JP4157624B2

JP4157624B2 - Slime control agent composition and slime control method

Info

Publication number: JP4157624B2
Application number: JP25808898A
Authority: JP
Inventors: 卓也中井
Original assignee: Hakuto Co Ltd
Current assignee: Hakuto Co Ltd
Priority date: 1998-09-11
Filing date: 1998-09-11
Publication date: 2008-10-01
Anticipated expiration: 2018-09-11
Also published as: JP2000086413A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スライムコントロール剤組成物及びスライムコントロール方法に関し、更に詳しくはパルプ工場・製紙工場の工程水中に発生するスライムに起因する障害を効果的に抑制するスライムコントロール剤組成物及びスライムコントロール方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
パルプ工場・製紙工場においては、その工程において使用される用水中に微生物が繁殖すると種々の障害を起こす原因となることはよく知られている。例えば、製紙工場の抄紙機における白水中には、微生物の栄養源となる物質が多量に含まれ、且つ各種の薬品や填料が添加されており、その上適度な温度条件にあることから、微生物の増殖にとって非常に都合の良い環境にある。白水中に微生物が繁殖すると、微生物やその代謝産物が凝集して粘着性物質、所謂スライムを形成し、これがある大きさに成長したとき、工程水の流速等により剥離し紙料中に混入し、紙に汚点、斑点、目玉等製品の品質を損なう原因となり、更に、紙切れ、ワイヤーや毛布の目詰まり、腐食、悪臭等の工程上の障害を引き起こし、操業上にも重大な影響を及ぼすこととなる。このように白水は製品の紙に直接接触し、また一部紙に取り込まれるため、そこで生じるスライムは一般の冷却水や工程水におけるものよりも深刻な問題を与えることが多い。
【０００３】
紙の抄紙方法には、ｐＨを４〜６の条件で抄紙する酸性抄紙法と、ｐＨを６〜８で抄紙する中性抄紙法・アルカリ抄紙法があり、最近では工程内装置の腐食が少ないこと、安価な炭酸カルシウムを填料として用いることができること、及び製造された紙の質が優れているといったことから中性抄紙法・アルカリ抄紙法が多くなりつつある。一方抄紙工程では白水の循環再使用が進み、クローズド化に近い状況で運転されるようになってきた。アルカリ抄紙法で白水の循環再使用が進むと、水中の栄養分が濃縮される上に、水温が高くなり、加えて微生物類の増殖、生育に最適なｐＨが６〜８にあることから系内は微生物の棲息場所として極めて好都合になるなど、従来の酸性抄紙法に較べてスライム問題が深刻化されるようになってきた。一方、森林資源の保護といった環境問題から紙の再生使用の比率が高くなりつつある。古紙の再生使用には、紙の品質、歩留りを向上させるために、多種多様の薬品が多量に添加されるため、微生物の生育条件としてはますます好ましい条件となり、スライム対策は益々重要になってきた。
【０００４】
パルプ工場・製紙工場の工程水中における微生物抑制、スライム障害防止については従来からいろいろなスライムコントロール剤が提案されている。例えば２，２−ジブロモ−３−ニトリロプロピオンアミド、２−ブロモ−４−ヒドロキシアセトフェノン、１−ブロモアセトキシ−２−プロパノール、１，４−ビスブロモアセトキシ−２―ブテン等に代表される有機臭素系化合物（特公昭５２−１２２４７号公報、特公昭５２−４６２８５号公報、特開平８−１９８７１５号公報）、５−クロロ−２−メチル−４―イソチアゾリン−３−オンと２―メチル−４−イソチアゾリン−３―オンの混合物に代表されるイソチアゾロン系化合物、α−クロロベンズアルドキシム（特開平６−４９７９７号公報）、ヒダントイン系化合物（特公昭５１−３３１７１号公報、特開平８−１７６９９６号公報）などが提案されている。
【０００５】
また、ヒダントイン系化合物と２，２−ジブロモ−３−ニトリロプロピオンアミドの組み合わせ［特願平９−３１１６７５号（特開平１１−１４０７９５号公報）］、２，２−ジブロモ−３−ニトリロプロピオンアミドとイソフタロニトリルの組み合わせ（特開昭６２−４０２号公報）なども提案されている。
