
【0020】
コアシェル型粒子のコア層とシェル層との重量比率は特に限定されないが、通常80/20〜99.9/0.1で使用される。
シェル層の割合が上記割合より小さいと保存性が悪くなり、逆に、上記割合より大きいと低温で定着し難くなることがある。
【0021】
コアシェル型粒子のシェル層の平均厚みは、通常0.001〜1.0μm、好ましくは0.003〜0.5μm、より好ましくは0.005〜0.2μmである。厚みが大きくなると定着性が低下し、小さくなると保存性が低下する恐れがある。なお、コアシェル型の着色粒子を形成するコア粒子はすべての表面がシェル層で覆われている必要はなく、コア粒子の表面の一部がシェル層で覆われているだけでもよい。
コアシェル型粒子のコア粒子径およびシェル層の厚みは、電子顕微鏡により観察できる場合は、その観察写真から無作為に選択した粒子の大きさおよびシェル厚みを直接測ることにより測定することができ、電子顕微鏡でコア層とシェル層とを観察することが困難な場合は、コア粒子の粒径及び着色粒子製造時に用いたシェル層を形成する単量体の量から算定することができる。
【0022】
本発明に使用される着色粒子は、その製法によって限定されない。例えば、▲1▼結着樹脂成分となる熱可塑性樹脂中に、着色剤、帯電制御剤、離型剤等を溶融混合して均一に分散させて組成物とした後、該組成物を粉砕、分級することにより着色粒子を得る粉砕法、▲2▼結着樹脂原料である重合性単量体中に着色剤、帯電制御剤、離型剤等を溶解あるいは分散させ、重合開始剤を添加後、分散安定剤を含有する水系分散媒体中に懸濁させ、所定温度まで加温して重合を開始し、重合終了後に濾過、洗浄、脱水、乾燥することにより着色粒子を得る重合法、▲3▼乳化重合や懸濁重合により得た結着樹脂の粒子と、着色剤並びに帯電制御剤を含有してなる粒子とを、結着樹脂のガラス転移温度より高い温度で攪拌して会合させた粒子を、濾過、乾燥することにより着色粒子を得る会合法、▲4▼親水性基含有樹脂を結着樹脂とし、それに着色剤等を添加して有機溶媒に溶解させた後、該樹脂を中和して転相、その後乾燥することにより着色粒子を得る転相乳化法等により製造することができるが、ドット再現性の良好な画質を与える静電潜像現像用トナーを得る観点から、重合法により得られた静電潜像現像用トナーを使用することが好ましい。
【0023】
本発明の静電潜像現像用トナーに含有される着色粒子を重合法によって製造する場合は、公知の懸濁重合法、乳化重合法、分散重合法などを適用することができる。
これらの中でも、帯電性の制御に影響する乳化剤を使用せず、着色剤や離型剤等を均一に粒子内に取り込められ、一段階で目的の粒径を得ることができる懸濁重合法が好ましい。以下、懸濁重合法を例にして、着色粒子の製造法を説明する。
【0024】
本発明で使用する着色粒子は、少なくとも重合性単量体及び着色剤を添加して得られる単量体組成物を、分散安定剤を含有する分散媒に添加して懸濁させた後、重合して製造することができる。
【0025】
着色粒子に含有される結着樹脂を製造するために用いられる好ましい重合性単量体として、モノビニル単量体を使用することができる。具体的にはスチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル単量体;アクリル酸、メタクリル酸;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸イソボニル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸イソボニル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリルアミド、メタクリルアミド等のアクリル酸またはメタクリル酸の誘導体;エチレン、プロピレン、ブチレン等のモノオレフィン単量体;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル等のビニルエーテル;ビニルメチルケトン、メチルイソプロペニルケトン等のビニルケトン;2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン等の含窒素ビニル化合物;等のモノビニル単量体が挙げられる。
モノビニル単量体は、単独で用いてもよいし、複数の単量体を組み合わせて用いてもよい。これらモノビニル単量体のうち、芳香族ビニル単量体や、芳香族ビニル単量体とアクリル酸もしくはメタクリル酸の誘導体との併用などが好適に用いられる。
【0026】
