JP4160794B2 - 鋼板連続化設備、鋼板連続化方法及び連続化鋼板 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、剪断接合を利用した鋼板連続化設備、鋼板連続化方法及び連続化鋼板に関する。詳しくは、熱延後、酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理される鋼板の連続化(接合)する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来例に於いては、図16に示すように、酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理されている鋼板(以後 先行材)1と次に酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理される鋼板(以後 後行材)2をフラッシュバット法、レーザ法などで接合している。即ち、先行材1は、シャー10を通過して、クランプ装置11、レーザー溶接機又はフラッシュバット接合機である接合装置12、クランプ装置11を通過し、ノッチ処理、接合部処理を経たのち、ルーパ設備、酸洗設備へ送られる。
後行材2は、先行材1と共にクランプ装置11間に挟まれた状態で接合装置12によりレーザー溶接又はフラッシュバット接合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術においては、酸洗槽内で鋼板を止めると過酸洗による鋼板表面性状の劣化が発生するため、鋼板が常に所定の速度で搬送される必要がある。
そのため、上記接合法を利用して鋼板の接合を実施する場合、接合時間が長いために、大型のルーパー設備(鋼板のバッファー設備)が必要となり設備全体が大型化することが問題となっている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の請求項1に係る鋼板連続化設備は、酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理されている鋼板である先行材と次に酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理される鋼板である後行材を所定温度まで加熱する鋼板加熱装置と、前記先行材と前記後行材とを重ね合わせてダイ及びクランプで挟むと共にパンチで剪断して互いの新生面を接触させることにより接合する剪断接合装置とを具備する鋼板連続化設備において、前記鋼板加熱装置は、前記後行材を誘導加熱により加熱する装置と、誘導加熱により予熱された加熱クランプで前記先行材及び前記後行材を挟み込んで接触熱伝導で加熱する装置から構成されることを特徴とする。
【0011】
上記課題を解決する本発明の請求項2に係る鋼板連続化設備は、請求項1における前記剪断接合装置は、パンチによってプレスされたパンチ側の鋼板が、鋼板の幅方向に任意の点数接合されることを特徴とする。
【0012】
上記課題を解決する本発明の請求項3に係る鋼板連続化設備は、請求項1又は2における前記剪断接合装置は、パンチされる断面形状が円筒形状であることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項4に係る鋼板連続化方法は、酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理されている鋼板である先行材の次に酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理される鋼板である後行材を誘導加熱により所定温度まで加熱した後、誘導加熱により予熱された加熱クランプで前記先行材及び前記後行材を挟み込んで接触熱伝導で加熱し、そして、前記先行材と前記後行材とを重ね合わせてダイ及びクランプで挟むと共にパンチで剪断して互いの新生面を接触させることにより接合することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項5に係る鋼板連続化方法は、酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理されている鋼板である先行材の次に酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理される鋼板である後行材を誘導加熱により所定温度まで加熱した後、誘導加熱により予熱された加熱クランプで前記先行材及び前記後行材を挟み込んで接触熱伝導で加熱し、そして、前記先行材と前記後行材とを重ね合わせてダイ及びクランプで挟むと共にパンチで剪断して互いの新生面を接触させることにより接合する鋼板連続化方法において、接合時の鋼板温度350℃以上とし、かつ、下式(1)で定義される接合時のパンチとダイとのクリアランスc/tが5%以下の状態で鋼板の接合を実施することを特徴とする。