【０００６】
しかしながら、これまでのスライムコントロール剤の多くは、従来から主流であったｐＨが４〜６の酸性抄紙条件を対象としたものであり、ｐＨが６〜８の中性抄紙法・アルカリ抄紙法の条件ではこれらのスライムコントロール効果は必ずしも充分高くない。さらに最近では古紙の使用比率が多くなりスライム障害が多様化してきており、スライムコントロールの見地からみると満足のいくものでなかった。従来のスライムコントロール剤を中性抄紙・アルカリ抄紙系に適用したとき、酸性抄紙系と同様の効果を得ることが難しく、それでも多量の薬剤を使用して対処しているが、処理コスト面からの不利は免れない状況にあった。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、紙・パルプ工業の操業条件の変化に影響されず、酸性抄紙はもちろんのこと、中性抄紙・アルカリ抄紙の条件でも高い効果を示すスライムコントロール剤組成物及びスライムコントロール方法を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、中性抄紙法・アルカリ抄紙法での条件、古紙の比率上昇など新たに発生しつつある問題を考慮し、そのような環境に耐え、且つ効果を示すスライムコントロール剤について検討を行った結果、特定のヒダントイン系化合物に、さらに２,２−ジブロモ−３−ニトリロプロピオンアミド(以下、「ＤＢＮＰＡ」と略す）と特定のイソフタロニトリル系化合物を組み合わせて適用することにより相乗的効果が発揮され、本目的が充分に達成し得ることを見いだし本発明を完成するに至った。
【０００９】
すなわち、本請求項１の発明は（Ａ）１−ブロモ−３−クロロ−５，５−ジメチルヒダントイン、１，３−ジクロロ−５，５−ジメチルヒダントイン及び１，３−ジブロモ−５，５−ジメチルヒダントインからなる群より選ばれた１種以上のヒダントイン系化合物と、（Ｂ）ＤＢＮＰＡと、（Ｃ）２，４，５，６−テトラクロロイソフタロニトリル及び５−クロロ−２，４，６−トリフルオロイソフタロニトリルからなる群より選ばれた１種以上のイソフタロニトリル系化合物とを有効成分として含有することを特徴とするスライムコントロール剤組成物であり、請求項２の発明は、（Ａ）ヒダントイン系化合物と、［（Ｂ）ＤＢＮＰＡと、（Ｃ）イソフタロニトリル系化合物の合計量］の重量比率が１：０．０５〜１：２０であり、かつ、（Ｂ）ＤＢＮＰＡと（Ｃ）イソフタロニトリル系化合物の重量比率が、１：０．１〜１：４であるように組み合わされたスライムコントロール剤組成物であり、請求項３の発明は、かかるスライムコントロール剤組成物を、パルプ工場・製紙工場における工程水中に添加してなるスライムコントロール方法であり、請求項４の発明は、アルカリ抄紙系抄紙機から排出される白水であるスライムコントロール方法である。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明における
Ａ成分のヒダントイン系化合物は、１−ブロモ−３−クロロ−５，５−ジメチルヒダントイン、１，３−ジクロロ−５，５−ジメチルヒダントイン及び１，３−ジブロモ−５，５−ジメチルヒダントインある。
【００１１】
本発明におけるＣ成分のイソフタロニトリル系化合物は、２，４，５，６−テトラクロロイソフタロニトリル及び５−クロロ−２，４，６−トリフルオロイソフタロニトリルである。
【００１２】
本発明のスライムコントロール剤組成物は、Ａ成分のヒダントイン系化合物、Ｂ成分のＤＢＮＰＡ及びＣ成分のイソフタロニトリル系化合物を含有するものである。本発明において、これら３成分を配合して相乗効果を如何なく発現させるには、Ａ成分のヒダントイン系化合物と、［Ｂ成分のＤＢＮＰＡとＣ成分のイソフタロニトリル系化合物の合計量］の重量比率が、１：０．０５〜１：２０、好ましくは１：０．５〜１：８であり、かつ、Ｂ成分のＤＢＮＰＡとＣ成分のイソフタロニトリル系化合物との重量比率が、１：０.１〜１：４、好ましくは１：０.２〜１：２である。
【００１３】
このように、Ａ成分のヒダントイン系化合物、Ｂ成分のＤＢＮＰＡ及びＣ成分のイソフタロニトリル系化合物の３成分を組み合わせて使用することにより、各々単独、あるいはそれらのうちの任意の２成分の組み合わせにない優れた効果が発揮されることが究明された。
【００１４】
本発明スライムコントロール剤組成物は特にパルプ工場・製紙工場の工程水に適用される。
【００１５】