結着樹脂を製造するにあたり、架橋性単量体や架橋性重合体などの架橋性化合物を重合性単量体と共に用いることはホットオフセット改善に有効である。
架橋性単量体は、2以上の重合可能な炭素−炭素不飽和二重結合を有する単量体である。具体的には、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、およびこれらの誘導体等の芳香族ジビニル化合物;エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート等のジエチレン性不飽和カルボン酸エステル;N,N−ジビニルアニリン、ジビニルエーテル等の2個のビニル基を有するその他のジビニル化合物;ペンタエリスリトールトリアリルエーテルやトリメチロールプロパントリアクリレート等の3個以上のビニル基を有する化合物等を挙げることができる。
架橋性重合体は、重合体中に2個以上のビニル基を有する重合体のことであり、具体的には、分子内に2個以上の水酸基を有するポリマー(水酸基含有ポリエチレン、水酸基含有ポリプロピレン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等)と、エチレン性不飽和カルボン酸(アクリル酸やメタクリル酸等)とのエステル等を挙げることができる。
これらの架橋性単量体および架橋性重合体は、それぞれ単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。使用量は、重合性単量体100重量部当たり、通常10重量部以下、好ましくは、0.1〜2重量部である。
こうした重合性単量体や架橋性化合物が重合して結着樹脂となる。
【0027】
分散安定剤としては、例えば、硫酸バリウム、硫酸カルシウムなどの硫酸塩;炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどの炭酸塩;リン酸カルシウムなどのリン酸塩;酸化アルミニウム、酸化チタン等の金属酸化物;などの金属化合物や、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化第二鉄等の金属水酸化物;ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ゼラチン等水溶性高分子;アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤等を挙げることができる。これらのうち、金属化合物、特に難水溶性の金属水酸化物のコロイドを含有する分散安定剤は、重合体粒子の粒径分布を狭くすることができ、また洗浄後の分散安定剤の残存量が少なく、画像に悪影響を及ぼすことが少ないので好適である。
【0028】
難水溶性金属水酸化物のコロイドを含有する分散安定剤は、その製法による制限はないが、水溶性多価金属化合物の水溶液のpHを7以上に調整することによって得られる難水溶性の金属水酸化物のコロイド、特に水溶性多価金属化合物と水酸化アルカリ金属塩との水相中の反応により生成する難水溶性の金属水酸化物のコロイドを用いることが好ましい。
また、水溶性多価金属塩と水酸化アルカリ金属塩の反応比率は水溶性多価金属塩に対する水酸化アルカリ金属塩の化学当量比Aは0.4≦A≦1.0の範囲である。
【0029】
難水溶性金属化合物のコロイドは、個数粒径分布D50(個数粒径分布の50%累積値)が0.5μm以下で、D90(個数粒径分布の90%累積値)が1μm以下であることが好ましい。コロイドの粒径が大きくなると重合の安定性が崩れ、またトナーの保存性が低下する。
【0030】
分散安定剤は、重合性単量体100重量部に対して、通常、0.1〜20重量部の割合で使用する。この割合が低すぎると、重合体粒子の凝集物が生成し易くなり、逆に、この割合が高すぎると、トナー粒径の分布が広くなるので、分級する必要が生じて、収率が低下する。
【0031】