c/t=D/(t1+t2)×100 …(1)
但し、
D:パンチとダイとの間隔
t1,t2:2枚重ね部の各鋼板の厚さ
上記課題を解決する本発明の請求項6に係る連続化鋼板は、酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理された鋼板である先行材の次に酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理される鋼板である後行材が誘導加熱により所定温度まで加熱された後、誘導加熱により予熱された加熱クランプで前記先行材及び前記後行材が挟み込まれて接触熱伝導で加熱され、そして、重ね合わせてダイ及びクランプで挟まれると共にパンチで剪断されて互いの新生面が接触されることにより接合されてなることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項7に係る連続化鋼板は、酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理された鋼板である先行材の次に酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理される鋼板である後行材が誘導加熱により所定温度まで加熱された後、誘導加熱により予熱された加熱クランプで前記先行材及び前記後行材を挟み込まれて接触熱伝導で加熱され、そして、重ね合わせてダイ及びクランプで挟まれると共にパンチで剪断されて互いの新生面が接触されることにより接合されてなる連続化鋼板において、接合時の鋼板温度が350℃以上、かつ、下式(1)で定義される接合時のパンチとダイとのクリアランスc/tが5%以下の状態で鋼板の接合が実施されたことを特徴とする。
c/t=D/(t1+t2)×100 …(1)
但し、
D:パンチとダイとの間隔
t1,t2:2枚重ね部の各鋼板の厚さ
【0013】
【発明の実施の形態】
〔実施例1〕
本発明の第1の実施例に係る鋼板連続化設備を図1〜図4に示す。
本実施例に係る鋼板連続化設備は、図1に示すように、鋼板加熱装置100と、剪断接合装置200から構成されている。
図2〜図3において先行材が上、後行材が下となっているが先行材及び後行材の位置関係はこれに限定するものではなく、先行材が下、後行材が上になっても良い。図2〜図4は接合中及び接合後の状態を板厚(XZ面)断面内で図示したものである。
図1中ではクランプ、パンチ、パンチ受けが上下動、ダイが固定となっているが必ずしもダイは固定である必要は無く、条件によってはダイの上下動も認めるものである。
【0014】
鋼板加熱装置100は、後行材加熱装置31、後行材加熱装置32及び先行材/後行材加熱装置4とから構成され、鋼板1,2を所定温度まで加熱するものである。
ここにいう「所定温度まで加熱」とは、例えば、大気温度(30℃程度)の鋼板を1000℃以上まで加熱可能なことを言う。
【0015】
後行材加熱装置31は、酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理されている鋼板(以下、先行材という)1の先端部を誘導加熱により加熱するものであり、後行材加熱装置32は、次に酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理を実施される鋼板(以下、後行材という)2の先端部を誘導加熱により加熱するものである。
なお、先行材1の加熱は図示される誘導加熱に限るものでなく、バーナーを利用した直接或いは輻射加熱、加熱物体による接触熱伝導などを利用しても良く、後行材2の加熱も同様である。
【0016】
後行材2を加熱した後に、先行材1の尾端と後行材2の先端を重ね合わせ予め誘導加熱により所定の温度まで予熱している加熱クランプ(高温部材)である加熱装置4により2枚重ね状態の鋼板を挟みこみ接触伝熱で加熱する。
加熱装置4による加熱は必ずしも接触伝熱で実施する必要は無く、誘導加熱或いはバーナーなどによる加熱形態をとってもよい。
さらに、後行材2の加熱を別プロセスで実施するのではなく本プロセスで実施しても良い。
【0017】
剪断接合装置200は、固定されたダイ6に対して上下動するクランプ5と、上下動するパンチ7及びパンチ受け8とを備えたものである。