本発明におけるパルプ工場・製紙工場における工程水とは、砕木工程、抄紙工程、スクリーン工程、漂白工程などの、所謂白水と総称されている工程水、その他パルプ工場・製紙工場の工程で扱う全ての水を含むものである。特に本発明のスライムコントロール剤組成物は、ｐＨ６〜８にあるアルカリ抄紙系抄紙機から排出される白水においても顕著なスライムコントロール効果を示すという特徴がある。
【００１６】
本発明のスライムコントロール剤組成物の水系への添加量は、適用される工程およびその工程の運転条件、対象とする水系の水質、水系中の生存微生物の種類およびその数、スライムの発生の程度、さらにスライムコントロール剤組成物の成分およびその配合比、該スライムコントロール剤組成物の添加頻度などによって異なるので―律に定められるものではないが、通常、Ａ成分のヒダントイン系化合物、Ｂ成分のＤＢＮＰＡ及びＣ成分のイソフタロニトリル系化合物の合計量で、該水系の水に対し０．１〜１００ｐｐｍ、好ましくは０．５〜５０ｐｐｍ、さらに好ましくは１〜２０ｐｐｍである。０．１ｐｐｍより少ないと、効果が小さく本発明の目的が充分に達成しない。また１００ｐｐｍより多いと、スライム抑制効果は充分にあるが、添加量の割には効果が大きくなく、経済的にみて不利なことが多い。スライム構成菌を殺滅・生育阻害する上記濃度では、工程上影響もなく、また製品の品質を損なうこともない。
【００１７】
本発明のスライムコントロール剤組成物の水系への添加方法は特に限定されるものではないが、一般的には水あるいは適当な有機溶剤に溶解して対象とする水系に添加する。Ａ成分のヒダントイン系化合物は、常温で固体であり、水には一般に０．１〜０．２重量％程度の溶解度をもっている。水系への添加にあたっては、該ヒダントイン系化合物を粉体にして水系に加えるか、あるいは水及び／又は水溶性の有機溶剤（親水性有機溶剤もしくは水に対して適度の溶解度を持つ溶剤であればよい）に溶解してから加えるなどの方法がとられる。親水性の有機溶剤としては、例えばアセトン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、γ−ブチロラクトン、Ｎ−メチルピロリドン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレンカーボネートなどがある。工程水への添加のし易さを考慮すれば水に溶解し、ポンプなどを用いて工程の必要箇所に注入するのが好ましいといえる。また、水又は有機溶剤に溶解して用いる場合には、該ヒダントイン系化合物の安定性を考慮すれば、溶解してからできるだけ早急に系中に添加することが好ましい。本発明で使用されるＢ成分のＤＢＮＰＡ及びＣ成分のイソフタロニトリル系化合物は、水系への添加の際は、前述したような親水性の有機溶剤に溶解して加えられる。しかし、水系中に有磯溶剤が混入することは微生物の栄養源ともなりうることから、用いる場合には必要最小限に抑えるのがよい。
【００１８】
Ａ成分のヒダントイン系化合物、Ｂ成分のＤＢＮＰＡ、Ｃ成分のイソフタロニトリル系化合物の水系への添加は、各成分化合物を別々に行ってもよく、あるいはそれらを混合して行ってもよい。
【００１９】
水系への添加は、一定間隔で高濃度に添加する衝撃添加あるいは間欠的に添加する方法または連続的に添加して常に一定濃度に保つ方法があり、特に限定するものではない。微生物生存数が−定量以下に保たれ、スライム障害が起きないレベルに保つように添加すればよい。
【００２０】
【実施例】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【００２１】
［試験に用いた化合物］
Ａ成分のヒダントイン系化合物
Ｈ−１…１−ブロモ−３−クロロ−５，５−ジメチルヒダントイン
Ｈ−２…１，３−ジクロロ−５，５−ジメチルヒダントイン
Ｈ−３…１，３−ジブロモ−５，５−ジメチルヒダントイン
Ｂ成分のＤＢＮＰＡ
Ｃ成分のイソフタロニトリル系化合物
ＣＦＩＰＮ…５−クロロ−２,４,６−トリフルオロイソフタロニトリル
ＴＰＮ…２,４,５,６−テトラクロロイソフタロニトリル
【００２２】
［試験方法］
製紙工場における中性中質紙製造マシンの白水（ｐＨ＝７．５，生菌数：９×１０⁸個／ｍＬ)を、３００ｍＬ三角フラスコに１００ｍＬづつ採取し、スライムコントロール剤を所定量加え、振とう機にて３０分間接触させた。この後ＴＧＹ寒天培地（トリプトン、イーストエキストラクト、グルコースを純水に溶解し、ｐＨを７に調整した培地）に接種し３２℃で３日間培養し、白水１ｍＬ当たりの生菌数を測定した。ここに用いた培養温度の３２℃は、バクテリアの繁殖が最も盛んに行われるとされている温度である。
【００２３】