重合に使用できる重合開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩;4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス−2−メチル−N−1,1’−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチルプロピオアミド、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、1,1’−アゾビス(1−シクロヘキサンカルボニトリル)等のアゾ化合物;メチルエチルケトンパーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、アセチルアセトンパーオキシド、ジクミルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、ベンゾイルパーオキシド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーブチルネオデカノエート、t−ヘキシルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシピバレート、t−ヘキシルパーオキシピバレート、ジ−イソプロピルパーオキシジカーボネート、ビス(t−ブチルパーオキシ)イソフタレート、1,1’,3,3’−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイソブチレート等の過酸化物類などを例示することができる。また、これら重合開始剤と還元剤とを組み合わせたレドックス開始剤を挙げることができる。
【0032】
こうした中でも特に、使用される重合性単量体に可溶な油溶性の重合開始剤を選択することが好ましく、必要に応じて水溶性の重合開始剤をこれと併用することもできる。上記重合開始剤は、重合性単量体100重量部に対して、0.1〜20重量部、好ましくは0.3〜15重量部、更に好ましくは0.5〜10重量部用いる。
【0033】
重合するにあたり、更に分子量調整剤などを添加することもできる。
分子量調整剤としては、例えば、t−ドデシルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン等のメルカプタン類;四塩化炭素、四臭化炭素等のハロゲン化炭化水素類;などを挙げることができる。これらの分子量調整剤は、重合開始前、あるいは重合途中に添加することができる。分子量調整剤は、単量体100重量部に対して、通常、0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部の割合で用いられる。
【0034】
また、着色剤の結着樹脂中への均一分散等を目的として、オレイン酸、ステアリン酸等の滑剤;シラン系又はチタン系カップリング剤等の分散助剤;などを使用してもよい。このような滑剤や分散剤は、着色剤の重量を基準として、通常、1/1000〜1/1程度の割合で使用される。
【0035】
コアシェル型の着色粒子を製造する方法としては、スプレイドライ法、界面反応法、in situ重合法、相分離法などの方法を採用することができる。特にin situ重合法や相分離法が、製造効率の点から好ましい。
【0036】
in situ重合法によるコアシェル型の着色粒子の製造法を以下に説明する。
分散安定剤を含有する水系分散媒体中で、少なくとも重合性単量体(コア用重合性単量体)及び着色剤を含有する重合性単量体組成物(コア用単量体組成物)を懸濁させ、重合開始剤を用いて重合することにより、コア粒子を製造し、更に、シェルを形成するための重合性単量体(シェル用単量体)と重合開始剤を添加し、重合して製造することができる。コア粒子は、上述した懸濁重合法により得られるトナーと同じ要領で得ることができる。
【0037】
コア用単量体として、上述した重合性単量体と同じものを例示することができる。なかでも、ガラス転移温度が、通常0〜80℃、好ましくは40〜60℃の重合体を形成しうるものがコア用単量体として好適である。ガラス転移温度が高すぎると定着温度が高くなり、逆にガラス転移温度が低すぎると、保存性が低下する。通常、コア用単量体は1種または2種以上を組み合わせて使用することが多い。
【0038】
シェル用単量体は、コア粒子を構成する重合体のガラス転移温度よりも高いガラス転移温度を有する重合体を与えるものであるのが望ましい。シェル用単量体を構成する単量体として、スチレン、アクリロニトリル、メチルメタクリレートなどのガラス転移温度が80℃を超える重合体を形成する単量体をそれぞれ単独で、あるいは2種以上組み合わせて使用することができる。
【0039】
シェル用単量体から得られる重合体のガラス転移温度は、少なくともコア粒子用単量体から得られる重合体のガラス転移温度よりも高くなるように設定する必要がある。シェル用単量体から得られる重合体のガラス転移温度は、重合トナーの保存安定性を向上させるために、通常50〜130℃、好ましくは60〜120℃、より好ましくは80〜110℃である。