従って、図2に示すように、2枚重ねにした鋼板である先行材1及び後行材2をダイ6にクランプ5を押し付けて挟み込み、更に、パンチ受け8に対してパンチを7を押し下げることにより打ち抜き、接合部において2枚重ね鋼板の一方の鋼板破断面がパンチ7によってもう一方の鋼板破断面と接触するものである。
図12において先行材が上、後行材が下となっているが先行材及び後行材の位置関係はこれに限定するものではなく、先行材が下、後行材が上になっても良い。
【0018】
これにより、図3に示すように、先行材1の尾端と後行材2の先端が加熱後に剪断され互いの新生面同士が接合面(図3中破線で示す)となり高温で酸化皮膜など鋼板表面に存在する不純物が無い状態で接触することになる。
即ち、図12に示される通り、本実施例の接合では、高温状態で新生面同士が、クランプ5、パンチ7、パンチ受け8及びダイ6によるX方向或いは半径方向の押し付け力を受けて接触することで、金属内原子の拡散が生じ接触面が接合される。
本実施例は、図4に示すように、X−Y平面において接合面形状を直線形状とするために、直線形状の接合面を形成する形状のパンチ7及びダイ6を用いた。
【0019】
本実施例に係る鋼板を用いた実験においては、図13に示されるように鋼板温度350℃以上で母材強度を越える良好な結果が得られ、また、図14に示されるように、次式(1)で定義されるクリアランスc/tが5%以下の条件で母材強度を越える良好な接合状態が得られた。
図13及び図14中の良好な接合条件は、接合部の強度が母材以上でありその後、酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理される際に鋼板が破断する問題が発生しない強度である。材質により母材強度は変わるが母材強度は各材質固有の値であり、鋼板温度350℃及びクリアランスc/tが5%以下の条件を満たせば接合部の強度が母材以上となる実験結果から本条件を設定した。ここで云う母材強度とは母材の引張り強さである。図13は接合時の鋼板温度を実験パラメータとして接合強度を調べた結果であり、図14は接合時のクリアランスc/tを実験パラメータとして接合強度を調べた結果である。
c/t=D/(t1+t2)×100 …(1)
但し、Dはパンチ7とダイ6のX方向の間隔である。
また、t1,t2は、2枚重ね部の先行材1、後行材2の各鋼板の厚さである。
【0020】
本実施例による鋼板の接合は、図15に示される通り従来のフラッシュバット法、レーザ法などでの接合に比べ接合準備時の面精度が低くてよいこと及び接合自体の時間が1秒以下と非常に短いために接合時間の大幅な短縮が図れることとなりルーパー設備の大幅な簡素化が図れる。
即ち、従来方式では、図15(a)に破線で示すように後行材の先端部と先行材の後端部とが突き合わせ面となることから、接合準備時間が約25秒程度であるのに対し、本実施例では、図15(b)に破線で示すように先行材の後端部と後行材の先端部とを重ね合わせるので接合準備時間が25秒に比較し大幅に短縮することになる。
【0021】
更に、従来方式では、全面に電圧付与するフラッシュバット方式や、レーザヘッドを移動するレーザ法を採用するため、接合時間が約10秒程度と長いのに対し、本実施例では、パンチ7の打ち抜き時間(1秒以下)であるため接合時間が短いという利点がある。
【0022】
〔実施例2〕
本発明の第2の実施例に係る鋼板連続化設備を図5〜図8に示す。
図6〜図7において先行材が上、後行材が下となっているが先行材及び後行材の位置関係はこれに限定するものではなく、先行材が下、後行材が上になっても良い。図6〜図8は接合中及び接合後の状態を板厚(X−Z面)断面内で図示したものである。なお、図8中には板幅方向の接合状態を説明するために、X−Y面を鋼板上面から観察した図も合わせて記した。
図5中ではクランプ、パンチ、パンチ受けが上下動、ダイが固定となっているが必ずしもダイは固定である必要は無く、条件によってはダイの上下動も認めるものである。
本実施例に係る鋼板連続化設備は、図5に示すように基本的な構成は実施例1と同様であり、図8に示すように接合面形状をX−Y平面内で曲線或いは矩形状としたことに差異がある。
そのため、本実施例では、上記形状の接合面を形成する形状のパンチ7及びダイ6を設けたものであり、その他の構成は前述した実施例1と同様である。
【0023】
従って、本実施例においても、図6に示すように、2枚重ねにした鋼板である先行材1及び後行材2をダイ6にクランプ5を押し付けて挟み込み、更に、パンチ受け8に対してパンチを7を押し下げることにより打ち抜き、接合部において2枚重ね鋼板の一方の鋼板破断面がパンチ7によってもう一方の鋼板破断面と接触するものである。
【0024】