同様にして、酸性中質紙製造マシンの白水（ｐＨ＝５.５，生菌数：８×１０⁷個／ｍＬ）を採取し、上記と同様の処理を行った後の生菌数を測定した。
【００２４】
これらの結果を一括して表１に示した。同表から、ヒダントイン系化合物、ＤＢＮＰＡあるいはイソフタロニトリル系化合物をそれぞれ単独で用いた場合に比べ、さらにヒダントイン系化合物とＤＢＮＰＡ、ヒダントイン系化合物とイソフタロニトニル系化合物、ＤＢＮＰＡとイソフタロニトリル系化合物のそれぞれ２成分組み合わせの場合に比べ、本発明のヒダントイン系化合物、ＤＢＮＰＡ、イソフタロニトリル３成分組み合わせの場合には微生物の殺菌、生育抑制効果が大きく、組み合わせによる相乗効果が発現しており、特にｐＨが７．５の高い領域でも殺菌効果が顕著であることがわかる。
【００２５】
【表１】

【００２６】
【発明の効果】
スライムコントロール剤として、Ａ成分のヒダントイン系化合物とＢ成分のＤＢＮＰＡとＣ成分のイソフタロニトリル系化合物を組み合わせて使用することにより殺菌効果は大きく、特にｐＨが４〜６の酸性側はもちろんのこと、ｐＨが６〜８にある高ｐＨ域においても充分な効果を発揮する。然して、パルプ工場・製紙工場の工程水中に生育するスライム構成菌を撲滅、または生育阻害することができ、該工程に発生するスライム障害を未然に防止することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a slime control agent composition and a slime control method, and more particularly to a slime control agent composition and a slime control method that effectively suppress damage caused by slime generated in process water of pulp mills and paper mills. Is.
[0002]
[Prior art]
In pulp mills and paper mills, it is well known that when microorganisms propagate in the water used in the process, they cause various obstacles. For example, white water in a paper machine at a paper mill contains a large amount of substances that serve as nutrient sources for microorganisms, and various chemicals and fillers are added to the white water. It is in a very convenient environment for the growth of When microorganisms propagate in white water, the microorganisms and their metabolites aggregate to form a sticky substance, so-called slime, and when it grows to a certain size, it peels off due to the flow rate of the process water and enters the paper. This may cause damage to the product such as stains, spots, and eyeballs on the paper, and also cause troubles in the process, such as paper breakage, clogging of wires and blankets, corrosion, odors, etc. It becomes. The white water as the direct contact with the products of the paper, also because they are incorporated into some paper, where resulting slime often present serious problems than those in the general cooling water or process water.