コア粒子用単量体から得られる重合体とシェル用単量体から得られる重合体との間のガラス転移温度の差は、通常10℃以上、好ましくは20℃以上、より好ましくは30℃以上である。
【0040】
シェル層の形成方法としては、前記コア粒子を得るために行った重合反応の反応系にシェル用単量体を添加して継続的に重合する方法、または別の反応系で得たコア粒子を仕込み、これにシェル用単量体を添加して段階的に重合する方法などを挙げることができる。
シェル用単量体は反応系中に一括して添加する、またはプランジャポンプなどのポンプを使用して連続的もしくは断続的に添加することができる。
【0041】
シェル用単量体を添加する際に、水溶性のラジカル開始剤を添加することがコアシェル型の着色粒子を得やすくするために好ましい。シェル用単量体の添加の際に水溶性ラジカル開始剤を添加すると、シェル用単量体が移行したコア粒子の外表面近傍に水溶性ラジカル開始剤が進入し、コア粒子表面に重合体(シェル)を形成しやすくなるからであると考えられる。
【0042】
水溶性ラジカル開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩;4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス−2−メチル−N−1,1’−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチルプロピオアミド等のアゾ系開始剤;などを挙げることができる。水溶性ラジカル開始剤の量は、水系媒体基準で、通常、0.001〜1重量%である。
【0043】
本発明に使用される外添剤は、一次粒子の個数平均粒径5〜30nmであり、環状シラザン、又は環状シラザンとシランカップリング剤で疎水化処理されたシリカ微粒子(A)を含有する。
【0044】
環状シラザン、又は環状シラザンとシランカップリング剤で疎水化処理されたシリカ微粒子(A)の一次粒子の個数平均粒径は、好ましくは5〜25nm、更に好ましくは5〜20nmである。一次粒子の個数平均粒径が小さいと流動性が良くなり過ぎ、カブリが発生し易くなり、逆に大きいと流動性が悪くなりカスレが発生し易くなる。
【0045】
シリカ微粒子(A)は、メタノール法という方法で測定される疎水化度が通常30〜90%、好ましくは40〜80%である。疎水化度が小さいと環境による影響が大きく、特に高温高湿条件下でカブリが発生し易くなることがある。
【0046】
環状シラザン化合物としては、下記式(1)で表される化合物が挙げられる。
【化1】
(式中、R1及びR2は、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシおよびアリールオキシからなる郡から独立に選ばれ、R3は、水素、(CH2)nCH3、C(O)(CH2)nCH3,C(O)NH2、C(O)NH(CH2)nCH3、
およびC(O)N[(CH2)nCH3](CH2)mCH3(式中、nおよびmは、0〜3の整数である)、R4は、[(CH2)a(CHX)b(CHY)c](式中、X、YおよびZは、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシおよびアリールオキシからなる郡から独立に選ばれ、a、bおよびcは、a+b+cが2〜6の間の整数に等しいという条件を満たす0〜6の整数である)により表される)
【0047】
シランカップリング剤としては、一般に用いられている化合物、例えば、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン等が挙げられるが、中でも、化合物中にアミノ基を含有するアミノシラン化合物が好ましい。
アミノシラン化合物としては、例えば、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N,N−ジエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、p−アミノフェニルトリメトキシシラン、γ−アニリノプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0048】