これにより、図7に示すように、先行材1の尾端と後行材2の先端が加熱後に剪断され互いの新生面同士が接合面(図7中破線で示す)となり高温で酸化皮膜など鋼板表面に存在する不純物が無い状態で接触することになる。
また、本実施例においても、鋼板温度350℃以上で母材強度を越える良好な結果が得られ、また、上式(1)で定義されるクリアランスc/tが5%以下の条件で母材強度を越える良好な接合状態が得られたことは実施例1と同様である。
【0025】
〔実施例3〕
本発明の第3の実施例に係る鋼板連続化設備を図9〜図11に示す。
図10において先行材が上、後行材が下となっているが先行材及び後行材の位置関係はこれに限定するものではなく、先行材が下、後行材が上になっても良い。
図10〜図11は接合中及び接合後の状態を板厚(X−Z面)断面内で図示したものである。なお、図11中には板幅方向の接合状態を説明するために、X−Y面を鋼板上面から観察した図も合わせて記した。
図9中ではクランプ、パンチ、パンチ受けが上下動、ダイが固定となっているが必ずしもダイは固定である必要は無く、条件によってはダイの上下動も認めるものである。
本実施例に係る鋼板連続化設備は、図9に示すように基本的な構成は実施例1と同様であり、図11に示すように、接合面が鋼板幅方向(Y方向)において任意の点数設定されているものであり、接合面が鋼板幅方向に連続的に存在していないものである。
【0026】
そのため、本実施例では、剪断接合装置200として、上下動するパンチ7の前後に、固定されたダイ6に対して上下に動くクランプ5を配置し、図10に示すように、パンチ7を押し下げることにより、先行材1と後行材2が剪断され互いの新生面同士が接合することになる。
【0027】
また、本実施例においても、鋼板温度350℃以上で母材強度を越える良好な結果が得られ、また、上式(1)で定義されるクリアランスc/tが5%以下の条件で母材強度を越える良好な接合状態が得られたことは実施例1と同様である。
尚、本実施例では円筒形状で接合されているが、必ずしも円筒形状で接合される必要はなく四角形状など任意の形状で良い。
【0028】
【発明の効果】
以上、実施例に基づいて具体的に説明したように、本発明の請求項1に係る鋼板連続化設備は、酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理されている鋼板である先行材と次に酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理される鋼板である後行材を所定温度まで加熱する鋼板加熱装置と、前記先行材と前記後行材とを重ね合わせてダイ及びクランプで挟むと共にパンチで剪断して互いの新生面を接触させることにより接合する剪断接合装置とを具備する鋼板連続化設備において、前記鋼板加熱装置は、前記後行材を誘導加熱により加熱する装置と、誘導加熱により予熱された加熱クランプで前記先行材及び前記後行材を挟み込んで接触熱伝導で加熱する装置から構成されるため、従来のフラッシュバット法、レーザ法などでの接合に比べ接合準備時の面精度が低くてよいこと及び接合自体の時間が非常に短いために接合時間の大幅な短縮が図れることとなりルーパー設備の大幅な簡素化が図れる他、特に、先行材及び後行材を確実に加熱できるという効果を奏する。
【0035】
また、本発明の請求項2に係る鋼板連続化設備は、請求項1における前記剪断接合装置は、パンチによってプレスされたパンチ側の鋼板が、鋼板の幅方向に任意の点数接合されるため、新生面同士が確実に接合することになる。
【0036】
また、本発明の請求項3に係る鋼板連続化設備は、請求項1又は2における前記剪断接合装置は、パンチされる断面形状が円筒形状であるため、新生面同士が確実に接合することになる。
また、本発明の請求項4に係る鋼板連続化方法は、酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理されている鋼板である先行材の次に酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理される鋼板である後行材を誘導加熱により所定温度まで加熱した後、誘導加熱により予熱された加熱クランプで前記先行材及び前記後行材を挟み込んで接触熱伝導で加熱し、そして、前記先行材と前記後行材とを重ね合わせてダイ及びクランプで挟むと共にパンチで剪断して互いの新生面を接触させることにより接合するので、従来のフラッシュバット法、レーザ法などでの接合に比べ接合準備時の面精度が低くてよいこと及び接合自体の時間が非常に短いために接合時間の大幅な短縮が図れることとなりルーパー設備の大幅な簡素化が図れる他、特に、先行材及び後行材を確実に加熱できるという効果を奏する。