[0003]
There are two types of paper making methods: the acid paper making method with a pH of 4 to 6 and the neutral paper method and the alkali paper making method with a pH value of 6 to 8. In addition, the neutral papermaking method and the alkali papermaking method are increasing because inexpensive calcium carbonate can be used as a filler and the quality of the produced paper is excellent. On the other hand, in the papermaking process, circulation and reuse of white water has progressed, and it has come to operate in a situation close to being closed. As the circulation and reuse of white water proceeds in the alkaline papermaking process, the nutrients in the water are concentrated and the water temperature increases, and in addition, the optimum pH for the growth and growth of microorganisms is in the range of 6-8. Has become a more convenient place for microorganisms, and the slime problem has become more serious than conventional acid papermaking methods. On the other hand, the ratio of paper recycling is increasing due to environmental problems such as protection of forest resources. When recycling recycled paper, a large amount of various chemicals are added to improve the quality and yield of the paper, making it an increasingly favorable condition for the growth of microorganisms, and countermeasures against slime are becoming increasingly important. It was.
[0004]
Various slime control agents have been proposed for the suppression of microorganisms and the prevention of slime damage in the process water of pulp and paper mills. For example, organic bromines represented by 2,2-dibromo-3-nitrilopropionamide, 2-bromo-4-hydroxyacetophenone, 1-bromoacetoxy-2-propanol, 1,4-bisbromoacetoxy-2-butene and the like Compounds (Japanese Patent Publication No. 52-12247, Japanese Patent Publication No. 52-46285, Japanese Patent Laid-Open No. 8-198715), 5-chloro-2-methyl-4-isothiazolin-3-one and 2-methyl-4-isothiazoline 3-isothiazolone compounds represented by a mixture of oN, alpha-chloro benzaldoxime (JP-a-6-49797), hydantoin-based compound (JP-B 51-33171 and JP-Hei 8-176996) Etc. have been proposed.
[0005]
Also, the combination of hydantoin-based compound and 2,2-dibromo-3-nitrilopropionamide [Japanese Application Rights No. 9-311675 (JP-A-11-140795), and 2,2-dibromo-3-nitrilopropionamide A combination of isophthalonitrile (Japanese Patent Laid-Open No. 62-402) has also been proposed.
[0006]
However, many of the slime control agents so far have been used for acidic papermaking conditions having a pH of 4 to 6, which has been the mainstream in the past. Under these conditions, these slime control effects are not necessarily high enough. More recently, the percentage of waste paper used has increased and slime disorders have diversified. From the viewpoint of slime control, it was not satisfactory. When a conventional slime control agent is applied to neutral and alkaline papermaking systems, it is difficult to obtain the same effect as acidic papermaking systems. The disadvantage was inevitable.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
The object of the present invention is to provide a slime control agent composition and a slime control method that are not affected by changes in the operating conditions of the paper and pulp industry, and that are highly effective not only in acidic papermaking but also in neutral papermaking and alkaline papermaking conditions. It is to provide.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present inventor considers the problems that are newly occurring, such as the conditions in the neutral papermaking method and the alkali papermaking method, and the increase in the ratio of used paper, and examines a slime control agent that can withstand such an environment and has an effect. As a result, a synergistic effect was obtained by applying a combination of 2,2-dibromo-3-nitrilopropionamide (hereinafter abbreviated as “DBNPA”) and a specific isophthalonitrile compound to a specific hydantoin compound. As a result, it has been found that the object can be achieved sufficiently and the present invention has been completed.
[0009]
That is, the invention of claim 1 provides (A) 1-bromo-3-chloro-5,5-dimethylhydantoin, 1,3-dichloro-5,5-dimethylhydantoin and 1,3-dibromo-5,5- One or more hydantoin compounds selected from the group consisting of dimethylhydantoin , (B) DBNPA, (C) 2,4,5,6-tetrachloroisophthalonitrile and 5-chloro-2,4,6 - a slime control agent composition characterized by containing a trifluoride Roy soft tallow nitrile least one isophthalonitrile system selected from the group consisting of the compounds as an active ingredient, according to claim 2 invention, ( The weight ratio of A) hydantoin compound, [ (B) DBNPA, and (C) total amount of isophthalonitrile compound] is 1: 0.05 to 1:20, (B) A slime control agent composition in which the weight ratio of DBNPA and (C) isophthalonitrile compound is 1: 0.1 to 1: 4, and the invention of claim 3 A slime control method comprising adding the slime control agent composition into process water in a pulp mill or paper mill, and the invention of claim 4 is a slime control method which is white water discharged from an alkaline paper machine. It is.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention
Hydantoin compounds of component A are 1-bromo-3-chloro-5,5-dimethylhydantoin, 1,3-dichloro-5,5-dimethylhydantoin and 1,3-dibromo-5,5-dimethylhydantoin.