本発明で使用する環状シラザン、又は環状シラザンとシランカップリング剤で疎水化処理されたシリカ微粒子(A)は、市販のものを使用できるが、例えば、特開平10−330115号公報に記載されている方法、具体的には、シリカを開放系の容器内で高温の空気中で乾燥させた後、容器を密閉にし、乾燥窒素で置換しながら室温まで冷却した。密閉容器内を攪拌しながら、これに、環状シラザンを添加し、攪拌を続けた後、室温で放置し、次に高温で加熱して製造することが可能である。環状シラザンとシランカップリング剤で疎水化処理する方法としては、上述した環状シラザンで疎水化処理して得られたシリカ微粒子を、更にシランカップリング剤を用いて疎水化処理する。
この方法により処理されたシリカ微粒子を外添剤として使用することで、何故にカブリが改善されるか定かではないが、恐らく、このような環状シラザン化合物を反応させることによって、シリカ微粒子の表面に存在する吸水性の高いシラノール基が、シリル化剤と効率良く反応して(化学的に固着される)、シラザン基が導入され疎水性が高まる為に環境(大気中の湿度)に影響され難くなり、カブリが改善できると推定している。
【0049】
シリカ微粒子(A)の添加量は、着色粒子100重量部に対して、通常0.1〜3.0重量部、好ましくは0.2〜2.0重量部である。添加量が少ないと流動性が低下し、カスレが発生し易くなり、逆に多いと流動性が良くなり過ぎてカブリが発生し易くなる。
【0050】
また、本発明に使用される外添剤は、一次粒子の個数平均粒径30〜100nmのシリカ微粒子(B)および/または導電性金属酸化物粒子を含有することが好ましい。
【0051】
シリカ微粒子(B)の一次粒子の個数平均粒径は、通常30〜100nm、好ましくは30〜60nm、更に好ましくは30〜50nmである。一次粒子の個数平均粒径が小さいと研磨効果が小さくなり、フィルミングの発生を押さえられなくなり、逆に大きいと流動性が悪くなり、カスレが発生し易くなる。
【0052】
シリカ微粒子(B)も、シリカ微粒子(A)と同様に、メタノール法で測定される疎水化度が通常30〜90%、好ましくは40〜80%である。疎水化度が小さいと環境による影響が大きく、特に高温高湿条件下でカブリが発生し易くなることがある。
疎水化処理されたシリカ微粒子(B)は、特に限定されないが、前述した環状シラザン、または、アミノシラン化合物及びアミノ変性シリコーンオイルで処理されたものを使用することが好ましい。
【0053】
環状シラザン及びアミノシラン化合物は前述した通りであり、アミノ変性シリコーンオイルとしては、例えば、KF393、KF857、KF860、KF864(以上信越化学工業社製)、SF8417(東レ・シリコーン社製)等が挙げられる。
【0054】
シリカ微粒子(B)の添加量は、着色粒子100重量部に対して、通常0.05〜1.0重量部、好ましくは0.1〜0.5重量部である。添加量が少ないと研磨効果が小さくなり、フィルミングの発生を押さえられなくなり、逆に多いと流動性が悪くなり、カスレが発生し易くなる。
【0055】
導電性金属酸化物粒子(D)の一次粒子の個数平均粒径は、通常0.1〜1.0μm、好ましくは0.2〜0.6μmである。個数平均粒径が小さいとフィルミングの発生が防止できないことがあり、逆に大きいと流動性が低下することがある。
【0056】
導電性金属酸化物粒子(D)としては、特に限定されないが、錫やアンチモンによって表面処理されたものが好ましい。具体的には、錫・アンチモンドープ酸化チタンとして、EC−300(商品名;チタン工業社製)、ET−300、HJ−1、HI−2(いずれも商品名;石原産業社製)、W−P(商品名;三菱マテリアル社製)等が挙げられ、アンチモンドープ酸化錫として、SN−100P(商品名;石原テクノ社製)、T−1(商品名;三菱マテリアル社製)、SH−S(商品名;日本化学産業社製)等が挙げられる。
【0057】
導電性金属酸化物粒子(D)の添加量は特に限定されないが、着色粒子100重量部に対して、通常0.05〜1重量部、好ましくは0.1〜0.5重量部である。この量が少ないとフィルミングが起こり易く、逆に多くなると流動性が悪くなりカスレ易くなることがある。
【0058】
本発明の静電潜像現像用トナーは、着色粒子と外添剤を、ヘンシェルミキサー等の高速攪拌機で混合することにより得られる。
【0059】
本発明の画像形成方法は、静電潜像が記録された感光体表面に前記のトナーを付着させて可視像にし、該可視像を転写材に転写することによって画像を形成することができる。
【0060】
以下、画像形成方法を、図面を参照して詳細に説明する。尚、以下の説明は非磁性一成分現像方式についてのものであるが、本発明の画像形成方法は、これに限定されず、磁性一成分現像方式、非磁性二成分現像方式、磁性二成分現像方式でも良い。