また、本発明の請求項5に係る鋼板連続化方法は、酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理されている鋼板である先行材の次に酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理される鋼板である後行材を誘導加熱により所定温度まで加熱した後、誘導加熱により予熱された加熱クランプで前記先行材及び前記後行材を挟み込んで接触熱伝導で加熱し、そして、前記先行材と前記後行材とを重ね合わせてダイ及びクランプで挟むと共にパンチで剪断して互いの新生面を接触させることにより接合する鋼板連続化方法において、接合時の鋼板温度350℃以上とし、かつ、式(1)で定義される接合時のパンチとダイとのクリアランスc/tが5%以下の状態で鋼板の接合を実施するため、母材強度を越える良好な接合状態が得られる他、特に、先行材及び後行材を確実に加熱できるという効果を奏する。
また、本発明の請求項6に係る連続化鋼板は、酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理された鋼板である先行材の次に酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理される鋼板である後行材が誘導加熱により所定温度まで加熱された後、誘導加熱により予熱された加熱クランプで前記先行材及び前記後行材が挟み込まれて接触熱伝導で加熱され、そして、重ね合わせてダイ及びクランプで挟まれると共にパンチで剪断されて互いの新生面が接触されることにより接合されてなるので、従来のフラッシュバット法、レーザ法などでの接合に比べ接合準備時の面精度が低くてよいこと及び接合自体の時間が非常に短いために接合時間の大幅な短縮が図れることとなりルーパー設備の大幅な簡素化が図れる他、特に、先行材及び後行材を確実に加熱できるという効果を奏する。
また、本発明の請求項7に係る連続化鋼板は、酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理された鋼板である先行材の次に酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理される鋼板である後行材が誘導加熱により所定温度まで加熱された後、誘導加熱により予熱された加熱クランプで前記先行材及び後行材を挟み込まれて接触熱伝導で加熱され、そして、重ね合わせてダイ及びクランプで挟まれると共にパンチで剪断されて互いの新生面が接触されることにより接合されてなる連続化鋼板において、接合時の鋼板温度が350℃以上、かつ、下式(1)で定義される接合時のパンチとダイとのクリアランスc/tが5%以下の状態で鋼板の接合が実施されたため、母材強度を越える良好な接合状態が得られる他、特に、先行材及び後行材を確実に加熱できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る鋼板連続化設備の全体図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る剪断接合装置(接合前)を示す説明図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る剪断接合装置(接合後)を示す説明図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る接合面を示す説明図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係る鋼板連続化設備の全体図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係る剪断接合装置(接合前)を示す説明図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係る剪断接合装置(接合後)を示す説明図である。
【図8】本発明の第2の実施例に係る接合面を示す説明図である。
【図9】本発明の第3の実施例に係る鋼板連続化設備の全体図である。
【図10】本発明の第3の実施例に係る剪断接合装置(接合後)を示す説明図である。
【図11】本発明の第3の実施例に係る接合面を示す説明図である。
【図12】本発明の第1の実施例に係る剪断接合面を示す説明図である。
【図13】接合(鋼板)温度と強度との関係を示すグラフである。
【図14】クリアランスと強度との関係を示すグラフである。
【図15】本発明と従来方式の接合時間を比較した説明図である。
【図16】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 先行材