[0011]
The isophthalonitrile compounds of component C in the present invention are 2,4,5,6-tetrachloroisophthalonitrile and 5-chloro-2,4,6-trifluoroisophthalonitrile.
[0012]
Slime control agent composition of the present invention are those containing a hydantoin compound of component A, isophthalonitrile compound of DBNPA and C component the B component. In the present invention, these three components are blended in order to achieve a synergistic effect, and the weight ratio of the A component hydantoin compound and the [total amount of B component DBNPA and C component isophthalonitrile compound] Is 1: 0.05 to 1:20, preferably 1: 0.5 to 1: 8, and the weight ratio of the DBNPA as the B component to the isophthalonitrile compound as the C component is 1: 0. .1 to 1: 4, preferably 1: 0.2 to 1: 2.
[0013]
In this way, by using a combination of the three components of the A component hydantoin compound, the B component DBNPA, and the C component isophthalonitrile compound, each can be used alone or in any combination of two of them. It was determined that there was no excellent effect.
[0014]
The slime control agent composition of the present invention is particularly applied to process water in pulp mills and paper mills.
[0015]
Process water in pulp mills and paper mills in the present invention is process water collectively called so-called white water, such as a groundwood process, a papermaking process, a screen process, and a bleaching process, and other processes handled in other pulp mills and paper mill processes. It contains water. In particular, the slime control agent composition of the present invention is characterized in that it has a remarkable slime control effect even in white water discharged from an alkaline paper machine at pH 6-8.
[0016]
The amount of the slime control agent composition of the present invention added to the aqueous system is the applied process and the operating conditions of the process, the quality of the target aqueous system, the type and number of living microorganisms in the aqueous system, and the degree of occurrence of slime. further components and their compounding ratio of the slime control agent composition, differs by the additives frequency of the slime control agent composition - but are not defined in law, usually, hydantoin-based compound of component a, component B DBNPA And the total amount of the isophthalonitrile compound of component C is 0.1 to 100 ppm, preferably 0.5 to 50 ppm, more preferably 1 to 20 ppm based on the aqueous water. If it is less than 0.1 ppm, the effect is small and the object of the present invention is not sufficiently achieved. On the other hand, if it exceeds 100 ppm, the slime-inhibiting effect is sufficient, but the effect is not great for the amount added, and it is often disadvantageous from an economical viewpoint. The above concentration that kills and inhibits the growth of slime constituent bacteria has no influence on the process and does not impair the quality of the product.
[0017]
The method of adding the slime control agent composition of the present invention to the aqueous system is not particularly limited, but generally it is dissolved in water or an appropriate organic solvent and added to the target aqueous system. The hydantoin compound of component A is solid at room temperature, and generally has a solubility of about 0.1 to 0.2% by weight in water. In addition to the aqueous system, the hydantoin compound is added to the aqueous system as a powder, or water and / or a water-soluble organic solvent (a hydrophilic organic solvent or a solvent having an appropriate solubility in water). The method of adding after dissolving in (good) is taken. Examples of the hydrophilic organic solvent include acetone, dioxane, dimethylformamide, γ-butyrolactone, N-methylpyrrolidone, ethylene glycol, propylene glycol, diethylene glycol monomethyl ether, and propylene carbonate. Considering the ease of addition to process water, it can be said that it is preferable to dissolve in water and inject it into the necessary part of the process using a pump or the like. Moreover, when using it by melt | dissolving in water or an organic solvent, when the stability of this hydantoin type compound is considered, it is preferable to add in a system as soon as possible after melt | dissolving. The B component DBN PA and the C component isophthalonitrile compound used in the present invention are added after being dissolved in a hydrophilic organic solvent as described above. However, since the presence of a vitreous solvent in the aqueous system can also serve as a nutrient source for microorganisms, it is preferable to minimize the amount when used.