図1に示すように、画像形成装置には、感光体としての感光ドラム1が矢印A方向に回転自在に装着してある。感光ドラム1は導電性支持ドラム体の外周面に光導電層を設けたものである。光導電層は、たとえば、有機系感光体、セレン感光体、酸化亜鉛感光体、アモルファスシリコン感光体などで構成される。
【0061】
感光ドラム1の周囲には、その周方向に沿って、帯電手段としての帯電ロール3、潜像形成手段としてのレーザー光照射装置4、現像手段としての現像ロール7、転写手段としての転写ロール5及びクリーニング装置(図示せず)が配置されている。
【0062】
帯電ロールは感光ドラムの表面をプラスまたはマイナスに一様に帯電するためのものであり、帯電ロールに電圧を印加し、且つ帯電ロールを感光ドラムに接触させることにより、感光ドラムの表面を帯電させている。帯電ロール3はコロナ放電による帯電手段に置き換えることも可能である。
【0063】
レーザー光照射装置4は、画像信号に対応した光を感光ドラムの表面に照射し、一様に帯電された感光ドラムの表面に所定のパターンで、光を照射して、光が照射された部分に静電潜像を形成する(反転現像の場合)、または光が照射されない部分に静電潜像を形成する(正規現像の場合)ためのものである。その他の潜像形成手段としては、LEDアレイと光学系とから構成されるものが挙げられる。
【0064】
現像ロールは感光ドラム1の静電潜像にトナーを付着させ、可視像を形成するためのものであり、反転現像においては光照射部にのみトナーを付着させ、正規現像においては、光非照射部にのみトナーを付着させるように、現像ロールと感光ドラムとの間にバイアス電圧が印加される。
【0065】
トナー10が収容される現像装置11内に、現像ロール7と供給ロール9とが設けられている。
現像ロールは感光ドラムに一部接触するように近接して配置され、感光ドラムと反対方向Bに回転するようになっている。供給ロール9は現像ロール7に接触して現像ロールと同じ方向Cに回転し、現像ロールの外周にトナーを供給するようになっている。トナーの供給が円滑に行えるように供給ロールにも、通常、電圧が印加されている。
【0066】
現像ロールの周囲において、供給ロールとの接触点から感光ドラムとの接触点までの間の位置に、層厚規制手段としての現像ロール用ブレード8が配置してある。
このブレード8は、導電性ゴムやステンレス鋼で構成されており、トナーへの電荷注入を行うため、|200V|〜|600V|の電圧が印加されている。そのために、ブレード8の電気抵抗率は10の6乗Ωcm以下であることが好ましい。
【0067】
画像形成装置の現像装置11には、前述の静電潜像現像トナー10が収容されている。
転写ロール5は、現像ロールにより形成された感光ドラム表面のトナー像を転写材6に転写するためのものである。転写材としては、紙、OHPシート等が挙げられる。転写手段としては、転写ロール以外にコロナ放電装置や、転写ベルトなどを挙げることができる。
【0068】
転写材に転写されたトナー像は、定着手段2によって、転写材に固定される。定着手段としては、通常、加熱手段と圧着手段とからなる。転写材に転写されたトナーを加熱手段により加熱しトナーを溶融させ、溶融したトナーを圧着手段により転写材の表面に押し付け固定する。
【0069】
クリーニング装置は、感光ドラムの表面に残留した転写残りトナーを清掃するためのものであり、例えば、清掃用ブレードなどで構成される。なお、このクリーニング装置は、現像ロールによる現像と同時にクリーニングを行う方式を採用する場合には、必ずしも設置することを要しない。
【0070】
また、本発明の画像形成方法は、カラートナーにも適用できる。マゼンタ、シアン、イエローの3色、またはこれに黒を加えた4色のトナーを用いることによって、カラー画像を形成することができる。
【0071】
【実施例】
以下に、実施例および比較例を挙げて、本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例のみに限定されるものではない。なお、部および%は、特に断りのない限り重量基準である。
本実施例では、以下の方法で評価した。
【0072】
[評価方法]
(体積平均粒径と粒径分布)
着色粒子の体積平均粒径(dv)及び粒径分布即ち体積平均粒径と個数平均粒径(dp)との比(dv/dp)は、マルチサイザー(ベックマン・コールター社製)により測定した。このマルチサイザーによる測定は、アパーチャー径:100μm、媒体:イソトンII、濃度10%、測定粒子個数:100000個の条件で行った。
(個数平均粒径)