2 後行材
4 先行材/後行材加熱装置
5 クランプ
6 ダイ
7 パンチ
8 パンチ受け
31 後行材加熱装置
32 後行材加熱装置
100 鋼板加熱装置
200 剪断接合装置
Claims (7)
- 酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理されている鋼板である先行材と次に酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理される鋼板である後行材を所定温度まで加熱する鋼板加熱装置と、前記先行材と前記後行材とを重ね合わせてダイ及びクランプで挟むと共にパンチで剪断して互いの新生面を接触させることにより接合する剪断接合装置とを具備する鋼板連続化設備において、前記鋼板加熱装置は、前記後行材を誘導加熱により加熱する装置と、誘導加熱により予熱された加熱クランプで前記先行材及び前記後行材を挟み込んで接触熱伝導で加熱する装置から構成されることを特徴とする鋼板連続化設備。
- 前記剪断接合装置は、パンチによってプレスされたパンチ側の鋼板が、鋼板の幅方向に任意の点数接合されることを特徴とする請求項1記載の鋼板連続化設備。
- 前記剪断接合装置は、パンチされる断面形状が円筒形状であることを特徴とする請求項1又は2記載の鋼板連続化設備。
- 酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理されている鋼板である先行材の次に酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理される鋼板である後行材を誘導加熱により所定温度まで加熱した後、誘導加熱により予熱された加熱クランプで前記先行材及び前記後行材を挟み込んで接触熱伝導で加熱し、そして、前記先行材と前記後行材とを重ね合わせてダイ及びクランプで挟むと共にパンチで剪断して互いの新生面を接触させることにより接合することを特徴とする鋼板連続化方法。
- 酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理されている鋼板である先行材の次に酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理される鋼板である後行材を誘導加熱により所定温度まで加熱した後、誘導加熱により予熱された加熱クランプで前記先行材及び前記後行材を挟み込んで接触熱伝導で加熱し、そして、前記先行材と前記後行材とを重ね合わせてダイ及びクランプで挟むと共にパンチで剪断して互いの新生面を接触させることにより接合する鋼板連続化方法において、接合時の鋼板温度350℃以上とし、かつ、下式(1)で定義される接合時のパンチとダイとのクリアランスc/tが5%以下の状態で鋼板の接合を実施することを特徴とする鋼板連続化方法。
c/t=D/(t1+t2)×100 …(1)
但し、
D:パンチとダイとの間隔
t1,t2:2枚重ね部の各鋼板の厚さ - 酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理された鋼板である先行材の次に酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理される鋼板である後行材が誘導加熱により所定温度まで加熱された後、誘導加熱により予熱された加熱クランプで前記先行材及び前記後行材が挟み込まれて接触熱伝導で加熱され、そして、重ね合わせてダイ及びクランプで挟まれると共にパンチで剪断されて互いの新生面が接触されることにより接合されてなることを特徴とする連続化鋼板。
- 酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理された鋼板である先行材の次に酸洗及び酸洗・冷延工程にて処理される鋼板である後行材が誘導加熱により所定温度まで加熱された後、誘導加熱により予熱された加熱クランプで前記先行材及び前記後行材を挟み込まれて接触熱伝導で加熱され、そして、重ね合わせてダイ及びクランプで挟まれると共にパンチで剪断されて互いの新生面が接触されることにより接合されてなる連続化鋼板において、接合時の鋼板温度が350℃以上、かつ、下式(1)で定義される接合時のパンチとダイとのクリアランスc/tが5%以下の状態で鋼板の接合が実施されたことを特徴とする連続化鋼板。
c/t=D/(t1+t2)×100 …(1)
但し、
D:パンチとダイとの間隔
t1,t2:2枚重ね部の各鋼板の厚さ
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