[0018]
Addition of the A component hydantoin compound, the B component DBNPA, and the C component isophthalonitrile compound to the aqueous system may be performed separately for each component compound, or may be performed by mixing them.
[0019]
There are no particular limitations on the addition to the aqueous system, with the addition of impact added at a high concentration at regular intervals, the method of adding intermittently, or the method of adding continuously to keep the concentration constant. The microorganisms should be added so that the number of viable microorganisms is kept below a fixed amount and does not cause slime damage.
[0020]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be specifically described with reference to examples, but the present invention is not limited thereto.
[0021]
[Compound used in the test]
Hydantoin compound of component A H-1 ... 1-bromo-3-chloro-5,5-dimethylhydantoin H-2 ... 1,3-dichloro-5,5-dimethylhydantoin H-3 ... 1,3-dibromo- 5,5-dimethylhydantoin
B component DBNPA
C component isophthalonitrile compound CFIPN ... 5-chloro-2,4,6-trifluoroisophthalonitrile TPN ... 2,4,5,6-tetrachloroisophthalonitrile
[Test method]
White water (pH = 7.5, viable cell count: 9 × 10 ⁸ cells / mL) from a neutral medium paper manufacturing machine in a paper mill is sampled every 100 mL in a 300 mL Erlenmeyer flask, and a predetermined amount of slime control agent is added. It contacted for 30 minutes with the shaker. Thereafter, TGY agar medium (a medium in which tryptone, yeast extract and glucose were dissolved in pure water and adjusted to pH 7) was inoculated and cultured at 32 ° C. for 3 days, and the number of viable bacteria per mL of white water was measured. The culture temperature of 32 ° C. used here is the temperature at which bacteria is most proliferated.
[0023]
Similarly, white water (pH = 5.5, viable cell count: 8 × 10 ⁷ cells / mL) from an acidic medium paper manufacturing machine is collected, and the viable cell count is measured after performing the same treatment as above. did.
[0024]
These results are collectively shown in Table 1. From the table, compared to the case where hydantoin compound, DBNPA or isophthalonitrile compound are used alone, hydantoin compound and DBNPA, hydantoin compound and isophthalonitonyl compound, DBNPA and isophthalonitrile compound Compared to the combination of each of these two components, the hydantoin compound, DBNPA, and isophthalonitrile three component combination of the present invention have a large effect of sterilizing microorganisms and suppressing growth, and a synergistic effect by the combination is expressed. It can be seen that the bactericidal effect is remarkable even in a high pH range of 7.5.
[0025]
[Table 1]

[0026]
【The invention's effect】
As a slime control agent, by using a combination of A component hydantoin compound, B component DBNPA and C component isophthalonitrile compound, the bactericidal effect is great, especially on the acidic side of pH 4-6 In the high pH range where the pH is 6-8, sufficient effects are exhibited. However, it is possible to eradicate or inhibit slime-constituting bacteria that grow in the process water of pulp mills and paper mills, and to prevent slime damage occurring in the process.

Claims

(A) selected from the group consisting of 1-bromo-3-chloro-5,5-dimethylhydantoin, 1,3-dichloro-5,5-dimethylhydantoin and 1,3-dibromo-5,5-dimethylhydantoin One or more hydantoin compounds, (B) 2,2-dibromo-3-nitrilopropionamide, ( C) 2,4,5,6-tetrachloroisophthalonitrile and 5-chloro-2,4, A slime control agent composition comprising, as an active ingredient, one or more isophthalonitrile compounds selected from the group consisting of 6-trifluoroisophthalonitrile .

(A) a hydantoin-based compound, the weight ratio of [(B) the total amount of 2,2-dibromo-3-nitrilopropionamide and (C) isophthalonitrile compound] 1: 0.05 to 1: 20 And (B) 2,2-dibromo-3-nitrilopropionamide and (C) the isophthalonitrile compound are combined so that the weight ratio is 1: 0.1 to 1: 4. The slime control agent composition according to 1 .

The slime control method formed by adding the slime control agent composition of Claim 1 or 2 in the process water in a pulp factory and a paper mill.

4. The slime control method according to claim 3 , wherein the process water in the pulp mill / paper mill is white water discharged from an alkaline paper machine.