シリカ微粒子、導電性金属酸化物粒子の一次粒径の個数平均粒径は、各粒子の電子顕微鏡写真を撮影し、その写真を画像処理解析装置ルーゼックスIID〔(株)ニレコ製〕により、フレーム面積に対する粒子の面積率:最大2%、トータル処理粒子数:100個の条件で円相当径を算出し、その平均値を求めた。
【0073】
(球形度)
粒子の絶対最大長を直径とした円の面積(Sc)を粒子の実質投影面積(Sr)で割った値の球形度(Sc/Sr)は、各粒子の電子顕微鏡写真を撮影し、その写真を画像処理解析装置ルーゼックスIID〔(株)ニレコ製〕により、フレーム面積に対する粒子の面積率:最大2%、トータル処理粒子数:100個の条件で測定し、計算した100個についての平均値である。
【0074】
(疎水化度)
メタノール法による疎水化度は次に示す測定方法に従って求める。処理された無機微粒子0.2gを500mlのビーカーに秤取り、純水50mlを加え、マグネティックスターラーで攪拌しながら、液面下へメタノールを加えていく。液面上に試料が認められなくなった点を終点とし、次式により疎水化度を算出する。
疎水化度(%)=(X/(50+X))×100
X;メタノール使用量(ml)
【0075】
(印字濃度)
市販の非磁性一成分現像方式のプリンター(20枚機)に用紙をセットして、このプリンターの現像装置に評価するトナーを入れ、温度35℃及び湿度80%の(H/H)環境下で一昼夜放置後、5%印字濃度で初期から連続印字を行い、100枚目印字と1万枚目印字時に黒ベタ印字を行い、McBeth社製透過式画像濃度測定機を用いて、印字濃度を測定した。
【0076】
(カブリ)
前述したプリンターを用いて、同様の条件で、5%印字濃度で連続印字を行い、印字初期(100枚印字時)と1万枚印字後に、印字を途中で停止させ、現像後の感光体上にある非画像部のトナーを粘着テープ(住友スリーエム社製スコッチメンディングテープ810−3−18)に付着させた。それを印字用紙に貼り付け、その白色度(B)を白色度計(日本電色製)で測定した。同様に、粘着テープだけを印字用紙に貼り付け、その白色度(A)を測定した。カブリ値は、カブリ(%)=(A−B)の計算式で算出した。この値の小さい方が、カブリが少ないことを示す。
【0077】
(解像度)
前述したプリンターを用いて、同様の条件で、1ドットのラインと1ドットのホワイトラインを印刷し、それらの画質が再現できているかを光学顕微鏡で観察し、以下の基準で評価した。
○:1ドットのライン及び1ドットのホワイトラインを再現している。
△:1ドットのライン及び1ドットのホワイトラインを再現していないが、2ドットのライン及び2ドットのホワイトラインは再現している。
×:2ドットのライン及び2ドットのホワイトラインも再現していない。
【0078】
(使用した市販シリカの概要)
シリカ微粒子A1
環状シラザンで疎水化処理された、一次粒径7nm、疎水化度74%、のキャボット社製シリカ微粒子(製品名:TG820F)。
シリカ微粒子B1
アミノ変性シリコーンオイルで疎水化処理された、一次粒径30nm、疎水化度56%の日本アエロジル社製シリカ(製品名:NEA50)。
シリカ微粒子C1
ジメチルシロキサンで疎水化処理された、一次粒径12nm、疎水化度67%の日本アエロジル社製シリカ(製品名:RY200)。
シリカ微粒子C2
ヘキサメチルジシラザンで疎水化処理された、一次粒径12nm、疎水化度65%の日本アエロジル社製シリカ(製品名:RX200)。
導電性金属酸化物粒子D1
一次粒径300nmのチタン工業社製錫・アンチモンドープ酸化チタン(商品名:EC300)。
【0079】
(実施例1)
スチレン83部、n−ブチルアクリレート17部、カーボンブラック(商品名「#25B」、三菱化学社製;一次粒径40nm)6部、帯電制御剤(商品名「BONTRON N−01」、オリエント化学社製)0.05部、ジビニルベンゼン0.6部、t−ドデシルメルカプタン1部、およびサゾールワックス(商品名「パラフリント スプレー 30」、サゾール社製)2部を室温下、ビーズミルで分散させ、均一混合液を得た。前記混合液を攪拌しながら、重合開始剤t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート(商品名;「パーブチルO」日本油脂社製)5部を添加し、液滴が均一になるまで攪拌を継続した。
【0080】
他方、イオン交換水250部に塩化マグネシウム(水溶性多価金属塩)9.5部を溶解した水溶液に、イオン交換水50部に水酸化ナトリウム(水酸化アルカリ金属)4.8部を溶解した水溶液を攪拌下で徐々に添加して、水酸化マグネシウムコロイド(難水溶性の金属水酸化物コロイド)分散液を調製した。
上記コロイドに、上記重合性単量体組成物を投入しTKホモミキサーを用いて12000rpmの回転数で高剪断攪拌して、重合性単量体混合物の液滴を造粒した。この造粒した重合性単量体混合物の水分散液を、攪拌翼を装着した反応器に入れ、90℃で重合反応を開始させ、8時間重合した後冷却し、重合体粒子の水分散液を得た。
【0081】
上記により得た重合体粒子の水分散液を攪拌しながら、硫酸を添加しpHを4以下にして酸洗浄を行い、濾過により水を分離した後、新たにイオン交換水500部を加えて再スラリー化し水洗浄を行った。その後、再度、脱水と水洗浄を数回繰り返し行って、固形分を濾過分離した後、乾燥機にて45℃で2昼夜乾燥を行い、着色粒子を得た。
着色粒子の体積平均粒径は7.8μm、粒径分布の指標である体積平均粒径(dv)/個数平均粒径(dp)は1.25、球形度は1.15であった。
【0082】
得られた着色粒子100部と、一次粒子の個数平均粒径7nm、疎水化度74%、環状シラザン化合物で疎水化処理されたシリカ微粒子A1(商品名「TG820F」、キャボット社製)0.6部と、一次粒子の個数平均粒径30nm、疎水化度56%のシリカ微粒子B1(商品名「NEA50」、日本アエロジル社製)1.0部と、一次粒子の個数平均粒径0.3μm、疎水化度0%の導電性酸化チタン(商品名「EC300」、チタン工業社製)0.3部とを、ヘンシェルミキサーで3分間、回転数1400rpmで混合し、静電潜像現像用トナーを得た。
得られたトナーについて、印字評価を行った。結果を表1に示す。
【0083】
【表1】
【0084】
(実施例2〜4、参考例、比較例1〜2)
外添剤を表1に示すように変えた他は、実施例1と同様にして評価した。その結果を表1に示す。
【0085】
表1のトナーの評価結果から、以下のことがわかる。外添剤にジメチルシロキサンで疎水化処理された小粒径のシリカ微粒子を使用した比較例1のトナーは、初期印字後でも連続印字後でもカブリが発生し易く、解像度が悪い。外添剤にヘキサメチルジシラザンで疎水化処理された小粒径のシリカ微粒子を使用した比較例2のトナーは、初期印字後でも連続印字後でもカブリが発生し易く、解像度が悪い。これに対して、本発明の実施例1〜4のトナーは、印字濃度が大きく、初期印字後でも連続印字後でもカブリが発生し難く、解像度も高いことがわかる。
【0086】
【発明の効果】
本発明によれば、様々な環境、特に高温高湿下において、印字濃度が大きく、解像度も高く、印字枚数が増加してもカブリがない画像を得ることができるトナーが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成方法に使用する画像形成装置の一態様を示す図
【符号の説明】
1・・感光ドラム
3・・帯電ロール
4・・レーザー光照射装置
5・・転写ロール
7・・現像ロール
8・・現像ロール用ブレード
9・・供給ロール
10・・トナー
11・・現像装置
Claims (5)
- 着色粒子と外添剤とを含有し、
該外添剤は、一次粒子の個数平均粒径が5〜30nmで且つ環状シラザンまたは環状シラザンとシランカップリング剤で疎水化処理されたシリカ微粒子(A)と、一次粒子の個数平均粒径が30〜100nmで且つアミノ変性シリコーンオイルで疎水化処理されたシリカ微粒子(B)とを含有するものである静電潜像現像用トナー。 - 着色粒子と外添剤とを含有し、
該外添剤は、一次粒子の個数平均粒径が5〜30nmで且つ環状シラザンまたは環状シラザンとシランカップリング剤で疎水化処理されたシリカ微粒子(A)と、一次粒子の個数平均粒径が30〜100nmで且つアミノ変性シリコーンオイルで疎水化処理されたシリカ微粒子(B)と、一次粒子の個数平均粒径が0.1〜1μmの導電性金属酸化物粒子(D)とを含有するものである静電潜像現像用トナー。 - 該着色粒子は、体積平均粒径が3〜12μmで、体積平均粒径/個数平均粒径が1〜1.3である請求項1又は2に記載の静電潜像現像用トナー。
- 該着色粒子は、多官能エステル化合物を含有するものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の静電潜像現像用トナー。
- 静電潜像が記録された感光体表面に請求項1〜4のいずれか1項に記載のトナーを付着させて可視像にし、該可視像を転写材に転写する画像形成方法。
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